JP2013085686A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラムと水槽との間に乾燥風が漏れるのを抑えて乾燥性能を向上する。
【解決手段】ドラム2を回転させるためのモータ4と、ドラム回転軸11と接続されるとともに水槽3の背面外側に配設されたプーリ15と、モータの回転をプーリに伝達するベルト16と、水槽の背面部からドラム内に乾燥風を送風する送風経路6と、送風経路に送風する送風装置9と、送風経路に設けた除湿器8および加熱装置10と、ドラムの背面部の外側と水槽の背面部の内側との間に構成したラビリンス構造部17とを備え、モータからドラムへ回転動力を伝達する動力伝達経路中に遊星ギア14を介在させたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類等の洗濯と乾燥がおこなえる洗濯乾燥機に関するものである。
従来、熱交換器を搭載し、洗濯から乾燥までおこなうことができるドラム式の洗濯乾燥機が実用化されている。乾燥のための空気をドラムの背面側から吹き込む構成の洗濯乾燥機では、乾燥風がドラムと水槽の間から漏れないように、ラビリンス構造にすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の洗濯乾燥機を示すものである。図9に示すように、衣類等の洗濯物を収容するドラム51と、水を貯める水槽52と、ドラム51を回転させるモータ53と、乾燥風を除湿し加熱する機能を備えた送風経路54が設けられている。送風経路54と水槽52の接続口55は、送風経路54が水槽52の背面に設けたモータ53と接触しないように、モータ53の外側に設けられており、この接続口55のさらに外側にラビリンス構造部56が設けられている。
上記の例は、モータ53で直接ドラム51を回転させるダイレクトドライブ方式の洗濯乾燥機である。また、ベルトドライブ、つまり、水槽の側方に設けたモータで、ベルトを介してドラムを回転させる方式の洗濯乾燥機も一般的である。ベルトドライブ方式では、モータは水槽の背面に設けられないが、モータの回転動力を伝達するために水槽の背面にプーリが必要となる。通常、洗濯機をコンパクトに構成するために、プーリはダイレクトドライブ方式のモータの外径と同じ程度の外形となる。
このような洗濯乾燥機によると、乾燥時に乾燥風が接続口55を通って、水槽52内に入り込む。このとき乾燥風はドラム51と水槽52との間に漏れ出してしまう恐れがあるが、ラビリンス構造部56を構成することで、ラビリンス構造部56での乾燥風の圧力損失が大きくなり、ドラム51と水槽52との間に風を流れにくくすることができる。
ラビリンス構造部56では、ドラム51の凸部と水槽52の凸部が交互にかみ合うような形状となっており、この間を通る乾燥風がこの曲がりくねった経路を通る必要があることから、圧力損失が生じる。このラビリンス構造部56は隙間の距離をできるだけ小さくすると、通過する流体の圧力損失を大きくすることができるので、乾燥風を通過しにくくすることができる。
しかしながら、ラビリンス構造部56の隙間を少なくすると、ドラム51内の衣類が偏った状態で回転させた場合などに、ドラム51の回転軸が撓んでドラム51が振動し、ドラム51と水槽52が当たって異音の発生や破損を招いてしまう。ドラム51と水槽52が当接せず、かつ、ラビリンス構造部56におけるドラム51と水槽52との距離を短縮するためには、ラビリンス構造部56をドラム51の回転軸に近づけることが効果的である。
特開2009−22402号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ドラム内に乾燥風を吹き込む投入口の開口面積を確保する必要があるため、ラビリンス構造部をドラムの回転軸に近づけることが難しく、一部の乾燥風がドラムと水槽との間からドラムの外側を通って循環し、乾燥効率が低下するという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、乾燥風がドラムと水槽との間に漏れ出すのを抑えて乾燥性能を向上させた洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、ドラムを回転させるためのモータと、ドラム回転軸と接続されるとともに水槽の背面外側に配設されたプーリと、前記モータの回転を前記プーリに伝達するベルトと、前記水槽の背面部から前記ドラム内に乾燥風を送風する送風経路と、前記送風経路に送風する送風装置と、前記送風経路に設けた除湿器および加熱装置と、前記ドラムの背面部の外側と前記水槽の背面部の内側との間に構成したラビリンス構造部とを備え、前記モータから前記ドラムへ回転動力を伝達する動力伝達経路中に遊星ギアを介在させたものである。
