JP2013041318A - エネルギー総和抑制制御装置、電力総和抑制制御装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電力総和抑制制御装置は、割当総電力の情報を受信する割当総電力入力部(10)と、総電力実測値を取得する総電力実測値入力部(11)と、総電力実測値が割当総電力より大きい場合に補正係数を小さくする第1の補正係数更新部(12)と、使用電力が最大状態に到達していると見なされる状況で総電力実測値が割当総電力より小さい場合に補正係数を大きくする第2の補正係数更新部(13)と、各制御ループの電力余裕が公平な状態に近づくように操作量出力上限値を算出する電力抑制手段(14〜20)と、操作量出力上限値に補正係数を乗じて補正する出力上限値補正部21と、制御ループ毎に設けられ、操作量を算出して操作量の上限処理を実行する制御部(22−i)を備える。
【選択図】 図3
Description
特に複数の電気ヒータを備える加熱装置では、立ち上げ時(複数の電気ヒータが設置されている領域の一斉昇温時)に同時供給される総電力を抑制するために、以下のような手法が提案されている。
特許文献2に開示された半導体ウエハの処理装置では、装置立ち上げ時に一時に大電力が消費されないように、各ヒータに対して時間的にずらしながら電力を供給するようにしていた。
特許文献4に開示された加熱装置では、装置立ち上げ時の過度の消費電流による電力障害を防止するために、まずコンベアより下方に位置するヒータに対し必要とする電力を供給し、かつコンベアより上方に位置するヒータへ供給される電力を制限して、合計消費電力を一定値以下に制御し、炉体内の温度の上昇に伴って温度を切換パラメータとして、コンベアより下方に位置するヒータへの供給電力を減少させるように制御していた。
なお、上記のように本発明では、総エネルギー実測値が割当総エネルギーより大きい場合、あるいは使用エネルギーが最大状態に到達していると見なされる状況で総エネルギー実測値が割当総エネルギーより小さい場合というのは、総エネルギー実測値が割当総エネルギーに一致すべき状況において両者が一致していない状況を意味しており、このときの両者間の誤差を「ずれ」と称するものとする。
例として加熱装置を取り上げて説明する。多くの加熱装置では、定常状態においてヒータ出力は定格の20%程度になる。ここで、定常状態とは、制御量PVが設定値SPの近傍に制御された状態であり、外乱抑制のために制御機能が利用されている状態のことを言う。定常状態においてヒータ出力が定格の20%程度になるため、例えば100Wのヒータ、200Wのヒータ、300Wのヒータの3個合計で600Wのヒータを、割当総電力が300W(全ヒータ容量の50%)の条件で利用する場合であっても、100W×20%=20W、200W×20%=40W、300W×20%=60Wの合計120Wになるというように、電力使用量は概ね割当総電力以内に入りやすい。したがって、各ヒータの出力上限を一律に50%にして制御を行なえば十分であると考えられやすい。
(a)使用電力が想定以内(全ての操作量が操作量出力上限値以内)でありながら、総電力実測値が割当総電力PWを上回っている状況。
(b)使用電力が想定上限(全ての操作量が操作量出力上限値到達)でありながら、総電力実測値が割当総電力PWを下回っている状況。
(A)上記(a)、(b)の状況は時間的に継続して発生するので、PID制御周期毎に逐次的に修正することが可能である。すなわち、1回の何らかの処理で、操作量出力上限値OHiを正確に補正できなくてもよい。
(B)また、(a)、(b)の状況の解消は、最終的に帳尻が合えば問題ないものなので、ずれの要因を正確に特定する必要はない。すなわち、例えばどの制御ループがずれの原因になっているのかとか、ヒータ温度、ヒータ劣化、非線形性などの何れがずれの原因になっているのかとかは、解明されなくてもよい。
(C)そして、ずれの要因自体は、いずれにしろ急激に発生する現象ではないので、操作量出力上限値OHiの早急な補正動作は必要ではない。すなわち、緩やかな補正動作を継続的に実行していれば、十分に対応できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図2は本発明の第1の実施の形態に係る加熱装置の構成を示すブロック図である。加熱装置は、被加熱物を加熱するための加熱処理炉1と、加熱処理炉1の内部に設置された複数の制御アクチュエータであるヒータH1〜H4と、それぞれヒータH1〜H4によって加熱される加熱処理炉1内の制御ゾーンZ1〜Z4の温度PVを測定する複数の温度センサS1〜S4と、ヒータH1〜H4に出力する操作量MV1〜MV4を算出する電力総和抑制制御装置2と、電力総和抑制制御装置2から出力された操作量MV1〜MV4に応じた電力をそれぞれヒータH1〜H4に供給する電力調整器3−1〜3−4とから構成される。この図2に示した加熱装置においては、電力総和抑制制御装置2が制御ゾーンZ1〜Z4の温度PVを制御する制御ループが、4個形成されていることになる。
