JP6884001B2 - 電力総和抑制制御装置および方法 - Google Patents

電力総和抑制制御装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の制御ループを備えたマルチループ制御系の制御装置および制御方法に係り、特に消費電力の総和が一定値を超えないように電力総和抑制制御を行なう場合に、三相交流のR相、S相、T相の三相間の電力バランスを改善する電力総和抑制制御装置および方法に関するものである。
地球温暖化問題に起因する法改正などに伴い、工場や生産ラインのエネルギー使用量管理が強く求められている。工場内の加熱装置や空調機器は特にエネルギー使用量の大きな設備装置であるため、エネルギー使用量の上限を、本来備える最大量よりも低く抑えるように管理されることが多い。例えば電力を使用する設備装置では、電力デマンド管理システムからの指示により、特定の電力使用量以内に制限する運用が行なわれている。
特に複数のアクチュエータ(電気ヒータ)を備える加熱装置では、立ち上げ時(複数の電気ヒータが設置されている領域の一斉昇温時)に同時供給される総電力を抑制するために、電力総和抑制制御(特許文献1参照)などが提案されている。図7は特許文献1に開示された加熱装置の構成を示すブロック図である。加熱装置は、被加熱物を加熱するための加熱処理炉100と、加熱処理炉100の内部に設置された複数のアクチュエータである電気ヒータH1〜H4と、それぞれヒータH1〜H4によって加熱される加熱処理炉100内の制御ゾーンZ1〜Z4の温度PV1〜PV4を測定する複数の温度センサS1〜S4と、ヒータH1〜H4に出力する操作量MV1〜MV4を算出する電力総和抑制制御装置101と、電力総和抑制制御装置101から出力された操作量MV1〜MV4に応じた電力をそれぞれヒータH1〜H4に供給する電力調整器102−1〜102−4とから構成される。この図7に示した加熱装置においては、制御ゾーンZ1〜Z4の温度PV1〜PV4を制御する制御ループが、4個形成されていることになる。
電力総和抑制制御装置101は、電力を管理する電力デマンド管理システムのコンピュータである上位PC103から、ヒータH1〜H4の電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信し、各制御ループの消費電力値から各制御ループの電力余裕を算出し、この電力余裕の総和に対する各制御ループの電力余裕の比率と割当総電力PWに基づいて各制御ループの操作量出力上限値OH1_1〜OH1_4を算出する。そして、電力総和抑制制御装置101は、PID制御演算により各制御ループの操作量MV1〜MV4を算出し、操作量MV1〜MV4を操作量出力上限値OH1_1〜OH1_4以下に制限する上限リミット処理を実行して、上限処理後の操作量MV1〜MV4を対応する制御ループの電力調整器102−1〜102−4に出力する。こうして、操作量出力上限値OH1_1〜OH1_4を操作することで、外乱印加におけるリカバリー時の総電力を指定された値以下に抑制できる。
また、三相交流のRS相とST相とTR相、あるいはR相とS相とT相とニュートラル(以下、簡略的にそれぞれR相、S相、T相と記載)の三相間の電力バランスを改善する手法(特許文献2)が提案されている(特許文献2参照)。
特許文献2に開示された電力総和抑制制御方法では、割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分し、3等分した相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを基にグループ別に操作量出力上限値OHを操作する電力総和抑制制御を行なうことにより、同一のグループに属する複数の制御系に関し、定常状態において電力使用量の総和が相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを超えないように制御を行なう。あるいは、特許文献2に開示された電力総和抑制制御方法では、R相グループの合計の消費電力値、S相グループの合計の消費電力値、T相グループの合計の消費電力値のうちの最低値である最低電力Wminを検出し、割当総電力PWを3等分した電力と最低電力Wminに基づく電力αWmin(α>1.0、例えば1.5)のうちいずれか小さい方を、相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tとすることにより、三相間の電力消費格差が所望の値を超えないように管理する。
つまり、特許文献2に開示された電力総和抑制制御方法では、相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tの最大値がPW/3に限定(固定管理)されることになる。
しかし、三相間の電力バランスについては、様々な状況を想定する必要があり、必ずしも単純な3等分の固定値PW/3での管理が最良とは限らない。例えば、グループの電力の総和がPW/3に対して余裕のある相が存在しながら、PW/3で電力が抑制される別の相が存在し、かつ三相間の電力バランスについても余裕があるという状況が発生する。すなわち、割当総電力PWを使い切らない状況になる確率が高いので、改善が求められている。
特開2012−048370号公報 特開2015−208108号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、複数の制御系における消費電力の総和が一定値を超えないように電力総和抑制制御を行なう場合に、三相間の電力バランスを改善することができる電力総和抑制制御装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の電力総和抑制制御装置は、三相交流のR相、S相、T相のいずれかを使用する各制御系統について、R相、S相、T相別に制御ループの構成を示すグルーピング情報を予め記憶するグルーピング情報記憶部と、各相の制御ループの最大出力時の総消費電力値を相別に規定する最大出力時総消費電力値と現在の相別の総消費電力値と前記グルーピング情報とに基づいて、各相の制御ループの総消費電力値を相別に規定する相別割当総電力を、三相間の電力バランスが維持されるように算出する相別割当総電力算出部と、この相別割当総電力算出部によって算出されたR相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にR相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してR相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第1の電力抑制部と、前記相別割当総電力算出部によって算出されたS相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にS相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してS相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第2の電力抑制部と、前記相別割当総電力算出部によって算出されたT相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にT相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してT相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第3の電力抑制部とを備え、前記相別割当総電力算出部は、全ての制御ループの総消費電力値を規定する割当総電力の情報を受信する割当総電力入力部と、R相グループの制御ループの現在の総消費電力値を取得する第1の電力値取得部と、S相グループの制御ループの現在の総消費電力値を取得する第2の電力値取得部と、T相グループの制御ループの現在の総消費電力値を取得する第3の電力値取得部と、相別の前記最大出力時総消費電力値と前記第1、第2、第3の電力値取得部によって取得された現在の相別の総消費電力値とに基づいて各相の制御ループの電力余裕を相別に算出し、この電力余裕が各相で公平な状態に近づくように、前記電力余裕の総和に対する各相の制御ループの電力余裕の比率と前記割当総電力入力部によって受信された割当総電力の値とに基づいて前記相別割当総電力を算出する相計電力抑制部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電力総和抑制制御装置の1構成例において、前記相計電力抑制部は、R相グループの制御ループの前記最大出力時総消費電力値を取得する第1の最大出力時電力値取得部と、S相グループの制御ループの前記最大出力時総消費電力値を取得する第2の最大出力時電力値取得部と、T相グループの制御ループの前記最大出力時総消費電力値を取得する第3の最大出力時電力値取得部と、R相グループの前記最大出力時総消費電力値とR相グループの現在の前記総消費電力値とに基づいてR相グループの制御ループの電力余裕を算出する第1の電力余裕算出部と、S相グループの前記最大出力時総消費電力値とS相グループの現在の前記総消費電力値とに基づいてS相グループの制御ループの電力余裕を算出する第2の電力余裕算出部と、T相グループの前記最大出力時総消費電力値とT相グループの現在の前記総消費電力値とに基づいてT相グループの制御ループの電力余裕を算出する第3の電力余裕算出部と、各相の前記最大出力時総消費電力値の総和である相計最大総電力を算出する相計最大総電力算出部と、各相の前記電力余裕の総和である相計電力余裕総量を算出する相計電力余裕総量算出部と、各相の制御ループの削減すべき電力の総和である相計電力削減総量を、前記相計最大総電力と前記割当総電力とに基づいて算出する相計電力削減総量算出部と、R相グループの制御ループで削減すべき電力である電力削減割当量を、R相グループの前記電力余裕と前記相計電力余裕総量と前記相計電力削減総量とに基づいて算出する第1の電力削減割当量算出部と、S相グループの制御ループで削減すべき電力である電力削減割当量を、S相グループの前記電力余裕と前記相計電力余裕総量と前記相計電力削減総量とに基づいて算出する第2の電力削減割当量算出部と、T相グループの制御ループで削減すべき電力である電力削減割当量を、T相グループの前記電力余裕と前記相計電力余裕総量と前記相計電力削減総量とに基づいて算出する第3の電力削減割当量算出部と、R相グループの前記最大出力時総消費電力値とR相グループの前記電力削減割当量とに基づいてR相グループの前記相別割当総電力を算出する第1の割当総電力算出部と、S相グループの前記最大出力時総消費電力値とS相グループの前記電力削減割当量とに基づいてS相グループの前記相別割当総電力を算出する第2の割当総電力算出部と、T相グループの前記最大出力時総消費電力値とT相グループの前記電力削減割当量とに基づいてT相グループの前記相別割当総電力を算出する第3の割当総電力算出部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電力総和抑制制御装置の1構成例において、前記第1の最大出力時電力値取得部は、R相以外のS相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値およびT相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値のうちの最小値に、許容できる相間電力差を加算した既知の値または許容できる倍率を乗じた既知の値を、R相グループの前記最大出力時総消費電力値として取得し、前記第2の最大出力時電力値取得部は、S相以外のR相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値およびT相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値のうちの最小値に、前記相間電力差を加算した既知の値または前記倍率を乗じた既知の値を、S相グループの前記最大出力時総消費電力値として取得し、前記第3の最大出力時電力値取得部は、T相以外のR相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値およびS相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値のうちの最小値に、前記相間電力差を加算した既知の値または前記倍率を乗じた既知の値を、T相グループの前記最大出力時総消費電力値として取得することを特徴とするものである。
また、本発明の電力総和抑制制御装置の1構成例において、前記第1の最大出力時電力値取得部は、R相以外のS相グループの現在の前記総消費電力値およびT相グループの現在の前記総消費電力値のうちの最小値に、許容できる相間電力差を加算した値または許容できる倍率を乗じた値を、R相グループの前記最大出力時総消費電力値として決定し、前記第2の最大出力時電力値取得部は、S相以外のR相グループの現在の前記総消費電力値およびT相グループの現在の前記総消費電力値のうちの最小値に、前記相間電力差を加算した値または前記倍率を乗じた値を、S相グループの前記最大出力時総消費電力値として決定し、前記第3の最大出力時電力値取得部は、T相以外のR相グループの現在の前記総消費電力値およびS相グループの現在の前記総消費電力値のうちの最小値に、前記相間電力差を加算した値または前記倍率を乗じた値を、T相グループの前記最大出力時総消費電力値として決定することを特徴とするものである。
また、本発明の電力総和抑制制御装置の1構成例において、前記第1の電力抑制部、前記第2の電力抑制部、前記第3の電力抑制部の各々は、前記相別割当総電力算出部が算出した相別割当総電力のうち対応するグループの相別割当総電力の情報を受信する相別割当総電力入力部と、対応するグループの各制御ループの現在の消費電力値を取得するループ別電力値取得部と、このループ別電力値取得部によって取得された現在の消費電力値に基づいて対応するグループの各制御ループの電力余裕を算出し、この電力余裕が各制御ループで公平な状態に近づくように、前記電力余裕の総和に対する各制御ループの電力余裕の比率と対応するグループの前記相別割当総電力の値とに基づいて、対応するグループの各制御ループの操作量出力上限値を算出する操作量出力上限値操作部とをそれぞれ備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電力総和抑制制御装置の1構成例において、前記第1の電力抑制部、前記第2の電力抑制部、前記第3の電力抑制部の操作量出力上限値操作部の各々は、対応するグループの各制御ループの最大出力時の総消費電力値を規定する最大出力時消費電力値を取得するループ別最大出力時電力値取得部と、前記ループ別最大出力時電力値取得部によって取得された前記最大出力時消費電力値と前記ループ別電力値取得部によって取得された現在の前記消費電力値とに基づいて対応するグループの各制御ループの電力余裕を算出するループ別電力余裕算出部と、対応するグループの各制御ループの前記最大出力時消費電力値の総和である最大総電力を算出する最大総電力算出部と、対応するグループの各制御ループの電力余裕の総和である電力余裕総量を算出する電力余裕総量算出部と、対応するグループで削減すべき電力である電力削減総量を、前記最大総電力算出部によって算出された前記最大総電力と対応するグループの前記相別割当総電力の値とに基づいて算出する電力削減総量算出部と、対応するグループの各制御ループで削減すべき電力である電力削減割当量を、前記ループ別電力余裕算出部によって算出された前記電力余裕と前記電力余裕総量算出部によって算出された前記電力余裕総量と前記電力削減総量算出部によって算出された前記電力削減総量とに基づいて制御ループ毎に算出するループ別電力削減割当量算出部と、このループ別電力削減割当量算出部によって算出された前記電力削減割当量と前記ループ別最大出力時電力値取得部によって取得された前記最大出力時消費電力値とに基づいて対応するグループの各制御ループの操作量出力上限値を算出する出力上限値算出部とをそれぞれ備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電力総和抑制制御装置の1構成例において、R相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量を算出し、この操作量をR相グループの制御ループの前記操作量出力上限値以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量を対応するR相グループの制御ループのアクチュエータに出力する第1の制御部と、S相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量を算出し、この操作量をS相グループの制御ループの前記操作量出力上限値以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量を対応するS相グループの制御ループのアクチュエータに出力する第2の制御部と、T相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量を算出し、この操作量をT相グループの制御ループの前記操作量出力上限値以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量を対応するT相グループの制御ループのアクチュエータに出力する第3の制御部とをさらに備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電力総和抑制制御方法は、三相交流のR相、S相、T相別に制御ループの構成を示すグルーピング情報を予め記憶するグルーピング情報記憶部を参照し、各相の制御ループの最大出力時の総消費電力値を相別に規定する最大出力時総消費電力値と現在の相別の総消費電力値と前記グルーピング情報とに基づいて、各相の制御ループの総消費電力値を相別に規定する相別割当総電力を、三相間の電力バランスが維持されるように算出する第1のステップと、この第1のステップによって算出されたR相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にR相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してR相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第2のステップと、前記第1のステップによって算出されたS相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にS相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してS相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第3のステップと、前記第1のステップによって算出されたT相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