JP3966131B2 - スタータ - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N15/00Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
    • F02N15/02Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof
    • F02N15/04Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears
    • F02N15/06Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the toothed gears being moved by axial displacement

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力軸上を移動可能に設けられたピニオン軸の反モータ側端部にピニオンギヤを有する片持ち構造のスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、例えば図5に示す様な片持ち構造のスタータ100 が公知である(例えば特許文献1、2参照)。
このスタータ100 は、モータ110 に駆動されて回転する出力軸120 と、ボールベアリング130 を介してハウジング140 に支持されると共に、出力軸120 上に平軸受150 を介して嵌合する筒状のピニオン軸160 、このピニオン軸160 の先端部(図示左側端部)に取り付けられて片持ち支持されるピニオンギヤ170 、及び出力軸120 にヘリカルスプライン嵌合してピニオン軸160 と一体に出力軸120 上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ出力軸120 の回転をピニオン軸160 に伝達する一方向クラッチ180 等を備えている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭62-131972 号公報
【特許文献2】
特公平6-47982 号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のスタータ100 は、ピニオン軸160 の先端部にピニオンギヤ170 が取り付けられた片持ち構造であるため、ピニオンギヤ170 がエンジンのリングギヤ190 に噛み合ってエンジンを始動する際に、ピニオンギヤ170 に偏荷重(高負荷)が加わると、ピニオン軸160 に曲げモーメントが作用する。このとき、ピニオン軸160 と出力軸120 との間に配置される平軸受150 には、摺動性確保のため出力軸120 との間に僅かなクリアランスが設けられているが、このクリアランスにより、出力軸120 に対してピニオン軸160 が傾いた状態で駆動されることがある。その結果、ピニオン軸160 と出力軸120 との間にこじりが発生し、それが駆動時の損失となるため、結果としてモータ出力の低下に繋がる可能性があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、駆動時にピニオン軸の傾きを抑制して、ピニオン軸と出力軸とのこじりによる損失を低減できるスタータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
本発明のスタータは、ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、ピニオン軸と一体に出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ出力軸の回転をピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力をリングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、ころがり軸受は、軸方向に複数個配置されており、ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、ころがり軸受とピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、複数個のころがり軸受によってピニオン軸を軸方向に幅広く支持できるので、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合ってリングギヤを駆動する時に、ピニオンギヤに偏荷重が加わっても、ピニオン軸の傾きを防止できる。その結果、ピニオン軸と出力軸との間にこじりが発生することがなく、そのこじりによる駆動時の損失を防止できるので、モータ出力の低下を防ぐことができる。
また、従来のスタータでは、ピニオン軸の傾きを抑える(ピニオン軸を傾き難くする)ために、精度の高い(嵌合隙間が小さい)ヘリカルスプラインを採用する必要があった。これに対し、本発明では、ころがり軸受によってピニオン軸の傾きを抑えることができるので、ヘリカルスプラインの嵌合隙間を大きくすることが可能になる。その結果、ヘリカルスプラインの加工精度を落とすことができ、加工コストを抑えることができる。
【0007】
また、ころがり軸受を複数個使用することにより、ころがり軸受とピニオン軸及びハウジングとの接触面積が増えるので、モータ内部からピニオン軸に伝わった熱を複数個のころがり軸受を介して積極的にハウジングに逃がすことができる。その結果、モータ内部の温度を下げることができ、更にころがり軸受自体の温度も下げることができるので、モータの熱ダメージを低減できると共に、軸受寿命を延ばすことが可能である。
