JP2013044205A - 野縁固定金具の耐震補強部材 - Google Patents

野縁固定金具の耐震補強部材 Download PDF

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Abstract

【課題】
野縁固定金具5により支持受けされた野縁7が、地震等の揺れを受けて上下方向に振動を受けた際に、野縁支持受け部52の野縁7の逆U字状溝71に対する振動負荷を受け止めるだけでなく、下側方向への振動を規制し、野縁7と野縁受け4との間のガタツキや野縁固定金具5などの位置ズレを防止するよう耐震補強部材6で補強する。
【解決手段】
耐震補強部材6を、野縁7の拡開側から野縁支持受け部52を被嵌して野縁7に固定される野縁被嵌部61と、野縁7の両側面部間に介在され野縁被嵌部61から内方に折曲されて、野縁支持受け部52の下面域を覆ってその振動を規制する傾動規制部62とを一体的に備えて構成し、野縁被嵌部61の両端部を、野縁支持受け部52の下面域となる野縁7の両側面部にビス固定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、主に予め耐震性が求められる天井下地に用いられ、野縁を支持受け固定する野縁固定金具の支持受け構造を補強することで、さらにその耐震強度を向上させる野縁固定金具の耐震補強部材に関する。
一般に、在来天井は、吊り部材(吊りボルト、吊りワイヤ等)を介して躯体天井部に支持される複数の野縁受け(チャンネル材)と、上方に拡開した両側面部の上端内方に逆U字状溝を有し、野縁固定金具を介して野縁受けに支持される複数のチャンネル状の野縁と、野縁にビス止めされる天井パネルとから構成される。
従来の予め耐震性が求められる天井下地に用いられる野縁固定金具5aは、図5に示すように、指圧変形不能な板厚が約1.6mmの厚板材でプレス成型され、野縁受け4に取り付けられる逆L字状の野縁受け取付け部51と、その垂下部から野縁外方に向けてL字状に折曲された両端部を、野縁7の逆U字状溝71内に挿入されるよう立上り折曲させて凹状に形成された野縁支持受け部52とにより一体形成され、逆U字状溝71内に挿入した野縁支持受け部52の両側上端面で野縁を支持受けするように構成されたものを組として、野縁受け4に挟み込ませてネジ止め等により固定して取り付けられており、野縁支持受け部52も2カ所で野縁を支持受けするため、所定のジョイント強度や耐震強度が得られる。(特許文献1、図6参照)
しかしながら、この様な厚板材で形成された野縁固定金具5aであっても、野縁支持受け部52の両側上端部を逆U字状溝71内に挿入して、野縁7を吊持ち状に載置して支持受けする構造となっているため、野縁7は、野縁受け4の側面と野縁支持受け部52との間で野縁7の逆U字状溝71の両側上端部をしっかりと挟持されているものの、野縁固定金具5aにビスなどによって固定されていないため、地震等の揺れを受けると、野縁支持受け部52が上下方向に振動し、野縁7の逆U字状溝71に上動圧接するような集中負荷が加わって変形を生じたり、逆U字状溝71から離間するような下側方向への振動(傾動)によって、野縁7と野縁受け4との間にガタツキが生じ、野縁固定金具5aなどが位置ズレしてしまい、その様な状態で更なる振動を受けると、ガタツキや位置ズレが増大されて、天井下地全体が歪んだり、天井パネルの脱落につながる惧れがある。そこで、野縁固定金具5aと野縁7をビス固定できるような新たな野縁固定金具が望まれるのであるが、既設天井の耐震補強においては、野縁固定金具を交換するという大規模な工事が必要になるため、適用が困難である。
実登3019988号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、天井下地における野縁受けに固定された指圧変形不能な板厚材にて形成された野縁固定金具を介して、野縁を、その逆U字状溝内に挿入される野縁支持受け部によって支持受けするものでありながら、地震等の揺れを受けて、野縁支持受け部が上下方向に振動を受けた際に、野縁支持受け部の野縁の逆U字状溝に対する振動負荷を受け止めるだけでなく、下側方向(野縁の逆U字状溝から離間する方向)への振動を規制し、野縁と野縁受けとの間のガタツキや野縁固定金具などの位置ズレを防止することのできる野縁固定金具の耐震補強部