JP2009078067A - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗濯物の乾燥効率の向上を図ることができる洗濯乾燥機を提供すること。
【解決手段】ドラム5のドラム周壁21において、乾燥風を流出させるための小穴24を、ドラム軸30の延びる方向におけるドラム開口23の反対側に偏って形成する。これにより、ドラム開口23からドラム5内に供給された乾燥風は、ドラム5においてドラム開口23から離れた小穴24から流出するので、乾燥風を比較的長い間ドラム5内に留めることができる。その結果、乾燥風をドラム5内の洗濯物全体に浴びせることができ、洗濯物の乾燥効率の向上を図ることができる。
【選択図】図4
【解決手段】ドラム5のドラム周壁21において、乾燥風を流出させるための小穴24を、ドラム軸30の延びる方向におけるドラム開口23の反対側に偏って形成する。これにより、ドラム開口23からドラム5内に供給された乾燥風は、ドラム5においてドラム開口23から離れた小穴24から流出するので、乾燥風を比較的長い間ドラム5内に留めることができる。その結果、乾燥風をドラム5内の洗濯物全体に浴びせることができ、洗濯物の乾燥効率の向上を図ることができる。
【選択図】図4
Description
この発明は、洗濯乾燥機に関する。
従来から、回転軸を中心に回転可能なドラム内に洗濯物を収容して洗濯物の洗濯および乾燥を行うことができる洗濯乾燥機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のドラム式洗濯乾燥機では、筐体の内部に、前面に開口部を有する水槽(外槽に相当する。)が配設され、ドラムは、水槽の内部に配設されている。そして、ドラムの前面において、水槽の開口部に対応する位置には、開口部が形成されており、水槽およびドラムの各開口部を介して、ドラム内に洗濯物を収容することができる。乾燥運転において、ドラム内に収容された洗濯物は、回転するドラムによって攪拌されつつ、乾燥風が浴びせられることによって乾燥される。
特許文献1に記載のドラム式洗濯乾燥機では、筐体の内部に、前面に開口部を有する水槽(外槽に相当する。)が配設され、ドラムは、水槽の内部に配設されている。そして、ドラムの前面において、水槽の開口部に対応する位置には、開口部が形成されており、水槽およびドラムの各開口部を介して、ドラム内に洗濯物を収容することができる。乾燥運転において、ドラム内に収容された洗濯物は、回転するドラムによって攪拌されつつ、乾燥風が浴びせられることによって乾燥される。
ここで、乾燥風を流すための循環送風路の一端部は、水槽の開口部に連通接続されている。循環送風路からの乾燥風は、上述した一端部から、水槽の開口部およびドラムの開口部を順に通過してドラム内の洗濯物に浴びせられ、洗濯物の水分を吸収した後に、ドラムの周壁および後面部に形成された透孔を介してドラムから流出する。
特開2004−105250号公報
特許文献1に記載のドラム式洗濯乾燥機では、ドラムにおいて透孔が周壁の全域に亘って形成されている。そのため、乾燥風がドラムの開口部を介してドラム内に流入してから、開口部近傍の透孔を介してドラムからすぐに流出してしまう虞がある。その場合、乾燥風をドラム内の洗濯物全体に浴びせることができないので、洗濯物の乾燥効率の向上を図れない虞がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、洗濯物の乾燥効率の向上を図ることができる洗濯乾燥機を提供することを主たる目的とする。
また、この発明は、ドラムの偏心回転を防止することができる洗濯乾燥機を提供することを別の目的とする。
また、この発明は、ドラムの偏心回転を防止することができる洗濯乾燥機を提供することを別の目的とする。
請求項1記載の発明は、外槽と、前記外槽内において、所定方向に延びる回転軸を中心に回転可能に配置され、前記回転軸方向における一端面に出入口が形成され、前記出入口を介して内部に洗濯物を収容して、洗濯物の洗い、すすぎ、脱水および乾燥を行うためのドラムと、前記ドラム内に乾燥風を供給するために前記出入口へ向けて乾燥風を流す乾燥風供給装置と、前記ドラムの円周壁において、前記回転軸方向における前記出入口の反対側に偏って形成され、前記ドラム内の空気を流出させるための貫通穴と、を含むことを特徴とする、洗濯乾燥機である。
請求項2記載の発明は、前記ドラムは、前記円周壁の内周面に沿うように、布団を収容可能であることを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機である。
請求項3記載の発明は、前記内周面には、前記内周面と布団との間に隙間が形成されないように、前記ドラム内へ低く滑らかに突出するバッフルが設けられていることを特徴とする、請求項2記載の洗濯乾燥機である。
請求項3記載の発明は、前記内周面には、前記内周面と布団との間に隙間が形成されないように、前記ドラム内へ低く滑らかに突出するバッフルが設けられていることを特徴とする、請求項2記載の洗濯乾燥機である。
請求項4記載の発明は、前記ドラムは、前記回転軸方向において前記出入口と対向する位置に底壁を有し、前記貫通穴は、前記円周壁において、前記底壁周辺に偏って形成されていることを特徴とする、請求項2または3記載の洗濯乾燥機である。
請求項5記載の発明は、前記貫通穴は、前記底壁に近付くに従って多く形成されていることを特徴とする、請求項4記載の洗濯乾燥機である。
請求項5記載の発明は、前記貫通穴は、前記底壁に近付くに従って多く形成されていることを特徴とする、請求項4記載の洗濯乾燥機である。
請求項6記載の発明は、折り曲げた状態で前記ドラムに収容された布団の折り目が、前記内周面と前記底壁における前記ドラム内に臨む内側面との接続部分に配置され、前記底壁における前記内側面であって前記布団の折り目が配置される部分は、平坦に形成されていることを特徴とする、請求項4または5記載の洗濯乾燥機である。
請求項7記載の発明は、前記回転軸は、前記出入口が斜め上方へ向くように傾斜していることを特徴とする、請求項6記載の洗濯乾燥機である。
請求項7記載の発明は、前記回転軸は、前記出入口が斜め上方へ向くように傾斜していることを特徴とする、請求項6記載の洗濯乾燥機である。
請求項8記載の発明は、前記ドラムに布団が収容されると、この布団の洗いに先立って、この布団を前記内周面に沿わせるために前記ドラムを洗い時よりも高速で回転させる制御手段を含むことを特徴とする、請求項2〜7のいずれかに記載の洗濯乾燥機である。
請求項1記載の発明によれば、この洗濯乾燥機では、乾燥において、乾燥風供給装置からの乾燥風が出入口からドラム内の洗濯物に供給される。ここで、ドラム内の空気は、ドラムの円周壁において、ドラムの回転軸方向における出入口の反対側に偏って形成された貫通穴から流出する。つまり、出入口からドラム内に供給された乾燥風は、ドラムにおいて出入口から離れた貫通穴から流出するので、乾燥風を比較的長い間ドラム内に留めることができる。これにより、乾燥風をドラム内の洗濯物全体に浴びせることができ、洗濯物の乾燥効率の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、ドラムは、円周壁の内周面に沿うように、布団を収容可能であるので、ドラムの偏心回転を防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、ドラムの円周壁の内周面に設けられたバッフルは、内周面と布団との間に隙間が形成されないように、ドラム内へ低く滑らかに突出しているので、ドラム内に供給された乾燥風が内周面と布団との間に漏れ出すことを抑え、布団に対して乾燥風をドラムの中心側から確実に浴びせることができる。
請求項3記載の発明によれば、ドラムの円周壁の内周面に設けられたバッフルは、内周面と布団との間に隙間が形成されないように、ドラム内へ低く滑らかに突出しているので、ドラム内に供給された乾燥風が内周面と布団との間に漏れ出すことを抑え、布団に対して乾燥風をドラムの中心側から確実に浴びせることができる。
