JP2015025718A - 降雨情報提供システム、及び降雨情報送信装置 - Google Patents

降雨情報提供システム、及び降雨情報送信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザによって移動の目的地が設定されていない場合であっても、利便性の高い降雨情報提供システム及び降雨情報送信装置を提供することにある。【解決手段】移動体の位置情報を取得し、取得した位置情報をサーバ装置(降雨情報送信装置)1に送信する可搬型の通信端末装置2と、地図情報及び地図情報に対応付けて降雨情報を記憶し、通信端末装置2から送信された位置情報を受信し、受信した位置情報に基づいて、移動体の移動先の降雨に係る情報を通信端末装置2に送信するサーバ装置1とを備える降雨情報提供システム100において、サーバ装置1は、受信した位置情報及び記憶してある降雨情報に基づき、移動体の位置から所定距離離れた位置の降雨の有無を判定し、判定結果に応じた情報を通信端末装置2へ送信する。通信端末装置2は、サーバ装置1から送信された情報を受信し、受信した情報に基づいて外部に報知をする。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体の移動先での降雨情報を提供する降雨情報提供システム、及び該降雨情報提供システムに用いられる降雨情報送信装置に関する。
従来、移動体が移動する際の出発地及び目的地間の経路内における天気の情報を提供するナビゲーションシステムが知られている。例えば、特許文献1に記載のナビゲーションシステムは、互いに通信可能なサーバ装置(降雨情報送信装置)と端末装置(通信端末装置)とから構成される。サーバ装置は、交通網を規定したネットワークデータと地域及び時間帯の予想降雨量情報とを記憶しており、端末装置から送信された経路探索条件に基づいて、出発地から目的地までの案内経路を生成して端末装置に提供する。サーバ装置は、記憶してある予想降雨量情報から案内経路における被降雨量に係る情報を生成し、端末装置に送信する。端末装置は表示部を備え、サーバ装置から送信された案内経路を表示部に表示するときに、被降雨量に係る情報を案内経路に対応付けて表示する。従って、特許文献1に記載のナビゲーションシステムは、出発地及び目的地間の経路内の降雨量を端末装置のユーザに提供することができる。
特開2012−8047号公報
しかしながら、特許文献1に記載のナビゲーションシステムは、目的地が設定されていない場合には案内経路を生成しないため、天気の情報を提供することができず、利便性に関して問題がある。例えば、二輪車(移動体)で目的地を設定せずに移動するとき、従来のナビゲーションシステムでは天気の情報が提供されないため、二輪車のユーザは降雨への準備を事前に行うことができない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、移動体の移動先での降雨情報を提供し、利便性の高い降雨情報提供システム及び降雨情報送信装置を提供することにある。
本発明に係る降雨情報提供システムは、移動体の位置情報を取得し、取得した位置情報を送信する位置情報送信部を有する可搬型の通信端末装置と、地図情報及び該地図情報に対応付けて降雨情報を記憶する記憶部、並びに前記位置情報送信部から送信された位置情報を受信する位置情報受信部を有し、該位置情報受信部が受信した位置情報に基づいて、前記移動体の移動先の降雨に係る情報を前記通信端末装置に送信する降雨情報送信装置とを備える降雨情報提供システムであって、前記降雨情報送信装置は、前記位置情報受信部が受信した位置情報及び前記記憶部から読出した降雨情報に基づき、前記移動体の位置から所定距離離れた位置の降雨の有無を判定する降雨判定部と、該降雨判定部の判定結果に応じた情報を前記通信端末装置に送信する判定結果送信部とを備え、前記通信端末装置は、前記判定結果送信部から送信された情報を受信する判定結果受信部と、前記判定結果受信部が受信した情報に基づいて外部に報知をする報知部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、降雨情報送信装置は、位置情報受信部が受信した移動体の位置情報及び記憶部から読出した降雨情報に基づき、移動体の位置から所定距離離れた位置の降雨の有無を降雨判定部にて判定する。降雨情報送信装置は、降雨判定部の判定結果に応じた情報を判定結果送信部にて通信端末装置に送信する。通信端末装置は、判定結果送信部から送信された情報を判定結果受信部にて受信する。通信端末装置は、判定結果受信部が受信した情報に基づいて、報知部にて外部に報知する。従って、降雨情報送信装置は、通信端末装置から送信された情報に基づいて移動体の移動先を予測し、その移動先の降雨に係る情報を通信端末装置に送信することができる。そのため、通信端末装置のユーザは、例えば雨具の着用の準備を事前に行うことができ、利便性が向上する。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記降雨情報送信装置は、前記通信端末装置から送信された情報に基づき、前記移動体の移動方向を判定する方向判定部を備え、前記降雨判定部は、前記移動体の位置から前記方向判定部が判定した移動方向に所定距離離れた位置の降雨の有無を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、降雨情報送信装置は、通信端末装置から送信された情報に基づいて、方向判定部にて移動体の移動方向を判定する。降雨情報送信装置が備える降雨判定部は、移動体の位置から方向判定部が判定した移動方向に所定距離離れた位置の降雨の有無を判定するようにしてある。従って、降雨情報送信装置は、移動体の移動先を移動方向により予測することができる。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記地図情報は、区分けされた複数の領域の情報を含み、前記記憶部は、前記領域の情報に対応付けて前記降雨情報を記憶してあり、前記降雨情報送信装置は、前記位置情報及び前記記憶部から読出した地図情報に基づき、前記移動体が所在する所在領域を特定する特定部を備え、前記降雨判定部は、前記特定部が特定した所在領域の前記移動方向側に隣接する隣接領域の降雨の有無を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、地図情報は区分けされた複数の領域の情報を含む。降雨情報送信装置が備える記憶部は、領域の情報に対応付けて降雨情報を記憶してある。降雨情報送信装置は、移動体の位置情報及び記憶部から読出した地図情報に基づき、特定部にて移動体が所在する所在領域を特定する。降雨情報送信装置が備える降雨判定部は、特定部が特定した所在領域の移動方向側に隣接する隣接領域の降雨の有無を判定するようにしてある。従って、降雨情報送信装置は、移動体の進入する領域を予測することができるため、移動体の移動する可能性がより高い場所の降雨に係る情報を提供することができる。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記降雨情報送信装置は、前記隣接領域の前記移動方向側に隣接する第2隣接領域の降雨の有無を判定する第2隣接領域降雨判定部を備え、前記判定結果送信部は、前記降雨判定部の判定結果と前記第2隣接領域降雨判定部の判定結果とに応じた情報を送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、降雨情報送信装置は、隣接領域における移動体の移動方向側に隣接する第2隣接領域の降雨の有無を、第2隣接領域降雨判定部にて判定する。降雨情報送信装置が備える判定結果送信部は、降雨判定部の判定結果と第2隣接領域降雨判定部の判定結果とに応じた情報を送信するようにしてある。従って、降雨情報送信装置は隣接領域及び第2隣接領域の降雨状況に応じた情報を通信端末装置に送信することができる。そのため、通信端末装置は例えば、移動の際における降雨の継続の程度を多段階で報知することができる。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記地図情報は、道路情報を含み、前記降雨情報送信装置は、前記通信端末装置から送信された情報に基づき、前記移動体の移動方向を判定する方向判定部と、前記位置情報及び前記記憶部から読出した地図情報に含まれる道路情報に基づき、前記移動体が移動する移動道路を判定する移動道路判定部と、該移動道路判定部が判定した移動道路及び前記方向判定部が判定した移動方向に基づいて、前記移動道路における前記移動体の進行方向を判定する進行方向判定部とを備え、前記降雨判定部は、前記移動体の位置から前記進行方向判定部が判定した進行方向に所定距離離れた前記移動道路における位置の降雨の有無を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、地図情報は道路情報を含む。