JP2013060781A - 壁面防水工法と防水壁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1止水リング32が、壁体12と断熱材44に押し潰されて、弾性皿部38の凹陥部40から押し出された止水材42が、調整パイプ26と断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込むので、この間隙の漏水を阻止する。さらに、第2止水リング34が、防水シート48とコンクリート壁62に押し潰されて、弾性皿部54の凹陥部56から押し出された止水材58が、防水シート48の透孔50の周辺と、この透孔50に近い調整パイプ26と断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込むので、この周辺の漏水を阻止する。また、断熱材44の貫通孔46の両端を第1止水リング32と第2止水リング34とが挟み込んでいるので、止水材が溢れて他の場所に逃げてしまうのを防止できる。
【選択図】図10
Description
地下施設の断熱性を向上させるために、コンクリート壁と山留め壁の間に断熱性のボード(断熱材)を挟み込む工法が開発された。断熱材は、四角形のボードであり、鉄棒を貫通させる貫通孔のみならず、ボードの境界も止水工事を必要とする。これには、堅牢で、かつ、高い水圧に対して十分に対応できる工法の開発が求められている。
上記の課題を解決するために、本発明は、既知の止水装置の特性を生かした堅牢で信頼性の高い壁面防水工法と防水壁を提供することを目的とする。
〈構成1〉
壁体12に断熱材44と防水シート48とを順に重ねて固定し、壁体12に固定したビット18の連結ネジ部22にビット連結部28を固定し前記断熱材44と防水シート48を貫通した調整パイプ26の他端側でコンクリート型枠60を支持し、前記防水シート48とコンクリート型枠60との間にコンクリート壁62を形成する工法であって、前記断熱材44には前記調整パイプ26を貫通させる貫通孔46が設けられ、前記ビット18には、第1止水リング32が装着され、この第1止水リング32には、前記ビット18の連結ネジ部22側を貫通させる中心孔36と、前記断熱材44に向かう面に凹陥部40を形成した弾性皿部38と、この凹陥部40に収容されて、前記断熱材44の貫通孔46周辺に密着する止水材42とが設けられ、前記第1止水リング32を、前記壁体12と前記断熱材44に押し潰されるように挟み込み、前記弾性皿部38の凹陥部40から押し出された前記止水材42を、前記ビット18に近い前記調整パイプ26と前記断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込ませ、前記防水シート48の透孔50から突き出た調整パイプ26には、第2止水リング34が装着され、この第2止水リング34には、前記調整パイプ26を貫通させる中心孔52と、前記防水シート48に向かう面に凹陥部56を形成した弾性皿部54と、この弾性皿部54に収容されて、前記防水シート48の透孔50周辺に密着する止水材58とが設けられ、前記第2止水リング34を、前記防水シート48と前記コンクリート壁62に押し潰されるように挟み込み、前記弾性皿部54の凹陥部56から押し出された前記止水材58を、前記防水シート48の透孔50の周辺と、この透孔50に近い前記調整パイプ26と前記断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込ませることを特徴とする壁面防水工法。
壁体12に断熱材44と防水シート48とを順に重ねて固定し、壁体12に固定したビット18の連結ネジ部22にビット連結部28を固定し前記断熱材44と防水シート48を貫通した調整パイプ26の他端側で支持したコンクリート型枠60と前記防水シート48との間に形成したコンクリート壁62を有する壁であって、前記断熱材44には前記調整パイプ26を貫通させる貫通孔46が設けられ、前記ビット18には、第1止水リング32が装着され、この第1止水リング32には、前記ビット18の連結ネジ部22側を貫通させる中心孔36と、前記断熱材44に向かう面に凹陥部40を形成した弾性皿部38と、この凹陥部40に収容されて、前記断熱材44の貫通孔46周辺に密着する止水材42とが設けられ、前記第1止水リング32は、前記壁体12と前記断熱材44に押し潰されるように挟み込まれ、前記弾性皿部38の凹陥部40から押し出された前記止水材42が、前記ビット18に近い前記調整パイプ26と前記断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込んだ状態にあり、前記防水シート48の透孔50から突き出た調整パイプ26には、第2止水リング34が装着され、この第2止水リング34には、前記調整パイプ26を貫通させる中心孔52と、前記防水シート48に向かう面に凹陥部56を形成した弾性皿部54と、この弾性皿部54に収容されて、前記防水シート48の透孔50周辺に密着する止水材58とが設けられ、前記第2止水リング34は、前記防水シート48と前記コンクリート壁62に押し潰されるように挟み込まれ、前記弾性皿部54の凹陥部56から押し出された前記止水材58が、前記防水シート48の透孔50の周辺と、この透孔50に近い前記調整パイプ26と前記断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込んだ状態にあることを特徴とする防水壁。
壁体12に板材と防水シート48とを順に重ねて固定し、壁体12に固定したビット18の連結ネジ部22にビット連結部28を固定し前記板材44と防水シート48を貫通した調整パイプ26の他端側でコンクリート型枠60を支持し、前記防水シート48とコンクリート型枠60との間にコンクリート壁62を形成する工法であって、前記板材44には前記調整パイプ26を貫通させる貫通孔46が設けられ、前記ビット18には、第1止水リング32が装着され、この第1止水リング32には、前記ビット18の連結ネジ部22側を貫通させる中心孔36と、前記断熱材44に向かう面に凹陥部40を形成した弾性皿部38と、この凹陥部40に収容されて、前記断熱材44の貫通孔46周辺に密着する止水材42とが設けられ、前記第1止水リング32を、前記壁体12と前記板材44に押し潰されるように挟み込み、前記弾性皿部38の凹陥部40から押し出された前記止水材42を、前記板材の貫通孔46周辺に密着させ、前記防水シート48の透孔50から突き出た調整パイプ26には、第2止水リング34が装着され、この第2止水リング34には、前記調整パイプ26を貫通させる中心孔52と、前記防水シート48に向かう面に凹陥部56を形成した弾性皿部54と、この弾性皿部54に収容されて、前記防水シート48の透孔50周辺に密着する止水材58とが設けられ、前記第2止水リング34を、前記防水シート48と前記コンクリート壁62に押し潰されるように挟み込み、前記弾性皿部54の凹陥部56から押し出された前記止水材58を、前記防水シート48の透孔50の周辺に密着させることを特徴とする壁面防水工法。
壁体12に板材と防水シート48とを順に重ねて固定し、壁体12に固定したビット18の連結ネジ部22にビット連結部28を固定し前記板材44と防水シート48を貫通した調整パイプ26の他端側でコンクリート型枠60を支持し、前記防水シート48とコンクリート型枠60との間にコンクリート壁62を形成した壁であって、前記板材44には前記調整パイプ26を貫通させる貫通孔46が設けられ、前記ビット18には、第1止水リング32が装着され、この第1止水リング32には、前記ビット18の連結ネジ部22側を貫通させる中心孔36と、前記断熱材44に向かう面に凹陥部40を形成した弾性皿部38と、この凹陥部40に収容されて、前記断熱材44の貫通孔46周辺に密着する止水材42とが設けられ、前記第1止水リング32は、前記壁体12と前記板材44に押し潰されるように挟み込まれ、前記弾性皿部38の凹陥部40から押し出された前記止水材42が、前記板材の貫通孔46周辺に密着しており、前記防水シート48の透孔50から突き出た調整パイプ26には、第2止水リング34が装着され、この第2止水リング34には、前記調整パイプ26を貫通させる中心孔52と、前記防水シート48に向かう面に凹陥部56を形成した弾性皿部54と、この弾性皿部54に収容されて、前記防水シート48の透孔50周辺に密着する止水材58とが設けられ、前記第2止水リング34は、前記防水シート48と前記コンクリート壁62に押し潰されるように挟み込まれ、前記弾性皿部54の凹陥部56から押し出された前記止水材58が、前記防水シート48の透孔50の周辺に密着していることを特徴とする防水壁。
構成2または4に記載の防水壁において、第1止水リング32は、凹陥部40が中心孔36に近づくほど深く中心孔36に近い部分に周縁部に比べて多量の止水材58が収容された構造のものであって、肉厚の薄い中心孔36に近い部分が押し潰された状態で、第1止水リング32が鋼材14と断熱材44の間に挟み込まれていることを特徴とする防水壁。
構成2または4に記載の防水壁において、第2止水リング34は、凹陥部56の深さがどの部分もほぼ一定で、中心孔52の軸に対して垂直な壁を構成する部分の肉厚T1を、中心孔52の軸に対して平行な壁を構成する部分の肉厚T2よりも大きくした構造のものであって、中心孔52の内径は、ビット18の工具掛け部24の外径に近い値に設定し、前記第2止水リング34が鋼材14と断熱材44の間に挟み込まれていることを特徴とする防水壁。
構成2または4に記載の防水壁において、第1止水リング32は、凹陥部40が中心孔36に近づくほど深く中心孔36に近い部分に周縁部に比べて多量の止水材58が収容された構造のものであって、肉厚の薄い中心孔36に近い部分が押し潰された状態で、第1止水リング32を防水シート48とコンクリート壁62の間に挟み込まれていることを特徴とする防水壁。
構成2または4に記載の防水壁において、第2止水リング34は、凹陥部56の深さがどの部分もほぼ一定で、中心孔52の軸に対して垂直な壁を構成する部分の肉厚T1を、中心孔52の軸に対して平行な壁を構成する部分の肉厚T2よりも大きくした構造のものであって、第2止水リング34を防水シート48とコンクリート壁62の間に挟み込まれていることを特徴とする防水壁。
第1止水リング32をビット18に装着するとき、ビット18の連結ネジ部22に付着した止水材42は、ビット18の連結ネジ部22と調整パイプ26のビット連結部28との間に流れ込んで、両者の間の漏水を阻止する。また、第1止水リング32が、壁体12と断熱材44に押し潰されて、前記弾性皿部38の凹陥部40から押し出された前記止水材42が、調整パイプ26と断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込むので、この間隙の漏水を阻止する。さらに、第2止水リング34が、防水シート48とコンクリート壁62に押し潰されて、弾性皿部54の凹陥部56から押し出された止水材58が、防水シート48の透孔50の周辺と、この透孔50に近い調整パイプ26と断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込むので、この間隙の漏水を阻止する。また、断熱材44の貫通孔46の両端を第1止水リング32と第2止水リング34とが挟み込んでいるので、止水材が溢れて他の場所に逃げてしまうのを防止できる。
〈構成3の効果〉
任意の板材についても、構成1と同様に第1止水リング32と第2止水リング34とで板材や防水シートの貫通孔を塞ぐことにより、貫通孔を通じての漏水を防止できる。
〈構成5の効果〉
止水材58を貫通孔46に十分圧入することができる。
〈構成6の効果〉
止水リング全体を変形させずに使用し、止水材58を必要なだけ、貫通孔46に圧入することができる。
〈構成7の効果〉
止水材58を貫通孔46に十分圧入することができる。
〈構成8の効果〉
止水リング全体を平均に止水材58とともに防水シート48に押しつけることができる。
(a)の壁体12は、例えば、地下施設施工の際に始めに設ける山留め壁である。H鋼等の鋼材14が打ち込まれている。この壁体12の内側に、断熱材44と防水シート48とを順に重ねて固定する。壁体12はの構造はこのほかに、例えば、金属板や木材を使用したものが考えられる。いずれも、ビット18を接続することができる構造のものであればよい。
図2に示すように、始めに、ビット18のタッピングネジ部20を鋼材14のタッピンク穴16にタップを立てるようにしてねじこむ。次に、第1止水リング32の弾性皿部38に設けた中心孔36に、ビット18の連結ネジ部22を通して装着する。このとき、止水材42が連結ネジ部22の外周面に十分な量だけ付着するように、第1止水リング32を中心孔36を中心に回転させながら装着する。図2(b)には、第1止水リング32の斜視図を示した。
図10の実施例では、鋼材14と断熱材44の間に第1止水リング32を挟み、防水シート48とコンクリート壁62の間に第2止水リング34を挟む例を説明をした。しかしながら、図1に示した第1止水リング32と第2止水リング34は、それぞれその形状と用い方の選択によって、格別の効果を奏する。以下、その例を説明する。
図の(a)に示すように、第1止水リング32は圧力を受けると、(b)に示すように、肉厚の薄い中心孔36に近い部分が押し潰されて、中心孔36とその周辺の止水材42が押し出される。一方、(c)に示した第2止水リング34は、中心孔52の軸に対して垂直な壁を構成する部分の肉厚T1を、中心孔52の軸に対して平行な壁を構成する部分の肉厚T2よりも大きくしているので、(d)に示すように、肉厚T2の部分が平均に潰れやすい。
2 壁体
3 鋼材
4 タッピンク穴
5 ビット
6 タッピングネジ部
7 連結ネジ部
8 工具掛け部
9 調整パイプ
10 ビット連結部
11 型枠支持材連結部
12 第1止水リング
13 第2止水リング
14 中心孔
15 弾性皿部
16 凹陥部
17 止水材
18 断熱材
19 貫通孔
20 防水シート
21 透孔
22 中心孔
23 弾性皿部
24 凹陥部
25 止水材
26 コンクリート型枠
27 コンクリート壁
28 型枠支持材
Claims (8)
- 壁体12に断熱材44と防水シート48とを順に重ねて固定し、壁体12に固定したビット18の連結ネジ部22にビット連結部28を固定し前記断熱材44と防水シート48を貫通した調整パイプ26の他端側でコンクリート型枠60を支持し、前記防水シート48とコンクリート型枠60との間にコンクリート壁62を形成する工法であって、
前記断熱材44には前記調整パイプ26を貫通させる貫通孔46が設けられ、前記ビット18には、第1止水リング32が装着され、この第1止水リング32には、前記ビット18の連結ネジ部22側を貫通させる中心孔36と、前記断熱材44に向かう面に凹陥部40を形成した弾性皿部38と、この凹陥部40に収容されて、前記断熱材44の貫通孔46周辺に密着する止水材42とが設けられ、
前記第1止水リング32を、前記壁体12と前記断熱材44に押し潰されるように挟み込み、前記弾性皿部38の凹陥部40から押し出された前記止水材42を、前記ビット18に近い前記調整パイプ26と前記断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込ませ、
前記防水シート48の透孔50から突き出た調整パイプ26には、第2止水リング34が装着され、この第2止水リング34には、前記調整パイプ26を貫通させる中心孔52と、前記防水シート48に向かう面に凹陥部56を形成した弾性皿部54と、この弾性皿部54に収容されて、前記防水シート48の透孔50周辺に密着する止水材58とが設けられ、
前記第2止水リング34を、前記防水シート48と前記コンクリート壁62に押し潰されるように挟み込み、前記弾性皿部54の凹陥部56から押し出された前記止水材58を、前記防水シート48の透孔50の周辺と、この透孔50に近い前記調整パイプ26と前記断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込ませることを特徴とする壁面防水工法。 - 壁体12に断熱材44と防水シート48とを順に重ねて固定し、壁体12に固定したビット18の連結ネジ部22にビット連結部28を固定し前記断熱材44と防水シート48を貫通した調整パイプ26の他端側で支持したコンクリート型枠60と前記防水シート48との間に形成したコンクリート壁62を有する壁であって、
前記断熱材44には前記調整パイプ26を貫通させる貫通孔46が設けられ、前記ビット18には、第1止水リング32が装着され、この第1止水リング32には、前記ビット18の連結ネジ部22側を貫通させる中心孔36と、前記断熱材44に向かう面に凹陥部40を形成した弾性皿部38と、この凹陥部40に収容されて、前記断熱材44の貫通孔46周辺に密着する止水材42とが設けられ、
前記第1止水リング32は、前記壁体12と前記断熱材44に押し潰されるように挟み込まれ、前記弾性皿部38の凹陥部40から押し出された前記止水材42が、前記ビット18に近い前記調整パイプ26と前記断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込んだ状態にあり、
前記防水シート48の透孔50から突き出た調整パイプ26には、第2止水リング34が装着され、この第2止水リング34には、前記調整パイプ26を貫通させる中心孔52と、前記防水シート48に向かう面に凹陥部56を形成した弾性皿部54と、この弾性皿部54に収容されて、前記防水シート48の透孔50周辺に密着する止水材58とが設けられ、
前記第2止水リング34は、前記防水シート48と前記コンクリート壁62に押し潰されるように挟み込まれ、前記弾性皿部54の凹陥部56から押し出された前記止水材58が、前記防水シート48の透孔50の周辺と、この透孔50に近い前記調整パイプ26と前記断熱材44の貫通孔46との間隙に流れ込んだ状態にあることを特徴とする防水壁。 - 壁体12に板材と防水シート48とを順に重ねて固定し、壁体12に固定したビット18の連結ネジ部22にビット連結部28を固定し前記板材44と防水シート48を貫通した調整パイプ26の他端側でコンクリート型枠60を支持し、前記防水シート48とコンクリート型枠60との間にコンクリート壁62を形成する工法であって、
