JP2013080440A - 周辺物体表示装置および周辺物体表示方法 - Google Patents

周辺物体表示装置および周辺物体表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正確に他車両の存在を運転者に提示できる周辺物体表示装置および周辺物体表示方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、自車両と周辺物体との相対位置に基づいて、自車両に接近している周辺物体が現時点で存在する自車両に対する領域を示す現在存在エリア、および、当該周辺物体が所定時間前の過去の時点で存在した自車両に対する領域を示す過去存在エリアを決定し、決定した現在存在エリアと過去存在エリアとを組み合わせた存在領域を含む提示画面を、表示部に表示させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、周辺物体表示装置および周辺物体表示方法に関する。
従来、自車両の周辺に存在する車両の情報を表示する技術が開発されている。
例えば、特許文献1には、車車間通信を用い、自車両の周囲を走行している他車両の情報を運転者に提示する技術が開示されている。具体的には、特許文献1では、表示画面を前後左右のブロック領域に4分割し、各分割されたブロック領域に、前方車両、後方車両、右側車両、左側車両の情報を表示している。つまり、特許文献1では、他車両が存在する方向に対応する前後左右のブロック領域に他車両の情報を表示することで、自車両に対してどの方向に他車両が存在するかを運転者に提示している。
特開2007−099135号公報
しかしながら、従来技術(特許文献1等)では、自車両および他車両の位置誤差および方位誤差により、正確に他車両の存在を運転者に提示できないという問題点を有していた。
例えば、特許文献1では、車両位置の特定にGPSを用いており、GPSが測位誤差を持つにもかかわらず、GPSが持つ誤差を考慮した判定処理を行っていなかった。そのため、特許文献1においては、例えば、実際は前方車両であるにもかかわらず、左側車両である(すなわち、左側から車両が接近している)と誤判断し、前方車両ではなく左側車両の情報を提供しまう状況が生じるという問題があった。また、特許文献1では、分割されたブロック領域の境界線上付近(例えば、左ブロック領域と前ブロック領域との境目)に存在する他車両に関しては、GPSの誤差により、判定処理毎に選択される領域が切り替わってしまう状況が生じていた。つまり、特許文献1においては、前後左右のブロック領域の境界線付近に存在する車両を表示する場合、当該ブロック領域が頻繁に切り替わる状況が生じるため、運転者に違和感および煩わしさを与えてしまうという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、正確に他車両の存在を運転者に提示できる周辺物体表示装置および周辺物体表示方法を提供することを目的とする。
本発明は、自車両の周辺に存在する周辺物体に関する情報を表示する周辺物体表示装置であって、上記自車両に接近している上記周辺物体が現時点で存在する上記自車両に対する領域を示す現在存在エリア、および、当該周辺物体が所定時間前の過去の時点で存在した上記自車両に対する領域を示す過去存在エリアを決定し、決定した上記現在存在エリアと上記過去存在エリアとを組み合わせた存在領域を含む提示画面を、表示部に表示させることを特徴とする。
本発明の周辺物体装置は、上記自車両と上記周辺物体との距離が所定値未満である場合、当該自車両に対する全方位の所定領域を含む上記提示画面を、上記表示部に表示させることが好ましい。
本発明の周辺物体表示装置は、上記自車両に接近している上記周辺物体が複数ある場合、当該複数の周辺物体から、上記自車両に最も近接する上記周辺物体を1つ選択し、当該選択した周辺物体に対応する上記提示画面を、上記表示部に表示させることが好ましい。
本発明の周辺物体表示装置は、上記自車両に接近している上記周辺物体が複数ある場合、当該複数の周辺物体にそれぞれ対応する複数の上記提示画面を合成した合成提示画面を、上記表示部に表示させることが好ましい。
上記周辺物体は、自車両の周辺に存在する周辺車両、歩行者、および、障害物のうち少なくとも1つを含むことが好ましい。
また、本発明は、自車両の周辺に存在する周辺物体に関する情報を表示する周辺物体表示方法であって、上記自車両に接近している上記周辺物体が現時点で存在する上記自車両に対する領域を示す現在存在エリア、および、当該周辺物体が所定時間前の過去の時点で存在した上記自車両に対する領域を示す過去存在エリアを決定し、決定した上記現在存在エリアと上記過去存在エリアとを組み合わせた存在領域を含む提示画面を、表示部に表示させることを特徴とする。
本発明の周辺物体表示方法は、上記自車両と上記周辺物体との距離が所定値未満である場合、当該自車両に対する全方位の所定領域を含む上記提示画面を、上記表示部に表示させることが好ましい。
本発明の周辺物体表示方法は、上記自車両に接近している上記周辺物体が複数ある場合、当該複数の周辺物体から、上記自車両に最も近接する上記周辺物体を1つ選択し、当該選択した周辺物体に対応する上記提示画面を、上記表示部に表示させることが好ましい。
本発明の周辺物体表示方法は、上記自車両に接近している上記周辺物体が複数ある場合、当該複数の周辺物体にそれぞれ対応する複数の上記提示画面を合成した合成提示画面を、上記表示部に表示させることが好ましい。
本発明によれば、正確に他車両の存在を運転者に提示できるという効果を奏する。
図1は、本発明にかかる周辺物体表示システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施形態1における存在エリアマップの一例を示す図である。 図3は、実施形態1における情報提供マップの一例を示す図である。 図4は、本発明にかかる周辺物体表示装置の実施形態1における周辺物体表示処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施形態1における存在エリアマップ上の各存在エリアに対応する各提示画面の一例を示す図である。 図6は、従来の提示画面の状態遷移の一例を示す図である。 図7は、実施形態1における提示画面の状態遷移の一例を示す図である。 図8は、本発明にかかる周辺物体表示装置の実施形態2における周辺物体表示処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明にかかる周辺物体表示装置の実施形態3における周辺物体表示処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施形態3における合成提示画面の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる周辺物体表示装置および周辺物体表示方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態1〕
本発明にかかる周辺物体表示システムの構成について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明にかかる周辺物体表示システムの構成の一例を示すブロック図である。なお、図1において、周辺物体の一例として周辺車両を例に説明するが、これに限られず、周辺物体は、歩行者および障害物等の自車両の周辺に存在する物体であってもよい。
図1において、符号10は自車両であり、符号11はECU(電子制御ユニット)であり、符号12は車車間通信により情報を送受信するための車車間通信用無線機であり、符号13は位置情報を受信するGPSアンテナ/受信機であり、符号14は自車両10に搭載された各種センサに接続された伝送路から構成される車両情報網(CAN:Control Area Network)であり、符号15は情報を表示するディスプレイであり、符号16は情報を音声出力するスピーカであり、符号17はECU11の処理に必要な各種データを記憶する記憶部であり、符号20は自車両10と車車間通信可能な当該自車両10の周辺に存在する周辺車両であり、符号30は自車両10に位置情報を配信するGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)である。また、図1において、符号11aは周辺物体情報取得部であり、符号11bは自車両情報取得部であり、符号11cは相対位置方位算出部であり、符号11dは周辺物体選択部であり、符号11eは存在エリア決定部であり、符号11fは提示画面選択部であり、符号11gは情報提供部である。なお、図1において、周辺車両20は、自車両10と同様に、車車間通信用無線機、GPSアンテナ/受信機、車両情報網等を少なくとも備えているものとする。
