JP2013056736A - データレコーダ、運行管理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フォークリフト20の移動速度と、その移動方向が前進と後退のいずれであるかを表す識別信号とをデータレコーダ10で取得し、この移動速度と移動方向との組み合わせが所定の条件を満たすときに、フォークリフト20が備えるセンサの検出結果に関わらず、フォークリフト20の移動が停止したと判定して、この判定結果を含む運行データを記録媒体60に記録し、この記録データを運行管理装置70で解析する。
【選択図】図1
Description
さらに、頻繁に移動の停止が繰り返されるフォークリフトでは、データレコーダの取付け状態(例えば、傾斜して搭載されているなど)によっては、常に誤差を含んだ検出結果しか得られず、この誤差が蓄積されてフォークリフトの挙動が正確に検出できないという問題もある。
例えば、特許文献1に開示された管理装置では、フォークリフトの所定の動作の動作量が、管理に際して把握の容易な指標となるレベル値として検知される。そして、そのレベル値は、最終的には単位時間毎の最大レベル値として記憶されるため、管理に有効で重要なデータを効率よく収集することができる。これにより、管理者が、データが収集されたフォークリフトを運転している運転者に対してそのデータに基づいて運転の仕方の指導を行うこともできる。
また、特許文献2によれば、オペレータの誤加算に起因する誤った荷積み量や誤った荷卸し量の算出の可能性を回避できる点で安全運転支援に資するものではあるが、フォークリフトのオペレータが前進から後退への切替えや後退から前進へ切替える際に移動を停止しているか否かを把握することはできないという課題が残る。
本発明のデータレコーダは、前進、停止、後退を自動車よりも高い頻度で繰り返すフォークリフトに取り付けられるデータレコーダであって、記録媒体を離脱自在に装着する記録媒体装着機構と、前記フォークリフトの移動速度を含む運行データを検出する運行データ検出手段と、前記フォークリフトの移動方向が前進と後退のいずれであるかを表す識別信号を取得する識別信号取得手段と、前記検出した移動速度と前記識別信号の表す移動方向との組み合わせが所定の条件を満たすときに、前記フォークリフトが備えるセンサの検出結果に関わらず、前記フォークリフトの移動が停止したと判定する停止判定手段と、前記停止判定手段の判定結果を含む前記フォークリフトの運行データを、前記記録媒体に記録する記録手段と、を備える、データレコーダである。
このように構成されるデータレコーダでは、フォークリフトの移動速度を含む運行データの検出結果と、当該フォークリフトの移動方向が前進と後退のいずれであるかを表す識別信号との組み合わせが所定の条件を満たすときに、当該フォークリフトの移動が停止したと判定することにより、当該フォークリフトが備えるセンサの検出結果に関わらず、高い精度での移動の停止を判定することができる。
これにより、データレコーダの取付け状態(例えば、傾斜して搭載されているなど)によって、誤差を含んだ検出結果が得られたとしても、停止判定時にこれを例えばゼロにリセットすることにより、その誤差を修正して、オペレータに正しい挙動を知らせたり、必要に応じて警告を出すこともできる。フォークリフトは、自動車と異なり、停止の頻度が高いため、このことによる効果は顕著なものがある。
また、このような判定結果を含めた運行データを記録媒体に記録することにより、運行データの解析処理においても精度の高い解析結果を得ることができる。
これにより、前後加速度及び、左右加速度の検出結果からも、フォークリフトが備えるセンサの検出結果に関わらず、高い精度で移動の停止を判定することができる。
これにより、フォークリフトの移動方向が前進と後退のいずれであるかを表す識別信号及び、合成加速度とからも、フォークリフトが備えるセンサの検出結果に関わらず、高い精度で移動の停止を判定することができる。
これにより、フォークリフトのセンサから取得した移動速度を、推定移動速度で補完することができるため、当該フォークリフトの移動速度の履歴情報を含む精度の高い運行データを得ることができる。さらに、停止判定手段で停止と判定された時、推定移動速度がゼロに置換えられるように構成されているため、次回算出する推定移動速度の算出精度を高めることができる。また、補完された結果に基づいてフォークリフトの移動の停止を判定することもできるため、移動速度と比較して当該フォークリフトの移動速度を示す信号のチューニングを行い、より精度の高い運行データが得られるように調整することもできる。
