JP2008258055A - 二次電池、及び車両 - Google Patents

二次電池、及び車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2008258055A
JP2008258055A JP2007100314A JP2007100314A JP2008258055A JP 2008258055 A JP2008258055 A JP 2008258055A JP 2007100314 A JP2007100314 A JP 2007100314A JP 2007100314 A JP2007100314 A JP 2007100314A JP 2008258055 A JP2008258055 A JP 2008258055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
positive electrode
mixture layer
electrode mixture
secondary battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007100314A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5261961B2 (ja
Inventor
Saeko Kurachi
佐恵子 倉知
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007100314A priority Critical patent/JP5261961B2/ja
Publication of JP2008258055A publication Critical patent/JP2008258055A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5261961B2 publication Critical patent/JP5261961B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】出力特性が良好で、且つサイクル寿命特性が良好な二次電池、及び、出力特性が良好で、且つサイクル寿命特性が良好な電源を備えた車両を提供する。
【解決手段】本発明の二次電池100では、正極160が、正極集電板161と、この正極集電板161上に積層され、正極原料粉末165及び正極バインダ166を含む複数の正極合材層を備えている。この複数の正極合材層のうち最も正極集電板161側に位置する最内側正極合材層(第1正極合材層163)にかかる正極バインダ166の含有率(wt%)を、他の正極合材層(第2正極合材層164)に比べて高くし、且つ、4wt%以上7wt%以下としている。
【選択図】図5

Description

本発明は、二次電池、及び、これを搭載してなる車両に関する。
二次電池(例えば、リチウムイオン二次電池)は、ポータブル機器や携帯機器などの電源として、また、電気自動車やハイブリッド自動車など車両の電源として注目されている。この二次電池では、活物質などの電極原料粉末及びバインダを混合してなる電極合材層を、集電板の表面上に積層して、電極(正極及び負極)を形成している。近年、二次電池の特性を向上させるべく、様々な電極が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平10−270013号公報 特開平11−3699号公報
特許文献1では、電極合材層内のバインダの濃度を、集電板近くにおいて高くなるようにした、二次電池用電極が提案されている。具体的には、集電板の表面から集電板の厚み方向外側に向かって順に積層された2つの電極合材層を有し、集電板側に位置する下層のバインダ濃度を、外側に位置する上層のバインダ濃度よりも高くした二次電池用電極が開示されている。詳細には、負極として、下層のバインダ濃度を10wt%とし、上層のバインダ濃度を4〜9wt%に調整した負極が開示されている。また、正極として、下層のバインダ濃度を8wt%とし、上層のバインダ濃度を3〜7.2wt%に調整した正極が開示されている。
このように、集電板側に位置する(集電板に接する)下層のバインダ濃度を高くすることで、集電板と電極合材層との密着性が高くなると記載されている。しかも、上層のバインダ濃度を低くしているので、電極合材層全体でバインダ濃度を抑制することができる。これにより、二次電池の充放電特性や寿命を向上させることができると記載されている。
特許文献2には、炭素材料を含む負極合材層(塗布層)を2層以上とし、集電体に接する負極合材層(下層)に含まれる炭素材料として、比表面積が2m2/g以下の炭素材料を用い、且つ、その負極合材層の厚みを20〜100μmの範囲とした、リチウムイオン二次電池用負極が開示されている。
このように、炭素材料の比表面積が2m2/g以下の炭素材料を下層に含有させることで、炭素材料の表面に吸着されるバインダを抑制することができる。これにより、炭素材料と集電体との接着に有効なバインダを十分に存在させることができるので、集電体と炭素材料との密着性に優れた負極板を提供できると記載されている。さらに、上層に、比表面積の大きな高放電容量の炭素材料を含む負極合材層を積層することで、高放電容量の負極板を得ることができると記載されている。
ところで、近年、出力特性が良好で、且つサイクル寿命特性が良好な二次電池が求められている。特に、電気自動車やハイブリッド自動車など車両の電源として、そのような二次電池の要求が高まっている。
これに対し、特許文献1及び特許文献2で提案されている二次電池用電極を用いることで、二次電池の放電容量を高めることはできるが、出力特性やサイクル寿命特性を高めることができなかった。特に、電気自動車やハイブリッド自動車など車両の電源として要求されている出力特性やサイクル寿命特性は高く、これを満足させることはできなかった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、出力特性が良好で、且つサイクル寿命特性が良好な二次電池、及び、出力特性が良好で、且つサイクル寿命特性が良好な電源を備えた車両を提供することを目的とする。
その解決手段は、正極及び負極を備える二次電池であって、上記正極は、正極集電板と、上記正極集電板上に積層され、正極原料粉末及び正極バインダを含む複数の正極合材層であって、上記複数の正極合材層のうち最も上記正極集電板側に位置する最内側正極合材層にかかる上記正極バインダの含有率(wt%)を、他の正極合材層に比べて高くし、且つ、4wt%以上7wt%以下としてなる正極合材層と、を有する二次電池である。
二次電池では、正極合材層(正極活物質など)と負極合材層(負極活物質など)との間における、電解液を通じたイオンのやり取りにより、充放電が行われる。例えば、リチウムイオン二次電池では、正極合材層(正極活物質)と負極合材層(負極活物質)との間における、電解液を通じたLiイオンのやり取りにより、充放電が行われる。従って、充放電に伴って、正極活物質と電解液との間でイオンをやり取りする際、正極合材層中に正極バインダが少ないほうが、イオンのやり取りが迅速に行われ、出力特性が良好になる。
一方、正極合材層中の正極バインダを少なくし過ぎると、正極合材層と正極集電板との結着力が低くなり、長期の使用に伴い、正極合材層が正極集電板から剥離してしまう虞がある。
これに対し、本発明の二次電池では、正極集電板上に積層された複数の正極合材層を備え、複数の正極合材層のうち最も正極集電板側に位置する最内側正極合材層について、他の正極合材層よりも、正極バインダの含有率(wt%)を高くしている。すなわち、最内側正極合材層(正極集電板と直接結着する正極合材層)については、正極バインダの含有率を高くすることで正極集電板との結着力を高めることができる。一方、正極集電板と直接結着しない他の正極合材層について、最内側正極合材層よりも正極バインダの含有率を低くすることで、正極合材層の全体として正極バインダの含有率を抑制できるので、電池全体として出力特性を良好にすることができる。
特に、本発明の二次電池では、最内側正極合材層について、正極バインダの含有率を4wt%以上7wt%以下としている。
最内側正極合材層の正極バインダの含有率を4wt%以上とすることで、正極合材層と正極集電板とを強固に結着することができ、長期間繰り返し使用しても、正極合材層と正極集電板との結合を維持することができる。これにより、サイクル寿命特性が良好となる。
ところで、最内側正極合材層の正極バインダの含有率を高めるほど、正極合材層と正極集電板とを強固に結着できるが、正極バインダの含有率が高すぎると、最内側正極合材層内においてイオンの動きが妨げられるので、電池全体として出力特性が低下し、サイクル寿命特性も低下する。
これに対し、本発明の二次電池では、最内側正極合材層について、正極バインダの含有率を7wt%以下に抑制している。これにより、正極合材層と正極集電板とを強固に結着しつつも、他の正極合剤層と共に最内側正極合材層においてもイオンの動きをスムーズにできるので、出力特性とサイクル寿命特性のいずれについても良好にすることができる。
なお、正極原料粉末としては、例えば、正極活物質や導電材などを挙げることができる。
さらに、上記の二次電池であって、前記最内側正極合材層の厚みが、積層された前記正極合材層全体の厚みの1/10以上1/2以下である二次電池とすると良い。
正極集電板と直接結着する最内側正極合材層の正極バインダの含有率を4wt%以上に高めても、正極合材層全体の厚みに対する最内側正極合材層の厚みの割合が低ければ、正極合材層全体の固着に寄与する最内側正極合材層の厚みが薄すぎて、正極合材層の全体を正極集電板に強固に結着できなくなる。
これに対し、本発明の二次電池では、正極バインダの含有率を4wt%以上7wt%以下とした最内側正極合材層の厚みを、正極合材層全体の厚みの1/10以上としている。これにより、正極合材層全体の固着に寄与する最内側正極合材層の厚みを十分に確保できるので、最内側正極合材層により正極合材層全体を正極集電板に強固に結着することができる。従って、本発明の二次電池は、サイクル寿命特性が良好になる。
これとは反対に、正極合材層全体の厚みに対する最内側正極合材層の厚みの割合が高すぎると、正極合材層全体における正極バインダの絶対量が多すぎて、正極合材層中において、イオンの移動が正極バインダにより大きく妨げられてしまう。
これに対し、本発明の二次電池では、正極バインダの含有率を4wt%以上7wt%以下とした最内側正極合材層の厚みを、正極合材層全体の厚みの1/2以下に抑制している。これにより、正極合材層全体における正極バインダの絶対量を抑制し、充放電の際の正極合材層中におけるイオンの移動をスムーズにすることができるので、出力特性も良好になる。
さらに、上記いずれかの二次電池であって、積層された前記正極合材層全体の厚みが、50μm以下である二次電池とすると良い。
本発明の二次電池では、正極合材層全体の厚みを50μm以下としている。正極合材層全体の厚みを50μm以下と薄くすることで、充放電の際、正極合材層と電解液との間におけるイオンの移動が極めて迅速になる。従って、本発明の二次電池は、高出力な二次電池となる。本発明の二次電池は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車などの電源として、十分に使用することができる。
さらに、上記いずれかの二次電池であって、前記複数の正極合材層のうち、最も外側に位置する最外側正極合材層は、前記正極バインダの含有率を2wt%以下としてなる二次電池とすると良い。
