JP5606597B2 - 歯科技工用作業模型 - Google Patents

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本発明は、歯科治療などにおいて用いられる歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台に関する。
一般に、歯科治療などにおいて用いられる歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、固定用プレートに植設された複数のダウエルピンと、固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。支持基台は合成樹脂から形成され、その上面には、複数の挿入孔及び複数の柱状突部が設けられている。挿入孔は、支持基台の上面に間隔を置いて配設され、また柱状突部は、挿入孔の両側に且つ支持基台の上面における側縁より内側に配設されている。固定用プレートは石膏から形成され、その下面には、支持基台の複数の柱状突部に対応して複数の柱状凹部が設けられている。
固定用プレートに植設されたダウエルピンを支持基台の挿入孔に挿入することにより、固定用プレートが支持基台の上面に支持される。この支持状態では、支持基台の柱状突部と固定用プレートの柱状凹部とが相互に連結される。そして、歯形模型の所定部位を固定用プレートとともに切断し、切断した固定用プレートを支持基台の上面に支持させた状態で、切断した歯形模型を用いて所要の作業(例えば、歯冠補綴物の製作等)が行われる。このとき、切断した固定用プレートの柱状凹部と支持基台の柱状突部とが相互に連結されているので、切断した固定用プレートの支持基台に対する回転が抑制される。
特開2009−100880号公報
しかしながら、上述のような従来の歯科技工用作業模型では、切断した固定用プレートと支持基台との水平方向の連結強度が十分とは言えない。そのため、作業時に歯形模型に大きな力が加わると、切断した固定用プレートが支持基台に対してぐらつくおそれがあり、安定した作業を行うことができないという問題がある。
本発明の目的は、固定用プレートと支持基台との水平方向の連結強度を高めることができる歯科技工用作業模型を提供することである。
また、本発明の他の目的は、固定用プレートと支持基台本体との水平方向の連結強度を高めることができる支持基台を提供することである。
前記課題を解決するため本発明は次のものである。
(1)歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された長手方向に垂直な断面の形状が丸形のダウエルピンと、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型であって、
前記支持基台の上面には、前記ダウエルピンが挿入される長手方向に垂直な断面の形状が丸形の挿入孔が設けられ、前記支持基台の上面における周縁の一部には、上方に突出する連結用突部が設けられ、前記連結用突部の内側部には複数の第1突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第1突状部の間にはそれぞれ第1凹状部が規定され、また前記固定用プレートの下面における周縁の一部には、上方に延びる連結用凹部が設けられ、前記連結用凹部の内側部には複数の第2突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第2突状部の間にはそれぞれ第2凹状部が規定されており、
前記歯形模型は部分タイプであり、これに対応して、前記固定用プレート及び前記支持基台の上面はそれぞれ横長に形成されており、
前記連結用突部及び前記連結用凹部はそれぞれ一対設けられ、前記一対の連結用突部は、前記支持基台の上面における相互に対向する両側縁に設けられ、
また前記支持基台の上面における一側縁よりも内側に離れた部位には連結補助用突部が設けられ、
これに対応して、前記固定用プレートの下面における一側縁よりも内側に離れた部位には連結補助用凹部が設けられ、
前記連結補助用突部及び前記連結補助用凹部はそれぞれ複数設けられ、前記複数の連結補助用突部は、前記一対の連結用突部の間にこれらに略平行に間隔を置いて配置され、前記複数の連結補助用凹部は、前記一対の連結用凹部の間にこれらに略平行に間隔を置いて配置されており、
前記固定用プレートが前記支持基台の上面に支持されると、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記第1凹状部はそれぞれ、前記連結用凹部の前記第2凹状部及び前記第2突状部と相互に連結され、且つ、前記連結補助用突部と前記連結補助用凹部とが相互に連結されることを特徴とする歯科技工用作業模型。
(2)前記(1)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記連結用突部の前記第1突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることが好ましい。
(3)前記(2)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記連結用突部の前記第1凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることが好ましい。
(4)前記(3)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記第1突状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は40〜60°であり、また前記第1凹状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は5〜15°であることが好ましい。
(5)前記(2)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記固定用プレートは、前記ダウエルピンが植設された第1プレート部と、前記ダウエルピンが植設されない第2プレート部と、を備え、
前記第1プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、また前記第2プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて上り傾斜する傾斜面又は鉛直方向に延びる鉛直面が形成されていることが好ましい。
(6)前記(1)〜(5)項のいずれかに記載の歯科技工用作業模型においては、前記連結用突部の突出高さは、0.5〜5.0mmであることが好ましい。
(7)また、本発明の歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された長手方向に垂直な断面の形状が丸形のダウエルピンと、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型であって、
前記支持基台の上面には、前記ダウエルピンが挿入される長手方向に垂直な断面の形状が丸形の挿入孔が設けられ、前記支持基台の上面における周縁の一部には、上方に突出する連結用突部が設けられ、前記連結用突部の内側部には複数の第1突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第1突状部の間にはそれぞれ第1凹状部が規定され、また前記固定用プレートの下面における周縁の一部には、上方に延びる連結用凹部が設けられ、前記連結用凹部の内側部には複数の第2突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第2突状部の間にはそれぞれ第2凹状部が規定されており、
前記歯形模型は部分タイプであり、これに対応して、前記固定用プレート及び前記支持基台の上面はそれぞれ横長に形成されており、
前記連結用突部は、前記支持基台の上面における片側縁に設けられ、
また、前記支持基台の上面における前記連結用突部が設けられている側とは前記挿入孔を介して反対側の側縁よりも内側に離れた部位で前記挿入孔と前記反対側の側縁との間には連結補助用突部が設けられ、
これに対応して、前記連結用凹部は、前記連結用突部が設けられている片側縁に対応する前記固定用プレートの下面における片側縁に設けられ、
また、前記固定用プレートの下面における前記連結用凹部が設けられている側とは前記ダウエルピンを介して反対側の側縁よりも内側に離れた部位で前記ダウエルピンと前記反対側の側縁との間には連結補助用凹部が設けられ、
前記連結補助用突部及び前記連結補助用凹部はそれぞれ複数設けられ、前記複数の連結補助用突部は、前記連結用突部と略平行に間隔を置いて配置され、前記複数の連結補助用凹部は、前記連結用凹部と略平行に間隔を置いて配置されており、
