JP6371573B2 - 電力総和抑制制御装置および方法 - Google Patents

電力総和抑制制御装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の制御ループを備えたマルチループ制御系の制御装置および制御方法に係り、特に定常状態の電力使用量の総和が一定値を超えないように、かつ外乱抑制特性が可能な限り損なわれないように操作量出力上限値を操作する電力総和抑制制御を行なう場合に、三相交流のR相、S相、T相の三相間の電力バランスを改善する電力総和抑制制御装置および方法に関するものである。
地球温暖化問題に起因する法改正などに伴い、工場や生産ラインのエネルギー使用量管理が強く求められている。工場内の加熱装置や空調機器は特にエネルギー使用量の大きな設備装置であるため、エネルギー使用量の上限を、本来備える最大量よりも低く抑えるように管理されることが多い。例えば電力を使用する設備装置では、電力デマンド管理システムからの指示により、特定の電力使用量以内に制限する運用が行なわれている。
特に複数のアクチュエータ(電気ヒータ)を備える加熱装置では、立ち上げ時(複数の電気ヒータが設置されている領域の一斉昇温時)に同時供給される総電力を抑制するために、電力総和抑制制御(特許文献1参照)などが提案されている。図7は特許文献1に開示された加熱装置の構成を示すブロック図である。加熱装置は、被加熱物を加熱するための加熱処理炉100と、加熱処理炉100の内部に設置された複数のアクチュエータである電気ヒータH1〜H4と、それぞれヒータH1〜H4によって加熱される加熱処理炉100内の制御ゾーンZ1〜Z4の温度PVを測定する複数の温度センサS1〜S4と、ヒータH1〜H4に出力する操作量MV1〜MV4を算出する電力総和抑制制御装置101と、電力総和抑制制御装置101から出力された操作量MV1〜MV4に応じた電力をそれぞれヒータH1〜H4に供給する電力調整器102−1〜102−4とから構成される。この図7に示した加熱装置においては、制御ゾーンZ1〜Z4の温度PVを制御する制御ループが、4個形成されていることになる。
電力総和抑制制御装置101は、電力を管理する電力デマンド管理システムのコンピュータである上位PC103から、ヒータH1〜H4の電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信し、各制御ループの消費電力値から各制御ループの電力余裕を算出し、この電力余裕の総和に対する各制御ループの電力余裕の比率と割当総電力PWに基づいて各制御ループの操作量出力上限値OH1_1〜OH1_4を算出する。そして、電力総和抑制制御装置101は、PID制御演算により各制御ループの操作量MV1〜MV4を算出し、操作量MV1〜MV4を操作量出力上限値OH1_1〜OH1_4以下に制限する上限リミット処理を実行して、上限処理後の操作量MV1〜MV4を対応する制御ループの電力調整器102−1〜102−4に出力する。こうして、操作量出力上限値OH1_1〜OH1_4を操作することで、外乱印加におけるリカバリー時の総電力を指定された値以下に抑制できる。
特許文献1に開示された技術のようにPID制御演算の操作量出力上限値OHを操作する場合、温度制御のアクチュエータが単相電気ヒータであれば、相間バランスに配慮しなければならない。
ここで相間バランスとは、三相交流のR相、S相、T相について電力消費側で保つべき平衡性のことである。特許文献2に示されるように、電力変換装置レベルでの対応策などは提案されているが、単相電気ヒータを複数使用する際は、各相をバランスよく使用するように設計したとしても、操作量出力上限値OHを操作すると、三相間の電力バランスが予め想定できないバランスになる。
例えば理解しやすい形として、RS相とST相とTR相、あるいはR相とS相とT相とニュートラル(以下、簡略的にそれぞれR相、S相、T相と記載)にそれぞれ400Wと300Wの単相電気ヒータを1個ずつ独立に割当てる6ヒータ系を想定する。6個全てのヒータについて、PID制御の操作量MVが操作量出力上限値OH=100%で上限リミット処理される状態MV=100%であれば、R相、S相、T相ともに700Wずつの電力消費状態(400W+300W)になり、設計通りの相間バランスが得られた状態ということになる。
一方、操作量出力上限値OHを操作することにより、偶然2個のR相の操作量出力上限値OHが高めの90%になり、偶然2個のS相の操作量出力上限値OHが80%になり、偶然2個のT相の操作量出力上限値OHが低めの70%になると、R相の消費電力が630W(MV=90%に伴い360W+270W=630W)、S相の消費電力が560W(MV=80%に伴い320W+240W=560W)、T相の消費電力が490W(MV=70%に伴い280W+210W=490W)という状態になる。この場合、相間の消費電力の最大差の比率は630W/490W=1.29で、約1.3倍の格差となり、三相間の電力バランスが不適切な状態に陥る。
特開2012−048370号公報 特開2013−066312号公報
以上のように、従来の技術では、複数の制御系における電力使用量の総和が一定値を超えないように、かつ外乱抑制特性が可能な限り損なわれないように操作量出力上限値を操作する場合に、三相間の電力バランスが不適切な状態に陥る可能性があるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、複数の制御系における電力使用量の総和が一定値を超えないように、かつ外乱抑制特性が可能な限り損なわれないように操作量出力上限値を操作する場合に、三相間の電力バランスを改善する電力総和抑制制御装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の電力総和抑制制御装置は、三相交流のR相、S相、T相のいずれかを使用する各制御系について、R相、S相、T相別に制御系ループの構成を示すグルーピング情報を予め記憶するグルーピング情報記憶手段と、全ての制御ループのアクチュエータの総電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力手段と、R相を使用する制御ループの集合であるR相グループの合計の消費電力値、S相を使用する制御ループの集合であるS相グループの合計の消費電力値、T相を使用する制御ループの集合であるT相グループの合計の消費電力値のうちの最低値である最低電力Wminを検出する最低電力検出手段と、前記割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分し、相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを求める相別割当総電力算出手段と、前記相別割当総電力PW_Rと前記グルーピング情報を基にR相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してR相グループの電力使用量を抑制するR相電力抑制手段と、前記相別割当総電力PW_Sと前記グルーピング情報を基にS相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してS相グループの電力使用量を抑制するS相電力抑制手段と、前記相別割当総電力PW_Tと前記グルーピング情報を基にT相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