JP2013063616A - 抗アレルゲン性能を有する化粧シートの製造方法、及び転写シート - Google Patents

抗アレルゲン性能を有する化粧シートの製造方法、及び転写シート Download PDF

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Abstract

【課題】優れた抗アレルゲン性能を有する化粧シートを容易に提供すること。
【解決手段】基材シート、プライマー層、及び抗アレルゲン機能層を順に有する抗アレルゲン性化粧シートの製造方法であって、剥離シート上に硬化性樹脂と抗アレルゲン剤とを含む抗アレルゲン機能層用樹脂組成物の硬化物である抗アレルゲン機能層を有する転写シートを用いて、抗アレルゲン機能層を設けることを特徴とする抗アレルゲン性化粧シートの製造方法、及び転写シートである。
【選択図】図1

Description

本発明は、抗アレルゲン性能を有する化粧シートの製造方法、及び転写シートに関する。
近年、建築物の床材、壁材などの内外装用建材には、アレルギー疾患の原因となる、ダニや花粉などのアレルゲンを除去ないし不活性化するような抗アレルゲン性能を有することが求められている。このような抗アレルゲン性能が付与された建材としては、ジルコニウム塩からなる抗アレルゲン剤を、木材の素材や、合板などの木質素材などの表面に塗工した建築材料が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような建築材料では、抗アレルゲン剤を単に塗工処理したものであることから、剥離しやすく、耐久性が乏しいものであった。そこで、このような問題を解消するため、フェノール性水酸基を有する非水溶性高分子の抗アレルゲン剤を光重合性オリゴマーなどと混合した光硬化性樹脂組成物を木質系基材に塗布し、光硬化させた床材が開発されている(例えば、特許文献2参照)。また、抗アレルゲン剤が担持された無機化合物を含有する硬化性樹脂組成物により形成された塗膜を有する床材が開発されている(例えば、特許文献3及び4参照)。
ところで、特許文献3や4にも記載されるように、床材や内外装用建材に用いられる化粧シートは、層間密着性や耐傷性の向上などを目的としてプライマー層が設けられることが一般的である。しかし、プライマー層を介して抗アレルゲン剤を含有する樹脂塗膜を形成した場合、抗アレルゲン性能が低下するといった問題があった。この現象は、プライマー層を形成した後、該プライマー層が未硬化(半硬化)の状態で、その上に未硬化の抗アレルゲン剤を含有する樹脂組成物を塗布することにより、各層を形成する樹脂がその界面において混合し、化粧シートの最表面に存在する抗アレルゲン剤の量が減少するためであると推測される。
そこで、抗アレルゲン機能層の下層としてプライマー層を備えるとともに、優れた抗アレルゲン性能を有する化粧シートの製造方法が望まれている。
特開2001−212806号公報 特開2008−239721号公報 特開2010−173115号公報 特開2010−174075号公報
本発明は、優れた抗アレルゲン性能を有する化粧シートを容易に提供することを目的とするものである。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねたところ、下記の構成を有する化粧シートの製造方法、及び転写シートにより当該課題を解決できることを見出した。本発明の要旨は、以下のとおりである。
1.基材シート、プライマー層、及び抗アレルゲン機能層を順に有する抗アレルゲン性化粧シートの製造方法であって、剥離シート上に硬化性樹脂と抗アレルゲン剤とを含む抗アレルゲン機能層用樹脂組成物の硬化物である抗アレルゲン機能層を有する転写シートを用いて、抗アレルゲン機能層を設けることを特徴とする抗アレルゲン性化粧シートの製造方法。
2.剥離シート上に、硬化性樹脂と抗アレルゲン剤とを含む抗アレルゲン機能層用樹脂組成物の硬化物からなる抗アレルゲン機能層を有することを特徴とする転写シート。
本発明によれば、予め硬化させた抗アレルゲン機能層をプライマー層と積層させることにより、優れた抗アレルゲン性能を有する化粧シートを得ることができる。
また、プライマー層を構成する樹脂材料と抗アレルゲン剤の種類との組み合わせによっては、該材料同士の反応によって抗アレルゲン性能が低下する場合があったが、本発明においては予め硬化させた抗アレルゲン機能層をプライマー層と積層させることによってこのような反応を抑制し、抗アレルゲン性能を保持することができる。これにより、使用可能なプライマー層用の樹脂及び抗アレルゲン剤の種類や組み合わせの選択肢を広げることができる。
例えば、イソシアネート化合物を硬化剤として含む2液硬化型樹脂と、フェノール性水酸基を有する抗アレルゲン剤を組み合わせて使用した場合、従来の製造方法では該水酸基とイソシアネート化合物が反応することによって抗アレルゲン剤が失活する恐れがあったが、本発明によればこのような反応を抑制することができる。これにより、層間密着性、及び耐傷性などに優れる2液硬化型の樹脂からなるプライマー層と、フェノール性水酸基を含有する高性能な抗アレルゲン剤を、抗アレルゲン性能を損なうことなく組み合わせて使用できるため、優れた抗アレルゲン性能を有する化粧シートを得ることができる。
本発明の製造方法における抗アレルゲン機能層を設ける工程の一例を示す模式図である。 本発明の製造方法における抗アレルゲン機能層を設ける工程の一例を示す模式図である。 本発明の製造方法で得られる化粧シートの一例の断面を示す模式図である。 本発明の製造方法で得られる化粧シートの一例の断面を示す模式図である。 本発明の製造方法で得られる化粧シートの一例の断面を示す模式図である。
本発明の抗アレルゲン性化粧シートの製造方法は、基材シート、プライマー層、及び抗アレルゲン機能層を順に有する抗アレルゲン性化粧シートの製造方法であって、剥離シート、及び硬化性樹脂と抗アレルゲン剤とを含む抗アレルゲン機能層用樹脂組成物の硬化物である抗アレルゲン機能層を有する転写シートを用いることを特徴とするものである。
図1は、本発明の製造方法における抗アレルゲン機能層を設ける工程の一例を示す模式図である。図1に示されるように、本発明の化粧シートの製造方法は、抗アレルゲン機能層5を有する転写シート12と、基材シート1を含む被転写シート11とをプライマー層4を介して貼着することにより、基材シート1、プライマー層4、及び抗アレルゲン機能層5を順に有する、図3に示される抗アレルゲン性化粧シート10(以後、単に化粧シートと称する場合がある。)を得るものである。
