JP2013035372A - 予備タイヤ取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で、高さ幅がタイヤに合わせて切り替え可能で、2種類のタイヤの双方の搭載が簡単かつ確実に行える予備タイヤ取付具を提供する。
【解決手段】床102の下面に設けられ、タイヤの外周を保持する外枠体12と、タイヤを下方から支持するタイヤ支持部14とを備え、タイヤ支持部14は、タイヤの下面に当接する受け部材54と、両端部が外枠体12に揺動可能に連結される可動アーム部材50、52とを備えている。又、受け部材54は、可動アーム部材50、52の揺動位置に応じて変位され、床102の下面との間隔が2種類のタイヤの一方のタイヤのタイヤ幅に対応した間隔とされる第1の状態と、第1の状態より下方に位置して、床102の下面との間隔が一方のタイヤよりタイヤ幅の広い他方のタイヤのタイヤ幅に対応した間隔とされる第2の状態とに設定可能として予備タイヤ取付具10を構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、標準タイヤと標準タイヤよりタイヤ幅の狭い非常用タイヤの2種類のタイヤを選択的に取り付けることができる車両用の予備タイヤ取付具に関する。
車両には、タイヤがパンクした場合に対応するため、予備タイヤ、あるいはパンク修理道具が搭載されている。予備タイヤは、通常トランク底部に形成された凹部内に収納したり、後部床下や後部ドアに設けられた予備タイヤ取付具に固定したりしている。例えば、車両後部の床下に予備タイヤを取り付けるタイプでは、下方から予備タイヤを支えるようにした、いわゆるかご型の予備タイヤ取付具が用いられていた。
従来より、予備タイヤとしては、車両に装着されている標準タイヤよりタイヤ幅の狭い小型の非常用タイヤを搭載するものが多く、予備タイヤ取付具も非常用タイヤのサイズに合わせた大きさとされているのが一般的であった。この理由としては、予備タイヤ取付具が小型化できるので、軽量化や車両後方からの見栄えの点で有利となるという点があげられる。
ところが、予備タイヤ取付具を非常用タイヤのサイズに合わせると、標準タイヤを予備タイヤ取付具に搭載することができず、パンク等で標準タイヤを非常用タイヤに交換した場合、取り外した標準タイヤをトランクルーム等の荷室に搭載するしかなかった。
そのため、予備タイヤ取付具に、いずれのタイヤでも搭載できるようにするため、予備タイヤ取付具を標準タイヤのサイズに合わせた大きさとしておき、車体下面に非常用タイヤにのみ当接する当接部を設けたり(例えば、特許文献1参照。)、標準タイヤと非常用タイヤのタイヤ幅の差に相当するパッドを用いたり(例えば、特許文献2参照。)、回転によりハンガー枠を上下動させて、タイヤ幅の差を調整可能に構成した(例えば、特許文献3参照。)発明が知られている。
特開昭61−122987号公報 特開平1−85192号公報 特開平9−156544号公報
しかしながら、上記従来の予備タイヤ取付具の構造では、次のような問題点があげられる。
例えば、特許文献1では、タイヤの上下の向きを間違えて搭載するとタイヤを確実に保持できない虞がある。また、特許文献2のようにパッドを用いるタイプの場合、標準タイヤを搭載させる際には、予備タイヤ取付具から外したパッドを別途保管しなければならないという問題がある。また、特許文献3では、非常用タイヤを搭載させる際には、実質、回動ハンガー枠部材だけで非常用タイヤを支持することになるため、タイヤ搭載時に非常用タイヤを安定した状態で搭載できず、作業に手間がかかったり、非常用タイヤの保持が不安定になる虞が考えられる。
さらに、これら従来の構造では、タイヤ幅の狭い非常用タイヤを搭載していても、予備タイヤ取付具を非常用タイヤに合わせて小型化することができないため、予備タイヤ取付具の高さ方向の大きさ(幅)は標準タイヤに合わせた大きさのままであり、車両後方からの見栄えの点でも改善の余地があった。
そこで本発明は、簡易な構造で、タイヤ幅の異なる2種類のタイヤのタイヤ幅に合わせて高さ幅の切り替えができ、標準タイヤと標準タイヤよりタイヤ幅の狭い非常用タイヤの双方を簡単かつ確実に搭載可能とした予備タイヤ取付具を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、目的を達成するため、本発明の予備タイヤ取付具は次のように構成されている。
