JP2007121510A - カラープリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】カラーセンサのコストUPや形状の変更を伴わずに、電子写真方式のプリンタで出力された高濃度から低濃度まで正確な色情報を読み込むことが可能にする。
【解決手段】用紙上に形成されたトナー画像を定着した定着後画像の各々濃度の異なる単色階調パッチの色度情報を読み取る測定手段と、前記測定手段の受光部の光量をサンプリングするための蓄積時間を制御する蓄積制御手段、前記単色階調パッチの濃度値に応じて、前記蓄積制御手段により前記測定手段の蓄積時間を変更することで、階調パッチの濃度によらず正確な色情報を読み取る。
【選択図】図3
【解決手段】用紙上に形成されたトナー画像を定着した定着後画像の各々濃度の異なる単色階調パッチの色度情報を読み取る測定手段と、前記測定手段の受光部の光量をサンプリングするための蓄積時間を制御する蓄積制御手段、前記単色階調パッチの濃度値に応じて、前記蓄積制御手段により前記測定手段の蓄積時間を変更することで、階調パッチの濃度によらず正確な色情報を読み取る。
【選択図】図3
Description
本発明は、出力画像を読み取り出力画像の濃度を補正する機能を有したカラープリンタに関し、特に電子写真方式の定着後の画像を読み取り階調補正するカラープリンタに関する。
近年、カラー複写機等の電子写真方式のカラー画像形成装置には、印刷や写真といった技術と同等な高画質化、高安定化の要望が強く求められてきている。その要望の中でも特に重要となってきている項目は、色及び色の階調性を安定して再現することである。なぜなら人間が下す画質の良し悪しの判断に大きな影響を与えるからである。
そこで、電子写真方式のカラー画像形成装置は、今まで数々の高画質化、高安定化の手法が提案されている。例えば、各色のトナーに対して、温度、湿度から求めた絶対水分量に応じた数種類の露光量や現像バイアス等のプロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)等の階調補正手段を持ち、プリント時の絶対水分量に応じたプロセス条件や階調補正の最適値を選択している。
又、装置各部の変動が起こっても一定の色及び色の階調性が得られるように、各色のトナー単色で濃度検知用トナーパッチを中間転写体やドラム等の上に作成し、その未定着単色トナーパッチの濃度を反射型のセンサで検知し、その検知結果より露光量、現像バイアス等のプロセス条件やLUT等の階調補正手段にフィードバックを掛けて濃度制御を行うことで、安定した色及び色の階調性を得るように構成している
但し、前記センサを用いた濃度制御はパッチを中間転写体やドラム等の上に形成し検知するもので、その後に行われる転写材への転写及び定着による画像のカラーバランスの変化については制御していない。転写材へのトナー像の転写における転写効率や、定着による加熱及び加圧によってもカラーバランスが変化する。この変化には、前記センサを用いた濃度制御では対応できない。
但し、前記センサを用いた濃度制御はパッチを中間転写体やドラム等の上に形成し検知するもので、その後に行われる転写材への転写及び定着による画像のカラーバランスの変化については制御していない。転写材へのトナー像の転写における転写効率や、定着による加熱及び加圧によってもカラーバランスが変化する。この変化には、前記センサを用いた濃度制御では対応できない。
そこで、トナー画像を印刷する用紙上にブラック(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の単色階調パッチを形成し、定着後に用紙上のパッチの色を検知するカラーセンサを設置したカラー画像形成装置もある。
このカラー画像形成装置では、検知した結果を画像形成部の露光量やプロセス条件、画像処理部のRGB信号をカラー画像形成装置の色再現域へ変換するカラーマッチングテーブルやRGB信号をCMYK信号へ変換する色分解テーブル、濃度−階調特性を補正するためのキャリブレーションテーブル等へフィードバックすることで、転写材上に形成した最終出力画像の濃度又は色度制御を行うことができる。
