JP2013072385A - 液体供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポンプ21と、電動モータ22とを備えた電動モータ付きポンプ2を有し、この電動モータ付きポンプ2によりホース3を介して所定の供給対象部材へ導電性を有した冷却水を供給するHV冷却システム1において、ポンプ21と、電動モータ22とを収容し且つ非導電性材料により形成されたケーシング20と、ホース3の途中部または端部に導電性液体を通過させる金属製パイプ部材41,42とを設け、パイプ部材41,42をグランド接地している。これにより、冷却水の導電性や発信用アンテナを形成するホース3の経路長さに拘わらず、周囲に発信される電磁ノイズを抑制できる。
【選択図】 図5
Description
第1は、制御基盤上に設置された制御回路から発せられる電磁ノイズである。
制御回路は周期的なカウント動作を行う水晶発振子を備えているため、この水晶発振子によるカウント動作に起因して水晶発振子から一定周期の電磁波が放射され、制御回路自体からも電磁波が放射されている。
駆動回路自体とこの駆動回路に接続された巻回コイルから電磁波が発生している。
巻回コイルはインダクタンスを有しているため、通電された電流がオンからオフ又はオフからオンに切替えられた場合、自己誘導作用により巻回コイル内に大きな逆起電力が誘発されてコイルから電磁波が発生する。
一方、部品の重量やコスト等の低減を目的として、電動モータ等の部品を収容するケーシングを金属から軽量且つ安価な合成樹脂に材質変更するケースが多くなっている。
このように、電動モータのケーシングを非導電性である合成樹脂製ケーシングに材質変更した場合、電動モータの内部とグランドとが電気的に絶縁されるため、電動モータ内部で発生した電磁ノイズはケーシングを通過して外部へ放射され、通信用電子機器等に影響を与える虞がある。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記導電性ジョイント部材は金属製パイプ部材であることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1項の発明において、前記電動モータ付きポンプは、電子機器に導電性を有する冷却水を供給するウォータポンプであることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記電子機器は車載用電子機器であることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、導電性ジョイントを簡単化且つ軽量化でき、グランド接地性を高くすることができる。
請求項5の発明によれば、導電性流体が高い導電性を備えた冷却水等であっても、電動モータから発生した電磁ノイズによる電子機器の誤作動を防止できる。
請求項6の発明によれば、電動モータから発生した電磁ノイズによる車載用電子機器の誤作動を防止できる。
図1,図2に示すように、ハイブリッド車両Vは、エンジンユニットEUと、ハイブリッド用冷却システム1(流体供給装置)と、走行用高電圧バッテリB等を備えている。
また、このハイブリッド車両Vには、車載用電子機器としてラジオ受信機R、ナビゲーションシステム、キーレスエントリーシステム等と、これら車載用電子機器に応じた複数のセンサ及びアンテナが搭載され、特に、車両Vのリヤウインドガラスにはラジオ受信機Rと電気的に接続されたガラスアンテナAが設けられている。
図3〜図5に示すように、電動モータ付きポンプ2は、合成樹脂製の筒状ケーシング20と、冷却水の移動用ポンプ21と、このポンプ21を回転駆動する電動モータ22と、この電動モータ22を制御駆動する制御回路23及び駆動回路24とが配置された制御基盤25と、ポンプ21の駆動軸と電動モータ22の回転軸との共通回動軸を形成するシャフト26等を備えている。
ケーシング20aには、還流された冷却水を吸入するためのパイプ状の吸入部20dと、加圧された冷却水を外部へ吐出するためのパイプ状の吐出部20eとが一体形成されている。吸入部20dは、ケーシング20aの上部中央に形成され且つシャフト26の軸心と共通の軸心を有し、吐出部20eは、ケーシング20aの右側側部に形成され且つシャフト26の軸心と直交する軸心を有している。
駆動回路24は、制御回路23から送信された制御信号(スイッチングパルスのデューティ比)に基づき印加電圧を変更し、駆動トランジスタ24a,24b,24cをオンオフ制御するスイッチング回路を構成している。
図2に示すように、エンジンユニットEUは、直列型4気筒エンジンEと、エンジンEに駆動される発電用ジェネレータ(図示略)とバッテリBに接続された走行用モータ(図示略)とが収容されたトランスアクスルTAと、パワーコントロールユニットPU等により一体的に形成されている。このエンジンユニットEUは、フロントフレーム(図示略)に対して複数のエンジンマウントを介して支持されている。
本実施例のHV冷却システム1では、図6に示すように、トランスアクスルTA、パワーコントロールユニットPU、HVラジエータ4、リザーバタンク5等が冷却水の供給対象部材であり、各供給対象部材はホース3により直列状に接続されている。このホース3は、電動モータ付きポンプ2の吐出部20eから吸入部20dに亙ってループ状に形成され、複数の可撓性ホース部31〜37を備えている。複数のホース部31〜37は、カーボン(C)が添加されたゴム材料により形成されている。
ホース部32は、パイプ部材41の他端と接続され、車幅方向に延びると共にトランスアクスルTAに接続されている。これにより、吐出部20eから吐出された冷却水は、ホース部31とこのホース部31にパイプ部材41を介して接続されたホース部32とを通過してトランスアクスルTAに供給される。
ホース部33は、一端がトランスアクスルTAの前部に接続され、他端がHVラジエータ4の車幅方向外側端部に接続されている。HVラジエータ4に供給された冷却水は、HVラジエータ4内通路を車幅方向中央側へ移行し、この移行時に走行風と熱交換を行っている。
冷却水は、パワーコントロールユニットPUの冷却後、パワーコントロールユニットPUの後側部分から後側上方へ延びるホース部35を介してリザーバタンク5へ供給される。
