JP2013044388A - 圧力容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】要求される設計要件を満足しつつ、軽量化を図ることができる圧力容器を提供すること。
【解決手段】圧力容器であって、上壁(1)の外面に形成された上壁第1リブ及び上壁第2リブと、上側曲面部(3)の外面に形成された上側曲面部第1リブ(3c)及び上側曲面部第2リブ(3d)と、底壁の外面に形成された底壁第1リブ及び底壁第2リブと、下側曲面部の外面に形成された下側曲面部第1リブ及び下側曲面部第2リブと、側壁(2)の外面に側壁第1リブ(2c)及び側壁第2リブ(2d)とを有し、中央上壁第1リブ(1b)は、中央上壁第1リブ中央部(1c)と、中央上壁第1リブ連設部(1d)と、中央上壁第1リブ薄肉部(1e)とを有し、中央底壁第1リブは、中央底壁第1リブ中央部と、中央底壁第1リブ連設部と、中央底壁第1リブ薄肉部とを有していること。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機用ガスクーラー等に用いられる圧力容器に関する。
一般的に、圧力容器において、力学的に最も適した形状は球形であり、次いで円筒形である。しかしながら、例えば、圧縮機用ガスクーラーとして用いられる圧力容器の場合、他の主要部品、部材や配管系との接続、圧力容器内に収納する熱交換器の形状、さらに、圧力容器自身の設置場所等を考慮する必要がある。よって、装置内の空間を有効に利用するためには、その形状を直方体とすることが好ましい。例えば、特許文献1には、直方体形状の圧力容器が開示されている。なお、直方体形状の圧力容器としては、圧縮機用ガスクーラーに限らず、他の機械、装置においてもよく使用されている形状である。
また、圧力容器には剛性や強度上の設計要件が要求される。上記特許文献1に記載の直方体形状の圧力容器においては、その要求される設計要件を満足するために容器の外周に格子状のリブが設けられている。
特開2003−106668号公報
一般に、圧力容器としては、要求される設計要件を満足しつつ、できる限り軽量化を図りたいというニーズがある。しかしながら、上記特許文献1に記載の圧力容器は、容器の外周に設けた格子状のリブの分だけ重量増となっており、軽量化を図ることができているとはいえなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、要求される設計要件を満足しつつ、軽量化を図ることができる圧力容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは、圧力容器の各壁には、収容する高圧媒体の内圧が作用することによって生じる応力の分布に、不均一が発生していることに着目した。すなわち、一定高さの格子状のリブが設けられた各壁には、相対的に小さな応力しか生じていない部分があり、これらの部分は過剰に補強された構造となっていることに着目した。よって、圧力容器の重量増の原因となる一定高さの格子状のリブを設ける構造に換えて、発生している応力分布の不均一を解消するように、過剰に補強されている部分のリブを削ることで、材料を削減して軽量化を図ることができることに想到した。
本発明はこのような観点からなされたものであり、四角形の上壁と、この上壁の下方に設けられた四角形の底壁と、前記上壁の周縁とそれらに対応する前記底壁の周縁との間に設けられる側壁と、前記上壁の周縁と前記側壁の上端とを外側に凸となった曲面で接続する上側曲面部と、前記底壁の周縁と前記側壁の下端とを外側に凸となった曲面で接続する下側曲面部と有する圧力容器であって、前記上壁の外面に第1方向に延びるように形成された上壁第1リブと、前記上壁の外面に前記第1方向と直交する第2方向に延びるように形成された上壁第2リブと、前記上側曲面部の外面に前記上壁第1リブと連設するように形成された上側曲面部第1リブと、前記上側曲面部の外面に前記上壁第2リブと連設するように形成された上側曲面部第2リブと、前記底壁の外面に前記第1方向に延びるように形成された底壁第1リブと、前記底壁の外面に前記第2方向に延びるように形成された底壁第2リブと、前記下側曲面部の外面に前記底壁第1リブと連設するように形成された下側曲面部第1リブと、前記下側曲面部の外面に前記底壁第2リブと連設するように形成された下側曲面部第2リブと、前記側壁の外面に前記上側曲面部第1リブ及び前記下側曲面部第1リブを連接するように形成された側壁第1