カラー画像形成装置の出力画像を外部の画像読取装置又は色度計・濃度計で検知し、同様の制御を行うことも可能であるものの、本方式はプリンタ内で制御が完結する点で優れている。このカラーセンサは、例えば発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)等の発光スペクトルが異なる3種以上の光源を用いるか、又は発光素子は白色(W)を発光する光源を用いて、受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)等の分光透過率が異なる3種以上のフィルタを形成したもので構成する。このことによりRGB出力等の異なる3種以上の出力が得られる。
特開2004−138710号公報
しかしながら、この状況の中で、カラーセンサは階調パッチの濃度によらず正確な色情報を読み取る必要がある。階調パッチの濃度が薄い場合にはカラーセンサから出力された光がパッチで反射されカラーセンサ受光部に導かれる光量は多い。よって、階調変化に応じて受光部での光量変化も大きく正確な色情報が読み取り可能である。
しかしながら、階調パッチの濃度が濃い場合にはカラーセンサから出力された光がパッチで反射されカラーセンサ受光部に導かれる光量は少ない。よって、階調変化に応じて受光部での光量変化も小さくなってしまう。この結果、センサの高濃度パッチの濃度変化に応じた読み取り値の変化量として、センサ暗電流の変化や読み取り信号に重畳されるノイズ成分が無視できなくなってしまう。よって、階調パッチの濃度によらず正確な色情報をカラーセンサで読むためには、濃度によらず、ノイズ信号の影響を受けないような読み取り信号レベルにすることが課題となる。
本発明は、上述の従来技術に鑑みてなされたものであり、カラーセンサのコストアップや形状の変更を伴わずに、電子写真方式のプリンタで出力された高濃度から低濃度まで正確な色情報を読み込むことができるカラープリンタを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、用紙上にカラー画像を形成するカラープリンタに関して用紙上に形成されたトナー画像を定着した定着後画像の各々濃度の異なる単色階調パッチの色度情報を読み取る測定手段と、前記測定手段の受光部の光量をサンプリングするための蓄積時間を制御する蓄積制御手段と、前記単色階調パッチの濃度値に応じて、前記蓄積制御手段により前記測定手段の蓄積時間を変えることを特徴とする。
又、請求項2記載の発明は、用紙上にカラー画像を形成するカラープリンタに関して用紙上に形成されたトナー画像を定着した定着後画像の各々濃度の異なる単色階調パッチの色度情報を読み取る測定手段と、前記測定手段のパッチ画像に光を照射するための発光手段と、前記発光手段の発光量を制御するための発光量制御手段と、前記単色階調パッチの濃度値に応じて、前記発光量制御手により前記発光手段の発光量を変えることを特徴とする。
本発明によれば、本発明のカラーセンサは、カラーセンサのコストアップや形状の変更を伴わずに、電子写真方式のプリンタで出力された高濃度から低濃度まで正確な色情報を読み込むことが可能になる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るフルカラープリンタ201の要部構成図である。
画像形成部3内に像担持体としての感光体ドラム(以下、単に「感光体」と言う)1 は、図示しないモータで矢印Aの方向に回転できるように設けられている。感光体1の周囲には、一次帯電器7、露光装置8、回転現像体13、転写装置10、クリーナ装置12が配置されている。
前記回転現像体13は、フルカラー現像のための4色分の現像装置13Y,13M,13C,13Kを内蔵する。42は回転現像体の回転を行う駆動モータであり、ステッピングモータとして説明を行う。43は回転現像体の位置固定のロック機構を動作させるソレノイド、72はロック機構の動作を検出するフォトインタラプタのロック検センサである。73は回転現像体に取り付けられた位置検出フラグであり、60は位置検出フラグ73の検知を行うことで回転現像体13の位置検知を行う回転現像体HPセンサである。
現像装置13Y,13M,13C,13Kは、感光体1上の潜像をそれぞれY,M,C,Kのトナーで現像する。各色のトナーを現像する際には、モータ42の駆動によって回転現像体13を矢印R方向に回転させ、回転現像体13に敷設された位置検出フラグ73を回転現像体HPセンサで検出することで回転現像体の基準位置を検出した上で、所定の回転位置まで回転させることで当該色の現像装置が感光体1に当接するように位置合わせされる。