請求項4記載の発明によれば、ドラム内の空気が流出する貫通穴は、ドラムの円周壁において、回転軸方向において出入口と対向する位置、つまり、出入口から離れた位置にある底壁周辺に偏って形成されている。そのため、出入口からドラム内に供給された乾燥風を比較的長い間ドラム内に留めることができる。これにより、乾燥風をドラム内の布団全体に浴びせることができ、布団の乾燥効率の向上を図ることができる。
請求項5記載の発明によれば、貫通穴は、ドラムの円周壁において、底壁に近付くに従って多く形成されているので、出入口からドラム内に供給された乾燥風が布団に浴びせられることなくすぐに貫通穴から流出することを抑え、乾燥風を比較的長い間ドラム内に留めることができる。これにより、乾燥風をドラム内の布団全体に浴びせることができ、布団の乾燥効率の向上を図ることができる。
請求項6記載の発明によれば、折り曲げた状態でドラムに収容された布団の折り目は、底壁においてドラム内に臨む内側面と円周壁の内周面との接続部分に配置される。ここで、内側面において布団の折り目が配置される部分は平坦であるので、ドラムの回転中において布団の折り目が内側面に接触しても、折り目が痛むことはない。また、布団において乾きにくい部分である折り目は、円周壁において底壁周辺に偏って形成された貫通穴に一致するように配置されるので、この折り目に乾燥風を必ず浴びせることができる。これにより、布団をムラなく乾燥させることができる。
請求項7記載の発明によれば、回転軸は、出入口が斜め上方へ向くように傾斜しているので、出入口を介するドラム内への布団の出し入れが容易である。また、布団の自重を効果的に利用して、布団の折り目をドラムの底壁の内側面と円周壁の内周面との接続部分に常に配置することができる。
請求項8記載の発明によれば、ドラムに布団が収容されると、この布団の洗いに先立って、ドラムが洗い時よりも高速で回転するので、布団をドラムの内周面に沿わせることができ、洗濯においてドラムの偏心回転を防止することができる。
請求項8記載の発明によれば、ドラムに布団が収容されると、この布団の洗いに先立って、ドラムが洗い時よりも高速で回転するので、布団をドラムの内周面に沿わせることができ、洗濯においてドラムの偏心回転を防止することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯乾燥機1を前方左斜め上方から見た斜視図である。なお、図1では、説明の便宜上、洗濯乾燥機1のハウジング2の一部を切欠いて内部の構成要素を露出させている。図2は、洗濯乾燥機1を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た概略断面図である。図3は、ドラム5のドラム開口23に対向する位置から洗濯乾燥機1の内部の構成要素を見た図である。図4は、図3のA−A線に基づく断面図である。図5は、図4において円Bで囲った部分の拡大図であって、(a)は、第1弁16が開位置にある状態を示し、(b)は、第1弁16が閉位置にある状態を示す。図6は、図4において円Cで囲った部分の拡大図である。図7は、図2において第2弁52周辺を抜き出して示した図であって、(a)は、第2弁52が閉位置にある状態を示し、(b)は、第2弁52が開位置にある状態を示す。
なお、洗濯乾燥機1の姿勢については、図1の紙面右上に示した方向矢印に沿うものとする。なお、正面側は前側と同義であり、背面側および奥側は後側と同義である。また、左右方向を幅方向ということがある。
この洗濯乾燥機1は、コインランドリーなどで使用される業務用のドラム式洗濯乾燥機である。この洗濯乾燥機1では、洗濯物を洗う洗い運転と、洗濯物をすすぐすすぎ運転と、洗濯物を脱水する脱水運転と、洗濯物を乾燥させる乾燥運転とが実行可能である。この洗濯乾燥機1で洗濯される洗濯物は、主に布団である。
この洗濯乾燥機1は、コインランドリーなどで使用される業務用のドラム式洗濯乾燥機である。この洗濯乾燥機1では、洗濯物を洗う洗い運転と、洗濯物をすすぐすすぎ運転と、洗濯物を脱水する脱水運転と、洗濯物を乾燥させる乾燥運転とが実行可能である。この洗濯乾燥機1で洗濯される洗濯物は、主に布団である。
図1に示すように、洗濯乾燥機1は、ハウジング2によって外殻が構成されている。
(1)ハウジング
ハウジング2は、略ボックス形状であり、正面の上部には、斜め前側下方に傾斜する傾斜面3が形成されている。
ハウジング2内には、外槽4およびドラム5が配置されている。
(2)外槽およびドラム
図2に示すように、外槽4は、下側背面に円板状の底壁(外槽底壁6という。)を有する中空の略円筒形状である。外槽4は、複数のダンパ(図示せず)によってハウジング2に取り付けられており、ハウジング2によって揺動自在に支持されている。外槽4は、その中心軸が前側に向かって上向きに傾斜するように配置されている。詳しくは、外槽4の中心軸は、傾斜面3と略直交しており、中心軸と水平面とがなす角度は、上向きにたとえば約50°である。外槽4の円周壁を外槽周壁7という。外槽4には、外槽底壁6および外槽周壁7によって、外槽4の外殻と相似する内部空間34が形成されている。
(1)ハウジング
ハウジング2は、略ボックス形状であり、正面の上部には、斜め前側下方に傾斜する傾斜面3が形成されている。
ハウジング2内には、外槽4およびドラム5が配置されている。
(2)外槽およびドラム
図2に示すように、外槽4は、下側背面に円板状の底壁(外槽底壁6という。)を有する中空の略円筒形状である。外槽4は、複数のダンパ(図示せず)によってハウジング2に取り付けられており、ハウジング2によって揺動自在に支持されている。外槽4は、その中心軸が前側に向かって上向きに傾斜するように配置されている。詳しくは、外槽4の中心軸は、傾斜面3と略直交しており、中心軸と水平面とがなす角度は、上向きにたとえば約50°である。外槽4の円周壁を外槽周壁7という。外槽4には、外槽底壁6および外槽周壁7によって、外槽4の外殻と相似する内部空間34が形成されている。
図1に示すように、外槽周壁7は、正面側において一段縮径されており(この部分を小径部分8という。)、小径部分8の前側端面には、開口(外槽開口9という。)が形成されている。
外槽開口9を介して、外槽4の内部が外部と連通する。外槽開口9は、ハウジング2の傾斜面3から正面斜め上方に臨むように配置されている。ここで、外槽周壁7において、その中心軸方向において小径部分8より後側(下側)の部分を大径部分10といい、小径部分8と大径部分10とを連結する環状のフランジを外槽連結壁11という。図2に示すように、小径部分8の下側周縁は、大径部分10側(斜め下側後方)に突出しており、小径部分8には、この下側周縁に沿う環状のシール部材29が取り付けられている。シール部材29は、弾性および耐熱性を有する素材(たとえばシリコン、フッ素、フェルトまたはカーボン等)で形成されている。
外槽開口9を介して、外槽4の内部が外部と連通する。外槽開口9は、ハウジング2の傾斜面3から正面斜め上方に臨むように配置されている。ここで、外槽周壁7において、その中心軸方向において小径部分8より後側(下側)の部分を大径部分10といい、小径部分8と大径部分10とを連結する環状のフランジを外槽連結壁11という。図2に示すように、小径部分8の下側周縁は、大径部分10側(斜め下側後方)に突出しており、小径部分8には、この下側周縁に沿う環状のシール部材29が取り付けられている。シール部材29は、弾性および耐熱性を有する素材(たとえばシリコン、フッ素、フェルトまたはカーボン等)で形成されている。
図1に示すように、小径部分8には、その周上の予め定める角度範囲内の1箇所に、比較的小さい多数の貫通穴(入口12という。)が形成されており、これらの入口12を挟むように、小径部分8の周方向に沿って長手の貫通穴(流入口13という。)が2つ形成されている。
