JP2013046112A - スピーカー装置 - Google Patents

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    • H04R1/06Arranging circuit leads; Relieving strain on circuit leads

Abstract

【課題】 音響変換効率の向上及び音質の向上を図る。
【解決手段】 環状に形成されたマグネットと、センターポール部を有しセンターポール部がマグネットの中心部に挿入されて配置されたヨークと、環状に形成されマグネットに取り付けられた状態でヨークのセンターポール部の外周側に配置されたプレートと、筒状に形成され一部がヨークのセンターポール部に外嵌された状態でセンターポール部の軸方向へ変動可能にされたコイルボビンと、コイルボビンの外周面に巻き付けられ少なくとも一部がプレートとヨークのセンターポール部との間に形成された磁気ギャップに配置されたボイスコイルと、内周部がコイルボビンに連結されコイルボビンの変動に伴って振動される振動板と、磁気ギャップに充填された磁性流体とを備え、センターポール部の周方向において磁束密度を変化させて磁性流体に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成するようにした。
【選択図】 図4

Description

本技術はスピーカー装置についての技術分野に関する。詳しくは、磁気ギャップに充填された磁性流体の飛散を抑制して音響変換効率の向上及び音質の向上を図る技術分野に関する。
スピーカー装置には、例えば、環状のマグネットとセンターポール部を有するヨークと磁性材料によって形成されたプレートとを有し、コイルボビンに巻き付けられたボイスコイルがセンターポール部とプレートの間に形成された磁気ギャップに保持されたものがある。このようなスピーカー装置においては、ボイスコイルに通電が行われると、コイルボビンがセンターポール部の軸方向へ変動(移動)されて音声の出力が行われる。
また、上記のようなスピーカー装置には、環状に形成され弾性を有するダンパーが設けられ、ダンパーの内周部がコイルボビンの外周面に連結されダンパーの外周部が筐体として機能するフレームに連結されたものがある。ダンパーはコイルボビンが変動されたときにボイスコイルをプレートに接触することなく磁気ギャップに保持する機能を有している。
ところが、ダンパーはスピーカー装置の全体に対して一定の重量比を占めるため、ダンパーが存在する分、スピーカー装置の重量が大きくなり、コイルボビンの変動を抑制し音響変換効率を低下させる一因になっている。ダンパーの重量比はスピーカー装置の全体に対して、例えば、15%〜20%程度にされている。
そこで、スピーカー装置には、ダンパーに代えて所定の部分に磁性流体を充填し、ダンパーを省略することによりスピーカー装置の重量を低減させて音響変換効率を向上させるようにしたものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に記載されたスピーカー装置にあっては、センターポール部とプレートの間に形成された磁気ギャップに磁性流体が充填され、同じ磁気ギャップにおいてコイルボビンに巻き付けられたボイスコイルが保持されている。
特許文献2に記載されたスピーカー装置にあっては、コイルボビンの先端側に配置されたセンターキャップにシャフトが取り付けられ、シャフトの先端部がセンターポール部に形成された貫通孔に軸受を介して挿入され、シャフトと軸受の間に磁性流体が充填されている。磁性流体はセンターポール部における磁束密度が最大になる位置に充填されている。
特開平08−79886号公報 特開2003−32791号公報
ところが、特許文献1に記載されたスピーカー装置にあっては、ボイスコイルが磁気ギャップにおいて保持され磁気ギャップに磁性流体が充填されており、コイルボビンの変動時に磁性流体が磁気ギャップから飛散されてしまい、磁気ギャップにおける磁性流体の充填量が低減して安定した音声の出力を阻害すると言う問題がある。
また、特許文献1に記載されたスピーカー装置にあっては、コイルボビンの変動時に磁性流体が撹拌されることにより異音が生じ、出力される音声に歪みが生じて音質の低下を来たすおそれがある。
一方、特許文献2に記載されたスピーカー装置にあっては、磁性流体がセンターポール部における磁束密度が最大になる位置に充填されているため、コイルボビンの変動時に磁性流体が磁気ギャップから飛散され難い。
しかしながら、シャフトが設けられている分、スピーカー装置の重量が大きくなりコイルボビンの変動が抑制されて音響変換効率が低下すると言う問題がある。
また、コイルボビンの変動時にシャフトの移動によって磁性流体が撹拌されることにより異音が生じ、出力される音声に歪みが生じて音質の低下を来たすおそれがある。
そこで、本技術スピーカー装置は、上記した問題点を克服し、音響変換効率の向上及び音質の向上を図ることを課題とする。
第1に、スピーカー装置は、上記した課題を解決するために、環状に形成されたマグネットと、センターポール部を有し前記センターポール部が前記マグネットの中心部に挿入されて配置されたヨークと、環状に形成され前記マグネットに取り付けられた状態で前記ヨークのセンターポール部の外周側に配置されたプレートと、筒状に形成され一部が前記ヨークのセンターポール部に外嵌された状態で前記センターポール部の軸方向へ変動可能にされたコイルボビンと、前記コイルボビンの外周面に巻き付けられ少なくとも一部が前記プレートと前記ヨークのセンターポール部との間に形成された磁気ギャップに配置されたボイスコイルと、内周部が前記コイルボビンに連結され前記コイルボビンの変動に伴って振動される振動板と、前記磁気ギャップに充填された磁性流体とを備え、前記センターポール部の周方向において磁束密度を変化させて前記磁性流体に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成するようにしたものである。
従って、スピーカー装置にあっては、磁気ギャップから飛散しようとする磁性流体が、磁気勾配が形成された部分の磁力に引き寄せられる。
第2に、上記したスピーカー装置においては、前記センターポール部の軸方向において磁束密度を変化させて前記磁性流体に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成するようにすることが望ましい。
センターポール部の軸方向において磁束密度を変化させて磁性流体に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成するようにすることにより、磁気ギャップから飛散しようとする磁性流体が、磁気勾配が形成された部分の磁力に引き寄せられる。
第3に、上記したスピーカー装置においては、周方向における前記磁束密度の最低値を前記軸方向における前記磁束密度の最高値の2分の1の値より大きくすることが望ましい。
周方向における磁束密度の最低値を軸方向における磁束密度の最高値の2分の1の値より大きくすることにより、磁気ギャップから飛散しようとする磁性流体が、周方向において磁気勾配が形成された部分の磁力に引き寄せられ易い。
第4に、上記したスピーカー装置においては、前記磁性流体は飽和磁束が30mT〜40mTにされ粘度が300cp以下にされることが望ましい。
磁性流体は飽和磁束が30mT〜40mTにされ粘度が300cp以下にされることにより、磁性流体の飛散が防止されると共にコイルボビンの変動が磁性流体によって抑制され難い。
第5に、上記したスピーカー装置においては、前記プレートの内周面又は前記センターポール部の外周面に、前記センターポール部の周方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けることが望ましい。
