JP2013078511A - 歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台 - Google Patents

歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台 Download PDF

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Abstract

【課題】ダウエルピンを使用しなくても歯形模型を所要の通りに取り扱うことができる歯科技工用歯形模型を提供する。
【解決手段】固定用プレート6と、固定用プレート6を支持するための基台本体部10を有する支持基台8と、を備えた歯科技工用作業模型。基台本体部10には第1連結突部16,18が設けられ、第1連結突部16,18の間に第2連結突部28が設けられる。固定用プレート6の下面には、第1連結突部16,18に対応して、第1連結凹部40が設けられ、第2連結突部28に対応して、第2連結凹部が設けられる。また、第1連結突部16,18の内側面には、複数の第1凹状部26が設けられ、第1連結凹部40の外側面には、複数の第1突状部48が設けられ、第2連結突部28の両側面には、複数の第2凹状部34が設けられ、第2連結凹部の両側面には、複数の第2凸状部が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、歯科治療などにおいて用いられる歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台に関する。
一般に、歯科治療などにおいて用いられる歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、固定用プレートに植設された複数のダウエルピンと、固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。支持基台は合成樹脂から形成され、その上面には、複数の挿入孔及び複数の柱状突部が設けられている。挿入孔は、支持基台の上面にその長手方向に間隔を置いて配設され、また柱状突部は、挿入孔の両側に且つ支持基台の上面における側縁より内側に配設されている。固定用プレートは石膏から形成され、その下面には、支持基台の複数の柱状突部に対応して複数の柱状凹部が設けられている。
固定用プレートに植設されたダウエルピンを支持基台の挿入孔に挿入することにより、固定用プレートが支持基台の上面に支持される。この支持状態では、支持基台の柱状突部と固定用プレートの柱状凹部とが相互に連結される。そして、歯形模型の所定部位を固定用プレートとともに切断し、切断した固定用プレートを支持基台の上面に支持させた状態で、切断した歯形模型を用いて所要の作業(例えば、歯冠補綴物の製作など)が行われる。このとき、切断した固定用プレートの柱状凹部と支持基台の柱状突部とが相互に連結されているので、切断した固定用プレートの支持基台に対する回転が抑制される。
特開2009−100880号公報
しかしながら、上述のような従来の歯科技工用作業模型では、固定用プレートに複数のダウエルピンを設ける構成であるので、この作業模型を製造する際には、ダウエルピンを別個に製作しなければならない。また、製作したダウエルピンを支持基台の挿入孔に挿入し、その後支持基台に枠部材を装着した後に、この枠部材内に石膏を流し込んで製作しており、その製造作業が煩雑である。
また、このような作業模型では、支持基台が合成樹脂から形成され、固定用プレートが石膏から形成され、またダウエルピンが金属(例えば、ステンレス鋼)から形成されているので、使用後に廃棄する際に、支持基盤(合成樹脂)、固定用プレート(石膏)及びダウエルピン(金属)にそれぞれ分別しなければならず、その廃棄も煩雑となる。
本発明の目的は、ダウエルピンを使用しなくても歯形模型を所要の通りに取り扱うことができ、また廃棄分別も容易に行うことができる歯科技工用歯形模型を提供することである。
本発明の他の目的は、歯科技工用歯形模型を容易に且つ安価に製作することができる歯科技工用作業模型の支持基台を提供することである。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートを支持するための基台本体部を有する支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型において、
前記基台本体部の上面には、その両側部に第1連結突部が設けられ、前記第1連結突部の間に第2連結突部が設けられ、前記第1及び第2連結突部は、上方に突出しているとともに、前記基台本体部の長手方向に延びており、
前記固定用プレートの下面には、前記基台本体部の前記第1連結突部に対応して、第1連結凹部が設けられ、前記第2連結突部に対応して、第2連結凹部が設けられ、前記第1及び第2連結凹部は、上方に延びているとともに、前記固定用プレートの長手方向に延びており、
また、前記基台本体部の前記第1連結突部の内側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の第1凹状部が設けられ、また前記固定用プレートの前記第1連結凹部の外側面には、前記第1連結突部の前記複数の第1凹状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に沿って複数の第1突状部が設けられており、
更に、前記基台本体部の前記第2連結突部の両側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の第2凹状部が設けられ、また前記第2連結凹部の両側面には、前記第2連結突部の前記複数の第2凹状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に沿って複数の第2凸状部が設けられており、
前記固定用プレートが前記基台本体部の上面に支持されると、前記基台本体部の第1及び第2連結突部と前記固定用プレートの前記第1及び第2連結凹部とが相互に連結されるとともに、前記第1及び第2連結突部の前記第1及び第2凹状部と前記第1及び第2連結凹部の前記第1及び第2凸状部とが相互に連結されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用作業模型では、前記基台本体部の前記第1連結突部の内側面は、内側に向けて下方に傾斜する第1内傾斜側面を有し、前記複数の第1凹状部は、前記第1内傾斜側面に前記基台本体部の長手方向に沿って設けられ、前記固定用プレートの前記第1連結凹部の外側面は、前記第1連結突部の前記第1内傾斜側面に対応して、内側に向けて下方に傾斜する第1外傾斜側面を有し、前記複数の第1凸状部は、前記第1外傾斜側面に前記固定用プレートの長手方向に沿って設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用作業模型では、前記基台本体部の前記第2連結突部の両側面は、外側に向けて下方に傾斜する第2外傾斜側面を有し、前記複数の第2凹状部は、前記第2外傾斜側面に前記支持基台の長手方向に沿って設けられ、前記固定用プレートの前記第2連結凹部の両側面は、外側に向けて下方に傾斜する第2内傾斜側面を有し、前記複数の第2凸状部は、前記第2内傾斜側面に前記固定用プレートの長手方向に沿って設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用作業模型では、前記第2連結突部の前記第2外傾斜側面の傾斜角度及び前記第2連結凹部の前記第2内傾斜角度は20〜45°であることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の歯科技工用作業模型では、前記第1及び第2連結突部の高さは、3〜10mmであることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用作業模型では、前記基台本体部の一方の第1連結突部の内側面に設けられた前記複数の第1凹状部と、前記一方の第1連結突部の内側面に対向する前記基台本体部の前記第2連結突部の一方の外側面に設けられた前記複数の第2凹状部とは、前記基台本体部の長手方向にずれて配置され、また前記基台本体部の他方の第1連結突部の内側面に設けられた前記複数の第1凹状部と、前記他方の第1連結突部の内側面に対向する前記基台本体部の前記第2連結突部の他方の外側面に設けられた前記複数の第2凹状部とは、前記基台本体部の長手方向にずれて配置されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートを支持するための基台本体部を有する支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型において、
前記基台本体部の上面には、その両側部に連結突部が設けられ、前記連結突部は、上方に突出しているとともに、前記基台本体部の長手方向に延びており、
前記固定用プレートの下面には、前記基台本体部の前記連結突部に対応して、連結凹部が設けられ、前記連結凹部は、上方に延びているとともに、前記固定用プレートの長手方向に延びており、
