JP2013033242A - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高ズーム比で、広角端から望遠端における全ズーム範囲にわたり色収差を良好に補正し、全ズーム範囲において高い光学性能を有し、且つ環境温度の変化があっても、ピント変動の少ないズームレンズ及びそれを有する撮像装置を提供すること。
【解決手段】 物体側から順に、変倍中固定の正の第1レンズ群と、変倍に伴い光軸方向に移動する負の第2レンズ群U2と、変倍に伴い光軸方向に移動して変倍に伴う像面の変動を補正する負の第3レンズ群U3と、変倍中固定の正の第4レンズ群から構成されるズームレンズにおいて、第4レンズ群は物体側から順に群内の最も大きい空気間隔で隔てられる正の第4aレンズ群と正の第4bレンズ群を有し、第3レンズ群と第4aレンズ群と第4bレンズ群を構成するレンズ材料のアッベ数と部分分散比と屈折率温度変化係数を適切に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明はズームレンズ及びそれを有する撮像装置に関し、放送用テレビカメラ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、銀塩フィルム用カメラ等に好適なものである。
近年、放送用テレビカメラ、銀塩フィルム用カメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置には、大口径比、高ズーム比でしかも高い光学性能を有したズームレンズが要望されている。
高ズーム比のズームレンズとして、最も物体側に正のパワーを有するレンズ群を配置し、全体として4つのレンズ群より成るポジティブリード型で、テレフォト型の4群ズームレンズが知られている。
例えば合焦用の正のパワーを有する第1レンズ群、変倍用の負のパワーを有する第2レンズ群、像面変動補正用の負のパワーを有する第3レンズ群、結像用の正のパワーを有する第4レンズ群より成る4群ズームレンズが知られている。
一般に高ズーム比化を図るために、望遠端の焦点距離をより長くすると望遠側の諸収差のうち軸上色収差が多く発生し、広角端の焦点距離をより短くすると広角側の諸収差のうち倍率色収差が多く発生する。色収差として、一次スペクトルのみならず、二次スペクトルでの補正を良好に行なうことが高画質な像性能を得るために重要になっている。
このような色収差の発生を低減する方法として、異常分散性を有する光学材料を用いた色消し方法や、回折格子を用いた色消し方法が一般的によく知られている(特許文献1)。
又、環境温度の変化があっても、光学性能の変動、特にピント変動の少ないことが要望されている。
テレビカメラ用のズームレンズにおいて、倍率変換光学系を前記ズームレンズ内の所定の間隔に挿脱可能とした構成とすることで、変倍範囲を容易に変化させ得る技術が知られている。特許文献2では倍率変換光学系を挿入した時も、軸上色収差の二次スペクトルを低減しつつ、温度変化に伴うピントズレを改善したズームレンズが提案されている。
特開2006−349947号公報 特許第3513264号公報
前述した構成のポジティブリード型の4群ズームレンズは高ズーム比を得ることが比較的容易である。この4群ズームレンズにおいて高い光学性能を得るには、広角端における倍率色収差および望遠端における軸上色収差を良好に補正することが重要である。異常分散性を有する光学材料を使用すれば倍率色収差や軸上色収差を良好に補正するのが容易になる。
しかしながら、一般的に異常分散性を有する樹脂やプラスチック等の有機材料はガラスに比べて温度変化による屈折率変化dn/dTの値が大きく、10倍から200倍程度である。したがって、色収差補正効果を持たせるために有機材料に強いパワーを持たせた光学素子を用いる場合、環境温度の変化による光学系のピントズレ(結像面ズレ)を軽減することが重要になってくる。環境温度の変化による光学系のピントズレを軽減するためには、環境温度の変化によるバックフォーカス変化量を小さくしておく必要がある。
本発明は、高ズーム比で、広角端から望遠端における全ズーム範囲にわたり色収差を良好に補正し、全ズーム範囲において高い光学性能を有し、且つ環境温度の変化があっても、ピント変動の少ないズームレンズ及びそれを有する撮像装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、物体側から順に、変倍のためには移動しない正のパワーを有する第1レンズ群U1と、変倍に際して光軸方向に移動する負のパワーを有する第2レンズ群U2と、変倍に際して光軸方向に移動する第3レンズ群U3と、変倍のためには移動しない正のパワーを有する第4レンズ群U4から構成されるズームレンズにおいて、該第4レンズ群U4は、物体側から順に、正のパワーを有する第4レンズ群U4aと正のパワーを有する第4レンズ群U4bを有し、該第4aレンズ群と該第4bレンズ群は該第4レンズ群内の最も大きい空気間隔で隔てられ、該第4レンズ群U4bは少なくとも1枚の正のパワーを有する屈折光学素子GNLを含み、該屈折光学素子GNLの部分分散比θgFm、アッベ数νdmとしたとき、
−2.100×10-3×νdm+0.693 < θgFm
0.555 < θgFm < 0.900
但し、νdm=(Nd−1)/(NF−NC)
θgFm=(Ng−NF)/(NF−NC)
Ng,NF,Nd,NCはそれぞれ、g線、F線、d線、C線に対する屈折率、
なる条件を満たし、
該第3レンズ群U3と該第4aレンズ群U4aと第4bレンズ群U4bは、前記GNL以外のレンズにおいて、第iレンズ群内の物体側からj番目の正レンズの正レンズのパワーをφpij、第iレンズ群内の物体側からj番目の負レンズのパワーをφnij、第iレンズ群のパワーをφi、第iレンズ群内の物体側からj番目の正レンズのうち前記GNL以外の正レンズの空気中でのe線における屈折率の温度変化係数(−20℃〜40℃の平均値)を(dn/dT)pij、第iレンズ群内のj番目の負レンズの空気中でのe線における屈折率の温度変化係数(−20℃〜40℃の平均値)を(dn/dT)nij、Spiを、前記GNL以外のレンズにおいて、第iレンズ群が有する正レンズの個数、Sniを第iレンズ群が有する負レンズの個数とするとき、
1.5×10-5< Σi,j(φpij×(dn/dT)pij)/Σiφi < 3.0×10-5
(i=3,4a,4b)
(j=1,2,…,Spi)
−4.0×10-5< Σi,j(φnij×(dn/dT)nij)/Σiφi <−2.5×10-5
(i=3,4a,4b)
(j=1,2,…,Sni)
を満たして構成されていることを特徴としている。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付の図面を参照して説明される好ましい実施例等によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、全ズーム範囲において高い光学性能を持ち、且つ環境温度の変化があっても光学性能の変動の小さいズームレンズ及びそれを有する撮像装置を得られる。
本発明の実施例1のズームレンズの広角端でフォーカス無限遠時の断面図。 数値実施例1の、(a)広角端、(b)焦点距離31.67mm、(c)望遠端における物体距離2.5mのときの縦収差図。 本発明の実施例2のズームレンズの広角端でフォーカス無限遠時の断面図。 数値実施例2の、(a)広角端、(b)焦点距離31.67mm、(c)望遠端における物体距離2.5mのときの縦収差図。 本発明の実施例3のズームレンズの広角端でフォーカス無限遠時の断面図。 数値実施例3の、(a)広角端、(b)焦点距離37.21mm、(c)望遠端における物体距離3.0mのときの縦収差図。 本発明の実施例4のズームレンズの広角端でフォーカス無限遠時の断面図。 数値実施例4の、(a)広角端、(b)焦点距離63.25mm、(c)望遠端における物体距離2.5mのときの縦収差図。 本発明の撮像装置の要部概略図。 本発明のズームレンズにおける倍率色収差の補正原理を説明するための模式図。 アッベ数νdと部分分散比θgFの関係を示す説明図。
まず、各実施例のレンズ構成の特徴について説明する。
本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に、ズーミングに際して不動の正のパワーを有する第1レンズ群U1と、広角端(短焦点距離端)から望遠端(長焦点距離端)へのズーミングに際して、像側へ移動する負のパワーを有する第2レンズ群U2を有する。
更に、第2レンズ群U2の移動に連動して光軸上を移動し、変倍に伴う像面変動を補正する負のパワーを有する第3レンズ群U3と、ズーミングに際して不動の結像作用をする正のパワーを有する第4レンズ群U4と、を有する。
第4レンズ群U4は最も距離の大きい空気間隔を境に正のパワーを有する第4aレンズ群U4aと正のパワーを有する第4bレンズ群U4bを有している。
更に、第4aレンズ群U4aと第4bレンズ群U4bとの間の光路中に挿脱可能で、全系の焦点距離範囲を変移させる変倍光学系EXTを有している。
次に、本発明における各条件式について説明する。
C線に対するF線の軸上色収差と倍率色収差を、それぞれ軸上色収差の一次スペクトル、倍率色収差の一次スペクトルと定義する。また、それぞれの一次スペクトルをゼロに補正した後に残存するF線に対するg線の軸上色収差と倍率色収差を、それぞれ軸上色収差の二次スペクトル、倍率色収差の二次スペクトルと定義する。
レンズ全系の軸上色収差係数Lと倍率色収差係数Tは、以下の式(1)及び(2)で与えられる。
L=Σ(h_i×h_i×φ_i/ν_i) ・・・(1)
T=Σ(h_i×h_bar_i×φ_i/ν_i) ・・・(2)
但し、h_iを近軸追跡におけるi番目の薄肉レンズの軸上光線の光軸からの高さとする。h_bar_iを近軸追跡におけるi番目の薄肉レンズの軸外光線の光軸からの高さとする。φ_iを近軸追跡におけるi番目の薄肉レンズのパワーとする。ν_iを近軸追跡におけるi番目の薄肉レンズのアッベ数とする。以後の記載において、特に記載のない場合は、レンズ内での配置の順序を示す序数は、物体側からの序数とする。
さらに、レンズ全系の軸上色収差量Δf、倍率色収差量ΔYは、以下の式(3)及び(4)で与えられる。
Δf=−f×L ・・・(3)
ΔY=−Y×T ・・・(4)
但し、レンズ全系の焦点距離をf、像高をYとする。
今、式(1)及び(2)で用いているアッベ数ν_iの部分分散をng−nFと考える。よって、式(1)及び(2)はそれぞれ軸上色収差、倍率色収差の二次スペクトルに関する色収差係数となり、式(3)及び(4)はそれぞれ軸上色収差、倍率色収差の二次スペクトル量を表す。式(1)及び(3)より、軸上色収差の二次スペクトルの各レンズの分担値は、軸上光線の高さの二乗、レンズのパワー及びg線とF線の屈折率差に比例して大きくなる。式(2)及び(4)より、倍率色収差の二次スペクトルの各レンズの分担値は、軸上光線の高さ、軸外光線の高さ、レンズのパワー及びg線とF線の屈折率差に比例して大きくなる。さらに式(1)及び(2)より、F線に対するg線の軸上色収差係数の各レンズの分担値とF線に対するg線の倍率色収差係数の各レンズの分担値の比は、軸上光線の高さと軸外光線の高さの比で決まる。従来のズームレンズにおいては、図10のように広角端で倍率色収差の一次スペクトルをゼロにすると、倍率色収差の二次スペクトルが正に残存してしまうという傾向がある。