充放電の際、正極合材層と電解液との間でのイオンのやり取りは、複数の正極合材層のうち、最も外側に位置する最外側正極合材層において、最も活発に行われる。従って、正極合材層全体のうち、特に、最外側正極合材層の正極バインダの含有率を低くすることで、出力特性を飛躍的に向上させることができる。本発明の二次電池では、最外側正極合材層について、正極バインダの含有率を2wt%以下と極めて低くしているので、出力特性が飛躍的に向上し、高出力な二次電池となる。
さらに、上記いずれかの二次電池であって、前記負極は、負極集電板と、上記負極集電板上に積層され、負極原料粉末及び負極バインダを含む複数の負極合材層であって、上記複数の負極合材層のうち最も上記負極集電板側に位置する最内側負極合材層にかかる上記負極バインダの含有率(wt%)を、他の負極合材層に比べて高くし、且つ、3wt%以上6wt%以下としてなる負極合材層と、を有する二次電池とすると良い。
さらにまた、他の解決手段として、正極及び負極を備える二次電池であって、上記負極は、負極集電板と、上記負極集電板上に積層され、負極原料粉末及び負極バインダを含む複数の負極合材層であって、上記複数の負極合材層のうち最も上記負極集電板側に位置する最内側負極合材層にかかる上記負極バインダの含有率(wt%)を、他の負極合材層に比べて高くし、且つ、3wt%以上6wt%以下としてなる負極合材層と、を有する二次電池とすると良い。
本発明の二次電池は、負極集電板上に積層された複数の負極合材層を備え、複数の負極合材層のうち最も負極集電板側に位置する最内側負極合材層について、他の負極合材層よりも、負極バインダの含有率(wt%)を高くしている。すなわち、最内側負極合材層(負極集電板と直接結着する負極合材層)については、負極バインダの含有率を高くすることで負極集電板との結着力を高めることができる。一方、負極集電板と直接結着しない他の負極合材層について、最内側負極合材層よりも負極バインダの含有率を低くすることで、負極合材層全体として負極バインダの含有率を抑制できるので、電池全体として出力特性を良好にすることができる。
特に、本発明の二次電池では、最内側負極合材層について、負極バインダの含有率を3wt%以上6wt%以下としている。
最内側負極合材層の負極バインダの含有率を3wt%以上とすることで、負極合材層と負極集電板とを強固に結着することができ、長期間繰り返し使用しても、負極合材層と負極集電板との結合を維持することができる。これにより、サイクル寿命特性が良好となる。特に、最内側正極合材層の正極バインダの含有率を4wt%以上とし、且つ、最内側負極合材層の負極バインダの含有率を3wt%以上とした二次電池では、より一層、サイクル寿命特性が良好となる。
ところで、最内側正極合材層の負極バインダの含有率を高めるほど、負極合材層と負極集電板とを強固に結着できるが、負極バインダの含有率が高すぎると、最内側負極合材層内においてイオンの動きが妨げられるので、電池全体として出力特性が低下し、サイクル寿命特性も低下する。
これに対し、本発明の二次電池では、最内側負極合材層について、負極バインダの含有率を6wt%以下に抑制している。これにより、負極合材層と負極集電板とを強固に結着しつつ、他の負極合剤層と共に最内側負極合材層においてもイオンの動きをスムーズにできるので、出力特性とサイクル寿命特性のいずれについても良好にすることができる。特に、最内側正極合材層の正極バインダの含有率を7wt%以下に抑制し、且つ、最内側負極合材層の負極バインダの含有率を6wt%以下に抑制した二次電池では、出力特性とサイクル寿命特性のいずれについても、より一層良好にすることができる。
なお、負極原料粉末としては、例えば、負極活物質や水素吸蔵合金や導電材などを挙げることができる。
さらに、上記いずれかの二次電池であって、前記最内側負極合材層の厚みが、積層された前記負極合材層全体の厚みの1/20以上1/2以下である二次電池とすると良い。
本発明の二次電池では、負極バインダの含有率を3wt%以上6wt%以下とした最内側負極合材層の厚みを、負極合材層全体の厚みの1/20以上としている。これにより、負極合材層全体の固着に寄与する最内側負極合材層の厚みを十分に確保できるので、最内側負極合材層により負極合材層全体を負極集電板に強固に結着することができる。従って、本発明の二次電池は、サイクル寿命特性が良好になる。
さらに、本発明の二次電池では、負極バインダの含有率を3wt%以上6wt%以下とした最内側負極合材層の厚みを、負極合材層全体の厚みの1/2以下に抑制している。これにより、負極合材層全体における負極バインダの絶対量を抑制し、充放電の際の負極合材層中におけるイオンの移動をスムーズにすることができるので、出力特性も良好になる。
さらに、上記いずれかの二次電池であって、積層された前記負極合材層全体の厚みが、50μm以下である二次電池とすると良い。
本発明の二次電池では、負極合材層全体の厚みを50μm以下としている。負極合材層全体の厚みを50μm以下と薄くすることで、充放電の際、負極合材層と電解液との間におけるイオンの移動が極めて迅速になる。従って、本発明の二次電池は、高出力な二次電池となる。本発明の二次電池は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車などの電源として、十分に使用することができる。
さらに、上記いずれかの二次電池であって、前記複数の負極合材層のうち、最も外側に位置する最外側負極合材層は、前記負極バインダの含有率を2wt%以下としてなる二次電池とすると良い。
充放電の際、負極合材層と電解液との間でのイオンのやり取りは、複数の負極合材層のうち、最も外側に位置する最外側負極合材層において、最も活発に行われる。従って、負極合材層全体のうち、特に、最外側負極合材層の負極バインダの含有率を低くすることで、出力特性を飛躍的に向上させることができる。本発明の二次電池では、最外側負極合材層について、負極バインダの含有率を2wt%以下と極めて低くしているので、出力特性が飛躍的に向上し、高出力な二次電池となる。
さらに、上記いずれかの二次電池であって、上記二次電池は、リチウムイオン二次電池である二次電池とすると良い。
本発明をリチウムイオン二次電池に適用することで、適切に、出力特性が良好で、且つサイクル寿命特性が良好なリチウムイオン二次電池を得ることができる。
また、他の解決手段は、上記いずれかの二次電池を搭載してなる車両である。
本発明の車両は、出力特性が良好で、且つサイクル寿命特性が良好な二次電池を搭載している。従って、本発明の車両は、出力特性が良好で、且つサイクル寿命特性が良好な電源を備えた車両となる。
なお、二次電池を搭載した車両としては、例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車のほか、バイク、フォークリフト、電動車いす、電動アシスト自転車、電動スクータ、鉄道車両等を挙げることができる。
(実施形態1)
次に、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態にかかる車両1は、図1に示すように、車体2、エンジン3、フロントモータ4、リヤモータ5、ケーブル7及びバッテリパック6を有し、エンジン3、フロントモータ4及びリヤモータ5との併用で駆動するハイブリッドカーである。具体的には、この車両1は、バッテリパック6をフロントモータ4及びリヤモータ5の駆動用電源として、公知の手段によりエンジン3、フロントモータ4及びリヤモータ5を用いて走行できるように構成されている。
このうち、バッテリパック6は、車両1の車体2に取り付けられており、ケーブル7によりフロントモータ4及びリヤモータ5と接続されている。このバッテリパック6は、図2に示すように、複数の電池モジュール10が列置されて構成されている。詳細には、一列に並べられた複数のリチウムイオン二次電池100(単電池)が、バスバ20により電気的に直列に接続されることで電池モジュール10を構成し、この電池モジュールが複数(図2では、2つのみ図示)、列置されると共に直列に接続されて、バッテリパック6を構成している。
次に、本実施形態のリチウムイオン二次電池100について説明する。本実施形態のリチウムイオン二次電池100は、図3に示すように、平面視矩形状の収容ケース110と、収容ケース110の内部から外部に延出する正極端子120と、収容ケース110の内部から外部に延出する負極端子130とを備えている。
さらに、図4に示すように、収容ケース110の内部には、電極体150と、図示しない電解液とが収容されている。電解液としては、例えば、EC(エチレンカーボネート)とDEC(ジエチルカーボネート)との混合有機溶媒に、溶質としてLiPF6を添加した有機電解液を用いることができる。
電極体150は、断面長円状をなし、シート状の正極160、負極170、及びセパレータ180を捲回してなる扁平型の捲回体である。この電極体150は、その軸線方向(図4において左右方向)の一方端部(図4において左端部)に位置し、正極160の一部のみが渦巻状に重なる正極接続部160bと、他方端部(図3において右端部)に位置し、負極170の一部のみが渦巻状に重なる負極接続部170bとを有している。このうち、正極接続部160bには、正極端子120が溶接されている。また、負極接続部170bには、負極端子130が溶接されている。
なお、正極160は、正極接続部160bを除く部位に、正極原料粉末165を含む正極合材層162(図5参照)を備えている。同様に、負極170は、負極接続部170bを除く部位に、負極原料粉末175を含む負極合材層172(図6参照)を備えている。
収容ケース110は、収容ケース110の最も内側(図4において最も紙面手前側)に位置する内側樹脂フィルム111、この内側樹脂フィルム111の外側(図4において紙面奥側)に隣り合って位置する金属フィルム112、及びこの金属フィルム112の外側(図4において、さらに紙面奥側)に隣り合って位置する外側樹脂フィルム113が積層されたラミネートフィルム101で形成されている。この収容ケース110は、図4に示すように、収容部119内に電極体150を配置させたラミネートフィルム101が、折り返し位置110gで折り返され、図3に示すように、略矩形環状の溶着封止部115(収容ケース110の周縁部)が熱溶着により封止されて、平面視矩形状に成形されている。
ここで、正極160について、図5を参照して詳細に説明する。正極160は、図5に示すように、アルミニウム箔からなる正極集電板161と、この正極集電板161の表面161bに積層された正極合材層162とを有している。
正極合材層162は、図5に示すように、正極集電板161の表面161b上に積層されてなる、第1正極合材層163及び第2正極合材層164により構成されている。具体的には、正極合材層162は、正極集電板161側に位置する第1正極合材層163(最内側正極合材層)と、正極集電板161の厚み方向外側に位置する第2正極合材層164(最外側正極合材層)とにより構成されている。第1正極合材層163及び第2正極合材層164は、いずれも、正極原料粉末165(正極活物質、導電材)と、正極バインダ166(PVDF)とにより構成されている。
なお、本実施形態1では、正極活物質としてLiNi0.8Co0.15Al0.052 を用い、導電材としてアセチレンブラックを用いている。後述する実施形態2,3においても同様である。
特に、本実施形態では、第1正極合材層163にかかる正極バインダ166の含有率(wt%)を、第2正極合材層164にかかる正極バインダ166の含有率(wt%)よりも高くしている。具体的には、第1正極合材層163では、正極バインダ166の含有率を4wt%以上7wt%以下としているのに対し、第2正極合材層164では、正極バインダ166の含有率を2wt%としている。
