JP5489109B1 - 野縁取付金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の減少を図り、ワンタッチで仮固定することができ、地震等の振動負荷をしっかりと受け止める天井下地構造を提供する。
【解決手段】野縁取付金具5を、野縁受け取付け部51の一方の垂下部51aに、逆U字状溝71内に挿入して野縁7を支持受けする野縁支持受け部52と、他方の垂下部51aに、野縁7の開口側から被嵌係合して固定される野縁被嵌部53とで構成し、両者の野縁受け取付け部同士51を、野縁受け4の上面側で折曲可能に一体化する。
【選択図】図5

Description

本発明は、主に耐震性が求められる天井下地において、野縁受けを両側から挟持して、野縁を取り付けする野縁取付金具に関する。
一般に、在来天井は、吊り部材(吊りボルト、吊りワイヤ等)を介して躯体天井部に支持される複数のコ字状の野縁受け(チャンネル材)と、上方に開口する両側面部の上端内方に逆U字状溝を有し、野縁取付金具を介して野縁受けに取り付けされる複数のチャンネル状の野縁と、野縁にビス止めされる天井パネルとから構成される。
従来の天井下地に用いられる野縁取付金具は、指圧変形不能な板厚が約1.6mmの厚板材でプレス成型され、野縁受けに取り付けられるネジ固定用の立上り片を有する逆L字状の野縁受け取付け部と、その垂下部から野縁受けの外方に向けてL字状に折曲された両端部を、野縁の逆U字状溝内に挿入されるよう立上り折曲させて凹状に形成された野縁支持受け部とにより一体形成され、逆U字状溝内に挿入した野縁支持受け部の両側上端面で野縁を支持受けするように構成されたものを1組のセット金具として、野縁受けに両側から挟み込ませて対面する立上り片同士をネジ止め等により固定して野縁を吊持する構造となっており、野縁支持受け部も野縁受けの両側2カ所で背反させて配設し、野縁を支持受けして吊持するため所定のジョイント強度や耐震強度が得られる(特許文献1、図3、特許文献2、図6参照)。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された何れのものも、野縁支持受け部の両側上端部を逆U字状溝内に背反させて挿入し、野縁を吊持ち状に載置して支持受けする構造となっているため、野縁取付金具を一組としてそれぞれ別部材のものとして製作しなければ、野縁の上部開口側から挿入回転させて野縁支持受け部を逆U字状溝内にセットし、野縁受けの両側を挟み込むように配置させて挟み込みしなければ取り付けすることができないばかりか、2部材を組み合わせるという取付作業が強いられると共に、強度上の面から立上り片同士を対面させてビス固定する方法が広く採用されるが、その際に、倒れるなどで仮固定ができず、両者を手で押さえた状態でビス固定しなければならないため、天井下地施工の全体に要する部品点数が多くなり、作業時間を要し、作業性が煩雑となるという欠点を有していた。
また、野縁は、野縁受けの両側で、それぞれの野縁支持受け部により逆U字状溝の両側上端部をしっかりと支持受けされているものの、かかる支持受けのみの構造では、野縁取付金具にビスなどによって固定されていないため、地震等の揺れを受けると、野縁支持受け部が上下方向に振動し、野縁の逆U字状溝に上動圧接する集中負荷が加わって変形を生じたり、逆U字状溝から離間する下側方向への振動(傾動)によって、野縁と野縁受けとの間にガタツキが生じ、両者間に位置ズレが生じてしまい、その様な状態で更なる振動を受けると、共振作用により揺れが増幅されてガタツキや位置ズレが増大し、天井下地全体が歪んだり、天井パネルの脱落につながる惧れがあり、この様な野縁支持受け部により野縁を支持受けするだけの吊持ち構造では、所望の耐震性能を得ることができないという問題がある。
