JP2013037078A - レンズユニットおよび光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズユニットにおけるラックの歯飛びを防止する。
【解決手段】レンズユニットであって、連続したネジ山を有する回転駆動されるリードねじと、レンズを保持するレンズ保持部と、レンズ保持部に連結され、リードねじが挿入される、一対の内面および一対の内面を連結する連結部を有するU字形状のラック部と、ラック部の一対の内面の一方に配され、ネジ山の対向する部分と平行に形成された第一の歯形部と、ラック部の一対の内面の他方において、リードねじの中心に対して第一の歯形部に対向する位置よりも連結部に近い側に配され、ネジ山の対向する部分と平行に形成された第二の歯形部とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、レンズユニットおよび光学機器に関する。
リードスクリューと、リードスクリューの周面を挟む一対の面にそれぞれ歯形部を有する移動部材とを備えるレンズ駆動装置がある(特許文献1参照)。
[特許文献1] 特開2009−047798号公報
歯形部との干渉を避けつつリードスクリューを軸方向と直交する方向に挿入できるように歯形部を直線的に形成すると、リードスクリューと歯形部の間にがたが生じる。
本発明の第一態様として、連続したネジ山を有する回転駆動されるリードねじと、レンズを保持するレンズ保持部と、レンズ保持部に連結され、リードねじが挿入される、一対の内面および一対の内面を連結する連結部を有するU字形状のラック部と、ラック部の一対の内面の一方に配され、ネジ山の対向する部分と平行に形成された第一の歯形部と、ラック部の一対の内面の他方において、リードねじの中心に対して第一の歯形部に対向する位置よりも連結部に近い側に配され、ネジ山の対向する部分と平行に形成された第二の歯形部とを備えるレンズユニットが提供される。
本発明の第二態様として、上記のレンズユニットと、リードねじを回転駆動するモータと、リードねじを、レンズの光軸に沿った方向に支持する支持部とを備え、モータの駆動力によりレンズが光軸に沿って移動する光学機器が提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
一眼レフカメラ100の模式的断面図である。 駆動機構400の分解斜視図である。 駆動機構400の斜視図である。 駆動機構400の部分的な斜視図である。 ラック部290の正面図である。 ラック部290内面の正面図である。 ラック部290内面の正面図である。 ラック部290の噛み合い状態を示す図である。 ラック部290の噛み合い状態を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一眼レフカメラ100の模式的断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズユニット200およびカメラボディ300を備える。
なお、以降の説明において、カメラボディ300に対してレンズユニット200を装着した側を「前」として方向、位置関係等を記載する。また、カメラボディ300に対して装着されたレンズユニット200と反対側を「後」として方向、位置関係等を記載する。
レンズユニット200は、固定筒210、第一レンズ群220、第二レンズ群230、および第三レンズ群240を有する。固定筒210の前面にはフィルタ枠212が、固定筒210の後端にはレンズ側マウント部260がそれぞれ配される。
フィルタ枠212には、フィルタ、フード、コンバージョンレンズ等のレンズアクセサリを装着できる。レンズ側マウント部260は、カメラボディ300に設けられたボディ側マウント部360と嵌合して、レンズユニット200をカメラボディ300の前面に固定する。
レンズ側マウント部260およびボディ側マウント部360の結合は、予め定められた操作に従って解除できる。これにより、カメラボディ300には、同じ規格のレンズ側マウント部260を有する他のレンズユニット200を装着できる。
レンズユニット200において、第一レンズ群220は、固定筒210前面に固定される。第二レンズ群230および第三レンズ群240は、第一レンズ群220と共通の光軸X上に配列されて、第一レンズ群220と共に光学系を形成する。
第二レンズ群230はレンズ保持枠232により保持され、レンズ保持枠232は案内軸272、274から摺動自在に支持される。即ち、図中下側の案内軸272は、固定筒210の一部に後端を支持され、ブラケット板273に前端を支持される。ブラケット板273は、止めねじ277により固定筒210に対して固定される。これにより、案内軸272は、光軸Xと平行に、固定筒210に対して固定される。
また、図中上側の案内軸274は、固定筒210の一部に後端を支持され、ブラケット板275に前端を支持される。ブラケット板275は、止めねじ277により固定筒210に対して固定される。これにより、案内軸274は、光軸Xと平行に、固定筒210に対して固定される。