【0008】
更に、ピニオン軸ところがり軸受との接触長さ(軸方向)が長くなるので、水分や塵埃などの侵入を防止する能力が向上する。
また、ころがり軸受を複数個使用することにより、軸受1個当たりの分担荷重が減るので、軸受の外径を小さくできる。その結果、ハウジングの先端部を細く形成でき、車両への搭載性向上が期待できる。
【0009】
(請求項2の発明)
本発明のスタータは、ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、ピニオン軸と一体に出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ出力軸の回転をピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力をリングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、ころがり軸受は、軸方向に複数個配置され、且つ、その複数個のころがり軸受は、軸方向に隣合う第1のころがり軸受と第2のころがり軸受との間に距離を開けて配置されており、ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、ころがり軸受とピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とする。
この場合、第1のころがり軸受と第2のころがり軸受との間を油溜として利用できる。即ち、ピニオン軸の前後移動によって上記の油溜に油分が溜まるので、ピニオン軸の良好な摺動性を長期に亙って保つことができる。
また、油溜に油分が溜まることにより、ころがり軸受とピニオン軸との間に長期間油膜を形成することができるので、ピニオン軸の摺動性を保持できるだけでなく、同時に水分や塵埃の侵入を防止できる効果を長期間保つことが可能である。
さらに、従来のスタータでは、ピニオン軸の傾きを抑える(ピニオン軸を傾き難くする)ために、精度の高い(嵌合隙間が小さい)ヘリカルスプラインを採用する必要があった。これに対し、本発明では、ころがり軸受によってピニオン軸の傾きを抑えることができるので、ヘリカルスプラインの嵌合隙間を大きくすることが可能になる。その結果、ヘリカルスプラインの加工精度を落とすことができ、加工コストを抑えることができる。
【0010】
(請求項3の発明)
本発明のスタータは、ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、ピニオン軸と一体に出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ出力軸の回転をピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力をリングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、ころがり軸受は、転動体としてボールを使用したボールベアリングであり、且つ、そのボールベアリングが軸方向に複数個配置されており、ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、ころがり軸受とピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とする。
この構成によれば、複数個のボールベアリングによってピニオン軸を軸方向に幅広く支持できるので、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合ってリングギヤを駆動する時に、ピニオンギヤに偏荷重が加わっても、ピニオン軸の傾きを防止できる。その結果、ピニオン軸と出力軸との間にこじりが発生することがなく、そのこじりによる駆動時の損失を防止できるので、モータ出力の低下を防ぐことができる。
また、従来のスタータでは、ピニオン軸の傾きを抑える(ピニオン軸を傾き難くする)ために、精度の高い(嵌合隙間が小さい)ヘリカルスプラインを採用する必要があった。これに対し、本発明では、ボールベアリングによってピニオン軸の傾きを抑えることができるので、ヘリカルスプラインの嵌合隙間を大きくすることが可能になる。その結果、ヘリカルスプラインの加工精度を落とすことができ、加工コストを抑えることができる。
(請求項4の発明)
本発明のスタータは、ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、ピニオン軸と一体に出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ出力軸の回転をピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力をリングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、ころがり軸受は、転動体としてボールを使用したボールベアリングであり、そのボールベアリングが軸方向に複数個配置され、且つ、軸方向に隣合う第1のボールベアリングと第2のボールベアリングとの間に距離を開けて配置されており、ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、ころがり軸受とピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とする。