また、前記基台本体部の上面には、前記連結突部の間に一対の補助突部が設けられ、前記一対の補助突部は、前記基台本体部の長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助突状部から構成され、また前記固定用プレートの下面には、前記基台本体部の前記一対の補助突部に対応して、一対の補助凹部が設けられ、前記一対の補助凹部は、前記一対の補助突部の前記複数の補助突状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助凹状部から構成されており、
前記固定用プレートが前記基台本体部の上面に支持されると、前記基台本体部の前記連結突部と前記固定用プレートの前記連結凹部とが相互に連結されるとともに、前記基台本体部の前記一対の補助突部の前記複数の補助突状部と前記固定用プレートの前記一対の補助凹部の前記複数の補助凹状部とが相互に連結されることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の歯科技工用作業模型では、前記基台本体部の前記連結突部の内側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の凹状部が設けられ、また前記固定用プレートの前記連結凹部の外側面には、前記連結突部の前記複数の凹状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に沿って複数の突状部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートを支持するための基台本体部を有する支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型において、
前記基台本体部の上面には、その両側部に連結突部が設けられ、前記連結突部は、上方に突出しているとともに、前記基台本体部の長手方向に延びており、
前記固定用プレートの下面には、前記基台本体部の前記連結突部に対応して、連結凹部が設けられ、前記連結凹部は、上方に延びているとともに、前記固定用プレートの長手方向に延びており、
前記基台本体部の前記連結突部の内側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の凹状部が設けられ、また前記固定用プレートの前記連結凹部の外側面には、前記連結突部の前記複数の凹状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に沿って複数の突状部が設けられており、
また、前記基台本体部の上面には、前記連結突部の間に補助突部が設けられ、前記補助突部は、前記基台本体部の長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助突状部から構成され、また前記固定用プレートの下面には、前記基台本体部の前記補助突部に対応して、補助凹部が設けられ、前記補助凹部は、前記補助突部の前記複数の補助突状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助凹状部から構成されており、
前記固定用プレートが前記基台本体部の上面に支持されると、前記基台本体部の前記連結突部と前記固定用プレートの前記連結凹部とが相互に連結されるとともに、前記連結突部の前記複数の凹状部と前記連結凹部の前記複数の突状部とが相互に連結され、更に前記基台本体部の前記補助突部の前記複数の補助突状部と前記固定用プレートの前記補助凹部の前記複数の補助凹状部とが相互に連結されることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の歯科技工用作業模型では、前記補助突部の前記複数の補助突状部の各々の長さは、2〜5mmであり、前記複数の補助突状部は、3〜7mmのピッチ間隔で配置されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項請求項11に記載の歯科技工用作業模型の支持基台は、歯形模型を切断するために使用する歯科技工用作業模型に用いる支持基台において、
基台本体部の上面には、その両側部に第1連結突部が設けられ、前記第1連結突部の間に第2連結突部が設けられ、前記第1及び第2連結突部は、上方に突出しているとともに、前記基台本体部の長手方向に延び、前記第1連結突部の内側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の第1凹状部が設けられ、また前記第2連結突部の両側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の第2凹状部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の歯科技工用作業模型の支持基台は、歯形模型を切断するために使用する歯科技工用作業模型に用いる支持基台において、
基台本体部の上面には、その両側部に連結突部が設けられ、前記連結突部は、上方に突出しているとともに、前記支持基台の長手方向に延び、前記基台本体部の上面には、更に、前記連結突部の間に一対の補助突部が設けられ、前記一対の補助突部は、前記基台本体部の長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助突状部から構成されていることを特徴とする。
更に、本発明の請求項13に記載の歯科技工用作業模型の支持基台は、歯形模型を切断するために使用する歯科技工用作業模型に用いる支持基台において、
基台本体部の上面には、その両側部に連結突部が設けられ、前記連結突部は、上方に突出しているとともに、前記基台本体部の長手方向に延び、前記基台本体部の前記連結突部の内側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の凹状部が設けられ、更に前記基台本体部の上面には、前記連結突部の間に補助突部が設けられ、前記補助突部は、前記基台本体部の長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助突状部から構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の基台本体部の上面に一対の第1連結突部が設けられ、また第1連結突部の間に第2連結突部が設けられ、更に固定用プレートの下面に一対の第1連結凹部が設けられ、また第2連結突部に対応して、第2連結凹部が設けられているので、固定用プレートを基台本体部に支持すると、支持基台の第1及び第2連結突部と固定用プレートの第1及び第2連結凹部とが相互に連結され、これによって、ダウエルピンを使用することなく、固定用プレートを基台本体部に確実に支持することができる。また、基台本体部の一対の第1連結突部の内側面に複数の第1凹状部が設けられ、また固定用プレートの第1連結凹部の外側面に複数の第1突状部が設けられ、更に基台本体部の第2連結突部の両側面に複数の第2凹状部が設けられ、また固定用プレートの第2連結凹部の両側面に複数の第2凸状部が設けられているので、固定用プレートを支持基台に支持すると、基台本体部の第1及び第2連結突部の第1及び第2凹状部と固定用プレートの第1及び第2連結凹部の第1及び第2凸状部とが相互に連結され、これによって、歯形模型を固定してこの歯形模型とともに固定用プレートを切断した際に、切断した歯形模型及び固定用プレートを安定して支持するとこができ、その結果、歯形模型に一致したきれいな歯形を製作することができる。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の基台本体部の第1連結突部の内側面は、内側に向けて下方に傾斜する第1内傾斜側面を有し、複数の第1凹状部は、この第1内傾斜側面に設けられ、また固定用プレートの第1連結凹部の外側面は、内側に向けて下方に傾斜する第1外傾斜側面を有し、複数の第1凸状部は、この第1外傾斜側面に設けられているので、支持基台と固定用プレートとの相互連結を容易に且つ確実に行うことができ、また歯形模型を固定してこの歯形模型とともに固定用プレートを切断した際に、切断した歯形模型及び固定用プレートを安定して支持するとこができる。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の基台本体部の第2連結突部の両側面は、外側に向けて下方に傾斜する第2外傾斜側面を有し、複数の第2凹状部は、この第2外傾斜側面に設けられ、また固定用プレートの第2連結凹部の両側面は、外側に向けて下方に傾斜する第2内傾斜側面を有し、複数の第2凸状部は、この第2内傾斜側面に設けられているので、支持基台と固定用プレートとの相互連結を一層容易に且つ確実に行うことができ、また歯形模型を固定してこの歯形模型とともに固定用プレートを切断した際に、切断した歯形模型及び固定用プレートを一層安定的に支持するとこができる。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用作業模型によれば、第2連結突部の第2外傾斜側面の傾斜角度及び第2連結凹部の第2内傾斜角度が20〜45°であるので、支持基台と固定用プレートとの連結をスムースに且つ確実に行うことができる。
