JP2013067038A - 床用化粧シート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】凹凸形状が大きい(例えば、浮造り調木目を備える)床用化粧シートにおいて、表面物性(例えば耐傷性及び耐候性等)を維持しつつ、防滑性に優れた床用化粧シート及び床用化粧材を提供する。
【解決手段】基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有し、前記第2表面保護層が最表面層である床用化粧シートであって、
(1)前記床用化粧シートの表面に、凹凸模様が形成されており、
(2)前記凹凸模様の平均粗さRzが、60μm以上であり、
(3)前記第2表面保護層が、当該第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む、
ことを特徴とする床用化粧シート。
【選択図】なし

Description

本発明は、床用化粧シート及びその製造方法に関する。
床用化粧シートとして、凹凸形状が大きい(例えば、浮造り調木目を備える)床用化粧シートを得る目的で、表面保護層に電離放射線硬化型樹脂を塗工し、硬化させ、その後、エンボス加工を施して、床用化粧シートの表面に木目調の凹凸を形成させる方法が知られている。しかし、この様な凹凸形状が大きい床用化粧シートであっても、防滑性は十分ではないという問題があった。
そこで、床用化粧シートの表面の防滑性を更に向上させるために、表面保護層に当該表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む樹脂を塗工し、硬化させ、その後、エンボス加工を施して、床用化粧シートの表面に凹凸を形成させる方法が知られている。しかし、この様な方法であっても、前記エンボス加工により、床用化粧シートの表面に露出していた表面保護層の厚さより粒子径の大きい粒子が潰され、十分な防滑性が得られないという問題があった。
また、床用化粧シートを構成する表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子が潰されない様にするために、床用化粧シートに予めエンボス加工を施して、凹凸を形成させた後、床用化粧シートの表面保護層に、当該表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む樹脂を塗工し、硬化させる方法が知られている。しかし、この様な方法であっても、凹凸形状が大きい(例えば、浮造り調木目を備える)床用化粧シートでは、前記凹凸形状の凹部に表面保護層が形成できないため、表面物性(例えば耐傷性及び耐候性等)を十分に確保することが困難であった。
尚、化粧シートにおいて、無垢の木材に近似した滑らかで暖かい触感(ピーチスキン感)を備えるために、化粧シート本体の表面上に、平均粒径10〜30μmの合成樹脂ビーズを含む樹脂組成物から形成された表面保護層を形成し、当該表面保護層の表面に突出した合成樹脂ビーズを除く部分の平均膜厚を3〜6μmとするピーチスキン調化粧シートが知られている(特許文献1)。しかし、この様な化粧シートは、単に無垢の木材に近似した滑らかで暖かい触感の向上を目的とするものであり、またエンボス加工を施すような化粧シートでもなく、床用化粧シートに求められる防滑性及びその他の表面物性(例えば耐傷性及び耐候性等)の向上については何も検討されていない。
特開2004−262105号公報
凹凸形状が大きい(例えば、浮造り調木目を備える)床用化粧シートにおいて、表面物性(例えば耐傷性及び耐候性等)を維持しつつ、防滑性に優れた床用化粧シート及び床用化粧材を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有し、前記第2表面保護層が最表面層である床用化粧シートにおいて、前記床用化粧シートの表面に、凹凸模様が形成されており、前記凹凸模様の平均粗さRzが、60μm以上であり、前記第2表面保護層が、当該第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含むことで、前記課題を解決し得ることを見出した。
また、床用化粧シートの製造方法では、基材シート上に、透明性樹脂層を積層し、前記透明性樹脂層上に第1表面保護層を積層し、前記第1表面保護層のおもて面からエンボス加工を施し、そして、前記第1表面保護層上に、第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む当該第2表面保護層を積層することでも、前記課題を解決し得ることを見出した。
更に、本発明の床用化粧シート、表面を肌で触れた際の触感が、従来の床用化粧シートに比べ、より本物の木に近づけることができたものである。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、下記の床用化粧シート及びその製造方法に関する。
1. 基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有し、前記第2表面保護層が最表面層である床用化粧シートであって、
(1)前記床用化粧シートの表面に、凹凸模様が形成されており、
(2)前記凹凸模様の平均粗さRzが、60μm以上であり、
(3)前記第2表面保護層が、当該第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む、
ことを特徴とする床用化粧シート。
2. 前記第1表面保護層及び第2表面保護層が、電離放射線硬化型樹脂及び2液硬化型ウレタン系樹脂の少なくとも1種を含有する、上記項1に記載の床用化粧シート。
3. 前記第1表面保護層と第2表面保護層との間に、第2プライマー層が形成されている、上記項1又は2に記載の床用化粧シート。
4. 前記透明性樹脂層と前記第1表面保護層との間に、第1プライマー層が形成されている、上記項1〜3のいずれかに記載の床用化粧シート。
5. 上記項1〜4のいずれかに記載の床用化粧シートの基材シート側を被着材に貼り合わせてなる床用化粧材。
6. 基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有し、前記第2表面保護層が最表面層であり、表面に凹凸模様が形成されており、前記凹凸模様の平均粗さRzが60μm以上である床用化粧シートの製造方法であって、
(1)基材シート上に、透明性樹脂層を積層する工程1、
(2)前記透明性樹脂層上に、第1表面保護層を積層する工程2、
(3)前記第1表面保護層のおもて面から、エンボス加工を施す工程3、及び
(4)前記第1表面保護層上に、第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む当該第2表面保護層を積層する工程4
を順に含む、床用化粧シートの製造方法。
7. 前記工程1の後に、前記透明性樹脂層と前記第1表面保護層との間に第1プライマー層を形成する工程、並びに
前記工程3の後に、前記第1表面保護層と前記第2表面保護層との間に第2プライマー層を形成する工程、
を更に含む上記項6に記載の床用化粧シートの製造方法。
8. 上記項6又は7に記載の製造方法により得られた床用化粧シートの基材シート側に、被着材に貼り合わせて化粧材を製造する方法。
本発明の床用化粧シートは、表面に凹凸模様が形成されており、前記凹凸模様の平均粗さRzが、60μm以上であり、最表面層である第2表面保護層が、当該第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含むことにより、凹凸形状が大きい(例えば、浮造り調木目を備える)床用化粧シートにおいて、表面物性(例えば耐傷性及び耐候性等)を維持しつつ、防滑性に優れる。
本発明の床用化粧シートの実施形態の一例(層構成概念図)を示す図である。
以下、本発明の床材用化粧シート及び床用化粧材について詳細に説明する。
本発明の床材用化粧シートは、
基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有し、前記第2表面保護層が最表面層である床用化粧シートであって、