また、本実施形態では、正極合材層162の厚みT2を、50μm以下(詳細には、30μm程度)と極めて薄くしている。さらには、第1正極合材層163の厚みT1を、正極合材層162全体の厚みT2の1/10以上1/2以下としている。
負極170は、図6に示すように、銅箔からなる負極集電板171と、この負極集電板171の表面の171bに積層された負極合材層172とを有している。
負極合材層172は、負極原料粉末175(負極活物質)と、負極バインダ176(SBR,CMC)とにより構成されている。このように、本実施形態では、負極170は、正極160と異なり、一層(1種類)の負極合材層からなる負極合材層172を備えている。なお、負極合材層172の厚みU2は、50μm以下(詳細には、30μm程度)と極めて薄くしている。
なお、本実施形態1では、負極活物質として、黒鉛を用いている。後述する実施形態2,3においても同様である。
セパレータ180としては、例えば、PE(ポリエチレン)とPP(ポリプロピレン)とからなる樹脂フィルムを用いることができる。
次に、本実施形態のリチウムイオン二次電池100の製造方法について説明する。
(正極の製作)
まず、96〜93wt%の正極原料粉末165と、4〜7wt%の正極バインダ166(PVDF)とを混合し、これに有機溶剤(NMP)を加えて撹拌して、第1正極ペーストを作製した。次いで、この第1正極ペーストを、正極集電板161(アルミニウム箔)の表面161b上に塗布し、乾燥させた。このようにして、正極集電板161の表面161b上に、第1正極合材層163を形成した。
次に、98wt%の正極原料粉末165と、2wt%の正極バインダ166(PVDF)とを混合し、これに有機溶剤(NMP)を加えて撹拌して、第2正極ペーストを作製した。次いで、この第2正極ペーストを、第1正極合材層163の表面163b上に塗布し、乾燥させた。このようにして、第1正極合材層163の表面163b上に、第2正極合材層164を形成した。
その後、第1正極合材層163及び第2正極合材層164を、プレス加工により押圧成形し、これらの厚みT2を30μm程度にした。これにより、図5に示すように、正極集電板161と、この正極集電板161の表面161bに積層された正極合材層162とを有する正極160を得た。なお、第1正極合材層163の厚みT1は、正極合材層162の厚みT2の1/10以上1/2以下としている。
(負極の製作)
96wt%の負極原料粉末175(負極活物質)と、4wt%の負極バインダ176(SBR,CMC)とを混合し、これに水を加えて撹拌して、負極ペーストを作製した。次いで、この負極ペーストを、負極集電板(銅箔)の表面上に塗布し、乾燥させた。このようにして、負極集電板の表面上に負極合材層を形成した。その後、負極合材層をプレス加工により押圧成形し、負極合材層の厚みを30μm程度にした。このようにして、正極160と異なり、負極合材層を一層のみ備える負極170を得た。
(電池の作製)
次いで、正極160、負極170、及びセパレータ180を積層しつつ、これらを捲回して扁平捲回型の電極体150を形成した。なお、正極160、負極170、及びセパレータ180を積層する際には、電極体150の一端部から、正極160のうち正極合材を塗工していない未塗工部が突出するように、正極160を配置しておく。さらには、負極170のうち負極合材を塗工していない未塗工部が、正極160の未塗工部とは反対側から突出するように、負極170を配置しておく。これにより、正極接続部160b及び負極接続部170bを有する電極体150(図4参照)が形成される。
次に、電極体150の正極接続部160bと正極端子120とを接続する。具体的には、例えば、正極接続部160bと正極端子120とを圧着した状態で溶接(例えば、超音波溶接やスポット溶接など)することにより、正極接続部160bと正極端子120とを接続する。同様に、電極体150の負極接続部170bと負極端子130とを接続する。具体的には、例えば、負極接続部170bと負極端子130とを圧着した状態で溶接(例えば、超音波溶接やスポット溶接など)することにより、負極接続部170bと負極端子130とを接続する。
これとは別に、ラミネートフィルム101を用意する。具体的には、内側樹脂フィルム111、金属フィルム112、及び外側樹脂フィルム113を積層した後、これを押圧成形して、収容部119を凹設したラミネートフィルム101を得る(図4参照)。次いで、図4に示すように、正極端子120及び負極端子130を溶接した電極体150を、ラミネートフィルム101の収容部119内に配置する。その後、ラミネートフィルム101を、その折り返し位置110gで折り返し、電極体150を内部に収容する。
次に、図7に示すように、溶着封止部115のうち、後に電解液を注入する注入口116を除く部位(図7において、ドットを付した部位)を、その厚み方向に加圧しつつ加熱して、内側樹脂フィルム111同士を熱溶着させる。これにより、正極端子120及び負極端子130を収容ケース110の内部から外部に延出させつつ、内部に電極体150を収容することができる。次いで、注液口116を通じて、収容ケース110内に電解液を注入する。その後、熱溶着により注液口116を閉塞することで、収容ケース110を封止する。これにより、図3に示すリチウムイオン二次電池100が完成する。
なお、本実施形態のリチウムイオン二次電池100では、溶着封止部115のうち注液口116とした部位について、他の部位に比べて僅かに接着力を弱くしている。これにより、図3に示すように、注液口116とした部位を安全弁118とすることができる。従って、電池ケース110の内圧が所定値を超えると、安全弁118の位置で収容ケース110の封止が開放され、収容ケース110内のガスを外部に排出することができる。
(実施例1〜4)
第1正極合材層163の正極バインダ166の含有率(wt%)のみを異ならせた、4種類のリチウムイオン二次電池100(実施例1〜4)を製造した。具体的には、第1正極合材層163の正極バインダ166の含有率(wt%)を、4wt%(実施例1)、5wt%(実施例2)、6wt%(実施例3)、7wt%(実施例4)と異ならせている。
(比較例1〜4)
実施形態のリチウムイオン二次電池100と比較して、第1正極合材層の正極バインダ166の含有率(wt%)のみを異ならせた、4種類のリチウムイオン二次電池(比較例1〜4)を製造した。具体的には、第1正極合材層の正極バインダ166の含有率(wt%)を、2wt%(比較例1)、3wt%(比較例2)、8wt%(比較例3)、10wt%(比較例4)と異ならせている。
(充放電試験)
次に、実施例1〜4及び比較例1〜4にかかるリチウムイオン二次電池について、充放電試験を行った。
具体的には、それぞれのリチウムイオン二次電池について、25℃の常温環境下において、2C(1.4A)の電流で、満充電状態になるまで充電し、その後、完全放電状態になるまで放電する充放電サイクルを、500サイクル行った。
この充放電試験では、それぞれのリチウムイオン二次電池について、まず、1サイクル目の充放電サイクルにおいて、満充電状態になるまで充電した後、放電する際、10秒間あたりの出力(ワット)を測定した。このときの出力(ワット)を、「初期」の出力として、図8に○印で示す。さらに、500サイクル目の充放電サイクルにおいて、満充電状態になるまで充電した後、放電する際、10秒間あたりの出力(ワット)を測定した。このときの出力(ワット)を、「サイクル試験後」の出力として、図8に△印で示す。
図8に○印で示すように、第1正極合材層の正極バインダ166の含有率を7wt%以下(具体的には、2〜7wt%)にした二次電池(比較例1,2及び実施例1〜4)では、初期の出力が19W程度と高く、優れた出力特性を示した。ところが、第1正極合材層の正極バインダ166の含有率を7wt%より大きく(具体的には、8〜10wt%)すると、初期の出力が大きく低下した。
この結果より、第1正極合材層163の正極バインダ166の含有率を7wt%以下とすることで、二次電池の出力特性(特に、常温環境下での出力特性)を良好にすることができるといえる。この理由は、第1正極合材層163の正極バインダ166の含有率を7wt%以下に抑制することで、正極バインダ166の含有率を低く(本実施形態では、2wt%)した第2正極合材層164のみならず、第1正極合材層163においてもLiイオンの動きをスムーズにできるためと考えられる。
また、図8に△印で示すように、第1正極合材層の正極バインダ166の含有率を4wt%より小さく(具体的には、2〜3wt%)した二次電池(比較例1,2)では、サイクル試験後の出力が、初期の出力に比べて6〜7W程度も低下し、サイクル寿命特性が好ましくなかった。これに対し、第1正極合材層の正極バインダ166の含有率を4wt%以上(具体的には、4〜10wt%)にした二次電池(実施例1〜4及び比較例3,4)では、サイクル試験後の出力が、初期の出力から2〜3W程度低下しただけであり、優れたサイクル寿命特性を示した。
この結果より、第1正極合材層163の正極バインダ166の含有率を4wt%以上とすることで、二次電池のサイクル寿命特性(特に、常温環境下でのサイクル寿命特性)を良好にすることができるといえる。この理由は、第1正極合材層163の正極バインダ166の含有率を4wt%以上とすることで、正極合材層162と正極集電板161とを強固に結着することができ、長期間充放電を繰り返しても、正極合材層162と正極集電板161との結合を維持することができるためと考えられる。
以上より、第1正極合材層163(最内側正極合材層)について、正極バインダ166の含有率を4wt%以上7wt%以下とすることで、出力特性(特に、常温環境下での出力特性)が良好で、且つサイクル寿命特性(特に、常温環境下でのサイクル寿命特性)が良好な二次電池を得ることができるといえる。
特に、実施例1〜4のリチウムイオン二次電池100では、初期の出力が19W程度と高くなり、優れた出力特性を示した。これは、正極合材層162全体の厚みを50μm以下(具体的には、30μm程度)と極めて薄くしたために、充放電の際、正極合材層162と電解液との間におけるLiイオンの移動が極めて迅速になったからと考えられる。さらには、第2正極合材層164(最外側正極合材層)の正極バインダ166の含有率を2wt%以下(実施例1〜4では、2wt%)と極めて低くしたために、第2正極合材層164と電解液との間でのLiイオンのやり取りが特に活発になり、出力特性を飛躍的に向上させることができたからと考えられる。
(実施例5〜8)
次に、正極合材層162全体の厚みT2に対する第1正極合材層163の厚みT1の比率(=T1/T2)のみを異ならせた、4種類のリチウムイオン二次電池100(実施例5〜8)を製造した。具体的には、T1/T2の値を、1/10(実施例5)、1/6(実施例6)、1/3(実施例7)、1/2(実施例8)と異ならせている。なお、第1正極合材層163(最内側正極合材層)の正極バインダ166の含有率は、いずれの二次電池においても6wt%としている。
(比較例5,6)
実施形態のリチウムイオン二次電池100と比較して、正極合材層全体の厚みT2に対する第1正極合材層の厚みT1の比率(=T1/T2)のみを異ならせた、2種類のリチウムイオン二次電池(比較例5,6)を製造した。具体的には、T1/T2の値を、1/30(比較例5)、2/3(比較例6)と異ならせている。なお、第1正極合材層(最内側正極合材層)の正極バインダ166の含有率は、実施例と同様に、いずれの二次電池においても6wt%としている。
(充放電試験)
次に、実施例5〜8及び比較例5,6にかかるリチウムイオン二次電池について、前述の実施例1〜4と同様に、25℃の常温環境下において充放電試験を行った。この充放電試験の1サイクル目における、それぞれの二次電池の出力(初期の出力)を、図9に○印で示す。さらに、それぞれの二次電池の500サイクル目における出力(サイクル試験後の出力)を、図9に△印で示す。