図5に示すように、外槽連結壁11には、各流入口13に対応する位置に、貫通穴(給水口としての中継口14という。)が形成されている。小径部分8および外槽連結壁11には、流入口13と中継口14とを連通させ、その連通状態を外部から遮断するカバー15が取り付けられている。
図5に示すように、外槽連結壁11には、各流入口13に対応する位置に、貫通穴(給水口としての中継口14という。)が形成されている。小径部分8および外槽連結壁11には、流入口13と中継口14とを連通させ、その連通状態を外部から遮断するカバー15が取り付けられている。
カバー15内(カバー15と小径部分8および外槽連結壁11との間の空間)には、弁(第1弁16という。)が設けられている。第1弁16は、中継口14より大きい板状である。第1弁16の一端が軸16Aを介して外槽連結壁11に連結されており、第1弁16は、軸16Aを中心に回動自在である。詳しくは、第1弁16は、開位置と閉位置との間を回動する。開位置では、図5(a)に示すように、第1弁16は、前側(図5では上側)へ向かって起き上がっており、カバー15内において中継口14が前側へ開放される。閉位置にある第1弁16は、図5(b)に示すように、開位置から後側(図5では下側)へ傾倒しており、中継口14を前側から閉じている。ここで、第1弁16は、バネなどの付勢部材(図示せず)や自重によって、常には閉位置にあるように付勢されている。
図2に示すように、外槽周壁7の上側周面の後端部(外槽底壁6の上端部に隣接する部分)には、貫通穴(空気出口19という。)が形成されている。また、外槽周壁7の下側周面の後端部(外槽底壁6の下端部の近傍)には、外槽4の内部(内部空間34)に連通する排水管35の一端が接続されている。排水管35は、ハウジング2の底壁近傍で後方へ折れ曲り、その他端は、ハウジング2の背面壁から外部に臨んでいる。排水管35の途中にはバルブ(排水バルブ36という。)が設けられている。排水バルブ36を閉じることよって外槽4(内部空間34)に水を溜めることができ、排水バルブ36を開くことによって外槽4の水を、排水管35を介して外部に排出することができる。
ドラム5は、下側背面に円板状の底壁(ドラム底壁20という。)を有し、外槽4の内部空間34と相似する中空の略円筒形状である。ドラム5は、外槽4と同様に、その中心軸が前側に向かって水平面に対してたとえば約50°上向きに傾斜するように配置されている。ドラム5の円周壁をドラム周壁21という。
ドラム周壁21は、中心軸方向における寸法が、たとえば600mmである。ドラム周壁21は、正面側において一段縮径されている。この縮径された部分(小径部分22といい、外槽4の小径部分8に設けられたシール部材29とほぼ同径である。)の前側端面(ドラム5の中心軸方向における一端面であり、中心軸方向においてドラム底壁20と対向する。)には、開口(出入口としてのドラム開口23という。)が形成されている。ドラム開口23を介して、ドラム5の内部が外部と連通する。ここで、ドラム周壁21において、その中心軸方向において小径部分22より後側(下側)の部分を大径部分26といい、小径部分22と大径部分26とを連結する環状のフランジをドラム連結壁27という。大径部分26の直径は、たとえば650mmである。
ドラム周壁21は、中心軸方向における寸法が、たとえば600mmである。ドラム周壁21は、正面側において一段縮径されている。この縮径された部分(小径部分22といい、外槽4の小径部分8に設けられたシール部材29とほぼ同径である。)の前側端面(ドラム5の中心軸方向における一端面であり、中心軸方向においてドラム底壁20と対向する。)には、開口(出入口としてのドラム開口23という。)が形成されている。ドラム開口23を介して、ドラム5の内部が外部と連通する。ここで、ドラム周壁21において、その中心軸方向において小径部分22より後側(下側)の部分を大径部分26といい、小径部分22と大径部分26とを連結する環状のフランジをドラム連結壁27という。大径部分26の直径は、たとえば650mmである。
ドラム底壁20においてドラム5内に臨む内側面20Aは、平坦に形成されている。また、図6に示すように、ドラム周壁21の大径部分26には、多数の貫通穴(小穴24という。)が形成されている。小穴24は、ドラム底壁20の周辺(ドラム5の中心軸方向におけるドラム開口23の反対側)に偏って形成されている。具体的には、この実施例では、小穴24は、大径部分26において、ドラム底壁20から約160mm隔てた位置までの領域に偏って形成されている。なお、小穴24は、ドラム底壁20に近付くに従って多く形成されていてもよい。図1に示すように、大径部分26の内周面においては、複数のバッフル28が周方向に等しい間隔を隔てて設けられており、バッフル28に面する大径部分26の内周面には、小穴24が設けられていない。バッフル28は、ドラム5内に低く滑らかに(たとえばドラム周壁21より小さい曲率をなす湾曲状に)突出している。図示されていないが、バッフル28は、ドラム底壁20とドラム連結壁27との間(図2参照)にてドラム周壁21の大径部分26の内周面に固定されている。バッフル28内にはボルト(図示せず)が貫通しており、このボルトは、ドラム底壁20とドラム連結壁27とに固定されている。表現を変えると、ドラム底壁20とドラム連結壁27とはドラム周壁21で連結されているが、それを補強すべく、ドラム底壁20とドラム連結壁27とをつなぐボルトが設けられ、ボルトを隠すためにバッフル28が設けられている。なお、バッフル28は、布団以外の洗濯物(衣類など)を洗う場合においてドラム5内の洗濯物を掻き上げるものであり、これにより、洗濯物のたたき洗いが行われる。
ドラム5が外槽4(内部空間34)に収容された状態において、図4に示すように、ドラム底壁20は、外槽底壁6に対して所定の距離を隔てて対向し、ドラム周壁21の外周面は、外槽周壁7の内周面に対して所定の距離を隔てて対向し、ドラム連結壁27は、外槽連結壁11に対して所定の間隔を隔てて対向している。そのため、外槽4とドラム5との間(つまり内部空間34)には、ドラム5の外殻と相似する形状の隙間25が形成されている。隙間25は、水路として機能し、外槽4の中継口14(図5参照)とドラム5の小穴24とを連通させている。
また、図1に示すように、ドラム開口23は、外槽開口9に対向し、これらの開口は、互いに連通した状態で、ハウジング2の傾斜面3から正面斜め上方(外槽4およびドラム5の中心軸と同様に、水平面に対して約50°上向き)に臨んでいる。そのため、ハウジング2の正面側に位置するユーザは、腰を屈めなくても、ドラム開口23および外槽開口9に容易にアクセスすることができる。
そして、ドラム開口23は、外槽開口9を介して流入口13にも連通し、さらに、第1弁16が開位置にあるときには中継口14にも連通する(図5(a)参照)。ここで、図2に示すように、ドラム5の小径部分22における正面側(上側)の周縁37(ドラム開口23を区画する部分)は、外槽4の小径部分8に設けられたシール部材29に対して、全周に亘って接触している。これにより、ドラム開口23がドラム連結壁27と外槽連結壁11との隙間25に直接連通することが防止されている。
そして、ドラム底壁20の円中心には、ドラム5の中心軸に沿って下側(後側)へ延びて外槽底壁6を貫通する軸(回転軸としてのドラム軸30という。)が一体的に設けられている。外槽底壁6を貫通したドラム軸30の先端には、プーリ(ドラムプーリ31という。)が取り付けられている。ここで、外槽4の後側には、モータ(ドラムモータ17という。)が配置されている。ドラムモータ17の出力軸(モータ軸18)には、プーリ(モータプーリ32という。)が取り付けられている。そして、ドラムプーリ31とモータプーリ32との間には、所定の張力でベルト33が掛け回されている。そのため、ドラムモータ17が駆動されると、その駆動力がモータプーリ32、ベルト33およびドラムプーリ31を介してドラム軸30に伝達される。これにより、外槽4内において、ドラム5がドラム軸30(ドラム5の中心軸と同じ。)を中心に一方向へ回転する。なお、ベルト33やプーリを省略し、ドラムモータ17として、ドラム軸30に直結されるDDモータを用いてもよい。なお、この実施形態では、ドラム5は、その中心軸が水平面に対して約50°上向きとなるように傾斜しているが、ドラム5の偏心を低減したり、ドラム5内での洗濯物の偏りを抑制したりするためには、中心軸が水平面となす角度を、40°以上90°の範囲で調整してもよい。
