JP5684648B2 - ユニット住宅 - Google Patents
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そのため、図5に示す1階建ての場合は1つの小屋ユニット230に対して3つの住宅ユニットが必要であり、また、2階建ての場合は1つの小屋ユニット230に対して6つの住宅ユニット220が必要であった。
離間して対向配置された複数の住宅ユニット1A、1Aと、
前記複数の住宅ユニット1A、1A間の空間を跨いで、前記複数の住宅ユニット1A、1A上に配置されている小屋ユニット1Bと、
小屋ユニット1Bの両側において住宅ユニット1A、1A上に配置されている屋根ユニット30,30とを備えたユニット住宅であって、
前記住宅ユニット1Aは、複数本の柱2と、これらの柱2の上端間どうしを接合する複数本の天井梁3と、前記柱2の下端間どうしを接合する複数本の床梁4とで骨組みが箱状に形成され、前記小屋ユニット1Bは、複数本の柱2と、これらの柱3の上端間どうしを接合する複数本の天井梁3と、前記柱2の下端間どうしを接合する複数本の床梁4とで骨組みが箱状に形成され、前記屋根ユニット1Bは、断面コ字型に形成された複数のフレームから矩形枠状に形成され、
前記空間に面する前記住宅ユニット1Aの柱2上に前記小屋ユニット1Bの柱2が配置されており、
前記複数の住宅ユニット1Aの柱2の上端部には、前記小屋ユニット1Bの柱2の下端部に設けられた孔10aに挿入される位置決め用のピン11が突設されているとともに、前記住宅ユニット1Aと、小屋ユニット1Bおよび屋根ユニット30との間には、前記ピン11が挿入される孔20aを有し前記柱2の幅よりも長い金属板20が配置され、この金属板20は、前記空間側において小屋ユニット1Bの床梁4とボルト接合され、反空間側において住宅ユニット1Aの天井梁3および屋根ユニット30とボルト結合されている
ことを特徴とする。
また、住宅ユニット1A、1Aの柱2上に前記小屋ユニット1Bの柱2が配置されていることにより、前記小屋ユニット1Bの荷重を斜め下に配置された住宅ユニット1Aの柱2に伝えることができるため、前記小屋ユニット1Bを確実に支えることができる。
しかも、複数の住宅ユニット1Aにおいては、位置決め用のピン11が前記柱2の上端部に設けられ、前記ピン11は、前記小屋ユニット1Bの前記柱2の下端部に設けられた孔10aに挿入されていることにより、前記小屋ユニット1Bの位置決めが容易になり、前記小屋ユニット1Bを正確に配置できる。
さらに、金属板20が前記ピン11が挿入されている孔20aを有することにより、前記金属板20の位置決めが容易となるため、金属板20を正確に配置でき、かつ、前記複数の住宅ユニット1A、1Aと前記小屋ユニット1Bおよび屋根ユニット30とは、前記柱2の幅より長い前記金属板20を介してボルト結合されていることにより、小屋組を頑丈にすることができるだけでなく、前記複数の住宅ユニット1A、1Aと前記小屋ユニット1Bおよび屋根ユニット30とは金属板20を介して柱2以外の部分でボルト結合できるため、柱2の端部どうしを突き合わせてボルト結合する場合に比して結合が容易になる。
請求項1に記載のユニット住宅100a、100bにおいて、
前記住宅ユニット1Aと前記小屋ユニット1Bの各々においては、前記柱2の上端部の柱頭接合部材9と天井梁3の端部が接合され、前記柱2の下端部の柱脚接合部材10に床梁4の端部が接合されている
ことを特徴とする。
さらに、住宅ユニットと小屋ユニットおよび屋根ユニットとは、柱の幅より長い前記金属板を介してボルト結合されていることにより、小屋組を頑丈にすることができるだけでなく、柱以外の部分でボルト結合できるため、柱の端部どうしを突き合わせてボルト結合する場合に比して結合が容易になる。
図1〜図3を参照して、本実施の形態におけるユニット住宅について説明する。
4本の天井梁3は、2本の長辺天井梁3aおよび長辺天井梁3aより短い2本の短辺天井梁3bによって構成されている。4本の床梁4は2本の長辺床梁4aおよび長辺床梁4aより短い2本の短辺床梁4bによって構成されている。なお、柱2は正方形筒状に形成されており、天井梁3と床梁4は、それぞれ断面コ字型に形成されている。
2本の長辺床梁4a、4aには、複数の根太7が架設されており、該根太7は長辺床梁4aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら根太7の上面には床板8が固定されている。
なお、柱2の上端部の柱頭接合部材9に天井梁3の端部が接合され、柱2の下端部の柱脚接合部材10に床梁4の端部が接合されている。また、小屋ユニット1Bの柱の下端部が配置されている柱頭接合部材9の上端部にはピン11が設けられている。
そして、前記複数の住宅ユニット1A、1Aの上端部の天井梁3,3と前記小屋ユニット1Bの下端部の床梁4,4とは、前記シアープレート20を介してボルト21とナット22でボルト結合されている。
なお、図1(c)に示すように、シアープレート20と住宅ユニット1Aの天井梁3をボルト結合する場合、断面コ字型に形成された複数のフレームから構成されている矩形枠状の屋根ユニット30を使用する。この場合は、屋根ユニット30の穴30aにボルト21を通して、住宅ユニット1Aとシアープレート20と屋根ユニット30とをナット22でボルト結合するように構成する。また、屋根ユニット30のフレームと小屋ユニット1Bの床梁4をボルト結合することで、小屋組みを更に頑丈にすることができる。
そして、前記シアープレート20の一方の端部が前記住宅ユニット1Aの前記天井梁3の端部にボルト21とナット22でボルト結合されているとともに、前記シアープレート20の他方の端部が前記小屋ユニット1Bの前記床梁4の端部にボルト21とナット22でボルト結合されている。すなわち、断面コ字形の天井梁3の上フランジに形成されたボルト挿通孔に下方からボルト21を挿通し、さらに当該ボルト21をシアープレート20の孔20aに通したうえで、このボルト21にナット22を螺合して締め付けることによって、シアープレート20の一方の端部が天井梁3の端部にボルト結合されている。また、シアープレート20の他方の端部の孔20aに上方からボルト21を挿通し、さらに当該ボルト21を断面コ字形の床梁4の下フランジに形成されたボルト挿通孔に通したうえで、このボルト21にナット22を螺合して締め付けることによって、シアープレート20の他方の端部が床梁4の端部にボルト結合されている。
なお、シアープレート20の端部をそれぞれ住宅ユニット1Aと小屋ユニット1Bにボルト結合する場合、シアープレート20の一方の端部を、住宅ユニット1Aの柱頭接合部材9にボルト21とナット22でボルト結合し、シアープレート20の他方の端部を、小屋ユニット1Bの柱脚接合部材10にボルト21とナット22でボルト結合してもよい。
この場合、シアープレート20の一方の端部が、天井梁3および柱頭接合部材9の双方にボルト結合され、シアープレート20の他方の端部が、床梁4および柱脚接合部材10の双方にボルト結合されるので、結合強度が高まるという利点がある。
図1に示す住宅は、1階立てのユニット住宅100aについて説明した。しかし、これに限らず、図2に示すように、2階建てのユニット住宅100bにおいても、基礎110上に1階の複数の住宅ユニット1A、1Aが離間して対向配置され、基礎110と複数の住宅ユニット1A、1Aとが基礎110に埋め込まれたアンカーボルト(図示せず)によりボルト接合され、前記複数の住宅ユニット1A、1A上に2階の複数の住宅ユニット1A、1Aが離間して対向配置され、1階および2階の複数の住宅ユニット1A、1A間の空間を跨いで、2階の住宅ユニット1A上に小屋ユニット1Bが配置され、2階の住宅ユニット1Aと小屋ユニット1Bとがボルト接合されているよう構成してもよい。なお、変形例においては、上記実施の形態と同じ部材には同一の符号を付し、説明を省略する。
1B 小屋ユニット
2 柱
3 天井梁
4 床梁
5 天井小梁
6 天井板
7 根太
8 床板
9 柱頭接合部材
10 柱脚接合部材
11 ピン
20 シアープレート
30 屋根ユニット
100a、100b ユニット住宅
110 基礎
Claims (2)
- 離間して対向配置された複数の住宅ユニットと、
前記複数の住宅ユニット間の空間を跨いで、前記複数の住宅ユニット上に配置されている小屋ユニットと、
前記小屋ユニットの両側において住宅ユニット上に配置されている屋根ユニットとを備えたユニット住宅であって、
前記住宅ユニットは、複数本の柱と、これらの柱の上端間どうしを接合する複数本の天井梁と、前記柱の下端間どうしを接合する複数本の床梁とで骨組みが箱状に形成され、前記小屋ユニットは、複数本の柱と、これらの柱の上端間どうしを接合する複数本の天井梁と、前記柱の下端間どうしを接合する複数本の床梁とで骨組みが箱状に形成され、前記屋根ユニットは、断面コ字型に形成された複数のフレームから矩形枠状に形成され、
前記空間に面する前記住宅ユニットの柱上に前記小屋ユニットの柱が配置されており、
前記複数の住宅ユニットの柱の上端部には、前記小屋ユニットの柱の下端部に設けられた孔に挿入される位置決め用のピンが突設されているとともに、前記住宅ユニットと、小屋ユニットおよび屋根ユニットとの間には、前記ピンが挿入される孔を有し前記柱の幅よりも長い金属板が配置され、この金属板は、前記空間側において小屋ユニットの床梁とボルト接合され、反空間側において住宅ユニットの天井梁および屋根ユニットとボルト結合されている
ことを特徴とするユニット住宅。 - 請求項1に記載のユニット住宅において、
前記住宅ユニットと前記小屋ユニットの各々においては、前記柱の上端部の柱頭接合部材に天井梁の端部が接合され、前記柱の下端部の柱脚接合部材に床梁の端部が接合されている
ことを特徴とするユニット住宅。
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