JP2013039700A - 画像形成装置及び画像形成プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリブレーション中の扉開閉によるキャリブレーションの中断及び再開に要する時間を短縮することを目的とする。
【解決手段】制御装置20が、制御回路100を制御してインラインセンサ200の各種キャリブレーションを行っている途中に、扉開閉検知センサ30によって扉の開閉が検知された場合に、ランプ212を点灯した状態のままキャリブレーションを一旦中断するように制御回路100を制御する。そして、予め定めた条件に基づいて、キャリブレーションを中止して前回のキャリブレーション結果を流用、キャリブレーションを再開、及びキャリブレーションを最初からやり直しの何れかを選択して実行するように制御回路100を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成プログラムに関する。
特許文献1に記載の技術では、画像形成装置のウォームアップ処理と色ずれ補正処理とを平行して行い、実行中にカバーが開かれた場合には、カバーが閉塞されるまでウォームアップ動作を中断して、カバーが閉塞されたときに温度センサの検出温度が所定の基準値以下のときには、ウォームアップ動作を開始すると共に、色ずれ補正を再実行することが提案されている。
また、特許文献2に記載の技術では、画像補正手段、環境検知手段、実行状況記憶手段、制御手段を有し、制御手段が、画像補正動作中に中断要因を検知した場合に実行中の補正動作を中断し、中断要因が解除され補正動作の再開が指示された場合に、実行状況記憶手段に記憶された中断時点での最新の環境パラメータと補正動作の再開が指示された時点での環境検知手段により検知された環境パラメータとを比較し、環境パラメータの変動量が許容範囲の場合は、実行状況記憶手段に記憶済みの実行ステップから補正データを引き継いで中断された実行ステップから画像補正を再開し、変動量が許容範囲外の場合は、中断された画像補正手段の実行ステップの最初から補正を再実行するように制御することが提案されている。
特開2004−157413号公報 特開2010−262401号公報
本発明は、キャリブレーション中の扉開閉によるキャリブレーションの中断及び再開に要する時間を短縮することを目的とする。
請求項1に記載の画像処理装置は、装置本体に設けられた扉の開閉を検知する扉開閉検知手段と、記録媒体に形成された画像に光を照射する照射手段と、前記照射手段より照射され記録媒体で反射された光を受光する受光手段と、を備えて、前記受光手段の受光結果に基づいて記録媒体に形成された画像の欠陥を検出する欠陥検出装置と、予め定めたタイミングで前記照射手段から光を照射して行われる前記欠陥検出装置のキャリブレーション中に、前記扉検知手段によって扉の開放が検知された場合に、前記照射手段による光の照射を継続した状態で前記キャリブレーションを中断し、予め定めた条件に基づいて、中断した前記キャリブレーションを中止して前回のキャリブレーション結果を流用する処理、中断した前記キャリブレーションを再開する処理、又は前記キャリブレーションを最初からやり直す処理の何れかを選択して実行するように前記欠陥検出装置を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記予め定めた条件として、前記扉開閉検知手段による扉の開放の検知が前回の前記キャリブレーションから予め定めた時間以内で、かつ前記扉開閉検知手段によって扉の閉が検知された場合に、中断した前記キャリブレーションを中止して前回のキャリブレーション結果を流用する処理を実行するように前記欠陥検出装置を制御することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記制御手段は、前記予め定めた条件として、前記扉開閉検知手段による扉の開放の検知が前回の前記キャリブレーションから予め定めた時間以上経過し、かつ扉の開閉期間中に前記欠陥検出装置の前記欠陥の検出条件が変わらない場合に、中断した前記キャリブレーションを再開する処理を実行するように前記欠陥検出装置を制御することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明において、前記制御手段は、前記予め定めた条件として、前記扉開閉検知手段による扉の開放の検知が前回の前記キャリブレーションから予め定めた時間以上経過し、かつ扉の開閉期間中に前記欠陥検出装置の前記欠陥の検出条件が変化する場合に、前記キャリブレーションを最初からやり直す処理を実行するように前記欠陥検出装置を制御することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明において、前記制御装置は、前記欠陥検出装置による前記欠陥の検出中に、前記扉開閉検知手段によって扉の開放が検知された場合に、前記照射手段による光の照射を継続した状態で前記欠陥の検出を中断し、予め定めた再開条件に基づいて、中断した前記欠陥の検出を再開する処理、または前記欠陥の検出を最初からやり直す処理の何れかを選択して実行するように前記欠陥検出装置を更に制御することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記制御手段は、前記再開条件として、扉の開閉期間中に前記欠陥検出装置の前記欠陥の検出条件が変わらない場合に、中断した前記欠陥の検出を再開する処理を実行するように前記欠陥検出装置を制御することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記制御手段は、前記再開条件として、扉の開閉期間中に前記欠陥検出装置の前記欠陥の検出条件が変化する場合に、前記欠陥の検出を最初からやり直す処理を実行するように前記欠陥検出装置を制御することを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載の発明において、前記制御手段は、前記扉開閉検知手段によって扉の開放が検知され、前記欠陥検出装置が引き出されたときに、前記照射手段による光の照射を停止するように前記照射手段を制御することを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求1〜8の何れか1項に記載の発明において、前記制御手段は、前記扉開閉検知手段によって扉の開放が検知され、前記欠陥の検出条件が