JP2015208571A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチ機構部を構成するクラッチレバーの変形、破損等を抑制することにより、クラッチ機構部の信頼性を高める。
【解決手段】クラッチ機構部600は、第1形態への切替えの際に軸受ユニット側に移動され、第2形態への切替えの際にロータ側に移動されるクラッチ体610と、支点を中心に回転自在に設けられ、クラッチ体610を押してロータ側から軸受ユニット側へ移動させ、クラッチ体610が軸受ユニットに係合する位置にあるときは、クラッチ体610に接触した状態を保つクラッチレバー630と、クラッチレバー630を動かすクラッチ駆動装置650と、クラッチ体610が軸受ユニットに係合する位置にある状態で、ロータの方向へ押す力がクラッチ体610を介してクラッチレバー630に作用した場合、ロータの方向へクラッチレバー630を動かしクラッチレバー630が受ける力を弱めるための緩衝部となる第1スプリング645と、を含む。
【選択図】図13

Description

本発明は、ドラム式洗濯機に関する。かかるドラム式洗濯機は、洗濯から乾燥まで連続的に行うものであっても良いし、洗濯は行うが乾燥は行わないものであっても良い。
従来、ドラム式洗濯機は、底部に水を溜めた外槽内で横軸型のドラムを回転させ、ドラム内に設けたバッフルにより洗濯物を持ち上げては落下させ、洗濯物をドラムの内周面に叩き付けることにより、洗濯物を洗濯する(特許文献1参照)。
このように、バッフルにより洗濯物が撹拌される構成では、洗濯物同士が絡み合ったり擦れ合ったりしにくい。このため、ドラム式洗濯機は、洗濯脱水槽内でパルセータを回転させて洗濯物を洗濯する全自動洗濯機に比べ、洗濯物に作用する機械力が小さくなりやすく、洗浄性能が低くなりやすい。
そこで、ドラム式洗濯機において、洗浄性能を向上させるため、ドラムの後面に撹拌体を設け、洗いやすすぎ時に、ドラムと撹拌体とを異なる回転速度で回転させる構成が採られ得る。
特開2013−240577号公報
上記構成のドラム式洗濯機では、脱水時は、ドラムと撹拌体とを一体的に回転させる必要がある。このため、ドラムおよび撹拌体を駆動する駆動部には、当該駆動部の形態を、ドラムと撹拌体とを別々に回転させる第1形態と、ドラムと撹拌体とを一体的に回転させる第2形態との間で切り替えるクラッチ機構部が設けられる。
たとえば、クラッチ機構部を、2つの位置の間を移動して第1形態と第2形態との間の切替えを行うクラッチ体と、当該クラッチ体を移動させるためのクラッチレバーとを、含む構成により実現することが考えられる。
クラッチ体は、撹拌体を回転させるための回転軸やドラムを回転させるための回転軸と連携している。このため、第1形態において、撹拌体やドラムの動作に起因して、クラッチ体に不慮の大きな力が加わる場合がある。この場合、クラッチ体に接しているクラッチレバーに大きな力が掛かり、クラッチレバーが変形したり、破損したりする虞がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、クラッチ機構部を構成するクラッチレバーの変形、破損等を抑制することにより、クラッチ機構部の信頼性を高めることができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
本発明の主たる態様に係るドラム式洗濯機は、筐体内に配置された外槽と、前記外槽内に配置され、水平軸または水平方向に対して傾く傾斜軸を中心に回転可能なドラムと、前記ドラムの内周面に設けられるバッフルと、前記ドラムの後部に配置され、表面に洗濯物と接触する突状部を有する回転体と、前記ドラムおよび前記回転体を、前記回転体の回転速度が前記ドラムの回転速度より速くなるように回転させる駆動部と、を備える。ここで、前記駆動部は、駆動モータと、前記駆動モータの回転を前記回転体に伝える第1回転軸と、前記駆動モータの回転を前記ドラムに伝える第2回転軸と、前記駆動部の形態を、前記第1回転軸と前記第2回転軸とを別々に回転させる第1形態と、前記第1回転軸と前記第2回転軸とを一体的に回転させる第2形態との間で切り替えるクラッチ機構部と、を含む。前記クラッチ機構部は、前記第1形態への切替えの際に第1の位置に移動され、前記第2形態への切替えの際に第2の位置に移動されるクラッチ体と、支点を中心に回転自在に設けられ、前記クラッチ体を押すことにより、前記クラッチ体を前記第2の位置から前記第1の位置へ移動させるとともに、前記クラッチ体が前記第1の位置にあるときには、前記クラッチ体に接触した状態を保つクラッチレバーと、前記クラッチレバーを動かすためのクラッチ駆動装置と、前記クラッチ体が前記第1の位置にある状態で、前記第2の位置の方向へ押す力が前記クラッチ体を介して前記クラッチレバーに作用した場合に、前記第2の位置の方向へ前記クラッチレバーを動かして前記クラッチレバーが受ける力を弱めるための緩衝部と、を含む。
上記の構成によれば、クラッチ体を介してクラッチレバーに、不慮に大きな力が作用しても、クラッチレバーの変形、破損等を抑制することができる。よって、クラッチ機構部の信頼性を高めることができる。
本態様に係るドラム式洗濯機において、前記駆動部は、太陽歯車と、当該太陽歯車を囲む環状の内歯車と、前記太陽歯車と前記内歯車との間に介在する複数の遊星歯車と、これら遊星歯車を回転自在に保持する遊星キャリアとを有し、前記太陽歯車が前記第1回転軸に固定され、前記遊星キャリアおよび前記内歯車のうち一方が前記第2回転軸に固定される遊星歯車機構を、さらに含む構成とされ得る。この場合、前記クラッチ体は、前記遊星キャリアおよび前記内歯車のうち他方に、当該他方に対する周方向への回動が規制され且つ前記第2回転軸の軸線方向の移動が許容される状態で連結され、前記クラッチ体が、前記第1の位置において前記駆動モータの回転時に回転しない固定部材と係合し、前記他方が回転しない状態となることにより、前記第1形態に切り替わり、前記クラッチ体が、前記第2の位置において前記駆動モータのロータと係合し、前記他方が前記駆動モータとともに回転する状態となることにより、前記第2形態に切り替わる。前記クラッチレバーは、前記第1形態において、前記クラッチ体を前記固定部材側に押圧する。
上記の構成によれば、第1形態において、クラッチ体を固定部材にしっかりと係合させることができる。この場合、クラッチレバーは、クラッチ体に密接することになるため、クラッチ体に生じる力を受けやすくなる。しかしながら、クラッチレバーは、このような力を受けても、変形、破損等が生じにくい。
本態様に係るドラム式洗濯機において、前記クラッチ機構部は、前記クラッチレバーを、前記支点を中心に回転可能、且つ、前記クラッチ体の移動方向に移動可能に支持するクラッチ支持部を、さらに備える構成とされ得る。この場合、前記緩衝部は、前記第1の位置にある前記クラッチ体に前記クラッチレバーが接するよう、前記支点の位置において、前記クラッチレバーを前記第2の位置から前記第1の位置に向う方向に引っ張る弾性部材を含む。
上記の構成によれば、クラッチレバーは、レバー支持部に対してクラッチ体の移動方向に移動でき、クラッチレバーに第2の位置の方向への力が加わると、弾性部材が伸びてクラッチレバーが移動することで、クラッチレバーに加わる力を弱めることができる。
上記の構成とした場合、さらに、前記クラッチ支持部が前記クラッチレバーに許容する前記移動方向における最大移動量を、前記クラッチ体が前記固定部材に係合しているときの前記移動方向における係合量より小さくする構成が採られ得る。
このような構成とされれば、クラッチレバーに、不慮に大きな力が作用することにより、クラッチレバーが移動しても、クラッチ体と固定部材との間の係合が解除されてしまうことを防止できる。
本態様に係るドラム式洗濯機において、前記クラッチ機構部は、前記クラッチ駆動装置と前記クラッチレバーとの間に介在し、前記クラッチ駆動装置の動作により前記クラッチレバーを引っ張ることで、前記クラッチ体を押す方向に前記クラッチレバーを回動させる中継部を、さらに含む構成とされ得る。この場合、前記緩衝部は、前記中継部に含まれ、前記クラッチレバーを引っ張る方向に伸縮可能な弾性部材を含む。
上記の構成によれば、クラッチレバーに第2の位置の方向への力が加わったとき、中継部の弾性部材が伸びることによりクラッチレバーを移動させることができ、かかる移動により、クラッチレバーに加わる力を弱めることができる。