また、本発明の請求項5に記載の歯科技工用作業模型によれば、第1及び第2連結突部の高さが3〜10mmであるので、これら連結突部の高さを充分に確保することができ、ダウエルピンを使用ことなく、支持基台及び固定用プレートを所要の通りに連結することができる。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の基台本体部の一方の第1連結突部の内側面に設けられた複数の第1凹状部と、基台本体部の第2連結突部の一方の外側面に設けられた複数の第2凹状部とは、基台本体部の長手方向にずれて配置され、また基台本体部の他方の第1連結突部の内側面に設けられた複数の第1凹状部と、基台本体部の第2連結突部の他方の外側面に設けられた複数の第2凹状部とは、基台本体部の長手方向にずれて配置されているので、歯形模型を固定してこの歯形模型とともに固定用プレートを切断した際に、複数の第1凹状部と複数の第2凹状部とを揃った状態で切断することがなく、その結果、切断した歯形模型及び固定用プレートを安定して支持するとこができる。
また、本発明の請求項7に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の基台本体部の両側部に連結突部が設けられ、固定用プレートに連結凹部が設けられているので、固定用プレートを基台本体部に支持すると、基台本体部の連結突部と固定用プレートの連結凹部とが相互に連結され、これによって、固定用プレートを基台本体部に支持することができる。また、基台本体部には、連結突部の間に一対の補助突部が設けられ、一対の補助突部は、この基台本体部の長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助突状部から構成され、また固定用プレートには、一対の補助凹部が設けられ、一対の補助凹部は、固定用プレートの長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助凹状部から構成されているので、固定用プレートを支持基台に支持すると、基台本体部の一対の補助突部の複数の補助突状部と固定用プレートの一対の補助凹部の複数の補助凹状部とが相互に連結され、これによって、ダウエルピンを使用することなく、基台本体部と固定用プレートとを容易に且つ確実に支持することができ、更に、歯形模型を固定してこの歯形模型とともに固定用プレートを切断した際に、切断した歯形模型及び固定用プレートを安定して支持するとこができる。
また、本発明の請求項8に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の基台本体部の連結突部の内側面には、複数の凹状部が設けられ、また固定用プレートの連結凹部の外側面には、複数の突状部が設けられているので、基台本体部と固定用プレートとの連結をスムースに且つ確実に行うことができる。
また、本発明の請求項9に記載の歯科技工用作業模型によれば、基台本体部の上面には、その両側部に連結突部が設けられ、固定用プレートの下面には連結凹部が設けられているので、固定用プレートを基台本体部の上面に支持すると、基台本体部の連結突部と固定用プレートの連結凹部とが相互に連結され、これによって、固定用プレートを基台本体部に支持することができる。また、基台本体部の連結突部の内側面には複数の凹状部が設けられ、固定用プレートの連結凹部の外側面には複数の突状部が設けられ、加えて基台本体部の上面の連結突部の間に補助突部が設けられ、この補助突部は複数の補助突状部から構成され、また固定用プレートの下面には補助凹部が設けられ、この補助凹部は複数の補助凹状部から構成されているので、固定用プレートを基台本体部の上面に支持すると、基台本体部の連結突部の複数の凹状部と固定用プレートの連結凹部の複数の突状部とが相互に連結され、更に基台本体部の補助突部の複数の補助突状部と固定用プレートの補助凹部の複数の補助凹状部とが相互に連結され、これによって、ダウエルピンを用いることなく、固定用プレートを基台本体部に確実に支持することができる。
また、本発明の請求項10に記載の歯科技工用作業模型によれば、基台本体部の複数の補助突部の長さは、2〜5mmであり、それらのピッチ間隔は、3〜7mmであるので、歯形模型を固定してこの歯形模型とともに固定用プレートを切断した際に、切断した歯形模型及び固定用プレートを一層安定して支持するとこができる。
また、本発明の請求項11に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、支持基台に関する基本的構成が、請求項1に記載の歯科技工用作業模型における支持基台と実質上同一であるので、上述の請求項1と同様の効果を奏する。
また、本発明の請求項12に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、支持基台に関する基本的構成が、請求項7に記載の歯科技工用作業模型における支持基台と実質上同一であるので、上述の請求項7と同様の効果を奏する。
更に、本発明の請求項13に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、支持基台に関する構成が、請求項9に記載の歯科技工用作業模型における支持基台と実質上同一であるので、上述の請求項9と同様の効果を奏する。
本発明に従う歯科技工用作業模型の第1の実施形態を示す斜視図。 図1の歯科技工用作業模型の支持基台と固定用プレートを連結する前の状態で示す斜視図。 図1の歯科技工用作業模型における支持基台の一部を拡大して示す部分拡大斜視図。 図1の歯科技工用作業模型における支持基台を示す平面図。 図1におけるV−V線による右側から見た断面図。 支持基台の上部に成型用の枠部材を装着した状態を右側から見た示す断面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第2の実施形態における支持基台の一部を拡大して示す部分拡大斜視図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第3の実施形態における支持基台の一部を拡大して示す部分拡大斜視図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第4の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第5の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第6の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第7の実施形態における支持基台を示す平面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台の各種実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
まず、図1〜図6を参照して、第1の実施形態の歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台について説明する。
図1、図2、図4及び図5において、図示の歯科技工用作業模型2は、歯形模型4が固定される固定用プレート6と、この固定用プレート6を支持する支持基台8と、を備えている。支持基台8は、固定用プレート6を後述する如く支持するための基台本体部10を備え、この基台本体部10は、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂から形成される。この基台本体部10は、横方向(図1及び図2において略左右方向、図4において左右方向、図5において紙面に垂直な方向)に細長い略楕円状であり、周側壁12と、この周側壁12の上面を覆う上壁14とを有し、下面が開放されている。
この上壁14の上面(即ち、基台本体部10の上面)の両側部には、一対の第1連結突部16,18が設けられている。一対の第1連結突部16,18は、上方に突出するとともに基台本体部8の長手方向(即ち、上記横方向)に沿って略直線状に延びている。尚、上壁14の略半円状の両端部においては、連結突部16,18は設けられていない。
一方の第1連結突部16(図1及び図2において手前側、図4において下側、図5において左側の連結突部)の内側面には、内側に向けて下方に傾斜する第1内傾斜側面20が設けられ、また他方の第1連結突部18(図1及び図2において背面側、図4において上側、図5において右側の連結突部)の内側面には、内側に向けて下方に傾斜する第1内傾斜側面22が設けられている。これら第1内傾斜側面20,22の傾斜角度θ1(図5参照)(即ち、垂直な基準線Lを基準にして下方に傾斜する角度)は、例えば20〜45°にするのが望ましく、このような傾斜角度θ1にすることによって、第1連結突部16,18の高さを充分に確保することができるとともに、支持基台8と固定用プレート6との後述する連結をスムースに行うことができる。