にT相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してT相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第4のステップとを含み、前記第1のステップは、全ての制御ループの総消費電力値を規定する割当総電力の情報を受信する第5のステップと、R相グループの制御ループの現在の総消費電力値とS相グループの制御ループの現在の総消費電力値とT相グループの制御ループの現在の総消費電力値とを取得する第6のステップと、相別の前記最大出力時総消費電力値と前記第6のステップで取得した現在の相別の総消費電力値とに基づいて各相の制御ループの電力余裕を相別に算出し、この電力余裕が各相で公平な状態に近づくように、前記電力余裕の総和に対する各相の制御ループの電力余裕の比率と前記第5のステップで受信した割当総電力の値とに基づいて前記相別割当総電力を算出する第7のステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、各相の制御ループの最大出力時の総消費電力値を相別に規定する最大出力時総消費電力値と現在の相別の総消費電力値とグルーピング情報とに基づいて、各相の制御ループの総消費電力値を相別に規定する相別割当総電力を算出することにより、特定の状況でより適切な管理を維持できる三相間の電力バランス管理を実現することができ、全ての制御ループの総消費電力値を規定する割当総電力を使い切らない状況が発生する確率を低減することができる。
また、本発明では、R相、S相、T相の各相の最大出力時総消費電力値を規定値とすることにより、三相間の電力バランスの維持のされ方について予め見通しを立て易くなる。
また、本発明では、R相、S相、T相の各相の最大出力時総消費電力値を可変的に調整することにより、これら最大出力時総消費電力値を決定するために他相の総消費電力値の最小値を予め把握する手間を省くことができる。
本発明の第1の実施例に係る電力総和抑制制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る電力総和抑制制御装置の相別割当総電力算出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る制御系のブロック線図である。 本発明の第1の実施例に係る電力総和抑制制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施例に係る電力総和抑制制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係る電力総和抑制制御装置の相別割当総電力算出部の構成を示すブロック図である。 複数の電気ヒータを備える加熱装置の構成を示すブロック図である。
[発明の原理1]
マルチループの加熱処理炉などでは、電気ヒータの容量を鑑みて、予め三相間の電力バランスが適切に維持され易いように、各ヒータにR相、S相、T相の電力が配分されるように設計する。しかし、マルチループが同時昇温でない場合や、同時昇温であっても昇温速度に著しい差がある場合は、設計どおりの配分から乖離して、各相の消費電力に大きな格差が発生する。このような特定の状況では、3等分の固定値PW/3を超える電力を利用できる相があってもよいし、一方でいずれかの相が割当総電力PWの大半を利用するような三相間の電力バランスの悪さは避けなければならない。
したがって、各相への割当電力を可変的に調整できるようにし、かつその中で三相間の電力バランスを維持するための上限管理を加えるのが妥当である。
そこで、発明者は、特許文献2に開示された電力総和抑制制御方法において、各相への割当電力を決める上位階層にも特許文献1に開示された技術を改良して適用することに想到した。この場合、最大出力時総消費電力値CTmを、割当総電力PWを3等分した値PW/3に限定されずに三相間の電力バランスを維持するための上限値として、事実上利用できる。また、各相の電力の合計は、割当総電力PW以内を維持できる。
[発明の原理2]
原理的にPW/3を超え得る各相への割当電力の上限管理としての最大出力時総消費電力値CTmについては、R相、S相、T相の他相(R相であれば、S相、T相)がどの程度に最小消費電力になり得るかを予め把握しておいて、この最小消費電力に、許容できる相間電力差を加算した電力(あるいは許容できる倍率を乗じた電力)を採用することができる。この場合、最大出力時総消費電力値CTm自体は予め規定された値となり、三相間の電力バランスの維持のされ方について予め見通しが得られやすい。
[発明の原理3]
原理的にPW/3を超え得る各相への割当電力の上限管理としての最大出力時総消費電力値CTmについては、各相の電力計測値のうち他相(R相であれば、S相、T相)の最小値を検出し、この最小値に、許容できる相間電力差を加算した電力(あるいは許容できる倍率を乗じた電力)を採用することができる。この場合、最大出力時総消費電力値CTm自体も可変的に調整されることになり、最小消費電力を予め把握しておく手間が省ける。
[第1の実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。本実施例は、上記発明の原理1、発明の原理2に対応する例である。図1は本発明の第1の実施例に係る電力総和抑制制御装置の構成を示すブロック図である。本実施例では、説明を簡単化するため、R相、S相、T相の電気ヒータを3個ずつとし、それぞれが別々のPID制御ループにおけるアクチュエータとして使用されている構成とする。具体的には、R相を使用する電気ヒータとして、制御ループL1,L2,L3に設けられる電気ヒータがあり、S相を使用する電気ヒータとして、制御ループL4,L5,L6に設けられる電気ヒータH4,H5,H6があり、T相を使用する電気ヒータとして、制御ループL7,L8,L9に設けられる電気ヒータH7,H8,H9があるものとする。
本実施例の電力総和抑制制御装置は、三相交流のR相、S相、T相のいずれかを使用する各制御系統について、R相、S相、T相別に制御ループの構成を示すグルーピング情報を予め記憶するグルーピング情報記憶部1と、各相の制御ループの最大出力時の総消費電力値を相別に規定する最大出力時総消費電力値と現在の相別の総消費電力値とグルーピング情報とに基づいて、各相の制御ループの総消費電力値を相別に規定する相別割当総電力を、三相間の電力バランスが維持されるように算出する相別割当総電力算出部3と、R相を使用する複数の制御ループの集合であるR相グループの電力総和抑制制御を行なうR相電力抑制部4Rと、S相を使用する複数の制御ループの集合であるS相グループの電力総和抑制制御を行なうS相電力抑制部4Sと、T相を使用する複数の制御ループの集合であるT相グループの電力総和抑制制御を行なうT相電力抑制部4Tと、R相グループの電気ヒータを制御するR相制御部5R−iと、S相グループの電気ヒータを制御するS相制御部5S−iと、T相グループの電気ヒータを制御するT相制御部5T−iとから構成される。
図2は相別割当総電力算出部3の構成を示すブロック図である。相別割当総電力算出部3は、上位システムの装置から全ての制御ループの総消費電力値を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力部10と、R相グループの制御ループの現在の総消費電力値CT_Rを取得するR相電力値取得部11Rと、S相グループの制御ループの現在の総消費電力値CT_Sを取得するS相電力値取得部11Sと、T相グループの制御ループの現在の総消費電力値CT_Tを取得するT相電力値取得部11Tと、R相グループの制御ループの最大出力時総消費電力値CTm_Rを取得するR相最大出力時電力値取得部12Rと、S相グループの制御ループの最大出力時総消費電力値CTm_Sを取得するS相最大出力時電力値取得部12Sと、T相グループの制御ループの最大出力時総消費電力値CTm_Tを取得するT相最大出力時電力値取得部12Tと、最大出力時総消費電力値CTm_Rと総消費電力値CT_RとからR相グループの制御ループの電力余裕CTr_Rを算出するR相電力余裕算出部13Rと、最大出力時総消費電力値CTm_Sと総消費電力値CT_SとからS相グループの制御ループの電力余裕CTr_Sを算出するS相電力余裕算出部13Sと、最大出力時総消費電力値CTm_Tと総消費電力値CT_TとからT相グループの制御ループの電力余裕CTr_Tを算出するT相電力余裕算出部13Tと、相計最大総電力BX_Uを算出する相計最大総電力算出部14と、相計電力余裕総量RW_Uを算出する相計電力余裕総量算出部15と、相計電力削減総量SW_Uを算出する相計電力削減総量算出部16と、R相グループの制御ループで削減すべき電力の総和である電力削減割当量CTs_Rを算出するR相電力削減割当量算出部17Rと、S相グループの制御ループで削減すべき電力の総和である電力削減割当量CTs_Sを算出するS相電力削減割当量算出部17Sと、T相グループの制御ループで削減すべき電力の総和である電力削減割当量CTs_Tを算出するT相電力削減割当量算出部17Tと、R相割当総電力PW_R(相別割当総電力)を算出するR相割当総電力算出部18Rと、S相割当総電力PW_S(相別割当総電力)を算出するS相割当総電力算出部18Sと、T相割当総電力PW_T(相別割当総電力)を算出するT相割当総電力算出部18Tとから構成される。
R相最大出力時電力値取得部12RとS相最大出力時電力値取得部12SとT相最大出力時電力値取得部12TとR相電力余裕算出部13RとS相電力余裕算出部13SとT相電力余裕算出部13Tと相計最大総電力算出部14と相計電力余裕総量算出部15と相計電力削減総量算出部16とR相電力削減割当量算出部17RとS相電力削減割当量算出部17SとT相電力削減割当量算出部17TとR相割当総電力算出部18RとS相割当総電力算出部18SとT相割当総電力算出部18Tとは、相計電力抑制部を構成している。
また、図1に示すように、R相電力抑制部4Rは、R相割当総電力PW_Rの情報を受信する相別割当総電力入力部40Rと、R相グループの各制御ループLi(本実施例ではi=1〜3)の消費電力値CTiを取得する電力値取得部41R(ループ別電力値取得部)と、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiを取得する最大出力時電力値取得部42R(ループ別最大出力時電力値取得部)と、最大出力時消費電力値CTmiと消費電力値CTiとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出部43R(ループ別電力余裕算出部)と、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出部44Rと、各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出部45Rと、削減すべき総電力である電力削減総量SWを最大総電力BXと割当総電力PWとから算出する電力削減総量算出部46Rと、各制御ループLiで削減すべき電力である電力削減割当量CTsiを算出する電力削減割当量算出部47Rと、電力削減割当量CTsiと最大出力時消費電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出部48Rとから構成される。
電力余裕算出部43Rと最大総電力算出部44Rと電力余裕総量算出部45Rと電力削減総量算出部46Rと電力削減割当量算出部47Rと出力上限値算出部48Rとは、操作量出力上限値操作部を構成している。
R相制御部5R−iは、設定値SPi入力部50R−iと、制御量PVi入力部51R−iと、PID制御演算部52R−iと、出力上限処理部53R−iと、操作量MVi出力部54R−iとから構成される。このR相制御部5R−iは、制御ループLi毎に設けられる。
S相電力抑制部4Sは、S相割当総電力PW_Sの情報を受信する相別割当総電力入力部40Sと、S相グループの各制御ループLi(本実施例ではi=4〜6)の消費電力値CTiを取得する電力値取得部41S(ループ別電力値取得部)と、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiを取得する最大出力時電力値取得部42S(ループ別最大出力時電力値取得部)と、最大出力時消費電力値CTmiと消費電力値CTiとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出部43S(ループ別電力余裕算出部)と、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出部44Sと、各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出部45Sと、削減すべき総電力である電力削減総量SWを最大総電力BXと割当総電力PWとから算出する電力削減総量算出部46Sと、各制御ループLiで削減すべき電力である電力削減割当量CTsiを算出する電力削減割当量算出部47Sと、電力削減割当量CTsiと最大出力時消費電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出部48Sとから構成される。
電力余裕算出部43Sと最大総電力算出部44Sと電力余裕総量算出部45Sと電力削減総量算出部46Sと電力削減割当量算出部47Sと出力上限値算出部48Sとは、操作量出力上限値操作部を構成している。
S相制御部5S−iは、設定値SPi入力部50S−iと、制御量PVi入力部51S−iと、PID制御演算部52S−iと、出力上限処理部53S−iと、操作量MVi出力部54S−iとから構成される。このS相制御部5S−iは、制御ループLi毎に設けられる。
T相電力抑制部4Tは、T相割当総電力PW_Tの情報を受信する相別割当総電力入力部40Tと、T相グループの各制御ループLi(本実施例ではi=7〜9)の消費電力値CTiを取得する電力値取得部41T(ループ別電力値取得部)と、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiを取得する最大出力時電力値取得部42T(ループ別最大出力時電力値取得部)と、最大出力時消費電力値CTmiと消費電力値CTiとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出部43T(ループ別電力余裕算出部)と、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出部44Tと、各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出部45Tと、削減すべき総電力である電力削減総量SWを最大総電力BXと割当総電力PWとから算出する電力削減総量算出部46Tと、各制御ループLiで削減すべき電力である電力削減割当量CTsiを算出する電力削減割当量算出部47Tと、電力削減割当量CTsiと最大出力時消費電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出部48Tとから構成される。
電力余裕算出部43Tと最大総電力算出部44Tと電力余裕総量算出部45Tと電力削減総量算出部46Tと電力削減割当量算出部47Tと出力上限値算出部48Tとは、操作量出力上限値操作部を構成している。
T相制御部5T−iは、設定値SPi入力部50T−iと、制御量PVi入力部51T−iと、PID制御演算部52T−iと、出力上限処理部53T−iと、操作量MVi出力部54T−iとから構成される。このT相制御部5T−iは、制御ループLi毎に設けられる。
図3は本実施例の制御系のブロック線図である。R相グループの各制御ループLi(i=1〜3)は、それぞれR相制御部5R−iと、制御対象PRiとから構成される。後述のように、R相制御部5R−iは、設定値SPiと制御量PViとから操作量MViを算出して、この操作量MViを制御対象PRiに出力する。図7の例では、制御対象PRiはヒータHiが加熱する加熱処理炉100であるが、操作量MViの実際の出力先は電力調整器102−iであり、操作量MViに応じた電力が電力調整器102−iからヒータHiに供給される。同様に、S相グループの各制御ループLi(i=4〜6)は、それぞれS相制御部5S−iと、制御対象PSiとから構成され、T相グループの各制御ループLi(i=7〜9)は、それぞれT相制御部5T−iと、制御対象PTiとから構成される。
以下、本実施例の電力総和抑制制御装置の相別割当総電力算出部3の動作を、図4を参照して説明する。相別割当総電力算出部3の割当総電力入力部10は、電力を管理する電力デマンド管理システムのコンピュータ(図7の例では上位PC103)から、全ての制御ループの電気ヒータの総消費電力を規定する割当総電力PWの情報を受信する(図4ステップS100)。
相別割当総電力算出部3のR相電力値取得部11Rは、R相グループの全ての制御ループLi(i=1〜3)の現在の総消費電力値CT_Rを取得する(図4ステップS101)。R相電力値取得部11Rは、R相グループの各制御ループLiの電気ヒータHiの消費電力値の総和を総消費電力値CT_Rとして測定してもよいし、推定してもよい。
総消費電力値CT_Rを推定するには、制御ループ毎のヒータHiに流れる電流値と制御ループ毎の制御量PViとを入力変数として、予め設定された電力推定関数式により消費電力値を制御ループ毎に推定し、その総和を求めるようにすればよい。また、操作量MViと制御量PViとを入力変数としてよいし、ヒータHiに流れる電流値と制御量PViと操作量MViとを入力変数としてもよい。消費電力値の具体的な推定方法は、特開2009−229382号公報に開示されているので、詳細な説明は省略する。
同様に、S相電力値取得部11Sは、S相グループの全ての制御ループLi(i=4〜6)の現在の総消費電力値CT_Sを取得し、T相電力値取得部11Tは、T相グループの全ての制御ループLi(i=7〜9)の現在の総消費電力値CT_Tを取得する(ステップS101)。
なお、グルーピング情報記憶部1に予め登録されているグルーピング情報は、ヒータHiが使用されるグループおよび制御ループの情報をヒータ毎に定義すると共に、設定値SPi、制御量PVi、操作量MViが使用されるグループおよび制御ループの情報を設定値毎、制御量毎、操作量毎に定義したものである。したがって、相別割当総電力算出部3の各構成要素は、複数のヒータHiのうちどのヒータがR相グループで使用されるもので、R相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報記憶部1に登録されたグルーピング情報により認識することができる。同様に、複数の設定値SPi、制御量PVi、操作量MViのうちどれがR相グループで使用されるもので、R相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。