プレートの内周面又はセンターポール部の外周面に、センターポール部の周方向において磁気勾配を形成する磁束変化部を設けることにより、磁気ギャップにおける磁気勾配の形成が容易になる。
第6に、上記したスピーカー装置においては、前記磁束変化部を周方向に離隔して等間隔に複数設けることが望ましい。
磁束変化部を周方向に離隔して等間隔に複数設けることにより、磁束変化部が対称性を有する。
第7に、上記したスピーカー装置においては、前記磁束変化部として前記軸方向に延びる凹部を形成することが望ましい。
磁束変化部として軸方向に延びる凹部を形成することにより、磁束変化部の形成が容易になる。
第8に、上記したスピーカー装置においては、前記プレートの内周面及び前記センターポール部の外周面に、前記センターポール部の周方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けることが望ましい。
プレートの内周面及びセンターポール部の外周面に、センターポール部の周方向において磁気勾配を形成する磁束変化部を設けることにより、磁気ギャップにおける磁気勾配の形成が容易になると共に磁束密度の変化に関して自由度が高くなる。
第9に、上記したスピーカー装置においては、前記磁束変化部を周方向に離隔して等間隔に複数設けることが望ましい。
磁束変化部を周方向に離隔して等間隔に複数設けることにより、磁束変化部が対称性を有する。
第10に、上記したスピーカー装置においては、前記プレートの内周面に設けた磁束変化部と前記センターポール部の外周面に設けた磁束変化部とを周方向において交互に複数位置させることが望ましい。
プレートの内周面に設けた磁束変化部とセンターポール部の外周面に設けた磁束変化部とを周方向において交互に複数位置させることにより、磁束変化部が対称性を有する。
第11に、上記したスピーカー装置においては、前記磁束変化部として前記軸方向に延びる凹部を形成することが望ましい。
磁束変化部として軸方向に延びる凹部を形成することにより、磁束変化部の形成が容易になる。
第12に、上記したスピーカー装置においては、前記プレート又は前記センターポール部に、前記センターポール部の軸方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けることが望ましい。
プレート又はセンターポール部に、センターポール部の軸方向において磁気勾配を形成する磁束変化部を設けることにより、センターポール部の軸方向における磁気勾配の形成が容易になる。
第13に、上記したスピーカー装置においては、前記センターポール部の先端部を前記プレートから前記軸方向へ突出させて前記先端部を前記磁束変化部として設けることが望ましい。
センターポール部の先端部をプレートから軸方向へ突出させて先端部を磁束変化部として設けることにより、磁束変化部の構成が簡素になる。
第14に、上記したスピーカー装置においては、前記プレート又は前記センターポール部の表面に前記軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成し前記傾斜面が形成された部分を前記磁束変化部として設けることが望ましい。
プレート又はセンターポール部の表面に軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成し傾斜面が形成された部分を磁束変化部として設けることにより、磁束変化部の加工が簡単になる。
第15に、上記したスピーカー装置においては、前記プレート又は前記センターポール部の表面に曲面を形成し前記曲面が形成された部分を前記磁束変化部として設けることが望ましい。
プレート又はセンターポール部の表面に曲面を形成し曲面が形成された部分を磁束変化部として設けることにより、磁束密度の変化に関して自由度が高くなる。
第16に、上記したスピーカー装置においては、前記プレート及び前記センターポール部に、前記センターポール部の軸方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けることが望ましい。
プレート及びセンターポール部に、センターポール部の軸方向において磁気勾配を形成する磁束変化部を設けることにより、センターポール部の軸方向における磁気勾配の形成が容易になると共に磁束密度の変化に関して自由度が高くなる。
第17に、上記したスピーカー装置においては、前記プレート及び前記センターポール部の表面にそれぞれ前記軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成し前記傾斜面が形成された部分をそれぞれ前記磁束変化部として設けることが望ましい。
プレート及びセンターポール部の表面にそれぞれ軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成し傾斜面が形成された部分をそれぞれ磁束変化部として設けることにより、磁束変化部の加工が簡単になると共に磁束密度の変化に関して自由度が高くなる。
第18に、上記したスピーカー装置においては、前記プレート又は前記センターポール部の表面にそれぞれ曲面を形成し前記曲面が形成された部分をそれぞれ前記磁束変化部として設けることが望ましい。
プレート又はセンターポール部の表面にそれぞれ曲面を形成し曲面が形成された部分をそれぞれ磁束変化部として設けることにより、磁束密度の変化に関して自由度が高くなる。
第19に、上記したスピーカー装置においては、前記ボイスコイルに接続される複数のリード線が設けられ、前記複数のリード線を前記コイルボビンの中心軸を基準として対称に配置することが望ましい。
ボイスコイルに接続される複数のリード線が設けられ、複数のリード線をコイルボビンの中心軸を基準として対称に配置することにより、コイルボビンローリング現象の発生が抑制される。
第20に、上記したスピーカー装置においては、前記ボイスコイルに接続される複数のリード線と、前記コイルボビンに接続される少なくとも1本の接続線とが設けられ、複数のリード線と前記接続線を前記コイルボビンの中心軸を基準として対称に配置することが望ましい。
ボイスコイルに接続される複数のリード線と、コイルボビンに接続される少なくとも1本の接続線とが設けられ、複数のリード線と接続線をコイルボビンの中心軸を基準として対称に配置することにより、コイルボビンのローリング現象の発生が防止される。
本技術スピーカー装置は、環状に形成されたマグネットと、センターポール部を有し前記センターポール部が前記マグネットの中心部に挿入されて配置されたヨークと、環状に形成され前記マグネットに取り付けられた状態で前記ヨークのセンターポール部の外周側に配置されたプレートと、筒状に形成され一部が前記ヨークのセンターポール部に外嵌された状態で前記センターポール部の軸方向へ変動可能にされたコイルボビンと、前記コイルボビンの外周面に巻き付けられ少なくとも一部が前記プレートと前記ヨークのセンターポール部との間に形成された磁気ギャップに配置されたボイスコイルと、内周部が前記コイルボビンに連結され前記コイルボビンの変動に伴って振動される振動板と、前記磁気ギャップに充填された磁性流体とを備え、前記センターポール部の周方向において磁束密度を変化させて前記磁性流体に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成するようにしている。
従って、コイルボビンの変動時に磁性流体が磁気ギャップから飛散されず、磁気ギャップにおける磁性流体の充填量が低減せず、また、磁性流体が撹拌されないため、音響変換効率の向上及び音質の向上を図ることができる。
請求項2に記載した技術にあっては、前記センターポール部の軸方向において磁束密度を変化させて前記磁性流体に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成するようにしている。
従って、音響変換効率の一層の向上及び音質の一層の向上を図ることができる。
請求項3に記載した技術にあっては、前記周方向における前記磁束密度の最低値を前記軸方向における前記磁束密度の最高値の2分の1の値より大きくしている。
従って、コイルボビンの変動時に飛散しようとする磁性流体が磁気ギャップに確実に保持され、磁性流体の飛散を確実に防止することができる。
請求項4に記載した技術にあっては、前記磁性流体は飽和磁束が30mT〜40mTにされ粘度が300cp以下にされている。
従って、磁性流体の飛散が防止されると共にコイルボビンの変動が磁性流体によって抑制され難く、スピーカー装置における良好な再生音の出力を確保することができる。
請求項5に記載した技術にあっては、前記プレートの内周面又は前記センターポール部の外周面に、前記センターポール部の周方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けている。
従って、プレート及びセンターポールの構造が複雑にならず、構造の簡素化を確保した上で音響変換効率の向上及び音質の向上を図ることができる。
請求項6に記載した技術にあっては、前記磁束変化部を周方向に離隔して等間隔に複数設けている。
従って、磁束変化部が対称性を有するため良好な磁気的バランスが確保され、コイルボビンを円滑に変動させることができる。
請求項7に記載した技術にあっては、磁束変化部として前記軸方向に延びる凹部を形成している。
従って、磁束変化部の形成が容易であると共にスピーカー装置の外径が大きくなることがなくスピーカー装置の小型化を図ることができる。
請求項8に記載した技術にあっては、前記プレートの内周面及び前記センターポール部の外周面に、前記センターポール部の周方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けている。
従って、磁束密度の変化に関して自由度が高くなり、設計の自由度の向上を図ることができる。
請求項9に記載した技術にあっては、前記磁束変化部を周方向に離隔して等間隔に複数設けている。
従って、磁束変化部が対称性を有するため良好な磁気的バランスが確保され、コイルボビンを円滑に変動させることができる。
請求項10に記載した技術にあっては、前記プレートの内周面に設けた磁束変化部と前記センターポール部の外周面に設けた磁束変化部とを周方向において交互に複数位置させている。
従って、磁束変化部が対称性を有するため良好な磁気的バランスが確保され、コイルボビンを円滑に変動させることができる。
請求項11に記載した技術にあっては、前記磁束変化部として前記軸方向に延びる凹部を形成している。
従って、磁束変化部の形成が容易であると共にスピーカー装置の外径が大きくなることがなくスピーカー装置の小型化を図ることができる。
請求項12に記載した技術にあっては、前記プレート又は前記センターポール部に、前記センターポール部の軸方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けている。
従って、プレート又はセンターポール部の構造が複雑にならず、構造の簡素化を確保した上で音響変換効率の向上及び音質の向上を図ることができる。
請求項13に記載した技術にあっては、前記センターポール部の先端部を前記プレートから前記軸方向へ突出させて前記先端部を前記磁束変化部として設けている。
従って、磁束変化部を容易に設けることができる。
請求項14に記載した技術にあっては、前記プレート又は前記センターポール部の表面に前記軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成し前記傾斜面が形成された部分を前記磁束変化部として設けている。
従って、磁束変化部の加工が簡単であり、磁気勾配を簡単に形成することができる。
請求項15に記載した技術にあっては、前記プレート又は前記センターポール部の表面に曲面を形成し前記曲面が形成された部分を前記磁束変化部として設けている。
従って、所望の磁気勾配を簡単に形成することができる。
請求項16に記載した技術にあっては、前記プレート及び前記センターポール部に、前記センターポール部の軸方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けている。
従って、磁束密度の変化に関して自由度が高くなり、設計の自由度の向上を図ることができる。
請求項17に記載した技術にあっては、前記プレート及び前記センターポール部の表面にそれぞれ前記軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成し前記傾斜面が形成された部分をそれぞれ前記磁束変化部として設けている。
従って、磁束変化部の加工が簡単であり、磁気勾配を簡単に形成することができる。
請求項18に記載した技術にあっては、前記プレート又は前記センターポール部の表面にそれぞれ曲面を形成し前記曲面が形成された部分をそれぞれ前記磁束変化部として設けている。
従って、所望の磁気勾配を簡単に形成することができる。
請求項19に記載した技術にあっては、前記ボイスコイルに接続される複数のリード線が設けられ、前記複数のリード線を前記コイルボビンの中心軸を基準として対称に配置している。
従って、コイルボビンのローリング現象の発生を抑制して出力される音声の音質の向上を図ることができる。
請求項20に記載した技術にあっては、前記ボイスコイルに接続される複数のリード線と、前記コイルボビンに接続される少なくとも1本の接続線とが設けられ、複数のリード線と前記接続線を前記コイルボビンの中心軸を基準として対称に配置している。
従って、コイルボビンのローリング現象の発生を防止して出力される音声の音質の一層の向上を図ることができる。
以下に、本技術スピーカー装置を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
以下の説明においては、スピーカー装置が向く方向を前方として上下前後左右の方向を示す。
尚、以下に示す上下前後左右の方向は、説明の便宜上示すものであり、本技術はこれらの方向に限定して適用されることはない。
[全体構成]
スピーカー装置1は、例えば、デジタルミュージックプレーヤー(DMP)やディスクプレーヤー等の音声信号出力部50から出力される音声をアンプ60を介して出力する機能を有している(図1参照)。
音声信号出力部50から出力される音声はアンプ60によって増幅されてスピーカー装置1から出力される。スピーカー装置1においては電圧駆動又は電流駆動によって電圧又は電流に比例した音声の出力が行われる。
[スピーカー装置の具体的構成]
スピーカー装置1は筐体として機能するフレーム2を有している(図2及び図3参照)。スピーカー装置1は、例えば、低音域を出力するウーファーである。
フレーム2は略円筒状に形成された筒状部3と筒状部3の前縁から外方へ張り出された取付部4と筒状部3の後縁から内方へ張り出された連結部5とを有している。
筒状部3には周方向において等間隔に離隔して複数の連通孔3a、3a、・・・が形成されている。筒状部3にはターミナル6、6が周方向において180°反対側の位置に取り付けられている。ターミナル6、6はアンプ60との接続が行われる接続部として設けられ、端子部6a、6aを有している。
フレーム2の連結部5の後面には磁性材料によって形成されたプレート7が取り付けられている。プレート7は厚みの薄い略円環状に形成されている。プレート7の内周面には、例えば、三つの凹部が周方向に等間隔に離隔して形成され、これらの凹部がそれぞれ磁束変化部7a、7a、7aとして形成されている(図4参照)。磁束変化部7a、7a、7aはそれぞれ前後方向に延びる状態で形成されている。磁束変化部7a、7a、7aはそれぞれ軸方向に垂直な断面形状が、例えば、略半円形状に形成されているが、磁束変化部7a、7a、7aは軸方向に垂直な断面形状が、例えば、三角形状(図5参照)や四角形状(図6参照)等の他の形状であってもよい。
プレート7の後面には円環状に形成されたマグネット8が取り付けられている(図2及び図3参照)。