降雨情報送信装置は、通信端末装置から送信された情報に基づいて、移動体の移動方向を方向判定部にて判定する。降雨情報送信装置は、位置情報受信部が受信した位置情報及び記憶部から読出した地図情報に含まれる道路情報に基づき、移動体が移動する移動道路を移動道路判定部にて判定する。降雨情報送信装置は、移動道路判定部が判定した移動道路及び方向判定部が判定した移動方向に基づいて、移動道路における移動体の進行方向を進行方向判定部にて判定する。降雨情報送信装置が備える降雨判定部は、移動体の位置から進行方向判定部が判定した進行方向に所定距離離れた移動道路における位置の降雨の有無を判定するようにしてある。従って、降雨情報送信装置は、移動体の移動先を移動道路により予測することができる。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記地図情報は、区分けされた複数の領域の情報を含み、前記記憶部は、前記領域の情報に対応付けて前記降雨情報を記憶してあり、前記降雨情報送信装置は、前記位置情報及び前記記憶部から読出した地図情報に基づき、前記移動体が所在する所在領域を特定する特定部を備え、前記降雨判定部は前記特定部が特定した所在領域に隣接し、かつ前記移動体が前記移動道路を前記進行方向に移動したときに進入すべき隣接領域の降雨の有無を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、地図情報は区分けされた複数の領域の情報を含む。降雨情報送信装置が備える記憶部は、領域の情報に対応付けて降雨情報を記憶してある。降雨情報送信装置は、移動体の位置の情報及び記憶部から読出した地図情報に基づき、移動体が所在する所在領域を特定部にて特定する。降雨情報送信装置が備える降雨判定部は、特定部が特定した所在領域に隣接し、かつ移動体が移動道路を進行方向側に移動したときに進入すべき隣接領域の降雨の有無を判定する。従って、降雨情報送信装置は、移動体の進入する領域を予測することができるため、移動体の移動する可能性がより高い場所の降雨に係る情報を提供することができる。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記降雨情報送信装置は、前記隣接領域に隣接し、かつ前記移動体が前記移動道路を前記進行方向に移動したときに進入すべき第2隣接領域の降雨の有無を判定する第2隣接領域降雨判定部を備え、前記判定結果送信部は、前記降雨判定部の判定結果と前記第2隣接領域降雨判定部の判定結果とに応じた情報を送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、降雨情報送信装置は、隣接領域に隣接し、かつ移動体が移動道路を進行方向に移動したときに進入すべき第2隣接領域の降雨の有無を第2隣接領域降雨判定部にて判定する。降雨情報送信装置が備える判定結果送信部は、降雨判定部の判定結果と第2隣接領域降雨判定部の判定結果とに応じた情報を送信するようにしてある。従って、降雨情報送信装置は隣接領域及び第2隣接領域の降雨状況に応じた情報を通信端末装置に送信することができる。そのため、通信端末装置は例えば、移動の際における降雨の継続の程度を多段階で報知することができる。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記降雨情報は、降雨の程度を示す情報を含み、前記降雨情報送信装置は、前記隣接領域の降雨の程度を判定する程度判定部を備え、前記判定結果送信部は、前記降雨判定部の判定結果と前記程度判定部の判定結果とに応じた情報を送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、降雨情報は降雨の程度を示す情報を含む。降雨情報送信装置は、隣接領域の降雨の程度を程度判定部にて判定する。降雨情報送信装置が備える判定結果送信部は、降雨判定部の判定結果と程度判定部の判定結果とに応じた情報を送信するようにしてある。従って、降雨情報送信装置は、隣接領域の降雨の有無と降雨の程度とに応じた情報を通信端末装置に送信するため、例えば、通信端末装置は移動先に係る降雨の程度を多段階で報知することができる。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記降雨情報送信装置は、前記降雨情報に基づき、前記所在領域の降雨の有無を判定する所在領域降雨判定部を備え、前記判定結果送信部は、前記降雨判定部の判定結果と前記所在領域降雨判定部の判定結果が異なる場合に前記情報を送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、降雨情報送信装置は、降雨情報に基づき、所在領域降雨判定部にて所在領域の降雨の有無を判定する。降雨情報送信装置が備える判定結果送信部は、降雨判定部の判定結果と前記所在領域降雨判定部の判定結果が異なる場合に信号を送信するようにしてある。従って、通信端末装置は例えば、移動体が降雨状態である領域から降雨状態でない領域に移動する場合に降雨であることを示す報知が可能なため、通信端末装置のユーザは、降雨でない領域に進入した際に、移動により降雨に遭うことを懸念せずに雨具を取り外すことができる。また、通信端末装置は例えば、移動体が降雨状態ではない領域から降雨状態である領域に移動する場合に降雨があることを示す報知が可能なため、通信端末装置のユーザは、降雨のある領域に移動する前に雨具の着用を準備することができる。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記位置情報送信部は、前記位置情報を反復的に送信するようにしてあり、前記方向判定部は、複数の前記位置情報に基づいて前記移動方向を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、通信端末装置が備える位置情報送信部は、位置情報を反復的に送信するようにしてある。降雨情報送信装置が備える方向判定部は、複数の位置情報に基づいて移動方向を判定するようにしてある。従って、降雨情報送信装置は、通信端末装置が複数回に亘って送信した位置情報の履歴に基づいて、移動体の移動方向を判定することができる。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記通信端末装置は、前記移動体の移動方向を検知する方向検知部と、該方向検知部が検知した移動方向に係る情報を送信する移動方向送信部とを備え、前記降雨情報送信装置は、前記移動方向送信部から送信された移動方向に係る情報を受信する移動方向受信部を備え、前記方向判定部は、前記移動方向受信部が受信した移動方向に係る情報に基づいて前記移動方向を判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、通信端末装置は、方向検知部にて移動体の移動方向を検知する。通信端末装置は、方向検知部が検知した移動方向に係る情報を移動方向送信部にて送信する。降雨情報送信装置は、移動方向送信部から送信された移動方向に係る情報を移動方向受信部にて受信する。降雨情報送信装置が備える方向判定部は、移動方向送信部から送信された移動方向に係る情報に基づいて移動方向を判定するようにしてある。従って、降雨情報送信装置は、通信端末装置が検知した移動方向を用いることができる。
本発明に係る降雨情報提供システムは、前記降雨情報送信装置は、複数の車両夫々から、該車両の位置の情報と該車両に設けられたワイパーの作動状態又は降雨を検知するセンサの検知状態とを含む車両情報を取得する取得部と、前記車両情報に基づいて前記降雨情報を生成する生成部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、降雨情報送信装置は、複数の車両夫々から車両の位置の情報と、車両に設けられたワイパーの作動状態又は降雨を検知するセンサの検知状態とを含む車両情報を、取得部にて取得する。降雨情報送信装置は、生成部にて車両情報に基づいて降雨情報を生成する。従って、降雨情報送信装置は、降雨情報を複数の車両の情報を用いて生成することができる。