制御部22−iは、設定値SPi入力部23−iと、制御量PVi入力部24−iと、PID制御演算部25−iと、出力上限処理部26−iと、操作量MVi出力部27−iとから構成される。
本実施の形態では、補正係数HS(初期値1.0)を導入し、補正係数HSを逐次更新するものとし、各制御ループLiの操作量出力上限値OHiに同じ補正係数HSを乗じる。
割当総電力入力部10は、電力を管理する電力デマンド管理システムのコンピュータである上位PC4から、ヒータの電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する(図4ステップS100)。
IF PR>PW THEN HS←0.99HS ・・・(1)
IF MVi=OHxi AND PR<PW THEN HS←1.001HS
・・・(2)
CTri=CTmi(100.0−MVi)/100.0 ・・・(3)
最大総電力算出部16は、各制御ループLiの最大出力時電力値CTmiの総和である最大総電力BXを次式により算出する(ステップS109)。
BX=ΣCTmi=CTm1+CTm2+・・・+CTmn ・・・(4)
RW=ΣCTri=CTr1+CTr2+・・・+CTrn ・・・(5)
電力削減総量算出部18は、削減すべき総電力量である電力削減総量SWを、最大総電力BXと割当総電力PWとから次式により算出する(ステップS111)。
SW=BX−PW ・・・(6)
CTsi=SW(CTri/RW) ・・・(7)
出力上限値算出部20は、電力削減割当量CTsiと最大出力時電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを次式により制御ループLi毎に算出する(ステップS113)。
OHi={1.0−(CTsi/CTmi)}100.0[%] ・・・(8)
なお、BX<PWになる場合、すなわちSW<0になる場合は、OHiが100%を超えるが、その場合はOHiを100%で上限カットすればよい。
OHxi=OHiHS ・・・(9)
各制御ループLiの制御量PVi(温度)は、温度センサSiによって測定され、制御量PVi入力部24−iを介してPID制御演算部25−iに入力される(ステップS116)。
MVi=(100/PBi){1+(1/TIis)+TDis}(SPi−PVi)
・・・(10)
PBiは比例帯、TIiは積分時間、TDiは微分時間、sはラプラス演算子である。
IF MVi>OHxi THEN MVi=OHxi ・・・(11)
すなわち、出力上限処理部26−iは、操作量MViが操作量出力上限値OHxiより大きい場合、操作量MVi=OHxiとする上限処理を行う。
電力総和抑制制御装置2は、以上のようなステップS101〜S119の処理を例えばユーザの指示によって制御が終了するまで(ステップS120においてYES)、一定時間毎に行う。
また、本実施の形態では、操作量MVi自体を直接的に変化させるのではなく、操作量出力上限値OHxiを変化させるので、操作量MViには無意味な上下動は発生しない。すなわち、PID制御演算への悪影響が発生することがなく、不自然さのない制御応答波形を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、補正係数HS(初期値1.0)を導入し、補正係数HSを逐次更新するものとし、割当総電力PWに補正係数HSを乗じる。本実施の形態においても加熱装置全体の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図2の符号を用いて説明する。
制御部22a−iは、設定値SPi入力部23−iと、制御量PVi入力部24−iと、PID制御演算部25−iと、出力上限処理部26a−iと、操作量MVi出力部27−iとから構成される。
割当総電力入力部10の処理(図8のステップS200)、総電力実測値入力部11の処理(ステップS201)、第1の補正係数更新部12の処理(ステップS202,S203)は、それぞれ図5のステップS100,S101,S102,S103と同じなので、説明は省略する。
IF MVi=OHi AND PR<PW THEN HS←1.001HS
・・・(12)
PWx=PWHS ・・・(13)
電力削減総量算出部18aは、削減すべき総電力量である電力削減総量SWを、最大総電力BXと割当総電力PWxとから次式により算出する(ステップS212)。
SW=BX−PWx ・・・(14)
IF MVi>OHi THEN MVi=OHi ・・・(15)
すなわち、出力上限処理部26a−iは、操作量MViが操作量出力上限値OHiより大きい場合、操作量MVi=OHiとする上限処理を行う。
電力総和抑制制御装置2は、以上のようなステップS201〜S219の処理を例えばユーザの指示によって制御が終了するまで(ステップS220においてYES)、一定時間毎に行う。
こうして、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、補正係数HS(初期値1.0)を導入し、補正係数HSを逐次更新するものとし、各制御ループLiの最大出力時電力値CTmiに同じ補正係数HSを乗じる。本実施の形態においても加熱装置全体の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図2の符号を用いて説明する。