してT相グループの電力使用量を抑制するT相電力抑制手段と、R相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記R相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するR相グループの制御ループのアクチュエータに出力するR相制御手段と、S相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記S相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するS相グループの制御ループのアクチュエータに出力するS相制御手段と、T相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記T相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するT相グループの制御ループのアクチュエータに出力するT相制御手段とを備え、前記相別割当総電力算出手段は、前記割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分した電力を算出すると共に、前記最低電力Wminに基づく電力を算出し、前記割当総電力PWを3等分した電力と前記最低電力Wminに基づく電力のうちいずれか小さい方を、前記相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tとすることを特徴とするものである。
また、本発明の電力総和抑制制御装置の1構成例において、前記R相電力抑制手段、S相電力抑制手段、T相電力抑制手段の各々は、前記相別割当総電力算出手段が算出した相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tのうち対応するグループの相別割当総電力の情報を受信する相別割当総電力入力手段と、対応するグループの各制御ループの消費電力値CTを取得する電力値取得手段と、対応するグループの各制御ループの最大出力時消費電力値CTmを取得する最大出力時電力値取得手段と、前記最大出力時消費電力値CTmと前記消費電力値CTとの差から対応するグループの各制御ループの電力余裕を算出し、この電力余裕の総和に対する各制御ループの電力余裕の比率と前記相別割当総電力入力手段が受信した相別割当総電力の値に基づいて、対応するグループの各制御ループの操作量出力上限値OHを算出する操作量出力上限値操作手段とをそれぞれ備え、前記操作量出力上限値操作手段は、対応するグループの各制御ループの電力余裕が公平な状態に近づくように対応するグループの操作量出力上限値OHを算出することを特徴とするものである。
また、本発明の電力総和抑制制御装置の1構成例において、前記R相電力抑制手段、S相電力抑制手段、T相電力抑制手段の操作量出力上限値操作手段は、前記最大出力時消費電力値CTmと前記消費電力値CTとの差から対応するグループの各制御ループの電力余裕CTrを制御ループ毎に算出する電力余裕算出手段と、対応するグループの各制御ループの最大出力時消費電力値CTmの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出手段と、対応するグループの各制御ループの電力余裕CTrの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出手段と、対応するグループについて削減すべき総電力量である電力削減総量SWを、前記最大総電力BXと前記相別割当総電力入力手段が受信した相別割当総電力の値とから算出する電力削減総量算出手段と、対応するグループの各制御ループで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsを前記電力余裕CTrと前記電力余裕総量RWと前記電力削減総量SWとから制御ループ毎に算出する電力削減割当量算出手段と、前記電力削減割当量CTsと前記最大出力時消費電力値CTmとから対応するグループの各制御ループの操作量出力上限値OHを算出する出力上限値算出手段とをそれぞれ備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電力総和抑制制御方法は、三相交流のR相、S相、T相のいずれかを使用する全ての制御ループのアクチュエータの総電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力ステップと、R相を使用する制御ループの集合であるR相グループの合計の消費電力値、S相を使用する制御ループの集合であるS相グループの合計の消費電力値、T相を使用する制御ループの集合であるT相グループの合計の消費電力値のうちの最低値である最低電力Wminを検出する最低電力検出ステップと、前記割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分し、相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを求める相別割当総電力算出ステップと、R相、S相、T相別に制御系ループの構成を示すグルーピング情報を予め記憶するグルーピング情報記憶手段を参照し、前記相別割当総電力PW_Rと前記グルーピング情報を基にR相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してR相グループの電力使用量を抑制するR相電力抑制ステップと、前記グルーピング情報記憶手段を参照し、前記相別割当総電力PW_Sと前記グルーピング情報を基にS相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してS相グループの電力使用量を抑制するS相電力抑制ステップと、前記グルーピング情報記憶手段を参照し、前記相別割当総電力PW_Tと前記グルーピング情報を基にT相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してT相グループの電力使用量を抑制するT相電力抑制ステップと、R相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記R相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するR相グループの制御ループのアクチュエータに出力するR相制御ステップと、S相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記S相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するS相グループの制御ループのアクチュエータに出力するS相制御ステップと、T相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記T相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するT相グループの制御ループのアクチュエータに出力するT相制御ステップとを含み、前記相別割当総電力算出ステップは、前記割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分した電力を算出すると共に、前記最低電力Wminに基づく電力を算出し、前記割当総電力PWを3等分した電力と前記最低電力Wminに基づく電力のうちいずれか小さい方を、前記相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tとすることを特徴とするものである。
