JP5354077B2 - 親水性を有する化粧シートの製造方法 - Google Patents
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1.親水性を有する化粧シートの製造方法であって、
(1)熱可塑性樹脂からなる基材シートの表面に、最表面層が樹脂層となるように1又は2以上の層を積層する工程1と、工程1により得られる積層体を熱処理し、更に前記最表面層にコロナ放電処理する工程2とを有し、
(2)工程2における熱処理及びコロナ放電処理はインライン上で行われる
ことを特徴とする化粧シートの製造方法。
2.前記熱処理は、前記基材シートの融点の70〜120%の温度で行う、上記項1に記載の製造方法。
3.前記樹脂層は、電離放射線硬化型樹脂層又は2液硬化型ウレタン系樹脂層である、上記項1又は2に記載の製造方法。
4.前記熱処理終了から前記コロナ放電開始までの時間が60秒以内である、上記項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
5.前記樹脂層のおもて面からエンボス加工する工程を有する、上記項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
6.前記熱処理は、前記エンボス加工時の熱処理である、上記項5に記載の製造方法。
7.上記項1〜6のいずれかに記載の製造方法により得られる化粧シート。
8.上記項7に記載の化粧シートの前記基材シートと被着材とを貼着してなる化粧材。
1.化粧シートの製造方法
本発明の親水性を有する化粧シートの製造方法(以下「本発明の製造方法」)は、
(1)熱可塑性樹脂からなる基材シートの表面に、最表面層が樹脂層となるように1又は2以上の層を積層する工程1と、工程1により得られる積層体を熱処理し、更に前記最表面層にコロナ放電処理する工程2とを有し、
(2)工程2における熱処理及びコロナ放電処理はインライン上で行われる
ことを特徴とする。
工程1は、熱可塑性樹脂からなる基材シートの表面に、最表面層が樹脂層となるように1又は2以上の層を積層する。
基材シートとしてはポリプロピレン樹脂(融点:135〜165℃程度)を含有するものが好ましい。ポリプロピレン樹脂としては、ポリプロピレンを主成分とする単独重合体だけでなく、共重合体であってもよい。例えば、ホモポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、ブロックポリプロピレン樹脂、及び、ポリプロピレン結晶部を有し、且つプロピレン以外の炭素数2〜20のα−オレフィンが挙げられる。その他、エチレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1又はオクテン−1のコモノマーを15モル%以上含有するプロピレン−α−オレフィン共重合体等も挙げられる。
絵柄層は、化粧シートに所望の絵柄(意匠)を付与するものであり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
接着剤層は、絵柄層と透明性樹脂層との間に存在する。接着剤層で使用する接着剤は、絵柄層又は透明性樹脂層を構成する成分等に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂等を含む各種接着剤を使用できる。また、反応硬化タイプのほか、ホットメルトタイプ、電離放射線硬化タイプ、紫外線硬化タイプ等の接着剤でもよい。
透明性樹脂層は透明である限り着色されていてもよく、絵柄層が視認できる範囲内で半透明であってもよい。
透明性樹脂層の上には、透明性表面保護層が形成されている。本実施態様では透明性表面保護層が最表面の樹脂層であり、この樹脂層にコロナ放電処理を行う。
積層体は、透明性表面保護層側からエンボス模様を付与されていてもよい。
工程2は、工程1により得られる積層体を熱処理し、更に前記最表面層にコロナ放電処理する。本発明では、この熱処理とコロナ放電処理をインライン上で行う。
2.化粧材
本発明の化粧シートは、各種被着材と接合することにより、化粧材とできる。被着材の材質は特に限定されず、例えば、無機非金属系、金属系、木質系、プラスチック系等の材質が挙げられる。
(積層体の作製)
0.06mm厚の着色ポリプロピレン(基材シート:融点145℃)を用意した。基材シートの上に、絵柄模様層(2μm)を印刷により形成した。次に、絵柄模様層の上に0.08mm厚の透明性ポリプロピレン系樹脂フィルム(透明性樹脂層)を、ウレタン系ドライラミネート用接着剤を用いて接着した。透明性接着剤層の厚さは3μmであった。次に、透明性樹脂層の上に電子線硬化型透明性表面保護層(15μm)を形成した。表面保護層は電子線照射によって硬化させた。
(コロナ放電処理)
積層体を150℃に加熱して、透明性表面保護層側から深さ30μm程度の木目導管模様をエンボスした。次いで、インライン上(熱処理終了からコロナ放電処理までの時間:10秒)で電子線硬化型透明性表面保護層に5kwのコロナ放電処理を施した。照射直後の樹脂層の濡れ性は50dyne以上であった。
コロナ放電処理(及びコロナ放電処理のための加熱)を行わない以外は実施例1と同様にして化粧シートを作製した。
オフライン(熱処理終了からコロナ放電処理までの時間:90秒)でコロナ放電処理を行う以外は実施例1と同様にして化粧シートを作製した。
熱処理をすることなくコロナ放電処理を行う以外は実施例1と同様にして化粧シートを作製した。
(1)実施例・比較例で作製した化粧シートの最表面に食用油を付着させた後、続けて同条件で流水により除去した。
(2)実施例・比較例で作製した化粧シートを室内に6ヶ月放置し、その後最表面に食用油を付着させた後、続けて同条件で流水により除去した。
○:食用油は十分に除去できた。
×:食用油は除去することは困難であった。
(1)実施例・比較例で作製した化粧シートを屋外に6ヶ月間放置した。
(2)上記6ヶ月間放置した化粧シートを水洗後、更に屋外に6ヶ月間放置した。
○:汚れ付着は殆ど認められなかった。
△:汚れ付着が若干認められた。
×:汚れ付着が顕著に認められた。
Claims (7)
- 親水性を有する化粧シートの製造方法であって、
(1)熱可塑性樹脂からなる基材シートの表面に、最表面層が樹脂層となるように1又は2以上の層を積層する工程1と、工程1により得られる積層体を熱処理し、更に前記最表面層にコロナ放電処理する工程2とを有し、
(2)工程2における熱処理及びコロナ放電処理はインライン上で行われる
化粧シートの製造方法であって、
前記樹脂層のおもて面からエンボス加工する工程を有する、製造方法。 - 前記熱処理は、前記基材シートの融点の70〜120%の温度で行う、請求項1に記載の製造方法。
- 前記樹脂層は、電離放射線硬化型樹脂層又は2液硬化型ウレタン系樹脂層である、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記熱処理終了から前記コロナ放電開始までの時間が60秒以内である、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- 前記熱処理は、前記エンボス加工時の熱処理である、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法により得られる化粧シート。
- 請求項6に記載の化粧シートの前記基材シートと被着材とを貼着してなる化粧材。
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