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の野縁固定金具の耐震補強部材は、吊り部材を介して躯体天井部に支持される複数の野縁受けと、上方に拡開した両側面部の上端内方に逆U字状溝を有する複数のチャンネル状野縁とを、野縁受けに取り付けられる野縁受け取付け部と、その垂下部から野縁外方に向けて折曲された両端部を立上り折曲させて、前記逆U字状溝内に挿入して野縁を支持受けする野縁支持受け部とを有する野縁固定金具を介して支持する天井下地において、前記野縁支持受け部により野縁の支持受け構造を補強する野縁固定金具の耐震補強部材であって、該耐震補強部材は、前記野縁の拡開側から前記野縁支持受け部を被嵌して、野縁に固定される野縁被嵌部と、前記野縁の両側面部間に介在され、前記野縁被嵌部から内方に折曲されて、前記野縁支持受け部の下面域を覆ってその振動を規制する傾動規制部とを一体的に備え、前記野縁被嵌部を前記野縁に被嵌し、前記野縁被嵌部を前記野縁受け取付け部にスライド当接させて、前記野縁被嵌部の両端部を、野縁支持受け部の下面域となる野縁の両側面部にビス固定することを特徴とするものである。
本発明は、上記のように構成したことにより、野縁受けに固定された指圧変形不能な板厚材にて形成された野縁固定金具を介して、野縁をその逆U字状溝内に挿入される野縁支持受け部によって支持受けするものでありながら、野縁支持受け部は、野縁被嵌部の上面片を野縁受け取付け部に当接させ、傾動規制部によってしっかりと覆い隠した状態で取り付けすることができるので、地震等の揺れを受けて、野縁支持受け部が上下方向に振動を受けた際に、野縁支持受け部の立上り上端部が野縁の逆U字状溝に集中して上動圧接するような振動負荷を、野縁被嵌部で受け止めて分散することができ、逆U字状溝の変形や野縁の拡開を防止することができるだけでなく、野縁の逆U字状溝から離間するような下側方向への振動を、傾動規制部によって野縁支持受け部の平面部を受け止めて規制し、野縁と野縁受けとの間のガタツキの発生や野縁固定金具などの位置ズレを防止することができ、野縁固定金具に対する耐震強度を向上させる補強作業が容易に行えると共に、野縁支持受け部の両側上端が逆U字状溝へ密着した良好な状態を恒久的に保持することができ、天井下地全体の耐震性を向上させて構造的品質特性の維持に寄与することができる。しかも、野縁被嵌部の両端部を、野縁支持受け部の下面域となる野縁の両側面部でビス固定するので、固定ビス自体を傾動規制部と共に、野縁の逆U字状溝部分における野縁支持受け部の下動規制に寄与し得て、更なるガタツキや位置ズレの発生を防止することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する野縁固定金具の耐震補強部材を図面に基づいて詳細に説明する。
図1の(A)は、本発明の実施形態に係る天井部の要部断面図、(B)は、A矢視図である。この図に示すように、天井部1は、吊り部材2を介して躯体天井部3に支持される複数の野縁受け4と、野縁受け4の端部を支持する野縁受け固定金具41と、野縁固定金具5(従来の野縁固定金具5a)を介して野縁受け4に支持される複数の野縁7と、野縁7にビス止めされる天井パネル8とを備える。なお、野縁固定金具5は、表面側と裏面(開口)側とに交互に対向配設されている。
吊り部材2は、例えば、躯体天井部3から垂下する吊りボルト9と、吊りボルト9の下端部に上下位置調整可能に連結される野縁受けハンガー10とから構成される。すなわち、野縁受け4は、野縁受けハンガー10によって支持されると共に、吊りボルト9に対する野縁受けハンガー10の位置変更によって、上下位置が調整される。
野縁受け4は、側方に拡開したチャンネルからなり、天井部1に所定の間隔を存して並列状に割り付けされる。このとき、野縁受け4は、躯体壁部11に当接しない短めの長さに予め加工され、その両端部が野縁受け固定金具41を介して躯体壁部11に固定される。
野縁7は、上方に拡開した両側部の上端を内方に折曲片71aを折曲させて逆U字状溝71を形成したチャンネルからなり、野縁受け4と直交するように、天井部1に所定の間隔を存して並列状に割り付けされる。野縁7としては、幅寸法が異なるダブル野縁やシングル野縁があり、それぞれに適合した形状の野縁固定金具5を介して野縁受け4で支持される。そして、天井部1に割り付けられた野縁7間に天井パネル8を渡し、これをビス止めすることにより、天井部1が構成される。