本発明によれば、割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分し、3等分した相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを基にグループ別に操作量出力上限値OHを操作する電力総和抑制制御を行なうことにより、同一のグループに属する複数の制御系に関し、定常状態において電力使用量の総和が相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを超えないように、かつ外乱抑制特性が可能な限り損なわれないように、制御を行なうことができる。また、本発明では、R相、S相、T相のグループ毎に総電力を管理するので、三相間の電力バランスを改善することができる。
また、本発明では、R相グループの合計の消費電力値、S相グループの合計の消費電力値、T相グループの合計の消費電力値のうちの最低値である最低電力Wminを検出し、割当総電力PWを3等分した電力と最低電力Wminに基づく電力のうちいずれか小さい方を、相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tとすることにより、三相間の電力消費格差が所望の値を超えないように管理することができる。
本発明の参考例に係る電力総和抑制制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の参考例に係る制御系のブロック線図である。 本発明の参考例に係る電力総和抑制制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の参考例に係る電力総和抑制制御装置の動作例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電力総和抑制制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電力総和抑制制御装置の動作を示すフローチャートである。 複数の電気ヒータを備える加熱装置の構成を示すブロック図である。
[発明の原理1]
発明者は、R相、S相、T相の各相間の電力消費格差が特に大きくなる要因として、例えば多数の温度制御系における外乱抑制制御時の大電力が、R相、S相、T相の区別もなく、無制限に調整対象になることに着眼した。すなわち、大電力状態になれば制御ループ間での格差も大きくなりやすく、かつ多数の温度制御系にR相、S相、T相の区別がなければ、三相の電力使用量の不均衡が偶然にも大きくなる余地が生じることになる。例えば、電力抑制度合の小さい制御系はR相ばかりになり、逆に電力抑制度合の大きい制御系はT相ばかりになるというようなことが発生する。
そこで、発明者は、R相、S相、T相別のグループに分け、グループ毎に総電力を管理することに着眼した。例えば最も基本的な割当抑制を実行する場合においては、割当総電力をR相、S相、T相別のグループに原則として3等分し、R相、S相、T相グループ毎に同じ割当総電力で総電力抑制制御を実行することにより、R相、S相、T相の各相が同じ最大電力内に管理されながら制御を動作させられることに想到した。この場合、割当総電力分を最大限に活用しない状態も発生し得るが、三相間の電力バランスを維持することを優先するのであれば、以上の課題解決原理を適用するのが好ましい。
[発明の原理2]
割当総電力をR相、S相、T相別のグループに3等分する場合、R相、S相、T相のいずれかの電力消費が他に比べて極端に少なくなれば、最大電力内に管理されていても、電力消費格差は管理されている範囲内で大きくなる。このような状況をさらに改善するのであれば、R相、S相、T相のいずれかの最低値になる消費電力を検出し、その最低電力を基準にR相、S相、T相グループ毎の相別割当総電力を決定するのが好ましい。例えば、格差の上限比率をα(>1.0)と予め規定し、R相、S相、T相のいずれかの最低値になる電力がWminと検出された場合、相別割当総電力をαWminと決定するような処理になる。
参考例
以下、本発明の参考例について図面を参照して説明する。図1は本発明の参考例に係る電力総和抑制制御装置の構成を示すブロック図である。本参考例は、上記発明の原理1に対応する例である。ここでは、特許文献1に開示された電力総和抑制制御を利用する際に、三相間の電力バランスを改善するための発明として説明する。また、説明を簡単化するため、R相、S相、T相の電気ヒータを3個ずつとし、それぞれが別々の9個のPID制御ループにおけるアクチュエータとして使用されている構成とする。
具体的には、R相を使用する電気ヒータのうち、制御ループL1,L2に設けられる電気ヒータH1,H2の定格出力を共に400W、制御ループL3に設けられる電気ヒータH3の定格出力を300Wとする。S相を使用する電気ヒータのうち、制御ループL4,L5に設けられる電気ヒータH4,H5の定格出力を共に400W、制御ループL6に設けられる電気ヒータH6の定格出力を300Wとする。T相を使用する電気ヒータのうち、制御ループL7,L8に設けられる電気ヒータH7,H8の定格出力を共に400W、制御ループL9に設けられる電気ヒータH9の定格出力を300Wとする。
参考例の電力総和抑制制御装置は、三相交流のR相、S相、T相のいずれかを使用する各制御系について、R相、S相、T相別に制御系ループの構成を示すグルーピング情報を予め記憶するグルーピング情報記憶部1と、全ての制御ループの電気ヒータの総電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を上位システムの装置(図7の例では上位PC103)から受信する割当総電力入力部2と、割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分し、相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを求める相別割当総電力算出部3と、R相を使用する複数の制御ループの集合であるR相グループの電力総和抑制制御を行なうR相電力抑制部4Rと、S相を使用する複数の制御ループの集合であるS相グループの電力総和抑制制御を行なうS相電力抑制部4Sと、T相を使用する複数の制御ループの集合であるT相グループの電力総和抑制制御を行なうT相電力抑制部4Tと、R相グループの電気ヒータを制御するR相制御部5R−iと、S相グループの電気ヒータを制御するS相制御部5S−iと、T相グループの電気ヒータを制御するT相制御部5T−iとから構成される。