(1)前記床用化粧シートの表面に、凹凸模様が形成されており、
(2)前記凹凸模様の平均粗さRzが、60μm以上であり、
(3)前記第2表面保護層が、当該第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む、
ことを特徴とする。
以下、本発明の床材用化粧シートの各構成について説明する。
基材シート
本発明の床用化粧シートは、基材シートを備えており、その表面(おもて面)に少なくとも透明性樹脂層、第1表面保護層及び第2表面保護層が順に積層される。
基材シートとしては、例えば、熱可塑性樹脂により形成されたものが好適である。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステル等が挙げられる。上記の中でもポリプロピレン等のポリオレフィンが好ましい。
基材シートは、着色されていても良い。この場合は、上記のような熱可塑性樹脂に対して着色材(顔料又は染料)を添加して着色することができる。着色材としては、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄等の無機顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料のほか、各種の染料も使用することができる。これらは、公知又は市販のものから1種又は2種以上を選ぶことができる。また、着色材の添加量も、所望の色合い等に応じて適宜設定すれば良い。
基材シートには、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤等の各種の添加剤が含まれていても良い。
充填剤としては、例えば、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、モリブデン化合物等が挙げられる。充填剤を含むことにより、目透き抑制効果、表面特性向上効果等が得られる。充填剤の含有量は、樹脂成分100重量部に対して0〜100重量部程度が好ましく、10〜50重量部程度がより好ましい。
基材シートの厚みは、最終製品の用途、使用方法等により適宜設定できるが、一般には50〜250μmが好ましく、50〜100μmがより好ましい。
基材シートは、必要に応じて、絵柄模様層を形成するインキの密着性を高めるために表面(おもて面)にコロナ放電処理を施してもよい。コロナ放電処理の方法・条件は、公知の方法に従って実施すれば良い。
また、必要に応じて、基材シートの裏面にコロナ放電処理を施したり、裏面プライマー層を形成したりしてもよい。
裏面プライマー層
前述の基材シートの裏面には、必要に応じて、裏面プライマー層を設けても良い。例えば、基材シートと被着材とを接着して床用化粧材を作製する際に有利である。
裏面プライマー層は、公知のプライマー剤を基材シートの片面又は両面に塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂(アクリルウレタン系樹脂)等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、ウレタン−セルロース系樹脂(例えば、ウレタンと硝化綿の混合物にヘキサメチレンジイソシアネートを添加してなる樹脂)からなるプライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。プライマーには、必要に応じて、添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、水酸化マグネシウム等の難燃剤、酸化防止剤、滑剤、発泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤などが挙げられる。添加剤の配合量は、製品特性に応じて適宜設定できる。
裏面プライマー層の厚みは特に限定されないが、通常0.1〜10μm、好ましくは1〜5μm程度である。
絵柄模様層
本発明の床用化粧シートは、所望により、基材シートの表面(おもて面)に、絵柄模様層を設けてもよい。
絵柄模様層は、床用化粧シートに所望の絵柄(意匠)を付与するものであり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
絵柄層の形成方法は特に限定されず、例えば、公知の着色剤(染料又は顔料)を結着材樹脂とともに溶剤(又は分散媒)中に溶解(又は分散)して得られるインキを用いた印刷法により、基材シート表面に形成すればよい。
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料;アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料;アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;蛍光顔料;夜光顔料等が挙げられる。これらの着色剤は、単独又は2種以上を混合して使用できる。これらの着色剤には、シリカ等のフィラー、有機ビーズ等の体質顔料、中和剤、界面活性剤等がさらに配合してもよい。
結着材樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、親水性処理されたポリエステル系ウレタン樹脂のほか、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリビニルアセテート、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリスチレン−アクリレート共重合体、ロジン誘導体、スチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコール付加物、セルロース系樹脂なども併用できる。
より具体的には、例えば、ポリウレタン−ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリエチレンオキシド系樹脂、ポリN−ビニルピロリドン系樹脂、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド系樹脂、水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノール系樹脂、その他の水溶性合成樹脂;ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖類等の水溶性天然高分子;等を使用できる。また、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン−ポリアクリル系樹脂変性又は混合樹脂、その他の樹脂も使用できる。上記結着材樹脂は、単独又は2種以上で使用できる。
絵柄模様層の形成に用いる印刷法としては、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、静電印刷法、インクジェット印刷法等が挙げられる。また、全面ベタ状の絵柄模様層(これを着色隠蔽層とも言う)を形成する場合には、例えば、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等の各種コーティング法も挙げられる。
上記以外にも、例えば、手描き法、墨流し法、写真法、転写法、レーザービーム描画法、電子ビーム描画法、金属等の部分蒸着法、エッチング法などを用いたり、他の形成方法と組み合わせて用いたりしてもよい。
絵柄層の厚みは特に限定されず、製品特性に応じて適宜設定できるが、塗工時の層厚は1〜15μm程度、乾燥後の層厚は0.1〜10μm程度である。
接着剤層
本発明の床用化粧シートは、所望により、絵柄模様層と透明性樹脂層との間に基材シートの表面(おもて面)に、接着剤層を設けてもよい。