また、本発明の化粧シートの製造方法は、図2に示されるように転写シート12側にプライマー層4を設けてもよい。図2は、本発明の製造方法における抗アレルゲン機能層5を設ける好ましい工程の一例を示し、図4に示される化粧シート10を得る工程を示す模式図である。具体的には、剥離シート13、抗アレルゲン機能層5、及びプライマー層4を順に有する転写シート12のプライマー層4側を、裏面プライマー層6、基材シート1a、印刷層2、接着剤層3、及び基材シート1bを順に有する被転写シート11の基材シート1b側に対向させて貼着することにより得られる。そして、得られた剥離シート付き化粧シート20より剥離シート13を剥離すると、図4に示される化粧シート10を得ることができる。
図2に示されるように、転写シート12側にプライマー層4を形成しておく場合は、まず剥離シート13上に抗アレルゲン機能層用樹脂組成物を塗布し、硬化させて抗アレルゲン機能層5を形成した後に、プライマー層4を形成することが肝要である。抗アレルゲン機能層用樹脂組成物が硬化する前にプライマー層4を形成すると、抗アレルゲン機能層用樹脂組成物とプライマー層形成用の樹脂組成物が界面で混合してしまい、転写後に表出する抗アレルゲン剤の量が減少してしまう恐れがあるからである。また、抗アレルゲン機能層用樹脂組成物中の抗アレルゲン剤と、プライマー層形成用の樹脂組成物との組み合わせによっては、該材料同士が反応を起こし、抗アレルゲン剤の機能を失活させてしまう場合がある。しかし、本発明においては、予め硬化させた抗アレルゲン機能層5をプライマー層4と積層させることにより、該反応を抑制することができる。
ここで、転写シート12と被転写シート11との貼着は、通常の転写法に基づいて行えばよく、140〜160℃程度に加熱して圧着するなどにより行えばよい。また、剥離シート13は、剥離しても剥離しなくてもよく、顧客の要望に応じて決定すればよい。例えば、剥離しない場合、図5に示されるように剥離シート13は化粧シート20の最表面に設けられることになり、保護シートとしての機能も果たすことになる。
以下、図2を例にして、転写シート、及び被転写シートの構成、及び製造方法について、順次説明する。
転写シート
転写シートは、剥離シート上に硬化性樹脂と抗アレルゲン剤とを含む抗アレルゲン機能層用樹脂組成物の硬化物である抗アレルゲン機能層を有するものである。
(剥離シート)
剥離シートとしては、通常転写シートに用いられる樹脂シートであれば特に制限はなく、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、エラストマー系樹脂などにより構成されるものが挙げられ、剥離性が良好である点から、ポリエステル系樹脂、特にポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。剥離フィルムの厚さとしては、取り扱いが容易であるとの観点から、25〜150μmの範囲が好ましく、さらに25〜75μmの範囲がより好ましい。
(抗アレルゲン機能層)
抗アレルゲン機能層は、本発明の製造方法により得られる化粧シートに抗アレルゲン性を付与するとともに、耐候性や耐汚染性に優れた耐久性を付与する層であり、該化粧シートの最表面に設けられる、抗アレルゲン剤を含む層である。抗アレルゲン機能層は、硬化性樹脂と抗アレルゲン剤とを含む抗アレルゲン機能層用樹脂組成物により形成される。
抗アレルゲン機能層の硬化後の厚さは通常5〜30μm程度であり、耐汚染性、耐傷性の観点から、好ましくは10〜20μmである。
硬化性樹脂としては、熱あるいは電離放射線の照射により硬化する樹脂であれば特に制限はない。本発明においては、電離放射線の照射により硬化する樹脂、すなわち電離放射線硬化性樹脂であることが好ましく、より好ましくは電子線の照射により硬化する電子線硬化性樹脂である。ここで電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋しうるエネルギー量子を有するものを意味し、通常紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線などの電磁波、α線、イオン線などの荷電粒子線も含むものである。
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、フェノール/ホルマリン樹脂、尿素樹脂、尿素/ホルマリン樹脂、メラミン樹脂、メラミン/ホルマリン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などが好ましく挙げられる。
電離放射線硬化性樹脂は、慣用されている重合性モノマー及び重合性オリゴマーないしはプレポリマーの中から適宜選択して用いることができる。
重合性モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレート系モノマーが好適であり、中でも多官能性(メタ)アクリレートモノマーが好ましい。多官能性(メタ)アクリレートモノマーとしては、分子内にエチレン性不飽和結合を2個以上有する(メタ)アクリレートモノマーであればよく、特に制限はない。これらの(メタ)アクリレートモノマーは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
次に、重合性オリゴマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つオリゴマー、例えばウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマーなどの(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましく挙げられ、これらのオリゴマーを1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ここで、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、例えば、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンプレポリマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。
エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーは、例えば比較的低分子量のビスフェノール型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂のオキシラン環に、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。また、このエポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマーを部分的に二塩基性カルボン酸無水物で変性したカルボキシル変性型のエポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマーを用いることもできる。
ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、例えば多価カルボン酸と多価アルコールの縮合によって得られる両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより、あるいは、多価カルボン酸にアルキレンオキシドを付加して得られるオリゴマーの末端の水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。
ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリエーテルポリオールの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。
また、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、これと共重合可能な、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルなどの官能基含有(メタ)アクリル系化合物、あるいは(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などのカルボン酸とを共重合してなるオリゴマーである。
上記の重合性オリゴマーは、水酸基、アミノ基、あるいはチオール基などの反応性官能基を有する(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましく、特にエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、水酸基を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、水酸基を有するポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましい。このような水酸基、アミノ基、あるいはチオール基などの反応性官能基を有する(メタ)アクリレートオリゴマーを用いると、該反応性官能基がプライマー層形成用の樹脂組成物中に含まれる化合物、例えば硬化剤として用いるイソシアネート化合物と反応することで、該化合物を失活させ、該化合物による抗アレルゲン剤の失活を抑制することができる。これにより、抗アレルゲン性能に優れた化粧シートを製造するという本発明の効果をさらに向上させることができる。
電離放射線硬化性樹脂は、一分子中に含まれるラジカル重合性不飽和基の数が好ましくは2〜10、より好ましくは4〜10、さらに好ましくは4〜8である、すなわち好ましくは2〜10官能、より好ましくは4〜10官能、さらに好ましくは4〜8官能のものである。ラジカル重合性不飽和基の数が上記範囲内であると、高い抗アレルゲン性、かつ耐候性や耐汚染性に優れた耐久性が得られる。
電離放射線硬化性樹脂の重量平均分子量(GPC法で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量)は、600〜5000程度のものが好ましく、より好ましくは600〜3000であり、さらに好ましくは600〜2200である。重量平均分子量が上記範囲内であると、優れた抗アレルゲン性とともに耐候性、耐汚染性も得られる。また、抗アレルゲン機能層用樹脂組成物が適度なチクソ性を有するので、抗アレルゲン機能層の形成が容易となる。
電離放射線硬化性樹脂として、上記した重合性オリゴマーなどとともに、その粘度を低下させるなどの目的で、単官能性もしくは上記したような多官能性(メタ)アクリレートモノマーを、本発明の目的を損なわない範囲で適宜併用することができる。これらの(メタ)アクリレートモノマーは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明で用いられる抗アレルゲン剤は、抗アレルゲン性能を発揮する剤であれば特に制限されない。好ましい抗アレルゲン剤としては、フェノール性水酸基を有するもの、すなわちフェノール化合物であり、該フェノール性水酸基が、アレルゲン性の物質を吸着するとともに不活性化させるように機能するものが挙げられる。このような抗アレルゲン剤としては、分子内に複数のフェノール性水酸基、すなわちベンゼン環やナフタレン環などの芳香環に結合した水酸基を有する有機化合物であるポリフェノール化合物で構成されるもの、例えば、ポリ(4−ビニルフェノール)やポリ(3,4,5−ヒドロキシ安息香酸ビニル)などのポリフェノール系の高分子が好ましく挙げられる。市販の抗アレルゲン剤としては、「マルカリンカー M(商品名)」(丸善石油化学株式会社)などを使用することができ、この抗アレルゲン剤は、ダニや花粉など種々のアレルゲンに対して有効に作用するものである。
また、ポリフェノール化合物が無機固体酸に担持されたものも好ましく挙げられる。このような態様において用いられるポリフェノール化合物としては、例えば、エピカテキン、ガロタンニン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどのカテキンと称される低分子量ポリフェノールや高分子量のタンニン酸などが、優れた抗アレルゲン性を有するとともに、工業的に容易にかつ安価に入手できる観点から好ましく挙げられる。ポリフェノール化合物は、上記したものを単独で、あるいは複数を組み合わせて用いることができる。これらのなかでも、タンニン酸が抗アレルゲン性の観点から好ましい。
無機固体酸は、無機物質であって、その表面に水素イオンを放出し、酸性を発現する酸点あるいは活性点を有するものである。例えば、H置換Y型ゼオライト、H置換ZSM−5型ゼオライトなどのゼオライト類、リン酸ジルコニウム、リン酸アルミニウム、リン酸スズ、リン酸セリウム、リン酸チタニウムなどのリン酸化合物類、アンチモン酸のほか、シリカアルミナ、シリカチタニア、シリカジルコニア、チタニアアルミナ、チタニアジルコニアなどの複合酸化物などが好ましく挙げられる。これらのなかでも、耐熱性に優れ、高い固体酸性を有する観点から、ゼオライト類、複合酸化物が好ましく、特に酸強度が強いリン酸ジルコニウムが好ましく、結晶系が層状構造を有する層状リン酸ジルコニウムが好ましい。