実公昭61−035619号公報 実登3019988号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、天井下地における野縁受けに、その両側2カ所から野縁受け取付け部を挟み込んで野縁を吊持するものでありながら、野縁受け取付け部の一方の垂下部側では、野縁支持受け部により野縁を内側から支持受ける機能と、他方の垂下部側に設けられた野縁被嵌部によって、野縁の上側開口を被嵌して野縁を外側から固定できる機能とが組として一体化させ、一部材のみによって取付作業を行うことができるようにして、天井下地施工の全体に要する部品点数を削減すると共に、野縁支持受け部を逆U字状溝内に挿入した状態から、野縁被嵌部側を折曲させて野縁に被嵌係合するだけで、ワンタッチで野縁取付金具を野縁が野縁受けに吊持された状態に仮固定することができ、天井下地施工における作業時間の短縮と、作業効率の向上を図ることができ、しかも、地震等の揺れを受けて、野縁支持受け部が上下方向に振動を受けた際に、野縁にビス固定された野縁被嵌部が、振動負荷を受け止めて、野縁と離間する下側方向への振動を規制し、野縁と野縁受けとの間のガタツキや野縁取付金具などの位置ズレを防止することのできる野縁取付金具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の野縁取付金具は、吊り部材を介して躯体天井部に支持される複数のチャンネル状野縁受けと、上方に開口する両側面部の上端が内方に折曲された逆U字状溝を有する複数のチャンネル状野縁とを、野縁取付金具を介して取り付けする天井下地において、前記野縁取付金具は、野縁受けに両側から挟み込むよう配置されて取り付けられる夫々の野縁受け取付け部と、該野縁受け取付け部の一方の垂下部に、前記逆U字状溝内に挿入して野縁を支持受けするよう上方に折曲形成された野縁支持受け部と、他方の垂下部に、前記野縁の開口側から被嵌係合して野縁の両側面部に固定される固定片を有した野縁被嵌部とを備えて構成され、前記野縁受け取付け部同士を、前記野縁受けの上面側で折曲可能に連結せしめて一体化すると共に、前記野縁被嵌部を、前記逆U字状溝内に前記野縁支持受け部を挿入した状態から、当該野縁支持受け部と対向配置するよう野縁被嵌部側を折曲せしめ、前記固定片を野縁に被嵌させてビス固定することで、前記野縁を、一方側で前記野縁支持受け部により内側から支持受けし、他方側で前記野縁被嵌部により外側から被嵌固定するよう構成したことを特徴とするものである。
本発明は、上記のように構成したことにより、天井下地における野縁受けに、その両側2カ所から野縁受け取付け部を挟み込んで野縁を吊持するものでありながら、野縁受け取付け部の一方の垂下部側では、野縁支持受け部により野縁を内側から支持受けする機能と、他方の垂下部側では、野縁被嵌部によって、野縁の上側開口に被嵌して野縁を外側から固定できる機能とが一体化され、これを組として兼ね備えるので、取付作業に際し一部材のみを取り扱えば良く、天井下地施工の全体に要する部品点数を減少できると共に、野縁支持受け部を逆U字状溝内に挿入した状態から、野縁被嵌部側を折曲させて野縁に被嵌係合するだけで、ワンタッチで野縁支持受け部と対向配置させた組み合わせセットが行え、野縁が野縁受けに吊持された遊装状態で野縁取付金具を仮固定することができ、この仮固定状態で、野縁のレベル出し等の位置決め調整や、野縁取付金具を、野縁受け上側で対面された立上り片同士を狭着するビス固定作業が容易に行えるばかりか、野縁と野縁被嵌部とがビス固定されて位置ズレやガタツキ無く強固に一体化取着することができ、天井下地施工における取付作業が容易に行え、作業時間の短縮と、作業効率の向上を図ることができる。