この構成によれば、複数個のボールベアリングによってピニオン軸を軸方向に幅広く支持できるので、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合ってリングギヤを駆動する時に、ピニオンギヤに偏荷重が加わっても、ピニオン軸の傾きを防止できる。その結果、ピニオン軸と出力軸との間にこじりが発生することがなく、そのこじりによる駆動時の損失を防止できるので、モータ出力の低下を防ぐことができる。
また、従来のスタータでは、ピニオン軸の傾きを抑える(ピニオン軸を傾き難くする)ために、精度の高い(嵌合隙間が小さい)ヘリカルスプラインを採用する必要があった。これに対し、本発明では、ボールベアリングによってピニオン軸の傾きを抑えることができるので、ヘリカルスプラインの嵌合隙間を大きくすることが可能になる。その結果、ヘリカルスプラインの加工精度を落とすことができ、加工コストを抑えることができる。
さらに、第1のボールベアリングと第2のボールベアリングとの間を油溜として利用できる。即ち、ピニオン軸の前後移動によって上記の油溜に油分が溜まるので、ピニオン軸の良好な摺動性を長期に亙って保つことができる。
また、油溜に油分が溜まることにより、ボールベアリングとピニオン軸との間に長期間油膜を形成することができるので、ピニオン軸の摺動性を保持できるだけでなく、同時に水分や塵埃の侵入を防止できる効果を長期間保つことが可能である。
【0011】
(請求項の発明)
本発明のスタータは、ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、ピニオン軸と一体に出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ出力軸の回転をピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力をリングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、ころがり軸受は、転動体としてローラまたはニードルを使用したローラベアリングであり、且つ、そのローラベアリングが軸方向に複数個配置されており、ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、ころがり軸受とピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とする。
この構成によれば、複数個のローラベアリングによってピニオン軸を軸方向に幅広く支持できるので、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合ってリングギヤを駆動する時に、ピニオンギヤに偏荷重が加わっても、ピニオン軸の傾きを防止できる。その結果、ピニオン軸と出力軸との間にこじりが発生することがなく、そのこじりによる駆動時の損失を防止できるので、モータ出力の低下を防ぐことができる。
また、従来のスタータでは、ピニオン軸の傾きを抑える(ピニオン軸を傾き難くする)ために、精度の高い(嵌合隙間が小さい)ヘリカルスプラインを採用する必要があった。これに対し、本発明では、ローラベアリングによってピニオン軸の傾きを抑えることができるので、ヘリカルスプラインの嵌合隙間を大きくすることが可能になる。その結果、ヘリカルスプラインの加工精度を落とすことができ、加工コストを抑えることができる。
(請求項6の発明)
本発明のスタータは、ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、ピニオン軸と一体に出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ出力軸の回転をピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力をリングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、ころがり軸受は、転動体としてローラまたはニードルを使用したローラベアリングであり、そのローラベアリングが軸方向に複数個配置され、且つ、軸方向に隣合う第1のローラベアリングと第2のローラベアリングとの間に距離を開けて配置されており、ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、ころがり軸受とピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とする。
この構成によれば、複数個のローラベアリングによってピニオン軸を軸方向に幅広く支持できるので、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合ってリングギヤを駆動する時に、ピニオンギヤに偏荷重が加わっても、ピニオン軸の傾きを防止できる。その結果、ピニオン軸と出力軸との間にこじりが発生することがなく、そのこじりによる駆動時の損失を防止できるので、モータ出力の低下を防ぐことができる。
また、従来のスタータでは、ピニオン軸の傾きを抑える(ピニオン軸を傾き難くする)ために、精度の高い(嵌合隙間が小さい)ヘリカルスプラインを採用する必要があった。これに対し、本発明では、ローラベアリングによってピニオン軸の傾きを抑えることができるので、ヘリカルスプラインの嵌合隙間を大きくすることが可能になる。その結果、ヘリカルスプラインの加工精度を落とすことができ、加工コストを抑えることができる。