接着剤層は、絵柄層が認識できる限り、透明でも半透明でもよい。また、接着剤層で使用する接着剤は、特に限定されず、絵柄層又は透明性樹脂層を構成する成分等に応じて適宜選択することができる。床用化粧シートの分野で公知の接着剤としては、例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、ウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。これら接着剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いる。また、イソシアネートを硬化剤とする二液硬化型ポリウレタン樹脂又はポリエステル樹脂も適用し得る。
また、必要に応じ、コロナ放電処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理等の公知の易接着処理を接着面に施すこともできる。
接着剤層は、例えば、接着剤を絵柄模様層の上に塗布後、一度乾燥し、それから、透明性樹脂を積層することにより形成できる。接着剤の塗布方法は特に限定されず、例えば、ロールコート、カーテンフローコート、ワイヤーバーコート、リバースコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、エアーナイフコート、キスコート、ブレードコート、スムースコート、コンマコート等の方法が採用できる。
接着剤層の厚みは、透明性保護層、使用する接着剤の種類等によって異なるが、一般的には0.1〜30μm程度とすれば良い。
透明性樹脂層
本発明の床用化粧シートは、基材シートの表面(おもて面)と第1表面保護層との間に、透明性樹脂層が積層される。
透明性樹脂層を構成する樹脂は、下層に絵柄模様層がある場合は透明であるか、下層の絵柄模様層が視認できる範囲内で半透明であれば、制限されない。その様な樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリメチルペンテン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート等が挙げられる。上記樹脂は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、これらの樹脂を主成分とする共重合体も使用できる。
上記の中でも、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好ましい。より好ましくは、立体規則性を有するポリオレフィン系樹脂である。ポリオレフィン系樹脂を用いる場合は、溶融ポリオレフィン系樹脂を押し出し法により透明性樹脂層を形成することが望ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては単独重合体又は共重合体のいずれも使用することができる。例えばポリプロピレン系樹脂であれば、ホモポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、ブロックポリプロピレン樹脂等が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂は市販品(例えばポリプロピレン系樹脂であれば、プライムポリマー株式会社製(プライムTPO「J−5900」、プライムポリプロ「F219DA」)等)を使用することができる。
透明性樹脂層には、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、ラジカル捕捉剤、軟質成分(例えばゴム)等の各種の添加剤が含まれていても良い。
透明性樹脂層の厚さは特に限定されないが、透明性樹脂層の厚みが薄すぎると耐摩耗性が低下する。また厚すぎると切削時に毛羽立つ等の問題が生じるという理由から、150μm未満が好ましく、40〜100μmがより好ましく、60〜80μmが更に好ましい。
透明性樹脂層は、必要に応じて、上層のプライマー層との密着性を高めるために表面(おもて面)にコロナ放電処理を施してもよい。
第1プライマー層
本発明の床用化粧シートでは、所望により、透明性樹脂層と第1表面保護層との間に第1プライマー層を設けてもよい。第1プライマー層は、透明性樹脂層と第1表面保護層との接着性(密着性)を高める機能を有する。また、第1表面保護層の延伸部に微細な割れや白化を生じにくくする効果を有する。また、第1プライマー層を設けることにより、第1表面保護層の形成を容易することができる。第1プライマー層は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
第1プライマー層は、公知の又は市販のプライマー剤を前記透明性樹脂層の上に塗布することにより形成できる。特に、第1プライマー層は、樹脂を架橋させることにより形成された層であることが好ましい。そのような層を形成するためのプライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。これらプライマー剤は単独で又は2種以上を組み合わせて用いる。
第1プライマー層には、艶消し剤としてシリカを含有させてもよい。プライマー剤中におけるシリカの含有量は、樹脂成分100重量部に対して、0.1〜50重量部が好ましく、10〜40重量部がより好ましい。更に、必要に応じて、プライマー剤に公知の添加剤を含有させてもよい。例えば、プライマー剤にヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤を含有させることにより、透明性樹脂層と第1表面保護層との密着性をより向上させることができる。また、第1プライマー層には紫外線吸収剤、光安定剤等の各種の耐候性剤を加えてもよい。
第1プライマー層は、例えば直接コーティング法によって形成することができ、グラビアコート、グラビアリバースコート、グラビアオフセットコート、スピンコート、ロールコート、リバースロールコート、キスコート、ホイラーコート、ディップコート、シルクスクリーンによるベタコート、ワイヤーバーコート、フローコート、コンマコート、かけ流しコート、刷毛塗り、スプレーコート等を用いることができる。
第1プライマー層の厚さは0.1〜10μm程度であることが好ましい。0.1μm以上であると、表面保護層の割れ、破断、白化等を防ぐ効果を十分に発揮させることができる。一方、第1プライマー層の厚さが10μm以下であれば、第1プライマー層を塗工した際、塗膜の乾燥、硬化が安定であるので成形性が変動することが無く好ましい。以上の点から、第1プライマー層の厚さは0.1〜10μmであることがより好ましい。
第1表面保護層
本発明の床材用化粧シートは、基材シートの表面(おもて面)に、透明性樹脂層、第1及び第2表面保護層が順に積層される。
第1表面保護層(下層表面保護層)を形成することで、床用化粧シートの耐傷性及び耐候性等の表面物性を向上させることができる。
第1表面保護層は第2表面保護層の下層に位置し、耐傷付き性を発揮しつつ、表面保護層全体がもろくならず、耐衝撃性にも優れるという理由から、層厚が3〜30μmであることが好ましく、5〜15μmであることがより好ましい。特に、第1表面保護層の層厚が3μm未満では、十分な耐傷性が得られない傾向がある。また、第1表面保護層の層厚が30μmを超えると、化粧シート全体の剛性が高くなり、割れやすく、ラミネート等の加工性が低下する傾向がある。
第1表面保護層は、表面の艶消し効果(マット化)を更に高めることを目的として、艶消し材を使用してもよい。艶消し材としては、シリカ、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、カオリン、マイカ、タルク、二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、α−アルミナ、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモンド等の無機系艶消し材;ポリウレタン系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系、アクリル系等の微粒子ポリマー等の有機系艶消し材;等が挙げられる。なかでも、艶消し材の重量当たりの艶消し効果が高いという観点から、シリカが好ましい。なお、上記艶消し材は、1種又は2種以上使用することができる。
