JP2013083182A - スタータ - Google Patents
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Abstract
【課題】片持ち構造のスタータにおいて、出力軸5やピニオンチューブ6の傾斜を抑制して寿命延長を達成する。
【解決手段】ピニオンチューブ6は、円筒孔の内周で出力軸5により支持され、摺動面6αにおいて出力軸5から面圧を受ける内周側受圧範囲αを形成し、さらに、軸受16により外周側から支持され、摺動面6βにおいて軸受16から面圧を受ける外周側受圧範囲βを形成する。また、内周側、外周側受圧範囲α、βには、軸方向に関して重複する重複範囲γが存在し、重複範囲γの軸方向長さは、ピニオンチューブ6が軸方向に移動しても常に外周側受圧範囲βの軸方向長さに等しい。これにより、出力軸5とピニオンチューブ6との間に構成される支持構造Xにおいて磨耗を抑制することができるので、出力軸5やピニオンチューブ6の傾斜を抑制することができる。
【選択図】図3
【解決手段】ピニオンチューブ6は、円筒孔の内周で出力軸5により支持され、摺動面6αにおいて出力軸5から面圧を受ける内周側受圧範囲αを形成し、さらに、軸受16により外周側から支持され、摺動面6βにおいて軸受16から面圧を受ける外周側受圧範囲βを形成する。また、内周側、外周側受圧範囲α、βには、軸方向に関して重複する重複範囲γが存在し、重複範囲γの軸方向長さは、ピニオンチューブ6が軸方向に移動しても常に外周側受圧範囲βの軸方向長さに等しい。これにより、出力軸5とピニオンチューブ6との間に構成される支持構造Xにおいて磨耗を抑制することができるので、出力軸5やピニオンチューブ6の傾斜を抑制することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、出力軸の外周にスプライン嵌合するピニオンチューブを有し、このピニオンチューブを出力軸に対し反モータ方向へ押し出して、ピニオンチューブの軸方向反モータ側の端部に支持されるピニオンをエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータに関する。
従来、片持ち構造と呼ばれるスタータが特許文献1に記載されている。
このスタータは、図7に示すように、モータ(図示せず)に駆動される出力軸100、出力軸100の外周に軸受110を介して嵌合するピニオンチューブ120、出力軸100の回転をピニオンチューブ120に伝達するローラ式の一方向クラッチ130、ピニオンチューブ120の軸方向反モータ側(図示左側)の端部に直スプライン嵌合するピニオン140、クラッチ130とピニオン140との間に配置される軸受150を介してピニオンチューブ120を支持するハウジング160等より構成され、図示しない電磁スイッチの作動により、出力軸100に対しピニオンチューブ120をクラッチ130と一体に反モータ方向(図示左方向)へ押し出して、ピニオン140をエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式である。
このスタータは、図7に示すように、モータ(図示せず)に駆動される出力軸100、出力軸100の外周に軸受110を介して嵌合するピニオンチューブ120、出力軸100の回転をピニオンチューブ120に伝達するローラ式の一方向クラッチ130、ピニオンチューブ120の軸方向反モータ側(図示左側)の端部に直スプライン嵌合するピニオン140、クラッチ130とピニオン140との間に配置される軸受150を介してピニオンチューブ120を支持するハウジング160等より構成され、図示しない電磁スイッチの作動により、出力軸100に対しピニオンチューブ120をクラッチ130と一体に反モータ方向(図示左方向)へ押し出して、ピニオン140をエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式である。
上記のスタータは、クランキングからエンジンが完爆してピニオン140がエンジンによって回されると、クラッチ130がオーバラン状態となって、インナ側からアウタ側へのトルク伝達が遮断される。このとき、モータによって駆動される出力軸100の回転数よりも、エンジンによって回されるピニオン140およびピニオンチューブ120の回転数の方が大きくなり、出力軸100に対するピニオン140およびピニオンチューブ120の相対回転数が大きくなる。
このため、出力軸100とピニオンチューブ120との間には、次のような支持構造が構成されている。
すなわち、ピニオンチューブ120と出力軸100との間に軸受110が配置され、軸受110は、ピニオンチューブ120とともに軸方向に移動可能となるようにピニオンチューブ120の内周に圧入によって組み付けられる。そして、軸受110の内周に出力軸100が相対回転自在に挿入されている。
すなわち、ピニオンチューブ120と出力軸100との間に軸受110が配置され、軸受110は、ピニオンチューブ120とともに軸方向に移動可能となるようにピニオンチューブ120の内周に圧入によって組み付けられる。そして、軸受110の内周に出力軸100が相対回転自在に挿入されている。
このように、ピニオンチューブ120は、自身に対して圧入固定された軸受110を介して出力軸100により内周側から支持され、さらに、出力軸100に対して軸方向に相対的に静止している軸受150により外周側から支持されている。これにより、ピニオンチューブ120は、内周面において軸受110を介して出力軸100から面圧を受ける内周側受圧範囲φ、外周面において軸受150から面圧を受ける外周側受圧範囲ψを形成する。
そして、内周側受圧範囲φは、電磁スイッチの作動によりピニオンチューブ120が押し出されると、出力軸100に対して相対的に反モータ方向に移動する。このため、例えば、駆動時、停止時の両方とも内周側、外周側受圧範囲φ、ψが軸方向に関して重複するスタータの場合、内周側、外周側受圧範囲φ、ψの軸方向に関する重複範囲ωは、駆動時と停止時とで軸方向長さや軸方向における位置が変化する。
なお、スタータの「駆動時」とは、ピニオン140がリングギヤに噛み合って、モータの発生トルクをピニオン140からリングギヤGに伝達してエンジンをクランキングしている状態である。
なお、スタータの「駆動時」とは、ピニオン140がリングギヤに噛み合って、モータの発生トルクをピニオン140からリングギヤGに伝達してエンジンをクランキングしている状態である。
ところで、駆動時、停止時の両方とも重複範囲ωが存在するスタータでは、駆動時におけるピニオン140とリングギヤとの噛み合いにより、重複範囲ωに大きな負荷がかかる。そして、この負荷の影響により磨耗が発生して出力軸100に対しピニオンチューブ120が傾斜したり、ピニオンチューブ120に対し出力軸100が傾斜したりする虞がある。このため、駆動時の重複範囲ωが大きくなるように内周側、外周側受圧範囲φ、ψが設定され、停止時の重複範囲ωは、駆動時の重複範囲ωと比較して小さくなる。
つまり、従来のスタータでは、駆動時における重複範囲ωを大きくして、駆動時に出力軸100からピニオンチューブ120に作用する面圧、および、駆動時にピニオンチューブ120から出力軸100に作用する面圧を小さくし、スタータ駆動時の重複範囲ωにかかる負荷の影響を緩和している。
しかし、スタータには、停止中であっても、例えば、走行している車体から振動を受けることで外力が作用する。このため、重複範囲ωには、車体振動等に伴う負荷がかかり、この負荷の影響により磨耗が発生して出力軸100に対しピニオンチューブ120が傾斜したり、ピニオンチューブ120に対し出力軸100が傾斜したりする虞がある。また、スタータの停止時に重複範囲ωにかかる負荷は、駆動時にかかる負荷に比べて小さいと想定されるものの、磨耗に及ぼす影響は無視できないものと考えられる。
