JP2013037077A - レンズユニットおよび光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズユニットにおけるラックの歯飛びを防止する。
【解決手段】レンズユニットであって、一定のピッチでねじ山が設けられ、回転駆動されるリードねじと、レンズを保持するレンズ保持部と、レンズ保持部に連結され、リードねじが挿入されるU字形状のラック部と、ラック部のU字形状の内面に配され、リードねじのピッチの整数倍とは異なるピッチを有してリードねじのねじ山に当接することによりリードねじから駆動力を伝達される駆動歯形部と、ラック部のU字形状の内面に配され、駆動歯形部のピッチに比べて、リードねじのピッチの整数倍により近いピッチを有してリードねじがラック部から脱落するのを防ぐ抜け止め歯形部とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、レンズユニットおよび光学機器に関する。
リードスクリューと、リードスクリューの周面を挟む一対の面にそれぞれ歯形部を有する移動部材とを備えるレンズ駆動装置がある(特許文献1参照)。
[特許文献1] 特開2009−047798号公報
衝撃等を受けた場合に、歯形部を設けた面の間隔が開いて歯飛びを生じる虞がある。
本発明の第一態様として、一定のピッチでねじ山が設けられ、回転駆動されるリードねじと、レンズを保持するレンズ保持部と、レンズ保持部に連結され、リードねじが挿入されるU字形状のラック部と、ラック部のU字形状の内面に配され、リードねじのピッチの整数倍とは異なるピッチを有してリードねじのねじ山に当接することによりリードねじから駆動力を伝達される駆動歯形部と、ラック部のU字形状の内面に配され、駆動歯形部のピッチに比べて、リードねじのピッチの整数倍により近いピッチを有してリードねじがラック部から脱落するのを防ぐ抜け止め歯形部とを備えるレンズユニットが提供される。
本発明の第二態様として、上記のレンズユニットと、リードねじを回転駆動するモータと、リードねじを、レンズの光軸に沿った方向に支持する支持部とを備え、モータの駆動力によりレンズが光軸に沿って移動する光学機器が提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
一眼レフカメラ100の模式的断面図である。 駆動機構400の分解斜視図である。 駆動機構400の斜視図である。 駆動機構400の部分的な斜視図である。 ラック部290の正面図である。 ラック部290内面の正面図である。 ラック部290の噛み合い状態を示す図である。 ラック部290の部分的な断面図である。 駆動歯形部291および抜け止め歯形部293の形状を示す図である。 ラック部290の他の噛み合い状態を示す図である。 ラック部290の他の形状を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一眼レフカメラ100の模式的断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズユニット200およびカメラボディ300を備える。
なお、以降の説明において、カメラボディ300に対してレンズユニット200を装着した側を「前」として方向、位置関係等を記載する。また、カメラボディ300に対して装着されたレンズユニット200と反対側を「後」として方向、位置関係等を記載する。
レンズユニット200は、固定筒210、第一レンズ群220、第二レンズ群230、および第三レンズ群240を有する。固定筒210の前面にはフィルタ枠212が、固定筒210の後端にはレンズ側マウント部260がそれぞれ配される。
フィルタ枠212には、フィルタ、フード、コンバージョンレンズ等のレンズアクセサリを装着できる。レンズ側マウント部260は、カメラボディ300に設けられたボディ側マウント部360と嵌合して、レンズユニット200をカメラボディ300の前面に固定する。
レンズ側マウント部260およびボディ側マウント部360の結合は、予め定められた操作に従って解除できる。これにより、カメラボディ300には、同じ規格のレンズ側マウント部260を有する他のレンズユニット200を装着できる。
レンズユニット200において、第一レンズ群220は、固定筒210前面に固定される。第二レンズ群230および第三レンズ群240は、第一レンズ群220と共通の光軸X上に配列されて、第一レンズ群220と共に光学系を形成する。