本発明に係る降雨情報送信装置は、地図情報及び該地図情報に対応付けて降雨情報を記憶する記憶部、並びに移動体の位置情報を受信する受信部を有し、該受信部が受信した位置情報に基づいて、前記移動体の移動先の降雨に係る情報を送信する降雨情報送信装置において、前記受信部が受信した位置情報及び前記記憶部から読出した降雨情報に基づき、前記移動体の位置から所定距離離れた位置の降雨の有無を判定する判定部と、該判定部の判定結果に応じた情報を送信する送信部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、判定部は、受信部が受信した移動体の位置情報及び記憶部から読出した降雨情報に基づき、移動体の位置から所定距離離れた位置の降雨の有無を判定する。送信部は、判定部の判定結果に応じた信号を送信する。従って、受信した位置情報に基づいて移動体の移動先を予測し、その移動先の降雨に係る情報を送信することができる。
本発明によれば、ユーザによって移動の目的地が設定されていない場合であっても、利便性の高い降雨情報提供システム及び降雨情報送信装置を提供することができる。
実施の形態1における降雨情報提供システムの全体の構成を示す模式図である。 通信端末装置の構成を示すブロック図である。 サーバ装置の構成を示すブロック図である。 地図情報を概念的に表した説明図である。 降雨情報の具体例を示す説明図である。 通信端末装置の処理手順を示すフローチャートである。 サーバ装置の処理手順を示すフローチャートである。 サーバ装置における信号送信処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における地図情報及び降雨情報を概念的に表した説明図である。 サーバ装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態3におけるサーバ装置による信号送信処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4における車両情報から程度情報を生成するときに参照する対応表の具体例を示す説明図である。 実施の形態5における通信端末装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における降雨情報提供システム100の全体の構成を示す模式図である。降雨情報提供システム100は、サーバ装置(降雨情報送信装置)1と通信端末装置2とを備える。サーバ装置1は、地図情報及び降雨情報を記憶し、通信端末装置2からの要求に応じて、降雨に係る情報を要求元の通信端末装置2にネットワークNを介して送信する。ネットワークNは、デジタル回線網や光ファイバ網等のインターネット及び携帯電話網を含んで構成される。また、サーバ装置1は、ネットワークNを介して車両3と通信を行う。車両3は、車両3に係る車両情報をセンサ等で取得し、該車両情報を基地局BS及びネットワークNを介して送信する、いわゆるプローブカーである。サーバ装置1は、車両3から送信された車両情報を記憶し、記憶した車両情報に基づいて降雨情報を生成する。なお、地図情報、降雨情報、及び車両情報については後述する。
通信端末装置2は、可搬型であり、二輪車(移動体)4に搭載又は二輪車4を使用するユーザに携帯される。即ち、実施の形態1において、二輪車4の位置及び移動する方向と通信端末装置2の位置及び移動する方向とは同一であるとする。通信端末装置2は、二輪車4の移動先の降雨に係る情報をユーザに報知するために、反復的に基地局BS及びネットワークNを介してサーバ装置1と通信を行う。通信端末装置2はディスプレイ24aを備える。通信端末装置2は、サーバ装置1との通信により、例えば、「この先、雨が降っています。」等のメッセージ画像をディスプレイ24aに表示する。なお、実施の形態1においては移動体を二輪車4として説明したが、例えば三輪車など他の種類の移動体であってもよい。
図2は、通信端末装置2の構成を示すブロック図である。通信端末装置2が備えるCPU21は、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU等により構成される。またCPU21には、バスを介して、一時記憶部22、記憶部23、出力部24、操作部25、通信部26、及び位置検出部27が接続されている。CPU21は記憶部23に記憶されている制御プログラム23aを読出し、各部を制御する。
一時記憶部22は、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)等のメモリにより構成される。一時記憶部22は、CPU21が制御プログラム23aによる処理を行うことによって生ずる各種データを一時記憶する。
記憶部23は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリにより構成される。記憶部23には、制御プログラム23aが記憶されている。制御プログラム23aは、サーバ装置1との通信により行う処理内容と、通信端末装置2が備える各部を制御するための処理内容とが記述されたプログラムである。また、記憶部23には、識別情報23bが記憶されている。識別情報23bは、通信端末装置2の製造番号等の通信端末装置2を識別する情報である。
出力部24には、ディスプレイ24aと、スピーカ24bとが接続されている。出力部24は、CPU21から出力される信号に基づき、ディスプレイ24aに画像又は映像を表示させ、スピーカ24bから音声を出力させる。なお、ディスプレイ24a及びスピーカ24bは夫々、本発明における報知部に相当する。
操作部25は、ユーザの操作を受け付ける押しボタン、タッチパネル等のユーザインターフェースにより構成される。操作部25は、ユーザの操作により受け付けた情報をCPU21に出力する。
通信部26は、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、LTE(Long Term Evolution)、又は無線LAN等を用いて無線通信を行い、基地局BSとの通信接続制御を行う。通信部26は、基地局BSを介してネットワークNと接続可能に構成され、サーバ装置1と情報の送受信を行う。
位置検出部27は、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS電波を受信するように構成され、通信端末装置2の位置を検出する。ここで、実施の形態1においては、通信端末装置2の位置と二輪車4の位置とは同一であるとする。位置検出部27は、検出した二輪車4の位置に係る位置情報をCPU21へ出力する。
図3は、サーバ装置1の構成を示すブロック図である。サーバ装置1が備えるCPU11は、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU等により構成される。また、CPU11には、バスを介して、一時記憶部12、記憶部13、通信部14、入出力部15が接続されている。CPU11は後述の記憶部13に記憶されている制御プログラム13aを読出し、各部を制御する。
一時記憶部12は、SRAM、DRAM等のメモリにより構成される。一時記憶部12は、CPU11が制御プログラム13aによる処理を行うことによって生ずる各種データを一時記憶する。
記憶部13は、EEPROM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性メモリにより構成される。記憶部13には、制御プログラム13aが記憶されている。制御プログラム13aは、サーバ装置1が車両3及び通信端末装置2との通信により行う処理内容と、サーバ装置1が各部を制御するための処理内容とが記述されたプログラムである。
また記憶部13には、地図情報13bが記憶されている。地図情報13bは、例えば平面地図を表すためのデータが記憶されたデータベースであり、数値地図データ等の各地点の緯度及び経度等で表される2次元の座標値が、記憶された又は算出可能なデータが含まれている。また、地図情報13bは、記憶してある平面地図の各次元を所定間隔で区分けすることにより形成される矩形の領域、いわゆるメッシュに係るメッシュデータを記憶している。メッシュデータは、例えばメッシュを形成する4点の座標値に対応付けてメッシュを識別する領域IDが記憶されたテーブル形式のデータである。なお、所定間隔は、50m、500m、1km等である。地図情報13bは、一の間隔により形成された領域のみを記憶していてもよいし、複数の間隔夫々により形成される領域を記憶していてもよい。
図4は、地図情報13bを概念的に表した説明図である。以下、図中において矢印で示す方向を南北方向及び東西方向として説明する。なお、実施の形態1においては説明の便宜上、南北、東西としたが、これに限定されるものではない。
図4には、複数の領域で構成された平面地図が示されている。複数の領域は、平面地図の東西方向及び南北方向に所定間隔で区分けされて形成される。東西方向に区分けされた区間は、東西方向の西側から東側に向かってA,B,C,・・・等のアルファベットが付されて識別される。また、南北方向に区分けされた区間は、南北方向の北側から南側に向かって1,2,3,・・・等の数字が付されて識別される。実施の形態1において上述の領域を識別する領域IDは、アルファベット及び数字を用いる。例えば、東西方向の区間Bと南北方向の区間3とが交差する領域の領域IDはB3とする。なお、実施の形態1においては、南北方向の区間をアルファベットで識別し、東西方向の区間を数字で識別するようにしたが、南北、東西方向の区間夫々が識別できれば、他の識別子を用いてもよい。