前記固定用プレートが前記支持基台の上面に支持されると、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記第1凹状部はそれぞれ、前記連結用凹部の前記第2凹状部及び前記第2突状部と相互に連結され、且つ、前記連結補助用突部と前記連結補助用凹部とが相互に連結されることを特徴とする。
(8)前記(7)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記連結用突部の前記第1突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることが好ましい。
(9)前記(8)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記連結用突部の前記第1凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることが好ましい。
(10)前記(9)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記第1突状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は40〜60°であり、また前記第1凹状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は5〜15°であることが好ましい。
(11)前記(8)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記固定用プレートは、前記ダウエルピンが植設された第1プレート部と、前記ダウエルピンが植設されない第2プレート部と、を備え、
前記第1プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、また前記第2プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて上り傾斜する傾斜面又は鉛直方向に延びる鉛直面が形成されていることが好ましい。
(12)前記(7)〜(11)項のいずれかに記載の歯科技工用作業模型においては、前記連結用突部の突出高さは、0.5〜5.0mmであることが好ましい。
(13)また、本発明の歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された長手方向に垂直な断面の形状が丸形のダウエルピンと、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型であって、
前記支持基台の上面には、前記ダウエルピンが挿入される長手方向に垂直な断面の形状が丸形の挿入孔が設けられ、前記支持基台の上面における周縁の一部には、上方に突出する連結用突部が設けられ、前記連結用突部の内側部には複数の第1突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第1突状部の間にはそれぞれ第1凹状部が規定され、また前記固定用プレートの下面における周縁の一部には、上方に延びる連結用凹部が設けられ、前記連結用凹部の内側部には複数の第2突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第2突状部の間にはそれぞれ第2凹状部が規定されており、
前記歯形模型は全顎タイプであり、これに対応して、前記固定用プレート及び前記支持基台の上面はそれぞれ弧状に延びており、
前記連結用突部は、前記支持基台の上面における外周縁に設けられ、
また前記支持基台の上面における内周縁と前記挿入孔との間で、内周縁よりも内側に離れた部位には連結補助用突部が設けられ、
これに対応して、前記連結用凹部は、前記固定用プレートの下面における外周縁に設けられ、
また前記固定用プレートの下面における内周縁と前記ダウエルピンとの間で、内周縁よりも内側に離れた部位には連結補助用凹部が設けられ、
前記連結補助用突部及び前記連結補助用凹部はそれぞれ複数設けられ、前記複数の連結補助用突部は、前記連結用突部と略平行に間隔を置いて配置され、前記複数の連結補助用凹部は、前記連結用凹部と略平行に間隔を置いて配置されており、
前記固定用プレートが前記支持基台の上面に支持されると、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記第1凹状部はそれぞれ、前記連結用凹部の前記第2凹状部及び前記第2突状部と相互に連結され、且つ、前記連結補助用突部と前記連結補助用凹部とが相互に連結されることを特徴とする。
(14)前記(13)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記連結用突部の前記第1突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることが好ましい。
(15)前記(14)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記連結用突部の前記第1凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることが好ましい。
(16)前記(15)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記第1突状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は40〜60°であり、また前記第1凹状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は5〜15°であることが好ましい。
(17)前記(14)項に記載の歯科技工用作業模型においては、前記固定用プレートは、前記ダウエルピンが植設された第1プレート部と、前記ダウエルピンが植設されない第2プレート部と、を備え、
前記第1プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、また前記第2プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて上り傾斜する傾斜面又は鉛直方向に延びる鉛直面が形成されていることが好ましい。
(18)前記(13)〜(17)項のいずれかに記載の歯科技工用作業模型においては、前記連結用突部の突出高さは、0.5〜5.0mmであることが好ましい。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台に設けられた連結用突部の内側部には、第1突状部及び第1凹状部が交互に複数設けられ、また固定用プレートに設けられた連結用凹部の内側部には、第2突状部及び第2凹状部が交互に複数設けられている。固定用プレートが支持基台の上面に支持されると、連結用突部の第1突状部及び第1凹状部はそれぞれ、連結用凹部の第2凹状部及び第2突状部と相互に連結されるので、固定用プレートと支持基台との水平方向の連結強度を高めることができる。これにより、歯形模型を用いた所要の作業を行う際に、固定用プレートの支持基台に対する回転やぐらつき等を確実に防止することができ、作業効率を高めることができる。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用作業模型によれば、一対の連結用突部は、支持基台の上面における相互に対向する両側縁に設けられ、これに対応して、一対の連結用凹部は、固定用プレートの下面における相互に対向する両側縁に設けられている。これにより、歯科技工用作業模型の製造工程(具体的には、後述するプレート成型工程)において、注入した石膏が支持基台の上面の両端部(即ち、一対の連結用突部の設けられていない部位)に流れるようになり、石膏を支持基台の上面にほぼ均一に注入することができ、固定用プレートの成型を効率良く行うことができる。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の上面における内周縁よりも内側に離れた部位には連結補助用突部が設けられ、これに対応して、固定用プレートの下面における内周縁よりも内側に離れた部位には連結補助用凹部が設けられているので、歯科技工用作業模型の製造工程(具体的には、後述する切断工程)において固定用プレートを切断した際に、連結補助用突部と連結補助用凹部とが相互に連結されることにより、切断した固定用プレートと支持基台との水平方向の連結強度を高く保つことができる。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用作業模型によれば、複数の連結補助用突部は、一対の連結用突部の間にこれらに略平行に間隔を置いて配置され、複数の連結補助用凹部は、一対の連結用凹部の間にこれらに略平行に間隔を置いて配置されているので、複数の連結補助用突部と複数の連結補助用凹部とが相互に連結されることにより、切断工程において切断した固定用プレートと支持基台との水平方向の連結強度をより一層高く保つことができる。