また、近年、交差点での赤信号や渋滞等により車両が一時停止した際に、エンジンへの燃料噴射を停止してエンジンを自動的に停止させるアイドリングストップシステム(以下ISSと呼ぶ)を搭載した車両が増加しており、ISSを搭載する車両では、ISSを搭載していない車両と比較して、エンジンの始動頻度が大幅に増加するとともにスタータの作動回数も大幅に増加する。このため、ISS搭載車両が増加している状況において、スタータの寿命延長に対する要請は極めて高く、このスタータの寿命延長の観点から、出力軸100やピニオンチューブ120の傾斜を抑制する要求は大きい。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、片持ち構造のスタータにおいて、出力軸やピニオンチューブの傾斜を抑制して寿命延長を達成することにある。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、片持ち構造のスタータにおいて、出力軸やピニオンチューブの傾斜を抑制して寿命延長を達成することにある。
(請求項1の発明)
請求項1の発明は、トルクを発生するモータと、モータの回転軸と同一軸線上に配置され、かつ、外周面に雄スプラインが形成された出力軸と、モータの発生トルクを出力軸に伝達するクラッチと、内周面に雌スプラインが形成された円筒孔を有し、この円筒孔の内周に出力軸の軸方向反モータ側を挿入して雄スプラインと雌スプラインとが噛み合わされるピニオンチューブと、このピニオンチューブの軸方向反モータ側の端部に配設され、ピニオンチューブと一体に回転するピニオンと、電磁石の吸引力によりシフトレバーを駆動し、このシフトレバーを介して、ピニオンチューブをピニオンと一体に出力軸に対して反モータ方向へ押し出す電磁ソレノイドとを備え、電磁ソレノイドの作動により、ピニオンチューブを出力軸に対し反モータ方向へ押し出して、ピニオンをエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータである。
請求項1の発明は、トルクを発生するモータと、モータの回転軸と同一軸線上に配置され、かつ、外周面に雄スプラインが形成された出力軸と、モータの発生トルクを出力軸に伝達するクラッチと、内周面に雌スプラインが形成された円筒孔を有し、この円筒孔の内周に出力軸の軸方向反モータ側を挿入して雄スプラインと雌スプラインとが噛み合わされるピニオンチューブと、このピニオンチューブの軸方向反モータ側の端部に配設され、ピニオンチューブと一体に回転するピニオンと、電磁石の吸引力によりシフトレバーを駆動し、このシフトレバーを介して、ピニオンチューブをピニオンと一体に出力軸に対して反モータ方向へ押し出す電磁ソレノイドとを備え、電磁ソレノイドの作動により、ピニオンチューブを出力軸に対し反モータ方向へ押し出して、ピニオンをエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータである。
また、請求項1の発明によれば、ピニオンチューブは、円筒孔の内周で出力軸により支持され、内周面において出力軸から面圧を受ける内周側受圧範囲を形成し、さらに、出力軸に対して軸方向に相対的に静止している軸受により外周側から支持され、外周面において軸受から面圧を受ける外周側受圧範囲を形成する。また、軸受は、出力軸と軸方向に関して重複するように、出力軸に対して軸方向に相対的に静止しており、出力軸の軸方向反モータ側の端は、外周側受圧範囲の軸方向反モータ側の端よりも軸方向モータ側にあり、かつ、外周側受圧範囲の軸方向モータ側の端よりも軸方向反モータ側にある。そして、内周側受圧範囲と外周側受圧範囲とは、軸方向に関して重複する重複範囲が存在し、重複範囲の軸方向長さは、ピニオンチューブが軸方向に移動しても、出力軸と軸受との軸方向に関する重複長さに略一致する。
これにより、スタータの駆動時または停止時に関わらず重複範囲を一定の最大値に維持することができるので、片持ち構造のスタータにおいて、出力軸やピニオンチューブの傾斜を抑制して寿命延長を達成することができる。
つまり、出力軸の軸方向反モータ側の端が、外周側受圧範囲の軸方向反モータ側の端よりも軸方向モータ側にあり、かつ、外周側受圧範囲の軸方向モータ側の端よりも軸方向反モータ側にある場合(つまり、出力軸の軸方向反モータ側の端が軸方向に関して外周側受圧範囲内にある場合、)、重複範囲の軸方向長さを出力軸と軸受との軸方向に関する重複長さに略一致させることで、重複範囲の軸方向長さを最大化することができるとともに、スタータの駆動時または停止時に係わらず、重複範囲の軸方向長さを最大値に維持することができる。
このため、出力軸からピニオンチューブに作用する面圧、および、ピニオンチューブから出力軸に作用する面圧を、スタータの駆動時または停止時に係わらず最小化して磨耗を抑制することができる。この結果、片持ち構造のスタータにおいて、出力軸に対するピニオンチューブの傾斜、およびピニオンチューブに対する出力軸の傾斜を抑制して寿命延長を達成することができる。
ここで、出力軸とピニオンチューブとの間に構成される支持構造は、例えば、円筒孔を形成する内周面(ピニオンチューブの内周面)と出力軸の外周面とを直接的に当接させて形成してもよく(以下、直接当接型と呼ぶ)、ピニオンチューブの内周面と出力軸の外周面との間に軸受等を挿入し、ピニオンチューブの内周面と出力軸の外周面とを間接的に当接させて形成してもよい(以下、間接当接型と呼ぶ)。
そして、支持構造を直接当接型とする場合、出力軸の外周面やピニオンチューブの内周面の磨耗により傾斜が発生するものと考えられ、支持構造を間接当接型とする場合、出力軸の外周面や軸受等の内周面の磨耗により傾斜が発生する場合が想定されるが、直接、間接当接型のいずれの支持構造においても、傾斜の発生を抑制してスタータの寿命延長を達成することができる。
(請求項2の発明)
請求項2の発明によれば、出力軸の軸方向反モータ側の端は、外周側受圧範囲の軸方向反モータ側の端よりも軸方向反モータ側にあり、重複範囲の軸方向長さは、ピニオンチューブが軸方向に移動しても常に外周側受圧範囲の軸方向長さに等しい。
請求項2の発明によれば、出力軸の軸方向反モータ側の端は、外周側受圧範囲の軸方向反モータ側の端よりも軸方向反モータ側にあり、重複範囲の軸方向長さは、ピニオンチューブが軸方向に移動しても常に外周側受圧範囲の軸方向長さに等しい。
これにより、スタータの駆動時または停止時に関わらず重複範囲を一定の最大値に維持することができるので、片持ち構造のスタータにおいて、出力軸やピニオンチューブの傾斜を抑制して寿命延長を達成することができる。
つまり、出力軸の軸方向反モータ側の端が、外周側受圧範囲の軸方向反モータ側の端よりも軸方向反モータ側にある場合、重複範囲の軸方向長さを外周側受圧範囲の軸方向長さに略一致させることで、重複範囲の軸方向長さを最大化することができるとともに、スタータの駆動時または停止時に係わらず、重複範囲の軸方向長さを最大値に維持することができる。
このため、出力軸からピニオンチューブに作用する面圧、および、ピニオンチューブから出力軸に作用する面圧を、スタータの駆動時または停止時に係わらず最小化して磨耗を抑制することができる。この結果、片持ち構造のスタータにおいて、出力軸に対するピニオンチューブの傾斜、およびピニオンチューブに対する出力軸の傾斜を抑制して寿命延長を達成することができる。
なお、請求項2の発明において出力軸とピニオンチューブとの間に構成される支持構造は、請求項1の発明と同様に直接当接型や間接当接型を想定することができる。また、磨耗も発生状況も、請求項1の発明と同様に想定することができる。