割当総電力入力部10の処理(図10のステップS300)、総電力実測値入力部11の処理(ステップS301)は、それぞれ図5のステップS100,S101と同じなので、説明は省略する。
IF PR>PW THEN HS←1.01HS ・・・(16)
IF MVi=OHi AND PR<PW THEN HS←0.999H
・・・(17)
最大出力時電力値補正部29は、各制御ループLiの最大出力時電力値CTmiを次式により補正した最大出力時電力値CTmxiを制御ループLi毎に算出する(ステップS308)。
CTmxi=CTmiHS ・・・(18)
CTri=CTmxi(100.0−MVi)/100.0 ・・・(19)
最大総電力算出部16bは、各制御ループLiの最大出力時電力値CTmxiの総和である最大総電力BXを次式により算出する(ステップS310)。
BX=ΣCTmxi=CTmx1+CTmx2+・・・+CTmxn ・・(20)
出力上限値算出部20bは、電力削減割当量CTsiと最大出力時電力値CTmxiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを次式により制御ループLi毎に算出する(ステップS314)。
OHi={1.0−(CTsi/CTmxi)}100.0[%] ・・・(21)
なお、BX<PWになる場合、すなわちSW<0になる場合は、OHiが100%を超えるが、その場合はOHiを100%で上限カットすればよい。
出力上限処理部26a−iの処理(ステップS318)は、図8のステップS218と同じなので、説明は省略する。操作量MVi出力部27−iの処理(ステップS319)は、図5のステップS119と同じなので、説明は省略する。
こうして、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
第1〜第3の実施の形態では、電力量に基づいて操作量出力上限値OHi、割当総電力PW、最大出力時電力値CTmiを補正しているが、これに限るものではなく、例えば燃料使用量などのエネルギー量に基づいて補正を行なうようにしてもよい。すなわち、本発明は、第1〜第3の実施の形態の電力総和抑制制御装置2で用いる「電力」という物理量を、「エネルギー」あるいは「パワー」に置き換えた形態を権利範囲に含む。
Claims (10)
- 複数の制御ループLi(i=1〜n)の制御アクチュエータのエネルギー使用量を規定する割当総エネルギーの情報を受信する割当総エネルギー入力手段と、
各制御ループLiの消費エネルギー値の総和である総エネルギー実測値を取得する総エネルギー実測値取得手段と、
前記総エネルギー実測値が前記割当総エネルギーより大きい場合に、前記総エネルギー実測値が小さくなるように補正係数を所定の第1の割合だけ更新する第1の補正係数更新手段と、
使用エネルギーが最大状態に到達していると見なされる状況で前記総エネルギー実測値が前記割当総エネルギーより小さい場合に、前記総エネルギー実測値が大きくなるように前記補正係数を所定の第2の割合だけ更新する第2の補正係数更新手段と、
各制御ループLiの既知の最大出力時消費エネルギー値と操作量MViとから各制御ループLiのエネルギー余裕を算出し、このエネルギー余裕の総和に対する各制御ループLiのエネルギー余裕の比率と前記割当総エネルギーに基づいて各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出するエネルギー抑制手段と、
このエネルギー抑制手段が算出した操作量出力上限値OHi、前記エネルギー抑制手段が利用する前記割当総エネルギーの値、または前記エネルギー抑制手段が利用する前記最大出力時消費エネルギー値の何れかに前記補正係数を乗じる補正手段と、
制御ループLi毎に設けられ、設定値SPiと制御量PViを入力として制御演算により操作量MViを算出し、操作量MViを前記操作量出力上限値OHi以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MViを対応する制御ループLiの制御アクチュエータに出力する制御手段とを備え、
各制御ループLiのエネルギー余裕が公平な状態に近づくように前記操作量出力上限値OHiを算出することを特徴とするエネルギー総和抑制制御装置。 - 複数の制御ループLi(i=1〜n)の制御アクチュエータの電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力手段と、
各制御ループLiの消費電力値の総和である総電力実測値PRを取得する総電力実測値取得手段と、
前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより大きい場合に、前記総電力実測値PRが小さくなるように補正係数を所定の第1の割合だけ更新する第1の補正係数更新手段と、