次に、本発明の実施態様に係る野縁固定金具の耐震補強部材について、図2〜図5を参照して説明する。図2の(A)は、耐震補強部材の正面図、(B)は、耐震補強部材の底面図、(C)は、耐震補強部材の側面図、(D)は、耐震補強部材の断面図、図3は、耐震補強部材の野縁固定金具への使用例を示す側断面図、図4は、同じく耐震補強部材の野縁固定金具への使用例を示す正面図、図5は、同じく耐震補強部材の従来の野縁固定金具への使用例を示す一部破断側図である。なお、図5に示す野縁固定金具5aは、特許文献1に例示された一対の野縁固定金具5aを用いて挟み込み固定した公知の両側支持タイプのものであり、図3、図4に示す野縁固定金具5は、本願出願人が特願2010−250702号で提示した片側支持タイプのものである。
これらの図に示すように、野縁固定金具5は、板厚が1.6mmの厚板材を用い、野縁受け4に取り付けられる垂直面と上方に傾斜する側面視く字状(逆L字状)に折曲された野縁受け取付け部51と、その垂下部51aの下端側を折曲させて、その両端側に、上方に折曲された逆U字状溝71内に挿入されて野縁7を支持受けする野縁支持受け部52と、野縁受け取付け部51の上部に、野縁受け4の幅内の中間位置から上方に立ち上がり、立上り幅を2分する位置に折曲部53aで折曲変姿可能に形成された立上り片53と、該立上り片53から裏面側の野縁受けに達するL字状の野縁受け挟持片54を備えて、一体形成されている。また、垂下部51aには、野縁受け4にドリルビス固定するためのビス孔が穿設されている。
立上り片53は、折曲部53aを介して平面状(面一状)に形成して出荷するようにしても良いが、本実施例では、折曲部53aで予め略90゜折曲させて、野縁固定金具5全体として側面視逆L字状に形成すると共に、折曲部53aは、両側に幅狭の連結片531を残して打ち抜き形成されており、野縁受け4への取付けに際し、この折曲部53aだけを手で折曲操作し安くなっている。また、立上り片53には、折曲部53aを線分して、折曲された立上り片53同士が対面する中央の対称位置にビス固定できるようビス孔が穿設されている。
野縁支持受け部52は、野縁受け4の立上り幅よりもやや広幅にL字状に折曲されており、野縁の逆U字状溝71内に挿入される両端部をそれぞれの外方に傾斜せしめて逆ハ字状に形成されており、逆U字状溝71内に挿入して野縁7を支持受けした際に、その上端となる板厚内側角部を線当接させて、野縁7の自重や天井パネル8の自重で長手方向への滑り止めが成されるべく構成されている。
また、野縁支持受け部52が設けられた垂下部51aの両端側をハ字状に傾斜する傾斜辺51bに形成し、逆U字状溝71を形成する野縁7の両折曲片71aの先端を、傾斜辺51bに沿って自重案内させて当接支持可能に構成される。この傾斜辺51bは、直線状や湾曲状(ノ字状)に形成されるが、垂下部51aの下端を折曲させて野縁支持受け部52が形成された側(正面側)が背面側よりも小さい円弧をもって刃状に形成されており、折曲片71aの先端を天井パネル8を含む自重により、しっかりと噛み込み係合して挟持されるようになっている。
つまり、野縁7の幅寸法や折曲片71aの折曲寸法は、厳密に規定されるものではなく、所定の範囲で融通し得るため、野縁7の両折曲片71aは、その先端を、傾斜辺51bと外方に傾斜する野縁支持受け部52とにより形成される略V字状の折曲片挿入溝55で支持することにより、野縁7の幅方向へのガタツキを規制して、建付け誤差および振動を吸収することができる。
6は本発明の実施態様に係る野縁固定金具5の耐震補強部材であって、該耐震補強部材6は、板厚が約1.6mmの厚板材でプレス成型され、野縁7の拡開側から野縁支持受け部52を被嵌して、野縁7に固定される野縁被嵌部61と、野縁7の両側面部(逆U字状溝71)間に介在され、野縁被嵌部61から内方に折曲されて、野縁支持受け部52の下面域を覆ってその振動を規制する傾動規制部62とを一体的に備えて構成される。
野縁被嵌部61は、上面片611とその両端に折曲された固定片612とにより下向きコ字状に形成され、固定片612は野縁支持受け部52の下面域となる野縁7の両側面部にビス孔613が穿設されている。
また、傾動規制部62は、上面片611から折曲する垂下片621と、該垂下片621から折曲されて野縁支持受け部52の平面部下面域に対面して覆う下面片622とにより側面視略L字状に形成されている。