R相電力抑制部4Rは、R相グループの相別割当総電力PW_Rの情報を受信する相別割当総電力入力部40Rと、R相グループの各制御ループLi(本参考例ではi=1〜3)の消費電力値CTiを取得する電力値取得部41Rと、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiを取得する最大出力時電力値取得部42Rと、最大出力時消費電力値CTmiと消費電力値CTiとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出部43Rと、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出部44Rと、各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出部45Rと、削減すべき総電力量である電力削減総量SWを最大総電力BXと割当総電力PWとから算出する電力削減総量算出部46Rと、各制御ループLiで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsiを算出する電力削減割当量算出部47Rと、電力削減割当量CTsiと最大出力時消費電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出部48Rとから構成される。
電力余裕算出部43Rと最大総電力算出部44Rと電力余裕総量算出部45Rと電力削減総量算出部46Rと電力削減割当量算出部47Rと出力上限値算出部48Rとは、操作量出力上限値操作手段を構成している。
R相制御部5R−iは、設定値SPi入力部50R−iと、制御量PVi入力部51R−iと、PID制御演算部52R−iと、出力上限処理部53R−iと、操作量MVi出力部54R−iとから構成される。このR相制御部5R−iは、制御ループLi毎に設けられる。
S相電力抑制部4Sは、S相グループの相別割当総電力PW_Sの情報を受信する相別割当総電力入力部40Sと、S相グループの各制御ループLi(本参考例ではi=4〜6)の消費電力値CTiを取得する電力値取得部41Sと、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiを取得する最大出力時電力値取得部42Sと、最大出力時消費電力値CTmiと消費電力値CTiとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出部43Sと、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出部44Sと、各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出部45Sと、削減すべき総電力量である電力削減総量SWを最大総電力BXと割当総電力PWとから算出する電力削減総量算出部46Sと、各制御ループLiで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsiを算出する電力削減割当量算出部47Sと、電力削減割当量CTsiと最大出力時消費電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出部48Sとから構成される。
電力余裕算出部43Sと最大総電力算出部44Sと電力余裕総量算出部45Sと電力削減総量算出部46Sと電力削減割当量算出部47Sと出力上限値算出部48Sとは、操作量出力上限値操作手段を構成している。
S相制御部5S−iは、設定値SPi入力部50S−iと、制御量PVi入力部51S−iと、PID制御演算部52S−iと、出力上限処理部53S−iと、操作量MVi出力部54S−iとから構成される。このS相制御部5S−iは、制御ループLi毎に設けられる。
T相電力抑制部4Tは、T相グループの相別割当総電力PW_Tの情報を受信する相別割当総電力入力部40Tと、T相グループの各制御ループLi(本参考例ではi=7〜9)の消費電力値CTiを取得する電力値取得部41Tと、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiを取得する最大出力時電力値取得部42Tと、最大出力時消費電力値CTmiと消費電力値CTiとから各制御ループLiの電力余裕CTriを算出する電力余裕算出部43Tと、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出部44Tと、各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出部45Tと、削減すべき総電力量である電力削減総量SWを最大総電力BXと割当総電力PWとから算出する電力削減総量算出部46Tと、各制御ループLiで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsiを算出する電力削減割当量算出部47Tと、電力削減割当量CTsiと最大出力時消費電力値CTmiとから各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを算出する出力上限値算出部48Tとから構成される。
電力余裕算出部43Tと最大総電力算出部44Tと電力余裕総量算出部45Tと電力削減総量算出部46Tと電力削減割当量算出部47Tと出力上限値算出部48Tとは、操作量出力上限値操作手段を構成している。
T相制御部5T−iは、設定値SPi入力部50T−iと、制御量PVi入力部51T−iと、PID制御演算部52T−iと、出力上限処理部53T−iと、操作量MVi出力部54T−iとから構成される。このT相制御部5T−iは、制御ループLi毎に設けられる。
図2は本参考例の制御系のブロック線図である。R相グループの各制御ループLi(i=1〜3)は、それぞれR相制御部5R−iと、制御対象PRiとから構成される。後述のように、R相制御部5R−iは、設定値SPiと制御量PViとから操作量MViを算出して、この操作量MViを制御対象PRiに出力する。図7の例では、制御対象PRiはヒータHiが加熱する加熱処理炉100であるが、操作量MViの実際の出力先は電力調整器102−iであり、操作量MViに応じた電力が電力調整器102−iからヒータHiに供給される。同様に、S相グループの各制御ループLi(i=4〜6)は、それぞれS相制御部5S−iと、制御対象PSiとから構成され、T相グループの各制御ループLi(i=7〜9)は、それぞれT相制御部5T−iと、制御対象PTiとから構成される。
以下、本参考例の電力総和抑制制御装置の動作を図3を参照して説明する。割当総電力入力部2は、電力を管理する電力デマンド管理システムのコンピュータ(図7の例では上位PC103)から、電気ヒータの総電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する(図3ステップS100)。
相別割当総電力算出部3は、割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分した値PW/3を算出し、この3等分した値PW/3を相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tとする(図3ステップS101)。
R相電力抑制部4Rの相別割当総電力入力部40Rは、相別割当総電力算出部3からR相グループの相別割当総電力PW_Rの情報を受信する(図3ステップS102)。
R相電力抑制部4Rの電力値取得部41Rは、R相グループの各制御ループLiの現在の消費電力値CTi(具体的にはヒータHiの消費電力値)を制御ループLi毎に取得する(図3ステップS103)。電力値取得部41Rは、消費電力値CTiを測定してもよいし、推定してもよい。消費電力値CTiを推定するには、制御ループLiのヒータHiに流れる電流値と制御ループLiの制御量PViとを入力変数として、予め設定された電力推定関数式により消費電力値CTiを求めるようにすればよい。また、制御ループLiの操作量MViと制御量PViとを入力変数としてよいし、ヒータHiに流れる電流値と制御量PViと操作量MViとを入力変数としてもよい。消費電力値CTiの具体的な推定方法は、特開2009−229382号公報に開示されているので、詳細な説明は省略する。
