JP2006229692A - 車載装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体通信のできない地点を走行中に移動体通信が必要となった場合に、最短走行距離にある通信可能地点を探索して車両を誘導する。
【解決手段】移動体通信手段が受信電波の強度に基づき通信可能の判定信号を出力している時の位置検出手段が検出した車両の位置情報を通信可能地点情報として履歴記憶する。他の車両とすれ違う時にその車両が検出して記憶している通信可能地点情報を車車間通信手段により要求して取得し追加記憶する。移動体通信ができない地点で移動体通信が必要となった場合には、その記憶している通信可能地点情報の中の最短走行距離にある走行地点を探索して車両を誘導する。
【選択図】図3
【解決手段】移動体通信手段が受信電波の強度に基づき通信可能の判定信号を出力している時の位置検出手段が検出した車両の位置情報を通信可能地点情報として履歴記憶する。他の車両とすれ違う時にその車両が検出して記憶している通信可能地点情報を車車間通信手段により要求して取得し追加記憶する。移動体通信ができない地点で移動体通信が必要となった場合には、その記憶している通信可能地点情報の中の最短走行距離にある走行地点を探索して車両を誘導する。
【選択図】図3
Description
本発明は、車載装置に係り、特に車両が移動体通信を利用できない領域に入った場合に速やかに移動体通信を利用できる領域に車両を案内する技術に関する。
近年、移動体通信が普及するにつれて車両には携帯電話、PHS、テレマティクス装置等の移動体通信を利用する装置が多く搭載されるようになった。しかし、それら装置が利用する移動体通信用の通信網はアンテナや基地局等の通信インフラを必要とするため全国、何処でも利用できるという訳ではない。山間部など通信インフラが未整備で電波の届かない地域に車両が入ってしまうと通信は不可能になる。旅行やレクレーション等で車両が山間部など通信インフラの未整備地域を走行する機会は多く、そうした地域を走行中に事故、遭難、急病等が発生することもあり得る。そうした場合に移動体通信が利用できないため緊急連絡をとれないとしたら大きな問題である。
こうした問題に対処する従来技術として、例えば特許文献1には走行中に所定間隔で移動体電話の受信レベルを検出して記憶しておき、通信可能地点を地図上に重畳表示して知らせる技術が開示されている。また、特許文献2には同じく走行中に所定間隔で移動体通信手段から通信利用可否情報を取得して記憶しておき、地図上に重畳表示して知らせる技術が開示されている。
しかし、上記の開示技術の場合には、自車が過去に走行してきた経路に沿った受信レベル又は通信可能地点しか表示されない。このように自車が検出した情報のみに頼ると、本来なら1km先に通信可能地点が存在するにも関わらず、それが不明なために自車が保持する情報に従い5kmも後退して通信可能地点にたどり着くといった事態が生じてしまう。
特開平11−55750号公報
特開2004−96267号公報
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その課題は、自車が走行してきた経路に沿った通信可能地点情報のみでなく、走行中にすれ違う車両からも通信可能地点情報を取得して最短走行距離にある通信可能地点に車両を誘導できるようにすることにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、移動体通信の通信可能地点を報知する車載装置であって、車車間通信手段と制御手段と報知手段とを備え、前記制御手段は、前記車車間通信手段を介して他の車両が保有する移動体通信の通信可能地点情報を取得して前記報知手段にて報知することを特徴とする車載装置である。
このような構成の車載装置によれば、運転者は他の車両が走行してきた経路に沿って存在する通信可能地点情報を知ることができる。従って、短い走行距離にある通信可能地点を見つけることが容易となる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載装置であって、自車が走行してきた経路上での移動体通信の通信可能地点を検出して記憶する通信可能地点記憶手段を更に備え、前記報知手段は該通信可能地点記憶手段に記憶された通信可能地点情報をも更に報知することを特徴とする。
このような構成の車載装置によれば、運転者は自車に加え他の車両が走行してきた経路に沿って存在する通信可能地点情報も知ることができる。従って、短い走行距離にある通信可能地点を見つけることが一層容易となる。
また、請求項3に記載の発明は、位置検出手段と移動体通信手段と車車間通信手段とを備えた車載装置であって、前記移動体通信手段が受信電波の強度に基づき通信可能の判定信号を出力している時に前記位置検出手段にて検出した車両の位置情報を通信可能地点情報として履歴記憶する通信可能地点記憶手段と、他の車両に搭載された本車載装置と同じ機能を有する他の車載装置に対して前記車車間通信手段を介して、該他の車載装置の前記通信可能地点記憶手段が記憶する通信可能地点情報の送信を要求して取得し、前記通信可能地点記憶手段に追加記憶させる他車両情報取得手段と、他の車載装置からの車車間通信手段を介する要求を受けて前記通信可能地点記憶手段が記憶する通信可能地点情報を前記車車間通信手段を介して要求してきた他の車載装置に回答する通信可能地点回答手段と、
前記通信可能地点記憶手段が記憶する通信可能地点情報に含まれる通信可能地点を地図上に重畳表示する通信可能地点表示手段と、を備えることを特徴とする車載装置である。
前記通信可能地点記憶手段が記憶する通信可能地点情報に含まれる通信可能地点を地図上に重畳表示する通信可能地点表示手段と、を備えることを特徴とする車載装置である。
このような構成の車載装置によれば、自車が走行してきた経路に沿った通信可能地点情報のみでなく、すれ違った車両が走行してきた経路に沿った通信可能地点情報も同時に表示される。即ち、自車がまだ走行していない地点についての通信可能地点情報も得られるので、運転者は通信可能となる一番近い地点を容易に見つけることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車載装置であって、前記通信可能地点記憶手段は、判明した最新の通信可能地点の情報のみを記憶することを特徴とする。
通信可能地点が複数記憶されて表示された方が運転者としては、通信可能地点の分布が判って都合が良い。しかし、車載装置によって最短走行距離にある通信可能地点を探すには、最新の通信可能地点の情報さえ分かれば十分である。従って、本発明の構成でも最短走行距離にある通信可能地点を探すことができる。
通信可能地点が複数記憶されて表示された方が運転者としては、通信可能地点の分布が判って都合が良い。しかし、車載装置によって最短走行距離にある通信可能地点を探すには、最新の通信可能地点の情報さえ分かれば十分である。従って、本発明の構成でも最短走行距離にある通信可能地点を探すことができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の車載装置であって、2地点間の走行経路を探索して表示する経路探索手段を更に備え、該経路探索手段は前記通信可能地点記憶手段が記憶する通信可能地点情報に含まれる通信可能地点の内で現在地から最短走行距離の地点とそこに至る走行経路を探索して地図上に重畳表示することを特徴とする。
このような構成の車載装置によれば、運転者は通信可能となる一番近い地点までの走行経路を自分で判断することなく知ることができる。
このような構成の車載装置によれば、運転者は通信可能となる一番近い地点までの走行経路を自分で判断することなく知ることができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車載装置であって、前記経路探索手段が探索した走行経路に沿って車両を誘導する経路案内手段を更に備え、該経路案内手段は前記経路案内手段が探索した前記最短走行距離の地点に至る走行経路に沿って車両を該最短走行距離の地点に誘導することを特徴とする。
このような構成の車載装置によれば、運転者は経路誘導に従って走行するのみで通信可能となる一番近い地点まで最短走行で到達することができる。
以下、本発明に係る車載装置の一実施の形態につき図面を参照して詳しく説明する。図1はその車載装置の構成をブロック図で示したものである。なお、本実施形態の車載装置としてはナビゲーション装置を想定しているが、本発明に係る車載装置はナビゲーション装置に限定されるものではなく、本発明特有の手段、機能を備える装置であればどのような装置でもよい。
