JP2013071961A - 熱伝導性シリコーンゴム組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)RaR1 bSiO(4−a−b)/2で表され、珪素原子結合アルケニル基を1分子中に1個以上有するポリシロキサン、(B)(HR2 2SiO1/2)c(R3 3SiO1/2)d(R4 2SiO)e(R5SiO3/2)fで示され、分子鎖末端Si−Hを3個以上有し、かつ、1個以上の(R5SiO3/2)単位を有する分岐状ポリシロキサン、(C)R6 gHhSiO(4−g−h)/2で表され、Si−Hを2個以上有するポリシロキサン、(D)熱伝導性充填剤、(E)白金系金属触媒を含有し、硬化物のアスカC硬度が1〜100であることを特徴とする熱伝導性シリコーンゴム組成物。
【選択図】なし
Description
低硬度の熱伝導性シリコーンゴムを与える熱伝導性シリコーンゴム組成物としては、特許文献2〜5等が知られているが、上記目的に対しては不十分であった。
(A) 下記平均組成式(1):
RaR1 bSiO(4−a−b)/2 (1)
(式中、Rはアルケニル基を表し、R1は脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を表し、aは0.0001〜0.2の正数であり、bは1.7〜2.2の正数であり、a+bは1.9〜2.4を満たす数である)
で表され、珪素原子に結合したアルケニル基を1分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン:100質量部
(B) 下記平均組成式(2):
(HR2 2SiO1/2)c(R3 3SiO1/2)d(R4 2SiO)e(R5SiO3/2)f (2)
(式中、R2〜R5は、それぞれ同一であっても異なってもよい脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を示し、cおよびdは独立に0.00001〜0.3の正数、eは0.5〜0.98の正数、fは0.01〜0.12の正数であり、c+d+e+f=1を満たす数である。)
で示され、分子鎖末端の珪素原子に結合した水素原子を1分子中に少なくとも3個有し、かつ、1分子中に少なくとも1個の(R5SiO3/2)単位を有する分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン:該珪素原子に結合した水素原子を、(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.1〜10個与える量であり、かつ、(A)成分100質量部に対し0.1〜200質量部
(C) 下記平均組成式(3):
R6 gHhSiO(4−g−h)/2 (3)
(式中、R6は脂肪族不飽和結合を有さない置換又は非置換の1価炭化水素基であり、また、gは0.7〜2.2の正数、hは0.001〜0.8の正数で、かつg+hが0.8〜2.5を満たす数である。)
で表され、1分子中に珪素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有し、かつ、前記(R5SiO3/2)単位を有さないオルガノハイドロジェンポリシロキサン:該珪素原子に結合した水素原子を、(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.05〜2個与える量であり、かつ、前記(A)成分100質量部に対し0.1〜20質量部
(D)熱伝導性充填剤:前記(A)成分100質量部に対し100〜2000質量部
(E)白金系金属触媒:前記(A)成分に対し白金量で1〜200ppm
を含有し、かつ、前記(B)成分及び前記(C)成分中の珪素原子に結合した水素原子の合計は、前記(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.15〜10個である熱伝導性シリコーンゴム組成物であり、該熱伝導性シリコーンゴム組成物から得られる硬化物がJIS K−6249で規定される硬度が1〜100(アスカC硬度)であることを特徴とする熱伝導性シリコーンゴム組成物を提供する。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、後述する熱伝導性シリコーンゴム組成物であれば、硬化前には流動性に優れ、硬化後には良好な接着性を有し、低硬度で優れた熱伝導性、優れた応力緩和特性を有し、経時での硬さ変化が抑えられた熱伝導性シリコーンゴム組成物となることを見出した。
(A) 下記平均組成式(1):
RaR1 bSiO(4−a−b)/2 (1)
(式中、Rはアルケニル基を表し、R1は脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を表し、aは0.0001〜0.2の正数であり、bは1.7〜2.2の正数であり、a+bは1.9〜2.4を満たす数である)
で表され、珪素原子に結合したアルケニル基を1分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン:100質量部
(B) 下記平均組成式(2):
(HR2 2SiO1/2)c(R3 3SiO1/2)d(R4 2SiO)e(R5SiO3/2)f (2)
(式中、R2〜R5は、それぞれ同一であっても異なってもよい脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を示し、cおよびdは独立に0.00001〜0.3の正数、eは0.5〜0.98の正数、fは0.01〜0.12の正数であり、c+d+e+f=1を満たす数である。)
で示され、分子鎖末端の珪素原子に結合した水素原子を1分子中に少なくとも3個有し、かつ、1分子中に少なくとも1個の(R5SiO3/2)単位を有する分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン:該珪素原子に結合した水素原子を、(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.1〜10個与える量であり、かつ、(A)成分100質量部に対し0.1〜200質量部