本発明にかかる周辺物体表示システムは、自車両10に搭載されたECU11(本発明にかかる周辺物体表示装置を含む)と、自車両10の周辺に存在する周辺車両20およびGPS30とが通信を行うことで情報提供により車両の運転を支援する。
ここで、図1において、ECU11は、自車両10に搭載された電子制御ユニットであり、車車間通信用無線機12、GPSアンテナ/受信機13、車両情報網14、および、記憶部17等から得られる各種データに基づいて出力データを生成し、当該出力データをディスプレイ15およびスピーカ16等を介して出力する機能を有する。ここで、ECU11は、周辺物体情報取得部11a、自車両情報取得部11b、相対位置方位算出部11c、周辺物体選択部11d、存在エリア決定部11e、提示画面選択部11f、および、情報提供部11gを備える。
ECU11のうち、周辺物体情報取得部11aは、周辺物体の位置および方位を示す周辺物体情報を取得する周辺物体情報取得手段である。ここで、周辺物体情報は、周辺物体の絶対位置および絶対方位を示す情報である。また、周辺物体は、自車両10の周辺に存在する周辺車両20、歩行者、および、障害物のうち少なくとも1つを含む。
本実施形態において、周辺物体が周辺車両20である場合、周辺物体情報取得部11aは、車車間通信用無線機12を介して周辺車両20の位置および方位を示す周辺物体情報を取得する。この場合、周辺物体情報取得部11aは、周辺車両20のGPSアンテナ/受信機によりGPS30から取得された周辺車両20の位置を示す位置情報、および、周辺車両20の方位センサに接続された伝送路から構成される車両情報網から取得された周辺車両20の方位を示す方位情報を、周辺物体情報として車車間通信用無線機12を介して取得する。また、周辺物体が歩行者である場合、周辺物体情報取得部11aは、自車両10の周辺監視センサに接続された伝送路から構成される車両情報網14から取得された歩行者の位置を示す位置情報および歩行者の方位を示す方位情報を、周辺物体情報として取得してもよい。また、周辺物体が障害物である場合、周辺物体情報取得部11aは、自車両10の周辺監視センサに接続された伝送路から構成される車両情報網14から取得された障害物の位置を示す位置情報、または、記憶部17に記憶される地図データから決定される障害物の位置を示す位置情報を、周辺物体情報として取得してもよい。
また、自車両情報取得部11bは、自車両10の位置および方位を示す自車両情報を取得する自車両情報取得手段である。ここで、自車両情報は、自車両10の絶対位置および絶対方位を示す情報である。本実施形態において、自車両情報取得部11bは、自車両10のGPSアンテナ/受信機13によりGPS30から取得された自車両10の位置を示す位置情報、および、自車両10の方位センサに接続された伝送路から構成される車両情報網14から取得された自車両10の方位を示す方位情報を、自車両情報として取得する。
また、相対位置方位算出部11cは、周辺物体情報取得部11aにより取得した周辺物体情報、および、自車両情報取得部11bにより取得した自車両情報に基づいて、自車両10と周辺物体との相対位置および相対方位を算出する相対位置方位算出手段である。本実施形態において、相対位置は、自車両10の位置を基準とした周辺物体の位置を示し、相対方位は、自車両10を対して周辺物体がどの方位に存在するかを示すものである。
また、周辺物体選択部11dは、相対位置方位算出部11cにより算出した相対位置および相対方位に基づいて、自車両10に接近している周辺物体を選択する周辺物体選択手段である。例えば、周辺物体選択部11dは、相対位置および相対方位に基づいて、対象の周辺物体が自車両10の周辺の所定範囲内に位置し、かつ、自車両10に向かって進行している場合に、自車両10に接近している周辺物体として選択する。なお、本実施形態において、周辺物体選択部11dは、所定時間連続して取得された相対位置および相対方位の履歴に基づいて、自車両10に接近している周辺物体を選択してもよい。ここで、周辺物体選択部11dは、自車両10に接近している周辺物体が複数ある場合、当該複数の周辺物体から、自車両10に最も近接する周辺物体を1つ選択してもよい。例えば、周辺物体選択部11dは、自車両10と複数の周辺物体との相対位置および相対方位に基づいて、自車両10の周辺の所定範囲内に位置しかつ自車両10に向かって進行している複数の周辺物体のうち、最も近接する周辺物体を選択する。なお、本実施形態において、周辺物体選択部11dは、自車両10に接近している周辺物体が複数ある場合、所定時間連続して取得された相対位置および相対方位の履歴に基づいて、自車両10に最も近接する周辺物体を1つ選択してもよい。
また、存在エリア決定部11eは、自車両10に接近している周辺物体が現時点で存在する自車両10に対する領域を示す現在存在エリア、および、当該周辺物体が所定時間前の過去の時点で存在した自車両10に対する領域を示す過去存在エリアを決定する存在エリア決定手段である。本実施形態において、存在エリア決定部11eは、所定の存在エリアマップ17aに基づいて、周辺物体選択部11dにより選択した周辺物体が現時点で存在する自車両10に対する領域を示す現在存在エリア、および、当該周辺物体が所定時間前(例えば、1秒前、3秒前、5秒前)の過去の時点で存在した自車両10に対する領域を示す過去存在エリアを決定する。具体的には、存在エリア決定部11eは、周辺物体選択部11dにより選択した周辺物体の現時点における相対位置および相対方位に基づき、存在エリアマップ17aに含まれる複数の存在エリアのうちどの存在エリア内に当該周辺物体が存在するかを判定して、現在存在エリアを決定する。また、存在エリア決定部11eは、周辺物体選択部11dにより選択した周辺物体の所定時間前の過去の時点における相対位置および相対方位に基づき、存在エリアマップ17aに含まれる複数の存在エリアのうちどの存在エリア内に当該周辺物体が存在したかを判定して、過去存在エリアを決定する。ここで、存在エリア決定部11eは、自車両10に接近している周辺物体が複数ある場合、当該複数の周辺物体のそれぞれについて、存在エリアマップ17aに基づいて現在存在エリアおよび過去存在エリアを決定してもよい。
ここで、図2を参照して、本実施形態における存在エリアマップ17aの一例について説明する。図2は、実施形態1における存在エリアマップ17aの一例を示す図である。図2に示すように、存在エリアマップ17aは、自車両10の位置(図2において、矢印記号40の位置)を中心とした円形状であり、当該中心を通る4本の直線により8等分に分割された存在エリア41〜48を含む。図2に示すように、存在エリア41〜48はそれぞれ、領域A〜Hに対応する。更に、存在エリアマップ17aは、自車両10に対する全方位の所定領域(図2において、存在エリア49に対応)を含む。存在エリア49は領域Iに対応する。なお、本実施形態における存在エリアマップ17aは、8等分に分割された図2に示す例に限られず、10等分、6等分、または、4等分に分割された存在エリアを含むものであってもよい。
図1に戻り、提示画面選択部11fは、所定の情報提供マップ17bに基づいて、存在エリア決定部11eにより決定した現在存在エリアと過去存在エリアとを組み合わせた存在領域を含む提示画面を選択する提示画面選択手段である。具体的には、提示画面選択部11fは、現在存在エリアおよび過去存在エリアの組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面と、を予め関連付けた情報提供マップ17bから、存在エリア決定部11eにより決定した現在存在エリアおよび過去存在エリアを検索キーとして、対応する提示画面を検索する。ここで、提示画面選択部11fは、自車両10に接近している周辺物体が複数ある場合、存在エリア決定部11eにより決定した複数の現在存在エリアおよび過去存在エリアのそれぞれについて、情報提供マップ17bに基づいて提示画面を選択してもよい。また、提示画面選択部11fは、自車両10と周辺物体との距離が所定値未満である場合、所定の情報提供マップ17bに基づいて、当該自車両10に対する全方位の所定領域を含む提示画面を選択してもよい。
ここで、図3を参照して、本実施形態における情報提供マップ17bの一例について説明する。図3は、実施形態1における情報提供マップ17bの一例を示す図である。図3に示すように、情報提供マップ17bは、現在存在エリア(図3において、領域A〜H、未検知を含む)および過去存在エリア(図3において、領域A〜H、未検知、不問を含む)の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面50〜58、59a、59bとを、関連付けている。本実施形態において、提示画面は、図3に示すように、当該画面の中央に自車両10の位置および進行方向を示す矢印記号を含み、当該矢印記号の周囲に周辺物体が存在する存在領域60〜68を含む画面である。
