JP2017074348A - 歯科技工用作業模型 - Google Patents

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幸二 齊藤
Koji Saito
幸二 齊藤
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【課題】ダウエルピンと支持基台との間の保持力を高めることができる歯科技工用作業模型を提供すること。【解決手段】固定用プレート6を支持するための支持基台10は、ダウエルピン8を挿通するための挿通開口18が設けられた上壁14と、上壁14の外周縁部から下方に延びる周側壁16とを有している。支持基台10の上壁14の両側部には、一対の外係合突部22,24が設けられ、また挿通開口18の両側に複数の内係合突部46,48からなる一対の内係合突部列42,44が設けられ、内係合突部46,48は、上壁14から延びる第1突部本体と、第1突部本体から延びる第1小突部とを有している。一方、固定用プレート6には、一対の外係合突部22,24に対応して一対の外係合凹部50が設けられ、また一対の内係合突部列42,44に対応して一対の内係合凹部列が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、歯科治療などに用いられる歯科技工用作業模型に関する。
一般に、歯科治療などに用いられる歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、固定用プレートに設けられた複数のダウエルピンと、固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。支持基台は合成樹脂から形成され、その上面には、ダウエルピンを挿入するための複数の挿通開口が設けられているとともに、複数の柱状突部が設けられている。これら挿通開口は、支持基台の上面に間隔を置いて配設され、これら挿通開口から挿通貫通孔が延びており、複数の柱状突部は、これら挿入孔の両側に配設されている。固定用プレートは石膏から形成され、その下面には、支持基台側の複数の柱状突部に対応して複数の係合凹部が設けられている。
このような歯科技工用作業模型においては、固定用プレートに植設されたダウエルピンが支持基台の挿通開口を通して挿通貫通孔に挿入され、かく挿入することにより、この固定用プレートが支持基台の上面に支持される。この支持状態では、支持基台の柱状突部と固定用プレートの係合凹部とが相互に係合される。歯形模型は固定用プレートに固定した状態で所要の通りに切断され、切断した固定用プレートのダウエルピンが支持基台の対応する挿通貫通孔に挿入され、このダウエルピンを挿入したり外したりして支持基台の上面で所要の作業(例えば、歯冠補綴物の製作など)が行われる。この支持基台上での作業のとき、切断した固定用プレートの係合凹部と支持基台の柱状突部とが相互に係合されているので、切断した固定用プレートの支持基台に対する相対的回動(即ち、ダウエルピンを中心とする回動)が防止される。
また、合成樹脂から形成された支持基台の両側部に、外側に向けて上方に傾斜する第1傾斜面が設けられ、また石膏から形成された固定用プレートの両側部に、支持基台側の第1傾斜面に対応して、外側に向けて上方に傾斜する第2傾斜面が設けられた歯科技工用作業模型も知られている(例えば、特許文献2参照)。この歯科技工用作業模型では、支持基台の第1傾斜面に、複数の係合凹部が間隔をおいて設けられ、また固定用プレートの第2傾斜面に、複数の係合凹部に対応して、複数の係合凸部が間隔をおいて設けられ、ダウエルピンが支持基台の挿通貫通孔に挿入された状態においては、支持基台の上面に固定用プレートが支持され、その第2傾斜面の複数の係合突部と支持基台の第1傾斜面の複数の係合凹部とが係合される。
特開2009−100880号公報 特開2012−55521号公報
近年、環境に優しい商品として、使用材料を少なくしたものが広がっており、この歯科技工用作業模型においても、支持基台の材料(例えば、合成樹脂材料)を少なくしたもの、換言すると支持基台の高さが低いものの開発が行われている。この作業模型では、その基本的構造は従来と同様であるが、その支持基台の高さが従来のものよりも低くなっている(この高さが低い分だけ合成樹脂材料の使用量が少なくなる)。
しかし、このように支持基台の高さを低くすると、これに伴ってダウエルピンの長さも短くなり、ダウエルピンの外周面と支持基台の挿通貫通孔の内周面との接触領域の面積も小さくなり、このことに起因して、支持基台とダウエルピンとの間の接触摩擦力も小さくなる。従って、固定用プレートが支持基台から外れ易くなり、例えば、固定用プレートの一部を切断した状態での作業中などにおいて支持基台を逆さすると、この支持基台から切断した固定用プレートが外れ、この切断した固定用プレートが床などに落下して歯科模型が破損するおそれがある。
本発明の目的は、支持基台の高さを低くした場合であってもダウエルピンと支持基台との間の保持力を高め、これによって、ダウエルピンの支持基台からの外れを抑えることができる歯科技工用作業模型を提供することである。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された複数のダウエルピンと、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型であって、
前記支持基台は、前記複数のダウエルピンに対応して複数の挿通開口が設けられた上壁と、前記上壁の外周縁部から下方に延びる周側壁とを有しており、
前記支持基台の上面における相互に対向する両側部には、上方に突出する一対の外係合突部又は下方に延びる一対の外係合凹部が設けられ、前記一対の外係合突部又は前記一対の外係合凹部のうちの一方の外係合突部又は一方の外係合凹部と前記複数の挿通開口との間には、複数の第1内係合突部又は複数の第1内係合凹部が間隔をおいて設けられており、
また、前記固定用プレートの下面における相互に対向する両側部には、前記支持基台側の前記一対の外係合突部又は前記一対の外係合凹部に対応して、一対の外係合凹部又は一対の外係合突部が設けられているとともに、前記一対の外係合凹部又は前記一対の外係合突部のうちの一方の外係合凹部又は一方の外係合突部と前記複数のダウエルピンとの間には、前記支持基台側の前記複数の第1内係合突部又は複数の第1内係合凹部に対応して、複数の第1内係合凹部又は複数の第1係合内突部が間隔をおいて設けられており、
前記複数の第1内係合突部は、前記支持基台の前記上面又は前記固定用プレートの前記下面から延びる第1突部本体と、前記第1突部本体から延びる第1小突部とを有し、前記第1小突部は、前記第1突部本体よりも小さく構成されており、
また、前記複数の第1内係合凹部は、前記複数の第1内係合突部の前記第1突部本体に対応して設けられた第1凹部本体と、前記複数の第1内係合突部の前記第1小突部に対応して設けられた第1小凹部とを有し、前記第1小凹部は前記第1凹部本体よりも小さく構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用作業模型では、前記複数の第1内係合突部の前記第1小突部の高さ(h1)は、それらの前記第1突部本体の高さ(H1)と等しい又はそれよりも小さく(h1≦H1)、また前記複数の第1内係合凹部の前記第1小凹部の深さ(d1)は、それらの前記第1凹部本体の深さ(D1)と等しい又はそれよりも小さい(d1≦D1)ことを特徴する。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用作業模型では、前記支持基台側の前記一対の外係合突部又は前記一対の外係合凹部のうちの他方の外係合突部又は他方の外係合凹部と前記複数の挿通開口との間には、複数の第2内係合突部又は複数の第2内係合凹部が間隔をおいて設けられ、また前記固定用プレート側の前記一対の外係合凹部又は前記一対の外係合突部のうちの他方の外係合凹部又は他方の外係合突部と前記複数のダウエルピンとの間には、前記支持基台側の前記複数の第2内係合突部又は前記複数の第2内係合凹部に対応して、複数の第2内係合凹部又は複数の第2内係合突部が間隔をおいて設けられており、
前記複数の第2内係合突部は、前記支持基台の前記上面又は前記固定用プレートの前記下面から延びる第2突部本体と、前記第2突部本体から延びる第2小突部とを有し、前記第2小突部は前記第2突部本体よりも小さく構成され、また前記複数の第2内係合凹部は、前記複数の第2内係合突部の前記第2突部本体に対応して設けられた第2凹部本体と、前記複数の第2内係合突部の前記第2小突部に対応して設けられた第2小凹部とを有し、前記第2小凹部は前記第2凹部本体よりも小さく構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用作業模型では、前記複数の第2内係合突部の前記第2小突部の高さ(h2)は、それらの前記第2突部本体の高さ(H2)と等しい又はそれよりも小さく(h2≦H2)、また前記複数の第2内係合凹部の前記第2小凹部の深さ(d2)は、それらの前記第2凹部本体(D2)の深さと等しい又はそれよりも小さい(d2≦D2)ことを特徴する。
また、本発明の請求項5に記載の歯科技工用作業模型では、前記支持基台側の両側部に前記一対の外係合突部が設けられ、前記一対の外係合突部の内面は、内側に向けて下方に傾斜する内傾斜面を有し、前記内傾斜面には、その長手方向に間隔をおいて複数の補助係合凹部が設けられており、
また、前記固定用プレートの両側部に前記一対の外係合凹部が設けられ、前記一対の外係合凹部の外面は、前記一対の外係合突部の前記内傾斜面に対応して、外側に向けて上方に傾斜する外傾斜面を有し、前記外傾斜面には、前記内傾斜面側の前記複数の補助係合凹部に対応して、その長手方向に間隔をおいて複数の補助係合突部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートにその長手方向に間隔をおいて且つその幅方向に2列に植設された複数のダウエルピンと、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型であって、
前記支持基台は、前記2列の複数のダウエルピンに対応して2列の複数の挿通開口が設けられた上壁と、前記上壁の外周縁部から下方に延びる周側壁とを有し、前記上壁の上面における、前記2列の複数の挿入開口の片側列の前記複数の挿通開口と前記支持基台の片側部との間の部位には、複数の第1内係合突部又は複数の第1内係合凹部が設けられているとともに、前記上壁の前記上面における、前記2列の複数の挿入開口の他側列の前記複数の挿通開口と前記支持基台の他側部との間の部位には、複数の第2内係合突部又は複数の第2内係合突部が設けられており、
また、前記固定用プレートの下面には、前記支持基台側の前記複数の第1及び第2内係合突部又は前記第1及び第2内係合凹部に対応して、複数の第1及び第2内係合凹部又は複数の第1及び第2内係合突部が設けられており、