また、図4中における斜線が示された領域は、対応する場所が降雨状態であることを示し、それ以外の領域は対応する場所が降雨状態ではないことを示す。
また記憶部13には、降雨情報13cが記憶されている。降雨情報13cは、地図情報13bと対応付けて記憶され、領域毎の降雨の有無を示す情報が記憶されている。図5は、降雨情報13cの具体例を示す説明図である。降雨情報13cは、領域ID毎に降雨の有無を示すフラグが記憶されたテーブルである。フラグの値が0のときは降雨状態では無いことを示し、フラグの値が1のときは降雨状態であることを示す。例えば、図4中のA1の領域においては降雨状態ではないため、図5中においてはフラグの値が0となり、図4中のC1の領域においては降雨状態であるため、図5中においてはフラグの値が1となる。
更に記憶部13には、車両情報13dが記憶されている。車両情報13dは、後述の通信部14にて受信した複数の車両3,3,・・・夫々に係る情報である。例えば、車両情報13dは、車両3を識別する車両ID毎に車両3の位置情報及びワイパーの作動状態を示す情報を記憶したテーブルである。ワイパーの作動状態を示す情報とは、例えばワイパーのスイッチがオン又はオフを示す情報である。CPU11は、車両情報13dを用いて、降雨情報13cを生成する。CPU11は、後述の通信部14を介して複数の車両3,3,・・・と反復的に通信を行うことで、車両情報13dを取得し、降雨情報13cを反復的に生成する。なお、CPU11は、制御プログラム13aを実行することにより通信部14を介して車両情報13dを取得しており、本発明の取得部として機能する。
ここで、CPU11が車両情報13dから降雨情報13cを生成する処理の一例を以下に説明する。なお、以下では降雨情報13c及び車両情報13dは夫々、上述のテーブル形式のデータとして説明する。CPU11は、車両情報13dの各レコードに含まれる位置情報及び地図情報13bに含まれるメッシュデータに基づいて、車両情報13dのレコードを分類する。具体的にはCPU11は、領域夫々に対応付けて車両情報13dに含まれるレコード群を一時記憶部12に記憶する。各領域に対応付ける基準は、車両情報13dの各レコードに含まれる位置情報が領域に含まれる位置を示す情報であるか否かにより行う。次いでCPU11は、車両情報13dに含まれるワイパーの作動状態を示す情報に基づいて、領域毎の降雨の有無を判定する。具体的には、CPU11は、一の領域に対応付けて記憶された車両情報13dのレコード群において、ワイパーの作動状態を示す情報におけるワイパーのスイッチがオンであることを示すレコードの割合により、その領域の降雨の有無を判定する。CPU11は例えば、上述のレコードの割合が5割以上であったとき、降雨有と判定する。その後、CPU11は、上述の判定結果に基づき、領域ID毎に降雨の有無を示すフラグが記憶されたテーブル、即ち降雨情報13cを生成する。なお、CPU11は、制御プログラム13aを実行することにより車両情報13dから降雨情報13cを生成しており、本発明の生成部として機能する。
通信部14は、ネットワークNと接続可能に構成され、通信端末装置2及び車両3と情報の送受信を行う。
入出力部15は、外部からキーボード、ディスプレイ等の入出力装置が接続され、入出力装置からの入力信号をCPU11に出力し、CPU11からの出力信号を入出力装置に出力する。
上述した、サーバ装置1及び通信端末装置2の構成において、通信端末装置2が備えるCPU21は、反復的に位置検出部27に指令を出して自己の現在位置を検出する。CPU21は、位置検出部27にて検出した位置情報及び記憶部23に記憶された識別情報23bを含んだ信号を、通信部26を介してサーバ装置1に反復的に送信する。サーバ装置1が備えるCPU11は、通信端末装置2から送信された信号を、通信部14を介して受信する。CPU11は、受信した信号に基づいて、二輪車4の移動方向を判定し、所在する領域を特定する。CPU11は、記憶部13に記憶された降雨情報13cを参照し、所在する領域が降雨状態であるか否かを判定する。またCPU11は判定した二輪車4の移動方向、特定した所在する領域、及び記憶部13に記憶された降雨情報13cから、所在する領域の移動方向側に隣接する領域が降雨状態であるか否かを判定する。CPU11は、所在する領域が降雨状態であり、隣接する領域が降雨状態でない場合、第1の信号を通信端末装置2に送信する。CPU11は、所在する領域が降雨状態でなく、隣接する領域が降雨状態である場合、第2の信号を通信端末装置2に送信する。通信端末装置2が備えるCPU21は、通信部26を介して第1の信号を受信した場合、出力部24を介して移動先が降雨でないことを示すメッセージ画像をディスプレイ24aに表示させる。また、CPU21は、通信部26を介して第2の信号を受信した場合、出力部24を介して移動先が降雨であることを示すメッセージ画像をディスプレイ24aに表示させる。
以上の処理をサーバ装置1及び通信端末装置2が行うことにより、二輪車4のユーザは、移動先の降雨に係る情報を知ることができるので、雨具の着用の準備等を事前に行うことができる。以下、サーバ装置1及び通信端末装置2の夫々の処理手順を詳述する。
図6は、通信端末装置2の処理手順を示すフローチャートである。通信端末装置2が備えるCPU21は、位置情報を取得すべき所定のタイミングにあるか否かを判定する(ステップS11)。例えばCPU21は、所定時間毎に位置検出部27に指令を出すように構成されており、所定時間が経過する都度、所定のタイミングであると判定する。所定時間は例えば1秒である。所定のタイミングでないと判定した場合(S11:NO)、CPU21は処理を待つ。ここで、CPU21は、時間を計測するときに、通信端末装置2にタイマ(図示略)を備えて計測してもよいし、時間計測用のプログラム(図示略)を実行することによって計測してもよい。
所定のタイミングであると判定した場合(S11:YES)、CPU21は位置検出部27に指令を出し、二輪車4の位置情報を取得する(ステップS12)。次いで、CPU21は通信部26に指令を出し、サーバ装置1に信号を送信する(ステップS13)。送信する信号は、具体的には、ステップS12で取得した二輪車4の位置情報及び記憶部23に記憶された識別情報23bを含んだ信号である。なお、ステップS13においてCPU21は制御プログラム23aを実行することにより、本発明の位置情報送信部として機能する。
次いで、CPU21は、計時を開始する(ステップS14)。ステップS14においてもステップS11と同様に、CPU21はタイマによって又は時間計測用のプログラムを実行することによって時間を計測する。その後、CPU21は、通信部26にてサーバ装置1からの信号を受信したか否かを判定する(ステップS15)。信号を受信したと判定した場合(S15:YES)、CPU21は出力部24を介して、ディスプレイ24a又はスピーカ24bに指令を出し、受信した信号に応じた報知を行い(ステップS16)、処理を終える。ステップS16において、ディスプレイ24a又はスピーカ24bは、受信した信号に応じて報知内容が異なる2種類の報知を行う。1種類目の報知は、二輪車4が現在の移動方向に進んだ場合に移動先が降雨状態でないことを示す報知であり、例えばディスプレイ24aに、「この先、雨は降っていません。」等のメッセージ画像を表示させる。2種類目の報知は、二輪車4が現在の移動方向に進んだ場合に移動先が降雨状態であることを示す報知であり、例えばディスプレイ24aに、「この先、雨が降っています。」等のメッセージ画像を表示させる。なお、実施の形態1においてCPU21は、上述の移動先が降雨状態であるか否かを報知させることができればよく、報知する種類によってスピーカ24bから出力する音声の種類を変更するようにしてもよい。なお、ステップS15において、CPU21は制御プログラム23aを実行することにより、本発明の判定結果受信部として機能する。
一方、ステップS15にてサーバ装置1からの信号を受信していないと判定した場合(S15:NO)、CPU21は、ステップS14において計時を開始した後、所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS17)。所定時間とは、CPU21がステップS13で信号を送信した後、サーバ装置1から信号を受信するまでの許容可能な待ち時間であり、例えば10秒などとすればよい。