タイヤ幅の異なる2種類のタイヤを選択的に車両の床下に横置きで取り付ける予備タイヤ取付具であって、床下に設けられ、タイヤの外周を保持する外枠体と、外枠体に連結され、タイヤをタイヤの下方から支持するタイヤ支持部とを備え、更にタイヤ支持部は、タイヤの下面に当接する受け部材と、受け部材に回動可能に連結されるとともに、その両端部が外枠部に揺動可能に連結される可動アーム部材とを備え、受け部材は、可動アーム部材の揺動位置に応じて変位し、受け部材と床下との間隔が、2種類のタイヤの一方のタイヤのタイヤ幅に対応した間隔となる第1の状態と、受け部材が第1の状態より下方に位置し、受け部材と床下との間隔が一方のタイヤよりタイヤ幅の広い他方のタイヤのタイヤ幅に対応した間隔となる第2の状態とに設定可能に形成されている。
本発明によれば、簡易な構造で、タイヤ幅の異なる2種類のタイヤのタイヤ幅に合わせて高さ幅の切り替えができ、標準タイヤと標準タイヤよりタイヤ幅の狭い非常用タイヤの双方を簡単かつ確実に搭載することができる。
本発明の一実施形態にかかる予備タイヤ取付具を備えた車両を示す斜視図。 同予備タイヤ取付具を示す平面図。 同予備タイヤ取付具の第1の状態を示す斜視図。 同予備タイヤ取付具の第1の状態を示す側面図。 同予備タイヤ取付具の第2の状態を示す斜視図。 同予備タイヤ取付具の第2の状態を示す側面図。 非常用タイヤを下ろした状態の同予備タイヤ取付具を示す側面図。
図1は、本発明の一実施形態にかかる予備タイヤ取付具10を備えた車両100を示す斜視図、図2は、予備タイヤ取付具10を示す平面図である。車両100は、前後左右に通常走行用の標準タイヤ104を装着し、後部の標準タイヤ104の間に予備タイヤ取付具10を備えている。
予備タイヤ取付具10は、図1に示すように車両100の後部の床102(図4参照)の下部に取り付けられ、図4に示すように予備タイヤ取付具10には、予備タイヤとして非常用タイヤ110が横置きに搭載されている。
図3と図4は、予備タイヤ取付具10の第1の状態を示す斜視図と側面図である。図1は、車両100を後方から示しており、以下、車両100の前進方向を前方とし、それを基準に前後左右を定め、重力の方向を下方、その逆を上方として説明する。
予備タイヤ取付具10は、図2に示すように外枠体12と、外枠体12に取り付けられたタイヤ支持部14と、外枠体12を支持する支持体16とを備え、予備タイヤとして、通常時の走行に用いられる標準タイヤ104と、標準タイヤ104よりタイヤ幅の狭い(細い)非常用タイヤ110の2種類のタイヤのどちらか一方を選択的に搭載することができるよう構成されている。図5と図6は、標準タイヤ104を搭載する予備タイヤ取付具10の第2の状態を示す斜視図と側面図である。
外枠体12は、図2に示すように前部の一面を切り欠いたほぼ八角形状で、標準タイヤ104を内側に収納できる大きさを有している。外枠体12は、例えばパイプ状部材を屈曲させて形成してあり、外枠体12の前端から左右外方にそれぞれ延びる前傾斜部22と、それぞれの前傾斜部22の後端に接続し、前後方向にほぼ平行に延びる平行部24と、それぞれの平行部24の後端から左右内方に延びる後傾斜部26と、左右の後傾斜部26の後端を連結させる最後端部28とを備えている。又、外枠体12は、図3及び図4に示すように側面視で上下方向に適宜屈曲させてあり、標準タイヤ104を外周側から保持するに適する適当な高さ幅を有している。
外枠体12の前方には、取付部18が左右にそれぞれ設けられている。取付部18は、棒状部材からなり、一端が前傾斜部22に固定され、前傾斜部22から図3に示すように外枠体12の外方斜め下方に延び、そして下端で外枠体12の後方に延び、上方に屈曲して平行部24に固定されている。
取付部18の下端は、図4に示すように外枠体12の後傾斜部26とほぼ同一の高さに形成されている。最後端部28は、図3に示すように上下に適度に屈曲し、下段部に握り部30を備え、上段部に後述する固定具40を掛ける掛け部32が形成されている。