しかも、地震等の揺れを受けて、野縁支持受け部が上下方向に振動を受けた際に、野縁支持受け部の下面域となる野縁の両側面部でビス固定される固定片によって、この固定ビスと逆U字状溝内で支持受けする受け片の上端面とが対角配置されて、受け片の振動による下動規制力を高められ、振動負荷をしっかりと受け止めて、野縁と離間する下側方向への振動や傾動が規制され、野縁の開口側や逆U字状溝の変形を防止することができるだけでなく、野縁支持受け部の下動規制に寄与し得て、野縁と野縁受けとの間のガタツキや野縁取付金具などの位置ズレを防止することができ、天井下地全体の耐震強度を向上させて、良好な吊持状態を恒久的に保持することができる。
本発明の実施形態に係る天井部を示し、(A)はその要部断面図、(B)はA矢視図である。 本発明の実施形態に係る野縁取付金具であって、(A)は正面図、(B)は側面図である。 本発明の実施形態に係る野縁取付金具を示す斜視図である。 野縁取付金具の天井下地への取付け状態を示し、(A)は野縁支持受け部側の正面図、(B)は野縁被嵌部側の正面図である。 野縁取付金具の天井下地への取付け状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する野縁取付金具の耐震補強部材を図面に基づいて詳細に説明する。
図1の(A)は、本発明の実施形態に係る天井部の要部断面図、(B)は、A矢視図である。この図に示すように、天井部1は、吊り部材2を介して躯体天井部3に支持される複数の野縁受け4と、野縁受け4の端部を支持する野縁受け固定金具41と、野縁取付金具5を介して野縁受け4に支持される複数の野縁7と、野縁7にビス止めされる天井パネル8とを備える。
吊り部材2は、例えば、躯体天井部3から垂下する吊りボルト9と、吊りボルト9の下端部に上下位置調整可能に連結される野縁受けハンガー10とから構成される。すなわち、野縁受け4は、野縁受けハンガー10によって支持されると共に、吊りボルト9に対する野縁受けハンガー10の位置変更によって、上下位置が調整される。
野縁受け4は、側方に開口したチャンネルからなり、天井部1に所定の間隔を存して並列状に割り付けされる。このとき、野縁受け4は、躯体壁部11に当接しない短めの長さに予め加工され、その両端部が野縁受け固定金具41を介して躯体壁部11に固定される。
野縁7は、上方に開口した両側部の上端を内方に折曲させて逆U字状溝71を形成したチャンネルからなり、野縁受け4と直交するように、天井部1に所定の間隔を存して並列状に割り付けされる。野縁7としては、幅寸法が異なるダブル野縁やシングル野縁があり、それぞれに適合した形状の野縁取付金具5を介して野縁受け4で支持される。そして、天井部1に割り付けられた野縁7間に天井パネル8を渡し、これをビス止めすることにより、天井部1が構成される。
次に、本発明の実施態様に係る野縁取付金具について、図2〜図5を参照して説明する。図2の(A)は、野縁取付金具の正面図、図2の(B)は野縁取付金具側面図、図3は、野縁取付金具の斜視図、図4は、野縁取付金具の天井下地への取付け状態を示し、(A)は野縁支持受け部側の正面図、(B)は野縁被嵌部側の正面図、図5は、野縁取付金具の天井下地への取付け状態を説明する側面図である。
これらの図に示すように、野縁取付金具5は、板厚が1.6mmの厚板材を用い、野縁受け4に対して、その両側から挟み込むよう配置されて取り付けられる一対の野縁受け取付け部51、51と、一方の野縁受け取付け部51側の垂下部51aの下端側を折曲させて、その両端側に、上方に折曲された逆U字状溝71内に挿入されて野縁7を内部側から支持受けする野縁支持受け部52と、他方の野縁受け取付け部51側の垂下部51aの下端側を折曲させて、野縁7の開口側に被嵌係合して固定される野縁被嵌部53とを備えて一体的に構成される。