これを補正するためには、軸上光線と軸外光線の高さの積が大きく、且つ軸上光線と軸外光線の高さの比が適切な位置に、g線とF線の屈折率差の絶対値が大きい材質からなるレンズを、適切なパワーを有するように構成して配置すればよい。これにより、広角端の軸上色収差と倍率色収差の二次スペクトルの補正の良好なバランスを取り、ズーム全域における軸上色収差の二次スペクトルの良好な補正と、広角端での倍率色収差の二次スペクトルの良好な補正を両立させることができる。
以下、ズーム全域における軸上色収差の二次スペクトルの良好な補正と、広角端での倍率色収差の二次スペクトルの良好な補正を両立させるための条件について説明する。
本発明のズームレンズにおいては、正のパワーを有する屈折光学素子GNLを第4bレンズ群U4bに少なくとも1枚配置させている。第4bレンズ群U4bは軸上光線と軸外光線の高さの積が大きく、且つ軸上光線の高さに対する軸外光線の高さの比が大きいためである。第4bレンズ群U4bの中でも、さらに好ましくは条件式(5)を満足する位置に前記屈折光学素子GNLを用いるとよい。条件式(5)は、レンズGNLを通過する軸上光線の光軸からの高さh_mに対するレンズGNLを通過する軸外光線の光軸からの高さh_bar_mの比を規定している。
0.05 < h_bar_m/h_m < 1.5 ・・・ (5)
これにより、ズーム全域における軸上色収差の二次スペクトルの良好な補正と、広角端での倍率色収差の二次スペクトルの良好な補正を両立させている。
条件式(5)の範囲をはずれると、特に広角端の軸上色収差と倍率色収差の二次スペクトルのバランスをとるのが困難となる。
更に好ましくは条件式(5)の数値範囲を条件式(5a)の如く設定するのが良い。
0.1 < h_bar_m/h_m < 0.5 ・・・ (5a)
条件式(6)及び(7)を満足するのがよい。式(6)及び(7)は、前記屈折光学素子GNLの部分分散比θgFmとアッベ数νdmの関係を規定したものである。
−2.100×10-3×νdm+0.693 < θgFm ・・・ (6)
0.555 < θgFm < 0.900 ・・・ (7)
アッベ数νdm、g線とF線に関する部分分散比θgFmは次のとおりである。
νdm=(Nd−1)/(NF−NC)
θgFm=(Ng−NF)/(NF−NC)
但し、フラウンフォーファ線のg線(435.8nm)、F線(486.1nm)、d線(587.6nm)、C線(656.3nm)に対する屈折率をそれぞれNg、NF、Nd、NCとする。
これにより、ズーム全域における軸上色収差の二次スペクトルの良好な補正と、広角端での倍率色収差の二次スペクトルの良好な補正を両立させることができる。
条件式(6)は、使用する光学材料のg線とF線に対する異常分散性を、部分分散の基準線を基準として規定している。図11において点Aは株式会社オハラ社製の製品名PBM2(νd=36.26、θgF=0.5828)の値を示す。点Bは株式会社オハラ社製の製品名NSL7(νd=60.49、θgF=0.5436)の値を示す。点A、点Bを結んだ線を基準線とする。条件式(6)及び(7)で規定される光学材料は、基準線より上側に位置する。条件式(6)及び(7)で規定される光学材料を、絞りより像側に正のパワーを有する屈折光学素子として用いる場合、基準線より上側に位置するものを使用すると広角端の倍率色収差の二次スペクトルの補正に対し効果的である。また、基準線から離れるほど補正効果が高まる。つまり、条件式(6)を満足するレンズ材料とは、一般的に異常分散ガラスと呼ばれるものであり、部分分散比が基準線より大きい場合とは、基準ガラスに比べて相対的にg線とF線の屈折率差が大きいことを表している。
条件式(7)の上限値を上回ると、前記屈折光学素子GNLによる広角端の軸上色収差の二次スペクトルが過補正となり、特に広角端の軸上色収差と倍率色収差の二次スペクトルのバランスをとるのが困難となる。
条件式(6)若しくは(7)の下限値を下回ると、前記屈折光学素子GNLに広角端の倍率色収差の二次スペクトルに対する十分な補正効果を与えることが困難となり、特に広角端の倍率色収差の二次スペクトルに対する充分な補正効果を得るのが困難となる。
尚、条件式(6)及び(7)を満足する光学材料を、収差補正や製造上の困難さなどを回避するために複数の素子に分けて配置する方法が容易に考えられる。そうした場合でも、本文中に記載している効果と同じ効果を得ることが可能である。
さらに好ましくは、条件式(8)及び(9)をも同時に満足することが好ましい。式(8)及び(9)は、前記屈折光学素子GNLの部分分散比θgdmとアッベ数νdmの関係を規定したものである。
−2.407×10-3×νdm+1.420 < θgdm ・・・ (8)
1.255 < θgdm < 1.670 ・・・ (9)
但し、g線とd線に対する部分分散比θgdmは、次のとおりである。
θgdm=(Ng−Nd)/(NF−NC)
これにより、g線とd線間の色収差の補正を良好に行うことが容易になる。
また、条件式(10)を満足するのがよい。条件式(10)は、広角端のレンズ全系のパワーφwに対する、条件式(6)及び(7)を満足する前記屈折光学素子GNLの空気中におけるパワーφmの比を規定している。
0.020 <φm/φw < 0.080 ・・・ (10)
これにより、ズーム全域における軸上色収差の二次スペクトルの良好な補正と、広角端での倍率色収差の二次スペクトルの良好な補正を両立させている。
条件式(10)の上限値を上回ると、前記屈折光学素子GNLによる広角端の倍率色収差の二次スペクトルに対する補正が過補正となり、特に広角端の軸上色収差と倍率色収差の二次スペクトルのバランスをとるのが困難となる。
条件式(10)の下限値を下回ると、前記屈折光学素子GNLに広角端の倍率色収差の二次スペクトルに対する十分な補正効果を与えることが困難となり、特に広角端の倍率色収差の二次スペクトルに対する充分な補正効果を得るのが困難となる。
尚、光学系に条件式(6)及び(7)を満足する複数の素子を用いる場合には、各々のパワーの和が条件式(10)を満たすのがよい。
以下、環境温度の変化に対するバックフォーカス変化を小さく抑えるための条件について説明する。
前記屈折光学素子GNLに使用される樹脂やプラスチック等の有機材料は、ガラスに比べて温度変化に対する屈折率変化dn/dTの値が負に大きく、例えば10倍から200倍程度である。したがって有機材料に強いパワーを持たせた光学素子を用いる場合、環境温度の変化に対するバックフォーカス変化量を小さくしておく必要がある。そこで、dn/dTの値が同程度の有機材料などから成る複数の異常分散材料を適切に組み合わせることで、環境温度の変化に対するバックフォーカス変化を軽減する方法が容易に考えられる。しかし、この方法を用いるとコストが高くなる。したがって、必要最少数の前記屈折光学素子GNLと一般的なガラスを工夫して組み合わせることで環境温度の変化に対するバックフォーカス変化を軽減する必要がある。
放送用カメラシステムはレンズ交換式が一般的で、放送用ズームレンズはフランジバック調整機構を有している。通常の撮影では、撮影直前にフランジバック調整を行なって、レンズの焦点位置とカメラの撮像素子の位置を合致させる。フランジバックのズレが焦点深度を著しく超えると、再調整する必要がある。
通常、±8℃程度の環境温度の変化に対するバックフォーカスの変化量が焦点深度の範囲内であれば、一回の撮影中にフランジバックを再調整する必要はほとんどなく、実使用上問題ないことがわかっている。例えば、放送用として一般的な2/3型HDカメラ(イメージサイズ:φ11)では、許容錯乱円径を約0.01mmとすると、FナンバーがF/1.8のときの焦点深度は約±18μmとなる。いま、全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)tを以下のように定義する。
(dskd/dT)t=(dskd/dT)l+(dskd/dT)m・・・(11)
但し、レンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量を(dskd/dT)l、レンズ間を保持する鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量を(dskd/dT)mとする。
±8℃の環境温度の変化に対するバックフォーカス変化量を焦点深度±18.0μm以内に収めるためには、全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)tが±2.2μm/℃以内であれば良い。各実施例では、各レンズのパワーとdn/dT、及びレンズ間を保持する鏡筒部材の線膨張係数を規定することで、全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)tが±2.2μm/℃以内に収まっている。
まず、レンズ系における環境温度の変化によるバックフォーカス変化について説明する。式(11)の第1項であるレンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量( dskd/dT)lは、次のとおりに与えられる。
(dskd/dT)l=Σi,j((dskd/dn)pij×(dn/dT)pij)
+Σi,j((dskd/dn)nij×(dn/dT)nij)
・・・(12)
但し、第iレンズ群内のj番目の正レンズの屈折率変化に対するバックフォーカス変化量を(dskd/dn)pij、第iレンズ群内のj番目の負レンズの屈折率変化に対するバックフォーカス変化量を(dskd/dn)nijとする。空気中でのe線における屈折率温度変化係数(−20℃〜40℃の平均値)をdn/dTとする。第iレンズ群内のj番目の正レンズのdn/dTを(dn/dT)pij、第iレンズ群内のj番目の負レンズのdn/dTを(dn/dT)nijとする。
一般に各レンズの屈折率変化によるバックフォーカス変化量dskd/dnの絶対値は、各レンズのパワーの絶対値の大きさに比例して大きくなる傾向にある。各レンズのパワーと屈折率温度変化係数dn/dTを適切に組み合わせることによって、式(12)より求まるレンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを小さく抑えることができる。
ズーム全域における軸上色収差の二次スペクトルの良好な補正、広角端での倍率色収差の二次スペクトルの良好な補正、及び広角端のレンズ系の(dskd/dT)lを小さく抑えるためには、条件式(6)、(7)、(13)及び(14)を満足するのがよい。条件式(13)及び(14)は、第3レンズ群U3と第4aレンズ群U4aと第4bレンズ群U4bを構成する各レンズのパワーと屈折率の温度変化係数dn/dTを規定するための条件である。
1.5×10-5<Σi,j(φpij×(dn/dT)pij)/Σiφi<3.0×10-5
