JP4824067B2 - 回転電機装置 - Google Patents

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本発明は、例えば「アイドリングストップ車」などの省エネ自動車用の車両用電動発電機などとして好ましく用いることができる回転電機装置に関し、特に、回転子の回転位置検出部を有し、ステータ巻線に通流される電流を制御するスイッチング回路部が一体化された回転電機装置に関するものである。
一般的な車両用電動発電機においては、電動発電機を駆動発電制御するインバータを車両上で発電機とは別の場所に搭載する別体型が実用化されている。一方、別体型のデメリットである、車両上のインバータ搭載スペースの確保と、電動発電機とインバータ間を接続するハーネス長に起因するロスを低減するインバータ一体型の電動発電機として、ブラシを介して給電され制御回路部により通電制御される半導体制御素子によって通電制御される界磁コイルと前記制御回路部により制御されるインバータパワー回路部によって通電制御される電機子巻線とを有する電動発電機本体部に前記インバータパワー回路部と前記制御回路部とが搭載された電動発電機装置であって、前記ブラシが前記界磁コイルおよび前記電機子巻線と前記制御回路部との間に配設されており、前記制御回路部が搭載された制御回路部搭載部に前記半導体制御素子が搭載されることで、回転子の巻線に電流を供給する界磁回路部の配線の合理化を図るようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2006−187094号公報(第5頁、図2)
電動機の出力調整は、インバータ回路のスイッチング素子のON/OFF制御によって行われている。スイッチング素子が動作した際には、急激な電流変化に伴う急峻な磁界変化が発生するため、この磁界変化が他の機器や回路に電磁ノイズとして現われ、誤動作を招くおそれがある。上記特許文献1のような制御装置一体型電動機においては、スイッチング素子を含むインバータ回路部と回転子の回転位置検出部が近接して配置されている上、インバータ回路部に車載バッテリからの直流電力を供給する外部接続端子の位置は特に考慮されていないため、上記急峻な磁界変化によって発生するノイズが、回転位置検出器の出力に重畳されてしまい、回転子の回転位置を誤検出するという問題があった。
本発明は、上記のような従来技術の課題を解消するためになされたものであり、スイッチング回路部の動作に起因する回転位置検出部の誤動作を防止した回転電機装置を得ることを目的としている。
本発明に係る回転電機装置は、ステータ巻線を有する固定子と、この固定子を保持するブラケットに保持され上記ステータ巻線に通流する電流を制御するスイッチング回路部と、回転軸の近傍部に設けられ回転子の位置を検出する巻線を有する回転位置検出部と、バッテリからの導線を上記スイッチング回路部に接続するための外部接続端子とを備えたものにおいて、上記外部接続端子を上記回転軸に対して上記スイッチング回路部よりも径方向外側部に配設したものであって、上記外部接続端子は、上記回転軸に対し放射方向に突出し上記外部接続端子への電流の流通による発生磁界が上記回転位置検出部の巻線と鎖交しないように設けられているものである。
本発明においては、バッテリからの導線を接続するための外部接続端子をスイッチング回路部よりも径方向外側部に設け、かつ、外部接続端子を上記回転軸に対し放射方向に突出させ上記外部接続端子への電流の流通による発生磁界が上記回転位置検出部の巻線と鎖交しないように設けたので、回転位置検出部の検出用の巻線を貫くように磁束を発生させる外部接続端子が回転位置検出部から遠ざけられ、回転位置検出部の出力に含まれるノイズを回転位置検出器が誤動作しない程度にまで低減できるとともに、外部接続端子への電流の流通による発生磁界は上記回転位置検出部の巻線と鎖交しないことにより、外部接続端子周辺に発生する外部磁場が上記回転位置検出部の出力に与える影響を確実に低減することができる。
実施の形態1.