この形態では、第1内傾斜側面20,22は、一対の第1連結突部16,18の全高にわたって設けられているが、一対の第1連結突部16,18の内側面における下部又は上部にのみ設けるようにしてもよい。また、第1内傾斜側面20,22は、一対の第1連結突部16,18の両端部を除くほぼ全長にわたって設けられている(図3参照)が、一対の第1連結突部16,18の全長にわたって設けるようにしてもよい。
一対の第1連結突部16,18の第1内傾斜側面20,22には、複数の第1凹状部24,26が設けられ、これら第1凹状部24,26は、一対の第1連結突部16,18の長手方向(即ち、上記横方向であって、支持基台8の長手方向)に実質上等間隔をおいて設けられている。この形態では、図3に示すように、複数の第1凹状部24,26は略円錐状であり、第1内傾斜側面20,22の下端部(即ち、上壁14の上面)に近づくに従ってその深さが深くなるように構成されている。第1凹状部24,26は、上述した形状に限定されず、三角錐状などの適宜の形状でよい。
この形態では、上壁14の上面(即ち、基台本体部10の上面)には、一対の連結突部16,18の間に、第2連結突部28が設けられ、かかる第2連結突部28は、一対の第1連結突部16,18と略平行に延びている。この第2連結突部28は、一対の連結突部16,18と実質上等しい長さでよいが、これらよりも幾分長くてもよく、或いは幾分短くてもよい。また、この第2連結突部28の高さH2(図5参照)は、一対の第1連結突部16,18の高さH1(図5参照)と実質上等しく、それらの高さH1,H2は、例えば3〜10mmにすることができる。尚、この第2連結突部28は、一対の第1連結突部16,18よりも幾分低く、例えば0.3〜1mm程度低くするようにしてもよい。
この第2連結突部28の片側面(一方の第1連結突部16と対向する側面)には、第2外傾斜側面30が設けられ、この第2外傾斜側面30は、外側(図4において下側、図5において左側)に向けて下方に傾斜している。また、第2連結突部28の他側面(他方の第1連結突部18と対向する側面)には、第2外傾斜側面32が設けられ、この第2外傾斜側面32は、外側(図4において上側、図5において右側)に向けて下方に傾斜している。第2外傾斜側面30,32は、第2連結突部28の実質上全長にわたって設けられ、それらの傾斜角度θ2(図5参照)(即ち、垂直な基準線Lを基準にして下方に傾斜する角度)は、第1内傾斜側面20,22の傾斜角度θ1と等しく、例えば20〜45°にすることができ、このような傾斜角度θ2にすることによって、第2連結突部28の高さを充分に確保することができるとともに、支持基台8と固定用プレート6との後述する連結をスムースに行うことができる。
この形態では、第2外傾斜側面30,32は、一対の第1連結突部16,18の第1内傾斜側面20,22に対応して、第2連結突部28の全高にわたって設けられているが、これら第1内傾斜側面20,22の高さに対応して、第2連結突部28の両側面における下部又は上部にのみ設けるようにしてもよい。
第2連結突部28の第2外傾斜側面30,32には、複数の第2凹状部34,36が設けられ、これら第2凹状部34,36は、第2連結突部28の長手方向(即ち、上記横方向であって、基台本体部10の長手方向)に実質上等間隔をおいて設けられている。これら第2凹状部34,36は、第1連結突部16,18の第1凹状部24,26と同様に、略円錐状に形成され、第2外傾斜側面30,32の下端部(即ち、上壁14の上面)に近づくに従ってその深さが深くなるように構成されている。これら第2凹状部34,36は、上述の第1凹状部24,26と同様に、三角錐状などの適宜の形状でよい。
一方の第1連結突部16の第1内傾斜側面20の第1凹状部24と第2連結突部28の一方の第2外傾斜側面30の第2凹状部34とは、上記長手方向(上記横方向)に整合するように配置することもできるが、上記長手方向にずれるように例えば千鳥状に配置するのが望ましい。また、他方の第1連結突部18の第1内傾斜側面22の第1凹状部26と第2連結突部28の他方の第2外傾斜側面32の第2凹状部36とは、上記長手方向(上記横方向)に整合するように配置することもできるが、上記長手方向にずれるように例えば千鳥状に配置することもできる。尚、一方の第1連結突部16の第1内傾斜側面20の第1凹状部24と第2連結突部28の一方の第2外傾斜側面30の第2凹状部34とは、上記長手方向(上記横方向)に整合するように配置し、また他方の第1連結突部18の第1内傾斜側面22の第1凹状部26と第2連結突部28の他方の第2外傾斜側面32の第2凹状部36とは、上記長手方向に整合するように配置し、第1連結突部16の第1内傾斜側面20の第1凹状部24及び第2連結突部28の第2外傾斜側面30の第2凹状部34と他方の第1連結突部18の第1内傾斜側面22の第1凹状部26及び第2連結突部28の第2外傾斜側面32の第2凹状部36とが上記長手方向にずれるように例えば千鳥状に配置するようにしてもよい。
この実施形態では、周側壁12の外周面に、複数の位置決め突部38,40が設けられている。支持基台8の片側(手前側)においては、位置決め突部38が周側壁12の片側面に間隔をおいて三つ設けられ、その他側(背面側)においては、位置決め突部40が周側壁12の他側面に間隔をおいて三つ設けられている。これら位置決め突部40は、適宜の個数設けることができる。
次に、固定用プレート6について説明すると、この固定用プレート6は石膏から形成され、基台本体部10の上壁14の形状に対応した細長い略楕円状の形状を有している。この固定用プレート6の両側部には、支持基台8の両側部の第1連結突部16,18に対応して、その両側部に第1連結凹部40,42が設けられている。一対の第1連結凹部40,42は、上方に延びているともに、この固定用プレート6の長手方向(図2において略左右方向、図5に於いて紙面に垂直な方向)に延びている。
第1連結凹部40,42には、第1連結突部16,18の第1内傾斜側面20,22に対応して、第1外傾斜側面44,46が設けられている。一方の第1連結凹部40の第1外傾斜側面44は、内側(図5において右側)に向けて下方に傾斜し、他方の第1連結凹部42の第1外傾斜側面46は、内側(図5において左側)に向けて下方に傾斜しており、これら第1外傾斜側面44,46の傾斜角度(垂直な軸線を基準にして下方に傾斜する角度)は、第1連結突部16,18の第1内傾斜側面20,22の傾斜角度θ1に対応して、例えば20〜45°であるのが望ましい。
固定用プレート6の一対の第1連結凹部40,42の第1外傾斜側面44,46には、基台本体部10側の一対の第1連結突部16,18の複数の第1凹状部24,26に対応して、複数の第1凸状部48,50が設けられ、これら第1凸状部48,50は、第1連結凹部40,42の長手方向に実質上等間隔をおいて設けられている。この形態では、複数の第1凸状部48,50は略円錐状であり、第1外傾斜側面44,46の下端部(即ち、上壁14の上面)に近づくに従ってその突出量が大きくなるように構成されている。このように構成することによって、支持基台8の上面14に近づくに従い第1連結凹部40,42の第1凸状部48,50と第1連結突部16,18の第1凹状部24,26との係合量が大きくなり、従って、支持基台8に固定用プレート6を載置支持した際に、第1凸状部48,50と第1凹状部24,26とをより強く係合させることができる。
この形態では、固定用プレート6の下面には、支持基台8の第2連結突部28に対応して、一対の第1連結凹部40,42の間に第2連結凹部52が設けられている。この第2連結凹部52の片側面(一方の第1連結突部16と対向する側面)には、第2連結突部28の一方の第2外傾斜側面30に対応して、第2内傾斜側面54が設けられ、この第2内傾斜側面54は、外側(図5において左側)に向けて下方に傾斜している。また、第2連結凹部52の他側面(他方の第1連結突部18と対向する側面)には、第2連結突部28の他方の第2外傾斜側面30に対応して、第2内傾斜側面56が設けられ、この第2内傾斜側面56は、外側(図5において左側)に向けて下方に傾斜している。
第2連結凹部52の第2内傾斜側面54,56には、基台本体部10側の第2連結突部28の一対の第2外傾斜側面30,32の第2凹状部34,36に対応して、複数の第2凸状部58,60が設けられている。これら第2凸状部58,60は、第2連結凹部52の長手方向に実質上等間隔をおいて設けられている。これら第2凸状部58,60は、また、第1外傾斜側面44,46の第1凸状部48,50と同様に、略円錐状に形成され、第2内傾斜側面54,56の下端部に近づくに従ってその突出量が大きくなるように構成されている。このように構成することによって、基台本体部10の上壁14に近づくに従い第2連結凹部52の第2凸状部58,60と第2連結突部28の第2凹状部34,36との係合量が大きくなり、従って、支持基台8に固定用プレート6を載置支持した際に、第2凸状部58,60と第2凹状部34,36とをより強く係合させることができる。