使用電力が最大状態に到達していると見なされる状況で前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより小さい場合に、前記総電力実測値PRが大きくなるように前記補正係数を所定の第2の割合だけ更新する第2の補正係数更新手段と、
各制御ループLiの既知の最大出力時電力値CTmiと操作量MViとから各制御ループLiの電力余裕を算出し、この電力余裕の総和に対する各制御ループLiの電力余裕の比率と前記割当総電力PWに基づいて各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する電力抑制手段と、
この電力抑制手段が算出した操作量出力上限値OHi、前記電力抑制手段が利用する前記割当総電力PWの値、または前記電力抑制手段が利用する前記最大出力時電力値CTmiの何れかに前記補正係数を乗じる補正手段と、
制御ループLi毎に設けられ、設定値SPiと制御量PViを入力として制御演算により操作量MViを算出し、操作量MViを前記操作量出力上限値OHi以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MViを対応する制御ループLiの制御アクチュエータに出力する制御手段とを備え、
各制御ループLiの電力余裕が公平な状態に近づくように前記操作量出力上限値OHiを算出することを特徴とする電力総和抑制制御装置。 - 複数の制御ループLi(i=1〜n)の制御アクチュエータの電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力手段と、
各制御ループLiの消費電力値の総和である総電力実測値PRを取得する総電力実測値取得手段と、
前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより大きい場合に、補正係数HSを所定の第1の割合だけ小さく更新する第1の補正係数更新手段と、
使用電力が最大状態に到達していると見なされる状況で前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより小さい場合に、前記補正係数HSを所定の第2の割合だけ大きく更新する第2の補正係数更新手段と、
各制御ループLiの既知の最大出力時電力値CTmiと操作量MViとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出手段と、
各制御ループLiの最大出力時電力値CTmiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出手段と、
各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出手段と、
削減すべき総電力量である電力削減総量SWを前記最大総電力BXと前記割当総電力PWとから算出する電力削減総量算出手段と、
各制御ループLiで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsiを前記電力余裕CTriと前記電力余裕総量RWと前記電力削減総量SWとから算出する電力削減割当量算出手段と、
前記電力削減割当量CTsiと前記最大出力時電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出手段と、
各制御ループLiの操作量出力上限値OHiに前記補正係数HSを乗じて補正した操作量出力上限値OHxiを算出する出力上限値補正手段と、
制御ループLi毎に設けられ、設定値SPiと制御量PViを入力として制御演算により操作量MViを算出し、操作量MViを前記操作量出力上限値OHxi以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MViを対応する制御ループLiの制御アクチュエータに出力する制御手段とを備えることを特徴とする電力総和抑制制御装置。 - 複数の制御ループLi(i=1〜n)の制御アクチュエータの電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力手段と、
各制御ループLiの消費電力値の総和である総電力実測値PRを取得する総電力実測値取得手段と、
前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより大きい場合に、補正係数HSを所定の第1の割合だけ小さく更新する第1の補正係数更新手段と、
使用電力が最大状態に到達していると見なされる状況で前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより小さい場合に、前記補正係数HSを所定の第2の割合だけ大きく更新する第2の補正係数更新手段と、
前記割当総電力PWに前記補正係数HSを乗じて補正した割当総電力PWxを算出する割当総電力補正手段と、
各制御ループLiの既知の最大出力時電力値CTmiと操作量MViとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出手段と、
各制御ループLiの最大出力時電力値CTmiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出手段と、