図1〜図5はこの発明の実施の形態1に係る回転電機装置を説明するものであり、図1は全体構成を示す縦断面図、図2は図1に示された樹脂製の後部ケースと回転電機本体との組立前の状態を示す縦断面図、図3は図1に示された後部ケースのカバーを外して後方から見たときの状態を示す図、図4(a)は図3に示された後部ケースを外した状態を示す図、図4(b)は図4(a)の外部接続端子近傍の詳細を示す側面図、図5は図1に示された外部接続端子と回転位置検出器の配置と磁界の関係を模式的に説明する図である。なお、各図を通じて同一または相当部分には同一符号が付されている。図において、回転電機装置を構成する回転電機本体1は、三相固定子巻線からなるステータ巻線(電機子巻線)2aが巻かれた円筒状の固定子2、この固定子2の軸方向両端部に配設されたフロントブラケット3A及びリアブラケット3Bに回転自在に支承された回転軸4、中心部が回転軸4に固着され外周面部が固定子2の内周面に対向された、界磁コイル5aが巻かれた回転子5などを備えている。
なお、便宜上図1の右側を前方側(フロント側)、左側を後方側(リア側)と呼ぶ。回転軸4は、固定子2の両外側部でそれぞれ軸受31A、及び軸受31Bを介してフロントブラケット3A、及びリアブラケット3Bに回転自在に支持されている。回転軸4の前方側端部は、フロントブラケット3Aより突出して、その先端部にプーリ41が固定されており、プーリ41はベルト(図示せず)による駆動により回転し、あるいは、プーリ41の回転によりベルトを駆動して、トルクをエンジン(図示せず)と相互に伝達する。また、回転軸4の後方側における軸受31Bの外側部には2個のスリップリング51が組付けられており、スリップリング51には界磁コイル5aが接続されている。
そして、リアブラケット3Bの後方側には、スリップリング51に摺接するように設けられたブラシ52を保持するブラシホルダ53と、ステータ巻線2aに位相制御された三相交流電力を供給するためのスイッチング回路部6が設けられ、このスイッチング回路部6はリアブラケット3Bに圧入されたボルト32とナット33(図4)によりリアブラケット3Bに固定されている。また、スリップリング51よりも後方における回転電機本体1の後端部の回転軸4部には、回転子5の回転位置を検出する回転位置検出部7が同軸的に設けられている。この回転位置検出部7は、後部ケース11の中心部に固定されたセンサステータ71と、回転軸4の後端部に固着され、センサステータ71の内周面に対向するように設けられ回転軸4と共に回転する鉄心のみからなるセンサロータ72によって構成されている。
また、センサステータ71は図5に示すように、鉄心からなる複数の円筒状の磁性部材71aと、この磁性部材71aにそれぞれ卷回され、磁性部材71aに流通する磁束により検出信号を出力するコイル巻線71bとによって構成されている。上記後部ケース11は樹脂材からなり、スイッチング回路部6とブラシホルダ53の軸方向後方側からこれらスイッチング回路部6とブラシホルダ53のまわりを覆うと共に、その後方背面部に後述する回路部品の収容部12が形成されており、さらにその収容部12の後端面にはケース内保護のための金属製のカバー13が装着されている。また、該後部ケース11には車両に設けられた外部機器との信号の受け渡しをする径方向に導出されたコネクタ14が一体に設けられている。
また、スイッチング回路部6に直流電力を供給するための外部接続端子8は回転軸4に対しスイッチング回路部6よりも径方向外側部に、樹脂製の後部ケース11から突出するように設けられており、何れも図示省略している車両に設けられたバッテリの正極からのハーネスとネジで接続される。後部ケース11の収容部12内には、回転位置検出部7のセンサステータ71から出力されたセンサ信号を角度信号に変換するセンサ変換器73が搭載された制御基板74が収納されている。なお、センサステータ71は後部ケース11の回転軸4を包囲するように形成された円筒部分の内周部に嵌合や成型により一体的に装着されている。センサステータ71から出力されたセンサ信号を伝送する信号線は後部ケース11にインサート成形されている中継ターミナル11aと溶接または半田付けされて接合され、中継ターミナル11aを介して制御基板74と接続される。制御基板74には、スイッチング回路部6を制御し回転電機本体1を制御する図示省略している制御回路が設けられている。