この固定用プレート6の上面には、石膏から形成された歯形模型4(本実施形態では、部分タイプのもの)が、例えば接着剤を用いて固定される。この固定用プレート6は、基台本体部10側の一対の第1連結突部16,18と固定用プレート6側の第1連結凹部40,42とを係合させるとともに、基台本体部10側の第2連結突部28と固定用プレート6側の第2連結凹部52とを係合させることにより、固定用プレート6が基台本体部10の上面に着脱自在に支持される。この支持状態では、上述した記載から理解される如く、基台本体部10側の第1連結突部16,18の第1凹状部24,26と固定用プレート6側の第1連結凹部40,42の第1凸状部48,50とが係合し、また基台本体部10側の第2連結突部28側の第2凹状部34,36と固定用プレート6側の第2凸状部58,60とが係合する。
次に、図6を参照して、上述した歯科技工用作業模型2の製造方法について説明する。例えば、合成樹脂による射出成型により支持基台8を製作する(支持基台成型工程)。そして、図6に示すように、支持基台8の上部に成型用枠部材72を着脱自在に装着する(枠装着工程)。
ここで、枠装着工程で用いる成型用枠部材72について説明すると、成型用枠部材72は、全体として略矩形状の外形を有し、例えばシリコンゴムや合成ゴムなどのゴム材料から形成されている。成型用枠部材72の内側には上下方向に貫通する貫通口74が設けられ、この貫通口74は、支持基台8の上部の形状に対応した形状を有している。
この成型用枠部材72を支持基台8の上部に装着すると、図6に示すように、支持基台8の上壁14及び周側壁12の上部が成型用枠部材74貫通口74の下部内に挿入され、成型用枠部材72の内周面が支持基台8の周側壁12の外周面に密着し、このようにして支持基台8の上面及び成型用枠部材72の内周面によって、石膏を溜める溜め空間76が規定される。このとき、成型用枠部材72の下端部が支持基台8の複数の位置決め用突部38,40に当接支持され、これによって、成型用枠部材72が支持基台8に対して所定位置に位置決めされる。この装着状態では、成型用枠部材72の上端部は、支持基台8の上面から上方に所定高さ、例えば20〜30mm程度突出する。
その後に、図6に一点鎖線Pで示すように、この溜め空間76に固定用プレート6を成型するための石膏をに注入する(プレート成型工程)。この石膏は、成型後の固定用プレート6の厚さが8〜15mm程度となるように、例えば一点鎖線Pで示すレベルまで注入される。このとき、支持基台8の上壁14の両端部には連結用突部が設けられていないので、注入した石膏が第2連結突部28に沿って上壁14の両端部に流れるようになり、これによって、石膏を上壁14の全域にほぼ均一に注入することができる。注入した石膏が硬化することにより、一対の第1連結用凹部40,42及び第2連結凹部52が形成された固定用プレート6が成型される。
その後、成型用枠部材72を支持基台8から取り外し、成型した固定用プレート6の上面に例えば研削加工を施して平坦となるように加工する(研削加工工程)。この研削加工は、固定用プレート6を支持基台8の基台本体部10に支持させた状態で行い、固定用プレート6が所定厚さになるまで行う。
この支持基台8の製作とは別に、歯型(図示せず)に石膏を流し込んで歯形模型4を製作する。そして、研削加工を施した固定用プレート6の上面に歯形模型4を接着剤などを用いて固定し(歯形模型固定工程)、このようにして図1及び図2に示す作業模型2を製作することができる。
その後、固定用プレート6を基台本体部10の上面に支持させた状態で、図1に一点鎖線で示す切断線82に沿って歯形模型4の所定部位を固定用プレート6とともに切断工具(図示せず)を用いて切断する(切断工程)。このとき、固定用プレート6を切断することによって、支持基台8の一対の第1連結用突部16,18及び第2連結用突部28に切断工具による切込みが入るようになる。このように切断することによって、歯形模型4の切断した部位を固定用プレート6とともに残りの部位から取り出すことができる。この切断の際には、ダウエルピンが存在しないので、歯形模型4の任意に個所にて切断することが可能となり、この切断作業が非常に容易となる。
この切断した歯形模型4を用いた所要の作業(例えば、歯冠補綴物の製作など)は、切断した固定用プレート6を支持基台8の上面に支持させた状態で行われる。本実施形態の歯科技工用作業模型2では、上述のように基台本体部10側の一対の第1連結用突部16,18及び第2連結突部28と固定用プレート6側の一対の第1連結凹部40,42及び第2連結凹部52とがそれぞれ相互に連結され、加えて一対の第1連結突部16,18の第1凹状部24,26及び第2連結突部28の第2凹状部34,36と第1連結凹部40,42の第1凸状部48,50及び第2連結凹部52の第2凸状部58,60とがそれぞれ相互に連結されるので、固定用プレート6と支持基台8との水平方向の連結強度を高めることができ、切断した固定用プレート6の支持基台8に対する回転やぐらつきなどを確実に防止することがで、所要の作業を正確に行うことができる。
また、固定用プレート6を支持基台8(基台本体部10)に支持した状態においては、基台本体部10側の一対の連結突部16,18の第1内傾斜側面20,22及び第2連結突部28の第2外傾斜側面30,32と一対の第1連結凹部40,42の第1外傾斜側面44,46及び第2連結凹部52の第2内傾斜側面54,56とが当接した状態となるので、固定用プレート6と基台本体部10との鉛直方向の連結強度が比較的低くなり、固定用プレート6の基台本体部10に対する着脱を容易に行うことができる。
本実施形態では、模型固定工程において、固定用プレート6の上面に歯形模型4を接着剤などを用いて固定するようにしたが、成型前の固定用プレート6(即ち、硬化前の状態の石膏)に歯形模型4を押し付け、石膏の硬化により固定用プレート6の上面に歯形模型4を固定するようにしてもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、図7を参照して、第2の実施形態の歯科技工用作業模型(及びその支持基台)について説明する。尚、以下に示す実施形態において、上述の第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7において、第2の実施形態の歯科技工用作業模型2Aでは、支持基台8Aの支持基台本体部10Aの上壁14Aには、その両側部に第1連結突部16A(図7においてそれらの一方のみを示すが、それらの他方も同一の構成である)が設けられ、この第1連結突部16Aは、基台本体部8Aの長手方向に延びている。
支持基台8A側の一対の第1連結突部16A(18A)の長手方向中間部(両端部を除く部分)においては、上述の第1の実施形態と同様に、それらの内側面に、内側に向けて下方に傾斜する第1内傾斜面20(22)が設けられている。また、一対の第1連結突部16A(18A)の両端部においては、その内側面に内側に突出する内突部92(図7において一端部のみ示すが、他端部も同一の構成である)が設けられ、この内突部92の先端は、鉛直方向に延びる鉛直面94となっている。
この形態では、一対の第1連結突部16A(18A)の第1内傾斜側面20(22)に、上述した第1の実施形態と同様に、その長手方向に実質上等間隔をおいて複数の第1凹状部24(26)が設けられ、これら第1凹状部24(26)の構成は、上述したと同様の構成でよい。また、一対の連結突部16A(18A)の内突部92には複数(この形態では2つ)の内凹状部96が設けられ、内凹状部96の内面も鉛直方向に延びる鉛直面となってる。この第2の実施形態における支持基台8Aのその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
このような支持基台8Aと組み合わせて用いる固定用プレートは、図示していないが、図6に示すようにして製作されるので、固定用プレートの下面の形状は、支持基台8A(基台本体部10A)の上面部と所要の通りに係合する形状となる。即ち、基台本体部10Aの第1連結突部16A(18A)に対応して、固定用プレートの下面の両側部に第1連結凹部が設けられ、一対の連結凹部の長手方向中間部(両端部を除く部分)の外側面に、第1連結突部16A(18A)の第1内傾斜面20(22)に対応して、第1外傾斜側面が設けられ、この第1外傾斜側面に、第1内傾斜側面20(22)の複数の第1凹状部24(26)に対応して、複数の第1凸状部が設けられる。また、第1連結突部16A(18A)の内突部92に対応して、第1連結凹部の両端部に、内側に延びる内凹部が設けられ、この内凹部に、内突部92の内凹状部96に対応して、外側に突出する外凸状部が設けられる。この固定用プレートのその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
この第2の実施形態の作業模型2Aでは、第1連結突部16A(18A)の長手方向中間部では、基台本体部10側の第1連結突部16A(18A)の第1内傾斜側面20(22)と固定用プレート側の第1連結凹部の第1外傾斜側面との係合となるので、鉛直方向の連結強度が比較的弱くなるのに対して、第1連結突部16A(18A)の長手方向両端部では、第1連結突部16A(18A)の内突部92(鉛直面94及び内凹状部96の垂直面)と第1連結凹部の内凹部との係合となるので、基台本体部10Aとの鉛直方向の連結強度が比較的強くなる。尚、第1連結突部16A(18A)及び第1連結凹部に関する修正は、第2連結突部及び第2連結凹部にも同様に適用することができる。