マグネット8の後面にはヨーク9が取り付けられている。ヨーク9は円板状のベース面部10とベース面部10の中心部から前方へ突出されたセンターポール部11とが一体に形成されて成り、センターポール部11は、例えば、円柱状に形成されている。ヨーク9はベース面部10の前面がマグネット8の後面に取り付けられている。
プレート7とマグネット8とヨーク9は中心軸が一致された状態で結合されている。ヨーク9は、例えば、センターポール部11の前端部がプレート7から前方へ突出された状態で配置され、プレート7とセンターポール部11の間の空間が磁気ギャップ13として形成されている(図3及び図4参照)。センターポール部11の前端部は磁束変化部12として設けられている。
ヨーク9のセンターポール部11にはコイルボビン14が前後方向、即ち、センターポール部11の軸方向へ変動可能(移動可能)に支持されている。コイルボビン14は円筒状に形成され、コイルボビン14の後端側における外周面にボイスコイル15が巻き付けられている。ボイスコイル15は少なくとも一部が磁気ギャップ13に位置されている。ボイスコイル15が磁気ギャップ13に位置されることにより、プレート7とマグネット8とヨーク9とボイスコイル15によって磁気回路が構成される。
磁気ギャップ13には磁性流体16が充填されている。磁性流体16は界面活性剤を用いて水や油に磁性体の微粒子を分散させたものであり、飽和磁束が、例えば、30mT(ミリテスラ)〜40mTにされ、粘度が300cP(センチポアズ)(=3Pa・s(パスカル・秒))以下にされている。
ボイスコイル15の両端部とターミナル6、6の端子部6a、6aとはそれぞれリード線17、17によって接続されている。リード線17、17はコイルボビン14に対してコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置された状態でコイルボビン14に取り付けられている(図7参照)。リード線17、17は、例えば、直線状に配置されている。
尚、リード線17の数は複数であれば任意であり、3本以上が設けられていてもよい。
フレーム2の前端側には環状の振動板18が配置され(図2及び図3参照)、振動板18は外周縁がフレーム2の取付部4に取り付けられ内周縁がコイルボビン14の前端部に取り付けられている。従って、振動板18はコイルボビン14の軸方向における変動に伴って外周部を支点として振動される。
振動板18の内周部にはセンターキャップ19が取り付けられ、センターキャップ19によってコイルボビン14が前側から閉塞されている。
スピーカー装置1にあっては、上記したように、プレート7に磁束変化部7a、7a、7aが形成されている(図4参照)。プレート7の磁束変化部7a、7a、7aは磁気ギャップ13の磁束密度を周方向において変化させて磁性流体16に対する磁力を変化させる磁気勾配Sa、Sa、・・・を形成する機能を有している(図8参照)。従って、磁気ギャップ13に充填された磁性流体16は磁束密度が高い部分に保持され、磁束変化部7a、7a、7aが形成された部分にはセンターポール部11の外周面とプレート7の内周面との間にそれぞれ空隙13a、13a、13aが形成される(図4参照)。
図8は、磁気ギャップ13の周方向における磁束密度を示すグラフ図である。図8に示すように、プレート7の磁束変化部7a、7a、7aが形成された部分においては、磁束変化部7a、7a、7aによって磁気勾配(傾斜部)Sa、Sa、・・・が形成され、他の部分より磁力が小さくされている。磁気勾配Saは磁力が存在するが磁束変化部7aの周方向における中央に近付くに従って磁力が低下する磁束密度の変化を示すものである。
また、スピーカー装置1にあっては、上記したように、ヨーク9のセンターポール部11に磁束変化部12が形成されている(図3参照)。センターポール部11の磁束変化部12は磁束密度を軸方向、即ち、コイルボビン14の変動方向において変化させて磁性流体16に対する磁力を変化させる磁気勾配Sbを形成する機能を有している(図9参照)。
図9は、軸方向における磁束密度を示すグラフ図である。図9に示すように、センターポール部11の磁束変化部12が形成された部分においては、磁束変化部12によって磁気勾配(傾斜部)Sbが形成され、プレート7が対向して存在する部分より磁力が小さくされている。磁気勾配Sbは磁力が存在するがプレート7から遠去かるに従って磁力が低下する磁束密度の変化を示すものである。
尚、スピーカー装置1においては、周方向における磁束密度の最低値Samin(図8参照)が軸方向における磁束密度の最高値Sbmax(図9参照)の2分の1の値Sbmid(図9参照)より大きくされている。
[スピーカー装置の動作]
上記のように構成されたスピーカー装置1において、ボイスコイル15に駆動電圧又は駆動電流が供給されると、磁気回路において推力が発生されコイルボビン14が前後方向(軸方向)へ変動されコイルボビン14の変動に伴って振動板18が振動する。このとき電圧又は電流に比例した音声の出力、即ち、音声信号出力部50から出力されアンプ60によって増幅された音声の出力が行われる。
音声の出力時にはコイルボビン14の変動に伴って磁気ギャップ13に充填された磁性流体16に飛散される力が付与される。しかしながら、スピーカー装置1にはプレート7の磁束変化部7a、7a、7aによって周方向において磁性流体16に対する磁力を変化させる磁気勾配Sa、Sa、・・・が形成されている。また、周方向における磁束密度の最低値Saminが軸方向における磁束密度の最高値Sbmaxの2分の1の値Sbmidより大きくされている。
従って、軸方向又は周方向に飛散されようとする磁性流体16の一部16a、16a、・・・は、図10に示すように、磁気勾配Sa、Sa、・・・が形成された磁力を有する部分である空隙13a、13a、13aから磁気ギャップ13に引き寄せられ、飛散が抑制される。
また、軸方向に飛散されようとする磁性流体16の一部16b、16b、・・・は、図11に示すように、磁気勾配Sbが形成された磁力を有する部分から磁気ギャップ13に引き寄せられ、飛散が抑制される。
さらに、スピーカー装置1にあっては、上記したように、リード線17、17がコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置された状態でコイルボビン14に取り付けられている(図7参照)。従って、コイルボビン14に対してリード線17、17によりそれぞれ180°略反対方向への張力が付与され、コイルボビン14の変動時にコイルボビン14に軸が倒れる方向へ傾く所謂ローリング現象が生じ難い。
[スピーカー装置に関する測定データー]
以下に、スピーカー装置1に関する測定データーについて説明する(図12乃至図14参照)。
先ず、音圧レベルの測定データーについて説明する(図12参照)。図12は、ダンパーを有する従来のスピーカー装置とダンパーを有さず磁性流体16が充填されたスピーカー装置1に関し、周波数と音圧レベルの関係について測定したグラフ図である。
図12に示すように、ダンパーを有さず磁性流体16が充填されたスピーカー装置1は音声変換効率が高くされて2.1dB程度の音圧レベルの向上が図られている。音圧レベルの向上の要因としては、ダンパーによるコイルボビン14の変動に対する抑制作用が低減されたこと、ダンパーを有さないためスピーカー装置1の重量が低減されて音声変換効率が向上したこと及びダンパーを有さないためコイルボビン14にダンパーを取り付ける部分が不要になりコイルボビン14が小型化された分だけスピーカー装置1の重量が低減されて音声変換効率が向上したことが挙げられる。
次に、磁束変化部の有無による異音の発生に関する測定データーについて説明する(図13参照)。図13における上段の図は、磁気ギャップに磁性流体が充填されているが磁束密度を周方向において変化させる磁束変化部が形成されていない従来のスピーカー装置に関して時間と周波数の関係について測定したデーターを示すグラフ図である。図13における下段の図は、磁気ギャップに磁性流体が充填されており磁束密度を周方向において変化させる磁束変化部7a、7a、7aが形成されたスピーカー装置1に関して時間と周波数の関係について測定したデーターを示すグラフ図である。