また、図1に示すように、ハウジング2内には、外槽4およびドラム5に関連して、乾燥風供給装置40、給水装置41および排気装置42が配置されている。
(3)乾燥風供給装置
乾燥風供給装置40は、外槽4の上方、詳しくは、ハウジング2の天壁(上側壁)に沿って設けられている。乾燥風供給装置40は、吸気ダクト43と、吸気ダクト43に取り付けられたヒータ44とを含んでいる。
(3)乾燥風供給装置
乾燥風供給装置40は、外槽4の上方、詳しくは、ハウジング2の天壁(上側壁)に沿って設けられている。乾燥風供給装置40は、吸気ダクト43と、吸気ダクト43に取り付けられたヒータ44とを含んでいる。
吸気ダクト43は、ハウジング2の背面壁から、天壁に沿って前方へ延び(この部分を加熱室45という。)、次いで傾斜面3に沿って斜め前側下方へ延びて(この部分を熱風路46という。)、外槽4の小径部分8に上から接続されている。また、加熱室45と熱風路46とは、可撓性および耐熱性を有する蛇腹状のホース47で連結されている。これにより、運転時に外槽4が熱風路46を伴って振動した場合に、その振動がホース47によって緩和され、加熱室45まで伝わらないようになっている。
加熱室45は、略ボックス状であり、背面側において外部に連通しており、下側に、上述したヒータ44(図2参照)が配置されている。ヒータ44として、たとえば、ガスバーナーや電熱線が挙げられるが、ガスバーナーを用いる場合は、燃焼に伴って排気ガスが発生するので、ヒータ44を通過した空気は、後述するように乾燥に用いられた後に、再利用されることなく外部へ強制排出される。
熱風路46は、幅方向から見て、加熱室45側から小径部分8に向って徐々に狭くなるように形成されている。また、熱風路46は、入口12を構成する多数の小孔の全てを取り囲むように小径部分8に接続されている。
このように、吸気ダクト43は、加熱室45の背面側において外部に連通し、熱風路46において、入口12を介して外槽4の内部と連通している。そのため、吸気ダクト43を介して外部の空気を外槽4内に供給することができる。ここで、外部の空気は、まず加熱室45においてヒータ44によって加熱されて乾燥風になってから熱風路46を経由して外槽4内およびドラム5内に供給される。つまり、乾燥風供給装置40は、外槽4内およびドラム5内に乾燥風を供給するために入口12に向けて乾燥風を流すものである。
(4)給水装置
給水装置41は、給水管48と、給水管48に取り付けられる給水バルブ50とを含んでいる。
このように、吸気ダクト43は、加熱室45の背面側において外部に連通し、熱風路46において、入口12を介して外槽4の内部と連通している。そのため、吸気ダクト43を介して外部の空気を外槽4内に供給することができる。ここで、外部の空気は、まず加熱室45においてヒータ44によって加熱されて乾燥風になってから熱風路46を経由して外槽4内およびドラム5内に供給される。つまり、乾燥風供給装置40は、外槽4内およびドラム5内に乾燥風を供給するために入口12に向けて乾燥風を流すものである。
(4)給水装置
給水装置41は、給水管48と、給水管48に取り付けられる給水バルブ50とを含んでいる。
給水管48の一端は、左側から熱風路46に接続されている。給水管48の他端側は、2つの流路49に分岐しており、一方の流路49Aは、外部に設けられた水道水(低温の水)を供給する給水設備に接続されるようになっており、他方の流路49Bは、外部に設けられた給湯設備に接続されるようになっている。それぞれの流路49に、給水バルブ50が設けられている。
給水装置41では、給水バルブ50を開くことによって、外部の給水設備または給湯設備から、水道水またはお湯を、給水管48および熱風路46を介して外槽4内に供給することができる。
(5)排気装置
排気装置42は、ハウジング2の右側壁に沿って設けられている。図2に示すように、排気装置42は、風路としての排気ダクト51と、排気ダクト51内に配置される弁(第2弁52という。)と、フィルタ53と、ファン54とを含んでいる。
(5)排気装置
排気装置42は、ハウジング2の右側壁に沿って設けられている。図2に示すように、排気装置42は、風路としての排気ダクト51と、排気ダクト51内に配置される弁(第2弁52という。)と、フィルタ53と、ファン54とを含んでいる。
排気ダクト51の一端は、外槽4の空気出口19に接続されており、排気ダクト51は、空気出口19を介して外槽4(内部空間34)に連通している。そして、排気ダクト51は、その一端(空気出口19側)から上向きに延び、途中で屈曲して他端へ向って背面側へ延びている。排気ダクト51の他端は、ハウジング2の背面壁から外部に連通している。そのため、外槽4の内部の空気を排気ダクト51で取り出してハウジング2の背面壁から外部へ排出することができる。
ここで、詳しくは、排気ダクト51の一端部は、可撓性および耐熱性を有する蛇腹状のホース55で構成されており、排気ダクト51では、ホース55が空気出口19に接続されている。これにより、運転時に外槽4が振動した場合に、その振動がホース55によって緩和され、排気ダクト51まで伝わらないようになっている。そして、排気ダクト51は、一端側(空気出口19側)から他端側(ハウジング2の背面壁側)へ向って、順に、上述したホース55、弁室56、フィルタ室57およびファン室58に区画されている。
弁室56は、上下方向に延びており、下端においてホース55に接続され、上端部の背面側においてフィルタ室57に接続されている。弁室56の内部は、上下方向途中において絞られた絞り部分59を有する。弁室56の内部において絞り部分59より下方には、上述した第2弁52が配置されている。
第2弁52は、絞り部分59を塞ぎ得る大きさを有する平板状に形成されている。第2弁52の上面には、絞り部分59を通って弁室56内を上方に延びる支持軸60が、バネ(第1バネ61という。)を介して連結されている。支持軸60の上端部は、弁室56の天壁(上側壁)から常に上方に突出している(この部分を突出部60Aという。)。また、図7に示すように、支持軸60の下端には、その軸方向と直交する方向(左右前後方向)に突出する凸部63が設けられており、弁室56の天壁と凸部63との間には、バネ(第2バネ64という。)が介挿されている。
第2弁52は、絞り部分59を塞ぎ得る大きさを有する平板状に形成されている。第2弁52の上面には、絞り部分59を通って弁室56内を上方に延びる支持軸60が、バネ(第1バネ61という。)を介して連結されている。支持軸60の上端部は、弁室56の天壁(上側壁)から常に上方に突出している(この部分を突出部60Aという。)。また、図7に示すように、支持軸60の下端には、その軸方向と直交する方向(左右前後方向)に突出する凸部63が設けられており、弁室56の天壁と凸部63との間には、バネ(第2バネ64という。)が介挿されている。
ここで、第2弁52は、閉位置(図7(a)参照)と開位置(図7(b)参照)との間を上下移動可能である。第2弁52は、閉位置にあるとき、図7(a)に示すように、弁室56の絞り部分59を下側から塞いでいる。これにより、弁室56の内部が絞り部分59の上下で遮断され、排気ダクト51が絞り部分59において閉鎖される。一方、第2弁52は、開位置にあるとき、図7(b)に示すように、絞り部分59から所定距離下方に離れ、絞り部分59が下方へ開放されている。つまり、弁室56の内部が絞り部分59の上下で連通し、排気ダクト51が絞り部分59において開放される。そして、開位置にある第2弁52を閉位置へ上昇させると、排気ダクト51を閉鎖することができる。また、第2弁52は、第2バネ64の収縮力によって、常には閉位置にあるように付勢されている。