変化する場合には、前記照射手段による光の照射を停止するように前記照射手段を制御することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の何れか1項に記載の発明において、前記欠陥検出装置が、予め定めた基準面を複数備えた回転可能な基準ロールを更に備え、前記制御手段が、前記扉開閉検知手段によって扉の開放が検知された後に、扉の閉が検知された場合に、目標の前記基準面へ回転するように前記基準ロールを更に制御することを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、記録媒体に形成された画像に光を照射する照射手段と、前記照射手段より照射され記録媒体で反射された光を受光する受光手段と、を備えて、前記受光手段の受光結果に基づいて記録媒体に形成された画像の欠陥を検出する欠陥検出装置の予め定めたタイミングで前記照射手段から光を照射して行われるキャリブレーション中に、装置本体に設けられた扉の開閉を検知する扉検知手段によって扉の開放が検知された場合に、前記照射手段による光の照射を継続した状態で前記キャリブレーションを中断する中断ステップと、予め定めた条件に基づいて、中断した前記キャリブレーションを中止して前回の前記キャリブレーション結果を流用、中断した前記キャリブレーションを再開、又は前記キャリブレーションを最初からやり直しの何れかを選択して実行するように前記欠陥検出装置を制御する制御ステップと、を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴としている。
請求項1、11に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、キャリブレーション中の扉開閉によるキャリブレーションの中断及び再開に要する時間を短縮することができる、という効果がある。
請求項2に記載の発明によれば、不要なキャリブレーションを省略することができる、という効果がある。
請求項3に記載の発明によれば、キャリブレーションを最初からやり直すよりも中断及び再開に要する時間を短縮することができる、という効果がある。
請求項4に記載の発明によれば、扉が開閉されてもキャリブレーションを確実に行うことができる、という効果がある。
請求項5に記載の発明によれば、画像の欠陥検出中に扉が開かれた時の中断及び再開に要する時間も短縮することができる、という効果がある。
請求項6に記載の発明によれば、画像の欠陥検出を最初からやり直すよりも中断及び再開に要する時間を短縮することができる、という効果がある。
請求項7に記載の発明によれば、扉が開閉されても画像の欠陥検出を確実に行うことができる、という効果がある。
請求項8に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、画像欠陥の検出条件を変化させないようにすることができる、という効果がある。
請求項9に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、照射手段の寿命を延ばすことができる、という効果がある。
請求項10に記載の発明によれば、扉開放時の操作によって基準面が移動してしまっても元の状態に確実に戻すことができる、という効果がある。
本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる画像形成装置に設けられたインラインセンサの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる画像形成装置における制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の制御装置で行われる電源投入時の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の制御装置においてキャリブレーションが行われているときに扉開放が検知された場合に行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10の概略構成を示す図であり、図2は、本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10に設けられたインラインセンサの一例を示す図である。
(全体構成)
本実施形態に係る画像形成装置10は、フルカラー画像又は白黒画像を形成するものであり、図1に示されるように、水平方向一側(図1における左側)部分を構成する第1処理部が収容された第1筐体10Aと、第1筐体10Aと分割可能に接続され、水平方向他側(図1における右側)部分を構成する第2処理部が収容された第2筐体10Bとを備えている。
第2筐体10Bの上部には、コンピュータ等の外部装置から送られてくる画像データに画像処理を施す画像信号処理部13が設けられている。
一方、第1筐体10Aの上部には、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーを収容するトナーカートリッジ14V、14W、14Y、14M、14C、14Kが水平方向に沿って交換可能に設けられている。
なお、第1特別色及び第2特別色としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック以外の色(透明を含む)から適宜選択される。また、以後の説明では、各構成部品について第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を区別する場合は、数字の後にV、W、Y、M、C、Kのいずれかの英字を付して説明し、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を区別しない場合は、V、W、Y、M、C、Kを省略する。
さらに、トナーカートリッジ14の下側には、各色のトナーに対応する6つの画像形成ユニット16が、各トナーカートリッジ14と対応するように水平方向に沿って設けられている。
画像形成ユニット16毎に設けられた露光装置40(40V、40W、40Y、40M、40C)は、前述した画像信号処理部13によって画像処理を施された画像データを画像信号処理部13から受け取り、この画像データに応じて変調した光ビームLを後述の像保持体18(18V、18W、18Y、18M、18C)へ照射するように構成されている。