第二レンズ群230はレンズ保持枠232により保持され、レンズ保持枠232は案内軸272、274から摺動自在に支持される。即ち、図中下側の案内軸272は、固定筒210の一部に後端を支持され、ブラケット板273に前端を支持される。ブラケット板273は、止めねじ277により固定筒210に対して固定される。これにより、案内軸272は、光軸Xと平行に、固定筒210に対して固定される。
また、図中上側の案内軸274は、固定筒210の一部に後端を支持され、ブラケット板275に前端を支持される。ブラケット板275は、止めねじ277により固定筒210に対して固定される。これにより、案内軸274は、光軸Xと平行に、固定筒210に対して固定される。
レンズ保持枠232は、図中下側の嵌合部234に設けられた嵌合穴に案内軸272を挿通される。嵌合穴は案内軸272の外周と相補的な形状を有するので、嵌合部234は案内軸272から嵌合支持される。これにより、レンズ保持枠232は、案内軸272に案内されて光軸X方向に移動する。
また、レンズ保持枠232は、図中上側の係合部236に設けられた係合溝に案内軸274を挿通される。係合溝は案内軸274の径と同じ幅を有する。よって、案内軸272に嵌合したレンズ保持枠232は、更に案内軸274に係合して、案内軸272の回りに回転することを規制される。これにより、レンズ保持枠232に保持された第二レンズ群230は、光軸Xから逸れることなく光軸X方向に移動する。
レンズ側制御部250は、固定筒210の後端面付近に配される。レンズユニット200がカメラボディ300に装着された場合、レンズ側制御部250は、レンズユニット200の動作を制御すると共に、ボディ側制御部322との通信も担う。これにより、レンズユニット200は、カメラボディ300と協働して動作する。
カメラボディ300は、ボディ側マウント部360の後方に配されたミラーユニット370を備える。ミラーユニット370の下方には合焦光学系380が配される。また、ミラーユニット370の上方にはフォーカシングスクリーン352が配される。
ミラーユニット370は、メインミラー371およびサブミラー374を含む。メインミラー371は、メインミラー回動軸373により軸支されたメインミラー保持枠372に支持される。
サブミラー374は、サブミラー回動軸376により軸支されたサブミラー保持枠375に支持される。サブミラー保持枠375は、メインミラー保持枠372に対して回動する。よって、メインミラー保持枠372が回動した場合、サブミラー保持枠375もメインミラー保持枠372と共に変位する。
メインミラー保持枠372の前端が降下した場合、メインミラー371は、レンズユニット200から入射した入射光束上に斜めに位置する。メインミラー保持枠372が上昇した場合、メインミラー371は、入射光束を避けた位置に退避する。
メインミラー371が入射光束上に位置する場合、レンズユニット200を通じて入射した入射光束は、メインミラー371に反射されてフォーカシングスクリーン352に導かれる。フォーカシングスクリーン352は、レンズユニット200の光学系と共役な位置に配されて、レンズユニット200の光学系が形成した像を可視化する。
フォーカシングスクリーン352の更に上方にはペンタプリズム354が配され、ペンタプリズム354の後方にはファインダ光学系356が配される。ファインダ光学系356の後端は、ファインダ350としてカメラボディ300の背面に露出する。また、ファインダ光学系356の上方には、測光センサ390が配される。
フォーカシングスクリーン352上の像は、ペンタプリズム354およびファインダ光学系356を通じてファインダ350から観察される。ここで、ペンタプリズム354を通じて像を観察することにより、ファインダ350からは被写界を正立正像として観察できる。
測光センサ390は、ファインダ光学系356の上方に配され、分岐されさた入射光束の一部を受光する。測光センサ390は、被写体輝度を検出して、ボディ側制御部322に撮影条件の一部である露出条件を算出させる。
また、メインミラー371は、入射光束の一部を透過するハーフミラー領域を有する。サブミラー374は、ハーフミラー領域から入射した入射光束の一部を、合焦光学系380に向かって反射する。
合焦光学系380は、入射した入射光束の一部を合焦位置センサ382に導く。これにより、ボディ側制御部322は、レンズユニット200の光学系を合焦させる場合に移動する第二レンズ群230の移動先を決定する。
ミラーユニット370の後方には、シャッタユニット310、光学フィルタ332、撮像素子330、基板320および表示部340が順次配される。シャッタユニット310は、例えば、先幕および後幕を有するフォーカルプレーンシャッタである。光学フィルタ332は、撮像素子330の直前に設置され、撮像素子330に入射する像光から可視帯域外の成分を除去すると共に、撮像素子330の表面を保護する。