艶消し材の平均粒径は、特に限定されず、第1表面保護層の厚さに応じて適宜設計できるが、通常は1〜30μm、好ましくは1〜15μ程度がよい。ここで、前記平均粒径は、累積頻度50%に相当する粒径(D50)を意味する。なお、平均粒径は、レーザー回析法、コールターカウンター法、沈降法等の公知の方法により測定することができる。
第1表面保護層に前記艶消し材を含有する場合、その含有量は適宜設計できるが、前記表面保護層を形成する樹脂成分100重量部に対して、1〜30重量部であることが好ましく、1〜25重量部であることがより好ましい。
また、第1表面保護層には耐候性を向上させるため、紫外線吸収剤、光安定剤を添加することが好ましい。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリシレート系、トリアジン系などが挙げられる。また、紫外線を照射して樹脂層を硬化させる場合には、光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミノキシムエステル、テトラメチルチウラムモノサルファサイド、チオキサントン類、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタセロン等、光重合促進剤(増感剤)としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン等を用いることができる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤などが挙げられる。より具体的には、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4ピペリジニル)セバケート、ビス−(N−メチル2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、その他、例えば特公平4−82625号公報に開示されている化合物等が挙げられる。
第1表面保護層を構成する樹脂成分として、電離放射線硬化型樹脂及び2液硬化型ウレタン系樹脂の少なくとも1種を含有することが好ましい。実質的には、これらの樹脂から形成されているものが好ましい。電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂により透明性表面保護層を形成する場合には、化粧シートの耐摩性、耐衝撃性、耐汚染性、耐擦傷性、耐候性等を高め易い。
電離放射線硬化型樹脂としては特に限定されず、紫外線、電子線等の電離放射線の照射により重合架橋反応可能な官能基を分子中に含むプレポリマー(オリゴマーを含む)及び/又はモノマーを主成分とする透明性樹脂が使用できる。これらのプレポリマー又はモノマーは、単体又は複数を混合して使用できる。硬化反応は、通常、架橋硬化反応である。
具体的には、前記プレポリマー又はモノマーとしては、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物が挙げられる。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましい。ここで、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーとしては、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの重量平均分子量としては、通常250〜100000程度が好ましい。ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーとしては、例えば、単官能モノマーとして、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、多官能モノマーとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
カチオン重合性官能基を有するプレポリマーとしては、例えば、ビスフェノール型エポ
キシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。また、チオールとしては、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等のポリチオールが挙げられる。ポリエンとしては、例えば、ジオール及びジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリルアルコールを付加したものが挙げられる。
電離放射線硬化型樹脂を硬化させるために用いる電離放射線としては、電離放射線硬化型樹脂(組成物)中の分子を硬化反応させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子が用いられる。通常は紫外線又は電子線を用いればよいが、可視光線、X線、イオン線等を用いてもよい。
紫外線源としては、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。紫外線の波長としては、通常190〜380nmが好ましい。
電子線源としては、例えば、コッククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、又は直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が使用できる。その中でも、特に100〜1000keV、好ましくは100〜300keVのエネルギーをもつ電子を照射できるものが好ましい。
2液硬化型ウレタン系樹脂としては特に限定されないが、中でも主剤としてOH基を有するポリオール成分(アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール等)と、硬化剤成分であるイソシアネート成分(トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキシレンジイソシアネート等)とを含むものが使用できる。
第1表面保護層は、必要に応じて、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の着色剤、溶剤等を含んでもよい。
第1表面保護層は、例えば、透明性ポリプロピレン系樹脂層の上に、電離放射線硬化型樹脂及び2液硬化型ウレタン系樹脂の少なくとも1種をグラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法により塗工後、樹脂を硬化させることにより形成できる。電離放射線硬化型樹脂の場合には、電子線照射により樹脂硬化する。
第2プライマー層
本発明の床用化粧シートでは、所望により、第1表面保護層と第2表面保護層との間に第2プライマー層を設けてもよい。第2プライマー層は、第1表面保護層と第2表面保護層との接着性(密着性)を高める機能を有する。また、第2表面保護層の延伸部に微細な割れや白化を生じにくくする効果を有する。また、第2プライマー層を設けることにより、第2表面保護層の形成を容易することができる。第2プライマー層は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
第2プライマー層は、公知の又は市販のプライマー剤を前記透明性樹脂層の上に塗布することにより形成できる。特に、第2プライマー層は、樹脂を架橋させることにより形成された層であることが好ましい。そのような層を形成するためのプライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。これらプライマー剤は単独で又は2種以上を組み合わせて用いる。
第2プライマー層には、艶消し剤としてシリカを含有させてもよい。プライマー剤中におけるシリカの含有量は、樹脂成分100重量部に対して、0.1〜50重量部が好ましく、10〜40重量部がより好ましい。更に、必要に応じて、プライマー剤に公知の添加剤を含有させてもよい。例えば、プライマー剤にヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤を含有させることにより、第1表面保護層と第2表面保護層との密着性をより向上させることができる。また、第2プライマー層には紫外線吸収剤、光安定剤等の各種の耐候性剤を加えてもよい。
