JP4931498B2 - モータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給電されて作動するモータと、電源からモータに給電するための駆動回路が実装された基板とを備えたモータ装置に関する。
従来より、給電されて作動するモータと、電源からモータに給電するための駆動回路が実装された基板とを備えたモータ装置では、モータや駆動回路に流れる電流により磁束が発生し、この磁束により誘導されるノイズ電流が他の機器に悪影響を与えることが問題視されている。
そこで、このようなノイズ電流による悪影響を軽減するため、モータの全体を金属製の遮蔽板で覆ったり(例えば、特許文献1参照)、駆動回路の全体を導電材料からなる遮蔽板で覆ったりする技術(例えば、特許文献2参照)が提案されている。しかし、モータ全体や駆動回路全体を覆わなければならないため、遮蔽板の寸法は、極めて大きくなってしまう。
特開平6−261483号公報 特開2002−320366号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、モータ装置において、寸法の大きな遮蔽板を用いなくても、ノイズ電流による悪影響を軽減することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のモータ装置は、給電されて作動するモータと、電源からモータに給電するための駆動回路が実装された基板と、基板に搭載され、電源に接続される電源端子および接地されるグランド端子の少なくとも2つの端子を内蔵するコネクタと、コネクタの表面のみを覆う導電性部材とを備える。そして、導電性部材は、コネクタの表面の内で、モータに最も近接して対向する表面、および駆動回路に最も近接して対向する表面のいずれか一方又は両方のコネクタの表面を覆う。
電源およびグランドは何らかの配線で他の機器とも導通しているため、電源端子やグランド端子で発生したノイズ電流は、他の機器に悪影響を与える虞が極めて大きい。そこで、電源端子やグランド端子を内蔵するコネクタの表面のみを導電性部材で覆うことで、他の機器に悪影響を与える虞が極めて大きいノイズ電流の発生を効率的に抑えることができる。
特に、モータおよび駆動回路は磁束の発生源であるため、コネクタの表面の内で、モータに最も近接して対向する表面、および駆動回路に最も近接して対向する表面のいずれか一方又は両方のコネクタの表面を導電性部材で覆えば、効率的に磁束を遮蔽することができる。このため、寸法の大きな遮蔽板を用いなくても、ノイズ電流による悪影響を軽減することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のモータ装置は、給電されて作動するモータと、電源からモータに給電するための駆動回路が実装された基板と、基板に搭載され、電源に接続される電源端子および接地されるグランド端子の少なくとも2つの端子を内蔵するコネクタと、基板に搭載され、駆動回路で発生する高周波電流を低減する第1のインダクタと、コネクタの表面のみを覆う導電性部材とを備える。そして、導電性部材は、コネクタの表面の内で、モータに最も近接して対向する表面、駆動回路に最も近接して対向する表面、および第1のインダクタに最も近接して対向する表面の中から選択された1又は複数のコネクタの表面を覆う。
駆動回路で発生する高周波電流を低減するために、インダクタが基板に搭載されている場合、このインダクタ(第1のインダクタ)も磁束の発生源となる。このため、コネクタの表面の内で、モータに最も近接して対向する表面、駆動回路に最も近接して対向する表面、および第1のインダクタに最も近接して対向する表面の中から選択された1又は複数のコネクタの表面を導電性部材で覆えば、効率的に磁束を遮蔽することができる。この結果、寸法の大きな遮蔽板を用いなくても、ノイズ電流による悪影響を軽減することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のモータ装置は、給電されて作動するモータと、電源からモータに給電するための駆動回路が実装された基板と、基板に搭載され、電源に接続される電源端子および接地されるグランド端子の少なくとも2つの端子を内蔵するコネクタと、コネクタの表面のみを覆う導電性部材とを備える。そして、導電性部材は、コネクタの表面に2つの端子(電源端子およびグランド端子)を垂直に投影することで得られる2つの端子投影図に挟まれる領域を想定した場合に、この領域の面積が最大となる表面を含む1又は複数のコネクタの表面を覆う。