前記複数の第1及び第2内係合突部は、前記支持基台の前記上面又は前記固定用プレートの前記下面から延びる第1及び第2突部本体と、前記第1及び第2突部本体から延びる第1及び第2小突部とを有し、前記第1及び第2小突部は、前記第1及び第2突部本体よりも小さく構成されており、また前記複数の第1及び第2内係合凹部は、前記複数の第1及び第2内係合突部の前記第1及び第2突部本体に対応して設けられた第1及び第2凹部本体と、前記複数の第1及び第2内係合突部の前記第1及び第2小突部に対応して設けられた第1及び第2小凹部とを有し、前記第1及び第2小凹部は前記第1及び第2凹部本体よりも小さく構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の歯科技工用作業模型では、前記歯形模型は部分歯タイプのものであり、このことに関連して、前記支持基台の前記上壁は細長い略矩形状であり、前記固定用プレートは前記支持基台の前記上壁の形状に対応した細長い略矩形状であり、前記固定プレート側の前記複数のダウエルピンを前記支持基台側の前記複数の挿通開口に挿入することによって、前記固定用プレートが前記支持基台の前記上壁の上面に着脱自在に載置されることを特徴とする。
更に、本発明の請求項8に記載の歯科技工用作業模型では、前記歯形模型は全歯タイプのものであり、このことに関連して、前記支持基台の前記上壁は細長い略U字形状であり、前記固定用プレートは前支持基台の前記上壁の形状に対応した細長い略U字形状であり、前記固定用プレート側の前記複数のダウエルピンを前記支持基台側の前記複数の挿通開口に挿入することによって、前記固定用プレートが前記支持基台の前記上壁の上面に着脱自在に載置されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の上面の両側部に一対の外係合突部(又は一対の外係合凹部)が設けられ、これら外係合突部(又は外係合凹部)のうちの一方の外係合突部(又は一方の外係合凹部)と複数の挿通開口との間に複数の第1内係合突部(又は複数の第1内係合凹部)が間隔をおいて設けられ、また固定用プレートの下面の両側部に一対の外係合凹部(又は一対の外係合突部)が設けられ、一対の外係合凹部(又は前記一対の外係合突部)のうちの一方の外係合凹部(又は外係合突部)と複数のダウエルピンとの間に複数の第1内係合凹部(又は複数の第1内係合突部)が間隔をおいて設けられているので、複数のダウエルピンを支持基台側の複数の挿通開口内に挿入して固定用プレートを装着すると、支持基台側の一対の外係合突部(又は一対の外係合凹部)と固定用プレート側の一対の外係合凹部(又は外係合突部)とが相互に係脱自在に係合されるとともに、支持基台側の複数の第1内係合突部(又は複数の第1内係合凹部)と固定用プレート側の複数の第1内係合凹部(又は複数の第1内係合突部)とが相互に係脱自在に係合される。
更に、複数の第1内係合突部は、支持基台の上壁の上面(又は固定用プレートの下面)から延びる第1突部本体と、この第1突部本体から延びる第1小突部とを有し、また複数の第1内係合凹部は、複数の第1内係合突部の第1突部本体に対応して設けられた第1凹部本体と、複数の第1内係合突部の第1小突部に対応して設けられた第1小凹部とを有しているので、上述したように固定用プレートを支持基台に装着すると、支持基台側(又は固定用プレート側)の複数の第1内係合突部の第1突部本体及び第1小突部が固定用プレート側(又は支持基台側)の第1内係合凹部の第1凹部本体及び第1小凹部に係脱自在に係合される。
固定用プレートが支持基台にこのように装着されるので、支持基台側の複数の挿通開口と固定用プレート側の複数のダウエルピンとの間の摩擦保持力に加えて、支持基台側の一対の外係合突部(又は一対の外係合凹部)と固定用プレート側の一対の外係合凹部(又は一対の外係合突部)との間の摩擦保持力、更には複数の第1内係合突部の第1突部本体及び第1小突部と複数の第1内係合凹部の第1凹部本体及び第1小凹部との間の摩擦保持力によって所望の保持力が得られ、これによって、ダウエルピンの長さが短い(即ち、挿通開口の内周面とダウエルピンの外周面との接触領域が小さい)場合であっても、支持基台に対して固定用プレートを所要の通りに保持することができ、例えば固定用プレートを一部切断した状態での作業中などにおいて支持基台を逆さにしてもダウエルピンが挿通開口から離脱することを抑えることができる。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用作業模型によれば、複数の第1内係合突部の第1小突部の高さ(h1)が第1突部本体の高さ(H1)と等しい又はそれよりも小さく構成され(h1≦H1)、また複数の第1内係合凹部の第1小凹部の深さ(d1)が第1凹部本体(D1)の深さと等しい又はそれよりも小さく構成されている(d1≦D1)ので、支持基台に固定用プレートを装着した状態において、複数の第1内係合突部と複数の第1内係合凹部との間に適度の摩擦保持力を得ることができる。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台側の他方の外係合突部(又は他方の外係合凹部)と複数の挿通開口との間に複数の第2内係合突部(又は複数の第2内係合凹部)が間隔をおいて設けられ、また固定用プレート側の他方の外係合凹部(又は他方の外係合突部)と複数のダウエルピンとの間に複数の第2内係合凹部(又は複数の第2内係合突部)が間隔をおいて設けられ、更にこれら第2内係合突部は、支持基台(又は固定用プレート)から延びる第2突部本体と、第2突部本体から延びる第2小突部とを有し、またこれら第2内係合凹部は、複数の第2内係合突部の第2突部本体に対応して設けられた第2凹部本体と、第2内係合突部の第2小突部に対応して設けられた第2小凹部とを有しているので、固定用プレートを支持基台に装着すると、支持基台側(又は固定用プレート側)の複数の第2内係合突部の第2突部本体及び第2小突部が固定プレート側(又は支持基台側)の第2内係合凹部の第2凹部本体及び第2小凹部に係脱自在に係合され、これにより、支持基台と固定用プレートとの間により大きい摩擦保持力が得られ、ダウエルピンの長さを短くしても所望の摩擦保持力を確保することができる。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用作業模型によれば、複数の第2内係合突部の第2小突部の高さ(h2)が第2突部本体の高さ(H2)と等しい又はそれよりも小さく構成され(h2≦H2)、また複数の第2内係合凹部の第2小凹部の深さ(d2)が第2凹部本体(D2)の深さと等しい又はそれよりも小さく構成されている(d2≦D2)ので、支持基台に固定用プレートを装着した状態において、複数の第2内係合突部と複数の第2内係合凹部との間に適度に充分な摩擦保持力を得ることができる。
また、本発明の請求項5に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台側の一対の外係合突部の内面は内側に向けて下方に傾斜する内傾斜面を有し、この内傾斜面に複数の補助係合凹部が設けられ、また固定用プレートの一対の外係合凹部の外面は外側に向けて上方に傾斜する外傾斜面を有し、この外傾斜面には複数の補助係合突部が設けられているので、支持基台に固定用プレートを装着すると、支持基台側の一対の外係合突部と固定用プレート側の一対の外係合凹部とが相互に係脱自在に係合するとともに、一対の外係合突部側の複数の補助係合凹部と一対の外係合凹部側の複数の補助係合突部とが相互に係脱自在に係合し、これによって、支持基台と固定用プレートとの間により大きな摩擦保持力を得ることができ、ダウエルピンの長さをより短くすることが可能となる。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台は、2列の複数のダウエルピンに対応して2列の複数の挿通開口が設けられた上壁と、この上壁の外周縁部から下方に延びる周側壁とを有し、片側列の複数の挿通開口と支持基台の片側部との間の部位に複数の第1内係合突部(又は複数の第1内係合凹部)が設けられているとともに、他側列の複数の挿通開口と支持基台の他側部との間の部位に複数の第2内係合突部(又は複数の第2内係合凹部)が設けられているので、2列の複数の複数のダウエルピンを支持基台側の2列の複数の挿通開口内に挿入して固定用プレートを装着すると、支持基台側の第1及び第2内係合突部(又は第1及び第2内係合凹部)と固定用プレート側の第1及び第2内係合凹部(又は第1及び第2内係合突部)とが相互に係脱自在に係合される。
更に、複数の第1及び第2内係合突部は、支持基台の上壁の上面(又は固定用プレートの下面)から延びる第1及び第2突部本体と、この第1及び第2突部本体から延びる第1及び第2小突部とを有し、また複数の第1及び第2内係合凹部は、複数の第1及び第2内係合突部の第1及び第2突部本体に対応して設けられた第1及び第2凹部本体と、複数の第1及び第2内係合突部の第1及び第2小突部に対応して設けられた第1及び第2小凹部とを有しているので、上述したように固定用プレートを支持基台に装着すると、複数の第1及び第2内係合突部の第1及び第2突部本体並びに第1及び第2小突部が第1内係合凹部の第1及び第2凹部本体並びに第1及び第2小凹部に係脱自在に係合される。
固定用プレートが支持基台にこのように装着されるので、支持基台側の2列の複数の挿通開口と固定用プレート側の2列の複数のダウエルピンとの間の摩擦保持力に加えて、第1及び第2内係合突部(即ち、第1及び第2突部本体並びに第1及び第2小突部)と複数の第1及び第2内係合凹部(即ち、第1及び第2凹部本体並びに第1及び第2小凹部)との間の摩擦保持力によって所望の保持力が得られ、このように構成しても、上述したと同様に、ダウエルピンの長さが短い場合であっても、支持基台に対して固定用プレートを所要の通りに保持することができる。
また、本発明の請求項7に記載の歯科技工用作業模型によれば、歯形模型としての部分歯タイプのもの好都合に適用することができ、このことに関連して、支持基台の上壁は細長い略矩形状に形成され、固定用プレートは、支持基台の上壁の形状に対応した細長い略矩形状に形成される。
更に、本発明の請求項8に記載の歯科技工用作業模型によれば、歯形模型は全歯タイプのものに好都合に適用することができ、このことに関連して、支持基台の上壁は細長い略U字状に形成され、固定用プレートは、支持基台の上壁の形状に対応した細長い略U字状に形成される。