なお、請求項2の発明において出力軸とピニオンチューブとの間に構成される支持構造は、請求項1の発明と同様に直接当接型や間接当接型を想定することができる。また、磨耗も発生状況も、請求項1の発明と同様に想定することができる。
ここで、請求項1の発明は、出力軸の軸方向反モータ側の端が外周側受圧範囲内にある場合に重複範囲を最大化して支持構造における磨耗を抑制するものであり、請求項2の発明は、出力軸の軸方向反モータ側の端が外周側受圧範囲の軸方向反モータ側にある場合に重複範囲を最大化して支持構造における磨耗を抑制するものである。
そして、出力軸の軸方向反モータ側の端を外周側受圧範囲内に設定するか、外周側受圧範囲の軸方向反モータ側に設定するかは、例えば、出力軸、ピニオンチューブおよびピニオン、ならびにモータや減速装置の構成要素のように同軸に配置される部材、部品(以下、これらの部材、部品の内、ピニオン以外のものをピニオン同軸部品と呼ぶ。)等に作用する力のモーメントに基づき選択することができる。
すなわち、ピニオンおよびピニオン同軸部品等に作用する力のモーメントに関し、軸受による支持領域を支点とすると、クランキング時にピニオンがリングギヤから受ける負荷により、ピニオン同軸部品等も負荷を受け、これらの負荷によるモーメントが釣り合う。ここで、ピニオン同軸部品等が受ける負荷は、磨耗の要因となるので小さい方が好ましい。そこで、軸受を軸方向に関してピニオンに近付けて出力軸の軸方向反モータ側の端を外周側受圧範囲内に設定することで、ピニオンがリングギヤから受ける負荷のモーメントを低減することができ、結果的に、ピニオン同軸部品等が受ける負荷を低減することができる。
したがって、出力軸の軸方向反モータ側の端を外周側受圧範囲内に設定するか、外周側受圧範囲の軸方向反モータ側に設定するかは、ピニオンおよびピニオン同軸部品等に作用する力のモーメント、特にクランキング時にピニオンがリングギヤから受ける負荷によるモーメントをどの程度まで低減するかに応じて選択することができる。
本発明を実施するための形態を以下の実施例により詳細に説明する。
(実施例1)
スタータ1は、図1に示すように、トルクを発生するモータ2と、モータ2の回転を減速する減速装置3と、減速装置3の出力側にクラッチ4を介して連結される出力軸5と、出力軸5の外周にスプライン嵌合するピニオンチューブ6と、ピニオンチューブ6の軸方向反モータ側の端部に組み付けられ、ピニオンチューブ6と一体に回転するピニオン7と、電磁石の吸引力によってシフトレバー8を駆動し、シフトレバー8を介して、ピニオンチューブ6をピニオン7と一体に出力軸5に対して押し出す働きを有すると共に、後述するメイン接点を開閉してモータ2の通電電流を断続する電磁スイッチ9等より構成される。なお、以下の説明では、軸方向モータ側(図示右側)を後端側、軸方向反モータ側を前端側と定義し、電磁スイッチ9の作動によってピニオンチューブ6が出力軸5に対して押し出される方向(図示左方向)を反モータ方向、ピニオンチューブ6が押し戻される方向をモータ方向と定義する。
スタータ1は、図1に示すように、トルクを発生するモータ2と、モータ2の回転を減速する減速装置3と、減速装置3の出力側にクラッチ4を介して連結される出力軸5と、出力軸5の外周にスプライン嵌合するピニオンチューブ6と、ピニオンチューブ6の軸方向反モータ側の端部に組み付けられ、ピニオンチューブ6と一体に回転するピニオン7と、電磁石の吸引力によってシフトレバー8を駆動し、シフトレバー8を介して、ピニオンチューブ6をピニオン7と一体に出力軸5に対して押し出す働きを有すると共に、後述するメイン接点を開閉してモータ2の通電電流を断続する電磁スイッチ9等より構成される。なお、以下の説明では、軸方向モータ側(図示右側)を後端側、軸方向反モータ側を前端側と定義し、電磁スイッチ9の作動によってピニオンチューブ6が出力軸5に対して押し出される方向(図示左方向)を反モータ方向、ピニオンチューブ6が押し戻される方向をモータ方向と定義する。
モータ2は、例えば、フレームを兼ねるヨーク2aの内周に永久磁石(界磁コイルでも良い)を配置して構成される界磁と、電機子軸2bの外周に整流子(図示せず)を備える電機子と、整流子の外周上に配置されるブラシ(図示せず)等を有する直流整流子モータであり、電磁スイッチ9の作動によりメイン接点が閉成して電機子に通電されると、界磁との相互作用により電機子にトルクを発生する。
減速装置3は、図2に示すように、電機子軸2bの反整流子側(図示左側)に形成される太陽歯車3aと、太陽歯車3aと同心に配置されるリング状の内歯車3bと、太陽歯車3aと内歯車3bとに噛み合う複数(例えば3個)の遊星歯車3cとで構成され、太陽歯車3aの回転に伴って、遊星歯車3cが自転運動と公転運動を行う遊星歯車減速機である。
減速装置3は、図2に示すように、電機子軸2bの反整流子側(図示左側)に形成される太陽歯車3aと、太陽歯車3aと同心に配置されるリング状の内歯車3bと、太陽歯車3aと内歯車3bとに噛み合う複数(例えば3個)の遊星歯車3cとで構成され、太陽歯車3aの回転に伴って、遊星歯車3cが自転運動と公転運動を行う遊星歯車減速機である。
クラッチ4は、図2に示すように、減速装置3の遊星歯車3cを回転自在に支持する歯車軸3dと一体に設けられたアウタ4aと、アウタ4aの内周に相対回転可能に配置されるインナ4bと、アウタ4aとインナ4bとの間に配設されるローラ4c(本発明の動力断続部材)等より構成され、ローラ4cを介してアウタ4aからインナ4bへ回転トルクを伝達する一方、インナ4bからアウタ4aへのトルク伝達をローラ4cが空転することで遮断する一方向クラッチである。
出力軸5は、図2に示すように、モータ2の電機子軸2bと同一軸線上に配置されて、後端側(図示右側)の端部がクラッチ4のインナ4bと一体に設けられ、外周面が軸受10を介してセンタケース11に回転自在に支持されている。
出力軸5は、図2に示すように、モータ2の電機子軸2bと同一軸線上に配置されて、後端側(図示右側)の端部がクラッチ4のインナ4bと一体に設けられ、外周面が軸受10を介してセンタケース11に回転自在に支持されている。
また、出力軸5には、軸受10に支持される外周面より前端側の外周面に雄ヘリカルスプライン5aが形成され、さらに、雄ヘリカルスプライン5aの前端面より前端側には、ピニオンチューブ6の最大前進位置を規制する前進ストッパ5bが形成されている。また、出力軸5の軸受10に支持される外周面と雄ヘリカルスプライン5aとの間には、全周に周溝5cが凹設され、周溝5cにピニオンチューブ6の停止位置を規制するストッパ部材12が取り付けられている。
ストッパ部材12は、例えばEクリップであり、Eクリップを周溝5cの外周に嵌め込んで使用される。なお、Eクリップは、複数枚重ねて使用することもできる。また、Eクリップの外周には、出力軸5の回転時に生じる遠心力によってEクリップが周溝5cから外れないように、カバー13を被せてもよい。
ピニオンチューブ6は、図2に示すように、内周面に雌ヘリカルスプライン6aが形成された円筒孔6bを有するチューブ本体6Aと、チューブ本体6Aより前端側に設けられるピニオン摺動部6Bとを有し、チューブ本体6Aの外周面が軸受16を介してハウジング17に回転自在および軸方向に摺動自在に支持されるとともに、円筒孔6bの内周に出力軸5が挿入されて、雄ヘリカルスプライン5aと雌ヘリカルスプライン6aとが噛み合うことにより、出力軸5に対し相対回転可能に、かつ、軸方向へ移動可能に組み付けられている。上述したピニオンチューブ6の最大前進位置は、雌ヘリカルスプライン6aの前端面が前進ストッパ5bの後端面に当接することで規制される。