また、光学フィルタ332は、ローパスフィルタとして像光の空間周波数を低下させる。これにより、撮像素子330のナイキスト周波数を越える空間周波数を有する像光が撮像素子330に入射した場合に生じるモアレが抑制される。
光学フィルタ332の背後に配される撮像素子330は、CCDセンサ、CMOSセンサなどの光電変換素子により形成される。撮像素子330の更に背後には、基板320、背面表示部340が順次配される。基板320には、ボディ側制御部322および画像処理部324等が実装される。背面表示部340は、液晶表示板等により形成され、カメラボディ300の背面に表示面を露出する。
上記のような一眼レフカメラ100においてレリーズボタンが半押しされると、測光センサ390は、入射光束から被写体輝度を検出する。ボディ側制御部322は、検出された被写体輝度に応じて、絞り値、シャッタ速度、ISO感度等の撮像条件を算出する。
これにより、一眼レフカメラ100は、適切な撮影条件で被写体を撮影できる状態になる。また、一眼レフカメラ100の動作モードによっては、レリーズボタンが半押し状態になったことを契機としてレンズユニット200の光学系を合焦させる場合もある。
更に、レリーズボタンが全押し状態になると、メインミラー371は像光の光路から退避して撮影位置に移動する。次いで、シャッタユニット310の先幕が開いて画枠が開放される。
これにより、レンズユニット200の光学系を通じて入射した像光は、光学フィルタ332を透過して撮像素子330に受光される。撮像素子330は、像光に応じた電気信号を生成する。撮影が完了すると、シャッタユニット310において後幕が画枠を遮蔽し、メインミラー371およびサブミラー374は再び観察位置に復帰する。
図2は、レンズユニット200において第二レンズ群230を保持したレンズ保持枠232を移動させる駆動機構400の分解斜視図である。図1と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
駆動機構400において、一方の案内軸272の後端は、固定筒210に形成された軸受けに差し込むことにより支持される。案内軸272の前端は、ブラケット板273により支持される。ブラケット板273は、固定筒210のねじ穴217にねじ込まれる止めねじ277により固定筒210に対して固定される。こうして、案内軸272は、固定筒210に対して位置決めされる。
他方の案内軸274の後端は、固定筒210に形成された軸受け219に差し込むことにより支持される。案内軸272の前端は、ブラケット板275により支持される。ブラケット板275は、固定筒210のねじ穴215にねじ込まれる止めねじ277により固定筒210に対して固定される。こうして案内軸274は、固定筒210に対して位置決めされる。
一対の案内軸272、274は、互いに平行に、また、光軸Xに対して平行に位置決めされる。よって、案内軸272、274により案内されるレンズ保持枠232は、固定筒210に対して相対移動する。こうして、第二レンズ群230は、光軸Xに沿って移動可能に支持される。
レンズ保持枠232を駆動する駆動機構400は、嵌合部234に対して周方向に隣接してレンズ保持枠232に設けられたラック部290を含む。ラック部290は、互いに対向する一対の側壁部292、294を有する。一対の側壁部292、294は、図中下端で結合されてU字状の形状をなす。
ラック部290の下端は、光軸Xと平行な回動軸296の回りに回動自在に、嵌合部234に対して結合される。また、ラック部290は、捩じりばね299により図中時計回りに付勢される。
更に、駆動機構400は、アクチュエータユニット280を含む。アクチュエータユニット280は、アクチュエータフレーム281と、アクチュエータフレーム281に取り付けられた回転アクチュエータ282とを有する。
アクチュエータフレーム281は、固定筒210のねじ穴218にねじ込まれる止めねじ287により、固定筒210に対して固定される。回転アクチュエータ282には、固定筒210に対して止めねじ216で固定されたフレキシブルプリント回路基板214を通じて駆動電力が供給される。
図3は、図2と異なる視点から見た駆動機構400の部分的な分解斜視図である。図2と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
アクチュエータユニット280は、図中で回転アクチュエータ282の下方に、リードねじ284を有する。リードねじ284は、アクチュエータフレーム281から、光軸Xと平行に支持される。また、リードねじ284は、回転アクチュエータ282の出力軸と平行に支持され、アクチュエータフレーム281に収容された輪列を介して回転アクチュエータ282に回転駆動される。