具体的には、図3の左側の欄に示すように、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域A」および過去存在エリアの「領域H」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面50を関連付けている。ここで、提示画面50は、領域Aと領域Hとを組み合わせた存在領域60を含む。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域A」および過去存在エリアの「領域B」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面51を関連付けている。ここで、提示画面51は、領域Aと領域Bとを組み合わせた存在領域61を含む。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域B」および過去存在エリアの「領域A」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面51を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域B」および過去存在エリアの「領域C」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面52を関連付けている。ここで、提示画面52は、領域Bと領域Cとを組み合わせた存在領域62を含む。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域C」および過去存在エリアの「領域B」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面52を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域C」および過去存在エリアの「領域D」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面53を関連付けている。ここで、提示画面53は、領域Cと領域Dとを組み合わせた存在領域63を含む。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域D」および過去存在エリアの「領域C」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面53を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域D」および過去存在エリアの「領域E」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面54を関連付けている。ここで、提示画面54は、領域Dと領域Eとを組み合わせた存在領域64を含む。
また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域E」および過去存在エリアの「領域D」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面54を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域E」および過去存在エリアの「領域F」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面55を関連付けている。ここで、提示画面55は、領域Eと領域Fとを組み合わせた存在領域65を含む。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域F」および過去存在エリアの「領域E」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面55を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域F」および過去存在エリアの「領域G」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面56を関連付けている。ここで、提示画面56は、領域Fと領域Gとを組み合わせた存在領域66を含む。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域G」および過去存在エリアの「領域F」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面56を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域G」および過去存在エリアの「領域H」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面57を関連付けている。ここで、提示画面57は、領域Gと領域Hとを組み合わせた存在領域67を含む。
また、図3の右側の欄に示すように、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域H」および過去存在エリアの「領域G」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面57を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域H」および過去存在エリアの「領域A」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面50を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「未検知」および過去存在エリアの「不問」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面58を関連付けている。ここで、提示画面58は、自車両10に対する全方位の所定領域を示す「領域I」に対応する存在領域68を含む。つまり、本実施形態において、存在エリア決定部11eは、現在存在エリアを決定できなかった場合、過去存在エリアについても決定しない。そして、この場合、提示画面選択部11fは、存在領域68を含む提示画面58を選択する。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域A」および過去存在エリアの「未検知」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面51を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域B」および過去存在エリアの「未検知」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面51を関連付けている。つまり、本実施形態において、存在エリア決定部11eは、周辺物体選択部11dにより選択した周辺物体の現時点における相対位置および相対方位に基づき、存在エリアマップ17aの存在エリア41(領域A)または存在エリア42(領域B)に当該周辺物体が存在すると決定した場合、現在存在エリアとして領域Aまたは領域Bを決定する。この場合、存在エリア決定部11eは、過去存在エリアについては決定を行わない。そして、提示画面選択部11fは、存在領域61を含む提示画面51を選択する。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域C」および過去存在エリアの「未検知」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面53を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域D」および過去存在エリアの「未検知」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面53を関連付けている。つまり、本実施形態において、存在エリア決定部11eは、周辺物体選択部11dにより選択した周辺物体の現時点における相対位置および相対方位に基づき、存在エリアマップ17aの存在エリア43(領域C)または存在エリア44(領域D)に当該周辺物体が存在すると決定した場合、現在存在エリアとして領域Cまたは領域Dを決定する。この場合、存在エリア決定部11eは、過去存在エリアについては決定を行わない。そして、提示画面選択部11fは、存在領域63を含む提示画面53を選択する。