一般的に、歯形模型(図示せず)を用いた所要の作業を行う際には、固定用プレートの長手方向中間部は、支持基台8Aに対して着脱して使用するが、固定用プレートの長手方向両端部は、支持基台8Aより取り外すことがほとんどなく、支持基台8Aに支持させたままで使用する。この作業模型2Aでは、上述のような構成により、固定用プレートの中間部における支持基台8Aに対する着脱を容易に行うことができるとともに、固定用プレートの両端部における支持基台8Aからの落下を抑制することができ、その結果、歯形模型を用いた所要の作業を効率良く行うことができる。
〔第3の実施形態〕
次に、図8を参照して、第3の実施形態の歯科技工用作業模型(及びその支持基台)について説明する。第3の実施形態の歯科技工用作業模型では、第1連結突部及びこれに関連する構成について修正が施されている。
図8において、この第3の実施形態においては、支持基台8Bの基台本体部10Bの両側部に設けられた第1連結突部16B(18B)の両端部においては、内側に突出する内突部92B(図9において一端部に設けられたもののみを示すが、その他端部も同様の構成である)が設けられ、この内突部92の先端に、内側に向けて上方に傾斜する上傾斜面94Bが設けられている。また、この内突部92に設けられた内凹状部96Bの内面も、内側に向けて上方に傾斜する上傾斜となっている。
第1連結突部16B(18B)のこのような構成に関連して、図示していないが、固定用プレートの第1連結凹部の両端部においては、内側に延びる内凹部が設けられ、この内凹部の内面に、内突部92の上傾斜面94Bに対応して、内側に向けて上方に傾斜する上傾斜面が設けられ、この内凹部に、内突部92の内凹状部96Bに対応して、外側に突出する外凸状部が設けられ、この外凸状部の外面に、内凹状部96Bの上傾斜面に対応して、内側に向けて上方に傾斜する上傾斜面が設けられる。第3の実施形態におけるその他の構成は、上述した第2の実施形態と実質上同一である。
この第3の実施形態では、第1連結突部16B(18B)の両端部と第2連結凹部の両端部との係合状態が、上述した第2の実施形態のものよりもより強くなり、第2の実施形態と同様の作用効果を達成することができる。尚、この第3の実施形態においても、第1連結突部16B(18B)及び第1連結凹部に関する修正は、第2連結突部及び第2連結凹部にも同様に適用することができる。
〔第4の実施形態〕
次に、図9を参照して、第4の実施形態の歯科技工用作業模型(及びその支持基台)について説明する。この第4の実施形態においては、本発明を全顎タイプのものに適用している。
図9において、この第4の実施形態の歯科技工用作業模型2Cでは、歯形模型は上歯全体(又は下歯全体)のもの、即ち、全顎タイプのものが用いられる。これに関連して、支持基台8Cは、全体として略半円状であり、その基台本体部10Cは、歯形模型の形状に対応して略U字の形状になっている。基台本体部10Cの弧状側壁には、間隔をおいて位置決め用突部38Cが設けられ、固定用プレートを製作する際に用いる成形用枠部材(図示せず)がこの位置決め用突部38Cによって位置決めされる。
この第4の実施形態では、基台本体部10Cの上壁14Cの両側部に第1連結突部16C,18Cが設けられ、一対の第1連結突部16C,18Cは、基台本体部10Cの略U字状の長手方向にそのほぼ全長にわたって延びている。また、この基台本体部10Cの上壁14Cの幅方向中間部(即ち、一対の第1連結突部16C,18Cの間)に第2連結突部28Cが設けられ、この第2連結突部28Cは、一対の第1連結突部16C,18Cに略平行に、基台本体部10Cの略U字状の長手方向にそのほぼ全長にわたって延びている。一対の第1連結突部16C,18C及び第2連結突部28Cは、上述した第1の実施形態における第1連結突部及び第2連結突部と同様に構成される。
このような支持基台8Cと組み合わされる固定用プレートは、図示していないが、図6に示すようにして製作されるので、固定用プレートの下面の形状は、支持基台8Cの基台本体部10Cの上面部と所要の通りに係合する形状となる。即ち、基台本体部10Cの第1連結突部16C,18Cに対応して、固定用プレートの下面の両側部に第1連結凹部が設けられ、またその幅方向中間部(即ち、一対の連結凹部の間)に、第2連結突部28Cに対応して,第2連結凹部が設けられ、これら一対の第1連結凹部及び第2連結凹部は、上述した第1の実施形態における第1連結凹部及び第2連結凹部と同様に構成される。
この第4の実施形態においては、支持基台8Cの基台本体部10Cの上面の構成(即ち、第1連結突部16C,18C及び第2連結突部28Cに関する構成)及び固定用プレートの下面の構成(即ち、第1連結凹部及び第2連結凹部に関する構成)が上述した第1の実施形態と実質上同一であるので、この第1の実施形態と同様の作用効果が達成される。
〔第5の実施形態〕
次に、図10を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型(及びその支持基台)の第5の実施形態について説明する。この第5の実施形態においては、支持基台側の第2連結突部に代えて、補助突部が設けられている。
図10において、この第5の実施形態の支持基台8Dにおいては、基台本体部10の上壁14Dの両側部に連結突部16D,18Dが設けられ、これら連結突部16D,18Dが基台本体部10Dの略U字状の長手方向にそのほぼ全長にわたって設けられている。この連結突部16D,18Dは、上述の第4の実施形態における第1連結突部と実質上同一の構成である。
基台本体部10Dの上壁14Dには、更に、一対の連結突部16D,18Dの間に補助突部102が設けられ、この補助突部102は、基台本体部10Dの略U字状の長手方向に相互に平行に延びている。補助突部102は、複数の補助突状部106から構成され、複数の補助突状部106が基台本体部10Dの長手方向に間隔をおいて配設され、この連結突部16Dに略平行に配置されている。
これら補助突状部106については、それらの高さが一対の連結突部16D,18Dよりも低く、例えば0.3〜1mm程度に形成され、それらの長さLが2〜5mm程度で、そのピッチ間隔Pが3〜7mm程度に設けられ、補助突部102の補助突状部106をこのようなものから構成することによって、上述した第2連結突部と同様の機能を持たせることができる。
このような支持基台8Dと組み合わされる固定用プレートは、図示していないが、図6に示すようにして製作されるので、固定用プレートの下面の形状は、支持基台8Dの基台本体部10Dの上面部と所要の通りに係合する形状となる。即ち、基台本体部10Dの連結突部16D,18Dに対応して、固定用プレートの下面の両側部に連結凹部が設けられ、一対の連結凹部は、第4の実施形態における第1連結凹部と実質上同一の構成である。
また、基台本体部10Dの補助突部102に対応して、固定用プレートの一対の連結突部間に補助凹部が設けられる。この補助凹部は、補助突部102の複数の補助突状部106に対応して、複数の補助凹状部から構成され、かかる補助凹状部が固定用プレートの略U字状の長手方向に間隔をおいて配設される。
この第5の実施形態の作業模型では、支持基台2Dの基台本体部8Dに固定用プレート(図示せず)を支持すると、上述した記載から容易に理解される如く、基台本体部10Dの一対の連結突部16D,18Dと固定用プレートの一対の連結凹部とが相互に連結されるとともに、基台本体部10Dの補助突部102の複数の補助突状部106と固定用プレートの一対の補助凹部の複数の補助凹状部とが相互に係合する。
この支持状態において、固定用プレートに固定した歯形模型を切断して所要の作業を行う際には、上述した係合状態に保たれているので、固定用プレートと基台本体部10Dとの水平方向の連結強度を高めることができ、また切断した固定用プレートの基台本体部10Dに対する回転やぐらつきなどを確実に防止することができ、ダウエルピンを用いることなく所望の作業模型を製作することができる。
〔第6の実施形態〕
次に、図11を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型(及びその支持基台)の第6の実施形態について説明する。この第6の実施形態においては、支持基台側の第2連結突部に代えて、一対の補助突部が設けられている。
図11において、この第6の実施形態の支持基台8Eにおいては、基台本体部10の上壁14Eの両側部に連結突部16E,18Eが設けられ、これら連結突部16E,18Eが基台本体部10Eの略U字状の長手方向にそのほぼ全長にわたって設けられている。この連結突部16E,18Eは、上述の第5の実施形態における連結突部と実質上同一の構成である。