また、本発明の請求項5に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の上面における一側縁よりも内側に離れた部位には連結補助用突部が設けられ、これに対応して、固定用プレートの下面における一側縁よりも内側に離れた部位には連結補助用凹部が設けられているので、固定用プレートが支持基台の上面に支持されると、連結用突部の第1突状部及び第1凹状部がそれぞれ連結用凹部の第2凹状部及び第2突状部と相互に連結されるとともに、連結補助用突部と連結補助用凹部とが相互に連結される。これにより、固定用プレートと支持基台との水平方向の連結強度をより高めることができる。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用作業模型によれば、複数の連結補助用突部は、一対の連結用突部の間にこれらに略平行に間隔を置いて配置され、複数の連結補助用凹部は、一対の連結用凹部の間にこれらに略平行に間隔を置いて配置されているので、複数の連結補助用突部と複数の連結補助用凹部とが相互に連結されることにより、固定用プレートと支持基台との水平方向の連結強度をより一層高く保つことができる。
また、本発明の請求項7に記載の歯科技工用作業模型によれば、連結用突部の第1突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、連結用凹部の第2凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されているので、固定用プレートと支持基台との鉛直方向の連結強度が比較的低くなり、固定用プレートの支持基台に対する着脱を容易に行うことができ、作業性を高めることができる。また、第1突状部の傾斜面と第2凹状部の傾斜面とが相互に案内されることにより、固定用プレートの支持基台に対する位置決めを容易に且つ確実に行うことができる。
また、本発明の請求項8に記載の歯科技工用作業模型によれば、連結用突部の第1凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、連結用凹部の第2突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されているので、固定用プレートの支持基台に対する着脱をより容易に行うことができ、作業性をより一層高めることができる。また、第1凹状部の傾斜面と第2突状部の傾斜面とが相互に案内されることにより、固定用プレートの支持基台に対する位置決めをより容易に且つより確実に行うことができる。
また、本発明の請求項9に記載の歯科技工用作業模型によれば、第1突状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は40〜60°であり、また第1凹状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は5〜15°であるので、固定用プレートを石膏で形成した場合における第2突状部及び第2凹状部の割れを抑制することができるとともに、固定用プレートと支持基台との鉛直方向の連結強度を適度に保つことができる。
また、本発明の請求項10に記載の歯科技工用作業模型によれば、ダウエルピンが植設された第1プレート部が支持される部位においては、連結用突部の第1突状部及び連結用凹部の第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、またダウエルピンが植設されない第2プレート部が支持される部位においては、連結用突部の第1突状部及び連結用凹部の第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて上り傾斜する傾斜面又は鉛直方向に延びる鉛直面が形成されているので、第1プレート部が支持される部位においては、第1プレート部と支持基台との鉛直方向の連結強度が比較的低くなり、また第2プレート部が支持される部位においては、第2プレート部と支持基台との鉛直方向の連結強度が比較的高くなる。一般に、歯形模型を用いた所要の作業を行う際には、ダウエルピンが植設された第1プレート部は支持基台に対して着脱して使用するが、ダウエルピンが植設されない第2プレート部は、支持基台より取り外すことなく支持基台に支持させたままで使用する。従って、上述のような構成を具備することにより、第1プレート部の支持基台に対する着脱を容易に行うことができるとともに、作業時における第2プレート部の支持基台からの落下を抑制することができ、歯形模型を用いた所要の作業を効率良く行うことができる。
また、本発明の請求項11に記載の歯科技工用作業模型によれば、連結用突部の突出高さは、0.5〜5.0mmであるので、固定用プレートと支持基台との水平方向の連結強度を十分に確保することができるとともに、歯科技工用作業模型の製造工程(具体的には、後述する切断工程)における切断工具による連結用突部の切り込み量が少なくて済み、作業効率を高めることができる。
また、本発明の請求項12に記載の支持基台によれば、支持基台の上面における相互に対向する両側縁にはそれぞれ上方に突出する連結用突部が設けられ、固定用プレートの下面における相互に対向する両側縁にはそれぞれ上方に延びる連結用凹部が設けられている。また、支持基台の上面における一対の連結用突部の間には連結補助用突部が設けられ、固定用プレートの下面における一対の連結用凹部の間には連結補助用凹部が設けられている。固定用プレートが支持基台の上面に支持されると、一対の連結用突部と一対の連結用凹部とが相互に連結されるとともに、連結補助用突部と連結補助用凹部とが相互に連結されるので、固定用プレートと支持基台との水平方向の連結強度を高めることができる。これにより、歯形模型を用いた所要の作業を行う際に、固定用プレートの支持基台に対する回転やぐらつき等を確実に防止することができ、作業効率を高めることができる。
また、本発明の請求項13に記載の支持基台によれば、支持基台本体に設けられた連結用突部の内側部には、第1突状部及び第1凹状部が交互に複数設けられている。固定用プレートが支持基台本体の上面に支持されると、支持基台本体の連結用突部と固定用プレートに設けられた連結用凹部とが相互に連結され、これにより連結用突部の第1突状部及び第1凹状部はそれぞれ、連結用凹部の内側部に交互に複数設けられた第2凹状部及び第2突状部と相互に連結されるので、固定用プレートと支持基台本体との水平方向の連結強度を高めることができる。これにより、歯形模型を用いた所要の作業を行う際に、固定用プレートの支持基台本体に対する回転やぐらつき等を確実に防止することができ、作業効率を高めることができる。
本発明の第1の実施形態による歯科技工用作業模型を示す斜視図である。 図1の歯科技工用作業模型を示す分解斜視図である。 図2の連結用突部の一部を拡大して示す部分拡大斜視図である。 (a)は、支持基台の上面を示す図であり、(b)は、固定用プレートの下面を示す図である。 図1中のA−A線による歯科技工用作業模型の断面図である。 支持基台の上部に成型用基枠を装着する前の状態を示す斜視図である。 支持基台の上部に成型用基枠を装着した状態を示す断面図である。 注入空間内に石膏を注入した状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態による歯科技工用作業模型の支持基台の上面を示す図である。 図9の連結用突部の一部を拡大して示す部分拡大斜視図である。 本発明の第3の実施形態による歯科技工用作業模型の連結用突部の一部を拡大して示す部分拡大斜視図である。 本発明の第4の実施形態による歯科技工用作業模型を示す分解斜視図である。 (a)は、図12の支持基台の上面を示す図であり、(b)は、その固定用プレートの下面を示す図である。 (a)は、本発明の第5の実施形態による歯科技工用作業模型の支持基台の上面を示す図であり、(b)は、その固定用プレートの下面を示す図である。 (a)は、本発明の第6の実施形態による歯科技工用作業模型の支持基台の上面を示す図であり、(b)は、その固定用プレートの下面を示す図である。 (a)は、図15の歯科技工用作業模型の支持基台の上面の変形例を示す図であり、(b)は、その固定用プレートの下面の変形例を示す図である。 (a)は、本発明の第7の実施形態による歯科技工用作業模型の支持基台の上面を示す図であり、(b)は、その固定用プレートの下面を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台の各種実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図8を参照して、第1の実施形態の歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による歯科技工用作業模型を示す斜視図であり、図2は、図1の歯科技工用作業模型を示す分解斜視図であり、図3は、図2の連結用突部の一部を拡大して示す部分拡大斜視図であり、図4(a)は、支持基台の上面を示す図であり、図4(b)は、固定用プレートの下面を示す図であり、図5は、図1中のA−A線による歯科技工用作業模型の断面図であり、図6は、支持基台の上部に成型用基枠を装着する前の状態を示す斜視図であり、図7は、支持基台の上部に成型用基枠を装着した状態を示す断面図であり、図8は、注入空間内に石膏を注入した状態を示す断面図である。