感光体1上に現像された各色のトナー像は、転写装置10によって中間転写体としてのベルト2に順次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされる。ベルト2は、ローラ17,18,19に張架されている。これらのうち、ローラ17は、図示しない駆動源に結合されてベルト2を駆動する駆動ローラとして機能し、ローラ18は、ベルト2の張力を調節するテンションローラとして機能し、ローラ19は2次転写装置としての転写ローラ21のバックアップローラとして機能する。
ベルト2を挟んでローラ17と対向する位置にはベルトクリーナ22が当接/離間可能に設けられていて、2次転写後のベルト2上の残留トナーがクリーナブレードで掻き落とされる。
記録紙カセット23内に配置された記録紙は、リフタモータ40の動作により、ピックアップローラ24に当接する位置まで引き上げられる。記録紙カセット23からピックアップローラ24で搬送路に引き出された記録紙は、ローラ対25,26によってニップ部、つまり2次転写装置21とベルト2との当接部に給送される。ベルト2上に形成されたトナー像は、このニップ部で記録紙上に転写され、定着装置5で熱定着されて装置外へ排出される。
両面形成動作の場合、フラッパ32を動作させ、搬送ローラ27の方向へ記録紙を搬送する。搬送ローラ28でフラッパ33を越えるまで搬送を行った後、搬送ローラ28を逆回転するとともにフラッパ33を動作させることで、記録紙を搬送ローラ29方向へ搬送し、搬送ローラ30,31で搬送することで、記録紙カセットからの搬送路に合流させることで、1面目とは反対の面に画像形成を可能とする。
上記構成によるカラープリンタでは次のようにして画像が形成される。
先ず、帯電装置7に電圧を印加して感光体1の表面を予定の帯電部電位で一様にマイナス帯電させる。続いて、帯電された感光体1上の画像部分が予定の露光部電位になるようにレーザースキャナから成る露光装置8で露光を行い潜像が形成される。露光装置8は、画像制御部38で生成される画像信号に基づいて露光をオン・オフすることにより、画像に対応した潜像を形成する。
上記カラープリンタの画像形成タイミングは、ベルト2上の所定位置を基準とする信号ITOPを基準に制御されている。ベルト2は、駆動ローラ17、テンションローラ18、バックアップローラ19から成るローラ類に掛け渡されていて、テンションローラ18によって所定の張力が与えられている。駆動ローラ17及びローラ19の間には、基準位置を検知する反射型位置センサ36が配置されている。
現像装置13Y等の現像ローラには、各色毎に予め設定された現像バイアスが印加されており、前記潜像は、該現像ローラの位置を通過時にトナーで現像され、トナー像として可視化される。トナー像は、転写装置10でベルト2に転写され、更に2次転写装置21で記録紙に転写された後、定着装置5に送給される。フルカラープリント時はベルト上で4色のトナーが重ね合わされた後、記録紙に転写される。感光体1上に残留したトナーは、クリーナ装置12で除去・回収され、最後に、感光体1は、除電装置(不図示)で一様に0ボルト付近まで除電されて、次の画像形成サイクルに備える。
50は記録紙カセット23内での紙面高さを検知する紙面高さセンサ、51〜58は搬送路上に配置される搬送センサであり、各ポイントでの記録紙の有無又は記録紙の搬送タイミングを検知する。60は回転現像体13の位置検知を行う回転現像体HPセンサであり、70は記録紙カセット23の着脱を検知するカセット着脱センサであり、71は本体内部へのアクセスを可能とするドア41の開閉に応じて動作するドア開閉スイッチであり、このドア開閉スイッチで駆動負荷への電力供給を遮断/接続することで、装置内部への操作者の接触の際に不意の誤動作等による操作者への危害を防ぐことができる。
80,81,82,83は現像装置13Y,13M,13C,13Kのトナーが減少した際に補給するトナーを保存している容器であり、それぞれ図示しないモータで、それぞれの色に対応したトナー補給経路84,85,86,87,88を介して、トナー補給経路88の位置に達している現像器の色のトナーが補給される。
100はカラーセンサであり、プリンタで形成された単色の階調パッチを読み取る。中間転写体としてのベルト2上に形成された階調パッチトナー画像は、記録紙カセット23から搬送された用紙上に転写され定着器5にてトナーが用紙に定着され永久画像として出力される。ここで、カラーセンサ100で階調パッチを読む場合は、両面パスに用紙が搬送され、ローラ30に到達した時点で用紙の斜傾を補正するために用紙は一旦ローラに突き当てて停止される。そして、ローラ30の回転開始され、カラーセンサ100部に用紙が搬送され、用紙上の階調パッチがカラーセンサ100に読み取る。
図2にカラーセンサ100での読み取りシーケンス図を示す。
901は用紙上の階調パッチのイメージである。910はセンサの階調パッチ読み取り制御の基準信号を発生するためのトリガーパッチである。カラーセンサ100内には、色情報読み取りのためのセンサと基準パッチ読み取りのための受光素子が内蔵されており、この基準信号がカラーセンサ100に到達するとカラーセンサ100からREAD_TRG信号903が出力される。
用紙が前述の図1のローラ30に到達した後、ローラ30を回転駆動するモータのON信号DUP_ROLLER_ONが出力される(902)。そして、階調パッチが印刷された用紙920の基準トリガーパッチ910がカラーセンサによって読み込まれると、カラーセンサからトリガー信号READ_TRG(904)が発生され、この立ち上がりエッジ信号から、t1時間(906)後にパッチ1のカラー情報を読み込む。
カラーセンサでは、白色光をパッチに照射して、パッチからの反射光をカラーフィルタで色分解しR(レッド)、B(ブルー)、G(グリーン)の各色成分の輝度データに応じた電圧を出力する。この電圧をADコンバータでサンプル(905)を行い。パッチ1のデジタル色データ、BK_R1、BK_B1、BK_G1を得る。その後は順次時間t2間隔でカラーセンサでの色情報読み取り、読み取った輝度に応じた電圧をAD変換することで、各パッチの色情報を読み取ることになる。
図3は本発明のカラーセンサの構成図である。
407はカラーセンサ、401は白色LEDで420〜780といった広いスペクトル成分を有した光を出力する。402はR,G,Bカラーフィルタ付きのCMOSセンサである。405は用紙でり用紙上に定着されたトナーパッチ404が形成されている。センサと用紙は、距離Δd(406)離れて配置されており、読み取り部のメカ構成としては、パッチが形成された用紙405の読み取り位置でセンサと反対方向からバックアップローラにて読み取り位置での用紙がばたつかないような構成となっている(不図示)。このため、センサ読み取り時のカラーセンサ407と用紙間の距離Δdは±0.1mm以下といったバタつき量に抑えられている。403はLEDからの光が定着トナー画像404に照射され、反射された光がフィルターが取り付けられたCMOSセンサ402に入射する様子を示している。
図310はR,G,Bフィルターの取り付けらたCMOSセンサであり、図中のW部分はフィルター無しの部分であり、パッチからの反射光が直接CMOSセンサに入射される構成となっている。413はCMOSセンサのサンプルクロックであり、サンプルクロックの立ち上がりから立下り区間の時間Δt(425)分だけCMOSセンサにパッチ反射光に応じた電荷が蓄積される。
412はリードクロックであり、蓄積量に応じた各W,R,G,B画素の電圧がリードクロックの立ち上がり、立下りエッジに応じて出力される。411はリードクロックのエッジに応じた出力信号で、各画素の蓄積電荷に応じた電圧が出力される。この電荷の出力をAD変換することで、各画素の蓄積電荷つまり輝度レベルをデジタ値に変換可能である。422はADサンプル信号であり、ADサンプル信号の立下りエッジに応じて各画素の輝度レベルに応じた電圧がサンプリングされデジタル値に変換される。423は各画素の輝度レベルに応じたデジタルデータであり、パッチを読み取った輝度データとして、W,R,G,Bの各デジタルデータを得ることができる。
図2はカラーセンサを用いた階調補正の概略図である。
先ずグラフであるが、カラーセンサを用いて、プリンタが段階的に階調パッチを出力し定着後の単色色パッチをカラーセンサが読み込んだ時の関係を示す図の説明をする。
横軸はプリンタが出力する階調パッチの濃度を示している。縦軸は、プリンタが出力した階調パッチをカラーセンサが読み取り濃度に変換した時のカラーセンサ読み取り濃度を示している。理想的には319のように、プリンタ出力濃度とカラーセンサ読み取り濃度の関係がリニアになる。プリンタで出力したパッチの濃度が高い場合は、例えば317のようにプリンタ出力濃度に対して、カラーセンサ読み取り濃度の方が高くなる。
プリンタで出力したパッチの濃度が低い場合は、例えば318のようにプリンタ出力濃度に対してカラーセンサ読み取り濃度の方が低くなる。プリンタの階調出力の誤差を補正するには、カラーセンサで読み取った濃度と、プリンタの出力濃度がリニアになるようにプリンタのγルックアップテーブルを補正する必要がある。
マゼンダの単色パッチのプリンタ階調性誤差は、マゼンダγルックアップテーブル306を補正する。シアンのプリンタ階調性誤差は、シアンγルックアップテーブル307を補正する。イエローのプリンタ階調性誤差は、イエローγルックアップテーブル308を補正する。ブラックのプリンタ階調性誤差は、ブラックγルックアップテーブル309を補正する。
以上によりプリンタの単色パッチの階調を補正でき、補正後のプリンタ階調パッチ濃度と、カラーセンサで読み取ったパッチ濃度はリニアの関係とすることができる。ここで重要なのは、カラーセンサが絶対的なパッチ色の読み取りを行う能力があることである。カラーセンサの単色パッチの読み取り結果に応じて、プリンタのパッチ階調出力特性を補正しているため、カラーセンサの読み取り値が絶対色から誤差があれば、プリンタの階調特性も絶対色の階調とは誤差をもってしまう。例えば、カラーセンサの精度が悪いと、プリンタの使用者がカラーセンサを使用し階調補正を行い、濃度1のシアンを出力したとしても、濃度が0.9になったり1.1になったりしてしまう。
図4に本発明のカラーセンサの制御ブロック図を示す。
図中、501は本発明のカラーセンサである。503は白色LED、504はカラーフィルターが取り付けられたCMOSセンサである。白色LED503で定着後のパッチ画像に白色光を照射して、その反射光をCMOSセンサ504で受光する。CMOSセンサにはカラーフィルターが取り付けられているために、反射光のレッド成分、グリーン成分、ブルー成分の輝度レベルに応じたR,G,B電圧を出力する構成となっている。
509はカラーセンサ501を制御するための制御部である。CPUの代表的な動作としては、次のような動作を行う。定着後パッチの色読み取り読み取ったり、LED503の光量の調整を行う。505はADコンバータであり、CMOSセンサからのR,G,Bの読み取り輝度に応じた電圧をデジタル値に変換しCPU508に入力される。506はDAコンバータであり、CPU508から設定されるデジタル値に応じたアナログ電圧を出力する。
507は定電流回路であり、DAコンバータ506の出力電圧に応じて白色LED503を駆動する電流を可変可能とする。510はCMOSセンサのパッチ濃度に応じたR,G,Bの読み取りを行う時の、COMSセンサの蓄積時間に応じたパルスを発生する。CMOSセンサはこのパルス幅分、R,G,B各画素のパッチからの反射光による電荷蓄積を行う。この蓄積時間が長くすると、微小な反射光でも時間が長くなった分だけ電荷蓄積量が増える。このため、微小な反射光となるパッチ濃度が高い部分の読み取り時においても、蓄積時間を長くすることで信号レベルの分解能が上がるため高濃度部の微小な濃度変化を読み取ることが可能となる。
又、微小な反射光でも発光源であるLEDの光量を多くしても同様な効果が得られる。微小な反射光となるパッチ濃度が高い部分の読み取り時に、LED光量を増やすことで、受光部のCMOSセンサの信号レベルの分解能が上がるため、高濃度部の微小な濃度変化を読み取ることが可能となる。但し、LED光量を変化させる場合は、LEDの温度上昇による発光波長の変化が大きくなると、読み取り精度が変化するので注意する必要がある。
図6は蓄積時間変更時の階調補正時のパッチ読み込みタイミング図である。
図中、901はパッチのイメージ図であり、920は階調パッチを印刷するための用紙で、910はカラーセンサのパッチ読み取り基準を生成するためのトリガーパッチである。911は階調パッチであり、この例では濃度が徐々に低くなる階調パッチを示している。階調パッチとしては、濃度が徐々に高くなる、又は濃度をランダムに変化させるといった数々の階調パッチが考えられるが、カラーセンサの読み取り範囲に対して十分大きなパッチが形成されていれば読み取り結果は同じとなる。
本実施の形態のカラーセンサ取り付け位置については、前述の図1のカラーセンサ100は両面搬送部に取り付けられている。この両面搬送部のカラーセンサ100の取り付け位置の手前のローラにパッチ画像が形成された用紙が到達した時点で、ローラに用紙を突き当て、用紙の斜行を修正し、次の給紙動作に必要な用紙ループを作成するために一旦用紙搬送動作を止める。そして、カラーセンサの読み取り動作が開始される。
読み取り動作開始で、先ずDUP_ROLLER_ON902をONしローラを駆動して給紙動作を再開する。そして、カラーセンサがパッチ読み取り基準910を検知して、READ_EDG904が出力されるとカラーセンサは所定のタイミングで各パッチの読み込みを行う。そして、読み込んだ各パッチのR,G,B各色データに応じた電圧を初期のパッチについては、基準エッジからt1(906)のタイミングでAD変換し、R,G,Bの各デジタルデータに変換しCPUが読み込み、センサの補正データを用いて、パッチ濃度情報に変換する。その後のパッチについては、パッチサイズが同じであれば、同じタイミングt2である907,908,909でパッチを読み込みパッチ濃度情報に変換する。
930は濃度変化信号であり、“H”は高濃度部を示しており、“L”は通常濃度を示している。931はCMOSセンサのパッチ読み取り時の蓄積時間Δtの設定値である。この例では、濃度変化信号が“L”の時には、400μsecの蓄積時間でパッチ濃度を読み取っているが、濃度変化信号が“H”の部分の高濃度部では、パッチからの反射光量が低下するために、CMOSセンサの蓄積置換を通常濃度の2倍である800μsecにしてパッチ濃度を読むようにしている。
図5はLED光量変更時の階調補正時のパッチ読み込みタイミング図である。
図中、801はパッチのイメージ図であり、820は階調パッチを印刷するための用紙で、810はカラーセンサのパッチ読み取り基準を生成するためのトリガーパッチである。811は階調 パッチであり、この例では濃度が徐々に低くなる階調パッチを示している。階調パッチとしては、濃度が徐々に高くなる、又は濃度をランダムに変化させるといった数々の階調パッチが考えられるが、カラーセンサの読み取り範囲に対して十分大きなパッチが形成されていれば読み取り結果は同じとなる。
本実施の形態のカラーセンサ取り付け位置については、前述の図1のカラーセンサ100は両面搬送部に取り付けられている。この両面搬送部のカラーセンサ100の取り付け位置の手前のローラにパッチ画像が形成された用紙が到達した時点で、ローラに用紙を突き当て、用紙の斜行を修正し、次の給紙動作に必要な用紙ループを作成するために一旦、用紙搬送動作を止める。そして、カラーセンサの読み取り動作が開始される。読み取り動作開始で、まずDUP_ROLLER_ON802をONしローラを駆動して給紙動作を再開する。
そして、カラーセンサがパッチ読み取り基準810を検知して、READ_EDG804が出力されるとカラーセンサは所定のタイミングで各パッチの読み込みを行う。そして、読み込んだ各パッチのR,G,B各色データに応じた電圧を初期のパッチについては、基準エッジからt1(806)のタイミングでAD変換し、R,G,Bの各デジタルデータに変換しCPUが読み込み、センサの補正データを用いて、パッチ濃度情報に変換する。その後のパッチについては、パッチサイズが同じであれば、同じタイミングt2である807,808,809でパッチを読み込みパッチ濃度情報に変換する。
830は濃度変化信号であり、“H”は高濃度部を示しており、“L”は通常濃度を示している。831はCMOSセンサのパッチ読み取り時のLED光量を調整する定電流回路の電流設定値である。この例では、濃度変化信号が“L”の時には、15mAでLEDを発光してパッチ濃度を読み取っているが、濃度変化信号が“H”の部分の高濃度部では、パッチからの反射光量が低下するために、通常濃度の2倍である30mAでLEDを発光してパッチ濃度を読むようにしている。
図6は本発明による高濃度部の読み取り結果を示したグラフである。
図中、601はパッチ濃度を示しており、その値が低いとパッチ濃度が低く、値が高いとパッチ濃度が高いということを表している。602はパッチをCMOSセンサのR,G,Bの画素の出力値を示しており、例えばシアンのパッチを読んだ場合は、R画素の出力値、マゼンダのパッチを読んだ場合はG画素の出力値、イエローのパッチを読んだ場合は、B画素の出力値を示している。
603は本発明の高濃度部(濃度1.2〜1.8)の蓄積時間を2倍にした場合の読み取り結果を示している。高濃度部では蓄積時間を2倍にしているため読み取り値としても、通常蓄積時間の2倍となっていることが分かる。604は、603の結果に対して、高濃度の読み取り値を1/2にした場合の結果を示している。605は通常濃度の蓄積時間にて、高濃度を読み取った場合の読み取り結果を示している。
606は理想的なカラーセンサ読み取り値を示した曲線である。図中、607の点線円内の高濃度部での読み取り誤差としては、理想曲線606に対して、通常蓄積時間では濃度差に対して、読み取り信号レベルの変化が少ないために誤差が大きくなっている。これに対して、蓄積時間を2倍にすることで、高濃度部の濃度変動に対する信号レベルの変化を大きくできるために、読み取り値に対するノイズ成分の影響が低減され、理想読み取り曲線に近くなり、高濃度部の正確な読み取りが行える。
501 カラーセンサ
503 白色LED
504 CMOSセンサ
508 CPU
505 ADコンバータ
506 DAコンバータ
507 定電流回路
503 白色LED
504 CMOSセンサ
508 CPU
505 ADコンバータ
506 DAコンバータ
507 定電流回路
Claims (2)
- 用紙上にカラー画像を形成するカラープリンタに関して用紙上に形成されたトナー画像を定着した定着後画像の各々濃度の異なる単色階調パッチの色度情報を読み取る測定手段と、前記測定手段の受光部の光量をサンプリングするための蓄積時間を制御する蓄積制御手段と、前記単色階調パッチの濃度値に応じて、前記蓄積制御手段により前記測定手段の蓄積時間を変えることを特徴とするカラープリンタ。
- 用紙上にカラー画像を形成するカラープリンタに関して用紙上に形成されたトナー画像を定着した定着後画像の各々濃度の異なる単色階調パッチの色度情報を読み取る測定手段と、前記測定手段のパッチ画像に光を照射するための発光手段と、前記発光手段の発光量を制御するための発光量制御手段と、前記単色階調パッチの濃度値に応じて、前記発光量制御手により前記発光手段の発光量を変えることを特徴とするカラープリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005311101A JP2007121510A (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | カラープリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005311101A JP2007121510A (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | カラープリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007121510A true JP2007121510A (ja) | 2007-05-17 |
Family
ID=38145439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005311101A Withdrawn JP2007121510A (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | カラープリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007121510A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017032864A (ja) * | 2015-08-04 | 2017-02-09 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2017039278A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2021047329A (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | 株式会社リコー | 画像処理装置 |
-
2005
- 2005-10-26 JP JP2005311101A patent/JP2007121510A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017032864A (ja) * | 2015-08-04 | 2017-02-09 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2017039278A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2021047329A (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | 株式会社リコー | 画像処理装置 |
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