各画像形成ユニット16は、一方向に回転駆動される像保持体18を備えている。各露光装置40から各像保持体18へ光ビームLが照射されることにより、各像保持体18には静電潜像が形成される。
各像保持体18の周囲には、像保持体18を帯電するコロナ放電方式(非接触帯電方式)のスコロトロン帯電器と、露光装置40によって像保持体18に形成された静電潜像を現像剤で現像する現像装置と、転写後の像保持体18に残留する現像剤を除去するブレードと、転写後の像保持体18に光を照射して除電を行う除電装置とが設けられている。なお、スコロトロン帯電器、現像装置、ブレード、除電装置は、像保持体18の表面と対向して、像保持体18の回転方向上流側から下流側へ向けてこの順番で配置されている。
また、各画像形成ユニット16の下側には、転写部32が設けられている。転写部32は、各像保持体18と接触する環状の中間転写ベルト34と、各像保持体18に形成されたトナー画像を中間転写ベルト34に多重転写させる一次転写ロール36とを含んで構成されている。
中間転写ベルト34は、図示しないモータで駆動される駆動ロール38と、中間転写ベルト34に張力を付与する張力付与ロール41と、後述する二次転写ロール62に対向する対向ロール42と、複数の巻掛ロール44とに巻き掛けられており、駆動ロール38により、一方向(図1における反時計回り方向)に循環移動されるようになっている。
各一次転写ロール36は、中間転写ベルト34を挟んでそれぞれの各画像形成ユニット16の像保持体18と対向配置されている。また、一次転写ロール36は、給電ユニット(図示省略)によって、トナー極性とは逆極性の転写バイアス電圧が印加されるようになっている。この構成により、像保持体18に形成されたトナー画像が中間転写ベルト34に転写されるようになっている。
中間転写ベルト34を挟んで駆動ロール38の反対側には、ブレードを中間転写ベルト34に接触させて、中間転写ベルト34上の残留トナーや紙粉等を除去する除去装置46が設けられている。
転写部32の下方には、用紙等の媒体の一例としての記録媒体Pが収容される記録媒体収容部48が水平方向に沿って2個設けられている。
各記録媒体収容部48は、第1筐体10Aから引き出し自在とされている。各記録媒体収容部48の一端側(図1における右側)の上方には、各記録媒体収容部48から記録媒体Pを搬送経路60へ送り出す送出ロール52が設けられている。
各記録媒体収容部48内には、記録媒体Pが載せられる底板50が設けられている。この底板50は、記録媒体収容部48が第1筐体10Aから引き出されると、図示せぬ制御手段の指示によって下降するようになっている。底板50が下降することで、ユーザーが記録媒体Pを補充する空間が記録媒体収容部48に形成される。
第1筐体10Aから引き出された記録媒体収容部48を第1筐体10Aに装着すると、底板50が、制御手段の指示によって上昇するようになっている。底板50が上昇することで、底板50に載せられた最上位の記録媒体Pと送出ロール52とが当るようになっている。
送出ロール52の記録媒体搬送方向下流側(以下、単に「下流側」という場合がある)には、記録媒体収容部48から重なって送り出された記録媒体Pを1枚ずつに分離する分離ロール56が設けられている。分離ロール56の下流側には、記録媒体Pを搬送方向下流側に搬送する複数の搬送ロール54が設けられている。
記録媒体収容部48と転写部32との間に設けられる搬送経路60は、記録媒体収容部48から送り出された記録媒体Pを第1折返部60Aで図1における左側に折り返し、さらに、第2折返部60Bで図1における右側に折り返すように、二次転写ロール62と対向ロール42との間の転写位置Tへ延びている。
二次転写ロール62は、給電部(図示省略)によって、トナー極性とは逆極性の転写バイアス電圧が印加されるようになっている。この構成により中間転写ベルト34に多重転写された各色のトナー画像が、二次転写ロール62によって、搬送経路60に沿って搬送されてきた記録媒体Pに二次転写される構成となっている。
搬送経路60の第2折返部60Bへ合流するように、第1筐体10Aの側面から延びる予備経路66が設けられている。第1筐体10Aに隣接して配置される別の記録媒体収容部(図示省略)から送り出された記録媒体Pが予備経路66を通って搬送経路60に入り込めるようになっている。
転写位置Tの下流側には、トナー画像が転写された記録媒体Pを第2筐体10Bに向けて搬送する複数の搬送ベルト70が第1筐体10Aに設けられ、搬送ベルト70に搬送された記録媒体Pを下流側に搬送する搬送ベルト80が第2筐体10Bに設けられている。
複数の搬送ベルト70及び搬送ベルト80のそれぞれは、環状に形成されており、一対の巻掛ロール72に巻き掛けられている。一対の巻掛ロール72は、記録媒体Pの搬送方向上流側と下流側とにそれぞれ配置されており、一方が回転駆動することにより、搬送ベルト70(搬送ベルト80)を一方向(図1における時計回り方向)に循環移動させる。
搬送ベルト80の下流側には、記録媒体Pの表面に転写されたトナー画像を記録媒体Pに熱と圧力で定着させる定着ユニット82が設けられている。
定着ユニット82は、定着ベルト84と、定着ベルト84に対して下側から接触するように配置された加圧ロール88と、を備えている。定着ベルト84と加圧ロール88との間には、記録媒体Pを加圧加熱してトナー画像を定着させる定着部Nが形成されている。
定着ベルト84は、環状に形成されており、駆動ロール89及び従動ロール90に巻き掛けられている。駆動ロール89は、加圧ロール88に対して上側から対向しており、従動ロール90は、駆動ロール89よりも上側に配置されている。
駆動ロール89及び従動ロール90は、それぞれに、ハロゲンヒータ等の加熱部が内蔵されている。これにより、定着ベルト84が加熱される。
図1に示されるように、定着ユニット82の下流側には、定着ユニット82から送り出された記録媒体Pを下流側へ搬送する搬送ベルト108が設けられている。搬送ベルト108は、搬送ベルト70と同様に形成されている。
搬送ベルト108の下流側には、定着ユニット82によって加熱された記録媒体Pを冷却する冷却ユニット110が設けられている。
冷却ユニット110は、記録媒体Pの熱を吸収する吸収装置112と、記録媒体Pを吸収装置112に押し付ける押付装置114とを備えている。吸収装置112は、搬送経路60に対する一方側(図1における上側)に配置され、押付装置114は、他方側(図1における下側)に配置されている。