第2プライマー層は、例えば直接コーティング法によって形成することができ、グラビアコート、グラビアリバースコート、グラビアオフセットコート、スピンコート、ロールコート、リバースロールコート、キスコート、ホイラーコート、ディップコート、シルクスクリーンによるベタコート、ワイヤーバーコート、フローコート、コンマコート、かけ流しコート、刷毛塗り、スプレーコート等を用いることができる。
第2プライマー層の厚さは0.1〜10μm程度であることが好ましい。0.1μm以上であると、表面保護層の割れ、破断、白化等を防ぐ効果を十分に発揮させることができる。一方、第2プライマー層の厚さが10μm以下であれば、第2プライマー層を塗工した際、塗膜の乾燥、硬化が安定であるので成形性が変動することが無く好ましい。以上の点から、第2プライマー層の厚さは0.1〜10μmであることがより好ましい。
第2表面保護層
本発明の床用化粧シートは、基材シートの表面(おもて面)に、透明性樹脂層、第1及び第2表面保護層が順に積層される。前記第2プライマー層を形成するときは、当該第2プライマー層の表面に第2表面保護層が積層される。
第2表面保護層(上層表面保護層)を形成することで、床用化粧シートの耐傷性及び耐候性等の表面物性を向上させると共に、防滑性を向上させることができる。
第2表面保護層は、最表層であり、当該第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む。第2表面保護層が、当該第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含むことで、第2表面保護層の防滑性を向上させることができる。
第2表面保護層に含まれる粒子としては、例えば、シリカ、シリコーン樹脂(パウダー、ビーズ)等の無機粒子;アクリル、架橋アルキル、架橋スチレン、インゾグアナミン樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン、ナイロン等の有機材料パウダーないしビーズ等が挙げられる。粒子として好ましいのは、シリカ及びアルリルビーズからなる群から選ばれた少なくとも1種類である。なお、前記粒子は、1種又は2種以上使用することができる。その様な粒子を含むことで、表面を肌で触れた際の触感が、より本物の木に近づけることができ、浮造り感(凹凸形状が大きい木目調)を備えることができる。
粒子の平均粒径は、少なくとも第2表面保護層の厚み以上であり、後述する耐傷性を保持する為には「第2表面保護層の厚み+40μm」未満であることが好ましく、「第2表面保護層の厚み+30μm」以下であることがより好ましい。なお粒子の平均粒径と第2表面保護層の厚みとが等しいとき、第2表面保護層には粒子により形成される凸部が存在しない(つまり、粒子により形成される凸部の厚みが0μmである)場合もあれば、粒子により形成される凸部が存在する場合もある。粒子の平均粒径については、レーザー回析法、コールターカウンター法、沈降法等の公知の方法により測定することができる。なお、前記平均粒径は、累積頻度50%に相当する粒径(D50)を意味する。
前記第2表面保護層中における前記粒子の含有量は、前記第2表面保護層を形成する樹脂成分100重量部に対して、3〜50重量部であることが好ましく、5〜30重量部であることがより好ましい。
なお、本発明の床用化粧シートにおいて、上述した粒子は本発明の効果を妨げない範囲で第2表面保護層内部に存在する方がよい。第2表面保護層の表面から突出する粒子の割合が少ないほど、耐傷性などの表面性能が向上する。
第2表面保護層は、上述した粒子以外にも耐擦傷性を更に高めることを目的として、α−アルミナ、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモンド等の無機粒子、架橋アクリルなどの合成樹脂ビーズ等の有機樹脂粒子などの粉末粒子を添加してもよい。これら粉末粒子の粒子形状としては各種形状のものが用いられるが、特に球形状又は球形状に類似したものを用いると、耐擦傷性が良好である。上記粉末粒子の平均粒径は塗膜厚み(第2表面保護層の厚み)以下が好ましく、添加量は樹脂成分100重量部に対して、1〜30重量部が好ましい。上記した粉末粒子は、1種又は2種以上使用することができる。
また、第2表面保護層は、さらに上記した粉末以外にも、表面の艶消し効果(マット化)を更に高めることを目的として、艶消し材を使用してもよい。
艶消し材としては、シリカ、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、カオリン、マイカ、タルク等の珪酸化合物;二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の無機顔料;ポリウレタン系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系、アクリル系等の微粒子ポリマー等の有機顔料;等が挙げられる。なかでも、艶消し材の重量当たりの艶消し効果が高いという観点から、シリカが好ましい。なお、上記艶消し材は、1種又は2種以上使用することができる。
艶消し材の平均粒径は、少なくとも第2表面保護層の厚み未満である。
当該艶消し材と、前記粒子を同時に第2表面保護層に添加する場合、前記粒子の平均粒径(df)、前記艶消し材の平均粒径(dm)、及び前記塗膜厚み(第2表面保護層厚み(D))の関係は、0<dm<D≦dfである。
ここで、粒子の平均粒径、艶消し材の平均粒径及び第2表面保護層(塗膜)の厚みに関する好ましい具体的な態様を以下に示す。例えば、第2表面保護層厚みが5μmであるとき、粒子の平均粒径は6〜10μmが好ましく、さらに艶消し材も含有する場合、艶消し材の平均粒径は1〜4μmであることが好ましい。第2表面保護層厚みが15μmであるとき、粒子の平均粒径は16〜54μmが好ましく、さらに艶消し材も含有する場合、艶消し材の平均粒径は1〜14μmであることが好ましい。第2表面保護層厚みが50μmであるとき、粒子の平均粒径は51〜89μmが好ましく、さらに艶消し材も含有する場合、艶消し材の平均粒径は1〜49μmであることが好ましい。
艶消し材の比表面積は、通常50m/gであり、50〜350m/gが好ましい。
艶消し材の添加量は、樹脂成分100重量部に対して、通常20重量部以下であり、1〜20重量部であることが好ましく、5〜15重量部がより好ましい。
第2表面保護層の層厚は、前記含まれる粒子の粒子径よりも、小さければ特に制限はないが、耐傷付き性を発揮しつつ、第2表面保護層がもろくならず、耐衝撃性にも優れるという理由から、層厚が5〜35μmが好ましく、10〜20μmがより好ましい。特に、第2表面保護層の層厚が5μm未満では、十分な耐傷性が得られない傾向がある。
第2表面保護層を構成する樹脂成分として、電離放射線硬化型樹脂及び2液硬化型ウレタン系樹脂の少なくとも1種を含有することが好ましい。実質的には、これらの樹脂から形成されているものが好ましい。電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂により透明性表面保護層を形成する場合には、化粧シートの耐摩性、耐衝撃性、耐汚染性、耐擦傷性、耐候性等を高め易い。
電離放射線硬化型樹脂としては特に限定されず、紫外線、電子線等の電離放射線の照射により重合架橋反応可能な官能基を分子中に含むプレポリマー(オリゴマーを含む)及び/又はモノマーを主成分とする透明性樹脂が使用できる。これらのプレポリマー又はモノマーは、単体又は複数を混合して使用できる。硬化反応は、通常、架橋硬化反応である。