本態様に係るドラム式洗濯機において、前記クラッチ体は、前記クラッチ体の移動方向から見て、円形状を有する構成とされ得る。この場合、前記クラッチレバーは、前記クラッチ体の囲む環状部と、前記クラッチを押すために当該環状部に設けられた、少なくとも一対の押圧部と、を含む。
上記の構成によれば、押圧部が形成される部位が環状に形成されるため、当該部位を強固にすることができ、押圧部に不慮の力が加わったときに、クラッチレバーの変形、破損等を一層抑制することができる。
本発明によれば、クラッチ機構部を構成するクラッチレバーの変形、破損等を抑制することにより、クラッチ機構部の信頼性を高めることができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明によりさらに明らかとなろう。ただし、以下の実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
実施の形態に係る、ドラム式洗濯機の構成を示す側面断面図である。 実施の形態に係る、駆動ユニットの構成を示す断面図である。 実施の形態に係る、駆動モータのロータの構成を示す、ロータの正面図である。 実施の形態に係る、翼軸、ドラム軸および遊星歯車機構の構成を示す図である。 実施の形態に係る、軸受ユニットの前部ユニットの構成を示す図である。 実施の形態に係る、軸受ユニットの後部ユニットの構成を示す図である。 実施の形態に係る、軸受ユニットの後部ユニットの構成を示す図である。 実施の形態に係る、クラッチ機構部のクラッチ体の構成を示す図である。 実施の形態に係る、クラッチ機構部の移動機構部の構成を示す図である。 実施の形態に係る、クラッチ機構部の動作について説明するための図である。 実施の形態に係る、洗い工程およびすすぎ工程における、駆動ユニット、ドラムおよび撹拌体の動作について説明するための図である。 実施の形態に係る、中間脱水工程および最終脱水工程における、駆動ユニット、ドラムおよび撹拌体の動作について説明するための図である。 実施の形態に係る、第1形態においてクラッチレバーの押圧部に後方への大きな力が生じた場合のクラッチレバーの動作について説明するための図である。 変更例1に係る、クラッチ機構部の構成を示す図である。 変更例1に係る、クラッチ機構部の動作について説明するための図である。 変更例1に係る、第1形態においてクラッチレバーの押圧部に後方への大きな力が生じた場合のクラッチレバーの動作について説明するための図である。 変更例2に係る、クラッチ機構部の構成を示す図である。 変更例2に係る、クラッチ機構部の構成を示す図である。 変更例2に係る、クラッチ機構部の動作について説明するための図である。 変更例2に係る、第1形態においてクラッチレバーの押圧部に後方への大きな力が生じた場合のクラッチレバーの動作について説明するための図である。 その他の変更例に係る、クラッチ機構部の構成について説明するための図である。 その他の変更例に係る、駆動ユニットの構成について説明するための図である。
以下、本発明のドラム式洗濯機の一実施形態である乾燥機能を有さないドラム式洗濯機について、図面を参照して説明する。
図1は、ドラム式洗濯機1の構成を示す側面断面図である。
ドラム式洗濯機1は、外観を構成する筐体10を備える。筐体10の前面10aは、中央部から上部にかけて傾斜し、傾斜した面に洗濯物の投入口11が形成される。投入口11は、開閉自在なドア12により覆われる。
筐体10内には、外槽20が、複数のダンパー21により弾性的に支持される。外槽20内には、ドラム22が回転自在に配される。外槽20およびドラム22は、水平方向に対し、後面側が低くなるよう傾斜する。これにより、ドラム22は、水平方向に対して傾斜した傾斜軸を中心に回転する。外槽20およびドラム22の傾斜角度は、10〜20度程度とされ得る。外槽20の前面の開口部20aおよびドラム22の前面の開口部22aは、投入口11に対向し、投入口11ともにドア12により閉鎖される。ドラム22の内周面には、多数の脱水孔22bが形成される。さらに、ドラム22の内周面には、3つのバッフル23が周方向にほぼ等しい間隔で設けられる。
ドラム22の後部には、撹拌体24が回転自在に配される。撹拌体24は、ほぼ円盤形状を有する。撹拌体24の表面には、中央部から放射状に延びる複数の羽根24aが形成される。撹拌体24は、ドラム22と同軸に回転する。撹拌体24は、本発明の回転体に相当し、羽根24aは、本発明の突状部に相当する。
外槽20の後方には、ドラム22および撹拌体24を駆動するトルクを発生させる駆動ユニット30が配される。駆動ユニット30は、本発明の駆動部に相当する。駆動ユニット30は、洗い工程およびすすぎ工程時には、ドラム22および撹拌体24を同一方向に異なる回転速度で回転させる。具体的には、駆動ユニット30は、ドラム22を、ドラム22内の洗濯物に加わる遠心力が重力より小さくなる回転速度で回転させ、撹拌体24を、ドラム22の回転速度よりも速い回転速度で回転させる。一方、駆動ユニット30は、脱水工程時には、ドラム22および撹拌体24を、ドラム22内の洗濯物に加わる遠心力が重力よりはるかに大きくなる回転速度で一体的に回転させる。駆動ユニット30の詳細な構成は、追って説明される。
外槽20の底部には、排水口部20bが形成される。排水口部20bには、排水弁40が設けられる。排水弁40は、排水ホース41に接続される。排水弁40が開放されると、外槽20内に溜められた水が排水ホース41を通じて機外へ排出される。
筐体10内の前方上部には、洗剤ボックス50が配される。洗剤ボックス50には、洗剤が収容される洗剤容器50aが前方から引き出し自在に収容される。洗剤ボックス50は、筐体10内の後方上部に配された給水弁51に、給水ホース52によって接続される。また、洗剤ボックス50は、外槽20の上部に、注水管53により接続される。給水弁51が開放されると、水道栓から水道水が、給水ホース52、洗剤ボックス50および注水管53を通じて外槽20内に供給される。この際、洗剤容器50aに収容された洗剤が、水に押し流れて外槽20内に供給される。
次に、駆動ユニット30の構成について詳細に説明する。
図2は、駆動ユニット30の構成を示す断面図である。図3は、駆動モータ100のロータ110の構成を示す、ロータ110の正面図である。図4(a)および(b)は、翼軸200、ドラム軸300および遊星歯車機構400の構成を示す図である。図4(a)は、側面断面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A´断面図である。図5(a)および(b)は、軸受ユニット500の前部ユニット510の構成を示す図であり、それぞれ、前部ユニット510の正面図および背面図である。図6および図7は、軸受ユニット500の後部ユニット520の構成を示す図である。図6は、後部ユニット520の正面図である。図7(a)は、後部ユニット520の背面図であり、図7(b)は、後部ユニット520の後部の拡大斜視図である。図8(a)ないし(c)は、クラッチ機構部600のクラッチ体610の構成を示す図であり、それぞれ、クラッチ体610の正面図、右側面図および背面図である。図9(a)ないし(d)は、クラッチ機構部600の移動機構部DMの構成を示す図である。図9(a)ないし(c)は、それぞれ、移動機構部DMの背面図、右側面図および上面図であり、図9(d)は、図9(b)のB−B´断面図である。図10(a)および(b)は、クラッチ機構部600の動作について説明するための図である。なお、図8(a)ないし(c)では、クラッチ体610が、遊星キャリア440のキャリア軸442に装着された状態が示されている。
駆動ユニット30は、駆動モータ100と、翼軸200と、ドラム軸300と、遊星歯車機構400と、軸受ユニット500と、クラッチ機構部600とを含む。駆動モータ100は、撹拌体24およびドラム22を駆動するためのトルクを発生する。翼軸200は、駆動モータ100のトルクにより回転し、当該回転を撹拌体24に伝達する。翼軸200は、本発明の第1回転軸に相当する。遊星歯車機構400は、翼軸200の回転、即ち駆動モータ100のロータ110の回転を減速してドラム軸300に伝達する。ドラム軸300は、遊星歯車機構400により減速された回転速度で翼軸200と同軸に回転し、当該回転をドラム22に伝達する。ドラム軸300は、本発明の第2回転軸に相当する。軸受ユニット500は、翼軸200およびドラム軸300を回転自在に支持する。クラッチ機構部600は、撹拌体24、即ち翼軸200を、駆動モータ100の回転速度と等しい回転速度で回転させ、ドラム22、即ちドラム軸300を、遊星歯車機構400により減速された回転速度で回転させることが可能な第1形態と、撹拌体24およびドラム22、即ち、翼軸200、ドラム軸300および遊星歯車機構400を、駆動モータ100と等しい回転速度で一体的に回転させることが可能な第2形態との間で、駆動ユニット30の形態を切り替える。
図2および図3を参照して、駆動モータ100は、アウターロータ型のDCブラシレスモータであり、ロータ110とステータ120とを含む。ロータ110は、有底の円筒状に形成され、その内周面には、全周に亘って永久磁石111が配列される。図3に示すように、ロータ110の中央部には、円形のボス部112が形成される。ボス部112には、翼軸200を固定するためのボス孔113が形成されるとともに、ボス孔113の外周に環状の被係合凹部114が形成される。被係合凹部114の外周部は、全周に亘って凹凸部114aを有する。
ステータ120は、外周部に巻線121を有する。図示しない制御回路からステータ120の巻線121に駆動電流が供給されると、ロータ110が回転する。ステータ120の上と左右の3カ所には、ほぼ120度の間隔で、ネジ孔122が形成される。各ネジ孔122は、ステータ120の中心から径方向に同じ距離を有する。なお、図2には、上の1つのネジ孔122のみが図示されている。
図2および図4を参照して、ドラム軸300は、中空形状を有し、翼軸200と遊星歯車機構400とを内包する。ドラム軸300は、前軸部300aと、後軸部300bと、前軸部300aと後軸部300bとの間に設けられ、前軸部300aおよび後軸部300bよりも外側に膨出する収容部300cとを含む。収容部300cには、遊星歯車機構400が収容される。前軸部300aは、前部が後部よりも内径が大きくなるよう形成されており、内径が大きな径大部300dに第1すべり軸受301が配置される。同じく、径大部300dには、後述する規制リングを挟んで、第1すべり軸受301の前方にメカニカルシール302が配置される。第1すべり軸受301およびメカニカルシール302は、前方から径大部300dに挿入され、圧入等の固定方法によりドラム軸300に固定される。なお、ドラム軸300は、収容部300cに遊星歯車機構400が収容できるよう、前後方向に分割され、2つの部材、即ち、前部材M1および後部材M2により構成される。
遊星歯車機構400は、太陽歯車410と、太陽歯車410を囲む環状の内歯車420と、太陽歯車410と内歯車420との間に介在する複数組の遊星歯車430と、これら遊星歯車430を支軸441により回転自在に保持する遊星キャリア440とを含む。
一組の遊星歯車430は、第1歯車431と第2歯車432とを有する。第1歯車431と第2歯車432の2つの歯車同士が噛み合うとともに、第1歯車431は太陽歯車410に噛み合い、第2歯車432は内歯車420に噛み合う。遊星キャリア440は、後方へ延びるキャリア軸442を含む。キャリア軸442は、ドラム軸300と同軸であり、翼軸200が挿入されるために内部が中空に形成される。キャリア軸442は、根元の部位よりも先端部から根元部に掛けての部位の内径が大きくなるよう形成されており、内径が大きな径大部442aに第2すべり軸受443が配置される。ドラム軸300から後方に突出するキャリア軸442の先端部442bには、外周面にスプライン442cが形成される。
翼軸200の後端部には、円環状の規制フランジ201が形成される。翼軸200は、後方からドラム軸300内に挿入される。挿入された翼軸200の前端部には、環状の規制リング202が固定される。規制リング202は、第1すべり軸受301およびメカニカルシール302と同様、前方から径大部300dに挿入され、圧入等の固定方法により翼軸200に固定される。規制リング202は、第1ワッシャ203を介して第1すべり軸受301に接し、第2ワッシャ204を介してメカニカルシール302に接する。規制フランジ201がキャリア軸442の後端と係合し、規制リング202が第1ワッシャ203を介して第1すべり軸受301に係合することにより、翼軸200は、前後方向への移動を規制される。
ドラム軸300の内部に挿入された翼軸200は、外周面が、第1すべり軸受301および第2すべり軸受443との間で摺動する。これにより、翼軸200は、ドラム軸300内において円滑に回転する。また、メカニカルシール302により、ドラム軸300と翼軸200との間への水の侵入が防止される。さらに、翼軸200が回転するとき、規制リング202は、第1ワッシャ203および第2ワッシャ204との間で摺動する。このため、規制リング202が摺れることにより生じる、第1すべり軸受301およびメカニカルシール302の摩耗が防止される。
翼軸200の中間の部位に太陽歯車410が固定される。図4(b)に示すように、内歯車420の外周面には、複数の箇所に前後方向に延びるキー部421が形成され、ドラム軸300の内周面には、キー部421に対応するキー溝部303が形成される。キー部421とキー溝部303とが係合することにより、ドラム軸300と内歯車420が周方向に固定される。さらに、翼軸200の後端部は、キャリア軸442から後方に突出し、ロータ110のボス孔113に固定される。
ロータ110の回転に伴って翼軸200が回転すると、太陽歯車410が回転する。遊星キャリア440が回転しないよう固定された状態にある場合、遊星歯車430は、公転ができないため、太陽歯車410の回転に伴って自転のみを行う。即ち、第1歯車431が太陽歯車410と逆方向に回転し、第2歯車432が太陽歯車410と同方向に回転する。第2歯車432の回転に伴って、内歯車420が、第2歯車432と同じ方向、即ち、太陽歯車410と同じ方向に回転する。これにより、内歯車420に固定されたドラム軸300が回転する。なお、各歯車410、420、431、432およびドラム軸300の回転方向が、図4(b)に矢印で示されている。
内歯車420の回転速度は、太陽歯車410の回転速度より遅くなるため、ドラム軸300は、翼軸200よりも低い回転速度で回転する。このように、翼軸200の回転速度が減速されてドラム軸300に伝達されるため、ドラム軸300に伝達されるトルクは、駆動モータ100から翼軸200に伝達されるトルクよりも大きくなる。
図2、図5、図6および図7を参照して、軸受ユニット500は、前部ユニット510および後部ユニット520を含む。軸受ユニット500は、本発明の固定部材に相当する。
前部ユニット510には、中央部に円筒状の前軸受部511が設けられる。前軸受部511には、前側にメカニカルシール512が配置され、後側に第1転がり軸受513が配置される。前部ユニット510の後面側には、前軸受部511の周りに被嵌合凹部514が形成される。被嵌合凹部514の外周面514aは、円形状を有し、その円の中心は、前軸受部511に配置された状態の第1転がり軸受513の中心P1と一致する。
前部ユニット510の外周部には、上下左右の4箇所に取付穴515が形成される。さらに、前部ユニット510の外周部には、下部に2つの取付ボス516が形成される。取付ボス516には、取付穴516aが形成される。
後部ユニット520の中央部には、後面側に、ドラム軸300の収容部300cの外径よりもわずかに大きな内径を有し、収容部300cを覆う円筒状の覆い部521が設けられ、覆い部521の後方に、収容部300cの外径よりも小さな内径を有する円筒状の後軸受部522が設けられる。後軸受部522には、前側に第2転がり軸受523が配置され、第2転がり軸受523の後方にスプリング受け板524が設けられる。後軸受部522の後端部には、内面に、全周に亘ってスプライン525が形成される。
後部ユニット520には、後面側に3つの取付ボス526が形成される。各取付ボス526は、ステータ120のネジ孔122に対応する上と左右の3つの位置に、それぞれ形成される。取付ボス526には、取付穴526aが形成される。各取付穴526aは、後軸受部522に配置された状態の第2転がり軸受523の中心P2から径方向に同じ距離を有する。
後部ユニット520の中央部には、前面側に、環状の嵌合リブ527が形成される。嵌合リブ527の外周面527aは、円形状を有し、その円の中心は、第2転がり軸受523の中心P2と一致する。嵌合リブ527の外周面527aの径は、被嵌合凹部514の外周面514aの径と等しい。
後部ユニット520の外周部には、ネジ孔528が形成される。各ネジ孔528は、前部ユニット510の取付穴515に対応する上下左右の4つの位置に、それぞれ形成される。