基台本体部10Eの上壁14Eには、更に、一対の連結突部16E,18E間に一対の補助突部102E,104Eが設けられ、これら補助突部102E,104Eは、基台本体部10Eの略U字状の長手方向に相互に平行に延びている。内側の連結突部16Eに対向する一方の補助突部102Eは、複数の補助突状部106から構成され、複数の補助突状部106が基台本体部10Eの長手方向に間隔をおいて配設され、この連結突部16Eに略平行に配置されている。また、外側の第1連結突部18Eに対向する他方の補助突部104Eは、複数の補助突状部108から構成され、複数の補助突状部108が基台本体部10Eの略U字状の長手方向に間隔をおいて配設され、この連結突部18Eに略平行に配置されている。
これら補助突状部106,108については、第5の実施形態のものと同様に、それらの長さLが2〜5mmで、そのピッチ間隔Pが3〜7mmであるのが好ましく、このような一対の補助突部102E,104Eを設けることによって、基台本体部10Eと固定用プレートとの連結強度をより高めることができる。
このような支持基台8Eと組み合わされる固定用プレートは、図示していないが、図6に示すようにして製作されるので、固定用プレートの下面の形状は、支持基台8Eの基台本体部10Eの上面部と所要の通りに係合する形状となる。即ち、基台本体部10Eの連結突部16E,18Eに対応して、固定用プレートの下面の両側部に連結凹部が設けられ、一対の連結凹部は、第5の実施形態における連結凹部と実質上同一の構成である。
また、基台本体部10Eの一対の補助突部102E,104Eに対応して、固定用プレートの一対の連結突部間に一対の補助凹部が相互に平行に設けられる。一対の補助凹部は、一対の補助突部102E,104Eの複数の補助突状部106,108に対応して、複数の補助凹状部から構成され、かかる補助凹状部が固定用プレートの略U字状の長手方向に間隔をおいて配設される。
この第5の実施形態の作業模型では、支持基台2Eの基台本体部8Eに固定用プレート(図示せず)を支持すると、上述した記載から容易に理解される如く、基台本体部10Eの一対の連結突部16E,18Eと固定用プレートの一対の連結凹部とが相互に連結されるとともに、基台本体部10Eの一対の補助突部102E,104Eの複数の補助突状部106,108と固定用プレートの一対の補助凹部の複数の補助凹状部とが相互に係合し、このような係合状態に保たれることにより、固定用プレートと基台本体部10Eとの水平方向の連結強度をより高めることができる。
〔第7の実施形態〕
次に、図12を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型(及びその支持基台)の第7の実施形態について説明する。この第7の実施形態においては、本発明を部分タイプのものに適用するとともに、支持基台側の連結突部について修正が施されている。
図12において、この支持基台8Fの基台本体部10Fの両側部には、上方に突出する連結突部16F,18Fが設けられ、一対の連結突部16F,18Fが基台本体部10Fの長手方向に延びている。かかる連結突部16F,18Fは断面矩形状であり、上述した第1実施形態の第1連結突部における内傾斜面及び凹状部を省略した形態となっている。
また、支持本体部10Fの一対の連結突部16F,18Fの間に、第6の実施形態と同様に、一対の補助突部102F,104Fが設けられ、これら補助突部102F,104Fは、基台本体部16Fの長手方向(図12において左右方向)に間隔をおいて配設された複数の補助突状部106F,108Fから構成されている。補助突部102F,104Fの補助突状部106F,108Fは、第6の実施形態における補助突状部と同様の構成である。尚、この形態では、成形用枠部材(図示せず)を位置決めするための位置決め突部38F,40Fは、基台本体部10Fの長手方向に細長く設けられている。
このような支持基台8Fと組み合わされる固定用プレートは、図示していないが、図6に示すようにして製作されるので、固定用プレートの下面の形状は、支持基台8Fの基台本体部10Fの上面部と所要の通りに係合する形状となる。即ち、基台本体部10Fの連結突部16F,18Fに対応して、固定用プレートの下面の両側部に連結凹部が設けられる。かかる連結凹部は、係合される連結突部の形状に対応して断面矩形状であり、上述した第1実施形態第1連結凹部における外傾斜面及び凸状部を省略した形態である。
また、基台本体部10Fの一対の補助突部102F,104Fに対応して、固定用プレートの一対の連結突部間に一対の補助凹部が相互に平行に設けられ、一対の補助凹部は、一対の補助突部102F,104Fの複数の補助突状部106F,108Fに対応して、複数の補助凹状部から構成され、かかる補助凹状部が固定用プレートの長手方向に間隔をおいて配設される。これら補助突部102F,104Fの補助突状部106F,108F及び補助凹部の補助凹状部は、第6の実施形態における補助突状部及び補助凹状部と同様の構成である。
この第7の実施形態の作業模型では、基台本体部8Fに固定用プレート(図示せず)を支持すると、基台本体部10Fの一対の連結突部16F,18Fと固定用プレートの一対の連結凹部とが相互に係合されるとともに、基台本体部10Fの一対の補助突部102F,104Fの複数の補助突状部106F,108Fと固定用プレートの一対の補助凹部の複数の補助凹状部とが相互に係合されるので、第6の実施形態と略同様の効果が達成される。
以上、本発明に従う歯科技工用作業模型(及びその支持基台)の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
2,2A,2B,2C 歯科技工用作業模型
4 歯形模型
6 固定用プレート
8,8A,8B,8C,8D,8E,8F 支持基台
10,10A,10B.10C,10D,10E,10F 基台本体部
16,16A,16B,16C,18,18A,18B,18C, 第1連結突部
16D,16E,16F,18D,18E,18F 連結突部
20,22 第1内傾斜側面
24,26 第1凹状部
28 第2連結突部
30,32 第2外傾斜面
34,36 第2凹状部
40,42 第1連結凹部
44,46 第1外傾斜側面
48,50 第1凸状部
54,56 第2内傾斜側面
58,60 第2凸状部
102,102E,12F,104,104E,104F 補助突部
106,106E,106F,108,108E,108F 補助突状部



















Claims (13)

  1. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートを支持するための基台本体部を有する支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型において、
    前記基台本体部の上面には、その両側部に第1連結突部が設けられ、前記第1連結突部の間に第2連結突部が設けられ、前記第1及び第2連結突部は、上方に突出しているとともに、前記基台本体部の長手方向に延びており、
    前記固定用プレートの下面には、前記基台本体部の前記第1連結突部に対応して、第1連結凹部が設けられ、前記第2連結突部に対応して、第2連結凹部が設けられ、前記第1及び第2連結凹部は、上方に延びているとともに、前記固定用プレートの長手方向に延びており、
    また、前記基台本体部の前記第1連結突部の内側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の第1凹状部が設けられ、また前記固定用プレートの前記第1連結凹部の外側面には、前記第1連結突部の前記複数の第1凹状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に沿って複数の第1突状部が設けられており、
    更に、前記基台本体部の前記第2連結突部の両側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の第2凹状部が設けられ、また前記第2連結凹部の両側面には、前記第2連結突部の前記複数の第2凹状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に沿って複数の第2凸状部が設けられており、
    前記固定用プレートが前記基台本体部の上面に支持されると、前記基台本体部の第1及び第2連結突部と前記固定用プレートの前記第1及び第2連結凹部とが相互に連結されるとともに、前記第1及び第2連結突部の前記第1及び第2凹状部と前記第1及び第2連結凹部の前記第1及び第2凸状部とが相互に連結されることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  2. 前記基台本体部の前記第1連結突部の内側面は、内側に向けて下方に傾斜する第1内傾斜側面を有し、前記複数の第1凹状部は、前記第1内傾斜側面に前記基台本体部の長手方向に沿って設けられ、前記固定用プレートの前記第1連結凹部の外側面は、前記第1連結突部の前記第1内傾斜側面に対応して、内側に向けて下方に傾斜する第1外傾斜側面を有し、前記複数の第1凸状部は、前記第1外傾斜側面に前記固定用プレートの長手方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の歯科技工用作業模型。