具体的には、前記プレポリマー又はモノマーとしては、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物が挙げられる。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましい。ここで、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーとしては、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの重量平均分子量としては、通常250〜100000程度が好ましい。ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーとしては、例えば、単官能モノマーとして、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、多官能モノマーとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
カチオン重合性官能基を有するプレポリマーとしては、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。また、チオールとしては、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等のポリチオールが挙げられる。ポリエンとしては、例えば、ジオール及びジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリルアルコールを付加したものが挙げられる。
電離放射線硬化型樹脂を硬化させるために用いる電離放射線としては、電離放射線硬化型樹脂(組成物)中の分子を硬化反応させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子が用いられる。通常は紫外線又は電子線を用いればよいが、可視光線、X線、イオン線等を用いてもよい。
紫外線源としては、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。紫外線の波長としては、通常190〜380nmが好ましい。
電子線源としては、例えば、コッククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、又は直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が使用できる。その中でも、特に100〜1000keV、好ましくは100〜300keVのエネルギーをもつ電子を照射できるものが好ましい。
2液硬化型ウレタン系樹脂としては特に限定されないが、中でも主剤としてOH基を有するポリオール成分(アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール等)と、硬化剤成分であるイソシアネート成分(トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキシレンジイソシアネート等)とを含むものが使用できる。
また、第2表面保護層には耐候性を向上させるため、紫外線吸収剤、光安定剤を添加することが好ましい。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリシレート系、トリアジン系などが挙げられる。また、紫外線を照射して樹脂層を硬化させる場合には、光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミノキシムエステル、テトラメチルチウラムモノサルファサイド、チオキサントン類、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタセロン等、光重合促進剤(増感剤)としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン等を用いることができる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤などが挙げられる。より具体的には、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4ピペリジニル)セバケート、ビス−(N−メチル2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、その他、例えば特公平4−82625号公報に開示されている化合物等が挙げられる。
また、第2表面保護層には、抗菌性を付与する為に、抗菌剤を添加してもよい。抗菌剤としては、無機系抗菌剤、及び有機系抗菌剤がある。特に無機系抗菌剤は有機系抗菌剤に比べ一般に安全性が高く、耐久性、及び耐熱性にも優れているため望ましい。無機系抗菌剤とは、銀をはじめとする銅、亜鉛等の抗菌性金属を各種の無機物担体に担持したものである。抗菌剤の添加量は第2表面保護層の樹脂成分100重量部に対して0.1〜10重量部が好ましい。
第2表面保護層は、必要に応じて、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の着色剤、溶剤等を含んでもよい。
第2表面保護層は、例えば、透明性ポリプロピレン系樹脂層の上に、電離放射線硬化型樹脂及び2液硬化型ウレタン系樹脂の少なくとも1種をグラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法により塗工後、樹脂を硬化させることにより形成できる。電離放射線硬化型樹脂の場合には、電子線照射により樹脂硬化する。
特に、防滑性を向上させることができるという理由から、少なくとも後述の床用化粧シートの表面に形成される凹凸部の凸部に、第2表面保護層が形成されることが好ましい。
床用化粧シートの表面の凹凸模様及び平均粗さRz
本発明の床用化粧シートは、防滑性を向上させることができることから、表面に凹凸模様が形成されており、前記凹凸模様の平均粗さRzが60μm以上である。また、その様に凹凸模様を備えることで、表面を肌で触れた際の触感が、より本物の木に近づけることができ、浮造り感(凹凸形状が大きい木目調)を向上させることができる。
前記凹凸模様は、例えば、床用化粧シートの表面保護層側からエンボス加工が施すことで形成することができる。
エンボス加工は、床用化粧シートに木目模様等の所望のテクスチャーを付与するために行う。例えば、表面保護層を加熱軟化させた後、所望の形の凹凸模様を有するエンボス版で加圧・賦形し、冷却固定することによりテクスチャーを付与する。エンボス加工は、公知の枚葉又は輪転式エンボス機で行える。エンボス加工の凹凸模様としては、例えば、木目導管溝、浮造模様(浮出した年輪の凹凸模様)、ヘアライン、砂目、梨地等が挙げられる。
床用化粧シートの表面の凹凸模様及び平均粗さRzとは、JIS B 0601(1994)で表されるように、凸部5点及び凹部5点の合計10点の平均粗さを示し、その値が60μm以上である。防滑性を向上させることができることから、平均粗さRzは、60μm程度以上が好ましく、90μm程度以上が好ましい。また、平均粗さRzの上限値は、化粧シートを被着材にラミネートした際、凹凸形状が大きすぎると、基材との接着性が低下するという理由から、140μm程度が好ましく、130μm程度がより好ましい。
床用化粧シートの製造方法
前述の、基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有し、前記第2表面保護層が最表面層であり、表面に凹凸模様が形成されており、前記凹凸模様の平均粗さRzが60μm以上である本発明の床用化粧シートは、
(1)基材シート上に、透明性樹脂層を積層する工程1、
(2)前記透明性樹脂層上に、第1表面保護層を積層する工程2、
(3)前記第1表面保護層のおもて面から、エンボス加工を施す工程3、及び
(4)前記第1表面保護層上に、第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む当該第2表面保護層を積層する工程4
を順に含む製造方法により製造される。
以下、本発明の製造方法について詳細に説明する。
(1)工程1
工程1では、基材シート上に、透明性樹脂層を積層する。
基材シートに透明性樹脂層を積層する方法としては限定的ではない。例えば、予め形成されたシートまたはフィルムを隣接する層にラミネートする方法、透明性樹脂層を形成し得る熱可塑性樹脂組成物を溶融押出し、隣接する層と一緒にラミネートする方法等がある。ラミネート方法としては、例えばドライラミネート方式によるラミネート方式が挙げられる。なお、前記透明性樹脂層は、例えば、基材シート、絵柄模様層及び透明性接着剤層が順に積層されたシートに対して、透明性接着剤層と接着するように形成されてもよい。
基材シートは、基材シートの表面(おもて面)に絵柄模様層を設ける場合は、必要に応じて、絵柄模様層を形成するインキの密着性を高めるために表面(おもて面)にコロナ放電処理を施してもよい。コロナ放電処理の方法・条件は、公知の方法に従って実施すれば良い。絵柄模様層が密着し難い場合には、必要に応じて、層と層の間にプライマー層を介してもよい。
また、必要に応じて、基材シートの裏面にコロナ放電処理を施したり、裏面プライマー層を形成したりしてもよい。例えば、基材シートと被着材とを接着して床用化粧材を作製する際に有利である。
本発明の床用化粧シートは、所望により、絵柄模様層と透明性樹脂層との間に基材シートの表面(おもて面)に、接着剤層を設けてもよい。
また、接着性(密着性)を高める機能を有するという理由から、前記工程1の後に、前記透明性樹脂層と第1表面保護層との間に第1プライマー層を形成することが好ましい。更に、透明性樹脂層は、必要に応じて、上層の第1プライマー層との密着性を高めるために表面(おもて面)にコロナ放電処理を施してもよい。
(2)工程2
工程2では、前記透明性樹脂層上に、第1表面保護層を積層する。
第1表面保護層の形成方法としては、グラビア印刷などの公知の方法が採用できる。第1表面保護層(下層表面保護層)を形成することで、床用化粧シートの耐傷性及び耐候性等の表面物性を向上させることができる。
(3)工程3
工程3では、前記第1表面保護層のおもて面から、エンボス加工を施す。
エンボス加工は、床用化粧シートに木目模様等の所望のテクスチャーを付与するために行う。例えば、第1表面保護層を加熱軟化させた後、所望の形の凹凸模様を有するエンボス版で加圧・賦形し、冷却固定することによりテクスチャーを付与する。エンボス加工は、公知の枚葉又は輪転式エンボス機で行える。エンボス加工の凹凸模様としては、例えば、木目導管溝、浮造模様(浮出した年輪の凹凸模様)、ヘアライン、砂目、梨地等が挙げられる。
また、接着性(密着性)を高める機能を有するという理由から、前記工程3の後に、前記第1表面保護層と第2表面保護層との間に第2プライマー層を形成することが好ましい。
(4)工程4
工程4では、前記第1表面保護層上に、第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む当該第2表面保護層を積層する。
第2表面保護層(上層表面保護層)を形成することで、床用化粧シートの耐傷性及び耐候性等の表面物性を向上させると共に、防滑性を向上させることができる。
バッカー層
上記化粧シートは、最下層(基材シートの裏面と接着する層)に厚さ100μm以上の合成樹脂層(バッカー層ともいう)を更に有していてもよい。なお、バッカー層は、床用化粧材において衝撃吸収等を目的とした緩衝層を意味する。バッカー層を形成することで、更に耐衝撃性を確保できる。
バッカー層を構成する材料としては、例えば、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリメチレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート、耐熱性の高いポリアルキレンテレフタレート〔例えば、エチレングリコールの一部を1,4−シクロヘキサンジメタノールやジエチレングリコール等で置換したポリエチレンテレフタレートである、いわゆる商品名PET−G(イーストマンケミカルカンパニー製)〕、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド、ポリスチレン、ポリアミド、ABS等が挙げられる。これらの樹脂は単独又は2種以上で使用できる。
バッカー層の厚さの上限は限定的ではないが、600μm程度が適当である。
床用化粧材
本発明の床材用化粧シートの裏面に、被着材を貼り合わせて、接合することにより、床用化粧材とできる。
各種被着材の材質は特に限定されず、例えば、無機非金属系、金属系、木質系、プラスチック系等の材質が挙げられる。具体的には、無機非金属系では、例えば、抄造セメント、押出しセメント、スラグセメント、ALC(軽量気泡コンクリート)、GRC(ガラス繊維強化コンクリート)、パルプセメント、木片セメント、石綿セメント、硅酸カルシウム、石膏、石膏スラグ等の非陶磁器窯業系材料、土器、陶器、磁器、セッ器、硝子、琺瑯等のセラミックス材料などが挙げられる。金属系では、例えば、鉄、アルミニウム、銅等の金属材料(金属鋼板)が挙げられる。木質系では、例えば、杉、檜、樫、ラワン、チーク等からなる単板、合板、パーティクルボード、繊維板、集成材等が挙げられる。プラスチック系では、例えば、ポリプロピレン、ABS樹脂、フェノール樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
この様な被着体の形状は特に限定されず、通常はフローリング等への設置を考慮して平板とすればよい。
被着材と化粧シートとを貼り合わせるには、例えば接着剤を用いることができる。接着剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、アイオノマー、ブタジエン・アクリルニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム等を有効成分とする公知の接着剤が使用できる。
被着材と化粧シートとの接合後は、例えば、最終製品の特性に応じて、裁断、テノーナーを用いてサネ加工、V字形状の条溝付与、四辺の面取り等を施してもよい。
図1は、本発明の床用化粧シートの実施形態の一例(層構成概念図)を示す図である。
図1では、基材シート2の裏面に裏面プライマー層1が形成され、おもて面に絵柄模様層3が形成されている。更に、前記絵柄模様層3上には、接着剤層4、透明性樹脂層5、第1プライマー層6、第1表面保護層7、第2プライマー層8及び第2表面保護層9が順に積層されている。そして、前記第2表面保護層は、当該第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子10を含む。
図1では、エンボス加工により形成された凹部に第2プライマー層8(及び第2表面保護層9)が塗布されておらず、凹部では、第1表面保護層(下層)7が露出する態様を示す。
また、床材用化粧シートの裏面に、被着材を貼り合わせて、接合することにより、床用化粧材とできる。
次に、実験例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
実施例及び比較例
60μm厚の着色ポリプロピレンフィルムからなる基材シートの裏面にプライマー層を設けた。次いで、基材シートのおもて面に絵柄模様層を印刷により形成し、さらに当該絵柄印刷模様層上に接着剤層を形成した。当該接着剤層の上に80μm厚の透明性樹脂層(ポリプロピレン系樹脂配合)を押出しラミネート方式で積層した。この透明性樹脂層の表面にコロナ放電処理を施した後、2液硬化型ウレタン樹脂を塗工することにより第1プライマー層を形成した。その表面に電離放射線硬化型樹脂をロールコート方式により15μm塗工し、次いで酸素濃度200ppm以下の環境下において電子線照射装置を用いて、加速電圧175keV、5Mradの条件で電子線を照射して硬化させることで第1表面保護層を形成した。
第1表面保護層(電離放射線硬化型樹脂側)を赤外線非接触方式のヒーターで加熱し、基材シート及び透明性樹脂層を柔らかくした後、直ちに熱圧によるエンボス加工を行い、木目模様の凹凸模様を賦形した(Rz(十点平均粗さ)=92〜107μm)。