さらに、第1のローラベアリングと第2のローラベアリングとの間を油溜として利用できる。即ち、ピニオン軸の前後移動によって上記の油溜に油分が溜まるので、ピニオン軸の良好な摺動性を長期に亙って保つことができる。
また、油溜に油分が溜まることにより、ローラベアリングとピニオン軸との間に長期間油膜を形成することができるので、ピニオン軸の摺動性を保持できるだけでなく、同時に水分や塵埃の侵入を防止できる効果を長期間保つことが可能である。
【0012】
(請求項の発明)
本発明のスタータは、ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、ピニオン軸と一体に出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ出力軸の回転をピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力をリングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、ころがり軸受は、転動体としてボールを使用したボールベアリングであり、且つ一組の外輪と内輪との間に、ボールが軸方向に複数列配置されており、ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、ころがり軸受とピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、通常のボールベアリング(ボールが1列の場合)と比較して、軸方向の軸受長さが長くなるので、その分、ピニオン軸を軸方向に幅広く支持することができる。これにより、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合ってリングギヤを駆動する時に、ピニオンギヤに偏荷重が加わっても、ピニオン軸の傾きを防止できる。その結果、ピニオン軸と出力軸との間にこじりが発生することがなく、そのこじりによる駆動時の損失を防止できるので、モータ出力の低下を防ぐことができる。
また、従来のスタータでは、ピニオン軸の傾きを抑える(ピニオン軸を傾き難くする)ために、精度の高い(嵌合隙間が小さい)ヘリカルスプラインを採用する必要があった。これに対し、本発明では、ボールベアリングによってピニオン軸の傾きを抑えることができるので、ヘリカルスプラインの嵌合隙間を大きくすることが可能になる。その結果、ヘリカルスプラインの加工精度を落とすことができ、加工コストを抑えることができる。
【0014】
また、軸方向の軸受長さが長くなることにより、ボールベアリングとピニオン軸及びハウジングとの接触面積が増えるので、モータ内部からピニオン軸に伝わった熱をボールベアリングを介して積極的にハウジングに逃がすことができる。その結果、モータ内部の温度を下げることができ、更にボールベアリング自体の温度も下げることができる。その結果、モータの熱ダメージを低減できると共に、軸受寿命を延ばすことも可能である。
【0015】
更に、ピニオン軸とボールベアリングとの接触長さ(軸方向)が長くなるので、水分や塵埃などの侵入を防止できる効果が向上する。
また、複数のボールが軸方向に配列されているので、各列のボールに掛かる分担荷重が減ることにより、ボールベアリングの外径を小さくできる。その結果、ハウジングの先端部を細く形成でき、車両への搭載性向上が期待できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1はスタータ1の全体図である。
本実施例のスタータ1は、アーマチャ(図示しない)に回転力を発生するモータ2と、このモータ2の通電電流をON/OFFする電磁スイッチ3、モータ2に駆動されて回転する出力軸4、この出力軸4上を軸方向に移動可能に設けられたピニオン軸5、このピニオン軸5の先端部(反モータ側端部)に取り付けられたピニオンギヤ6、及び出力軸4の回転をピニオン軸5に伝達する一方向クラッチ7等より構成される。
【0023】
モータ2は、周知の直流電動機であり、電磁スイッチ3によりモータ接点(図示しない)が閉じると、車載バッテリから給電されてアーマチャに回転力を生じる。
電磁スイッチ3は、IGキーのON操作により通電されるコイル(図示しない)と、コイルの内側を往復動可能に配置されたプランジャ8とを内蔵し、コイルが通電されてプランジャ8に吸引力が作用すると、図示しないリターンスプリングを撓ませながらプランジャ8が図示右方向へ移動してモータ接点を閉じると共に、その吸引力がプランジャ8に連結されたレバー9を介して一方向クラッチ7に伝達され、一方向クラッチ7を反モータ方向(図1の左方向)へ押し出す力として作用する。
【0024】
出力軸4は、モータ2の回転軸(アーマチャ軸)と一体に設けられ、センタプレート10より前方(図1の左方向)へ突出している。出力軸4の一部には、外ヘリカルスプライン4aが形成され、その外ヘリカルスプライン4aより後方側(モータ側)には、一方向クラッチ7の静止位置を規制するストッパ11が取り付けられている。
センタプレート10は、モータヨーク2aのクラッチ側(図1の左側)開口部を閉塞すると共に、平軸受12を介して出力軸4を回転自在に支持している。
【0025】
ピニオン軸5は、先端部に直スプライン(図示しない)が形成された軸部5aを有し、この軸部5aより後方側(図1の右方向)が円筒形状に設けられて、その円筒内周面に圧入された平軸受13を介して出力軸4の外周に嵌合し、且つ円筒外周面がボールベアリング(以下ベアリング14と略す)を介してハウジング15に支持されている。なお、平軸受13は、出力軸4との間に僅かなクリアランスCBを有して組付けられている。