リブと、前記側壁の外面に前記上側曲面部第2リブ及び前記下側曲面部第2リブを連接するように形成された側壁第2リブとを有し、前記上壁第1リブにおいて前記上壁の中央の上壁中央部を通る中央上壁第1リブは、その中央部に位置する中央上壁第1リブ中央部と、前記上側曲面部第1リブと連設される中央上壁第1リブ連設部と、前記中央上壁第1リブ中央部と前記中央上壁第1リブ連設部との間に当該中央上壁第1リブにおいて最も薄く形成された中央上壁第1リブ薄肉部とを有し、前記底壁第1リブにおいて前記底壁の中央の底壁中央部を通る中央底壁第1リブは、その中央部に位置する中央底壁第1リブ中央部と、前記下側曲面部第1リブと連設される中央底壁第1リブ連設部と、前記中央底壁第1リブ中央部と前記中央底壁第1リブ連設部との間に当該中央底壁第1リブにおいて最も薄く形成された中央底壁第1リブ薄肉部とを有していることを特徴とする圧力容器を提供する。
この発明の圧力容器によれば、相対的に小さな応力しか生じない部分、すなわち、上壁中央部を通る中央上壁第1リブにおける中央上壁第1リブ中央部と中央上壁第1リブ連設部との間に位置する部分と、底壁中央部を通る中央底壁第1リブにおける中央底壁第1リブ中央部と中央底壁第1リブ連設部との間に位置する部分とに、リブの高さが中央上壁第1リブ中央部及び中央底壁第1リブ中央部に比べて小さく形成された薄肉部を設けたことで、圧力容器全体としては、要求される設計要件を満足しつつ、材料を削減して軽量化を図ることができる。また、圧力容器の上壁及び底壁への応力分布の不均一の発生を抑制することができる。
また、本発明において、前記上側曲面部の内面及び前記下側曲面部の内面が同じ曲率半径を有しており、前記中央上壁第1リブ薄肉部は、前記上壁を上から見て前記側壁の内面から前記上壁中央部に向かって、前記中央底壁第1リブ薄肉部は、前記底壁を下から見て前記側壁の内面から前記底壁中央部に向かって、それぞれ前記曲率半径の1倍から3倍の範囲に位置していることが好ましい。
このようにすれば、上壁及び底壁に発生する応力分布の不均一を解消しつつ、圧力容器の軽量化を図ることが容易となる。
また、本発明において、前記中央上壁第1リブ薄肉部は、内圧作用時に前記上壁に発生する正方向の曲げモーメントと、前記上側曲面部に発生する負方向の曲げモーメントとが釣り合う部分に位置し、前記中央底壁第1リブ薄肉部は、内圧作用時に前記底壁に発生する正方向の曲げモーメントと、前記下側曲面部に発生する負方向の曲げモーメントとが釣り合う部分に位置することが好ましい。
このようにすれば、上壁における正方向の曲げモーメントと負方向の曲げモーメントとが釣り合う位置、すなわち、応力の発生が極めて小さくなっている部分に上壁第1リブ薄肉部が位置し、底壁における同部分に底壁第1リブ薄肉部が位置するので、これらの各第1リブ薄肉部の高さを一層小さくすることが可能となり、圧力容器のさらなる軽量化を図るこができる。
また、本発明において、前記中央上壁第1リブ薄肉部の高さは、前記中央上壁第1リブ中央部の高さの2分の1以下であり、前記中央底壁第1リブ薄肉部の高さは、前記中央底壁第1リブ中央部の高さの2分の1以下であることが好ましい。
このようにすれば、圧力容器に要求される設計要件を満足しつつ、より多くの材料を削減して軽量化を図ることができる。
また、本発明において、前記上壁第1リブにおいて前記上壁中央部以外の領域を通る側方上壁第1リブの高さは、前記中央上壁第1リブ中央部の高さの2分の1以下であり、前記底壁第1リブにおいて前記底壁中央部以外の領域を通る側方底壁第1リブの高さは、前記中央底壁第1リブ中央部の高さの2分の1以下であることが好ましい。
このように、上壁中央部及び底壁中央部以外の領域を通る部分、つまり、相対的に小さな応力しか生じない部分のリブの高さを小さくすることで、圧力容器に要求される設計要件を満足しつつ、より多くの材料を削減して軽量化を図ることができる。
また、本発明において、前記上壁及び前記底壁は前記第1方向に長い長方形であり、前記上壁第2リブにおいて前記上壁中央部を通る中央上壁第2リブと、これに連設される前記上側曲面部第2リブ、前記側壁第2リブ、前記下側曲面部第2リブ及び前記底壁第2リブにおいて前記底壁中央部を通る中央底壁第2リブとは、前記中央上壁第1リブ中央部と同一の高さに形成されていることが好ましい。
このようにすれば、圧力容器において相対的に大きな応力が生じる部分、すなわち、上壁、上側曲面部、側壁、下側曲面部及び底壁における長辺方向の中央部分を、相対的に高さの大きい中央上壁第1リブ中央部と同じ高さの各第2リブで補強することによって、圧力容器に要求される設計要件を満足することが容易となる。