前部ユニット510に翼軸200および遊星歯車機構400を内包したドラム軸300がセットされた状態で、前部ユニット510と後部ユニット520とが結合される。この際、嵌合リブ527が被嵌合凹部514に嵌め込まれる。嵌合状態において、嵌合リブ527の外周面527aが被嵌合凹部514の外周面514aに接する。このように、前部ユニット510と後部ユニット520とは、嵌合リブ527の外周面527aと被嵌合凹部514の外周面514aとによるインロー嵌合により結合される。ネジ530がネジ孔528を通され取付穴515に止められる。これにより、前部ユニット510と後部ユニット520とが固定される。このようにして、軸受ユニット500の内部に、ドラム軸300が配置される。
ドラム軸300は、前軸部300aの外周面が第1転がり軸受513により受けられ、後軸部300bの外周面が第2転がり軸受523により受けられる。これにより、ドラム軸300は、軸受ユニット500内において円滑に回転する。また、前軸受部511の前端部にメカニカルシール512が設けられることにより、軸受ユニット500とドラム軸300との間への水の侵入が防止される。
駆動モータ100のステータ120は、後部ユニット520の取付ボス526に固定される。この際、ネジ540がネジ孔122を通されて取付穴526aに止められる。
軸受ユニット500は、ネジ止等の固定方法により、外槽20の後面に固定される。駆動ユニット30が外槽20に装着された状態において、翼軸200およびドラム軸300が外槽20の内部に臨む。ドラム22がドラム軸300に固定され、撹拌体24が翼軸200に固定される。
図2および、図8ないし図10を参照して、クラッチ機構部600は、クラッチ体610と、クラッチスプリング620と、クラッチレバー630と、レバー支持部640と、クラッチ駆動装置650と、取付プレート660とを含む。クラッチスプリング620、クラッチレバー630、レバー支持部640、クラッチ駆動装置650および取付プレート660は、クラッチ体610を前後方向に移動させる移動機構部DMを構成する。
クラッチ体610は、ほぼ円盤形状を有する。クラッチ体610の前端部には、外周面に、環状のスプライン611が形成される。スプライン611は、後部ユニット520の後端部のスプライン525と係合するように形成される。また、クラッチ体610の外周面には、スプライン611の後方に、フランジ部612が形成される。さらに、クラッチ体610には後端部に、環状の係合フランジ部613が形成される。係合フランジ部613は、ロータ110の被係合凹部114と同じ形状を有し、外周部に全周に亘って凹凸部613aを有する。係合フランジ部613が、被係合凹部114に挿入されると、凹凸部613a、114a同士が係合する。
クラッチ体610の前面には、中央部に、キャリア軸442が挿入される軸孔614が形成される。軸孔614の内周面には、スプライン614aが形成される。スプライン614aは、キャリア軸442のスプライン442cと係合する。これにより、クラッチ体610が、キャリア軸442に対して、前後方向への移動が許容され、且つ、周方向への回動が規制される状態となる。また、クラッチ体610の前面には、軸孔614の外側に環状の収容溝615が形成される。収容溝615は、後端部まで達する深さを有する。図2に示すように、収容溝615には、クラッチスプリング620が収容される。クラッチスプリング620は、一端が後部ユニット520のスプリング受け板524に接し、他端が収容溝615の底面に接する。
クラッチレバー630は、クラッチ体610の下半分の外周面に沿う、ほぼ半円形状の上部レバー631と、上部レバー631の最下部から下方に延びる下部レバー632とを含む。上部レバー631の左右の上端部には、クラッチ体610のフランジ部612の後面612aに接触し、フランジ部612を前方へ押す押圧部633が形成される。なお、図9(c)には、説明の便宜上、クラッチ体610が描かれている。
クラッチレバー630には、回転時の支点となる支軸634が固定される。支軸634は、クラッチレバー630の左右を貫き、その両端部がクラッチレバー630から左右に突き出す。
レバー支持部640は、クラッチレバー630を回動自在に支持する。レバー支持部640は、底板641と、底板641の両端から立ち上がるアーム片642とを含む。アーム片642には、支軸孔643が形成される。支軸孔643は、前後両端部が円孤となる前後方向に長い孔であり、上下方向の幅も支軸634の直径より大きい。支軸孔643に支軸634が通される。
レバー支持部640には、支軸孔643の前方に第1取付軸644が設けられる。支軸634と第1取付軸644との間に、左右方向に並ぶようにして2つの第1スプリング645が取り付けられる。第1スプリング645は、本発明の弾性部材に相当する。取付けの際、第1スプリング645は、クラッチレバー630に形成された第1挿通孔635に通される。第1スプリング645は、引張スプリングである。取り付けられた状態において、第1スプリング645は、伸びており、支軸634を前方に引っ張っている。クラッチレバー630は、支軸634を中心として前後方向に回動可能となる。
レバー支持部640には、第1取付軸644の下方に、第2取付軸646が設けられる。一方、クラッチレバー630には、第3取付軸636が設けられる。第2取付軸646と第3取付軸636との間に、第2スプリング647が取り付けられる。第2スプリング647は、引張スプリングである。取付けの際、第2スプリング647は、クラッチレバー630に形成された第2挿通孔637に通される。取り付けられた状態において、第2スプリング647は伸びており、クラッチレバー630は、第2スプリング647の弾性力により、下部レバー632の下端が前方に移動する方向に引かれる。
クラッチ駆動装置650は、トルクモータ651と、トルクモータ651のトルクにより水平軸周りに回転する円盤状のカム652とを含む。カム652の上面が、下部レバー632の下端に接触する。カム652の上面は、一端側に設けられる、高さの高い第1接触面652aと、他端側に設けられる、高さの低い第2接触面652bと、第1接触面652aと第2接触面652bとの間をつなぐ傾斜面652cとを含む。
レバー支持部640およびクラッチ駆動装置650は、ネジ止等の固定方法により、取付プレート660に固定される。取付プレート660は、前部ユニット510の取付ボス516にネジにより固定される。
駆動ユニット30の形態が、第2形態から第1形態に切り替えられる場合、図10(a)に示すように、トルクモータ651により、第1接触面652aが上方に位置し、第2接触面652bが下方に位置するようにカム652が回転される。カム652が回転するに従い、下部レバー632の下端が、傾斜面652cおよび第1接触面652aに順次押されて後方へ移動する。クラッチレバー630が支軸634を中心に前方へ回転し、上部レバー631が前方へ移動する。上部レバー631の押圧部633が、クラッチ体610のフランジ部612を前方へ押し、クラッチスプリング620の弾性力に逆らって、クラッチ体610が前方へ移動する。
本実施の形態では、図10(a)に一点鎖線で示す通り、クラッチレバー630が第1接触面652aとの接触により最も後方の位置に移動する少し手前の位置において、クラッチ体610は、スプライン611が軸受ユニット500のスプライン525と係合する位置に到達する。クラッチ体610は、この係合位置より前には移動しないため、クラッチレバー630が手前の位置から最も後方の位置に移動すると、図10(a)の通り、押圧部633は移動することなく下部レバー632が後方に移動し、支軸孔643の前側の円弧に押し付けられていた支軸634が僅かに後方に移動する。この状態では、クラッチレバー630が、第1スプリング645によって、下部レバー632の下端を支点にして、前方へ回動するように引かれるので、図10(a)の白抜き矢印に示すように、係合位置にあるクラッチ体610には、押圧部633から押圧力が加えられる。このような構成とすることにより、クラッチ体610のスプライン611を軸受ユニット500のスプライン525にしっかりと係合させることができる。
一方、駆動ユニット30の形態が、第1形態から第2形態に切り替えられる場合、図10(b)に示すように、トルクモータ651により、第2接触面652bが上方に位置し、第1接触面652aが下方に位置するようにカム652が回転される。カム652が回転するに従い、下部レバー632の下端が、第2スプリング647の弾性力により、傾斜面652cおよび第2接触面652bに順次沿いながら前方へ移動する。クラッチレバー630が支軸634を中心に後方へ回転し、上部レバー631が後方へ移動する。上部レバー631の押圧部633が、クラッチ体610のフランジ部612から離れ、クラッチ体610が、クラッチスプリング620の弾性力によって後方へ移動し、係合フランジ部613がロータ110の被係合凹部114と係合する位置に到達する。