本実施形態の車載装置1は、制御回路2、移動体通信装置3、GPS受信機4、距離センサ5、操作スイッチ群6、表示装置7、音声出力装置8、車車間通信装置9、磁気ディスク記憶装置(以下、HDDという。)10を備えて構成される。
制御回路(制御手段に相当)2は車載装置1の全体動作を制御するものでマイクロコンピュータを主体に構成されており、内部には周知のCPU、RAM、ROM、これらを接続するバスライン、電源回路等を備える。
移動体通信装置(移動体通信手段に相当)3は、移動体通信用に地上あるいは空中に設けられたアンテナを介して移動しながら通信を行なえる装置で、例えば携帯電話、PHSである。移動体通信装置3はアンテナ3a、送受信回路3b、受信レベル判定回路3cを備える。移動体通信装置3が携帯電話である場合には、この他に音声入力装置、音声出力装置、表示装置、入力スイッチ等を備える。
送受信回路3bは、移動体通信用アンテナから周期的に送られてくる電波をアンテナ3aにより受信して受信レベル判定回路3cに伝える。受信レベル判定回路3cは、受信した電波の強度レベルが送受信可能なレベルか否かを判定する回路である。判定結果は制御回路2に入力される。
GPS受信機4は、複数のGPS用人工衛星からの電波を受信して車両の現在位置を算出し制御回路2に伝えるものである。距離センサ5は走行距離を計測するセンサで、例えばフロントホイ−ルの回転数を計数して走行距離を計測する。距離センサ5の計測値は、GPS受信機4により算出された現在位置座標の補正に使用される他、目的地までの経路誘導の際にも利用される。このGPS受信機4と距離センサ5とが位置検出手段に相当するが、位置検出手段にはこの他に車体方位センサ、速度センサ等も位置検出精度向上のために用いられる場合がある。
操作スイッチ群6は、制御回路2にコマンドやデータを入力するためのもので、例えばカラー液晶ディスプレイ上に形成されたタッチスイッチ、リモコンスイッチ等で構成される。表示装置7は、道路地図、車両の現在位置、目的地までの走行経路、経路誘導案内等を表示するためのもので、例えばカラー液晶ディスプレイで構成される。音声出力装置9は、制御回路2からの出力情報を人工音声に変えて運転者に伝えるためのもので、目的地までの経路誘導の際などに使用される。なお、表示装置7と音声出力装置とは報知手段に相当する。
車車間通信装置9は、対向車、先行車、後続車等との間で車車間通信を行なうためのもので、通信は双方向通信の可能な狭域通信(DSRC;Dedicated Short Range Communication)方式によって行なわれる。
HDD10内には道路地図を含む地図データを記憶する地図データ領域10aと車載装置1の各種機能を発揮させるために必要なプログラムを記憶するプログラム領域10bが設けられ、それぞれ地図データ、プログラムを記憶している。このプログラムには、後述する本発明特有の機能を発揮させるためのプログラムの他に一般的なナビゲーション機能を実行するためのプログラム、例えばGPS受信機4により算出された位置座標を距離センサ5の検出値で補正する機能、補正した位置座標を地図上に位置付けて車両の現在位置を確定するマップマッチング処理機能、目的地や経由地の指定を受けて現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索機能、その経路探索結果に応じた走行経路を地図画面上に表示して誘導する経路誘導機能などを実行するプログラムが含まれる。この他、HDD10内には後述する通信可能地点の位置情報を記憶する通信可能地点情報領域10cが設けられている。
以上のような装置の他にも車載装置1には、車両の上下/前後/左右方向の加速度を検出するための加速度センサ、車体の傾斜角を検出する車体傾斜角センサ、VICS(Vehicle Information & Communication System)からの道路交通情報を受信するための通信装置等が必要により取り付けられる。
次に、このような構成の下で車両を最短走行距離にある通信可能地点に誘導する制御方法について説明する。本実施形態の車載装置1では、移動体通信が必要となった時に最短走行距離にある通信可能地点を探索する場合に備え、移動体通信装置3の受信レベル判定回路3cにより通信可能と判定された走行地点の位置情報をHDD10内の通信可能地点情報領域10cに履歴記憶しておく。