以上のように、本発明によれば、要求される設計要件を満足しつつ、材料を削減して軽量化を図ることができる圧力容器を提供することができる。
本発明の一実施形態の圧力容器の2分の1モデル斜視図である。 図1に示したモデルの中央上壁第1リブの拡大側面図である。 図1に示したモデルの上側曲面部内面リブを設ける部位を説明する図である。 上側曲面部内面リブの第1の形状を示す図である。 上側曲面部内面リブの第2の形状を示す図である。 直方体形状の圧力容器の2分の1モデルの斜視図である。 図6のVII−VII断面に生じる曲げモーメントの分布を説明する図である。 格子状リブが設けられた従来容器の2分の1モデルの斜視図である。
直方体形状の圧力容器に内圧が作用する場合、当該容器は基本的に球体に近づくように変形する。まず、この点について、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、直方体形状の圧力容器の2分の1モデルの斜視図である。なお、図6では、直方体形状の圧力容器のうち上壁が示されている。
図7は、図6のVII−VII断面に作用する曲げモーメントの分布図を模式的に示している。同図におけるA部では、曲率を減少させる方向、すなわち、プラス方向の曲げモーメントが作用する。一方、B部では、曲率を増加させる方向、すなわちマイナス方向の曲げモーメントが作用する。このとき、Z部近傍では、曲げモーメントの正負が逆転するので、モーメントがゼロ、あるいは非常に小さい状態となる。
本実施形態は、圧力容器の外面に設けるリブの形状を、上記のように分布するモーメントの大きさに略対応させるものである。つまり、基本的には、モーメントの絶対値が大きい部分のリブの高さを大きくし、絶対値がゼロ、あるいは小さい部分のリブの高さを小さくするものである。
このように、圧力容器に設けるリブの高さをモーメントの大きさに合わせたものとすることにより、容器が全体として均一に荷重を負担するので、圧力容器を無駄のない形状とすることができる。換言すれば、一定高さの格子状のリブが設けられた従来の直方体形状の圧力容器は、相対的に小さな曲げモーメントしか生じていない部分であっても、相対的に大きな曲げモーメントが生じている部分と同じ高さのリブを有する形状であったため、その部分が過剰に補強された余肉となっており、重量増につながっていた。
次に、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態の圧力容器の2分の1モデルの斜視図である。本実施形態の圧力容器は、Zの各方向の中央に対して対称な形状であるため、Zの各方向のそれぞれの中央で切断した2分の1のモデルを用いて説明する。なお、図1では、本実施形態の圧力容器のうち上壁が示されている。図2は、図1に示したモデルの中央上壁第1リブを拡大した側面図である。
図1に示すように、本実施形態の圧力容器の2分の1モデルは、上壁1と、上壁1と図示しない底壁との間に設けられた側壁2と、上壁1の周縁と側壁2の上端とを外側に凸となった曲面で接続する上側曲面部3とを有している。この圧力容器1はまた、その内部に熱交換器や配管等を有するが、これらは図示を省略している。
上壁1は、その中央に上壁中央部1aを有する平面状に形成されており、その外面に、第1方向(Y軸方向)と平行に延びる上壁第1リブと、第1方向と直交する第2方向(X軸方向)と平行に延びる上壁第2リブとが形成されている。上壁第1リブは、上壁中央部1aを通る複数の中央上壁第1リブ1bと、上壁中央部1a以外の領域を通る複数の側方上壁第1リブ1fとを有している。また、上壁第2リブは、上壁中央部1aを通る複数の中央上壁第2リブ1gと、上壁中央部1a以外の領域を通る複数の側方上壁第2リブ1hとを有している。そして、上壁1は、第1方向に長い長方形であり、その内面は平坦に形成されている。
ここで、上壁中央部1aとは、上壁1における第1方向の中央領域と第2方向の中央領域とが重なる部分、すなわち、上壁1を第1方向に4等分したうちの中央の2区分が占める領域と、上壁1を第2方向に4等分したうちの中央の2区分が占める領域とが重なる部分を指す。