それぞれの野縁受け取付け部51は、垂直面と上方に傾斜する側面視く字状(逆L字状)に折曲され、野縁受け4に垂下部51aを面当てした際、野縁受け4の上部側に、その幅内を2分する中間位置から上方に立ち上がり折曲された立上り片51b、51bと、この立上り片51b、51b同士を折曲変姿可能に連結する折曲部51cとを有して、全体をブレス成型により平板状に一体形成されている。
折曲部51cは、両側に幅狭の連結片51d、51dを残して台形状に打ち抜き形成されており、野縁受け4への取付けに際し、この折曲部51cだけを手で折曲操作し安くなっている。また、立上り片51bには、折曲部51cを線分して、折曲された立上り片51b、51b同士が対面する中央の対応位置に、タッピングビスで固定できるようビス孔511が穿設されると共に、それぞれの垂下部51a、51aには、野縁受け4にドリルビスで固定するためのビス孔512が穿設されている。なお、野縁取付金具5を、折曲部51cで予め側面視逆L字状に折曲させて出荷するようにしても良い。
野縁支持受け部52は、垂下部51aが野縁7内に挿入されるよう、野縁受け4の立上り幅よりもやや広幅に延出形成され、この垂下部51aの下端から外向きL字状に折曲させた下面片521と、この下面片521の両端部から上方に折曲され、逆U字状溝71内に挿入して野縁7を支持受けする受け片522、522とを有して形成されている。受け片522の上端角部は円弧状に面取りされ、受け片522、522間は、野縁7内に遊挿状にセットできるよう、その両側内面よりも幅狭に設定されており、野縁支持受け部52を、野縁7の上側開口のどの位置からでも挿入回転して、逆U字状溝71内に遊挿できるようになっている。
野縁被嵌部53は、垂下部51aが野縁受け4の立上り幅(縦幅)と略同幅に形成され、この垂下部51aの下端から野縁受け4と接触しない離間した位置となるように外向きL字状の円弧角をもって折曲させ、野縁7の開口側両上端面部(逆U字状溝71の上面)に面当てされる上面片531と、上面片531の両端部から下方に折曲され、野縁7の両側面部に固定される固定片532、532とにより下向きコ字状に形成される。この野縁被嵌部53は、野縁支持受け部52の受け片522を逆U字状溝71内に挿入セットし、その垂下部51aを野縁受け4に面当てさせた状態から、野縁支持受け部52側の垂下部51aを手で押圧すると、受け片522と野縁支持受け部52側の野縁受け取付け部51が支点となって、折曲部51c介して下方に容易に折曲され、立上り片51b同士が対面当接するまで折曲すると野縁7の開口側に被嵌係合されるように構成される。
また、それぞれの固定片532には、野縁7の両側面部にビス固定するためのビス孔533が穿設されている。このビス孔533の穿設位置は、ドリルビスなどのビス6を螺入した際に、そのネジ山がその中心が野縁支持受け部52の下面片521よりも僅かに下方となるように設けられており、逆U字状溝71内で支持受けする受け片522の上端面と固定ビス6とを対角配置させて、受け片522の振動による下動規制力を高めている。
この様に構成すると、地震等による振動負荷に対して、野縁支持受け部52の受け片522上端の板厚幅となる線状の接触面域をもって、逆U字状溝71内で野縁7を支持受けするので、その揺動負荷が集中してしまうのに比し、上面片531が、逆U字状溝71の外側上面幅に対して面状に面当て被嵌され、その被嵌接触面域を広幅な帯状面域をもって対面係合できると共に、固定片532が野縁7の両側面部にビス固定されているので、この野縁被嵌部53によって、逆U字状溝71の部分のみで集中負荷を負担することが回避されて、その揺動負荷をより分散することかできる。さらに、垂下部51aと上面片531との折曲角部を補強リブで補強すれば、さらなる耐震強度向上に寄与させることも可能となる。