所定時間を経過していないと判定した場合(S17:NO)、CPU21は、処理をステップS15に戻す。一方、所定時間を経過したと判定した場合(S17:YES)、CPU21はステップS16で開始した計時を終了し(ステップS18)、処理をステップS12に戻す。ステップS18においては、ステップS14の計時をタイマにより行っていた場合はタイマをリセットし、時間計測用のプログラムを実行していた場合はその実行を終える。
図6に示した処理を通信端末装置2が行うことによって、二輪車4を使用して移動しているユーザは、通信端末装置2を特に操作することなくサーバ装置1と通信を行い、移動方向に進んだときの移動先が降雨状態であるか否かを知ることができる。
図7は、サーバ装置1の処理手順を示すフローチャートである。サーバ装置1のCPU11は、図6中のステップS13で送信された通信端末装置2からの信号を通信部26にて受信したか否かを判定する(ステップS21)。具体的には、通信部26にて受信した信号に、二輪車4の位置情報及び通信端末装置2の識別情報23bが含まれているか否かにより判定する。受信していないと判定した場合(S21:NO)、CPU11は処理を待つ。なお、ステップS21においてCPU11は制御プログラム13aを実行することにより、本発明の位置情報受信部として機能する。
通信端末装置2から送信された信号を受信したと判定した場合(S21:YES)、所定回数以上受信したか否かを判定する(ステップS22)。具体的にはCPU11は、ステップS21で受信した信号に含まれる識別情報23bに対応付けて一時記憶部12に記憶してある位置情報の数が、所定回数を示す数以上であるか否かにより判定する。所定回数とは、後述の通信端末装置2の移動方向を判定するために要する回数であり、少なくとも2回以上である。所定回数以上受信していないと判定した場合(S22:NO)、CPU11は、ステップS21で受信した信号に含まれる識別情報23bに対応付けて、位置情報を一時記憶部12に記憶し(ステップS23)、処理をステップS21に戻す。なお、ステップS22における所定回数は、図6中のステップS11における二輪車4の位置を検出すべきタイミング、又はステップS17において設定された所定時間に応じて変更するようにしてもよい。
所定回数以上受信したと判定した場合(S22:YES)、CPU11は、二輪車4の移動方向を判定する(ステップS24)。例えば、CPU11は、一時記憶部12に最初に記憶された位置の情報における座標を始点とし、一時記憶部12に最後に記憶された位置の情報における座標を終点としたときの、始点及び終点間のベクトルの向きを移動方向とする。なお、CPU11はステップS24において制御プログラム13aを実行することにより、方向判定部として機能する。
次いで、CPU11は、ステップS21で受信した信号に含まれる二輪車4の位置情報に基づいて、通信端末装置2が所在する所在領域を特定する(ステップS25)。具体的には、CPU11は、位置情報における座標値が含まれる領域を特定する。なお、CPU11はステップS25において制御プログラム13aを実行することにより、特定部として機能する。
次いで、CPU11は信号送信処理を行う(ステップS26)。信号送信処理は、上述の図6中のステップS15における報知を通信端末装置2に行わせるための信号を送信する処理であり、詳細は後述する。その後、CPU11は、ステップS23で一時記憶部12に記憶した位置情報を削除し(ステップS27)、処理を終える。
図8は、サーバ装置1における信号送信処理の処理手順を示すフローチャートである。サーバ装置1のCPU11は、記憶部13に記憶されている降雨情報13cを参照し、ステップS25で特定した所在領域が降雨状態であるか否かを判定する(ステップS31)。所在領域が降雨状態であると判定した場合(S31:YES)、降雨情報13cを参照し、隣接領域が降雨状態であるか否かを判定する(ステップS32)。ここで、隣接領域とは、所在領域に相当する領域における、図7中のステップS24で判定した移動方向側に隣接する領域である。例えば、所在領域を図4中のB3とし、移動方向が東向きとしたとき、隣接領域はC3となる。なお、CPU11はステップS31において制御プログラム13aを実行することにより、本発明における所在領域降雨判定部として機能する。また、CPU11はステップS32において制御プログラム13aを実行することにより、本発明における降雨判定部として機能する。
ステップS32において、隣接領域が降雨状態であると判定した場合(S32:YES)、CPU11は、図7中のステップS27に処理を戻す。
一方、隣接領域が降雨状態ではないと判定した場合(S32:NO)、CPU11は通信部14にて通信端末装置2に第1の信号を送信する(ステップS33)。第1の信号は、図6中のステップS16において、通信端末装置2に上述の1種類目の報知、即ち二輪車4が現在の移動方向に進んだ場合に移動先が降雨状態ではないことを示す報知を行わせる情報が含まれた信号である。その後、CPU11は図7中のステップS27に処理を戻す。なお、ステップS33においてCPU11は制御プログラム13aを実行することにより、本発明の判定結果送信部として機能する。
また、ステップS31において所在領域が降雨状態でないと判定した場合(S31:NO)、隣接領域が降雨状態であるか否かを判定する(ステップS34)。ここで、ステップS34における処理は、ステップS32における処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。隣接領域が降雨状態でないと判定した場合(S34:NO)、CPU11は図7中のステップS27に処理を戻す。
隣接領域が降雨状態であると判定した場合(S34:YES)、CPU11は第2の信号を通信端末装置2に送信する(ステップS35)。第2の信号は、図6中のステップS16において、通信端末装置2に上述の2種類目の報知、即ち二輪車4が現在の移動方向に進んだ場合に移動先が降雨状態であることを示す報知を行わせる情報が含まれた信号である。その後CPU11は、図7中のステップS27に処理を戻す。なお、ステップS35においてCPU11は制御プログラム13aを実行することにより、本発明の判定結果送信部として機能する。
以上の構成及び処理により、サーバ装置1は、通信端末装置2から送信された情報に基づいて移動体の移動先を予測し、その移動先の降雨に係る情報を通信端末装置2に送信することができる。そのため、通信端末装置2のユーザは、例えば雨具の着用の準備を事前に行うことができ、利便性が向上する。また、サーバ装置1は、移動先を通信端末装置2の移動方向により進入する領域、即ち隣接領域を予測することができるため、より二輪車4の移動する可能性の高い場所の降雨に係る情報を提供することができる。また、サーバ装置1は、所在領域が降雨状態であり、隣接領域が降雨状態でないときに第1の信号を送信する。そのため、通信端末装置2のユーザは例えば、降雨状態にない領域に侵入した際に、移動により降雨に遭うことを懸念せずに雨具を取り外すことができる。また、サーバ装置1は、所在領域が降雨状態ではなく、隣接領域が降雨状態であるときに第2の信号を送信する。そのため、通信端末装置2のユーザは例えば、降雨状態である領域に移動する前に雨具の着用を準備することができる。また、サーバ装置1は、通信端末装置2が複数回に亘って送信した位置情報の履歴によって、二輪車4の移動方向を判定することができる。更に、サーバ装置1は、複数の車両3,3,・・・との通信により取得した車両情報13dから、降雨情報を生成することができる。
(実施の形態2)
上述の実施の形態1では、地図情報13bに道路情報が含まれていない場合について説明した。実施の形態2においては、地図情報13bに道路情報が含まれている場合について説明する。なお、以下で説明する構成及び作用を除くその他の構成及び作用は上述の実施の形態1と同様であるため、同様な構成に関する詳細な説明及びその作用効果の説明は簡潔のため省略する。
実施の形態2において、サーバ装置1が備える記憶部13に記憶された地図情報13bは、道路情報を含む。道路情報とは例えば、交差点をノードとし、道路をリンクとする、ネットワーク形式のデータである。各ノードには、平面地図上の2次元の座標値が付加して記憶されている。また、各リンクには領域の境界と交差する箇所の2次元の座標値が付加して記憶されている。
図9は、実施の形態2における地図情報13b及び降雨情報13cを概念的に表した説明図である。道路Rは、交差点の無い1本の道路であり、A3、B3、B4、C4、C3、D3、及びE3を通過する。地点R1は、B3に含まれる道路R上の1地点であり、地点R2はC4に含まれる道路R上の1地点である。なお、実施の形態2においては、説明の便宜上、1本の道路Rのみを示したが、複数本の道路が示されていてもよい。