吸収装置112は、記録媒体Pと接触し、記録媒体Pの熱を吸収する環状の吸収ベルト116を備えている。吸収ベルト116は、吸収ベルト116へ駆動力を伝達する駆動ロール120と、複数の巻掛ロール118とに巻き掛けられている。
吸収ベルト116の内周側には、吸収ベルト116と面状に接触して吸収ベルト116が吸収した熱を放熱させるアルミニウム材料で形成されたヒートシンク122が設けられている。
さらに、ヒートシンク122から熱を奪い熱気を外部へ排出させるためのファン128が、第2筐体10Bの裏側(図1に示す紙面奥側)に配置されている。
記録媒体Pを吸収装置112に押し付ける押付装置114は、記録媒体Pを吸収ベルト116へ押し付けながら記録媒体Pを搬送する環状の押付ベルト130を備えている。押付ベルト130は、複数の巻掛ロール132に巻き掛けられている。
冷却ユニット110の下流側には、記録媒体Pを挟んで搬送し、記録媒体Pの湾曲(カール)を矯正する矯正装置140が設けられている。
矯正装置140の下流側には、記録媒体Pに定着されたトナー画像のトナー濃度欠陥、画像欠陥、画像位置欠陥等を検出するインラインセンサ200が設けられている。なお、インラインセンサ200については、詳細を後述する。
インラインセンサ200の下流側には、片面に画像が形成された記録媒体Pを第2筐体10Bの側面に取り付けられた排出部196に排出する排出ロール198が設けられている。
一方、両面に画像を形成させる場合は、インラインセンサ200から送出された記録媒体Pは、インラインセンサ200の下流側に設けられた反転経路194に搬送されるようになっている。
反転経路194には、搬送経路60から分岐する分岐パス194Aと、分岐パス194Aに沿って搬送される記録媒体Pを第1筐体10A側に向けて搬送する用紙搬送パス194Bと、用紙搬送パス194Bに沿って搬送される記録媒体Pを逆方向に向けて折返してスイッチバック搬送させて表裏を反転させる反転パス194Cが設けられている。
この構成により、反転パス194Cでスイッチバック搬送された記録媒体Pは、第1筐体10Aに向けて搬送され、さらに、記録媒体収容部48の上方に設けられた搬送経路60に入り込み、転写位置Tへ再度送り込まれるようになっている。
次に、画像形成装置10の画像形成工程について説明する。
画像信号処理部13で画像処理が施された画像データが、各露光装置40に送られる。各露光装置40では、画像データに応じて各光ビームLを出射して、スコロトロン帯電器によって帯電した各像保持体18に露光し、静電潜像が形成される。
像保持体18に形成された静電潜像は、現像装置によって現像され、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像が形成される。
図1に示されるように、各画像形成ユニット16V、16W、16Y、16M、16C、16Kの像保持体18に形成された各色のトナー画像は、6つの一次転写ロール36V、36W、36Y、36M、36C、36Kによって中間転写ベルト34に順次多重転写される。
中間転写ベルト34に多重転写された各色のトナー画像は、二次転写ロール62によって、記録媒体収容部48から搬送されてきた記録媒体P上に二次転写される。トナー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルト70によって第2筐体10Bの内部に設けられた定着ユニット82に向けて搬送される。
記録媒体P上の各色のトナー画像が定着ユニット82により加熱・加圧されることで記録媒体Pに定着する。さらに、トナー画像が定着された記録媒体Pは、冷却ユニット110を通過して冷却された後、矯正装置140に送り込まれ、記録媒体Pに生じた湾曲が矯正される。
湾曲が矯正された記録媒体Pは、インラインセンサ200によって画像欠陥等が検出された後、排出ロール198によって排出部196に排出される。
一方、画像が形成されていない非画像面に画像を形成させる場合(両面印刷の場合)は、インラインセンサ200を通過後に、記録媒体Pが反転経路194で反転され、記録媒体収容部48の上方に設けられた搬送経路60に送り込まれて、前述した手順で裏面にトナー画像が形成される。
なお、本実施形態に係る画像形成装置10では、第1特別色及び第2特別色の画像を形成するための部品(画像形成ユニット16V・16W、露光装置40V・40W、トナーカートリッジ14V・14W、一次転写ロール36V・36W)は、ユーザーの選択により、追加部品として第1筐体10Aに装着可能に構成されている。従って、画像形成装置10としては、第1特別色及び第2特別色の画像を形成するための部品を有さない構成、第1特別色及び第2特別色のうちいずれか1色の画像を形成するための部品のみを有する構成としてもよい。
次に、インラインセンサ200について説明する。
以下の説明では、画像形成装置10の長さ方向(記録媒体Pの搬送方向である副走査方向)をX方向、装置の高さ方向をY方向、装置の奥行き方向(主走査方向)をZ方向ということとする。
(インラインセンサの基本構成、機能)
図2に示されるように、インラインセンサ200は、画像が記録された記録媒体Pに向けて光を照射する照射部202と、照射部202から照射されて記録媒体Pで反射された光を受光手段の一例としてのCCDセンサ204に結像する結像光学系206を備えた結像部208と、インラインセンサ200の使用時やキャリブレーション時の各種基準等が設けられた設定部210とを備えている。
照射部202は、記録媒体Pの搬送経路60の上側に配置されており、照射手段の一例としての一対のランプ212を有する。各ランプ212は、Z方向に長手とされたキセノンランプであり、その照射範囲の長さは搬送される最大の記録媒体Pの幅よりも大とされている。一対のランプ212は、記録媒体Pにて反射されて結像部208に向かう光軸OA(設計上の光軸)に対し対称に配置されている。より具体的には、各ランプ212は、記録媒体Pへの照射角がそれぞれ45°〜50°となるように光軸OAに対し対称に配置されている。
詳細には、一対のランプ212は、記録媒体Pの搬送経路60に沿って並べられ、記録媒体Pの搬送方向の上流側に配置された光源の一例としての第一ランプ212Aと、第一ランプ212Aに対して記録媒体Pの搬送方向の下流側に配置された光源の一例としての第二ランプ212Bとを備えている。そして、第一ランプ212A及び第二ランプ212Bから照射される光が、第一ランプ212Aと第二ランプ212Bとの間の搬送経路60上の照射位置Dに照射されるように構成されている。
また、結像光学系206は、光軸OAに沿って導かれた光をX方向(この実施形態では記録媒体Pの搬送方向下流側)に反射する第1ミラー214と、第1ミラー214が反射した光を上向きに反射する第2ミラー216と、第2ミラー216が反射した光を記録媒体Pの搬送方向上流側に反射する第3ミラー218と、第3ミラー218が反射した光をCCDセンサ204に集光(結像)するレンズ220とを主要部として構成されている。CCDセンサ204は、光軸OAに対し記録媒体Pの搬送方向上流側に配置されている。
第1ミラー214のZ方向の長さは、最大の記録媒体Pの幅よりも大とされている。そして、第1ミラー214〜第3ミラー218は、結像光学系206に入射された記録媒体Pの反射光をそれぞれZ方向(主走査方向)に絞りながら(集光しつつ)反射するようになっている。これにより、略円柱状のレンズ220に対し記録媒体Pの幅方向各部からの反射光を入射させる構成である。
上記構成により、インラインセンサ200では、CCDセンサ204が、結像された光すなわち画像濃度に応じた信号を、画像形成装置10の制御装置20(図1参照)に出力(フィードバック)するようになっている。制御装置20は、インラインセンサ200からの信号に基づいて、画像形成ユニット16において形成される画像を補正するようになっている。画像形成装置10では、一例として、露光装置40による照射光の強度、画像の形成位置などがインラインセンサ200からの信号に基づいて補正される。
また、結像光学系206における第3ミラー218とレンズ220との間には、光量絞り部224(224L、224S、224U))が設けられている。光量絞り部224は、光路をZ方向に横切ってCCDセンサ204に結像する光の光量をY方向(主走査方向との交差方向)に絞ると共に、外部から操作することで光量絞り量を調整可能に構成されている。光量絞り部224による光量絞り量は、経時により各ランプ212の発光量が変化してもCCDセンサ204に結像される光量が予め定めた量以上となるように調整されるようになっている。
一方、設定部210は、Z方向に長手の基準ロール226を備えている。基準ロール226は、記録媒体Pの画像検出を行う際に搬送経路60側を向ける検出基準面228と、インラインセンサ200による記録媒体Pの画像検出を行わない場合に搬送経路側を向ける退避面230と、白色基準面232と、多色のパターンが長手方向に沿って形成されたカラー基準面234と、複数の検査パターンが形成された複合検査面236とを有する。この実施形態では、基準ロール226は、周方向に8面以上の面が形成された多角形筒状に形成されている。検出基準面228、退避面230、カラー基準面234、複合検査面236は各一面だけ設けられ、白色基準面232は2面設けられている。
基準ロール226は、回転軸226A周りに回転することで、搬送経路60側を向ける面を切り替える構成とされている。この基準ロール226の面の切替は、回路基板262に設けられた制御回路100によって行われる。また、基準ロール226は、八角形以上の多角形筒状に形成されることで、各面の周方向中央と面間の角部との回転中心に対する距離差が小さく抑えられている。これにより、基準ロール226の各面と各ランプ212の照射位置(後述するウインドウガラス286)との距離を小さく抑えながら、基準ロール226の面間の角部が照射部202と干渉しない構成とされている。
検出基準面228は、周方向の幅が他の面よりも小とされており、その周方向両側の面は上記した各基準としての機能を有しない案内面238とされている。検出基準面228は、搬送される記録媒体Pの被検出(被読み取り)面を各ランプ212による照射位置に位置決めする位置基準面とされている。
退避面230は、周方向の幅が他の面よりも大とされている。この退避面230は、インラインセンサ200による記録媒体Pの画像検出を行わない場合に、記録媒体Pを案内する案内面であり、検出基準面228よりも回転軸226Aの軸心からの距離が小とされている。これにより、インラインセンサ200による記録媒体Pの画像検出を行わない場合には、インラインセンサ200による記録媒体Pの画像検出を行う場合よりも、照射部202(ウインドウガラス286)との間隔が広い搬送経路が形成されるようになっている。
白色基準面232は、照明部202と結像光学系206のキャリブレーション用であり、予め定められた信号が結像光学系206から出力される基準の白色フィルムが貼着されて構成されている。カラー基準面234は、照明部202と結像光学系206のキャリブレーション用であり、各色に応じて予め定められた信号が結像光学系206から出力される基準色のパターンが施されたフィルムが貼着されて構成されている。
複合検査面236は、基準ロール226の回転方向(記録媒体Pの搬送方向)の位置をキャリブレーションするための位置調整パターンと、フォーカス検出パターンと、深度検出パターンとが同一面に配置されて形成されている。
次に、インラインセンサ200のキャリブレーションについて説明する。
インラインセンサ200のキャリブレーションとしては、CCDセンサ204の出力上下限値の調整を行うオフセット&ゲイン調整、白基準の読み取り画像のプロファイルを元に読み取り画像の照明分布を補正するシェーディング補正、及び色校正板の色パッチを読み取り、CCDセンサ204の読み取り値を補正するCCDキャリブレーション等を行う。
これらのキャリブレーションの手順の一例としては、例えば、先ず、白色基準面232を記録媒体Pの搬送経路60に向け、CCDセンサ204の白基準面232の読み取り結果に基づいて、オフセット&ゲイン調整を行った後に、Z方向(主走査方向)の光量分布を補正する(シェーディング補正)を行う。
続いて、複合検査面236が記録媒体Pの搬送経路60に向けられ、位置調整パターンにより、記録媒体Pの搬送方向のCCDセンサ204による検出位置が自動的に調整される。
そして、記録媒体Pの搬送方向の検出位置が調整された後に、フォーカス検出パターンによりCCDセンサ204の焦点が確認されると共に、深度検出パターンにより照明深度が確認される。
さらに、カラー基準面234を記録媒体Pの搬送経路60に向ける。CCDセンサ204は、各色において、予め定められた信号が出力されるように自動的に調整される。
なお、CCDセンサ204のキャリブレーションは、画像形成装置10の電源投入時及び予め定めたタイミング時に行われるものとする。一方、CCDセンサ204の信号に基づく画像形成装置10のキャリブレーション(上記した露光装置40の調整など)は、一例として予め定められた量以上の記録媒体Pに画像を形成したジョブの終了毎(10回/日程度)または予め定めたタイミング毎に行われる。
(制御装置の概略構成)
図3は、本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10における制御装置20の概略構成を示すブロック図である。
制御装置20は、上述したように、インラインセンサ200からの信号に基づいて、画像形成ユニット16において形成される画像を補正する機能を備えている。また、制御装置20は、インラインセンサ200のキャリブレーション(例えば、上述のCCDセンサ204のキャリブレーション等)を制御する機能も備えている。
制御装置20は、具体的には、図3に示すように、CPU20A、ROM20B、RAM20C、及び入出力ポート20Dを備えており、それぞれがアドレスバス、データバス、及び制御バス等のバス20Eを介して互いに接続されている。
ROM20Bには、画像を補正するためのプログラム、各種キャリブレーションを行うためプログラム、及びキャリブレーション中断時のプログラム等の各種プログラムが記憶されており、CPU20AがRAM20Cにプログラムを展開して実行することにより、各種制御が行われるようになっている。
入出力ポート20Dには、扉開閉検知センサ30、上述のランプ212及び制御回路100が接続されている。
扉開閉検知センサ30は、画像形成装置10の消耗品の交換や用紙詰まり解消等のために第1筐体1Aや第2筐体10Bに設けられた扉の開閉を検知し、検知結果を制御装置20へ出力する。
ランプ212は、インラインセンサ200によって画像の読み取りを行うための光を照射し、制御装置20によってそのオンオフ(光の照射または非照射)が制御される。制御装置20によるランプ212の点灯制御は、基本的には、扉が開放されてインラインセンサ200のユニットが取り出されるときと、扉が開放されてインラインセンサ200の読み取り条件が変化するときだけランプ212を消灯するように制御し、その他はランプ212を点灯したままとなるように制御する。すなわち、ランプ212をできるだけ消灯しないようにすることにより、インラインセンサ200の読み取り条件の変化を抑制するようにしている。
制御回路100は、上述したように、基準ロール226の面の切り替えを制御し、制御装置20の指示に基づいて制御回路100に接続された基準ロール回転モータ22の駆動を制御する。また、制御回路100は、制御装置20の指示に従ってインラインセンサ200の各種キャリブレーション(例えば、CCDセンサ204出力の上下限値の調整、照明分布の補正、CCDセンサ204の読み取り値の補正等)を行うようになっている。
本実施の形態では、制御装置20は、制御回路100を制御してインラインセンサ200の各種キャリブレーションを行っている途中に、扉開閉検知センサ30によって扉の開放が検知された場合には、キャリブレーションを一旦中断するように制御回路100を制御する。このとき、ランプ212は消灯せずに点灯したままの状態となるように制御回路100を制御する。なお、ランプ212を点灯したままにできるように、扉が開放されてもランプ212の光が漏れないように遮光部材が設けられているものとする。
そして、扉開閉検知センサ30によって扉の閉が検知された場合に、予め定めた条件に基づいて、キャリブレーションを中止して前回のキャリブレーション結果を流用する処理、キャリブレーションを再開する処理、及びキャリブレーションを最初からやり直す処理の何れかを選択して実行するように制御装置20が制御回路100を制御するようになっている。
具体的には、キャリブレーション中の扉の開放が、前回のキャリブレーションから予め定めた時間以内である場合には、扉が閉じられた場合にキャリブレーションを中止して前回のキャリブレーションを流用する処理を実行する。また、扉の開放が前回のキャリブレーションから予め定めた時間以上経過し、サイドリファレンスの読み取り値の変化量が一定以内の場合には、扉が閉じられたところで一旦中断したキャリブレーションを再開する処理を実行し、予め定めた時間以上経過し、サイドリファレンスの読み取り値の変化量が一定より大きい場合には、扉が閉じられたところでキャリブレーションを最初からやり直す処理を実行する。なお、サイドリファレンスは、基準ロール226とは別に設けられた白基準で、照射位置D(図2参照)近くの主走査方向(Z方向)の原稿領域外に設けられたものである。
また、制御装置20は、キャリブレーション中に扉開放が検知された際に、できるだけ読み取り条件が変わらないように、ランプ212を消灯せずに点灯したままの状態とするようになっている。例えば、基準ロール226などが引き出された場合のみランプ212を消灯するように制御し、それ以外は、点灯したままとする。なお、読み取り条件が変わってしまった場合には、ランプ212を消灯するように制御する。
また、制御装置20は、インラインセンサ200のキャリブレーション中だけではなく、画像形成装置10のキャリブレーション(例えば、露光装置40の調整等)中に、扉開閉検知センサ30によって扉の開閉が検知された場合にも、インラインセンサ200のキャリブレーション時と同様にキャリブレーションを一旦中断して、予め定めた条件に基づいて、キャリブレーションを中止して前回のキャリブレーション結果を流用する処理、キャリブレーションを再開する処理、及びキャリブレーションを最初からやり直す処理の何れかを選択して実行するようになっているが、インラインセンサ200のキャリブレーション中に扉が開放された場合の処理を代表して以下に説明する。なお、画像形成装置10のキャリブレーションの要否に拘わらず予め定めたタイミング毎に行われる場合は前回の結果を流用可能であるが、キャリブレーションが必要なタイミングにしかキャリブレーションが行われない装置では、前回の結果を流用できないので、再開または最初からやり直す処理の何れかを選択して実行する。
さらに、制御装置20は、インラインセンサ200による画像欠陥の検出中に扉開閉検知センサ30によって扉の開閉が検知された場合には、ランプ212を点灯した状態のまま画像欠陥の検出を一旦中断するように制御回路100を制御し、予め定めた条件に基づいて、画像欠陥の検出を再開する処理、又は画像欠陥の検出を最初からやり直す処理の何れかを選択して実行するようになっている。なお、画像欠陥の検出中に扉の開放が検知された場合の処理は、前回の結果を流用しない点が異なるが、基本的には、インラインセンサ200のキャリブレーション中の扉の開閉時の処理と同様であるため、以下の具体的な処理の説明は省略する。
次に、上述のように構成された制御装置20で行われる処理の一例について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10の制御装置20で行われる電源投入時の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図4の処理は、ROM20Bに記憶されたプログラムをRAM20Cに展開してCPU20Aが実行することにより行われる。
画像形成装置10の電源が投入されると、まず、ステップ300では、ROM20Bに記憶されたプログラムがRAM20Cに展開されてステップ302へ移行する。
ステップ302では、各種画像処理を行うための画像処理基板が初期化されてステップ304へ移行する。
ステップ304では、基準ロール226が予め定めた位置に退避するように制御回路100に指示することにより、基準ロール回転モータ22の駆動が制御回路100によって制御されてステップ306へ移行する。
ステップ306では、インラインセンサ200の各種光学系が初期化されると共に、キャリブレーションが開始されてステップ308へ移行する。
ステップ308では、各種キャリブレーションが終了したか否か判定され、該判定が肯定されるまで待機してステップ310へ移行する。
ステップ310では、ランプ212のチェックが行われてステップ312へ移行する。例えば、ランプ212に予め定めた点灯するための電流を印加したときの電流値の変化などを検知してランプ212が点灯するか否かなどをチェックする。
ステップ312では、スタンバイ状態へ移行して電源投入時の一連の処理を終了する。すなわち、画像形成指示に応じて画像形成が開始可能となる。また、本実施の形態では、スタンバイ状態へ移行してからは、インラインセンサ200のキャリブレーションは、キャリブレーションの要否に拘わらず予め定めたタイミングで行われるものとして説明する。
続いて、インラインセンサ200のキャリブレーションが行われているときに扉開閉検知センサ30によって扉の開放が検知された場合に制御装置20で行われる処理の具体例について説明する。図5は、本発明の実施の形態に係わる画像形成装置10の制御装置20においてキャリブレーションが行われているときに扉開放が検知された場合に行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図5の処理は、ROM20Bに記憶されたプログラムをRAM20Cに展開してCPU20Aが実行することにより行われる。
インラインセンサ200のキャリブレーション中に扉開閉検知センサ30によって扉の開放が検知されるとステップ400では、キャリブレーションが中断されてステップ402へ移行する。
ステップ402では、前回のキャリブレーションからの経過時間が取得されてステップ404へ移行する。
ステップ404では、前回のキャリブレーションからの経過時間が予め定めた時間以内か制御装置20によって判定され、該判定が肯定された場合にはステップ406へ移行し、否定された場合にはステップ410へ移行する。
ステップ406では、キャリブレーション中止処理が行われてステップ408へ移行する。すなわち、中断したキャリブレーションを中止すると共に、ランプ212を消灯する。
ステップ408では、前回のキャリブレーション結果が流用されて、キャリブレーション中に扉が開放された場合の処理を終了する。
一方、ステップ410では、サイドリファレンスの読み取りが行われてステップ412へ移行する。
ステップ412では、サイドリファレンスの読み値の変化量が一定以内か制御装置20によって判定される。すなわち、扉開放によってキャリブレーション時の読み取り条件が変化してしまったか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ414へ移行し、否定された場合にはステップ424へ移行する。なお、本実施の形態では、キャリブレーション時の読み取り条件の変化を判定するために、サイドリファレンスの読み値の変化を用いて判定するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、装置内の温度や、扉開放時間等を用いてキャリブレーション時の読み取り条件の変化を判定するようにしてもよい。
ステップ416では、サイドリファレンスの読み取りが中止されてステップ418へ移行する。
ステップ418では、基準ロール226の目標面へ回転するように制御回路100が制御されてステップ420へ移行する。すなわち、基準ロール226の引出などが行われたりすることにより、基準ロール226の面の位置が変化していることが考えられるため、目標位置へ移動して、目標位置になるまで後段のキャリブレーションの再開が禁止される。なお、目標位置にある場合には当該処理がスキップされてステップ420へ移行する。
ステップ420では、中断したキャリブレーションが再開されて、キャリブレーション中に扉が開放された場合の処理を終了する。
また、ステップ422では、サイドリファレンスの読み取りが中止されてステップ424へ移行する。
ステップ424では、キャリブレーション中止処理が行われてステップ426へ移行する。すなわち、中断したキャリブレーションを中止すると共に、ランプ212を消灯する。
ステップ426では、扉が閉じられたか否か判定される。該判定は、扉開閉検知センサ30の検知結果に基づいて判定され、該判定が肯定されるまで待機してステップ428へ移行する。
ステップ428では、基準ロール226の目標面へ回転するように制御回路100が制御されてステップ430へ移行する。すなわち、基準ロール226の引出などが行われたりすることにより、基準ロール226の面の位置が変化していることが考えられるため、目標位置へ移動させる。なお、目標位置にある場合には当該処理がスキップされてステップ430へ移行する。
ステップ430では、最初からキャリブレーションが再度開始されて、キャリブレーション中に扉が開放された場合の処理を終了する。
このように、本実施の形態では、インラインセンサ200のキャリブレーション中に扉が開放された場合には、ランプ212を点灯した状態のままキャリブレーションを中断し、扉が閉とされた場合に、予め定めた条件に基づいて、キャリブレーションを中止して前回のキャリブレーション結果を流用する処理、キャリブレーションを再開する処理、及びキャリブレーションを最初からやり直す処理の何れかを選択して実行するように制御することにより、扉開閉によるキャリブレーションの中断及び再開に要する時間が短縮されることになる。
なお、本実施の形態では、インラインセンサ200のキャリブレーションが行われているときに扉開放が検知された場合に、図5の処理を行うものとして説明したが、キャリブレーション中に用紙やトナーなどの消耗品が切れた場合や、用紙ジャム(用紙の詰まり)が発生した場合にも図5の処理と同様に処理を行うようにしてもよい。
10 画像形成装置
20 制御装置
22 基準ロール回転モータ
30 扉開閉検知センサ
100 制御回路
200 インラインセンサ
204 CCDセンサ
212 ランプ

Claims (11)

  1. 装置本体に設けられた扉の開閉を検知する扉開閉検知手段と、
    記録媒体に形成された画像に光を照射する照射手段と、前記照射手段より照射され記録媒体で反射された光を受光する受光手段と、を備えて、前記受光手段の受光結果に基づいて記録媒体に形成された画像の欠陥を検出する欠陥検出装置と、
    予め定めたタイミングで前記照射手段から光を照射して行われる前記欠陥検出装置のキャリブレーション中に、前記扉検知手段によって扉の開放が検知された場合に、前記照射手段による光の照射を継続した状態で前記キャリブレーションを中断し、予め定めた条件に基づいて、中断した前記キャリブレーションを中止して前回のキャリブレーション結果を流用する処理、中断した前記キャリブレーションを再開する処理、又は前記キャリブレーションを最初からやり直す処理の何れかを選択して実行するように前記欠陥検出装置を制御する制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記予め定めた条件として、前記扉開閉検知手段による扉の開放の検知が前回の前記キャリブレーションから予め定めた時間以内で、かつ前記扉開閉検知手段によって扉の閉が検知された場合に、中断した前記キャリブレーションを中止して前回のキャリブレーション結果を流用する処理を実行するように前記欠陥検出装置を制御する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記予め定めた条件として、前記扉開閉検知手段による扉の開放の検知が前回の前記キャリブレーションから予め定めた時間以上経過し、かつ扉の開閉期間中に前記欠陥検出装置の前記欠陥の検出条件が変わらない場合に、中断した前記キャリブレーションを再開する処理を実行するように前記欠陥検出装置を制御する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記予め定めた条件として、前記扉開閉検知手段による扉の開放の検知が前回の前記キャリブレーションから予め定めた時間以上経過し、かつ扉の開閉期間中に前記欠陥検出装置の前記欠陥の検出条件が変化する場合に、前記キャリブレーションを最初からやり直す処理を実行するように前記欠陥検出装置を制御する請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御装置は、前記欠陥検出装置による前記欠陥の検出中に、前記扉開閉検知手段によって扉の開放が検知された場合に、前記照射手段による光の照射を継続した状態で前記欠陥の検出を中断し、予め定めた再開条件に基づいて、中断した前記欠陥の検出を再開する処理、または前記欠陥の検出を最初からやり直す処理の何れかを選択して実行するように前記欠陥検出装置を更に制御する請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記再開条件として、扉の開閉期間中に前記欠陥検出装置の前記欠陥の検出条件が変わらない場合に、中断した前記欠陥の検出を再開する処理を実行するように前記欠陥検出装置を制御する請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記再開条件として、扉の開閉期間中に前記欠陥検出装置の前記欠陥の検出条件が変化する場合に、前記欠陥の検出を最初からやり直す処理を実行するように前記欠陥検出装置を制御する請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記扉開閉検知手段によって扉の開放が検知され、前記欠陥検出装置が引き出されたときに、前記照射手段による光の照射を停止するように前記照射手段を制御する請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記扉開閉検知手段によって扉の開放が検知され、前記欠陥の検出条件が変化する場合には、前記照射手段による光の照射を停止するように前記照射手段を制御する請求項1〜8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記欠陥検出装置が、予め定めた基準面を複数備えた回転可能な基準ロールを更に備え、前記制御手段が、前記扉開閉検知手段によって扉の開放が検知された後に、扉の閉が検知された場合に、目標の前記基準面へ回転するように前記基準ロールを更に制御する請求項1〜9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 記録媒体に形成された画像に光を照射する照射手段と、前記照射手段より照射され記録媒体で反射された光を受光する受光手段と、を備えて、前記受光手段の受光結果に基づいて記録媒体に形成された画像の欠陥を検出する欠陥検出装置の予め定めたタイミングで前記照射手段から光を照射して行われるキャリブレーション中に、装置本体に設けられた扉の開閉を検知する扉検知手段によって扉の開放が検知された場合に、前記照射手段による光の照射を継続した状態で前記キャリブレーションを中断する中断ステップと、
    予め定めた条件に基づいて、中断した前記キャリブレーションを中止して前回の前記キャリブレーション結果を流用、中断した前記キャリブレーションを再開、又は前記キャリブレーションを最初からやり直しの何れかを選択して実行するように前記欠陥検出装置を制御する制御ステップと、
    を含む処理をコンピュータに実行させるためのキャリブレーションプログラム。
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