図4は、駆動機構400の部分的な斜視図である。図4は、アクチュエータユニット280からアクチュエータフレーム281および回転アクチュエータ282を取り除き、ラック部290にリードねじ284が挿入されている様子を示す。アクチュエータユニット280が固定筒210に対して固定された場合、リードねじ284は、ラック部290の一対の側壁部292、294の間に挿入される。
図5は、ラック部290を、リードねじ284の軸方向から見た様子を示す正面図である。ラック部290において、一対の側壁部292、294は互いに略平行に、図中垂直に配される。一対の側壁部292、294の図中下側端部は互いに連結されてU字形状をなし、回動軸296に共通に結合される。一対の側壁部292、294の上端は互いに離間して開口する。
ラック部290の一方の側壁部292の内面には駆動歯形部291が形成される。駆動歯形部291は直線状に形成され、ラック部290に挿入されたリードねじ284と噛み合う。
また、他方の側壁部294は、駆動歯形部291が形成された側壁部に対向して配され、駆動歯形部291がリードねじ284に噛み合う位置に対して、リードねじ284の径方向反対側においてリードねじ284の側周面に当接する。これにより、リードねじ284は、駆動歯形部291から離間することが防止され、駆動歯形部291およびリードねじ284の噛み合いが維持される。
ここで、ラック部290は、図中の矢印Aにより示すように、捩じりばね299に付勢されて、駆動歯形部291が形成された側壁部292をラックねじ284に押し付ける。これにより、駆動歯形部291とラックねじ284は確実に噛み合う。よって、リードねじ284が回転アクチュエータ282により回転駆動された場合、ラック部290はリードねじ284の長手方向に移動する。
これにより、ラック部290に結合されたレンズ保持枠232も光軸X方向に移動し、第二レンズ群230を光軸方向に移動させることができる。なお、回転アクチュエータ282の回転方向が逆転した場合は、レンズ保持枠232の移動方向も反転する。
図6は、ラック部290において、駆動歯形部291が形成された側壁部292の内面を示す図である。即ち、ラック部290の側壁部292を、図5の図中に矢印Bで示す方向から見た様子を示す。
図示のように、側壁部292の内面には、一対の駆動歯形部291と、一対の駆動歯形部291の間に形成された抜け止め歯形部293とが配される。抜け止め歯形部293は、複数設けられて抜け止め歯形群297を形成する。このように、抜け止め歯形部293は、ラック部290のU字状部分の内面において、駆動歯形部291と同じ面に配される。駆動歯形部291および抜け止め歯形部293の下端は、それぞれ、側壁部292の下端で終端する。
駆動歯形部291および抜け止め歯形部293の各々は、ラック部290の内側に向かって突出するねじ山を有する。また、駆動歯形部291および抜け止め歯形部293は互いに平行に、側壁部292の内面に直線状に形成される。
既に説明した通り、他方の側壁部294の内面には歯形部は形成されず、平坦な形状を有する。よって、リードねじ284をラック部290に径方向に挿入する場合に、駆動歯形部291および抜け止め歯形部293が、リードねじ284のねじ山と干渉することはない。
これにより、レンズユニット200を製造する場合に、リードねじ284をラック部290に対して端部からねじ込む必要がない。よって、レンズユニット200の生産性を向上させることができる。
図7は、ラック部290における駆動歯形部291および抜け止め歯形部293とリードねじ284との噛み合い状態を示す図である。図示のように、リードねじ284は、一定のピッチPで形成されたねじ山を有する。
駆動歯形部291は、ラック部290の側端部近傍にそれぞれ1本ずつ、離間して設けられる。ここで、駆動歯形部291のピッチPは、リードねじ284のピッチPの整数倍よりも大きい。このため、図中左側では駆動歯形部291の左側のフランクがリードねじ284のフランクに接する。また、図中右側では駆動歯形部291の右側のフランクがリードねじ284のフランクに接する。
既に説明した通り、側壁部292は捩じりばね299の付勢力によりリードねじ284に向かって押し付けられている。よって、上記のように、リードねじ284のピッチPの整数倍よりも大きいピッチPを有する駆動歯形部291は、リードねじ284に対してがた寄せした状態で接する。
