JP7353501B2 - 運搬車両稼働分析システム、運搬車両稼働分析装置、運搬車両稼働分析方法およびプログラム - Google Patents

運搬車両稼働分析システム、運搬車両稼働分析装置、運搬車両稼働分析方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、運搬車両稼働分析システム、運搬車両稼働分析装置、運搬車両稼働分析方法およびプログラムに関する。
製造業の生産拠点、物流倉庫などにおいては、物品の運搬にフォークリフト、牽引車などの運搬車両が使われる。運搬効率を向上させるためには、各時刻において、運搬車両が稼働状態にあったか否か、積荷状態にあったか否か等を分析し、分析結果に基づいて、運搬車両の稼働の状態を最適化することが望ましい。
この最適化は、運搬車両の不適切な稼働、つまり、無駄な稼働を最少化し、適切な稼働、つまり、有用な稼働を最大化することにより達成される。従って、運搬車両の稼働が適切であったか否かを明確化する必要がある。
また、運搬車両の稼働が最適化されているか否かを判定できる人材は限られてしまう。従って、このような人材に限らず、誰もが、運搬車両が稼働の状態にあるか否か、および、積荷を積んでいる状態にあるか否かを、簡単に分析可能であることが望ましい。
この要求を満たすためには、運搬車両の稼働を自動的に分析して、運搬車両の稼働が適切であったか不適切であったかを検出可能であることが望ましい。さらに、運搬車両の稼働を最適化するための対策を立案可能にするためには、運搬車両の稼働が適切であったか不適切であったかの実態を、簡単に把握でき、確認可能であることが望ましい。
ここで、生産ラインの作業風景を撮影し、異常が発生したときに、異常が発生した工程の映像を再生する技術がある。例えば、特許文献1は、生産ラインにおける工程ごとに、作業の開始時刻および終了時刻と、異常が検知された時刻および工程を表す印と、映像の再生箇所を表す印とを対応付けて、タイミングチャートの形式で表示するシステムを開示する。
特許文献1に開示されたシステムによれば、異常が発生した時点の作業風景を後から確認でき、いずれの工程のいずれの作業において異常が発生したのか、また、どのような理由により異常が発生したのかなどを検討できる。
特開2006-302096号公報
特許文献1に開示されたシステムは、一定の間隔でワークが流れる一般的な生産ラインの分析には適するが、運搬車両の稼働のような稼働間隔が一定でない工程には適さない。従って、運搬車両の稼働が適切であったか否かを検知する方法、不適切であった運搬車両の稼働を示す方法などが、新たに必要となる。
本開示は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、運搬車両の稼働が適切であったか不適切であったかを自動的に検知可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示にかかる運搬車両稼働分析システムは、運搬車両に積載された物品の有無を判別するための検知データとその生成時刻とを対応付けた積載物有無情報を生成する有無情報生成部と、運搬車両が稼働状態にあるか否かを判別するための検知データとその生成時刻とを対応付けた稼働状態情報を生成する稼働状態情報生成部と、運搬車両の周囲と運搬車両に物品を積載する積載動作とを撮影して映像データを生成し、生成した映像データとその生成時刻とを対応付けた第1の映像情報を生成する映像情報生成部と、運搬車両稼働分析装置と、を備える。運搬車両稼働分析装置は、積載物有無情報に基づいて、運搬車両が物品を積載している状態にあったか否かの判定結果を示す積荷情報を生成する積荷判定部と、稼働状態情報に基づいて、運搬車両が稼働している状態にあったか否かの判定結果を示す稼働情報を生成する稼働判定部と、積荷情報により示される運搬車両の積荷状態および稼働情報により示される運搬車両の稼働状態の少なくともいずれかに基づいて、予め決められた事象が生じていたか否かを判定し、予め決められた事象が生じていた場合、運搬車両の稼働が不適切であったことを示す分析結果を示す分析情報を生成する稼働分析部と、第1の映像情報および分析情報に基づいて、運搬車両の不適切と判別された稼働に対応する第2の映像情報を生成する映像編集部と、を備える。
本開示によれば、運搬車両の稼働および積荷の状態を示す情報に基づいて、運搬車両の不適切な稼働を自動的に検知できる。
本開示の実施の形態にかかる運搬車両稼働分析システムの構成を示す図 図1に示した距離計測装置の構成を示す図 図1に示した車載端末の構成を示す図 図1に示した撮像装置の構成を示す図 図1に示した運搬車両稼働分析装置の構成を示す図 図2に示した距離計測装置が生成した距離情報を例示する図 図6に例示した距離情報をグラフ形式で示す図 図5に示した積荷判定部が生成する積荷情報を例示する図 図5に示した稼働判定部が生成した稼働情報を例示する図 図5に示した稼働分析部により分析される事象の項目を例示する図表 図5に示した映像編集部による図10に示した事象の色分けを例示する図 図5に示した映像編集部が記憶部および表示部を介してユーザに示す第3の映像情報を表示する表示画像を例示する図 図2に示した距離計測装置から通信部を介して積荷判定部に入力された距離情報が示す距離の頻度の50cm間隔での集計値を例示する図表 図13に示した距離の集計値の一部の頻度の10cm間隔での集計を例示する図表
以下に、本実施の形態にかかる運搬車両稼働分析システム、運搬車両稼働分析装置、運搬車両稼働分析方法およびプログラムを、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同じ符号を付す。本実施の形態では、製造業の生産拠点および物流倉庫などで物品を運搬するフォークリフト、牽引車などの運搬車両の位置、積荷の有無および稼働状況を記録して分析する例を説明する。
本実施の形態にかかる運搬車両稼働分析システム100は、図1に示すように、運搬車両に取り付けられる距離計測装置1、車載端末2および撮像装置3と、車載端末2および撮像装置3から情報を受信して分析する運搬車両稼働分析装置4と、車載端末2に電波信号を送信する電波発生装置5-1~5-nと、を備える。なお、電波発生装置5-1~5-nをまとめて電波発生装置5と呼ぶことがある。運搬車両稼働分析システム100は、これらの構成により、1)運搬車両102に物品106が積載されているか否かを判別し、2)運搬車両102の位置を判別し、3)運搬車両102が稼働、すなわち、走行中か否かを判別し、4)運搬車両102の周辺の画像情報を取得し、5)これらの情報を時刻情報に対応付けて記憶し、6)記憶したデータを分析及び評価することで、運搬車両102の稼働の無駄を検出して、利用者に提示することにより、改善に資するシステムである。
なお、図1は、運搬車両稼働分析システム100が分析を行う分析範囲104に、1台の運搬車両102のみが存在し、この1台の運搬車両102に、距離計測装置1と車載端末2と撮像装置3が配置されている場合を例示する。ただし、分析範囲104に、複数台の運搬車両102が存在してもよい。この場合、運搬車両102それぞれに距離計測装置1、車載端末2および撮像装置3が取り付けられる。また、図1は、距離計測装置1、車載端末2および撮像装置3が別々の装置として構成される場合を例示するが、これらの装置の2つ以上は一体に構成されてよい。
図1に示す電波発生装置5-1~5-nは、ビーコン装置、Bluetooth(登録商標)などの規格に準拠した電波信号の送信装置である。電波発生装置5-1~5-nは、分析範囲104のなかで、運搬車両102から離間して、運搬車両102が通行する経路に沿って取り付けられる。電波発生装置5-1~5-nは、連続的に、または、予め決められた時間間隔で間欠的に、微弱な電波信号を送信する。電波信号は、たとえば、電波発生装置5-1~5-nそれぞれを中心として伝播し、運搬車両102の車載端末2に受信される。
電波発生装置5-1~5-nには、それぞれ、一意に識別可能な識別情報(ID)が設定されている。電波発生装置5-1~5-nは、それぞれ、送信する電波信号に自己のIDを含ませる。