(i=3,4a,4b)
(j=1,2,…,Spi)・・・ (13)
−4.0×10-5<Σi,j(φnij×(dn/dT)nij)/Σiφi<−2.5×10-5
(i=3,4a,4b)
(j=1,2,…,Sni)・・・ (14)
但し、空気中でのe線における屈折率の温度変化係数(−20℃〜40℃の平均値)をdn/dTとする。第iレンズ群内のj番目の正レンズのうち前記GNL以外の正レンズのパワーをφpij、第iレンズ群内のj番目の負レンズのパワーをφnij、第iレンズ群のパワーをφiとする。第iレンズ群内のj番目の正レンズのうち前記GNL以外の正レンズのdn/dTを(dn/dT)pij、第iレンズ群内のj番目の負レンズのdn/dTを(dn/dT)nij、Spiを、前記GNL以外のレンズにおいて、第iレンズ群が有する正レンズの個数、Sniを第iレンズ群が有する負レンズの個数とする。
条件式(13)及び(14)の範囲をはずれると、十分な環境温度の変化によるバックフォーカスズレ補正をすることが困難となる。
好ましくは、条件式(15)及び(16)を満たすのがよい。条件式(15)及び(16)は、第4aレンズ群U4aと第4bレンズ群U4bを構成する各レンズのパワーと屈折率温度変化係数dn/dTを規定するための条件である。
0.5×10-5<Σi,j(φpij×(dn/dT)pij)/Σiφi<1.5×10-5
(i=4a,4b) ・・・ (15)
−1.3×10-5<Σi,j(φnij×(dn/dT)nij)/Σiφi<−0.5×10-5
(i=4a,4b) ・・・ (16)
これにより、ズーム全域における軸上色収差の二次スペクトルの良好な補正と、広角端での倍率色収差の二次スペクトルの良好な補正を両立させつつ、広角端の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを小さく抑えている。
更に好ましくは、条件式(17)及び(18)を満たすのがよい。条件式(17)及び(18)は、第4bレンズ群U4bを構成する各レンズのパワーと屈折率温度変化係数dn/dTを規定するための条件である。
0.4×10-5<Σi,j(φpij×(dn/dT)pij)/Σiφi<1.5×10-5
(i=4b) ・・・ (17)
−2.5×10-5< Σi,j(φnij×(dn/dT)nij)/Σiφi<−1.5×10-5
(i=4b) ・・・ (18)
これにより、ズーム全域における軸上色収差の二次スペクトルの良好な補正と、広角端での倍率色収差の二次スペクトルの良好な補正を両立させつつ、広角端の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを小さく抑えている。
また、好ましくは条件式(19)及び(20)を満足させるのがよい。条件式(19)及び(20)は、第4bレンズ群U4bを構成する前記屈折光学素子GNL以外の正レンズ、負レンズのパワーの和をそれぞれ規定する条件である。
3.6<Σj(φp4bj)/φ4b<5.3 ・・・ (19)
−4.5<Σj(φn4bj)/φ4b<−3.0 ・・・ (20)
これにより、良好な光学性能を達成すると共に、レンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを小さく抑えている。
条件式(19)の上限値を上回る、若しくは条件式(20)の下限値を下回ると、レンズのパワーが大きくなり、収差補正が困難になる。
条件式(19)の下限値を下回る、若しくは条件式(20)の上限値を上回ると、レンズのパワーが小さくなり、十分な環境温度の変化によるバックフォーカスズレ補正効果を持たせることが困難となる。
更に好ましくは、条件式(21)及び(22)を満足させるのがよい。条件式(21)及び(22)は、第4bレンズ群U4b内の正レンズのパワーとアッベ数νdp4bを規定している。
50 < νdp4b < 70 ・・・ (21)
1.5 < Σj(φp4bj_r/φ4b)< 6.0 ・・・ (22)
但し、第4bレンズ群内のj番目の正レンズのうち、条件式(21)を満たす硝材を使用した正レンズのパワーをφp4bj_rとする。これにより、良好な色消しを達成すると共に、環境温度の変化によるレンズ系のバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを小さく抑えることができる。
更に好ましくは条件式(21)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
60 < νdp4b < 70 ・・・ (21a)
条件式(21)で規定されるガラスには、商品名S−BSL7(dn/dT=2.7×10-6、νdp4b=64.1)、商品名S−BAL35(dn/dT=3.7×10-6、νdp4b=61.1)、商品名S−NSL36(dn/dT=2.6×10-6、νdp4b=52.4)等がある。dn/dTは、空気中でのe線における屈折率の温度変化係数(-20℃〜40℃の平均値)である。これらの材質を第4bレンズ群U4bに正レンズとして使用することで、良好な色消しを達成すると共に、環境温度の変化によるレンズ系のバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを小さく抑えることができる。
条件式(22)の上限値を上回ると、第4bレンズ群U4bの群内の前記屈折光学素子GNL以外の正レンズのパワーが大きくなり、収差補正が困難になる。
条件式(22)の下限値を下回ると、第4bレンズ群U4bの群内の前記屈折光学素子GNL以外の正レンズに、十分な環境温度の変化によるバックフォーカスズレ補正効果を持たせることが困難となる。
更に好ましくは、条件式(23)及び(24)を満足させるのがよい。条件式(23)及び(24)は、第4bレンズ群U4b内の負レンズのパワーとアッベ数νdn4bと部分分散比θgFn4bを規定している。これにより、良好な色消しを達成すると共に、環境温度の変化によるレンズ系のバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを小さく抑えることができる。
0.6406−1.7735×10-3×νdn4b>θgFn4b ・・・(23)
−5.0<Σj(φn4bj_r/φ4b)<−0.5 ・・・(24)
但し、第4bレンズ群U4b内のj番目の負レンズのうち、条件式(23)を満たす硝材を使用した負レンズのパワーをφn4bj_rとする。
条件式(23)で規定されるガラスには、商品名S−LAH58(dn/dT=5.0×10-6、νdn4b=40.76、θgFn4b=0.5667)、商品名S−LAH55(dn/dT=4.8×10-6、νdn4b=42.71、θgFn4b=0.5642)等がある。S−LAH58については、0.6406−1.7735×10−3×νdn4b=0.5683、θgFn4b=0.5667から、条件式(23)を満たす。S−LAH55については、0.6406−1.7735×10−3×νdn4b=0.5649、θgFn4b=0.5642から、条件式(23)を満たす。これらの材質を第4bレンズ群U4bに負レンズとして使用することで、良好な色消しを達成すると共に、レンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを小さく抑えることができる。
条件式(24)の上限値を上回ると、第4bレンズ群U4bの群内の負レンズに、十分な環境温度の変化によるバックフォーカスズレ補正効果を持たせることが困難となる。
条件式(24)の下限値を下回ると、第4bレンズ群U4bの群内の負レンズのパワーが大きくなり、収差補正が困難になる。
次に、鏡筒部材の熱膨張による環境温度の変化によるバックフォーカス変化について説明する。式(11)の第2項である鏡筒部材の熱膨張による単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)mは、次のとおりに与えられる。
(dskd/dT)m=Σi((dskd/Δd)i×di×αi) ・・・(25)
但し、第1レンズ群U1の第1面から第i番目の面の空気間隔の変化に対するバックフォーカス変化量を(dskd/Δd)iとする。第i番目と第i+1番目の面の間を保持する鏡筒部材の長さをdi、第i番目と第i+1番目の面の間を保持する鏡筒部材の線膨張係数をαiとする。
一般に、前記4群ズームレンズにおいては式(25)によって求まる鏡筒部材の熱膨張による単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)mは負の値をとる。式(12)によって求まるレンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lとは打ち消しあう関係にある。式(12)と式(25)の打消しを良くするためには、例えばアルミ等のように線膨張係数αiが23×10-6(℃-1)以上ある材質を鏡筒部材として用いることが望ましい。
以下、変倍光学系EXTを挿入した際、良好な光学性能と全系の焦点距離範囲の変移を両立させるための条件について説明する。
好ましくは、条件式(26)を満足させるのがよい。条件式(26)は、変倍光学系EXTの最終レンズ面から射出する軸上光線の光軸からの高さh_k+1に対する、変倍光学系EXTの第1レンズ面に入射する軸上光線の光軸からの高さh_kの比を規定している。
0.7 < h_k/h_k+1 < 2.5 ・・・ (26)
これにより、変倍光学系EXT挿入時に、良好な光学性能と全系の焦点距離範囲の変移を両立させることができる。
条件式(26)の範囲をはずれると、変倍光学系EXT内のレンズのパワーが大きくなり、収差補正が困難になる。
好ましくは条件式(27)を満足するのがよい。条件式(27)は、第4レンズ群U4の第4aレンズ群U4aと第4bレンズ群U4bとの間の空気間隔を通過する軸上光線が光軸に対してなす傾角θ[単位:度(°)]を規定する条件である。
−5° < θ < +5° ・・・ (27)
但し、θは収斂光線が光軸からなす角を+、発散光線が光軸からなす角を−とし、アフォーカル時をθ=0°とする。
これにより、変倍光学系EXT挿入時の良好な光学性能の達成と、必要十分なバックフォーカスの確保を両立させることができる。
条件式(27)の上限値を上回ると、第4bレンズ群U4bを通る軸上光線の高さが低くなるため、必要十分なバックフォーカスを確保することが困難になる。
条件式(27)の下限値を下回ると、変倍光学系EXT挿入時に軸上光線がEXTに発散で入射し、EXTのレンズのパワーが大きくなるために、収差補正が困難になる。
より好ましくは条件式(27)の数値範囲を条件式(27a)の如く設定するのが良い。
−3.5° < θ < +3.5° ・・・ (27a)
好ましくは、条件式(28)を満足するのがよい。条件式(28)は、第4aレンズ群U4aの最終レンズ面の光線有効径EAに対する、変倍光学系EXTが挿入される第4aレンズ群U4aと第4bレンズ群U4bの間の空気間隔の長さDの比を規定する条件である。
0.500 < D/EA < 3.000 ・・・ (28)