これにより、移動の停止時点から移動を再開して次の停止時点までを1トリップ(Trip)と定義してひとつの作業区間として捉えることにより、運行データの集計に際し、時間区切り毎の集計に比べてより的確な分析が可能になる。例えば、フォークリフトが移動を停止して荷物を積み、移動を開始してその後移動を停止して荷卸しするという作業サイクル毎の操作傾向を把握することができる運行集計が得られることになる。
これにより、停止判定手段の判定結果に基づいて、操作傾向の一つであるフォークリフトの移動が停止している停止時間が算出されるため、精度の高い算出結果が得られることになる。また、停止時間を把握することで、フォークリフトの進行方向の切替えがスムースに行われているか否かを把握することも可能になる。さらに、旋回中の急ブレーキや急アクセル、旋回中のフォーク上下操作などの複合的な操作が行われたか否かの把握も可能になる。
これにより、フォークリフトの旋回状態の判別が可能になる。また、旋回状態でのフォークリフトの挙動やフォーク操作の有無から、安全を配慮した操作がなされているか否かの操作傾向を把握することも可能になる。
このように構成される運行管理装置は、フォークリフトの運行データを解析して、その解析結果から操作傾向を把握する上で重要な、当該フォークリフトの移動の停止を高い精度で判定し、判定結果が反映された運行データに基づいて当該操作傾向の解析が行われる。これにより、精度の高い解析結果を得ることができるようになる。
本実施形態例の全体構成の概要を図1に示す。本発明のデータレコーダ10は、フォークリフト20の所定の位置に搭載され、当該フォークリフト20の運行データを検出し、この検出結果を含む運行データを記録媒体装着機構に装着された記録媒体60に記録する。このデータレコーダ10は、運行データの一つであるフォークリフト20が前進又は後退するのかを示すバック信号201、フォークの上げ下げを示すフォーク上下信号202、当該フォークの傾きを示すフォーク角度信号それぞれの識別信号をフォークリフト20が備えるセンサより受け付ける。データレコーダ10の搭載位置は、例えばフォークリフト20の屋根部前方や、計器が配置されている操作パネル上など、フォークリフト20の挙動が正しく伝達され、且つ、搭載可能な位置であれば良い。
図2は、本実施形態例のデータレコーダの機能構成図である。
データレコーダ10は、運行データ検出部101、データ通信I/F(インタフェース)102、識別信号取得部103、推定移動速度算出部104、停止時間算出部105、停止判定部106、旋回判定部107、合成加速度算出部108、記録媒体装着機構109、主制御部110を主として備えている。主制御部110は、後述する各部の動作を統括的に制御する。
同様に、左右加速度センサ101Bは、左右方向の加速度(旋回の横加速度)を検出する。これにより得られる左右加速度データにより、旋回操作時における車両の挙動を検出することができる。例えば、右加速度は左折+○G、左加速度は右折−○Gのように表現される。
方位角速度センサ101Cは、車両における三次元軸線回り(ロール、ピッチ、ヨー)の角速度を検出し、この検出結果を積分した角速度データにより、フォークリフト20の旋回やふらつき等の挙動を検出することができる。例えば、方位角速度は○°/secのように表現される。
停止時間算出部105は、フォークリフト20の移動が停止し、再度移動を開始するまでの時間、すなわち移動停止時間を算出する。この移動停止時間は、後に説明する停止判定部106の判定結果に基づいて算出される。
停止判定部106は、例えばデータレコーダ10が受け付けたバック信号201と推定移動速度算出部104が算出した推定移動速度とにより、フォークリフト20の移動が停止したか否かを判定する。
旋回判定部107は、方位角速度センサ101Cの検出結果から、フォークリフト20が旋回中か否かを判定する。
推定移動速度算出部104、停止時間算出部105による算出及び、停止判定部106、旋回判定部107による判定の具体的な内容については後述する。
[式1]
α=√(αx^2+αy^2)・・・(式1)
「バック信号」はデータレコーダ10が受け付けたバック信号201であり、「1」はバック信号がON(オン)、つまり後退を示しており、「0」はバック信号がOFF(オフ)、つまり前進又はニュートラル(原動機と動力伝達装置が切り離された状態)を示している。「日時」は上述したRTCモジュールから得られる現在時刻データである。
推定移動速度算出部104による推定移動速度は、図4(a)に示す前後加速度の前処理を経て、図4(b)に示す積分ロジックによって算出される。また、停止判定部106による停止の判定は、所定の停止判定ロジックによって実現される。
図4(a)の前処理では、前後加速度αxのオフセット成分除去のために、ハイパスフィルタを通過させ、さらに、所定の時定数のノイズ成分についてはこれを積分しないようにするために、不感帯を通過させる。