また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域E」および過去存在エリアの「未検知」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面55を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域F」および過去存在エリアの「未検知」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面55を関連付けている。つまり、本実施形態において、存在エリア決定部11eは、周辺物体選択部11dにより選択した周辺物体の現時点における相対位置および相対方位に基づき、存在エリアマップ17aの存在エリア45(領域E)または存在エリア46(領域F)に当該周辺物体が存在すると決定した場合、現在存在エリアとして領域Eまたは領域Fを決定する。この場合、存在エリア決定部11eは、過去存在エリアについては決定を行わない。そして、提示画面選択部11fは、存在領域65を含む提示画面55を選択する。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域G」または過去存在エリアの「未検知」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面57を関連付けている。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「領域H」または過去存在エリアの「未検知」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面57を関連付けている。つまり、本実施形態において、存在エリア決定部11eは、周辺物体選択部11dにより選択した周辺物体の現時点における相対位置および相対方位に基づき、存在エリアマップ17aの存在エリア47(領域G)または存在エリア48(領域H)に当該周辺物体が存在すると決定した場合、現在存在エリアとして領域Gまたは領域Hを決定する。この場合、存在エリア決定部11eは、過去存在エリアについては決定を行わない。そして、提示画面選択部11fは、存在領域67を含む提示画面57を選択する。
また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「未検知(通信有)」および過去存在エリアの「不問」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面59aを関連付けている。ここで、提示画面59aは、格子状の背景画像のみを含む。つまり、本実施形態において、存在エリア決定部11eは、周辺物体(例えば、周辺車両20)と通信できたものの、現在存在エリアを決定できなかった場合(例えば、車車間通信可能な周辺車両20が存在するものの、当該周辺車両20が自車両10の所定範囲外にいる場合)、過去存在エリアについても決定しない。そして、提示画面選択部11fは、格子状の背景画像のみを含む提示画面59aを選択する。また、情報提供マップ17bは、現在存在エリアの「未検知(通信無)」および過去存在エリアの「不問」の組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面59bを関連付けている。ここで、提示画面59bは、自車両10の位置および進行方向を示す矢印記号のみを含む。つまり、本実施形態において、存在エリア決定部11eは、周辺物体(例えば、周辺車両20)と通信できずに現在存在エリアを決定できなかった場合(例えば、車車間通信可能な周辺車両20が自車両10の周辺に存在しなかった場合)、過去存在エリアについても決定しない。そして、提示画面選択部11fは、矢印記号のみを含む提示画面59bを選択する。
ここで再び図1に戻り、情報提供部11gは、存在エリア判定部11eにより決定した現在存在エリアと過去存在エリアとを組み合わせた存在領域を含む提示画面を、表示部(すなわち、ディスプレイ15)に表示させることで、情報提供を行う情報提供手段である。本実施形態において、情報提供部11gは、提示画面選択部11fにより選択した提示画面を表示部に表示させる。ここで、情報提供部11gは、自車両10に接近している周辺物体が複数ある場合、提示画面選択部11fにより選択した複数の提示画面を合成した合成提示画面を表示部に表示させてもよい。また、情報提供部11gは、自車両10と周辺物体との距離が所定値未満である場合、提示画面選択部11fにより選択された、当該自車両10に対する全方位の所定領域を含む提示画面(上述の図3において、存在領域68を含む提示画面58)を、表示部に表示させてもよい。また、情報提供部11gは、提示画面選択部11fにより選択された、格子状の背景画像のみを含む提示画面(上述の図3において、提示画面59a)を、表示部に表示させてもよい。また、情報提供部11gは、提示画面選択部11fにより選択された、自車両10の位置および進行方向を示す矢印記号のみを含む提示画面(上述の図3において、提示画面59b)を、表示部に表示させてもよい。また、情報提供部11gは、提示画面を表示部に表示する際、スピーカ16を介して提示画面に対応する音声データを出力してもよい。例えば、情報提供部11gは、提示画面50を表示部に表示する際、スピーカ16を介して提示画面50に対応する音声データとして「前方から車両が接近しています」等のアナウンスを出力してもよい。
また、図1において、車車間通信用無線機12は、車車間通信により周辺車両20と周辺物体情報および自車両情報等の情報を送受信する通信手段である。車車間通信用無線機12は、受信した周辺車両20の周辺物体情報をECU11に提供する。また、車車間通信用無線機12は、ECU11から提供される自車両情報を周辺車両20へ送信してもよい。
GPSアンテナ/受信機13は、GPS30から配信される位置情報を受信する通信手段である。GPSアンテナ/受信機13は、受信した位置情報をECU11に提供する。ここで、GPSアンテナ/受信機13は、自車両10の位置情報の他、自車両10の周辺に存在する周辺車両20の位置情報を受信してもよい。また、歩行者がGPSアンテナ/受信機を備えた携帯電話等の情報端末を有している場合、自車両10の周辺に存在する歩行者の位置情報を受信してもよい。
車両情報網14は、自車両10に搭載された各種センサに接続された伝送路から構成される車載ネットワークである。車両情報網14は、各種センサにて検知される自車両10の状態を示す情報を、ECU11に提供する。ここで、各種センサは、例えば、方位センサ、周辺監視センサ、車速センサ、アクセル開度センサ、ブレーキセンサ、方向指示スイッチなどを含む。周辺監視センサは、ミリ波レーダー、レーザーレーダー、車載カメラ等から構成される。
ディスプレイ15は、ECU11の提示画面選択部11fにより選択される提示画面を表示する表示手段である。例えば、ディスプレイ15は、機器メータやナビゲーションを表示するディスプレイであってもよい。スピーカ16は、ECU11の処理により提供される情報を音声出力する音声出力手段である。
記憶部17は、データを記憶するためのものであり、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはハードディスクなどである。本実施形態において、記憶部17は、上述の図2に示した存在エリアマップ17a、および、上述の図3に示した情報提供マップ17bを少なくとも記憶する。また、記憶部17は、ナビゲーションに必要な地図データや音声データを記憶していてもよい。
また、図1において、周辺車両20は、自車両10と車車間通信可能な自車両10の周辺に存在する車両である。周辺車両20は、自車両10と同様に、車車間通信用無線機、GPSアンテナ/受信機、車両情報網等を少なくとも備える。また、GPS30は、自車両10等の位置を監視し、所定時間ごとまたは自車両10等からの要求に応じて自車両10等の位置情報を配信する人工衛星である。
つぎに、図4〜図7を参照し、上述した構成のECU11で行われる実施形態1における周辺物体表示処理について説明する。図4は、本発明にかかる周辺物体表示装置の実施形態1における周辺物体表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す周辺物体表示処理では、周辺物体の一例として周辺車両20を例に説明するが、本発明はこれに限られない。なお、本周辺物体表示処理は、ECU11の処理により所定時間ごとに繰り返し実行されてもよく、車車間通信可能な車両があると判定された場合に実行されてもよい。