図9に○印で示すように、T1/T2の値を1/2以下(具体的には、1/30〜1/2)にした二次電池(比較例5及び実施例5〜8)では、初期の出力が19W程度と高く、優れた出力特性を示した。ところが、T1/T2の値を1/2より大きく(具体的には、2/3)した二次電池(比較例6)では、初期の出力が16W程度に小さくなり、出力特性が低下した。
この結果より、T1/T2の値を1/2以下とすることで、すなわち、第1正極合材層163(最内側正極合材層)の厚みを、正極合材層162全体の厚みの1/2以下とすることで、二次電池の出力特性(特に、常温環境下での出力特性)を良好にすることができるといえる。この理由は、正極バインダ166の含有率を4wt%以上7wt%以下(実施例5〜8では、6wt%)とした第1正極合材層163(最内側正極合材層)の厚みを、正極合材層162全体の厚みの1/2以下に抑制することで、正極合材層162全体における正極バインダ166の絶対量を抑制し、充放電の際の正極合材層162内におけるLiイオンの移動をスムーズにすることができるからと考えられる。
また、図9に△印で示すように、T1/T2の値を1/10より小さく(具体的には、1/30)した二次電池(比較例5)では、サイクル試験後の出力が、初期の出力に比べて7W程度も低下し、サイクル寿命特性が好ましくなかった。これに対し、T1/T2の値を1/10以上(具体的には、1/10〜2/3)にした二次電池(実施例5〜8及び比較例6)では、サイクル試験後の出力が、初期の出力から2〜4W程度低下しただけで、良好なサイクル寿命特性を示した。
この結果より、T1/T2の値を1/10以上とすることで、すなわち、第1正極合材層163(最内側正極合材層)の厚みを、正極合材層162全体の厚みの1/10以上とすることで、二次電池のサイクル寿命特性(特に、常温環境下でのサイクル寿命特性)を良好にすることができるといえる。この理由は、正極バインダ166の含有率を4wt%以上7wt%以下(具体的には、6wt%)とした第1正極合材層163(最内側正極合材層)の厚みを、正極合材層全体の厚みの1/10以上とすることで、正極合材層162全体の固着に寄与する第1正極合材層163の厚みを十分に確保し、第1正極合材層163により正極合材層162全体を正極集電板161に強固に結着することができるからと考えられる。
以上より、正極バインダ166の含有率を4wt%以上7wt%以下とした第1正極合材層163(最内側正極合材層)の厚みを、正極合材層162全体の厚みの1/10以上1/2以下とすることで、出力特性(特に、常温環境下での出力特性)が良好で、且つサイクル寿命特性(特に、常温環境下でのサイクル寿命特性)が良好な二次電池を得ることができるといえる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態2は、実施形態1と比較して、リチウムイオン二次電池の電極(正極及び負極)のみが異なり、その他の部分については同等である。従って、ここでは、実施形態1と異なる部分について説明し、その他の部分については、説明を省略または簡略化する。
本実施形態2のリチウムイオン二次電池200は、図10の展開図に示すように、実施形態1のリチウムイオン二次電池100と比較して、電極体150に代えて電極体250を備えている点のみが異なっている。この電極体250は、実施形態1の電極体150と比較して、正極160に代えて正極260を、負極170に代えて負極270を有している点が異なっている。
正極260は、図11に示すように、アルミニウム箔からなる正極集電板261と、この正極集電板261の表面261bに積層された正極合材層262とを有している。正極合材層262は、実施形態1の正極合材層162と異なり、一層(1種類)の正極合材層により構成されている。なお、この正極合材層262は、実施形態1の正極合材層162と同様に、正極原料粉末165(正極活物質、導電材)と、正極バインダ166(PVDF)とにより構成されている。
負極270は、図12に示すように、銅箔からなる負極集電板271と、この負極集電板271の表面の271bに積層された負極合材層272とを有している。
負極合材層272は、実施形態1の負極合材層172と異なり、負極集電板271の表面271b上に積層されてなる、第1負極合材層273(最内側負極合材層)及び第2負極合材層274(最外側負極合材層)により構成されている。具体的には、負極合材層272は、負極集電板271側に位置する第1負極合材層273と、負極集電板271の厚み方向外側に位置する第2負極合材層274とにより構成されている。第1負極合材層273及び第2負極合材層274は、いずれも、実施形態1と同様に、負極原料粉末175(負極活物質)と、負極バインダ176(SBR,CMC)とにより構成されている。
特に、本実施形態では、第1負極合材層273にかかる負極バインダ176の含有率(wt%)を、第2負極合材層274にかかる負極バインダ176の含有率(wt%)よりも高くしている。具体的には、第2正極合材層273では、負極バインダ176の含有率を3wt%以上6wt%以下としているのに対し、第2負極合材層274では、負極バインダ176の含有率を2wt%としている。
さらに、本実施形態では、第2負極合材層273の厚みU1を、負極合材層272全体の厚みU2の1/20以上1/2以下としている。
(負極の製作)
次に、負極270の製作方法について説明する。
まず、97〜94wt%の負極原料粉末175(負極活物質)と、3〜6wt%の負極バインダ176(SBR,CMC)とを混合し、これに水を加えて撹拌して、第1負極ペーストを作製した。次いで、この第1負極ペーストを、負極集電板271(銅箔)の表面271b上に塗布し、乾燥させた。このようにして、負極集電板271の表面271b上に、第1負極合材層273を形成した。
次に、98wt%の負極原料粉末175(負極活物質)と、2wt%の負極バインダ176(SBR,CMC)とを混合し、これに水を加えて撹拌して、第2負極ペーストを作製した。次いで、この第2負極ペーストを、第1負極合材層273の表面273b上に塗布し、乾燥させた。このようにして、第1負極合材層273の表面273b上に、第2正極合材層274を形成した。
その後、第1負極合材層273及び第2負極合材層274を、プレス加工により押圧成形し、これらの厚みU2を30μm程度にした。これにより、図12に示すように、負極集電板271と、この負極集電板271の表面271bに積層された負極合材層272とを有する負極270を得た。なお、第1負極合材層273の厚みU1は、負極合材層272全体の厚みU2の1/20以上1/2以下としている。
(実施例9〜13)
第1負極合材層273の負極バインダ176の含有率(wt%)のみを異ならせた、5種類のリチウムイオン二次電池200(実施例9〜13)を製造した。具体的には、第1負極合材層273の負極バインダ176の含有率(wt%)を、3wt%(実施例9)、3.5wt%(実施例10)、4wt%(実施例11)、5wt%(実施例12)、6wt%(実施例13)と異ならせている。
(比較例7〜9)
実施形態のリチウムイオン二次電池200と比較して、第1負極合材層の負極バインダ176の含有率(wt%)のみを異ならせた、3種類のリチウムイオン二次電池(比較例7〜9)を製造した。具体的には、第1負極合材層の負極バインダ176の含有率(wt%)を、2wt%(比較例7)、2.5wt%(比較例8)、8wt%(比較例9)と異ならせている。
(充放電試験)
次に、実施例9〜13及び比較例7〜9にかかるリチウムイオン二次電池について、充放電試験を行った。具体的には、それぞれのリチウムイオン二次電池について、−30℃の低温環境下において、2C(1.4A)の電流で、満充電状態になるまで充電し、その後、完全放電状態になるまで放電する充放電サイクルを、500サイクル行った。
この充放電試験では、それぞれのリチウムイオン二次電池について、まず、1サイクル目の充放電サイクルにおいて、満充電状態になるまで充電した後、放電する際、2秒間あたりの出力(ワット)を測定した。このときの出力(ワット)を、「初期」の出力として、図13に○印で示す。さらに、500サイクル目の充放電サイクルにおいて、満充電状態になるまで充電した後、放電する際、2秒間あたりの出力(ワット)を測定した。このときの出力(ワット)を、「サイクル試験後」の出力として、図13に△印で示す。
図13に○印で示すように、第1負極合材層の負極バインダ176の含有率を6wt%以下(具体的には、2〜6wt%)にした二次電池(比較例7,8及び実施例9〜13)では、初期の出力が3Wよりも高く、良好な出力特性を示した。ところが、第1負極合材層の負極バインダ176の含有率を6wt%より大きく(具体的には、8wt%)した二次電池(比較例9)では、初期の出力が2.5W程度にまで低下し、出力特性が好ましくなかった。
この結果より、第1負極合材層273の負極バインダ176の含有率を6wt%以下とすることで、二次電池の出力特性(特に、低温環境下での出力特性)を良好にすることができるといえる。この理由は、第1負極合材層273の負極バインダ176の含有率を6wt%以下とすることで、負極バインダ176の含有率を低く(本実施形態では、2wt%)した第2負極合材層274のみならず、第1負極合材層273においてもLiイオンの動きをスムーズにできるためと考えられる。
また、図13に△印で示すように、第1負極合材層の負極バインダ176の含有率を3wt%より小さく(具体的には、2〜2.5wt%)にした二次電池(比較例7,8)では、サイクル試験後の出力が、初期の出力に比べて1.3〜1.5W程度も低下し、サイクル寿命特性が好ましくなかった。これに対し、第1負極合材層の負極バインダ176の含有率を3wt%以上(具体的には、3〜8wt%)にした二次電池(実施例9〜13及び比較例9)では、サイクル試験後の出力が、初期の出力から0.2〜0.6W程度低下しただけであり、良好なサイクル寿命特性を示した。
この結果より、第1負極合材層273の負極バインダ176の含有率を3wt%以上とすることで、二次電池のサイクル寿命特性(特に、低温環境下でのサイクル寿命特性)を良好にすることができるといえる。この理由は、第1負極合材層273の負極バインダ176の含有率を3wt%以上とすることで、負極合材層272と負極集電板271とを強固に結着することができ、長期間充放電を繰り返しても、負極合材層272と負極集電板271との結合を維持することができるためと考えられる。
以上より、第1負極合材層273(最内側正極合材層)について、負極バインダ176の含有率を3wt%以上6wt%以下とすることで、出力特性(特に、低温環境下での出力特性)が良好で、且つサイクル寿命特性(特に、低温環境下でのサイクル寿命特性)が良好な二次電池を得ることができるといえる。
(実施例14〜18)
次に、負極合材層272全体の厚みU2に対する第1負極合材層273の厚みU1の比率(=U1/U2)のみを異ならせた、5種類のリチウムイオン二次電池200(実施例14〜18)を製造した。具体的には、U1/U2の値を、1/20(実施例14)、1/10(実施例15)、1/5(実施例16)、1/3(実施例17)、1/2(実施例18)と異ならせている。なお、第1負極合材層273(最内側負極合材層)の負極バインダ176の含有率は、いずれの二次電池においても4wt%としている。
(比較例10,11)
実施形態のリチウムイオン二次電池200と比較して、負極合材層全体の厚みU2に対する第1負極合材層の厚みU1の比率(=U1/U2)のみを異ならせた、2種類のリチウムイオン二次電池(比較例10,11)を製造した。具体的には、U1/U2の値を、1/30(比較例10)、2/3(比較例11)と異ならせている。なお、第1負極合材層(最内側負極合材層)の負極バインダ176の含有率は、実施例と同様に、いずれの二次電池においても4wt%としている。