各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出手段と、
削減すべき総電力量である電力削減総量SWを前記最大総電力BXと前記割当総電力PWxとから算出する電力削減総量算出手段と、
各制御ループLiで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsiを前記電力余裕CTriと前記電力余裕総量RWと前記電力削減総量SWとから算出する電力削減割当量算出手段と、
前記電力削減割当量CTsiと前記最大出力時電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出手段と、
制御ループLi毎に設けられ、設定値SPiと制御量PViを入力として制御演算により操作量MViを算出し、操作量MViを前記操作量出力上限値OHi以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MViを対応する制御ループLiの制御アクチュエータに出力する制御手段とを備えることを特徴とする電力総和抑制制御装置。 - 複数の制御ループLi(i=1〜n)の制御アクチュエータの電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力手段と、
各制御ループLiの消費電力値の総和である総電力実測値PRを取得する総電力実測値取得手段と、
前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより大きい場合に、補正係数HSを所定の第1の割合だけ大きく更新する第1の補正係数更新手段と、
使用電力が最大状態に到達していると見なされる状況で前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより小さい場合に、前記補正係数HSを所定の第2の割合だけ小さく更新する第2の補正係数更新手段と、
各制御ループLiの既知の最大出力時電力値CTmiに補正係数HSを乗じて補正した最大出力時電力値CTmxiを算出する最大出力時電力値補正手段と、
各制御ループLiの最大出力時電力値CTmxiと操作量MViとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出手段と、
前記最大出力時電力値CTmxiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出手段と、
各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出手段と、
削減すべき総電力量である電力削減総量SWを前記最大総電力BXと前記割当総電力PWとから算出する電力削減総量算出手段と、
各制御ループLiで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsiを前記電力余裕CTriと前記電力余裕総量RWと前記電力削減総量SWとから算出する電力削減割当量算出手段と、
前記電力削減割当量CTsiと前記最大出力時電力値CTmxiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出手段と、
制御ループLi毎に設けられ、設定値SPiと制御量PViを入力として制御演算により操作量MViを算出し、操作量MViを前記操作量出力上限値OHi以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MViを対応する制御ループLiの制御アクチュエータに出力する制御手段とを備えることを特徴とする電力総和抑制制御装置。 - 複数の制御ループLi(i=1〜n)の制御アクチュエータのエネルギー使用量を規定する割当総エネルギーの情報を受信する割当総エネルギー入力ステップと、
各制御ループLiの消費エネルギー値の総和である総エネルギー実測値を取得する総エネルギー実測値取得ステップと、
前記総エネルギー実測値が前記割当総エネルギーより大きい場合に、前記総エネルギー実測値が小さくなるように補正係数を所定の第1の割合だけ更新する第1の補正係数更新ステップと、
使用エネルギーが最大状態に到達していると見なされる状況で前記総エネルギー実測値が前記割当総エネルギーより小さい場合に、前記総エネルギー実測値が大きくなるように前記補正係数を所定の第2の割合だけ更新する第2の補正係数更新ステップと、
各制御ループLiの既知の最大出力時消費エネルギー値と操作量MViとから各制御ループLiのエネルギー余裕を算出し、このエネルギー余裕の総和に対する各制御ループLiのエネルギー余裕の比率と前記割当総エネルギーに基づいて各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出するエネルギー抑制ステップと、
このエネルギー抑制ステップで算出した操作量出力上限値OHi、前記エネルギー抑制ステップで利用する前記割当総エネルギーの値、または前記エネルギー抑制ステップで利用する前記最大出力時消費エネルギー値の何れかに前記補正係数を乗じる補正ステップと、