レンズ保持枠232は、図中下側の嵌合部234に設けられた嵌合穴に案内軸272を挿通される。嵌合穴は案内軸272の外周と相補的な形状を有するので、嵌合部234は案内軸272から嵌合支持される。これにより、レンズ保持枠232は、案内軸272に案内されて光軸X方向に移動する。
また、レンズ保持枠232は、図中上側の係合部236に設けられた係合溝に案内軸274を挿通される。係合溝は案内軸274の径と同じ幅を有する。よって、案内軸272に嵌合したレンズ保持枠232は、更に案内軸274に係合して、案内軸272の回りに回転することを規制される。これにより、レンズ保持枠232に保持された第二レンズ群230は、光軸Xから逸れることなく光軸X方向に移動する。
レンズ側制御部250は、固定筒210の後端面付近に配される。レンズユニット200がカメラボディ300に装着された場合、レンズ側制御部250は、レンズユニット200の動作を制御すると共に、ボディ側制御部322との通信も担う。これにより、レンズユニット200は、カメラボディ300と協働して動作する。
カメラボディ300は、ボディ側マウント部360の後方に配されたミラーユニット370を備える。ミラーユニット370の下方には合焦光学系380が配される。また、ミラーユニット370の上方にはフォーカシングスクリーン352が配される。
ミラーユニット370は、メインミラー371およびサブミラー374を含む。メインミラー371は、メインミラー回動軸373により軸支されたメインミラー保持枠372に支持される。
サブミラー374は、サブミラー回動軸376により軸支されたサブミラー保持枠375に支持される。サブミラー保持枠375は、メインミラー保持枠372に対して回動する。よって、メインミラー保持枠372が回動した場合、サブミラー保持枠375もメインミラー保持枠372と共に変位する。
メインミラー保持枠372の前端が降下した場合、メインミラー371は、レンズユニット200から入射した入射光束上に斜めに位置する。メインミラー保持枠372が上昇した場合、メインミラー371は、入射光束を避けた位置に退避する。
メインミラー371が入射光束上に位置する場合、レンズユニット200を通じて入射した入射光束は、メインミラー371に反射されてフォーカシングスクリーン352に導かれる。フォーカシングスクリーン352は、レンズユニット200の光学系と共役な位置に配されて、レンズユニット200の光学系が形成した像を可視化する。
フォーカシングスクリーン352の更に上方にはペンタプリズム354が配され、ペンタプリズム354の後方にはファインダ光学系356が配される。ファインダ光学系356の後端は、ファインダ350としてカメラボディ300の背面に露出する。また、ファインダ光学系356の上方には、測光センサ390が配される。
フォーカシングスクリーン352上の像は、ペンタプリズム354およびファインダ光学系356を通じてファインダ350から観察される。ここで、ペンタプリズム354を通じて像を観察することにより、ファインダ350からは被写界を正立正像として観察できる。
測光センサ390は、ファインダ光学系356の上方に配され、分岐されさた入射光束の一部を受光する。測光センサ390は、被写体輝度を検出して、ボディ側制御部322に撮影条件の一部である露出条件を算出させる。
また、メインミラー371は、入射光束の一部を透過するハーフミラー領域を有する。サブミラー374は、ハーフミラー領域から入射した入射光束の一部を、合焦光学系380に向かって反射する。
合焦光学系380は、入射した入射光束の一部を合焦位置センサ382に導く。これにより、ボディ側制御部322は、レンズユニット200の光学系を合焦させる場合に移動する第二レンズ群230の移動先を決定する。
ミラーユニット370の後方には、シャッタユニット310、光学フィルタ332、撮像素子330、基板320および表示部340が順次配される。シャッタユニット310は、例えば、先幕および後幕を有するフォーカルプレーンシャッタである。光学フィルタ332は、撮像素子330の直前に設置され、撮像素子330に入射する像光から可視帯域外の成分を除去すると共に、撮像素子330の表面を保護する。
また、光学フィルタ332は、ローパスフィルタとして像光の空間周波数を低下させる。これにより、撮像素子330のナイキスト周波数を越える空間周波数を有する像光が撮像素子330に入射した場合に生じるモアレが抑制される。
光学フィルタ332の背後に配される撮像素子330は、CCDセンサ、CMOSセンサなどの光電変換素子により形成される。撮像素子330の更に背後には、基板320、背面表示部340が順次配される。基板320には、ボディ側制御部322および画像処理部324等が実装される。背面表示部340は、液晶表示板等により形成され、カメラボディ300の背面に表示面を露出する。