弁室56の上方には、第2弁52に関連して、駆動装置65が設けられている。図2に示すように、駆動装置65は、カムモータ66(図3参照)と、カムモータ66の出力軸に連結されたカム67とを含んでいる。
カムモータ66は、駆動装置65において左側に配置されており(図3参照)、図7に示すように、カムモータ66の出力軸66Aは、支持軸60の軸方向と直交する方向に延びている。
カムモータ66は、駆動装置65において左側に配置されており(図3参照)、図7に示すように、カムモータ66の出力軸66Aは、支持軸60の軸方向と直交する方向に延びている。
カム67は、第2弁52を支持する支持軸60の突出部60Aの上方に配置されている。カム67は、出力軸66Aを回転中心とする偏心カムであり、その輪郭は、出力軸66Aに相対的に近い第1領域67Aと、第1領域67Aよりも出力軸66Aから離れた第2領域67Bとを含んでいる。
ここで、カムモータ66が駆動するとカム67が出力軸66Aを中心に反時計方向(図7参照)に回転する。
ここで、カムモータ66が駆動するとカム67が出力軸66Aを中心に反時計方向(図7参照)に回転する。
第2弁52が図7(a)に示す閉位置にあるとき、カム67の第1領域67Aが突出部60Aに対して、僅かに間隔を隔てて上方から対向している。
この状態でカム67が回転すると、カム67の第2領域67Bが反時計方向へ移動しながら、突出部60Aを下方へ押圧する。これにより、第2弁52が、第2バネ64の収縮力に抗して開位置へ向けて下降する。
この状態でカム67が回転すると、カム67の第2領域67Bが反時計方向へ移動しながら、突出部60Aを下方へ押圧する。これにより、第2弁52が、第2バネ64の収縮力に抗して開位置へ向けて下降する。
そして、引き続きカム67が回転して第2領域67Bが下限まで移動すると、突出部60Aが第2領域67Bによってさらに下方へ押圧されるので、第2弁52が図7(b)に示す開位置に移動する。
その後カム67が回転すると第2領域67Bが上方へ移動するので、第2領域67Bの突出部60Aに対する押圧力が解除され、第2弁52が、第2バネ64の収縮力によって、開位置から閉位置へ向けて上昇する。
その後カム67が回転すると第2領域67Bが上方へ移動するので、第2領域67Bの突出部60Aに対する押圧力が解除され、第2弁52が、第2バネ64の収縮力によって、開位置から閉位置へ向けて上昇する。
さらにカム67が回転すると第2領域67Bの突出部60Aに対する押圧が解除され、代わりに、第1領域67Aが突出部60Aに対して、僅かに間隔を隔てて上方から対向し、第2弁52が、図7(a)に示す閉位置に配置される。
このように、駆動装置65を用いることによって、第2弁52は、開位置および閉位置へ確実に移動することができるので、排気ダクト51を正確に開閉することができる。
(6)洗濯乾燥機の洗濯に係る電気的構成
図8は、洗濯乾燥機1の洗濯に係る電気的構成を示すブロック図である。
このように、駆動装置65を用いることによって、第2弁52は、開位置および閉位置へ確実に移動することができるので、排気ダクト51を正確に開閉することができる。
(6)洗濯乾燥機の洗濯に係る電気的構成
図8は、洗濯乾燥機1の洗濯に係る電気的構成を示すブロック図である。
図8を参照して、洗濯乾燥機1には、ハウジング2の内部に、マイクロコンピュータを含む制御手段72が設けられており、また、ハウジング2の正面壁に、操作パネル73が設けられている。
操作パネル73と制御手段72とは、電気的に接続されている。そのため、ユーザが操作パネル73を操作すると、その操作に対応する電気信号が制御手段72に入力される。また、制御手段72は、ドラムモータ17、排水バルブ36、カムモータ66、ファン54、ヒータ44および給水バルブ50のそれぞれに対して電気的に接続されている。制御手段72は、入力された信号に応じて、ドラムモータ17(ドラム5)、カムモータ66(カム67)およびファン54を駆動させたり、排水バルブ36および給水バルブ50を開閉したり、ヒータ44をON/OFFしたりする。
(7)洗濯乾燥機による洗濯
以下には、この洗濯乾燥機1による洗濯について説明する。ここで、上述したように、この洗濯乾燥機1の洗濯物は、主に布団であるので、布団(たとえば短手方向の寸法が1000mmの一人用布団)を洗濯することを前提に説明する。なお、洗濯では、事前運転、洗い運転、すすぎ運転、脱水運転、乾燥運転が、この順に行われる。また、第2弁52は、乾燥運転以外では、常に閉位置(図7(a)参照)にある。
操作パネル73と制御手段72とは、電気的に接続されている。そのため、ユーザが操作パネル73を操作すると、その操作に対応する電気信号が制御手段72に入力される。また、制御手段72は、ドラムモータ17、排水バルブ36、カムモータ66、ファン54、ヒータ44および給水バルブ50のそれぞれに対して電気的に接続されている。制御手段72は、入力された信号に応じて、ドラムモータ17(ドラム5)、カムモータ66(カム67)およびファン54を駆動させたり、排水バルブ36および給水バルブ50を開閉したり、ヒータ44をON/OFFしたりする。
(7)洗濯乾燥機による洗濯
以下には、この洗濯乾燥機1による洗濯について説明する。ここで、上述したように、この洗濯乾燥機1の洗濯物は、主に布団であるので、布団(たとえば短手方向の寸法が1000mmの一人用布団)を洗濯することを前提に説明する。なお、洗濯では、事前運転、洗い運転、すすぎ運転、脱水運転、乾燥運転が、この順に行われる。また、第2弁52は、乾燥運転以外では、常に閉位置(図7(a)参照)にある。
洗濯を行うにあたって、まず、布団を短手方向において2つ折りする。そして、図1を参照して、2つ折りした布団の長手方向がドラム5のドラム周壁21の内周面に沿うように布団を丸め、この布団を、折り曲げて丸めた状態で、外槽開口9およびドラム開口23を介して、折り目側からドラム5に収容する。図2および図3では、ドラム周壁21の内周面に沿うように、布団70(図示斜線部分参照)がドラム5に収容された状態が示されている。図2に示すように、布団70の折り目には符号71を付している。折り目71は、ドラム底壁20の内側面20Aとドラム周壁21の内周面との接続部分(主として内側面20Aの周縁部)に配置されている。なお、上述したように、ドラム周壁21の内周面に設けられたバッフル28(図1参照)は、ドラム5内に低く滑らかに突出しているので、バッフル28を設けたことによってドラム周壁21の内周面と布団70との間に隙間が形成されることは、ほとんどない。ここで、ドラム軸30(ドラム5の中心軸)は、ドラム開口23が斜め上方へ向くように傾斜しているので、ドラム開口23を介するドラム5内への布団70の出し入れが容易である。
ドラム5への布団70の収容が完了すると、外槽開口9およびドラム開口23を、扉68で閉じる。
そして、洗濯を実行するためにユーザが操作パネル73(図8参照)を操作すると、洗い運転に先立って、まず、ドラムモータ17が、たとえば30秒〜1分間駆動される(事前運転)。これに伴って、ドラム5が回転する。このときのドラム5の回転数は、後述する洗い運転時よりも高く、たとえば500rpm〜600rpmである。このようにドラム5が回転することによって、ドラム5に収容された布団70に遠心力が発生する。そのため、前述したようにユーザが布団70をドラム周壁21の内周面に沿わせなくても、布団70をドラム周壁21の内周面にきれいに沿わせることができる。これにより、ユーザの労力を省くことができる。また、布団70をドラム周壁21の内周面に沿わせることにより、ドラム5の偏心回転を防止することができるので、安定した(洗いムラおよび乾燥ムラがない)洗濯が可能となる。なお、上述したように、ドラム5は常に一方向に回転するので、正転および逆転を繰り返す場合に比べて、布団70がドラム5の内周面に擦れて痛むことを防止することができる。さらに、ドラム底壁20の内側面20Aは平坦であるので、ドラム5の回転中において布団70の折り目71が内側面20Aに接触しても、折り目71が痛むことはない。なお、内側面20Aでは、すべてが平坦である必要はなく、折り目71が配置される部分が少なくとも平坦であればよい。