図1及び図2を参照して、図示の歯科技工用作業模型2は、歯形模型4が固定される固定用プレート6と、固定用プレート6に植設された5本のダウエルピン8と、固定用プレート6を支持するための支持基台10と、を備えている。
支持基台10は支持基台本体12を備え、この支持基台本体12は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂から形成されている。この支持基台本体12は、横長且つ筒状の周側壁14と、周側壁14の上側を覆う横長の上壁16と、を有している。上壁16の上面(支持基台10の上面を規定する)には、その長手方向(図1及び図2において左下から右上の方向)に間隔を置いて5個の挿入孔18が設けられている。周側壁14の内側に形成された空間20には、各挿入孔18に対応して上壁16の下面から下方に延びる筒状突部22が設けられており、各挿入孔18はこの筒状突部22の内部を貫通して設けられている(図5参照)。なお、各挿入孔18は、筒状突部22の上端部から下端部に向けて内径が漸減するテーパ状に形成されている。
また、上壁16の上面における相互に対向する両側縁には一対の連結用突部24が設けられている。一対の連結用突部24はそれぞれ、上方に突出するとともに上壁16の長手方向に延びている。なお、上壁16の両端部においては、連結用突部24は設けられていない。連結用突部24の上壁16からの突出高さHは、約1.5mmに設定されている。各連結用突部24の内側部には複数の第1突状部26が間隔を置いて設けられ、また複数の第1突状部26の間にはそれぞれ第1凹状部28が規定されている(図3及び図4(a)参照)。第1突状部26には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面30が形成され、また第1凹状部28には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面32が形成されている(図5参照)。第1突状部26に形成された傾斜面30の鉛直方向に対する傾斜角度θ1(例えば約45°)は、第1凹状部28に形成された傾斜面32の鉛直方向に対する傾斜角度θ2(例えば約10°)よりも大きく構成されており、このように構成することによって、連結用突部24の樹脂成型を容易に行うことができる。
また、周側壁14の外周面には、挿入孔18に対応して(換言すると、固定用プレート6のダウエルピン8に対応して)位置決め用突部34が設けられ、この位置決め用突部34は、挿入孔18を挟んでそれらの両側にそれぞれ配設されている。
固定用プレート6は石膏から形成され、支持基台本体12の上壁16の形状に対応した横長の形状を有している。この固定用プレート6には、支持基台本体12の各挿入孔18に対応して5本のダウエルピン8が植設されている。ダウエルピン8は、上述のように各挿入孔18がテーパ状に形成されていることに対応して、その基端部から先端部に向けて外径が漸減するテーパ状に形成されている。また、固定用プレート6に埋設されるダウエルピン8の基端部には、固定用プレート6に対する固定強度を高めるためにローレット加工が施されている。
また、固定用プレート6の下面(即ち、ダウエルピン8が突出する側の面)における相互に対向する両側縁には、支持基台本体12の一対の連結用突部24に対応して、一対の連結用凹部36が設けられている。一対の連結用凹部36はそれぞれ、上方に延びるとともに固定用プレート6の長手方向に延びている。各連結用凹部36の内側部には複数の第2突状部38が間隔を置いて設けられ、また複数の第2突状部38の間にはそれぞれ第2凹状部40が規定されている(図4(b)参照)。第2突状部38及び第2凹状部40はそれぞれ、連結用突部24の第1凹状部28及び第1突状部26の各形状に対応した形状を有している。これにより、第2突状部38には、第1凹状部28の傾斜面32に対応して、内側に向けて下り傾斜する傾斜面42が形成され、また第2凹状部40には、第1突状部26の傾斜面30に対応して、内側に向けて下り傾斜する傾斜面44が形成されている。
固定用プレート6の上面には、石膏から形成された歯形模型4(本実施形態では、部分タイプのもの)が固定されている。この固定用プレート6は、ダウエルピン8を対応する挿入孔18に着脱自在に挿入することにより、支持基台本体12の上壁16の上面に着脱自在に支持される。この支持状態では、ダウエルピン8の先端部は筒状突部22の下端部から下方に幾分突出され、また、連結用突部24の第1突状部26及び第1凹状部28はそれぞれ、連結用凹部36の第2凹状部40及び第2突状部38と相互に着脱自在に連結される(図5参照)。
次に、図6〜図8を参照して、上述した歯科技工用作業模型2の製造方法について説明する。まず、歯型(図示せず)に石膏を流し込んで歯形模型4を製作し、また、合成樹脂による射出成型によって支持基台本体12を製造する。そして、図6に示すように、支持基台本体12の各挿入孔18にダウエルピン8を先端部側から着脱自在に挿入する(ピン挿入工程)。このように挿入すると、ダウエルピン8の基端部は、支持基台本体12の上壁16から上方に所定長さ(例えば約4mm)だけ突出される(図7参照)。
その後、図6及び図7に示すように、支持基台本体12の上部に成型用基枠46を着脱自在に装着する(枠装着工程)。ここで、枠装着工程で用いる成型用基枠46について説明すると、成型用基枠46は全体として略矩形状の外形を有し、例えばシリコンゴムや合成ゴムなどのゴム材料から形成されている。成型用基枠46の内側には上下に貫通する開口48が設けられ、この開口48は、支持基台本体12の上部の形状に対応した形状を有している。
成型用基枠46を支持基台本体12の上部に装着すると、支持基台本体12の上壁16及び周側壁14の上端部が開口48の下端部に挿入され、成型用基枠46の内周面が周側壁14の外周面に密着するようになる。このとき、成型用基枠46の下端部が支持基台本体12の位置決め用突部34に支持されることにより、成型用基枠46が支持基台本体12に対して位置決めされる。この装着状態では、成型用基枠46は、支持基台本体12の上壁16から上方に所定高さ(例えば約8mm)だけ突出されるようになり、支持基台本体12の上面及び成型用基枠46の内周面によって注入空間50が規定される。
その後に、図8に示すように、固定用プレート6を成型するための石膏52を注入空間50に注入する(プレート成型工程)。この石膏52は、ダウエルピン8の基端部が石膏52に完全に浸漬されるまで注入される。このとき、支持基台本体12の上壁16の両端部には連結用突部24が設けられていないので、注入した石膏52が上壁16の両端部に流れるようになり、石膏52を上壁16の全域にほぼ均一に注入することができる。注入空間50内の石膏52が硬化することにより、ダウエルピン8が植設され且つ一対の連結用凹部36が形成された固定用プレート6が成型される。その後、成型用基枠46を支持基台本体12の上部から取り外し、固定用プレート6の上面に例えば研削加工を施して平坦となるように加工する(加工工程)。この加工は、固定用プレート6を支持基台本体12の上面に支持させた状態で行われ、ダウエルピンの基端面が外部に露出するまで行う。
その後、研削加工を施した固定用プレート6の上面に歯形模型4を接着剤等を用いて固定する(模型固定工程)。更にその後、固定用プレート6を支持基台本体12の上面に支持させた状態で、図1中の一点鎖線で示す切断線54に沿って歯形模型4の所定部位を固定プレート6とともに切断工具(図示せず)を用いて切断する(切断工程)。このとき、固定用プレート6を切断することによって、連結用突部24に切断工具による切り込み56が形成されるようになる。このように切断することによって、歯形模型4の切断した部位を固定用プレート6及びダウエルピン8とともに残りの部位から取り出すことができる。なお、上述したように、支持基台本体12には挿入孔18に対応して位置決め用突部34が設けられているので、歯形模型4を切断する際に、この位置決め用突部34に基づいてダウエルピン8の配設箇所を容易に確認することができる。