外枠体12の前端は、支持体16の下端に回動自在に取り付けられている。支持体16は、下方に開口を有する概ねコの字形状で、床102の下面に車両100の幅方向に沿って取り付けられている。なお、支持体16は、支持体16の下端側を、床102に前後方向に回動可能に取り付けてもよい。
外枠体12の側方には、案内部材34が取り付けられている。案内部材34は、車両100の前後方向に延び、前端が外枠体12の平行部24に回動自在に取り付けられており、後端が取付具106を介して床102に、上下方向に回動自在に取り付けられている。
外枠体12の後方には、固定具40が設けられている。固定具40は、鉤状部42とねじ部44を備え、鉤状部42の上部にねじ部44が螺合している。固定具40は、鉤状部42が床102に上下動自在に取り付けられており、鉤状部42に外枠体12の掛け部32を掛け、ねじ部44を締め込むと、外枠体12の後方が引き上げられる。逆に、ねじ部44を緩めると、鉤状部42が下がり、外枠体12の後方が引き下げられるとともに鉤状部42を更に下げると、鉤状部42を掛け部32から取り外せる。
タイヤ支持部14は、前後2本の前方可動アーム部材50及び後方可動アーム部材52と、前方可動アーム部材50と後方可動アーム部材52のそれぞれに回動可能に連結された受け部材54とを備えている。前方可動アーム部材50と後方可動アーム部材52は、連結機構を兼ねており、それぞれ胴部56と胴部56の両端に形成された腕部58とから、平面視で概ねコの字状に形成されている。前方可動アーム部材50と後方可動アーム部材52は、前方可動アーム部材50を後方可動アーム部材52の前方に配置して、外枠体12に前後に、かつ平行に設けられている。
前方可動アーム部材50は、前方可動アーム部材50の両端に設けられた腕部58の端部が左右それぞれの取付部18に回動自在に取り付けてあり、腕部58の取付点を中心として胴部56が前後方向に回動可能となっている。腕部58は、前述した標準タイヤ104のタイヤ幅と非常用タイヤ110のタイヤ幅とのタイヤ幅の差にほぼ等しい長さを有し、車両100の前後方向に沿った垂直面内で回動自在となっている。
又、腕部58は、腕部58の取付点を中心として前方可動アーム部材50を回転させたとき、外枠体12と支持体16と左右に設けられた取付部18との間を、受け部材54、腕部58、および胴部56等がそれらに接触することなく通過可能に形成されている。更に、前方可動アーム部材50は、図5、図6に示すように受け部材54を取付部18から腕部58により垂下させた状態(第2の状態)と、第2の状態から受け部材54を前方を通して、ほぼ3/4回転回動させ、図3、図4に示すように前方可動アーム部材50の一部を取り付け部18の上面に載せた状態(第1の状態)とに移動可能とされている。
後方可動アーム部材52は、腕部58の一端が外枠体12の平行部24に回動自在に取り付けられ、前方可動アーム部材50と同様、胴部56が前後方向に回動可能に設けられている。又、腕部58は、前述したと同様標準タイヤ104のタイヤ幅と非常用タイヤ110のタイヤ幅とのタイヤ幅の差にほぼ等しい長さを有し、車両100の前後方向に沿った垂直面内で回動自在となっている。
更に後方可動アーム部材52は、前方可動アーム部材50同様、受け部材54を平行部24から腕部58により垂下させた状態(第2の状態)と、第2の状態から受け部材54を前方を通して、ほぼ3/4回転回動させ、後方可動アーム部材52の一部を後傾斜部26の上面に載せた状態(第1の状態)とに移動可能とされている。
又、前方可動アーム部材50と後方可動アーム部材52の各腕部58は、取付点が同一平面内に配置してあり、かつ各腕部58の取付点を中心とした胴部56の回転半径が同一の値に形成されている。
受け部材54は、概ねコの字状に形成された棒状部材であり、前方可動アーム部材50及び後方可動アーム部材52のそれぞれと直交し、かつそれらの胴部56に対して回動自在に連結されている。更に、受け部材54は、前方可動アーム部材50と後方可動アーム部材52のそれぞれの腕部58が同一の角度で回動するように、前方可動アーム部材50と後方可動アーム部材52に連結されている。
これにより受け部材54は、上述した第1の状態、つまり図3、図4に示すように前方可動アーム部材50及び後方可動アーム部材52が取付部18や外枠体12の上面に載ったときの状態と、第2の状態、つまり図5、図6に示すように腕部58が下がったときの状態のいずれかの状態に、腕部58の回動を介して、前方可動アーム部材50及び後方可動アーム部材52が平行を保持したまま設定される。