上記のような一眼レフカメラ100においてレリーズボタンが半押しされると、測光センサ390は、入射光束から被写体輝度を検出する。ボディ側制御部322は、検出された被写体輝度に応じて、絞り値、シャッタ速度、ISO感度等の撮像条件を算出する。
これにより、一眼レフカメラ100は、適切な撮影条件で被写体を撮影できる状態になる。また、一眼レフカメラ100の動作モードによっては、レリーズボタンが半押し状態になったことを契機としてレンズユニット200の光学系を合焦させる場合もある。
更に、レリーズボタンが全押し状態になると、メインミラー371は像光の光路から退避して撮影位置に移動する。次いで、シャッタユニット310の先幕が開いて画枠が開放される。
これにより、レンズユニット200の光学系を通じて入射した像光は、光学フィルタ332を透過して撮像素子330に受光される。撮像素子330は、像光に応じた電気信号を生成する。撮影が完了すると、シャッタユニット310において後幕が画枠を遮蔽し、メインミラー371およびサブミラー374は再び観察位置に復帰する。
図2は、レンズユニット200において第二レンズ群230を保持したレンズ保持枠232を移動させる駆動機構400の分解斜視図である。図1と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
駆動機構400において、一方の案内軸272の後端は、固定筒210に形成された軸受けに差し込むことにより支持される。案内軸272の前端は、ブラケット板273により支持される。ブラケット板273は、固定筒210のねじ穴217にねじ込まれる止めねじ277により固定筒210に対して固定される。こうして、案内軸272は、固定筒210に対して位置決めされる。
他方の案内軸274の後端は、固定筒210に形成された軸受け219に差し込むことにより支持される。案内軸272の前端は、ブラケット板275により支持される。ブラケット板275は、固定筒210のねじ穴215にねじ込まれる止めねじ277により固定筒210に対して固定される。こうして案内軸274は、固定筒210に対して位置決めされる。
一対の案内軸272、274は、互いに平行に、また、光軸Xに対して平行に位置決めされる。よって、案内軸272、274により案内されるレンズ保持枠232は、固定筒210に対して相対移動する。こうして、第二レンズ群230は、光軸Xに沿って移動可能に支持される。
レンズ保持枠232を駆動する駆動機構400は、嵌合部234に対して周方向に隣接してレンズ保持枠232に設けられたラック部290を含む。ラック部290は、互いに対向する一対の側壁部292、294を有する。一対の側壁部292、294は、図中下端で結合されてU字状の形状をなす。
ラック部290の下端は、光軸Xと平行な回動軸296の回りに回動自在に、嵌合部234に対して結合される。また、ラック部290は、捩じりばね299により図中時計回りに付勢される。
更に、駆動機構400は、アクチュエータユニット280を含む。アクチュエータユニット280は、アクチュエータフレーム281と、アクチュエータフレーム281に取り付けられた回転アクチュエータ282とを有する。
アクチュエータフレーム281は、固定筒210のねじ穴218にねじ込まれる止めねじ287により、固定筒210に対して固定される。回転アクチュエータ282には、固定筒210に対して止めねじ216で固定されたフレキシブルプリント回路基板214を通じて駆動電力が供給される。
図3は、図2と異なる視点から見た駆動機構400の部分的な分解斜視図である。図2と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
アクチュエータユニット280は、図中で回転アクチュエータ282の下方に、リードねじ284を有する。リードねじ284は、アクチュエータフレーム281から、光軸Xと平行に支持される。また、リードねじ284は、回転アクチュエータ282の出力軸と平行に支持され、アクチュエータフレーム281に収容された輪列を介して回転アクチュエータ282に回転駆動される。
図4は、駆動機構400の部分的な斜視図である。図4は、アクチュエータユニット280からアクチュエータフレーム281および回転アクチュエータ282を取り除き、ラック部290にリードねじ284が挿入されている様子を示す。アクチュエータユニット280が固定筒210に対して固定された場合、リードねじ284は、ラック部290の一対の側壁部292、294の間に挿入される。
図5は、ラック部290を、リードねじ284の軸方向から見た様子を示す正面図である。ラック部290において、一対の側壁部292、294は互いに略平行に、図中垂直に配される。一対の側壁部292、294の上端は互いに離間して、ラック部290の内面を外部に向かって開放する。