上記スイッチング回路部6は、U相ハーフブリッジ回路60A、V相ハーフブリッジ回路60B、W相ハーフブリッジ回路60Cからなる複数のハーフブリッジ回路60によって構成され、それぞれHigh側のヒートシンク61a、及びLow側のヒートシンク61bと共にリアブラケット3Bに固定されている。なお、後部ケース11の回転電機本体1への取り付け前の状態は、図2に示す状態であり、回転軸4に取り付けられた回転位置検出部7のセンサロータ72を後部ケース11に装着されたセンサステータ71の中空部に挿通させつつ、後部ケース11を矢印A方向に水平移動することによって、リアブラケット3Bに着脱可能に取り付けられる。なお、リアブラケット3Bに装着したとき、センサステータ71における円筒状の磁性部材71aの外周面の先端部分がリアブラケット3Bに設けられた円筒状突部34の内周面に嵌合される。また、外部接続端子8は、図4(b)に示すようにハーフブリッジ回路60(この例ではV相ハーフブリッジ回路60B)のHigh側のヒートシンク61aに対して固定されている。
次に、上記のように構成された実施の形態1の動作について説明する。車両に搭載されたバッテリ(図示省略)の正極と回転電機の外部接続端子8を結ぶ配線(P側配線)と回転電機のリアブラケット3Bからバッテリの負極を結ぶ配線(N側配線)は、互いに電流の流れる向きが逆であるため、平行配線あるいはより線化することにより互いの外部磁界を相殺することができる。実際バッテリから回転電機付近まではより線化することが可能であるが、回転電機本体1の近傍では、接続部である外部接続端子8とリアブラケット3Bへ配線を延ばすためより線化できず、外部磁界が強くなり、制御装置一体型の場合は別体型に比べ、この外部磁界による回転位置検出部7や制御基板74上の部品へのノイズの影響が問題となる。
通常、外部接続端子8に図4(b)の側面図に太線矢印で示す方向に電流が流れると、上記外部磁界は図5の破線矢印で示すような磁界となり、センサステータ71に設けられたコイル巻線71bと鎖交するため、回転位置検出部7の出力にノイズとして影響を及ぼす。然しながら、この実施の形態1では、図4(a)に示すように外部接続端子8を、スイッチング回路部6を構成するハーフブリッジ回路60(60A、60B、60C)部よりも径方向外周側に位置するように、リアブラケット3Bの最外周部に配置しているので、回転位置検出部7との間隔が大きく形成されている。即ち、実施の形態1では外部接続端子8が、回転位置検出部7からスイッチング回路部を隔ててより距離が離れた外周部に配置されているため、外部接続端子8周辺に発生する外部磁場が回転位置検出部7の出力に与える影響を低減することができる。
さらに、ハーフブリッジ回路60に使用されているヒートシンク61a、61bの材質は、例えば一般的なアルミニウム材であり、図示省略しているスイッチング素子を搭載するベース部分の厚みは例えば数mm程度ある。このアルミ部分は外部磁界を遮蔽する効果があり、上記実施の形態1の構成のように外部接続端子8をハーフブリッジ回路60よりも径方向外側部に配置したことで、回転位置検出部7と外部接続端子8との間部分に磁界の遮蔽効果を有するヒートシンク61a、61bが配置されることとなり、ヒートシンク61a、61bによる磁界の遮蔽効果が活かされ、ノイズの重畳による影響がさらに低減される。
上記のように、実施の形態1によれば、バッテリからの導線であるP側配線を接続するための外部接続端子8をスイッチング回路部6よりも径方向外側部に位置するように設けたので、回転位置検出部7の検出用のコイル巻線71bを貫くように磁束を発生させる外部接続端子8が回転位置検出部7から遠ざけられ、ヒートシンク61a、61bの介在による磁界の遮蔽効果もプラスされて回転位置検出部7の出力に含まれるノイズを回転位置検出器7が誤動作しない程度にまで低減することができるという効果が得られる。このため、発電機制御に支障を来すことが無くなり、また、いわゆるアイドリングストップ車などの車両に用いたときに、省エネが達成される一方、信頼性も向上するという効果も得られる。
実施の形態2.