更に、腕部58の取付点と胴部56との間の距離が、前述したように標準タイヤ104のタイヤ幅と非常用タイヤ110のタイヤ幅とのタイヤ幅の差に等しく形成されているため、受け部材54が第1の状態にあるときは、受け部材54と床102との間隔が非常用タイヤ110のタイヤ幅に等しく設定され、腕部58を回動して受け部材54が第2の状態にあるときは、受け部材54と床102の間隔が、標準タイヤ104のタイヤ幅に等しい間隔に設定される。
このように構成された予備タイヤ取付具10の作用、効果について説明する。予備タイヤ取付具10は、車両100の後部の床102の下方に設けられている。予備タイヤ取付具10は、第1の状態に設定され、非常用タイヤ110が取り付けられている。具体的には、予備タイヤ取付具10は、支持体16の下端に外枠体12の前部が取り付けられ、外枠体12の上面にタイヤ支持部14が載り、外枠体12の掛け部32に鉤状部42を掛け、固定具40によりねじ部44を締め付けて、非常用タイヤ110を図4に示すようにタイヤ支持部14と床102との間で固定している。車両100は、かかる状態で通常に走行を行う。
万一、標準タイヤ104がパンクしたとする。すると、まず、車両100のバックドア112を開き、室内から固定具40のねじ部44のねじを緩める。ねじ部44のねじを緩めて、鉤状部42を降下させると、図7に示すように外枠体12の後方が下げられる。そして、ある位置まで鉤状部42を下げたなら、掛け部32を鉤状部42から外す。すると、予備タイヤ取付具10の後方は、固定具40による締結が解除されて大きく傾斜し、予備タイヤ取付具10から非常用タイヤ110を取り出す。
又、車両100から、パンクした標準タイヤ104を取り外し、標準タイヤ104が装着されていた箇所に非常用タイヤ110を取り付ける。タイヤ交換が行われたなら、腕部58を回動させて、タイヤ支持部14を腕部58で垂下させた状態、すなわち予備タイヤ取付具10を第2の状態に設定する。これにより予備タイヤ取付具10は、図5に示すようにタイヤ支持部14と床102との間隔が、外枠体12を床102とほぼ平行に配置した状態で、標準タイヤ104のタイヤ幅にほぼ等しい状態に設定される。
そして、第2の状態に設定されたタイヤ支持部14に、車両100から取り外した標準タイヤ104を載せ、握り部30で持ち上げながら、鉤状部42を掛け部32に掛ける。ねじ部44のねじを締め込み、外枠体12の後方を上昇させることにより、図6に示すようにタイヤ支持部14と床102とがほぼ平行を保った状態で、標準タイヤ104を床102の下面とタイヤ支持部14との間に挟み込ませ、固定させる。
以上説明したように、予備タイヤ取付具10は、腕部58を回動させてタイヤ支持部14(受け部材54)の位置を変更することにより、第1の状態と第2の状態、すなわち、非常用タイヤ110と標準タイヤ104のいずれのタイヤを取り付ける状態でも、容易に変更、設定することができる。
第1の状態は、前方可動アーム部材50と後方可動アーム部材52の一部が、取付部18や外枠体12の上面に載った状態であり、第2の状態は、腕部58により受け部材54が垂下された状態であるので、予備タイヤ取付具10は簡易な構成で、第1の状態と第2の状態を確実に切り替えられる。又、予備タイヤ取付具10に非常用タイヤ110を取り付けた状態では、腕部58が上方に回動しないので、第1の状態を安定させて保持できる。
非常用タイヤ110は、どの車種においても基本的にほぼ共通な形であるので、予備タイヤ取付具10は、非常用タイヤ110のタイヤ幅に対応した第1の状態を基本的に大きく変更する必要が生じない。一方、車両100の標準タイヤ104が変更されたりして、第2の状態を変更させる必要が生じた場合には、腕部58の長さを変更することにより容易に対応することができる。
固定具40のねじ部44のねじを緩めることにより、予備タイヤ取付具10の後方を降下させることができ、予備タイヤ取付具10からタイヤを容易に取り外したり、予備タイヤ取付具10にタイヤを容易に載せることができる。