この切断した歯形模型4を用いた所要の作業(例えば、歯冠補綴物の製作等)は、切断した固定用プレート6を支持基台本体12の上面に支持させた状態で行われる。本実施形態の歯科技工用作業模型2では、上述のように連結用突部24の第1突状部26及び第1凹状部28と連結用凹部36の第2凹状部40及び第2突状部38とがそれぞれ相互に連結されるので、固定用プレート6と支持基台本体12との水平方向の連結強度を高めることができ、切断した固定用プレート6の支持基台本体12に対する回転やぐらつき等を確実に防止することができる。
また、連結用突部24の第1突状部26及び連結用凹部36の第2凹状部40にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面30,44が対応して形成され、また連結用突部24の第1凹状部28及び連結用凹部36の第2突状部38にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面32,42が対応して形成されているので、固定用プレート6と支持基台本体12との鉛直方向の連結強度が比較的低くなり、固定用プレート6の支持基台本体12に対する着脱を容易に行うことができる。
なお、連結用突部24の突出高さHは、0.5〜5.0mmであるのが好ましく、1.0〜3.0mmであるのがより好ましい。上記突出高さHが0.5mmよりも低いと、固定用プレート6と支持基台本体12との水平方向の連結強度が十分でなく、また上記突出高さHが5.0mmよりも高いと、切断工程における切断工具による連結用突部24の切り込み量が多くなり、作業効率が低下してしまう。
また、第1突状部26に形成された傾斜面30の傾斜角度θ1は、40〜60°であるのが好ましく、また第1凹状部28に形成された傾斜面32の傾斜角度θ2は、5〜15°であるのが好ましい。上記傾斜角度θ1が40°よりも小さく、上記傾斜角度θ2が5°よりも小さいと、石膏で形成された固定用プレート6の第2突状部38及び第2凹状部40の割れが生じ易くなる。また、上記傾斜角度θ1が60°よりも大きく、上記傾斜角度θ2が15°よりも大きいと、固定用プレート6と支持基台本体12との鉛直方向の連結強度が極端に低くなり、作業時に固定用プレート6が支持基台本体12より落下するおそれがある。
本 実施形態では、模型固定工程において、固定用プレート6の上面に歯形模型4を接着剤等を用いて固定するようにしたが、成型前の固定用プレート6(即ち、硬化前の石膏52)に歯形模型4を押し付け、石膏52の硬化により固定用プレート6の上面に歯形模型4を固定するようにしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、図9及び図10を参照して、第2の実施形態の歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態による歯科技工用作業模型の支持基台の上面を示す図であり、図10は、図9の連結用突部の一部を拡大して示す部分拡大斜視図である。なお、以下に示す各実施形態において、上記実施形態と実質上同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の歯科技工用作業模型2Aでは、支持基台本体12Aの上壁16Aには3個の挿入孔18が設けられ、これら3個の挿入孔18は、上壁16Aの長手方向中央部寄りに配設されている。これにより、切断工程において、図9中の一点鎖線で示す切断線54Aに沿って固定用プレート6Aを切断することにより、固定用プレート6Aは、ダウエルピン(図示せず)が植設された3個の第1プレート部58と、ダウエルピンが植設されない2個の第2プレート部60とに分割されるようになる。
第1プレート部58が支持される部位においては、上記第1の実施形態と同様に、連結用突部24Aの第1突状部26及び第1凹状部28にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面30,32が形成され、またこれに対応して、連結用凹部(図示せず)の第2突状部及び第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されている。また、第2プレート部60が支持される部位においては、連結用突部24Aの第1突状部26A及び第1凹状部28Aにはそれぞれ、鉛直方向に延びる鉛直面62,64が形成され、またこれに対応して、連結用凹部(図示せず)の第2突状部及び第2凹状部にはそれぞれ、鉛直方向に延びる鉛直面が形成されている。このように構成されているので、第1プレート部58と支持基台本体12Aとの鉛直方向の連結強度が比較的低くなるとともに、第2プレート部60と支持基台本体12Aとの鉛直方向の連結強度が比較的高くなる。
一般に、歯形模型(図示せず)を用いた所要の作業を行う際には、ダウエルピンが植設された第1プレート部58は支持基台本体12Aに対して着脱して使用するが、ダウエルピンが植設されない第2プレート部60は、支持基台本体12Aより取り外すことなく支持基台本体12Aに支持させたままで使用する。本実施形態の歯科技工用作業模型2Aでは、上述のような構成により、第1プレート部58の支持基台本体12Aに対する着脱を容易に行うことができるとともに、作業時における第2プレート部60の支持基台本体12Aからの落下を抑制することができるので、歯形模型を用いた所要の作業を効率良く行うことができる。
[第3の実施形態]
次に、図11を参照して、第3の実施形態の歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台について説明する。図11は、本発明の第3の実施形態による歯科技工用作業模型の連結用突部の一部を拡大して示す部分拡大斜視図である。
本実施形態の歯科技工用作業模型2Bでは、第2の実施形態と同様に、切断工程において、図11中の一点鎖線で示す切断線54Bに沿って固定用プレート6Bを切断することにより、固定用プレート6Bは、ダウエルピン(図示せず)が植設された複数の第1プレート部58Bと、ダウエルピンが植設されない複数の第2プレート部60Bとに分割されるようになる。
第1プレート部58Bが支持される部位においては、連結用突部24Bの第1突状部26及び第1凹状部28にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面30,32が形成され、またこれに対応して、連結用凹部(図示せず)の第2突状部及び第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されている。また、第2プレート部60Bが支持される部位においては、連結用突部24Bの第1突状部26B及び第1凹状部28Bにはそれぞれ、内側に向けて上り傾斜する傾斜面66,68が形成され、またこれに対応して、連結用凹部(図示せず)の第2突状部及び第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて上り傾斜する傾斜面が形成されている。このように構成されているので、第1プレート部58Bが支持される部位においては、第1プレート部58Bと支持基台本体12Bとの鉛直方向の連結強度が比較的低くなり、また第2プレート部60Bが支持される部位においては、第2プレート部60Bと支持基台本体12Bとの鉛直方向の連結強度がより一層高くなる。
従って、本実施形態の歯科技工用作業模型2Bでは、上述のような構成により、第1プレート部58の支持基台本体12Bに対する着脱を容易に行うことができるとともに、作業時における第2プレート部60Bの支持基台本体12Bからの落下をより効果的に抑制することができるので、歯形模型(図示せず)を用いた所要の作業をより一層効率良く行うことができる。
[第4の実施形態]
次に、図12及び図13を参照して、第4の実施形態の歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台について説明する。図12は、本発明の第4の実施形態による歯科技工用作業模型を示す分解斜視図であり、図13(a)は、図12の支持基台の上面を示す図であり、図13(b)は、その固定用プレートの下面を示す図である。
本実施形態の歯科技工用作業模型2Cでは、歯形模型4Cは上歯全体(又は下歯全体)のもの、即ち、全顎タイプのものから構成されている。これに関連して、固定用プレート6Cは弧状に延びて構成されており、ダウエルピン8は挿入孔18に対応して固定用プレート6Cに間隔を置いて14本植設されている。また、支持基台本体12Cの上壁16Cは、固定用プレート6Cに対応して弧状に延びており、この上壁16Cの内側には略半楕円状の支持用凹部70が設けられている。支持基台本体12Cの周側壁14Cの外周面には、挿入孔18に対応して位置決め用突部34が設けられている。