次に、相別割当総電力算出部3のR相最大出力時電力値取得部12Rは、R相グループの全ての制御ループLi(i=1〜3)の最大出力時の消費電力値の総和を規定する値であり、後述するR相割当総電力PW_Rの上限を規定する最大出力時総消費電力値CTm_Rを取得する(図4ステップS102)。ここで、最大出力時とは、操作量MViが最大値100%のときのことを言う。最大出力時総消費電力値CTm_Rは、三相間の電力バランスを維持する上限管理のための規定値である。
本実施例では、R相最大出力時電力値取得部12Rは、予め記憶している既知の最大出力時総消費電力値CTm_Rを読み出すようにすればよい。最大出力時総消費電力値CTm_Rを設定するためには、R相以外のS相グループの全ての制御ループLi(i=4〜6)の電気ヒータHiの消費電力値の総和の実績値、およびT相グループの全ての制御ループLi(i=7〜9)の電気ヒータHiの消費電力値の総和の実績値を予め把握し、これら過去の実績値のうちの最小値を、最小消費電力値CT_STとする。そして、この最小消費電力値CT_STに、許容できる相間電力差α(α>0)を加算した電力値CT_ST+α、あるいは許容できる倍率β(β>1)を乗じた電力値CT_ST×βを、最大出力時総消費電力値CTm_Rとすればよい。
同様に、S相最大出力時電力値取得部12Sは、S相グループの全ての制御ループLi(i=4〜6)の最大出力時の消費電力値の総和を規定する値であり、後述するS相割当総電力PW_Sの上限を規定する最大出力時総消費電力値CTm_Sを取得する(ステップS102)。最大出力時総消費電力値CTm_Sは、三相間の電力バランスを維持する上限管理のための規定値である。
本実施例では、S相最大出力時電力値取得部12Sは、予め記憶している最大出力時総消費電力値CTm_Sを読み出すようにすればよい。最大出力時総消費電力値CTm_Sを設定するためには、S相以外のR相グループの全ての制御ループLi(i=1〜3)の電気ヒータHiの消費電力値の総和の実績値、およびT相グループの全ての制御ループLi(i=7〜9)の電気ヒータHiの消費電力値の総和の実績値を予め把握し、これら過去の実績値のうちの最小値を、最小消費電力値CT_RTとする。そして、この最小消費電力値CT_RTに相間電力差αを加算した電力値CT_RT+α、あるいは許容できる倍率βを乗じた電力値CT_RT×βを、最大出力時総消費電力値CTm_Sとすればよい。
また、T相最大出力時電力値取得部12Tは、T相グループの全ての制御ループLi(i=7〜9)の最大出力時の消費電力値の総和を規定する値であり、後述するT相割当総電力PW_Tの上限を規定する最大出力時総消費電力値CTm_Tを取得する(ステップS102)。最大出力時総消費電力値CTm_Tは、三相間の電力バランスを維持する上限管理のための規定値である。
本実施例では、T相最大出力時電力値取得部12Tは、予め記憶している最大出力時総消費電力値CTm_Tを読み出すようにすればよい。最大出力時総消費電力値CTm_Tを設定するためには、T相以外のR相グループの全ての制御ループLi(i=1〜3)の電気ヒータHiの消費電力値の総和の実績値、およびS相グループの全ての制御ループLi(i=4〜6)の電気ヒータHiの消費電力値の総和の実績値を予め把握し、これら過去の実績値のうちの最小値を、最小消費電力値CT_RSとする。そして、この最小消費電力値CT_RSに相間電力差αを加算した電力値CT_RS+α、あるいは許容できる倍率βを乗じた電力値CT_RS×βを、最大出力時総消費電力値CTm_Tとすればよい。
続いて、相別割当総電力算出部3のR相電力余裕算出部13Rは、最大出力時総消費電力値CTm_Rと総消費電力値CT_RとからR相グループの電力余裕CTr_Rを次式により算出する(図4ステップS103)。
CTr_R=CTm_R−CT_R ・・・(1)
同様に、S相電力余裕算出部13Sは、最大出力時総消費電力値CTm_Sと総消費電力値CT_SとからS相グループの電力余裕CTr_Sを次式により算出する(ステップS103)。
CTr_S=CTm_S−CT_S ・・・(2)
また、T相電力余裕算出部13Tは、最大出力時総消費電力値CTm_Tと総消費電力値CT_TとからT相グループの電力余裕CTr_Tを次式により算出する(ステップS103)。
CTr_T=CTm_T−CT_T ・・・(3)
相別割当総電力算出部3の相計最大総電力算出部14は、各相の最大出力時総消費電力値CTm_R,CTm_S,CTm_Tの総和である相計最大総電力BX_Uを次式により算出する(図4ステップS104)。
BX_U=CTm_R+CTm_S+CTm_T ・・・(4)
相別割当総電力算出部3の相計電力余裕総量算出部15は、各相の電力余裕CTr_R,CTr_S,CTr_Tの総和である相計電力余裕総量RW_Uを次式により算出する(図4ステップS105)。
RW_U=CTr_R+CTr_S+CTr_T ・・・(5)
相別割当総電力算出部3の相計電力削減総量算出部16は、各相の削減すべき電力の総和である相計電力削減総量SW_Uを、相計最大総電力BX_Uと割当総電力PWとから次式により算出する(図4ステップS106)。
SW_U=BX_U−PW ・・・(6)
相別割当総電力算出部3のR相電力削減割当量算出部17Rは、R相グループで削減すべき電力である電力削減割当量CTs_Rを次式により算出する(図4ステップS107)。
CTs_R=SW_U(CTr_R/RW_U) ・・・(7)
同様に、S相電力削減割当量算出部17Sは、S相グループで削減すべき電力である電力削減割当量CTs_Sを次式により算出する(ステップS107)。
CTs_S=SW_U(CTr_S/RW_U) ・・・(8)
また、T相電力削減割当量算出部17Tは、T相グループで削減すべき電力である電力削減割当量CTs_Tを次式により算出する(ステップS107)。
CTs_T=SW_U(CTr_T/RW_U) ・・・(9)
相別割当総電力算出部3のR相割当総電力算出部18Rは、R相グループの全ての電気ヒータの総消費電力を規定するR相割当総電力PW_Rを次式により算出する(図4ステップS108)。
PW_R=CTm_R−CTs_R ・・・(10)
同様に、S相割当総電力算出部18Sは、S相グループの全ての電気ヒータの総消費電力を規定するS相割当総電力PW_Sを次式により算出する(ステップS108)。
PW_S=CTm_S−CTs_S ・・・(11)
また、T相割当総電力算出部18Tは、T相グループの全ての電気ヒータの総消費電力を規定するT相割当総電力PW_Tを、次式により算出する(ステップS108)。
PW_T=CTm_T−CTs_T ・・・(12)
相別割当総電力算出部3は、以上のようなステップS101〜S108の処理を例えばユーザの指示によって制御が終了するまで(ステップS109においてYES)、制御周期ΔT毎に行なう。
次に、相別割当総電力算出部3以外の構成の動作について、図5を参照して説明する。R相電力抑制部4Rの相別割当総電力入力部40Rは、相別割当総電力算出部3からR相割当総電力PW_Rの情報を受信する(図5ステップS200)。
R相電力抑制部4Rの電力値取得部41Rは、R相グループの全ての制御ループLi(i=1〜3)の現在の消費電力値CTiを制御ループLi毎に取得する(図5ステップS201)。電力値取得部41Rは、R相グループの制御ループLiの電気ヒータHiの消費電力値CTiを測定してもよいし、推定してもよい。消費電力値CTiを推定するには、制御ループLiのヒータHiに流れる電流値と制御ループLiの制御量PViとを入力変数として、予め設定された電力推定関数式により消費電力値CTiを求めるようにすればよい。また、制御ループLiの操作量MViと制御量PViとを入力変数としてよいし、ヒータHiに流れる電流値と制御量PViと操作量MViとを入力変数としてもよい。消費電力値CTiの具体的な推定方法は、特開2009−229382号公報に開示されている。
なお、R相電力抑制部4Rの各構成要素は、複数のヒータHiのうちどのヒータがR相グループで使用されるもので、R相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。また、複数の設定値SPi、制御量PVi、操作量MViのうちどれがR相グループで使用されるもので、R相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。
R相電力抑制部4Rの最大出力時電力値取得部42Rは、R相グループの全ての制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiを制御ループLi毎に取得する(図5ステップS202)。最大出力時電力値取得部42Rは、あらかじめ記憶している最大出力時消費電力値CTmiを取り出してもよいし、推定してもよい。制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiを推定するには、電力値取得部41Rが取得した当該制御ループの消費電力値CTiと当該制御ループのR相制御部5R−iから出力される操作量MViに基づき、次式により近似的に推定すればよい。
CTmi=CTi(100.0/MVi) ・・・(13)
R相電力抑制部4Rの電力余裕算出部43Rは、最大出力時電力値取得部42Rが取得した最大出力時消費電力値CTmiと電力値取得部41Rが取得した消費電力値CTiとから、R相グループの各制御ループLiの電力余裕CTriを次式により制御ループLi毎に算出する(図5ステップS203)。
CTri=CTmi−CTi ・・・(14)
R相電力抑制部4Rの最大総電力算出部44Rは、最大出力時電力値取得部42Rが取得した最大出力時消費電力値CTmiから、R相グループの各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiの総和である最大総電力BXを次式により算出する(図5ステップS204)。