本発明に従う歯科技工用作業模型の第1の実施形態を背面側から見た斜視図。 図1の歯科技工用作業模型において、支持基台から固定用プレートを離脱させた状態を正面側から見た斜視図。 図1の歯科技工用作業模型の支持基台を示す平面図。 図3の支持基台を示す正面図。 図3の支持基台を示す底面図。 図3におけるVI−VI線による断面図。 支持基台に成型用基枠を装着して固定用プレートを成形する作業を説明するための説明図。 図3の支持基台の一部を拡大して示す部分拡大斜視図。 図9(a)は、図8におけるA1−A1線による断面図、図9(b)は、図8におけるB1−B1線による断面図。 第1変形形態の支持基台の一部を拡大して示す部分拡大斜視図。 図11(a)は、図10におけるA2−A2線による断面図、図11(b)は、図10におけるB2−B2線による断面図。 第2の変形形態の支持基台の一部を拡大して示す部分拡大斜視図。 図13(a)は、図12におけるA3−A3線による断面図、図13(b)は、図12におけるB3−B3線による断面図。 第2の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台を示す平面図。 第3の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台を示す平面図。 第4の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台を示す斜視図。 図16の支持基台を示す平面図。 図16の支持基台を示す底面図。 図17におけるXIX−XIX線による拡大断面図。 図16の支持基台の一部を拡大して示す部分拡大斜視図。 第5の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台を示す平面図。 第6の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台を示す平面図。 第7の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台を示す斜視図。 第7の実施形態の歯科技工用作業模型における固定用プレートを底面側から見た斜視図。 図23の支持基台に図24の固定用プレートを装着した状態の一部を拡大して示す部分拡大断面図。 第8の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台を示す平面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の各種実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
まず、図1〜図9を参照して第1の実施形態の歯科技工用作業模型について説明する。図1〜図3において、図示の歯科技工用作業模型2は、歯形模型4が固定される固定用プレート6と、固定用プレート6に植設された複数(図示の形態では、5本)のダウエルピン8と、固定用プレート6を支持するための支持基台10と、を備えている。
支持基台10は基台本体12を備え、この基台本体12は、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂から形成される。この基台本体12は、所定方向(図1及び図3において左右方向、図2において左上から右下の方向)に細長い略矩形状の上壁14を有し、この上壁14の外周縁部には、下方に延びる周側壁16が設けられている。この上壁14には、その長手方向(即ち、上記所定方向)に間隔をおいて複数(この形態では、5つ)の挿入開口18が設けられ、これら挿入開口18は、固定用プレート6側の複数のダウエルピン8に対応して設けられる。
基台本体12の上壁14の内面(下面)には、各挿入開口18に対応して突出部20(図5参照)が設けられ、かかる突出部20には、挿入開口18から下方に貫通して延びる挿通貫通孔22が設けられ、固定用プレート6側の複数のダウエルピン8は、後述するように、基台本体12の対応する挿入開口18を通して挿通貫通孔22内に挿通される。この形態では、各挿通貫通孔22は、図6及び図7に示すように、先端に向けて(図6及び図7において下方に向けて)内径が漸減する先細のテーパ状に形成されている。
基台本体12の周側壁16の下端は、上壁14から下方に延びる各突出部20の先端よりも長く、テーブル(図示せず)などに載置したときには、周側壁16の下端がテーブル面(図示せず)に載置され、突出部20の先端がテーブル面の上方に位置し、テーブル面に接触することがない。また、固定用プレート6側の複数のダウエルピン8を基台本体12側の対応する挿通貫通孔22内に挿通した状態では、各ダウエルピン8の先端部は挿通貫通孔22を通して突出部20から下方に幾分突出するが、この突出部20から突出する先端部がテーブル面に接触することがない(図6参照)。
この実施形態では、上壁14の上面における相互に対向する両側部に一対の外係合突部24,26が設けられ、これら一対の外係合突部24,26は、基台本体12の長手方向に相互に略平行に延びている。一対の外係合突部24,26の内面は、内側に向けて下方に傾斜する内傾斜面28,30を有している。片方(図3において下側、図6において左側)の内傾斜面28は、片方の外係合突部24の上端から内側に向けて下方に基台本体12の上壁14の上面まで傾斜して延び、他方(図3において上側,図6において右側)の内傾斜面30は、他方の外係合突部26の上端から内側に向けて下方に基台本体12の上壁14の上面まで傾斜して延びている。
これら外係合突部24,26及び内傾斜面28,30は、基台本体12の中間部(即ち、長手方向両端部を除く部位)にその長手方向に沿って延びるように設けられ、これら内傾斜面28,30には、その長手方向(図2において左上から右下の方向、図3において左右方向、図6において紙面に垂直な方向)に間隔をおいて複数の補助係合凹部32,34が設けられ、この形態では略半円状に形成されている。
また、基台本体12の周側壁16の外面には、複数の挿通貫通孔22に対応して(換言すると、固定用プレート6の装着状態において、これに設けられた複数のダウエルピン8に対応して)位置決め用突部36が設けられ、この位置決め用突部36は、一対の挿通貫通孔22を挟んでそれらの両側に配設されている。また、基台本体12の両端部には、これら位置決め用突部36と同じ高さ位置に補助位置決め突部38が設けられている。基台本体12の両端部には、更に、作業模型用ホルダ(図示せず)にスライドさせて取り付けるための一対の取付用スリット40が設けられている(図4参照)。
この実施形態では、更に、基台本体12の上壁14の上面に、複数の挿通開口18を挟んで両側に内係合突部列42,44が設けられている。一方の内係合突部列42(第1内係合突部列)は、一方の外係合突部24(内傾斜面28)と複数の挿通開口18との間に設けられ、一方の外係合突部24(又は複数の挿通開口18)にほぼ沿って間隔をおいて設けられた複数の第1内係合突部46から構成されている。また、他方の内係合突部列44(第2内係合突部列)は、他方の外係合突部26(内傾斜面30)と複数の挿通開口18との間に設けられ、他方の外係合突部26(又は複数の挿通開口18)にほぼ沿って間隔をおいて設けられた複数の第2内係合突部48から構成されている。第1及び第2内係合突部46,48の構成については、後に詳述する。
次に、固定用プレート6について説明すると、この固定用プレート6は石膏から形成され、基台本体12の上壁14の形状に対応した細長い略矩形状を有している。この固定用プレート6には、基台本体12側の各挿入開口18(挿通貫通孔22)に対応して複数(この形態では、5本)のダウエルピン8が植設されている。これらダウエルピン8の各々は、各挿通貫通孔22の内径が先端に向けて漸減する先細のテーパ状に形成されていることに対応して、その基端部から先端部にわたって外径が漸減する先細のテーパ状に形成されている。
この固定用プレート6は、複数のダウエルピン8を支持基台10側の対応する挿通貫通孔22に挿入することによって、支持基台10の上壁14の上面に載置して装着されることに関連して、更に、次の通りに構成されている。即ち、固定用プレート6の下面における相互に対向する両側部には、支持基台10側の一対の外係合突部24,26に対応して、一対の外係合凹部50,52が設けられ(図6参照)、これら外係合凹部50,52は上記長手方向(図6において紙面に垂直な方向)に延びている。また、これら外係合凹部50,52の外面は、支持基台10側の一対の外係合突部24,26の内傾斜面28,30に対応して、外側に向けて上方に傾斜する外傾斜面54,56を有している。片方(図6において左側)の外傾斜面50は、固定用プレート6の下面から外側に向けて上方に片方の外係合凹部50の底面まで傾斜して延び、他方(図6において右側)の外傾斜面52は、固定用プレート6の下面から外側に向けて上方に他方の外係合凹部52の底面まで傾斜して延びている。
これら外係合凹部50,52及び外傾斜面54,56は、固定用プレート6の中間部(即ち、長手方向両端部を除く部位)にその長手方向に沿って延びるように設けられており、これら外傾斜面54,56には、支持基台10側の補助係合凹部32,34に対応して、その長手方向(図6において紙面に垂直な方向)に間隔をおいて複数の補助係合突部(図示せず)が設けられ、この形態では略半円柱状に形成される。
更に、固定用プレート6の下面には、支持基台10側の一対の内係合突部列42,44(第1及び第2内係合突部列)に対応して、一対の内係合凹部列60,62(図6参照)が設けられている。図6から理解されるように、一方の内係合凹部列60(第1内係合凹部列)は、一方の外係合凹部50(外傾斜面54)と複数のダウエルピン8との間に設けられ、一方の外係合凹部50(又は複数のダウエルピン8)にほぼ沿って間隔をおいて設けられた複数の第1内係合凹部64から構成されている。また、他方の内係合突部列62(第2内係合凹部列)は、他方の外係合凹部52(外傾斜面56)と複数のダウエルピン8との間に設けられ、他方の外係合凹部52(又は複数のダウエルピン8)にほぼ沿って間隔をおいて設けられた複数の第2内係合凹部66から構成されている。第1及び第2内係合凹部64,66の構成については、後に詳述する。
次に、主として図2及び図6とともに図8及び図9を参照して、第1及び第2内係合突部列42,44並びに第1及び第2内係合凹部列60,62について説明する。基台本体12側に設けられた第1及び第2内係合突部列42,44は実質上同一の構成であり、以下第2内係合突部列44(第1内係合突部列42)について説明する。尚、図3に示すように、第1内係合突部列42は、片方の外係合突部24に沿って幾分湾曲して延びているのに対し、第2内係合突部列44は、他方の外係合突部26に沿ってほぼ直線状に延びている。
第2内係合突部列44(第1内係合突部列42)は、複数の第2内係合突部48(第1内係合突部46)から構成され、各第2内係合突部48(第1内係合突部46)は、基台本体12の上壁14の上面から上方に延びる第2突部本体70(第1突部本体68)と、この第2突部本体70(第1突部本体68)の上面から上方に延びる第2小突部74(第1小突部72)を有している。第2小突部74(第1小突部72)は第2突部本体70(第1突部本体68)よりも小さく、この形態では、第2小突部74(第1小突部72)の外形全体が第2突部本体70(第1突部本体68)の外形全体よりも小さくなっている。