ラック部290において、一対の側壁部292、294の図中下端は、図中水平な連結部により互いに連結されて全体としてU字形状をなす。側壁部292、294の図中下端は、回動軸296に共通に結合される。
ラック部290の一方の側壁部292内面には、第一の歯形部として直線歯形部291が形成される。直線歯形部291は、側壁部292の内面に沿って形成され、リードねじ284のねじ山の対向する部分と平行に、側壁部292内面の略全高にわたって形成される。直線歯形部291は、ラック部290の内側に挿入されたリードねじ284のねじ山と噛み合う。
ラック部290の他方の側壁部294内面には、第二の歯形部として円弧歯形部293が形成される。円弧歯形部293の上端は、図中でリードねじ284の中心Dと同じ高さに位置する。円弧歯形部293の下端は、図示の面においてリードねじ284の下端に位置する。
円弧歯形部293は、上記上端および上記下端の間で、リードねじ284のねじ山に沿って円弧状に形成される。これにより、円弧歯形部293は、リードねじ284周面の略1/4において、リードねじ284のねじ山と噛み合う。
なお、円弧歯形部293の上端は、直線歯形部291と平行になる。よって、ラック部290に対して図中上方からリードねじ284を挿入した場合に、直線歯形部291と円弧歯形部293とが干渉して、リードねじ284の進入を妨げることはない。
また、ラック部290は、図中の矢印Aで示すように、捩じりばね299により図中時計回りに付勢される。よって、一方の側壁部292に配された直線歯形部291は、リードねじ284に押し付けられる。これにより、直線歯形部291および円弧歯形部293のうち、直線歯形部291は優越的にリードねじ284のねじ山と噛み合う。
回転アクチュエータ282によりリードねじ284が回転駆動された場合、リードねじ284に噛み合う直線歯形部291を有するラック部290は、リードねじ284の長手方向に移動する。これにより、ラック部290に結合されたレンズ保持枠232と、レンズ保持枠232に保持された第二レンズ群230も光軸X方向に移動する。回転アクチュエータ282の回転方向が逆転した場合は、レンズ保持枠232の移動方向も反転する。
図6は、ラック部290において、直線歯形部291が形成された側壁部292の内面を示す図である。図6は、図5において矢印Bで示す方向からラック部290の一方の側壁部292を見た様子を示す。
側壁部292の内面において、互いに平行な複数の直線歯形部291が、一対の直線歯形群295を形成する。直線歯形部291の各々は、下端よりも上端が図中で右寄りになるように傾いて、ラック部290のねじ山と相補的な形状のねじ山を形成する。よって、前述のように側壁部292がリードねじ284に向かって押し付けられた場合、直線歯形部291とリードねじ284は、相互に密着して噛み合う。
図7は、ラック部290において、円弧歯形部293が形成された側の側壁部294の内面を示す図である。図7は、図5において矢印Cで示す方向からラック部290の他方の側壁部294を見た様子を示す。
側壁部294の内面において、互いに平行な複数の円弧歯形部293が、一対の円弧歯形群297を形成する。円弧歯形部293の各々は、リードねじ284の周面に沿って円弧状のねじ山を形成する。円弧歯形部293の各々は、下端よりも上端が図中で右寄りになるように傾いて、ラック部290のねじ山と相補的な形状のねじ山を形成する。よって、円弧歯形部293がリードねじ284と噛み合った場合は、相互のフランクが密着して噛み合う。
ここで、円弧歯形部293は、側壁部294の内面において、リードねじ284の中心Dに対して、直線歯形部291に対向する位置よりも図中下方の連結部に近い側に配される。また、円弧歯形部293は、ネジ山の対向する部分と平行に形成され、側壁部292、294を連結する連結部から、側壁部294の内面がリードねじ284の中心Dに対向する位置までの間に配される。
これにより、ラック部290に対してリードねじ284を側方から挿入してレンズユニット200を製造する場合に、円弧歯形部293とリードねじ284のねじ山が干渉することがない。よって、リードねじ284をラック部290に対して端部からねじ込む必要がなく、レンズユニット200の生産性を向上させることができる。
図8は、ラック部290における直線歯形部291および円弧歯形部293とリードねじ284との噛み合い状態を示す図である。図示のように、リードねじ284のねじ山は一定のピッチPを有する。
また、それぞれが複数の円弧歯形部293を含む円弧歯形群297は、複数の直線歯形部291を含む直線歯形群295に対向した位置にそれぞれ配される。よって、ラック部290の内側において、リードねじ284は、互いに対向する直線歯形群295および円弧歯形群297に挟まれる。
それぞれが複数の直線歯形部291を含む一対の直線歯形群295は、ラック部290の側端部近傍に離間して配される。このため、ラック部290における直線歯形部291は、直線歯形群295のそれぞれにおいて直線歯形部291の間に形成されるピッチPと、互いに隣接する直線歯形群295の間で隣接する直線歯形部291のピッチPとの2種類のピッチを有する。