図13に示すように、磁束変化部が形成されていない従来のスピーカー装置においては、コイルボビンの変動時にボイスコイルによって磁性流体が撹拌され出力される音声(再生音)を歪ませる異音(上段の図の点線で囲まれた円内参照)が生じる。
一方、磁束変化部7a、7a、7aが形成されているスピーカー装置1においては、空隙13a、13a、13a以外の部分に磁性流体16が保持されるためコイルボビンの変動時に磁性流体16の流動範囲が制約されており撹拌され難く、出力される音声を歪ませる異音が生じ難い(下段の図の点線で囲まれた円内参照)。従って、プレート7に磁束変化部7a、7a、7aを形成することにより、磁性流体16の撹拌を抑制して出力される音声の音質の向上を図ることができる。
次いで、リード線の配置による異音の発生に関する測定データーについて説明する(図14参照)。図14における上段の図は、コイルボビンに2本のリード線を同じ方向から接続した従来のスピーカー装置に関して時間と周波数の関係について測定したデーターを示すグラフ図である。図14におけり下段の図は、コイルボビン14に3本のリード線17、17、17を周方向において120°ずつ隔てた方向からコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置された状態で接続したスピーカー装置1に関して時間と周波数の関係について測定したデーターを示すグラフ図である。
図14に示すように、2本のリード線を同じ方向から接続した従来のスピーカー装置においては、コイルボビンの変動時に2本のリード線によって同じ方向から張力が付与されてコイルボビンが傾斜されローリング現象が生じて出力される音声を歪ませる異音(上段の図の点線で囲まれた楕円内参照)が生じる。
一方、3本のリード線17、17、17を対称な状態で接続したスピーカー装置1においては、コイルボビン14の変動時に3本のリード線17、17、17によって同じ方向から同じ大きさの張力が付与されるためコイルボビン14にローリング現象が生じず、出力される音声を歪ませる異音が生じ難い(下段の図の点線で囲まれた楕円内参照)。従って、コイルボビン14の中心軸Pを基準としてリード線17、17、・・・を対称に配置することにより、ローリング現象の発生を抑制して出力される音声の音質の向上を図ることができる。
[変形例1]
以下に、ヨークのセンターポール部の周方向において磁気勾配を形成する磁束変化部の各変形例について説明する(図15乃至図18参照)。
尚、以下に示す変形例に係る磁束変化部はプレート又はヨークのセンターポール部に形成されており、以下には、プレート7及びセンターポール部11に対して異なる部分のみについて説明を行い、上記したスピーカー装置1と同様のプレート又はセンターポール部についてはスピーカー装置1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
<第1の変形例>
プレート7Aの内周面には、例えば、六つの凹部が周方向に等間隔に離隔して形成され、これらの凹部がそれぞれ第1の変形例に係る磁束変化部7a、7a、・・・として形成されている(図15参照)。磁束変化部7a、7a、・・・はそれぞれ前後方向に延びる状態で形成されている。
尚、磁束変化部7aの数は任意であり、二つ以下であってもよく、また、四つ以上であってもよい。
また、磁束変化部7aはそれぞれ軸方向に垂直な断面形状が、例えば、略半円形状に形成されているが、三角形状や四角形状等の他の形状であってもよい。
<第2の変形例>
センターポール部11Aの外周面には、例えば、三つの凹部が周方向に等間隔に離隔して形成され、これらの凹部がそれぞれ第2の変形例に係る磁束変化部11a、11a、11aとして形成されている(図16参照)。磁束変化部11a、11a、11aはそれぞれ前後方向に延びる状態で形成されている。プレート7Bには磁束変化部が形成されていない。
磁束変化部11aはそれぞれ軸方向に垂直な断面形状が、例えば、略半円形状に形成されているが、三角形状や四角形状等の他の形状であってもよい。
<第3の変形例>
センターポール部11Bの外周面には、例えば、六つの凹部が周方向に等間隔に離隔して形成され、これらの凹部がそれぞれ第3の変形例に係る磁束変化部11a、11a、・・・として形成されている(図17参照)。磁束変化部11a、11a、・・・はそれぞれ前後方向に延びる状態で形成されている。プレート7Bには磁束変化部が形成されていない。
尚、磁束変化部11aの数は任意であり、二つ以下であってもよく、また、四つ以上であってもよい。
また、磁束変化部11aはそれぞれ軸方向に垂直な断面形状が、例えば、略半円形状に形成されているが、三角形状や四角形状等の他の形状であってもよい。
<第4の変形例>
第4の変形例はプレート7とセンターポール部11Aが組み合わされて構成され、周方向に等間隔に離隔して形成された磁束変化部7a、7a、7aと周方向に等間隔に離隔して形成された磁束変化部11a、11a、11aとから成る(図18参照)。磁束変化部7a、7a、7aと磁束変化部11a、11a、11aは周方向において交互に位置されている。
尚、磁束変化部7aと磁束変化部11aの数はそれぞれ任意であり、二つ以下であってもよく、また、四つ以上であってもよい。
また、磁束変化部7aと磁束変化部11aはそれぞれ軸方向に垂直な断面形状が、例えば、略半円形状に形成されているが、三角形状や四角形状等の他の形状であってもよい。
このようにプレート7とセンターポール部11Aにそれぞれ磁束変化部7a、7a、7aと磁束変化部11a、11a、11aを形成することにより、磁束密度の変化に関して自由度が高くなり、設計の自由度の向上を図ることができる。
また、プレート7の内周面に形成された磁束変化部7a、7a、7aとセンターポール部11Aの外周面に形成された磁束変化部11a、11a、11aとを周方向において交互に位置させることにより、磁束変化部7a、7a、7aと磁束変化部11a、11a、11aが対称性を有するため良好な磁気的バランスが確保され、コイルボビン14を円滑に変動させることができる。
[周方向において磁気勾配を形成する磁束変化部のまとめ]
上記したように、磁束変化部7a、7a、・・・又は磁束変化部11a、11a、・・・を周方向に離隔して等間隔に複数設けることにより、磁束変化部7a、7a、・・・又は磁束変化部11a、11a、・・・が対称性を有するため良好な磁気的バランスが確保され、コイルボビン14を円滑に変動させることができる。
また、磁束変化部7a、7a、・・・及び磁束変化部11a、11a、・・・として軸方向に延びる凹部が形成されているため、磁束変化部7a、7a、・・・及び磁束変化部11a、11a、・・・の形成が容易であると共にスピーカー装置1の外径が大きくなることがなくスピーカー装置1の小型化を図ることができる。
[変形例2]
次に、ヨークのセンターポール部の軸方向において磁気勾配を形成する磁束変化部の各変形例について説明する(図19乃至図25参照)。
尚、以下に示す変形例に係る磁束変化部はプレート又はヨークのセンターポール部に形成されており、以下には、プレート7及びセンターポール部11に対して異なる部分のみについて説明を行い、上記したスピーカー装置1と同様のプレート又はセンターポール部等についてはスピーカー装置1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
<第1の変形例>
ヨーク9Aはセンターポール部11Aの前端部がプレート7から前方へ突出された状態で配置され、センターポール部11Aの前端部は第1の変形例に係る磁束変化部12Aとして設けられている(図19参照)。磁束変化部12Aは前方へ行くに従って径が小さくなる形状に形成され、外周面が傾斜面12aとされている。