これによって、遊星ギアにより減速することでプーリの外径を小さくすることができ、ラビリンス構造部をドラム回転軸に近づけて乾燥風がドラムと水槽との間に漏れるのを減少することができる。その結果、ドラム内に供給される乾燥風量が増加し、乾燥性能を向上させることができる。
本発明の洗濯乾燥機は、ドラムと水槽との間に乾燥風が漏れるのを抑えて乾燥性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の要部断面図 同洗濯乾燥機の要部背面図 同洗濯乾燥機の要部断面図 (a)同洗濯乾燥機のラビリンス構造部の作用図(b)従来のラビリンス構造部の作用図 本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機の要部断面図 本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の要部断面図 本発明の実施の形態4における洗濯乾燥機の要部背面図 同洗濯乾燥機の要部断面図 従来の例の洗濯乾燥機の要部断面図
第1の発明は、洗濯用の水を貯める水槽と、前記水槽内に回転可能に設けたドラムと、前記水槽の側方に設けた前記ドラムを回転させるためのモータと、ドラム回転軸と接続されるとともに前記水槽の背面外側に配設されたプーリと、前記モータの回転を前記プーリに伝達するベルトと、前記水槽の背面部から前記ドラム内に乾燥風を送風する送風経路と、前記送風経路に送風する送風装置と、前記送風経路に設けた除湿器および加熱装置と、前記ドラムの背面部の外側と前記水槽の背面部の内側との間に構成したラビリンス構造部とを備え、前記モータから前記ドラムへ回転動力を伝達する動力伝達経路中に遊星ギアを介在させたことにより、プーリの外径を小さくすることができ、ラビリンス構造部をドラム回転軸に近付けて、乾燥風がドラムと水槽との間に漏れるのを少なくすることができる。その結果、ドラム内に供給される乾燥風量を増加させることができ、乾燥性能を向上させて消費電力を抑えた洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明に加えて、遊星ギアは、水槽の背面外側に構成したことにより、送風経路を遊星ギアおよびプーリと水槽との間に入り込ませることができるようになり、ラビリンス構造部をドラム回転軸に近づけることができ、乾燥風の漏れ量を低減し、さらに乾燥効率の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明に加えて、遊星ギアは、モータとベルトとの間に構成したことにより、さらに乾燥風の投入口をドラム回転軸に近づけて構成し、ラビリンス構造部をドラム回転軸に近づけることができるので、乾燥風の漏れ量を低減し、さらに乾燥効率の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明に加えて、モータ回転軸とドラム回転軸の間に中継軸を設け、前記中継軸を介してモータの回転動力を前記ドラム回転軸に伝達するようにしたことにより、さらにプーリ外径を小さくして、ラビリンス構造部をドラム回転軸に近づけることができるので、ラビリンス構造部からの乾燥風の漏れ量を低減し、さらに乾燥効率の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明に加えて、ベルトとプーリを利用したモータ回転の減速比を1とし、減速を遊星ギアでおこなうようにしたことにより、さらにプーリ外径を小さくして、ラビリンス構造部をドラム回転軸に近づけることができるので、乾燥風の漏れ量を低減し、さらに乾燥効率の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明に加えて、ドラム内に乾燥風を吹き込む投入口を水槽の背面部に設け、前記投入口とラビリンス構造部およびプーリを近接させて設けたことにより、ラビリンス構造部をドラム回転軸に近づけることができるので、乾燥風の漏れ量を低減し、さらに乾燥効率の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機の要部断面図、図2は、同洗濯乾燥機の要部背面図、図3は、同洗濯乾燥機の要部断面図、図4(a)は、同洗濯乾燥機のラビリンス構造部の作用図(b)従来のラビリンス構造部の作用図である。
図1〜図4において、本発明の第1の実施の形態にかかる洗濯乾燥機は、洗濯乾燥機本体1と、衣類等の洗濯物を収容するためのドラム2と、ドラム2を内包してその外側に配置され洗濯用の水を貯める水槽3と、水槽3の周側面外側の下方に固定されドラム2を回転させるモータ4と、ドラム2の前面側に設けた開口部5を開閉自在に閉じるドア5aを有している。