距離計測装置1は、運搬車両102に積載された物品106の有無を判別するための検知データとその生成時刻とを対応付けた積載物有無情報を生成する有無情報生成部として機能する。
距離計測装置1は、専用の装置、または、距離測定機能を備えるスマートフォン、タブレット、超小型PC(Personal Computer)などの情報処理装置と、情報処理装置上で動作するソフトウェアとの組み合わせにより構成される。このことは、車載端末2、撮像装置3についても同様である。
図2に示すように、距離計測装置1は、運搬車両102に積載された物品106との間の距離を検知する距離センサ11と、正確な年月日および時刻を示す時刻データを生成する時刻モジュール12と、距離情報を生成する距離情報生成部13と、距離情報を記憶する記憶部14と、記憶された距離情報を車載端末2に送信する通信部15と、を備える。なお、以下、年月日および時刻を単に「時刻」と記す。
距離センサ11は、例えば、超音波距離センサ、TF距離センサ、赤外線距離センサまたはレーザ距離センサである。距離センサ11は、その測定範囲に指向性を有し、この指向範囲に存在する物品106との間の距離を検知する。距離センサ11は、運搬車両102において、積載された物品106までの距離を計測可能な位置に取り付けられる。
例えば、運搬車両102がフォークリフトであるときには、距離センサ11は、フォークの昇降機構の上部に指向方向を下向きにして取り付けられる。このとき、距離センサ11は、フォークに積載された物品106の上面までの距離を検知する。フォークに物品106が積載されていないとき、距離センサ11は、距離センサ11と、床面またはフォークとの間の距離を検知する。距離センサ11は、フォークリフトのフォークの根元に、指向方向をフォークリフトの前方に向けて取り付けられてもよい。このとき、距離センサ11は、フォークに積載された物品106の側面までの距離を検知する。フォークに物品106が積載されていないとき、距離センサ11は、距離センサ11とフォークの先端との間の距離よりも長い距離を検知する。
時刻モジュール12は、例えば、距離計測装置1の電源が供給された後、供給されなくなり、再び電源が供給されたとしても、正常な時刻を示す時刻データを生成する周知のRTC(Real Time Clock)装置である。時刻モジュール12は、生成した時刻データを距離情報生成部13に出力する。
距離情報生成部13は、距離センサ11により検知された距離を、ミリメートル(mm)、センチメール(cm)またはメートル(m)といった距離の単位の値に変換して距離の検知データを生成する。なお、以下に示す距離の単位は例示であって、運搬車両稼働分析システム100の構成と仕様に応じて好適な距離の単位を任意に選択できる。
距離情報生成部13は、距離の検知データと、時刻モジュール12から入力される時刻データが示す時刻、つまり、この検知データを生成した時刻とを対応付けて経時的な距離情報を生成し、記憶部14に記憶させる。距離情報は、積載物有無情報の例である。なお、距離情報の形式は、例えば、テキスト形式、CSV(Comma-Separated Values)形式である。この距離情報の形式は例示であり、適宜、変更が可能である。
記憶部14は、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶素子およびRAM(Random Access Memory)など揮発性の記憶素子などを含み、距離情報生成部13から入力された距離情報を記憶し、読み出しに応じて、記憶した距離情報を通信部15に出力する。
通信部15は、記憶部14に記憶された距離情報を読み出して、車載端末2に送信する。なお、距離計測装置1から車載端末2への距離情報の送信は、適宜、USB(Universal Serial Bus)、などを用いた有線通信、または、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fiなどを用いた無線通信により行われる。なお、このことは、距離計測装置1から車載端末2への情報の送信だけでなく、車載端末2から運搬車両稼働分析装置4への情報の送信、および、撮像装置3から運搬車両稼働分析装置4への情報の送信について同様である。
距離計測装置1は、距離センサ11を用いて物品106までの距離を検知することで、物品106の有無を判別するための検知情報を生成したが、他のセンサを用いて積載部の重量、光透過量、反射光量等の他の物理量を検知することで物品106の有無を判別するための検知情報を生成することも可能である。
次に、図1に示した車載端末2の構成および機能を説明する。車載端末2は、運搬車両が稼働状態にあるか否かを判別するための検知データとその生成時刻とを対応付けた稼働状態情報を生成する稼働状態情報生成部として機能する。
図3に示すように、車載端末2は、車載端末2の加速度を検知する加速度センサ21と、車載端末2の方位角を検知する方位角センサ22と、電波発生装置5-1~5-nのいずれかから受信した電波信号の強度を検知する電波強度センサ23と、正確な時刻データを生成する時刻モジュール24と、加速度情報、方位角情報および電波強度情報を生成する検知情報生成部25と、加速度情報、方位角情報、電波強度情報および距離情報を記憶する記憶部26と、距離計測装置1および運搬車両稼働分析装置4との間の通信を行う通信部27と、を備える。
加速度センサ21は、車載端末2の加速度を検知し、検知した加速度の検知データを検知情報生成部25に出力する。方位角センサ22は、車載端末2の方位角を検知し、検知した方位角の検知データを検知情報生成部25に出力する。
電波強度センサ23は、電波発生装置5-1~5-nの1つ以上、例えば電波発生装置5-i,・・・,5-jから電波信号を受信し、受信した電波信号それぞれの強度を検知する。電波強度センサ23は、検知した強度を示す検知データを生成する。なお、1≦i、j≦n、i≠jである。電波強度センサ23は、生成した強度の検知データと、送信元の電波発生装置5-i,・・・,5-jのIDを示す情報とを対応付けて、検知情報生成部25に出力する。
時刻モジュール24は、例えば、図2に示した距離計測装置1の時刻モジュール12と同じRTC装置であって、正確な時刻データを生成し、生成した時刻データを検知情報生成部25に出力する。
検知情報生成部25は、加速度センサ21が出力した加速度の検知データと時刻モジュール24から供給される時刻データとを順次対応付けて、経時的な加速度情報を生成する。加速度情報は、稼働状態情報の例である。検知情報生成部25は、加速度情報生成部の例である。加速度センサ21から加速度の検知データが入力された時刻は、加速度センサ21により加速度の検知データが生成された時刻に対応する。なお、加速度センサ21に設定されている座標と運搬車両102に設定されている加速度とを対応付けておくことにより、加速度センサ21が検知した加速度を運搬車両102の加速度に変換することが可能である。
検知情報生成部25は、方位角の検知データと時刻モジュール24から供給される時刻データとを順次対応付けて、経時的な方位角情報を生成する。検知情報生成部25は、方位角情報生成部の例である。方位角センサ22から方位角の検知データが入力された時刻は、方位角センサ22により方位角の検知データが生成された時刻に対応する。なお、車載端末2の方位角と運搬車両102の方向とが対応付けておくことにより、方位角センサ22が検知した方位角を運搬車両102の方位角に変換することが可能である。
また、検知情報生成部25は、入力された電波発生装置5-i,・・・,5-jの電波信号の強度の検知データと、この検知データが入力された時刻を示す時刻データと、電波発生装置5-i,・・・,5-jのIDを示す情報とを順次、対応付けて、経時的な電波強度情報を生成する。検知情報生成部25は、電波強度情報生成部の例である。強度の検知データが入力された時刻は、電波強度センサ23により強度の検知データが生成された時刻に対応する。
さらに、検知情報生成部25は、生成した加速度情報、方位角情報および電波強度情報を、記憶部26に記憶させる。なお、検知情報生成部25を、加速度情報を生成する部分、方位角情報を生成する部分および電波強度情報を生成する部分の3つに分割した構成とすることも可能である。
記憶部26は、図2に示した距離計測装置1の記憶部14と同様の構成要素を含み、検知情報生成部25から供給された加速度情報、方位角情報、および、電波強度情報を記憶する。記憶部26は、記憶したこれらの情報を、読み出しに応じて通信部27に出力する。
通信部27は、距離計測装置1から受信した距離情報と、記憶部26から読み出した加速度情報、方位角情報および電波強度情報とを対応付けて、運搬車両稼働分析装置4に対して送信する。
なお、分析対象の運搬車両102が複数存在する場合、運搬車両102それぞれに取り付けられた車載端末2には、運搬車両102または車載端末2自体を一意に識別するIDが設定される。通信部27は、加速度情報、方位角情報、電波強度情報および距離情報に、運搬車両102または車載端末2のIDを示す情報を付加して運搬車両稼働分析装置4に送信する。また、撮像装置3から運搬車両稼働分析装置4へ送信する情報にも、IDを示す情報を付加する。
次に、図1に示した撮像装置3の構成および機能を説明する。撮像装置3は、運搬車両102の周囲と運搬車両102に物品106を積載する積載動作とを撮影して映像データを生成し、映像データと映像データが生成された時刻とを対応付けて第1の映像情報を生成する映像情報生成部として機能する。映像は、動画でも静止画でもよい。
図4に示すように、撮像装置3は、運搬車両102への積載動作および運搬車両102の走行動作を撮影して映像データを生成する撮影部31と、正確な時刻データを生成する時刻モジュール32と、第1の映像情報を生成する映像情報生成部33と、第1の映像情報を記憶する記憶部34と、運搬車両稼働分析装置4と通信する通信部35と、を備える。
撮影部31は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、CCD(Charge-Coupled Device)センサ等を備え、撮像装置3が取り付けられた運搬車両102へ物品106が荷物として積載される積載動作、および、運搬車両102が走行する走行動作を撮影して映像を生成する。撮影部31は、生成した積載動作および走行動作の映像の映像データを、映像情報生成部33に出力する。
なお、撮影部31は、積載動作および走行動作を記録可能な位置に取り付けられる。例えば、運搬車両102がフォークリフトである場合、撮影部31は、フォーク全体と積載の対象となる物品106を撮影できる位置に取り付けられる。つまり、撮影部31は、撮影により生成された映像から、フォークリフトの走行動作とフォークリフトのフォークに物品106が積載される場所の状況とが把握可能な位置に取り付けられる。
時刻モジュール32は、例えば、図2に示した距離計測装置1の時刻モジュール12と同じRTC装置であって、正確な時刻データを生成して映像情報生成部33に出力する。
映像情報生成部33は、撮影部31から入力されたデータが示す積載動作および走行動作の映像と、時刻モジュール32から入力された時刻データとを順次、対応付けて、経時的な第1の映像情報を生成し、記憶部34に記憶させる。
時刻モジュール32から映像情報生成部33に入力された時刻データは、撮影部31から積載動作および走行動作の映像を示すデータが入力された時刻、つまり、これらの動作の映像を示すデータが生成された時刻を示す。また、第1の映像情報は、例えば、AVI(Audio Video Interleave)、QuickTimeまたはMP4(MPEG-4)の形式である。
記憶部34は、映像情報生成部33が生成した第1の映像情報を記憶し、読み出しに応じて通信部35に出力する。通信部35は、記憶部34から第1の映像情報を読み出して、運搬車両稼働分析装置4に送信する。
なお、分析対象の運搬車両102が複数存在する場合、通信部35は、第1の映像情報にも、運搬車両102のIDを示す情報を付加する。
次に、図5を参照して、図1に示した運搬車両稼働分析装置4の構成および機能を説明する。なお、図5においては、他の図と同様に、矢印付きの線はデータの入出力関係を示すが、図面を見やすくするために、複数の矢印付きの線を1本にまとめて示す。
図5に示すように、運搬車両稼働分析装置4は、車載端末2および撮像装置3と通信する通信部41と、運搬車両102が積荷状態にあったか否かを判定する積荷判定部42と、運搬車両102の位置を算出する位置算出部43と、運搬車両102が稼働状態にあったか否かを判定する稼働判定部44と、運搬車両102の稼働が適切であったか不適切であったかの分析を行う稼働分析部45と、運搬車両102の稼働が不適切であったとされた期間に対応する部分を第1の映像情報から取り出して第2の映像情報を生成する映像編集部46と、積荷情報、位置情報、稼働情報、分析情報および第2の映像情報を記憶する記憶部47と、ユーザによる運搬車両稼働分析システム100への入力の操作を受け入れる入力部48と、映像を表示する表示部49と、を備える。
通信部41は、車載端末2から距離情報、加速度情報、方位角情報および電波強度情報を受信し、受信した距離情報を積荷判定部42に出力し、受信した方位角情報および電波強度情報を位置算出部43に出力し、受信した加速度情報を稼働判定部44に出力する。また、通信部41は、受信した第1の映像情報を映像編集部46に出力する。
積荷判定部42は、通信部41から入力された距離情報に基づいて、各時刻において、運搬車両102が物品106を積載していたか否かを判定し、判定結果を示す積荷情報を稼働分析部45に出力する。
図6は、図2および図3を参照して説明した、距離計測装置1が生成し、車載端末2および通信部41を介して積荷判定部42に出力される距離情報を例示する図である。図6に示すように、距離情報は、距離と1秒間隔の時刻とを対応付けた経時的なデータである。
図7は、図6に例示した距離情報をグラフ形式で示す図である。積荷判定部42は、距離情報が示す距離計測装置1と物品106との間の距離が、例えば、予め決められた第1の閾値200cm以下であるときに、運搬車両102に積荷があると判定する。
反対に、積荷判定部42は、距離情報が示す距離計測装置1と物品106との間の距離が第1の閾値200cmより大きいときには、運搬車両102に積荷がないと判定する。なお、運搬車両稼働分析装置4の各構成要素に設定される閾値などの情報は、例えば、入力部48を介して設定される。設定方法の例を変形例で後述する。
なお、距離センサ11が出力する距離値に上限値を設定してもよい。例えば、距離計測装置1の距離センサ11がフォークリストのフォークの昇降機構の上部に下向きに取り付けられているとき、積荷判定部42には、距離センサ11と運搬車両102が走行する床面までの距離が上限値として設定される。あるいは、この上限値は、距離センサ11と床面との間の距離から、物品106の厚みの最小値を減算した距離としてもよい。また、距離センサ11がフォークの根元に前向きに取り付けられているときには、この上限値は、距離センサ11とフォークの先端までの距離とされる。図6および図7は、520cmの上限値が設定されている例である。距離が上限値のときは、積荷なしと判定される。
図7に示す複数の時刻Tにおいては、距離情報が示す距離は、その直前および直後の時刻における距離と瞬間的に大きく異なっている。このような距離の短期間における大きな変化は、距離情報が示す距離に、何らかの原因により誤り、つまりノイズが含まれている可能性を示す。このノイズの影響を排除するために、積荷判定部42は、ローパスフィルタ処理などのノイズ除去処理を実行することが望ましい。例えば、積荷判定部42は、距離センサ11が検出した距離が連続して3秒以上第1の閾値以下であるときに、運搬車両102が物品106を積載している積荷有りの状態にあるとの判定を確定する。
図8は、図5に示した積荷判定部42が生成する積荷情報を例示する図である。図8に示すように、積荷判定部42は、判定の対象とした期間における1秒間隔の時刻と、運搬車両102が積荷状態にあると確定したことを示す値「1」、または、運搬車両102が積荷状態にないと確定したことを示す値「0」とを対応付けて、積荷情報を生成する。
積荷判定部42は、生成した積荷情報を、稼働分析部45に出力し、記憶部47に記憶させる。なお、図8は、図7と同様に、2019年9月13日10時31分1秒~2019年9月13日10時31分22秒の期間を判定の対象とした場合を例示する。
図5に示す運搬車両稼働分析装置4の位置算出部43には、電波発生装置5-1~5-nそれぞれのIDとその位置を示す情報が予め設定される。位置算出部43は、通信部41から入力された電波強度情報が示す電波発生装置5-1~5-nの電波信号の内、最も強度が強い電波信号に対応する電波発生装置5-iを1秒間隔で選択する。位置算出部43は、電波発生装置5-iを3秒以上継続して選択したときに、選択した電波発生装置5-iの位置を運搬車両102の位置として通知する位置情報を生成する。位置算出部43は、位置情報を稼働分析部45に出力し、記憶部47に記憶させる。
位置算出部43には、電波発生装置5-iから受信した電波信号の強度に対して閾値が設定されてよい。閾値は、電波発生装置5-1~5-nの設置間隔およびこれらの電波信号の強度に応じて決められる。電波発生装置5-1~5-nのいずれかからも、この閾値より弱い電波信号しか受信されなかったことは、運搬車両102が電波発生装置5-1~5-nのいずれかからも遠いところ、例えば、分析範囲104の外に存在することを示す。
位置算出部43が、電波発生装置5-iからの電波信号が3秒以上継続して最も強いときに電波発生装置5-iの位置を運搬車両102の位置として通知する位置情報を稼働分析部45に出力する処理、および、電波発生装置5-1~5-nのいずれかからも閾値より弱い電波信号しか3秒以上継続して受信されなかったときに電波発生装置5-1~5-nのいずれも選択しない処理は、何らかの理由による電波信号の強度の急激な変化に起因する不具合を排除するために行われる。
位置算出部43は、運搬車両102の位置をより正確に求めてもよい。例えば、位置算出部43は、車載端末2から通信部41を介して供給された方位角情報と、強度が上位2つの電波信号を送信した電波発生装置5-iおよび5-i+1の電波強度情報とに基づいて、運搬車両102の位置を任意の算出手法を用いて算出してもよい。例えば、位置算出部43は、電波強度センサ23が受信した電波強度情報が示す電波発生装置5-iおよび5-i+1の電波強度から、電波発生装置5-iおよび5-i+1までの距離を按分して位置を推定し、さらに、予め設定されている走行ルールと方位角情報が示す方位とから位置を補正して、運搬車両102の位置を算出してもよい。3つ以上の電波発生装置5の位置から三角測量の原理により車載端末2の位置を求めてもよい。あるいは、位置情報として、GPS(Global Positioning System)情報を使用することも可能である。
稼働判定部44は、車載端末2から通信部41を介して入力された加速度情報に基づいて、運搬車両102が移動しているか否か、つまり、稼働状態にあるか否かを判定する。ここでの「稼働」は、移動、あるいは、走行を意味する。例えば、稼働判定部44は、加速度情報が示す運搬車両102の加速度が、予め決められた範囲、例えば0m/s以外のときには、運搬車両102が稼働状態にあると判定する。なお、稼働判定部44は、運搬車両102の移動速度に基づいて運搬車両102が稼働状態にあるか否かを判定することもできる。
また、稼働判定部44は、加速度情報が示す運搬車両102の加速度が0m/sであるときには、運搬車両102が稼働状態にないと判定する。稼働判定部44は、運搬車両102が稼働しているか否かを記録した稼働情報を1秒間隔で生成し、稼働分析部45に対して出力し、記憶部47に記憶させる。あるいは、稼働情報を生成するために、速度計の出力値、モータあるいはエンジンの回転数などの情報を使用することも可能である。
図9は、図5に示した稼働判定部44が生成した稼働情報を例示する図である。図9に示すように、稼働判定部44は、運搬車両102が稼働していると判定したときに値「1」、運搬車両102が稼働していないと判定したときに値「0」を設定して、1秒間隔の時刻に対応付けて稼働情報を生成する。
なお、加速度情報において、何らかの理由により、複数の加速度の検知データと1つの時刻とが対応付けられることがある。このとき、稼働判定部44は、1つの時刻に対応付けられた複数の加速度の検知データのうちの1つ以上の値が0でないことを条件として、この時刻において運搬車両102が稼働していると判定する。
稼働分析部45は、積荷判定部42、位置算出部43および稼働判定部44それぞれから入力された積荷情報、位置情報および稼働情報に基づいて、運搬車両102の稼働が適切であったか不適切であったかの分析を行う。
稼働分析部45は、予め決められた事象が生じていたときに、運搬車両102のその稼働が不適切であったと分析する。稼働分析部45は、この分析結果を、この分析の対象となった事象が生じた時刻と対応付けた分析情報を映像編集部46に出力し、記憶部47に記憶させる。
図10を参照して、稼働分析部45が、運搬車両102の稼働が不適切であったか適切であったかを分析する処理について詳しく説明する。なお、前述のとおり、「稼働」は、移動、あるいは、走行を意味する。また、「稼働が不適切」の意味は、稼働してその稼働が不要あるいは不適切であった場合と、稼働しなかったことが不適切であった場合の両方を含む。
図10は、運搬車両102の稼働が不適切であったと判別する事象を例示する。なお、以下に示す判定のための基準の値は、稼働分析部45の分析結果の妥当性に応じて、適宜、変更されうる。
図10において(1)の項目に示すように、稼働分析部45は、積荷情報に基づいて、運搬車両102の積荷有りの状態が継続して予め決められた第2の閾値以上あったとき、例えば、継続して120秒以上の期間、積荷ありの状態にあったときに、分析結果を、稼働が不適切であったとする。一方、稼働分析部45は、運搬車両102の積み荷有り状態の継続時間が120秒未満の場合には、他の項目(2)~(7)に該当しないことを条件として、運搬車両102の稼働が不適切であったとは判別しない。
また、図10において(2)の項目に示すように、稼働分析部45は、運搬車両102の積荷無しの状態が、継続して予め決められた第2の閾値以上あったとき、例えば、継続して120秒以上の期間、積荷状態になかったときに、運搬車両102の稼働が不適切であったと判別する。一方、稼働分析部45は、他の項目(1)、(3)~(7)に該当しないことを条件として、運搬車両102の積荷無しの状態が、120秒未満の期間継続しても、運搬車両102の稼働が不適切であったとは判別しない。
また、図10において(3)の項目に示すように、稼働分析部45は、運搬車両102が、予め決められた第1の期間の間に、運搬車両102の積荷状態の変化の回数が、予め決められた第3の閾値以上であったとき、運搬車両102の稼働が不適切であったとする。なお、例えば、第1の期間は120秒の期間であり、第3の閾値は5回に設定される。一方、稼働分析部45は、120秒間の、運搬車両102の積荷状態の変化が5回未満の場合には、他の項目(1)、(2)、(4)~(7)に該当しないことを条件として、運搬車両102の稼働が不適切であったとは判断しない。なお、運搬車両102の積荷状態の変化は、運搬車両102が物品106を積んだ状態から物品106を積まない状態に変化したこと、または、この反対の変化を意味する。
また、図10において(4)の項目に示すように、稼働分析部45は、運搬車両102が、非定常的に、稼働状態にあるが且つ積荷状態にないとき、所謂、空運搬のときに、運搬車両102の稼働が不適切であったと判別する。一方、稼働分析部45は、運搬車両102が非定常的な空運搬があるとき以外は、他の項目(1)~(3)、(5)~(7)に該当しないことを条件として、分析結果を、運搬車両102の稼働が不適切であったとは判別しない。
また、図10において(5)の項目に示すように、稼働分析部45は、運搬車両102が、継続して予め決められた第4の閾値以上の時間、例えば、継続して60秒以上の時間、稼働状態になかったときに、運搬車両102の稼働を不適切であったと判別する。一方、稼働分析部45は、他の項目(1)~(4)、(6)~(7)に該当しないことを条件として、運搬車両102が、60秒未満の時間、継続して稼働状態になかっただけでは、運搬車両102の稼働が不適切であったとは判別しない。
また、図10において(6)の項目に示すように、稼働分析部45は、運搬車両102の稼働が適切であったか不適切であったかの分析を行った全期間を、それぞれ第2の期間、例えば、600秒の判定期間に分割する。稼働分析部45は、これらの判定期間それぞれにおいて、運搬車両102が稼働状態にあった時間の割合が、予め決められた第5の閾値以下、例えば50%以下であったとき、その判定期間における運搬車両102の稼働が不適切であったとする。つまり、ある600秒の判定期間において、運搬車両102が稼働状態にあった時間の合計が300秒以下であったとき、稼働分析部45は、その判定期間における運搬車両102の稼働が不適切であったと判別する。一方、ある判定期間において、運搬車両102が稼働状態にであった時間が300秒より長いときは、項目(7)に該当しないことを条件として、稼働分析部45は、その判定期間における運搬車両102の稼働を不適切であったとは判別しない。
また、図10の項目(7)に示すように、稼働分析部45は、例えば、600秒の判定期間それぞれにおいて、運搬車両102が積荷有り状態にあった時間の割合から稼働状態にあった時間の割合を減算した値が、予め決められた第6の閾値以上であったときに、その判定期間における運搬車両102の稼働が不適切であったとする。ここで、予め決められた第6の閾値は、例えば50%である。一方、稼働分析部45は、600秒の判定期間それぞれにおいて、運搬車両102が積荷状態にあった時間の割合から稼働状態にあった時間の割合を減算した値が、予め決められた第6の閾値未満であったときには、項目(6)に該当しないことを条件として、その判定期間における運搬車両102の稼働が不適切であったとは判別しない。
図5に示す映像編集部46は、撮像装置3から通信部41を介して入力された第1の映像情報を、稼働分析部45から入力された分析情報に基づいて編集し、第2の映像情報を生成する。つまり、映像編集部46は、通信部41から入力された第1の映像情報のうち、分析情報が示す運搬車両102が不適切に稼働した期間に対応する部分のみを取り出して、運搬車両102の不適切な稼働それぞれを1つの映像として示す第2の映像情報を生成し、記憶部47に記憶させる。
記憶部47は、記憶した情報を、読み出しに応じて表示部49に出力する。
入力部48は、ユーザによる情報を表示させるため操作を受ける。入力部48が、この操作を受け入れると、表示部49は、記憶部47から、積荷情報、位置情報、稼働情報および第2の映像情報またはこれらの1つ以上を読み出し、表示する。
運搬車両稼働分析装置4には、例えば、通常のコンピュータ装置を適用できる。コンピュータ装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、記憶装置、入力装置、表示装置などの出力装置、および、これらを接続するバスを備える。記憶装置には、以下の機能を実現するためのプログラムが記憶される。CPUがこのプログラムを記憶装置から読み出してワークエリアとして機能するRAMに展開して実行することにより、以上の各部の構成と機能が実現される。また、ROMはCPUの基本動作を制御するためのプログラムと固定データが記憶され、入力装置は、ユーザの指示をCPUに入力し、出力装置は、CPUの制御に従って、処理結果、途中経過などを出力する。なお、コンピュータは、サーバ装置、クラウド、タブレット、携帯端末などでもよい。
以下、運搬車両稼働分析システム100の動作を説明する。図1に示した分析範囲104において、電波発生装置5-1~5-nは、それぞれに自己に設定されたIDを示す情報を含む微弱な電波信号を発生し、送信する。
距離計測装置1は、運搬車両102の距離情報を、図6に例示するように、例えば、1秒間隔で繰り返して生成し、車載端末2に送信する。
車載端末2の加速度センサ21は、車載端末2の加速度を検知し、検知データを検知情報生成部25に出力する。方位角センサ22は、車載端末2の方位角を検知し、検知データを検知情報生成部25に出力する。電波強度センサ23は、電波発生装置5-1~5-nが送信する電波信号を受信し、含まれているIDと電波強度を含む電波強度データを、検知情報生成部25に出力する。
検知情報生成部25は、加速度センサ21からの検知データと時刻モジュール24からの時刻情報とを対応付けた加速度情報を1秒単位で生成する。検知情報生成部25は、方位角センサ22からの検知データと時刻モジュール24からの時刻情報とを対応付けた方位角情報を1秒単位で生成する。検知情報生成部25は、電波強度センサ23からの電波強度データと時刻モジュール24からの時刻情報とを対応付けた電波強度情報を1秒単位で生成する。
通信部27は、加速度情報、方位角情報、電波強度情報を運搬車両稼働分析装置4に、例えば、1秒間隔で出力する。また、通信部27は、距離計測装置1からの距離情報を運搬車両稼働分析装置4に、例えば、1秒間隔で送信する。
撮像装置3は、撮像装置3が取り付けられた運搬車両102の物品106の積載動作および走行動作を撮影して、時刻情報を付加した第1の映像情報を生成し、運搬車両稼働分析装置4に送信する。
運搬車両稼働分析装置4の積荷判定部42は、受信した距離情報に基づいて、各時刻において、運搬車両102が物品106を積載している状態にあったか否かを判定し、判定結果を示す積荷情報を稼働分析部45に出力する。例えば、積荷判定部42は、図6に示す距離情報に基づいて、図8に示す積荷情報を稼働分析部45に出力する。
位置算出部43は、受信した電波強度情報に基づいて、各タイミングにおいて、運搬車両102の位置を判別する。また、必要があれば、方位角情報からその位置を補正する。位置算出部43は、算出した位置を示す位置情報を稼働分析部45に出力し、記憶部47に記憶させる。稼働判定部44は、受信した加速度情報から、各タイミングにおいて、運搬車両102が稼働状態にあったか否かを判別し、図9に例示する稼働情報を生成する。稼働判定部44は、生成した稼働情報を稼働分析部45に出力し、記憶部47に記憶させる。
稼働分析部45は、入力された積荷情報、位置情報および稼働情報に基づいて、運搬車両102の状況が図10に示す事象(1)~(5)の何れかに該当するか否かを判別する。さらに、稼働分析部45は、第2の期間単位で分析結果を分析して、運搬車両102の状況が図10に示す事象(6)または(7)に該当するか否かで運搬車両102の稼働が適切であったか不適切であったかを判別する。
稼働分析部45は、分析結果を示す分析情報を映像編集部46に出力する。映像編集部46は、記憶部47に記憶されている第1の映像情報のうち、分析情報が示す運搬車両102の稼働が不適切であったと判別した期間に対応する部分を取り出して、第2の映像情報を生成する。映像編集部46は、稼働が不適切と判別された期間における積荷情報、位置情報、稼働情報、第2の映像情報等を表示部49に表示し、ユーザに報知する。
以上の動作により、運搬車両稼働分析装置4は、ユーザに、運搬車両102の稼働および積荷の状態と、不適切な運搬車両の稼働および適切な運搬車両の稼働とを把握させる。
[変形例]
以下、実施の形態の変形例を説明する。
まず、稼働分析部45による運搬車両102の稼働が不適切であったか適切であったかの分析の変形例を説明する。稼働分析部45は、図10において(1)~(7)に示した事象に基づいて、運搬車両102の稼働が不適切であったか適切であったかの分析を行うほかに、以下に示す方法で同様の分析を行うことができる。
稼働分析部45は、運搬車両102の位置として、選択された電波発生装置5-iの位置を、予め決められた時間の閾値、例えば3秒以上の間、継続して通知されたときであって、この3秒間の間、運搬車両102が継続して積荷状態にあるとき、これを示す値Aと、1秒単位の時刻とを対応付ける。
なお、値Aは、物品106を積んで積荷状態にある運搬車両102が、電波発生装置5-iの付近に存在することを示す。また、稼働分析部45の処理に時間の閾値を設けることは、位置算出部43による電波発生装置5-1~5-nのいずれかの選択と同様に、何らかの事象による急激な信号強度の変化に起因する不具合を回避する必要があるという理由により行われる。
また、稼働分析部45は、運搬車両102の位置として、選択された電波発生装置5-iの位置を、予め決められた時間の閾値、例えば3秒以上の間、継続して通知されたときであって、この3秒間の間、運搬車両102が積荷状態になかった状態にあるとき、これを示す値Bと、1秒単位の時刻とを対応付ける。なお、値Bは、物品106を積まず、積荷状態にない運搬車両102が電波発生装置5-iの付近に存在することを示す。
また、稼働分析部45は、電波発生装置5-1~5-nのいずれの位置も、運搬車両102の位置として、例えば3秒以上、継続して通知されなかったとき、これを示す値Cと、1秒単位の時刻とを対応付ける。
なお、値Cは、運搬車両102が電波発生装置5-1~5-nのいずれかからも遠い分析範囲104の外の位置に存在することを意味する。また、稼働分析部45は、上記値A、BおよびCのいずれも対応付けなかった時刻に、何らの事象もなかったことを示す値Dと、1秒単位の時刻とを対応付ける。
稼働分析部45は、位置算出部43により電波発生装置5-iのIDを示す情報が選択されたとき、値Aが示す事象、値Cが示す事象、値Bが示す事象の順に、これらの事象が経時的に生じた後、または、値Bが示す事象、値Cが示す事象、値Aが示す事象の順に、これらの事象が経時的に生じた後に、さらに、値Bが示す事象、値Cが示す事象、値Bが示す事象の順に、これらの事象が経時的に生じたときに、分析結果を運搬車両102の稼働が不適切であったとする。
このような分析結果が得られる理由について説明する。前者の場合、値Aが、積荷状態にある運搬車両102が電波発生装置5-iの付近を通過したことを示し、次の値Cが、分析範囲104の外で運搬車両102が物品106を降ろしたことを示し、次の値Bが、積荷状態にない運搬車両102が、電波発生装置5-iの付近を通過したことを示している。
後者の場合、値Cが、運搬車両102が分析範囲104の外にあったことを示し、次の値Bが、積荷状態にない運搬車両102が電波発生装置5-iの付近を通過し、次の値Aが、分析範囲104のなかで運搬車両102が物品106を積み込んだことを示している。
これらの事象の後に、さらに続く値Bは、分析範囲104の中で運搬車両102が物品106を降ろしたことを示し、次の値Cは、積荷状態にない運搬車両102が分析範囲104の外に出たことを示し、次の値Bは、運搬車両102が、積荷状態にないまま電波発生装置5-iの付近を通過したことを示す。従って、最後の値Bの事象は空運搬であり、運搬車両102の稼働は不適切であったと考えられる。
なお、稼働分析部45は、値A、BおよびCが示す事象がどのような順番で経時的に生じたかの分析を、電波発生装置5-1~5-nのそれぞれの位置が通知された場合ごとに行う。
以下、図11および図12を参照して、映像編集部46が生成する第2の映像情報の変形例である第3の映像情報について説明する。本変形例においては、各時刻において、運搬車両102がどのような状態にあったかを、ガントチャートにより表示する。図12は、第3の映像情報の例であり、9:00~11:00の期間に関し、60秒単位で、運搬車両102が、どの程度稼働状態にあったか、どの程度積荷状態にあったか、さらに、図10に示す(1)~(7)の事象に該当していたか否かを示す。なお、60秒は例示であり、任意に設定可能である。
この変形例では、映像編集部46は、積荷情報および稼働情報に基づいて、各60秒の期間のうちで、どれだけの期間稼働状態にあったか、どれだけの期間積荷状態にあったかを求める。映像編集部46は、図11に示すように、求めた期間が、60秒、45秒以上で60秒未満、30秒以上で45秒未満、15秒以上で30秒未満、5秒以上で15秒未満、0より長く5秒未満、0秒であったことを、色分けして示す第3の映像情報を生成する。なお、運搬車両102の稼働状態または積荷状態が0秒であったことは、運搬車両102が全く稼働状態または積荷状態になかったことを示す。なお、図11では、色をハッチングで代用する。
映像編集部46は、こうして作成した60秒単位で稼働状況および積荷状況を色分けして示す第3の映像情報を、例えば、図12に示すように、ガントチャートの形式で表示部49に表示する。
映像編集部46は、さらに、稼働分析部45から入力された分析情報に基づいて、図10を参照して説明した項目(1)~(7)の事象がどの時刻に生じたかを求めて、発生状況を事象別に表示するための情報を第3の映像情報に含める。
ユーザは、図12に例示する画面を見るだけで、稼働状況、積荷状況、不適切な稼働の発生状況を認識することができる。
映像編集部46は、入力部48に対してユーザが時間帯を選択する操作を行ったときに、この操作に応じて、図12に示した第3の映像情報のうち、ユーザが選択した時間帯およびその前後の映像情報を含む映像情報を生成し、表示部49に表示してもよい。なお、ユーザが選択した時間帯の前後の映像情報の時間長は、この時間帯の前と後とで異なっていても、同じであってもよい。また、映像編集部46は、ユーザにより選択された複数の時間帯ごとに、異なった時間長の第3の映像情報を生成してよい。第3の映像情報に、対応する時間帯の第2の映像情報を含めてもよい。
また、映像編集部46は、ユーザが、図10に示した項目(1)~(7)の1つ以上を選択したときには、選択された項目(1)~(7)の1つ以上それぞれに対応する時間帯およびその前後の第3の映像情報を生成してもよい。なお、ユーザが、第3の映像情報の選択を行わなかったときには、映像編集部46は、予め決められた時間長の時間帯の第3の映像情報を生成し、表示部49に表示する。
なお、運搬車両稼働分析装置4の稼働分析部45に、運搬車両102の運転手の休憩時間が設定されてよい。稼働分析部45は、電源が供給されている限り、図10を参照して説明した分析を継続して行う。従って、このような休息時間が設定されていないと、運搬車両102の運転手が休息を取ったとき、稼働分析部45は、休息に要した時間を処理して、分析結果を、運搬車両102の稼働が不適切であったとする可能性がある。
このような不具合を防ぐためには、運搬車両102の運転手が休息を取る時間帯を、予め稼働分析部45に設定して、休息の時間帯を、稼働分析部45の分析の対象から除けばよい。なお、運搬車両稼働分析装置4が、運搬車両102の運転手が、休息時間に、距離計測装置1、車載端末2および撮像装置3の電源を止める構成にすれば、稼働分析部45への休息時間の設定の必要はない。
以下、図13および図14を参照して、積荷判定部42の動作の変形例を説明する。積荷判定部42は、距離計測装置1から通信部41を介して入力された距離情報が示す距離の値を、予め決められた範囲ごとに集計し、その分布から上記距離の閾値を算出してよい。
図13は、図2に示した距離計測装置1から通信部41を介して積荷判定部42に入力された距離情報が示す距離の頻度を50cm間隔で集計した値を例示する図表である。なお、図13には、距離情報が示す距離(cm)と、これらの距離が示された頻度を示す回数(回)と、これらの距離が示された回数の集計全体における比率(%)とを示す。なお、図13において、距離センサ11が501cm~550cmの距離を多く検知した理由は、運搬車両102が物品106を積んでいない状態で距離センサ11が検知する距離が520cmの例だからである。
積荷判定部42は、まず、距離情報が501cm~550cmの範囲の距離を検知したとき、運搬車両102に物品106が積まれていないと判定し、この判定結果と、この判定を行った時刻とを、積荷情報において対応付ける。なお、距離情報が特定の距離を示さないときには、積荷判定部42は、図2に示した距離センサ11の検知の指向性の範囲に何らの物体も存在しないエラーが生じたと判定し、この判定結果と、この判定を行った時刻とを、積荷情報において対応付ける。
次に、積荷判定部42は、積荷を検出した距離範囲について、より細かい距離範囲単位での集計を求める。次に、積荷判定部42は、図14に示すように、回数が検出されている距離が0cm~250cmの範囲について、頻度を距離10cm間隔で集計する。なお、図14は、距離情報が示す距離(cm)と、これらの距離が示された頻度を示す回数(回)と、これらの距離が計測された回数の集計全体に対する比率(%)と、比率の累計(%)とを示す。
積荷判定部42は、図14に示された比率累計が、基準値、例えば、90%までの範囲の距離を距離情報が示すときには、運搬車両102が積荷状態にあると判定するための距離の閾値を設定する。従って、積荷判定部42は、距離情報が、比率累計が距離の閾値の90%より大きい範囲に含まれる距離を示すとき、運搬車両102が積荷状態にないと判定する。なお、図14の例では、距離の閾値は131cmである。
上記実施の形態においては、稼働分析部45は、稼働、即ち、走行が不適切であったか否かを分析した。この開示は、これに限定されず、稼働分析部45は、積荷情報と稼働情報とを分析することから、「積み下ろし動作と走行」とを合わせて稼働として、これが不適切であったか否かを分析してもよい。
また、車載端末2と運搬車両稼働分析装置4との間の役割分担も上述の例に限定されず、適宜変更可能である。例えば、車載端末2が、積荷判定部42、位置算出部43、稼働判定部44、を備えて、運搬車両稼働分析装置4は稼働分析部45を備える構成でもよい。さらに、例えば、車載端末2が、積荷判定部42、位置算出部43、稼働判定部44、稼働分析部45を備える構成でもよい。運搬車両稼働分析装置4は表示部49を備える必要はなく、外部の表示装置に映像情報を出力する構成でもよい。
なお、以上の説明では、運搬車両稼働分析装置4が、車載端末2からの情報と撮像装置3からの第1の映像情報をリアルタイムで分析する例を示す。この開示は、これに限定されず、運搬車両稼働分析装置4が、受信した情報を記憶部47に保存し、バッチ処理で、記憶部47に蓄積した情報を分析してもよい。
以上の説明では、時刻情報としてRTCを使用したが、複数の情報間で同一タイミングの情報を特定できるならば、時刻情報はどのようなものでもよい。例えば、任意の時点を基準とする独自の時刻などでもよい。
また、方位角情報が、方位角と時刻を含む例を示したが、方位角情報として、方位角センサ22が検知した方位角とその時点で電波強度センサ23に受信されている電波に含まれているID、望ましくは最も強い電波に含まれているIDと、時刻モジュール24から供給される時刻情報とを、含む情報としてもよい。これにより、方位角情報により、運搬車両102の方位角と位置と時刻とを特定することが可能となる。
運搬車両102の位置、向きなどを必要としない場合には、電波発生装置5、方位角センサ22、電波強度センサ23等を省略してもよい。
上記実施の形態では、運搬車両102として、フォークリフト、牽引車、使用環境として、製造業の生産拠点および物流倉庫を例示したが、これらに限定されるものではない。運搬車両102は、貨物・荷物を運搬あるいは搬送する装置であればよい。また、使用環境は、農水畜産分野、土木分野、港湾荷役分野、除雪分野、産業廃棄物運搬分野等でもよい。
なお、本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。即ち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
本出願は、2020年8月7日に出願された、日本国特許出願特願2020-134916号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2020-134916号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
1 距離計測装置、2 車載端末、3 撮像装置、4 運搬車両稼働分析装置、5 電波発生装置、11 距離センサ、12 時刻モジュール、13 距離情報生成部、14 記憶部、15 通信部、21 加速度センサ、22 方位角センサ、23 電波強度センサ、24 時刻モジュール、25 検知情報生成部、26 記憶部、27 通信部、31 撮影部、32 時刻モジュール、33 映像情報生成部、34 記憶部、35 通信部、41 通信部、42 積荷判定部、43 位置算出部、44 稼働判定部、45 稼働分析部、46 映像編集部、47 記憶部、48 入力部、49 表示部、100 運搬車両稼働分析システム、102 運搬車両、104 分析範囲、106 物品。

Claims (16)

  1. 運搬車両に積載された物品の有無を判別するための検知データとその生成時刻とを対応付けた積載物有無情報を生成する有無情報生成部と、
    前記運搬車両が稼働状態にあるか否かを判別するための検知データとその生成時刻とを対応付けた稼働状態情報を生成する稼働状態情報生成部と、
    前記運搬車両の周囲および前記運搬車両に物品を積載する積載動作を撮影して映像データを生成し、生成された映像データとその生成時刻とを対応付けた第1の映像情報を生成する映像情報生成部と、
    運搬車両稼働分析装置と、
    を備え、
    前記運搬車両稼働分析装置は、
    前記積載物有無情報に基づいて、前記運搬車両が物品を積載している状態にあったか否かの判定結果を示す積荷情報を生成する積荷判定部と、
    前記稼働状態情報に基づいて、前記運搬車両が稼働している状態にあったか否かの判定結果を示す稼働情報を生成する稼働判定部と、
    前記積荷情報により示される前記運搬車両の積荷状態および前記稼働情報により示される前記運搬車両の稼働状態の少なくともいずれかに基づいて、予め決められた事象が生じていたか否かを判定し、前記予め決められた事象が生じていた場合、前記運搬車両の稼働が不適切であったことを示す分析結果を示す分析情報を生成する稼働分析部と、
    前記第1の映像情報および前記分析情報に基づいて、前記運搬車両の不適切と判別された稼働に対応する第2の映像情報を生成する映像編集部と、
    を備える、
    運搬車両稼働分析システム。
  2. 前記有無情報生成部および前記稼働情報生成部を有する車載端末を備え、
    前記有無情報生成部は、前記運搬車両に積載された物品との間の距離を検知し、検知した距離を示す検知データを生成する距離センサと、生成された距離の検知データとその生成時刻とを対応付けた距離情報を生成する距離情報生成部と、を備え、
    前記稼働状態情報生成部は、前記運搬車両の加速度を検知し、検知した加速度を示す検知データを生成する加速度センサと、生成された加速度の検知データとその生成時刻とを対応付けた加速度情報を生成する加速度情報生成部と、を備え、
    前記映像情報生成部は、前記運搬車両の周囲と前記運搬車両への積載動作と前記運搬車両の走行動作とを撮影して映像データを生成する撮影部と、生成された映像データとその生成時刻とを対応付けた前記第1の映像情報を生成する生成部と、を備え、
    前記積荷判定部は、前記距離情報に基づいて、前記運搬車両が物品を積載している状態にあったか否かの判定結果を示す前記積荷情報を生成し、
    前記稼働判定部は、前記加速度情報に基づいて、前記運搬車両が稼働状態にあったか否かを示す前記稼働情報を生成する、
    請求項1に記載の運搬車両稼働分析システム。
  3. 前記積荷判定部は、前記距離情報により示される距離が予め決められた第1の閾値以下であるときに、前記運搬車両が物品を積載している状態にあると判定する、
    請求項2に記載の運搬車両稼働分析システム。
  4. 前記稼働分析部は、前記積荷情報により示される前記運搬車両が物品を積載している状態または物品を積載していない状態の期間が連続して予め決められた第2の閾値以上であったときに、前記運搬車両の稼働が不適切であったと判定する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の運搬車両稼働分析システム。
  5. 前記稼働分析部は、前記積荷情報により示される前記運搬車両の積荷状態の変化の回数が、予め決められた第1の期間において予め決められた第3の閾値以上にあるときに、前記運搬車両の稼働が不適切であったと判定する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の運搬車両稼働分析システム。
  6. 前記稼働分析部は、前記運搬車両が稼働状態にあった時間の割合が、予め決められた第2の期間において予め決められた第5の閾値以下であるときに、前記第2の期間における前記運搬車両の稼働が不適切であったと判定する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の運搬車両稼働分析システム。
  7. 前記稼働分析部は、予め決められた期間において、稼働状態にあった時間の割合と積荷状態にあった時間の割合との差が、予め決められた第6の閾値以上であるときに、その期間における前記運搬車両の稼働が不適切であったと判定する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の運搬車両稼働分析システム。
  8. 前記映像編集部は、前記運搬車両の稼働状態および積荷状態と、前記運搬車両の稼働が不適切とされた理由とを対応付けた第3の映像情報を生成する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の運搬車両稼働分析システム。
  9. 前記積荷情報、前記稼働情報および前記分析情報と、前記第2の映像情報または前記第3の映像情報と、を表示する表示部をさらに備える、
    請求項8に記載の運搬車両稼働分析システム。
  10. 前記運搬車両から離隔して配置され、電波信号を送信する複数の電波発生装置をさらに備え、
    前記車載端末は、
    該車載端末の方位角を検知し、方位角の検知データを生成する方位角センサと、
    複数の前記電波発生装置の1つ以上から受信された前記電波信号の強度を検知して前記電波信号の強度の検知データを生成する電波強度センサと、
    生成された前記方位角の検知データと、前記方位角の検知データが生成された時刻とを対応付けて方位角情報を生成する方位角情報生成部と、
    生成された前記強度の検知データと、強度の検知データが生成された時刻とを対応付けて電波強度情報を生成する電波強度情報生成部と、
    をさらに備え、
    前記運搬車両稼働分析装置は、
    生成された前記方位角情報および前記電波強度情報に基づいて、前記運搬車両の位置を示す位置情報を生成する位置算出部
    をさらに有する、
    請求項2に記載の運搬車両稼働分析システム。
  11. 前記電波強度情報生成部は、
    前記方位角の検知データと複数の前記電波発生装置の1つ以上を示す識別情報とをさらに対応付けて、前記方位角情報を生成し、
    前記強度の検知データと複数の前記電波発生装置の1つ以上を示す識別情報とをさらに対応付けて、前記電波強度情報を生成する、
    請求項10に記載の運搬車両稼働分析システム。
  12. 前記稼働分析部は、前記積荷情報により示される前記運搬車両の積荷状態、前記稼働情報により示される前記運搬車両の稼働状態および前記位置情報により示される前記運搬車両の位置に基づいて、予め決められた事象が生じていたか否かを判定し、前記予め決められた事象が生じていた場合、前記運搬車両の稼働が不適切であったと分析し、前記運搬車両の不適切な稼働を示す分析情報を生成する、
    請求項11に記載の運搬車両稼働分析システム。
  13. 前記稼働分析部は、少なくとも、積荷状態にない前記運搬車両が、前記運搬車両稼働分析システムが分析の対象とする範囲外に出てから、前記運搬車両稼働分析システムが分析の対象とする範囲内に入ったときに、前記運搬車両の稼働が不適切であると判定する、
    請求項12に記載の運搬車両稼働分析システム。
  14. 運搬車両に積載された物品の有無を判別するための検知データとその生成時刻とを含む積載物有無情報と、前記運搬車両が稼働状態にあるか否かを判別するための検知データとその生成時刻とを含む稼働状態情報と、前記運搬車両の周囲の映像データとその生成時刻とを含む第1の映像情報を受信する手段と、
    前記積載物有無情報に基づいて、前記運搬車両が物品を積載している積載している状態にあったか否かの判定結果を示す積荷情報を生成する積荷判定部と、
    前記稼働状態情報に基づいて、前記運搬車両が稼働状態にあったか否かの判定結果を示す稼働情報を生成する稼働判定部と、
    生成された前記積荷情報により示される前記運搬車両の積荷状態および前記稼働情報により示される前記運搬車両の稼働状態の少なくともいずれかに基づいて、予め決められた事象が生じていたか否かを判定し、前記予め決められた事象が生じていた場合、前記運搬車両の稼働が不適切であったことを示す分析結果を示す分析情報を生成する稼働分析部と、
    生成された前記第1の映像情報および前記分析情報に基づいて、不適切と判別された稼働に対応する第2の映像情報、または、前記運搬車両の稼働状態および積荷状態と前記運搬車両の稼働が不適切とされた理由とを対応付けた第3の映像情報を生成する映像編集部と、
    を備える、
    運搬車両稼働分析装置。
  15. コンピュータが実行する、
    運搬車両の積載物有無情報と稼働状態情報と周囲を撮影した第1の映像情報とを受信し、
    前記積載物有無情報に基づいて、前記運搬車両が物品を積載している状態にあったか否かの判定結果を示す積荷情報を生成し、
    前記稼働状態情報に基づいて、前記運搬車両が稼働状態にあったか否かを示す稼働情報を生成し、
    生成された前記積荷情報により示される前記運搬車両の積荷状態および前記稼働情報により示される前記運搬車両の稼働状態の少なくともいずれかに基づいて、予め決められた事象が生じていたか否かを判定し、前記予め決められた事象が生じていた場合、前記運搬車両の稼働が不適切であったことを示す分析結果を示す分析情報を生成し、
    前記第1の映像情報および前記分析情報に基づいて、不適切と判別された前記運搬車両の稼働に対応する第2の映像情報、または、前記運搬車両の稼働状態および積荷状態と前記運搬車両の稼働が不適切とされた理由とを対応付けた第3の映像情報を生成する、
    運搬車両稼働分析方法。
  16. コンピュータに、
    運搬車両に積載された物品の有無を判別するための検知データを含む積載物有無情報と前記運搬車両が稼働状態にあるか否かを判別するための検知データを含む稼働状態情報と前記運搬車両の周囲を撮影した第1の映像情報とを受信する処理、
    前記積載物有無情報に基づいて、前記運搬車両が物品を積載している状態にあったか否かの判定結果を示す積荷情報を生成する処理、
    前記稼働状態情報に基づいて、前記運搬車両が稼働状態にあったか否かを示す稼働情報を生成する処理、
    生成された前記積荷情報により示される前記運搬車両の積荷状態および前記稼働情報により示される前記運搬車両の稼働状態の少なくともいずれかに基づいて、予め決められた事象が生じていたか否かを判定し、前記予め決められた事象が生じていた場合、前記運搬車両の稼働が不適切であったことを示す分析結果を示す分析情報を生成する処理、
    前記第1の映像情報および前記分析情報に基づいて、不適切と判別された前記運搬車両の稼働に対応する第2の映像情報、または、前記運搬車両の稼働状態および積荷状態と前記運搬車両の稼働が不適切とされた理由とを対応付けた第3の映像情報を生成する処理、
    を実行させるプログラム。
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