<第2の変形例>
ヨーク9Bはセンターポール部11Bの前端部がプレート7から前方へ突出された状態で配置され、センターポール部11Bの前端部は第2の変形例に係る磁束変化部12Bとして設けられている(図20参照)。磁束変化部12Bは前方へ行くに従って径が小さくなる形状に形成され、外周面が曲面12bとされている。
<第3の変形例>
ヨーク9はセンターポール部11の前面がプレート7の前面と後面の間に位置された状態で配置されている(図21参照)。従って、プレート7の前端側の部分がセンターポール部11の前面より前側に位置され、プレート7の前端側の部分が第3の変形例に係る磁束変化部12Cとして設けられている。
<第4の変形例>
ヨーク9はセンターポール部11の前端部がプレート7の前面と後面の間に位置された状態で配置されている(図22参照)。従って、プレート7Dの前端側の部分がセンターポール部11の前面より前側に位置され、プレート7Dの前端側の部分が第4の変形例に係る磁束変化部12Dとして設けられている。磁束変化部12Dは前方へ行くに従って径が小さくなる形状に形成され、内周面が傾斜面12dとされている。
<第5の変形例>
ヨーク9はセンターポール部11の前端部がプレート7の前面と後面の間に位置された状態で配置されている(図23参照)。従って、プレート7Eの前端側の部分がセンターポール部11の前面より前側に位置され、プレート7Eの前端側の部分が第5の変形例に係る磁束変化部12Eとして設けられている。磁束変化部12Eは前方へ行くに従って径が小さくなる形状に形成され、内周面が曲面12eとされている。
<第6の変形例>
第6の変形例はヨーク9Aとプレート7Dが組み合わされて構成され、センターポール部11Aの前面がプレート7Dの前面と同一平面上に位置され、磁束変化部12Aと磁束変化部12Dから成る(図24参照)。
<第7の変形例>
第7の変形例はヨーク9Bとプレート7Eが組み合わされて構成され、センターポール部11Bの前面がプレート7Eの前面と同一平面上に位置され、磁束変化部12Bと磁束変化部12Eから成る(図25参照)。
上記した第6の変形例及び第7の変形例のようにセンターポール部11A、11Bとプレート7D、7Eにそれぞれ磁束変化部12A、12Bと磁束変化部12D、12Eを設けることにより、磁束密度の変化に関して自由度が高くなり、設計の自由度の向上を図ることができる。
[軸方向において磁気勾配を形成する磁束変化部のまとめ]
上記した第1の変形例、第4の変形例及び第6の変形例のように、傾斜面12a、12d、12dを形成し傾斜面12a、12d、12dが形成された部分を磁束変化部12A、12D、12Dとして設けることにより、磁束変化部12A、12D、12Dの加工が簡単であり、磁気勾配を簡単に形成することができる。
また、上記した第2の変形例、第5の変形例及び第7の変形例のように、曲面12b、12e、12eを形成し曲面12b、12e、12eが形成された部分を磁束変化部12B、12E、12Eとして設けることにより、所望の磁気勾配を簡単に形成することができる。
[変形例3]
次に、リード線等のコイルボビンに対する配置状態に関する各変形例について説明する(図26乃至図30参照)。
尚、以下に示す変形例については、リード線等のみについて説明を行い、リード線等が接続されるボイスコイルが巻き付けられるコイルボビンについてはスピーカー装置1における同様の符号を付して説明は省略する。
<第1の変形例>
第1の変形例は、2本のリード線17、17がコイルボビン14に対してコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置された状態でコイルボビン14に取り付けられ、リード線17、17が曲線状に配置されている(図26参照)。尚、リード線17はコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置されていれば3本以上配置されていてもよい。
<第2の変形例>
第2の変形例は、2本のリード線17、17と1本の接続線20とがコイルボビン14に対してコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置された状態でコイルボビン14に取り付けられ、リード線17、17と接続線20が直線状に配置されている(図27参照)。
接続線20は、例えば、リード線17と同じ材料によって形成され、両端がそれぞれフレーム2とコイルボビン14に取り付けられている。尚、接続線20はリード線17と同様に、ボイスコイル15に電流を供給する機能を有していてもよい。
<第3の変形例>
第3の変形例は、2本のリード線17、17と1本の接続線20とがコイルボビン14に対してコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置された状態でコイルボビン14に取り付けられ、リード線17、17と接続線20が曲線状に配置されている(図28参照)。
接続線20は、例えば、リード線17と同じ材料によって形成され、両端がそれぞれフレーム2とコイルボビン14に取り付けられている。尚、接続線20はリード線17と同様に、ボイスコイル15に電流を供給する機能を有していてもよい。
<第4の変形例>
第4の変形例は、2本のリード線17、17と2本の接続線20、20とがコイルボビン14に対してコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置された状態でコイルボビン14に取り付けられ、リード線17、17と接続線20、20が直線状に配置されている(図29参照)。
接続線20は、例えば、リード線17と同じ材料によって形成され、両端がそれぞれフレーム2とコイルボビン14に取り付けられている。尚、接続線20はリード線17と同様に、ボイスコイル15に電流を供給する機能を有していてもよい。また、接続線20は、リード線17、17とともにコイルボビン14に対してコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置されていれば3本以上配置されていてもよい。
<第5の変形例>
第5の変形例は、2本のリード線17、17と2本の接続線20、20とがコイルボビン14に対してコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置された状態でコイルボビン14に取り付けられ、リード線17、17と接続線20、20が曲線状に配置されている(図30参照)。
接続線20は、例えば、リード線17と同じ材料によって形成され、両端がそれぞれフレーム2とコイルボビン14に取り付けられている。尚、接続線20はリード線17と同様に、ボイスコイル15に電流を供給する機能を有していてもよい。また、接続線20は、リード線17、17とともにコイルボビン14に対してコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置されていれば3本以上配置されていてもよい。
上記した第2の変形例乃至第5の変形例のように、リード線17、17と少なくとも1本の接続線20とをコイルボビン14の中心軸Pを基準として対称に配置することにより、コイルボビン14のローリング現象の発生を防止して出力される音声の音質の一層の向上を図ることができる。
[まとめ]
以上に記載した通り、スピーカー装置1においては、磁気ギャップ13に磁性流体16を充填すると共にセンターポール部11の周方向において磁束密度を変化させて磁性流体16に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成している。
従って、コイルボビン14の変動時に磁性流体16が磁気ギャップ13から飛散されず、磁気ギャップ13における磁性流体16の充填量が低減せず、また、磁性流体16が撹拌されないため、音響変換効率の向上及び音質の向上を図ることができる。