洗濯乾燥機本体1内には、乾燥用空気を循環させる送風経路6が設けられており、送風経路6内には乾燥風の流れの上流側から順に、フィルタ7、除湿器8、送風装置9、加熱装置10が設置されている。送風経路6の両端は、いずれも水槽3の上部と連通接続されている。送風経路6への乾燥用空気の入口6aは、水槽3の前面側の上部に設けられ、送風経路6の出口、すなわち、水槽3内への乾燥用空気の投入口6bは、水槽3の背面の上部に設けられている。
ドラム2は、有底略円筒形であり、略水平軸周りに回転し、開口部5はドア5aに対向するように構成されている。ドラム2の周側面の全周にドラム2の内外を貫通するように多数の孔2aを備えている。また、ドラム2の周側面の内側には、衣類をモータ4の回転に伴って上方向に持ち上げるための複数のバッフル板2bを設けている。ドラム2はドラム回転軸11に固定されている。ドラム回転軸11は、水槽3に固定された軸受からなる回転支持部12により回転自在に設けられている。
合成樹脂製の水槽3の背面にはメカケース13が取り付けられており、このメカケース13で回転支持部12を固定している。ドラム回転軸11の中間、回転支持部12の2つの軸受の間に遊星ギア14が設けられており、ドラム回転軸11のドラム2とは反対側にプーリ15が設けられている。このプーリ15は、モータ回転軸4aを介してモータ4と一体化されたモータプーリ4b(直径略20mm)と、ベルト16で回転自在に連結されている。
水槽3には、水槽3と洗濯乾燥機本体1外の水栓Aとを連通接続する給水経路18が接続されている。水栓Aは略室温と同等の温度の水を洗濯乾燥機に供給する。この給水経路18の途中には、洗剤や漂白剤などを供給する水に混入させるための洗剤ケース(図示せず)と給水弁19が設けられている。給水弁19は、給水経路18と水槽3とを連通させるか、給水を停止するかの2つの状態を実現することができる。また、水槽3には、水槽3内に溜まった水を排出するための排水経路20および排水ポンプ21を設けている。
洗濯乾燥機本体1の最外郭は外郭壁22からなっている。水槽3の振動を抑え、水槽3の振動を外郭壁22に伝達することを低減するために、バネ23やダンパ24を水槽3と外郭壁22との間に設けている。外郭壁22は、弾性体の脚25を介して床に設置されている。
また、洗濯乾燥機本体1内には、モータ4、除湿器8、送風装置9、加熱装置10、給水弁19、排水ポンプ21などを制御する制御装置26が設けられており、使用者は操作ボタン(図示せず)を操作することにより、所望の運転が可能となる。
図3は、ドラム回転軸11近傍の構成を示している。ドラム2の背面外側と水槽3の背面内側の間にラビリンス構造部17が設けられている。ラビリンス構造部17は、ドラム2の背面外側に環状に設けた凸部2dと、水槽3の背面内側に環状に設けた凸部3aが、所定の隙間を有して交互に組み合わさった構造になっている。ラビリンス構造部17は、ドラム回転軸11と同心円状に設けられている。
遊星ギア14は、太陽歯車14a、遊星歯車14b、内歯車14c、遊星キャリア14dからなり、太陽歯車14aはプーリ15側のドラム回転軸11と接続されている。この太陽歯車14aは遊星歯車14bと噛み合って構成されている。さらに遊星歯車14bは内歯車14cと噛み合って構成されている。内歯車14cはメカケース13に固定されており、回転しない。遊星キャリア14dは、遊星歯車14bの公転運動をドラム回転軸11中心の回転へと変換する役割を果たす。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。衣類の洗濯および乾燥プログラムの実行による動作の詳細を以下に説明する。
まず、洗濯の手順の概要を示す。洗濯は、洗い工程およびすすぎ工程、脱水工程からなる。洗い工程での手順を示す。最初にドア5aを開放して、使用者は開口部5からドラム2内に衣類を収容する。使用者はドア5aを閉じ、操作ボタンを押して所望の運転プログラムを選択して運転を開始させる。
制御装置26は、ドア5aが閉じられていることを確認した後、モータ4を駆動させ、回転数などから衣類の量を判定する。その後、制御装置26は給水弁19を開放して水栓Aと水槽3を連通させ、水槽3に水を貯め始める。給水弁19を通って水槽3に供給される水は洗剤ケースを通過しており、このとき、排水ポンプ21は停止した状態とする。
水を貯めながら、制御装置26はモータ4を駆動させることで、衣類を満遍なく濡らしておく。所定の水量が水槽3に貯まると制御装置26は給水弁19を閉じ、モータ4を正転、反転を繰り返すなど、所定のプログラムにしたがってドラム2を回転させ、衣類の汚れを落とす。制御装置26は、所定の時間が経過すると洗い工程を終了する。