BX=ΣCTmi=CTm1+CTm2+・・・+CTmn ・・・(15)
R相電力抑制部4Rの電力余裕総量算出部45Rは、電力余裕算出部43Rが算出した値からR相グループの各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを次式により算出する(図5ステップS205)。
RW=ΣCTri=CTr1+CTr2+・・・+CTrn ・・・(16)
R相電力抑制部4Rの電力削減総量算出部46Rは、R相グループで削減すべき電力である電力削減総量SWを、最大総電力算出部44Rが算出した最大総電力BXとR相割当総電力PW_Rとから次式により算出する(図5ステップS206)。
SW=BX−PW_R ・・・(17)
R相電力抑制部4Rの電力削減割当量算出部47Rは、電力削減総量算出部46Rが算出した電力削減総量SWと電力余裕算出部43Rが算出した電力余裕CTriと電力余裕総量算出部45Rが算出した電力余裕総量RWとから、R相グループの各制御ループLiで削減すべき電力である電力削減割当量CTsiを次式により制御ループLi毎に算出する(図5ステップS207)。
CTsi=SW(CTri/RW) ・・・(18)
R相電力抑制部4Rの出力上限値算出部48Rは、電力削減割当量算出部47Rが算出した電力削減割当量CTsiと最大出力時電力値取得部42Rが取得した最大出力時消費電力値CTmiとから、R相グループの各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを次式により制御ループLi毎に算出する(図5ステップS208)。
OHi={1.0−(CTsi/CTmi)}100.0[%] ・・・(19)
なお、BX<PW_Rになる場合、すなわちSW<0になる場合は、OHiが100%を超えるが、その場合はOHiを100%で上限カットすればよい。
次に、R相制御部5R−iは、R相グループの各制御ループLiの操作量MViを以下のとおりに算出する。R相グループの各制御ループLiの設定値SPiは、オペレータによって設定され、設定値SPi入力部50R−iを介してPID制御演算部52R−iに入力される(図5ステップS209)。
R相グループの各制御ループLiの制御量PVi(温度)は、制御ループLiの温度センサSiによって測定され、制御量PVi入力部51R−iを介してPID制御演算部52R−iに入力される(図5ステップS210)。
PID制御演算部52R−iは、設定値SPiと制御量PViに基づいて、以下の伝達関数式のようなPID制御演算を行なってR相グループの制御ループLiの操作量MViを算出する(図5ステップS211)。
MVi=(100/PBi){1+(1/TIis)+TDis}(SPi−PVi)
・・・(20)
PBiは比例帯、TIiは積分時間、TDiは微分時間、sはラプラス演算子である。
出力上限処理部53R−iは、以下の式のような操作量MViの上限処理を行なう(図5ステップS212)。
IF MVi>OHi THEN MVi=OHi ・・・(21)
すなわち、出力上限処理部53R−iは、操作量MViが制御ループLiの操作量出力上限値OHiより大きい場合、操作量MVi=OHiとする上限処理を行なう。
操作量MVi出力部54R−iは、出力上限処理部53R−iによって上限処理された操作量MViを制御対象(実際の出力先は例えば電力調整器102−i)に出力する(図5ステップS213)。R相制御部5R−iはR相グループの制御ループLi毎に設けられているので、ステップS209〜S213の処理はR相グループの制御ループLi毎に実施されることになる。
R相電力抑制部4RとR相制御部5R−iとは、以上のようなステップS200〜S213の処理を例えばオペレータの指示によって制御が終了するまで(ステップS214においてYES)、制御周期ΔT毎に行なう。
なお、S相グループ、T相グループについても同様の処理が行なわれる。すなわち、S相電力抑制部4Sは、S相グループの各制御ループLi(i=4〜6)についてR相グループと同様の処理をR相電力抑制部4Rと平行して行なう(ステップS200〜S208)。S相電力抑制部4Sの各構成要素は、複数のヒータHiのうちどのヒータがS相グループで使用されるもので、S相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。また、複数の設定値SPi、制御量PVi、操作量MViのうちどれがS相グループで使用されるもので、S相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。
T相電力抑制部4Tは、T相グループの各制御ループLi(i=7〜9)についてR相グループと同様の処理をR相電力抑制部4Rと平行して行なう(ステップS200〜S208)。T相電力抑制部4Tの各構成要素は、複数のヒータHiのうちどのヒータがT相グループで使用されるもので、T相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。また、複数の設定値SPi、制御量PVi、操作量MViのうちどれがT相グループで使用されるもので、T相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。
また、S相制御部5S−i(i=4〜6)は、S相グループの各制御ループLiについてR相グループと同様の処理をR相制御部5R−iと平行して行なう(ステップS209〜S213)。T相制御部5T−i(i=7〜9)は、T相グループの各制御ループLiについてR相グループと同様の処理をR相制御部5R−iと平行して行なう(ステップS209〜S213)。
以上のように、本実施例では、各相の制御ループの最大出力時の総消費電力値を相別に規定する最大出力時総消費電力値CTm_R,CTm_S,CTm_Tと現在の相別の総消費電力値CT_R,CT_S,CT_Tとに基づいて、各相の制御ループの総消費電力値を相別に規定するR相割当総電力PW_R、S相割当総電力PW_S、T相割当総電力PW_Tを算出することにより、特定の状況でより適切な管理を維持できる三相間の電力バランス管理を実現することができ、割当総電力PWを使い切らない状況が発生する確率を低減することができる。また、本実施例では、最大出力時総消費電力値CTm_R,CTm_S,CTm_Tを規定値とすることにより、三相間の電力バランスの維持のされ方について予め見通しを立て易くなる。
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本実施例は、上記発明の原理1、発明の原理3に対応する例である。本実施例においても、電力総和抑制制御装置全体の構成は第1の実施例と同様であるので、図1の符号を用いて説明する。図6は本実施例に係る相別割当総電力算出部の構成を示すブロック図であり、図2と同一の構成には同一の符号を付してある。
本実施例の相別割当総電力算出部3aは、割当総電力入力部10と、R相電力値取得部11Rと、S相電力値取得部11Sと、T相電力値取得部11Tと、各相グループの電力値を利用してR相グループの最大出力時総消費電力値CTm_Rを決定するR相最大出力時電力値取得部12Raと、各相グループの電力値を利用してS相グループの最大出力時総消費電力値CTm_Sを決定するS相最大出力時電力値取得部12Saと、各相グループの電力値を利用してT相グループの最大出力時総消費電力値CTm_Tを決定するT相最大出力時電力値取得部12Taと、R相電力余裕算出部13Rと、S相電力余裕算出部13Sと、T相電力余裕算出部13Tと、相計最大総電力算出部14と、相計電力余裕総量算出部15と、相計電力削減総量算出部16と、R相電力削減割当量算出部17Rと、S相電力削減割当量算出部17Sと、T相電力削減割当量算出部17Tと、R相割当総電力算出部18Rと、S相割当総電力算出部18Sと、T相割当総電力算出部18Tとから構成される。
本実施例においても、相別割当総電力算出部3aの処理の流れは第1の実施例と同様であるので、図4を参照して相別割当総電力算出部3aの動作を説明する。
相別割当総電力算出部3aの割当総電力入力部10と電力値取得部11R,11S,11Tの動作(図4ステップS100,S101)は、第1の実施例で説明したとおりである。
相別割当総電力算出部3aのR相最大出力時電力値取得部12Raは、R相以外のS相グループの現在の総消費電力値CT_SとT相グループの現在の総消費電力値CT_Tとに基づいて、R相グループの最大出力時総消費電力値CTm_Rを決定する(図4ステップS102)。具体的には、R相最大出力時電力値取得部12Raは、S相電力値取得部11Sが取得した総消費電力値CT_SとT相電力値取得部11Tが取得した総消費電力値CT_Tのうち最小値をCT_STminとし、この最小値CT_STminに、許容できる相間電力差α(α>0)を加算した電力値CT_STmin+α、あるいは許容できる倍率β(β>1)を乗じた電力値CT_STmin×βを、最大出力時総消費電力値CTm_Rとすればよい。
同様に、相別割当総電力算出部3aのS相最大出力時電力値取得部12Saは、S相以外のR相グループの現在の総消費電力値CT_RとT相グループの現在の総消費電力値CT_Tとに基づいて、S相グループの最大出力時総消費電力値CTm_Sを決定する(ステップS102)。具体的には、S相最大出力時電力値取得部12Saは、R相電力値取得部11Rが取得した総消費電力値CT_RとT相電力値取得部11Tが取得した総消費電力値CT_Tのうち最小値をCT_RTminとし、この最小値CT_RTminに、許容できる相間電力差αを加算した電力値CT_RTmin+α、あるいは許容できる倍率βを乗じた電力値CT_RTmin×βを、最大出力時総消費電力値CTm_Sとすればよい。