なお、本実施例におけるビス孔613の穿設位置は、ドリルビスなどのビス614を螺入した際に、そのネジ山が下面片622の対向面と略同一となるように配設されている。
この耐震補強部材6を取り付けするには、先ず、野縁被嵌部61を野縁7に逆U字状溝71を跨がせて、傾動規制部62が設けられていない側を野縁固定金具5に向けて被嵌し、野縁被嵌部61を野縁受け取付け部51にスライド当接させてセットする。次いで、野縁被嵌部61の両端部(両固定片612)を、野縁支持受け部52の下面域となる野縁7の両側面部に穿設されたビス孔613よりビス614で固定するだけで、容易に取り付けすることができる。
耐震補強部材6は、2個を組として対向配置させて設けるようにする。天井下地に従来の野縁固定金具5aが用いられている場合には、図5に示すように、両方の野縁支持受け部52にそれぞれ装着してもよく、図1(B)に示すように何れか一方の野縁支持受け部52に装着する場合には、隣り合う野縁固定金具5aへの取り付けを他方の野縁支持受け部52に互いに向かい合うよう装着して対向配置する。天井下地に図3に示す野縁固定金具5が用いられる場合には、野縁固定金具5は、野縁支持受け部52の向きを変えて背反して交互に配設されるので、耐震補強部材6を組として、所定カ所に適用すれば片側支持タイプの野縁固定金具5であっても十分な補強が行え、従来の両側支持タイプのものに比し安価に提供することができる。この様に配設すると、特に野縁7が長手方向に振動した際に、野縁支持受け部52の上下方向への振動を分担して、野縁7の位置ヅレを回避することができる。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、いま、既設や新設施工が行われた天井部1の下地に対して、野縁固定金具5の耐震補強部材6を取り付けるのであるが、本発明にかかる耐震補強部材6は、野縁7に固定される野縁被嵌部61と、野縁7の両側面部(逆U字状溝71)間に介在され、野縁被嵌部61から内方に折曲されて、野縁支持受け部52の下面域を覆ってその振動を規制する傾動規制部62とを一体的に備え、野縁被嵌部61を野縁7に被嵌載置し、野縁被嵌部61を野縁受け取付け部51にスライド当接させて、野縁被嵌部61の両端部(両固定片612)を、野縁支持受け部52の下面域となる野縁7の両側面部にビス614固定するよう構成されている。
この様に構成すると、野縁受け4に固定された指圧変形不能な板厚材にて形成された野縁固定金具5(5a)を介して、野縁7をその逆U字状溝71内に挿入される野縁支持受け部52によって支持受けするものでありながら、野縁支持受け部52は、野縁被嵌部61の上面片611を野縁受け取付け部51に当接させ、傾動規制部62によってしっかりと覆い隠した状態で取り付けすることができるので、地震等の揺れを受けて、野縁7が長手方向や野縁受け4方向に振動し野縁支持受け部52が上下方向に傾動するような振動を受けた際に、野縁支持受け部52の立上り上端部が野縁7の逆U字状溝71に集中して傾動(上動)圧接するような振動負荷を、野縁被嵌部61で受け止めて分散することができ、逆U字状溝71の変形や野縁7の拡開を防止することができるだけでなく、野縁7の逆U字状溝71から傾動離間するような下側方向への振動を、当接する上面片611によって野縁受け取付け部51の平面部を受け止め、かつ、傾動規制部62によって野縁支持受け部52を受け止めて規制し、野縁7と野縁受け4との間のガタツキの発生や野縁固定金具5(5a)などの位置ズレを防止することができ、野縁固定金具5(5a)に対する耐震強度を向上させる補強を作業効率良く容易に行うことができる。
その結果、野縁支持受け部52の両側上端が逆U字状溝71へ密着した良好な状態を恒久的に保持することができ、天井部1の下地全体の耐震性を向上させて構造的品質特性の維持に寄与することができ、しかも、野縁被嵌部61の両端部を、野縁支持受け部52の下面域となる野縁7の両側面部でビス614で固定するので、固定ビス614自体を傾動規制部62と共に、野縁7の逆U字状溝71部分における野縁支持受け部52の下動規制に寄与し得て、更なるガタツキや位置ズレの発生を防止することが可能となる。