ドラム式洗濯機1は、各種運転コースの洗濯運転を行う。洗濯運転は、洗い工程、中間脱水工程、すすぎ工程および最終脱水工程を含む。
図11(a)および(b)は、洗い工程およびすすぎお工程における、駆動ユニット30、ドラム22および撹拌体24の動作について説明するための図である。図12(a)および(b)は、中間脱水工程および最終脱水工程における、駆動ユニット30、ドラム22および撹拌体24の動作について説明するための図である。
洗い工程およびすすぎ工程では、駆動ユニット30の形態が、第1形態に切り替えられる。第1形態に切り替えられることにより、図10(a)に示す通り、クラッチ体610が前方へ移動すると、図11(a)に示すように、クラッチ体610のスプライン611と軸受ユニット500のスプライン525とが係合する。これにより、クラッチ体610が、軸受ユニット500に対して周方向への回動が規制され、回動できない状態となるので、遊星歯車機構400のキャリア軸442、即ち遊星キャリア440が、回転できないよう固定された状態となる。このような状態において、ロータ110が回転すると、翼軸200がロータ110の回転速度と等しい回転速度で回転し、翼軸200に連結されている撹拌体24もロータ110の回転速度と等しい回転速度で回転する。翼軸200の回転に伴い、遊星歯車機構400では、太陽歯車410が回転する。上述の通り、遊星キャリア440は固定された状態にあるので、遊星歯車430の第1歯車431および第2歯車432が、それぞれ、太陽歯車410と同方向および逆方向に回転し、内歯車420が太陽歯車410と同方向に回転する。これにより、内歯車420に固定されたドラム軸300が回転する。遊星歯車機構400により減速されるため、ドラム軸300が、翼軸200よりも遅い回転速度で翼軸200と同方向に回転し、ドラム軸300に固定されたドラム22が、撹拌体24よりも遅い回転速度で撹拌体24と同方向に回転する。言い換えれば、撹拌体24がドラム22よりも速い回転速度でドラム22と同方向に回転する。なお、ロータ110の回転速度および遊星歯車機構400による減速比は、痛まない程度に洗濯物を擦ったり撹拌したりできる回転速度で撹拌体24が回転し、且つ、ドラム22の回転速度が、ドラム22内の洗濯物に作用する遠心力が重力より小さくなる回転速度となるように、適宜、設定される。
洗い工程およびすすぎ工程では、外槽20内に、投入口11の下縁に至らない所定の水位まで水が溜められた状態で、駆動モータ100が、交互に、右回転および左回転する。これにより、ドラム22と撹拌体24とが、撹拌体24の回転速度がドラム22の回転速度より速い状態で、交互に右回転および左回転する。ドラム22内の洗濯物が、バッフル23で掻き上げられては落とされることにより、ドラム22の内周面に叩き付けられる。加えて、ドラム22の後部では、回転する撹拌体24の羽根24aに洗濯物が接触し、羽根24aに洗濯物が擦られたり、羽根24aによって洗濯物が撹拌されたりする。これにより、洗濯物が洗われる、あるいは、すすがれる。
次に、中間脱水工程および最終脱水工程では、駆動ユニット30の形態が、第2形態に切り替えられる。第2形態に切り替えられることにより、図10(b)に示す通り、クラッチ体610が後方へ移動すると、図12(a)に示すように、クラッチ体610の係合フランジ部613がロータ110の被係合凹部114に嵌り込み、係合フランジ部613の凹凸部613aと被係合凹部114の凹凸部114aとが係合する。なお、係合フランジ部613が被係合凹部114に嵌り込んだ状態においても、クラッチスプリング620は縮んだ状態を維持しており、クラッチスプリング620の弾性力により、係合フランジ部613は、被係合凹部114に押しつけられる。係合フランジ部613と被係合凹部114とが係合しているとき、押圧部633は、クラッチ体610から離れた状態となる。
係合フランジ部613と被係合凹部114とが係合すると、ロータ110に対するクラッチ体610の周方向への回動が規制され、クラッチ体610は、ロータ110とともに回転可能な状態となる。このような状態において、ロータ110が回転すると、翼軸200およびクラッチ体610がロータ110の回転速度と等しい回転速度で回転する。このとき、遊星歯車機構400では、太陽歯車410と遊星キャリア440とがロータ110と等しい回転速度で回転する。これにより、内歯車420が、太陽歯車410および遊星キャリア440と等しい回転速度で回転し、内歯車420に固定されたドラム軸300がロータ110と等しい回転速度で回転する。即ち、駆動ユニット30では、図12(a)および(b)に一点鎖線で示すように、翼軸200、遊星歯車機構400およびドラム軸300が一体となって回転する。これにより、ドラム22と撹拌体24が一体的に回転する。なお、クラッチスプリング620も、クラッチ体610とともに回転する。
中間脱水工程および最終脱水工程では、ロータ110、即ち、ドラム22および撹拌体24は、ドラム22内の洗濯物に作用する遠心力が重力よりはるかに大きくなる回転速度で回転する。遠心力の作用により、洗濯物が、ドラム22の内周面に押しつけられ、脱水される。
さて、クラッチ機構部600において、クラッチ体610は、翼軸200およびドラム軸300と連携している。このため、第1形態において、クラッチ体610のスプライン611と軸受ユニット500のスプライン525とが係合しているときに、クラッチ体610に、一時的に、後方へ、即ち係合を解除する方向へ不慮の大きな力が加わる場合がある。たとえば、洗濯物が前方から撹拌体24に衝突し、その衝撃力が翼軸200を介してクラッチ体610に伝わることが生じ得る。また、ドラム22の回転が妨げられることで、クラッチ体610に後方への不慮の大きな力が伝わることも生じ得る。即ち、ドラム22内の洗濯物の動き等に起因してドラム22の回転が妨げられることにより、ドラム軸300が回転しにくくなると、翼軸200の回転に伴って、遊星キャリア440、即ち遊星キャリア440に連結されたクラッチ体610を回転させようとする大きな力が生じる。クラッチ体610のスプライン611を後方から軸受ユニット500のスプライン525に係合させやすいよう、これらスプライン611、525には、前後方向にテーパが形成される。よって、クラッチ体610に大きな回転力が生じると、スプライン611、525のテーパ形状により、その大きな回転力が後方への大きな力に変換されクラッチ体610に加えられる。
第1形態において、クラッチ体610に不慮の大きな力が加わると、クラッチ体610と接触しているクラッチレバー630の押圧部633が、クラッチ体610を介して、この大きな力を受けることになる。
図13(a)ないし(c)は、第1形態においてクラッチレバー630の押圧部633に後方への大きな力が生じた場合のクラッチレバー630の動作について説明するための図である。図13(a)は、クラッチ機構部600の側面図であり、図13(b)は、図13(a)のB−B´断面図である。図13(c)は、支軸634の最大移動量Dについて説明するための図である。なお、図13(a)では、クラッチスプリング620の図示が省略されている。
上述したように、クラッチレバー630は、支軸634が前後方向に長い支軸孔643により前後方向に移動可能に支持されるともに、押圧部633がクラッチ体610に接するように、第1スプリング645によって支軸634が前方へ引っ張られている。よって、クラッチレバー630の押圧部633に、一時的に、後方への大きな力が加わると、図13(a)および(b)に示すように、その力に押されて、第1スプリング645が後方に伸び、クラッチレバー630が後方へ移動する。これにより、クラッチレバー630に加わる力が弱められる。また、クラッチレバー630には、クラッチ駆動装置650のカム652が連結されているが、カム652に大きな力が掛かることも防止される。
なお、図13(c)に示すように、支軸634が移動を許容される最大移動量Dは、クラッチ体610が軸受ユニット500側の係合位置にあるときの支軸634の位置Q1から支軸634が支軸孔643の後ろ側の円孤に当たる位置Q2まで距離である。本実施の形態では、この最大移動量Dが、図11(a)に示す、クラッチ体610のスプライン611と軸受ユニット500のスプライン525との係合量Cより小さくなるよう、支軸孔643の前後方向の長さLが決められる。