図9(a)に示すように、第2小突部74(第1小突部72)の長さl2(l1)は、第2突部本体70(第1突部本体68)の長さL2(L1)よりも小さく〔l2(l1)<L2(L1)〕、図9(b)に示すように、第2小突部74(第1小突部72)の幅w2(w1)は、第2突部本体70(第1突部本体68)の幅W2(W1)よりも小さい〔w2(w1)<W2(W1)〕。また、第2小突部74(第1小突部72)の高さh2(h1)は、第2突部本体70(第1突部本体68)の高さH2(H1)と等しい又はこれよりも小さく形成される〔h2(h1)≦H2(H1)〕。尚、第1内係合突部列42の第1内係合突部46に関する各種寸法(長さL1,l1、幅W1,w1及び高さH1,h1)については、図示していない。
この実施形態では、第2突部本体70(第1突部本体68)の長さH2(H1)は、例えば2〜4mm程度に、その幅W2(W1)は、例えば1〜2mm程度に、その高さH2(H1)は、0.5〜1.5mm程度に形成され、また第2小突部74(第1小突部72)の長さh2(h1)は、例えば1.5〜3.5mm程度に、その幅w2(w1)は、例えば0.5〜1.5mm程度に、その高さh2(h1)は、例えば0.5〜1mm程度に形成される。また、第2内係合突部48(第1内係合突部46)のピッチP2(P1)(図3参照)は、例えば4〜5mm程度に設定される。更に、第1内係合突部46の高さ(H1+h1)は、一方の外係合突部24の高さよりも幾分低く形成され、また第2内係合突部48の高さ(H2+h2)は、他方の外係合突部26の高さよりも幾分低く形成される。
第1及び第2内係合凹部列60,62は、それらの一部を図示するのみであるが、第1及び第2内係合突部列42,44に対応する構成となっている。図6及び図9を参照して概説すると、第2内係合凹部列62(第1内係合凹部列60)は、複数の第2内係合凹部66(第1内係合凹部64)から構成され、各第2内係合凹部66(第1内係合凹部64)は、固定用プレート6の下面から上方に延びる第2凹部本体67(第1凹部本体)と、この第2凹部本体67(第1凹部本体)の底面から上方に延びる第2小凹部69(第1小凹部)を有している。第2小凹部69(第1小凹部)は第2凹部本体67(第1凹部本体)よりも小さく、この形態では、第2小凹部69(第1小凹部)の全体が第2凹部本体67(第1凹部本体)よりも小さくなっている。
図9(a)及び図9(b)から理解されるように、第2小凹部69(第1小凹部)の長さl2(l1)は、第2凹部本体67(第1凹部本体)の長さL2(L1)よりも小さく〔l2(l1)<L2(L2)〕、第2小凹部69(第1小凹部)の幅w2(w1)は、第2凹部本体67(第1凹部本体)の幅W2(W1)よりも小さい〔w2(w1)<(W2(W1)〕。また、第2小凹部69(第1小凹部)の深さd2(d1)は、第2凹部本体67(第1凹部本体)の深さD2(D1)と等しい又はこれよりも小さく形成される〔d2(d1)≦D2(D1)〕。尚、第1内係合凹部列60の第1内係合凹部64に関する各種寸法(長さL1,l1、幅W1,w1及び深さD1,d1)については、図示していない。また、第1及び第2内係合凹部列60,62の第1及び第2内係合凹部64,66の各種寸法については、第1及び第2内係合突部列42,44の第1及び第2内係合突部46,48における上述の各種寸法から容易に理解できるであろう。
この歯科技工用作業模型2は、例えば、次のようにして製作される。図1、図2及び図7を参照して、歯型(図示せず)に石膏を流し込んで歯形模型4を製作するとともに、合成樹脂による射出成型によって支持基台10を製作し、別個に製作した歯形模型4及び支持基台10を用いて作業模型2を製作する。図7に示すように、支持基台10の基台本体12の各挿通貫通孔22にダウエルピン8を先端側から着脱自在に挿入する(ピン挿入工程)。このように挿入すると、ダウエルピン8の基端部は、基台本体12の上壁14から上方に所定長さ(例えば、約4mm程度)突出する。尚、ダウエルピン8の基端突出部には、固定用プレート6との結合強度を高めるために、例えばローレット加工などを施すのが好ましい(図6、図7参照)。
次いで、基台本体12の上部に成型用基枠82を着脱自在に装着する(枠装着工程)。ここで、枠装着工程で用いる成型用基枠82について説明すると、成型用基枠82は全体として略矩形状の外形を有し、例えばシリコンゴムや合成ゴムなどのゴム材料から形成される。成型用基枠82の内側には上下に貫通する貫通開口84が設けられ、この貫通開口84は、基台本体12の上部の形状に対応した形状を有している。
成型用基枠82を基台本体12の上部に装着すると、基台本体12の上壁14及び周側壁16の上端部が成型用基枠82の貫通開口84の下端部に挿入され、成型用基枠82の内周面が基台本体12の周側壁16の外周面に密着するようになる。かく装着すると、成型用基枠82の下端部が基台本体12側の位置決め用突部36及び補助位置決め突部38に当接し、かく当接することにより、成型用基枠82が基台本体12に対して所定の位置関係に位置決めされる。この装着状態では、成型用基枠82は、基台本体12の上壁14から上方に所定高さ(例えば、約8mm程度)突出し、基台本体12の上面及び成型用基枠82の内周面によって、石膏を注入する注入空間86が規定される。
次に、固定用プレート6を成型するための石膏をこの注入空間82に注入する(プレート成形工程)。この石膏は、ダウエルピン8の基端部が石膏に完全に浸漬されるまで注入される。このとき、基台本体12の上壁14の両端部には外係合突部24,26が存在しないので、注入した石膏は上壁14の両端部に流れるようになり、この石膏を上壁14の全域にほぼ均一に注入することができる。そして、注入空間86内の石膏が硬化することにより、ダウエルピン8が植設された固定用プレート6が成形される。
このように成形すると、図6及び図7から理解されるように、支持基台10側の一対の外係合突部24,26、内傾斜面28,30及び補助係合凹部32,34にそれぞれ対応して、固定用プレート6側に一対の外係合凹部50,52、外傾斜面54,56及び補助係合突部(図示せず)が成形される。更に、支持基台10側の第1及び第2内係合突部列42,44に対応して、固定用プレート6側に第1及び第2内係合凹部列60,62が成形される。即ち、第1内係合突部列42の複数の第1内係合突部46(第1突部本体68及び第1小突部72)に対応して、固定用プレート6側に第1内係合凹部列60の複数の第1内係合凹部64(第1凹部本体及び第1小凹部)が成形され、第2内係合突部列44の複数の内係合突部48(第1突部本体70及び第1小突部74)に対応して、固定用プレート6側に第2内係合凹部列62の複数の第2内係合凹部66(第2凹部本体67及び小第2小凹部69)が成形される。
このように固定用プレート6を成形した後、成型用基枠82を基台本体12の上部から取り外し、固定用プレート6の上面に例えば研削加工を施して平坦となるように加工する(研削加工工程)。この研削加工は、例えば、固定用プレート6を基台本体12の上面に支持させた状態で行われ、ダウエルピン8の基端面が外部に露出するまで行われ、このようにして歯科技工用模型を製作することができる。
上述したようにして歯科技工用模型を製作した後、固定用プレート6の上面に歯形模型4、即ち部分歯タイプのものを接着剤などを用いて固定する(模型固定工程)。その後、固定用プレート6を基台本体12に支持させた状態で、例えば、図1に一点鎖線で示す切断線88に沿って歯形模型4の所定部位(即ち、隣接する一対のダウエルピン8の間の部位)を固定用プレート6とともに切断工具(図示せず)を用いて切断する(模型切断工程)。このように切断することによって、歯形模型4の切断した特定部位を固定用プレート6及びダウエルピン8とともに残りの部位から取り出すことができ、特定部位をこのように基台本体12に装着、離脱することにより所望の作業を行うことができる。尚、上述したように、基台本体12には挿入貫通孔22に対応して位置決め用突部34が設けられているので、歯形模型4を切断する際に、この位置決め用突部34を目印としてダウエルピン8の配設箇所を容易に確認することができる。
上述した作業模型2では、固定用プレート6側の複数のダウエルピン8を支持基台10側の挿通貫通孔22に挿入することによって、固定用プレート6(これに固定した歯形模型4)を支持基台10の上面に着脱自在に装着することができる。この装着状態においては、上述した記載から理解される如く、支持基台10側の一対の外係合突部24,26及びそれらの補助係合凹部32,34と固定用プレート6側の一対の外係合凹部50,52及びそれらの補助係合突部(図示せず)とがそれぞれ係脱自在に係合するとともに、固定用プレート6側の外係合凹部50,52の外傾斜面54,56が支持基台10側の一対の外係合突部24,26の内傾斜面28,30に接触してそれらの内側に位置する。また、支持基台10側の一対の内係合突部列42,44(第1及び第2内係合突部列)の複数の第1及び第2内係合突部46,48(第1及び第2突部本体68,70並びに第1及び第2小突部72,74)と固定用プレート6側の一対の内係合凹部列60,62(第1及び第2内係合凹部列)の複数の第1及び第2内係合凹部64,66(第1及び第2凹部本体67並びに第1及び第2小凹部69)とが係脱自在に係合する。従って、基台本体12側の上面と固定用プレート6の下面とが充分な接触面積でもって係合され、これによって、両者間に充分な接触摩擦力が得られ、ダウエルピン8の長さを短くしても充分な保持力を得ることができる。
この第1の実施形態では、図3に示すように、一方の外係合突部24側の複数の補助係合凹部32と他方の外係合突部26側の補助係合凹部34とを相互に対向して位置するように設けているが、このような構成に限定されず、一方側の複数の補助係合凹部32と他方側の複数の補助係合凹部34とを支持基台10の長手方向にずらして設けるようにしてもよく、或いは一方側の複数の補助係合凹部32と他方側の複数の補助係合凹部34とのピッチを変えて設けるようにしてもよい。
また、この実施形態では、模型固定工程において、固定用プレート6の上面に歯形模型4を接着剤などを用いて固定するようにしているが、このような構成に限定されず、成形前の固定用プレート6(即ち、硬化前の石膏)に歯形模型4を押し付け、注入した石膏の硬化により固定用プレート6の上面に歯形模型4を固定するようにしてもよい。
また、支持基台側の第1及び第2内係合突部列の複数の第1及び第2内係合突部と固定用プレート側の第1及び第2内係合凹部列の複数の第1及び第2内係合凹部とを図10及び図11に示すように、或いは図12及び図13に示すように構成することもできる。尚、以下の各種の変形形態及び実施形態において、上述した第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図10及び図11において、第1の変形形態の支持基台10Aでは、第2内係合突部列44A及び第2内係合凹部列62Aに修正が施されている。第2内係合突部列44Aの複数の第2内係合突部48Aは、基台本体12Aの上壁14から上方に延びる第2突部本体70Aと、この第2突部本体70Aの上面から上方に延びる第2小突部74Aとを有し、上述したと同様に、第2小突部74Aが第2突部本体70Aより小さくなっている。