なお、グルーピング情報記憶部1に予め登録されているグルーピング情報は、ヒータHiが使用されるグループおよび制御ループの情報をヒータ毎に定義すると共に、設定値SPi、制御量PVi、操作量MViが使用されるグループおよび制御ループの情報を設定値毎、制御量毎、操作量毎に定義したものである。したがって、R相電力抑制部4Rの各構成要素は、複数のヒータHiのうちどのヒータがR相グループで使用されるもので、R相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報記憶部1に登録されたグルーピング情報により認識することができる。同様に、複数の設定値SPi、制御量PVi、操作量MViのうちどれがR相グループで使用されるもので、R相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。
R相電力抑制部4Rの最大出力時電力値取得部42Rは、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiを制御ループLi毎に取得する(図3ステップS104)。ここで、最大出力時とは、操作量MViが最大値100%のときのことを言う。最大出力時電力値取得部42Rは、あらかじめ記憶している最大出力時消費電力値CTmiを取り出してもよいし、推定してもよい。制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiを推定するには、電力値取得部41Rが取得した当該制御ループの消費電力値CTiと当該制御ループのR相制御部5R−iから出力される操作量MViに基づき、次式により近似的に推定すればよい。
CTmi=CTi(100.0/MVi) ・・・(1)
R相電力抑制部4Rの電力余裕算出部43Rは、最大出力時電力値取得部42Rが取得した最大出力時消費電力値CTmiと電力値取得部41Rが取得した消費電力値CTiとから、各制御ループLiの電力余裕CTriを次式により制御ループLi毎に算出する(図3ステップS105)。
CTri=CTmi−CTi ・・・(2)
R相電力抑制部4Rの最大総電力算出部44Rは、最大出力時電力値取得部42Rが取得した最大出力時消費電力値CTmiから、各制御ループLiの最大出力時消費電力値CTmiの総和である最大総電力BXを次式により算出する(図3ステップS106)。
BX=ΣCTmi=CTm1+CTm2+・・・+CTmn ・・・(3)
R相電力抑制部4Rの電力余裕総量算出部45Rは、電力余裕算出部43Rが算出した値から各制御ループLiの電力余裕CTriの総和である電力余裕総量RWを次式により算出する(図3ステップS107)。
RW=ΣCTri=CTr1+CTr2+・・・+CTrn ・・・(4)
R相電力抑制部4Rの電力削減総量算出部46Rは、削減すべき総電力量である電力削減総量SWを、最大総電力算出部44Rが算出した最大総電力BXとR相グループの相別割当総電力PW_Rとから次式により算出する(図3ステップS108)。
SW=BX−PW_R ・・・(5)
R相電力抑制部4Rの電力削減割当量算出部47Rは、電力削減総量算出部46Rが算出した電力削減総量SWと電力余裕算出部43Rが算出した電力余裕CTriと電力余裕総量算出部45Rが算出した電力余裕総量RWとから、各制御ループLiで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsiを次式により制御ループLi毎に算出する(図3ステップS109)。
CTsi=SW(CTri/RW) ・・・(6)
R相電力抑制部4Rの出力上限値算出部48Rは、電力削減割当量算出部47Rが算出した電力削減割当量CTsiと最大出力時電力値取得部42Rが取得した最大出力時消費電力値CTmiとから、各制御ループLiの操作量出力上限値OHiを次式により制御ループLi毎に算出する(図3ステップS110)。
OHi={1.0−(CTsi/CTmi)}100.0[%] ・・・(7)
なお、BX<PW_Rになる場合、すなわちSW<0になる場合は、OHiが100%を超えるが、その場合はOHiを100%で上限カットすればよい。
次に、R相制御部5R−iは、制御ループLiの操作量MViを以下のとおりに算出する。R相グループの制御ループLiの設定値SPiは、オペレータによって設定され、設定値SPi入力部50R−iを介してPID制御演算部52R−iに入力される(図3ステップS111)。
R相グループの制御ループLiの制御量PVi(温度)は、この制御ループLiの温度センサSiによって測定され、制御量PVi入力部51R−iを介してPID制御演算部52R−iに入力される(図3ステップS112)。
PID制御演算部52R−iは、設定値SPiと制御量PViに基づいて、以下の伝達関数式のようなPID制御演算を行なって制御ループLiの操作量MViを算出する(図3ステップS113)。
MVi=(100/PBi){1+(1/TIis)+TDis}(SPi−PVi)
・・・(8)
PBiは比例帯、TIiは積分時間、TDiは微分時間、sはラプラス演算子である。
出力上限処理部53R−iは、以下の式のような操作量MViの上限処理を行なう(図3ステップS114)。
IF MVi>OHi THEN MVi=OHi ・・・(9)
すなわち、出力上限処理部53R−iは、操作量MViが制御ループLiの操作量出力上限値OHiより大きい場合、操作量MVi=OHiとする上限処理を行なう。
操作量MVi出力部54R−iは、出力上限処理部53R−iによって上限処理された操作量MViを制御対象(実際の出力先は例えば電力調整器102−i)に出力する(図3ステップS115)。R相制御部5R−iは制御ループLi毎に設けられているので、ステップS111〜S115の処理は制御ループLi毎に実施されることになる。
電力総和抑制制御装置は、以上のようなステップS103〜S115の処理を例えばオペレータの指示によって制御が終了するまで(ステップS116においてYES)、一定時間毎に行なう。
なお、S相グループ、T相グループについても同様の処理が行なわれる。すなわち、S相電力抑制部4Sは、S相グループの各制御ループLi(i=4〜6)についてR相電力抑制部4Rと同様の処理をステップS102〜S110と並行して行なう。S相電力抑制部4Sの各構成要素は、複数のヒータHiのうちどのヒータがS相グループで使用されるもので、S相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。また、複数の設定値SPi、制御量PVi、操作量MViのうちどれがS相グループで使用されるもので、S相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。
T相電力抑制部4Tは、T相グループの各制御ループLi(i=7〜9)についてR相電力抑制部4Rと同様の処理をステップS102〜S110と並行して行なう。T相電力抑制部4Tの各構成要素は、複数のヒータHiのうちどのヒータがT相グループで使用されるもので、T相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。また、複数の設定値SPi、制御量PVi、操作量MViのうちどれがT相グループで使用されるもので、T相グループの制御ループLiのうちどの制御ループで使用されるものかを、グルーピング情報により認識することができる。