これにより、ノイズ電流の発生感度が最も高い領域に磁束が鎖交するのを阻止できるので、ノイズ電流が発生するのを効率的に防止することができる。このため、例えば、コネクタがモータと反対側の基板表面に搭載されていても、寸法の大きな遮蔽板を用いることなくノイズ電流による悪影響を軽減することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載のモータ装置によれば、コネクタは、基板の表面に形成された導電膜の上に搭載されている。
これにより、コネクタの表面の内、基板への搭載面も導電膜により覆われる。このため、電源端子やグランド端子に対し、さらに磁束を遮蔽することができるので、ノイズ電流による悪影響を軽減する効果が大きくなる。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載のモータ装置によれば、コネクタに接続される別体のコネクタも、別体の導電性部材により表面を覆われている。そして、別体の導電性部材は、別体のコネクタの表面の内で、モータに最も近接して対向する表面、および駆動回路に最も近接して対向する表面のいずれか一方又は両方の別体のコネクタの表面を覆う。
基板上のコネクタに接続される相手方のコネクタ(別体のコネクタ)も電源に通じる端子およびグランドに通じる端子を内蔵している(別体のコネクタが内蔵する2つの端子を「2つの別体端子」と呼ぶ)。このため、この2つの別体端子もノイズ電流の発生源となり得る。そこで、別体のコネクタの表面の内で、モータに最も近接して対向する表面および駆動回路に最も近接して対向する表面のいずれか一方又は両方の別体のコネクタの表面を別体の導電性部材で覆うことで、ノイズ電流による悪影響を軽減する効果が大きくなる。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載のモータ装置によれば、コネクタに接続される別体のコネクタも、別体の導電性部材により表面を覆われている。そして、別体の導電性部材は、別体のコネクタの表面の内で、モータに最も近接して対向する表面、駆動回路に最も近接して対向する表面、および第1のインダクタに最も近接して対向する表面の中から選択された1又は複数の別体のコネクタの表面を覆う。
第1のインダクタが基板に搭載されている場合、別体のコネクタの表面の内で、モータに最も近接して対向する表面、駆動回路に最も近接して対向する表面、および第1のインダクタに最も近接して対向する表面の中から選択された1又は複数の別体のコネクタの表面を別体の導電性部材で覆うことで、ノイズ電流による悪影響を軽減する効果が大きくなる。
〔請求項7の手段〕
請求項7に記載のモータ装置によれば、コネクタに接続される別体のコネクタも、別体の導電性部材により表面を覆われている。そして、別体のコネクタは、2つの端子(電源端子とグランド端子)と接続する2つの別体端子を有し、別体の導電性部材は、別体のコネクタの表面に2つの別体端子を垂直に投影することで得られる2つの別体端子投影図に挟まれる領域を想定した場合に、この領域の面積が最大となる表面を含む1又は複数の別体のコネクタの表面を覆う。
これにより、別体のコネクタにおいて、ノイズ電流の発生感度が最も高い領域に磁束が鎖交するのを阻止できるので、2つの別体端子の間への磁束の鎖交によりノイズ電流が発生するのを効率的に防止することができる。このため、例えば、コネクタがモータと反対側の基板表面に搭載され、コネクタと別体のコネクタとが基板を挟んでモータの反対側で接続するような場合でも、ノイズ電流による悪影響を軽減する効果を大きくすることができる。
〔請求項8の手段〕
請求項8に記載のモータ装置によれば、導電性部材は、駆動回路を冷却する放熱体である。
これにより、コネクタを覆うための導電性部材を別途に追加する必要がなくなるので、部品点数を増やすことなくノイズ電流による悪影響を軽減することができる。
〔請求項9および請求項11の手段〕
請求項9および請求項11に記載のモータ装置によれば、2つの端子(電源端子およびグランド端子)の先端が突出する方向は、基板の表面上に形成されこの2つの端子が接続する配線が延びる方向と略一致する。
これにより、電源端子とグランド端子との間に磁束が鎖交して電源端子やグランド端子にノイズ電流が発生する場合、電源端子やグランド端子が接続する配線にもノイズ電流が発生する。そして、この配線の方に発生するノイズ電流は、電源端子やグランド端子に発生するノイズ電流とは逆の向きに流れる。このため、ノイズ電流が相殺されて低減するので、ノイズ電流による悪影響を軽減する効果が大きくなる。