ホース部36は、リザーバタンク5の前側部分から前方下がり傾斜状に延び、電動モータ付きポンプ2の上側近傍位置において軸心が上下方向に延びるパイプ部材42の上端と接続されている。ホース部37は、上流端がパイプ部材42の下端に接続され、下流端がクリップ62により吸入部20dに締結されている。パイプ部材42は、パイプ部材41に対して略鉛直上方位置になるように配置されている。これにより、リザーバタンク5で気液分離された冷却水は、ホース部36とこのホース部36にパイプ部材42を介して接続されたホース部37とを通過して吸入部20dへ還流される。
このHV冷却システム1は、ケーシング20を合成樹脂材料を用いて形成すると共にループ状ホース3において導電性ジョイント部材としてのパイプ部材41,42を部分的に設けたため、HV冷却システム1の軽量化を図ることができる。また、ラジエータ冷却水を移送する電動モータ付きポンプ2において、ケーシング20を非導電性である合成樹脂で形成しても、冷却水の移動経路の一部であるパイプ部材41,42を利用して車体部材VBに確実にグランド接地することができるため、冷却水の導電性や発信用アンテナとして機能するホース3の経路長さに拘わらず、簡単な構造で電動モータ22のステータ22a,22b,22c等からループ状のホース3を介して周囲に発信される電磁ノイズを抑制することができ、ガラスアンテナA等に受信される電磁ノイズに基づくラジオ受信機Rのラジオノイズや電子機器の誤作動を防止することができる。
電動モータ付きポンプ2は、パワーコントロールユニットPUに導電性を有する冷却水を供給するウォータポンプであるため、流体が高い導電性を備えた冷却水等であっても、電動モータ22から発生した電磁ノイズによるパワーコントロールユニットPUの誤作動を防止できる。
尚、前記実施例1のHV冷却システム1と異なる構成についてのみ説明し、実施例1と同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、HV冷却システム1Bのホース3Bは、電動モータ付きポンプ2の吐出部20eから吸入部20dに亙ってループ状に形成され、カーボン(C)が添加された導電性を有するゴム材料により形成されている。電動モータ付きポンプ2の吸入部20dとリザーバタンク5とは、ホース部36A単体により接続されている。ホース部36Aの下流端は、導電性を備えた金属製クリップ62Aにより吸入部20dに締結され、クリップ62Aは、ボルト63によって車体部材VBに固定されている。
1〕前記実施例においては、吸入部及び吐出部の近傍位置に夫々グランド接地するためのパイプ部材を設けた例を説明したが、少なくとも何れか一方のみにパイプ部材を設けても良い。また、パイプ部材を、他の冷却水供給対象部材間に配置し、3個所以上設けることも可能である。
3〕前記実施例においては、車両用HV冷却システムに適用した例を説明したが、少なくとも導電性液体を供給可能な電動モータ付きポンプを備えていれば良く、工作機械や建築機械等の電動モータ付きポンプに適用しても良い。
駆動回路を含む制御回路の場合、制御回路のみをケーシング内部に収容しても良く、また、駆動回路のみを電動モータ付きポンプの内部に収容し、制御回路を電動モータ付きポンプの外部に配置することも可能である。
6〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
2 電動モータ付きポンプ
3 ホース
4 HVラジエータ
20 ケーシング
20d 吸入部
20e 吐出部
21 ポンプ
22 電動モータ
23 制御回路
24 駆動回路
41,42 パイプ部材
50,50A 取付ブラケット
51,52 接続ブラケット
62A クリップ
TA トランスアクスル
PU パワーコントロールユニット
Claims (6)
- ポンプと、このポンプを駆動する電動モータとを備えた電動モータ付きポンプを有し、この電動モータ付きポンプによりホースを介して所定の供給対象部材へ導電性液体を供給する液体供給装置において、
前記ポンプと、電動モータとを収容し且つ非導電性材料により形成されたケーシングと、
前記ホースの途中部または端部に導電性液体を通過させる導電性ジョイント部材とを設け、この導電性ジョイント部材をグランド接地したことを特徴とする液体供給装置。 - 前記導電性ジョイント部材は前記ポンプの吸入部と吐出部の少なくとも一方の近傍位置における前記ホースの途中部に設けることを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
- 前記導電性ジョイント部材は金属製パイプ部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の液体供給装置。
- 前記導電性ジョイント部材は前記ホースが接続され導電性液体が供給される金属製供給対象部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の液体供給装置。
- 前記電動モータ付きポンプは、電子機器に導電性を有する冷却水を供給するウォータポンプであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の液体供給装置。
- 前記電子機器は車載用電子機器であることを特徴とする請求項5に記載の液体供給装置。
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CN106347101A (zh) * | 2016-10-12 | 2017-01-25 | 山东国金汽车工程技术有限公司 | 一种纯电动乘用车电子水泵安装支架 |
JP2018096280A (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | 本田技研工業株式会社 | 車両 |
JP2019147425A (ja) * | 2018-02-26 | 2019-09-05 | マツダ株式会社 | 電気駆動車両の冷却装置 |
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JP2004156588A (ja) * | 2002-10-18 | 2004-06-03 | Denso Corp | 燃料供給装置 |
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