また、センターポール部11の軸方向においても磁束密度を変化させて磁性流体16に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成しているため、音響変換効率の一層の向上及び音質の一層の向上を図ることができる。
さらに、周方向における磁束密度の最低値Saminが軸方向における磁束密度の最高値Sbmaxの2分の1の値より大きくされているため、コイルボビン14の変動時に飛散しようとする磁性流体16が空隙13a、13a、・・・から磁気ギャップ13に確実に保持され、磁性流体16の飛散を確実に防止することができる。
さらにまた、磁性流体16は飽和磁束が30mT〜40mTにされ粘度が300cp以下にされているため、飛散が防止されると共にコイルボビン14の変動が磁性流体16によって抑制されることがなく、スピーカー装置1における良好な再生音の出力を確保することができる。
尚、プレート7、7Aの内周面又はセンターポール部11A、11Bの外周面にセンターポール部11の周方向において磁気勾配を形成する磁束変化部7a、7a、・・・又は磁束変化部11a、11a、・・・を形成することにより、プレート7、7A及びセンターポール部11A、11Bの構造が複雑にならず、構造の簡素化を確保した上で音響変換効率の向上及び音質の向上を図ることができる。
また、プレート7、7D、7E又はセンターポール部11、11A、11Bにセンターポール部11、11A、11Bの軸方向において磁気勾配を形成する磁束変化部12、12A、12B又は磁束変化部12C、12D、12Eを形成することにより、プレート7、7D、7E又はセンターポール部11、11A、11Bの構造が複雑にならず、構造の簡素化を確保した上で音響変換効率の向上及び音質の向上を図ることができる。
さらに、センターポール部11、11A、11Bの先端部をプレート7から軸方向へ突出させ又はセンターポール部11の前面をプレート7、7D、7Eの前面より後方に位置させて磁束変化部12、12A、12B、12C、12D、12Eを設けることにより、磁束変化部12、12A、12B、12C、12D、12Eを容易に設けることができる。
[本技術]
本技術は、以下のような構成にすることができる。
(1)環状に形成されたマグネットと、センターポール部を有し前記センターポール部が前記マグネットの中心部に挿入されて配置されたヨークと、環状に形成され前記マグネットに取り付けられた状態で前記ヨークのセンターポール部の外周側に配置されたプレートと、筒状に形成され一部が前記ヨークのセンターポール部に外嵌された状態で前記センターポール部の軸方向へ変動可能にされたコイルボビンと、前記コイルボビンの外周面に巻き付けられ少なくとも一部が前記プレートと前記ヨークのセンターポール部との間に形成された磁気ギャップに配置されたボイスコイルと、内周部が前記コイルボビンに連結され前記コイルボビンの変動に伴って振動される振動板と、前記磁気ギャップに充填された磁性流体とを備え、前記センターポール部の周方向において磁束密度を変化させて前記磁性流体に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成するようにしたスピーカー装置。
(2)前記センターポール部の軸方向において磁束密度を変化させて前記磁性流体に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成するようにした前記(1)に記載のスピーカー装置。
(3)前記周方向における前記磁束密度の最低値を前記軸方向における前記磁束密度の最高値の2分の1の値より大きくした前記(1)又は前記(2)に記載のスピーカー装置。
(4)前記磁性流体は飽和磁束が30mT〜40mTにされ粘度が300cp以下にされた前記(1)から前記(3)の何れかに記載のスピーカー装置。
(5)前記プレートの内周面又は前記センターポール部の外周面に、前記センターポール部の周方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けた前記(1)から前記(4)の何れかに記載のスピーカー装置。
(6)前記磁束変化部を周方向に離隔して等間隔に複数設けた前記(1)から前記(5)の何れかに記載のスピーカー装置。
(7)前記磁束変化部として前記軸方向に延びる凹部を形成した前記(1)から前記(6)の何れかに記載のスピーカー装置。
(8)前記プレートの内周面及び前記センターポール部の外周面に、前記センターポール部の周方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けた前記(1)から前記(7)の何れかに記載のスピーカー装置。
(9)前記磁束変化部を周方向に離隔して等間隔に複数設けた前記(8)に記載のスピーカー装置。
(10)前記プレートの内周面に設けた磁束変化部と前記センターポール部の外周面に設けた磁束変化部とを周方向において交互に複数位置させた前記(9)のに記載のスピーカー装置。
(11)前記磁束変化部として前記軸方向に延びる凹部を形成した前記(8)又は前記(9)に記載のスピーカー装置。
(12)前記プレート又は前記センターポール部に、前記センターポール部の軸方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けた前記(2)から前記(10)の何れかに記載のスピーカー装置。
(13)前記センターポール部の先端部を前記プレートから前記軸方向へ突出させて前記先端部を前記磁束変化部として設けた前記(12)に記載のスピーカー装置。
(14)前記プレート又は前記センターポール部の表面に前記軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成し前記傾斜面が形成された部分を前記磁束変化部として設けた前記(12)又は前記(13)に記載のスピーカー装置。
(15)前記プレート又は前記センターポール部の表面に曲面を形成し前記曲面が形成された部分を前記磁束変化部として設けた前記(12)から前記(14)の何れかに記載のスピーカー装置。
(16)前記プレート及び前記センターポール部に、前記センターポール部の軸方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けた前記(2)から前記(15)の何れかに記載のスピーカー装置。
(17)前記プレート及び前記センターポール部の表面にそれぞれ前記軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成し前記傾斜面が形成された部分をそれぞれ前記磁束変化部として設けた前記(16)に記載のスピーカー装置。
(18)前記プレート又は前記センターポール部の表面にそれぞれ曲面を形成し前記曲面が形成された部分をそれぞれ前記磁束変化部として設けた前記(16)又は前記(17)に記載のスピーカー装置。
(19)前記ボイスコイルに接続される複数のリード線が設けられ、前記複数のリード線を前記コイルボビンの中心軸を基準として対称に配置した前記(1)から前記(18)の何れかに記載のスピーカー装置。