そして、洗濯を実行するためにユーザが操作パネル73(図8参照)を操作すると、洗い運転に先立って、まず、ドラムモータ17が、たとえば30秒〜1分間駆動される(事前運転)。これに伴って、ドラム5が回転する。このときのドラム5の回転数は、後述する洗い運転時よりも高く、たとえば500rpm〜600rpmである。このようにドラム5が回転することによって、ドラム5に収容された布団70に遠心力が発生する。そのため、前述したようにユーザが布団70をドラム周壁21の内周面に沿わせなくても、布団70をドラム周壁21の内周面にきれいに沿わせることができる。これにより、ユーザの労力を省くことができる。また、布団70をドラム周壁21の内周面に沿わせることにより、ドラム5の偏心回転を防止することができるので、安定した(洗いムラおよび乾燥ムラがない)洗濯が可能となる。なお、上述したように、ドラム5は常に一方向に回転するので、正転および逆転を繰り返す場合に比べて、布団70がドラム5の内周面に擦れて痛むことを防止することができる。さらに、ドラム底壁20の内側面20Aは平坦であるので、ドラム5の回転中において布団70の折り目71が内側面20Aに接触しても、折り目71が痛むことはない。なお、内側面20Aでは、すべてが平坦である必要はなく、折り目71が配置される部分が少なくとも平坦であればよい。
この後、ドラム5の回転速度は、減速されるものの、遠心洗い速度(布団70がドラム周壁21に押し付けられる程度の速度)に維持され、洗い運転が実行される。なお、布団の洗濯においては、布団の擦れ等による傷みなどを防ぐため、事前運転から乾燥運転までの全工程期間中、ドラム5は停止しない。洗い運転では、まず、排水バルブ36が閉じられた後に給水バルブ50(図1参照)が開かれ、上述したように、水道水またはお湯(以下では、単に「水」という。)が選択的に外槽4内(内部空間34)に供給される。外槽4内に供給された水は、ドラム底壁20側、詳しくは外槽4の外槽底壁6の下端から順に外槽4に溜まっていく。外槽4に溜まった水は、ドラム周壁21の小穴24を介してドラム5内にも流入し、布団70に染み込む。なお、この水には、図示しないポンプによって吸い込まれた液体洗剤が予め溶け込んでおり、布団70の汚れが、水に溶け込んだ洗剤成分によって分解・除去される。
ここで、上述したように、第2弁52は、乾燥運転以外では、常に閉位置(図7(a)参照)にある。そのため、洗い運転において、外槽4の水が空気出口19から排気ダクト51内に流入しても、閉位置にある第2弁52によって水の流れが堰き止められる(後述するすすぎ運転および脱水運転でも同様である。)。これにより、この水が、第2弁52より下流のフィルタ53やファン54を濡らすことが防止される。
この実施例では、第2弁52が、何らかの原因で、乾燥運転以外において閉位置にない場合を想定し、次のような対策を講じている。排気ダクト51は、外槽4に連通された一端から上向きに延びているので、外槽4から排気ダクト51に流入する水は、排気ダクト51内を上昇しようとする。上述したように、第2弁52は、上昇することによって排気ダクト51を閉鎖するので、排気ダクト51内を上昇する水を利用して、つまりこの水に押されて閉位置(図7(a)参照)へ移動し、排気ダクト51を閉鎖することができる。また、第2弁52の下面には、フロート62が設けられている(図7参照)。そのため、外槽4に溜めた水が空気出口19から排気ダクト51内に流入すると、排気ダクト51内での水位の上昇に伴ってフロート62が浮力を発生する。これにより、第2弁52の上昇を促進することができ、第2弁52は、確実に閉位置へ移動し、排気ダクト51を確実に閉じることができる。
なお、上述したように、外槽4に水を溜めると、外槽4の内部空間34では、ドラム底壁20側から水が溜まる。しかし、外槽4に連通される排気ダクト51の一端は、内部空間34においてドラム底壁20の上端部に隣接する部分である空気出口19に連通されているので、外槽4に溜められた水が排気ダクト51にすぐに流入することを防止することができる。
そして、所定量の水が外槽4に溜められると、給水バルブ50が閉じられ、ドラム5が回転駆動される。洗い運転でのドラム5の回転数は、たとえば185rpmに設定されており、この回転数を維持したまま、ドラム5は約7分〜10分間回転する。
ドラム5が回転することによって、ドラム5内の水に遠心力が作用される。これにより、図4を参照して、ドラム5内の水が、布団70の中綿を通過して、小穴24からドラム5と外槽4との隙間25に流出する。そして、この隙間25内を上昇して外槽連結壁11の中継口14(図5参照)まで至る。そして、この水は、図5(a)の黒抜きの矢印(黒抜きの矢印は水の流れを示す。以下同じ。)で示すように、第1弁16を開位置まで押し上げる。つまり、中継口14へ向って流れる水の圧力によって中継口14が開かれる。そして、この水は、中継口14からカバー15内に流入し、流入口13、外槽開口9およびドラム開口23を順に通過してドラム5内へ還流される。このようにドラム5が回転することによって、ドラム5内の水が、隙間25を介して循環する。そして、水を循環させるときには第1弁16が中継口14を開いている。なお、ドラム5の回転によって生じる遠心力によって、布団70はドラム周壁21に押し付けられるので、布団70がドラム5内に不必要に浮き上がることが抑制される。そして、水を循環させて布団70を洗うことによって、ドラム5に余計な量の水を溜めなくてもよく、水を節約することができる。つまり、ドラム5を回転させることで生じる遠心力を用いて、布団70はドラム5の内周面にはりつけられた状態として動かさず、ドラム5内の水を循環させることによって、少ない水で、布団70を中綿まで入念に洗うことができる。
ドラム5が回転することによって、ドラム5内の水に遠心力が作用される。これにより、図4を参照して、ドラム5内の水が、布団70の中綿を通過して、小穴24からドラム5と外槽4との隙間25に流出する。そして、この隙間25内を上昇して外槽連結壁11の中継口14(図5参照)まで至る。そして、この水は、図5(a)の黒抜きの矢印(黒抜きの矢印は水の流れを示す。以下同じ。)で示すように、第1弁16を開位置まで押し上げる。つまり、中継口14へ向って流れる水の圧力によって中継口14が開かれる。そして、この水は、中継口14からカバー15内に流入し、流入口13、外槽開口9およびドラム開口23を順に通過してドラム5内へ還流される。このようにドラム5が回転することによって、ドラム5内の水が、隙間25を介して循環する。そして、水を循環させるときには第1弁16が中継口14を開いている。なお、ドラム5の回転によって生じる遠心力によって、布団70はドラム周壁21に押し付けられるので、布団70がドラム5内に不必要に浮き上がることが抑制される。そして、水を循環させて布団70を洗うことによって、ドラム5に余計な量の水を溜めなくてもよく、水を節約することができる。つまり、ドラム5を回転させることで生じる遠心力を用いて、布団70はドラム5の内周面にはりつけられた状態として動かさず、ドラム5内の水を循環させることによって、少ない水で、布団70を中綿まで入念に洗うことができる。