〔請求項10および請求項12の手段〕
請求項10および請求項12に記載のモータ装置によれば、2つの端子(電源端子およびグランド端子)を種々の方向に垂直に投影することで得られる種々の2つの端子投影図を想定した場合に、2つの端子投影図に挟まれる領域の面積が最大となる特定投影方向の投影面上で、2つの端子投影図が互いに交差している。
これにより、電源端子とグランド端子との間に特定投影方向へ磁束が鎖交しても、電源端子において2つの端子投影図が互いに交差している部位の両側の部分に発生するノイズ電流は互いに逆向きに流れようとして相殺される。グランド端子においても、同様に、2つの端子投影図が互いに交差している部位の両側の部分に発生するノイズ電流は互いに相殺される。このため、ノイズ電流の発生感度が最も高い特定投影方向に磁束が鎖交しても、ノイズ電流を相殺できるので、効率的にノイズ電流による悪影響を軽減することができる。
最良の形態1のモータ装置は、給電されて作動するモータと、電源からモータに給電するための駆動回路が実装された基板と、基板に搭載され、電源に接続される電源端子および接地されるグランド端子の少なくとも2つの端子を内蔵するコネクタと、基板に搭載され、駆動回路で発生する高周波電流を低減する第1のインダクタと、コネクタの表面のみを覆う導電性部材とを備える。そして、導電性部材は、コネクタの表面の内で、モータに最も近接して対向する表面、駆動回路に最も近接して対向する表面、および第1のインダクタに最も近接して対向する表面の中から選択された1又は複数のコネクタの表面を覆う。
また、導電性部材は、コネクタの表面に2つの端子を垂直に投影することで得られる2つの端子投影図を想定した場合に、2つの端子投影図に挟まれる領域の面積が最大となる表面を含む1又は複数のコネクタの表面を覆う。
最良の形態2のモータ装置によれば、コネクタは、基板の表面に形成された導電膜の上に搭載されている。
最良の形態3のモータ装置によれば、コネクタに接続される別体のコネクタも、別体の導電性部材により表面を覆われている。そして、別体の導電性部材は、別体のコネクタの表面の内で、モータに最も近接して対向する表面、駆動回路に最も近接して対向する表面、および第1のインダクタに最も近接して対向する表面の中から選択された1又は複数の別体のコネクタの表面を覆う。
また、別体のコネクタは、2つの端子(電源端子とグランド端子)と接続する2つの別体端子を有し、別体の導電性部材は、別体のコネクタの表面に2つの別体端子を垂直に投影することで得られる2つの別体端子投影図に挟まれる領域を想定した場合に、この領域の面積が最大となる表面を含む1又は複数の別体のコネクタの表面を覆う。
最良の形態4のモータ装置によれば、導電性部材は、駆動回路を冷却する放熱体である。
最良の形態5のモータ装置によれば、2つの端子(電源端子およびグランド端子)の先端が突出する方向は、基板の表面上に形成されこの2つの端子が接続する配線が延びる方向と略一致する。
最良の形態6のモータ装置によれば、2つの端子(電源端子およびグランド端子)を種々の方向に垂直に投影することで得られる種々の2つの端子投影図を想定した場合に、2つの端子投影図に挟まれる領域の面積が最大となる特定投影方向の投影面上で、2つの端子投影図が互いに交差している。
〔実施例1の構成〕
実施例1のモータ装置1の構成を、図1ないし図2を用いて説明する。
モータ装置1は、図1に示すように、給電されて作動するモータ2と、電源3からモータ2に給電するための駆動回路4が実装された基板5と、基板5に搭載されるコネクタ6と、コネクタ6の表面のみを覆う導電性部材7とを備える。そして、このモータ装置1は、例えば、車両用空調装置の車室内に空気を送り込むブロアモータに適用される。
モータ2は、例えば、ステータ10に3相の電機子コイル11が巻装され(図2参照)、ロータ12に磁石13が装着され、電機子コイル11と磁石13との相互作用によりロータ12が回転するブラシレス型であり、さらに、ステータ10の外周側にロータ12が配されるアウタロータ型である。そして、モータ2は、樹脂製のステー14により所定のホルダ(図示せず)に固定されている。
基板5は、駆動回路4やコネクタ6とともに、マイコン(図示せず)、フィルタ17等を搭載する。