洗い工程が終了すると、次に、すすぎ工程を開始する。すすぎ工程では、排水、給水、モータ4駆動というすすぎ作業を2回行う。1回目のすすぎ作業では、まず、制御装置26は、排水ポンプ21を駆動させて洗剤や汚れとともに洗濯水を水槽3から排出する。次に、制御装置26は給水弁19を開放して水栓Aと水槽3を連通させ、再び水槽3に水を供給する。所定の量の水を水槽3内に供給すると給水弁19を閉じる。この間、排水ポンプ21は停止状態に制御されている。
制御装置26は、水槽3に水を貯めた状態でモータ4を駆動させ、衣類に付着している洗剤成分や汚れ成分を汚れていない水の中へと移動させて汚れを落とすすすぎを実行し、所定の時間が経過すると1回のすすぎ作業を終了し、これを2回繰り返した後、水槽3内の水を排出してすすぎ工程を終了する。
すすぎ工程が終了すると、次に、脱水工程を実行する。制御装置26はモータ4を駆動させてドラム2を高速回転(例えば1400rpmの回転数)させる。このとき、回転数が増加していくにつれて、衣類に付加される遠心力が強まっていくため、衣類はドラム2の内側に張り付いていく。そして衣類に含まれる水分は遠心力によりドラム2の孔2aを通して外側に移動し、遠心力によって水槽3の内側に飛ばされる。これにより、衣類に含まれる水分のある程度は除去される。脱水された水分は、制御装置26が排水ポンプ21を駆動させることで水槽3から排出される。
次に、乾燥の手順の概要を説明する。洗濯、すすぎ、脱水の各工程を完了した後、衣類の乾燥を実行する。乾燥運転が開始されると制御装置26は送風装置9を駆動させる。水槽3から乾燥用空気の入口6aを通って送風経路6に入り込んだ乾燥空気は、図1中の黒矢印に示すような方向に循環する。ドラム2内で湿った衣類により湿度が高くなった空気は、フィルタ7を通過して乾燥風に含まれるリント、塵埃等を除去した後、除湿器8によって冷却される。
冷却された乾燥空気の温度に対応して飽和絶対湿度は低下するので、乾燥空気に溶け込めなくなった水分は除去されて乾燥空気は乾燥する。このように冷却された乾燥空気は、送風装置9を通過した後、加熱装置10によって再び加熱されることで、温度に対応して飽和絶対湿度は上昇し、相対的な湿度は低下し低湿度の乾燥空気となって投入口6bから再び水槽3内に戻され、ドラム2の背面に設けた孔2cからドラム2内に導入される。孔2cは、ドラム回転軸11を取り囲むように環状に設けられ、投入口6bに対向してラビリンス構造部17の内側に設けられている。
次に、モータ4からドラム2への動力伝達について説明する。洗濯乾燥機は、大きく洗濯〜すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程で、必要とされるドラム2の動かし方が異なる。洗濯〜すすぎ工程では、水槽3内に水が入っており、ドラム2を回すためには多大な回転トルクが必要とされるが、ドラム2の回転数自体は少なく約50回転ほどである。
脱水工程では、水のほぼ抜けた衣類を回転させるため、ドラム2を回すために大きな回転トルクは必要ではないが、回転数は、例えば1400回転など高い回転数が必要とされる。さらに、乾燥工程では、衣類の含水率は低いので大きな回転トルクは必要なく、また回転数も約50回転と低い。
モータ4は、インバータ回路によって回転数をある程度の幅で制御することができ、15,000rpmまで回転数を上昇させることができる。この場合、モータ4を14,000rpmで回転させ、ベルトドライブと遊星ギア14とを合わせた減速比を1/10に設定すると、ドラム2の回転数は1、400rpmとなり、脱水運転が可能となる。
この場合、洗濯〜すすぎ、乾燥工程では、モータ4を500rpmとすることで、ドラム2の回転数を50rpmに低下させる。今回、遊星ギア14の減速比を1/2と設定している。その結果、ベルトドライブの減速比を1/5にすることで、両者を合わせた減速比を1/10にすることができる。ベルトドライブ方式での減速比は、モータプーリ4bとプーリ15との直径の比率に反映されるので、この場合、プーリ15の直径はモータプーリ4bの直径の5倍の大きさとなっている。
遊星ギア14を用いない場合は、プーリ15はモータプーリ4bの10倍の大きさの外径となるので、その場合と比べると半分の大きさのプーリ15外径となっている。その結果、乾燥風の投入口6bもドラム回転軸11に近い位置に構成でき、ラビリンス構造部17もドラム回転軸11に近い位置に配置することができている。
ラビリンス構造部17がドラム回転軸11に近づくことによる影響について、図4を用いて説明する。図4(a)は、本実施の形態におけるラビリンス構造部17とドラム回転軸11との関係を示している。図4(b)は、従来のラビリンス構造部17とドラム回転軸11との関係を示している。