図4に示すように、ECU11は、自車両10の周辺に車車間通信可能な周辺車両20が存在するか否かを判定する(ステップSA1)。具体的には、ECU11は、車車間通信用無線機12を制御して自車両10の周辺に存在する車車間通信可能な周辺車両20とペアリング処理を実行し、当該周辺車両20と接続した状態であるかを判定する。ここで、ECU11は、車車間通信可能な周辺車両20があるかを判定するのみで、ペアリング処理(対象の周辺車両20との通信を確立する処理)は別途実行してもよい。
そして、ECU11の周辺物体情報取得部11aは、ステップSA1にてECU11の処理により自車両10の周辺に車車間通信可能な周辺車両20が存在すると判定された場合(ステップSA1:Yes)、周辺車両20の位置および方位を示す周辺物体情報を取得する(ステップSA2)。具体的には、周辺物体情報取得部11aは、車車間通信用無線機12を介して周辺車両20の位置および方位を示す周辺物体情報を取得する。この場合、周辺物体情報取得部11aは、周辺車両20のGPSアンテナ/受信機によりGPS30から取得された周辺車両20の位置を示す位置情報、および、周辺車両20の方位センサに接続された伝送路から構成される車両情報網から取得された周辺車両20の方位を示す方位情報を、周辺物体情報として車車間通信用無線機12を介して取得する。ここで、周辺物体情報取得部11aは、周辺車両20を特定する車両IDを車車間通信用無線機12を介して取得してもよい。
一方、ECU11は、ステップSA1にて自車両10の周辺に車車間通信可能な周辺車両20が存在しないと判定した場合(ステップSA1:No)、ステップSA9の処理へ移行する。
そして、ECU11の自車両情報取得部11bは、自車両10の位置および方位を示す自車両情報を取得する(ステップSA3)。具体的には、自車両情報取得部11bは、自車両10のGPSアンテナ/受信機13によりGPS30から取得された自車両10の位置を示す位置情報、および、自車両10の方位センサに接続された伝送路から構成される車両情報網14から取得された自車両10の方位を示す方位情報を、自車両情報として取得する。
そして、ECU11の相対位置方位算出部11cは、ステップSA2にて周辺物体情報取得部11dの処理により取得した周辺物体情報、および、ステップSA3にて自車両情報取得部11bの処理により取得した自車両情報に基づいて、自車両10と周辺車両20との相対位置および相対方位を算出する(ステップSA4)。ここで、相対位置は、自車両10の位置を基準とした周辺物体の位置を示し、相対方位は、自車両10を対して周辺物体がどの方位に存在するかを示している。
そして、ECU11の周辺物体選択部11dは、ステップSA4にて相対位置方位算出部11cの処理により算出した相対位置および相対方位に基づいて、自車両10に接近している周辺車両20があるか否かを判定する(ステップSA5)。例えば、ECU11は、相対位置および相対方位に基づいて、対象の周辺車両20が自車両10の周辺の所定範囲内に位置し、かつ、自車両10に向かって進行しているか否かを判定することで、自車両10に接近している周辺車両20があるか否かを判定する。ここで、周辺物体選択部11dは、所定時間連続して取得された相対位置および相対方位の履歴に基づいて、自車両10に接近している周辺車両20があるか否かを判定してもよい。ここで、ステップSA5において、周辺物体選択部11dは、自車両10に接近している周辺車両20がある場合、当該周辺車両20を自車両10に接近している周辺物体として選択する。
そして、ECU11は、ステップSA5にてECU11の周辺物体選択部11dの処理により自車両10に接近している周辺車両20があると判定された場合(ステップSA5:Yes)、更に、自車両10と周辺車両20との距離が所定値未満であるか否かを判定する(ステップSA6)。具体的には、ECU11は、ステップSA2にて周辺物体情報取得部11aの処理により取得された周辺物体情報が示す周辺車両20の位置、および、ステップSA3にて自車両情報取得部11bの処理により取得された自車両情報が示す車両10の位置、に基づいて、自車両10と周辺車両20との距離を算出して、当該距離が所定値未満であるか否かを判定する。
一方、ECU11は、ステップSA5にてECU11の周辺物体選択部11dの処理により自車両10に接近している周辺車両20がないと判定された場合(ステップSA5:No)、ステップSA9の処理へ移行する。
そして、ECU11の存在エリア決定部11eは、ステップSA6にてECU11の処理により自車両10と周辺車両20との距離が所定値より大きいと判定された場合(ステップSA6:No)、所定の存在エリアマップ17aに基づいて、周辺物体選択部11dの処理により選択した周辺車両20が現時点で存在する自車両10に対する領域を示す現在存在エリアを決定する(ステップSA7)。具体的には、存在エリア決定部11eは、ステップSA5で周辺物体選択部11dの処理により選択した周辺車両20の現時点における相対位置および相対方位に基づき、上述の図2に示した存在エリアマップ17aに含まれる複数の存在エリアA〜Hのうちどの存在エリア内に当該周辺車両20が存在するかを判定して、現在存在エリアを決定する。
そして、ECU11の存在エリア決定部11eは、所定の存在エリアマップ17aに基づいて、周辺物体選択部11dの処理により選択した周辺車両20が所定時間前の過去の時点で存在した自車両10に対する領域を示す過去存在エリアを決定する(ステップSA8)。具体的には、存在エリア決定部11eは、ステップSA5にて周辺物体選択部11dの処理により選択した周辺車両20の所定時間前の過去の時点における相対位置および相対方位に基づき、上述の図2に示した存在エリアマップ17aに含まれる複数の存在エリアA〜Hのうちどの存在エリア内に当該周辺車両20が存在したかを判定して、過去存在エリアを決定する。
一方、ECU11は、ステップSA6にてECU11の処理により自車両10と周辺車両20との距離が所定値未満であると判定された場合(ステップSA6:Yes)、ステップSA9の処理へ移行する。
そして、ECU11の提示画面選択部11fは、ステップSA7およびステップSA8にて存在エリア決定部11eの処理により現在存在エリアと過去存在エリアを決定した後、所定の情報提供マップ17bに基づいて、現在存在エリアと過去存在エリアとを組み合わせた存在領域を含む提示画面を選択する(ステップSA9)。具体的には、提示画面選択部11fは、現在存在エリアおよび過去存在エリアの組み合わせと、当該組み合わせに対応する提示画面と、を予め関連付けた情報提供マップ17b(図3参照)から、ステップSA7およびステップSA8にて存在エリア決定部11eの処理により決定した現在存在エリアおよび過去存在エリアを検索キーとして、対応する提示画面を検索する。
ここで、図5を参照して、提示画面選択部11fの処理により選択される提示画面の一例について説明する。図5は、実施形態1における存在エリアマップ17a上の各存在エリアA〜Iに対応する各提示画面50〜58の一例を示す図である。なお、図5は、提示画面選択部11fの処理により各存在エリアA〜Iに対応する各提示画面50〜58が選択されることを説明するための図であり、実際に記憶部17に記憶されているものではない。記憶部17には、上述のとおり存在エリアマップ17aと情報提供マップ17bが記憶されており、提示画面選択部11fは情報提供マップ17bを参照して、図5に示すように対象の提示画面を選択する。
例えば、提示画面選択部11fは、ステップSA7にて存在エリア決定部11eの処理により現在存在エリアとして存在エリア48(領域H)が選択され、ステップSA8にて存在エリア決定部11eの処理により過去存在エリアとして存在エリア41(領域A)が選択された場合、図5に示すように、存在エリア48と存在エリア41とを組み合わせた存在領域60を含む提示画面50を選択する。すなわち、提示画面選択部11fは、周辺車両20が自車両10の位置(矢印記号40の表示位置)から前方向に存在することを示す提示画面50を選択する。同様に、提示画面選択部11fは、ステップSA7にて存在エリア41(領域A)が選択され、ステップSA8にて存在エリア42(領域B)が選択された場合、図5に示すように、存在エリア41と存在エリア42とを組み合わせた存在領域61を含む提示画面51を選択する。すなわち、提示画面選択部11fは、周辺車両20が自車両10の位置から右前方向に存在することを示す提示画面51を選択する。また、提示画面選択部11fは、ステップSA7にて存在エリア42(領域B)が選択され、ステップSA8にて存在エリア43(領域C)が選択された場合、図5に示すように、存在エリア42と存在エリア43とを組み合わせた存在領域62を含む提示画面52を選択する。すなわち、提示画面選択部11fは、周辺車両20が自車両10の位置から右方向に存在することを示す提示画面52を選択する。また、提示画面選択部11fは、ステップSA7にて存在エリア43(領域C)が選択され、ステップSA8にて存在エリア44(領域D)が選択された場合、図5に示すように、存在エリア43と存在エリア44とを組み合わせた存在領域63を含む提示画面53を選択する。すなわち、提示画面選択部11fは、周辺車両20が自車両10の位置から右後方向に存在することを示す提示画面53を選択する。