そして、洗い運転に引き続いて、つまり、ドラム5の回転が停止されることなく、すすぎ運転が実行される。ここでは、図2に示す排水バルブ36および給水バルブ50(図1参照)が適宜開閉される。そのため、洗い運転で用いられた水(「洗い水」ということがある。)が外槽4およびドラム5内から排水管35を介して外部へ排出される一方で、新たに外槽4およびドラム5内に水(「すすぎ水」ということがある。)が供給される。すすぎ水によって、ドラム5内の布団がすすがれる。
すすぎ運転でのドラム5の回転数は洗い運転での回転数と同じであり、2分〜3分間を1回のすすぎ期間とすると、2回分に相当する期間において連続してすすぎが実行される。このとき、ドラム5内の水は、洗い運転時と同様に、循環する。ここで、ドラム5内の水を循環させることによって、洗い運転と同様に、少ない水で、布団70を中綿まで入念にすすぐことができる。
なお、すすぎ運転について詳説すると、上述した1回のすすぎ期間において、まず、排水バルブ36が開かれて排水される。ここで、ドラム5が回転することによって、布団70が脱水(中間脱水)される。その後、給水バルブ50が開かれ、ドラム5内の布団70にすすぎ水が供給されて、布団70がすすがれる。次いで、給水バルブ50が閉じられた状態で、布団70がすすがれる。すすぎ運転では、これらの動作が2セット繰り返される。
そして、すすぎ運転に引き続いて、つまり、ドラム5の回転が停止されることなく、脱水運転が実行される。脱水運転では、給水バルブ50(図1参照)が閉じられる一方で排水バルブ36が開かれる。そのため、ドラム5内および外槽4内の水が、外部へ排出される。脱水運転でのドラム5の回転数は、たとえば800rpm〜850rpmと比較的高く、ドラム5内の布団70には、洗い運転時やすすぎ運転時よりも大きい遠心力が作用されるので、布団70に染み込んでいる水分が搾り出されて外部へ排出される。脱水運転は、たとえば10分間実行される。
脱水運転では、ドラム5内および外槽4内の水が外部へ排出されて減少していくのに従って、ドラム5内で水が循環できなくなる。排水時のドラム5の回転数は、洗い運転時およびすすぎ運転時の回転数と同じである。これに伴って、水の循環中では開位置(図5(a)参照)にあった第1弁16が、上述したバネなどの付勢部材(図示せず)や自重によって、閉位置(図5(b)参照)へ戻る。なお、循環が停止されることで隙間25内に生じる負圧によって、第1弁16が閉位置へ戻ってもよい。このように、第1弁16は、水の圧力を用いた簡易な構成によって中継口14を開き、重力、弾性部材の付勢力または負圧を用いた簡易な構成によって中継口14を閉じることができる。
そして、脱水運転に引き続いて、つまり、ドラム5の回転が停止されることなく、乾燥運転が実行される。乾燥運転でのドラム5の回転数は、40rpm〜50rpmと比較的低い。乾燥運転では、脱水運転時と同様に、給水バルブ50(図1参照)が閉じられる一方で排水バルブ36も閉じられる。排水バルブ36が開いたままであると、外槽4内の負圧により、下水の臭い等が逆流し、この臭い等が布団(洗濯物)に付くおそれがあるため、これを防ぐために排水バルブ36は閉じられる。そして、乾燥運転では、カム67およびファン54が回転駆動され、ヒータ44がONされる。詳しくは、第2弁52が開位置(図7(b)参照)へ移動するまでカム67が駆動された後に、その駆動は停止される。このように、乾燥運転では、第2弁52が開位置において排気ダクト51を開放している一方で、乾燥運転以外、たとえば外槽4に水が溜められる洗い運転では、第2弁52が排気ダクト51を閉鎖するので、外槽4内の水が排気ダクト51内に侵入するのを防止することができる。
乾燥運転では、回転するファン54が発生する吸引力によって、連通状態にある吸気ダクト43、外槽4、ドラム5および排気ダクト51内に負圧が生じる。そのため、吸気ダクト43では、加熱室45(図1参照)から外気が吸い込まれる。この空気は、白抜きの矢印(白抜きの矢印は空気の流れを示す。以下同じ。)に示すように、吸気ダクト43、外槽4、ドラム5および排気ダクト51を順に通過し、外部へ排出される。
詳しくは、この空気は、吸気ダクト43において、加熱室45を流れるときにヒータ44によって加熱されて乾燥風となり、ホース47および熱風路46(図1参照)を順に通過して、入口12から外槽開口9に到達する。そして、この乾燥風は、外槽開口9に連通するドラム開口23から、ドラム5内に供給される。ドラム5内に供給された乾燥風は、ドラム5内に充満し、ドラム5内の布団70に径方向内側から浴びせられる。そして、この乾燥風は、布団70を通過するときに布団70内の水分を吸収しながらドラム周壁21へ向い、小穴24から外槽4(詳しくは隙間25)へと流出する。布団70の水分を吸収した乾燥風(以下では単に「空気」という。)は、空気出口19から排気ダクト51に流入する。つまり、小穴24を介してドラム5内から外槽4に流出した空気が排気ダクト51によって取り出される。排気ダクト51に流入した空気は、ホース55と、第2弁52が開位置にある弁室56とを順に上昇する(図7(b)参照)。そして、この空気は、背面に向ってフィルタ室57およびファン室58を順に通過して外部へ排出される。ここで、フィルタ室57を通過する空気に含まれる異物(リントなど)がフィルタ53によって捕獲される。このような乾燥運転は、たとえば40分間実行される。
ここで、図5(b)に示すように、ドラム5内に乾燥風を供給するときには、閉位置にある第1弁16が中継口14を閉じている。そのため、乾燥風(図示白抜き矢印X参照)が中継口14から隙間25へ流れ込むことはなく、乾燥風をドラム開口23からドラム5内の布団70に確実に供給することができる。その結果、洗濯物(布団70)の乾燥効率の向上を図ることができる。
なお、中継口14が、外槽4の小径部分8の外側、つまり、入口12からドラム開口23へ向う乾燥風の流れから外れた位置に配置されているので、中継口14に乾燥風が到達しにくくなる。そのため、乾燥風が中継口14から隙間25へ流れ込むことをかなり抑制することができる。
また、上述したように、ドラム5の小径部分22においてドラム開口23を区画する周縁37は、外槽4のシール部材29に対して、全周に亘って接触している。詳しくは、ドラム5の回転中では、周縁37は、シール部材29に対して周方向に沿って摺接する。これによって、ドラム開口23と外槽4の内側面との隙間が塞がれている。そのため、乾燥風(図示白抜き矢印Y参照)がドラム開口23と外槽4の内側面との隙間25に流出することが防止され、乾燥風をドラム開口23からドラム5内の布団70に確実に供給することができる。特に、シール部材29は、上述したように弾性を有しているので、ドラム開口23と外槽4の内側面との隙間を確実に塞ぐことができる。また、シール部材29は、耐熱性を有しているので、高温の乾燥風を浴びても不具合はない。
また、上述したように、ドラム5の小径部分22においてドラム開口23を区画する周縁37は、外槽4のシール部材29に対して、全周に亘って接触している。詳しくは、ドラム5の回転中では、周縁37は、シール部材29に対して周方向に沿って摺接する。これによって、ドラム開口23と外槽4の内側面との隙間が塞がれている。そのため、乾燥風(図示白抜き矢印Y参照)がドラム開口23と外槽4の内側面との隙間25に流出することが防止され、乾燥風をドラム開口23からドラム5内の布団70に確実に供給することができる。特に、シール部材29は、上述したように弾性を有しているので、ドラム開口23と外槽4の内側面との隙間を確実に塞ぐことができる。また、シール部材29は、耐熱性を有しているので、高温の乾燥風を浴びても不具合はない。
なお、シール部材29は、周縁37に対する摺動抵抗とシール性能との間でバランスをとることができるように、その位置が調節できるとよい。これにより、上述した摺動抵抗を緩和できる一方で、シール部材29は、ドラム開口23と外槽4の内側面との隙間を確実に塞ぐことができる。また、周縁37に凹凸があったとしても、シール部材29をばね等の弾性部材で支持すると、シール部材29は、周縁37に隙間なく追従できるので、ドラム開口23と外槽4の内側面との隙間を確実に塞ぐことができる。