駆動回路4は、図2に示すように、各相の電機子コイル11に対応した上下2段のスイッチング素子19により構成されるインバータ回路であり、マイコンからPWM信号の入力を受けて作動し、電機子コイル11ごとに位相の異なる交流電圧を印加する。なお、スイッチング素子19は、例えば、MOSFETであり、金属製の放熱体20に取り付けられて冷却されている。
マイコンは、制御機能、演算機能、記憶機能、および入出力機能を具備する周知構造のコンピュータである。そして、マイコンは、ロータ12の回転位置を検出するセンサ(図示せず)から入力される信号に基づき、電機子コイル11に印加すべき交流電圧のパターンを算出するとともに、この算出されたパターンに基づいてPWM信号を合成して駆動回路4に出力する。
フィルタ17は、PWM信号の入力により駆動回路4で発生する高周波電流を低減するものであり、図2に示すように第1のコンデンサ22、第1のインダクタ23および第2のコンデンサ24がπ型に接続されて構成されている。
なお、スイッチング素子19、放熱体20、第1のインダクタ23、第1、第2のコンデンサ22、24は、基板5の2表面の内、モータ2の側の表面(モータ面26とする:モータ2の反対側の表面を反モータ面27とする)に搭載されている。
コネクタ6は、電源3に接続される電源端子31、接地されるグランド端子32、およびモータ2の回転数を制御するための入力端子33の3つの端子を内蔵する。また、コネクタ6は、モータ面26に搭載されている。そして、電源端子31とグランド端子32とは隣同士に配され、グランド端子32とフィルタ17とを接続するグランドパターン34、および電源端子31とフィルタ17とを接続する電源パターン(図示せず)は、各々、モータ面26、反モータ面27に互いに対向する導電膜として形成されている(図7参照)。
導電性部材7は、コネクタ6の表面の内で、モータ2に最も近接して対向している表面38、ならびに駆動回路4および第1のインダクタ23に最も近接して対向している表面39を覆う。これにより、駆動回路4、電機子コイル11および第1のインダクタ23への通電により発生する磁束は、導電性部材7により遮蔽される。このため、電源端子31やグランド端子32には、モータ2、駆動回路4および第1のインダクタ23からの磁束によるノイズ電流が誘導されにくくなる。
また、導電性部材7により覆われる表面38は、電源端子31およびグランド端子32を各表面に垂直に投影することで得られる電源端子投影図(図示せず)とグランド端子投影図(図示せず)とに挟まれる領域Aを想定した場合に、領域Aの面積が最大となる表面である(以下、領域Aを端子間領域Aと呼ぶ)。
なお、導電性部材7は、グランドに接続されている。
〔実施例1の効果〕
実施例1のモータ装置1は、コネクタ6の表面の内で、モータ2に最も近接して対向している表面38、ならびに駆動回路4および第1のインダクタ23に最も近接して対向している表面39を覆う導電性部材7を備える。
電源3およびグランドは何らかの配線で他の機器とも導通しているため、電源端子31やグランド端子32で発生したノイズ電流は、他の機器に悪影響を与える虞が極めて大きい。そこで、電源端子31やグランド端子32を内蔵するコネクタ6の表面のみを導電性部材7で覆うことで、他の機器に悪影響を与える虞が極めて大きいノイズ電流の発生を効率的に抑えることができる。
特に、モータ2、駆動回路4、および第1のインダクタ23は磁束の発生源であるため、各々に最も近接して対向する表面38、39を導電性部材7で覆えば、効率的に磁束を遮蔽することができる。このため、寸法の大きな遮蔽板を用いなくても、ノイズ電流による悪影響を軽減することができる。
また、導電性部材7により覆われる表面38は、電源端子31およびグランド端子32を各表面に垂直に投影することで得られる電源端子投影図とグランド端子投影図とに挟まれる端子間領域Aを想定した場合に、端子間領域Aの面積が最大となる表面である。
これにより、ノイズ電流の発生感度が最も高い領域に磁束が鎖交するのを阻止できるので、ノイズ電流が発生するのを効率的に防止することができる。
実施例2のモータ装置1によれば、図3に示すように、コネクタ6は、グランドパターン34の上に搭載されている。
これにより、表面38の反対側の表面、つまり、基板への搭載面も導電膜であるグランドパターン34により覆われ磁束が遮蔽される。このため、さらにノイズ電流による悪影響を軽減する効果が大きくなる。
実施例3のモータ装置1によれば、図4に示すように、コネクタ6に接続される別体のコネクタ41も、導電性部材7とは別体の導電性部材42により表面43を覆われている。この導電性部材42により覆われる表面43は、コネクタ41の表面の内で、モータ2に最も近接して対向している。