また、例えば、提示画面選択部11fは、ステップSA7にて存在エリア決定部11eの処理により現在存在エリアとして存在エリア44(領域D)が選択され、ステップSA8にて存在エリア決定部11eの処理により過去存在エリアとして存在エリア45(領域E)が選択された場合、図5に示すように、存在エリア44と存在エリア45とを組み合わせた存在領域64を含む提示画面54を選択する。すなわち、提示画面選択部11fは、周辺車両20が自車両10の位置から後方向に存在することを示す提示画面54を選択する。同様に、提示画面選択部11fは、ステップSA7にて存在エリア45(領域E)が選択され、ステップSA8にて存在エリア46(領域F)が選択された場合、図5に示すように、存在エリア45と存在エリア46とを組み合わせた存在領域65を含む提示画面55を選択する。すなわち、提示画面選択部11fは、周辺車両20が自車両10の位置から左後方向に存在することを示す提示画面55を選択する。また、提示画面選択部11fは、ステップSA7にて存在エリア46(領域F)が選択され、ステップSA8にて存在エリア47(領域G)が選択された場合、図5に示すように、存在エリア46と存在エリア47とを組み合わせた存在領域66を含む提示画面56を選択する。すなわち、提示画面選択部11fは、周辺車両20が自車両10の位置から左方向に存在することを示す提示画面56を選択する。また、提示画面選択部11fは、ステップSA7にて存在エリア47(領域G)が選択され、ステップSA8にて存在エリア48(領域H)が選択された場合、図5に示すように、存在エリア47と存在エリア48とを組み合わせた存在領域66を含む提示画面56を選択する。すなわち、提示画面選択部11fは、周辺車両20が自車両10の位置から左前方向に存在することを示す提示画面57を選択する。
また、ECU11の提示画面選択部11fは、ステップSA6にてECU11の処理により自車両10と周辺車両20との距離が所定値未満であると判定された場合(ステップSA6:Yes)、所定の情報提供マップ17bに基づいて、当該自車両10に対する全方位の所定領域を含む提示画面(上述の図3において、存在領域68を含む提示画面58)を選択する。つまり、本実施形態において、存在エリア決定部11eは、現在存在エリアを決定できなかった場合、過去存在エリアについても決定しない。そして、この場合、提示画面選択部11fは、存在領域68を含む提示画面58を選択する。
また、ECU11の提示画面選択部11fは、ステップSA5にてECU11の周辺物体選択部11dの処理により自車両10に接近している周辺車両20がないと判定された場合(ステップSA5:No)、上述の図3に示す情報提供マップ17bに基づいて、提示画面59aを選択する。つまり、本実施形態において、存在エリア決定部11eは、周辺車両20と通信できたものの、現在存在エリアを決定できなかった場合(例えば、車車間通信可能な周辺車両20が存在するものの、当該周辺車両20が自車両10の所定範囲外にいる場合)、過去存在エリアについても決定しない。そして、提示画面選択部11fは、格子状の背景画像のみを含む提示画面59aを選択する。
また、ECU11の提示画面選択部11fは、ステップSA1にて自車両10の周辺に車車間通信可能な周辺車両20が存在しないと判定した場合(ステップSA1:No)、上述の図3に示す情報提供マップ17bに基づいて、提示画面59bを選択する。つまり、本実施形態において、存在エリア決定部11eは、周辺車両20と通信できずに現在存在エリアを決定できなかった場合(例えば、車車間通信可能な周辺車両20が自車両10の周辺に存在しなかった場合)、過去存在エリアについても決定しない。そして、提示画面選択部11fは、矢印記号のみを含む提示画面59bを選択する。
再び図4に戻り、ECU11の情報提供部11gは、ステップSA8にて提示画面選択部11fの処理により選択した提示画面(すなわち、提示画面50〜58、59a、59bのいずれか)を表示部に表示させることで、情報提供を行う(ステップSA9)。ここで、情報提供部11gは、提示画面を表示部に表示する際、スピーカ16を介して提示画面に対応する音声データを出力してもよい。例えば、情報提供部11gは、上述の図3に示した提示画面50を表示部に表示する際、スピーカ16を介して提示画面50に対応する音声データとして「前方から車両が接近しています」等のアナウンスを出力してもよい。
以上説明したように、実施形態1では、ECU11は、自車両10に接近している周辺物体の一例である周辺車両20が現時点で存在する自車両10に対する領域を示す現在存在エリア、および、当該周辺車両20が所定時間前の過去の時点で存在した自車両10に対する領域を示す過去存在エリアを決定し、決定した現在存在エリアと過去存在エリアとを組み合わせた存在領域を含む提示画面を、表示部に表示させる。これにより、実施形態1によれば、周辺車両20が現時点で存在する方向の領域と、周辺車両20が過去の時点で存在した方向の領域とを併せた存在領域を表示することで、正確に他車両の存在を運転者に提示することができる。
更に、実施形態1によれば、過去存在エリアと現在存在エリアを組み合わせた存在領域を表示することができるので、周辺車両20の存在領域が頻繁に変化しても表示形態を頻繁に変化させないよう制御することでき、その結果、運転者に対する違和感や煩わしさを抑制できる。ここで、図6および図7を参照して、周辺車両20の存在エリアが以下の時間軸「領域G→領域F→領域G→領域F→領域G→領域H→領域G→領域H→領域A→領域H」で遷移した場合を一例に、対応する提示画面の遷移について説明する。図6は、従来の提示画面の状態遷移の一例を示す図である。図7は、実施形態1における提示画面の状態遷移の一例を示す図である。
ここで、従来技術(特許文献1等)では、図6に示すように、周辺車両20の存在エリアが以下の時間軸「領域G→領域F→領域G→領域F→領域G→領域H→領域G→領域H→領域A→領域H」で遷移した場合、対応する提示画面は、以下の時間軸「提示画面57→提示画面56→提示画面57→提示画面56→提示画面57→提示画面50→提示画面57→提示画面50→提示画面51→提示画面50」で遷移していた。特に、図6の(i)に示すように、周辺車両20の存在エリアが以下の時間軸「領域F→領域G→領域F→領域G」で遷移した場合、対応する提示画面は、以下の時間軸「提示画面56→提示画面57→提示画面56→提示画面57」で頻繁に切り替わっていた。また、図6の(ii)に示すように、周辺車両20の存在エリアが以下の時間軸「領域H→領域G→領域H→領域A→領域H」で遷移した場合、対応する提示画面は、以下の時間軸「提示画面50→提示画面57→提示画面50→提示画面51→提示画面50」で頻繁に切り替わっていた。このように、従来技術は、周辺車両20の1つの存在エリアに対してそれぞれ1種類の提示画面を対応付けていたため、図6の(i)および(ii)に示すように、対応する提示画面が頻繁に切り替わる状況が生じ、その結果、運転者に違和感および煩わしさを与えていた。
一方、実施形態1では、図7に示すように、周辺車両20の存在エリアが以下の時間軸「領域G→領域F→領域G→領域F→領域G→領域H→領域G→領域H→領域A→領域H」で遷移した場合、対応する提示画面は、以下の時間軸「提示画面57→提示画面56→提示画面56→提示画面56→提示画面56→提示画面57→提示画面57→提示画面57→提示画面50→提示画面50」で遷移している。特に、図7の(i)に示すように、周辺車両20の存在エリアが以下の時間軸「領域F→領域G→領域F→領域G」で遷移した場合であっても、対応する提示画面は、以下の時間軸「提示画面56→提示画面56→提示画面56→提示画面56」で表示される。また、図7の(ii)に示すように、周辺車両20の存在エリアが以下の時間軸「領域H→領域G→領域H→領域A→領域H」で遷移した場合であっても、対応する提示画面は、以下の時間軸「提示画面57→提示画面57→提示画面57→提示画面50→提示画面50」で表示される。このように、実施形態1では、周辺車両20の2つの存在エリアに対して1種類の提示画面を対応付けていたため、図7の(i)および(ii)に示すように、対応する提示画面が頻繁に切り替わる状況を低減することができ、その結果、運転者に対する違和感や煩わしさを抑制できる。つまり、実施形態1では、周辺車両20が現時点で存在している現在存在エリアだけでなく、過去(すなわち、現在存在エリア内に存在する前)に存在していた過去存在エリアについても対応する提示画面と対応付けた情報提供マップ17bを用いることで、GPSの位置誤差があったとしても、運転者に違和感の無い情報提示が可能となる。