(C) 下記平均組成式(3):
R6 gHhSiO(4−g−h)/2 (3)
(式中、R6は脂肪族不飽和結合を有さない置換又は非置換の1価炭化水素基であり、また、gは0.7〜2.2の正数、hは0.001〜0.8の正数で、かつg+hが0.8〜2.5を満たす数である。)
で表され、1分子中に珪素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有し、かつ、前記(R5SiO3/2)単位を有さないオルガノハイドロジェンポリシロキサン:該珪素原子に結合した水素原子を、(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.05〜2個与える量であり、かつ、前記(A)成分100質量部に対し0.1〜20質量部
(D)熱伝導性充填剤:前記(A)成分100質量部に対し100〜2000質量部
(E)白金系金属触媒:前記(A)成分に対し白金量で1〜200ppm
を含有し、かつ、前記(B)成分及び前記(C)成分中の珪素原子に結合した水素原子の合計は、前記(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.15〜10個である熱伝導性シリコーンゴム組成物であり、該熱伝導性シリコーンゴム組成物から得られる硬化物がJIS K−6249で規定される硬度が1〜100(アスカC硬度)であることを特徴とする熱伝導性シリコーンゴム組成物である。
本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物の(A)成分は、下記平均組成式(1)で表されるオルガノポリシロキサンであり、本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物の主剤(ベースポリマー)となる成分である。
RaR1 bSiO(4−a−b)/2 (1)
(式中、Rはアルケニル基を表し、R1は脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を表し、aは0.0001〜0.2の正数であり、bは1.7〜2.2の正数であり、a+bは1.9〜2.4を満たす数である。)
これらのアルケニル基は、分子鎖末端の珪素原子に結合していても、分子鎖非末端(即ち、分子鎖末端以外)の珪素原子に結合していても、あるいはそれらの組み合わせであってもよい。
aが0.0001〜0.2の範囲、bが1.7〜2.2の範囲、a+bは1.9〜2.4の範囲を満たす数であれば、硬化物を適当な架橋状態とすることができ、経時での硬さ変化が少なく、熱によって発生する部材の変位に耐えることができるものとなる。
で表されるものが挙げられる。この式(1a)中、R7で表される置換または非置換の1価炭化水素基は、前記R(アルケニル基)およびR1(脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基)で定義したものと同じであり、その割合も、上記平均組成式(1)で表されるものと同様であり、Siを1としたときにRを示すR7は0.0001〜0.2、R1を示すR7は1.7〜2.2の割合で含まれる。また、炭素原子数、具体例等も同じである。また、iは、好ましくは40〜1,200、より好ましくは50〜600の整数である。
また、このような(A)成分のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンは、それ自体公知のものであり、従来公知の方法で製造することができる。
本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物の(B)成分は、下記平均組成式(2):
(HR2 2SiO1/2)c(R3 3SiO1/2)d(R4 2SiO)e(R5SiO3/2)f (2)
(式中、R2〜R5は、それぞれ同一であっても異なってもよい脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を示し、cおよびdは独立に0.00001〜0.3の正数、eは0.5〜0.98の正数、fは0.01〜0.12の正数であり、c+d+e+f=1を満たす数である。)で示され、分子鎖末端の珪素原子に結合した水素原子を1分子中に少なくとも3個有し、かつ、1分子中に少なくとも1個の(R5SiO3/2)単位を有する分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサンである。
また、fが0.01未満の場合は接着性、得られる硬化物の応力緩和特性が不十分となり、0.12を超えた場合、硬化物表面に硬さの疎密が発生し易く、表面が均一にならないことがある。
また、該(B)成分の分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
(B)成分の配合量が上記範囲内であれば、(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基に対して架橋剤として有効に働き、硬化物を適当な架橋状態とすることができる。
本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物の(C)成分は、下記平均組成式(3):
R6 gHhSiO(4−g−h)/2 (3)
(式中、R6は脂肪族不飽和結合を有さない置換又は非置換の1価炭化水素基であり、また、gは0.7〜2.2の正数、hは0.001〜0.8の正数で、かつg+hが0.8〜2.5を満たす数である。)
で表され、1分子中に珪素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有し、かつ、前記(R5SiO3/2)単位を有さないオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。