その制御を図2に示す制御フローを参照して説明する。この図2のフローは制御回路2が実行する制御フローである。最初のステップS1では、現在地点が移動体通信可能な地点か否かを判定する。判定は、前述した移動体通信装置3内の受信レベル判定回路3cが出力する信号により判定する。通信可能でなかった場合にはステップS6に移る。
通信可能であった場合にはステップS2に移り、自車の現在位置を検出する。現在位置は、GPS受信機4が検出した現在位置を距離センサ5の測定値で補正し、更に、自車が道路上を走行しているとの前提で補正した位置を地図の道路上に位置付けるマップマッチング処理を行なって自車の位置座標を確定する。
自車位置座標が確定したならば、その位置座標を通信可能地点としてHDD10内の通信可能地点情報領域10cに追加格納する(ステップS3)。追加格納したならば、ステップS4に移り、HDD10内の通信可能地点情報領域10cに記憶している自車が検出した通信可能地点の数が所定の数を超えているか否かを判定する。超えていなければステップS6に移り、超えている場合にはステップS5に移り、記憶している通信可能地点の中で一番古く記憶した地点の情報を消去する。そしてステップS6に移る。
このステップS3からステップS5までの処理は、新たに検出した通信可能地点の座標をファーストイン・ファーストアウト(first in, first out)で記憶する処理を行なっていることになる。後の処理の説明のためにも、この位置の記憶の仕方を例を挙げて説明する。道路網が図3に示すようになっている場合について説明する。三叉分岐点eには道路e−d、道路e−b、道路e−cの3本の道路がつながっているとする。
そして、自車Aはd地点から走行してきて三叉分岐点eを通り、b地点方面に向かって走行しているとする。自車Aの現在位置はa地点である。これまでに走行してきた経路のp6、p5、p4、p3、p2、p1地点では通信可能と判定されたとする。すると、通信可能地点情報領域10c内には自車Aが検出した通信可能地点として図4の(1)に示すようにp6〜p1地点の座標がこの順に格納される。ステップS4にいう所定数が5であるとすると、最後のp1点の座標を記憶した後には記憶されている通信可能地点の数が6となり所定数の5を超える。従って、p1点の座標を追加記憶した後に、最も古いp6地点の位置情報を消去する。このようにして通信可能地点情報領域10cには、自車Aが検出した通信可能地点として最新の5地点の位置座標が古い方から順に記憶される。
図3の道路網において、他の車両Bはb点から走行してきて三叉分岐点eで右折し、d点方向に走行していたとする。車両Bの現在位置はf地点とする。車両Bにも自車Aと同じ図1に示した車載装置1が搭載されていたとする。そして、q5〜q1地点通過時に通信可能と判定されていたとする。すると、車両Bの通信可能地点情報領域10c内には車両Bが検出した通信可能地点として図4の(2)に示すようにq5〜q1地点の位置座標が記憶されている。
同様に、車両Cも同じ車載装置1を搭載し、c地点から走行してきて三叉分岐点eを通りd地点方向に向かい、現在はg地点を走行中とする。そして、r5〜r1地点通過時に通信可能と判定されていたとする。すると、車両Cの通信可能地点情報領域10c内には車両Cが検出した通信可能地点として図4の(3)に示すようにr5〜r1地点の位置座標が記憶されている。
このように車載装置1を搭載した車両には、それを搭載した車両が検出した通信可能地点としてそれぞれの通信可能地点情報領域10c内に新しい方から5地点の位置座標が格納されている。
このように車載装置1を搭載した車両には、それを搭載した車両が検出した通信可能地点としてそれぞれの通信可能地点情報領域10c内に新しい方から5地点の位置座標が格納されている。
以上は、自車が自分で検出した通信可能地点を履歴記憶する処理であった。しかし、通信不可能地点を走行中に通信が必要となった場合、この自車が検出した通信可能地点の情報しか記憶していないのでは情報量が少なすぎる。図3の道路網において自車Aは現在、通信不可能なa地点を走行中である。この時に通信の必要が生じたとする。この場合、自車Aが検出した通信可能地点の情報だけで判断するとすればp1地点に戻ることになる。しかし、実際にはp1地点よりも近い通信可能地点として車両Cが検出したr1地点が存在する。自車Aが自車の検出した通信可能地点の他に車両Cが検出した通信可能地点r5〜r1の位置座標も取得できれば、自車Aはp1に戻るのではなくr1地点に向かうことができ、最短走行距離で通信可能地点に到達することができる。