次に、本発明の実施態様に係る野縁取付金具5の取付手順について説明する。先ず、野縁受け4の開口側近傍位置で、野縁支持受け部52を野縁7の長手方向に向けて野縁7の上側開口から内部に挿入して回転させ、受け片522を逆U字状溝71内に遊挿した状態でセットし、垂下部51aを野縁受け4の開口側に面当てさせる。この当接状態から、野縁被嵌部53側の垂下部51aを指で押圧すると、折曲部51cを介して下方に折曲され、固定片532、532が野縁7の開口側両側面に跨って係合し、さらに、垂下部51aを、立上り片51b、51b同士が対面当接するまで押圧折曲すると、垂下部51aが野縁受け4の立上り面に面当て重合され、上面片531が野縁7の開口側両上端面部(逆U字状溝71の上面)に面接すると共に、固定片532、532が野縁7の開口側両側面に配置され、野縁被嵌部53が野縁7の開口側に被嵌係合された状態でセットされる。このセット状態で手を離しても、野縁7は、野縁支持受け部52を介して野縁受け4に仮組付けで吊持された仮固定状態となり落下することはなく、そのままレベル出し等の位置決め調整を行なう。つまり、従来の2部材を別々に組み合わせたのもののように、野縁受け取付け部51の立上り片51b同士を仮ビス止した後に行う必要がなく、仮組付け作業が容易かつ短時間で行える。
次いで、対面する立上り片51b、51b同士をビス孔511を介してタッピングビスでビス固定し、野縁被嵌部53側の垂下部51aを、穿設されたビス孔512よりドリルビスで野縁受け4の立上り面にビス固定する。その後、野縁被嵌部53の両固定片532、532を、それぞれ穿設されたビス孔533よりドリルビス6で野縁7の両側面部にビス固定すれば、一個所の取り付け作業が完了する。
この様に、立上り片51b、野縁被嵌部53側の垂下部51a、固定片532をそれぞれビス固定すると、野縁取付金具5の野縁被嵌部53側が、野縁受け4と野縁7に対して三位一体となった状態で強固に一体化がなされ、これら三者の相乗固定作用により、組付け剛性の強度が高まり、振動によるズレや変形に対する耐震強度の更なる向上を図ることができる。
なお、本実施例では、野縁受け4の開口側に野縁支持受け部52をセットし、野縁受け4の立上り面側で野縁被嵌部53をセットして、その垂下部51aをビス固定するようにしたが、図1(B)に示すように、野縁支持受け部52を野縁受け4の立上り面側にセットし、その垂下部51aをビス固定するように交互に配設することが好適である。つまり、天井下地に野縁取付金具5を用いる場合に、野縁取付金具5は、野縁支持受け部52と野縁被嵌部53の向きを変えて交互に隣設配置させることで、特に、野縁7が長手方向に揺動した際に、野縁支持受け部52の上下方向への離間揺動を分担して、野縁7の位置ヅレを回避することができる。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、いま、天井部1の下地に施工において、野縁7を野縁取付金具5を介して野縁受け4に取り付けるのであるが、本発明にかかる野縁取付金具5は、野縁受け4に両側から挟み込むよう配置されて取り付けられる野縁受け取付け部51、51と、該野縁受け取付け部51の一方の垂下部51aに、逆U字状溝71内に挿入して野縁7を支持受けするよう上方に折曲形成された野縁支持受け部52と、他方の垂下部51aに、野縁7の開口側から被嵌係合して野縁7の両側面部に固定される固定片532を有した野縁被嵌部53とを備えて構成され、野縁受け取付け部51、51同士を、野縁受け4の上面側で折曲可能に連結せしめて一体化すると共に、この野縁被嵌部53を、逆U字状溝71内に前記野縁支持受け部52を挿入した状態から当該野縁支持受け部52と対向配置するよう折曲せしめ、固定片532を野縁7に被嵌させてビス固定することで、野縁7を、一方側で野縁支持受け部52により内側から支持受けし、他方側で野縁被嵌部53により外側から被嵌固定するよう構成されている。