図6、図7はこの発明の実施の形態2による回転電機装置を説明する図であり、図6は後方側から見た図で、後部ケースを外した状態を示す図である。図7は図6に示された外部接続端子と回転位置検出部の配置と磁界の関係を模式的に説明する図である。この実施の形態2では、リアブラケット3Bに設けられたスイッチング回路部6を構成するハーフブリッジ回路60A、60B、60Cに対し、半径方向外周側に配置された外部接続端子8が、回転軸4に対し放射方向に突出するように設けられてなるものである。即ち、外部接続端子8の中心軸の方向は、回転軸4に直交する平面内に回転軸4の半径方向外方に向かって突出するように配置されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態2においては、外部接続端子8には図7の太線矢印で示す方向に電流が流れ、該外部接続端子8周辺に発生する外部磁界は図7の破線で示すように回転位置検出部7のコイル巻線71bとは鎖交しなくなるため、回転位置検出部7の出力へのノイズの重畳による影響をなくすことができる。さらに、同様に制御基板74(図1)へも外部磁界が及ばなくなるので、制御基板74上の電子部品に対するノイズの影響も無くすことが可能となる。
実施の形態3.
図8、図9はこの発明の実施の形態3に係る回転電機装置を説明する図であり、図8(a)は回転電機本体に組み込まれたスイッチング回路部を含む回路の全体構成を概略的に示す図、図8(b)はスイッチングにより発生するノイズについて説明する図、図9(a)は回転電機装置の後部ケースを外した状態を後方側から見た図、図9(b)は外部接続端子近傍の詳細を示す側面図である。図において、スイッチング回路部6は3つのハーフブリッジ回路60(60A、60B、60C)を用いたインバータ回路から構成されている。N側の配線は、各ハーフブリッジ回路のターミナルをリアブラケット(R.BKT)3Bに接続し、リアブラケット3Bを車体のボディーアースと結線することで基準電位としている。外部接続端子(B)8はバッテリ100の正極と接続され、バッテリ100の負極はリアブラケット3Bに接続され、回路が構成される。
また、ハーフブリッジ回路60と並列に、過電圧保護のためのスナバコンデンサ(CPN)9、及び界磁コイル5aに流す電流量を調節する界磁回路50がそれぞれ接続されている。そして、上記スナバコンデンサ9は外部接続端子8の近傍に配置されている。具体的には図9(b)に示すように、スナバコンデンサ9が搭載されているコンデンサP側固定用ターミナル9a、及びコンデンサN側固定用ターミナル9bは、それぞれ、外部接続端子8、及びリアブラケット3Bに圧入されたボルト32によって外部接続端子8の直近に固定されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
次に、上記のように構成された実施の形態3の動作として、インバータ回路のスイッチング素子のON/OFF制御に伴って発生するノイズについて説明する。図8(b)のように、通電中に例えばU相ハーフブリッジ回路60AのH側のスイッチング素子(UH)をONからOFFに切り替えると、急激な電流の変化に伴い、図8(b)に示す3通りの電流ループが発生する。即ち、(1)スイッチングした相の駆動ブリッジ(U相ハーフブリッジ回路60A)とスナバコンデンサ9のループ、(2)スイッチングした相の駆動ブリッジとバッテリ100のループ、(3)スナバコンデンサ9とバッテリ100のループである。これらのループは、何れもその物理的距離が長いほど回転位置検出部7の出力への影響が大きくなる。
この実施の形態3では、このようにスナバコンデンサ9を外部接続端子8の近傍に配置したことにより、図8(b)の(★)で示す経路を大幅に短くできることから、上記電流ループ(1)〜(3)のバッテリ100とスナバコンデンサ9間の配線ループのループ距離を短くすることができる。このため、バッテリ100とスナバコンデンサ9の配線の電流変化による誘導磁界変化が小さくなり、これにより回転位置検出部7の出力へのノイズを低減することができる。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4に係る回転電機装置を説明する図であり、図10(a)は回転電機本体に組み込まれたスイッチング回路部を含む回路構成を説明する図、図10(b)は図10(a)に示されたスイッチング回路部6の各相のスイッチング回路60を構成しているハーフブリッジ回路ブロックの構造とその動作を説明する図である。なお、各ハーフブリッジ回路ブロックの構成は同じであるので、U相を例に説明する。図において、ハーフブリッジ回路ブロックは、High側のドレイン主配線(ドレイン主回路配線)を兼ねるヒートシンク61aに、High側のソース配線となるバスバー621がインサートされたHigh側インサートモールド622と、リフローによって搭載されたディスクリートの複数のMOSFET62を有している。