この形態では、図11(a)で示すように、第2小突部74Aの長さl2は第2突部本体70Aの長さL2と等しい(l2=L2)が、第2小突部74Aの幅w2が第2突部本体70Aの幅W2よりも小さく(w2<W2)なっている。尚、この場合においても、第2小突部74Aの高さh2は、第2突部本体70Aの高さH2と等しい又はこれよりも小さく形成される(h2≦H2)。
このことに関連して、第2内係合凹部列62Aの複数の第2内係合凹部66Aは、固定用プレート6Aの下面から上方に延びる第2凹部本体67Aと、この第2凹部本体67Aの底面から上方に延びる第2小凹部69Aとを有し、上述したと同様に、第2小凹部69Aは第2凹部本体67Aよりも小さくなっている。
この形態では、第2小凹部69Aの長さl2は第2凹部本体67Aの長さL2と等しい(l2=L2)が、第2小凹部69Aの幅w2が第2凹部本体67Aの幅W2よりも小さくなっている。尚、この場合においても、第2小凹部69Aの深さh2は、第2凹部本体67Aの深さH2と等しい又はこれよりも小さく形成される(h2≦H2)。
図10及び図11を参照して第2内係合突部列44A及び第2内係合凹部列62Aの構成について説明したが、図示していないが、第1内係合突部列及び第1係合凹部列についても、上述した第2内係合突部列44A及び第2内係合凹部列62Aと同様に構成することもできる。この第1の変形形態の支持基台10Aのその他の構成は、上述の第1の実施形態における支持基台10と実質上同一の構成でよい。
このような固定用プレート6A及び支持基台10Aを備えたものでも、固定用プレート6Aの下面と支持基台10Aの上面とが充分な接触面積でもって係合され、これによって、両者間に充分な接触摩擦力が得られ、その結果、上述したと同様に、ダウエルピンが短くても充分な保持力を得ることができる。
図12及び図13において、第2の変形形態の支持基台10Bでも、第2内係合突部列44Bの複数の第2内係合突部48Bは、基台本体12Bの上壁14から上方に延びる第2突部本体70Bと、この第2突部本体70Bの上面から上方に延びる第2小突部74Bとを有し、上述したと同様に、第2小突部74Bが第2突部本体70Bより小さくなっている。
この形態では、図13(b)で示すように、第2小突部74Bの幅w2は第2突部本体70Bの幅W2と等しい(w2=W2)が、第2小突部74Bの長さl2が第2突部本体70Bの長さL2よりも小さく(l2<L2)なっている。尚、この場合においても、第2小突部74Bの高さh2は、第2突部本体70Bの高さH2と等しい又はこれよりも小さく形成される(h2≦H2)。
このことに関連して、第2内係合凹部列62Bの複数の第2内係合凹部66Bは、固定用プレート6Bの下面から上方に延びる第2凹部本体67Bと、この第2凹部本体67Bの底面から上方に延びる第2小凹部69Bとを有し、上述したと同様に、第2小凹部69Bは第2凹部本体67Bよりも小さくなっている。
この形態では、第2小凹部69Bの幅w2は第2凹部本体67Aの幅W2と等しい(w2=W2)が、第2小凹部69Bの長さl2が第2凹部本体67Bの長さL2よりも小さくなっている。尚、この場合においても、第2小凹部69Bの深さh2は、第2凹部本体67Bの深さH2と等しい又はこれよりも小さく形成される(h2≦H2)。
図12及び図13を参照して第2内係合突部列44B及び第2内係合凹部列62Bの構成について説明したが、図示していないが、第1内係合突部列及び第1係合凹部列についても、上述した第2内係合突部列44B及び第2内係合凹部列62Bと同様に構成することもでき、このように構成しても、上述したと同様の作用効果を得ることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、図14を参照して、第2の実施形態の歯科技工用作業模型について説明する。図14において、この歯科技工用作業模型における支持基台10Cでは、基台本体12Cの両側部に一対の外係合突部24C,26Cが設けられているが、これら外係合突部24C,26Cに関連して設けられる内傾斜面と、これら内傾斜面に関連して設けられる複数の補助係合凹部とが省略されている。この場合、一方の内係合突部列42(第1内係合突部列)は、一方の外係合突部24Cと複数の挿通貫通孔22(固定用プレートを装着した状態における複数のダウエルピン)との間に配設され、他方の内係合突部列44(第2内係合突部列)は、他方の外係合突部26Cと複数の挿通貫通孔22(固定用プレートを装着した状態における複数のダウエルピン)との間に配設され、これら内係合突部列42,44は、上述したと同様に、複数の第1及び第2内係合突部46,48から構成される。
このことに関連して、図示していないが、固定用プレートにおいては、その下面の両側部に、支持基台10C側の一対の外係合突部24C,26Cに対応して、一対の外係合凹部が設けられるが、これら外係合凹部に関連して設けられる外傾斜面及びこれら外傾斜面に関連して設けられる複数の補助係合突部が省略される。また、固定用プレートの下面には、支持本体10C側の一方の内係合突部列42(第1内係合突部列)に対応して内係合凹部列(第1内係合凹部列)が設けられ、他方の内係合突部列44(第2内係合突部列)に対応して他方の内係合凹部列(第2内係合凹部列)が設けられ、これら内係合凹部列は、上述したと同様に、複数の第1及び第2内係合凹部から構成される。この第2の実施形態における支持基台10C及び固定用プレートのその他の構成は、上述した形態と実質上同一である。
この第2の実施形態の支持基台10Cを用いた歯科技工用作業模型では、支持基台10C側に一対の外係合突部24C,26C及び一対の内係合突部列42,44が設けられているので、支持基台10Cに固定用プレート(図示せず)を装着した状態では、支持基台10C側の一対の外係合突部24C,26Cと固定用プレート側の一対の外係合凹部(図示せず)とが係脱自在に係合されるとともに、支持基台10C側の一対の内係合突部列42,44の複数の第1及び第2内係合突部46,48と固定用プレート側の一対の内係合凹部列の複数の第1及び第2内係合凹部とが係脱自在に係合され、長さの短いダウエルピンを用いた場合であっても、上述したと同様に、固定用プレートを保持するための所望の保持力を得ることができる。
〔第3の実施形態〕
次に、図15を参照して、第3の実施形態の歯科技工用作業模型について説明する。図15において、この歯科技工用作業模型における支持基台10Dは、基台本体12Dの両側部に一対の外係合突部24,26が設けられ、これら外係合突部24,26の内面に内傾斜面28,30が設けられ、これら内傾斜面28,30に複数の補助係合凹部32,34が設けられているが、基台本体12の上壁14に関連して設けられる一対の内係合突部列の一方が省略されている。
この形態では、基台本体12Dの外係合突部26(内傾斜面30)と複数の挿通貫通孔22との間に内係合突部列44が配設され、この内係合突部列44が複数の内係合突部48から構成され、このような内係合突部列44は、上述したと同様の構成でよい。この場合、この内係合突部列44が第1内係合突部列として機能し、内係合突部48が第1内係合突部として機能し、その突部本体70が第1突部本体と、またその小突部74が第1小突部として機能する。この場合、第1の実施形態と対比すると、外係合突部24(内傾斜面28)と複数の挿通貫通孔22との間に設けられる内係合突部列が省略されている。
このことに関連して、図示していないが、固定用プレートにおいては、その下面の両側部に、支持基台10D側の一対の外係合突部24,26、それらの内面に設けられる内傾斜面28,30及びこれら内傾斜面28,30に設けられる複数の補助係合凹部32,34にそれぞれ対応して、一対の外係合凹部、これらの外面に外傾斜面及びこれら外傾斜面に複数の補助係合突部が設けられる。また、支持基台10D側の内係合突部列44に対応して、固定用プレートの下面に内係合凹部列が設けられる。この内係合凹部列は、上述したと同様の構成でよく、この場合、この内係合凹部列が第1内係合凹部列として機能し、内係合凹部が第1内係合凹部として機能し、その凹部本体が第1凹部本体と、またその小凹部が第1小凹部として機能する。
この第3の実施形態の支持基台10Dを用いた歯科技工用作業模型では、支持基台10D側に一対の外係合突部24,26、複数の補助係合凹部32,34及び内係合突部列44が設けられているので、支持基台10Dに固定用プレート(図示せず)を装着した状態では、支持基台10D側の一対の外係合突部24,26及びそれらの補助係合凹部32,34と固定用プレート側の一対の外係合凹部(図示せず)及びそれらの補助係合突部(図示せず)とが係脱自在に係合されるとともに、支持基台10C側の内係合突部列44の複数の内係合突部48と固定用プレート側の内係合凹部列の複数の内係合凹部とが係脱自在に係合され、長さの短いダウエルピンを用いた場合であっても、上述したと同様に、固定用プレートを保持するための所望の保持力を得ることができる。
この第3の実施形態では、図3と図15とを対比することによって容易に理解される如く、一方の外係合突部24と複数の挿通貫通孔22との間に設けられる内係合突部列42(図1参照)(加えて、これに対応する固定用プレート側の内係合凹部列)を省略しているが、これとは反対に、他方の外係合突部26と複数の挿通貫通孔22との間に設けられる内係合突部列44(これに加えて、これに対応する固定用プレート側の内係合凹部列)を省略するようにしてもよい。
また、この第3の実施形態では、一対の外係合突部24,26に内傾斜面28,30及び補助係合凹部32,34を設けているが、図15に示すように、例えば外係合突部26側に内係合突部列44を設ける場合、この外係合突部26と反対側の外係合突部24の内傾斜面28及び補助係合凹部32(これに加えて、これらに対応する固定用プレート側の外係合凹部の外傾斜面及び補助係合突部)を省略するようにしてもよく、上述した構成とは反対に、例えば外係合突部24側に内係合突部列を設ける場合、この外係合突部24と反対側の外係合突部26の内傾斜面30及び補助係合凹部34(これに加えて、これらに対応する固定用プレート側の外係合凹部の外傾斜面及び補助係合突部)を省略するようにしてもよい。
〔第4の実施形態〕
次に、図16〜図20を参照して第4の実施形態の歯科技工用作業模型について説明する。図16〜図18において、図示の歯科技工用作業模型の支持基台10Eは、外形が略半楕円状の基台本体12Eを備え、この基台本体12Eは、略U字状の細長い上壁14Eを有し、この上壁14Eの外周縁部には、下方に延びる周側壁16Eが設けられている。即ち、この周側壁16Eは、所定の間隔をおいて配設された略U字状の外側壁13E及び内側壁15Eと、これら外側壁13E及び内側壁15Eの両端部を接続する一対の端壁部17Eとから構成されている。