ピニオンギヤ6は、始動時にエンジンのリングギヤ16に噛み合ってモータ回転力をリングギヤ16に伝達するもので、ピニオン軸5の軸部5aにスプライン結合されて、ピニオン軸5と一体に回転する。
【0026】
ハウジング15は、エンジンへの取り付け面15aを有し、この取り付け面15aより反モータ方向へ略筒状に突き出たノーズ部15bが設けられ、このノーズ部15bの円筒内周面にベアリング14が固定されている。
ベアリング14は、図1に示す様に、軸方向に複数個(図1では3個)並べて配置されている。個々のベアリング14は、それぞれアウタレース14a(外輪)がノーズ部15bの円筒内周面に圧入して固定され、インナレース14b(内輪)とピニオン軸5との間に僅かなクリアランスCAを有して組付けられている。但し、上記の平軸受13と出力軸4とのクリアランスCBの方が、ベアリング14とピニオン軸5とのクリアランスCAより大きく設定されている。
複数個のうち最もクラッチ側(図1の右側)に配置されるベアリング14は、図2に示す様に、ピニオンギヤ6がリングギヤ16に噛み合う位置までピニオン軸5が反モータ方向へ移動した時に、一方向クラッチ7に近接している。
【0027】
一方向クラッチ7は、スタータ1に多く用いられるローラ式クラッチであり、アウタ7a、インナ7b、ローラ7c等から構成される。
アウタ7aは、内周に内ヘリカルスプライン7dを有する円筒状のバレル部と一体に設けられ、このバレル部が出力軸4の外周に嵌合して、バレル部の内ヘリカルスプライン7dと出力軸4に設けられた外ヘリカルスプライン4aとが噛み合っている。この内ヘリカルスプライン7dと外ヘリカルスプライン4aとの嵌合隙間CCは、上記のベアリング14とピニオン軸5とのクリアランスCAより大きく設定されている。
バレル部の外周には、電磁スイッチ3の吸引力を伝えるレバー9の端部が係合されている。
【0028】
インナ7bは、ピニオン軸5と一体に設けられた円筒体であり、アウタ7aの内径側に配置されている。
ローラ7cは、アウタ7aとインナ7bとの間に形成されるくさび状空間に配され、出力軸4の回転を受けてアウタ7aが回転すると、アウタ7aとインナ7bとの間にロックされて、アウタ7aの回転をインナ7bへ伝達する。その後、エンジンの始動によってピニオン軸5の回転速度が出力軸4の回転速度を上回ると、アウタ7aとインナ7bとの間で空転することにより、両者間の動力伝達を遮断する。
【0029】
次に、スタータ1の作動を説明する。
IGキーのON操作により、電磁スイッチ3のコイルに通電されてプランジャ8が吸引されると、その吸引力がプランジャ8に連結されたレバー9を介して一方向クラッチ7に伝達され、一方向クラッチ7に反モータ方向へ押し出す力が加わる。これにより、一方向クラッチ7がピニオン軸5と一体に前方(反モータ方向)へ移動し、ピニオンギヤ6がリングギヤ16に当接して停止する。
【0030】
一方、プランジャ8の移動によりモータ接点が閉じると、アーマチャが通電されて回転し、そのアーマチャの回転力が出力軸4に伝達され、更に出力軸4から一方向クラッチ7を介してピニオン軸5に伝達される。ここで、ピニオンギヤ6がリングギヤ16と噛み合い可能な位置まで回転すると、ピニオン軸5が両ヘリカルスプライン4a、7dにより生じるスラスト力を受けて前方へ押し出されるため、ピニオンギヤ6がリングギヤ16に噛み合い(図2参照)、モータ回転力がピニオンギヤ6からリングギヤ16に伝達されて、エンジンをクランキングする。
【0031】
(第1実施例の効果)
ピニオンギヤ6がリングギヤ16に噛み合ってリングギヤ16を駆動する際に、その駆動トルクの反力である荷重がピニオンギヤ6に加わるため、ピニオンギヤ6を片持ち支持するピニオン軸5に曲げモーメントが作用する。この曲げモーメントは、ピニオン軸5を傾ける力となるが、本実施例では、ピニオン軸5を支持するベアリング14を複数個並べて配置しているので、ベアリング14が1個である従来のスタータと比較して、ピニオン軸5の傾きを抑えることができる。
【0032】
また、平軸受13と出力軸4とのクリアランスCBの方が、ベアリング14とピニオン軸5とのクリアランスCAより大きく設定されているので、ピニオン軸5がクリアランスCA分だけ傾いても、出力軸4との間にこじりが発生することはなく、ピニオン軸5はスムーズに回転することができる。この結果、こじりによる駆動時の損失を無くすことができ、モータ2の出力低下を防止できる。
【0033】
また、複数個のベアリング14を軸方向に並べて配置しているので、ピニオン軸5及びハウジング15との接触面積が増大し、モータ2の内部からピニオン軸5に伝わった熱を複数個のベアリング14を介して積極的にハウジング15に逃がすことができる。その結果、モータ2の内部温度を下げることができるので、モータ2の熱ダメージを低減でき、且つベアリング14の温度も下げることができるので、ベアリング14の寿命を延ばすことも可能である。
【0034】
更に、軸方向に複数個のベアリング14とピニオン軸5との接触長さが長くなるので、ハウジングノーズ部15bの開口部から水分や塵埃等が侵入することを防止できる能力が向上する。
また、複数個のベアリング14によってピニオン軸5を支持するので、1個のベアリング14でピニオン軸5を支持する場合と比較して、個々のベアリング14が受け持つ分担荷重が低減する。その結果、ベアリング14の外径を小さくできるので、ハウジングノーズ部15bを従来より細く形成でき、車両への搭載性向上に貢献できる。