(充放電試験)
次に、実施例14〜18及び比較例10,11にかかるリチウムイオン二次電池について、前述の実施例9〜13と同様に、低温環境下(−30℃)において充放電試験を行った。この充放電試験の1サイクル目における、それぞれの二次電池の出力(初期の出力)を、図14に○印で示す。さらに、それぞれの二次電池の500サイクル目における出力(サイクル試験後の出力)を、図14に△印で示す。
図14に○印で示すように、U1/U2の値を1/2以下(具体的には、1/30〜1/2)にした二次電池(比較例10及び実施例14〜18)では、いずれも初期の出力が3Wよりも高くなり、良好な出力特性を示した。ところが、U1/U2の値を1/2より大きく(具体的には、2/3)した二次電池(比較例11)では、初期の出力が2.6W程度にまで低下し、出力特性が好ましくなかった。
この結果より、U1/U2の値を1/2以下とすることで、すなわち、第1負極合材層273(最内側負極合材層)の厚みを、負極合材層272全体の厚みの1/2以下とすることで、二次電池の出力特性(特に、低温環境下での出力特性)を良好にすることができるといえる。この理由は、負極バインダ176の含有率を3wt%以上6wt%以下(実施例14〜18では、4wt%)とした第1負極合材層273(最内側負極合材層)の厚みを、負極合材層272全体の厚みの1/2以下に抑制することで、負極合材層272全体おける負極バインダ176の絶対量を抑制し、充放電の際の負極合材層272内におけるLiイオンの移動をスムーズにすることができるからと考えられる。
また、図14に△印で示すように、U1/U2の値を1/20より小さく(具体的には、1/30)した二次電池(比較例10)では、サイクル試験後の出力が、初期の出力に比べて1.5W程度も低下し、サイクル寿命特性が好ましくなかった。これに対し、U1/U2の値を1/20以上(具体的には、1/20〜2/3)にした二次電池(実施例5〜8及び比較例6)では、サイクル試験後の出力が、初期の出力から0.3〜0.7W程度低下しただけで、良好なサイクル寿命特性を示した。
この結果より、U1/U2の値を1/20以上とすることで、すなわち、第1負極合材層273(最内側負極合材層)の厚みを、負極合材層272全体の厚みの1/20以上とすることで、二次電池のサイクル寿命特性(特に、低温環境下でのサイクル寿命特性)を良好にすることができるといえる。この理由は、負極バインダ176の含有率を3wt%以上6wt%以下(実施例14〜18では、4wt%)とした第1負極合材層273(最内側負極合材層)の厚みを、負極合材層全体の厚みの1/20以上とすることで、負極合材層272全体の固着に寄与する第1負極合材層273の厚みを十分に確保できるので、第1負極合材層273により負極合材層272全体を負極集電板271に強固に結着することができるからと考えられる。
以上より、負極バインダ176の含有率を3wt%以上6wt%以下とした第1負極合材層273(最内側負極合材層)の厚みを、負極合材層272全体の厚みの1/20以上1/2以下とすることで、出力特性(特に、低温環境下での出力特性)が良好で、且つサイクル寿命特性(特に、低温環境下でのサイクル寿命特性)が良好な二次電池を得ることができるといえる。
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態3は、実施形態1と比較して、リチウムイオン二次電池のみが異なり、その他の部分については同等である。具体的には、本実施形態3のリチウムイオン二次電池300は、図15に示すように、実施形態1のリチウムイオン二次電池100と比較して、電極体150に代えて電極体350を備えている点のみが異なっている。この電極体350は、実施形態1の電極体150と比較して、負極170に代えて、実施形態2にかかる負極270(図12参照)を有している点のみが異なっている。
すなわち、本実施形態3のリチウムイオン二次電池300では、第1正極合材層163にかかる正極バインダ166の含有率(wt%)を、第2正極合材層164にかかる正極バインダ166の含有率(wt%)よりも高くし、且つ、第1負極合材層273にかかる負極バインダ176の含有率(wt%)を、第2負極合材層274にかかる負極バインダ176の含有率(wt%)よりも高くしている。しかも、第1正極合材層163の正極バインダ166の含有率を4wt%以上7wt%以下とし、且つ、第1負極合材層273の負極バインダ176の含有率を3wt%以上6wt%以下としてる。その上、第1正極合材層163の厚みT1を、正極合材層162の厚みT2の1/10以上1/2以下とし、且つ、第1負極合材層273の厚みU1を、負極合材層272全体の厚みU2の1/10以上1/2以下としている。
(実施例19)
正極バインダ166の含有率を6wt%とした第1正極合材層163と、正極バインダ166の含有率を2wt%とした第2正極合材層164とを積層して、正極160を作製した。さらに、負極バインダ176の含有率を4wt%とした第1負極合材層273と、負極バインダ176の含有率を2wt%とした第2負極合材層274とを積層して、負極270を作製した。次いで、この正極160及び負極270を用いて、実施例19にかかるリチウムイオン二次電池300を製造した。
(充放電試験)
次に、実施例19にかかるリチウムイオン二次電池300について、前述の実施例1〜4と同様に、25℃の常温環境下で充放電試験を行った。この充放電試験の1サイクル目における、リチウムイオン二次電池300の出力(初期の出力)を、図16に白抜きの棒グラフで示す。さらに、500サイクル目における出力(サイクル試験後の出力)を、図16にハッチングした棒グラフ示す。
さらに、本実施例19のリチウムイオン二次電池300との比較のため、25℃の常温環境下で充放電試験を行った際の、実施例3のリチウムイオン二次電池100にかかる初期の出力を、図16に白抜きの棒グラフで示すと共に、サイクル試験後の出力を、図16にハッチングした棒グラフ示す。なお、実施例3のリチウムイオン二次電池100は、本実施例19にかかるリチウムイオン二次電池300と比較して、負極のみが異なっている。具体的には、実施例3のリチウムイオン二次電池100は、本実施例19と同様に、第1正極合材層163にかかる正極バインダ166の含有率(wt%)を、第2正極合材層164にかかる正極バインダ166の含有率(wt%)よりも高くしてなる正極160を有している。一方、負極としては、正極160と異なり、一層(1種類)の負極合材層からなる負極合材層172(図16参照)を有している。
図16に白抜きの棒グラフで示すように、実施例3のリチウムイオン二次電池100及び本実施例19のリチウムイオン二次電池300は、共に、初期の出力が19W程度と高く、出力特性が良好であった。詳細に検討すると、本実施例19のリチウムイオン二次電池300のほうが、実施例3のリチウムイオン二次電池100に比べて、初期の出力が高く、出力特性が優れていた。
さらに、図16にハッチングした棒グラフで示すように、実施例3のリチウムイオン二次電池100及び本実施例19のリチウムイオン二次電池300は、共に、サイクル試験後の出力が17W程度と高く、サイクル寿命特性も良好であった。詳細に検討すると、本実施例19のリチウムイオン二次電池300のほうが、実施例3のリチウムイオン二次電池100に比べて、サイクル試験後の出力が高く、サイクル寿命特性も優れていた。
これらの理由は、本実施例19のリチウムイオン二次電池300では、実施例3のリチウムイオン二次電池100と異なり、正極のみならず、負極についても、第1負極合材層(最内側負極合材層)にかかる負極バインダ176の含有率(wt%)を、第2負極合材層(最外側負極合材層)にかかる負極バインダ176の含有率(wt%)よりも高くし、且つ、第1負極合材層の負極バインダ176の含有率を3wt%以上6wt%以下としているからと考えられる。
(充放電試験)
また、実施例19にかかるリチウムイオン二次電池300について、前述の実施例9〜13と同様に、−30℃の低温環境下で充放電試験を行った。この充放電試験の1サイクル目における、リチウムイオン二次電池300の出力(初期の出力)を、図17に白抜きの棒グラフで示す。さらに、500サイクル目における出力(サイクル試験後の出力)を、図17にハッチングした棒グラフ示す。
さらに、本実施例19のリチウムイオン二次電池300との比較のため、−30℃の低温環境下で充放電試験を行った際の、実施例11のリチウムイオン二次電池200にかかる初期の出力を、図17に白抜きの棒グラフで示すと共に、サイクル試験後の出力を、図17にハッチングした棒グラフ示す。なお、実施例11のリチウムイオン二次電池100は、本実施例19にかかるリチウムイオン二次電池300と比較して、正極のみが異なっている。具体的には、実施例11のリチウムイオン二次電池200は、本実施例19と同様に、第1負極合材層273にかかる負極バインダ176の含有率(wt%)を、第2負極合材層274にかかる負極バインダ176の含有率(wt%)よりも高くしてなる負極270を有している。一方、正極としては、負極270と異なり、一層(1種類)の正極合材層からなる正極合材層262(図11参照)を有している。
図17に白抜きの棒グラフで示すように、実施例11のリチウムイオン二次電池200及び本実施例19のリチウムイオン二次電池300は、共に、初期の出力が3.4W程度と高く、出力特性が良好であった。さらに、図17にハッチングした棒グラフで示すように、実施例11のリチウムイオン二次電池200及び本実施例19のリチウムイオン二次電池300は、共に、サイクル試験後の出力も3W程度と高く、サイクル寿命特性の良好であった。詳細に検討すると、本実施例19のリチウムイオン二次電池300のほうが、実施例11のリチウムイオン二次電池200に比べて、サイクル試験後の出力が高く、サイクル寿命特性が優れていた。
この理由は、本実施例19のリチウムイオン二次電池300では、実施例11のリチウムイオン二次電池200と異なり、負極のみならず、正極についても、第1正極合材層(最内側正極合材層)にかかる正極バインダ166の含有率(wt%)を、第2正極合材層(最外側正極合材層)にかかる正極バインダ166の含有率(wt%)よりも高くし、且つ、第1正極合材層の正極バインダ166の含有率を4wt%以上7wt%以下としているからと考えられる。
以上の結果より、正極について、第1正極合材層(最内側正極合材層)にかかる正極バインダの含有率(wt%)を、第2正極合材層(最外側正極合材層)にかかる正極バインダの含有率(wt%)よりも高くし、且つ、第1正極合材層の正極バインダの含有率を4wt%以上7wt%以下とすると共に、負極についても、第1負極合材層(最内側負極合材層)にかかる負極バインダの含有率(wt%)を、第2負極合材層(最外側負極合材層)にかかる負極バインダの含有率(wt%)よりも高くし、且つ、第1負極合材層の負極バインダの含有率を3wt%以上6wt%以下とした二次電池は、いずれか一方の電極のみを上記条件に設定した二次電池に比べて、常温環境下及び低温環境下のいずれにおいても、出力特性及びサイクル寿命特性がより一層良好になるといえる。
以上において、本発明を実施形態1〜3(実施例1〜19)に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態1〜3では、車両1の電源としてリチウムイオン二次電池100〜300を例示したが、リチウムイオン二次電池に限らず、ニッケル水素蓄電池など、他の二次電池を用いるようにしても良い。すなわち、本発明は、リチウムイオン二次電池に限らず、ニッケル水素蓄電池など、他の二次電池にも適用することができる。