前記賦形した凹凸模様の表面にコロナ放電処理を施した後、2液硬化型ウレタン樹脂を塗工することにより第2プライマー層を形成した。その表面に平均粒径20μmのシリカ粒子を含む電離放射線硬化型樹脂をグラビアコート方式により15μm塗工し、次いで酸素濃度200ppm以下の環境下において電子線照射装置を用いて、加速電圧175keV、5Mradの条件で電子線を照射して硬化させることで第2表面保護層を形成し、床用化粧シート(実施例2)を作成した。
前記第1表面保護層及び第2表面保護層に含まれる電離放射線硬化型樹脂として、6官能脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー(ガラス転移点:200℃以上、重量平均分子量1500、共栄社化学株式会社製UA306H)を使用した。6官能ウレタンアクリレートオリゴマーとは、1分子中にラジカル重合性のアクリロイル基を6つ有するウレタンアクリレートオリゴマーを意味するものとする。
以下、木目模様の凹凸形状(Rz(十点平均粗さ)を振り、実施例及び比較例とした。
<評価方法>
耐候性評価の試験は、床用化粧シートを用いて行ったものである。防滑性評価、耐傷性評価、触感及び浮造り感の試験は、作製した床用化粧シートを厚さ2.7mmの中密度木質繊維板(MDF)(被着材)上に貼り合わせて行ったものである。
(1)防滑性評価
東工大式滑り試験機(O−Y・PSM)を用いて、靴下による滑り抵抗値(C.S.R)を測定した。評価基準は、以下の通りである。
○+:C.S.R値0.37以上
○ :C.S.R値0.35〜0.37未満
△ :C.S.R値0.33〜0.35未満
× :C.S.R値0.33未満
(2)耐傷性評価
実施例及び比較例で作製した床用化粧シートの耐傷性を、ホフマンスクラッチ試験機(BYK-Gardnar製)を用いて確認した。具体的には、床用化粧シートの表面保護層に対して、45度の角度で接するようにスクラッチ刃(直径7mmの円柱のエッジ部)をセットし、該スクラッチ刃を引っ張るように移動させて表面を擦った。その際、300〜700g荷重の範囲で100gずつスクラッチ刃にかける荷重を変化させて、前記表面保護層に傷が発生するか否かを確認した。評価基準は、以下の通りである。
○ :500g荷重において傷が見られないもの
△ :500g荷重において、傷が見られるもの
× :500g荷重において明らかに傷が目立つもの
(3)耐候性評価
スーパーUVテスターを用いて、耐候性試験を実施した。具体的には、超促進耐候試験機(「アイスーパーUVテスター」、岩崎電気株式会社製)を用いて温度63℃湿度50%RHの状況下において、照度が60mW/cm(365nm)である光を20時間照射し、次いで4時間結露の状態にするというサイクルを200時間繰り返した後の化粧シートの外観変化を目視にて行った。評価基準は、以下の通りである。
○ :200時間照射において、白化等、劣化が見られないもの
× :200時間照射において、白化等、劣化が見られるもの
(4)触感
20代〜40代の成人男女15人が実施例及び比較例で作成した床用化粧シートの表面の木質感を手触りで評価した。評価基準は、次の通りである。
成人男女10人以上が、触感が本物の木に近いと感じたものを○、8〜9人であるものを○−、6〜7人であるものを△、そして、5人以下であるものを×とした。
(5)浮造り感
20代〜40代の成人男女15人が実施例及び比較例で作成した床用化粧シートの表面の浮造り感を目視にて評価した。評価基準は、次の通りである。
成人男女10人以上が浮造り感を感じたものを○、8〜9人であるものを○−、7人以下であるものを×とした。
評価した結果を以下の表に示す。
Figure 2013067038
比較例1及び2は、床用化粧シートの表面に施される凹凸模様の平均粗さRzが60μm未満であり、床用化粧シートとしての浮造り感を十分に感じられなかった。
比較例3及び4は、床用化粧シートに第1表面保護層(ベースEB、下層)を備えておらず、耐傷性評価では傷が見られ、耐候性評価では白化等の劣化が見られた。
比較例5は、床用化粧シートに、粒子を含む第2表面保護層(トップEB、上層)を備えておらず、防滑性が十分でなかった。これは、第1表面保護層が粒子を含むものであったとしても、その後のエンボス加工によりその粒子がつぶされ、床用化粧シートにおいて防滑性が発現できないことを示すものである。そして、床用化粧シートの表面に施される凹凸模様の平均粗さRzが60μm以上であったとしても、第1表面保護層を形成した後にエンボス加工を施すので、防滑性を十分に発揮できないことを示すものである。
一方、実施例1〜4は、基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有し、前記第2表面保護層が最表面層である床用化粧シートにおいて、(1)前記床用化粧シートの表面に、凹凸模様が形成されており、(2)前記凹凸模様の平均粗さRzが、60μm以上であり、(3)前記第2表面保護層が、当該第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含むことにより、凹凸形状が大きく、浮造り調木目を備えることができ、且つ、耐傷性及び耐候性等の表面物性を維持しつつ、防滑性に優れます。
1. 裏面プライマー層
2. 基材シート
3. 絵柄模様層
4. 接着剤層
5. 透明性樹脂層
6. 第1プライマー層
7. 第1表面保護層
8. 第2プライマー層
9. 第2表面保護層
10. 粒子

Claims (8)

  1. 基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有し、前記第2表面保護層が最表面層である床用化粧シートであって、
    (1)前記床用化粧シートの表面に、凹凸模様が形成されており、
    (2)前記凹凸模様の平均粗さRzが、60μm以上であり、
    (3)前記第2表面保護層が、当該第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む、
    ことを特徴とする床用化粧シート。
  2. 前記第1表面保護層及び第2表面保護層が、電離放射線硬化型樹脂及び2液硬化型ウレタン系樹脂の少なくとも1種を含有する、請求項1に記載の床用化粧シート。
  3. 前記第1表面保護層と第2表面保護層との間に、第2プライマー層が形成されている、請求項1又は2に記載の床用化粧シート。
  4. 前記透明性樹脂層と前記第1表面保護層との間に、第1プライマー層が形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の床用化粧シート。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の床用化粧シートの基材シート側を被着材に貼り合わせてなる床用化粧材。
  6. 基材シート上に、少なくとも透明性樹脂層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有し、前記第2表面保護層が最表面層であり、表面に凹凸模様が形成されており、前記凹凸模様の平均粗さRzが60μm以上である床用化粧シートの製造方法であって、
    (1)基材シート上に、透明性樹脂層を積層する工程1、
    (2)前記透明性樹脂層上に、第1表面保護層を積層する工程2、
    (3)前記第1表面保護層のおもて面から、エンボス加工を施す工程3、及び
    (4)前記第1表面保護層上に、第2表面保護層の厚さよりも粒子径の大きい粒子を含む当該第2表面保護層を積層する工程4
    を順に含む、床用化粧シートの製造方法。
  7. 前記工程1の後に、前記透明性樹脂層と前記第1表面保護層との間に第1プライマー層を形成する工程、並びに
    前記工程3の後に、前記第1表面保護層と前記第2表面保護層との間に第2プライマー層を形成する工程、
    を更に含む請求項6に記載の床用化粧シートの製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載の製造方法により得られた床用化粧シートの基材シート側に、被着材に貼り合わせて化粧材を製造する方法。
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