図13(a)に示すように、上壁16Cの上面には14個の挿入孔18が間隔を置いて設けられるとともに、その外周縁及び内周縁(即ち、相互に対向する両側縁)にはそれぞれ弧状に延びる連結用突部24Cが設けられている。各連結用突部24Cの内側部には複数の第1突状部26Cが間隔を置いて設けられ、また複数の第1突状部26Cの間にはそれぞれ第1凹状部28Cが規定されている。第1突状部26Cには、内側に向けて下り傾斜する傾斜面30Cが形成され、また第1凹状部28Cには、内側に向けて下り傾斜する傾斜面32Cが形成されている。また、上壁16Cの上面における内周縁よりも内側に離れた部位(具体的には、上壁16Cの上面における内周縁と挿入孔18との間の部位)には、一対の連結用突部24Cに略平行に弧状に延びる連結補助用突部72が設けられている。
図13(b)に示すように、固定用プレート6Cの下面における外周縁及び内周縁(即ち、相互に対向する両側縁)には、支持基台本体12Cの一対の連結用突部24Cに対応して、一対の連結用凹部36Cが設けられている。一対の連結用凹部36Cはそれぞれ、上方に延びるとともに弧状に延びている。各連結用凹部36Cの内側部には複数の第2突状部38Cが間隔を置いて設けられ、また複数の第2突状部38Cの間にはそれぞれ第2凹状部40Cが規定されている。第2突状部38C及び第2凹状部40Cはそれぞれ、連結用突部24Cの第1凹状部28C及び第1突状部26Cの各形状に対応した形状を有している。これにより、第2突状部38Cには、第1凹状部28Cの傾斜面32Cに対応して、内側に向けて下り傾斜する傾斜面42Cが形成され、また第2凹状部40Cには、第1突状部26Cの傾斜面30Cに対応して、内側に向けて下り傾斜する傾斜面44Cが形成されている。また、固定用プレート6Cの下面における内周縁よりも内側に離れた部位(具体的には、固定用プレート6Cの下面における内周縁とダウエルピン8との間の部位)には、連結補助用突部72に対応して、一対の連結用凹部36Cに略平行に弧状に延びる連結補助用凹部78が設けられている。
従って、本実施形態の歯科技工用作業模型2Cにおいても、上述したのと同様の作用効果が達成される。また、固定用プレート6Cを支持基台本体12Cの上面に支持させると、連結補助用突部72と連結補助用凹部78とが相互に連結され、これにより次のような作用効果が達成される。切断工程において、図13(b)中の一点鎖線で示す切断線74に沿って固定用プレート6Cを切断すると、略扇形状のプレート部76が形成される。このプレート部76の内周縁においては、連結用凹部36Cには1つの第2凹状部40Cのみが設けられるようになる。このため、プレート部76の内周縁においては、連結用突部24Cと連結用凹部36Cとの連結強度が低下するが、上述のように連結補助用突部72と連結補助用凹部78とが相互に連結されることにより、プレート部76と支持基台本体12Cとの水平方向の連結強度を高く保つことができる。
なお、上述した連結補助用突部72及び連結補助用凹部78に代えて、上壁16Cの上面における内周縁よりも内側に離れた部位に連結用突部24Cと同様の構成を有する連結用突部を設けるとともに、固定用プレート6Cの下面における内周縁よりも内側に離れた部位に連結用凹部36Cと同様の構成を有する連結用凹部を設けるようにしてもよい。あるいは、上壁16Cの上面における内周縁に、連結用突部24Cに代えて連結補助用突部を設けるとともに、固定用プレート6Cの下面における内周縁に、連結用凹部36Cに代えて連結補助用凹部を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、固定用プレート6Cのほぼ全域にダウエルピン8が植設されたもの(所謂、フルタイプのもの)について説明したが、固定用プレート6Cの一部にダウエルピン8が個植設されたもの(所謂、局所タイプのもの)にも適用することができ、ダウエルピン8の数及び配置は適宜設定することができる。
[第5の実施形態]
次に、図14を参照して、第5の実施形態の歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台について説明する。図14(a)は、本発明の第5の実施形態による歯科技工用作業模型の支持基台の上面を示す図であり、図14(b)は、その固定用プレートの下面を示す図である。
本実施形態の歯科技工用作業模型では、上記第1の実施形態と同様に、歯形模型(図示せず)は部分タイプのものから構成され、これに対応して、支持基台本体12Dの上壁16D及び固定用プレート6Dはそれぞれ横長に形成されている。また、上記第1の実施形態と同様に、上壁16Dの上面における相互に対向する両側縁には一対の連結用突部24が設けられ、固定用プレート6Dの下面における相互に対向する両側縁には一対の連結用凹部36が設けられている。更に、上壁16Dの上面における一側縁よりも内側に離れた部位(具体的には、上壁16Dの上面における一側縁と挿入孔18との間の部位)には、一対の連結用突部24に略平行に略直線状に延びる連結補助用突部72Dが設けられている。また、固定用プレート6Dの下面における一側縁よりも内側に離れた部位(具体的には、固定用プレート6Dの下面における一側縁とダウエルピン8との間の部位)には、連結用突条72Dに対応して、一対の連結用凹部36に略平行に略直線状に延びる連結補助用凹部78Dが設けられている。
固定用プレート6Dを支持基台本体12Dの上面に支持させると、連結用突部24の第1突状部26及び第1凹状部28がそれぞれ連結用凹部36の第2凹状部40及び第2突状部38と相互に連結されるとともに、連結補助用突部72Dと連結補助用凹部78Dとが相互に連結される。これにより、固定用プレート6Dと支持基台本体12Dとの水平方向の連結強度をより一層高めることができる。
[第6の実施形態]
次に、図15を参照して、第6の実施形態の歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台について説明する。図15(a)は、本発明の第6の実施形態による歯科技工用作業模型の支持基台の上面を示す図であり、図15(b)は、その固定用プレートの下面を示す図である。
本実施形態の歯科技工用作業模型では、上記第4の実施形態と同様に、歯形模型(図示せず)は全顎タイプのものから構成されている。これに関連して、固定用プレート6E及び支持基台本体12Eの上壁16Eはそれぞれ弧状に延びている。また、上壁16Eの上面の外周縁及び内周縁にはそれぞれ弧状に延びる連結用突部24Cが設けられ、固定用プレート6Eの下面における外周縁及び内周縁にはそれぞれ弧状に延びる連結用凹部36Cが設けられている。
図15(a)に示すように、上壁16Eの上面における内周縁よりも内側に離れた部位(具体的には、上壁16Eの上面における内周縁と挿入孔18との間の部位)には、複数の連結補助用突部72Eが設けられている。複数の連結補助用突部72Eは、一対の連結用突部24Cの間に略平行に間隔を置いて配置されている。連結補助用突部72Eの突出高さは、連結用突部24Cの突出高さと同程度又はこれよりも幾分低く構成されている。また、図15(b)に示すように、固定用プレート6Eの下面における内周縁よりも内側に離れた部位(具体的には、固定用プレート6Eの下面における内周縁とダウエルピン8との間の部位)には、複数の連結補助用凹部78Eが設けられている。複数の連結補助用凹部78Eは、複数の連結補助用突部72Eに対応して、一対の連結用凹部36Cの間に略平行に間隔を置いて配置されている。
本実施形態の歯科技工用作業模型においては、上記第4の実施形態と同様に、次のような作用効果が達成される。固定用プレート6Eを支持基台本体12Eの上面に支持させると、複数の連結補助用突部72Eと複数の連結補助用凹部78Eとが相互に連結される。切断工程において、図15(b)中の一点鎖線で示す切断線74に沿って固定用プレート6Eを切断すると、略扇形状のプレート部76Eが形成される。このプレート部76Eの内周縁においては、連結用凹部36Cには1つの第2凹状部40Cのみが設けられるようになる。このため、プレート部76Eの内周縁においては、連結用突部24Cと連結用凹部36Cとの連結強度が低下するが、2つの連結補助用突部72Eと2つの連結補助用凹部78Eとが相互に連結されることにより、プレート部76Eと支持基台本体12Eとの水平方向の連結強度をより高く保つことができる。