本実施形態では、図1に示すように、中央上壁第1リブ1b、側方上壁第1リブ1f、中央上壁第2リブ1g及び側方上壁第2リブ1hは、それぞれ2本ずつ形成されている。そして、上壁1の第2方向の長さを8pとすると、上壁1の長辺側の一端から1p及び7pの位置に側方上壁第1リブ1fが形成されており、3p及び5pの位置に中央上壁第1リブ1bがそれぞれ形成されている。また、上壁1の第1方向の長さを8qとすると、上壁1の短辺側の一端から1q及び7qの位置に側方上壁第2リブ1hが形成されており、3q及び5qの位置に中央上壁第2リブ1gがそれぞれ形成されている。
図2に示すように、中央上壁第1リブ1bは、上壁中央部1aに位置する中央上壁第1リブ中央部1cと、後述する上側曲面部第1リブ3cと連設される中央上壁第1リブ連設部1dと、中央上壁第1リブ中央部1cと中央上壁第1リブ連設部1dとの間に位置し当該中央上壁第1リブ1bにおいて最も薄く形成された中央上壁第1リブ薄肉部1eとを有している。
上壁中央部1aは、高圧媒体の内圧が作用することによって当該上壁中央部1aに生じる応力が容器内で最も大きいため、中央上壁第1リブ中央部1cの高さは、中央上壁第1リブ1bにおいて最も大きくなるように形成されている。そして、中央上壁第1リブ1bの高さは、中央上壁第1リブ中央部1cから中央上壁第1リブ薄肉部1eにかけて次第に小さくなり、中央上壁第1リブ薄肉部1eから中央上壁第1リブ連設部1dにかけて次第に大きくなるように形成されている。なお、中央上壁第1リブ薄肉部1eは、第1方向に所定寸法を有するように形成されてもよい。
中央上壁第1リブ薄肉部1eは、上壁1を上から見て、側壁2における中央上壁第1リブ連設部1dが位置する主面2aの内面から上壁中央部1aに向かって、後述する上側曲面部3の内面の曲率半径rの0.5倍から3倍の範囲に位置するように形成される。より好ましくは、上壁1に生じる正方向の曲げモーメントと、上側曲面部3に生じる負方向の曲げモーメントとが釣り合う部分、つまり、曲げモーメントの合計がゼロ、あるいは非常に小さい状態となっている部分に形成される。また、中央上壁第1リブ薄肉部1eの高さは、中央上壁第1リブ中央部1cの高さの2分の1以下であることが好ましい。さらには、図7に示すモーメント分布から明らかなように、中央上壁第1リブ薄肉部1eの高さはゼロ、つまり、中央上壁第1リブ中央部1cと中央上壁第1リブ連設部1dとが離れていてもよい。
側方上壁第1リブ1fは、その高さが一様に、中央上壁第1リブ中央部1cの高さの2分の1以下となるように形成されている。これは、この側方上壁第1リブ1fが位置する部分が、上壁1において相対的に小さな応力しか生じないためである。
中央上壁第2リブ1gは、その高さが一様に、中央上壁第1リブ中央部1cの高さと同一に形成されている。これは、この中央上壁第2リブ1gが位置する部分は、上壁1において相対的に大きな応力が生じるためである。
側方上壁第2リブ1hは、その高さが一様に、中央上壁第1リブ中央部1cの高さの2分の1以下となるように形成されている。これは、この側方上壁第2リブ1hが位置する部分が、上壁1において相対的に小さな応力しか生じないためである。
側壁2は、上壁1の周縁と底壁の周縁との間に設けられている。側壁2は、図1におけるXZ面と平行な面をなす主面2a及びYZ面と平行な面をなす主面2aと、これら主面2a同士を連結する主面連結部2bとを有する。そして、XZ面と平行な面をなす主面2aの外面に、上側曲面部第1リブ3cと連設される側壁第1リブ2cが形成されており、YZ面と平行な面をなす主面2aの外面に、上側曲面部第2リブ3dと連設される側壁第2リブ2dが形成されている。また、各主面2aの内面は、平坦に形成されている。
主面連結部2bは、互いに直交する方向に広がる主面2a同士を連結する部分であり、外側に凸となった曲面形状を呈する。この主面連結部2bは、各主面2aの平坦な内面同士を連結する曲面状の内面を有する。
上壁1の短辺が位置する主面2aにおける中央部分は、その主面2a内で相対的に大きな応力が生じる。このため、上側曲面部第1リブ3cを介して中央上壁第1リブ1bと連設される側壁第1リブ2cは、上側曲面部第1リブ3cを介して側方上壁第1リブ1fと連設される側壁第1リブ2cに比して、その高さが大きくなるように形成されている。具体的には、上側曲面部第1リブ3cを介して側方上壁第1リブ1fと連設される側壁第1リブ2cの高さは、上側曲面部第1リブ3cを介して中央上壁第1リブ1bと連設される側壁第1リブ2cの高さの2分の1以下に形成されている。これら側壁第1リブ2cは、その上端で上側曲面部第1リブ3cと、その下端で図示しない下側曲面部第1リブとそれぞれ接続されている。