なお、図1、図2では、軸受16にボールベアリングを使用しているが、すべり軸受(平軸受)やニードルベアリングでも良い。また、軸受16は出力軸5に対して軸方向に相対的に静止している。
なお、図1、図2では、軸受16にボールベアリングを使用しているが、すべり軸受(平軸受)やニードルベアリングでも良い。また、軸受16は出力軸5に対して軸方向に相対的に静止している。
チューブ本体6Aの円筒孔6bは、軸方向の略中央部より前端側と後端側とで内径が異なり、後端側の方が前端側より内径が大きく形成され、後端側の内周面に雌ヘリカルスプライン6aが形成されている。円筒孔6bの後端側の内径は、雌ヘリカルスプライン6aの歯底径と略同一寸法に形成されている。
また、円筒孔6bの前端側では、円筒孔6bの内周面と出力軸5の外周面との間に生じるクリアランスが、雄ヘリカルスプライン5aと雌ヘリカルスプライン6aとの間に生じるクリアランスより小さく設定されている。これにより、円筒孔6bの先端側の内周面、および、出力軸5の前端側部分の外周面は、それぞれ、互いに摺動しあう摺動面6α、5αを形成している。
また、円筒孔6bの前端側では、円筒孔6bの内周面と出力軸5の外周面との間に生じるクリアランスが、雄ヘリカルスプライン5aと雌ヘリカルスプライン6aとの間に生じるクリアランスより小さく設定されている。これにより、円筒孔6bの先端側の内周面、および、出力軸5の前端側部分の外周面は、それぞれ、互いに摺動しあう摺動面6α、5αを形成している。
また、チューブ本体6Aは、軸方向の略中央部より前端側と後端側とで外径が異なり、後端側の方が前端側より外径が大きく形成され、前端側の外周面に、軸受16が配置されている。これにより、チューブ本体6Aの前端側部分の外周面は、軸受16の内周面と摺動しあう摺動面6βを形成している。
さらに、摺動面5α、6αの少なくとも一方には、図2(a)に示すスタータ停止時から図2(b)に示すスタータ駆動時まで、出力軸5の前端側の端(以下、前端5sと呼ぶ)と円筒孔6bの軸方向底部との間に形成される空間Sと、円筒孔6bの後端側とを連通する連通溝18が軸方向に沿って形成されている。
なお、「スタータ駆動時」とは、ピニオン7がエンジンのリングギヤG(図1参照)に噛み合って、モータ2の発生トルクをピニオン7からリングギヤGに伝達してエンジンをクランキングしている状態を言う。
なお、「スタータ駆動時」とは、ピニオン7がエンジンのリングギヤG(図1参照)に噛み合って、モータ2の発生トルクをピニオン7からリングギヤGに伝達してエンジンをクランキングしている状態を言う。
以上により、ピニオンチューブ6は、図3に示すように、円筒孔6bの内周で出力軸5により支持され、摺動面6αにおいて出力軸5から面圧を受ける内周側受圧範囲αを形成し、さらに、軸受16により外周側から支持され、摺動面6βにおいて軸受16から面圧を受ける外周側受圧範囲βを形成する。また、出力軸5の前端5sは、外周側受圧範囲βの前端βfよりも前端側にある。また、内周側受圧範囲αと外周側受圧範囲βとは、軸方向に関して重複する重複範囲γが存在し、重複範囲γの軸方向長さは、ピニオンチューブ6が軸方向に移動しても常に外周側受圧範囲βの軸方向長さに等しい。
つまり、軸受16は、出力軸5と軸方向に関して重複するように、出力軸5に対して軸方向に相対的に静止しており、出力軸5と軸受16との軸方向に関する重複長さは、重複範囲γの軸方向長さに略一致する。
そして、摺動面5α、6α、6βは、重複範囲γがスタータ1の停止時または駆動時に係わらず常に外周側受圧範囲βの軸方向長さに等しくなるように、以下のように設定されている。すなわち、摺動面5α、6α、6βは、スタータ1の停止時において、電磁スイッチ9の作動によるピニオンチューブ6およびピニオン7の軸方向の押し出し長さ(以下、移動量L0と呼ぶ)以上の軸方向長さだけ、外周側受圧範囲βの後端βrよりも後端側に長く広がっている。
ここで、スタータ1の停止時において、摺動面5α、6α、6βが後端βrよりも後端側に広がる軸方向長さをそれぞれ長さL1、L2、L3とすると、実施例1では、図3(a)に示すように、長さL3は移動量L0に等しく、長さL1、L2は互いに等しく、かつ、移動量L0および長さL3よりも長くなっている。
これにより、内周側受圧範囲αの軸方向長さはスタータ1の停止時に最も長くなり、内周側受圧範囲αは、長さL1だけ後端βrよりも後端側に広がっている。また、内周側受圧範囲αの軸方向長さはスタータ1の駆動時に最も短くなり、内周側受圧範囲αは、長さ(L1−L3)だけ後端βrよりも後端側に広がっている。
また、摺動面6αにおいて内周側受圧範囲αが占める領域は可変であって、内周側受圧範囲αは、スタータ1の停止時に摺動面6αの前端寄り位置からの摺動面6αの後端までの広い領域を占め、スタータ1の駆動時に摺動面6αの後端寄りの狭い領域を占める。同様に、摺動面6βにおいて外周側受圧範囲βが占める領域も可変であって、外周側受圧範囲βは、スタータ1の停止時に摺動面6βの中央からわずかに前端寄り領域を占め、スタータ1の駆動時に摺動面6βの後端寄りの領域を占める。なお、外周側受圧範囲βの面積は、スタータ1の停止時または駆動時に係わらず一定である。
チューブ本体6Aの後端側の端部には、図1に示すように、シフトレバー8の端部に係合するレバー係合部19が取り付けられている。
また、チューブ本体6Aの外周には、軸受16の前端側に外部からの異物の侵入を防止するシール部材20が配設されている。シール部材20は、例えば、ゴム製のオイルシールであり、チューブ本体6Aの外周面にリップ部が摺接した状態でハウジング17に保持されている。
ピニオン摺動部6Bは、チューブ本体6Aより外径が小さく形成され、かつ、外周面に直スプライン歯6cが軸方向に沿って形成されている(図2参照)。
また、チューブ本体6Aの外周には、軸受16の前端側に外部からの異物の侵入を防止するシール部材20が配設されている。シール部材20は、例えば、ゴム製のオイルシールであり、チューブ本体6Aの外周面にリップ部が摺接した状態でハウジング17に保持されている。
ピニオン摺動部6Bは、チューブ本体6Aより外径が小さく形成され、かつ、外周面に直スプライン歯6cが軸方向に沿って形成されている(図2参照)。
ピニオン7は、ピニオンチューブ6と別体に設けられて、ピニオン摺動部6Bに対し軸方向に移動可能に組み付けられ、かつ、ピニオンスプリング21によってピニオン摺動部6Bの前端側へ付勢され、ピニオン摺動部6Bの前端側の端部に取り付けられたピニオンストッパ22によって軸方向の移動が規制されている。
また、ピニオン7は、図2に示すように、前端側の内周に開口して内周面に直スプライン溝7aが軸方向に沿って形成された摺動孔7bと、摺動孔7bに連通して後端側の内周に開口すると共に、摺動孔7bより内径が大きく形成された大径孔7cとを有している。
また、ピニオン7は、図2に示すように、前端側の内周に開口して内周面に直スプライン溝7aが軸方向に沿って形成された摺動孔7bと、摺動孔7bに連通して後端側の内周に開口すると共に、摺動孔7bより内径が大きく形成された大径孔7cとを有している。
そして、ピニオン7は、大径孔7cの内周を通って摺動孔7bの内周にピニオン摺動部6Bが挿入され、直スプライン歯6cと直スプライン溝7aとが噛み合うことで、ピニオン摺動部6Bに対し軸方向に移動可能に組み付けられている。また、ピニオン7は、大径孔7cの後端側の端部の内周にチューブ本体6Aの前端側の端部の外周が嵌合している。
ピニオンスプリング21は、ピニオンチューブ6のチューブ本体6Aとピニオン摺動部6Bとの間に形成される径方向の段差面と、ピニオン7の大径孔7cと摺動孔7bとの間に形成される径方向の段差面との間に配設されている。
