JP5644318B2 - 床材用化粧シート - Google Patents
床材用化粧シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5644318B2 JP5644318B2 JP2010215121A JP2010215121A JP5644318B2 JP 5644318 B2 JP5644318 B2 JP 5644318B2 JP 2010215121 A JP2010215121 A JP 2010215121A JP 2010215121 A JP2010215121 A JP 2010215121A JP 5644318 B2 JP5644318 B2 JP 5644318B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin layer
- transparent resin
- transparent
- layer
- flooring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
Description
1. 基材シート上に、少なくとも透明性接着剤層、透明性樹脂層及び透明性表面保護層が順に積層されている床材用化粧シートであって、
(1)前記透明性樹脂層は厚さが200μm以上であり、前記透明性接着剤層側から第1透明性樹脂層及び第2透明性樹脂層の2層で構成されており、
(2)前記第1透明性樹脂層は、接着性樹脂層を含む2層で構成されており、当該2層は同時押し出し製膜により形成されており、
(3)前記接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン樹脂層であり、
(4)前記第1透明性樹脂層は、厚さが40〜120μmであり、
前記第2透明性樹脂層は、厚さが前記第1透明性樹脂層の厚さの7倍以下であり、且つ、80〜450μmであり、
(5)前記第1透明性樹脂層を前記同時押し出し製膜により形成した後に前記第2透明性樹脂層を積層する、
ことを特徴とする床材用化粧シート。
2. 前記透明性表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂層である、上記項1に記載の床材用化粧シート。
3. 上記項1又は2に記載の床材用化粧シートと被着材とを貼着してなる床用化粧材。
4. 基材シート上に、少なくとも透明性接着剤層、透明性樹脂層及び透明性表面保護層が順に積層されている床材用化粧シートの製造方法であって、前記床材用化粧シートは、以下の(1)〜(4):
(1)前記透明性樹脂層は厚さが200μm以上であり、前記透明性接着剤層側から第1透明性樹脂層及び第2透明性樹脂層の2層で構成されており、
(2)前記第1透明性樹脂層は、接着性樹脂層を含む2層で構成されており、
(3)前記接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン樹脂層であり、
(4)前記第1透明性樹脂層は、厚さが40〜120μmであり、
前記第2透明性樹脂層は、厚さが前記第1透明性樹脂層の厚さの7倍以下であり、且つ、80〜450μmである、
ことを満たし、以下の工程(i)〜(ii):
(i)前記透明性接着剤層上に、前記接着性樹脂層を含む2層で構成されている前記第1透明性樹脂層を同時押し出し製膜により形成する工程1、及び
(ii)前記第1透明性樹脂層上に、前記第2透明性樹脂層を積層する工程2、
を順に含むことを特徴とする、床材用化粧シートの製造方法。
5. 前記工程2に先立ち、前記第1透明性樹脂層を10〜80℃で12時間以上養生する工程を含む、上記項4に記載の床材用化粧シートの製造方法。
6. 前記工程2における前記第2透明性樹脂層の積層方法が、熱ラミネートする方法である、上記項4又は5に記載の床材用化粧シートの製造方法。
7. 前記透明性表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂層である、上記項4〜6のいずれに記載の床材用化粧シートの製造方法。
8. 上記項4〜7のいずれかに記載の床材用化粧シートの製造方法により得られた床材用化粧シートを被着材に貼着する工程を含む、床用化粧材の製造方法。
(1)前記透明性樹脂層は厚さが200μm以上であり、前記透明性接着剤層側から第1透明性樹脂層及び第2透明性樹脂層の2層で構成されており、
(2)前記第1透明性樹脂層は厚さが40〜120μmであり、前記第2透明性樹脂層は厚さが前記第1透明性樹脂層の厚さの7倍以下であり、前記第1透明性樹脂層は押し出し製膜により形成されていることを特徴とする。
基材シートは、その表面(おもて面)には絵柄模様層等が積層される。
絵柄模様層は、化粧シートに所望の絵柄(意匠)を付与するものであり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
透明性接着剤層は、絵柄模様層と透明性樹脂層との間に存在する。透明性接着剤層で使用する接着剤は、絵柄模様層又は透明性樹脂層を構成する成分等に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂等を含む各種接着剤を使用できる。また、反応硬化タイプのほか、ホットメルトタイプ、電離放射線硬化タイプ、紫外線硬化タイプ等の接着剤でもよい。
本発明の透明性樹脂層は、厚さが200μm以上(好ましくは300μm以上であって200〜500μm)であって、透明性樹脂層側から第1透明性樹脂層及び第2透明性樹脂層の2層で構成されたものを用いる。上記厚さの範囲内とすることにより、床材用化粧シートの良好な表面特性(例えば高摩耗性)が得られる。
透明性樹脂層の上には、透明性表面保護層が積層されている。
本発明の床材用化粧シートは、各種被着材と接合することにより、床用化粧材とできる。被着材の材質は特に限定されず、例えば、無機非金属系、金属系、木質系、プラスチック系等の材質が挙げられる。
2.絵柄模様層
3.透明性接着剤層
4.透明性樹脂層
4−1.第1透明性樹脂層
4−2.第2透明性樹脂層
5.透明性表面保護層
6.接着性樹脂層
(床材用化粧シートの作製)
(1)両面コロナ処理を施した厚さ80μmの基材シート(着色ポリエチレン)の表面に、2液硬化型のアクリル−ウレタン樹脂からなる印刷インキで絵柄印刷層を形成した。
(2)絵柄模様層の上に、ウレタン樹脂系接着剤を固形分量が3g/m2となるように塗工し、透明性接着剤層を形成した。
(3)Tダイ押出し機により、ポリプロピレンと、マレイン酸変性したポリプロピレン(接着性樹脂層成分)とを同時押し出し製膜することにより、接着性樹脂層(10μm)を含む第1透明性樹脂層を形成した。その後、40℃で12時間養生した。なお、第1透明性樹脂層の厚さは表1に示す通りとした。
(4)第1透明性樹脂層上に、ポリプロピレンをTダイ押出し機により押し出し製膜することにより、第2透明性樹脂層を熱ラミネートした。なお、第2透明性樹脂層の厚さは表1に示す通りとした。
(5)第2透明性樹脂層の表面にコロナ放電処理を施した後、コロナ放電処理面にアクリル−ウレタン系樹脂溶液をグラビア印刷法により固形分量が1g/m2となるように塗工して表面保護層形成用プライマー層を形成した。
(6)表面保護層形成用プライマー層の上に、ウレタンアクリレート系電子線硬化型樹脂をロールコート法により固形分が15g/m2となるように塗工・乾燥して未硬化の電子線硬化型樹脂層を形成した。その後、酸素濃度200ppmの環境下において、未硬化の電子線硬化型樹脂層に加速電圧125KeV、5Mradの条件で電子線を照射して樹脂硬化させて厚さ15μmの電子線硬化型樹脂層(透明性表面保護層)を形成した。
実施例及び比較例で作製した床材用化粧シートについて、
(1)耐摩耗性
(2)層間強度(常態)
(3)層間強度(環境試験後)
について調べた。結果を下記表1に示す。
(耐磨耗性)
JASフローリング磨耗A試験により耐磨耗性を調べた。具体的には、床材用化粧シートの柄取られ(つまり、絵柄模様層が削り取られる)がどの段階で生じるかを確認した。
(層間強度)
テンシロン試験機を用いて、25mm巾のサンプルを剥離スピード100mm/minにてT字剥離し、3回ずつ測定した。
(環境試験)
UVランプ(商品名「M04−L21WB/SUV」岩崎電気製)、ランプジャケット(商品名「WJ50−SUV」岩崎電気製)及び照度計(商品名「UVD−365PD」岩崎電機製)を備えた超促進耐候性試験装置(商品名「アイ スーパー UVテスター SUV−W131」岩崎電気製)を使用して環境試験を行った。
Claims (8)
- 基材シート上に、少なくとも透明性接着剤層、透明性樹脂層及び透明性表面保護層が順に積層されている床材用化粧シートであって、
(1)前記透明性樹脂層は厚さが200μm以上であり、前記透明性接着剤層側から第1透明性樹脂層及び第2透明性樹脂層の2層で構成されており、
(2)前記第1透明性樹脂層は、接着性樹脂層を含む2層で構成されており、当該2層は同時押し出し製膜により形成されており、
(3)前記接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン樹脂層であり、
(4)前記第1透明性樹脂層は、厚さが40〜120μmであり、
前記第2透明性樹脂層は、厚さが前記第1透明性樹脂層の厚さの7倍以下であり、且つ、80〜450μmであり、
(5)前記第1透明性樹脂層を前記同時押し出し製膜により形成した後に前記第2透明性樹脂層を積層する、
ことを特徴とする床材用化粧シート。 - 前記透明性表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂層である、請求項1に記載の床材用化粧シート。
- 請求項1又は2に記載の床材用化粧シートと被着材とを貼着してなる床用化粧材。
- 基材シート上に、少なくとも透明性接着剤層、透明性樹脂層及び透明性表面保護層が順に積層されている床材用化粧シートの製造方法であって、前記床材用化粧シートは、以下の(1)〜(4):
(1)前記透明性樹脂層は厚さが200μm以上であり、前記透明性接着剤層側から第1透明性樹脂層及び第2透明性樹脂層の2層で構成されており、
(2)前記第1透明性樹脂層は、接着性樹脂層を含む2層で構成されており、
(3)前記接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン樹脂層であり、
(4)前記第1透明性樹脂層は、厚さが40〜120μmであり、
前記第2透明性樹脂層は、厚さが前記第1透明性樹脂層の厚さの7倍以下であり、且つ、80〜450μmである、
ことを満たし、以下の工程(i)〜(ii):
(i)前記透明性接着剤層上に、前記接着性樹脂層を含む2層で構成されている前記第1透明性樹脂層を同時押し出し製膜により形成する工程1、及び
(ii)前記第1透明性樹脂層上に、前記第2透明性樹脂層を積層する工程2、
を順に含むことを特徴とする、床材用化粧シートの製造方法。 - 前記工程2に先立ち、前記第1透明性樹脂層を10〜80℃で12時間以上養生する工程を含む、請求項4に記載の床材用化粧シートの製造方法。
- 前記工程2における前記第2透明性樹脂層の積層方法が、熱ラミネートする方法である、請求項4又は5に記載の床材用化粧シートの製造方法。
- 前記透明性表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂層である、請求項4〜6のいずれに記載の床材用化粧シートの製造方法。
- 請求項4〜7のいずれかに記載の床材用化粧シートの製造方法により得られた床材用化粧シートを被着材に貼着する工程を含む、床用化粧材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010215121A JP5644318B2 (ja) | 2010-09-27 | 2010-09-27 | 床材用化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010215121A JP5644318B2 (ja) | 2010-09-27 | 2010-09-27 | 床材用化粧シート |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014187286A Division JP5794364B2 (ja) | 2014-09-16 | 2014-09-16 | 床材用化粧シートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012067552A JP2012067552A (ja) | 2012-04-05 |
JP5644318B2 true JP5644318B2 (ja) | 2014-12-24 |
Family
ID=46165124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010215121A Active JP5644318B2 (ja) | 2010-09-27 | 2010-09-27 | 床材用化粧シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5644318B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3451243B2 (ja) * | 2000-08-07 | 2003-09-29 | 住江織物株式会社 | ノンハロゲン系床材 |
JP4576254B2 (ja) * | 2005-02-04 | 2010-11-04 | 大日本印刷株式会社 | 建材用フィルム |
JP2006272930A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 耐擦傷性化粧シート |
JP5151107B2 (ja) * | 2006-09-27 | 2013-02-27 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シート |
-
2010
- 2010-09-27 JP JP2010215121A patent/JP5644318B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012067552A (ja) | 2012-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6278219B2 (ja) | 床用化粧シート及び床用化粧材 | |
JP4978362B2 (ja) | 化粧シート | |
JP4587692B2 (ja) | 床材用化粧シート及びそれを用いた床用化粧材 | |
JP5978668B2 (ja) | 床用化粧シート及び床用化粧材 | |
JP2006123512A (ja) | 耐衝撃性及び耐スクラッチ性に優れた床材用化粧シート | |
JP6308243B2 (ja) | コーティング剤 | |
JP5853816B2 (ja) | 床用化粧シート及び床用化粧材 | |
JP5353605B2 (ja) | 床材用化粧シート及びその製造方法 | |
JP6115247B2 (ja) | 化粧シート及びそれを用いた化粧材 | |
JP6191110B2 (ja) | 化粧シート | |
JP5700100B2 (ja) | 床材用化粧シート及び床用化粧材 | |
JP5691150B2 (ja) | 床材用化粧シート及び床用化粧材 | |
JP6051719B2 (ja) | 化粧シート及びその製造方法、並びにそれを用いた化粧板 | |
JP2010047016A (ja) | 化粧材 | |
JP5625295B2 (ja) | 化粧シート及び化粧材 | |
JP5176640B2 (ja) | 床材用化粧シート及び床用化粧材 | |
JP5794364B2 (ja) | 床材用化粧シートの製造方法 | |
JP5499430B2 (ja) | 床材用化粧シート及びその製造方法 | |
JP5699510B2 (ja) | 床用化粧材 | |
JP5644318B2 (ja) | 床材用化粧シート | |
JP5834715B2 (ja) | 転写シート、化粧シート及び化粧板 | |
JP5834716B2 (ja) | 転写シート、化粧シート及び化粧板 | |
KR20090100842A (ko) | 바닥재용 화장 시트 및 그의 제조 방법 | |
JP2005059307A (ja) | 硬化樹脂層付きシートの製造方法 | |
JP5120151B2 (ja) | 親水性を有する化粧シートの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130722 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140325 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140723 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140916 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141007 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141020 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5644318 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |