JP2013053418A - シャッター用ガイドレールの防火構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シャッター用ガイドレールの防火構造において、建物躯体31に支持されシャッターカーテン11の操出巻取方向に沿う両側縁35のそれぞれを案内するガイドレール25と、ガイドレール25のシャッターカーテン11と平行な外正面41と、外正面41に直交する外側面43の少なくとも出隅部45を含む一部分とを覆って固定される耐熱・耐火性を備えた耐火材27と、耐火材27の外側を覆って耐火材27とともにガイドレール25に固定される化粧部材29と、を具備する。
【選択図】 図5
Description
本発明の請求項1記載のシャッター用ガイドレールの防火構造は、建物躯体31に支持されシャッターカーテン11の操出巻取方向に沿う両側縁35のそれぞれを案内するガイドレール25と、
前記ガイドレール25の前記シャッターカーテン11と平行な外正面41と、該外正面41に直交する外側面43の少なくとも出隅部45を含む一部分とを覆って固定される耐熱・耐火性を備えた耐火材27と、
前記耐火材27の外側を覆って該耐火材27とともに前記ガイドレール25に固定される化粧部材29と、
を具備することを特徴とする。
前記耐火材27が、断面L字形の硬質な成形部材からなることを特徴とする。
前記耐火材27が、鋼板47からなることを特徴とする。
前記耐火材27の前記外正面41を覆う部位が、前記シャッターカーテン11の両側縁35と重なる掛かり代部51を有することを特徴とする。
図1は本発明に係るシャッター用ガイドレールの防火構造を備えたシャッター装置全体の斜視図である。
本実施形態に係るシャッター用ガイドレールの防火構造は、例えばシャッターカーテン11を用いて建物開口部13を開閉するシャッター装置15に好適に用いることができる。シャッター装置15は、住宅の外壁17に設けられたサッシ窓19の外側に取り付けられる。建物開口部13の上方にはシャッター装置15の収納部21が取り付けられている。シャッターカーテン11は、アルミ製やスチール製のスラット23を複数連結した一般的なシャッターカーテン11の他、パネル材や樹脂製シート状のシャッターカーテン11とすることもできる。
シャッター用ガイドレールの防火構造は、ガイドレール25と、耐火材27と、化粧部材29と、を主要な構成部材として備える。ガイドレール25は、アルミ押出成形材よりなる。ガイドレール25は、建物躯体31に固定手段としての固定ネジ33により支持固定され、シャッターカーテン11の操出巻取方向に沿う両側縁35のそれぞれを案内する。本実施形態では、シャッターカーテン11を構成するスラット23の端部に延設された抜け止め部材39が、ガイドレール25内のスリット37に抜け止め規制され案内される。抜け止め部材39は、断面T字状の樹脂材よりなりスリット37に係合して抜け止めが行われる。
耐火材27は、耐熱・耐火性を備え、ガイドレール25の屋外側のシャッターカーテン11と平行な外正面41の全部又は一部と、外正面41に直交する外側面43の全部又は一部、及び少なくとも出隅部45を含む一部分とを覆って固定される。耐火材27は、断面L字形の硬質な板状の成形部材からなる。例えば塗膜のような吹き付け耐熱材や耐炎繊維からなる織布等と異なり、剛性を有する素材で施工が容易に行える。また、取り付けることによって、耐熱・耐火性能の向上以外に、ガイドレール25の強度も向上させることができ、すなわちガイドレール25の補強材となる。また、耐火材27を取扱性のよい単独部材で製作でき、施工性を高めることができる。
また、耐火材27は、ガイドレール25の外正面41を覆う部位が、シャッターカーテン11の両側縁35と重なる掛かり代部51を有する。アルミ合金製のガイドレール25は火災による熱で変形を起こし、さらには溶ける虞がある。また、抜け止め部材39は、樹脂製であり、耐風機能としては有効であるが、火災による熱で溶けて無くなってしまう虞がある。本実施形態の耐火材27は、掛かり代部51が設けられていることで、シャッターカーテン11の両側縁35の抜け止め部材39が溶けても、シャッターカーテン11の両側縁35に重なる掛かり代部51を残すことができる。すなわち、左右のガイドレール25の間隔距離とシャッターカーテン11の幅長とが、シャッターカーテン11の幅長よりも耐火材27での間隔距離が、掛かり代部51によって短くなり、これにより、アルミ合金製のガイドレール25が熱で変形したり溶けるなどを起こしても、掛かり代部51が、シャッターカーテン11の両側縁35に掛かり、シャッターカーテン11がガイドレール25から外れなくなる。このようにして、耐火材27の掛かり代部51で両側縁35の掛かりを担保してシャッターカーテン11の脱落を防ぐことができる。
シャッター用ガイドレールの防火構造では、ガイドレール25の外正面41及び外側面43が耐火材27で覆われることにより、ガイドレール25の防火性能が高まる。ガイドレール25の外正面41及び外側面43から耐火材27が取り付けられるので、既設のシャッター装置15に対し施工が簡単に行える。
なお、上記の例では耐火材27及び化粧部材29が、ガイドレール25の外側面43における一部分である出隅部45を覆ったが、耐火材27及び化粧部材29は、建物開口側と反対側の基端側縁部53を、ガイドレール25の基端鍔部55まで延長してもよい。この構成によれば、耐火材27及び化粧部材29の基端側縁部53を、ガイドレール25の基端鍔部55とともに建物躯体31に固定でき、基端鍔部55をも覆うことが可能となって耐火強度を一層高めることができる。
25…ガイドレール
27…耐火材
29…化粧部材
31…建物躯体
35…両側縁
37…スリット
41…外正面
43…外側面
45…出隅部
47…鋼板
51…掛かり代部
Claims (4)
- 建物躯体に支持されシャッターカーテンの操出巻取方向に沿う両側縁のそれぞれを案内するガイドレールと、
前記ガイドレールの前記シャッターカーテンと平行な外正面と、該外正面に直交する外側面の少なくとも出隅部を含む一部分とを覆って固定される耐熱・耐火性を備えた耐火材と、
前記耐火材の外側を覆って該耐火材とともに前記ガイドレールに固定される化粧部材と、
を具備することを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。 - 請求項1記載のシャッター用ガイドレールの防火構造であって、
前記耐火材が、断面L字形の硬質な成形部材からなることを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。 - 請求項2記載のシャッター用ガイドレールの防火構造であって、
前記耐火材が、鋼板からなることを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。 - 請求項1,2,3のいずれか1つに記載のシャッター用ガイドレールの防火構造であって、
前記耐火材の前記外正面を覆う部位が、前記シャッターカーテンの両側縁と重なる掛かり代部を有することを特徴とするシャッター用ガイドレールの防火構造。
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