JP2013058362A - 二次電池用電極の製造方法 - Google Patents
二次電池用電極の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013058362A JP2013058362A JP2011195429A JP2011195429A JP2013058362A JP 2013058362 A JP2013058362 A JP 2013058362A JP 2011195429 A JP2011195429 A JP 2011195429A JP 2011195429 A JP2011195429 A JP 2011195429A JP 2013058362 A JP2013058362 A JP 2013058362A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binder
- electrode
- composition
- negative electrode
- secondary battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明によって提供される電極の製造方法は、電極活物質と第1の平均粒径を有する第1の結着材とを少なくとも含むペースト状の第1の組成物を電極集電体の表面に塗布すること(S10)、電極活物質と上記第1の平均粒径よりも大きな平均粒径である第2の平均粒径を有する第2の結着材とを少なくとも含むペースト状の第2の組成物を上記塗布された第1の組成物上に塗布すること(S20)、上記第1及び第2の組成物を乾燥させて電極合材層を形成すること(S30)を包含する。
【選択図】図4
Description
そこで、本発明は、上述した課題を解決すべく創出されたものであり、その目的は、電極合材層中の結着材の偏析を抑制して電極集電体と電極合材層との密着力の向上を実現し得る二次電池用電極を提供することであり、合わせて該電極を好適に製造する方法を提供することである。
なお、本明細書において「平均粒径」は、メジアン径(d50)をいい、市販されている種々のレーザー回折・散乱法に基づく粒度分布測定装置によって容易に測定することができる。
このように、平均粒径が相対的に小さい第1の結着材を含む第1の組成物を電極集電体上に塗布し、平均粒径が相対的に大きい第2の結着材を含む第2の組成物を上記第1の組成物上に塗布することによって、結着材の過度な偏析(具体的には電極合材層の上層部(特に表面部)への結着材の偏在)の発生が抑えられて電極集電体に近接する領域において結着材が不足するのを防止することができる。従って、本構成の方法によると、電極集電体と電極合材層との間において十分な密着力(剥離強度)を備える電極を製造することができる。
かかる構成によると、電極合材層において結着材の分散状態がより良好になるため、電極集電体と電極合材層との間においてより高い密着力が得られる。
好ましい一態様では、第1の平均粒径と第2の平均粒径との差が少なくとも50nmとなるように第1の結着材と第2の結着材とを用意することである。
このように第1の結着材及び第2の結着材の含有率(含有量)を調整することによって、電極合材層を形成する際に第1の結着材と第2の結着材とが良好に混ざり合い電極合材層の全体に亘って結着材が良好に分散され得る。このため電極集電体と電極合材層との間においてより大きな密着力を備える電極を製造することができる。
好適な他の一態様では、上記第1の結着材及び上記第2の結着材として、いずれもスチレンブタジエンゴムを用いる。また、好適な他の一態様では、上記電極は、リチウムイオン二次電池用負極であり、上記電極活物質として、リチウムイオンを可逆的に吸蔵及び放出可能な炭素材料を用いる。
かかる構成によると、電極集電体と電極合材層との間においてより大きな密着力(剥離強度)が実現される。
また、第1の組成物に含まれる固形分(負極合材層形成成分)中の上記第1の結着材の含有率(含有量)は、負極合材層の固形分全量を100質量%としたときに0.05質量%〜5質量%(例えば0.05質量%〜4質量%、好ましくは0.2質量%〜2質量%)の範囲内であり得る。
増粘材の含有率(含有量)は、負極活物質の種類や量に応じて適宜選択すればよく、例えば、負極合材層の固形分全量を100質量%としたときに凡そ0.3質量%〜2質量%(例えば凡そ0.5質量%〜1質量%)とすることができる。
また、ここで開示されるリチウムイオン二次電池の負極に用いられる第2の結着材(即ち、第2の組成物用途に用いられる結着材)としては、第1の組成物に使用される第1の結着材と同様のものであって第1の結着材の平均粒径よりも大きな平均粒径を有する結着材を適宜採用することができる。第1の結着材に使用される結着材と同じ種類の結着材を第2の結着材として使用することが好ましい。
また、第2の組成物に含まれる固形分(負極合材層形成成分)中の上記第2の結着材の含有率(含有量)は、負極合材層の固形分全量を100質量%としたときに0.05質量%〜2.5質量%(例えば0.05質量%〜2質量%、好ましくは0.2質量%〜1質量%)の範囲内であり得る。
上述した第1の組成物に含まれる第1の結着材と第2の組成物に含まれる第2の結着材との合計含有率(合計含有量)は、負極合材層の固形分全量を100質量%としたときに0.1質量%〜7.5質量%(例えば0.1質量%〜6質量%、好ましくは0.4質量%〜3質量%)の範囲内であることが好ましい。
そして、上記第1の組成物を塗布する方法と同様の技法を適宜採用することによって、上記第1の組成物上に上記第2の組成物を塗布することができる。このとき、いわゆる「wet on wet」と称される状態で第1の組成物及び第2の組成物を塗布する。
例えば、第1の組成物及び第2の組成物が塗布された負極集電体が乾燥炉内を通過することによって、これら組成物を連続して同時に乾燥させることができる。このときの乾燥温度は、例えば、凡そ70℃〜200℃(典型的には凡そ120℃〜150℃)である。乾燥時間は、例えば、凡そ10秒〜120秒(典型的には凡そ20秒〜60秒)である。上記組成物から溶媒を除去することによって負極集電体82上に負極合材層90(図3参照)を形成する。その後、必要に応じて圧縮(プレス)する。これにより、負極集電体82と、該負極集電体82上に形成された負極合材層90とを備える負極シート(負極)84を作製することができる。圧縮(プレス)方法としては、従来公知のロールプレス法、平板プレス法等の圧縮方法を採用することができる。
図3に示すように、本実施形態に係る負極84は、負極集電体82と、該集電体82上に形成された負極合材層90とを備えている。負極合材層90は、負極活物質130及び平均粒径が相互に異なる第1の結着材110及び第2の結着材120を含んでいる。負極合材層90を負極集電体82に近接する下層部94と負極集電体82よりも対極(典型的には正極)側に離れた上層部92とに厚み方向に二分(典型的には図3中の二点鎖線で示すように厚み方向に二等分)した場合、下層部94には相対的に粒径(平均粒径)が小さい結着材110が多く含まれており、上層部92には相対的に粒径(平均粒径)が大きい結着材120が多く含まれている。上記の製造方法によると、結着材の偏析の発生が防止されて、第1組成物に含まれている固形分中の第1の結着材110が下層部94に優勢に配置され、第2組成物に含まれている固形分中の第2の結着材120が上層部92に優勢に配置される。このように、結着材(即ち第1の結着材110及び第2の結着材120)の過度な偏析の発生が抑えられた負極合材層90では、負極集電体82と負極合材層90との間の密着力(剥離強度)の向上が実現できると共に抵抗(例えば反応抵抗)の低減が実現され得る。
なお、負極合材層90に含まれる第1の結着材110の含有率(含有量)をaとし、該負極合材層90に含まれる第2の結着材120の含有率(含有量)をbとしたときのa/bが1<a/b≦2の範囲内(例えば1.5≦a/b≦2の範囲内)であることが好ましい。また、負極合材層90の下層部94における結着材(第1の結着材110及び第2の結着材120)の含有率は、上層部92における結着材(第1の結着材110及び第2の結着材120)の含有率よりも高いことが好ましい。かかる負極84では、負極合材層90の全体に亘って結着材(即ち第1の結着材110及び第2の結着材120)がより良好に分散され得るため負極集電体82と負極合材層90との密着力がより向上すると共に、抵抗がより低減され得る。
また、一般式がLiMPO4或いはLiMVO4或いはLi2MSiO4(式中のMはCo、Ni、Mn、Feのうちの少なくとも一種以上の元素)等で表記されるようなポリアニオン系化合物(例えばLiFePO4、LiMnPO4、LiFeVO4、LiMnVO4、Li2FeSiO4、Li2MnSiO4、Li2CoSiO4)を上記正極活物質として用いてもよい。
なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は、必ずしも実際の寸法関係を反映するものではない。
図1に示すように、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10は、金属製(樹脂製又はラミネートフィルム製も好適である。)の電池ケース15を備える。このケース(外容器)15は、上端が開放された扁平な直方体状のケース本体30と、その開口部20を塞ぐ蓋体25とを備える。溶接等により蓋体25は、ケース本体30の開口部20を封止している。ケース15の上面(すなわち蓋体25)には、捲回電極体50の正極シート(正極)64と電気的に接続する正極端子60および該電極体の負極シート84と電気的に接続する負極端子80が設けられている。また、蓋体25には、従来のリチウムイオン二次電池のケースと同様に、電池異常の際にケース15内部で発生したガスをケース15の外部に排出するための安全弁40が設けられている。ケース15の内部には、正極シート64および負極シート84を計二枚のセパレータシート95とともに積層して捲回し、次いで得られた捲回体を側面方向から押しつぶして拉げさせることによって作製される扁平形状の捲回電極体50及び電解質(例えば非水電解液)が収容されている。
また、上記セパレータシートとしては、従来公知のものを特に制限なく使用することができる。例えば、樹脂からなる多孔性シート(微多孔質樹脂シート)を好ましく用いることができる。ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)等の多孔質ポリオレフィン系樹脂シートが好ましい。
<例1>
負極活物質としての平均粒径20μmの天然黒鉛と、第1の結着材としての平均粒径90nmのSBRと、増粘材としてのCMCとの質量比が98:1:1となるように秤量し、これら材料を水に分散させて例1に係るペースト状の第1の組成物を調製した。
また、負極活物質としての平均粒径20μmの天然黒鉛と、第2の結着材としての平均粒径160nmのSBRと、増粘材としてのCMCとの質量比が98:1:1となるようにこれら材料を水に分散させて例1に係るペースト状の第2の組成物を調製した。このとき第1の組成物に含まれるSBRと第2の組成物に含まれるSBRとの質量比は1:1であった。
そして、例1に係る第1の組成物を厚さ10μmの負極集電体(銅箔)上にダイコーターを用いて片面当たり10mg/cm2(固形分基準)となるように塗布した(2層塗工)。その後、上記第1の組成物を乾燥する前に、例1に係る第2の組成物を上記第1の組成物上に片面当たり10mg/cm2(固形分基準)となるように塗布した。次いで120℃で20秒乾燥させた後プレスして負極集電体上に負極合材層が形成された例1に係る負極シートを2枚作製した。
平均粒径20μmの天然黒鉛と、第1の結着材としての平均粒径90nmのSBRと、CMCとの質量比が98:1.2:1となるようにこれら材料を水に分散させて例2に係るペースト状の第1の組成物を調製した。
また、平均粒径20μmの天然黒鉛と、第2の結着材としての平均粒径160nmのSBRと、CMCとの質量比が98:0.8:1となるようにこれら材料を水に分散させて例2に係るペースト状の第2の組成物を調製した。このとき第1の組成物に含まれるSBRと第2の組成物に含まれるSBRとの質量比は1.2:0.8であった。例2に係る第1の組成物及び第2の組成物を用いた他は例1と同様にして、例2に係る負極シートを2枚作製した。
<例3>
平均粒径20μmの天然黒鉛と、第1の結着材としての平均粒径160nmのSBRと、CMCとの質量比が98:1:1となるようにこれら材料を水に分散させて例3に係るペースト状の第1の組成物を調製した。
また、平均粒径20μmの天然黒鉛と、第2の結着材としての平均粒径90nmのSBRと、CMCとの質量比が98:1:1となるようにこれら材料を水に分散させて例3に係るペースト状の第2の組成物を調製した。このとき第1の組成物に含まれるSBRと第2の組成物に含まれるSBRとの質量比は1:1であった。例3に係る第1の組成物及び第2の組成物を用いた他は例1と同様にして、例3に係る負極シートを2枚作製した。
<例4>
平均粒径20μmの天然黒鉛と、第1の結着材としての平均粒径160nmのSBRと、CMCとの質量比が98:1.2:1となるようにこれら材料を水に分散させて例4に係るペースト状の第1の組成物を調製した。
また、平均粒径20μmの天然黒鉛と、第2の結着材としての平均粒径90nmのSBRと、CMCとの質量比が98:0.8:1となるようにこれら材料を水に分散させて例4に係るペースト状の第2の組成物を調製した。このとき第1の組成物に含まれるSBRと第2の組成物に含まれるSBRとの質量比は1.2:0.8であった。例4に係る第1の組成物及び第2の組成物を用いた他は例1と同様にして、例4に係る負極シートを2枚作製した。
例1に係る第1の組成物を厚さ10μmの負極集電体(銅箔)上にダイコーターを用いて片面当たり20mg/cm2(固形分基準)となるように塗布した(1層塗工)。次いで120℃で20秒乾燥させた後プレスして負極集電体上に負極合材層が形成された例5に係る負極シートを2枚作製した。
<例6>
例1に係る第2の組成物を厚さ10μmの負極集電体(銅箔)上にダイコーターを用いて片面当たり20mg/cm2(固形分基準)となるように塗布した(1層塗工)。次いで120℃で20秒乾燥させた後プレスして負極集電体上に負極合材層が形成された例6に係る負極シートを2枚作製した。
<例7>
平均粒径20μmの天然黒鉛と、平均粒径90nmのSBRと、平均粒径160nmのSBRと、CMCとの質量比が98:0.5:0.5:1となるようにこれら材料を水に分散させて例7に係るペースト状の第1の組成物を調製した。例7に係る第1の組成物を用いた他は例5と同様にして、例7に係る負極シートを2枚作製した。
上記のように作製した例1から例7に係る負極シートに対して、JIS K6854−1に準じて90°剥離試験を行った。即ち、各負極シートの負極合材層形成部分を120mm×15mmで切り出し、負極集電体の両面に形成された負極合材層のいずれか一方において負極合材層の片方の端部から40mmを残して該負極集電体から剥がした。両面粘着テープで上記負極シートを引張試験機の架台に固定して、剥がした負極合材層を引張冶具(例えばクランプ)に固定した。そして、引張冶具を鉛直方向上側に20mm/minの速度で引張上げて、負極合材層が負極集電体から剥がれたときの剥離強度(引っ張り強度)[N/m]を測定した。測定結果を表1、表2及び図5に示す。
正極活物質としてのLiNi1/3Mn1/3Co1/3O2と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、結着材としてのPVDFとの質量比が90:5:5となるように秤量し、これら材料をNMPに分散させてペースト状の正極合材層形成用組成物を調製した。該組成物を厚さ15μmの正極集電体(アルミニウム箔)上に片面当たり塗布量30mg/cm2で塗布した後プレスして正極集電体上に正極合材層が形成された正極シートを作製した。
そして、上記作製した正極シート及び例1に係る負極シートを厚さ25μmのセパレータシート(ポリプロピレン/ポリエチレン複合体多孔質膜)を挟んで対向配置させ(積層させ)、これを電解液と共にラミネート型のケース(ラミネートフィルム)に収容することにより例1に係るリチウムイオン二次電池を構築した。電解液としては、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)との体積比3:3:4の混合溶媒に1mol/LのLiPF6を溶解させたものを使用した。また、例2から例7に係る負極シートを用いて、上記例1に係るリチウムイオン二次電池と同様にして例2から例7に係るリチウムイオン二次電池を構築した。
上記作製した各例に係るリチウムイオン二次電池に適当なコンディショニング処理(例えば、正極理論容量の1/10Cの充電レートで3時間の定電流(CC)充電を行い、さらに1/3Cの充電レートで4.1Vまで定電流で充電する操作と、1/3Cの放電レートで3.0Vまで定電流放電させる操作とを2〜3回繰り返す初期充放電処理)を行った後、SOC60%の充電状態に調整した。ここで1Cとは、正極の理論容量より予測した電池容量(Ah)を1時間で充電できる電流量を意味する。
そして、SOC60%に調整された各二次電池に対して、測定温度−30℃において、測定周波数範囲0.001Hz〜100kHz、振幅5mVの条件で交流インピーダン測定を行い、得られたCole−Coleプロットにおける円弧の直径を測定し、その値を反応抵抗[Ω]とした。各二次電池の反応抵抗を表1、表2及び図6に示す。
15 電池ケース
20 開口部
25 蓋体
30 ケース本体
40 安全弁
50 捲回電極体
60 正極端子
62 正極集電体
64 正極シート(正極)
66 正極合材層
80 負極端子
82 負極集電体
84 負極シート(負極)
90 負極合材層
92 上層部
94 下層部
95 セパレータシート
100 車両(自動車)
110 第1の結着材
120 第2の結着材
130 負極活物質
Claims (8)
- 電極活物質及び結着材を少なくとも含む電極合材層が電極集電体上に形成された二次電池用電極を製造する方法であって、
前記電極活物質と、第1の平均粒径を有する第1の結着材と、を少なくとも含むペースト状の第1の組成物を前記電極集電体上に塗布すること、
前記電極活物質と、前記第1の平均粒径よりも大きな平均粒径である第2の平均粒径を有する第2の結着材と、を少なくとも含むペースト状の第2の組成物を前記塗布された第1の組成物上に塗布すること、
前記第1の組成物と前記第2の組成物とを乾燥させて電極合材層を形成すること、
を包含することを特徴とする、二次電池用電極の製造方法。 - 前記第1の結着材として、前記第1の平均粒径が80nm〜100nmの範囲内にある結着材を用い、
前記第2の結着材として、前記第2の平均粒径が130nm〜200nmの範囲内にある結着材を用いることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。 - 前記第1の組成物に含まれる固形分中の第1の結着材の含有率をaとし、前記第2の組成物に含まれる固形分中の第2の結着材の含有率をbとしたときのa/bの値が1<a/b≦2となるように該第1の結着材及び該第2の結着材の含有率をそれぞれ調整することを特徴とする、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記第1の結着材及び前記第2の結着材として、いずれもスチレンブタジエンゴムを用いることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記電極は、リチウムイオン二次電池用負極であり、
前記電極活物質として、リチウムイオンを可逆的に吸蔵及び放出可能な炭素材料を用いることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の製造方法。 - 電極集電体上に電極合材層が形成された二次電池用電極であって、
前記電極合材層は、電極活物質と、少なくとも1種の結着材とを含んでおり、
前記電極合材層は、該電極合材層を厚み方向に二分したときの前記電極集電体に近接する下層部において相対的に粒径が小さい前記結着材を多く含んでおり、前記電極合材層を厚み方向に二分したときの前記電極集電体よりも対極側に離れた上層部において相対的に粒径が大きい前記結着材を多く含んでいることを特徴とする、二次電池用電極。 - 前記下層部における前記結着材の含有率は、前記上層部における前記結着材の含有率よりも高いことを特徴とする、請求項6に記載の二次電池用電極。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載の製造方法により得られた二次電池用電極或いは請求項6又は7に記載の二次電池用電極を備える二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011195429A JP5725356B2 (ja) | 2011-09-07 | 2011-09-07 | 二次電池用電極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011195429A JP5725356B2 (ja) | 2011-09-07 | 2011-09-07 | 二次電池用電極の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013058362A true JP2013058362A (ja) | 2013-03-28 |
JP5725356B2 JP5725356B2 (ja) | 2015-05-27 |
Family
ID=48134067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011195429A Active JP5725356B2 (ja) | 2011-09-07 | 2011-09-07 | 二次電池用電極の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5725356B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017056984A1 (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | Necエナジーデバイス株式会社 | リチウムイオン二次電池用負極の製造方法 |
JPWO2019074075A1 (ja) * | 2017-10-12 | 2020-10-22 | 富士フイルム株式会社 | 全固体二次電池用バインダー組成物、固体電解質含有シート及び全固体二次電池、並びに、固体電解質含有シート及び全固体二次電池の製造方法 |
WO2021106727A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 三洋電機株式会社 | 非水電解質二次電池用負極、非水電解質二次電池、及び非水電解質二次電池用負極の製造方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10270013A (ja) * | 1997-03-27 | 1998-10-09 | Japan Storage Battery Co Ltd | 非水電解質二次電池用電極及びその製造方法 |
JP2008258055A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Toyota Motor Corp | 二次電池、及び車両 |
JP2009245925A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-10-22 | Nissan Motor Co Ltd | 電池用電極およびこれを用いた電池、並びにその製造方法 |
JP2010182626A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Sanyo Electric Co Ltd | 非水系二次電池用負極電極 |
JP2011065929A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Panasonic Corp | 非水電解質二次電池用負極およびその製造方法 |
JP2012014929A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 電池 |
-
2011
- 2011-09-07 JP JP2011195429A patent/JP5725356B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10270013A (ja) * | 1997-03-27 | 1998-10-09 | Japan Storage Battery Co Ltd | 非水電解質二次電池用電極及びその製造方法 |
JP2008258055A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Toyota Motor Corp | 二次電池、及び車両 |
JP2009245925A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-10-22 | Nissan Motor Co Ltd | 電池用電極およびこれを用いた電池、並びにその製造方法 |
JP2010182626A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Sanyo Electric Co Ltd | 非水系二次電池用負極電極 |
JP2011065929A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Panasonic Corp | 非水電解質二次電池用負極およびその製造方法 |
JP2012014929A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 電池 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017056984A1 (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | Necエナジーデバイス株式会社 | リチウムイオン二次電池用負極の製造方法 |
CN108028365A (zh) * | 2015-09-28 | 2018-05-11 | Nec能源元器件株式会社 | 用于制备锂离子二次电池用负极的方法 |
JPWO2017056984A1 (ja) * | 2015-09-28 | 2018-07-12 | Necエナジーデバイス株式会社 | リチウムイオン二次電池用負極の製造方法 |
US20180233735A1 (en) * | 2015-09-28 | 2018-08-16 | Nec Energy Devices, Ltd. | Method for producing negative electrode for lithium ion secondary batteries |
JPWO2019074075A1 (ja) * | 2017-10-12 | 2020-10-22 | 富士フイルム株式会社 | 全固体二次電池用バインダー組成物、固体電解質含有シート及び全固体二次電池、並びに、固体電解質含有シート及び全固体二次電池の製造方法 |
US11489163B2 (en) | 2017-10-12 | 2022-11-01 | Fujifilm Corporation | Binder composition for all-solid state secondary battery, solid electrolyte composition, solid electrolyte-containing sheet, all-solid state secondary battery, method of manufacturing solid electrolyte-containing sheet, and method of manufacturing all-solid state secondary battery |
WO2021106727A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 三洋電機株式会社 | 非水電解質二次電池用負極、非水電解質二次電池、及び非水電解質二次電池用負極の製造方法 |
CN114730854A (zh) * | 2019-11-29 | 2022-07-08 | 三洋电机株式会社 | 非水电解质二次电池用负极、非水电解质二次电池、及非水电解质二次电池用负极的制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5725356B2 (ja) | 2015-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6596405B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極活物質、非水電解質二次電池、及び非水電解質二次電池用負極材の製造方法 | |
JP6474548B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極材及び負極活物質粒子の製造方法 | |
JP6181590B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池 | |
JP6268293B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極材及び負極活物質粒子の製造方法 | |
JP6353329B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池 | |
WO2016194288A1 (ja) | 非水電解質二次電池用負極活物質、非水電解質二次電池用負極、及び非水電解質二次電池、並びに負極活物質粒子の製造方法 | |
WO2015198511A1 (ja) | 非水電解質二次電池用負極材、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池並びに負極活物質粒子の製造方法 | |
JP6239476B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池 | |
JP2013149403A (ja) | リチウムイオン二次電池負極、リチウムイオン二次電池負極を用いたリチウムイオン二次電池、および、それらの製造方法 | |
WO2014073113A1 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP7021702B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP6380808B2 (ja) | 二次電池用電極の製造方法 | |
JP2015125832A (ja) | 二次電池用電極の製造方法 | |
JP6448462B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極活物質及び非水電解質二次電池並びに非水電解質二次電池用負極活物質の製造方法 | |
JP2011146158A (ja) | リチウム二次電池 | |
JP2010171020A (ja) | リチウム二次電池およびその製造方法 | |
JP2013062089A (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP5564872B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP2012064537A (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
WO2017145654A1 (ja) | 非水電解質二次電池用負極活物質、非水電解質二次電池、及び非水電解質二次電池用負極材の製造方法 | |
JP2012256544A (ja) | 二次電池用電極の製造方法 | |
JP2010251047A (ja) | 正極の製造方法 | |
JP2012156061A (ja) | 二次電池とその製造方法 | |
JP2013062139A (ja) | 電極の評価方法 | |
JP5725356B2 (ja) | 二次電池用電極の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140522 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140716 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150318 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5725356 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |