JPH0944039A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0944039A
JPH0944039A JP7212942A JP21294295A JPH0944039A JP H0944039 A JPH0944039 A JP H0944039A JP 7212942 A JP7212942 A JP 7212942A JP 21294295 A JP21294295 A JP 21294295A JP H0944039 A JPH0944039 A JP H0944039A
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JP
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forming apparatus
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gray level
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JP7212942A
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English (en)
Inventor
Takaaki Tsuruya
鶴谷  貴明
Yoichiro Maehashi
洋一郎 前橋
Tatsuya Kobayashi
達也 小林
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サービスマンモード時の装置上蓋等の開閉に
より、外部からの漏れ光があっても、濃度パッチの濃度
測定にもとづく画像の最大濃度制御および階調パッチの
濃度測定に基づく階調制御を良好に行なうことなどを可
能とした画像形成装置にある。 【構成】 装置は、転写ドラム5上に形成した濃度パッ
チの濃度と濃度制御用の光学センサー10によるその検
知濃度との関係から、濃度制御手段の最大濃度特性を決
定する最大濃度制御手段、または、形成した階調パター
ンの濃度とセンサー10によるその検知濃度との関係か
ら、階調補正手段の階調補正特性を決定する中間調制御
手段、もしくはその両者を備える。装置の内部に、漏れ
光検知用の光学センサー25設置し、漏れ光を検知した
場合に、最大濃度制御手段または階調補正手段による制
御結果を無視して、予め設定されている最大濃度制御特
性または階調補正特性もしくは両者を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置、特にカラーの電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルユーザー向けに、小型
複写機やレーザプリンター等の電子写真装置が広く普及
している。これらの電子写真装置では、トナー、感光体
等の消耗品の交換や廃トナーの処理等をユーザーが行な
えるよう、取扱いやメンテナンスが容易なプロセスカー
トリッジを用いるものが広く実用化されている。
【0003】このプロセスカートリッジは、主に、トナ
ー収容部を含む現像装置、像担持体である感光ドラム、
感光ドラムを帯電するための帯電器、廃トナー収容部を
含むクリーナー等を一体に組込んで構成したもので、ユ
ーザーにより容易に交換することができる。このような
プロセスカートリッジによれば、ユーザーが定期的に新
しいカートリッジに交換することにより、従来サービス
マンが行なっていたメンテナンスをユーザーが行なうこ
とが可能になった。
【0004】このような電子写真装置へのプロセスカー
トリッジの使用にともない、電子写真装置本体には、幾
つかの機能を設けることが必要になった。
【0005】第1に、プロセスカートリッジは、装置本
体への収納時には外から見えないので、ユーザーはカー
トリッジが装置本体へ装着されているかどうか確認しず
らい。このため、カートリッジ未装着の状態ではプリン
トが行なえないように、カートリッジの有無を本体で検
知する手段が必要になる。検知手段としては、機械式ま
たは光学式センサーを用いるものが一般的である。
【0006】第2に、プロセスカートリッジは消耗品で
あるため、何らかの手段でユーザーにカートリッジ寿命
を知らせる機能を設ける必要がある。多くの電子写真装
置では、トナーの残量検知機能を設けて、トナー残量に
よりカートリッジ寿命が尽きたことをユーザーに知らせ
ている。
【0007】これら2つの検知手段を別々に設けること
は装置の複雑化につながり、装置の低価格化、小型化へ
の妨げになる。このため、カートリッジの装着の有無の
検知と寿命の検知(トナー残量の検知)とに、一つの光
学式センサーを設けて兼用することにより、装置を簡素
化する方式が実用化されている。
【0008】しかし、プロセスカートリッジには、上記
した一体タイプのほかに、現像カートリッジ(トナー容
器を含む)と感光ドラムカートリッジとが別体に構成さ
れたタイプのものもあり、近年実用化されているカラー
電子写真装置では、ほとんど別体タイプのカートリッジ
が使用されている。この場合、各々のカートリッジごと
に、その装着の有無検知と寿命検知を行なう必要があ
る。
【0009】図4に、従来の画像形成装置の一例とし
て、別体タイプのカートリッジを用いたカラー電子写真
装置の断面図を図示する。図に示すように、装置内の略
中央に、像担持体である感光ドラム1が設置され、その
表面近くにローラ帯電器2が設けられる。感光ドラム1
は、アルミニウムシリンダーの外周面に有機感光体(O
PC)等の光導電体を塗布して構成される。感光ドラム
1は、図示しない駆動手段によって図の矢印方向に回転
駆動される。
【0010】感光ドラム1の左辺には、複数個の現像器
4a、4b、4cおよび4dが回転支持体3に搭載して
設置されている。現像器4a、4b、4cおよび4d内
には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
およびブラック(Bk)のトナーがそれぞれ収容されて
いる。現像器4a〜4dは、回転支持体3の回転により
感光ドラム1と対向した現像位置に順次搬送され、現像
位置において、現像器の現像用開口面が常に感光ドラム
1と対面するようになっている。
【0011】感光ドラム1の右辺には、図示しない転写
材を保持し、且つその転写材上に感光ドラム1上のトナ
ー像を転移させる機能を有する転写ドラム5が配置され
ている。転写ドラム5は、金属シリンダーに弾性層を巻
き付け、さらに上層に絶縁体シートを巻き付けて構成さ
れている。転写ドラム5には、転写材カセット18内か
らピックアップローラ19により給紙された転写材20
が供給され、この転写材20は、転写ドラム5のグリッ
パ(図示せず)によって先端を把持され、ついで、電圧
印加した吸着ローラ21によって転写ドラム5の表面上
に静電吸着される。このようにして転写ドラム5上に担
持された転写材20は、転写ドラム5の回転にともない
感光ドラム1と対向した転写部に搬送される。
【0012】装置本体内の上方には、露光装置11、ポ
リゴンミラー13、ポリゴンミラー用駆動モータ12、
レーザドライバ16、パターン発生回路24、集光レン
ズ14、折返しミラー15等が配置される。
【0013】以上の構成の電子写真装置において、感光
ドラム1が矢印方向に回転され、直流電圧に交流電圧を
重畳した電圧を印加したローラ帯電器2により、感光ド
ラム1が均一に帯電される。レーザドライバ16にイエ
ローの画像模様に従った信号が入力されると、露光装置
11からレーザ光が発生され、そのレーザ光は光路17
を通って感光ドラム1に照射され、感光ドラム1上にイ
エロー用の静電潜像が形成される。
【0014】この潜像は、感光ドラム1の回転にともな
い現像位置に移動され、現像位置に予め定置されたイエ
ロー現像器4aによって現像され、イエロートナー像と
して可視化される。得られたトナー像は感光ドラム1の
回転ともに転写部に至り、図示しない電源から転写ドラ
ム5に印加された電圧によって、転写ドラム5上の転写
紙20上に転写される。
【0015】上記の工程を、マゼンタ、シアンおよびブ
ラックの各色についても行なうことにより、転写材20
上に、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4
色のトナー像を重ね合わせて転写したカラー画像が得ら
れる。4色のトナー像の転写が終了した転写材20は、
分離爪8により転写ドラム5から剥離され、ついで定着
装置9に送られて、加熱、加圧によりトナーが転写材2
0に溶融固着され、かくして、フルカラー画像が得られ
る。
【0016】感光ドラム1上の転写残りのトナーは、公
知のファーブラシ、ブレード手段等のクリーニング装置
6によって清掃される。転写ドラム5上のトナーも、必
要に応じて、ファーブラシ、ウエブ等を備えたクリーニ
ング装置23によって清掃することが好ましい。
【0017】上記において、各現像器4a〜4dはカー
トリッジ化されており、各々、回転支持体3に対し交換
可能になっている。また、感光ドラム1、ローラ帯電器
2、クリーニング装置6は、感光ドラムカートリッジA
内に組込んでカートリッジ化されており、装置本体に対
し一体に交換可能になっている。
【0018】上記の画像形成装置には、図4に示すよう
に、転写ドラム5の外周上の適当な箇所、たとえば吸着
ローラ21の近くに、濃度制御用の光学センサー10が
転写ドラム5の表面に向けて配置されている。この光学
センサー10は、図5に示すように、LEDなどの発光
素子101と、フォトダイオード、CdS等の受光素子
102と、これらを収容したホルダー103とからな
り、転写ドラム5の表面上に形成された濃度検知用トナ
ー像パターン(パッチ)の濃度を測定するようになって
いる。さらに、その近くには温湿度センサー24が設置
され、電子写真装置内の絶対湿度を測定するようになっ
ている。
【0019】電子写真装置を使用する環境が変化した
り、長時間の使用による装置各部の変動(耐久変動)が
あると、得られる画像の濃度が変動し、特にカラー電子
写真装置の場合、わずかな濃度の変動でもカラーバラン
スが崩れてしまうおそれがあるので、常に一定の濃度、
階調特性を保つ必要がある。
【0020】そこで、各色のトナーに対して、絶対湿度
に応じた数種類の露光量や現像バイアス等のプロセス条
件、ルックアップテーブル(LUT)等の階調補正手段
の初期値を持ち、温湿度センサー7によって測定された
電子写真装置内の絶対湿度にもとづいて、そのときのプ
ロセス条件や階調補正初期値の最適値を選択している。
【0021】また装置各部の耐久変動がおこっても、一
定の濃度、階調特性が得られるように、各色のトナーで
パッチTを試験的に作成し、それらパッチTの濃度を光
学センサー10で検知し、その検知結果から露光量、現
像バイアス等のプロセス条件にフィードバックをかけて
濃度制御を行ない、安定した画像を得るように図ってい
る。
【0022】つぎに、感光ドラムカートリッジAの寿命
検知法について説明する。感光ドラムカートリッジA内
の感光ドラム1には、OPC感光層が所定の厚さに塗布
されているが、長期間の転写材の通紙により感光層が徐
々に削れ、厚さが減少する。この感光層の削れは、現在
の技術では非常に防止困難であり、避けることができな
い。一般に、良好な画像を得るためには、ある程度の感
光層の厚みが必要であり、ある値以上の削れが生じた場
合には、安定した画像を保証することができず、感光ド
ラム1の寿命に達したものと考えることができる。
【0023】従って、別体タイプのカートリッジを用い
たカラー電子写真装置では、感光ドラム1の感光層の厚
さを検知し、感光層の削れ量が限界まで達した時点で、
感光ドラムカートリッジAの寿命が尽きたとしている。
感光層の膜厚は、感光体を帯電あるいは除電する際に流
れる電流値から算出して検知しているが、これに関して
は、特願平4−56914に詳しく述べられている。
【0024】簡単に説明すると、感光層(感光体)の表
面電位を0→Vd に上昇し、あるいはVd →0に下降さ
せるときに、感光層に流れるDC電流Idcは、感光層の
膜厚をd、比誘電率をε、真空中の誘電率をε0 、ロー
ラ帯電器2の有効帯電幅をL、電子写真装置のプロセス
スピードをvp とすると、 |Idc|=ε・ε0 ・L・vp ・Vd /d の関係式で表される。
【0025】ここで、ε、ε0 、L、vp 、Vd は定数
とみなすことができるので、DC電流Idcを測定するこ
とにより、感光層の膜厚を検知することができる。これ
と類似した方法は、特開平5−53488等にも開示さ
れている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】電子写真装置の通常の
使用状態では、感光ドラム1や濃度制御用の光学センサ
ー10に、外部からの光が漏れるということは起こり得
ない。
【0027】しかし、サービスマンがメンテナンスを行
なう場合には、電子写真装置の図示しない上蓋等を開け
て、転写ドラム5等の内部の機械を目で確認できる状態
にして動作確認をすることが多々ある。このような状況
下では、上蓋や前扉など装置のドアの開閉(ドアオープ
ン)により、外部からの光が感光ドラム1上に漏れると
いうことが起こりうる。
【0028】すると、漏れ光のために感光ドラムの表面
電位が下がるので、得られる画像は全体的に濃度が濃く
なる。しかし、画像の階調性は、よほど大きな漏れ光で
もない限り変わることはないので、サービスマンの目に
は、やや濃い画像が出力されているとしか認識されない
こととなる。
【0029】しかしながら、漏れ光によって感光層の表
面電位Vdが小さな値をとると、前述の感光ドラムの寿
命検知法のDC電流Idcも小さな値をとることになり、
従って、感光層の膜厚dを、漏れ光のない通常の状態よ
りも厚く測定してしまう結果になる。このため、感光層
の膜厚を前回測定した膜厚と同一と認識せず、感光ドラ
ムを実際よりも新しいものと認識してしまうおそれが生
じていた。
【0030】濃度制御用の光学センサー10に漏れ光が
入ってしまうことも起こりうる。また、特に装置本体の
構成上、光学センサー10のユニットが上蓋と連動する
ように可動式になっている場合、サービスマンが内部の
機械の動作を目で確認するために、装置の上蓋を開ける
と、光学センサーユニットの位置が動いて、転写ドラム
5上のパッチ濃度を測定することができない状態になっ
てしまうことも起こりうる。
【0031】このような場合、濃度制御を行なったにも
かかわらず、規定の濃度に制御することができず、また
階調性も、変化したLUTを作成して制御してしまうお
それが生じていた。
【0032】本発明の目的は、サービスマンモード時の
装置上蓋等の開閉により、装置内部への外部からの漏れ
光があっても、濃度パッチの濃度測定にもとづく画像の
最大濃度制御、および階調パッチの濃度測定に基づく階
調制御を良好に行ない、さらには、感光ドラムの感光層
膜厚の測定による感光ドラムの寿命の判断を適切に行な
って、交換することを可能とした画像形成装置を提供す
ることである。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にか
かる画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、媒体上に形成した濃度パターンの濃度と、濃度パタ
ーン検知手段による濃度パターンの検知濃度との対応関
係に基づき、濃度制御手段の最大濃度特性を決定する最
大濃度制御手段、または、媒体上に形成した階調パター
ンの濃度と、階調パターン検知手段による階調パターン
の検知濃度との対応関係に基づき、階調補正手段の階調
補正特性を決定する中間調制御手段、もしくはその両者
を備える画像形成装置において、前記画像形成装置は、
外部からの漏れ光を検知する手段を有し、漏れ光を検知
した場合に、最大濃度制御手段または階調補正手段によ
る制御結果を無視して、画像形成装置が最大濃度制御手
段または階調補正手段もしくはその両者を備えるに従っ
て、その予め設定されている最大濃度制御特性または階
調補正特性もしくは両者を選択することを特徴とする画
像形成装置である。
【0034】本発明の他の態様は、像担持体としての感
光体を帯電または除電する際に感光体に流れる電流値を
測定して、その電流値により感光体の膜厚を測定する画
像形成装置において、前記画像形成装置は、外部からの
漏れ光を検知する手段を有し、漏れ光を検知した場合
に、測定された感光体の膜厚値を無効にすることを特徴
とする画像形成装置である。
【0035】本発明によれば、上記の両画像形成装置に
おいて、前記濃度パターン検知手段および階調パターン
検知手段のそれぞれが、漏れ光検知手段を兼ねることが
できる。前記漏れ光検知手段により、画像形成装置のド
アオープンを検知することができる。前記漏れ光検知手
段が画像形成装置のドアのオープン動作と連動して、漏
れ光検知の好適姿勢をとることができる。
【0036】
【発明の実施の態様】
実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す断面図
である。本画像形成装置は、図4に示した従来のカラー
電子写真装置と同様、別体タイプのカートリッジを用い
たカラー電子写真装置を示す。
【0037】本実施例の大きな特徴は、装置内部のたと
えば温湿度センサー7の近くに、外部からの漏れ光を検
知するための光学センサー25を設けたことである。本
実施例のその他の構成は、従来の電子写真装置と基本的
に同じで、図1において図4の装置と同様の構成および
作用を有する部材については同一の符号を付して、必要
がない限りその説明を省略する。
【0038】上述したように、サービスマンがサービス
マンモードで動作確認する場合、装置の上蓋や前扉など
ドアを開けて、転写ドラム5等の内部の機械を目で確認
できる状態にしてチェックすることがあるが、このよう
な上蓋や前扉等の開閉(ドアオープン)により、外部か
らの漏れ光が装置内部に侵入するおそれがある。また、
一般のユーザーが上蓋等を開けたら、装置内部に漏れ光
が侵入し得るような状態で、装置を使用するには問題が
ある。
【0039】そこで、本発明では、装置内部に光学セン
サー25を設置し、サービスマンモードではない通常の
モードにおいて、光学センサー25により装置内部への
漏れ光を検知したら、ユーザーに装置のドアオープンを
知らせ、装置を不作動状態にする。一方、サービスマン
モードでは、漏れ光を検知しても、装置を動作するよう
にしておく。しかし、このままでは、感光ドラム1の感
光層の膜厚測定による感光ドラムカートリッジの交換
や、転写ドラム5上のパッチ濃度の測定による画像濃度
の制御に不都合を生じるので、これらを以下のように行
なう。
【0040】まず、本発明における感光層の膜厚測定に
よる感光ドラムカートリッジの交換について述べる。図
6は、本発明における感光ドラムカートリッジAの交換
判断方法のフローチャートである。感光ドラム1の感光
層の膜厚は、膜厚測定回路26を用いて、感光ドラム1
に流れる電流を検出することにより測定され、その測定
を電子写真装置のプリント動作の前回転時に行ない、そ
の膜厚値が制御部のメモリ27内に保存されているもの
とする。また、プリント動作ごとに感光ドラムカートリ
ッジAの画像形成枚数をカウントし、その値がメモリ2
7に保存されるものとする。これらの保存されている値
は、漏れ光がない状態で測定されたものである。
【0041】図6に示すように、画像形成装置の電源の
ON時、感光ドラムの膜厚、すなわち感光層の膜厚を計
測する(step1)。装置のドアを一旦開いたときは、閉
じた後に再び計測する。つぎに漏れ光を測定する(step
2)。そして漏れ光があるかどうかを判断し、検知して
(step3)、漏れ光があるなら、漏れ光のエラー表示を
してサービスマンに知らせ(step4)、そのまま終了す
る。
【0042】漏れ光がないなら、装置の電源OFF前あ
るいは装置ドア開閉前の膜厚(以下、前回膜厚と称す)
と同一かどうかにより、前の感光ドラムと同一かどうか
を判断する(step5)。同一ならば、感光ドラムカート
リッジの交換は行われていないものと判断し、感光ドラ
ムカートリッジの画像形成枚数のカウント値、つまり、
メモリ27に保存されたカウンタ値を調べる(step
6)。そして、カウンタ値が感光ドラム寿命に対応する
枚数以上ならば、感光ドラムの寿命を迎えたと判断し、
ユーザーにドラム交換予告信号を出し(step10)、感
光ドラムカートリッジの交換を促し、終了する。カウン
タ値が寿命枚数以下なら、測定した膜厚値を制御部メモ
リ27に保存し(step8)、終了する。
【0043】一方、感光ドラムの膜厚が前回膜厚と異な
る場合は、感光ドラムカートリッジの交換が行なわれた
と判断し、交換後の感光ドラム膜厚が新品に相当する値
かどうかを判断する(step9)。新品に相当するなら
ば、画像形成枚数のカウンタをリセットし、新たにカウ
ントを始める(step11)。そして、測定した膜厚値を
制御部メモリに保存し(step12)、終了する。交換後
の感光ドラム膜厚が新品に相当しない値である場合、不
適当な感光ドラムカートリッジ交換がなされたと判断
し、ユーザーにドラム交換予告信号を出し(step1
0)、感光ドラムカートリッジ交換を促し終了する。
【0044】本発明におけるパッチ濃度測定による画像
の濃度制御を説明する。濃度制御は、狭義の濃度制御で
ある最大濃度制御(Dmax 制御)と、階調制御である中
間稠制御とからなる。初めに、最大濃度制御について説
明する。本発明では、あらかじめ、絶対湿度に応じた数
種類の現像バイアスの初期値を各トナーに対して持ち、
温室度センサー7によって測定された置内の絶対湿度に
もとづいて、そのときに最適な各色トナーに対する現像
バイアスVdefault (Vdefault-Bk〜Vdefault-C)を
選択している。
【0045】現像バイアスの初期値を設定した後、パタ
ーン発生回路24によりDmax 制御用の画像信号Pdmx
を発生し、画像信号に従って感光ドラム1上にパッチの
潜像を形成する。この潜像を上記の現像バイアスVdefa
ult-Bkで現像し、感光ドラム1上にブラックトナーの濃
度測定用パッチを作成する。得られたパッチは転写ドラ
ム上に転写して、濃度センサー10でその濃度(DBk)
を測定する。つぎに、このときの濃度DBkと目標とする
ブラックの濃度DBk-dとの差ΔBkを求め、ΔD−ΔV
テーブルからこのΔBkに対応したΔVを求める。
【0046】このΔD−ΔVテーブルとは、ある現像バ
イアスで現像したときのパッチの濃度がDのとき、現像
バイアスをVからΔVだけ変化させると、濃度はDから
ΔDだけ変化することを示したテーブルで、たとえば、
図7のΔD−ΔV曲線で示すようなΔD−ΔV関係を示
すテーブルである。このΔD−ΔVテーブルは、絶対湿
度に応じて数種類用意されており、温湿度センサー7の
測定結果に従って、それに適したテーブルが選ばれる。
【0047】このようにして、ΔD−ΔVテーブルから
ΔBkに対応したΔVを求めたら、そのΔVを最初の現
像バイアスVdefault-Bkに加えた値Vdefault-Bk+ΔV
を求め、漏れ光が検知されていないなら、以後、現像バ
イアスとしてブラックトナーによる現像に用いる。漏れ
光が検知されていたなら、Vdefault-Bk+ΔVをキャセ
ンセルして、Vdefault-Bkを現像バイアスとしてブラッ
クトナーによる現像に用いる。以上の工程を、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの各トナーに対しても行ない、各
トナーに所定のDmax が得られるような現像バイアスを
設定する。
【0048】つぎに、中間調制御について説明する。図
8の第1象限(1)は、入力信号(画像信号)をレーザ
出力信号に変換する際のDefault LUTの変換特性を示
し、第2象限(2)は、中間調制御を行なって書き換え
られるLUTを示し、第3象限(3)は、レーザ出力信
号から出力濃度(画像濃度)に変換するプリンタ特性を
示し、第4象限(4)は、入力信号からの出力濃度の関
係を示し、この電子写真装置のトータルの階調特性を示
している。
【0049】Dmax 同様、階調特性も温湿度の変化にと
もなって変動する。そこで、本実施例では、あらかじ
め、絶対湿度に応じた数種類のLUTの初期値を各トナ
ーに対して持ち、温室度センサー7によって測定された
電子写真装置内の絶対湿度にもとづいて、そのときに最
適な階調補正の初期値Default LUTを選択している。
まず、パターン発生回路24により濃度検知パッチ用の
画像信号を発生し、その画像信号を第1象限に示したDe
fault LUTによって変換し、レーザドライバ16に送
って露光装置11を駆動し、パッチ潜像の露光をさせ
る。
【0050】本実施例では、画像信号は8ビットとして
いるので、00h〜FFh(hは16進数表示であるこ
とを意味する)の256レベルの画像信号が発生可能で
あるが、トナー消費、時間等の制限から数レベルの画像
信号を発生して、露光装置11によりパッチの潜像を形
成させる。その後、この潜像を現像し、さらに転写ドラ
ム5上に転写して、濃度センサー10でそれらの濃度を
測定する。
【0051】中間調制御により作成される第2象限のL
UTは、Default LUTの入出力関係を逆転させた関数
と、プリンタ特性の入出力関係を逆転させた関数とを合
成することにより求めることができる。この合成された
関数とDefault LUTを合成して作成されるLUTを用
いることにより、階調特性を直線関係にすることができ
る。本実施例では、数レベルの画像信号のみで全ての画
像信号のLUTを修正しなくてはならないが、LUTは
滑らかなものにしないと、擬似輪郭が生じるおそれがあ
る。そこで、数レベルの画像信号を合成された関数によ
って変換し、変換された信号を3次の最小二乗法を用い
て補間し、全画像信号に対するLUTを作成する。そし
て、作成されたLUTとDefault LUTを合成すること
により、階調特性が直線関係となるLUTを得る。
【0052】そして最後に、漏れ光が検知されていない
なら、中間調制御によって得られたLUTを以後使用す
る。漏れ光が検知されていたならば、温湿度センサー7
によって測定された電子写真装置内の絶対湿度にもとづ
いて、そのときに最適なDefault LUTを以後使用す
る。
【0053】以上説明したように、本実施例によれば、
電子写真装置の内部に漏れ光検知用の光学センサー25
を設置して、サービスマンモード時、装置上蓋などドア
の開閉(ドアオープン)により、装置内部への外部から
の漏れ光があったか否かを検知し、漏れ光の影響を排す
るようにしたので、画像の濃度および階調を良好に制御
することができる。また、感光ドラムの感光層膜厚の測
定による感光ドラムの寿命の判断を、漏れ光による誤っ
た膜厚の測定値を排除して行なうようにしたので、感光
ドラム寿命による感光ドラムカートリッジの交換を適切
に行なうことができる。さらに、装置のドア等の開閉に
より漏れ光が検知されたことをユーザーに知らせ、適切
な処置をとることを促すことができる。
【0054】実施例2 図2は、本発明の他の実施例における構成図である。本
実施例の特徴は、転写ドラム5に対して設置した濃度制
御用の光学センサー10に、電子写真装置内への漏れ光
を検知するための光学センサーを兼ねさせたことにあ
る。本実施例のその他の構成は、図1の電子写真装置と
基本的に同じで、図2において、図1に付した符号と同
一の符号は同一の部材を示す。
【0055】本実施例では、濃度制御用の光学センサー
10で装置内部への漏れ光を検知することができるよう
にしたので、実施例1と同様、画像の濃度および階調の
良好な制御、感光ドラム寿命による感光ドラムカートリ
ッジの適切な交換等を行なうことができる他、漏れ光の
検知センサーに要する費用を不要にすることができる。
【0056】実施例3 図3は、本発明のさらに他の実施例における構成図であ
る。本実施例は、図2の実施例2において、漏れ光検知
用のセンサーを兼ねた濃度制御用の光学センサー10を
装置のドア、本例では上蓋の開く動きと連動して、矢印
のように装置の上方を向くように反転可能とした。
【0057】従って、装置上蓋のオープンにより光学セ
ンサー10が上方を向いて、その受光素子により、開い
た上蓋からの装置内部への漏れ光を確実に受光して、漏
れ光を検知することができる。
【0058】上蓋のクローズ時には、センサー10の受
光素子は、転写ドラム5の方を向くので、転写ドラム5
上に形成したパッチの濃度測定に支障を来すことがな
く、実施例2と同様、パッチの濃度測定による画像の濃
度制御および階調制御を行なうことができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、電子
写真装置の内部に漏れ光検知用の光学センサーを設置し
て、サービスマンモード時のドアオープン、すなわち装
置上蓋などの開閉により、装置内部へ外部からの漏れ光
があったか否かを検知し、漏れ光の影響を排するように
したので、画像の濃度および階調を良好に制御すること
ができる。また、感光ドラムの感光層膜厚の測定による
感光ドラムの寿命の判断を、漏れ光による誤った膜厚の
測定値を排除して行なうようにしたので、感光ドラム寿
命による感光ドラムカートリッジの交換を適切に行なう
ことができる。さらに、装置のドアオープンにより漏れ
光が検知されたことをユーザーに知らせ、適切な処置を
とることを促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す構成図
である。
【図2】本発明の他の実施例における構成図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例における構成図であ
る。
【図4】従来の画像形成装置を示す構成図である。
【図5】図4の装置に設置された濃度センサーユニット
を示す構成図である。
【図6】本発明における感光ドラムカートリッジの交換
判断方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明における最大濃度制御に使用するΔD−
ΔVテーブルの内容を示す図である。
【図8】本発明における中間調制御に使用する階調変換
特性を示す図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 5 転写ドラム 7 温湿度センサー 10 濃度制御用光学センサー 11 露光装置 16 レーザドライバ 25 漏れ光検知用光学センサー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体上に形成した濃度パターンの濃度
    と、濃度パターン検知手段による濃度パターンの検知濃
    度との対応関係に基づき、濃度制御手段の最大濃度特性
    を決定する最大濃度制御手段、または、媒体上に形成し
    た階調パターンの濃度と、階調パターン検知手段による
    階調パターンの検知濃度との対応関係に基づき、階調補
    正手段の階調補正特性を決定する中間調制御手段、もし
    くはその両者を備える画像形成装置において、前記画像
    形成装置は、外部からの漏れ光を検知する手段を有し、
    漏れ光を検知した場合に、最大濃度制御手段または階調
    補正手段による制御結果を無視して、画像形成装置が最
    大濃度制御手段または階調補正手段もしくはその両者を
    備えるに従って、その予め設定されている最大濃度制御
    特性または階調補正特性もしくは両者を選択することを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記濃度パターン検知手段および階調パ
    ターン検知手段のそれぞれが、漏れ光検知手段を兼ねる
    請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記漏れ光検知手段により、画像形成装
    置のドアオープンを検知する請求項1または2の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記漏れ光検知手段が画像形成装置のド
    アのオープン動作と連動して、漏れ光検知の好適姿勢を
    とる請求項3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体としての感光体を帯電または除
    電する際に感光体に流れる電流値を測定して、その電流
    値により感光体の膜厚を測定する画像形成装置におい
    て、前記画像形成装置は、外部からの漏れ光を検知する
    手段を有し、漏れ光を検知した場合に、測定された感光
    体の膜厚値を無効にすることを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】前記濃度パターン検知手段および階調パタ
    ーン検知手段のそれぞれが、漏れ光検知手段を兼ねる請
    求項5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記漏れ光検知手段により、画像形成装置
    のドアオープンを検知する請求項5または6の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記漏れ光検知手段が画像形成装置のド
    アの開く動作と連動して、漏れ光検知の好適姿勢をとる
    請求項7の画像形成装置。
JP7212942A 1995-07-31 1995-07-31 画像形成装置 Pending JPH0944039A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5956545A (en) * 1997-07-15 1999-09-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming device and paper transporting method used in the same
JP2010152252A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2013039700A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及び画像形成プログラム

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