この様に構成すると、天井下地における野縁受け4に、その両側2カ所から野縁受け取付け部51、51を挟み込んで野縁7を吊持するものでありながら、野縁受け取付け部51の一方の垂下部51a側では、野縁支持受け部52により野縁7を内側から支持受けする機能と、他方の垂下部51a側では、野縁被嵌部53によって、野縁7の上側開口に被嵌係合して野縁7を外側から固定できる機能とが一体化され、これを組として兼ね備えるので、取付作業に際し一部材のみを取り扱えば良く、天井下地施工の全体に要する部品点数を減少できると共に、野縁支持受け部52は、野縁受け4の近傍となる任意の位置で、野縁7の上側開口から野縁7の長手方向に向けて挿入回転させて逆U字状溝71内に挿入セットでき、このセット状態から、野縁被嵌部53側を折曲させて野縁7に被嵌係合するだけで、ワンタッチで野縁支持受け部52と対向配置させた仮組付けセットが行え、野縁7が野縁受け4に吊持された遊装状態で野縁取付金具5を仮固定することができる。この仮固定状態で、野縁7のレベル出し等の位置決め調整や、野縁取付金具5を、野縁受け4の上側で対面された立上り片51b同士を狭着するビス固定作業が容易に行えるばかりか、野縁7と野縁被嵌部53とがビス6で固定されて位置ズレやガタツキ無く強固に一体化取着することができ、天井下地施工における取付作業が容易に行え、作業工数が簡略化され、作業時間の短縮と、作業効率の向上を図ることができる。
しかも、地震等の揺れを受けて、野縁支持受け部52が上下方向に振動を受けた際に、野縁支持受け部52の下面域(下面片521よりも僅かに下方部位)となる野縁7の両側面部で、強固にビス固定された野縁被嵌部53の固定片532とによって、この固定ビス6と逆U字状溝71内で支持受けする受け片522の上端面とが対角配置されて、受け片522の振動による下動規制力を高められ、野縁支持受け部52の受け片522上端部が野縁7の逆U字状溝71に集中して揺動(傾動や上動)圧接するような振動負荷を、野縁被嵌部53側でしっかりと受け止めて分散することができるだけでなく、受け片522が野縁7と離間する下側方向への共振作用による揺動の増幅が規制され、野縁7の開口側や逆U字状溝71の拡開変形を防止することができ、野縁7と野縁受け4との間のガタツキや野縁取付金具5などの位置ズレを防止することができる。その結果、野縁被嵌部53が野縁受け4に密着した良好な状態を保持することができることと相まって、野縁支持受け部52の両側上端が逆U字状溝71へ密着した状態も良好に保持することができるようになり、野縁取付金具5による保持機能を強固なものとし得て、天井部1の下地全体の耐震強度を向上させて、恒久的な吊持状態が保持され、構造的品質特性の維持に寄与することができる。
また、野縁被嵌部53は、野縁受け4の立上り面側に配置させ、野縁受け取付け部51の野縁被嵌部53側の垂下部51aを、野縁受け4の立上り面に面当て重合させてビス固定することにより、ビス固定作業が折曲される野縁被嵌部53側で行えるので、取付姿勢を野縁支持受け部52側に入れ変える必要が無く、取付作業が行い易く、更なる作業時間の短縮を図ることができるだけでなく、ビスの螺入操作に追随して野縁被嵌部53が野縁受け4の立上り面と密着重合し、ガタツキ無く適正位置に位置決めされ、野縁被嵌部53とその野縁受け取付け部51とが野縁受け4に対して強固に一体化された状態で、野縁被嵌部53によりその両側面がビス固定された野縁7と三位一体となり、これら三者の相乗固定作用により、組付け剛性の強度を高めることができ、振動によるズレや変形に対する耐震強度の更なる向上を図ることができる。