前記板材44には前記調整パイプ26を貫通させる貫通孔46が設けられ、前記ビット18には、第1止水リング32が装着され、この第1止水リング32には、前記ビット18の連結ネジ部22側を貫通させる中心孔36と、前記断熱材44に向かう面に凹陥部40を形成した弾性皿部38と、この凹陥部40に収容されて、前記断熱材44の貫通孔46周辺に密着する止水材42とが設けられ、
前記第1止水リング32を、前記壁体12と前記板材44に押し潰されるように挟み込み、前記弾性皿部38の凹陥部40から押し出された前記止水材42を、前記板材の貫通孔46周辺に密着させ、
前記防水シート48の透孔50から突き出た調整パイプ26には、第2止水リング34が装着され、この第2止水リング34には、前記調整パイプ26を貫通させる中心孔52と、前記防水シート48に向かう面に凹陥部56を形成した弾性皿部54と、この弾性皿部54に収容されて、前記防水シート48の透孔50周辺に密着する止水材58とが設けられ、
前記第2止水リング34を、前記防水シート48と前記コンクリート壁62に押し潰されるように挟み込み、前記弾性皿部54の凹陥部56から押し出された前記止水材58を、前記防水シート48の透孔50の周辺に密着させることを特徴とする壁面防水工法。 - 壁体12に板材と防水シート48とを順に重ねて固定し、壁体12に固定したビット18の連結ネジ部22にビット連結部28を固定し前記板材44と防水シート48を貫通した調整パイプ26の他端側でコンクリート型枠60を支持し、前記防水シート48とコンクリート型枠60との間にコンクリート壁62を形成した壁であって、
前記板材44には前記調整パイプ26を貫通させる貫通孔46が設けられ、前記ビット18には、第1止水リング32が装着され、この第1止水リング32には、前記ビット18の連結ネジ部22側を貫通させる中心孔36と、前記断熱材44に向かう面に凹陥部40を形成した弾性皿部38と、この凹陥部40に収容されて、前記断熱材44の貫通孔46周辺に密着する止水材42とが設けられ、
前記第1止水リング32は、前記壁体12と前記板材44に押し潰されるように挟み込まれ、前記弾性皿部38の凹陥部40から押し出された前記止水材42が、前記板材の貫通孔46周辺に密着しており、
前記防水シート48の透孔50から突き出た調整パイプ26には、第2止水リング34が装着され、この第2止水リング34には、前記調整パイプ26を貫通させる中心孔52と、前記防水シート48に向かう面に凹陥部56を形成した弾性皿部54と、この弾性皿部54に収容されて、前記防水シート48の透孔50周辺に密着する止水材58とが設けられ、
前記第2止水リング34は、前記防水シート48と前記コンクリート壁62に押し潰されるように挟み込まれ、前記弾性皿部54の凹陥部56から押し出された前記止水材58が、前記防水シート48の透孔50の周辺に密着していることを特徴とする防水壁。 - 請求項2または4に記載の防水壁において、
第1止水リング32は、凹陥部40が中心孔36に近づくほど深く中心孔36に近い部分に周縁部に比べて多量の止水材58が収容された構造のものであって、肉厚の薄い中心孔36に近い部分が押し潰された状態で、第1止水リング32が鋼材14と断熱材44の間に挟み込まれていることを特徴とする防水壁。 - 請求項2または4に記載の防水壁において、
第2止水リング34は、凹陥部56の深さがどの部分もほぼ一定で、中心孔52の軸に対して垂直な壁を構成する部分の肉厚T1を、中心孔52の軸に対して平行な壁を構成する部分の肉厚T2よりも大きくした構造のものであって、中心孔52の内径は、ビット18の工具掛け部24の外径に近い値に設定し、前記第2止水リング34が鋼材14と断熱材44の間に挟み込まれていることを特徴とする防水壁。 - 請求項2または4に記載の防水壁において、
第1止水リング32は、凹陥部40が中心孔36に近づくほど深く中心孔36に近い部分に周縁部に比べて多量の止水材58が収容された構造のものであって、肉厚の薄い中心孔36に近い部分が押し潰された状態で、第1止水リング32を防水シート48とコンクリート壁62の間に挟み込まれていることを特徴とする防水壁。 - 請求項2または4に記載の防水壁において、
第2止水リング34は、凹陥部56の深さがどの部分もほぼ一定で、中心孔52の軸に対して垂直な壁を構成する部分の肉厚T1を、中心孔52の軸に対して平行な壁を構成する部分の肉厚T2よりも大きくした構造のものであって、第2止水リング34を防水シート48とコンクリート壁62の間に挟み込まれていることを特徴とする防水壁。
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