<実施の形態の効果>
以上、説明した通り、本実施の形態によれば、第1形態において、クラッチ体610および軸受ユニット500のスプライン611、525同士が係合しているときに、クラッチ体610を介してクラッチレバー630に、後方への大きな力が加わると、クラッチレバー630が後方に移動され、この移動により、クラッチレバー630に加わる力が吸収され弱められる。よって、クラッチレバー630の変形、破損等を防止できる。また、クラッチレバー630に連結されるクラッチ駆動装置650の破損等を防止できる。
また、本実施の形態によれば、クラッチレバー630に加わる不慮の力を吸収するための構成を、支軸634を受ける支軸孔643を長孔とし、支軸634を第1スプリング645により引っ張るという簡素な構成によって実現することができる。
さらに、本実施の形態によれば、支軸634が移動を許容される最大移動量Dが、クラッチ体610のスプライン611と軸受ユニット500のスプライン525との係合量Cより小さくされている。これにより、不慮の力を吸収するためのクラッチレバー630の後方への移動により、スプライン611とスプライン525との係合が解除されてしまうことを防止できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態等によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、クラッチ機構部600を、以下に説明する2つの変更例のように変更することができる。
<クラッチ機構部の変更例1>
図14(a)および(b)は、本変更例に係る、クラッチ機構部600の構成を示す図である。図14(a)は、クラッチ機構部600の側面図、図14(b)は、クラッチ機構部600の平面図である。図15(a)および(b)は、本変更例に係る、クラッチ機構部600の動作について説明するための図である。
なお、図14(a)では、クラッチスプリング620の図示が省略され、図14(b)では、クラッチ体610およびクラッチスプリング620の図示が省略されている。
本変更例のクラッチ機構部600は、クラッチ体610およびクラッチスプリング620を除く構成、即ち、移動機構部DMの主となる構成が、上記実施の形態と異なる。
移動機構部DMは、クラッチレバー730と、レバー支持部740と、クラッチ駆動装置750と、中継棒760とを含む。
クラッチレバー730は、クラッチ体610の下半分の外周面に沿う、ほぼ半円形状の上部レバー731と、上部レバー731の最下部から前斜め下方向に延びる下部レバー732とを含む。上部レバー731の左右の上端部には、クラッチ体610のフランジ部612の後面612aに接触し、フランジ部612を前方へ押す押圧部733が形成される。
クラッチレバー730には、下部レバー732の上端部に、支軸734が固定される。支軸734は、クラッチレバー730の左右を貫き、その両端部がクラッチレバー730から左右に突き出す。下部レバー732の下端部には、左右方向に延びる取付軸735が形成される。
レバー支持部740は、クラッチレバー730を回動自在に支持する。レバー支持部740は、底板741と、底板741の両端から立ち上がるアーム片742とを含む。アーム片742には、支軸孔743が形成される。支軸孔643に、クラッチレバー730の支軸734が通される。
クラッチ駆動装置750は、クラッチレバー730の下方に配置される。クラッチ駆動装置750は、トルクモータ751と、トルクモータ751のトルクにより水平軸周りに回転する円盤状のカム752とを含む。カム752の上面には、外周部にカム軸753が設けられる。カム752の回転中心と下部レバー732の取付軸735の中心とが前後方向において一致する。
中継棒760は、上下方向に延び、クラッチレバー730とカム752とを連結する。中継棒760は、本発明の中継部に相当する。中継棒760は、上端部761が下部レバー732の取付軸735に回転可能となるように取り付けられ、下端部762が、カム752のカム軸753に回転可能となるように取り付けられる。中継棒760には、中間位置にスプリング763が一体形成される。スプリング763は、引張スプリングである。
レバー支持部740およびクラッチ駆動装置750は、軸受ユニット500に固定される。
駆動ユニット30の形態が、第2形態から第1形態に切り替えられる場合、図15(a)に示すように、トルクモータ751により、カム軸753が最も下方に位置するようにカム752が回転される。カム752が回転するに従い、下部レバー732の下端が、中継棒760によって下方に引かれる。クラッチレバー730が支軸734を中心に前方へ回転し、上部レバー731が前方へ移動する。上部レバー731の押圧部733が、クラッチ体610のフランジ部612を前方へ押し、クラッチスプリング620の弾性力に逆らって、クラッチ体610が前方へ移動する。
本変更例では、図15(a)に一点鎖線で示す通り、カム軸753が中間の所定位置まで移動すると、クラッチ体610は、スプライン611が軸受ユニット500のスプライン525と係合する位置に到達する。このときは、中継棒760のスプリング763が自然長の状態にある。クラッチ体610は、この係合位置より前には移動しないため、カム軸753が所定位置から最も下方の位置に移動すると、図15(a)の通り、スプリング763が下方に伸びる。こうなると、クラッチレバー730が、スプリング763によって、前方へ回動するように引かれるので、図15(a)の白抜き矢印に示すように、係合位置にあるクラッチ体610には、押圧部733から押圧力が加えられる。これにより、クラッチ体610のスプライン611を軸受ユニット500のスプライン525にしっかりと係合させることができる。
一方、駆動ユニット30の形態が、第1形態から第2形態に切り替えられる場合、図15(b)に示すように、トルクモータ751により、カム軸753が最も上方に位置するようにカム752が回転される。カム752が回転し、カム軸753が上方へ移動すると、まず、スプリング763が縮んでいく。スプリング763が自然長に戻ると、その後は、カム軸753が移動するに従い、中継棒760が上方へ移動し、下部レバー732の下端が、中継棒760に押されて、上方へ移動する。クラッチレバー730が支軸734を中心に後方へ回転し、上部レバー731が後方へ移動する。上部レバー731の押圧部733が、クラッチ体610のフランジ部612から離れ、クラッチ体610が、クラッチスプリング620の弾性力によって後方へ移動し、係合フランジ部613がロータ110の被係合凹部114と係合する位置に到達する。
図16は、第1形態においてクラッチレバー730の押圧部733に後方への大きな力が生じた場合のクラッチレバー730の動作について説明するための図である。なお、図16では、クラッチスプリング620の図示が省略されている。
上述したように、中継棒760にはスプリング763が形成されている。クラッチレバー730の押圧部633に、一時的に、後方への大きな力が加わると、図16に示すように、中継棒760のスプリング763が上方に伸び、クラッチレバー730が、後方へ回転する。これにより、クラッチレバー730に加わる力が弱められる。よって、本変更例によれば、クラッチレバー730の変形、破損等を防止できる。また、クラッチレバー730には、クラッチ駆動装置750のカム752が中継棒760を介して連結されているが、カム752に大きな力が掛かることも防止される。よって、本変更例によれば、クラッチ駆動装置750の破損等も防止できる。
また、本変更例によれば、クラッチレバー730に加わる不慮の力を吸収するための構成を、中継棒760にスプリング763を形成するという簡素な構成によって実現することができる。
なお、スプリング763は、第1形態において伸びた状態から不慮の力によりさらに伸びても、許容たわみ量を超えないような構成とされる。これにより、スプリング763の変形、破損等が生じない。
<クラッチ機構部の変更例2>
図17(a)および(b)並びに図18(a)および(b)は、本変更例に係る、クラッチ機構部600の構成を示す図である。図17(a)は、クラッチ機構部600の側面断面図、図17(b)は、クラッチ機構部600の背面図である。図18(a)は、クラッチ機構部600の正面図、図18(b)は、図18(a)のC−C´断面図である。図19(a)および(b)は、本変更例に係る、クラッチ機構部600の動作について説明するための図である。
なお、図17(a)ないし図19(b)では、クラッチスプリング620の図示が省略されている。
本変更例のクラッチ機構部600は、クラッチ体610およびクラッチスプリング620を除く構成、即ち、移動機構部DMの主となる構成が、上記実施の形態と異なる。
移動機構部DMは、クラッチレバー830と、上支持部840と、下支持部850と、クラッチ駆動装置860と、中継ユニット870とを含む。
クラッチレバー830は、クラッチ体610の外周面を囲む環状部831と、環状部831の上端部から上方に延びる上レバー部832と、環状部831の下端部から下方へ延びる下レバー部833とを含む。環状部831には、左右の円弧の中央部に、クラッチ体610のフランジ部612の後面612aに接触し、フランジ部612を前方へ押す押圧部834が形成される。上レバー部832の上端部には、左右に延びる支軸835を有する支軸部836が設けられる。下レバー部833には、ほぼ中央部に円筒状のスプリング受け部837が設けられ、下端部にU字状のフック部838が設けられる。
上支持部840には、上レバー部832の支軸835が貫通する軸受部841と、上レバー部832の両側に沿う一対のリブからなる上ガイド部842とが設けられる。クラッチレバー830は、軸受部841により、支軸835を支点として前後に回動するよう支持される。さらに、上レバー部832は、回転する際に左右方向にぶれないよう上ガイド部842に案内される。
下支持部850には、下レバー部833の両側に沿う、中央部が円孤状の一対のリブからなる下ガイド部851と、滑車852を有するワイヤー中継部853とが設けられる。下レバー部833は、回転する際に左右方向にぶれないよう下ガイド部851に案内される。下ガイド部851には、下レバー部833を後方に押すための第1スプリング854が収容されている。第1スプリング854は、圧縮スプリングである。下レバー部833は、スプリング受け部837によって第1スプリング854の弾性力を受ける。
クラッチ駆動装置860は、クラッチレバー830の下方に配置される。クラッチ駆動装置860は、トルクモータ861と、トルクモータ861のトルクにより水平軸周りに回転する円盤状のカム862とを含む。カム862の上面には、外周部にカム軸863が設けられる。
中継ユニット870は、上下方向に延び、クラッチレバー830とカム862とを連結する。中継ユニット870は、本発明の中継部に相当する。中継ユニット870は、ワイヤー871と、第2スプリング872とを含む。ワイヤー871は、一端が下レバー部833のフック部838に固定され、他端が第2スプリング872の一端に固定される。ワイヤー871は、ワイヤー中継部853の滑車852に通される。第2スプリング872の他端は、カム862のカム軸863に固定される。第2スプリング872は、引張スプリングである。第2スプリング872は、本発明の弾性部材に相当する。なお、第2スプリング872の弾性力は、第1スプリング854の弾性力より大きく、第1スプリング854の押圧力により第2スプリング872が伸びることはなく、クラッチレバー830が後方に回転することはない。
上支持部840、下支持部850およびクラッチ駆動装置860は、軸受ユニット500に固定される。
駆動ユニット30の形態が、第2形態から第1形態に切り替えられる場合、図19(a)に示すように、トルクモータ861により、カム軸863が最も下方に位置するようにカム862が回転される。カム862が回転するに従い、中継ユニット870が下方に移動し、第1スプリング854の弾性力に抗して、下レバー部833が前方へ移動する。クラッチレバー830が支軸835を中心に前方へ回転し、環状部831が前方へ移動する。環状部831の押圧部834が、クラッチ体610のフランジ部612を前方へ押し、クラッチスプリング620の弾性力に逆らって、クラッチ体610が前方へ移動する。
本変更例では、図19(a)に一点鎖線で示す通り、カム軸863が、最も下方の位置より少し手前の位置まで移動すると、クラッチ体610は、スプライン611が軸受ユニット500のスプライン525と係合する位置に到達する。このときは、中継ユニット870の第2スプリング872が自然長の状態にある。クラッチ体610は、この係合位置より前には移動しないため、カム軸863が手前の位置から最も下方の位置に移動すると、図19(a)の通り、第2スプリング872が下方に伸びる。こうなると、クラッチレバー830が、第2スプリング872によって、前方へ回動するように引かれるので、図19(a)の白抜き矢印に示すように、係合位置にあるクラッチ体610には、押圧部834から押圧力が加えられる。これにより、クラッチ体610のスプライン611を軸受ユニット500のスプライン525にしっかりと係合させることができる。
一方、駆動ユニット30の形態が、第1形態から第2形態に切り替えられる場合、図19(b)に示すように、トルクモータ861により、カム軸863が最も上方に位置するようにカム862が回転される。カム862が回転し、カム軸863が上方へ移動すると、下レバー部833が、第1スプリング854に押されて後方へ移動する。クラッチレバー830が支軸835を中心に後方へ回転し、環状部831が後方へ移動する。環状部831の押圧部834が、クラッチ体610のフランジ部612から離れ、クラッチ体610が、クラッチスプリング620の弾性力によって後方へ移動し、係合フランジ部613がロータ110の被係合凹部114と係合する位置に到達する。なお、カム軸863が上方へ移動する過程において、第2スプリング872が自然長に戻る。
図20は、第1形態においてクラッチレバー830の押圧部834に後方への大きな力が生じた場合のクラッチレバー830の動作について説明するための図である。なお、図20では、クラッチスプリング620の図示が省略されている。
上述したように、中継ユニット870には第2スプリング872が設けられている。クラッチレバー830の押圧部834に、一時的に、後方への大きな力が加わると、図20に示すように、中継ユニット870の第2スプリング872が上方に伸び、クラッチレバー830が、後方へ回転する。これにより、クラッチレバー830に加わる力が弱められる。よって、本変更例によれば、クラッチレバー830の変形、破損等を防止できる。また、クラッチレバー830には、クラッチ駆動装置860のカム862が中継ユニット870を介して連結されているが、カム862に大きな力が掛かることも防止される。よって、本変更例によれば、クラッチ駆動装置860の破損等も防止できる。
また、本変更例によれば、クラッチレバー830に加わる不慮の力を吸収するための構成を、中継ユニット870に第2スプリング872を設けるという簡素な構成によって実現することができる。
なお、第2スプリング872は、第1形態において伸びた状態から不慮の力によりさらに伸びても、許容たわみ量を超えないような構成とされる。これにより、第2スプリング872の変形、破損等が生じない。
さらに、本変更例では、クラッチ体610と接する押圧部834設けられるクラッチレバー830の部位が環状に形成されるため、当該部位を強固にすることができる。よって、第1形態および第2形態において、押圧部834によってクラッチ体610をしっかりと軸受ユニット500およびロータ110に押し付けることができる。また、不慮の力を受けたときに、クラッチレバー830が変形、破損等を生じにくくなる。
さらに、本変更例によれば、クラッチレバー830を、クラッチ体610を挟んで上方および下方に延びる構成とするとともに、上端部を支点、下端部を力点とし、支点と力点の中間に作用点となる押圧部834を配置する構成としたので、図16(a)に示すように、支点である支軸835から作用点である押圧部834までの距離R1と、支軸835から力点であるフック部838までの距離R2との差を大きくできる。よって、クラッチ体610を移動させるためのトルクモータ861のトルクを小さくすることができる。また、第1状態において、第2スプリング872により生じる、クラッチ体610に対する押圧部834の押圧力を大きくすることができる。
<その他の変更例>
上記実施の形態では、クラッチレバー630の下部レバー632に支軸634が固定されるとともに、レバー支持部640に支軸孔643が形成され、支軸634に第1スプリング645が固定される。しかしながら、図21に示すように、レバー支持部640に支軸634が固定されるとともに、下部レバー632に支軸孔643が形成され、下部レバー632の前面に第1スプリング645が固定される構成が採られても良い。このような構成としても、第1形態において、クラッチレバー630に後方への大きな力が作用したときに、クラッチレバー630を後方へ逃がすことで、クラッチレバー630の変形、破損等を防止できる。