また、コネクタ41は、電源端子31と接続し電源3に通じる別体電源端子44、およびグランド端子32と接続しグランドに通じる別体グランド端子(図示せず)を内蔵する。このため、別体電源端子44および別体グランド端子に発生するノイズ電流も、他の機器に悪影響を与える虞が極めて大きい。
そこで、コネクタ41の表面の内で、モータ2に最も近接して対向する表面43を導電性部材42で覆うことにより、ノイズ電流による悪影響を軽減する効果が大きくなる。
また、導電性部材42により覆われる表面43は、別体電源端子44および別体グランド端子をコネクタ41の各表面に垂直に投影することで得られる別体電源端子投影図(図示せず)と別体グランド端子投影図(図示せず)とに挟まれる領域を想定した場合に、この領域の面積が最大となる表面である。
これにより、コネクタ41の表面に関し、ノイズ電流の発生感度が最も高い領域に磁束が鎖交するのを阻止できる。
実施例4のモータ装置1によれば、図5に示すように、コネクタ6は、反モータ面27に搭載されている。また、導電性部材7は、端子間領域Aの面積が最大となる表面45、46を覆う。
これにより、コネクタ6が反モータ面27に搭載されていても、ノイズ電流の発生感度が最も高い領域に磁束が鎖交するのを阻止できるので、ノイズ電流が発生するのを効率的に防止することができる。
実施例5のモータ装置1によれば、図6に示すように、導電性部材7は、駆動回路4を冷却する放熱体20である。つまり、コネクタ6の表面は、放熱体20により覆われており、少なくとも、駆動回路4および第1のインダクタ23に最も近接して対向している表面39が放熱体20により覆われている。
これにより、コネクタ6を覆うために別途の部材を追加する必要がなくなるので、部品点数を増やすことなくノイズ電流による悪影響を軽減することができる。
実施例6のモータ装置1によれば、図7に示すように、グランド端子32の先端が突出する方向は、グランドパターン34に導通する配線膜48が延びる方向と略一致し、電源端子31の先端が突出する方向は、電源パターンに導通する配線膜49が延びる方向と略一致する。
これにより、電源端子31とグランド端子32との間に磁束が鎖交してグランド端子32や電源端子31にノイズ電流が発生する場合、配線膜48、49にもノイズ電流が発生する。そして、配線膜48、49の方に発生するノイズ電流は、グランド端子32や電源端子31に発生するノイズ電流とは逆の向きに流れる。このため、ノイズ電流が相殺されて低減するので、ノイズ電流による悪影響を軽減する効果が大きくなる。
実施例7のモータ装置1によれば、図8に示すように、電源端子31およびグランド端子32は、端子間領域Aの面積が側面視で最大となるように設けられ配置されている。つまり、端子間領域Aの面積が最大となる投影方向を特定投影方向とすると、この特定投影方向は、電源端子31およびグランド端子32を側面視する方向である。
そして、電源端子31およびグランド端子32を側面視したときに、電源端子31とグランド端子32とは互いに交差している。つまり、特定投影方向の投影面上で、電源端子投影図とグランド端子投影図とが互いに交差している。
これにより、電源端子31とグランド端子32との間に特定投影方向へ磁束が鎖交しても、電源端子31において2つの端子投影図が互いに交差している部位51の両側の部分に発生するノイズ電流は互いに逆向きに流れようとして相殺される。グランド端子32においても、同様に、2つの端子投影図が互いに交差している部位(図示せず)の両側の部分に発生するノイズ電流は互いに相殺される。このため、ノイズ電流の発生感度が最も高い特定投影方向に磁束が鎖交しても、ノイズ電流を相殺できるので、効率的にノイズ電流による悪影響を軽減することができる。
実施例8のモータ装置1によれば、図9に示すように、電源端子31およびグランド端子32は、端子間領域Aの面積が平面視で最大となるように設けられ配置されている。つまり、特定投影方向は、電源端子31およびグランド端子32を平面視する方向である。
そして、電源端子31およびグランド端子32を平面視したときに、電源端子31とグランド端子32とは互いに交差している。この結果、実施例7のモータ装置1と同様に、ノイズ電流の発生感度が最も高い特定投影方向に磁束が鎖交しても、ノイズ電流を相殺できるので、効率的にノイズ電流による悪影響を軽減することができる。
〔変形例〕