図4(b)の従来のラビリンス構造部17とドラム回転軸11との間の距離Cは、図4(a)の本実施の形態における同距離Bの約2倍程度となっている。ラビリンス構造部17は、ドラム2の凸部2dが水槽3側に、また、水槽3の凸部3aがドラム2側に可能な限り近接すると、乾燥空気がこのラビリンス構造部17の隙間を通って漏れることを低減することができる。
しかし、ドラム2は衣類を入れた状態で回転させるので、ドラム回転軸11が撓んで、図中点線で示すとおり、水槽3に対してドラム2の位置は変化することになる。このようにドラム回転軸11が撓んでも、ドラム2と水槽3とが接触することがないように両者の距離が設定されている。
しかし、ドラム2が同じ角度分だけ傾く場合でも、ラビリンス構造部17がドラム回転軸11から遠ければ遠いほど、ドラム2の凸部2dの水槽3の凸部3a側への移動距離が大きくなるため、ラビリンス構造部17の隙間は大きくなってしまう。つまり、ラビリンス構造部17がドラム回転軸11から離れるほど、ラビリンス構造部17の隙間を大きく設定する必要がある。本実施の形態では、ラビリンス構造部17とドラム回転軸11との距離を従来の半分程度に近づけることができるので、ラビリンス構造部17の隙間を小さくすることができる。
以上の構成により、本実施の形態の洗濯乾燥機は、遊星ギア14を利用することで、プーリ15を小さくすることができ、その分ラビリンス構造部17をドラム回転軸11に近接して設けることができるので、ラビリンス構造部17を通過する乾燥風の量を低減することが可能となる。この結果、乾燥風がドラム2内の衣類に接触せずに無駄に使われてしまうことを低減し、乾燥効率を向上させることができる。
なお、水栓Aは建物に設置された水道栓に限定するものではなく、風呂水などの供給部であってもよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機の要部断面図である。本実施の形態の特徴は、遊星ギア14を回転支持部12とプーリ15との間に設けたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図5において、遊星ギア14を回転支持部12とプーリ15との間に設けている。これにより、メカケース13を小型化することができる。また、送風経路6は、投入口6bの近傍でプーリ15と水槽3との間に構成されており、背面から見た場合、プーリ15の影に入り込んでいる。すなわち、投入口6bがプーリ15の外周縁からドラム回転軸11側に入り込んでいる。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。基本的な動作は実施の形態1と同様であるので省略する。遊星ギア14をメカケース13の外側に設けたことで、メカケース13を小型化することが可能となり、投入口6bをさらにドラム回転軸11側に近接して構成することが可能である。その結果、ラビリンス構造部17も、さらにドラム回転軸11側に近接して構成することができる。
以上のように、遊星ギア14をメカケース13の背面側、すなわち、メカケース13とプーリ15の間に遊星ギア14を設けることで、よりラビリンス構造部17をドラム回転軸11に近づけることが可能となり、さらにラビリンス構造部17からの乾燥風の漏れを低減することができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態における洗濯乾燥機の要部断面図である。本実施の形態の特徴は、遊星ギア14をモータ4とモータプーリ4bを接続するモータ回転軸4aの中間に設けたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図6において、遊星ギア14は、モータ4とモータプーリ4bとを接続するモータ回転軸4aの中間に設けられている。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。基本的な動作は、前記実施の形態と同様であるので省略する。遊星ギア14をモータ4付近に設けることで、さらに送風経路6と接触するような部品を遠ざけることができるため、投入口6bをさらにドラム回転軸11側に近接させることができる。
以上のように、遊星ギア14をモータ4とベルト16を駆動するモータプーリ4bとの間に設けたことで、さらにラビリンス構造部17をドラム回転軸11に近づけることが可能となり、さらにラビリンス構造部17からの乾燥風の漏れを低減することができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態における洗濯乾燥機の要部背面図、図8は、同洗濯乾燥機の要部断面図である。本実施の形態の特徴は、モータプーリ4bとプーリ15との間に中継軸27を設けたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図7において、中継軸27を設け、中継軸27とモータプーリ4b(直径略20mm)とを中継ベルト28で回転自在に接続している。中継軸27には、2つのプーリ27a、27bが取り付けられており、プーリ27aは、ベルト16でドラム回転軸11と回転自在に接続され、プーリ27bは、中継ベルト28でモータプーリ4bと回転自在に接続されている。