基台本体12Eの上壁14Eには、略U字状の長手方向に間隔をおいて複数(この形態では、14個)の挿入開口18Eが設けられ、これら挿入開口18Eは、固定用プレート6E側の複数のダウエルピン8(図19において1つのみ示す)に対応して設けられる。基台本体12Eの上壁14Eの内面(下面)には、各挿入開口18Eに対応して突出部20E(図18参照)が設けられ、かかる突出部20Eには、挿入開口18Eから下方に貫通して延びる挿通貫通孔22Eが設けられ、固定用プレート6E側の複数のダウエルピン8は、上述したと同様に、基台本体12Eの対応する挿入開口18Eを通して挿通貫通孔22E内に挿通される。基台本体12Eの周側壁16E及び突出部20Eと固定用プレート6E側のダウエルピン8との関係は、上述したと同様に構成される。
この第4の実施形態では、略U字状の上壁14Eの上面における相互に対向する両側部に一対の外係合突部24E,26Eが設けられ、これら一対の外係合突部24E,26Eは、この上壁14Eの略U字状の長手方向に相互に略平行に延びている。この基台本体12Eは、上壁14Eが略U字状である点を除けば上述したと同様の構成であり、一対の外係合突部24E,26Eの内面は、内側に向けて下方に傾斜する内傾斜面28E,30Eを有し、これら内傾斜面28E,30Eには、その長手方向に間隔をおいて複数の補助係合凹部32E,34Eが設けられている。
また、基台本体12Eの周側壁16E(具体的には、外側壁13E)の外面に、複数の挿通貫通孔22Eに対応して(換言すると、固定用プレート6Eの装着状態において、これに設けられた複数のダウエルピン8に対応して)位置決め用突部36Eが設けられている。また、基台本体12Eの内側壁26Eの間には、略半楕円状の接続壁部92が設けられており、複数の位置決め用突部30E及び接続壁部92に当接するように成形用基枠(図示せず)が載置され、この成形基枠と基台本体12Eの上壁14Eにより規定される注入空間(図示せず)に石膏を注入することによって、上述したと同様にして固定用プレート6Eが成形され、かく成形された固定用プレート6Eに全歯タイプの歯形模型(図示せず)が接着剤などにより固定される。
この実施形態では、更に、基台本体12Eの上壁14Eの上面に、複数の挿通開口18Eを挟んで両側に一対の内係合突部列42E,44Eが設けられている。一方の内係合突部列42E(第1内係合突部列)は、一方の外係合突部24Eと複数の挿通開口18Eとの間に設けられ、一方の外係合突部24E(又は複数の挿通開口18E)にほぼ沿って間隔をおいて設けられた複数の第1内係合突部46Eから構成されている。また、他方の内係合突部列44E(第2内係合突部列)は、他方の外係合突部26Eと複数の挿通開口18Eとの間に設けられ、他方の外係合突部26E(又は複数の挿通開口18E)にほぼ沿って間隔をおいて設けられた複数の第2内係合突部48Eから構成されている。
複数の第1及び第2内係合突部46E,48Eは、第1の実施形態のものと実質上同一の構成を有し、上壁14Eの上面から上方に延びる第1及び第2突部本体68E,70Eと、これら第1及び第2突部本体68E,70Eの上面から上方に延びる第1及び第2小突部72E,74Eとから構成され、第1及び第2小突部72E,74Eは、第1及び第2突部本体68E,70Eよりも小さく構成されている。
この支持基台10Eに取り付けられる固定用プレート6E(図19にその一部のみを二点鎖線で示す)について概説すると、この固定用プレート6Eは基台本体12Eの上壁14Eの形状に対応した細長い略U字状の形状を有している。この固定用プレート6Eには、基台本体12E側の各挿入開口18E(挿通貫通孔22E)に対応して複数(この形態では、14本)のダウエルピン8が植設され、これらダウエルピン8は、上述したと同様の形状を有している。
この固定用プレート6Eは、更に、次の通りに構成されている。即ち、固定用プレート6Eの下面における相互に対向する両側部には、支持基台側10E側の一対の外係合突部24E,26Eに対応して、一対の外係合凹部50E,52Eが設けられ、これら外係合凹部50E,52Eの外面は、支持基台10E側の一対の外係合突部24E,26Eの内傾斜面28E,30Eに対応して、外傾斜面(図示せず)を有し、これら外傾斜面には、支持基台10E側の補助係合凹部32E,34Eに対応して、その長手方向(図6において紙面に垂直な方向)に間隔をおいて複数の補助係合突部55E,57Eが設けられている。外係合凹部50E,52E、外傾斜面及び補助係合突部55E,57Eは、上述した第1の実施形態と実質上同一の形状である。
この固定用プレート6Eの下面には、支持基台10E側の一対の内係合突部列(第1及び第2内係合突部列42E,44E)に対応して、一対の内係合凹部列(第1及び第2内係合凹部列60E,62E)(図19参照)が設けられ、これら第1及び第2内係合凹部列60E,62Eは、第1の実施形態におけるものと実質上同一の構成を有し、複数の第1及び第2内係合凹部64E,66Eから構成されている(図19においてそれらの一つのみを示す)。即ち、第1及び第2第2内係合凹部64E,66Eは、固定用プレート6Eの下面から上方に延びる第1及び第2凹部本体63E,67Eと、第1及び第2凹部本体63E,67Eの底面から上方に延びる第2小凹部65E,69Eとを有し、第1及び第2小凹部65E,69Eは第2凹部本体63E,67Eよりも小さく形成されている。尚、支持基台10E側の第1及び第2内係合突部46E,48E並びに固定用プレート6E側の第1及び第2内係合凹部64E,66Eについては、図10及び図11に示す形態のもの、或いは図12及び図13に示す形態のものから構成するようにしてもよい。
この第4の実施形態の支持基台10Eを用いた歯科技工用作業模型では、支持基台10E側に一対の外係合突部24E,26E、複数の補助係合凹部32E,34E及び一対の内係合突部列42E,44E(複数の第1及び第2内係合突部46E,48E)が設けられているので、支持基台10Eに固定用プレート6Eを装着した状態では、支持基台10E側の一対の外係合突部24E,26E及びそれらの補助係合凹部32E,34Eと固定用プレート6E側の一対の外係合凹部50E,52E及びそれらの補助係合突部55E,57Eとが係脱自在に係合されるとともに、支持基台10E側の一対の内係合突部列42E,44Eの複数の内係合突部46E,48Eと固定用プレート6E側の内係合凹部列60E,62Eの複数の内係合凹部64E,66Eとが係脱自在に係合され、長さの短いダウエルピンを用いた場合であっても、上述したと同様に、固定用プレート6Eを保持するための所望の保持力を得ることができる。
〔第5の実施形態〕
次に、図21を参照して、第5の実施形態の歯科技工用作業模型について説明する。図21において、この歯科技工用作業模型における支持基台10Fは、基台本体12Eの上壁14Eの相互に対向する両側部に外係合突部24F,26Fが設けられているが、これら外係合突部24F,26Fに関連して設けられる内傾斜面及びこれら内傾斜面に関連して設けられる複数の補助係合凹部が省略されている。この場合、一方の内係合突部列42Eは、一方の外係合突部24Fと複数の挿通貫通孔22E(固定用プレートを装着した状態における複数のダウエルピン)との間に配設され、他方の内係合突部列44Eは、他方の外係合突部26Fと複数の挿通貫通孔22E(固定用プレートを装着した状態における複数のダウエルピン)との間に配設され、これら内係合突部列42E,44Eは、第3の実施形態と同様に、複数の第1及び第2内係合突部46E,48Eから構成される。
このことに関連して、図示していないが、固定用プレートにおいては、その下面の両側部に、支持基台10F側の一対の外係合突部24E,26Eに対応して、一対の外係合凹部が設けられるが、これら外係合凹部に関連して設けられる外傾斜面及びこれら外傾斜面に関連して設けられる複数の補助係合突部が省略される。また、固定用プレートの下面には、支持本体10F側の一方の内係合突部列42E(第1内係合突部列)に対応して内係合凹部列(第1内係合凹部列)が設けられ、他方の内係合突部列44E(第2内係合突部列)に対応して他方の内係合凹部列(第2内係合凹部列)が設けられ、これら内係合凹部列は、上述した第4の実施形態と同様に、複数の第1及び第2内係合凹部から構成される。この第5の実施形態における支持基台10F及び固定用プレートのその他の構成は、上述した形態と実質上同一である。
この第2の実施形態の支持基台10Fを用いた歯科技工用作業模型では、支持基台10F側に一対の外係合突部24F,26F及び一対の内係合突部列42E,44Eが設けられているので、支持基台10Fに固定用プレート(図示せず)を装着した状態では、支持基台10F側の一対の外係合突部24F,26Fと固定用プレート側の一対の外係合凹部(図示せず)とが係脱自在に係合されるとともに、支持基台10F側の一対の内係合突部列42E,44Eの複数の第1及び第2内係合突部46E,48Eと固定用プレート側の一対の内係合凹部列の複数の第1及び第2内係合凹部(図示せず)とが係脱自在に係合され、長さの短いダウエルピンを用いた場合であっても、上述した第4の実施形態と同様に、固定用プレートを保持するための所望の保持力を得ることができる。
〔第6の実施形態〕
次に、図22を参照して、第6の実施形態の歯科技工用作業模型について説明する。図22において、この歯科技工用作業模型における支持基台10Gは、基台本体12Gの上壁14Eの相互に対向する両側部に一対の外係合突部24E,26Eが設けられ、これら外係合突部24E,26Eの内面に内傾斜面28E,30Eが設けられ、これら内傾斜面28E,30Eに複数の補助係合凹部32E,34Eが設けられているが、基台本体12Gの上壁14Eに関連して設けられる一対の内係合突部列の一方が省略されている。
この形態では、基台本体12Gの外係合突部26E(内傾斜面30E)と複数の挿通貫通孔22Eとの間に内係合突部列44Eが配設され、この内係合突部列44Eが複数の内係合突部48Eから構成され、このような内係合突部列44Eは、上述した第4の実施形態と同様の構成でよい。この場合、この内係合突部列44Eが第1内係合突部列として機能し、内係合突部48Eが第1内係合突部として機能し、その突部本体70が第1突部本体と、またその小突部74が第1小突部として機能する(図20参照)。この場合、第4の実施形態と対比すると、外係合突部24E(内傾斜面28E)と複数の挿通貫通孔22Eとの間に設けられる内係合突部列が省略されている。
このことに関連して、図示していないが、固定用プレートにおいては、その下面の両側部に、支持基台10G側の一対の外係合突部24E,26E、それらの内面に設けられる内傾斜面28E,30E及びこれら内傾斜面28E,30Eに設けられる複数の補助係合凹部32E,34Eにそれぞれ対応して、一対の外係合凹部、これらの外面に外傾斜面及びこれら外傾斜面に複数の補助係合突部が設けられる。また、支持基台10G側の内係合突部列44Eに対応して、固定用プレートの下面に内係合凹部列が設けられる。この内係合凹部列は、上述したと同様の構成でよく、この場合、この内係合凹部列が第1内係合凹部列として機能し、内係合凹部が第1内係合凹部として機能し、その凹部本体が第1凹部本体と、またその小凹部が第1小凹部として機能する。