なお、図16に示すように、連結用突部24C’の内側部において複数の第1突状部及び複数の第1凹状部を省略するとともに、連結用凹部36C’の内側部において複数の第2突状部及び複数の第2凹状部を省略することもできる。このように構成することによっても、上述と同様の作用効果を達成することができる。
[第7の実施形態]
次に、図17を参照して、第7の実施形態の歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台について説明する。図17(a)は、本発明の第7の実施形態による歯科技工用作業模型の支持基台の上面を示す図であり、図17(b)は、その固定用プレートの下面を示す図である。
本実施形態の歯科技工用作業模型では、上記第1の実施形態と同様に、歯形模型(図示せず)は部分タイプのものから構成されている。これに対応して、支持基台本体12Fの上壁16F及び固定用プレート6Fはそれぞれ横長に形成されている。また、上壁16Fの上面における相互に対向する両側縁にはそれぞれ連結用突部24が設けられ、固定用プレート6Fの下面における相互に対向する両側縁にはそれぞれ連結用凹部36が設けられている。
図17(a)に示すように、上壁16Fの上面における一側縁よりも内側に離れた部位(具体的には、上壁16Fの上面における内周縁と挿入孔18との間の部位)には、複数の連結補助用突部72Fが設けられている。複数の連結補助用突部72Fは、一対の連結用突部24の間に略平行に間隔を置いて配置されている。連結補助用突部72Fの突出高さは、連結用突部24の突出高さと同程度又はこれよりも幾分低く構成されている。また、図17(b)に示すように、固定用プレート6Fの下面における一側縁よりも内側に離れた部位(具体的には、固定用プレート6Fの下面における内周縁とダウエルピン8との間の部位)には、複数の連結補助用凹部78Fが設けられている。複数の連結補助用凹部78Fは、複数の連結補助用突部72Fに対応して、一対の連結用凹部36の間に略平行に間隔を置いて配置されている。
固定用プレート6Fを支持基台本体12Fの上面に支持させると、連結用突部24の第1突状部26及び第1凹状部28がそれぞれ連結用凹部36の第2凹状部40及び第2突状部38と相互に連結されるとともに、複数の連結補助用突部72Fと複数の連結補助用凹部78Fとが相互に連結される。これにより、固定用プレート6Fと支持基台本体12Fとの水平方向の連結強度をより一層高めることができる。
以上、本発明に従う歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
上記各実施形態では、連結用突部24(24A〜24C)の第1凹状部28(28A〜28C)及び連結用凹部36(36C)の第2突状部38(38C)にそれぞれ内側に向けて下り傾斜する傾斜面32(32C),42(42C)を形成したが、鉛直方向に延びる鉛直面を形成するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、支持基台本体12(12A〜12F)の上面における相互に対向する両側縁に連結用突部24(24A〜24C)を設けるとともに、固定用プレート6(6A〜6F)の下面における相互に対向する両側縁に連結用凹部36(36C)を設けるように構成したが、例えば、支持基台本体12(12A〜12F)の上面における全周縁に連結用突部24(24A〜24C)を設けるとともに、固定用プレート6(6A〜6F)の下面における全周縁に連結用凹部36(36C)を設けるように構成してもよい。あるいは、支持基台本体12(12A〜12F)の上面における一側縁に連結用突部24(24A〜24C)を設けるとともに、固定用プレート6の下面における一側縁に連結用凹部36(36C)を設けるように構成してもよい。
また、上記第4(第5)の実施形態では、連結補助用突部72(72D)及び連結補助用凹部78(78D)をそれぞれ弧状に(略直線状に)延びるように構成したが、例えば波線状に蛇行しながら弧状に(略直線状に)延びるように構成してもよい。また、上記第6及び第7の実施形態では、複数の連結補助用突部72E(72F)及び複数の連結補助用凹部78E(78F)をそれぞれ破線状に配置したが、例えば点線状に配置してもよく、適宜の形状に配置することができる。
2,2A〜2C 歯科技工用作業模型
4,4C 歯形模型
6,6A〜6F 固定用プレート
8 ダウエルピン
10,10A〜10F 支持基台
12,12A〜12F 支持基台本体
18 挿入孔
24,24A〜24C,24C’ 連結用突部
26,26A〜26C 第1突状部
28,28A〜28C 第1凹状部
30,30C 傾斜面
32,32C 傾斜面
42,42C 傾斜面
44,44C 傾斜面
66,68 傾斜面
36,36C,36C’ 連結用凹部
38,38C 第2突状部
40,40C 第2凹状部
58,58B 第1プレート部
60,60B 第2プレート部
62,64 鉛直面
72,72D〜72F 連結補助用突部
78,78D〜78F 連結補助用凹部

Claims (18)

  1. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された長手方向に垂直な断面の形状が丸形のダウエルピンと、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型であって、
    前記支持基台の上面には、前記ダウエルピンが挿入される長手方向に垂直な断面の形状が丸形の挿入孔が設けられ、前記支持基台の上面における周縁の一部には、上方に突出する連結用突部が設けられ、前記連結用突部の内側部には複数の第1突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第1突状部の間にはそれぞれ第1凹状部が規定され、また前記固定用プレートの下面における周縁の一部には、上方に延びる連結用凹部が設けられ、前記連結用凹部の内側部には複数の第2突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第2突状部の間にはそれぞれ第2凹状部が規定されており、
    前記歯形模型は部分タイプであり、これに対応して、前記固定用プレート及び前記支持基台の上面はそれぞれ横長に形成されており、
    前記連結用突部及び前記連結用凹部はそれぞれ一対設けられ、前記一対の連結用突部は、前記支持基台の上面における相互に対向する両側縁に設けられ、
    また前記支持基台の上面における一側縁よりも内側に離れた部位には連結補助用突部が設けられ、
    これに対応して、前記固定用プレートの下面における一側縁よりも内側に離れた部位には連結補助用凹部が設けられ、
    前記連結補助用突部及び前記連結補助用凹部はそれぞれ複数設けられ、前記複数の連結補助用突部は、前記一対の連結用突部の間にこれらに略平行に間隔を置いて配置され、前記複数の連結補助用凹部は、前記一対の連結用凹部の間にこれらに略平行に間隔を置いて配置されており、
    前記固定用プレートが前記支持基台の上面に支持されると、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記第1凹状部はそれぞれ、前記連結用凹部の前記第2凹状部及び前記第2突状部と相互に連結され、且つ、前記連結補助用突部と前記連結補助用凹部とが相互に連結されることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  2. 前記連結用突部の前記第1突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯科技工用作業模型。
  3. 前記連結用突部の前記第1凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の歯科技工用作業模型。
  4. 前記第1突状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は40〜60°であり、また前記第1凹状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は5〜15°であることを特徴とする請求項3に記載の歯科技工用作業模型。
  5. 前記固定用プレートは、前記ダウエルピンが植設された第1プレート部と、前記ダウエルピンが植設されない第2プレート部と、を備え、
    前記第1プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、また前記第2プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて上り傾斜する傾斜面又は鉛直方向に延びる鉛直面が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の歯科技工用作業模型。