ひとつの直線歯形群295内における直線歯形部291相互のピッチPは、リードねじ284のピッチPと等しい。しかしながら、隣接する直線歯形群295の間で隣接する直線歯形部291のピッチPは、リードねじ284のピッチPの整数倍よりも大きい。
このため、図中左側の直線歯形群295においては、直線歯形部291の各々における図中左側のフランクがリードねじ284の図中右側のフランクに接する。また、図中右側の直線歯形群295においては、直線歯形部291の各々における図中右側のフランクが、リードねじ284の図中左側のフランクに接する。
既に説明した通り、側壁部292は捩じりばね299の付勢力によりリードねじ284に向かって押し付けられている。よって、上記のように、リードねじ284のピッチPの整数倍よりも大きいピッチPを有する直線歯形部291は、リードねじ284に対してがた寄せした状態で接する。
これにより、ラック部290の直線歯形部291は、リードねじ284から効率よく駆動力を伝達される。また、回転アクチュエータ282の回転方向が反転してリードねじ284の回転方向が反転した場合に、ラック部290は移動方向を遅滞なく反転する。
なお、上記の例では、直線歯形部291のピッチPを、リードねじ284のピッチPの整数倍よりも大きくすることにより、直線歯形部291をリードねじ284に対してがた寄せした。しかしながら、直線歯形部291のピッチPを、リードねじ284のピッチPの整数倍よりも小さくすることによっても同様にがた寄せできる。
上記のような直線歯形部291に対して、それぞれが複数の円弧歯形部293を含む一対の円弧歯形群297も、ラック部290の側端部近傍に離間して配される。このため、ラック部290における円弧歯形部293は、円弧歯形群297のそれぞれにおいて円弧歯形部293相互の間のピッチPと、互いに隣接する円弧歯形群297の間で隣接する円弧歯形部293のピッチPとの2種類のピッチを有する。
ひとつの円弧歯形群297内における円弧歯形部293相互のピッチPは、リードねじ284のピッチPと等しい。また、隣接する一対の円弧歯形群297の間で隣接する円弧歯形部293のピッチPは、リードねじ284のピッチPの整数倍に等しい。よって、円弧歯形部293とリードねじ284が接した場合、円弧歯形部293の各々においては、両方のフランクがリードねじ284のフランクに接する。
ただし、上記の通り、ラック部290は捩じりばね299により付勢されている。このため、直線歯形部291がリードねじ284に対して常時接しているのに対して、円弧歯形部293は、リードねじ284から離間している。
よって、リードねじ284が回転駆動されてラック部290に駆動力を伝達する場合には、直線歯形部291とリードねじ284との摺動摩擦は回転アクチュエータ282の負荷となる。しかしながら、円弧歯形部293とリードねじ284との間には、摺動抵抗は生じない。
図9は、ラック部290の噛み合い状態が変化した様子を、図8に示した噛み合い状態と比較して示す図である。レンズユニット200に対して外部から大きな衝撃等が加わった場合、U字形状を有するラック部290の一時的な変形により、一対の側壁部292、294の間隔Wが、通常の間隔Wよりも広く拡がる場合がある。
このような状態でリードねじ284の軸方向の負荷がラック部290に作用すると、直線歯形部291がリードねじ284のねじ山を乗り越えて歯飛びを生じる場合がある。しかしながら、ラック部290は、直線歯形部291と対向する位置に円弧歯形部293を有するので、リードねじ284と直線歯形部291とが離間した場合には、円弧歯形部293がリードねじ284と噛み合う。
円弧歯形部293は、リードねじ284のネジ山と噛み合うピッチを有するので、円弧歯形部293とリードねじ284が噛み合った場合は、ラック部290とリードねじ284とが、リードねじ284の軸方向に位置ずれする歯飛びは防止される。
なお、上記のような用途に鑑みて、円弧歯形部293は、直線歯形部291よりも多数設けられていることが好ましい。既に説明したように、円弧歯形部293は、通常はリードねじ284に接していないので、円弧歯形部293の歯数を増加させることにより、回転アクチュエータ282の負荷が増すことはない。
また、上記の例では、円弧歯形部293のピッチPが、リードねじ284のピッチPと等しく、隣接する一対の円弧歯形群297の間で隣接する円弧歯形部293のピッチPは、リードねじ284のピッチPの整数倍に等しいものとした。しかしながら、円弧歯形部293の狭いピッチPが、直線歯形部291の狭いピッチPに比べて、リードねじ284のピッチPに近ければ上記と同様の作用が得られる。