上壁1の長辺が位置する主面2aにおける中央部分は、その主面2a内で相対的に大きな応力が生じる。このため、上側曲面部第2リブ3dを介して中央上壁第2リブ1gと連設される側壁第2リブ2dは、上側曲面部第2リブ3dを介して側方上壁第2リブ1hと連設される側壁第2リブ2dに比して、その高さが大きくなるように形成されている。具体的には、上側曲面部第2リブ3dを介して側方上壁第2リブ1hと連設される側壁第2リブ2dの高さは、上側曲面部第2リブ3dを介して中央上壁第2リブ1gと連設される側壁第2リブ2dの高さの2分の1以下に形成されている。これら側壁第2リブ2dは、その上端で上側曲面部第2リブ3dと、その下端で図示しない下側曲面部第2リブとそれぞれ接続されている。
上側曲面部3は、上壁1の周縁と側壁2の上端とを外側に凸となった曲面で接続する部分であり、上壁1の各辺に対応する辺部3aと、隣接する辺部3a同士を連結する隅角部3bとを有している。そして、上壁1の短辺に位置する辺部3aの外面に、中央上壁第1リブ1b及び側方上壁第1リブ1fと連設される上側曲面部第1リブ3cが形成されており、上壁1の長辺に位置する辺部3aの外面に、中央上壁第2リブ1g及び側方上壁第2リブ1hと連設される上側曲面部第2リブ3dが形成されている。また、辺部3aは、上壁1の平坦な内面と主面2aの平坦な内面とを接続する曲面状の内面を有する。隅角部3bは、隣接する辺部3aの曲面状の内面同士を連結するとともに、上壁1の内面と主面連結部2bの内面とを接続する曲面状の内面を有する。そして、上側曲面部3の内面は、所定の曲率半径rを有する円弧状に形成されている。
上壁1の短辺が位置する辺部3aにおける中央部分は、その辺部3a内で相対的に大きな応力が生じる。このため、中央上壁第1リブ1bと連設される上側曲面部第1リブ3cは、側方上壁第1リブ1fと連設される上側曲面部第1リブ3cに比して、その高さが大きくなるように形成されている。具体的には、側方上壁第1リブ1fと連設される上側曲面部第1リブ3cの高さは、中央上壁第1リブ1bと連設される上側曲面部第1リブ3cの高さの2分の1以下に形成されている。また、中央上壁第1リブ1bと連設される上側曲面部第1リブ3cの高さは、中央上壁第1リブ中央部1cと同じ高さに形成されている。
上壁1の長辺が位置する辺部3aにおける中央部分は、その辺部3a内で相対的に大きな応力が生じる。このため、中央上壁第2リブ1gと連設される上側曲面部第2リブ3dは、側方上壁第2リブ1hと連設される上側曲面部第2リブ3dに比して、その高さが大きくなるように形成されている。具体的には、側方上壁第2リブ1hと連設される上側曲面部第2リブ3dの高さは、中央上壁第2リブ1gと連設される上側曲面部第2リブ3dの高さの2分の1以下に形成されている。また、中央上壁第2リブ1gと連設される上側曲面部第2リブ3dの高さは、中央上壁第2リブ1gと同じ高さに形成されている。
また、圧力容器に内圧が作用した際、曲げモーメントにより、上壁1の短辺が位置する辺部2aにおける中央部分よりも、上壁1の長辺が位置する辺部3aにおける中央部分の方が大きな引張応力が生じる。そのため、図3に示すように、上壁1の長辺が位置する辺部3aの内面における中央部分に上側曲面部内面リブ3eを設け、当該部分を補強することが好ましい。なお、この上側曲面部内面リブ3eは上側曲面部3の内面に設けられるものであるため、容器の外面からは視認されないが、図3では、説明のために外面から見えるように表示している。この上側曲面部内面リブ3eは、図3や図4に示すように辺部3aの長手方向に沿って延びる直線状であってもよく、図5に示すように、上側曲面部3の内面の曲面状の部分に架け渡す形状のものであってもよい。また、上側曲面部内面リブ3eを直線状に設ける場合、図3に示すように、上壁1の短辺側の一端から2qないし6qの範囲に設けることが好ましい。
ここで、圧力容器の外周を囲むように連接された各第2リブの高さは、圧力容器の外周の全範囲において一様な高さに形成されている。すなわち、中央上壁第2リブ1gと、これに連接される上側曲面部第2リブ3d、側壁第2リブ2d、下側曲面部第2リブ及び中央底壁第2リブのそれぞれ高さは同一に形成されている。また、側方上壁第2リブ1hと、これに連接される上側曲面部第2リブ3d、側壁第2リブ2d、下側曲面部第2リブ及び側方底壁第2リブのそれぞれ高さは同一に形成されている。