無機固体酸の形状は、粉末状、塊状、板状及び繊維状などが挙げられるが、取り扱いの点から粉末状であることが好ましい。粉末状の場合、その平均粒径は0.01〜50μmであることが好ましく、0.02〜20μmであることがより好ましい。平均粒径が上記範囲内であると、取り扱いが容易であり、優れた抗アレルゲン性を得る観点からも好ましい。
抗アレルゲン剤を無機固体酸に担持する方法としては、特に制限なく従来より知られる方法を採用することができる。例えば、所定の形状に成型した無機固体酸に、所望の抗アレルゲン剤水溶液を含浸させ、余分な水分を濾過または蒸発により除去し、乾燥した後、必要に応じて焼成する方法や、無機固体酸のヒドロゾルまたはスラリーに所望の抗アレルゲン剤の水溶液を加え、混練した後乾燥し、必要に応じて焼成する方法などが好ましく挙げられる。
本発明において、ポリフェノール化合物が無機固体酸に担持されたものを抗アレルゲン剤として用いる場合、ポリフェノール化合物と無機固体酸との重量比率は、10:90〜95:5が好ましく、より好ましくは20:80〜80:20であり、さらに好ましくは20:80〜40:60である。重量比率が上記範囲内であると、ポリフェノール化合物と無機固体酸との相乗効果により、とりわけ優れた抗アレルゲン性が得られる。このような抗アレルゲン剤は、市販品として入手も可能であり、例えば、ポリフェノール化合物とジルコニウム化合物とを組み合わせた「アレリムーブ(商品名)」(東亞合成株式会社製)などが市販品として挙げられる。
抗アレルゲン剤の配合量は、硬化性樹脂100質量部に対して、1〜30質量部であり、好ましくは3〜25質量部であり、より好ましくは8〜15質量部である。
抗アレルゲン機能層用樹脂組成物には、本発明の製造方法により得られる化粧シートを適用するものに対して要求される特性を満たすために、さらに、その他の添加剤として紫外線吸収剤、光安定剤、抗菌剤、耐摩耗剤、及び艶消し剤、あるいは沈降防止剤などの添加剤を含有させることができる。
紫外線吸収剤(UVA)は有害な紫外線を吸収し、抗アレルゲン性壁紙の長期耐候性、安定性を向上させる。本発明で用いられる紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾフェノン系など有機系紫外線吸収剤が好ましく挙げられ、紫外線吸収能が高く、また紫外線などの高エネルギーに対しても劣化しにくいトリアジン系がより好ましい。また、硬化性樹脂として電離放射線硬化性樹脂を用いる場合は、ブリードアウトを抑制するために、必要に応じて(メタ)アクリロイル基、ビニル基などのエチレン性二重結合含有官能基を有する電離放射線反応型紫外線吸収剤を用いてもよい。
紫外線吸収剤の含有量は、硬化性樹脂100質量部に対して、好ましくは0.1〜10質量部、より好ましくは0.1〜5質量部である。
光安定剤は、紫外線により生じる有害なフリーラジカルを効率良く捕捉することにより安定化するものである。光安定剤としては、ヒンダードアミン系の光安定剤が好ましく、硬化性樹脂として電離放射線硬化性樹脂を用いる場合は、(メタ)アクリロイル基、ビニル基などのエチレン性二重結合含有官能基を有する電離放射線反応型ヒンダードアミン系光安定剤が好ましい。このような光安定剤としては、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニルメタクリレートなどが挙げられる。
光安定剤の含有量は、硬化性樹脂100質量部に対して、好ましくは0.1〜10質量部、より好ましくは0.1〜5質量部である。
抗アレルゲン機能層用組成物には、抗菌性を付与するために、抗菌剤を配合することができる。抗菌剤としては担体が活性炭、活性アルミナ、シリカゲルなどの無機系吸着剤や、ゼオライト、リン酸ジルコニウムなどの無機化合物であり、当該担体に銀イオン又は銀イオンの他に銅イオン、亜鉛イオンを併用した少なくとも銀イオンを担持させたものが好ましく挙げられる。
抗アレルゲン機能層用組成物には、抗アレルゲン機能層表面の硬度を高め、耐傷性を向上するために、耐摩耗剤を配合することができる。このような耐摩耗剤としては、無機系充填剤としては、α−アルミナ、シリカなどの球状粒子が好ましく挙げられ、有機物系充填剤としては、架橋アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂ビーズが好ましく挙げられる。粒径は、通常膜厚の30〜100%程度であり、その配合量は、硬化性樹脂100質量部に対して1〜20重量部程度である。
抗アレルゲン機能層用組成物には、抗アレルゲン機能層表面の艶消しのため、いわゆる艶消し剤(マット剤)を配合することができる。艶消し剤としては、シリカ、ケイ酸カルシウムなどの無機質微粉末や、アクリル樹脂、ウレタン樹脂からなる有機フィラーなどが好ましく挙げられる。
艶消し剤の配合量としては、硬化性樹脂100質量部に対して、4〜30質量部であり、10〜20質量部であることがより好ましい。
また、抗アレルゲン機能層用組成物には、その性能を阻害しない範囲で、さらに各種添加剤を含有することができる。各種添加剤としては、例えば重合禁止剤、架橋剤、帯電防止剤、接着性向上剤、酸化防止剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤などが挙げられる。
なお、硬化性樹脂として紫外線硬化型樹脂を用いる場合には、光重合用開始剤を硬化型樹脂100質量部に対して、0.1〜5質量部程度添加することが望ましい。
(プライマー層)
プライマー層は、本発明の製造方法により得られる化粧シートにおいて、必須の層であり、基材シートと抗アレルゲン機能層との間の密着性を向上させ、さらに本発明で得られる化粧シートに耐傷性などの表面特性をも付与する層である。
プライマー層の厚さは、通常0.5〜10μm程度、好ましくは0.5〜5μmである。プライマー層の厚さが上記範囲内であると、優れた層間密着性や、耐傷性などの表面特性が得られる。
プライマー層を形成する樹脂材料としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレタン−アクリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂などの公知の材料が使用可能であり、特に制限はないが、層間密着性や、耐傷性などの表面特性の向上の観点から、主剤及び硬化剤としてイソシアネート化合物を含む2液硬化型樹脂組成物により形成することが好ましい。