ピニオンスプリング21は、ピニオンチューブ6のチューブ本体6Aとピニオン摺動部6Bとの間に形成される径方向の段差面と、ピニオン7の大径孔7cと摺動孔7bとの間に形成される径方向の段差面との間に配設されている。
電磁スイッチ9は、図1に示すように、電磁石の吸引力によってプランジャ23を駆動するソレノイドSLと、内部にメイン接点を配置する樹脂カバー24とを有し、樹脂カバー24がソレノイドSLの磁気回路を兼ねるフレームの開口端部にかしめ固定されている。ソレノイドSLは、通電によって電磁石を形成する励磁コイル25、励磁コイル25の内周を軸方向に移動可能に配置されるプランジャ23、励磁コイル25への通電が停止して電磁石の吸引力が消滅した時にプランジャ23を押し戻すためのリターンスプリング26、ピニオン7をエンジンのリングギヤGに噛み合わせるための反力を蓄えるドライブスプリング27、ドライブスプリング27を介してプランジャ23の動きをシフトレバー8に伝達するジョイント28等より構成される。
メイン接点は、樹脂カバー24に固定される2本の端子ボルト29、30を介してモータ2の電源ラインに接続される一組の固定接点(図示せず)と、プランジャ23の動きに連動して一組の固定接点間を電気的に断続する可動接点(図示せず)とで構成される。
そして、メイン接点は、プランジャ23が電磁石に吸引されて図1の右方向へ移動する時に、可動接点が一組の固定接点に当接して一組の固定接点間を導通することで閉成し、電磁石の吸引力が消滅してプランジャ23がリターンスプリング26によって押し戻される時に、可動接点が一組の固定接点から離れて一組の固定接点間の導通を遮断することで開成する。
シフトレバー8は、ハウジング17に回動自在に支持されるレバー支点部8aを有し、レバー支点部8aより一端側のレバー端部が電磁スイッチ9のジョイント28に連結され、レバー支点部8aより他端側のレバー端部がチューブ本体6Aに取り付けられたレバー係合部19に係合する。
そして、メイン接点は、プランジャ23が電磁石に吸引されて図1の右方向へ移動する時に、可動接点が一組の固定接点に当接して一組の固定接点間を導通することで閉成し、電磁石の吸引力が消滅してプランジャ23がリターンスプリング26によって押し戻される時に、可動接点が一組の固定接点から離れて一組の固定接点間の導通を遮断することで開成する。
シフトレバー8は、ハウジング17に回動自在に支持されるレバー支点部8aを有し、レバー支点部8aより一端側のレバー端部が電磁スイッチ9のジョイント28に連結され、レバー支点部8aより他端側のレバー端部がチューブ本体6Aに取り付けられたレバー係合部19に係合する。
次に、スタータ1の作動を説明する。
ユーザにより始動スイッチ(図示せず)が閉操作されると、バッテリより電磁スイッチ9の励磁コイル25に通電されて電磁石が形成され、電磁石に吸引されてプランジャ23が移動する。プランジャ23の動きがシフトレバー8を介してピニオンチューブ6に伝達されることで、ピニオンチューブ6がピニオン7と一体に反モータ方向へ押し出される。この時、ピニオン7がリングギヤGに噛み合わず、ピニオン7の端面がリングギヤGの端面に当接すると、ピニオン7の移動は停止し、ピニオンスプリング21を押し縮めながらピニオンチューブ6のみ押し出される。
ユーザにより始動スイッチ(図示せず)が閉操作されると、バッテリより電磁スイッチ9の励磁コイル25に通電されて電磁石が形成され、電磁石に吸引されてプランジャ23が移動する。プランジャ23の動きがシフトレバー8を介してピニオンチューブ6に伝達されることで、ピニオンチューブ6がピニオン7と一体に反モータ方向へ押し出される。この時、ピニオン7がリングギヤGに噛み合わず、ピニオン7の端面がリングギヤGの端面に当接すると、ピニオン7の移動は停止し、ピニオンスプリング21を押し縮めながらピニオンチューブ6のみ押し出される。
この後、ドライブスプリング27に反力を蓄えながらプランジャ23がさらに移動してメイン接点が閉成すると、バッテリより電力の供給を受けてモータ2にトルクが発生する。モータ2の発生トルクは、減速装置3で増幅された後、クラッチ4を介して出力軸5に伝達され、さらに、出力軸5からピニオンチューブ6に伝達されることで、ピニオンチューブ6が回転する。ピニオンチューブ6の回転により、ピニオン7がリングギヤGと噛み合い可能な位置まで回転すると、ドライブスプリング27に蓄えられた反力と、モータ2の発生トルクが雄、雌ヘリカルスプライン5a、6aにより変換されて発生する軸方向の推力(前進力)とでピニオンチューブ6が押し出され、さらに、ピニオンスプリング21の反力でピニオン7が押し出されることで、ピニオン7とリングギヤGとの噛み合いが成立する。これにより、モータ2の発生トルクがピニオン7からリングギヤGに伝達されて、エンジンをクランキングする。
クランキングからエンジンが完爆した後、ユーザにより始動スイッチが開操作されると、励磁コイル25への通電が停止して電磁石の吸引力が消滅するため、リターンスプリング26の反力でプランジャ23が押し戻される。その結果、メイン接点が開成してバッテリからモータ2への通電が停止され、電機子の回転が次第に減速して停止する。
また、プランジャ23が押し戻されると、エンジン始動時と反対方向にシフトレバー8が揺動してピニオンチューブ6がモータ方向へ押し返されることにより、ピニオン7がリングギヤGから離脱して、図2(a)に示すスタータ1の停止状態までピニオンチューブ6と一体に後退する。
また、プランジャ23が押し戻されると、エンジン始動時と反対方向にシフトレバー8が揺動してピニオンチューブ6がモータ方向へ押し返されることにより、ピニオン7がリングギヤGから離脱して、図2(a)に示すスタータ1の停止状態までピニオンチューブ6と一体に後退する。
(実施例1の作用および効果)
実施例1に示すスタータ1は、軸受16を介してハウジング17に支持されるピニオンチューブ6の前端側の端部にピニオン摺動部6Bが設けられ、ピニオン摺動部6Bの外周にピニオン7が直スプライン嵌合して組み付けられている。言い換えると、ピニオン7より前端側にピニオンチューブ6を支持する軸受を持たない片持ち構造のスタータ1である。
スタータ1において、ピニオンチューブ6は、出力軸5の外周にヘリカルスプライン嵌合によって組み付けられ、エンジンの始動を行う際に、電磁スイッチ9の作動によって、出力軸5に対し反モータ方向へ押し出される。また、出力軸5は、後端側の端部がクラッチ4のインナ4bと一体に設けられている。この構成によれば、エンジンの始動を行う際に、出力軸5およびクラッチ4が移動することはない。
実施例1に示すスタータ1は、軸受16を介してハウジング17に支持されるピニオンチューブ6の前端側の端部にピニオン摺動部6Bが設けられ、ピニオン摺動部6Bの外周にピニオン7が直スプライン嵌合して組み付けられている。言い換えると、ピニオン7より前端側にピニオンチューブ6を支持する軸受を持たない片持ち構造のスタータ1である。
スタータ1において、ピニオンチューブ6は、出力軸5の外周にヘリカルスプライン嵌合によって組み付けられ、エンジンの始動を行う際に、電磁スイッチ9の作動によって、出力軸5に対し反モータ方向へ押し出される。また、出力軸5は、後端側の端部がクラッチ4のインナ4bと一体に設けられている。この構成によれば、エンジンの始動を行う際に、出力軸5およびクラッチ4が移動することはない。
また、ピニオンチューブ6は、出力軸5の外周にヘリカルスプライン嵌合して、出力軸5に対し軸方向に移動可能に組み付けられているため、チューブ本体6Aが中空状に形成される。これにより、ピニオンチューブ6の軽量化を図ることができる。
以上により、実施例1のスタータ1は、ピニオンチューブ6とピニオン7とを含む移動体の移動質量を小さくできるので、シフトレバー8を介して移動体を押し出すための吸引力を発生する電磁スイッチ9の小型化を図ることができる。
以上により、実施例1のスタータ1は、ピニオンチューブ6とピニオン7とを含む移動体の移動質量を小さくできるので、シフトレバー8を介して移動体を押し出すための吸引力を発生する電磁スイッチ9の小型化を図ることができる。
さらに、本実施例のスタータ1は、クラッチ4のインナ4bと出力軸5とがヘリカルスプラインによって噛み合う構造ではなく、出力軸5の後端側の端部がクラッチ4のインナ4bと一体に設けられている。この場合、クラッチ4に発生するクリアランス(アウタ4aとローラ4cとの間に生じるクリアランスおよびローラ4cとインナ4bとの間に生じるクリアランス)と、出力軸5に形成される雄ヘリカルスプライン5aとピニオンチューブ6に形成される雌ヘリカルスプライン6aとの間に発生するクリアランスとが軸方向に重なることはない。言い換えると、クラッチ4に発生するクリアランスと、スプライン部に発生するクリアランスとが軸方向に離れているので、ピニオンチューブ6の傾きを抑制できる。その結果、ピニオンチューブ6を支持する軸受10、軸受16、および、減速装置3を構成する歯車3a、3b、3cの摩耗を抑制できるため、スタータ1の寿命向上に寄与できる。
また、ピニオン7は、ピニオンチューブ6と別体に設けられて、ピニオン摺動部6Bに対し軸方向へ移動可能に組み付けられ、かつ、ピニオンスプリング21によって前端側へ付勢されている。この構成によれば、電磁スイッチ9の作動により、ピニオンチューブ6と一体に反モータ方向へ押し出されたピニオン7がリングギヤGの端面に当接した後、モータ2の回転によってピニオン7がリングギヤGと噛み合い可能な位置まで回転した時に、ピニオンスプリング21の反力によってピニオン7のみ押し出すことができるので、ピニオン7とリングギヤGとの噛み合い性を向上できる。
また、ピニオン7の後端側の内周に大径孔7cを形成することで、大径孔7cとピニオン摺動部6Bの外周面との間に生じる空間にピニオンスプリング21を配設でき、かつ、大径孔7cの後端側端部の内周にチューブ本体6Aの前端側端部の外周が嵌合しているので、ピニオンスプリング21が直接外部に露出することはない。これにより、ピニオンスプリング21の耐環境性を確保でき、性能劣化を抑制できる。
また、ピニオン7の後端側の内周に大径孔7cを形成することで、大径孔7cとピニオン摺動部6Bの外周面との間に生じる空間にピニオンスプリング21を配設でき、かつ、大径孔7cの後端側端部の内周にチューブ本体6Aの前端側端部の外周が嵌合しているので、ピニオンスプリング21が直接外部に露出することはない。これにより、ピニオンスプリング21の耐環境性を確保でき、性能劣化を抑制できる。
さらに、ピニオンチューブ6と出力軸5は、摺動面5α、6αの少なくとも一方に連通溝18が形成されている。連通溝18は、ピニオンチューブ6の内部に形成される空間Sと円筒孔6bの後端側とを連通しているので、出力軸5に対してピニオンチューブ6が軸方向に移動する際に、ピニオンチューブ6にかかる負荷を小さくできる。すなわち、上記の空間Sが略密閉されていると仮定した場合に、スタータ1の停止時からピニオンチューブ6が押し出されると、空間Sの容積が大きくなり、空間Sの空気が膨張して内部圧力が低下する。
一方、スタータ1の駆動時からピニオンチューブ6が押し戻されると、空間Sの容積が小さくなり、空間Sの空気が圧縮されて内部圧力が増大する。内部圧力の変化は、ピニオンチューブ6が軸方向に移動する際に負荷として作用する。これに対し、空間Sと円筒孔6bの後端側とを連通する連通溝18を形成することで、ピニオンチューブ6が軸方向に移動した時に、空間Sと円筒孔6bの後端側との間で空気が連通溝18を通じて容易に移動できるため、ピニオンチューブ6にかかる負荷が小さくなる。その結果、ピニオンチューブ6をより円滑に移動させることができる。
また、ピニオンチューブ6は、円筒孔6bの内周で出力軸5により支持され、摺動面6αにおいて出力軸5から面圧を受ける内周側受圧範囲αを形成し、さらに、軸受16により外周側から支持され、摺動面6βにおいて軸受16から面圧を受ける外周側受圧範囲βを形成する。また、出力軸5の前端5sは、外周側受圧範囲βの前端βfよりも前端側にある。さらに、内周側、外周側受圧範囲α、βには、軸方向に関して重複する重複範囲γが存在し、重複範囲γの軸方向長さは、ピニオンチューブ6が軸方向に移動しても常に外周側受圧範囲βの軸方向長さに等しい。
これにより、スタータ1の駆動時または停止時に関わらず重複範囲γを最大値に維持することができるので、出力軸5やピニオンチューブ6の傾斜を抑制して寿命延長を達成することができる。
つまり、出力軸5の前端5sが外周側受圧範囲βの前端βfよりも前端側にある場合、重複範囲γの軸方向長さが常に外周側受圧範囲βの軸方向長さに等しくなるように、内周側、外周側受圧範囲α、βを設定することにより、重複範囲γの面積を最大化することができる。
つまり、出力軸5の前端5sが外周側受圧範囲βの前端βfよりも前端側にある場合、重複範囲γの軸方向長さが常に外周側受圧範囲βの軸方向長さに等しくなるように、内周側、外周側受圧範囲α、βを設定することにより、重複範囲γの面積を最大化することができる。
例えば、図4に示す比較例1のように、停止時における摺動面6αに関する長さL2が移動量L0よりも短くなるように内周側、外周側受圧範囲α、βを設定した場合、停止時には重複範囲γの軸方向長さが外周側受圧範囲βの軸方向長さに等しいものの、駆動時には重複範囲γの軸方向長さが外周側受圧範囲βの軸方向長さよりも短くなる。このため、比較例1の重複範囲γの面積と実施例1の重複範囲γの面積とを比較すると、スタータ1の停止時において実施例1の方が比較例1よりも重複範囲γの面積が大きくなる。
また、図5に示す比較例2のように、停止時における摺動面5αの後端が外周側受圧範囲βの後端βrよりも前端側にあるように内周側、外周側受圧範囲α、βを設定した場合、停止時または駆動時に係わらず常に重複範囲γの軸方向長さが一定であるものの、重複範囲γの軸方向長さが外周側受圧範囲βの軸方向長さよりも常に短くなる。このため、比較例2の重複範囲γの面積と実施例1の重複範囲γの面積とを比較すると、スタータ1の停止時、駆動時のそれぞれにおいて実施例1の方が比較例2よりも重複範囲γの面積が大きくなる。
以上により、出力軸5の前端5sが外周側受圧範囲βの前端βfよりも前端側にある場合、重複範囲γの軸方向長さが常に外周側受圧範囲βの軸方向長さに等しくなるように、内周側、外周側受圧範囲α、βを設定することにより、内周側受圧範囲αの面積を最大化することができる。
このため、出力軸5とピニオンチューブ6との間に構成される支持構造X(図3参照)を経由して出力軸5からピニオンチューブ6に作用する面圧、および、支持構造Xを経由してピニオンチューブ6から出力軸5に作用する面圧を、スタータ1の駆動時、停止時に係わらず最小化することができるので、支持構造Xにおいて磨耗を抑制することができる。この結果、出力軸5に対するピニオンチューブ6の傾斜、およびピニオンチューブ6に対する出力軸5の傾斜を抑制してスタータ1の寿命延長を達成することができる。
ここで、実施例1の支持構造Xは、ピニオンチューブ6の内周面と出力軸5の外周面とが直接的に当接して摺動し合う(つまり、摺動面5α、6αが直接的に摺動し合う)直接当接型である。このため、実施例1の支持構造Xの磨耗は、摺動面5α、6αに生じるものであり、摺動面5α、6αが直接的に摺動し合うことにより発生する。
そして、実施例1のスタータ1によれば、このようにして発生する磨耗を抑制することで、出力軸5に対するピニオンチューブ6の傾斜、およびピニオンチューブ6に対する出力軸5の傾斜を抑制してスタータ1の寿命延長を達成することができる。