また、該(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
本発明において、(D)成分は、熱伝導性シリコーンゴム組成物に熱伝導性を付与させるために用いられる熱伝導性充填剤であり、例えば、アルミニウム粉末、銅粉末、ニッケル粉末、金属珪素粉末等の金属系粉末、水酸化アルミニウム粉末等の金属水酸化物粉末、アルミナ粉末、酸化マグネシウム粉末、酸化ベリリウム粉末、酸化クロム粉末、酸化チタン粉末等の金属酸化物系粉末、窒化ホウ素粉末、窒化アルミニウム粉末等の金属窒化物系粉末、炭化ホウ素粉末、炭化チタン粉末、炭化ケイ素粉末等の金属炭化物系粉末、Fe−Si合金、Fe−Al合金、Fe−Al−Si合金、Fe−Si0Cr合金、Fe−Ni合金、Fe−Ni−Co合金、Fe−Ni−Mo合金、Fe−Co合金、Fe−Si−Al―Cr合金、Fe−Si−B合金、Fe−Si−Co−B合金等の軟磁性合金粉、Mn−Znフェライト、Mn−Mg−Znフェライト、Mg−Cu−Znフェライト、Ni−Znフェライト、Ni−Cu−Znフェライト、Cu−Znフェライト等のフェライト、およびこれら2種以上の混合物が挙げられる。
本発明に用いられる(E)成分の白金系金属触媒は、(A)成分のアルケニル基と(B)、(C)成分の珪素原子に結合した水素原子との付加反応を促進する触媒である。例えば、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィン類、アルデヒド類、ビニルシロキサン類、もしくはアセチレン化合物との配位化合物、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム等が使用されるが、好ましくは白金系であり、最も好適には塩化白金酸とビニルシロキサンの配位化合物が使用される。
本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物には、上述した(A)〜(E)の成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲において、それ自体公知の種々の添加剤を配合することができる。
例えば、硬化速度や保存安定性を調節するための添加剤、具体的にはメチルビニルシクロテトラシロキサン等のビニル基含有オルガノポリシロキサン、トリアリルイソシアネートアルキルマレエート、アセチレンアルコールおよびこれらのシラン類、シロキサン変性物;ハイドロパーオキサイド、テトラメチルエチレンジアミン、ベンゾトリアゾール、酸化第一鉄、酸化第2鉄等を単独又は組み合わせで配合することができる。その配合量はシリコーン組成物あたり、0.01〜100000ppmである。
本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物は、上記各成分を常法に準じて混合することにより調製することができる。この際、本発明の組成物を1液型として調製しても、2液型または3パート以上に分割して調製してもよい。2液型として調製する場合には、例えば、(A)成分の一部および(D)(E)成分からなるパートと、(A)成分の残部および(B)、(C)、(D)成分からなるパートとに分割することが可能である。なお、任意成分はどちらのパートに配合してもよい。また、本発明の熱伝導性シリコーンゴム組成物は、常温(典型的には0〜30℃の範囲の温度)または用途に応じて例えば40〜200℃に加熱した温度条件下で硬化させることができる。
本発明の組成物を硬化することにより得られる熱伝導性シリコーンゴム硬化物は、JIS K−6249で規定される硬度が1〜100(アスカC硬度)と低硬度であり、優れた接着性及び応力緩和性を有する。また、このような熱伝導性シリコーンゴム組成物を硬化させると、熱伝導性シリコーンゴム組成物中の(C)成分の珪素原子に結合した水素原子(以下、Si−Hともいう)が(A)成分中のアルケニル基を反応し、更に、(B)成分が(A)成分と反応する架橋剤として作用するために、適当な架橋状態が達成された硬化物が得られる。そのため、該硬化物は、経時での硬さ変化が少なく、熱によって発生する部材の変位に耐えることができるものとなる。即ち、安定した熱特性と低弾性率を維持することができるため、ICやハイブリッドIC等の電子部品の放熱兼保護用途で信頼性の向上が期待される。
(A)成分として、下記平均組成式(1b)で示され、粘度が600mPa・sの分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン100部、
(CH2=CH)a’(CH3)b’SiO(4−a’−b’)/2 (1b)
(上記式中、a’は0.0112、b’は2.0であった。)
(B)成分として、下記平均組成式(2a)で示され、粘度が80mPa・sのジメチルハイドロジェンシロキサン・トリメチルシロキサン・ジメチルシロキサン・メチルシロキサン共重合体10部((A)成分中の珪素原子結合アルケニル基(ビニル基)1個に対する珪素原子結合水素原子の個数の比(以下、H/Viという)は0.42であった。)、
(H(CH3)2SiO1/2)0.046((CH3)3SiO1/2)0.0028((CH3)2SiO)0.92(CH3SiO3/2)0.028 (2a)
(C)成分として、下記平均組成式(3a)で示され、25℃における粘度が100mPa・sのトリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェン・ジメチルポリシロキサン0.54部(このとき、H/Viは0.33であった。)、
(A)成分として、下記平均組成式(1c)で示され、粘度が1000mPa・sの分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン100部、
(CH2=CH)a’’(CH3)b’’SiO(4−a’’−b’’)/2 (1c)
(上記式中、a’’は0.0089、b’’は2.0であった。)
(D)成分として、平均粒子径10μmの水酸化アルミニウム 400部を混合し、150℃にて1時間加熱混合した。室温まで充分冷却した後、(E)成分として塩化白金酸のビニルシロキサン錯体(Pt含有量 1wt%) 0.1部、エチニルシクロヘキサノール 0.15部を均一に混合し、さらに、(C)成分として、上記平均組成式(3a)で表されるトリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェン・ジメチルポリシロキサンを1.3部(このとき、H/Viは1.01であった)、(B)成分として、上記平均組成式(2a)で表されるジメチルハイドロジェンシロキサン・トリメチルシロキサン・ジメチルシロキサン・メチルシロキサン共重合体8部(このとき、H/Viは0.42であった)を均一に混合し((B)成分及び(C)成分中の珪素原子に結合した水素原子の合計は、(A)成分中の珪素原子結合アルケニル基(ビニル基)1個当り1.43個であった)、組成物2を得た。
実施例1において、上記平均組成式(2a)で表されるジメチルハイドロジェンシロキサン・トリメチルシロキサン・ジメチルシロキサン・メチルシロキサン共重合体の代わりに、下記平均組成式(4)で表されるトリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェン・ジメチルポリシロキサン 7部(このとき、H/Viは0.8であった。)用いる以外は同様にして、組成物3を得た。
実施例1において、上記平均組成式(2a)で表されるジメチルハイドロジェンシロキサン・トリメチルシロキサン・ジメチルシロキサン・メチルシロキサン共重合体の代わりに、下記平均組成式(5)で表されるジメチルハイドロジェン封鎖ジメチルポリシロキサン 9部(このとき、H/Viは0.63であった。)用いる以外は同様にして、組成物4を得た
実施例2において、上記平均組成式(2a)で表されるジメチルハイドロジェンシロキサン・トリメチルシロキサン・ジメチルシロキサン・メチルシロキサン共重合体8部を用いずに、上記平均組成式(3a)で表されるトリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェン・ジメチルポリシロキサンを2.3部用いる以外は同様にして、組成物5を得た。
Claims (3)
- 少なくとも、
(A) 下記平均組成式(1):
RaR1 bSiO(4−a−b)/2 (1)
(式中、Rはアルケニル基を表し、R1は脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を表し、aは0.0001〜0.2の正数であり、bは1.7〜2.2の正数であり、a+bは1.9〜2.4を満たす数である。)
で表され、珪素原子に結合したアルケニル基を1分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン:100質量部
(B) 下記平均組成式(2):
(HR2 2SiO1/2)c(R3 3SiO1/2)d(R4 2SiO)e(R5SiO3/2)f (2)
(式中、R2〜R5は、それぞれ同一であっても異なってもよい脂肪族不飽和結合を有さない置換または非置換の1価炭化水素基を示し、cおよびdは独立に0.00001〜0.3の正数、eは0.5〜0.98の正数、fは0.01〜0.12の正数であり、c+d+e+f=1を満たす数である。)
で示され、分子鎖末端の珪素原子に結合した水素原子を1分子中に少なくとも3個有し、かつ、1分子中に少なくとも1個の(R5SiO3/2)単位を有する分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン:該珪素原子に結合した水素原子を、(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.1〜10個与える量であり、かつ、(A)成分100質量部に対し0.1〜200質量部
(C) 下記平均組成式(3):
R6 gHhSiO(4−g−h)/2 (3)
(式中、R6は脂肪族不飽和結合を有さない置換又は非置換の1価炭化水素基であり、また、gは0.7〜2.2の正数、hは0.001〜0.8の正数で、かつg+hが0.8〜2.5を満たす数である。)
で表され、1分子中に珪素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有し、かつ、前記(R5SiO3/2)単位を有さないオルガノハイドロジェンポリシロキサン:該珪素原子に結合した水素原子を、(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.05〜2個与える量であり、かつ、前記(A)成分100質量部に対し0.1〜20質量部
(D)熱伝導性充填剤:前記(A)成分100質量部に対し100〜2000質量部
(E)白金系金属触媒:前記(A)成分に対し白金量で1〜200ppm
を含有し、かつ、前記(B)成分及び前記(C)成分中の珪素原子に結合した水素原子の合計は、前記(A)成分中の珪素原子に結合したアルケニル基1個当り0.15〜10個である熱伝導性シリコーンゴム組成物であり、該熱伝導性シリコーンゴム組成物から得られる硬化物がJIS K−6249で規定される硬度が1〜100(アスカC硬度)であることを特徴とする熱伝導性シリコーンゴム組成物。 - 前記(A)成分のオルガノポリシロキサンは、1分子中に珪素原子に結合したアルケニル基を2〜50個有するものであることを特徴とする請求項1に記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
- 前記(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、1分子中に珪素原子に結合した水素原子を3〜500個有するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱伝導性シリコーンゴム組成物。
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