これにより、変倍光学系EXT挿入時の良好な光学性能と、変倍光学系EXTの全長のコンパクト化を両立させることができる。
光線有効径EAに対して空気間隔Dが長くなり、条件式(28)の上限値を上回ると、変倍光学系EXTの全長をコンパクトにすることが困難となる。また、空気間隔Dに対して光線有効径EAが小さくなり、条件式(28)の上限値を上回ると、入射瞳径が小さくなり、必要十分な口径比を確保することが困難となる。
光線有効径EAに対して空気間隔Dが短くなり、条件式(28)の下限値を下回ると、変倍光学系EXT内のレンズのパワーが大きくなり、収差補正が困難になる。また、空気間隔Dに対して光線有効径EAが大きくなり、条件式(28)の下限値を下回ると、第4レンズ群U4のレンズ径が大きくなるため、小型軽量化や、簡易なレンズ構成で良好な光学性能を得るのが困難となる。
図9を用いて、各実施例のズームレンズを撮影光学系として用いた撮像装置(テレビカメラシステム)の概要を説明する。図9は本発明の撮像装置の要部概略図である。
図9において101は実施例1〜4のいずれか1つのズームレンズである。124はカメラである。ズームレンズ101はカメラ124に対して着脱可能になっている。125はカメラ124にズームレンズ101を装着することにより構成される撮像装置である。
ズームレンズ101は第1レンズ群F、変倍部LZ、結像用の第4レンズ群Rを有している。第1レンズ群Fは合焦用レンズ群が含まれている。変倍部LZは変倍の為に光軸上を移動する第2レンズ群と、変倍に伴う像面変動を補正する為に光軸上を移動する第3レンズ群が含まれている。
SPは開口絞りである。第4レンズ群Rは光路中より挿抜可能なレンズユニット(変倍光学系)IEを有している。
レンズユニットIEはズームレンズ101の全系の焦点距離範囲を変移している。
114、115は、各々第1レンズ群F、変倍部LZを光軸方向に駆動するヘリコイドやカム等の駆動機構である。
116〜118は駆動機構114、115及び開口絞りSPを電動駆動するモータ(駆動手段)である。
119〜121は、第1レンズ群F、変倍部LZの光軸上の位置や、開口絞りSPの絞り径を検出する為のエンコーダやポテンショメータ、あるいはフォトセンサ等の検出器である。
カメラ124において、109はカメラ124内の光学フィルタや色分解プリズムに相当するガラスブロック、110はズームレンズ101によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。
また、111、122はカメラ124及びズームレンズ本体101の各種の駆動を制御するCPUである。
このように本発明のズームレンズをテレビカメラに適用することにより、高い光学性能を有する撮像装置を実現している。
図1は本発明の実施例1(数値実施例1)のズームレンズの広角端で無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。まず、図1について説明する。U1はズーミングに際して不動の正のパワーを有する第1レンズ群U1である。第1レンズ群U1は、フォーカスのためのパワーを有し、全体又は一部のパワーのあるレンズ群を移動することにより、フォーカスを行っている。U2はズーミング時に可動の負のパワーを有する第2レンズ群(バリエーターレンズ群)である。U3はズーミング時に可動の負のパワーを有する第3レンズ群(コンペンセーターレンズ群)である。第3レンズ群U3は、第2レンズ群の移動に連動して光軸上を移動して、変倍に伴う像面変動を補正している。この第3レンズ群U3は、この実施例1及び後述する実施例においても負のパワーを有しているが、正のパワーを有していても構わない。SPは開口絞りであり、第3レンズ群U3の像側に配置されている。第4レンズ群U4はズーミングに際して不動で、結像のための正のパワーを有する第4レンズ群(リレーレンズ群)である。第4レンズ群U4は、第4レンズ群内で最も距離の大きい空気間隔で隔てられた正のパワーを有する第4aレンズ群U4aと正のパワーを有する第4bレンズ群U4bで構成されている。DGは色分解プリズムや光学フィルターであり、硝子ブロックとして示している。IPは像面であり、固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当している。GNLは異常分散性を有する光学材料からなる屈折光学素子である。
実施例1に対応する数値実施例1において、前記屈折光学素子GNLは表9に示す光学材料(νdm=22.7、θgFm=0.689)を用いている。表9に示す光学材料については、−2.100×10−3×νdm+0.693=0.645、θgFm=0.689から、条件式(6)を満たす。また前記光学材料は、光学系に使用する状態では固体であるが、製造時などの光学系に使用する前での状態は、どのような状態であっても良い。例えば、製造時には液体材料であっても、それを硬化させて固体材料としたものでも良い。尚、前記光学材料はレンズの間に挟み込んでいるが、挟み込まなくても色収差補正に与える効果は変わらない。また、言うまでもなく表9に示す光学材料以外のdn/dTの大きな光学材料を前記屈折光学素子GNLとして用いても構わない。
第3レンズ群U3aは1枚の正レンズと、1枚の負レンズから成っており、物体側より順に負レンズと正レンズとを接合した接合レンズで構成されている。
第4aレンズ群U4aは3枚の正レンズと、1枚の負レンズから成っており、物体側より順に両レンズ面が凸形状の正レンズ、両レンズ面が凸形状の正レンズ、像側のレンズ面が凸形状の正メニスカスレンズと負レンズとの接合レンズで構成されている。
第4bレンズ群U4bは5枚の正レンズと、2枚の負レンズで成っており、物体側より順に正レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、正レンズと正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、正レンズで構成されている。
表10に実施例1の各条件式の対応値を示す。実施例1は、条件式(10)、条件式(13)、条件式(14)、条件式(15)、条件式(17)、条件式(19)、条件式(22)の上限に近く、条件式(20)、条件式(24)の下限に近いことを特徴とする。
表1に数値実施例1の面番号、それに対応するdn/dT、dskd/dN及びレンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを示す。表1に示す通り、レンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lの合計値は2.561μm/℃である。尚、レンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の算出では、第3レンズ群U3と第4aレンズ群U4aと第4bレンズ群U4bを適用対象とした。第1レンズ群U1と第2レンズ群U2は広角端でのdskd/dnが小さく、温度変化によるバックフォーカス変化に与える影響が小さいためである。これは以下の各実施例において、全て同じである。
表2に数値実施例1の面番号、それに対応するレンズ間を保持する鏡筒部材の長さ、dskd/Δd及び鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)mを示す。表2に示す通り、鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)mの合計値は−0.662μm/℃である。実施例1では鏡筒部材に線膨張係数αiが23×10-6(℃-1)であるアルミ部材を用いている。尚、鏡筒部材の熱膨張による単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の算出では、第2レンズ群U2と第3レンズ群U3の間の空気間隔から像側に位置する空気間隔を適用対象とした。第1レンズ群U1と第2レンズ群U2は広角端でのdskd/Δdが小さく、温度変化によるバックフォーカス変化に与える影響が小さいためである。これは以下の各実施例において、全て同じである。
表11に実施例1の広角端の焦点深度、レンズ系と鏡筒部材と全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量、±8℃の環境温度変化に対するバックフォーカス変化量を示す。表11の実施例1の欄に示したレンズ系、鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の数値は、それぞれ表1に示した(dskd/dT)lの合計値、表2に示した(dskd/dT)mの合計値である。表11の実施例1の欄に示した全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の数値は、表1に示した(dskd/dT)lの合計値と表2に示した(dskd/dT)mの合計値の和である。
実施例1において、各レンズのパワーとdn/dT及びレンズ間を保持する鏡筒部材の線膨張係数を規定することで、表11に示される通り全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)tは1.899μm/℃である。したがって、±8℃の環境温度変化に対しても全系のバックフォーカス変化量は焦点深度内に収まっている。
図2は、数値実施例1の、(a)広角端、(b)焦点距離31.67mm、(c)望遠端における距離2.5mの物体に合焦しているときの縦収差図である。但し、物体距離の値は第1レンズ群U1の第1面からの距離である。
収差図において、球面収差はe線とg線とC線とF線によって表されている。非点収差はe線のメリディオナル像面(ΔM)とe線のサジタル像面(ΔS)によって表されている。倍率色収差はg線とC線とF線によって表されている。FnoはFナンバー、ωは半画角である。また、収差図において、球面収差は0.4mm、非点収差は0.4mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.05mmのスケールで描かれている。
尚、広角端と望遠端は変倍用の第2レンズ群U2が機構上光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
以下の数値実施例1において、iは物体側からの面の順序を示し、riは物体側より第i番目の面の曲率半径、diは物体側より第i番目と第i+1番目の間隔、Niとνiは第i番目の光学部材の屈折率とアッベ数である。
最後の3つの面は、フィルター等のガラスブロックである。
非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、kを円錐常数、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A10、A11、A12をそれぞれ非球面係数としたとき、次式で表している。
Figure 2013033242
で表される。又、例えば「e−Z」は「×10-Z」を意味する。*印は非球面であることを示している。
<数値実施例1>
単位mm

面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 -274.646 1.80 1.72915 54.6 0.544 90.92 -287.02
2 898.230 6.00 87.85
3 1914.258 1.80 1.80000 29.8 0.601 86.49 -127.12
4 97.254 18.26 1.43875 94.9 0.534 84.98 142.69
5 -166.824 0.15 85.20
6 200.643 7.37 1.59240 68.3 0.545 83.93 255.27
7 -614.175 6.90 83.57
8 92.506 12.12 1.49699 81.5 0.537 78.53 152.78
9 -412.049 0.14 77.57
10 66.953 5.97 1.72915 54.6 0.544 65.97 169.59
11 139.779 (可変) 64.95

12* 310.286 0.70 1.88299 40.7 0.566 27.75 -17.06
13 14.434 6.18 21.85
14 -121.452 6.35 1.80809 22.7 0.630 21.61 18.27
15 -13.601 0.70 1.81600 46.6 0.556 21.43 -12.80
16 47.190 0.29 20.69
17 24.757 6.05 1.53171 48.8 0.563 20.96 24.66
18 -25.774 0.46 20.64
19 -26.110 0.70 1.83480 42.7 0.564 20.04 -34.56
20 -263.828 (可変) 19.93

21 -28.945 1.00 1.74319 49.3 0.553 21.21 -23.61
22 45.798 2.57 1.84666 23.7 0.620 23.38 53.46
23 -24563.343 (可変) 23.82

24(絞り) ∞ 1.30 27.75
25 930.116 4.65 1.72342 37.9 0.583 28.89 55.30
26 -41.990 0.15 29.68
27 108.501 3.44 1.73799 32.2 0.589 30.48 66.24
28 -88.950 0.15 30.47
29 -244.718 7.77 1.58913 61.1 0.540 30.19 51.11
30 -27.222 1.00 1.80518 25.4 0.616 29.72 -37.46
31 -261.151 35.20 29.97

32 61.980 5.16 1.58913 61.1 0.540 29.97 50.09
33 -54.999 1.03 29.74
34 -141.885 1.00 1.88299 40.7 0.566 28.10 -28.21
35 30.537 6.34 1.51633 64.1 0.535 27.03 42.43
36 -72.997 0.20 27.18
37 38.761 6.57 1.51633 64.1 0.535 26.86 42.09
38 -47.000 1.60 1.63555 22.7 0.689 26.17 119.14
39 -29.500 1.00 1.88299 40.7 0.566 26.07 -23.89
40 76.815 0.65 25.73
41 42.341 4.30 1.51633 64.1 0.535 26.02 51.07
42 -68.157 4.50 25.91
43 ∞ 30.00 1.60342 38.0 0.579 40.00 ∞
44 ∞ 16.20 1.51633 64.1 0.535 40.00 ∞
45 ∞ 40.00

非球面データ
第12面
K =-1.89592e+002 A 4= 8.34507e-006 A 6=-6.71463e-008 A 8= 3.07779e-010 A10=-9.69366e-013 A12= 8.68049e-015
A 3= 1.53937e-006 A 5= 3.41602e-007 A 7=-6.02014e-010 A 9= 1.58086e-011 A11=-1.70884e-013
各種データ
ズーム比 21.00
広角 中間 望遠
焦点距離 7.80 31.67 163.81
Fナンバー 1.80 1.80 2.55
画角 35.19 9.85 1.92
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 284.39 284.39 284.39
BF 5.38 5.38 5.38

d11 0.67 36.74 53.38
d20 55.71 13.97 5.33
d23 4.85 10.52 2.52
d31 35.20 35.20 35.20
d45 5.38 5.38 5.38

入射瞳位置 55.70 192.43 673.35
射出瞳位置 1349.05 1349.05 1349.05
前側主点位置 63.54 224.84 857.13
後側主点位置 -2.42 -26.29 -158.44

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 70.90 60.54 38.19 -0.29
2 12 -13.06 21.46 1.97 -12.21
3 21 -42.80 3.58 -0.06 -2.02
4 24 37.71 18.46 3.14 -8.34
5 32 52.60 78.55 7.69 -45.96
Figure 2013033242
Figure 2013033242
図3は本発明の実施例2(数値実施例2)のズームレンズの広角端で無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。まず、図3について説明する。U1はズーミングに際して不動の正のパワーを有する第1レンズ群U1である。第1レンズ群U1は、フォーカスのためのパワーを有し、全体又は一部のパワーのあるレンズ群を移動することにより、フォーカスを行っている。U2はズーミング時に可動の負のパワーを有する第2レンズ群(バリエーターレンズ群)である。U3はズーミング時に可動の負のパワーを有する第3レンズ群(コンペンセーターレンズ群)である。第3レンズ群U3は、第2レンズ群の移動に連動して光軸上を移動して、変倍に伴う像面変動を補正している。SPは開口絞りであり、第3レンズ群U3の像側に配置されている。第4レンズ群U4はズーミングに際して不動で、結像のための正のパワーを有する第4レンズ群(リレーレンズ群)である。第4レンズ群U4は最も距離の大きい空気間隔を境に正のパワーを有する第4aレンズ群U4aと正のパワーを有する第4bレンズ群U4bで構成されている。DGは色分解プリズムや光学フィルターであり、硝子ブロックとして示している。IPは像面であり、固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当している。GNLは異常分散性を有する光学材料からなる屈折光学素子である。
実施例2に対応する数値実施例2において、前記屈折光学素子GNLは表9に示す光学材料を用いている。また前記光学材料は、光学系に使用する状態では固体であるが、製造時などの光学系に使用する前での状態は、どのような状態であっても良い。例えば、製造時には液体材料であっても、それを硬化させて固体材料としたものでも良い。尚、前記光学材料はレンズの間に挟み込んでいるが、挟み込まなくても色収差補正に与える効果は変わらない。また、言うまでもなく表9に示す光学材料以外のdn/dTの大きな光学材料を前記屈折光学素子GNLとして用いても構わない。
第3レンズ群U3aは1枚の正レンズと、1枚の負レンズから成っており、物体側より順に負レンズと正レンズとを接合した接合レンズで構成されている。
第4aレンズ群U4aは3枚の正レンズと、1枚の負レンズから成っており、物体側より順に両レンズ面が凸形状の正レンズ、両レンズ面が凸形状の正レンズ、両レンズ面が凸形状の正メニスカスレンズと負レンズとの接合レンズで構成されている。
第4bレンズ群U4bは5枚の正レンズと、2枚の負レンズで成っており、物体側より順に正レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、正レンズと正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、正レンズで構成されている。
表10に実施例2の各条件式の対応値を示す。実施例2は、条件式(10)、条件式(13)、条件式(14)、条件式(15)、条件式(16)、条件式(17)、条件式(18)、条件式(19)、条件式(22)の下限に近く、条件式(20)、条件式(24)の上限に近いことを特徴とする。
表3に数値実施例2の面番号、それに対応するdn/dT、dskd/dN及びレンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを示す。表3に示す通り、レンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lの合計値は2.780μm/℃である。
表4に数値実施例2の面番号、それに対応するレンズ間を保持する鏡筒部材の長さ、dskd/Δd及び鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)mを示す。表4に示す通り、鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)mの合計値は−0.656μm/℃である。実施例2では鏡筒部材に線膨張係数αiが23×10-6(℃-1)であるアルミ部材を用いている。
表11に実施例2の広角端の焦点深度、レンズ系と鏡筒部材と全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量、±8℃の環境温度変化に対するバックフォーカス変化量を示す。表11の実施例2の欄に示したレンズ系、鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の数値は、それぞれ表3に示した(dskd/dT)lの合計値、表4に示した(dskd/dT)mの合計値である。表11の実施例2の欄に示した全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の数値は、表3に示した(dskd/dT)lの合計値と表4に示した(dskd/dT)mの合計値の和である。
実施例2において、各レンズのパワーとdn/dT及びレンズ間を保持する鏡筒部材の線膨張係数を規定することで、表11に示す通り全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)tが2.124μm/℃となっている。したがって、±8℃の環境温度変化に対しても全系のバックフォーカス変化量は焦点深度内に収まっている。
図4は、数値実施例2の、(a)広角端、(b)焦点距離31.67mm、(c)望遠端における距離2.5mの物体に合焦しているときの縦収差図である。但し、物体距離の値は第1レンズ群U1の第1面からの距離である。
収差図において、球面収差はe線とg線とC線とF線によって表されている。非点収差はe線のメリディオナル像面(ΔM)とe線のサジタル像面(ΔS)によって表されている。倍率色収差はg線とC線とF線によって表されている。FnoはFナンバー、ωは半画角である。また、収差図において、球面収差は0.4mm、非点収差は0.4mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.05mmのスケールで描かれている。
尚、広角端と望遠端は変倍用の第2レンズ群U2が機構上光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
以下の数値実施例2において、iは物体側からの面の順序を示し、riは物体側より第i番目の面の曲率半径、diは物体側より第i番目と第i+1番目の間隔、Niとνiは第i番目の光学部材の屈折率とアッベ数である。
最後の3つの面は、フィルター等のガラスブロックである。
*印は非球面であることを示している。
<数値実施例2>
単位mm

面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 -274.646 1.80 1.72915 54.6 0.544 90.98 -287.02
2 898.230 6.00 87.91
3 1914.258 1.80 1.80000 29.8 0.601 86.53 -127.12
4 97.254 18.26 1.43875 94.9 0.534 85.02 142.69
5 -166.824 0.15 85.24
6 200.643 7.37 1.59240 68.3 0.545 83.97 255.27
7 -614.175 6.90 83.61
8 92.506 12.12 1.49699 81.5 0.537 78.57 152.78
9 -412.049 0.14 77.62
10 66.953 5.97 1.72915 54.6 0.544 66.00 169.59
11 139.779 (可変) 64.98