  6. 前記連結用突部の突出高さは、0.5〜5.0mmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の歯科技工用作業模型。
  7. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された長手方向に垂直な断面の形状が丸形のダウエルピンと、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型であって、
    前記支持基台の上面には、前記ダウエルピンが挿入される長手方向に垂直な断面の形状が丸形の挿入孔が設けられ、前記支持基台の上面における周縁の一部には、上方に突出する連結用突部が設けられ、前記連結用突部の内側部には複数の第1突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第1突状部の間にはそれぞれ第1凹状部が規定され、また前記固定用プレートの下面における周縁の一部には、上方に延びる連結用凹部が設けられ、前記連結用凹部の内側部には複数の第2突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第2突状部の間にはそれぞれ第2凹状部が規定されており、
    前記歯形模型は部分タイプであり、これに対応して、前記固定用プレート及び前記支持基台の上面はそれぞれ横長に形成されており、
    前記連結用突部は、前記支持基台の上面における片側縁に設けられ、
    また、前記支持基台の上面における前記連結用突部が設けられている側とは前記挿入孔を介して反対側の側縁よりも内側に離れた部位で前記挿入孔と前記反対側の側縁との間には連結補助用突部が設けられ、
    これに対応して、前記連結用凹部は、前記連結用突部が設けられている片側縁に対応する前記固定用プレートの下面における片側縁に設けられ、
    また、前記固定用プレートの下面における前記連結用凹部が設けられている側とは前記ダウエルピンを介して反対側の側縁よりも内側に離れた部位で前記ダウエルピンと前記反対側の側縁との間には連結補助用凹部が設けられ、
    前記連結補助用突部及び前記連結補助用凹部はそれぞれ複数設けられ、前記複数の連結補助用突部は、前記連結用突部と略平行に間隔を置いて配置され、前記複数の連結補助用凹部は、前記連結用凹部と略平行に間隔を置いて配置されており、
    前記固定用プレートが前記支持基台の上面に支持されると、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記第1凹状部はそれぞれ、前記連結用凹部の前記第2凹状部及び前記第2突状部と相互に連結され、且つ、前記連結補助用突部と前記連結補助用凹部とが相互に連結されることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  8. 前記連結用突部の前記第1突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の歯科技工用作業模型。
  9. 前記連結用突部の前記第1凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の歯科技工用作業模型。
  10. 前記第1突状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は40〜60°であり、また前記第1凹状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は5〜15°であることを特徴とする請求項9に記載の歯科技工用作業模型。
  11. 前記固定用プレートは、前記ダウエルピンが植設された第1プレート部と、前記ダウエルピンが植設されない第2プレート部と、を備え、
    前記第1プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、また前記第2プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて上り傾斜する傾斜面又は鉛直方向に延びる鉛直面が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の歯科技工用作業模型。
  12. 前記連結用突部の突出高さは、0.5〜5.0mmであることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の歯科技工用作業模型。
  13. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された長手方向に垂直な断面の形状が丸形のダウエルピンと、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備えた歯科技工用作業模型であって、
    前記支持基台の上面には、前記ダウエルピンが挿入される長手方向に垂直な断面の形状が丸形の挿入孔が設けられ、前記支持基台の上面における周縁の一部には、上方に突出する連結用突部が設けられ、前記連結用突部の内側部には複数の第1突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第1突状部の間にはそれぞれ第1凹状部が規定され、また前記固定用プレートの下面における周縁の一部には、上方に延びる連結用凹部が設けられ、前記連結用凹部の内側部には複数の第2突状部が間隔を置いて設けられ、前記複数の第2突状部の間にはそれぞれ第2凹状部が規定されており、
    前記歯形模型は全顎タイプであり、これに対応して、前記固定用プレート及び前記支持基台の上面はそれぞれ弧状に延びており、
    前記連結用突部は、前記支持基台の上面における外周縁に設けられ、
    また前記支持基台の上面における内周縁と前記挿入孔との間で、内周縁よりも内側に離れた部位には連結補助用突部が設けられ、
    これに対応して、前記連結用凹部は、前記固定用プレートの下面における外周縁に設けられ、
    また前記固定用プレートの下面における内周縁と前記ダウエルピンとの間で、内周縁よりも内側に離れた部位には連結補助用凹部が設けられ、
    前記連結補助用突部及び前記連結補助用凹部はそれぞれ複数設けられ、前記複数の連結補助用突部は、前記連結用突部と略平行に間隔を置いて配置され、前記複数の連結補助用凹部は、前記連結用凹部と略平行に間隔を置いて配置されており、
    前記固定用プレートが前記支持基台の上面に支持されると、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記第1凹状部はそれぞれ、前記連結用凹部の前記第2凹状部及び前記第2突状部と相互に連結され、且つ、前記連結補助用突部と前記連結補助用凹部とが相互に連結されることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  14. 前記連結用突部の前記第1突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項13に記載の歯科技工用作業模型。
  15. 前記連結用突部の前記第1凹状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、これに対応して、前記連結用凹部の前記第2突状部には、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項14に記載の歯科技工用作業模型。
  16. 前記第1突状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は40〜60°であり、また前記第1凹状部に形成された傾斜面の鉛直方向に対する傾斜角度は5〜15°であることを特徴とする請求項15に記載の歯科技工用作業模型。
  17. 前記固定用プレートは、前記ダウエルピンが植設された第1プレート部と、前記ダウエルピンが植設されない第2プレート部と、を備え、
    前記第1プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて下り傾斜する傾斜面が形成され、また前記第2プレート部が支持される部位においては、前記連結用突部の前記第1突状部及び前記連結用凹部の前記第2凹状部にはそれぞれ、内側に向けて上り傾斜する傾斜面又は鉛直方向に延びる鉛直面が形成されていることを特徴とする請求項14に記載の歯科技工用作業模型。
  18. 前記連結用突部の突出高さは、0.5〜5.0mmであることを特徴とする請求項13〜17のいずれかに記載の歯科技工用作業模型。
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