また、実施形態1〜3では、ラミネートフィルム101からなる収容ケース110を備えるリチウムイオン二次電池100〜300を例示したが、収容ケース110は、金属フィルム及び樹脂フィルムを積層してなるラミネートフィルムに限らず、直方体形状や円筒形状に成形された金属や樹脂等で構成するようにしても良い。
実施形態にかかる車両1の概略図である。 実施形態にかかるバッテリパック6の概略図である。 実施形態にかかるリチウムイオン二次電池100の平面図である。 ラミネートフィルム101を重ね合わせる前のリチウムイオン二次電池100の平面図である。 リチウムイオン二次電池100の正極160の拡大断面図である。 リチウムイオン二次電池100の負極170の拡大断面図である。 注液孔116を有するリチウムイオン二次電池100の平面図である。 正極バインダ166の含有率と出力との関係を示すグラフである。 正極合材層のT1/T2と出力との関係を示すグラフである。 実施形態にかかるリチウムイオン二次電池200の展開図である。 リチウムイオン二次電池200の正極260の拡大断面図である。 リチウムイオン二次電池200の負極270の拡大断面図である。 負極バインダ176の含有率と出力との関係を示すグラフである。 負極合材層のU1/U2と出力との関係を示すグラフである。 実施形態にかかるリチウムイオン二次電池300の展開図である。 実施例3及び実施例19出力特性を示すグラフである。 実施例11及び実施例19の出力特性を示すグラフである。
符号の説明
1 車両
6 バッテリパック
10 電池モジュール
100,200,300 リチウムイオン二次電池
160,260 正極
161,261 正極集電板
162,262 正極合材層
163 第1正極合材層(最内側正極合材層)
164 第2正極合材層(最外側正極合材層)
165 正極原料粉末
166 正極バインダ
170,270 負極
171,271 負極集電板
172,272 負極合材層
175 負極原料粉末
176 負極バインダ
273 第1負極合材層(最内側負極合材層)
274 第2負極合材層(最外側負極合材層)

Claims (14)

  1. 正極及び負極を備える二次電池であって、
    上記正極は、
    正極集電板と、
    上記正極集電板上に積層され、正極原料粉末及び正極バインダを含む複数の正極合材層であって、
    上記複数の正極合材層のうち最も上記正極集電板側に位置する最内側正極合材層にかかる上記正極バインダの含有率(wt%)を、
    他の正極合材層に比べて高くし、且つ、
    4wt%以上7wt%以下としてなる
    正極合材層と、を有する
    二次電池。
  2. 請求項1に記載の二次電池であって、
    前記最内側正極合材層の厚みが、積層された前記正極合材層全体の厚みの1/10以上1/2以下である
    二次電池。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の二次電池であって、
    積層された前記正極合材層全体の厚みが、50μm以下である
    二次電池。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の二次電池であって、
    前記複数の正極合材層のうち、最も外側に位置する最外側正極合材層は、前記正極バインダの含有率を2wt%以下としてなる
    二次電池。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の二次電池であって、
    前記負極は、
    負極集電板と、
    上記負極集電板上に積層され、負極原料粉末及び負極バインダを含む複数の負極合材層であって、
    上記複数の負極合材層のうち最も上記負極集電板側に位置する最内側負極合材層にかかる上記負極バインダの含有率(wt%)を、
    他の負極合材層に比べて高くし、且つ、
    3wt%以上6wt%以下としてなる
    負極合材層と、を有する
    二次電池。
  6. 請求項5に記載の二次電池であって、
    前記最内側負極合材層の厚みが、積層された前記負極合材層全体の厚みの1/20以上1/2以下である
    二次電池。
  7. 請求項5または請求項6に記載の二次電池であって、
    積層された前記負極合材層全体の厚みが、50μm以下である
    二次電池。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の二次電池であって、
    前記複数の負極合材層のうち、最も外側に位置する最外側負極合材層は、前記負極バインダの含有率を2wt%以下としてなる
    二次電池。
  9. 正極及び負極を備える二次電池であって、
    上記負極は、
    負極集電板と、
    上記負極集電板上に積層され、負極原料粉末及び負極バインダを含む複数の負極合材層であって、
    上記複数の負極合材層のうち最も上記負極集電板側に位置する最内側負極合材層にかかる上記負極バインダの含有率(wt%)を、
    他の負極合材層に比べて高くし、且つ、
    3wt%以上6wt%以下としてなる
    負極合材層と、を有する
    二次電池。
  10. 請求項9に記載の二次電池であって、
    前記最内側負極合材層の厚みが、積層された前記負極合材層全体の厚みの1/20以上1/2以下である
    二次電池。
  11. 請求項9または請求項10に記載の二次電池であって、
    積層された前記負極合材層全体の厚みが、50μm以下である
    二次電池。
  12. 請求項9〜請求項11のいずれか一項に記載の二次電池であって、
    前記複数の負極合材層のうち、最も外側に位置する最外側負極合材層は、前記負極バインダの含有率を2wt%以下としてなる
    二次電池。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の二次電池であって、
    上記二次電池は、リチウムイオン二次電池である
    二次電池。
  14. 請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の二次電池を搭載してなる車両。
JP2007100314A 2007-04-06 2007-04-06 二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池、及び車両 Active JP5261961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007100314A JP5261961B2 (ja) 2007-04-06 2007-04-06 二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池、及び車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007100314A JP5261961B2 (ja) 2007-04-06 2007-04-06 二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池、及び車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008258055A true JP2008258055A (ja) 2008-10-23
JP5261961B2 JP5261961B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=39981410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007100314A Active JP5261961B2 (ja) 2007-04-06 2007-04-06 二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池、及び車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5261961B2 (ja)

Cited By (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012001814A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 トヨタ自動車株式会社 リチウム二次電池
WO2012144439A1 (ja) * 2011-04-21 2012-10-26 Jsr株式会社 蓄電デバイス用電極、および蓄電デバイス
JP2013058362A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Toyota Motor Corp 二次電池用電極の製造方法
WO2013065478A1 (ja) * 2011-10-31 2013-05-10 株式会社日立製作所 リチウムイオン二次電池およびその製造方法
JP2013097938A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Hitachi Ltd リチウムイオン電池およびその製造方法
JP2013149407A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Hitachi Ltd リチウムイオン二次電池およびその製造方法
WO2013157049A1 (ja) * 2012-04-20 2013-10-24 トヨタ自動車株式会社 車両
WO2014068904A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 三洋電機株式会社 非水電解質二次電池用電極板及びこれを用いた非水電解質二次電池並びにその製造方法
WO2014068905A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 三洋電機株式会社 非水電解質二次電池用電極板及びこれを用いた非水電解質二次電池並びにその製造方法
JP2014096386A (ja) * 2014-01-24 2014-05-22 Toyota Motor Corp リチウムイオン二次電池
WO2014083950A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 株式会社日立製作所 リチウムイオン二次電池及びその製造方法
CN103959534A (zh) * 2011-11-29 2014-07-30 三洋电机株式会社 燃料电池层
JP2015060866A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 カシオ計算機株式会社 高気密機器
JP2015060951A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 カシオ計算機株式会社 電子機器
KR101517043B1 (ko) * 2010-12-20 2015-04-30 주식회사 엘지화학 접착력 개선된 리튬 이차전지용 음극
KR101527748B1 (ko) * 2012-04-13 2015-06-12 주식회사 엘지화학 전극의 제조방법 및 이를 사용하여 제조되는 전극
CN104871360A (zh) * 2013-03-13 2015-08-26 株式会社日立制作所 锂离子二次电池的制造装置和制造方法