また、相別割当総電力算出部3aのT相最大出力時電力値取得部12Taは、T相以外のR相グループの現在の総消費電力値CT_RとS相グループの現在の総消費電力値CT_Sとに基づいて、T相グループの最大出力時総消費電力値CTm_Tを決定する(ステップS102)。具体的には、T相最大出力時電力値取得部12Taは、R相電力値取得部11Rが取得した総消費電力値CT_RとS相電力値取得部11Sが取得した総消費電力値CT_Sのうち最小値をCT_RSminとし、この最小値CT_RSminに、許容できる相間電力差αを加算した電力値CT_RSmin+α、あるいは許容できる倍率βを乗じた電力値CT_RSmin×βを、最大出力時総消費電力値CTm_Tとすればよい。
相別割当総電力算出部3aの電力余裕算出部13R,13S,13Tと相計最大総電力算出部14と相計電力余裕総量算出部15と相計電力削減総量算出部16と電力削減割当量算出部17R,17S,17Tと割当総電力算出部18R,18S,18Tの動作(図4ステップS103〜S108)は、第1の実施例で説明したとおりである。
また、相別割当総電力算出部3a以外の電力抑制部4R,4S,4Tと制御部5R−i,5S−i,5T−iの動作(図5ステップS200〜S213)についても、第1の実施例で説明したとおりである。
本実施例では、三相間の電力バランスを維持するための、各相の電力の上限管理に使用される最大出力時総消費電力値CTm_R,CTm_S,CTm_Tを可変的に調整することにより、第1の実施例のように最小消費電力値CT_ST,CT_RT,CT_RSを予め把握しておく手間を省くことができる。
なお、第1、第2の実施例では、R相、S相、T相の各相の制御ループの数を同一としているが、これに限るものではなく、各相で制御ループの数が異なっていてもよいことは言うまでもない。
また、図4の例では、割当総電力PWの情報を1回だけ受信するようになっているが、上位PC103は必要に応じて情報を送信し、これにより割当総電力PWの値が随時更新されるようになっていてもよい。
第1、第2の実施例で説明した電力総和抑制制御装置は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1、第2の実施例で説明した処理を実行する。
本発明は、複数の制御ループを備えたマルチループ制御系の制御装置および制御方法に適用することができる。
1…グルーピング情報記憶部、2,10…割当総電力入力部、3,3a…相別割当総電力算出部、4R…R相電力抑制部、4S…S相電力抑制部、4T…T相電力抑制部、5R−i…R相制御部、5S−i…S相制御部、5T−i…T相制御部、11R…R相電力値取得部、11S…S相電力値取得部、11T…T相電力値取得部、12R,12Ra…R相最大出力時電力値取得部、12S,12Sa…S相最大出力時電力値取得部、12T,12Ta…T相最大出力時電力値取得部、13R…R相電力余裕算出部、13S…S相電力余裕算出部、13T…T相電力余裕算出部、14…相計最大総電力算出部、15…相計電力余裕総量算出部、16…相計電力削減総量算出部、17R…R相電力削減割当量算出部、17S…S相電力削減割当量算出部、17T…T相電力削減割当量算出部、18R…R相割当総電力算出部、18S…S相割当総電力算出部、18T…T相割当総電力算出部、40R,40S,40T…相別割当総電力入力部、41R,41S,41T…電力値取得部、42R,42S,42T…最大出力時電力値取得部、43R,43S,43T…電力余裕算出部、44R,44S,44T…最大総電力算出部、45R,45S,45T…電力余裕総量算出部、46R,46S,46T…電力削減総量算出部、47R,47S,47T…電力削減割当量算出部、48R,48S,48T…出力上限値算出部、50R−i,50S−i,50T−i…設定値SPi入力部、51R−i,51S−i,51T−i…制御量PVi入力部、52R−i,52S−i,52T−i…PID制御演算部、53R−i,53S−i,53T−i…出力上限処理部、54R−i,54S−i,54T−i…操作量MVi出力部。

Claims (8)

  1. 三相交流のR相、S相、T相のいずれかを使用する各制御系統について、R相、S相、T相別に制御ループの構成を示すグルーピング情報を予め記憶するグルーピング情報記憶部と、
    各相の制御ループの最大出力時の総消費電力値を相別に規定する最大出力時総消費電力値と現在の相別の総消費電力値と前記グルーピング情報とに基づいて、各相の制御ループの総消費電力値を相別に規定する相別割当総電力を、三相間の電力バランスが維持されるように算出する相別割当総電力算出部と、
    この相別割当総電力算出部によって算出されたR相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にR相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してR相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第1の電力抑制部と、
    前記相別割当総電力算出部によって算出されたS相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にS相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してS相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第2の電力抑制部と、
    前記相別割当総電力算出部によって算出されたT相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にT相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してT相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第3の電力抑制部とを備え
    前記相別割当総電力算出部は、
    全ての制御ループの総消費電力値を規定する割当総電力の情報を受信する割当総電力入力部と、
    R相グループの制御ループの現在の総消費電力値を取得する第1の電力値取得部と、
    S相グループの制御ループの現在の総消費電力値を取得する第2の電力値取得部と、
    T相グループの制御ループの現在の総消費電力値を取得する第3の電力値取得部と、
    相別の前記最大出力時総消費電力値と前記第1、第2、第3の電力値取得部によって取得された現在の相別の総消費電力値とに基づいて各相の制御ループの電力余裕を相別に算出し、この電力余裕が各相で公平な状態に近づくように、前記電力余裕の総和に対する各相の制御ループの電力余裕の比率と前記割当総電力入力部によって受信された割当総電力の値とに基づいて前記相別割当総電力を算出する相計電力抑制部とを備えることを特徴とする電力総和抑制制御装置。
  2. 請求項記載の電力総和抑制制御装置において、
    前記相計電力抑制部は、
    R相グループの制御ループの前記最大出力時総消費電力値を取得する第1の最大出力時電力値取得部と、
    S相グループの制御ループの前記最大出力時総消費電力値を取得する第2の最大出力時電力値取得部と、
    T相グループの制御ループの前記最大出力時総消費電力値を取得する第3の最大出力時電力値取得部と、
    R相グループの前記最大出力時総消費電力値とR相グループの現在の前記総消費電力値とに基づいてR相グループの制御ループの電力余裕を算出する第1の電力余裕算出部と、
    S相グループの前記最大出力時総消費電力値とS相グループの現在の前記総消費電力値とに基づいてS相グループの制御ループの電力余裕を算出する第2の電力余裕算出部と、
    T相グループの前記最大出力時総消費電力値とT相グループの現在の前記総消費電力値とに基づいてT相グループの制御ループの電力余裕を算出する第3の電力余裕算出部と、
    各相の前記最大出力時総消費電力値の総和である相計最大総電力を算出する相計最大総電力算出部と、
    各相の前記電力余裕の総和である相計電力余裕総量を算出する相計電力余裕総量算出部と、
    各相の制御ループの削減すべき電力の総和である相計電力削減総量を、前記相計最大総電力と前記割当総電力とに基づいて算出する相計電力削減総量算出部と、
    R相グループの制御ループで削減すべき電力である電力削減割当量を、R相グループの前記電力余裕と前記相計電力余裕総量と前記相計電力削減総量とに基づいて算出する第1の電力削減割当量算出部と、
    S相グループの制御ループで削減すべき電力である電力削減割当量を、S相グループの前記電力余裕と前記相計電力余裕総量と前記相計電力削減総量とに基づいて算出する第2の電力削減割当量算出部と、
    T相グループの制御ループで削減すべき電力である電力削減割当量を、T相グループの前記電力余裕と前記相計電力余裕総量と前記相計電力削減総量とに基づいて算出する第3の電力削減割当量算出部と、
    R相グループの前記最大出力時総消費電力値とR相グループの前記電力削減割当量とに基づいてR相グループの前記相別割当総電力を算出する第1の割当総電力算出部と、
    S相グループの前記最大出力時総消費電力値とS相グループの前記電力削減割当量とに基づいてS相グループの前記相別割当総電力を算出する第2の割当総電力算出部と、