そこで、本実施形態の車載装置1では、車車間通信により自車Aが車両B、車両Cとすれ違う時にそれらの車両が通信可能地点情報領域10c内に記憶している通信可能地点の情報を取得する。
自車Aは、車両Bとはm地点で、車両Cとはn地点ですれ違ったとする。m地点で自車Aは車両Bより車両Bが記憶している通信可能地点q5〜q1の位置座標を車車間通信により取得する。その際における両車両間の通信処理フローを図5に示す。
自車Aは、車両Bとはm地点で、車両Cとはn地点ですれ違ったとする。m地点で自車Aは車両Bより車両Bが記憶している通信可能地点q5〜q1の位置座標を車車間通信により取得する。その際における両車両間の通信処理フローを図5に示す。
自車Aは、ステップA1にて対向車を探すための問いかけ電波を発信する。そして、ステップA2で対向車から問いかけ電波を受信したとの応答を待つ。一方、対向車(この場合は車両B)は、問いかけ電波が発信されているか否かを絶えずチェックしながら走行する(ステップB1)。そして、m地点にて自車Aからの問いかけ電波を受信し、電波を受信したとの応答を自車Aに返信する(ステップB2)。自車Aは車両Bからの応答を確認し、対向車が存在することを知る。そして、自車Aと車両Bとの間で双方向通信ができる状態を確立する(ステップA3、ステップB3)。
双方向通信できる状態となったならば、自車Aは車両Bが記憶している通信可能地点情報の送信を依頼する(ステップA4)。車両Bは自車Aからの送信依頼を受信し(ステップB4)、自己の通信可能地点情報領域10c内に記憶している通信可能地点q5〜q1の位置座標を読み出して自車Aに送信する(ステップB5)。
自車Aは車両Bから送信されてきた通信可能地点q5〜q1の位置座標を受信し(ステップA6)、自己の通信可能地点情報領域10c内に図4の(2)のような形で追加記憶する(ステップA6)。この時の追加記憶の仕方は、すれ違った対向車単位で所定台数分をファーストイン・ファーストアウトで記憶する(ステップA6〜A8)。所定台数を例えば2台とすると、ステップA6で車両Bから受けとった情報を記憶した後、ステップA7において受けとって記憶している通信可能地点情報が2台分を超えているか否かを判定する。超えていなければそのままステップA1に戻る。超えていた場合には一番古く記憶した車両分の情報を消去する(ステップA8)。このようにすることで通信可能地点情報領域10cには、新しく受けとった2台分の通信可能地点情報が記憶される。
自車Aがn地点で車両Cとすれ違う時も同様に車車間通信により車両Cが記憶している通信可能地点r5〜r1の位置座標を取得して図4の(3)のような形で追加記憶する。従って、a点を通過中の自車Aは、図4の(1)、(2)、(3)のように3台の車両が検出した通信可能地点の情報を保持していることになる。
ここで、自車Aの運転者に移動体通信装置3を使用した通信の必要が生じたとする。a点は移動体通信のできない地点である。そこで、運転者は通信可能地点情報領域10cに記憶さている通信可能地点情報を読み出して近い個所にある通信可能地点を探すことになる。
次に、そのための処理を図6の制御フローを参照して説明する。図6の制御フローは制御回路2が実行するフローである。処理開始は、運転者が図示しないメニュー画面から指示する。最初のステップC1では、自車Aの現在位置の検出を行なう。検出方法は図2のステップS2で説明した通りである。
続くステップC2では通信可能地点情報領域10c内に記憶している自車A、車両B、車両Cが検出した通信可能地点と自車Aの現在位置とを、地図上に図7に示すように重畳表示する(但し、図中の走行経路はこの時点ではまだ表示されない。)。図中の黒丸印は通信可能地点を表わしている。
この図7を見ただけでも運転者は最寄りの通信可能地点を判断することが可能であるが、本実施形態の車載装置1では制御回路2がその通信可能地点の内の最短走行距離にある地点を自動探索し、探索した地点へ車両を誘導することを行なう。
そのためにステップC3、C4において、最短走行距離にある通信可能地点の探索を行なう。最初のステップC3では、自車A、車両B、車両Cがそれぞれ最後に通信可能と判定した地点、即ち、p1、q1、r1地点までの経路を探索する。これらの地点が、自車A、車両B、車両Cが検出した通信可能地点の中では自車Aの現在地点aからの距離が一番近いと考えられるからである。