また、S相制御部5S−i(i=4〜6)は、S相グループの各制御ループLiについてR相制御部5R−iと同様の処理をステップS111〜S115と並行して行ない、T相制御部5T−i(i=7〜9)は、T相グループの各制御ループLiについてR相制御部5R−iと同様の処理をステップS111〜S115と並行して行なう。
以上のように、本参考例では、割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分し、3等分した相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを基にグループ別に操作量出力上限値OHを操作する電力総和抑制制御を行なうことにより、同一のグループに属する複数の制御系に関し、定常状態において電力使用量の総和が相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを超えないように、かつ外乱抑制特性が可能な限り損なわれないように、制御を行なうことができる。また、本参考例では、電力総和抑制制御をR相、S相、T相別のグループに分け、グループ毎に総電力を管理するので、三相間の電力バランスを改善することができる。
参考例の電力総和抑制制御装置の動作例を図4(a)、図4(b)、図4(c)に示す。図4(a)はR相グループの動作を示し、図4(b)はS相グループの動作を示し、図4(c)はT相グループの動作を示している。縦軸は制御量PVi、操作量出力上限値OHiであり、全て0−100のスケールで示されている。制御量PViの単位は℃、操作量出力上限値OHiの単位は%である。
参考例の場合、最大電力消費状態3000Wでは三相間の電力の格差は生じない。上記のとおり、制御ループL1,L2に設けられる電気ヒータH1,H2の最大消費電力は共に400W、制御ループL3に設けられる電気ヒータH3の最大消費電力は300Wであり、合計の最大消費電力は1000Wである。同様に、制御ループL4,L5に設けられる電気ヒータH4,H5の最大消費電力は共に400W、制御ループL6に設けられる電気ヒータH6の最大消費電力は300Wであり、合計の最大消費電力は1000Wである。また、制御ループL7,L8に設けられる電気ヒータH7,H8の最大消費電力は共に400W、制御ループL9に設けられる電気ヒータH9の最大消費電力は300Wであり、合計の最大消費電力は1000Wである。
この9個のPID制御ループにほぼ同時に印加される降温外乱から復帰(加熱昇温)する場合に、割当総電力PWが最大電力の50%である1500Wであったとする。電力総和抑制制御を行なう際に、特許文献1に開示された従来技術と同様にグルーピングを考慮しない場合、制御ループL1の消費電力が例えば350W、制御ループL2の消費電力が例えば300W、制御ループL3の消費電力が例えば250Wとなり、合計の消費電力は900Wとなる。また、制御ループL4の消費電力が例えば100W、制御ループL5の消費電力が例えば100W、制御ループL6の消費電力が例えば100Wとなり、合計の消費電力は300Wとなる。また、制御ループL7の消費電力が例えば100W、制御ループL8の消費電力が例えば100W、制御ループL9の消費電力が例えば100Wとなり、合計の消費電力は300Wとなる。この場合、三相間の消費電力の最大差の比率は900W/300W=3.0で、3倍の格差となり、三相間の電力バランスが不適切な状態に陥る。
一方、本参考例では、割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分することにより、相別割当総電力PW_R=500W、PW_S=500W、PW_T=500Wとなる。これにより、制御ループL1の消費電力が190W、制御ループL2の消費電力が170W、制御ループL3の消費電力が140Wとなり、合計の消費電力は500Wとなる。また、制御ループL4の消費電力が100W、制御ループL5の消費電力が100W、制御ループL6の消費電力が100Wとなり、合計の消費電力は300Wとなる。また、制御ループL7の消費電力が100W、制御ループL8の消費電力が100W、制御ループL9の消費電力が100Wとなり、合計の消費電力は300Wとなる。本参考例の場合、三相間の消費電力の最大差の比率は500W/300W=1.7であり、三相間の電力バランスが改善されることが分かる。
なお、以上の数値例では、本参考例の動作や効果を理解しやすくするために架空の数値を設定して説明したが、実際にはヒータの数や何らかの設計の事情によりグルーピングの制約が生じることもあり、三相間の電力バランスを改善できる程度はケースバイケースで異なる。しかし、どのようなケースにおいても、R相、S相、T相のヒータが複数ずつあるのであれば、本参考例を適用しない場合に比べれば、本参考例を適用する場合の方が三相間の電力バランスを改善することができる。
実施の形態
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上記発明の原理1、発明の原理2に対応する例である。図5は本実施の形態に係る電力総和抑制制御装置の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の電力総和抑制制御装置は、グルーピング情報記憶部1と、割当総電力入力部2と、割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分した電力を算出すると共に、後述する最低電力Wminに基づく電力を算出し、割当総電力PWを3等分した電力と最低電力Wminに基づく電力のうちいずれか小さい方を、相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tとする相別割当総電力算出部3aと、R相電力抑制部4Rと、S相電力抑制部4Sと、T相電力抑制部4Tと、R相制御部5R−iと、S相制御部5S−iと、T相制御部5T−iと、R相グループの合計の消費電力値、S相グループの合計の消費電力値、T相グループの合計の消費電力値のうちの最低値である最低電力Wminを検出する最低電力検出部6とから構成される。
以下、本実施の形態の電力総和抑制制御装置の動作を図6を参照して説明する。割当総電力入力部2の動作(図6のステップS100)は参考例で説明したとおりである。
最低電力検出部6は、R相グループの合計の消費電力値、S相グループの合計の消費電力値、T相グループの合計の消費電力値のうちの最低値である最低電力Wminを検出する(図6ステップS117)。
相別割当総電力算出部3aは、割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分した値PW/3を算出し(図6ステップS118)、さらに最低電力Wminに予め規定された上限比率α(α>1.0、例えば1.5)を乗じた電力αWminを最低電力Wminに基づく電力として算出する(図6ステップS119)。そして、相別割当総電力算出部3aは、割当総電力PWを3等分した値PW/3と電力αWminとのうちいずれか小さい方を、相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tとして決定する(図6ステップS120)。