設定値SPiと制御量PViを入力として制御演算により操作量MViを算出し、操作量MViを前記操作量出力上限値OHi以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MViを対応する制御ループLiの制御アクチュエータに出力する制御ステップとを備え、
各制御ループLiのエネルギー余裕が公平な状態に近づくように前記操作量出力上限値OHiを算出することを特徴とするエネルギー総和抑制制御方法。 - 複数の制御ループLi(i=1〜n)の制御アクチュエータの電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力ステップと、
各制御ループLiの消費電力値の総和である総電力実測値PRを取得する総電力実測値取得ステップと、
前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより大きい場合に、前記総電力実測値PRが小さくなるように補正係数を所定の第1の割合だけ更新する第1の補正係数更新ステップと、
使用電力が最大状態に到達していると見なされる状況で前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより小さい場合に、前記総電力実測値PRが大きくなるように前記補正係数を所定の第2の割合だけ更新する第2の補正係数更新ステップと、
各制御ループLiの既知の最大出力時電力値CTmiと操作量MViとから各制御ループLiの電力余裕を算出し、この電力余裕の総和に対する各制御ループLiの電力余裕の比率と前記割当総電力PWに基づいて各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する電力抑制ステップと、
この電力抑制ステップで算出した操作量出力上限値OHi、前記電力抑制ステップで利用する前記割当総電力PWの値、または前記電力抑制ステップで利用する前記最大出力時電力値CTmiの何れかに前記補正係数を乗じる補正ステップと、
設定値SPiと制御量PViを入力として制御演算により操作量MViを算出し、操作量MViを前記操作量出力上限値OHi以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MViを対応する制御ループLiの制御アクチュエータに出力する制御ステップとを備え、
各制御ループLiの電力余裕が公平な状態に近づくように前記操作量出力上限値OHiを算出することを特徴とする電力総和抑制制御方法。 - 複数の制御ループLi(i=1〜n)の制御アクチュエータの電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力ステップと、
各制御ループLiの消費電力値の総和である総電力実測値PRを取得する総電力実測値取得ステップと、
前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより大きい場合に、補正係数HSを所定の第1の割合だけ小さく更新する第1の補正係数更新ステップと、
使用電力が最大状態に到達していると見なされる状況で前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより小さい場合に、前記補正係数HSを所定の第2の割合だけ大きく更新する第2の補正係数更新ステップと、
各制御ループLiの既知の最大出力時電力値CTmiと操作量MViとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出ステップと、
各制御ループLiの最大出力時電力値CTmiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出ステップと、
各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出ステップと、
削減すべき総電力量である電力削減総量SWを前記最大総電力BXと前記割当総電力PWとから算出する電力削減総量算出ステップと、
各制御ループLiで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsiを前記電力余裕CTriと前記電力余裕総量RWと前記電力削減総量SWとから算出する電力削減割当量算出ステップと、
前記電力削減割当量CTsiと前記最大出力時電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出ステップと、
各制御ループLiの操作量出力上限値OHiに前記補正係数HSを乗じて補正した操作量出力上限値OHxiを算出する出力上限値補正ステップと、
設定値SPiと制御量PViを入力として制御演算により操作量MViを算出し、操作量MViを前記操作量出力上限値OHxi以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MViを対応する制御ループLiの制御アクチュエータに出力する制御ステップとを備えることを特徴とする電力総和抑制制御方法。 - 複数の制御ループLi(i=1〜n)の制御アクチュエータの電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力ステップと、