2液硬化型樹脂組成物に含まれる主剤としては、イソシアネート硬化剤の存在により硬化するものであれば特に制限はない。主剤としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチルなどの(メタ)アクリル酸エステルと、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルなどのヒドロキシル基を有するモノマーとの付加重合によって得られるアクリルポリオールや、公知のジオール類、例えばエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類とアジピン酸、マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸などの二塩基酸、これらの酸エステルなどから選ばれる少なくとも一種との重縮合反応によって得られるポリエステルポリオール、あるいは、前記のジオール類とエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフランなどとの付加重合によって得られるポリエーテルポリオールなど、官能基として水酸基を有するポリオールが好ましく挙げられる。これらは単独又は複数種を混合して使用できる。なかでも、アクリルポリオールが、プライマー層と抗アレルゲン機能層との層間密着性の観点から、特に好適である。
硬化剤としては、例えば、メチレンビス(4,1−フェニレン)=ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート;1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートなどの脂肪族(ないしは脂環式)ポリイソシアネートなどのイソシアネート化合物が好ましく挙げられる。
また、上記のイソシアネート化合物のアダクト変性体、ビュレット変性体、イソシアヌレート変性体、ウレトンイミン変性体、ウレトジオン変性体、カルボジイミド変性体、弾性変性ポリイソシアネートなどのいわゆる変性ポリイソシアネートも、硬化剤として使用できる。
ここで、アダクト変性体とは、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油などの低分子活性水素含有化合物と、前記各種のイソシアネート化合物との反応物である。
また、弾性変性ポリイソシアネートとは、前記のイソシアネート化合物をモノマーとして用い、これに弾性を有する活性水素含有化合物をウレタン反応させることで、NCO末端のプレポリマーとしたものである。
イソシアネート化合物を弾性変性するために用いられる弾性を有する活性水素含有化合物としては、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリオレフィンポリオール、動植物系ポリオール又はこれらのコポリオールなどが挙げられる。
本発明においては、硬化剤を1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、主剤と硬化剤との使用割合は、通常質量比で100:1〜100:15の範囲で選定され、好ましくは100:2〜100:10の範囲であり、より好ましくは100:2〜100:8の範囲である。主剤と硬化剤との質量比が上記範囲内であると、優れた層間密着性が得られる。また、本発明においては、プライマー層においてイソシアネート硬化剤を用い、該硬化剤が主剤に対して過剰になった場合であっても、抗アレルゲン機能層を予め形成した後にプライマー層と積層することにより、該硬化剤と抗アレルゲン剤との反応による抗アレルゲン剤の失活を防止できるので、高い抗アレルゲン性能を得ることができる。
(離型層)
転写シートは、抗アレルゲン機能層を確実に被転写シートに設ける観点から、剥離シートと抗アレルゲン機能層との間に離型層を有することが好ましい。
厚みは0.1〜5μm程度が好ましい。
離型層には、メラミン樹脂系離型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型剤、セルロース樹脂系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオレフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤、アクリル樹脂系離型剤及びこれらの複合型離型剤などの離型剤が好ましく用いられる。これらのうち、抗アレルゲン機能層を剥離フィルムから確実に剥離させる観点から、メラミン樹脂系離型剤及びアクリル樹脂系離型剤、あるいはアクリル−メラミン系などのこれらを複合したものが好ましい。
メラミン樹脂系離型剤を用いる場合、該離型剤の硬化を促進するため、パラトルエンスルホン酸などのスルホン酸系酸触媒を使用することが好ましい。酸触媒の使用量は、メラミン樹脂系離型剤に含まれるメラミン樹脂の固形分に対して0.05〜3%程度が好ましく、0.05〜1%がより好ましい。また、離型剤の硬化を促進させるために、130〜170℃の加熱処理を30秒〜2分程度行うことが好ましい。
(転写シートの製造方法)
転写シートは、剥離シート上に、抗アレルゲン機能層用樹脂組成物を塗布し、硬化させて抗アレルゲン機能層を形成し、プライマー層を設ける場合は、その後、プライマー層形成用の樹脂組成物を塗布して製造する。
剥離シートへの抗アレルゲン機能層用樹脂組成物の塗布は、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコート、フローコーター、吹きつけ法、エアレススプレー法、エアスプレー法、刷毛塗り、コテ塗り、浸漬法、引き上げ法、ノズル法、巻取り法、流し法、盛り付け法、パッチング法などの公知の方式、好ましくはグラビアコートにより行う。
上記の抗アレルゲン機能層用樹脂組成物の塗布により形成した未硬化樹脂層を、加熱や電離放射線の照射などによって硬化することで、抗アレルゲン機能層が形成される。
加熱によって硬化を行う場合、加熱温度は使用する樹脂に応じて適宜決定される。
電離放射線として電子線を用いて硬化する場合、その加速電圧については、用いる樹脂や層の厚みに応じて適宜選定し得るが、通常加速電圧70〜300kV程度で未硬化樹脂層を硬化させることが好ましい。
照射線量は、電離放射線硬化型樹脂の架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜50kGy(1〜5Mrad)の範囲で選定される。