中継軸27は、モータプーリ4bの回転数の2分の1の回転数で回転するように設けられている。つまり、プーリ27bは、モータプーリ4bの2倍の直径(直径略40mm)になっている。また、プーリ27aは、モータプーリ4bと同じ大きさとなっている。モータ回転軸4a中に設けられた遊星ギア14の減速比は5分の1に設定されている。そのため、プーリ15はモータプーリ4bと同等の大きさとなっている。中継軸27は水槽3の外側で回転自在に固定されている。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。基本的な動作は前記実施の形態と同様であるので省略する。中継軸27を設けて中継ベルト28で減速することで、プーリ15を最小の大きさにすることができるので、送風経路6の投入口6bをさらにドラム回転軸11側に近づけることができる。
以上のように、中継軸27を設けてプーリ15を最小化することで、よりラビリンス構造部17をドラム回転軸11に近づけて構成することが可能となり、さらにラビリンス構造部17からの乾燥風の漏れを低減することができる。
また、中継軸27がなく、第3の実施の形態と同じ構成であっても、遊星ギア14の減速比を1/10にすると、本実施の形態と同じくプーリ15をモータプーリ4bと同じ大きさにできるので、プーリ15が最小化され、よりラビリンス構造部17をドラム回転軸11近くに構成することが可能となり、さらに乾燥風の漏れを低減することができる。
なお、上記すべての実施の形態において、ドラム2は水平方向でなくてもよく、10〜30°程度前上がりに傾いていてもよい。
なお、上記すべての実施の形態において、除湿器8は水冷により乾燥風の除湿をおこない、加熱装置10はヒータにより乾燥風を加熱する乾燥方式のほかに、除湿器8と加熱装置10とをヒートポンプの吸熱器と放熱器で構成してもよい。また、除湿機8と送風装置9、送風装置9と加熱装置10の配置は入れ替わってもよい。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、ドラムと水槽との間に乾燥風が漏れるのを抑えて乾燥性能を向上させることができるので、洗濯乾燥機として有用である。
2 ドラム
3 水槽
4 モータ
6 送風経路
8 除湿器
9 送風装置
10 加熱装置
11 ドラム回転軸
14 遊星ギア
15 プーリ
16 ベルト
17 ラビリンス構造部

Claims (6)

  1. 洗濯用の水を貯める水槽と、前記水槽内に回転可能に設けたドラムと、前記水槽の側方に設けた前記ドラムを回転させるためのモータと、ドラム回転軸と接続されるとともに前記水槽の背面外側に配設されたプーリと、前記モータの回転を前記プーリに伝達するベルトと、前記水槽の背面部から前記ドラム内に乾燥風を送風する送風経路と、前記送風経路に送風する送風装置と、前記送風経路に設けた除湿器および加熱装置と、前記ドラムの背面部の外側と前記水槽の背面部の内側との間に構成したラビリンス構造部とを備え、前記モータから前記ドラムへ回転動力を伝達する動力伝達経路中に遊星ギアを介在させた洗濯乾燥機。
  2. 遊星ギアは、水槽の背面外側に構成した請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 遊星ギアは、モータとベルトとの間に構成した請求項1または2記載の洗濯乾燥機。
  4. モータ回転軸とドラム回転軸の間に中継軸を設け、前記中継軸を介してモータの回転動力を前記ドラム回転軸に伝達するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  5. ベルトとプーリを利用したモータ回転の減速比を1とし、減速を遊星ギアでおこなうようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  6. ドラム内に乾燥風を吹き込む投入口を水槽の背面部に設け、前記投入口とラビリンス構造部およびプーリを近接させて設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
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