R相電力抑制部4R、S相電力抑制部4SおよびT相電力抑制部4Tの動作(図6ステップS102〜S110)と、R相制御部5R−i、S相制御部5S−iおよびT相制御部5T−iの動作(ステップS111〜S115)は、参考例で説明したとおりである。
本実施の形態によれば、R相、S相、T相の各相間の電力消費格差は、原則的には上限比率αの倍率を超えないように管理することができる。ただし、最低電力Wminが極端に小さくなるとαWminで規定される相別割当総電力は過剰に小さな値になるので、相別割当総電力については適宜下限処理を加えるのが好ましい。すなわち、相別割当総電力算出部3aは、ステップS120の処理で決定した相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tが所定値Wthより小さい場合、PW_R,PW_S,PW_T=Wthとする下限処理を行なう。
なお、参考例および実施の形態では、R相、S相、T相の各相の制御ループの数を同一としているが、これに限るものではなく、各相で制御ループの数が異なっていてもよい。
参考例および実施の形態で説明した電力総和抑制制御装置は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って参考例および実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、複数の制御ループを備えたマルチループ制御系の制御装置および制御方法に適用することができる。
1…グルーピング情報記憶部、2…割当総電力入力部、3,3a…相別割当総電力算出部、4R…R相電力抑制部、4S…S相電力抑制部、4T…T相電力抑制部、5R−i…R相制御部、5S−i…S相制御部、5T−i…T相制御部、6…最低電力検出部、40R,40S,40T…相別割当総電力入力部、41R,41S,41T…電力値取得部、42R,42S,42T…最大出力時電力値取得部、43R,43S,43T…電力余裕算出部、44R,44S,44T…最大総電力算出部、45R,45S,45T…電力余裕総量算出部、46R,46S,46T…電力削減総量算出部、47R,47S,47T…電力削減割当量算出部、48R,48S,48T…出力上限値算出部、50R−i,50S−i,50T−i…設定値SPi入力部、51R−i,51S−i,51T−i…制御量PVi入力部、52R−i,52S−i,52T−i…PID制御演算部、53R−i,53S−i,53T−i…出力上限処理部、54R−i,54S−i,54T−i…操作量MVi出力部。

Claims (6)

  1. 三相交流のR相、S相、T相のいずれかを使用する各制御系について、R相、S相、T相別に制御系ループの構成を示すグルーピング情報を予め記憶するグルーピング情報記憶手段と、
    全ての制御ループのアクチュエータの総電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力手段と、
    R相を使用する制御ループの集合であるR相グループの合計の消費電力値、S相を使用する制御ループの集合であるS相グループの合計の消費電力値、T相を使用する制御ループの集合であるT相グループの合計の消費電力値のうちの最低値である最低電力Wminを検出する最低電力検出手段と、
    前記割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分し、相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを求める相別割当総電力算出手段と、
    前記相別割当総電力PW_Rと前記グルーピング情報を基にR相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してR相グループの電力使用量を抑制するR相電力抑制手段と、
    前記相別割当総電力PW_Sと前記グルーピング情報を基にS相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してS相グループの電力使用量を抑制するS相電力抑制手段と、
    前記相別割当総電力PW_Tと前記グルーピング情報を基にT相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してT相グループの電力使用量を抑制するT相電力抑制手段と、
    R相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記R相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するR相グループの制御ループのアクチュエータに出力するR相制御手段と、
    S相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記S相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するS相グループの制御ループのアクチュエータに出力するS相制御手段と、
    T相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記T相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するT相グループの制御ループのアクチュエータに出力するT相制御手段とを備え
    前記相別割当総電力算出手段は、前記割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分した電力を算出すると共に、前記最低電力Wminに基づく電力を算出し、前記割当総電力PWを3等分した電力と前記最低電力Wminに基づく電力のうちいずれか小さい方を、前記相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tとすることを特徴とする電力総和抑制制御装置。
  2. 請求項1記載の電力総和抑制制御装置において、
    前記R相電力抑制手段、S相電力抑制手段、T相電力抑制手段の各々は、
    前記相別割当総電力算出手段が算出した相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tのうち対応するグループの相別割当総電力の情報を受信する相別割当総電力入力手段と、
    対応するグループの各制御ループの消費電力値CTを取得する電力値取得手段と、
    対応するグループの各制御ループの最大出力時消費電力値CTmを取得する最大出力時電力値取得手段と、
    前記最大出力時消費電力値CTmと前記消費電力値CTとの差から対応するグループの各制御ループの電力余裕を算出し、この電力余裕の総和に対する各制御ループの電力余裕の比率と前記相別割当総電力入力手段が受信した相別割当総電力の値に基づいて、対応するグループの各制御ループの操作量出力上限値OHを算出する操作量出力上限値操作手段とをそれぞれ備え、
    前記操作量出力上限値操作手段は、対応するグループの各制御ループの電力余裕が公平な状態に近づくように対応するグループの操作量出力上限値OHを算出することを特徴とする電力総和抑制制御装置。
  3. 請求項2記載の電力総和抑制制御装置において、