そして、図2に示すように、ドラム5内に供給された乾燥風が流出するための小穴24は、ドラム周壁21において、ドラム開口23から遠いドラム底壁20側(ドラム軸30に沿う方向におけるドラム開口23の反対側、つまりドラム開口23と対向する位置であって、布団70の折り目71の近傍)に偏って設けられている。小穴24がドラム周壁21の全域に設けられていると、ドラム開口23まで到達した乾燥風は、ドラム開口23の近傍の小穴24から隙間25へ流出しがちである。そして、ドラム5内に布団70が収容されている場合、乾燥風は、一般的に、流動抵抗が大きい折り目71を避けるように布団70を通過する。つまり、小穴24がドラム周壁21の全域に設けられている場合、乾燥風は、折り目71の近傍の小穴24を避け、別の小穴24から隙間25へ流出する。この場合、折り目71が十分に乾燥しないので、布団70には乾燥ムラが生じてしまう。これに対し、本発明では、小穴24が、布団70の折り目71の近傍に偏って設けられる。言い換えれば、布団70において乾きにくい部分である折り目71は、ドラム周壁21においてドラム底壁20周辺に偏って形成された小穴24に一致するように配置される。そのため、乾燥風は、折り目71を通過せざるを得なくなり、布団70を折り目71においても乾燥させることができる。その結果、ムラなく布団70を乾燥させることができる。
また、ドラム開口23からドラム5内に供給された乾燥風は、ドラム5においてドラム開口23から離れた小穴24から流出するので、乾燥風を比較的長い間ドラム5内に留めることができる。これにより、乾燥風をドラム5内の布団70全体に浴びせることができ、布団70の乾燥効率の向上を図ることができる。ここで、上述したように、ドラム軸30は、ドラム開口23が斜め上方へ向くように傾斜している。そのため、布団70の自重を効果的に利用して、布団70の折り目71をドラム底壁20の内側面20Aとドラム周壁21の内周面との接続部分(つまり小穴24の近傍)に常に配置することができる。
なお、小穴24は、布団70の折り目71の近傍以外にも形成されていてよいが、ドラム底壁20に近付くに従って多く形成されていることが望ましい。これにより、ドラム開口23からドラム5内に供給された乾燥風が布団70に浴びせられることなくドラム開口23側の小穴24からすぐに流出することを抑え、乾燥風を比較的長い間ドラム5内に留めることができる。その結果、乾燥風をドラム5内の布団70全体に浴びせることができ、布団70の乾燥効率の向上を図ることができる。
また、ドラム周壁21の内周面に設けられたバッフル28(図1参照)は、上述したように、ドラム周壁21の内周面と布団70との間に隙間が形成されないように、ドラム5内へ低く滑らかに突出している。そのため、ドラム5内に供給された乾燥風が内周面と布団70との間に漏れ出すことを抑え、布団70に対して乾燥風をドラム5の中心側から確実に浴びせることができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
1 洗濯乾燥機
4 外槽
5 ドラム
20 ドラム底壁
20A 内側面
21 ドラム周壁
23 ドラム開口
24 小穴
28 バッフル
30 ドラム軸
40 乾燥風供給装置
70 布団
71 折り目
72 制御手段
4 外槽
5 ドラム
20 ドラム底壁
20A 内側面
21 ドラム周壁
23 ドラム開口
24 小穴
28 バッフル
30 ドラム軸
40 乾燥風供給装置
70 布団
71 折り目
72 制御手段
Claims (8)
- 外槽と、
前記外槽内において、所定方向に延びる回転軸を中心に回転可能に配置され、前記回転軸方向における一端面に出入口が形成され、前記出入口を介して内部に洗濯物を収容して、洗濯物の洗い、すすぎ、脱水および乾燥を行うためのドラムと、
前記ドラム内に乾燥風を供給するために前記出入口へ向けて乾燥風を流す乾燥風供給装置と、
前記ドラムの円周壁において、前記回転軸方向における前記出入口の反対側に偏って形成され、前記ドラム内の空気を流出させるための貫通穴と、
を含むことを特徴とする、洗濯乾燥機。 - 前記ドラムは、前記円周壁の内周面に沿うように、布団を収容可能であることを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機。
- 前記内周面には、前記内周面と布団との間に隙間が形成されないように、前記ドラム内へ低く滑らかに突出するバッフルが設けられていることを特徴とする、請求項2記載の洗濯乾燥機。
- 前記ドラムは、前記回転軸方向において前記出入口と対向する位置に底壁を有し、
前記貫通穴は、前記円周壁において、前記底壁周辺に偏って形成されていることを特徴とする、請求項2または3記載の洗濯乾燥機。 - 前記貫通穴は、前記底壁に近付くに従って多く形成されていることを特徴とする、請求項4記載の洗濯乾燥機。
- 折り曲げた状態で前記ドラムに収容された布団の折り目が、前記内周面と前記底壁における前記ドラム内に臨む内側面との接続部分に配置され、
前記底壁における前記内側面であって前記布団の折り目が配置される部分は、平坦に形成されていることを特徴とする、請求項4または5記載の洗濯乾燥機。 - 前記回転軸は、前記出入口が斜め上方へ向くように傾斜していることを特徴とする、請求項6記載の洗濯乾燥機。
- 前記ドラムに布団が収容されると、この布団の洗いに先立って、この布団を前記内周面に沿わせるために前記ドラムを洗い時よりも高速で回転させる制御手段を含むことを特徴とする、請求項2〜7のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007250944A JP2009078067A (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 洗濯乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007250944A JP2009078067A (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 洗濯乾燥機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009078067A true JP2009078067A (ja) | 2009-04-16 |
Family
ID=40653262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007250944A Pending JP2009078067A (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 洗濯乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009078067A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11441256B2 (en) | 2017-09-19 | 2022-09-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Dryer |
EP4174228A4 (en) * | 2020-06-30 | 2023-11-29 | Qingdao Haier Drum Washing Machine Co., Ltd. | INTEGRATED WASHING AND DRYING DEVICE |
-
2007
- 2007-09-27 JP JP2007250944A patent/JP2009078067A/ja active Pending
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