そのためにステップC3、C4において、最短走行距離にある通信可能地点の探索を行なう。最初のステップC3では、自車A、車両B、車両Cがそれぞれ最後に通信可能と判定した地点、即ち、p1、q1、r1地点までの経路を探索する。これらの地点が、自車A、車両B、車両Cが検出した通信可能地点の中では自車Aの現在地点aからの距離が一番近いと考えられるからである。
p1、q1、r1地点までの経路を探索したならば、p1、q1、r1地点までの走行距離を計算する(ステップC4)。そして、計算した中で走行距離が一番短い地点を通信を行なうための目標地点として確定する(ステップC5)。目標地点が確定したならば、その地点までの走行経路を図7のように画面上に重畳表示させる。これにより、運転者は最短走行距離にある通信可能地点、及びその地点までの走行経路を知ることができる。表示したならば、制御回路2はその走行経路に従って自車Aを確定している目標地点に誘導する(ステップC7)。
このようにして本実施形態の車載装置1では、自車が走行してきた経路に存在した通信可能地点を記憶しておくのみならず、走行中にすれ違った車両からもその車両が検出して記憶している通信可能地点の情報を車車間通信によって取得し、記憶しておく。そして、通信できない地点で通信が必要となった場合には、その他の車両から取得した情報をも含めて最短走行距離となる通信可能地点を探索する。従って、自車で検出した情報のみで探索する場合に比べて、より短い走行で到達できる通信可能地点を探索できる確率が大幅に高まる効果を奏する。
図面中、1は車載装置、2は制御回路、3は移動体通信装置、4はGPS受信機、7は表示装置7、9は車車間通信装置、3cは受信レベル判定回路を示す。
Claims (6)
- 移動体通信の通信可能地点を報知する車載装置であって、
車車間通信手段と制御手段と報知手段とを備え、前記制御手段は、前記車車間通信手段を介して他の車両が保有する移動体通信の通信可能地点情報を取得して前記報知手段にて報知することを特徴とする車載装置。 - 請求項1に記載の車載装置であって、自車が走行してきた経路上での移動体通信の通信可能地点を検出して記憶する通信可能地点記憶手段を更に備え、前記報知手段は該通信可能地点記憶手段に記憶された通信可能地点情報をも更に報知することを特徴とする車載装置。
- 位置検出手段と移動体通信手段と車車間通信手段とを備えた車載装置であって、
前記移動体通信手段が受信電波の強度に基づき通信可能の判定信号を出力している時に前記位置検出手段にて検出した車両の位置情報を通信可能地点情報として履歴記憶する通信可能地点記憶手段と、
他の車両に搭載された本車載装置と同じ機能を有する他の車載装置に対して前記車車間通信手段を介して、該他の車載装置の前記通信可能地点記憶手段が記憶する通信可能地点情報の送信を要求して取得し、前記通信可能地点記憶手段に追加記憶させる他車両情報取得手段と、
他の車載装置からの車車間通信手段を介する要求を受けて前記通信可能地点記憶手段が記憶する通信可能地点情報を前記車車間通信手段を介して要求してきた他の車載装置に回答する通信可能地点回答手段と、
前記通信可能地点記憶手段が記憶する通信可能地点情報に含まれる通信可能地点を地図上に重畳表示する通信可能地点表示手段と、を備えることを特徴とする車載装置。 - 請求項3に記載の車載装置であって、前記通信可能地点記憶手段は、判明した最新の通信可能地点の情報のみを記憶することを特徴とする車載装置。
- 請求項3又は4に記載の車載装置であって、2地点間の走行経路を探索して表示する経路探索手段を更に備え、該経路探索手段は前記通信可能地点記憶手段が記憶する通信可能地点情報に含まれる通信可能地点の内で現在地から最短走行距離の地点とそこに至る走行経路を探索して地図上に重畳表示することを特徴とする車載装置。
- 請求項5に記載の車載装置であって、前記経路探索手段が探索した走行経路に沿って車両を誘導する経路案内手段を更に備え、該経路案内手段は前記経路案内手段が探索した前記最短走行距離の地点に至る走行経路に沿って車両を該最短走行距離の地点に誘導することを特徴とする車載装置。
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