MOSFET62は、必要な電流容量に合わせて、図10(b)の紙面垂直方向に必要数が並列に搭載される(詳細図示省略)。同様にLow側のヒートシンク61bには、Low側のソース配線となるバスバー631がインサートされたLow側インサートモールド632とLow側MOSFET63が一体化されている。これらのヒートシンクAssyが、図4に示す実施の形態1と同様にリアブラケット3Bに圧入されたボルト32とナット33(図4参照)によりリアブラケット3Bに固定されている。また、この実施の形態4では、図10(a)に示すようにスナバコンデンサ9(9A、9B、9C)が各ハーフブリッジ回路60A、60B、60Cにそれぞれ並列に接続されている。ハーフブリッジ回路ブロックにおいては、図10(b)に示すようにLow側ソースバスバー631とHigh側のドレイン主配線を兼ねるヒートシンク61aの間部分にスナバコンデンサ9Aが搭載されている。
次に、ハーフブリッジ回路ブロックの主回路の電流経路について説明する。バッテリ100の正極とつながれた外部接続端子8は、それぞれ相互に接続されたハーフブリッジ回路60(60A、60B、60C)の上アームの主配線(主回路)を兼ねる各ヒートシンク61aと接続されている。外部接続端子8から流れ込んだ電流は、各上アームのうちON状態の相のヒートシンクに流れる。仮にU相H側のMOSFET62がON状態だとすると、図10(b)に示すようにヒートシンク61aを紙面に垂直方向に流れつつ、High側MOSFET62のドレイン端子となるヒートスプレッダ623に流れ込む。さらにMOSFETチップ620、ソース端子624を通じてHigh側ソースのバスバー621に流れ、ヒートシンク端部で接続されたステータ巻線2aに流れていく。
ステータ巻線2aを流れた電流は、Low側のONしているアームに流れ込んでいく。U相上アームがON状態の場合、通常V相またはW相あるいはそれら両方のLow側MOSFETがON状態になっており、そこに流れ込んでいくが、便宜上図10(b)ではU相のLow側に流れ込んだ場合について説明する。ステータ巻線2aはLow側のヒートシンク61bに接続されており、Low側のヒートシンク61bに流れ込んだ電流は紙面に垂直方向にヒートシンク61bを流れ、High側の場合と同様に、Low側MOSFET63のドレイン端子となるヒートスプレッダ633に流れ込んでいく。さらに、MOSFETチップ630、ソース端子634、Low側ソースのバスバー631を通じて、リアブラケット3Bに流れる。
上記のように構成された実施の形態4においては、図10(a)に示すようにスナバコンデンサ9(9A、9B、9C)がハーフブリッジ回路60A、60B、60Cにそれぞれ並列に接続されているので、図10(a)の太線の鎖線矢印で示すように電流ループ(1)のループがハーフブリッジ回路ブロック内で完結し、各ハーフブリッジ回路毎にループ距離が極端に短くなるため、電流ループ(1)による回転位置検出部7(図1)への影響を大きく低減することができる。また、急峻な電流の出入りに対しても、誘起される磁束変化が少なく、ノイズが低減できる。
さらに、High側の主回路(主配線)を構成しているヒートシンク61aとリアブラケット3Bは概ね平行に配置されている。車載バッテリ100の正極からハーフブリッジ回路60を結ぶ配線(P側配線)とハーフブリッジ回路60から車載バッテリ100の負極を結ぶ配線(N側配線)は、互いに電流の流れる向きが逆であるため、平行配線あるいはより線化することで互いの外部磁界が相殺される。そして、図10の回転電機装置内では、P側とN側の配線となっているヒートシンク61aとリアブラケット3Bとが略平行に配置されていることで、図10(b)に示すように、これらに流れる紙面に垂直方向の向きの異なる電流が流れることによって外部磁界を相殺することが可能である。
また、ヒートシンク61aはリアブラケット3Bの近傍まで延伸配置されており、さらにMOSFET62のヒートスプレッダ623がリアブラケット3Bにより近くなるように、リアブラケット3Bの表面に近接して配置されている。なお、MOSFET63のヒートスプレッダ633はバスバー621により近くなるように、MOSFET62に対する位置をずらして配置されている。ヒートシンク61a内を流れる電流はヒートスプレッダ623の近傍を紙面垂直方向(紙面手前から背面の方向)に流れるので、MOSFET62をリアブラケット3Bから離して取り付ける場合に比べて、リアブラケット3Bを流れる電流との距離がより近くなるためPN間の配線ループが最小化され、上記説明した外部磁界の相殺効果がより高くなり、回転位置検出部7(図1)へのノイズの影響をさらに低減することができる。