そして、実施例1のスタータ1によれば、このようにして発生する磨耗を抑制することで、出力軸5に対するピニオンチューブ6の傾斜、およびピニオンチューブ6に対する出力軸5の傾斜を抑制してスタータ1の寿命延長を達成することができる。
(実施例2)
実施例2のスタータ1によれば、図6に示すように、出力軸5の前端5sは、外周側受圧範囲βの前端βfよりも後端側にあり、かつ、外周側受圧範囲βの後端βrよりも前端側にある(つまり、出力軸5の前端5sは、軸方向に関して外周側受圧範囲β内にある)。また、軸受16は、出力軸5と軸方向に関して重複するように、出力軸5に対して軸方向に相対的に静止している。そして、重複範囲γの軸方向長さは、スタータ1の停止時または駆動時に係わらず常に、出力軸5と軸受16との軸方向に関する重複長さに略一致する。
実施例2のスタータ1によれば、図6に示すように、出力軸5の前端5sは、外周側受圧範囲βの前端βfよりも後端側にあり、かつ、外周側受圧範囲βの後端βrよりも前端側にある(つまり、出力軸5の前端5sは、軸方向に関して外周側受圧範囲β内にある)。また、軸受16は、出力軸5と軸方向に関して重複するように、出力軸5に対して軸方向に相対的に静止している。そして、重複範囲γの軸方向長さは、スタータ1の停止時または駆動時に係わらず常に、出力軸5と軸受16との軸方向に関する重複長さに略一致する。
これにより、スタータ1の駆動時または停止時に関わらず重複範囲γを最大値に維持することができるので、出力軸5やピニオンチューブ6の傾斜を抑制して寿命延長を達成することができる。
つまり、前端5sが軸方向に関して外周側受圧範囲β内にある場合、重複範囲γの軸方向長さが常に出力軸5と軸受16との軸方向に関する重複長さに略一致するように、内周側、外周側受圧範囲α、βを設定することにより、重複範囲γの面積を最大化することができる。このため、支持構造Xを経由して出力軸5からピニオンチューブ6に作用する面圧、および、支持構造Xを経由してピニオンチューブ6から出力軸5に作用する面圧を最小化することができるので、支持構造Xにおいて磨耗を抑制することができる。この結果、出力軸5に対するピニオンチューブ6の傾斜、およびピニオンチューブ6に対する出力軸5の傾斜を抑制してスタータ1の寿命延長を達成することができる。
つまり、前端5sが軸方向に関して外周側受圧範囲β内にある場合、重複範囲γの軸方向長さが常に出力軸5と軸受16との軸方向に関する重複長さに略一致するように、内周側、外周側受圧範囲α、βを設定することにより、重複範囲γの面積を最大化することができる。このため、支持構造Xを経由して出力軸5からピニオンチューブ6に作用する面圧、および、支持構造Xを経由してピニオンチューブ6から出力軸5に作用する面圧を最小化することができるので、支持構造Xにおいて磨耗を抑制することができる。この結果、出力軸5に対するピニオンチューブ6の傾斜、およびピニオンチューブ6に対する出力軸5の傾斜を抑制してスタータ1の寿命延長を達成することができる。
なお、重複範囲γをスタータ1の停止時または駆動時に係わらず常に一定にするため、摺動面5α、6α、6βは、実施例1のスタータ1と同様に設定されている。
すなわち、摺動面5α、6α、6βは、スタータ1の停止時において、例えば、長さL3が移動量L0に等しくなるように、長さL1、L2が互いに等しく、かつ、移動量L0および長さL3よりも長くなるように設定されている。
すなわち、摺動面5α、6α、6βは、スタータ1の停止時において、例えば、長さL3が移動量L0に等しくなるように、長さL1、L2が互いに等しく、かつ、移動量L0および長さL3よりも長くなるように設定されている。
また、実施例2のスタータ1は、出力軸5の前端5sが外周側受圧範囲β内にある場合に重複範囲γを最大化して支持構造Xにおける磨耗を抑制するものであり、前端5sが外周側受圧範囲βの前端側にある実施例1のスタータ1に比べて重複範囲γが小さい。
このように、重複範囲γが小さくなっても出力軸5の前端5sを外周側受圧範囲β内に配置するのは、以下に説明するように、出力軸5、ピニオンチューブ6およびピニオン7、ならびにモータ2や減速装置3の構成要素のように同軸に配置される部材、部品(以下、これらの部材、部品の内、ピニオン7以外のものをピニオン同軸部品と呼ぶことがある。)等に作用する力のモーメントに基づく。
すなわち、ピニオン7およびピニオン同軸部品等に作用する力のモーメントに関し、軸受16による支持領域を支点とすると、クランキング時にピニオン7がリングギヤGから受ける負荷により、ピニオン同軸部品等も負荷を受け、これらの負荷によるモーメントが釣り合う。ここで、ピニオン同軸部品等が受ける負荷は、磨耗の要因となるので小さい方が好ましい。
そこで、軸受16を軸方向に関してピニオン7に近付けて出力軸5の前端5sを外周側受圧範囲β内に設定する。これにより、ピニオン7がリングギヤGから受ける負荷のモーメントを低減することができ、結果的に、ピニオン同軸部品等が受ける負荷を低減することができる。
したがって、出力軸5の前端5sを外周側受圧範囲β内に設定することにより、クランキング時に、ピニオン7およびピニオン同軸部品等に作用する力のモーメントを低減してピニオン同軸部品等が受ける負荷を低減し、ピニオン同軸部品等の磨耗を抑制することができる。
(変形例)
実施例1のクラッチ4は、本発明の動力断続部材としてローラ4cを使用するローラ式クラッチの一例を記載したが、ローラ4cに替えてスプラグを動力断続部材として用いるスプラグ式クラッチ、あるいは、動力断続部材にカムを用いるカム式クラッチ等でもよい。
また、スタータ1に使用されるモータ2は、実施例1の直流整流子モータ2に限定されるものではなく、例えば、交流モータを使用することもできる。
実施例1では、ピニオン7がピニオンチューブ6と別体に設けられ、ピニオン摺動部6Bの外周に直スプライン嵌合する構成であったが、ピニオン7とピニオンチューブ6とを一体に設けてもよい。
実施例1のクラッチ4は、本発明の動力断続部材としてローラ4cを使用するローラ式クラッチの一例を記載したが、ローラ4cに替えてスプラグを動力断続部材として用いるスプラグ式クラッチ、あるいは、動力断続部材にカムを用いるカム式クラッチ等でもよい。
また、スタータ1に使用されるモータ2は、実施例1の直流整流子モータ2に限定されるものではなく、例えば、交流モータを使用することもできる。
実施例1では、ピニオン7がピニオンチューブ6と別体に設けられ、ピニオン摺動部6Bの外周に直スプライン嵌合する構成であったが、ピニオン7とピニオンチューブ6とを一体に設けてもよい。
実施例1の電磁スイッチ9は、電磁石によって吸引されたプランジャ23が移動することで、シフトレバー8を駆動するとともに、メイン接点を閉成するものであったが、シフトレバー8を駆動してピニオンチューブ6を反モータ方向へ押し出す働きと、メイン接点を開閉する働きとを別々のソレノイドで行うようにしてもよい。すなわち、シフトレバー8を駆動してピニオンチューブ6を反モータ方向へ押し出すためのピニオン押し出し用ソレノイド(本発明に係る電磁ソレノイド)と、メイン接点を開閉してモータ2の通電電流を断続するモータ通電用ソレノイドとを備えるタンデム構造の電磁スイッチを使用してもよい。
さらに、ピニオン押し出し用ソレノイドとモータ通電用ソレノイドは、両者を共通のフレームに収容して一つの電磁スイッチとして構成することもできるが、両ソレノイドをそれぞれ専用のフレームに収容して独立した構成とすることもできる。
タンデム構造の電磁スイッチは、ピニオン押し出し用ソレノイドの作動とモータ通電用ソレノイドの作動とをECUによって独立に制御することが可能であり、近年、車両への搭載が進んでいるアイドリングストップに対して好適に採用することができる。なお、アイドリングストップとは、例えば、交差点での赤信号や渋滞等により車両が一時停止した際に、エンジンへの燃料噴射を停止してエンジンを自動的に停止させるシステムである。