12* 310.286 0.70 1.88299 40.7 0.566 27.77 -17.06
13 14.434 6.18 21.86
14 -121.452 6.35 1.80809 22.7 0.630 21.61 18.27
15 -13.601 0.70 1.81600 46.6 0.556 21.43 -12.80
16 47.190 0.29 20.70
17 24.757 6.05 1.53171 48.8 0.563 20.96 24.66
18 -25.774 0.46 20.64
19 -26.110 0.70 1.83480 42.7 0.564 20.04 -34.56
20 -263.828 (可変) 19.93

21 -28.945 1.00 1.74319 49.3 0.553 21.21 -23.61
22 45.798 2.57 1.84666 23.7 0.620 23.38 53.46
23 -24563.343 (可変) 23.82

24(絞り) ∞ 1.30 27.74
25 799.913 4.65 1.72342 37.9 0.583 28.90 56.89
26 -43.570 0.15 29.72
27 240.518 3.44 1.73799 32.2 0.589 30.43 109.40
28 -122.139 0.15 30.57
29 109.206 7.77 1.58913 61.1 0.540 30.43 37.16
30 -26.787 1.00 1.71736 29.5 0.604 30.13 -35.06
31 480.618 35.20 29.98

32 69.726 5.16 1.51741 52.4 0.556 29.98 57.72
33 -51.334 1.03 29.78
34 -242.309 1.00 1.83400 37.1 0.577 28.11 -34.96
35 33.458 6.34 1.48749 70.2 0.530 27.16 50.22
36 -86.698 0.20 27.26
37 37.760 6.57 1.51633 64.1 0.535 26.91 41.50
38 -47.000 1.60 1.63555 22.7 0.689 26.21 158.83
39 -32.600 1.00 1.88299 40.7 0.566 26.03 -27.97
40 105.891 0.65 25.61
41 45.692 4.30 1.48749 70.2 0.530 25.68 66.20
42 -107.747 4.50 25.40
43 ∞ 30.00 1.60342 38.0 0.579 40.00 ∞
44 ∞ 16.20 1.51633 64.1 0.535 40.00 ∞
45 ∞ 40.00

非球面データ
第12面
K =-1.89592e+002 A 4= 8.34507e-006 A 6=-6.71463e-008 A 8= 3.07779e-010 A10=-9.69366e-013 A12= 8.68049e-015
A 3= 1.53937e-006 A 5= 3.41602e-007 A 7=-6.02014e-010 A 9= 1.58086e-011 A11=-1.70884e-013
各種データ
ズーム比 21.00
広角 中間 望遠
焦点距離 7.80 31.67 163.79
Fナンバー 1.80 1.80 2.55
画角 35.19 9.85 1.92
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 283.81 283.81 283.81
BF 4.79 4.79 4.79

d11 0.67 36.74 53.38
d20 55.71 13.97 5.33
d23 4.85 10.52 2.52
d31 35.20 35.20 35.20
d45 4.79 4.79 4.79

入射瞳位置 55.70 192.43 673.35
射出瞳位置 2069.74 2069.74 2069.74
前側主点位置 63.52 224.58 850.13
後側主点位置 -3.01 -26.87 -159.00

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 70.90 60.54 38.19 -0.29
2 12 -13.06 21.46 1.97 -12.21
3 21 -42.80 3.58 -0.06 -2.02
4 24 37.71 18.46 3.14 -8.30
5 32 52.60 78.55 7.02 -46.55
Figure 2013033242
Figure 2013033242
図5は本発明の実施例3(数値実施例3)のズームレンズの広角端で無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。まず、図5について説明する。U1はズーミングに際して不動の正のパワーを有する第1レンズ群U1である。第1レンズ群U1は、フォーカスのためのパワーを有し、全体又は一部のパワーのあるレンズ群を移動することにより、フォーカスを行っている。U2はズーミング時に可動の負のパワーを有する第2レンズ群(バリエーターレンズ群)である。U3はズーミング時に可動の負のパワーを有する第3レンズ群(コンペンセーターレンズ群)である。第3レンズ群U3は、第2レンズ群の移動に連動して光軸上を移動して、変倍に伴う像面変動を補正している。SPは開口絞りであり、第3レンズ群U3の像側に配置されている。第4レンズ群U4はズーミングに際して不動で、結像のための正のパワーを有する第4レンズ群(リレーレンズ群)である。第4レンズ群U4は最も距離の大きい空気間隔を境に正のパワーを有する第4aレンズ群U4aと正のパワーを有する第4bレンズ群U4bで構成されている。DGは色分解プリズムや光学フィルターであり、硝子ブロックとして示している。IPは像面であり、固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当している。GNLは異常分散性を有する光学材料からなる屈折光学素子である。
実施例3に対応する数値実施例3において、前記屈折光学素子GNLは表9に示す光学材料を用いている。また前記光学材料は、光学系に使用する状態では固体であるが、製造時などの光学系に使用する前での状態は、どのような状態であっても良い。例えば、製造時には液体材料であっても、それを硬化させて固体材料としたものでも良い。尚、前記光学材料はレンズの間に挟み込んでいるが、挟み込まなくても色収差補正に与える効果は変わらない。また、言うまでもなく表9に示す光学材料以外のdn/dTの大きな光学材料を前記屈折光学素子GNLとして用いても構わない。
第3レンズ群U3aは1枚の正レンズと、1枚の負レンズから成っており、物体側より順に負レンズと正レンズとを接合した接合レンズで構成されている。
第4aレンズ群U4aは3枚の正レンズと、1枚の負レンズから成っており、物体側より順に像側のレンズ面が凸形状の正レンズ、物体側のレンズ面が凸形状の正メニスカスレンズ、両レンズ面が凸形状の正レンズと負レンズとの接合レンズで構成されている。
第4bレンズ群U4bは5枚の正レンズと、2枚の負レンズで成っており、物体側より順に正レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、正レンズと正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、正レンズで構成されている。
表10に実施例3の各条件式の対応値を示す。実施例3は、条件式(5)、条件式(16)、条件式(18)の上限に近く、条件式(13)、条件式(15)の下限に近いことを特徴とする。
表5に数値実施例3の面番号、それに対応するdn/dT、dskd/dN及びレンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを示す。表5に示す通り、レンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lの合計値は2.812μm/℃である。
表6に数値実施例3の面番号、それに対応するレンズ間を保持する鏡筒部材の長さ、dskd/Δd及び鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)mを示す。表6に示す通り、鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)mの合計値は−0.698μm/℃である。実施例3では鏡筒部材に線膨張係数αiが23×10-6(℃-1)であるアルミ部材を用いている。
表11に実施例3の広角端の焦点深度、レンズ系と鏡筒部材と全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量、±8℃の環境温度変化に対するバックフォーカス変化量を示す。表11の実施例3の欄に示したレンズ系、鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の数値は、それぞれ表5に示した(dskd/dT)lの合計値、表6に示した(dskd/dT)mの合計値である。表11の実施例3の欄に示した全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の数値は、表5に示した(dskd/dT)lの合計値と表6に示した(dskd/dT)mの合計値の和である。
実施例3において、各レンズのパワーとdn/dT及びレンズ間を保持する鏡筒部材の線膨張係数を規定することで、表11に示す通り全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)tが2.114μm/℃となっている。したがって、±8℃の環境温度変化に対しても全系のバックフォーカス変化量は焦点深度内に収まっている。
図6は、数値実施例3の、(a)広角端、(b)焦点距離37.21mm、(c)望遠端における距離3.0mの物体に合焦しているときの縦収差図である。但し、物体距離の値は第1レンズ群U1の第1面からの距離である。
収差図において、球面収差はe線とg線とC線とF線によって表されている。非点収差はe線のメリディオナル像面(ΔM)とe線のサジタル像面(ΔS)によって表されている。倍率色収差はg線とC線とF線によって表されている。FnoはFナンバー、ωは半画角である。また、収差図において、球面収差は0.4mm、非点収差は0.4mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.05mmのスケールで描かれている。
尚、広角端と望遠端は変倍用の第2レンズ群U2が機構上光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
以下の数値実施例3において、iは物体側からの面の順序を示し、riは物体側より第i番目の面の曲率半径、diは物体側より第i番目と第i+1番目の間隔、Niとνiは第i番目の光学部材の屈折率とアッベ数である。
最後の3つの面は、フィルター等のガラスブロックである。
*印は非球面であることを示している。
<数値実施例3>
単位mm

