JP2013060178A - 自動車のハーネス保護構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突時におけるハーネスの保護をより十分に行えるようにする。
【解決手段】シートクッション下方のフロアパネル3に形成された貫通孔31に、グロメット32が装着される。ハーネス21,22が、フロアパネル3の上面側からグロメット32の挿通孔を通してフロアパネル3の下面側へと配設される。グロメットとその近傍のハーネスを上方から覆うプロテクタ61が設けられる。プロテクタ61は、衝突時にシートクッションが下方へ変位することによって下方へ押圧されたとき、グロメット32を押圧する第1押圧部71と、グロメット32近傍のフロアパネル3を押圧する第2押圧部72とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車のハーネス保護構造に関するものである。
自動車においては、ハーネスを、フロアパネルを貫通させてその上面側から下面側へと配設することが行われている。例えば、車体後部に配設されたバッテリから伸びるハーネスを、車体前部のエンジンルームへと配設するために、後席用シートの下方に位置するフロアパネルに貫通孔を形成して、この貫通孔を通してハーネスをフロアパネル上面側から下面側へと配設することが行われている。そして、ハーネスのフロアパネル貫通部分を目立たなくさせるために、貫通孔をシート(のシートクッション)下方に形成することも行われている。
上記貫通孔の内周縁部(エッジ部)によってハーネスが傷つくのを防止するために、貫通孔に、ハーネス挿通孔を有するグロメットを装着することも行われている。特許文献1には、フロアパネル上面側において、上記グロメットおよびその付近のハーネスをプロテクタによって覆うことにより、上方からの外力に対してハーネスの保護を行うものが開示されている。特許文献1のプロテクタは、その外周縁部が、グロメットとグロメットから伸びるハーネスとを取り巻くように形成されている。
特開2011−84188号公報
ところで、自動車の衝突時、特に前方衝突時には、シートに着座している乗員が前のめりになりつつ下方へ沈み込むような大きな力が作用し、この力によってシート(のシートクッション)が大きく下方へ変形することがある。この場合、下方へ変形するシートの下方にハーネスの貫通孔が形成されていると、ハーネスがシートからの押圧力を受けて損傷する可能性がある。
特許文献1のようなプロテクタを設けておくことは、衝突時におけるハーネスの保護の上では好ましいものとなる。しかしながら、衝突時に、グロメット周辺のフロアパネルがプロテクタによって下方へ押圧された場合に、グロメットに対してプロテクタの相対的高さ位置が低くなると、ハーネスがグロメット(の上端縁部)とプロテクタとの間に挟まれる可能性がある。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、衝突時におけるハーネスの保護をより十分に行えるようにした自動車のハーネス保護構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
シートのシートクッション下方のフロアパネルに貫通孔が形成され、該貫通孔にハーネス挿通孔を有するグロメットが装着され、ハーネスがフロアパネルの上面側から該グロメットの挿通孔を通して該フロアパネルの下面側へと配設され、該グロメットと該グロメット近傍のハーネスを上方から覆ってハーネス保護空間を確保するプロテクタが設けられた自動車のハーネス保護構造であって、
前記プロテクタは、衝突時に前記シートクッションが下方へ変位することによって下方へ押圧されたとき、前記グロメットを押圧する第1押圧部と、該グロメット近傍のフロアパネルを押圧する第2押圧部とを備えている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、衝突時にシートクッションが下方へ変形されてプロテクタが下方への大きな押圧力を受けたとき、第1押圧部によってグロメットが下方へと押圧変位されると共に、第2押圧部によってグロメット近傍のフロアパネルも下方へと押圧変形される。グロメットの下方への変位によって、プロテクタとグロメットとの間の上下方向間隔つまりハーネス保護空間(配設空間)が確実に確保されることになり、特にグロメットの上端縁部に対してハーネスが強く押しつけられることによるハーネスの損傷が防止される。また、グロメット近傍のフロアパネルも下方へ変位されるので、グロメット近傍にあるハーネスがプロテクタとフロアパネルとの間に強く挟まれてしまうことによる損傷が防止されることになる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記第1押圧部と前記第2押圧部とは、該第1押圧部による前記グロメットの押圧と該第2押圧部によるフロアパネルの押圧とが略同時に行われるように配設されている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、グロメットとグロメット近傍のフロアパネルが略同時に下方へ変位するので、グロメットとグロメット近傍のフロアパネルとの上下方向の相対変位差が生じてしまうことを防止あるいは抑制して、請求項1に対応した効果をより十分に発揮させる上で好ましいものとなる。
前記第2押圧部は、フロアパネルの上面側におけるハーネス配設側のフロアパネルを押圧するように位置設定されている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、グロメット近傍部分におけるハーネス保護空間を確保する上で好ましいものとなる。
前記第1押圧部は、前記グロメットのうち前記第2押圧部の近傍部分を押圧するように位置設定されている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、グロメットとグロメット近傍にあるフロアパネルが下方へ変位される部分を互いに接近した位置として、グロメットとグロメット近傍のフロアパネルとの上下方向の相対変位差が部分的に生じてしまうことを防止あるいは抑制して、請求項1に対応した効果をより十分に発揮させる上で好ましいものとなる。
前記プロテクタは、前記第1押圧部と第2押圧部の近傍において、該プロテクタの潰れ変形を抑制するための補強縦壁部を有する、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、補強縦壁部によって、プロテクタそのものの潰れ変形を抑制してハーネス保護空間を確実に確保しつつ、シートクッションからの下方への押圧力を補強縦壁部から各押圧部へと確実に伝達して、グロメットおよびその近傍のフロアパネルを確実に下方へ変位させる上で好ましいものとなる。
前記プロテクタは、前記補強壁部から連続するフランジ部を有して、該フランジ部によって第1押圧部と第2押圧部とが構成されている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、各押圧部をフランジ部を有効に利用して簡単に構成することができる。
前記シートが後席用シートとされ、
前記後席用シートの後方に高電圧バッテリが配設され、
前記ハーネスは、前記高電圧バッテリから伸びる高電圧ハーネスとされている、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、高電圧ハーネスの損傷による漏電を防止する上で好ましいものとなる。
本発明によれば、衝突時におけるハーネスをより確実に保護することができる。
本発明の一実施形態を示すもので、後席付近のフロア構造を示す平面図。 図1に示すプロテクタ部分の要部拡大斜視図。 図2の状態からプロテクタとグロメットとを破断して示す断面図。 グロメット部分の要部断面図。 グロメットの斜視図。 グロメットに対する第1押圧部と第2押圧部との位置関係を示す平面図。
図1は、自動車の後席付近を示すもので、1は左右一対のサイドシル、2はサイドシル1の後端部に連なるリアフレーム、3はフロアパネル、4はリアパネルである。また、5は左右一対のサイドシル1同士を連結するクロスメンバ、6は左右一対のリアフレーム2同士を連結するクロスメンバである。さらに、図中一点鎖線でもって、後席用シートのシートクッション7が示される。
クロスメンバ6の後方位置において、リアパネル4上には、高電圧用バッテリ11(例えば210ボルト)と、低電圧用バッテリ12(例えば12V)とが配設されている。高電圧用バッテリ11は、車体前部に搭載された図示を略す走行用モータへの給電用とされ、低電圧バッテリ12は、ヘッドライト、各種メータ類、空調機器、オーディオ機器等の通常の自動車において搭載されている電器機器類への給電用とされている。
高電圧用バッテリ11に接続されるハーネス21と低電圧用バッテリ12に接続されるハーネス22とが、1本のハーネス23として束ねられた状態で、車体後部から車体前部へと配設される。ハーネス23の前後方向に伸びる配設のため、シートクッション7下方のフロアパネル3には、図3,図4に示すように貫通孔31が形成され、この貫通孔31にグロメット32が装着されている。なお、貫通孔31つまりグロメット32は、車幅方向端部(実施形態では右方側のサイドシル1に近い位置)に位置設定されている。
ロメット32について図3〜図5を参照しつつ説明すると、グロメット32は、それぞれ絶縁性部材によって形成された内側部材41と外側部材51とから構成されている。内側部材41は、例えば硬質合成樹脂によって円筒状とされている。外側部材51は、ゴム等の弾性体によって形成されて、内側部材41の外周に嵌合されている。ただし、内側部材と外側部材51とが嵌合された組付状態では、内側部材41の上端面が外側部材51の上端面よりも若干高い位置となるように設定されている。
外側部材51は、内側部材41の外周に嵌合される筒状部52と、筒状部52の下端に連なる底面部53と、底面部53から下方に伸びる2本の案内筒部54,55とを有する。そして、案内筒部54,55内の各孔54a、55aは、底面部53に開口されている(内側部材41の内部空間に開口されている)。
グロメット32の内側部材41の外周面には、周方向略等間隔に設けた係止凸部42が形成される一方、外側部材51の筒上部52の上端面には、リップ状の係止部56が形成されている。上記係止凸部42と係止部56との間に、フロアパネル3のうち貫通孔31の内周縁部が挟持されて、フロアパネル3に対するグロメット32の装着が行われている。また、内側部材41の下端部に形成されたフランジ状の係止凸部43が、外側部材51の筒上部に形成された係止凹部57に嵌合されて、内側部材41と外側部材51との強固な一体化(特に上下方向位置決め)が行われている。
1本に束ねられたハーネス23は、グロメット32近傍において2本のハーネス21,22に分けられて(図4では矢印で簡略的にハーネス21,22を示す)、高電圧用のハーネス21は太い案内筒部54を通ってフロアパネル3下方に伸び、低電圧用の細いハーネス22は細い案内筒部55を通ってフロアパネル3の下方に伸びている。そして、各ハーネス21,22は、グロメット32を貫通した後は、再び1本のハーネス23に束ねられて、車体前部へ向けて配設される。
ハーネス23は、バッテリ11,12側からグロメットに向けては、リアフレーム2に沿うように配設された後、右方側のサイドシル1の内端面直近から車幅方向内側に向けて伸びて、グロメット32に至るように配設されている。つまり、ハーネス23は、フロアパネル3上面側においては、グロメット32から右方側に向けて伸びるように配設されている。
ハーネス23のうち、グロメット32から右方側のサイドシル1に至るまでの部分が、プロテクタ61によって覆われている。このプロテクタ61は、ハーネス23の保護空間(配設空間)を確保するもので、例えば、フロアパネル3の厚さ(例えば0.7mm)よりも十分に厚くされた(例えば1.6mm)鉄板を加工することによって、容易には潰れ変形しないように形成されている。
図2、図3に示すように、プロテクタ61は、ハーネス23上に位置して上方に向けて若干凸となるようにゆるやかに湾曲形成された本体部62と、本体部62の後端から下方へほぼまっすぐ伸びる縦壁部63と、縦壁部63の下端からフロアパネル3に沿って延びるフランジ部64とを有する。また、プロテクタ61は、本体部62の前端側から緩やかに傾斜しつつ略前方に伸びる傾斜部65を有し、この傾斜部65の前端側からフロアパネル3に沿って延びるフランジ部66を有する。さらに、プロテクタ61は、本体部62の右方側端からハーネス23に沿って延びる延長部67を有する。本体部62から縦壁部63に渡って伸びる補強用のビード部68が、車幅方向に間隔をあけて複数本形成されて、本体部62の補強と縦壁部63の補強とが行われている。このようなプロテクタ61は、その外周縁部の複数カ所でもって、図示を略す固定具によってフロアパネル3に固定されている。
プロテクタ61は、グロメット32を押圧するための第1押圧部71と、グロメット32近傍のフロアパネル3を押圧する第2押圧部72と、を有する。第2押圧部72は、実施形態では、グロメット32近傍のフロアパネル3のうち、ハーネス23(21,22)が伸びる方向に沿うように位置設定されており、実施形態では、フランジ部64が第2押圧部72として兼用されている。また、第1押圧部71は、第2押圧部72近傍においてグロメット32の内側部材41の上端面の直近に位置するように位置設定されている。つまり、プロテクタ61が下方へ変位したときに、第2押圧部72がフロアパネル3を下方へ押圧するのと略同時に、第1押圧部71がグロメット32(の内側部材41)を下方へ押圧するような設定とされている。なお、実施形態では、第1押圧部71は、図2に示すように、フランジ部64(縦壁部63)の車幅方向内端部側付近に位置されている。
各押圧部71,72とグロメット32との位置関係を図6に示してあり、押圧部に相当する部分にハッチングを付してある。第1押圧部71は、高電圧ハーネス21用となる案内筒部54の近くに位置設定されている。そして、第2押圧部72は、フランジ部64によって兼用されているが、第1押圧部71直近位置から、ハーネス23(21、22)の伸びる方向に沿って位置されている。第2押圧部72のうち、第1押圧部71直近部分がダブルハッチングで示され、この部分のフロアパネル3が効果的に押圧できるようにされている。なお、高電圧用ハーネス21が挿通される案内筒部54は、グロメット32の径方向中心に対してオフセットされた位置(実施形態では後方かつ車幅方向内方側に偏った位置)に設定されており、各押圧部71,72は、このオフセットされた方向に位置するように位置設定されている。また、フロアパネル3は、グロメット32を中心とした範囲では、その周囲部分よりも若干低くなる凹部として形成されている。
次に、以上のような構成の作用について説明する。まず、シートクッション7のうちグロメット32上方位置に後席乗員が着座している状態では、前方衝突時の衝撃により、後席乗員は、前のめりになりつつ大きく沈み込むような大きな外力を受ける。この後席乗員の沈み込みによって、シートクッション7が下方へ大きく変形されると共に、このシートクッション7からプロテクタ61に対して、下方への大きな外力が作用する。
下方への大きな外力を受けたプロテクタ61は、その本体部62については、補強用ビード部68による補強作用もあって殆ど潰れ変形することがなく、また、縦壁部63も補強用ビード部68の補強作用もあって殆ど倒れ変形することもなく、その内部のハーネス23(21、22)の保護が図られる。下方への外力がフロアパネル3を下方へ変形させるような大きなものであると、この下方への大きな外力は、本体部62から縦壁部63を通じて第2押圧部72や第1押圧部71に伝達される。そして、第2押圧部72によって、グロメット32近傍のフロアパネル3が下方へ変形されると共に、第1押圧部71によってグロメット32が下方へ変位される。この下方への変形あるいは変位状態が、図4一点鎖線で示される。
グロメット32近傍のフロアパネル3が下方へ変形することにより、グロメット32近傍のハーネス23(21,22)が、フロアパネル3とプロテクタ61との間に挟み込まれてしまう事態が防止あるいは抑制される。また、グロメット32を下方へ変位させることによって、プロテクタ61(の本体部62)とグロメット32(の内側部材41上端面)との間にハーネス23(21,22)が挟まれてしまう自体が防止あるいは抑制される。このようにして、ハーネス23(21,22)の保護が行われることになる。
ちなみに、フロアパネル3のみが下方へ大きく変形する一方、グロメット32が殆ど下方へ変位しないときは、フロアパネル3と共に下方へ変位するプロテクタ61とグロメット32との相対高さ位置が小さくなって、プロテクタ61とグロメット32との間で挟み込みが生じてしまう可能性がある。また、グロメット32のみが下方へ変位してその近傍のフロアパネル3が殆ど下方へ変形しないときは、プロテクタ61とフロアパネル(のうち貫通孔31の内周縁部)との間に挟み込みが生じてしまう可能性があり、挟み込みが生じなくても貫通孔31の内周縁部にハーネスが接触してしまう可能がある。
ここで、縦壁部63がビード部68によって補強されている一方、この縦壁部63とは前後方向反対側は傾斜部65とされているので、シートクッション7からの下方への荷重は、縦壁部63を介して各押圧部71,72に確実に伝達されることになる。このように、下方への荷重を、押圧部71,72およびその付近に集中させることは、この集中部分を確実に下方へ変位(変形)させる上で好ましいものとなる。なお、プロテクタ61の全面積範囲やフロアパネル3との接触面積全範囲という広い範囲に渡ってフロアパネル3を下方へ変形させることは難しいものである。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。シートは、前席用であってもよい(特に前席用のみを有する2シータ車)。グロメット32の位置は、シートクッションの下方であれば、車幅方向中間位置に設定する等適宜選択できるものである。ハーネスは、高電圧用のみでもよく、低電圧用のみであってもよい。また、ハーネスは、給電用に限らず、例えば油圧供給用であってもよい(例えば後輪用サスペンションが油圧制御式の場合)。グロメット32は一体成形品で構成する等、グロメット32そのものの構造は特に問わないものである。各押圧部71,72の設定に際して、例えばプロテクタ61に部分的に若干下方へ凸となった凸部を形成することにより(凸部は間隔をあけて複数形成することもできる)、確実にフロアパネル3あるいはグロメット32を押圧できるようにする等、押圧部の設定は適宜の構造(形状)のものとすることができる。第1押圧部71を、例えばグロメット32の周方向略等間隔に複数カ所(例えば2箇所あるいは3箇所)設けるようにしてもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は自動車の安全向上技術として好適である。
3:フロアパネル
4:リアパネル
7:シートクッション
11:高電圧用バッテリ
21:低電圧用バッテリ
21:ハーネス(高電圧用)
22:ハーネス(低電圧用)
23:ハーネス(21と22とを束ねたもの)
31:貫通孔
32:グロメット
41:内側部材
51:外側部材
54:案内筒部
55:案内筒部
61:プロテクタ
62:本体部
63:縦壁部
64:フランジ部
68:ビード部(補強用)
71:第1押圧部
72:第2押圧部

Claims (7)

  1. シートのシートクッション下方のフロアパネルに貫通孔が形成され、該貫通孔にハーネス挿通孔を有するグロメットが装着され、ハーネスがフロアパネルの上面側から該グロメットの挿通孔を通して該フロアパネルの下面側へと配設され、該グロメットと該グロメット近傍のハーネスを上方から覆ってハーネス保護空間を確保するプロテクタが設けられた自動車のハーネス保護構造であって、
    前記プロテクタは、衝突時に前記シートクッションが下方へ変位することによって下方へ押圧されたとき、前記グロメットを押圧する第1押圧部と、該グロメット近傍のフロアパネルを押圧する第2押圧部とを備えている、
    ことを特徴とする自動車のハーネス保護構造。
  2. 請求項1において、
    前記第1押圧部と前記第2押圧部とは、該第1押圧部による前記グロメットの押圧と該第2押圧部によるフロアパネルの押圧とが略同時に行われるように配設されている、ことを特徴とする自動車のハーネス保護構造。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記第2押圧部は、フロアパネルの上面側におけるハーネス配設側のフロアパネルを押圧するように位置設定されている、ことを特徴とする自動車のハーネス保護構造。
  4. 請求項3において、
    前記第1押圧部は、前記グロメットのうち前記第2押圧部の近傍部分を押圧するように位置設定されている、ことを特徴とする自動車のハーネス保護構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記プロテクタは、前記第1押圧部と第2押圧部の近傍において、該プロテクタの潰れ変形を抑制するための補強縦壁部を有する、ことを特徴とする自動車のハーネス保護構造。
  6. 請求項5において、
    前記プロテクタは、前記補強壁部から連続するフランジ部を有して、該フランジ部によって第1押圧部と第2押圧部とが構成されている、ことを特徴とする自動車のハーネス保護構造。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    前記シートが後席用シートとされ、
    前記後席用シートの後方に高電圧バッテリが配設され、
    前記ハーネスは、前記高電圧バッテリから伸びる高電圧ハーネスとされている、
    ことを特徴とする自動車のハーネス保護構造。
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