ハイパスフィルタでは、例えば前後加速度センサ101Aが傾斜しているとき、検出結果に含まれてしまうオフセット成分(傾斜成分)が除去されるため、より正確なフォークリフト20の前後加速度が得られる。また、不感帯は、例えば前後加速度センサ101Aの検出結果に電気的ノイズ(ホワイトノイズ:White noise、白色雑音)が含まれていることもあるため、これを除去してより正確な前後加速度が得られるようにするためのものである。これにより、前処理後の前後加速度αx(n)が得られる。
不感帯特性の一例を示すグラフを図4(a)の右下部に示す。図4(b)に示す積分ロジックでは、逐次処理により前処理後の前後加速度αx(n)を積算する。これにより、推定移動速度Vnが算出される。推定移動速度Vnは、変換係数をK、サンプリング時間をΔT、今回の前処理後の前後加速度をαx(n)、ディレイホルド(delay hold:遅延して出力すること)されている前回算出された推定移動速度をVn−1とすると、式2で求めることができる。
[式2]
Vn=Vn−1+KΔTαx(n)・・・(式2)
算出された推定移動速度Vnは、フォークリフト20が前進していればプラスの符号を持つ値となり、後退していればマイナスの符号を持つ値となる。
停止判定部106は、識別信号取得部103が受け付けたバック信号が1すなわちON(オン)であり、且つ、今回算出された推定移動速度Vnが0[km/h]以上であるとき、フォークリフト20の移動が停止したと判定する。同様に、バック信号が0すなわちOFF(オフ)であり、且つ、今回算出された推定移動速度Vnが0[km/h]以下であるときもフォークリフト20の移動が停止したと判定する。
また、積分ロジックにおいて前処理後の前後加速度αx(n)により、推定移動速度Vnを算出する際に、その積分値が発散してしまうことを抑えるためにオフセット成分を除去する必要がある。そのため、フォークリフト20の移動が停止したと判定され、且つ、バック信号がON(オン)のときにこのオフセット成分を除去するように構成することもできる。
データレコーダ10は、車速パルスセンサ40から受け付けた信号からフォークリフト20の計測移動速度を算出し、この計測移動速度を運行データの一つとして、記録媒体60に記録することもできる。その際、算出した計測移動速度を推定移動速度で補完し、補完した結果を運行情報の一つとして記録媒体60に記録することもできる。ここで、「補完」とは、不十分な部分を補って、より完全な情報にすることをいう。例えば、車速パルスの発生頻度が低いために車速パルスセンサ40から受け付けた信号からでは正確な移動速度の算出が困難な場合でも、推定移動速度で補完することにより、車速パルスセンサ40単体の場合よりも解析結果の精度を格段に高めることができる。具体的には、5[km/h]以下の低速で前進又は後退する頻度が高い作業現場であっても、補完された結果の運行データに基づいて解析処理を行えば、操作傾向の把握が可能になることもある。
停止時間算出部105では、停止判定部106によりフォークリフト20の移動が停止したと判定された時点の時刻情報と、移動を再開した時点の時刻情報とをそれぞれ取得し、取得したそれぞれの時刻情報の差分を求めることで、フォークリフト20の移動停止時間を算出する。
この移動停止時間は、フォークリフト20が前進中から後退開始への切替えに要する移動停止時間のほか、後退中から前進開始への切替えに要する移動停止時間が予め定めた時間以内、例えば2秒以内であれば、これをスイッチバック時間として、記録媒体60に記録するように構成することもできる。このスイッチバック時間もまた、運行データの一つである。
記録されたスイッチバック時間から、予め定められた時間区分毎に発生回数を算出して、算出された結果をヒストグラム化したもの一例を図5に示す。図5に示すスイッチバック時間のヒストグラム例では、縦軸を発生頻度とし、横軸を0.2秒刻みに2秒までのスイッチバック時間としている。この一連の処理は、例えば運行管理装置70によって実現される。
ヒストグラム化されたスイッチバック時間からは、解析結果の一つとして、フォークリフト20の運転者が急なスイッチバックを行っているか否か、その頻度はどれくらいかなどの操作傾向を示すものである。また、例えば作業毎の平均スイッチバック時間を算出して、その結果から運転者の操作傾向を把握することもできる。
旋回判定部107は、図6に示すように、方位角速度センサ101Cが検出した方位角速度ωが所定の閾値(第3閾値)を規定時間以上超えている状態であるときに、フォークリフト20が旋回中であると判定する。図6に示すグラフは、縦軸を方位角速度[°/sec]とし、横軸を時間[sec]として、閾値が−ω0となっている。また、フォークリフト20が旋回している時間(旋回時間)は、方位角速度ωがこの閾値−ω0を超えている時間により求めることができる。さらに、旋回中の角速度を積分することにより旋回角度θ[°]が算出される。