  3. 前記基台本体部の前記第2連結突部の両側面は、外側に向けて下方に傾斜する第2外傾斜側面を有し、前記複数の第2凹状部は、前記第2外傾斜側面に前記支持基台の長手方向に沿って設けられ、前記固定用プレートの前記第2連結凹部の両側面は、外側に向けて下方に傾斜する第2内傾斜側面を有し、前記複数の第2凸状部は、前記第2内傾斜側面に前記固定用プレートの長手方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科技工用作業模型。
  4. 前記第2連結突部の前記第2外傾斜側面の傾斜角度及び前記第2連結凹部の前記第2内傾斜角度は20〜45°であることを特徴とする請求項3に記載の歯科技工用作業模型。
  5. 前記第1及び第2連結突部の高さは、5〜10mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の歯科技工用作業模型。
  6. 前記基台本体部の一方の第1連結突部の内側面に設けられた前記複数の第1凹状部と、前記一方の第1連結突部の内側面に対向する前記基台本体部の前記第2連結突部の一方の外側面に設けられた前記複数の第2凹状部とは、前記基台本体部の長手方向にずれて配置され、また前記基台本体部の他方の第1連結突部の内側面に設けられた前記複数の第1凹状部と、前記他方の第1連結突部の内側面に対向する前記基台本体部の前記第2連結突部の他方の外側面に設けられた前記複数の第2凹状部とは、前記基台本体部の長手方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の歯科技工用作業模型。
  7. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートを支持するための基台本体部を有する支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型において、
    前記基台本体部の上面には、その両側部に連結突部が設けられ、前記連結突部は、上方に突出しているとともに、前記基台本体部の長手方向に延びており、
    前記固定用プレートの下面には、前記基台本体部の前記連結突部に対応して、連結凹部が設けられ、前記連結凹部は、上方に延びているとともに、前記固定用プレートの長手方向に延びており、
    また、前記基台本体部の上面には、前記連結突部の間に一対の補助突部が設けられ、前記一対の補助突部は、前記基台本体部の長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助突状部から構成され、また前記固定用プレートの下面には、前記基台本体部の前記一対の補助突部に対応して、一対の補助凹部が設けられ、前記一対の補助凹部は、前記一対の補助突部の前記複数の補助突状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助凹状部から構成されており、
    前記固定用プレートが前記基台本体部の上面に支持されると、前記基台本体部の前記連結突部と前記固定用プレートの前記連結凹部とが相互に連結されるとともに、前記基台本体部の前記一対の補助突部の前記複数の補助突状部と前記固定用プレートの前記一対の補助凹部の前記複数の補助凹状部とが相互に連結されることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  8. 前記基台本体部の前記連結突部の内側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の凹状部が設けられ、また前記固定用プレートの前記連結凹部の外側面には、前記連結突部の前記複数の凹状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に沿って複数の突状部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の歯科技工用作業模型。
  9. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートを支持するための基台本体部を有する支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型において、
    前記基台本体部の上面には、その両側部に連結突部が設けられ、前記連結突部は、上方に突出しているとともに、前記基台本体部の長手方向に延びており、
    前記固定用プレートの下面には、前記基台本体部の前記連結突部に対応して、連結凹部が設けられ、前記連結凹部は、上方に延びているとともに、前記固定用プレートの長手方向に延びており、
    前記基台本体部の前記連結突部の内側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の凹状部が設けられ、また前記固定用プレートの前記連結凹部の外側面には、前記連結突部の前記複数の凹状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に沿って複数の突状部が設けられており、
    また、前記基台本体部の上面には、前記連結突部の間に補助突部が設けられ、前記補助突部は、前記基台本体部の長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助突状部から構成され、また前記固定用プレートの下面には、前記基台本体部の前記補助突部に対応して、補助凹部が設けられ、前記補助凹部は、前記補助突部の前記複数の補助突状部に対応して、前記固定用プレートの長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助凹状部から構成されており、
    前記固定用プレートが前記基台本体部の上面に支持されると、前記基台本体部の前記連結突部と前記固定用プレートの前記連結凹部とが相互に連結されるとともに、前記連結突部の前記複数の凹状部と前記連結凹部の前記複数の突状部とが相互に連結され、更に前記基台本体部の前記補助突部の前記複数の補助突状部と前記固定用プレートの前記補助凹部の前記複数の補助凹状部とが相互に連結されることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  10. 前記補助突部の前記複数の補助突状部の各々の長さは、2〜5mmであり、前記複数の補助突状部は、3〜7mmのピッチ間隔で配置されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の歯科技工用作業模型。
  11. 歯形模型を切断するために使用する歯科技工用作業模型に用いる支持基台において、
    基台本体部の上面には、その両側部に第1連結突部が設けられ、前記第1連結突部の間に第2連結突部が設けられ、前記第1及び第2連結突部は、上方に突出しているとともに、前記基台本体部の長手方向に延び、前記第1連結突部の内側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の第1凹状部が設けられ、また前記第2連結突部の両側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の第2凹状部が設けられていることを特徴とする歯科技工用作業模型の支持基台。
  12. 歯形模型を切断するために使用する歯科技工用作業模型に用いる支持基台において、
    基台本体部の上面には、その両側部に連結突部が設けられ、前記連結突部は、上方に突出しているとともに、前記支持基台の長手方向に延び、前記基台本体部の上面には、更に、前記連結突部の間に一対の補助突部が設けられ、前記一対の補助突部は、前記基台本体部の長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助突状部から構成されていることを特徴とする歯科技工用作業模型の支持基台。
  13. 歯形模型を切断するために使用する歯科技工用作業模型に用いる支持基台において、
    基台本体部の上面には、その両側部に連結突部が設けられ、前記連結突部は、上方に突出しているとともに、前記基台本体部の長手方向に延び、前記基台本体部の前記連結突部の内側面には、前記基台本体部の長手方向に沿って複数の凹状部が設けられ、更に前記基台本体部の上面には、前記連結突部の間に補助突部が設けられ、前記補助突部は、前記基台本体部の長手方向に間隔をおいて配設された複数の補助突状部から構成されていることを特徴とする歯科技工用作業模型の支持基台。






















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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7142916B2 (ja) 2019-01-24 2022-09-28 有限会社齋藤歯研工業所 歯科技工用作業模型

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