    前記R相電力抑制手段、S相電力抑制手段、T相電力抑制手段の操作量出力上限値操作手段は、
    前記最大出力時消費電力値CTmと前記消費電力値CTとの差から対応するグループの各制御ループの電力余裕CTrを制御ループ毎に算出する電力余裕算出手段と、
    対応するグループの各制御ループの最大出力時消費電力値CTmの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出手段と、
    対応するグループの各制御ループの電力余裕CTrの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出手段と、
    対応するグループについて削減すべき総電力量である電力削減総量SWを、前記最大総電力BXと前記相別割当総電力入力手段が受信した相別割当総電力の値とから算出する電力削減総量算出手段と、
    対応するグループの各制御ループで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsを前記電力余裕CTrと前記電力余裕総量RWと前記電力削減総量SWとから制御ループ毎に算出する電力削減割当量算出手段と、
    前記電力削減割当量CTsと前記最大出力時消費電力値CTmとから対応するグループの各制御ループの操作量出力上限値OHを算出する出力上限値算出手段とをそれぞれ備えることを特徴とする電力総和抑制制御装置。
  4. 三相交流のR相、S相、T相のいずれかを使用する全ての制御ループのアクチュエータの総電力使用量を規定する割当総電力PWの情報を受信する割当総電力入力ステップと、
    R相を使用する制御ループの集合であるR相グループの合計の消費電力値、S相を使用する制御ループの集合であるS相グループの合計の消費電力値、T相を使用する制御ループの集合であるT相グループの合計の消費電力値のうちの最低値である最低電力Wminを検出する最低電力検出ステップと、
    前記割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分し、相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tを求める相別割当総電力算出ステップと、
    R相、S相、T相別に制御系ループの構成を示すグルーピング情報を予め記憶するグルーピング情報記憶手段を参照し、前記相別割当総電力PW_Rと前記グルーピング情報を基にR相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してR相グループの電力使用量を抑制するR相電力抑制ステップと、
    前記グルーピング情報記憶手段を参照し、前記相別割当総電力PW_Sと前記グルーピング情報を基にS相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してS相グループの電力使用量を抑制するS相電力抑制ステップと、
    前記グルーピング情報記憶手段を参照し、前記相別割当総電力PW_Tと前記グルーピング情報を基にT相グループの制御ループの操作量出力上限値OHを操作してT相グループの電力使用量を抑制するT相電力抑制ステップと、
    R相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記R相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するR相グループの制御ループのアクチュエータに出力するR相制御ステップと、
    S相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記S相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するS相グループの制御ループのアクチュエータに出力するS相制御ステップと、
    T相グループの制御ループ毎に制御演算により操作量MVを算出し、この操作量MVを前記T相グループの制御ループの操作量出力上限値OH以下に制限する上限処理を実行して、上限処理後の操作量MVを対応するT相グループの制御ループのアクチュエータに出力するT相制御ステップとを含み、
    前記相別割当総電力算出ステップは、前記割当総電力PWをR相、S相、T相別のグループに3等分した電力を算出すると共に、前記最低電力Wminに基づく電力を算出し、前記割当総電力PWを3等分した電力と前記最低電力Wminに基づく電力のうちいずれか小さい方を、前記相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tとすることを特徴とする電力総和抑制制御方法。
  5. 請求項記載の電力総和抑制制御方法において、
    前記R相電力抑制ステップ、S相電力抑制ステップ、T相電力抑制ステップの各々は、
    前記相別割当総電力算出ステップで算出した相別割当総電力PW_R,PW_S,PW_Tのうち対応するグループの相別割当総電力の情報を受信する相別割当総電力入力ステップと、
    対応するグループの各制御ループの消費電力値CTを取得する電力値取得ステップと、
    対応するグループの各制御ループの最大出力時消費電力値CTmを取得する最大出力時電力値取得ステップと、
    前記最大出力時消費電力値CTmと前記消費電力値CTとの差から対応するグループの各制御ループの電力余裕を算出し、この電力余裕の総和に対する各制御ループの電力余裕の比率と前記相別割当総電力入力ステップで受信した相別割当総電力の値に基づいて、対応するグループの各制御ループの操作量出力上限値OHを算出する操作量出力上限値操作ステップとをそれぞれ含み、
    前記操作量出力上限値操作ステップは、対応するグループの各制御ループの電力余裕が公平な状態に近づくように対応するグループの操作量出力上限値OHを算出することを特徴とする電力総和抑制制御方法。
  6. 請求項記載の電力総和抑制制御方法において、
    前記R相電力抑制ステップ、S相電力抑制ステップ、T相電力抑制ステップの操作量出力上限値操作ステップは、
    前記最大出力時消費電力値CTmと前記消費電力値CTとの差から対応するグループの各制御ループの電力余裕CTrを制御ループ毎に算出する電力余裕算出ステップと、
    対応するグループの各制御ループの最大出力時消費電力値CTmの総和である最大総電力BXを算出する最大総電力算出ステップと、
    対応するグループの各制御ループの電力余裕CTrの総和である電力余裕総量RWを算出する電力余裕総量算出ステップと、
    対応するグループについて削減すべき総電力量である電力削減総量SWを、前記最大総電力BXと前記相別割当総電力入力ステップで受信した相別割当総電力の値とから算出する電力削減総量算出ステップと、
    対応するグループの各制御ループで削減すべき電力量である電力削減割当量CTsを前記電力余裕CTrと前記電力余裕総量RWと前記電力削減総量SWとから制御ループ毎に算出する電力削減割当量算出ステップと、
    前記電力削減割当量CTsと前記最大出力時消費電力値CTmとから対応するグループの各制御ループの操作量出力上限値OHを算出する出力上限値算出ステップとをそれぞれ含むことを特徴とする電力総和抑制制御方法。
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