なお、通常、圧縮機用ガスクーラーは鋳造法により製造されるため、本実施形態のようにリブの高さが変化する形状の容器であっても製造することができる。
以上のように、本実施形態の圧力容器では、相対的に小さな応力しか生じない部分、すなわち、上壁中央部1aを通る中央上壁第1リブ1bにおける中央上壁第1リブ中央部1cと中央上壁第1リブ連設部1dとの間に位置する部分と、底壁中央部を通る中央底壁第1リブにおける中央底壁第1リブ中央部と中央底壁第1リブ連設部との間に位置する部分とに、リブの高さが中央上壁第1リブ中央部1c及び中央底壁第1リブ中央部に比べて小さく形成された薄肉部を設けたことで、圧力容器全体としては、要求される設計要件を満足しつつ、材料を削減して軽量化を図ることができる。また、圧力容器の上壁及び底壁への応力分布の不均一の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、上側曲面部3の内面及び下側曲面部が同じ曲率半径rを有しており、中央上壁第1リブ薄肉部1eは、上壁1を上から見て側壁2の内面から上壁中央部1aに向かって、中央底壁第1リブ薄肉部は、底壁を下から見て側壁2の内面から底壁中央部に向かって、それぞれ曲率半径rの1倍から3倍の範囲に位置しているので、上壁1及び底壁に発生する応力分布の不均一を解消しつつ、圧力容器の軽量化を図ることが容易となる。
また、本実施形態では、中央上壁第1リブ薄肉部1eは、内圧作用時に上壁1に発生する正方向の曲げモーメントと、上側曲面部3に発生する負方向の曲げモーメントとが釣り合う部分に位置し、中央底壁第1リブ薄肉部は、内圧作用時に底壁に発生する正方向の曲げモーメントと、下側曲面部に発生する負方向の曲げモーメントとが釣り合う部分に位置するので、これらの各薄肉部の肉厚を一層小さくすることが可能となり、圧力容器のさらなる軽量化を図るこができる。
また、本実施形態では、中央上壁第1リブ薄肉部1eの高さは、中央上壁第1リブ中央部1cの高さの2分の1以下であり、中央底壁第1リブ薄肉部の高さは、中央底壁第1リブ中央部の高さの2分の1以下であるので、要求される設計要件を満足しつつ、さらに材料を削減して軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、側方上壁第1リブ1fの高さは、中央上壁第1リブ中央部1cの高さの2分の1以下であり、側方底壁第1リブの高さは、中央底壁第1リブ中央部の高さの2分の1以下である。このように、上壁中央部1a及び底壁中央部以外の領域を通る部分、つまり、相対的に小さな応力しか生じない部分のリブの高さを小さくすることで、圧力容器に要求される設計要件を満足しつつ、より多くの材料を削減して軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、上壁1及び底壁が第1方向に長い長方形であり、中央上壁第2リブ1gと、これに連設される上側曲面部第2リブ3d、側壁第2リブ2d、下側曲面部第2リブ及び中央底壁第2リブとは、中央上壁第1リブ中央部1cと同一の高さに形成されている。よって、圧力容器において相対的に大きな応力が生じる部分、すなわち、上壁1、上側曲面部3、側壁2、下側曲面部及び底壁における長辺方向の中央部分を、相対的に高さの大きい中央上壁第1リブ中央部1cと同じ高さの各第2リブで補強することによって、圧力容器に要求される設計要件を満足することが容易となる。
さらに、本実施形態では、圧力容器に発生する応力分布に応じてリブの高さを変化させたため、容器の各壁への応力分布の不均一の発生を抑制することができ、かつ、圧力容器全体で効率よく負荷を負担することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、上壁1及び底壁が長方形である例について示したが、これらは長方形に限らず、正方形であってもよい。上壁1及び底壁が正方形の場合、上壁第2リブは、上壁第1リブと同様の形状、すなわち、その中央に高さの大きい中央上壁第2リブ中央部を有し、この中央上壁第2リブ中央部と上側曲面部第2リブ3dに連接される中央上壁第2リブ連設部との間に、高さの小さい中央上壁第2リブ薄肉部を有する形状となる。底壁第2リブについても同様である。
また、上記実施形態では、第1方向に連接された各第1リブ及び第2方向に連接された各第2リブが、それぞれ4本ずつである例について示したが、これらのリブの本数は何本ずつであってもよい。ただし、上壁中央部1aと底壁中央部とを通る各第1リブ及び各第2リブが、少なくとも1本ずつは必要である。