この第6の実施形態の支持基台10Gを用いた歯科技工用作業模型では、支持基台10G側に一対の外係合突部24E,26E、複数の補助係合凹部32E,34E及び内係合突部列44Eが設けられているので、支持基台10Gに固定用プレート(図示せず)を装着した状態では、支持基台10G側の一対の外係合突部24E,26E及びそれらの補助係合凹部32E,34Eと固定用プレート側の一対の外係合凹部(図示せず)及びそれらの補助係合突部(図示せず)とが係脱自在に係合されるとともに、支持基台10G側の内係合突部列44Eの複数の内係合突部48Eと固定用プレート側の内係合凹部列の複数の内係合凹部とが係脱自在に係合され、長さの短いダウエルピンを用いた場合であっても、上述した第4の実施形態と同様に、固定用プレートを保持するための所望の保持力を得ることができる。
この第6の実施形態では、図17と図22とを対比することによって容易に理解される如く、一方の外係合突部24Eと複数の挿通貫通孔22Eとの間に設けられる内係合突部列42E(図17参照)(加えて、これに対応する固定用プレート側の内係合凹部列)を省略しているが、これとは反対に、他方の外係合突部26Eと複数の挿通貫通孔22Eとの間に設けられる内係合突部列44E(これに加えて、これに対応する固定用プレート側の内係合突部列)を省略するようにしてもよい。
また、この第6の実施形態では、一対の外係合突部24E,26Eに内傾斜面28E,30E及び補助係合凹部32E,34Eを設けているが、図22に示すように、例えば外係合突部26E側に内係合突部列44Eを設ける場合、この外係合突部26Eと反対側の外係合突部24Eの内傾斜面28E及び補助係合凹部32E(これに加えて、これらに対応する固定用プレート側の外係合凹部の外傾斜面及び補助係合突部)を省略するようにしてもよく、上述した構成とは反対に、例えば外係合突部24E側に内係合突部列を設ける場合、この外係合突部24Eと反対側の外係合突部26Eの内傾斜面30E及び補助係合凹部34E(これに加えて、これらに対応する固定用プレート側の外係合凹部の外傾斜面及び補助係合突部)を省略するようにしてもよい。
〔第7の実施形態〕
次いで、図23〜図25を参照して、第7の実施形態の歯科技工用作業模型について説明する。上述した実施形態では、固定用プレートに設けられた複数のダウエルピンは、基台本体の長手方向に一列に設けられているが、第7の実施形態では、複数のダウエルピンは基台本体の長手方向に2列に設けられている。
図23〜図25において、この第7の形態の歯科技工用作業模型では、支持基台10Hの基台本体12Hの上壁14Hは、上述したと同様に、細長いU字形状に形成され、この上壁14Hの幅方向略中央部には、幅方向に隣接するように一対の挿通開口18Ha,18Hbが設けられ、これら一対の挿通開口18Ha,18Hbが上壁14Hの長手方向に間隔をおいて複数(この形態では、外側14個、内側14個の合計28個)設けられ、各挿通開口18Ha,18Hbから下方に挿通貫通孔22Ha,22Hbが延びている。
このことに関連して、固定用プレート6Hには、支持基台10E側の挿通開口8Ha,18Hb(挿通貫通孔22Ha,22Hb)に対応して、複数のダウエルピン8a,8bが、その幅方向に2列に設けられている。片方の列(外側の列)の複数のダウエルピン8aは、基台本体12Hの外側の列の挿通開口18Ha(挿通貫通孔22Ha)に対応して設けられ、他方の列(内側の列)の複数のダウエルピン8bは、基台本体12Hの内側の列の複数の挿通開口18Hb(挿通貫通孔22Hb)に対応して設けられ、複数のダウエルピン8a,8bを挿通開口18Ha,18Hbを通して挿通貫通孔22Ha,22Hbに挿通することによって、固定用プレート6Hが基台本体12Hの上壁14Hに載置されて装着される。
第7の実施形態では、固定用プレート6H側に複数のダウエルピン8a,8bが2列に設けられていることに関連して、基台本体12Hの外側部と外側の列の挿通開口18Haとの間に第1内係合突部列42Hが設けられ、また基台本体12Hの内側部と内側の列の挿通開口18Hbとの間に第2内係合突部列44Hが設けられている。第1及び第2内係合突部列42H,44Hは、複数の第1及び第2内係合突部46E,48Eから構成され、これら第1及び第2内係合突部46E,48Eは、図16〜図20に示す第4の実施形態に示すものと同様の構成でよく、上壁14Hの上面から上方に延びる第1及び第2突部本体と、第1及び第2突部本体から上方に延びる第1及び第2小突部とを備えている。
このことに関連して、固定用プレート6Hには、その外側部と外側の列の複数のダウエルピン8aとの間に、基台本体12H側の第1内係合突部列42Hに対応して、第1内係合凹部列60Hが設けられ、またその内側部と内側の列の複数のダウエルピン8bとの間に,基台本体12H側の第2内係合突部列44Hに対応して、第2内係合凹部列62Hが設けられている。第1及び第2内係合凹部列60H,62Hは、複数の第1及び第2内係合凹部64E,66Eから構成され、これら第1及び第2内係合凹部64E,66Eは、上述の第4の実施形態に示すものと同様の構成でよく、固定用プレート6Hの下面から上方に延びる第1及び第2凹部本体と、第1及び第2凹部本体から上方に延びる第1及び第2小凹部とを備えている。
この第7の実施形態では、支持基台10H側に複数の挿通開口18Ha,18Hbが2列に設けられ、また支持基台10Hの上面に2列の内係合突部列60H,62Hが設けられていることから、第4の実施形態における基台本体12E側の第1及び第2外係合突部24E,26E、それらの内傾斜面26E,28E並びにそれらの第1及び第2補助係合凹部32E,34E(加えて、固定用プレート6E側の第1及び第2外係合凹部50E,52E、それらの外傾斜面並びにそれらの第1及び第2補助係合突部)が省略される。この第7の形態におけるその他の構成は、上述した第4の実施形態と実質上同一である。
第7の実施形態の歯科技工用作業模型では、支持基台10H側に2列の複数の挿通貫通孔22Ha,22Hbが設けられているとともに、第1及び第2内係合突部列42H,44Hが設けられているので、支持基台10Hに固定用プレート6Hを装着した状態では、固定用プレート6H側の2列のダウエルピン8a,8bが支持基台10H側の2列の対応する挿通貫孔22Ha,22Hbに挿通されるとともに、支持基台10H側の第1及び第2内係合突部列42E,44Eの複数の第1及び第2内係合突部46E,48Eと固定用プレート6H側の第1及び第2内係合凹部列60H,62Hの複数の第1及び第2内係合凹部64E,66Eとが係脱自在に係合され、従って、長さの短いダウエルピンを用いた場合であっても、上述した第4の実施形態と同様に、固定用プレートを保持するための所望の保持力を得ることができる。
〔第8の実施形態〕
次に、図26を参照して、第8の実施形態の歯科技工用作業模型について説明する。第7の実施形態では、ダウエルピンを2列に配設した全歯タイプのものに適用したが、この形態では、ダウエルピンを2列に配設した部分歯タイプのものに適用している。
図26において、この第8の形態の歯科技工用作業模型では、支持基台10Jの基台本体12Jの上壁14Jは、上述した第1の実施形態と同様に、細長い略矩形状に形成され、この上壁14Jの幅方向略中央部には、幅方向に隣接するように一対の挿通開口18Ja,18Jbが設けられ、これら一対の挿通開口18Ja,18Hbが上壁14Jの長手方向に間隔をおいて複数(この形態では、片側5個、他側5個の合計10個)設けられ、各挿通開口18Ja,18Jbから下方に挿通貫通孔22Ja,22Jbが延びている。
このことに関連して、図示していないが、第7の実施形態の説明から理解される如く、固定用プレートには、支持基台10J側の挿通開口18Ja,18Jb(挿通貫通孔22Ja,22Jb)に対応して、複数のダウエルピンがその幅方向に2列に設けられている。片方の列の複数のダウエルピンは、基台本体12Jの片方の列の挿通開口18Ja(図26において下側の列のもの)に対応して設けられ、他方の列の複数のダウエルピンは、基台本体12Jの他側の列の複数の挿通開口18Hb(図26において上側の列のもの)に対応して設けられ、複数のダウエルピンを挿通貫通孔22Ja,22Jbに挿通することによって、固定用プレートが基台本体12Jの上壁14Jに載置されて装着される。
第8の実施形態では、第7の実施形態と同様に、基台本体12Jの片側部(図26において下側の側部)と片側列の挿通開口18Jaとの間に第1内係合突部列42Jが設けられ、また基台本体12Jの他側部(図26において上側の側部)と他側列の挿通開口18Jbとの間に第2内係合突部列44Jが設けられている。第1及び第2内係合突部列42J,44Jは、複数の第1及び第2内係合突部46J,48Jから構成され、これら第1及び第2内係合突部46J,48Jは、上述の第7の実施形態のものと同様の構成でよく、上壁14Jの上面から上方に延びる第1及び第2突部本体と、第1及び第2突部本体から上方に延びる第1及び第2小突部とを備えている。
このことに関連して、固定用プレート6には、図示していないが、基台本体12J側の第1内係合突部列42Jに対応して、第1内係合凹部列が設けられ、また基台本体12J側の第2内係合突部列44Jに対応して、第2内係合凹部列が設けられている。第1及び第2内係合凹部列は、複数の第1及び第2内係合凹部から構成され、これら第1及び第2内係合凹部は、上述の第7の実施形態に示すものと同様の構成でよく、固定用プレートの下面から上方に延びる第1及び第2凹部本体と、第1及び第2凹部本体から上方に延びる第1及び第2小凹部とを備えている。
この第8の実施形態では、第1の実施形態における基台本体12側の第1及び第2外係合突部24,26、それらの内傾斜面26,28並びにそれらの第1及び第2補助係合凹部32,34(加えて、固定用プレート6側の第1及び第2外係合凹部50,52、それらの外傾斜面54,56並びにそれらの第1及び第2補助係合突部)が省略される。この第8の形態におけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
第8の実施形態の歯科技工用作業模型では、支持基台10J側に2列の複数の挿通貫通孔22Ja,22Jbが設けられているとともに、第1及び第2内係合突部列42J,44Jが設けられているので、支持基台10Jに固定用プレート(図示せず)を装着した状態では、固定用プレート側の2列のダウエルピンが支持基台10J側の2列の対応する挿通貫孔22Ja,22Jbに挿通されるとともに、支持基台10J側の第1及び第2内係合突部列42J,44Jの複数の第1及び第2内係合突部46J,48Jと固定用プレート側の第1及び第2内係合凹部列の複数の第1及び第2内係合凹部(図示せzU)とが係脱自在に係合され、従って、第1の実施形態と同様に、固定用プレートを保持するための所望の保持力を得ることができる。