また、実施形態1によれば、自車両10と周辺物体の一例である周辺車両20との距離が所定値未満である場合、全方向の領域を表示することできる。これにより、周辺物体が自車両に近く、周辺物体の存在方向が短時間で変化しやすい場合は全方向表示することで表示形態の切り替わりを防ぎ、運転者に与える違和感や煩わしさを抑制できる。つまり、通常、周辺物体が自車両10に近いと相対的な移動が早いため表示領域のハンチングが生じる状況が考えられるが、実施形態1では、自車両10に対する全方位の所定領域を含む提示画面を表示する(すなわち、自車両10を基準に全方向を表示する)ことで、表示領域の切り替わり状況が無くなり、運転者に与える違和感や煩わしさについても抑制できる。
以上のように、実施形態1では、危険車両の方向を示す8領域(すなわち、領域A〜領域H)に加え、接近度合いを示す領域(すなわち、領域I)を設定することができ、これにより、位置や角度の誤差によるハンチングの発生を低減させることができる。また、実施形態1によれば、危険車両が自車両から近いときに表示する画像を統一することで、運転者に危険度合いを理解させることが可能である。例えば、危険車両の方向を示す8領域(すなわち、領域A〜領域H)を示しているときは、危険車両への準備意識を運転者に喚起させ、接近度合いを示す領域(すなわち、領域I)を示しているときには、接近している危険車両への回避準備などを運転者に喚起させることをできる。また、実施形態1によれば、「領域A〜H」と「領域I」との間でハンチングが生じる場合であっても、自車両と危険車両との走行関係が、接近しているかまたは離れているかのいずれかの状況であるかを示すことができ、これにより、ドライバに対するディストラクションの影響を少なくすることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2では、図8を参照し、自車両10の周囲に複数の周辺車両20が存在する場合に実行される周囲物体表示処理の一例について説明する。なお、実施形態2の周辺物体表示装置の構成は、上述の実施形態1と共通であるため説明を省略する。ここで、図8は、本発明にかかる周辺物体表示装置の実施形態2における周辺物体表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す周辺物体表示処理では、周辺物体の一例として周辺車両20を例に説明するが、本発明はこれに限られない。なお、本周辺物体表示処理は、ECU11の処理により所定時間ごとに繰り返し実行されてもよく、車車間通信可能な車両があると判定された場合に実行されてもよい。
ここで、図8に示すステップSB1〜ステップSB5の各処理は、上述の図4のステップSA1〜ステップSA5の各処理と同様であるため、説明を省略する。
図8に示すように、ECU11の周辺物体選択部11dは、ステップSB5にてECU11の周辺物体選択部11dの処理により自車両10に接近している周辺車両20があると判定された場合(ステップSB5:Yes)、更に、自車両10に接近している周辺車両20が複数あるか否かを判定する(ステップSB6)。一方、ECU11は、ステップSB5にてECU11の周辺物体選択部11dの処理により自車両10に接近している周辺車両20がないと判定された場合(ステップSB5:No)、ステップSB11の処理へ移行する。
そして、ECU11の周辺物体選択部11dは、ステップSB6にて自車両10に接近している周辺車両20が複数あると判定された場合(ステップSB6:Yes)、当該複数の周辺車両20から、自車両10に最も近接する周辺車両20を1つ選択する(ステップSB7)。具体的には、周辺物体選択部11dは、自車両10と複数の周辺車両20との相対位置および相対方位に基づいて、自車両10の周辺の所定範囲内に位置しかつ自車両10に向かって進行している複数の周辺車両20のうち、最も近接する周辺車両20を選択する。なお、本実施形態において、周辺物体選択部11dは、自車両10に接近している周辺車両20が複数ある場合、所定時間連続して取得された相対位置および相対方位の履歴に基づいて、自車両10に最も近接する周辺車両20を1つ選択してもよい。
一方、ECU11は、ステップSB6にてECU11の周辺物体選択部11dの処理により自車両10に接近している周辺車両20が複数ではないと判定された場合(ステップSB6:No)、ステップSB7の処理を実行せずに、そのままステップSB8の処理へ移行する。
ここで、図8に示すステップSB8〜ステップSB12の各処理は、上述の図4のステップSA6〜ステップSA10の各処理と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、実施形態2では、ECU11は、自車両10に接近している周辺物体の一例として周辺車両20が複数ある場合、当該複数の周辺車両20から、自車両10に最も近接する周辺車両20を1つ選択し、当該選択した周辺車両20に対応する提示画面を、表示部に表示させることで情報提供を行う。これにより、実施形態2によれば、上述した実施形態1の効果に加えて、複数の周辺車両20のうち、接近可能性が最も高い周辺車両20(すなわち、最も危険と判断できる周辺車両20)が存在する方向の存在領域を表示することができ、その結果、複数の周辺車両20が存在する場合であっても、より正確に他車両の存在を運転者に提示することができる。したがって、実施形態2によれば、複数の周辺車両20が存在する場合であっても、周辺車両20に関する情報のうち、情報量を過剰に増やさず重要度の高いものに絞って表示することで、運転者が認識しやすい形態で情報を提供することが可能となる。
〔実施形態3〕
実施形態3では、図9および図10を参照し、自車両10の周囲に複数の周辺車両20が存在する場合に実行される周囲物体表示処理の別の一例について説明する。なお、実施形態3の周辺物体表示装置の構成は、上述の実施形態1と共通であるため説明を省略する。ここで、図9は、本発明にかかる周辺物体表示装置の実施形態3における周辺物体表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す周辺物体表示処理では、周辺物体の一例として周辺車両20を例に説明するが、本発明はこれに限られない。なお、本周辺物体表示処理は、ECU11の処理により所定時間ごとに繰り返し実行されてもよく、車車間通信可能な車両があると判定された場合に実行されてもよい。
ここで、図9に示すステップSC1〜ステップSC5の各処理は、上述の図4のステップSA1〜ステップSA5の各処理と同様であるため、説明を省略する。
図9に示すように、ECU11の周辺物体選択部11dは、ステップSC5にてECU11の周辺物体選択部11dの処理により自車両10に接近している周辺車両20があると判定された場合(ステップSC5:Yes)、更に、自車両10に接近している周辺車両20が複数あるか否かを判定する(ステップSC6)。ここで、ステップSC6において、周辺物体選択部11dは、自車両10に接近している周辺車両20が複数ある場合、当該複数の周辺車両20を自車両10に接近している周辺物体として選択する。一方、ECU11は、ステップSC5にてECU11の周辺物体選択部11dの処理により自車両10に接近している周辺車両20がないと判定された場合(ステップSC5:No)、ステップSC14の処理へ移行する。
そして、ECU11の周辺物体選択部11dは、ステップSC6にて自車両10に接近している周辺車両20が複数あると判定された場合(ステップSC6:Yes)、ステップSC6にて選択された当該複数の周辺車両20のそれぞれについて、所定の存在エリアマップ17a(図2参照)に基づいて現在存在エリアを決定する(ステップSC7)。そして、ECU11の存在エリア決定部11eは、当該複数の周辺車両20のそれぞれについて、所定の存在エリアマップ17aに基づいて過去存在エリアを決定する(ステップSC8)。そして、ECU11の提示画面選択部11fは、ステップSC7およびステップSC8にて存在エリア決定部11eの処理により決定した複数の現在存在エリアおよび過去存在エリアのそれぞれについて、所定の情報提供マップ17b(図3参照)に基づいて提示画面を選択する(ステップSC9)。そして、ECU11は、ステップSC9にて提示画面選択部11fの処理により選択した複数の提示画面を合成した合成提示画面を生成する(ステップSC10)。その後、ステップSC15の処理へ移行する。