即ち、捩じりばね299により付勢された直線歯形部291がリードねじ284に密着している場合は、円弧歯形部293がリードねじ284から離間し、何らかの外力が作用した場合に限って円弧歯形部293がリードねじ284に接して歯飛びを防止するという作用が得られる。よって、円弧歯形部293のピッチPは、リードねじ284のピッチPと全く同一ではなくてもよい。
同様に、円弧歯形部293の広いピッチPが、直線歯形部291の広いピッチPよりも、リードねじ284のピッチPの整数倍に近ければ同様の作用が得られる。よって、円弧歯形部293のピッチPは、リードねじ284のピッチPの整数倍に限定されるわけではない。
ここまで、一眼レフカメラ100のレンズユニット200を例にあげて説明した。しかしながら、上記のような駆動機構400の構造の適用は一眼レフカメラ100に限られるわけではない。このような構造は、レンズ交換式ミラーレスカメラ、レンズ固定式コンパクトカメラ等の各種撮像装置の他、顕微鏡、望遠鏡等の光学機器のように、リードねじ284およびラック部290の組み合わせにより光学部材を駆動する光学機器に広く適用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 一眼レフカメラ、200 レンズユニット、210 固定筒、212 フィルタ枠、214 フレキシブルプリント回路基板、215、217、218 ねじ穴、216、277、287 止めねじ、219 軸受け、220 第一レンズ群、230 第二レンズ群、232 レンズ保持枠、234 嵌合部、236 係合部、240 第三レンズ群、250 レンズ側制御部、260 レンズ側マウント部、272、274 案内軸、273、275 ブラケット板、280 アクチュエータユニット、281 アクチュエータフレーム、282 回転アクチュエータ、284 リードねじ、290 ラック部、291 直線歯形部、292、294 側壁部、293 円弧歯形部、295 直線歯形群、296 回動軸、297 円弧歯形群、299 捩じりばね、300 カメラボディ、310 シャッタユニット、320 基板、322 ボディ側制御部、324 画像処理部、330 撮像素子、332 光学フィルタ、340 表示部、350 ファインダ、352 フォーカシングスクリーン、354 ペンタプリズム、356 ファインダ光学系、360 ボディ側マウント部、370 ミラーユニット、371 メインミラー、372 メインミラー保持枠、373 メインミラー回動軸、374 サブミラー、375 サブミラー保持枠、376 サブミラー回動軸、380 合焦光学系、382 合焦位置センサ、390 測光センサ、400 駆動機構

Claims (7)

  1. 連続したネジ山を有する回転駆動されるリードねじと、
    レンズを保持するレンズ保持部と、
    前記レンズ保持部に連結され、前記リードねじが挿入される、一対の内面および前記一対の内面を連結する連結部を有するU字形状のラック部と、
    前記ラック部の前記一対の内面の一方に配され、前記ネジ山の対向する部分と平行に形成された第一の歯形部と、
    前記ラック部の前記一対の内面の他方において、前記リードねじの中心に対して前記第一の歯形部に対向する位置よりも前記連結部に近い側に配され、前記ネジ山の対向する部分と平行に形成された第二の歯形部と、
    を備えるレンズユニット。
  2. 前記第一の歯形部は前記一対の内面の前記一方に沿って配されるとともに、前記第二の歯形部は前記連結部から前記リードねじの中心に対向する位置まで配される請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記第二の歯形部は、前記リードねじの延伸方向について、前記第一の歯形部に対向した位置に配される請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記ラック部を、前記第一の歯形部を前記リードねじに押し付ける方向に付勢する付勢部をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  5. 前記第一の歯形部のピッチと前記第二の歯形部のピッチは異なっており、
    前記第一の歯形部のピッチに比べて、前記第二の歯形部のピッチは、前記リードねじのピッチの整数倍により近いピッチを有する請求項1から4のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  6. 前記第二の歯形部のピッチは、前記リードねじのピッチと同一である請求項5に記載のレンズユニット。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のレンズユニットと、
    前記リードねじを回転駆動するモータと、
    前記リードねじを、前記レンズの光軸に沿った方向に支持する支持部と
    を備え、
    前記モータの駆動力により前記レンズが光軸に沿って移動する光学機器。
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