また、上記実施形態では、側方上壁第1リブ1f、側方上壁第2リブ1h、側方底壁第1リブ及び側方底壁第2リブが、それぞれ所定高さを有する例について示したが、これらのリブが設けられる位置は、相対的に小さな応力しか生じないため、これらのリブはすべて省略することができる。
また、上記実施形態では、中央上壁第1リブ中央部1c及び中央上壁第1リブ薄肉部1eと、中央上壁第1リブ薄肉部1e及び中央上壁第1リブ連設部1dと、中央底壁第1リブ中央部及び中央底壁第1リブ薄肉部と、中央底壁第1リブ薄肉部及び中央底壁第1リブ連設部とが、それぞれ直線状に接続された例について示したが、これらの箇所はすべて曲線状に接続されていてもよい。
次に、本実施形態の圧力容器についての実施例を、図8に示す一定高さの格子状のリブが設けられた従来の直方体形状の圧力容器と比較して説明する。
図8に示す従来の直方体形状の圧力容器、及び図1に示す本実施形態の圧力容器のFEM解析モデルを作成し、弾塑性解析により内圧作用時の応力分布を比較した。また、併せて重量についても比較した。ここで、本実施形態の圧力容器、すなわち、圧縮機用ガスクーラーに用いられる圧力容器の主な剛性、強度上の設計要件は、最小耐圧破壊強度8.19MPa時の最大応力(以下、「設計要件値」という。)を430MPa以下とすることである。
なお、以下、本実施形態を実施例を基に説明するが、本実施形態はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されない。
(比較例)
図8は、従来の直方体形状の圧力容器の解析モデルである。本モデルはシェル要素モデルであり、対称性を踏まえて上側2分の1モデルとしている。本モデルのサイズは、板厚中心における値が、縦772.5mm、横631mm及び高さ180mmであり、板厚は17mmである。また、リブの高さは26.5mm(シェルモデル上は26.5+17/2=35mm)、Y軸方向リブの厚さは23mm、X軸方向のリブの厚さは46mmである。
この比較例においては、容器全体の重量は254kg、設計要件値は404MPaであった。
(実施例)
次に、図1に示した本実施形態の圧力容器1の実施例について説明する。本モデルのサイズは、縦772.5mm、横631mm及び高さ180mmであり、板厚は17mmである。また、中央上壁第1リブ中央部1c及び中央上壁第2リブ1gの高さを上記比較例と同じ26.5mm(シェルモデル上は26.5+17/2=35mm)とし、中央上壁第1リブ薄肉部1e、側方上壁第1リブ1f及び側方上壁第2リブ1hの高さを、中央上壁第1リブ中央部1cの2分の1の13.25mm(シェルモデル上は13.25+17/2=21.75mm)とした。そして、材質は、FCD450を用いた。
この実施例においては、容器全体の重量は容器全体の重量は224.4kg、設計要件値は408MPaであった。
以上の結果より、本実施例の圧力容器は、要求される設計要件を満足するとともに、従来の圧力容器に比べて約12%の軽量化を図ることができていることが確認された。
また、本実施例の圧力容器では、ほぼ容器全体にわたって略均一に応力が分布しており、容器が全体として無駄なく荷重を分担する結果となった。これに対し、図8に示した従来容器の場合、本発明の実施例と比較して広範囲に相対的に低応力となる部分が発生するため、容器全体で効率良く荷重を分担できていない結果となった。
1 上壁
1a 上壁中央部
1b 中央上壁第1リブ(上壁第1リブ)
1c 中央上壁第1リブ中央部
1d 中央上壁第1リブ連設部
1e 中央上壁第1リブ薄肉部
1f 側方上壁第1リブ(上壁第1リブ)
1g 中央上壁第2リブ(上壁第2リブ)
1h 側方上壁第2リブ(上壁第2リブ)
2 側壁
2a 主面
2b 主面連結部
2c 側壁第1リブ
2d 側壁第2リブ
3 上側曲面部
3a 辺部
3b 隅角部
3c 上側曲面部第1リブ
3d 上側曲面部第2リブ
3e 上側曲面部内面リブ

Claims (7)

  1. 四角形の上壁と、この上壁の下方に設けられた四角形の底壁と、前記上壁の周縁とそれらに対応する前記底壁の周縁との間に設けられる側壁と、前記上壁の周縁と前記側壁の上端とを外側に凸となった曲面で接続する上側曲面部と、前記底壁の周縁と前記側壁の下端とを外側に凸となった曲面で接続する下側曲面部と有する圧力容器であって、
    前記上壁の外面に第1方向に延びるように形成された上壁第1リブと、