【0035】
また、複数個のベアリング14のうち、最もクラッチ側のベアリング14は、ピニオンギヤ6がリングギヤ16に噛み合う位置までピニオン軸5が反モータ方向へ移動した時に、一方向クラッチ7に近接する位置に配置されている。この場合、一方向クラッチ7の内部から染み出した油分がピニオン軸5を伝ってベアリング14まで到達し、ベアリング14の潤滑剤として使用できるので、ベアリング14の寿命を延ばすことが可能である。
【0036】
従来のスタータでは、ピニオン軸5を傾き難くするために、一方向クラッチと出力軸とに精度の高い(嵌合隙間が小さい)ヘリカルスプラインを採用する必要があった。これに対し、本実施例では、複数個のベアリング14によってピニオン軸5の傾きを抑えることができるので、内ヘリカルスプライン7dと外ヘリカルスプライン4aとの嵌合隙間CCを大きくすることが可能である(嵌合隙間CCは、ベアリング14とピニオン軸5とのクリアランスCAより大きく設定されている)。その結果、ヘリカルスプライン7d、4aの加工精度を落とすことができ、加工コストを抑えることができる。
【0037】
(第2実施例)
図3はスタータ1の全体図である。
本実施例のスタータ1は、図3に示す様に、ピニオン軸5を支持する1個のベアリング14を有し、そのベアリング14のアウタレース14aとインナレース14bとの間にボール14cが軸方向に複数列(図3では2列)配置されている。即ち、1個のベアリング14に使用される一組のアウタレース14aとインナレース14bの軸方向長さが、第1実施例に示したベアリング14より長く形成されている。
この構成によれば、第1実施例のスタータ1よりベアリング14の数を削減でき、且つ第1実施例と同様の効果を得ることが可能である。
【0038】
(第3実施例)
図4はスタータ1の全体図である。
本実施例のスタータ1は、図4に示す様に、ピニオン軸5を支持する複数個(図4では2個)のベアリング14(ボールベアリング)を有し、且つ軸方向に隣合う第1のベアリング14Aと第2のベアリング14Bとが、両者間に距離を開けて配置されている。
【0039】
この構成によれば、第1実施例の効果に加えて、第1のベアリング14Aと第2のベアリング14Bとの間を油溜として利用できる。即ち、ピニオン軸5が軸方向に移動する際に、ピニオン軸5に付着した余分な油分がベアリング14に掻き出されて上記の油溜に溜まるので、ピニオン軸5の良好な摺動性を長期に亙って保つことができる。
また、油溜に油分が溜まることにより、ベアリング14とピニオン軸5との間に長期間油膜を形成することができるので、ピニオン軸5の摺動性を保持できるだけでなく、同時に水分や塵埃の侵入を防止できる効果を長期間保つことが可能である。
【0040】
また、本実施例のスタータ1は、アーマチャと出力軸4との間に減速装置17を配置し、この減速装置17によりアーマチャの回転を減速して出力軸4に伝達する減速型スタータ1である。
減速装置17は、図4に示す様に、アーマチャ軸2bと出力軸4とを同軸上に連結する遊星ギヤ減速装置17であり、出力軸4と一体に設けられたキャリア18に複数の遊星ギヤ19が回転可能に支持され、その遊星ギヤ19がサンギヤ20とインターナルギヤ21とに噛み合って自転しながらサンギヤ20の周囲を公転することにより、アーマチャの回転を減速してキャリア18に伝達する。
【0041】
この減速装置17を有するスタータ1は、一般的にトルクが高く、リングギヤ16とピニオンギヤ6との噛み合い時にピニオンギヤ6に加わる偏荷重も大きくなるため、ピニオン軸5の傾きに伴ってこじりが発生する場合には、そのこじりによる損失が大きくなる。従って、減速装置17を有するスタータ1では、複数個のベアリング14によりピニオン軸5の傾きを防止して、こじりによる駆動時の損失を防止できる効果がますます顕著に現れる。
なお、この減速装置17は、第1実施例または第2実施例に記載したスタータ1にも同様に用いることができることは言うまでもない。
【0042】
(第4実施例)
第1〜3実施例では、本発明のころがり軸受としてボールベアリング14を記載しているが、例えば、ころがり軸受の転動体としてローラまたはニードルを使用したローラベアリングを用いても良い。
また、ローラベアリングを用いる場合は、第1実施例または第3実施例と同様に、複数個のローラベアリングを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの全体図(停止時)である(第1実施例)。
【図2】スタータの全体図(始動時)である(第1実施例)。
【図3】スタータの全体図である(第2実施例)。
【図4】スタータの全体図である(第3実施例)。
【図5】スタータの全体図である(従来技術)。
【符号の説明】
1 スタータ
2 モータ
4 出力軸
5 ピニオン軸
6 ピニオンギヤ
7 一方向クラッチ
13 平軸受
14 ボールベアリング(ころがり軸受)
14A 第1のベアリング(第1のころがり軸受)
14B 第2のベアリング(第2のころがり軸受)
14a アウタレース(外輪)
14b インナレース(内輪)
14c ボール(転動体)
15 ハウジング
16 リングギヤ
17 遊星ギヤ減速装置(減速装置)
22 ローラベアリング(ころがり軸受)
CA ベアリングとピニオン軸とのクリアランス
CB 平軸受と出力軸とのクリアランス
CC ヘリカルスプラインの嵌合隙間

Claims (7)

  1. アーマチャに回転力を発生するモータと、
    このモータに駆動されて回転する出力軸と、
    転動体を有するころがり軸受の内周に挿通され、前記ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、前記出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、
    前記出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、前記ピニオン軸と一体に前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ前記出力軸の回転を前記ピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、
    前記ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力を前記リングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、
    前記ころがり軸受は、軸方向に複数個配置され
    前記ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、前記ころがり軸受と前記ピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とするスタータ。
  2. アーマチャに回転力を発生するモータと、
    このモータに駆動されて回転する出力軸と、
    転動体を有するころがり軸受の内周に挿通され、前記ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、前記出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、
    前記出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、前記ピニオン軸と一体に前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ前記出力軸の回転を前記ピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、
    前記ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力を前記リングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、
    前記ころがり軸受は、軸方向に複数個配置され、且つ、その複数個の前記ころがり軸受は、軸方向に隣合う第1のころがり軸受と第2のころがり軸受との間に距離を開けて配置されており、
    前記ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、前記ころがり軸受と前記ピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とするスタータ。
  3. アーマチャに回転力を発生するモータと、
    このモータに駆動されて回転する出力軸と、
    転動体を有するころがり軸受の内周に挿通され、前記ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、前記出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、
    前記出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、前記ピニオン軸と一体に前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ前記出力軸の回転を前記ピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、
    前記ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力を前記リングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、
    前記ころがり軸受は、前記転動体としてボールを使用したボールベアリングであり、且つ、そのボールベアリングが軸方向に複数個配置されており、
    前記ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、前記ころがり軸受と前記ピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とするスタータ。
  4. アーマチャに回転力を発生するモータと、
    このモータに駆動されて回転する出力軸と、
    転動体を有するころがり軸受の内周に挿通され、前記ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、前記出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、
    前記出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、前記ピニオン軸と一体に前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ前記出力軸の回転を前記ピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、