    T相グループの前記最大出力時総消費電力値とT相グループの前記電力削減割当量とに基づいてT相グループの前記相別割当総電力を算出する第3の割当総電力算出部とを備えることを特徴とする電力総和抑制制御装置。
  3. 請求項記載の電力総和抑制制御装置において、
    前記第1の最大出力時電力値取得部は、R相以外のS相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値およびT相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値のうちの最小値に、許容できる相間電力差を加算した既知の値または許容できる倍率を乗じた既知の値を、R相グループの前記最大出力時総消費電力値として取得し、
    前記第2の最大出力時電力値取得部は、S相以外のR相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値およびT相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値のうちの最小値に、前記相間電力差を加算した既知の値または前記倍率を乗じた既知の値を、S相グループの前記最大出力時総消費電力値として取得し、
    前記第3の最大出力時電力値取得部は、T相以外のR相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値およびS相グループの制御ループの総消費電力の過去の実績値のうちの最小値に、前記相間電力差を加算した既知の値または前記倍率を乗じた既知の値を、T相グループの前記最大出力時総消費電力値として取得することを特徴とする電力総和抑制制御装置。
  4. 請求項記載の電力総和抑制制御装置において、
    前記第1の最大出力時電力値取得部は、R相以外のS相グループの現在の前記総消費電力値およびT相グループの現在の前記総消費電力値のうちの最小値に、許容できる相間電力差を加算した値または許容できる倍率を乗じた値を、R相グループの前記最大出力時総消費電力値として決定し、
    前記第2の最大出力時電力値取得部は、S相以外のR相グループの現在の前記総消費電力値およびT相グループの現在の前記総消費電力値のうちの最小値に、前記相間電力差を加算した値または前記倍率を乗じた値を、S相グループの前記最大出力時総消費電力値として決定し、
    前記第3の最大出力時電力値取得部は、T相以外のR相グループの現在の前記総消費電力値およびS相グループの現在の前記総消費電力値のうちの最小値に、前記相間電力差を加算した値または前記倍率を乗じた値を、T相グループの前記最大出力時総消費電力値として決定することを特徴とする電力総和抑制制御装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の電力総和抑制制御装置において、
    前記第1の電力抑制部、前記第2の電力抑制部、前記第3の電力抑制部の各々は、
    前記相別割当総電力算出部が算出した相別割当総電力のうち対応するグループの相別割当総電力の情報を受信する相別割当総電力入力部と、
    対応するグループの各制御ループの現在の消費電力値を取得するループ別電力値取得部と、
    このループ別電力値取得部によって取得された現在の消費電力値に基づいて対応するグループの各制御ループの電力余裕を算出し、この電力余裕が各制御ループで公平な状態に近づくように、前記電力余裕の総和に対する各制御ループの電力余裕の比率と対応するグループの前記相別割当総電力の値とに基づいて、対応するグループの各制御ループの操作量出力上限値を算出する操作量出力上限値操作部とをそれぞれ備えることを特徴とする電力総和抑制制御装置。
  6. 請求項記載の電力総和抑制制御装置において、
    前記第1の電力抑制部、前記第2の電力抑制部、前記第3の電力抑制部の操作量出力上限値操作部の各々は、
    対応するグループの各制御ループの最大出力時の総消費電力値を規定する最大出力時消費電力値を取得するループ別最大出力時電力値取得部と、
    前記ループ別最大出力時電力値取得部によって取得された前記最大出力時消費電力値と前記ループ別電力値取得部によって取得された現在の前記消費電力値とに基づいて対応するグループの各制御ループの電力余裕を算出するループ別電力余裕算出部と、
    対応するグループの各制御ループの前記最大出力時消費電力値の総和である最大総電力を算出する最大総電力算出部と、
    対応するグループの各制御ループの電力余裕の総和である電力余裕総量を算出する電力余裕総量算出部と、
    対応するグループで削減すべき電力である電力削減総量を、前記最大総電力算出部によって算出された前記最大総電力と対応するグループの前記相別割当総電力の値とに基づいて算出する電力削減総量算出部と、
    対応するグループの各制御ループで削減すべき電力である電力削減割当量を、前記ループ別電力余裕算出部によって算出された前記電力余裕と前記電力余裕総量算出部によって算出された前記電力余裕総量と前記電力削減総量算出部によって算出された前記電力削減総量とに基づいて制御ループ毎に算出するループ別電力削減割当量算出部と、
    このループ別電力削減割当量算出部によって算出された前記電力削減割当量と前記ループ別最大出力時電力値取得部によって取得された前記最大出力時消費電力値とに基づいて対応するグループの各制御ループの操作量出力上限値を算出する出力上限値算出部とをそれぞれ備えることを特徴とする電力総和抑制制御装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の電力総和抑制制御装置において、
    R相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量を算出し、この操作量をR相グループの制御ループの前記操作量出力上限値以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量を対応するR相グループの制御ループのアクチュエータに出力する第1の制御部と、
    S相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量を算出し、この操作量をS相グループの制御ループの前記操作量出力上限値以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量を対応するS相グループの制御ループのアクチュエータに出力する第2の制御部と、
    T相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量を算出し、この操作量をT相グループの制御ループの前記操作量出力上限値以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量を対応するT相グループの制御ループのアクチュエータに出力する第3の制御部とをさらに備えることを特徴とする電力総和抑制制御装置。
  8. 三相交流のR相、S相、T相別に制御ループの構成を示すグルーピング情報を予め記憶するグルーピング情報記憶部を参照し、各相の制御ループの最大出力時の総消費電力値を相別に規定する最大出力時総消費電力値と現在の相別の総消費電力値と前記グルーピング情報とに基づいて、各相の制御ループの総消費電力値を相別に規定する相別割当総電力を、三相間の電力バランスが維持されるように算出する第1のステップと、
    この第1のステップによって算出されたR相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にR相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してR相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第2のステップと、
    前記第1のステップによって算出されたS相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にS相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してS相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第3のステップと、
    前記第1のステップによって算出されたT相グループの前記相別割当総電力と前記グルーピング情報とを基にT相グループの制御ループの操作量出力上限値を操作してT相グループの制御ループの電力使用量を抑制する第4のステップとを含み、
    前記第1のステップは、
    全ての制御ループの総消費電力値を規定する割当総電力の情報を受信する第5のステップと、
    R相グループの制御ループの現在の総消費電力値とS相グループの制御ループの現在の総消費電力値とT相グループの制御ループの現在の総消費電力値とを取得する第6のステップと、
    相別の前記最大出力時総消費電力値と前記第6のステップで取得した現在の相別の総消費電力値とに基づいて各相の制御ループの電力余裕を相別に算出し、この電力余裕が各相で公平な状態に近づくように、前記電力余裕の総和に対する各相の制御ループの電力余裕の比率と前記第5のステップで受信した割当総電力の値とに基づいて前記相別割当総電力を算出する第7のステップとを含むことを特徴とする電力総和抑制制御方法。
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