運行管理装置70は、例えば図7のように構成される。ここでは、フォークリフト運行解析プログラムを実行可能に読み込んで運行データの解析処理を行う解析処理部701、初期情報設定部702、収集条件等設定部703、運行データ取得部704、入出力制御部705、記録媒体装着機構706、主制御部707を主として備えている。主制御部707は、後述する各部の動作を統括的に制御する。記録媒体装着機構706は、データレコーダ10の記録媒体装着機構109と同様のものである。この運行管理装置70は、年月日を表す時刻データと制御動作の同期クロックとを出力するRTC(Real Time Clock)モジュールを備えている。
また、運行管理装置70には、各種設定情報や解析結果を確認するための出力装置80と、初期情報や収集条件等を入力するための入力装置90が入出力制御部705を介して装備されている。出力装置80は、例えばディスプレイやプリンタであり、入力装置90は、例えばキーボードやマウスなどである。
次に、本実施形態例による運用形態例を説明する。
(1)記録媒体60を用意し、新規の運転者の場合は、運行管理装置70でその運転者用の記録媒体60を作成する。この場合は、運転者が、記録媒体装着機構706に記録媒体60を装着し、出力装置80に、図示しない初期情報設定画面を表示させ、入力装置90を通じて該当データを入力する。次いで、図示しない収集条件等設定画面を表示させ、所要のデータを入力する。これらの設定データを記録媒体60に記録させる。新規の運転者でない場合も、収集条件や各種条件パターンなどを変える場合は、運行管理装置70でその内容を新たに設定する。
運行管理装置70の解析処理結果の表示の例を、図8、図9、図10を参照して説明する。
図8に示すグラフは、縦軸を前後加速度[G]とし、横軸を時間[sec]とする、前後加速度の変化の様子を示している。また、グラフ下段に、横軸(時間軸)と平行に、バック信号のON(オン)、OFF(オフ)の状態も示している。図8に示すグラフでは、前後加速度の閾値(図8では‐GB)が表示されており、例えばこの閾値を超過した状態のまま一定時間を経過している場合には急挙動が発生した、つまり、危険な運転操作が行われたと把握することができる。図8に示すグラフでは、マイナスの閾値を超えるマイナスの前後加速度が一定時間生じていること、バック信号がOFF(オフ)であることから、フォークリフト20が前進中に急ブレーキ操作が行われ、その後フォークリフト20の移動が停止したことが把握できる。
さらに、これらのグラフから把握できる内容を総合して、例えば前進中の急ブレーキ操作の発生頻度と、後退中の急ブレーキの発生頻度とを比較すれば、操作傾向の把握に役立つ情報となる。
これにより、データレコーダ10の取付け状態(例えば、傾斜して搭載されているなど)によって、誤差を含んだ検出結果が得られたとしても、停止判定時にこれを例えばゼロにリセットすることにより、その誤差を修正して、オペレータに正しい挙動を知らせたり、必要に応じて警告を出すこともできる。フォークリフト20は、自動車と異なり、停止の頻度が高いため、このことによる効果は顕著なものがある。
また、この判定結果を含めた運行データが記録媒体60に記録されるため、運行管理装置70による運行データの解析処理においても高い精度の解析結果を得られることになり、正確な操作傾向の把握が可能になる。
さらに、バック信号と合成加速度とによってもフォークリフト20の移動の停止を判定することができるため、フォークリフト20の操作の態様を踏まえた、移動の停止の判定が容易になる。
さらに、旋回判定部107の判定結果が加わることで、旋回中の急ブレーキや急アクセル、旋回中のフォーク上下操作などの複合的な操作が行われたか否かの把握も可能になる。また、旋回状態と時間との関係から、旋回がスムースに行われているか否かを把握することも可能になる。
本実施形態は以上の通りであるが、本発明は上述した実施の形態例に限ることなく、種々の形態での実施が可能である。例えば、本実施形態では、1トリップ単位の運行データの収集の可否、常時記録する運行データの特定などの収集条件や、閾値などの各種条件パターンを記録媒体60に設定しているが、これに限らず、フォークリフト20の運行データを記録媒体60に常時記録し、運行管理装置70において解析処理に必要な項目毎に記録媒体60から運行データを読み出し、読み出された情報に基づいて運行データの解析を行うように構成することもできる。
前記運行データ検出手段は、前記フォークリフトが移動する際に生じる前後左右方向の加速度を検出するセンサ部を有し、前記停止判定手段は、前記前後左右の加速度を合成することにより得られる合成加速度が予め定められた第1の閾値以下であるときに前記フォークリフトの移動が停止したと判定する。
これにより、前後加速度及び、左右加速度の検出結果からも、フォークリフトが備えるセンサの検出結果に関わらず、高い精度で移動の停止を判定することができる。
これにより、フォークリフトの移動方向が前進と後退のいずれであるかを表す識別信号及び、合成加速度とからも、フォークリフトが備えるセンサの検出結果に関わらず、高い精度で移動の停止を判定することができる。
Claims (9)
- 前進、停止、後退を自動車よりも高い頻度で繰り返すフォークリフトに取り付けられるデータレコーダであって、
記録媒体を離脱自在に装着する記録媒体装着機構と、
前記フォークリフトの移動速度を含む運行データを検出する運行データ検出手段と、
前記フォークリフトの移動方向が前進と後退のいずれであるかを表す識別信号を取得する識別信号取得手段と、
前記検出した移動速度と前記識別信号の表す移動方向との組み合わせが所定の条件を満たすときに、前記フォークリフトが備えるセンサの検出結果に関わらず、当該フォークリフトの移動が停止したと判定する停止判定手段と、
前記停止判定手段の判定結果を含む前記フォークリフトの運行データを、前記記録媒体に記録する記録手段と、
を備える、データレコーダ。 - 前記運行データ検出手段は、前記フォークリフトが移動する際に生じる前後左右方向の加速度を検出するセンサ部を有し、検出した加速度に基づいて前記移動速度を算出するように構成されており、
前記停止判定手段は、前記前後左右の加速度を合成することにより得られる合成加速度が第1の閾値以下であるときに前記フォークリフトの移動が停止したと判定する、
請求項1記載のデータレコーダ。 - 前記停止判定手段は、前記識別信号の表す移動方向が前進と後退の一方に変化したときに、前記合成加速度が第2の閾値以下であるときに前記フォークリフトの移動が停止したと判定する、
請求項2記載のデータレコーダ。 - 前記センサ部は前後加速度センサを含み、
前記前後加速度センサから逐次計算により推定移動速度を演算する推定移動速度演算手段を備え、
前記推定移動速度演算手段は、前記推定移動速度が前記停止判定手段で停止と判定された時ゼロに置換えられるように構成され、
前記フォークリフトのセンサから取得した移動速度を、前記推定移動速度で補完する補完手段を、さらに備える、
請求項2又は3記載のデータレコーダ。 - 前記記録手段は、移動の停止時点から移動を再開して次の停止時点に至るまでの前記フォークリフトの運行データを、前記記録媒体に記録する、
請求項1乃至4いずれかの項記載のデータレコーダ。 - 前記フォークリフトの移動が停止したと判定された際に、停止時点の時刻情報と、移動を再開した時点の時刻情報とをそれぞれ取得し、取得した時刻情報から当該フォークリフトの移動停止時間を算出する停止時間算出手段を、さらに備える、
請求項1乃至5いずれかの項記載のデータレコーダ。 - 前記運行データ検出手段は、前記フォークリフトの方位角速度を前記運行データの一つとして検出するセンサ部を含んでおり、
検出された前記方位角速度が第3の閾値を超え、且つ、当該第3の閾値を超えた状態が所定の時間以上継続しているときに、前記フォークリフトが旋回していると判定する旋回判定手段を、さらに備え、
前記旋回判定手段が、前記フォークリフトが旋回していると判定したときの当該フォークリフトの挙動と、当該フォークリフトのフォーク操作の有無との少なくとも一方を検出して、検出結果を前記記録媒体に記録するように構成されている、
請求項1乃至6いずれかの項記載のデータレコーダ。 - 所定サイズの筐体と、
この筐体の内部への液体の侵入を防ぐ防水機構とを、さらに備える、
請求項1乃至7いずれかの項記載のデータレコーダ。 - 前進、停止、後退を自動車よりも高い頻度で繰り返すフォークリフトに取り付けられ、当該フォークリフトの移動速度を含む運行データを検出し、検出した運行データを離脱自在に装着された記録媒体に記録するデータレコーダの前記記録媒体から運行データを読み出す運行データ読み出し手段と、
読み出した運行データに基づいて前記フォークリフトの操作傾向を解析する解析手段と、を有し、
前記データレコーダが、前記検出した移動速度と前記識別信号の表す移動方向との組み合わせが所定の条件を満たすときに、前記フォークリフトが備えるセンサの検出結果に関わらず、前記フォークリフトの移動が停止したと判定するとともに、この判定結果を含む当該フォークリフトの運行データを、前記記録媒体に記録するように構成されている、
運行管理装置。
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