(20)前記ボイスコイルに接続される複数のリード線と、前記コイルボビンに接続される少なくとも1本の接続線とが設けられ、複数のリード線と前記接続線を前記コイルボビンの中心軸を基準として対称に配置した前記(1)から前記(19)の何れかに記載のスピーカー装置。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図30と共に本技術スピーカー装置の実施の形態を示すものであり、本図は、スピーカー装置の接続状態を示すブロック図である。 スピーカー装置の拡大斜視図である。 スピーカー装置の拡大断面図である。 磁気ギャップに磁性流体が充填された状態を示す拡大正面図である。 三角形状の磁束変化部が形成されたプレートとセンターポール部を磁気ギャップに磁性流体が充填された状態で示す拡大正面図である。 四角形状の磁束変化部が形成されたプレートとセンターポール部を磁気ギャップに磁性流体が充填された状態で示す拡大正面図である。 コイルボビンとリード線を示す概略拡大正面図である。 磁気ギャップの周方向における磁束密度を示すグラフ図である。 磁気ギャップの軸方向における磁束密度を示すグラフ図である。 コイルボビンの変動時に磁性流体の一部が周方向において磁束密度を変化させて磁気勾配を形成する磁束変化部側に引き寄せられている状態を示す概略拡大斜視図である。 コイルボビンの変動時に磁性流体の一部が軸方向において磁束密度を変化させて磁気勾配を形成する磁束変化部側に引き寄せられている状態を示す概略拡大断面図である。 ダンパーを有する従来のスピーカー装置とダンパーを有さず磁性流体が充填されたスピーカー装置に関し、周波数と音圧レベルの関係について測定したグラフ図である。 磁束密度を周方向において変化させる磁束変化部の作用を説明するために時間と周波数の関係について測定したデーターを示すグラフ図である。 リード線の配置状態による作用を説明するために時間と周波数の関係について測定したデーターを示すグラフ図である。 図16乃至図18と共に周方向において磁気勾配を形成する磁束変化部の各変形例を示すものであり、本図は、第1の変形例を示す拡大正面図である。 第2の変形例を示す拡大正面図である。 第3の変形例を示す拡大正面図である。 第4の変形例を示す拡大正面図である。 図20乃至図25と共に軸方向において磁気勾配を形成する磁束変化部の各変形例を示すものであり、本図は、第1の変形例を示す拡大断面図である。 第2の変形例を示す拡大断面図である。 第3の変形例を示す拡大断面図である。 第4の変形例を示す拡大断面図である。 第5の変形例を示す拡大断面図である。 第6の変形例を示す拡大断面図である。 第7の変形例を示す拡大断面図である。 図27乃至図30と共にリード線等のコイルボビンに対する配置状態の各変形例を示すものであり、本図は、第1の変形例を示す拡大正面図である。 第2の変形例を示す拡大正面図である。 第3の変形例を示す拡大正面図である。 第4の変形例を示す拡大正面図である。 第5の変形例を示す拡大正面図である。
1…スピーカー装置、7…プレート、7a…磁束変化部、8…マグネット、9…ヨーク、11…センターポール部、11a…磁束変化部、12…磁束変化部、13…磁気ギャップ、14…コイルボビン、15…ボイスコイル、16…磁性流体、17…リード線、7A…プレート、7a…磁束変化部、11A…センターポール部、7B…プレート、11B…センターポール部、9A…ヨーク、12A…磁束変化部、12a…傾斜面、9B…ヨーク、12B…磁束変化部、12b…曲面、12C…磁束変化部、7D…プレート、12D…磁束変化部、12d…傾斜面、7E…プレート、12E…磁束変化部、12e…曲面、20…接続線

Claims (20)

  1. 環状に形成されたマグネットと、
    センターポール部を有し前記センターポール部が前記マグネットの中心部に挿入されて配置されたヨークと、
    環状に形成され前記マグネットに取り付けられた状態で前記ヨークのセンターポール部の外周側に配置されたプレートと、
    筒状に形成され一部が前記ヨークのセンターポール部に外嵌された状態で前記センターポール部の軸方向へ変動可能にされたコイルボビンと、
    前記コイルボビンの外周面に巻き付けられ少なくとも一部が前記プレートと前記ヨークのセンターポール部との間に形成された磁気ギャップに配置されたボイスコイルと、
    内周部が前記コイルボビンに連結され前記コイルボビンの変動に伴って振動される振動板と、
    前記磁気ギャップに充填された磁性流体とを備え、
    前記センターポール部の周方向において磁束密度を変化させて前記磁性流体に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成するようにした
    スピーカー装置。
  2. 前記センターポール部の軸方向において磁束密度を変化させて前記磁性流体に対する磁力を変化させる磁気勾配を形成するようにした
    請求項1に記載のスピーカー装置。
  3. 前記周方向における前記磁束密度の最低値を前記軸方向における前記磁束密度の最高値の2分の1の値より大きくした
    請求項2に記載のスピーカー装置。
  4. 前記磁性流体は飽和磁束が30mT〜40mTにされ粘度が300cp以下にされた
    請求項1に記載のスピーカー装置。
  5. 前記プレートの内周面又は前記センターポール部の外周面に、前記センターポール部の周方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けた
    請求項1に記載のスピーカー装置。
  6. 前記磁束変化部を周方向に離隔して等間隔に複数設けた
    請求項5に記載のスピーカー装置。
  7. 前記磁束変化部として前記軸方向に延びる凹部を形成した
    請求項5に記載のスピーカー装置。
  8. 前記プレートの内周面及び前記センターポール部の外周面に、前記センターポール部の周方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けた
    請求項1に記載のスピーカー装置。
  9. 前記磁束変化部を周方向に離隔して等間隔に複数設けた
    請求項8に記載のスピーカー装置。
  10. 前記プレートの内周面に設けた磁束変化部と前記センターポール部の外周面に設けた磁束変化部とを周方向において交互に複数位置させた
    請求項9に記載のスピーカー装置。
  11. 前記磁束変化部として前記軸方向に延びる凹部を形成した
    請求項8に記載のスピーカー装置。
  12. 前記プレート又は前記センターポール部に、前記センターポール部の軸方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けた
    請求項2に記載のスピーカー装置。
  13. 前記センターポール部の先端部を前記プレートから前記軸方向へ突出させて前記先端部を前記磁束変化部として設けた
    請求項12に記載のスピーカー装置。
  14. 前記プレート又は前記センターポール部の表面に前記軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成し前記傾斜面が形成された部分を前記磁束変化部として設けた
    請求項12に記載のスピーカー装置。
  15. 前記プレート又は前記センターポール部の表面に曲面を形成し前記曲面が形成された部分を前記磁束変化部として設けた
    請求項12に記載のスピーカー装置。
  16. 前記プレート及び前記センターポール部に、前記センターポール部の軸方向において前記磁気勾配を形成する磁束変化部を設けた
    請求項2に記載のスピーカー装置。
  17. 前記プレート及び前記センターポール部の表面にそれぞれ前記軸方向に対して傾斜する傾斜面を形成し前記傾斜面が形成された部分をそれぞれ前記磁束変化部として設けた
    請求項16に記載のスピーカー装置。
  18. 前記プレート又は前記センターポール部の表面にそれぞれ曲面を形成し前記曲面が形成された部分をそれぞれ前記磁束変化部として設けた
    請求項16に記載のスピーカー装置。
  19. 前記ボイスコイルに接続される複数のリード線が設けられ、
    前記複数のリード線を前記コイルボビンの中心軸を基準として対称に配置した
    請求項1に記載のスピーカー装置。
  20. 前記ボイスコイルに接続される複数のリード線と、
    前記コイルボビンに接続される少なくとも1本の接続線とが設けられ、
    複数のリード線と前記接続線を前記コイルボビンの中心軸を基準として対称に配置した
    請求項1に記載のスピーカー装置。
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