US9159987B2 (en) 2010-03-17 2015-10-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for manufacturing battery electrode including depositing a liquid phase bilayer
WO2016148383A1 (ko) * 2015-03-17 2016-09-22 주식회사 엘지화학 다층 구조 전극 및 이를 포함하는 리튬 이차전지
CN106058261A (zh) * 2015-04-14 2016-10-26 丰田自动车株式会社 非水电解质二次电池及其制造方法
US9673453B2 (en) 2010-12-06 2017-06-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for manufacturing lithium ion secondary battery
KR20170075963A (ko) * 2015-12-24 2017-07-04 주식회사 엘지화학 각 층의 바인더의 함량이 상이한 다층 전극
CN109037592A (zh) * 2017-06-09 2018-12-18 宁德时代新能源科技股份有限公司 锂离子电池正极片及其制备方法、锂离子电池
CN110943201A (zh) * 2019-04-15 2020-03-31 宁德时代新能源科技股份有限公司 一种正极极片和电化学装置
JP2020202099A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 凸版印刷株式会社 蓄電デバイス用電極
US10910639B2 (en) 2016-10-12 2021-02-02 Lg Chem, Ltd. Multi-layer negative electrode with different binder content and different particle size of active material in each layer and lithium secondary battery comprising the same
CN112436103A (zh) * 2020-12-11 2021-03-02 湖北亿纬动力有限公司 一种双层结构极片及其制备方法与应用
CN112582580A (zh) * 2020-12-14 2021-03-30 珠海冠宇电池股份有限公司 一种正极片及包括该正极片的锂离子电池
EP3358663B1 (en) * 2017-02-03 2022-02-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. All-solid-state battery
CN114975875A (zh) * 2021-02-24 2022-08-30 泰星能源解决方案有限公司 电极板和电极板的制造方法
JP2022172514A (ja) * 2021-05-06 2022-11-17 本田技研工業株式会社 二次電池用電極、及びこれを備える固体電池、並びに二次電池用電極の製造方法
JP2022177461A (ja) * 2021-05-18 2022-12-01 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 電極シートの製造方法
WO2023112576A1 (ja) * 2021-12-15 2023-06-22 株式会社村田製作所 二次電池用正極および二次電池
US11811055B2 (en) 2018-10-02 2023-11-07 Lg Energy Solution, Ltd. Multi-layered anode containing silicon-based compound and lithium secondary battery including the same
WO2023224242A1 (ko) * 2022-05-16 2023-11-23 에스케이온 주식회사 이차전지용 전극, 이의 제조방법 및 리튬 이차전지
US11936037B2 (en) 2018-10-02 2024-03-19 Lg Energy Solution, Ltd. Multi-layered anode containing silicon-based compound and lithium secondary battery including the same

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102034809B1 (ko) * 2016-07-18 2019-10-21 주식회사 엘지화학 리튬 이차 전지용 전극 제조방법 및 이에 의해 제조된 리튬 이차 전지용 전극

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09147834A (ja) * 1995-11-24 1997-06-06 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 電 池
JPH10270013A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Japan Storage Battery Co Ltd 非水電解質二次電池用電極及びその製造方法
JPH1167214A (ja) * 1997-08-21 1999-03-09 Ricoh Co Ltd リチウム二次電池
JPH11126600A (ja) * 1997-10-21 1999-05-11 Fuji Elelctrochem Co Ltd リチウムイオン二次電池
JP2000011995A (ja) * 1998-06-24 2000-01-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 二次電池用正極板とその製造方法
JP2005025973A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Nissan Motor Co Ltd リチウムイオン二次電池
JP2006196447A (ja) * 2004-12-16 2006-07-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd リチウムイオン二次電池用負極、その製造方法、およびそれを用いたリチウムイオン二次電池
JP2006278076A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09147834A (ja) * 1995-11-24 1997-06-06 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 電 池
JPH10270013A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Japan Storage Battery Co Ltd 非水電解質二次電池用電極及びその製造方法
JPH1167214A (ja) * 1997-08-21 1999-03-09 Ricoh Co Ltd リチウム二次電池
JPH11126600A (ja) * 1997-10-21 1999-05-11 Fuji Elelctrochem Co Ltd リチウムイオン二次電池
JP2000011995A (ja) * 1998-06-24 2000-01-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 二次電池用正極板とその製造方法
JP2005025973A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Nissan Motor Co Ltd リチウムイオン二次電池
JP2006196447A (ja) * 2004-12-16 2006-07-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd リチウムイオン二次電池用負極、その製造方法、およびそれを用いたリチウムイオン二次電池
JP2006278076A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池

Cited By (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9159987B2 (en) 2010-03-17 2015-10-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for manufacturing battery electrode including depositing a liquid phase bilayer
WO2012001814A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 トヨタ自動車株式会社 リチウム二次電池
US9673453B2 (en) 2010-12-06 2017-06-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for manufacturing lithium ion secondary battery
KR101517043B1 (ko) * 2010-12-20 2015-04-30 주식회사 엘지화학 접착력 개선된 리튬 이차전지용 음극
WO2012144439A1 (ja) * 2011-04-21 2012-10-26 Jsr株式会社 蓄電デバイス用電極、および蓄電デバイス
JP2013058362A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Toyota Motor Corp 二次電池用電極の製造方法
WO2013065478A1 (ja) * 2011-10-31 2013-05-10 株式会社日立製作所 リチウムイオン二次電池およびその製造方法
JP2013097938A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Hitachi Ltd リチウムイオン電池およびその製造方法
CN104025340A (zh) * 2011-10-31 2014-09-03 株式会社日立制作所 锂离子二次电池及其制造方法
CN103959534A (zh) * 2011-11-29 2014-07-30 三洋电机株式会社 燃料电池层
JP2013149407A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Hitachi Ltd リチウムイオン二次電池およびその製造方法
KR101527748B1 (ko) * 2012-04-13 2015-06-12 주식회사 엘지화학 전극의 제조방법 및 이를 사용하여 제조되는 전극
WO2013157049A1 (ja) * 2012-04-20 2013-10-24 トヨタ自動車株式会社 車両
US9849792B2 (en) 2012-04-20 2017-12-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle
WO2014068904A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 三洋電機株式会社 非水電解質二次電池用電極板及びこれを用いた非水電解質二次電池並びにその製造方法
