JP2013060699A - ユニット建物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユニット建物は、離間して対向配置された複数の下階の建物ユニット1A、1Aと、前記複数の下階の建物ユニット1A、1A間の空間を跨いで、前記複数の下階の建物ユニット1A、1A上に配置されている上階の建物ユニット1Bと、この上階の建物ユニット1Bと前記下階の建物ユニット1A、1A上に設けられている、所定の屋根勾配を有する屋根1Cと、前記下階の建物ユニット上に所定間隔で複数設けられて、前記屋根1Cの軒先部を支持する屋根束と、を備える。
【選択図】図1
Description
そのため、図8に示す1階建ての場合は1つの小屋ユニット230に対して3つの建物ユニットが必要であり、また、2階建ての場合は1つの小屋ユニット230に対して6つの建物ユニット220が必要であった。
離間して対向配置された複数の下階の建物ユニット1A、1Aと、
前記複数の下階の建物ユニット1A、1A間の空間を跨いで、前記複数の下階の建物ユニット1A、1A上に配置されている上階の建物ユニット1Bと、
この上階の建物ユニット1Bと前記下階の建物ユニット1A、1A上に設けられている、所定の屋根勾配を有する屋根1Cと、
前記下階の建物ユニット上に所定間隔で複数設けられて、前記屋根1Cの軒先部を支持する屋根束と、
を備えていることを特徴とする。
また、前記下階の建物ユニット上に所定間隔で複数設けられて、前記所定の屋根勾配を有する屋根の軒先部を支持する屋根束を備えているので、従来の小屋ユニットに代えて上階の建物ユニット1Bを使用したことに起因して屋根の位置が高くなっても、屋根の軒先部を屋根束によって支持できる。したがって、小屋ユニットで使用していた所定の屋根勾配を有する屋根をそのまま使用することができる。
請求項1に記載のユニット建物100a、100bにおいて、
平側に面する前記下階の建物ユニット1A、1Aの上端部に鉛直構面17が設けられ、この鉛直構面17は前記複数の屋根束12、12と、少なくとも1組の隣り合う前記屋根束12、12同士を連結する鉛直ブレース14を有する
ことを特徴とする。
請求項2に記載のユニット建物100a、100bにおいて、
前記鉛直ブレース14は、建物の平側の面の両側端部にそれぞれ配置されている隣り合う屋根束12同士を連結している
ことを特徴とする。
請求項3に記載のユニット建物100a、100bにおいて、
前記屋根1Cは、複数の屋根パネル1C1〜1C4を接合することによって構成され、
前記屋根束12は、前記屋根パネル1C1〜1C4の接合部を支持している
ことを特徴とする。
請求項4に記載のユニット建物100a、100bにおいて、
請求項1〜4のいずれかに記載のユニット建物において、
前記下階の建物ユニットおよび前記上階の建物ユニットの各々は、複数本の柱と、これらの柱の上端間どうしを接合する複数本の天井梁と、前記柱の下端間どうしを接合する複数本の床梁とで骨組みが形成され、
前記空間に面する前記下階の建物ユニットの柱上に前記上階の建物ユニットの柱が配置されている
ことを特徴とする。
図1〜図5を参照して、本実施の形態におけるユニット建物について説明する。
また、4本の天井梁3は、2本の長辺天井梁3aおよび長辺天井梁3aより短い2本の短辺天井梁3bによって構成されている。4本の床梁4は2本の長辺床梁4aおよび長辺床梁4aより短い2本の短辺床梁4bによって構成されている。なお、柱2は正方形筒状に形成されており、天井梁3と床梁4は、それぞれ断面コ字型に形成されている。
2本の長辺床梁4a、4aには、複数の根太7が架設されており、該根太7は長辺床梁4aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら根太7の上面には床板8が固定されている。
なお、柱2の上端部の柱頭接合部材9に天井梁3の端部が接合され、柱2の下端部の柱脚接合部材10に床梁4の端部が接合されている。また、上階の建物ユニット1Bの柱の下端部が配置されている柱頭接合部材9の上端部にはピン11が設けられている。
このような切妻屋根の軒先部は鉛直構面17によって下方から支持されている。この鉛直構面17は下階の建物ユニット1Aの上端部に設けられたものであり、骨組と、この骨組の外側に取り付けられた図示しない外壁とから構成されている。前記骨組は、下階の建物ユニット1Aの上端部に左右に間隔を隔てて立設された複数(例えば6本)の屋根束12と、建物ユニット1Aの上端部の両側にそれぞれ位置する隣り合う屋根束12,12同士を連結する鉛直ブレース14とから構成されている。
前記屋根束12の上端部は、前記屋根パネル1C1〜1C4の接合部に金物15を用いて接合されており、これによって、屋根束12は屋根パネル1C1〜1C4の接合部を下方から支持している。
前記外壁は、例えば、窯業系の外壁材で構成されており、下階の建物ユニット1Aに設けられている外壁が延設されたものである。
図1に示す例では、前記下階の建物ユニット1Aの柱2と前記上階の建物ユニット1Bの柱2が一直線になるように配置されている。しかし、これに限らず、前記上階の建物ユニット1Bの左右の柱2が前記下階の建物ユニット1Aの柱2より内側(天井梁3側)に少しずれるように上階の建物ユニット1Bを作成し、設置してもよい。これにより、上階の建物ユニット内の空間を広くすることができる。この場合は、所定の屋根勾配にするために屋根束12を高くする必要がある。
また、従来と同じ間隔で下階の建物ユニット1Aを配置した場合、従来の上階の建物ユニットに比して長い天井梁3と床梁4を有する上階の建物ユニット1Bを使用し、離間して配置された前記下階の建物ユニット1A、1A間の空間に面する前記下階の建物ユニット1A、1Aの柱2上に前記上階の建物ユニット1Bの柱2が配置されている。また、従来と同じ大きさの上階の建物ユニット1Aを配置した場合、従来の下階の建物ユニットの間隔に比して狭く前記下階の建物ユニット1A、1Aを配置し、離間して配置された前記下階の建物ユニット1A、1A間の空間に面する前記下階の建物ユニット1A、1Aの柱2上に前記上階の建物ユニット1Bの柱2が配置されている。この場合も、所定の屋根勾配にするために屋根束12の高さを調整する必要がある。
そして、前記複数の下階の建物ユニット1A、1Aの上端部の天井梁3,3と前記上階の建物ユニット1Bの下端部の床梁4,4とは、前記シアープレート20を介してボルト21とナット22でボルト結合されている。
なお、図1(c)に示すように、シアープレート20と下階の建物ユニット1Aの天井梁3をボルト結合した後、矩形枠状に配置された芯材と、この上面側に貼着された面材とから構成される矩形枠状の床パネル30を設置してもよい。この場合は、床パネル30の矩形枠状の芯材に切り欠け30aを設け、シアープレート20とボルト21と干渉しないように構成する。床パネル30を使用することで、上階の空間を広くすることができる。
そして、前記シアープレート20の一方の端部が前記下階の建物ユニット1Aの前記天井梁3の端部にボルト21とナット22でボルト結合されているとともに、前記シアープレート20の他方の端部が前記上階の建物ユニット1Bの前記床梁4の端部にボルト21とナット22でボルト結合されている。すなわち、断面コ字形の天井梁3の上フランジに形成されたボルト挿通孔に下方からボルト21を挿通し、さらに当該ボルト21をシアープレート20の孔20aに通したうえで、このボルト21にナット22を螺合して締め付けることによって、シアープレート20の一方の端部が天井梁3の端部にボルト結合されている。また、シアープレート20の他方の端部の孔20aに上方からボルト21を挿通し、さらに当該ボルト21を断面コ字形の床梁4の下フランジに形成されたボルト挿通孔に通したうえで、このボルト21にナット22を螺合して締め付けることによって、シアープレート20の他方の端部が床梁4の端部にボルト結合されている。
なお、シアープレート20の端部をそれぞれ下階の建物ユニット1Aと上階の建物ユニット1Bにボルト結合する場合、シアープレート20の一方の端部を、下階の建物ユニット1Aの柱頭接合部材9にボルト21とナット22でボルト結合し、シアープレート20の他方の端部を、上階の建物ユニット1Bの柱脚接合部材10にボルト21とナット22でボルト結合してもよい。この場合、シアープレート20を短くできるという利点がある。
また、シアープレート20の端部をそれぞれ下階の建物ユニット1Aと上階の建物ユニット1Bにボルト結合する場合、シアープレート20の一方の端部を、天井梁3および柱頭接合部材9の双方にボルト結合し、シアープレート20の他方の端部を、床梁4および柱脚接合部材10の双方にボルト結合してもよい。この場合、結合強度が高まるという利点がある。
図1に示す建物は、2階立てのユニット建物100aについて説明した。しかし、これに限らず、図2に示すように、3階建てのユニット建物100bの下階では、基礎110上に1階の複数の建物ユニット1A、1Aが離間して対向配置され、基礎110と複数の建物ユニット1A、1Aとが基礎110に埋め込まれたアンカーボルト(図示せず)によりボルト接合され、前記複数の建物ユニット1A、1A上に2階の複数の建物ユニット1A、1Aが離間して対向配置されている。3階建てのユニット建物100bの上階では、1階および2階の複数の建物ユニット1A、1A間の空間を跨いで、2階の建物ユニット1A上に上階の建物ユニット1Bが配置され、2階の建物ユニット1Aと上階の建物ユニット1Bとがボルト接合されているよう構成してもよい。なお、変形例においては、上記実施の形態と同じ部材には同一の符号を付し、説明を省略する。
1B 上階の建物ユニット
1C 屋根
2 柱
3 天井梁
4 床梁
5 天井小梁
6 天井板
7 根太
8 床板
9 柱頭接合部材
10 柱脚接合部材
11 ピン
12 屋根束
14 鉛直ブレース
20 シアープレート
30 床パネル
100a、100b ユニット建物
110 基礎
Claims (5)
- 離間して対向配置された複数の下階の建物ユニットと、
前記複数の下階の建物ユニット間の空間を跨いで、前記複数の下階の建物ユニット上に配置されている上階の建物ユニットと、
この上階の建物ユニットと前記下階の建物ユニット上に設けられている、所定の屋根勾配を有する屋根と、
前記下階の建物ユニット上に所定間隔で複数設けられて、前記屋根の軒先部を支持する屋根束と、
を備えていることを特徴とするユニット建物。 - 請求項1に記載のユニット建物において、
平側に面する前記下階の建物ユニットの上端部に鉛直構面が設けられ、この鉛直構面は前記複数の屋根束と、少なくとも1組の隣り合う前記屋根束同士を連結する鉛直ブレースを有する
ことを特徴とするユニット建物。 - 請求項2に記載のユニット建物において、
前記鉛直ブレースは、建物の平側の面の両側端部にそれぞれ配置されている隣り合う屋根束同士を連結している
ことを特徴とするユニット建物。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のユニット建物において、
前記屋根は、複数の屋根パネルを接合することによって構成され、
前記屋根束は、前記屋根パネルの接合部を支持している
ことを特徴とするユニット建物。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のユニット建物において、
前記下階の建物ユニットおよび前記上階の建物ユニットの各々は、複数本の柱と、これらの柱の上端間どうしを接合する複数本の天井梁と、前記柱の下端間どうしを接合する複数本の床梁とで骨組みが形成され、
前記空間に面する前記下階の建物ユニットの柱上に前記上階の建物ユニットの柱が配置されている
ことを特徴とするユニット建物。
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