    前記上壁の外面に前記第1方向と直交する第2方向に延びるように形成された上壁第2リブと、
    前記上側曲面部の外面に前記上壁第1リブと連設するように形成された上側曲面部第1リブと、
    前記上側曲面部の外面に前記上壁第2リブと連設するように形成された上側曲面部第2リブと、
    前記底壁の外面に前記第1方向に延びるように形成された底壁第1リブと、
    前記底壁の外面に前記第2方向に延びるように形成された底壁第2リブと、
    前記下側曲面部の外面に前記底壁第1リブと連設するように形成された下側曲面部第1リブと、
    前記下側曲面部の外面に前記底壁第2リブと連設するように形成された下側曲面部第2リブと、
    前記側壁の外面に前記上側曲面部第1リブ及び前記下側曲面部第1リブを連接するように形成された側壁第1リブと、
    前記側壁の外面に前記上側曲面部第2リブ及び前記下側曲面部第2リブを連接するように形成された側壁第2リブとを有し、
    前記上壁第1リブにおいて前記上壁の中央の上壁中央部を通る中央上壁第1リブは、その中央部に位置する中央上壁第1リブ中央部と、前記上側曲面部第1リブと連設される中央上壁第1リブ連設部と、前記中央上壁第1リブ中央部と前記中央上壁第1リブ連設部との間に当該中央上壁第1リブにおいて最も薄く形成された中央上壁第1リブ薄肉部とを有し、
    前記底壁第1リブにおいて前記底壁の中央の底壁中央部を通る中央底壁第1リブは、その中央部に位置する中央底壁第1リブ中央部と、前記下側曲面部第1リブと連設される中央底壁第1リブ連設部と、前記中央底壁第1リブ中央部と前記中央底壁第1リブ連設部との間に当該中央底壁第1リブにおいて最も薄く形成された中央底壁第1リブ薄肉部とを有していることを特徴とする圧力容器。
  2. 前記上側曲面部の内面及び前記下側曲面部の内面が同じ曲率半径を有しており、
    前記中央上壁第1リブ薄肉部は、前記上壁を上から見て前記側壁の内面から前記上壁中央部に向かって、前記中央底壁第1リブ薄肉部は、前記底壁を下から見て前記側壁の内面から前記底壁中央部に向かって、それぞれ前記曲率半径の0.5倍から3倍の範囲に位置していることを特徴とする請求項1に記載の圧力容器。
  3. 前記中央上壁第1リブ薄肉部は、内圧作用時に前記上壁に発生する正方向の曲げモーメントと、前記上側曲面部に発生する負方向の曲げモーメントとが釣り合う部分に位置し、前記中央底壁第1リブ薄肉部は、内圧作用時に前記底壁に発生する正方向の曲げモーメントと、前記下側曲面部に発生する負方向の曲げモーメントとが釣り合う部分に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の圧力容器。
  4. 前記中央上壁第1リブ薄肉部の高さは、前記中央上壁第1リブ中央部の高さの2分の1以下であり、前記中央底壁第1リブ薄肉部の高さは、前記中央底壁第1リブ中央部の高さの2分の1以下であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の圧力容器。
  5. 前記上壁第1リブにおいて前記上壁中央部以外の領域を通る側方上壁第1リブの高さは、前記中央上壁第1リブ中央部の高さの2分の1以下であり、前記底壁第1リブにおいて前記底壁中央部以外の領域を通る側方底壁第1リブの高さは、前記中央底壁第1リブ中央部の高さの2分の1以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の圧力容器。
  6. 前記上壁及び前記底壁は前記第1方向に長い長方形であり、
    前記上壁第2リブにおいて前記上壁中央部を通る中央上壁第2リブと、これに連設される前記上側曲面部第2リブ、前記側壁第2リブ、前記下側曲面部第2リブ及び前記底壁第2リブにおいて前記底壁中央部を通る中央底壁第2リブとは、前記中央上壁第1リブ中央部と同一の高さに形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の圧力容器。
  7. 前記上壁及び前記底壁は正方形であり、
    前記上壁第2リブの形状は、前記上壁第1リブのそれと同一に形成されており、前記底壁第2リブの形状は、前記底壁第1リブのそれと同一に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の圧力容器。
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