JPWO2014068904A1 (ja) * 2012-10-30 2016-09-08 三洋電機株式会社 非水電解質二次電池用電極板及びこれを用いた非水電解質二次電池並びにその製造方法
US9620767B2 (en) 2012-10-30 2017-04-11 Sanyo Electric Co., Ltd. Electrode plate for nonaqueous electrolyte secondary battery, nonaqueous electrolyte secondary battery including the same, and method for manufacturing the same
CN104685671A (zh) * 2012-10-30 2015-06-03 三洋电机株式会社 非水电解质二次电池用电极板以及使用其的非水电解质二次电池及其制造方法
CN104704652A (zh) * 2012-10-30 2015-06-10 三洋电机株式会社 非水电解质二次电池用电极板以及使用其的非水电解质二次电池及其制造方法
WO2014068905A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 三洋電機株式会社 非水電解質二次電池用電極板及びこれを用いた非水電解質二次電池並びにその製造方法
JPWO2014068905A1 (ja) * 2012-10-30 2016-09-08 三洋電機株式会社 非水電解質二次電池用電極板及びこれを用いた非水電解質二次電池並びにその製造方法
US9312542B2 (en) 2012-10-30 2016-04-12 Sanyo Electric Co., Ltd. Electrode plate for nonaqueous electrolyte secondary battery, nonaqueous electrolyte secondary battery including the same, and method for manufacturing the same
WO2014083950A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 株式会社日立製作所 リチウムイオン二次電池及びその製造方法
JP2014107182A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Hitachi Ltd リチウムイオン二次電池及びその製造方法
CN104871360A (zh) * 2013-03-13 2015-08-26 株式会社日立制作所 锂离子二次电池的制造装置和制造方法
JP2015060866A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 カシオ計算機株式会社 高気密機器
JP2015060951A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 カシオ計算機株式会社 電子機器
JP2014096386A (ja) * 2014-01-24 2014-05-22 Toyota Motor Corp リチウムイオン二次電池
WO2016148383A1 (ko) * 2015-03-17 2016-09-22 주식회사 엘지화학 다층 구조 전극 및 이를 포함하는 리튬 이차전지
CN106058261A (zh) * 2015-04-14 2016-10-26 丰田自动车株式会社 非水电解质二次电池及其制造方法
US10305109B2 (en) * 2015-04-14 2019-05-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Nonaqueous electrolyte secondary battery and method of manufacturing the same
KR102071585B1 (ko) 2015-12-24 2020-01-30 주식회사 엘지화학 각 층의 바인더의 함량이 상이한 다층 전극
KR20170075963A (ko) * 2015-12-24 2017-07-04 주식회사 엘지화학 각 층의 바인더의 함량이 상이한 다층 전극
US10910639B2 (en) 2016-10-12 2021-02-02 Lg Chem, Ltd. Multi-layer negative electrode with different binder content and different particle size of active material in each layer and lithium secondary battery comprising the same
EP3358663B1 (en) * 2017-02-03 2022-02-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. All-solid-state battery
CN109037592A (zh) * 2017-06-09 2018-12-18 宁德时代新能源科技股份有限公司 锂离子电池正极片及其制备方法、锂离子电池
US11936037B2 (en) 2018-10-02 2024-03-19 Lg Energy Solution, Ltd. Multi-layered anode containing silicon-based compound and lithium secondary battery including the same
US11811055B2 (en) 2018-10-02 2023-11-07 Lg Energy Solution, Ltd. Multi-layered anode containing silicon-based compound and lithium secondary battery including the same
CN110943201A (zh) * 2019-04-15 2020-03-31 宁德时代新能源科技股份有限公司 一种正极极片和电化学装置
JP7358790B2 (ja) 2019-06-11 2023-10-11 凸版印刷株式会社 蓄電デバイス用電極
JP2020202099A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 凸版印刷株式会社 蓄電デバイス用電極
CN112436103A (zh) * 2020-12-11 2021-03-02 湖北亿纬动力有限公司 一种双层结构极片及其制备方法与应用
CN112582580A (zh) * 2020-12-14 2021-03-30 珠海冠宇电池股份有限公司 一种正极片及包括该正极片的锂离子电池
US11929489B2 (en) 2021-02-24 2024-03-12 Prime Planet Energy & Solutions, Inc. Electrode plate and manufacturing method for electrode plate
JP2022128999A (ja) * 2021-02-24 2022-09-05 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 電極板及び電極板の製造方法
CN114975875A (zh) * 2021-02-24 2022-08-30 泰星能源解决方案有限公司 电极板和电极板的制造方法
CN114975875B (zh) * 2021-02-24 2024-05-31 泰星能源解决方案有限公司 电极板和电极板的制造方法
JP7329004B2 (ja) 2021-02-24 2023-08-17 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 電極板の製造方法
JP2022172514A (ja) * 2021-05-06 2022-11-17 本田技研工業株式会社 二次電池用電極、及びこれを備える固体電池、並びに二次電池用電極の製造方法
JP2022177461A (ja) * 2021-05-18 2022-12-01 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 電極シートの製造方法
JP7280919B2 (ja) 2021-05-18 2023-05-24 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 電極シートの製造方法
WO2023112576A1 (ja) * 2021-12-15 2023-06-22 株式会社村田製作所 二次電池用正極および二次電池
WO2023224242A1 (ko) * 2022-05-16 2023-11-23 에스케이온 주식회사 이차전지용 전극, 이의 제조방법 및 리튬 이차전지

Also Published As

Publication number Publication date
JP5261961B2 (ja) 2013-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5261961B2 (ja) 二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池、及び車両
JP5407117B2 (ja) リチウムイオン電池
JP5135664B2 (ja) 非水電解質リチウムイオン電池用正極材料およびこれを用いた電池
JP5167703B2 (ja) 電池用電極
JP5605443B2 (ja) 非水溶媒双極型二次電池用集電体並びにこれを用いた電極および電池
JP5252386B2 (ja) リチウムイオン電池用負極
CN203895565U (zh) 二次电池、包括其的电池组、及包括该电池组的装置
JP5136706B2 (ja) 非水電解質リチウムイオン電池用正極材料およびこれを用いた電池
JP5145648B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP5446195B2 (ja) リチウムイオン電池システムとその製造方法
JP4211769B2 (ja) 自動車用電池
JP7069612B2 (ja) 積層電極体、蓄電素子及び積層電極体の製造方法
JP2007109636A (ja) 電池用電極
JP2018156840A (ja) 二次電池、電池パック及び車両
JP2009016340A (ja) 二次電池およびその製造方法
JP2007280687A (ja) 電池用電極
US10468638B2 (en) Method for forming a pouch for a secondary battery
JP2006260990A (ja) 積層型電池
KR20140009047A (ko) 이차전지용 파우치 및 이를 포함하는 이차전지
JP2010040227A (ja) リチウムイオン二次電池
JP5359131B2 (ja) 二次電池用正極
JP2005310402A (ja) バイポーラ電池、組電池、および、これらを搭載した車両
JP2009009858A (ja) リチウムイオン二次電池用電極
JP2010073420A (ja) 非水電解質二次電池
JP5637199B2 (ja) リチウムイオン二次電池用電極

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5261961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151