    前記ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力を前記リングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、
    前記ころがり軸受は、前記転動体としてボールを使用したボールベアリングであり、そのボールベアリングが軸方向に複数個配置され、且つ、軸方向に隣合う第1のボールベアリングと第2のボールベアリングとの間に距離を開けて配置されており、
    前記ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、前記ころがり軸受と前記ピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とするスタータ。
  5. アーマチャに回転力を発生するモータと、
    このモータに駆動されて回転する出力軸と、
    転動体を有するころがり軸受の内周に挿通され、前記ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、前記出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、
    前記出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、前記ピニオン軸と一体に前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ前記出力軸の回転を前記ピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、
    前記ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力を前記リングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、
    前記ころがり軸受は、前記転動体としてローラまたはニードルを使用したローラベアリングであり、且つ、そのローラベアリングが軸方向に複数個配置されており、
    前記ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、前記ころがり軸受と前記ピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とするスタータ。
  6. アーマチャに回転力を発生するモータと、
    このモータに駆動されて回転する出力軸と、
    転動体を有するころがり軸受の内周に挿通され、前記ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、前記出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、
    前記出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、前記ピニオン軸と一体に前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ前記出力軸の回転を前記ピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、
    前記ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力を前記リングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、
    前記ころがり軸受は、前記転動体としてローラまたはニードルを使用したローラベアリングであり、そのローラベアリングが軸方向に複数個配置され、且つ、軸方向に隣合う第1のローラベアリングと第2のローラベアリングとの間に距離を開けて配置されており、 前記ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、前記ころがり軸受と前記ピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とするスタータ。
  7. アーマチャに回転力を発生するモータと、
    このモータに駆動されて回転する出力軸と、
    転動体を有するころがり軸受の内周に挿通され、前記ころがり軸受を介してハウジングに支持されると共に、前記出力軸上に平軸受を介して回転自在に配置され、且つ前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられるピニオン軸と、
    前記出力軸にヘリカルスプライン嵌合して、前記ピニオン軸と一体に前記出力軸上を軸方向に移動可能に設けられ、且つ前記出力軸の回転を前記ピニオン軸に伝達する一方向クラッチと、
    前記ピニオン軸の反モータ側端部に取り付けられて片持ち支持され、始動時にエンジンのリングギヤに噛み合ってモータ回転力を前記リングギヤに伝達するピニオンギヤとを有するスタータであって、
    前記ころがり軸受は、前記転動体としてボールを使用したボールベアリングであり、且つ一組の外輪と内輪との間に、前記ボールが軸方向に複数列配置されており、
    前記ヘリカルスプラインの嵌合隙間は、前記ころがり軸受と前記ピニオン軸とのクリアランスより大きいことを特徴とするスタータ。
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