タンデム構造の電磁スイッチは、ピニオン押し出し用ソレノイドの作動とモータ通電用ソレノイドの作動とをECUによって独立に制御することが可能であり、近年、車両への搭載が進んでいるアイドリングストップに対して好適に採用することができる。なお、アイドリングストップとは、例えば、交差点での赤信号や渋滞等により車両が一時停止した際に、エンジンへの燃料噴射を停止してエンジンを自動的に停止させるシステムである。
また、実施例1、2のスタータ1によれば、スタータ1の停止時において、摺動面5α、6α、6βがそれぞれ後端βrよりも後端側に広がる軸方向の長さL1〜L3に関し、長さL3は移動量L0に等しく、長さL1、L2は互いに等しく、かつ、移動量L0および長さL3よりも長くなっていたが、長さL1〜L3が移動量L0以上であれば、実施例1、2の態様に限定されず、様々な態様を採用することができる。
また、実施例1、2のスタータ1によれば、出力軸5とピニオンチューブ6との間に構成される支持構造Xは、ピニオンチューブ6の内周面と出力軸5の外周面とが直接的に当接して摺動し合う(つまり、摺動面5α、6αが直接的に摺動し合う)直接当接型であったが、支持構造Xの態様は直接当接型に限定されない。つまり、スタータ1の支持構造Xをいわゆる間接当接型(摺動面5α、6α間に軸受等を挿入し、軸受等を介して摺動面5α、6αを間接的に当接させる態様)としてもよい。
なお、間接当接型の場合、支持構造Xの磨耗は、軸受等の内周面と摺動面5αとが直接的に摺動し合うことにより発生したり、軸受等の外周面と摺動面6αとが直接的に摺動し合うことにより発生したりするものであり、摺動面5α、6αばかりでなく、軸受等の内、外周面にも生じる可能性がある。
そして、この変形例のスタータ1によれば、このようにして発生する磨耗を抑制することで、出力軸5に対するピニオンチューブ6の傾斜、およびピニオンチューブ6に対する出力軸5の傾斜を抑制してスタータ1の寿命延長を達成することができる。
そして、この変形例のスタータ1によれば、このようにして発生する磨耗を抑制することで、出力軸5に対するピニオンチューブ6の傾斜、およびピニオンチューブ6に対する出力軸5の傾斜を抑制してスタータ1の寿命延長を達成することができる。
1 スタータ
2 モータ
2b 電機子軸(モータの回転軸)
4 クラッチ
4a アウタ
4b インナ
4c ローラ(動力断続部材)
5 出力軸
5a 雄ヘリカルスプライン(雄スプライン)
5s 前端(出力軸の軸方向反モータ側の端)
6 ピニオンチューブ
6a 雌ヘリカルスプライン(雌スプライン)
6b 円筒孔
6α 摺動面(内周面)
6β 摺動面(外周面)
7 ピニオン
8 シフトレバー
16 軸受
G リングギヤ
SL ソレノイド(電磁ソレノイド)
α 内周側受圧範囲
β 外周側受圧範囲
βf 前端(外周側受圧範囲の軸方向反モータ側の端)
βr 後端(外周側受圧範囲の軸方向モータ側の端)
γ 重複範囲
2 モータ
2b 電機子軸(モータの回転軸)
4 クラッチ
4a アウタ
4b インナ
4c ローラ(動力断続部材)
5 出力軸
5a 雄ヘリカルスプライン(雄スプライン)
5s 前端(出力軸の軸方向反モータ側の端)
6 ピニオンチューブ
6a 雌ヘリカルスプライン(雌スプライン)
6b 円筒孔
6α 摺動面(内周面)
6β 摺動面(外周面)
7 ピニオン
8 シフトレバー
16 軸受
G リングギヤ
SL ソレノイド(電磁ソレノイド)
α 内周側受圧範囲
β 外周側受圧範囲
βf 前端(外周側受圧範囲の軸方向反モータ側の端)
βr 後端(外周側受圧範囲の軸方向モータ側の端)
γ 重複範囲
Claims (2)
- トルクを発生するモータと、
このモータの回転軸と同一軸線上に配置され、かつ、外周面に雄スプラインが形成された出力軸と、
前記モータの発生トルクを前記出力軸に伝達するクラッチと、
内周面に雌スプラインが形成された円筒孔を有し、この円筒孔の内周に前記出力軸の軸方向反モータ側を挿入して前記雄スプラインと前記雌スプラインとが噛み合わされるピニオンチューブと、
このピニオンチューブの軸方向反モータ側の端部に配設され、前記ピニオンチューブと一体に回転するピニオンと、
電磁石の吸引力によりシフトレバーを駆動し、このシフトレバーを介して、前記ピニオンチューブを前記ピニオンと一体に前記出力軸に対して反モータ方向へ押し出す電磁ソレノイドとを備え、
前記電磁ソレノイドの作動により、前記ピニオンチューブを前記出力軸に対し反モータ方向へ押し出して、前記ピニオンをエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータであって、
前記ピニオンチューブは、前記円筒孔の内周で前記出力軸により支持され、内周面において前記出力軸から面圧を受ける内周側受圧範囲を形成し、さらに、前記出力軸に対して軸方向に相対的に静止している軸受により外周側から支持され、外周面において前記軸受から面圧を受ける外周側受圧範囲を形成し、
前記軸受は、前記出力軸と軸方向に関して重複するように、前記出力軸に対して軸方向に相対的に静止しており、
前記出力軸の軸方向反モータ側の端は、前記外周側受圧範囲の軸方向反モータ側の端よりも軸方向モータ側にあり、かつ、前記外周側受圧範囲の軸方向モータ側の端よりも軸方向反モータ側にあり、
前記内周側受圧範囲と前記外周側受圧範囲とは、軸方向に関して重複する重複範囲が存在し、
この重複範囲の軸方向長さは、前記ピニオンチューブが軸方向に移動しても、前記出力軸と前記軸受との軸方向に関する重複長さに略一致することを特徴とするスタータ。 - トルクを発生するモータと、
このモータの回転軸と同一軸線上に配置され、かつ、外周面に雄スプラインが形成された出力軸と、
前記モータの発生トルクを前記出力軸に伝達するクラッチと、
内周面に雌スプラインが形成された円筒孔を有し、この円筒孔の内周に前記出力軸の軸方向反モータ側を挿入して前記雄スプラインと前記雌スプラインとが噛み合わされるピニオンチューブと、
このピニオンチューブの軸方向反モータ側の端部に配設され、前記ピニオンチューブと一体に回転するピニオンと、
電磁石の吸引力によりシフトレバーを駆動し、このシフトレバーを介して、前記ピニオンチューブを前記ピニオンと一体に前記出力軸に対して反モータ方向へ押し出す電磁ソレノイドとを備え、
前記電磁ソレノイドの作動により、前記ピニオンチューブを前記出力軸に対し反モータ方向へ押し出して、前記ピニオンをエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータであって、
前記ピニオンチューブは、前記円筒孔の内周で前記出力軸により支持され、内周面において前記出力軸から面圧を受ける内周側受圧範囲を形成し、さらに、前記出力軸に対して軸方向に相対的に静止している軸受により外周側から支持され、外周面において前記軸受から面圧を受ける外周側受圧範囲を形成し、
前記内周側受圧範囲と前記外周側受圧範囲とは、軸方向に関して重複する重複範囲が存在し、
この重複範囲の軸方向長さは、前記ピニオンチューブが軸方向に移動しても常に前記外周側受圧範囲の軸方向長さに等しいことを特徴とするスタータ。
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JP4222300B2 (ja) * | 2004-12-16 | 2009-02-12 | 株式会社デンソー | スタータ |
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