各制御ループLiの消費電力値の総和である総電力実測値PRを取得する総電力実測値取得ステップと、
前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより大きい場合に、補正係数HSを所定の第1の割合だけ小さく更新する第1の補正係数更新ステップと、
使用電力が最大状態に到達していると見なされる状況で前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより小さい場合に、前記補正係数HSを所定の第2の割合だけ大きく更新する第2の補正係数更新ステップと、
前記割当総電力PWに前記補正係数HSを乗じて補正した割当総電力PWxを算出する割当総電力補正ステップと、
各制御ループLiの既知の最大出力時電力値CTmiと操作量MViとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出ステップと、
各制御ループLiの最大出力時電力値CTmiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出ステップと、
各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出ステップと、
削減すべき総電力量である電力削減総量SWを前記最大総電力BXと前記割当総電力PWxとから算出する電力削減総量算出ステップと、
各制御ループLiで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsiを前記電力余裕CTriと前記電力余裕総量RWと前記電力削減総量SWとから算出する電力削減割当量算出ステップと、
前記電力削減割当量CTsiと前記最大出力時電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出ステップと、
設定値SPiと制御量PViを入力として制御演算により操作量MViを算出し、操作量MViを前記操作量出力上限値OHi以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MViを対応する制御ループLiの制御アクチュエータに出力する制御ステップとを備えることを特徴とする電力総和抑制制御方法。 - 複数の制御ループLi(i=1〜n)の制御アクチュエータの電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力ステップと、
各制御ループLiの消費電力値の総和である総電力実測値PRを取得する総電力実測値取得ステップと、
前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより大きい場合に、補正係数HSを所定の第1の割合だけ大きく更新する第1の補正係数更新ステップと、
使用電力が最大状態に到達していると見なされる状況で前記総電力実測値PRが前記割当総電力PWより小さい場合に、前記補正係数HSを所定の第2の割合だけ小さく更新する第2の補正係数更新ステップと、
各制御ループLiの既知の最大出力時電力値CTmiに補正係数HSを乗じて補正した最大出力時電力値CTmxiを算出する最大出力時電力値補正ステップと、
各制御ループLiの最大出力時電力値CTmxiと操作量MViとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出ステップと、
前記最大出力時電力値CTmxiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出ステップと、
各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出ステップと、
削減すべき総電力量である電力削減総量SWを前記最大総電力BXと前記割当総電力PWとから算出する電力削減総量算出ステップと、
各制御ループLiで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsiを前記電力余裕CTriと前記電力余裕総量RWと前記電力削減総量SWとから算出する電力削減割当量算出ステップと、
前記電力削減割当量CTsiと前記最大出力時電力値CTmxiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出ステップと、
設定値SPiと制御量PViを入力として制御演算により操作量MViを算出し、操作量MViを前記操作量出力上限値OHi以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MViを対応する制御ループLiの制御アクチュエータに出力する制御ステップとを備えることを特徴とする電力総和抑制制御方法。
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