しかも、野縁被嵌部53は、垂下部51aの下端から折曲されて、野縁7の開口側両上端面部に面当てされる上面片531を備え、その両端部に固定片532が折曲されて下向き(外観視)コ字状に形成されているので、この上面片531が、逆U字状溝71の外側上面幅に対して面状に面当て被嵌され、その被嵌接触面域を広幅な帯状面域をもって対面係合することができ、揺動負荷をより分散することかできる。
また、野縁支持受け部52を、野縁7の上部開口側から挿入回転させて、逆U字状溝71内にセットし、野縁受け4に当接すると共に、このセット状態から、野縁被嵌部53を、その野縁受け取付け部51を折曲して野縁7に被嵌すべく構成してあるので、野縁受け4に、その両側面から野縁受け取付け部51、51を挟み合わせて取り付けするものでありながら、野縁受け4の近傍となる野縁7の上側開口のどの位置からでも、野縁支持受け部52(受け片522)を逆U字状溝71内に遊挿させて挿入セットでき、このセット状態から野縁被嵌部53側の野縁受け取付け部51を折曲する際に、受け片522と野縁支持受け部52側の野縁受け取付け部51が支点となって、手で押圧すれば折曲部51cを介して下方に容易に折曲し得て、野縁被嵌部53を野縁7に被嵌することができ、仮固定作業が簡単に行え、作業効率を向上させることができる。
1 天井部
10 ハンガー
11 躯体壁部
2 吊り部材
3 躯体天井部
4 野縁受け
41 野縁受け固定金具
5 野縁取付金具
51 野縁受け取付け部
51a 垂下部
51b 立上り片
51c 折曲部
51d 連結片
511 ビス孔
512 ビス孔
52 野縁支持受け部
521 下面片
522 受け片
53 野縁被嵌部
531 上面片
532 固定片
533 ビス孔
6 ビス
7 野縁
71 逆U字状溝
8 天井パネル
9 ボルト

Claims (4)

  1. 吊り部材を介して躯体天井部に支持される複数のチャンネル状野縁受けと、上方に開口する両側面部の上端が内方に折曲された逆U字状溝を有する複数のチャンネル状野縁とを、野縁取付金具を介して取り付けする天井下地において、
    前記野縁取付金具は、野縁受けに両側から挟み込むよう配置されて取り付けられる夫々の野縁受け取付け部と、該野縁受け取付け部の一方の垂下部に、前記逆U字状溝内に挿入して野縁を支持受けするよう上方に折曲形成された野縁支持受け部と、他方の垂下部に、前記野縁の開口側から被嵌係合して野縁の両側面部に固定される固定片を有した野縁被嵌部とを備えて構成され、
    前記野縁受け取付け部同士を、前記野縁受けの上面側で折曲可能に連結せしめて一体化すると共に、
    前記野縁被嵌部を、前記逆U字状溝内に前記野縁支持受け部を挿入した状態から、当該野縁支持受け部と対向配置するよう野縁被嵌部側を折曲せしめ、前記固定片を野縁に被嵌させてビス固定することで、
    前記野縁を、一方側で前記野縁支持受け部により内側から支持受けし、他方側で前記野縁被嵌部により外側から被嵌固定するよう構成したことを特徴とする野縁取付金具。
  2. 前記野縁被嵌部は、前記野縁受けの立上り面側に配置させ、前記野縁受け取付け部の野縁被嵌部側の垂下部を、野縁受けの立上り面に面当て重合させてビス固定することを特徴とする請求項1に記載の野縁取付金具。
  3. 前記野縁支持受け部を、前記野縁の上部開口側から挿入回転させて、前記逆U字状溝内にセットし、前記野縁受けに当接すると共に、このセット状態から、前記野縁被嵌部を、その野縁受け取付け部を折曲して野縁に被嵌すべく構成してあることを特徴とする請求項1または2に記載の野縁取付金具。
  4. 前記野縁被嵌部は、その垂下部から折曲されて、前記野縁の開口側両上端面部に面当てされる上面片を備え、前記固定片を該上面片の両端部に折曲せしめてコ字状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の野縁取付金具。
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