図10は、サーバ装置1の処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS41〜ステップS44までの処理は、実施の形態1における図7中のステップS21〜ステップS24までの処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。また、ステップS47〜ステップS49までの処理は、実施の形態1における図7中のステップS25〜ステップS27までの処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
サーバ装置1のCPU11は、ステップS41で受信した信号に含まれる二輪車4の位置情報及び記憶部13に記憶された地図情報13bに含まれる道路情報に基づいて、二輪車4の移動道路を判定する(ステップS45)。その後、CPU11は、ステップS44で判定した移動方向及びステップS45で判定した移動道路に基づいて、二輪車4のステップS45で判定した移動道路における進行方向を判定し(ステップS46)、処理をステップS47以降へと進める。なお、CPU11はステップS45において制御プログラム13aを実行することにより本発明の移動道路判定部として機能する。また、CPU11はステップS46において制御プログラム13aを実行することによって本発明の進行方向判定部として機能する。
ここで、サーバ装置1によるステップS48の信号送信処理の処理手順は、実施の形態1における図8に示した処理手順と同様であるため詳細な説明は省略するが、実施の形態2において、隣接領域の定義が異なるため、以下に説明する。
実施の形態2において隣接領域は、図10中のステップS47で特定した所在領域に相当する領域に隣接し、かつ二輪車4がステップS45で判定した移動道路をステップS46で判定した進行方向に進んだ場合に進入すべき領域である。例えば、二輪車4が道路Rの地点R1の位置からサーバ装置1に信号を送信し、信号を受信したサーバ装置1が、移動方向を東向き、移動道路を道路R、進行方向を東向きと判定し、所在領域をB3と特定した場合、実施の形態2において隣接領域はB4となる。そのため、B3及びB4とで降雨状態が同じであるため、サーバ装置1は通信端末装置2に信号を送信しない。
また、二輪車4が道路Rの地点R2の位置からサーバ装置1に信号を送信し、信号を受信したサーバ装置1が、移動方向を東向き、移動道路を道路R、進行方向を東向きと判定し、所在領域をC4と特定した場合、実施の形態2において隣接領域はC3となる。そのためC4が降雨状態で無く、C3が降雨状態であるため、サーバ装置1は通信端末装置2に第2の信号を送信する。
以上の構成及び処理により、サーバ装置1は、二輪車4の移動している移動道路の情報を用いて移動先を予測することができる。また、サーバ装置1は、二輪車4の移動先を隣接領域として予測することにより、予測精度を高めることができる。
(実施の形態3)
上述の実施の形態1及び2におけるサーバ装置1は、所在領域及び所在領域に隣接する隣接領域の降雨の有無を判定することによって、判定結果に応じた処理を行った。実施の形態3においては、更に隣接領域に隣接する第2隣接領域の降雨の有無を判定する。なお、以下で説明する構成及び作用を除くその他の構成及び作用は上述の実施の形態1と同様であるため、同様な構成に関する詳細な説明及びその作用効果の説明は簡潔のため省略する。
図11は、実施の形態3におけるサーバ装置1による信号送信処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS51、ステップS52、及びステップS56は夫々、実施の形態1における図8中のステップS31、ステップS32、及びステップS34と同様であるため、詳細な説明は省略する。
サーバ装置1のCPU11は、ステップS52において隣接領域が降雨状態ではないと判定した場合(S52:NO)、第2隣接領域が降雨状態であるか否かを判定する(ステップS53)。第2隣接領域は、隣接領域に相当する領域における、図7中のステップS24で判定した移動方向側に隣接する領域である。例えば、所在領域を図4中のB3とし、移動方向が東向きとしたとき、隣接領域はC3となり、第2隣接領域はD3となる。なお、CPU11はステップS53において制御プログラム13aを実行することにより第2隣接領域降雨判定部として機能する。
第2隣接領域が降雨状態であると判定した場合(S53:YES)、CPU11は通信部14に指令を出し、通信端末装置2に第1の信号を送信する(ステップS54)。第2隣接領域が降雨状態ではないと判定した場合(S53:NO)、CPU11は通信部14に指令を出し、通信端末装置2に第2の信号を送信する(ステップS55)。実施の形態3において、第1の信号及び第2の信号は共に、二輪車4が現在の移動方向に進んだ場合に移動先が降雨でないことを示す報知を、通信端末装置2に行わせる情報が含まれた信号であるが、通信端末装置2に行わせる報知の程度が異なる。通信端末装置2は例えば、第1の信号を受信した場合、「この先、雨は降っていません。」というメッセージ画像をディスプレイ24aに表示させる。また、通信端末装置2は例えば、第2の信号を受信した場合、「しばらく先まで雨は降っていません。」というメッセージ画像をディスプレイ24aに表示させる。なお、ステップS54及びステップS55において、CPU11は制御プログラム13aを実行することにより本発明の判定結果送信部として機能する。
また、CPU11は、ステップS56において隣接領域が降雨状態であると判定した場合(S56:YES)、第2隣接領域が降雨状態であるか否かを判定する(ステップS57)。ステップS57における処理は、ステップS53における処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、CPU11はステップS57において制御プログラム13aを実行することにより第2隣接領域降雨判定部として機能する。
第2隣接領域が降雨状態であると判定した場合(S57:YES)、CPU11は通信部14に指令を出し、通信端末装置2に第3の信号を送信する(ステップS58)。第2隣接領域が降雨状態ではないと判定した場合(S57:NO)、CPU11は通信部14に指令を出し、通信端末装置2に第4の信号を送信する(ステップS59)。実施の形態3において、第1の信号及び第2の信号は共に、二輪車4が現在の移動方向に進んだ場合に移動先が降雨状態であることを示す報知を、通信端末装置2に行わせる情報が含まれた信号であるが、通信端末装置2に行わせる報知の程度が異なる。通信端末装置2は例えば、第1の信号を受信した場合、「しばらく先まで雨が降っています。」というメッセージ画像をディスプレイ24a表示させる。また、通信端末装置2は例えば、第2の信号を受信した場合、「この先、雨が降っています。」というメッセージ画像をディスプレイ24aに表示させる。なお、ステップS58及びステップS59において、CPU11は制御プログラム13aを実行することにより、本発明の判定結果送信部として機能する。
以上の構成及び処理により、サーバ装置1は、隣接領域及び第2隣接領域の降雨の有無を判定し、その判定結果に応じた信号を送信することができ、通信端末装置2は、送信された信号に応じた報知をすることができる。そのため、信号を受信した通信端末装置2のユーザは、二輪車4の移動先における降雨の有無だけでなく、降雨の状態が続く程度又は、降雨状態でない状態が続く程度を知ることができる。
なお、実施の形態3においては、上述の箇所以外は実施の形態1と同様であることを示したが、実施の形態2と同様であってもよい。その場合、第2隣接領域は、隣接領域に相当する領域に隣接し、かつ二輪車4が移動道路を進行方向に移動したときに進入すべき領域となる。例えば、二輪車4が道路Rを東向きに移動し、通信端末装置2がB3内のR1の地点からサーバ装置1に信号を送信した場合、サーバ装置1は、隣接領域をB4とし、第2隣接領域をC4とする。
(実施の形態4)
実施の形態1及び2においては、降雨情報13cは降雨の有無を示すフラグにより構成される例を説明した。実施の形態4においては、降雨情報13cは降雨の程度を示す程度情報により構成される例を説明する。なお、以下で説明する構成及び作用を除くその他の構成及び作用は上述の実施の形態1及び2と同様であるため、同様な構成に関する詳細な説明及びその作用効果の説明は簡潔のため省略する。
通信端末装置2の記憶部13に記憶される降雨情報13cは、降雨の程度を示す程度情報が含まれている。程度情報とは例えば、降雨でないことを示す情報、降雨状態が小雨であることを示す情報、降雨状態が通常であることを示す情報、及び降雨状態が大雨であることを示す情報である。実施の形態4において、降雨情報13cは領域ID毎に降雨の有無を示すフラグに代えて、程度情報が記憶されたテーブルである。
実施の形態4において、記憶部13に記憶される車両情報13dは、更に車速の程度を示す情報を含む。車速の程度を示す情報とは、低速、中速、及び高速を示す情報である。また、実施の形態4においては、車両情報13dに記憶されているワイパーの作動状態を示す情報は、ワイパーの動作の速度を示す情報である。ワイパーの動作の速度を示す情報とは例えば、動作なし、間欠動作、低速動作、又は高速動作等である。実施の形態4において、車両情報13dは、車両ID毎に車両3の位置情報、ワイパーの作動状態を示す情報、及び車速の程度を示す情報がテーブル形式で記憶されている。
実施の形態4において、CPU11は車両情報13dから降雨情報13cを生成するときに、程度情報を生成する。記憶部13には、CPU11が車両情報13dから程度情報を生成するときに参照する対応表を記憶されている。図12は、実施の形態4における車両情報13dから程度情報を生成するときに参照する対応表の具体例を示す説明図である。車両情報13dに含まれるワイパーの作動状態を示す情報及び車速の程度を示す情報毎に、「0」〜「5」の評価点数が示されている。評価点数は、車両3毎の降雨の程度を示す点数であり、点数が「0」は降雨状態でないことを示し、点数が「1」〜「5」においては、点数が高くなるにつれて強い降雨状態であることを示す。なお、実施の形態4においては、評価点数を「0」〜「5」としたが、それ以外の点数であってもよい。具体的には、ワイパーの動作の速度が一定であったときに車速が高速になるにつれて降雨の強さが弱くなり、車速が一定であったときにワイパーの動作の速度が速くなるにつれて降雨の強さが強くなるように、対応表が作成されていればよい。
ここで、CPU11が車両情報13dから降雨情報13cを生成する処理の一例においては、以下に説明する箇所以外においては上述の実施の形態1において説明した処理と同様であるため詳細な説明は省略する。実施の形態1においては、CPU11は、領域夫々に対応付けて一時記憶部12に車両情報13dのレコード群を記憶した後、領域毎の降雨の有無を判定する処理を行った。実施の形態4においては、その処理に代えて、降雨の程度を判定する処理を行う。具体的には、CPU11は、一の領域に対応付けて記憶された車両情報13dのレコード毎に、ワイパーの作動状態を示す情報及び車速の程度を示す情報と、図11に示した対応表とを照合して評価点数を取得する。CPU11は取得したレコード毎の評価点数から、一の領域についての平均を算出する。CPU11は、算出した平均点及び予め設定された基準を用いて降雨の程度を判定する。CPU11は予め設定された基準によって、例えば平均が0〜1の場合は降雨でないことを示す情報、1〜2の場合は降雨状態が小雨であること示す情報、2〜4の場合は降雨状態が通常であることを示す情報、及び4〜5の場合は降雨状態が大雨であることを示す情報とする。その後、CPU11は、上述の降雨の程度における判定結果に基づき、領域ID毎に程度情報が記憶されたテーブル、即ち降雨情報13cを生成する。
サーバ装置1は、上述の降雨情報13cを用いて、図8に示す信号送信処理を行う。図8中のステップS32及びステップS34において、CPU11は記憶部13に記憶された降雨情報13cを参照して降雨の程度を判定することにより、降雨の有無を判定する。具体的にはCPU11は、降雨情報13cを参照したときに降雨でないことを示す情報であったとき、降雨無と判定し、それ以外においては降雨有と判定する。なお、CPU11は、図8中のステップS32及びステップS34において制御プログラム13aを実行することにより、本発明における降雨判定部及び程度判定部として機能する。なお、実施の形態4においては、CPU11は、1つのステップにおいてCPU11を降雨判定部及び程度判定部として機能したが、一方のステップにおいて降雨判定部として機能し、他方のステップにおいて程度判定部として機能するように、2つのステップに分けて処理を行ってもよい。
また、図8中のステップS35において、CPU11は通信部14に指令を出し、ステップS34において降雨情報13cを参照したときの程度情報の種別に応じて第2の信号に含む情報を変えて通信端末装置2に送信する。第2の信号を受信した通信端末装置2は、図6中のステップS15において、その第2の信号に含まれる情報に応じて報知内容を変える。例えば、通信端末装置2のCPU21は、ディスプレイ24aに、「この先、小雨が降っています。」、「この先、大雨が降っています。」等のメッセージ画像を表示させる。
以上の構成及び処理により、サーバ装置1は、二輪車4による移動先における降雨の程度を通信端末装置2に送信することができ、通信端末装置2はその程度に応じた多段階の報知をすることができる。そのため、通信端末装置2のユーザは例えば、移動先が小雨であれば雨具を着用せず移動を続け、移動先が大雨であれば雨具の着用の準備をする等の柔軟な判断を行うことができる。
(実施の形態5)
実施の形態1〜4においては、二輪車4の移動方向は、通信端末装置2から送信される位置情報を含んだ信号を複数回サーバ装置1が受信することにより、サーバ装置1側で判定されていた。実施の形態5においては、二輪車4の移動方向は、通信端末装置2から送信される信号に含まれる移動方向に係る情報に基づいて、サーバ装置1側で判定する例を示す。なお、以下で説明する構成及び作用を除くその他の構成及び作用は上述の実施の形態1〜3と同様であるため、同様な構成に関する詳細な説明及びその作用効果の説明は簡潔のため省略する。
図13は、実施の形態5における通信端末装置2の構成を示すブロック図である。通信端末装置2は、方向検知部28を備える。方向検知部28は、例えばジャイロセンサーを含んで構成され、通信端末装置2の移動方向、即ち二輪車4の移動方向を検知する。
通信端末装置2のCPU21は、所定のタイミング毎に方向検知部28に指令を出し、二輪車4の移動方向を検知する。その後、CPU21は通信部26に指令を出し、方向検知部28が検知した二輪車4の移動方向を含んだ信号をサーバ装置1に送信する。なお、CPU21は移動方向を含んだ信号を送信するとき、制御プログラム23aを実行することにより、本発明の移動方向送信部として機能する。
サーバ装置1のCPU11は、通信端末装置2から送信される二輪車4の移動方向を含んだ信号を通信部14にて受信し、受信した信号に基づいて二輪車4の移動方向を判定する。なお、CPU11は通信端末装置2から移動方向を含んだ信号を受信するとき、制御プログラム13aを実行することにより、本発明の移動方向受信部として機能する。実施の形態1〜3においては、図7中のステップS22、ステップS23、及びステップS27の処理、又は図10中のステップS42、ステップS43、及びステップS49の処理により、サーバ装置1は、二輪車4の移動方向を判定した。実施の形態4においては、その処理を行うことなく二輪車4の移動方向を判定する。
以上の構成及び処理により、サーバ装置1は、通信端末装置2が検知した二輪車4の移動方向に基づいて、二輪車4の移動方向を判定することができる。そのため、通信端末装置2から送信される信号を複数回受信することなく、二輪車4の移動方向を判定することができる。なお、CPU21が方向検知部28に指令を出す所定のタイミングは、実施の形態1における図6中のステップS11と同様のタイミングであってもよいし、異なるタイミングであってもよい。また、二輪車4の移動方向を含んだ信号は、他に二輪車4の位置情報及び記憶部23に記憶された識別情報23bを含んでもよい。その場合、実施の形態1における図6中のステップS13で送信される信号は、二輪車4の位置情報、記憶部23に記憶された識別情報23b、及び二輪車4の移動方向が含まれる。
なお、実施の形態1〜5においては、地図情報13bに含まれる平面地図の各次元を区分けした矩形状の領域としたが、それ以外の形状であってもよい。例えば、六角形、三角形等の形状であってもよいし、複数の形状を有する行政区画であってもよい。
また、実施の形態1〜5においては、通信端末装置2のCPU21は、位置検出部27または、方向検知部28に指令を出すタイミングは予め設定されたタイミングであったが、そのタイミングを可変としてもよい。例えば、通信端末装置2の移動速度、即ち二輪車4の移動速度に応じてタイミングを可変としてもよい。その場合、通信端末装置2に加速度センサ等の移動速度を検出できる機構を備えることにより実現できる。
また、実施の形態1〜5においては、車両情報13dはワイパーの作動状態を示す情報が含まれていることを説明したが、降雨を検出するセンサの検知状態を示す情報であってもよい。センサの検知状態を示す情報は、降雨の検出の有無の情報又は検出した降雨の程度の情報であればよい。
また、実施の形態1〜5においては、一の通信端末装置2と一のサーバ装置1とが通信を行うことを説明したが、複数の通信端末装置2と一のサーバ装置1とが通信を行うようにしてもよい。その場合、サーバ装置1が複数の通信端末装置2の識別情報23bを含む情報を記憶することにより実現することができる。
更に、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 サーバ装置(降雨情報送信装置)
2 通信端末装置
3 車両
11 CPU(取得部、生成部、位置情報受信部、所在領域降雨判定部、降雨判定部、方向判定部、特定部、判定結果送信部、第2隣接領域降雨判定部、方向判定部、移動道路判定部、進行方向判定部、程度判定部、移動方向受信部)
13 記憶部
13b 地図情報
13c 降雨情報
13d 車両情報
21 CPU(位置情報送信部、判定結果受信部、移動方向送信部)
24a ディスプレイ(報知部)
24b スピーカ(報知部)

Claims (13)

  1. 移動体の位置情報を取得し、取得した位置情報を送信する位置情報送信部を有する可搬型の通信端末装置と、地図情報及び該地図情報に対応付けて降雨情報を記憶する記憶部、並びに前記位置情報送信部から送信された位置情報を受信する位置情報受信部を有し、該位置情報受信部が受信した位置情報に基づいて、前記移動体の移動先の降雨に係る情報を前記通信端末装置に送信する降雨情報送信装置とを備える降雨情報提供システムであって、
    前記降雨情報送信装置は、
    前記位置情報受信部が受信した位置情報及び前記記憶部から読出した降雨情報に基づき、前記移動体の位置から所定距離離れた位置の降雨の有無を判定する降雨判定部と、
    該降雨判定部の判定結果に応じた情報を前記通信端末装置に送信する判定結果送信部と
    を備え、
    前記通信端末装置は、
    前記判定結果送信部から送信された情報を受信する判定結果受信部と、
    前記判定結果受信部が受信した情報に基づいて外部に報知をする報知部と
    を備えることを特徴とする降雨情報提供システム。
  2. 前記降雨情報送信装置は、
    前記通信端末装置から送信された情報に基づき、前記移動体の移動方向を判定する方向判定部を備え、
    前記降雨判定部は、前記移動体の位置から前記方向判定部が判定した移動方向に所定距離離れた位置の降雨の有無を判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の降雨情報提供システム。
  3. 前記地図情報は、区分けされた複数の領域の情報を含み、
    前記記憶部は、前記領域の情報に対応付けて前記降雨情報を記憶してあり、
    前記降雨情報送信装置は、
    前記位置情報及び前記記憶部から読出した地図情報に基づき、前記移動体が所在する所在領域を特定する特定部を備え、
    前記降雨判定部は、前記特定部が特定した所在領域の前記移動方向側に隣接する隣接領域の降雨の有無を判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項2に記載の降雨情報提供システム。
  4. 前記降雨情報送信装置は、
    前記隣接領域の前記移動方向側に隣接する第2隣接領域の降雨の有無を判定する第2隣接領域降雨判定部を備え、
    前記判定結果送信部は、前記降雨判定部の判定結果と前記第2隣接領域降雨判定部の判定結果とに応じた情報を送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項3に記載の降雨情報提供システム。
  5. 前記地図情報は、道路情報を含み、
    前記降雨情報送信装置は、
    前記通信端末装置から送信された情報に基づき、前記移動体の移動方向を判定する方向判定部と、
    前記位置情報及び前記記憶部から読出した地図情報に含まれる道路情報に基づき、前記移動体が移動する移動道路を判定する移動道路判定部と、
    該移動道路判定部が判定した移動道路及び前記方向判定部が判定した移動方向に基づいて、前記移動道路における前記移動体の進行方向を判定する進行方向判定部と
    を備え、
    前記降雨判定部は、前記移動体の位置から前記進行方向判定部が判定した進行方向に所定距離離れた前記移動道路における位置の降雨の有無を判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の降雨情報提供システム。
  6. 前記地図情報は、区分けされた複数の領域の情報を含み、
    前記記憶部は、前記領域の情報に対応付けて前記降雨情報を記憶してあり、
    前記降雨情報送信装置は、
    前記位置情報及び前記記憶部から読出した地図情報に基づき、前記移動体が所在する所在領域を特定する特定部を備え、
    前記降雨判定部は前記特定部が特定した所在領域に隣接し、かつ前記移動体が前記移動道路を前記進行方向に移動したときに進入すべき隣接領域の降雨の有無を判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項5に記載の降雨情報提供システム。
  7. 前記降雨情報送信装置は、
    前記隣接領域に隣接し、かつ前記移動体が前記移動道路を前記進行方向に移動したときに進入すべき第2隣接領域の降雨の有無を判定する第2隣接領域降雨判定部を備え、
    前記判定結果送信部は、前記降雨判定部の判定結果と前記第2隣接領域降雨判定部の判定結果とに応じた情報を送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項6に記載の降雨情報提供システム。
  8. 前記降雨情報は、降雨の程度を示す情報を含み、
    前記降雨情報送信装置は、
    前記隣接領域の降雨の程度を判定する程度判定部を備え、
    前記判定結果送信部は、前記降雨判定部の判定結果と前記程度判定部の判定結果とに応じた情報を送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項3又は6に記載の降雨情報提供システム。
  9. 前記降雨情報送信装置は、
    前記降雨情報に基づき、前記所在領域の降雨の有無を判定する所在領域降雨判定部を備え、
    前記判定結果送信部は、前記降雨判定部の判定結果と前記所在領域降雨判定部の判定結果が異なる場合に前記情報を送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項3、4、又は6から8の何れか一つに記載の降雨情報提供システム。
  10. 前記位置情報送信部は、前記位置情報を反復的に送信するようにしてあり、
    前記方向判定部は、複数の前記位置情報に基づいて前記移動方向を判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項2から9までの何れか一つに記載の降雨情報提供システム。
  11. 前記通信端末装置は、
    前記移動体の移動方向を検知する方向検知部と、
    該方向検知部が検知した移動方向に係る情報を送信する移動方向送信部と
    を備え、
    前記降雨情報送信装置は、
    前記移動方向送信部から送信された移動方向に係る情報を受信する移動方向受信部を備え、
    前記方向判定部は、前記移動方向受信部が受信した移動方向に係る情報に基づいて前記移動方向を判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項2から9までの何れか一つに記載の降雨情報提供システム。
  12. 前記降雨情報送信装置は、
    複数の車両夫々から、該車両の位置の情報と該車両に設けられたワイパーの作動状態又は降雨を検知するセンサの検知状態とを含む車両情報を取得する取得部と、
    前記車両情報に基づいて前記降雨情報を生成する生成部と
    を備えることを特徴とする請求項1から11までの何れか一つに記載の降雨情報提供システム。
  13. 地図情報及び該地図情報に対応付けて降雨情報を記憶する記憶部、並びに移動体の位置情報を受信する受信部を有し、該受信部が受信した位置情報に基づいて、前記移動体の移動先の降雨に係る情報を送信する降雨情報送信装置において、
    前記受信部が受信した位置情報及び前記記憶部から読出した降雨情報に基づき、前記移動体の位置から所定距離離れた位置の降雨の有無を判定する判定部と、
    該判定部の判定結果に応じた情報を送信する送信部と
    を備えることを特徴とする降雨情報送信装置。
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