なお、上記実施の形態1〜4では、この発明をアイドリングストップ車に用いた場合について説明したが、これに限定されないことは言うまでもない。また、スイッチング回路部6の構成など、実施の形態に例示されたものに限定されず、この発明の精神の範囲内で種々の変形や変更が可能であることは当然である。
この発明の実施の形態1に係る回転電機装置の全体構成を示す縦断面図。 図1に示された樹脂製の後部ケースと回転電機本体との組立前の状態を示す縦断面図。 図1に示された後部ケースのカバーを外して後方から見たときの状態を示す図。 (a)は図3に示された後部ケースを外した状態を示す図、(b)は図4(a)の外部接続端子近傍の詳細を示す側面図。 図1に示された外部接続端子と回転位置検出器の配置と磁界の関係を模式的に説明する図。 この発明の実施の形態2に係る回転電機装置の後部ケースを外した状態を示す図。 図6に示された外部接続端子と回転位置検出器の配置と磁界の関係を模式的に説明する図。 この発明の実施の形態3に係る回転電機装置を説明する図であり、図8(a)は回転電機本体に組み込まれたスイッチング回路部を含む回路の全体構成を概略的に示す図、図8(b)はスイッチングにより発生するノイズについて説明する図。 (a)はこの発明の実施の形態3に係る回転電機装置の後部ケースを外した状態を後方側から見た図、(b)は外部接続端子近傍の詳細を示す側面図。 この発明の実施の形態4に係る回転電機装置を説明する図であり、(a)は回転電機本体に組み込まれたスイッチング回路部を含む回路構成を説明する図、(b)は図10(a)に示されたスイッチング回路部の各相のスイッチング回路を構成しているハーフブリッジ回路ブロックの構造とその動作を説明する図。
符号の説明
1 回転電機本体、 2 固定子、 2a ステータ巻線(電機子巻線)、 3B リアブラケット(R.BKT)、 4 回転軸、 5 回転子、 5a 界磁コイル、 6 スイッチング回路部、 60 ハーフブリッジ回路、 60A U相ハーフブリッジ回路、 60B V相ハーフブリッジ回路、 60C W相ハーフブリッジ回路、 61a (High側)ヒートシンク、 61b (Low側)ヒートシンク、 62、63 MOSFET、 7 回転位置検出部、 71 センサステータ、 71b コイル巻線、 72 センサロータ、 74 制御基板、 8 外部接続端子、 11 後部ケース、 9(9A、9B、9C) スナバコンデンサ(CPN)、 100 バッテリ。

Claims (7)

  1. ステータ巻線を有する固定子と、この固定子を保持するブラケットに保持され上記ステータ巻線に通流する電流を制御するスイッチング回路部と、回転軸の近傍部に設けられ回転子の位置を検出する巻線を有する回転位置検出部と、バッテリからの導線を上記スイッチング回路部に接続するための外部接続端子とを備えたものにおいて、上記外部接続端子を上記回転軸に対して上記スイッチング回路部よりも径方向外側部に配設したものであって、上記外部接続端子は、上記回転軸に対し放射方向に突出し上記外部接続端子への電流の流通による発生磁界が上記回転位置検出部の巻線と鎖交しないように設けられていることを特徴とする回転電機装置。
  2. 上記スイッチング回路部は、スイッチング素子を用いた複数のハーフブリッジ回路からなることを特徴とする請求項に記載の回転電機装置。
  3. 上記スイッチング回路部に並列にコンデンサが接続され、かつ、該コンデンサを上記外部接続端子の近傍に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機装置。
  4. 上記複数のハーフブリッジ回路にそれぞれコンデンサが並列に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機装置。
  5. 上記スイッチング回路部の主配線は、上記固定子のブラケットの表面と略平行に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載の回転電機装置。
  6. 上記スイッチング回路部の主配線が上記ブラケットの表面に近接配置されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機装置。
  7. 上記スイッチング回路部の主配線は、該スイッチング回路部を構成するスイッチング素子の冷却用のヒートシンクからなることを特徴とする請求項または請求項に記載の回転電機装置。
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