上述したように本実施の形態にかかる予備タイヤ取付具10によれば、構造が簡易で、しかも標準タイヤ104と標準タイヤ104よりタイヤ幅の狭い非常用タイヤ110の双方の取り付けを簡単かつ確実に行うことができる。しかも、標準タイヤ104のタイヤ幅と標準タイヤ104よりタイヤ幅の狭い非常用タイヤ110のタイヤ幅の双方に合わせてタイヤ支持部14(受け部材54)の位置、すなわち予備タイヤ取付具10の高さ方向での大きさ(幅)を切り替えることができるので、非常用タイヤ110を搭載しているときには、予備タイヤ取付具10が車両後方から見え難くすることができる。
なお、上記例では、前方可動アーム部材50と後方可動アーム部材52を用いたが、本発明はこれに限るものではなく、腕部58の上端と胴部56とを回動自在に連結させ、腕部58により連結機構を構成してもよい。又、第1の状態を、前方可動アーム部材50と後方可動アーム部材52が取付部18や外枠体12の上面に載った状態とし、第2の状態を、腕部58の下死点で受け部材54が保持された状態としたが、本発明はそれに限るものではなく、適宜ストッパを設けて、前方可動アーム部材50や後方可動アーム部材52、あるいは腕部58を所定の位置で停止させるようにしてもよい。
更に、腕部58の回動方向は、車両100の前後方向に限らず、幅方向、あるいはその他の斜め方向でもよく、またタイヤ支持部14の回動も前方を通って回動させるのでなく、逆方向から回動させるものでもよい。更に、腕部58に代えて、チェーン等を用いてもよい。チェーン等を用いた場合は、第1の状態で、受け部材54等が落下しないよう固定具等を用いて固定させる必要がある。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形実施可能であるのは勿論である。
本発明は、標準タイヤと標準タイヤよりタイヤ幅の狭い非常用タイヤのいずれのタイヤも取り付けることができる予備タイヤ取付具に利用可能である。
10…予備タイヤ取付具、12…外枠体、14…タイヤ支持部、16…支持体、18…取付部、22…前傾斜部、24…平行部、26…後傾斜部、28…最後端部、30…握り部、34…案内部材、40…固定具、42…鉤状部、50…前方可動アーム部材、52…後方可動アーム部材、54…受け部材、56…胴部、58…腕部、100…車両、102…床、104…標準タイヤ、106…取付具、110…非常用タイヤ。

Claims (3)

  1. タイヤ幅の異なる2種類のタイヤを選択的に車両の床下に横置きで取り付ける予備タイヤ取付具であって、
    前記床下に設けられ、前記タイヤの外周を保持する外枠体と、該外枠体に連結され、前記タイヤを該タイヤの下方から支持するタイヤ支持部とを備え、
    前記タイヤ支持部は、前記タイヤの下面に当接する受け部材と、前記受け部材に回動可能に連結されるとともに、その両端部が前記外枠部に揺動可能に連結される可動アーム部材とを備え、
    前記受け部材は、前記可動アーム部材の揺動位置に応じて変位し、前記受け部材と前記床下との間隔が、前記2種類のタイヤの一方のタイヤのタイヤ幅に対応した間隔となる第1の状態と、前記受け部材が前記第1の状態より下方に位置し、前記受け部材と前記床下との間隔が前記一方のタイヤよりタイヤ幅の広い他方のタイヤのタイヤ幅に対応した間隔となる第2の状態とに設定可能に形成されていることを特徴とする予備タイヤ取付具。
  2. 前記受け部材は、前記可動アーム部材が一方の揺動方向終端位置にあるときに前記第1の状態となり、前記可動アーム部材が他方の揺動方向終端位置にあるときに前記第2の状態となり、
    前記第1の状態では、前記可動アーム部の一部が前記外枠体の上面に支持され、前記第2の状態では、前記可動アーム部が下方に垂下された状態で前記受け部材が最も低い位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の予備タイヤ取付具。
  3. 前記2種類のタイヤは、一方が非常用タイヤで他方が前記非常用タイヤよりタイヤ幅の広い標準タイヤであり、前記第1の状態は前記非常用タイヤが搭載可能な状態で、前記第2の状態は前記標準タイヤが搭載可能な状態であることを特徴とする請求項1又は2に記載の予備タイヤ取付具。
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