上記実施の形態では、ドラム軸300が内歯車420に固定されるとともに、キャリア軸442、即ち遊星キャリア440にクラッチ体610が連結される。これにより、第1形態において、クラッチ体610により遊星キャリア440が固定された状態で、翼軸200が回転すると、太陽歯車410の回転に伴って遊星歯車430が自転し、太陽歯車410よりも遅い回転速度で内歯車420が回転する。しかしながら、図22に示すように、ドラム軸300が、遊星キャリア440に固定される構成が採られても良い。この場合、内歯車420に、先端部425aがドラム軸300から後方に突出する軸部425が取り付けられる。そして、クラッチ体610が、軸部425に連結される。即ち、クラッチ体610が、軸部425を介して内歯車420に連結される。さらに、遊星歯車430が、第1歯車431のみを有するよう変更される。第1形態において、クラッチ体610により内歯車420が固定された状態で、翼軸200が回転すると、太陽歯車410の回転に伴って遊星歯車430が自転および公転し、太陽歯車410よりも遅い回転速度で遊星キャリア440が回転する。これにより、遊星キャリア440に固定されたドラム軸300が回転する。
さらに、上記実施の形態では、クラッチレバー630の上部レバー631が、半円形状に形成される。しかしながら、上記変更例2のクラッチレバー830の環状部831と同様に、上部レバー631がクラッチ体610を囲む円環形状とされても良い。同様に、変更例1のクラッチレバー730の上部レバー731がクラッチ体610を囲む円環形状とされても良い。
さらに、上記実施の形態のドラム式洗濯機1は、乾燥機能を備えていないが、本発明は、乾燥機能を備えたドラム式洗濯機、即ち、ドラム式洗濯乾燥機に適用することもできる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
10 筐体
20 外槽
22 ドラム
24 撹拌体(回転体)
24a 羽根(突状部)
30 駆動ユニット(駆動部)
100 駆動モータ
110 ロータ
120 ステータ
200 翼軸(第1回転軸)
300 ドラム軸(第2回転軸)
400 遊星歯車機構
410 太陽歯車
420 内歯車
430 遊星歯車
431 第1歯車
432 第2歯車
440 遊星キャリア
442 キャリア軸
500 軸受ユニット(固定部材)
600 クラッチ機構部
610 クラッチ体
620 クラッチスプリング
630 クラッチレバー
634 支軸
633 押圧部
640 レバー支持部
643 支軸孔
645 第1スプリング(弾性部材)
650 クラッチ駆動装置
660 取付プレート
DM 移動機構部
730 クラッチレバー
740 レバー支持部
750 クラッチ駆動装置
760 中継棒(中継部)
763 スプリング(弾性部材)
830 クラッチレバー
831 環状部
840 上支持部
850 下支持部
860 クラッチ駆動装置
870 中継ユニット(中継部)
872 第2スプリング(弾性部材)

Claims (6)

  1. 筐体内に配置された外槽と、
    前記外槽内に配置され、水平軸または水平方向に対して傾く傾斜軸を中心に回転可能なドラムと、
    前記ドラムの内周面に設けられるバッフルと、
    前記ドラムの後部に配置され、表面に洗濯物と接触する突状部を有する回転体と、
    前記ドラムおよび前記回転体を、前記回転体の回転速度が前記ドラムの回転速度より速くなるように回転させる駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、
    駆動モータと、
    前記駆動モータの回転を前記回転体に伝える第1回転軸と、
    前記駆動モータの回転を前記ドラムに伝える第2回転軸と、
    前記駆動部の形態を、前記第1回転軸と前記第2回転軸とを別々に回転させる第1形態と、前記第1回転軸と前記第2回転軸とを一体的に回転させる第2形態との間で切り替えるクラッチ機構部と、を含み、
    前記クラッチ機構部は、
    前記第1形態への切替えの際に第1の位置に移動され、前記第2形態への切替えの際に第2の位置に移動されるクラッチ体と、
    支点を中心に回転自在に設けられ、前記クラッチ体を押すことにより、前記クラッチ体を前記第2の位置から前記第1の位置へ移動させるとともに、前記クラッチ体が前記第1の位置にあるときには、前記クラッチ体に接触した状態を保つクラッチレバーと、
    前記クラッチレバーを動かすためのクラッチ駆動装置と、
    前記クラッチ体が前記第1の位置にある状態で、前記第2の位置の方向へ押す力が前記クラッチ体を介して前記クラッチレバーに作用した場合に、前記第2の位置の方向へ前記クラッチレバーを動かして前記クラッチレバーが受ける力を弱めるための緩衝部と、を含む、
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
    前記駆動部は、太陽歯車と、当該太陽歯車を囲む環状の内歯車と、前記太陽歯車と前記内歯車との間に介在する複数の遊星歯車と、これら遊星歯車を回転自在に保持する遊星キャリアとを有し、前記太陽歯車が前記第1回転軸に固定され、前記遊星キャリアおよび前記内歯車のうち一方が前記第2回転軸に固定される遊星歯車機構を、さらに含み、
    前記クラッチ体は、前記遊星キャリアおよび前記内歯車のうち他方に、当該他方に対する周方向への回動が規制され且つ前記第2回転軸の軸線方向の移動が許容される状態で連結され、
    前記クラッチ体が、前記第1の位置において前記駆動モータの回転時に回転しない固定部材と係合し、前記他方が回転しない状態となることにより、前記第1形態に切り替わり、前記クラッチ体が、前記第2の位置において前記駆動モータのロータと係合し、前記他方が前記駆動モータとともに回転する状態となることにより、前記第2形態に切り替わり、
    前記クラッチレバーは、前記第1形態において、前記クラッチ体を前記固定部材側に押圧する、
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 請求項1または2に記載のドラム式洗濯機において、
    前記クラッチ機構部は、前記クラッチレバーを、前記支点を中心に回転可能、且つ、前記クラッチ体の移動方向に移動可能に支持するクラッチ支持部を、さらに備え、
    前記緩衝部は、前記第1の位置にある前記クラッチ体に前記クラッチレバーが接するよう、前記支点の位置において、前記クラッチレバーを前記第2の位置から前記第1の位置に向う方向に引っ張る弾性部材を含む、
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 請求項3に記載のドラム式洗濯機において、
    前記クラッチ支持部が前記クラッチレバーに許容する前記移動方向における最大移動量を、前記クラッチ体が前記固定部材に係合しているときの前記移動方向における係合量より小さくする、
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  5. 請求項1または2に記載のドラム式洗濯機において、
    前記クラッチ機構部は、前記クラッチ駆動装置と前記クラッチレバーとの間に介在し、前記クラッチ駆動装置の動作により前記クラッチレバーを引っ張ることで、前記クラッチ体を押す方向に前記クラッチレバーを回動させる中継部を、さらに含み、
    前記緩衝部は、前記中継部に含まれ、前記クラッチレバーを引っ張る方向に伸縮可能な弾性部材を含む、
    こと特徴とするドラム式洗濯機。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載のドラム式洗濯機において、
    前記クラッチ体は、前記クラッチ体の移動方向から見て、円形状を有し、
    前記クラッチレバーは、前記クラッチ体の囲む環状部と、前記クラッチを押すために当該環状部に設けられた、少なくとも一対の押圧部と、を含む、
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
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