以上、本発明に従う歯科技工用作業模型の各種実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
例えば、第1(又は第2〜第8)の実施形態では、支持基台側の上壁の上面における両側部に一対の外係合突部を設けるとともに、固定用プレートの下面の両側部に一対の外係合凹部を設けているが、このような構成とは反対に、支持基台側の上壁に一対の外係合凹部を設けるとともに、これら一対の外係合凹部に対応して、固定用プレート側に一対の外係合凹部を設けるようにしてもよい。
また、例えば、第1(又は第2〜第8)の実施形態では、支持基台側の上壁の上面に複数の第1内係合突部を設けるとともに、これらの第1内係合突部に対応して固定用プレートの下面に複数の第1内係合凹部を設けているが、このような構成とは反対に、固定用プレート側に複数の第1内係合突部を設けるとともに、支持基台側の上壁に複数の第1内係合凹部を設けるようにしてもよい。
また、例えば、第1(又は第2、第4〜第5及び第7〜第8)の実施形態では、支持基台側の上壁の上面に複数の第2内係合突部を設けるとともに、これらの第2内係合突部に対応して固定用プレートの下面に複数の第2内係合凹部を設けているが、このような構成とは反対に、固定用プレート側に複数の第2内係合突部を設けるとともに、支持基台側の上壁に複数の第2内係合凹部を設けるようにしてもよい。
2 歯科技工用作業模型
4 歯科模型
6,6E,6H 固定用プレート
8,8a,8b ダウエルピン
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10J 支持基台
12,12A,12B,12C,12D,12E,12F,12G,12H,12J 基台本体
14,14E,14H,14J 上壁
22,22E,22Ha,22Hb,22Ja,22Jb 貫通挿通孔
24,24C,24E,24F,26,26C,26E,26F 外係合突部
28,28E,30,30E 内傾斜面
32,32E,34,34E 補助係合凹部
42,42E,42H,42J,44,44A,44B,44E,44H,44J 内係合突部列
46,46E,48,48A,48B,48E,48J 内係合突部
50,50E,52,52E 外係合凹部
54,56 外傾斜面
60,60E,60H,62,62A,62B,62E,62H 内係合凹部列
63E,67,67A,67B 凹部本体
64,64E,66,66A,66B,66E 内係合凹部
65E,69,69A,68B 小凹部
68,68E,70,70A,70B,70E 突部本体
72,72E,74,74A,74B,74E 小突部






Claims (8)

  1. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された複数のダウエルピンと、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型であって、
    前記支持基台は、前記複数のダウエルピンに対応して複数の挿通開口が設けられた上壁と、前記上壁の外周縁部から下方に延びる周側壁とを有しており、
    前記支持基台の上面における相互に対向する両側部には、上方に突出する一対の外係合突部又は下方に延びる一対の外係合凹部が設けられ、前記一対の外係合突部又は前記一対の外係合凹部のうちの一方の外係合突部又は一方の外係合凹部と前記複数の挿通開口との間には、複数の第1内係合突部又は複数の第1内係合凹部が間隔をおいて設けられており、
    また、前記固定用プレートの下面における相互に対向する両側部には、前記支持基台側の前記一対の外係合突部又は前記一対の外係合凹部に対応して、一対の外係合凹部又は一対の外係合突部が設けられているとともに、前記一対の外係合凹部又は前記一対の外係合突部のうちの一方の外係合凹部又は一方の外係合突部と前記複数のダウエルピンとの間には、前記支持基台側の前記複数の第1内係合突部又は複数の第1内係合凹部に対応して、複数の第1内係合凹部又は複数の第1係合内突部が間隔をおいて設けられており、
    前記複数の第1内係合突部は、前記支持基台の前記上面又は前記固定用プレートの前記下面から延びる第1突部本体と、前記第1突部本体から延びる第1小突部とを有し、前記第1小突部は、前記第1突部本体よりも小さく構成されており、
    また、前記複数の第1内係合凹部は、前記複数の第1内係合突部の前記第1突部本体に対応して設けられた第1凹部本体と、前記複数の第1内係合突部の前記第1小突部に対応して設けられた第1小凹部とを有し、前記第1小凹部は前記第1凹部本体よりも小さく構成されていることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  2. 前記複数の第1内係合突部の前記第1小突部の高さ(h1)は、それらの前記第1突部本体の高さ(H1)と等しい又はそれよりも小さく(h1≦H1)、また前記複数の第1内係合凹部の前記第1小凹部の深さ(d1)は、それらの前記第1凹部本体の深さ(D1)と等しい又はそれよりも小さい(d1≦D1)ことを特徴する請求項1に記載の歯科技工用作業模型。
  3. 前記支持基台側の前記一対の外係合突部又は前記一対の外係合凹部のうちの他方の外係合突部又は他方の外係合凹部と前記複数の挿通開口との間には、複数の第2内係合突部又は複数の第2内係合凹部が間隔をおいて設けられ、また前記固定用プレート側の前記一対の外係合凹部又は前記一対の外係合突部のうちの他方の外係合凹部又は他方の外係合突部と前記複数のダウエルピンとの間には、前記支持基台側の前記複数の第2内係合突部又は前記複数の第2内係合凹部に対応して、複数の第2内係合凹部又は複数の第2内係合突部が間隔をおいて設けられており、
    前記複数の第2内係合突部は、前記支持基台の前記上面又は前記固定用プレートの前記下面から延びる第2突部本体と、前記第2突部本体から延びる第2小突部とを有し、前記第2小突部は前記第2突部本体よりも小さく構成され、また前記複数の第2内係合凹部は、前記複数の第2内係合突部の前記第2突部本体に対応して設けられた第2凹部本体と、前記複数の第2内係合突部の前記第2小突部に対応して設けられた第2小凹部とを有し、前記第2小凹部は前記第2凹部本体よりも小さく構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科技工用作業模型。
  4. 前記複数の第2内係合突部の前記第2小突部の高さ(h2)は、それらの前記第2突部本体の高さ(H2)と等しい又はそれよりも小さく(h2≦H2)、また前記複数の第2内係合凹部の前記第2小凹部の深さ(d2)は、それらの前記第2凹部本体(D2)の深さと等しい又はそれよりも小さい(d2≦D2)ことを特徴する請求項3に記載の歯科技工用作業模型。
  5. 前記支持基台側の両側部に前記一対の外係合突部が設けられ、前記一対の外係合突部の内面は、内側に向けて下方に傾斜する内傾斜面を有し、前記内傾斜面には、その長手方向に間隔をおいて複数の補助係合凹部が設けられており、
    また、前記固定用プレートの両側部に前記一対の外係合凹部が設けられ、前記一対の外係合凹部の外面は、前記一対の外係合突部の前記内傾斜面に対応して、外側に向けて上方に傾斜する外傾斜面を有し、前記外傾斜面には、前記内傾斜面側の前記複数の補助係合凹部に対応して、その長手方向に間隔をおいて複数の補助係合突部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の歯科技工用作業模型。
  6. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートにその長手方向に間隔をおいて且つその幅方向に2列に植設された複数のダウエルピンと、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型であって、
    前記支持基台は、前記2列の複数のダウエルピンに対応して2列の複数の挿通開口が設けられた上壁と、前記上壁の外周縁部から下方に延びる周側壁とを有し、前記上壁の上面における、前記2列の複数の挿入開口の片側列の前記複数の挿通開口と前記支持基台の片側部との間の部位には、複数の第1内係合突部又は複数の第1内係合凹部が設けられているとともに、前記上壁の前記上面における、前記2列の複数の挿入開口の他側列の前記複数の挿通開口と前記支持基台の他側部との間の部位には、複数の第2内係合突部又は複数の第2内係合突部が設けられており、
    また、前記固定用プレートの下面には、前記支持基台側の前記複数の第1及び第2内係合突部又は前記第1及び第2内係合凹部に対応して、複数の第1及び第2内係合凹部又は複数の第1及び第2内係合突部が設けられており、
    前記複数の第1及び第2内係合突部は、前記支持基台の前記上面又は前記固定用プレートの前記下面から延びる第1及び第2突部本体と、前記第1及び第2突部本体から延びる第1及び第2小突部とを有し、前記第1及び第2小突部は、前記第1及び第2突部本体よりも小さく構成されており、また前記複数の第1及び第2内係合凹部は、前記複数の第1及び第2内係合突部の前記第1及び第2突部本体に対応して設けられた第1及び第2凹部本体と、前記複数の第1及び第2内係合突部の前記第1及び第2小突部に対応して設けられた第1及び第2小凹部とを有し、前記第1及び第2小凹部は前記第1及び第2凹部本体よりも小さく構成されていることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  7. 前記歯形模型は部分歯タイプのものであり、このことに関連して、前記支持基台の前記上壁は細長い略矩形状であり、前記固定用プレートは前記支持基台の前記上壁の形状に対応した細長い略矩形状であり、前記固定プレート側の前記複数のダウエルピンを前記支持基台側の前記複数の挿通開口に挿入することによって、前記固定用プレートが前記支持基台の前記上壁の上面に着脱自在に載置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の歯科技工用作業模型。
  8. 前記歯形模型は全歯タイプのものであり、このことに関連して、前記支持基台の前記上壁は細長い略U字形状であり、前記固定用プレートは前支持基台の前記上壁の形状に対応した細長い略U字形状であり、前記固定用プレート側の前記複数のダウエルピンを前記支持基台側の前記複数の挿通開口に挿入することによって、前記固定用プレートが前記支持基台の前記上壁の上面に着脱自在に載置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の歯科技工用作業模型。

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