これにより、ラック部290の駆動歯形部291は、リードねじ284から効率よく駆動力を伝達される。また、回転アクチュエータ282の回転方向が反転してリードねじ284の回転方向が反転した場合に、ラック部290は遅滞なく移動方向を反転する。
なお、上記の例では、駆動歯形部291のピッチPを、リードねじ284のピッチPの整数倍よりも大きくすることにより、駆動歯形部291をリードねじ284に対してがた寄せした。しかしながら、駆動歯形部291のピッチPを、リードねじ284のピッチPの整数倍よりも小さくすることによっても同様にがた寄せできる。
複数の抜け止め歯形部293は、リードねじ284のピッチPと同じ一定のピッチPを有する。このため、上記のようにリードねじ284のピッチPの整数倍よりも大きいピッチPを有する駆動歯形部291がリードねじ284に接している場合、抜け止め歯形部293のそれぞれのフランクは、リードねじ284のねじ山のフランクから離間している。
よって、抜け止め歯形部293を設けたことにより、リードねじ284およびラック部290の摺動摩擦が増して、回転アクチュエータ282の負荷が増すことはない。即ち、抜け止め歯形部293のピッチは、駆動歯形部291のピッチPに比べて、リードねじ284のピッチPの整数倍により近ければ、リードねじ284のピッチPと同一ではなくてもよい。
図8は、ラック部290の部分的な断面図である。図8は、ラック部290において駆動歯形部291および抜け止め歯形部293が形成された側壁部292の、側壁部292の面方向と直交する断面の形状を示す。
図示のように、ラック部290において、抜け止め歯形部293の高さHは、駆動歯形部291の高さHよりも高い。これにより、後述するように、駆動歯形部291とリードねじ284との噛み合いがはずれて歯飛びを生じるような状況になっても、抜け止め歯形部293がラック部290とリードねじ284との軸方向のずれを阻止する。
図9は、駆動歯形部291および抜け止め歯形部293の断面形状を比較して示す図である。図示のように、駆動歯形部291のフランク角αは、抜け止め歯形部293のフランク角βよりも大きい。よって、駆動歯形部291とリードねじ284との摺動面積が狭くなり、摺動摩擦が低減される。これにより、リードねじ284を駆動する場合の回転アクチュエータ282の負荷を軽減できる。
また、駆動歯形部291の先端形状は、抜け止め歯形部293の先端部よりも丸みを有する。よって、駆動歯形部291とリードねじ284との摺動面積が狭くなり、摺動摩擦が低減される。これにより、リードねじ284を駆動する場合の回転アクチュエータ282の負荷を軽減できる。
図10は、ラック部290の他の噛み合い状態が変化した様子を、図7に示した噛み合い状態と比較して示す図である。レンズユニット200に対して外部から大きな衝撃等が加わった場合、U字形状を有するラック部290の一時的な変形により、一対の側壁部292、294の間隔Wが、通常の間隔Wよりも広く拡がる場合がある。
このような状態でリードねじ284の軸方向の負荷がラック部290に作用すると、図示のように、高さHを有する駆動歯形部291がリードねじ284のねじ山を乗り越えて歯飛びを生じる場合がある。しかしながら、ラック部290は、より高い高さHを有する抜け止め歯形部293を有する。よって、抜け止め歯形部293のフランクがリードねじ284のフランクに当接することにより、ラック部290のリードねじ284に対する軸方向の位置ずれが防止される。
なお、上記のような用途に鑑みて、抜け止め歯形部293は、駆動歯形部291よりも多数設けられていることが好ましい。既に説明したように、抜け止め歯形部293は、通常はリードねじ284に接していないので、抜け止め歯形部293の歯数を増加させることにより、回転アクチュエータ282の負荷が増すことはない。
図11は、ラック部290の他の形状を示す図である。図10までに示したラック部290と共通の要素には同じ番号を付して重複する説明を省く。
図11に示すラック部290は、側壁部292の側端部近傍に設けられた駆動歯形群295が、それぞれ複数の駆動歯形部291を有する。駆動歯形群295の各々において、駆動歯形部291相互には、リードねじ284のピッチPと同じピッチPを有する。
しかしながら、駆動歯形群295相互には、リードねじ284のピッチPの整数倍よりも大きなピッチPを有する。これにより、駆動歯形群295がリードねじ284と接している場合は、複数の駆動歯形部291がリードねじ284に接して、大きな駆動力を伝えることができる。