電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速器を用いることができる。
また、電離放射線として紫外線を用いる場合には、波長190〜380nmの紫外線を含むものを放射する。紫外線源としては特に制限はなく、例えば、高圧水銀灯、低圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク灯などが用いられる。
また、本発明において、抗アレルゲン機能層にはプライマー層との優れた層間密着性を得る観点から、コロナ処理やプラズマ処理などのいわゆる易接着性処理を施すことが好ましく、とりわけコロナ処理を施すことが好ましい。このコロナ処理などの易接着性処理は、抗アレルゲン機能層用樹脂組成物を硬化させて抗アレルゲン機能層を形成した後に行えばよい。
プライマー層は、プライマー層を形成する樹脂組成物を、上記の抗アレルゲン機能層用樹脂組成物と同じように、公知の印刷方法によって塗布することで形成できる。
プライマー層は、転写シートに形成する場合と、被転写シートに形成する場合とがあるが、いずれの場合もその形成方法は同じよい。
また、転写シートに離型層を設ける場合、離型層は、抗アレルゲン機能層用樹脂組成物を塗布する前に、上記の離型剤に必要な添加剤を加えたものを適当な溶剤に溶解又は分散して調製したインキを、上記の抗アレルゲン機能層用樹脂組成物と同じように、公知の印刷方法により塗布し、乾燥して形成すればよい。
被転写シート
被転写シートは、少なくとも基材シートを有することを必須とし、転写シートがプライマー層を有さない場合は、該被転写シートの最表面にプライマー層を有するシートである。被転写シートは、必要に応じて、印刷層、接着剤層、裏面プライマー層などの層を有する。
(基材シート)
基材シートとしては、熱可塑性樹脂からなる樹脂シートが好ましく挙げられ、熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂のようなポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂のほか、(メタ)アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂などが好ましく挙げられる。本発明の製造方法で得られる化粧シートを用いて床材を作製する場合には、これらの基材シートのうち、コスト及びシート柔軟性の点でポリオレフィン系樹脂が好ましく、耐傷つき性といったシートとしての強度が求められる場合には、ポリエステル系樹脂が好ましく、求められる用途に応じて使い分けられる。
また、基材シートとしては、図4や5に示されるように、二つ以上の樹脂シートを積層して得られる複層構成のシートを用いることもできる。この場合、二つ以上の樹脂シートに用いられる樹脂は同じでも異なっていてもよい。樹脂としてはポリオレフィン系樹脂が好ましく、その樹脂の組合せとしては、ポリエチレン−ポリエチレン、ポリエチレン−ポリプロピレン、あるいはポリプロピレン−ポリプロピレンの組合せが好ましい。また、これらの基材シートは着色されたものでも無着色のものでもよく、意匠性を向上させる観点から、いずれか一方が着色されたものであることが好ましい。
基材シートが複層構成をとる場合、二つ以上の基材シートをラミネートする際に、図4や5に示されるように、必要に応じて接着剤層を設けることができる。接着剤層に用いられる接着剤としては、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、アクリル/ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、セルロース系樹脂などの樹脂を用いた接着剤が好ましく挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で、あるいは2種以上の混合物として使用することができる。
基材シートの厚さは20〜300μmが加工性、柔軟性、強度の点で通常適用され、40〜200μm程度がより好ましく、40〜150μmがさらに好ましい。基材シートが複層構成のシートの場合、各層を構成する基材シートの厚さの合計が上記範囲内であることが好ましい。この場合、各層を構成する基材シート単独での厚さは、好ましくは10〜150μmであり、より好ましくは20〜100μmであり、さらに好ましくは20〜80μmであり、これらの基材シートの厚さは同じでも異なっていてもよい。
基材シートは、その表面にコロナ放電処理やプラズマ処理などのいわゆる易接着性処理がなされていてもよく、基材シートにアンカー層などの易接着層が設けられていてもよい。また、化粧シートを木質基板に貼り付けて化粧板とする際の、化粧シートと木質基板との接着性向上のため、基材シートの木質基板との接着面に、厚さ1〜5μm程度の裏面プライマー層を設けてもよい。裏面プライマー層の形成に用いる樹脂としては、上記のプライマー層の形成に用いる樹脂と同様の樹脂が使用できる。
(印刷層)
本発明の製造方法で用いられる被転写シートは、化粧シートの意匠性を向上させる目的で、所望により印刷層を有する。印刷層は、通常基材シートとプライマー層との間に設けられる。また、基材シートが上記した複層構成をとる場合、印刷層は、通常基材シート間に設けられる。
印刷層は、絵柄層及び/又はベタ層により構成され、種々の模様をインキと印刷機を使用して印刷することにより形成される。絵柄層の模様としては、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)などの岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様などがあり、これらを複合した寄木、パッチワークなどの模様もある。また、ベタ層は、全面にわたって被覆する一様均一な着色を施した層であり、意匠性を向上させる効果のほか、基材あるいは化粧シートを貼り合わせる基板を隠蔽する効果も有する。意匠性の向上の観点からは、絵柄層とベタ層とを設けることが好ましい。
また、絵柄層の印刷に用いるインキとしては、特に制限はなく、バインダーに、黄鉛、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、酸化チタン、紺青、カーボンブラック、紅柄などの無機顔料やジスアゾ系顔料、イソインドリノン、ポリアゾ系顔料、キナクリドン、フタロシアニンブルーなどの有機顔料、アルミニウム粉、銅粉、金属蒸着合成樹脂フィルムの微細断裁片、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔などのパール状光沢をもつ顔料などを混合したものが用いられる。
(被転写シートの製造方法)
被転写シートは、基材シートを複層構成とする場合は、例えば、一方の基材シートの裏面に裏面プライマー層を形成した後、該基材シートのおもて面に絵柄層を形成し、さらに接着剤層を形成した後に、他方の基材シートを積層して得られる。また、被転写シート側にプライマー層を設ける場合は、該他方の基材シートにプライマー層を形成する。
ここで、裏面プライマー層、絵柄層、接着剤層、及びプライマー層は、上記の抗アレルゲン機能層用樹脂組成物と同じように、公知の印刷方法により形成することができる。また、基材シート同士の積層は、押出ラミネーション、ドライラミネーション、ウェットラミネーション、サーマルラミネーションなどの方法により行うことができる。
本発明の製造方法により得られる化粧シートは、床材や壁材などへの適用、あるいは意匠性を考慮すると、化粧シート表面に、エンボス加工によるエンボス模様(図示せず)を施すこともできる。エンボス加工は、抗アレルゲン機能層面から、エンボス板で加熱加圧することのほか、種々の方法により形成することができる。エンボス模様の形状としては、制限はないが、化粧シートが適用される建材の特性に応じて形成される。
本発明の製造方法により得られる化粧シートは、基材シートの裏面(抗アレルゲン機能層を設ける面の反対側面)に、粘着剤を介してセパレータを設けることもできる。こうした構成とすることにより、セパレータを剥がして露出した面を被貼着物に貼着することができる。
化粧板
本発明の製造方法により得られる化粧シートは、基板と貼着して化粧板として用いることができる。基板は限定的でなく、公知の化粧板と同様のものを用いることができ、例えば、木質材料、金属、セラミックス、プラスチックス、ガラスなどが挙げられる。
木質基板としては、木質系の板としては、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピーなどの各種素材の突板、木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)などの木質材などが挙げられる。これらは単独で、または積層して用いることもできる。なお、木質基板には、木質板に限らず、紙粉入りのプラスチック板や、補強され強度を有する紙類も包含される。
また、化粧シートと基板とを貼り付けるために用いる接着剤としては、尿素系、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、イソシアネート系などの接着剤を用いることができ、単独であるいは任意混合した混合型接着剤として用いられる。接着剤には、必要に応じてタルク、炭酸カルシウム、クレー、チタン白などの無機質粉末、小麦粉、木粉、プラスチック粉、着色剤、防虫剤、防カビ剤などを添加混合して用いることができる。
接着剤は、スプレー、スプレッダー、バーコーターなどの塗布装置を用いて塗布すればよい。この接着剤は、一般に、接着剤は固形分を35〜80質量%とし、塗布量50〜300g/m2の範囲で基板表面に塗布される。
化粧シートの基板上への貼着は、通常、化粧シートの裏面に接着剤層を形成し、基板を貼着するか、基板の上に接着剤を塗布し、化粧シートを貼着するなどの方法による。貼着には、コールドプレス、ホットプレス、ロールプレス、ラミネーター、ラッピング、縁貼り機、真空プレスなどの貼着装置を用いることができる。
このようにして得られた化粧板は、任意切断して、表面や木口部にルーター、カッターなどの切削加工機を用いて溝加工、面取加工などの任意加飾を施すことができる。そして種々の用途、例えば、床材、壁材などの内装材や外装材として好適に用いられる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、この例によって何ら限定されるものではない。
(評価方法)
(1)層間密着性
各実施例及び比較例で作製された化粧シートについて、JIS K5400に準拠して、10マス×10マスの切り込みを入れた後、テープ剥離試験を100回実施して、試験後の化粧シート表面の変化について、以下の基準で評価した。
○ :剥離したマスの数が0〜2であった
△ :剥離したマスの数が3〜50であった
× :剥離したマスの数が51以上であった
(2)耐傷性(鉛筆硬度)
各実施例及び比較例で作製された化粧シートについて、JIS K5600−5−4に準拠して、鉛筆引っかき試験機を用いて、荷重750gの条件で鉛筆引っかき試験を行い、試験跡の化粧シートの表面の変化について、以下の基準で評価した。
○ :鉛筆硬度2B以上
△ :鉛筆硬度3B〜4B
× :鉛筆硬度5B以下
(3)抗アレルゲン性能
各実施例及び比較例で作製された化粧シートについて、ダニアレルゲン(「Derf1(商品名)」,和光純薬工業株式会社製)の水溶液を化粧シート上に400μl(ダニアレルゲンの初期濃度:50ng/mg)滴下して、24時間放置した後、該化粧シート上のダニアレルゲンを回収し、ダニアレルゲンの量を酵素免疫測定法(ELISA法)に準じて不活性化率を測定し、下記の基準で抗アレルゲン性を評価した。
○ :ダニアレルゲンの初期濃度からの不活性化率が50%以上のもの
△ :ダニアレルゲンの初期濃度からの不活性化率が20%以上50%未満のもの
× :ダニアレルゲンの初期濃度からの不活性化率が20%未満のもの
実施例1
剥離フィルム(「S50(商品名)」,東レ株式会社製,ポリエチレンテレフタレートフィルム,厚さ:50μm)上に、6官能ウレタンアクリレートオリゴマー(重量平均分子量:1400)100質量部に、ポリフェノール化合物がジルコニウム化合物に担持された抗アレルゲン剤(「アレリムーブZTP−170(商品名)」,東亞合成株式会社製,以後「ハイブリッドタイプ」と称する。)10質量部、及び艶消し剤(不定形シリカ,粒径:5μm)16質量部を含む抗アレルゲン機能層用樹脂組成物を塗布量15g/m2で塗布し、電子線(加速電圧:165kV,照射量:50kGy(5Mrad))を照射し、抗アレルゲン機能層用樹脂組成物を硬化させた後、その表面にコロナ処理を施して、抗アレルゲン機能層を得た。次いで、該抗アレルゲン機能層のコロナ処理を施した面に、アクリル系のプライマー層形成用の1液タイプの樹脂組成物(「化X(NT)(商品名)」,株式会社昭和インク工業所製)を塗布量1.5g/m2でグラビア印刷してプライマー層を形成して転写シートを得た。
基材シートとして、ポリオレフィン系樹脂シート(60μm透明ポリプロピレンに対し、80μmの厚みで着色ポリエチレンを押し出して形成)を用い、これを被転写シートとし、該被転写シートの透明ポリプロピレンと、転写シートのプライマー層とを対向させて、160℃に加熱しながらロール転写を行い、転写シートと被転写シートとを貼着し、剥離シートを剥離して、抗アレルゲン性化粧シートを得た。得られた化粧シートについて、上記の評価方法に基づき評価して、評価結果を第1表に示した。
実施例2
実施例1において、プライマー層形成用の樹脂組成物として、2液硬化型樹脂組成物(主剤として「E295タイプ(商品名)」(ポリエステルポリオール,大日精化株式会社製)を100質量部に対して、硬化剤(「C56(商品名)」,1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート,大日精化株式会社製)を15質量部添加したもの)を用いた以外は、実施例1と同様にして抗アレルゲン性化粧シートを得た。得られた化粧シートについて、上記の評価方法に基づき評価して、評価結果を第1表に示した。
実施例3
実施例1において、抗アレルゲン機能層にコロナ処理を施さなかった以外は、実施例1と同様にして、抗アレルゲン性化粧シートを得た。得られた化粧シートについて、上記の評価方法に基づき評価して、評価結果を第1表に示した。
実施例4
実施例2において、抗アレルゲン機能層にコロナ処理を施さなかった以外は、実施例2と同様にして、抗アレルゲン性化粧シートを得た。得られた化粧シートについて、上記の評価方法に基づき評価して、評価結果を第1表に示した。
実施例5
実施例1において、抗アレルゲン剤としてポリフェノール化合物(「マルカリンカーS−2P(商品名)」、丸善石油化学株式会社製、以後「有機タイプ」と称する)を用いた以外は、実施例1と同様にして抗アレルゲン性化粧シートを得た。得られた化粧シートについて、上記の評価方法に基づき評価して、評価結果を第1表に示した。
実施例6
実施例2において、抗アレルゲン剤として有機タイプを用いた以外は、実施例2と同様にして抗アレルゲン性化粧シートを得た。得られた化粧シートについて、上記の評価方法に基づき評価して、評価結果を第1表に示した。
実施例7
実施例3において、抗アレルゲン剤として有機タイプを用いた以外は、実施例3と同様にして抗アレルゲン性化粧シートを得た。得られた化粧シートについて、上記の評価方法に基づき評価して、評価結果を第1表に示した。
実施例8
実施例4において、抗アレルゲン剤として有機タイプを用いた以外は、実施例4と同様にして抗アレルゲン性化粧シートを得た。得られた化粧シートについて、上記の評価方法に基づき評価して、評価結果を第1表に示した。
比較例1
基材シートとして、ポリオレフィン系樹脂シート(60μm透明ポリプロピレンに対し、80μmの厚みで着色ポリエチレンを押し出して形成)を用い、プライマー層形成用の樹脂組成物として主剤(「EBRプライマー(商品名)」,アクリルウレタン共重合体,DICグラフィックス株式会社製)を100質量部に対し、硬化剤(「FG700(商品名)」,1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート,DICグラフィックス株式会社製)を5質量部添加したものを塗布量1.5g/m2でグラビア印刷し、実施例1で用いた抗アレルゲン機能層形成用樹脂組成物を塗布量15g/m2で塗布した。次いで、電子線(加速電圧:165kV,照射量:50kGy(5Mrad))を照射し、抗アレルゲン機能層用樹脂組成物を硬化させて、抗アレルゲン機能層を形成し、抗アレルゲン性化粧シートを得た。得られた化粧シートについて、上記の評価方法に基づき評価して、評価結果を第1表に示した。
比較例2
比較例1において、抗アレルゲン剤として有機タイプを用いた以外は、比較例1と同様にして抗アレルゲン性化粧シートを得た。得られた化粧シートについて、上記の評価方法に基づき評価して、評価結果を第1表に示した。
本発明の製造方法により、優れた抗アレルゲン性能を有する化粧シートを容易に得ることができる。このようにして得られた化粧シートは、例えば、床材、壁材などの内装材や外装材として好適に用いることができる。
1.基材シート
1a.基材シート
1b.基材シート
2.印刷層
3.接着剤層
4.プライマー層
5.抗アレルゲン機能層
6.裏面プライマー層
10.抗アレルゲン性化粧シート
11.被転写シート
12.転写シート
13.剥離シート
20.剥離シート付き抗アレルゲン性化粧シート

Claims (9)

  1. 基材シート、プライマー層、及び抗アレルゲン機能層を順に有する抗アレルゲン性化粧シートの製造方法であって、剥離シート上に硬化性樹脂と抗アレルゲン剤とを含む抗アレルゲン機能層用樹脂組成物の硬化物である抗アレルゲン機能層を有する転写シートを用いて、抗アレルゲン機能層を設けることを特徴とする抗アレルゲン性化粧シートの製造方法。
  2. 前記プライマー層を形成する樹脂組成物が、主剤と硬化剤としてイソシアネート化合物を含む2液硬化型樹脂組成物である請求項1に記載の化粧シートの製造方法。
  3. 前記抗アレルゲン剤が、フェノール性水酸基を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧シートの製造方法。
  4. 前記硬化性樹脂が、電離放射線硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シートの製造方法。
  5. 前記電離放射線硬化性樹脂が、電子線硬化性樹脂であることを特徴とする請求項4に記載の化粧シートの製造方法。
  6. 前記転写シートが、前記剥離シート上に硬化性樹脂と抗アレルゲン剤とを含む抗アレルゲン機能層用樹脂組成物を塗布し硬化させて抗アレルゲン機能層を形成し、該抗アレルゲン機能層上にプライマー層を設けて得られることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シートの製造方法。
  7. 前記転写シートにおける前記抗アレルゲン機能層上にコロナ処理を施すことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧シートの製造方法。
  8. 剥離シート上に、硬化性樹脂と抗アレルゲン剤とを含む抗アレルゲン機能層用樹脂組成物の硬化物からなる抗アレルゲン機能層を有することを特徴とする転写シート。
  9. 前記抗アレルゲン剤が、フェノール性水酸基を有するものである請求項8に記載の転写シート。
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