本実施例のモータ装置1は、フィルタ17の一部をなす第1のインダクタ23を基板5に搭載するものであったが、第1のインダクタ23を有さないものであってもよい。
この場合、導電性部材7は、コネクタ6の表面の内で、モータ2に最も近接して対向する表面、および駆動回路4に最も近接して対向する表面のいずれか一方又は両方の表面を覆うように設けられている。
さらに、モータ装置1が第1のインダクタ23を有さず、かつ、導電性部材42がコネクタ41の表面を覆っている場合、導電性部材42は、コネクタ41の表面の内で、モータ2に最も近接して対向する表面、および駆動回路4に最も近接して対向する表面のいずれか一方又は両方の表面を覆うように設けられている。
また、実施例1のモータ装置1によれば、導電性部材7は、コネクタ6の表面の内で、モータ2に最も近接して対向している表面38、ならびに駆動回路4および第1のインダクタ23に最も近接して対向している表面39を覆っていたが、表面38のみ、または表面39のみを覆うようにしてもよい。また、表面38、39の少なくともいずれか一方の表面と、表面38、39以外の表面とを覆うようにしてもよい。
また、実施例4のモータ装置1において、コネクタ6を電源パターンの上に搭載すると、さらに、ノイズ電流による悪影響を軽減する効果が大きくなる。
(a)はモータ装置の全体図であり、(b)はコネクタの正面図である(実施例1)。 電機子コイル、駆動回路およびフィルタを示す電気回路図である(実施例1)。 モータ装置の要部を示す説明図である(実施例2)。 モータ装置の要部を示す説明図である(実施例3)。 (a)はモータ装置の全体図であり、(b)はコネクタの下面図である(実施例4)。 モータ装置の全体図である(実施例5)。 (a)はモータ装置の要部を配線パターンにより示す説明図であり、(b)はモータ装置の要部をコネクタの端子により示す説明図であり、(c)はモータ装置の要部を配線パターンおよびコネクタの端子の側面により示す説明図である(実施例6)。 (a)は電源端子およびグランド端子の平面図であり、(b)は電源端子およびグランド端子の正面図であり、(c)は電源端子およびグランド端子の側面図である(実施例7)。 (a)は電源端子およびグランド端子の平面図であり、(b)は電源端子およびグランド端子の正面図であり、(c)は電源端子およびグランド端子の側面図である(実施例8)。
符号の説明
1 モータ装置
2 モータ
3 電源
4 駆動回路
5 基板
6 コネクタ
7 導電性部材
20 放熱体
23 第1のインダクタ
26 モータ面(基板の表面)
31 電源端子
32 グランド端子
34 グランドパターン(導電膜)
38、39 表面(コネクタの表面)
41 コネクタ(別体のコネクタ)
42 導電性部材(別体の導電性部材)
43 表面(別体のコネクタの表面)
44 別体電源端子(別体端子)
45、46 表面(コネクタの表面)
48、49 配線膜(配線)
A 端子間領域(領域)

Claims (12)

  1. 給電されて作動するモータと、
    電源から前記モータに給電するための駆動回路が実装された基板と、
    この基板に搭載され、前記電源に接続される電源端子および接地されるグランド端子の少なくとも2つの端子を内蔵するコネクタと、
    前記コネクタの表面のみを覆う導電性部材とを備え、
    この導電性部材は、前記コネクタの表面の内で、前記モータに最も近接して対向する表面、および前記駆動回路に最も近接して対向する表面のいずれか一方又は両方の前記コネクタの表面を覆うことを特徴とするモータ装置。
  2. 給電されて作動するモータと、
    電源から前記モータに給電するための駆動回路が実装された基板と、
    この基板に搭載され、前記電源に接続される電源端子および接地されるグランド端子の少なくとも2つの端子を内蔵するコネクタと、
    前記基板に搭載され、前記駆動回路で発生する高周波電流を低減する第1のインダクタと、
    前記コネクタの表面のみを覆う導電性部材とを備え、
    この導電性部材は、前記コネクタの表面の内で、前記モータに最も近接して対向する表面、前記駆動回路に最も近接して対向する表面、および前記第1のインダクタに最も近接して対向する表面の中から選択された1又は複数の前記コネクタの表面を覆うことを特徴とするモータ装置。
  3. 給電されて作動するモータと、
    電源から前記モータに給電するための駆動回路が実装された基板と、
    この基板に搭載され、前記電源に接続される電源端子および接地されるグランド端子の 少なくとも2つの端子を内蔵するコネクタと、
    前記コネクタの表面のみを覆う導電性部材とを備え、
    この導電性部材は、前記コネクタの表面に前記2つの端子を垂直に投影することで得られる2つの端子投影図に挟まれる領域を想定した場合に、この領域の面積が最大となる表面を含む1又は複数の前記コネクタの表面を覆うことを特徴とするモータ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のモータ装置において、
    前記コネクタは、前記基板の表面に形成された導電膜の上に搭載されていることを特徴とするモータ装置。
  5. 請求項1に記載のモータ装置において、
    前記コネクタに接続される別体のコネクタも、前記導電性部材とは別体の導電性部材により表面を覆われ、
    この別体の導電性部材は、前記別体のコネクタの表面の内で、前記モータに最も近接して対向する表面、および前記駆動回路に最も近接して対向する表面のいずれか一方又は両方の前記別体のコネクタの表面を覆うことを特徴とするモータ装置。
  6. 請求項2に記載のモータ装置において、
    前記コネクタに接続される別体のコネクタも、前記導電性部材とは別体の導電性部材により表面を覆われ、
    この別体の導電性部材は、前記別体のコネクタの表面の内で、前記モータに最も近接して対向する表面、前記駆動回路に最も近接して対向する表面、および前記第1のインダクタに最も近接して対向する表面の中から選択された1又は複数の前記別体のコネクタの表面を覆うことを特徴とするモータ装置。
  7. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のモータ装置において、
    前記コネクタに接続される別体のコネクタも、前記導電性部材とは別体の導電性部材により表面を覆われ、
    前記別体のコネクタは、前記2つの端子と接続する2つの別体端子を有し、
    前記別体の導電性部材は、前記別体のコネクタの表面に前記2つの別体端子を垂直に投影することで得られる2つの別体端子投影図に挟まれる領域を想定した場合に、この領域の面積が最大となる表面を含む1又は複数の前記別体のコネクタの表面を覆うことを特徴とするモータ装置。
  8. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のモータ装置において、
    前記導電性部材は、前記駆動回路を冷却する放熱体であることを特徴とするモータ装置。
  9. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のモータ装置において、
    前記2つの端子の先端が突出する方向は、前記基板の表面上に形成され前記2つの端子が接続する配線が延びる方向と略一致することを特徴とするモータ装置。
  10. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のモータ装置において、
    前記2つの端子を種々の方向に垂直に投影することで得られる種々の2つの端子投影図を想定した場合に、前記2つの端子投影図に挟まれる領域の面積が最大となる特定投影方向の投影面上で、前記2つの端子投影図が互いに交差していることを特徴とするモータ装置。
  11. 給電されて作動するモータと、
    電源から前記モータに給電するための駆動回路が実装された基板と、
    この基板に搭載され、前記電源に接続される電源端子および接地されるグランド端子の少なくとも2つの端子を内蔵するコネクタとを備え、
    前記2つの端子の先端が突出する方向は、前記基板の表面上に形成され前記2つの端子が接続する配線が延びる方向と略一致することを特徴とするモータ装置。
  12. 給電されて作動するモータと、
    電源から前記モータに給電するための駆動回路が実装された基板と、
    この基板に搭載され、前記電源に接続される電源端子および接地されるグランド端子の少なくとも2つの端子を内蔵するコネクタとを備え、
    前記2つの端子を種々の方向に垂直に投影することで得られる種々の2つの端子投影図を想定した場合に、前記2つの端子投影図に挟まれる領域の面積が最大となる特定投影方向の投影面上で、前記2つの端子投影図が互いに交差していることを特徴とするモータ装置。
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