また、野縁被嵌部61は、上面片611とその両端に折曲された固定片612とにより下向きコ字状に形成され、傾動規制部62は、上面片611から折曲する垂下片621と、該垂下片621から折曲されて野縁支持受け部52の下面域に対面する下面片622とにより側面視略L字状に形成されているので、傾動規制部62が設けられていない側を野縁固定金具5に向けて、野縁被嵌部61を野縁7の拡開側から逆U字状溝71を跨いで載置するだけで被嵌することができ、耐震補強部材6をそのままスライドさせて上面片611を野縁受け取付け部51に当接するだけで簡単に配置セット作業が行え、両側固定片612を、野縁支持受け部52の下面域となる野縁7の両側面部にビス614で固定するだけで、容易に取り付けすることができる。
また、耐震補強部材6は、野縁7の長手方向に所定間隔を存して複数配設された野縁固定金具5(5a)の任意カ所に、対向配置を組として取り付けられているので、天井部1に配設された野縁固定金具5(5a)の全てに設ける必要が無く、例えば、一の野縁7に設けられた複数の野縁固定金具5(5a)に対して1つ置きに配設した場合に、隣設する野縁7へは一の野縁7に配設していないカ所の野縁固定金具5(5a)に設けるなど、天井部1全体としてそれぞれの野縁7に対する耐震補強部材6の分配態様を考慮して配設すればよいので、耐震補強部材6の増設を容易に行うことができ、耐震施工における取付け作業が簡略化され、作業性及び施工期間の短縮などの作業効率を向上させることができる。
(A)は、本発明の実施形態に係る天井部の要部断面図、(B)は、A矢視図である。 本発明の実施形態に係る野縁固定金具の耐震補強部材であって、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は側面図、(D)は断面図である。 耐震補強部材の野縁固定金具への使用例を示す側断面図。 同じく耐震補強部材の野縁固定金具への使用例を示す正面図である。 同じく耐震補強部材の従来の野縁固定金具への使用例を示す一部破断側図である。
1 天井部
2 吊り部材
3 躯体天井部
4 野縁受け
41 野縁受け固定金具
5 野縁固定金具
5a 野縁固定金具
51 野縁受け取付け部
51a 垂下部
51b 傾斜辺
52 野縁支持受け部
53 立上り片
531 連結片
53a 折曲部
54 挟持片
55 折曲片挿入溝
6 耐震補強部材
61 野縁被嵌部
611 上面片
612 固定片
613 ビス孔
614 ビス
62 傾動規制部
621 垂下片
622 下面片
71 逆U字状溝
71a 折曲片
7 野縁
8 天井パネル
9 ボルト
10 ハンガー
11 躯体壁部

Claims (3)

  1. 吊り部材を介して躯体天井部に支持される複数の野縁受けと、上方に拡開した両側面部の上端内方に逆U字状溝を有する複数のチャンネル状野縁とを、野縁受けに取り付けられる野縁受け取付け部と、その垂下部から野縁外方に向けて折曲された両端部を立上り折曲させて、前記逆U字状溝内に挿入して野縁を支持受けする野縁支持受け部とを有する野縁固定金具を介して支持する天井下地において、
    前記野縁支持受け部により野縁の支持受け構造を補強する野縁固定金具の耐震補強部材であって、
    該耐震補強部材は、
    前記野縁の拡開側から前記野縁支持受け部を被嵌して、野縁に固定される野縁被嵌部と、
    前記野縁の両側面部間に介在され、前記野縁被嵌部から内方に折曲されて、前記野縁支持受け部の下面域を覆ってその振動を規制する傾動規制部とを一体的に備え、
    前記野縁被嵌部を前記野縁に被嵌し、前記野縁被嵌部を前記野縁受け取付け部にスライド当接させて、前記野縁被嵌部の両端部を、野縁支持受け部の下面域となる野縁の両側面部にビス固定することを特徴とする野縁固定金具の耐震補強部材。
  2. 前記野縁被嵌部は、上面片とその両端に折曲された固定片とにより下向きコ字状に形成され、前記傾動規制部は、前記上面片から折曲する垂下片と、該垂下片から折曲されて前記野縁支持受け部の下面域に対面する下面片とにより側面視略L字状に形成されていることを特徴とする野縁固定金具の耐震補強部材。
  3. 前記耐震補強部材は、野縁の長手方向に所定間隔を存して複数配設された野縁固定金具の任意カ所に、対向配置を組として取り付けられていることを特徴とする野縁固定金具の耐震補強部材。
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