ここまで、一眼レフカメラ100のレンズユニット200を例にあげて説明した。しかしながら、上記のような駆動機構400の構造の適用は一眼レフカメラ100に限られるわけではない。このような構造は、レンズ交換式ミラーレスカメラ、レンズ固定式コンパクトカメラ等の各種撮像装置の他、顕微鏡、望遠鏡等の光学機器のように、リードねじ284およびラック部290の組み合わせにより光学部材を駆動する光学機器に広く適用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 一眼レフカメラ、200 レンズユニット、210 固定筒、212 フィルタ枠、214 フレキシブルプリント回路基板、215、217、218 ねじ穴、216、277、287 止めねじ、219 軸受け、220 第一レンズ群、230 第二レンズ群、232 レンズ保持枠、234 嵌合部、236 係合部、240 第三レンズ群、250 レンズ側制御部、260 レンズ側マウント部、272、274 案内軸、273、275 ブラケット板、280 アクチュエータユニット、281 アクチュエータフレーム、282 回転アクチュエータ、284 リードねじ、290 ラック部、291 駆動歯形部、292、294 側壁部、293 抜け止め歯形部、295 駆動歯形群、296 回動軸、297 抜け止め歯形群、299 捩じりばね、300 カメラボディ、310 シャッタユニット、320 基板、322 ボディ側制御部、324 画像処理部、330 撮像素子、332 光学フィルタ、340 表示部、350 ファインダ、352 フォーカシングスクリーン、354 ペンタプリズム、356 ファインダ光学系、360 ボディ側マウント部、370 ミラーユニット、371 メインミラー、372 メインミラー保持枠、373 メインミラー回動軸、374 サブミラー、375 サブミラー保持枠、376 サブミラー回動軸、380 合焦光学系、382 合焦位置センサ、390 測光センサ、400 駆動機構

Claims (10)

  1. 一定のピッチでねじ山が設けられ、回転駆動されるリードねじと、
    レンズを保持するレンズ保持部と、
    前記レンズ保持部に連結され、前記リードねじが挿入されるU字形状のラック部と、
    前記ラック部のU字形状の内面に配され、前記リードねじのピッチの整数倍とは異なるピッチを有して前記リードねじのねじ山に当接することにより前記リードねじから駆動力を伝達される駆動歯形部と、
    前記ラック部のU字形状の内面に配され、前記駆動歯形部のピッチに比べて、前記リードねじのピッチの整数倍により近いピッチを有して前記リードねじが前記ラック部から脱落するのを防ぐ抜け止め歯形部と
    を備えるレンズユニット。
  2. 前記抜け止め歯形部のピッチは、前記リードねじのピッチの整数倍と同一である請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記駆動歯形部の高さは、前記抜け止め歯形部の高さよりも低い請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記駆動歯形部と前記抜け止め歯形部とは、前記ラック部のU字形状における向かい合う一対の内面のうちの一方の内面に配される請求項1から3のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  5. 前記抜け止め歯形部は、前記リードねじの延伸方向に沿って前記駆動歯形部の複数の歯の間に配される請求項4に記載のレンズユニット。
  6. 前記ラック部を、前記駆動歯形部を前記リードねじに押し付ける方向に付勢する付勢部をさらに備える請求項1から5のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  7. 前記駆動歯形部のフランク角は、前記抜け止め歯形部のフランク角より大きい請求項1から6のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  8. 前記駆動歯形部の先端は、前記抜け止め歯形部の先端よりも丸みを有する請求項1から7のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  9. 前記抜け止め歯形部の歯数は、前記駆動歯形部の歯数よりも多い請求項1から8のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載のレンズユニットと、
    前記リードねじを回転駆動するモータと、
    前記リードねじを、前記レンズの光軸に沿った方向に支持する支持部と
    を備え、
    前記モータの駆動力により前記レンズが光軸に沿って移動する光学機器。
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