ここで、図10を参照して、ステップSC10においてECU11の処理により生成される合成提示画面の一例について説明する。図10は、実施形態3における合成提示画面の一例を示す図である。
図10では、自車両10の周辺に周辺車両20が2台存在する場合を例に説明する。説明上、2台の周辺車両20を周辺車両20Aと周辺車両20Bとする。例えば、存在エリア決定部11eは、周辺車両20Aについて、現在存在エリアとして存在エリア47(領域G)と、過去存在エリアとして存在エリア48(領域H)を決定するものとする。この場合、提示画面選択部11fは、周辺車両20Aについて、存在領域67を含む提示画面57(図10の左上参照)を選択する。また、存在エリア決定部11eは、周辺車両20Bについて、現在存在エリアとして存在エリア43(領域C)と、過去存在エリアとして存在エリア44(領域D)を決定するものとする。この場合、提示画面選択部11fは、周辺車両20Aについて、存在領域63を含む提示画面53(図10の右上参照)を選択する。そして、ECU11は、提示画面選択部11fの処理により選択した複数の提示画面(図10において、提示画面57および提示画面53)を合成した合成提示画面70(図10の中央参照)を生成する。図10に示すように、合成提示画面70は、存在領域67と存在領域63を含む。つまり、合成提示画面70は、周辺車両20Aが存在する存在領域67と、周辺車両20Bが存在する存在領域63を含む。
再び図9に戻り、ECU11の存在エリア決定部11eは、ステップSC6にてECU11の周辺物体選択部11dの処理により自車両10に接近している周辺車両20が複数ではないと判定された場合(ステップSC6:No)、ステップSC7〜SC10の処理を実行せずに、そのままステップSC11の処理へ移行する。
ここで、図8に示すステップSC11〜ステップSC14の各処理は、上述の図4のステップSA6〜ステップSA9の各処理と同様であるため、説明を省略する。
そして、ECU11の情報提供部11gは、ステップSC13にて提示画面選択部11fの処理により選択した提示画面を表示部に表示させることで、情報提供を行う(ステップSC15)。ここで、情報提供部11gは、自車両10に接近している周辺物体が複数ある場合、ステップSC10にてECU11の処理により生成した合成提示画面を表示部に表示させる。
以上説明したように、実施形態3では、ECU11は、自車両10に接近している周辺物体の一例として周辺車両20が複数ある場合、当該複数の周辺車両20にそれぞれ対応する複数の提示画面を合成した合成提示画面を、表示部に表示させることで情報提供を行う。これにより、実施形態3によれば、上述した実施形態1の効果に加えて、複数の周辺車両20にそれぞれ対応する提示画面を合成提示画面として重畳表示させることでき、複数の周辺車両20が存在する場合であっても、より一層正確に他車両の存在を運転者に提示することができる。したがって、実施形態3によれば、複数の周辺車両20が存在する場合であっても、複数の周辺車両20が存在する領域を一画面で提供することで、運転者が認識しやすい形態で情報を提供することが可能となる。
なお、実施形態3において、上述の図10では、2台の周辺車両20Aおよび周辺車両20Bを例に説明したが、合成提示画面70に重畳させる周辺車両20の台数はこれに限定されない。ここで、合成提示画面70に重畳させる周辺車両20の台数の最大値を設定してもよく、最大値を設定しなくてもよい。例えば、最大値を設定する場合は、実施形態2と同様に、自車両10との接近可能性が高い順に周辺車両20を選択するものとする。
また、上記実施形態1〜3において、周辺物体情報取得部11aが車車間通信により自車両10の周辺に存在する周辺車両20の位置および方位を示す周辺物体情報を取得する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明にかかる周辺物体表示装置は、周辺物体情報取得部11aの代わりに周辺監視センサを用いることで、車車間通信を行わずに周辺物体情報を取得してもよい。
以上のように、本発明にかかる周辺物体表示装置および周辺物体表示方法は、自動車製造産業において有用であり、特に、情報提供により車両の運転支援を行うための利用に適している。
10 自車両
11 ECU
11a 周辺物体情報取得部
11b 自車両情報取得部
11c 相対位置方位算出部
11d 周辺物体選択部
11e 存在エリア決定部
11f 提示画面選択部
11g 情報提供部
12 車車間通信用無線機
13 GPSアンテナ/受信機
14 車両情報網
15 ディスプレイ
16 スピーカ
17 記憶部
17a 存在エリアマップ
17b 情報提供マップ
20 周辺車両
30 GPS
40 矢印記号
41〜48 存在エリア
50〜58、59a、59b 提示画面
60〜68 存在領域
70 合成提示画面

Claims (9)

  1. 自車両の周辺に存在する周辺物体に関する情報を表示する周辺物体表示装置であって、
    上記自車両に接近している上記周辺物体が現時点で存在する上記自車両に対する領域を示す現在存在エリア、および、当該周辺物体が所定時間前の過去の時点で存在した上記自車両に対する領域を示す過去存在エリアを決定し、決定した上記現在存在エリアと上記過去存在エリアとを組み合わせた存在領域を含む提示画面を、表示部に表示させることを特徴とする周辺物体表示装置。
  2. 請求項1に記載の周辺物体表示装置において、
    上記自車両と上記周辺物体との距離が所定値未満である場合、当該自車両に対する全方位の所定領域を含む上記提示画面を、上記表示部に表示させることを特徴とする周辺物体表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の周辺物体表示装置において、
    上記自車両に接近している上記周辺物体が複数ある場合、当該複数の周辺物体から、上記自車両に最も近接する上記周辺物体を1つ選択し、当該選択した周辺物体に対応する上記提示画面を、上記表示部に表示させることを特徴とする周辺物体表示装置。
  4. 請求項1または2に記載の周辺物体表示装置において、
    上記自車両に接近している上記周辺物体が複数ある場合、当該複数の周辺物体にそれぞれ対応する複数の上記提示画面を合成した合成提示画面を、上記表示部に表示させることを特徴とする周辺物体表示装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の周辺物体表示装置において、
    上記周辺物体は、自車両の周辺に存在する周辺車両、歩行者、および、障害物のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする周辺物体表示装置。
  6. 自車両の周辺に存在する周辺物体に関する情報を表示する周辺物体表示方法であって、
    上記自車両に接近している上記周辺物体が現時点で存在する上記自車両に対する領域を示す現在存在エリア、および、当該周辺物体が所定時間前の過去の時点で存在した上記自車両に対する領域を示す過去存在エリアを決定し、決定した上記現在存在エリアと上記過去存在エリアとを組み合わせた存在領域を含む提示画面を、表示部に表示させることを特徴とする周辺物体表示方法。
  7. 請求項6に記載の周辺物体表示方法において、
    上記自車両と上記周辺物体との距離が所定値未満である場合、当該自車両に対する全方位の所定領域を含む上記提示画面を、上記表示部に表示させることを特徴とする周辺物体表示方法。
  8. 請求項6または7に記載の周辺物体表示方法において、
    上記自車両に接近している上記周辺物体が複数ある場合、当該複数の周辺物体から、上記自車両に最も近接する上記周辺物体を1つ選択し、当該選択した周辺物体に対応する上記提示画面を、上記表示部に表示させることを特徴とする周辺物体表示方法。
  9. 請求項6または7に記載の周辺物体表示方法において、
    上記自車両に接近している上記周辺物体が複数ある場合、当該複数の周辺物体にそれぞれ対応する複数の上記提示画面を合成した合成提示画面を、上記表示部に表示させることを特徴とする周辺物体表示方法。
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