面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 600.260 2.20 1.75519 27.5 0.604 72.83 -123.969
2 81.461 11.41 1.49699 81.6 0.537 69.52 128.996
3 -290.956 7.63 69.08
4 86.701 7.86 1.62041 60.2 0.542 65.45 143.131
5 3044.709 0.15 64.99
6 66.016 6.00 1.72915 54.6 0.544 61.52 159.729
7 145.708 (可変) 60.42

8 111.444 0.80 1.88299 40.7 0.566 23.69 -22.381
9 16.811 4.65 20.02
10 -47.842 0.70 1.81600 46.6 0.557 19.80 -24.048
11 33.778 2.23 19.26
12 28.944 5.20 1.80518 25.4 0.615 19.72 18.632
13 -29.192 0.54 19.30
14 -24.664 0.70 1.78800 47.3 0.556 18.92 -26.207
15 132.572 (可変) 18.44

16 -28.804 0.75 1.74319 49.3 0.553 20.24 -21.638
17 37.218 3.80 1.84666 23.7 0.620 22.23 47.260
18 449.023 (可変) 23.12

19(絞り) ∞ 2.91 25.98
20 -405.878 4.36 1.72342 37.9 0.583 28.07 60.830
21 -40.105 0.28 28.96
22 78.871 2.57 1.52249 59.8 0.543 30.06 169.849
23 679.454 0.25 30.10
24 57.613 8.13 1.51741 52.4 0.556 30.23 43.605
25 -35.556 1.66 1.80518 25.4 0.616 29.83 -47.835
26 -425.632 31.00 29.97

27 63.836 4.86 1.51741 52.4 0.556 29.97 57.903
28 -55.458 1.96 29.80
29 -117.768 1.40 1.88299 40.7 0.566 27.96 -27.767
30 31.367 6.02 1.51633 64.1 0.535 27.01 40.500
31 -59.276 0.63 27.02
32 83.878 7.13 1.51633 64.1 0.535 26.25 50.559
33 -37.000 1.40 1.63555 22.7 0.689 25.46 158.603
34 -27.540 1.40 1.88299 40.7 0.566 25.43 -32.956
35 -477.264 0.21 25.86
36 46.892 6.41 1.48749 70.2 0.530 26.18 57.739
37 -67.823 5.00 25.86
38 ∞ 30.00 1.60342 38.0 0.579 36.00 ∞
39 ∞ 16.20 1.51633 64.1 0.535 36.00 ∞
40 ∞ 36.00
各種データ
ズーム比 19.50
広角 中間 望遠
焦点距離 9.10 37.21 177.42
Fナンバー 1.85 1.85 2.73
画角 31.15 8.41 1.78
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 255.80 255.80 255.80
BF 7.80 7.80 7.80

d 7 0.65 35.96 52.03
d15 53.75 13.38 6.32
d18 5.10 10.15 1.15
d26 31.00 31.00 31.00
d40 7.80 7.80 7.80

入射瞳位置 46.18 193.79 654.81
射出瞳位置 226.59 126.23 430.41
前側主点位置 55.66 242.69 906.72
後側主点位置 -1.30 -29.41 -169.62

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 76.20 35.27 18.29 -6.23
2 8 -14.00 14.84 2.02 -8.81
3 16 -40.00 4.56 0.14 -2.33
4 19 38.57 20.19 4.64 -8.99
5 27 53.06 82.65 12.93 -44.86
Figure 2013033242
Figure 2013033242
図7は本発明の実施例4(数値実施例4)であるズームレンズの広角端で無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。実施例4は実施例1の第31面と第32面の間の空気間隔に変倍光学系EXTを挿入することで、焦点距離を2倍にした光学系である。
実施例4に対応する数値実施例4において、前記屈折光学素子GNLは表9に示す光学材料を用いている。また前記光学材料は、光学系に使用する状態では固体であるが、製造時などの光学系に使用する前での状態は、どのような状態であっても良い。例えば、製造時には液体材料であっても、それを硬化させて固体材料としたものでも良い。尚、前記光学材料はレンズの間に挟み込んでいるが、挟み込まなくても色収差補正に与える効果は変わらない。また、言うまでもなく表9に示す光学材料以外のdn/dTの大きな光学材料を前記屈折光学素子GNLとして用いても構わない。
第3レンズ群U3aは1枚の正レンズと、1枚の負レンズから成っており、物体側より順に負レンズと正レンズとを接合した接合レンズで構成されている。
第4aレンズ群U4aは3枚の正レンズと、1枚の負レンズから成っており、物体側より順に両レンズ面が凸形状の正レンズ、両レンズ面が凸形状の正レンズ、像側のレンズ面が凸形状の正メニスカスレンズと負レンズとの接合レンズで構成されている。
第4bレンズ群U4bは5枚の正レンズと、2枚の負レンズで成っており、物体側より順に正レンズ、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ、正レンズと正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、正レンズで構成されている。
変倍光学系EXTは3枚の正レンズと、2枚の負レンズから成っており、物体側より順に両レンズ面が凸形状の正レンズ、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズ、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズで構成されている。
表10に実施例4の各条件式の対応値を示す。実施例4は、条件式(13)、条件式(14)、条件式(15)、条件式(17)、条件式(19)、条件式(22)、条件式(26)の上限に近く、条件式(20)、条件式(24)の下限に近いことを特徴とする。
表7に数値実施例4の面番号、それに対応するdn/dT、dskd/dN及びレンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lを示す。表7に示す通り、レンズ系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)lの合計値は5.506μm/℃である。
表8に数値実施例4の面番号、それに対応するレンズ間を保持する鏡筒部材の長さ、dskd/Δd及び鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)mを示す。表8に示す通り、鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)mの合計値は−3.754μm/℃である。実施例4では鏡筒部材に線膨張係数αiが23×10-6(℃-1)であるアルミ部材を用いている。
表11に実施例4の広角端の焦点深度、レンズ系と鏡筒部材と全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量、±8℃の環境温度変化に対するバックフォーカス変化量を示す。表11の実施例4の欄に示したレンズ系、鏡筒部材の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の数値は、それぞれ表7に示した(dskd/dT)lの合計値、表8に示した(dskd/dT)mの合計値である。表11の実施例4の欄に示した全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の数値は、表7に示した(dskd/dT)lの合計値と表8に示した(dskd/dT)mの合計値の和である。
実施例4において、各レンズのパワーとdn/dT及びレンズ間を保持する鏡筒部材の線膨張係数を規定することで、表11に示す通り全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)tが1.752μm/℃となっている。したがって、±8℃の環境温度変化に対しても全系のバックフォーカス変化量は焦点深度内に収まっている。また、表11の実施例1と実施例4の全系の単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量の差は、1xに対する2xの単位温度変化当たりのバックフォーカス変化量(dskd/dT)tのズレ量を示す。この値は−0.147μm/℃と非常に小さな値となっている。
図8は、数値実施例4において第4レンズ群U4に変倍光学系を挿入したときの、(a)広角端、(b)焦点距離63.25mm、(c)望遠端における距離2.5mの物体に合焦しているときの縦収差図である。但し、物体距離の値は第1レンズ群U1の第1面からの距離である。
収差図において、球面収差はe線とg線とC線とF線によって表されている。非点収差はe線のメリディオナル像面(ΔM)とe線のサジタル像面(ΔS)によって表されている。倍率色収差はg線とC線とF線によって表されている。FnoはFナンバー、ωは半画角である。また、収差図において、球面収差は0.4mm、非点収差は0.4mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.05mmのスケールで描かれている。
尚、広角端と望遠端は変倍用の第2レンズ群U2が機構上光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
以下の数値実施例4において、iは物体側からの面の順序を示し、riは物体側より第i番目の面の曲率半径、diは物体側より第i番目と第i+1番目の間隔、Niとνiは第i番目の光学部材の屈折率とアッベ数である。
最後の3つの面は、フィルター等のガラスブロックである。
*印は非球面であることを示している。
<数値実施例4>
単位mm

面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 -274.646 1.80 1.72915 54.6 0.544 90.92 -287.02
2 898.230 6.00 87.85
3 1914.258 1.80 1.80000 29.8 0.601 86.49 -127.12
4 97.254 18.26 1.43875 94.9 0.534 84.98 142.69
5 -166.824 0.15 85.20
6 200.643 7.37 1.59240 68.3 0.545 83.93 255.27
7 -614.175 6.90 83.57
8 92.506 12.12 1.49699 81.5 0.537 78.53 152.78
9 -412.049 0.14 77.57
10 66.953 5.97 1.72915 54.6 0.544 65.97 169.59
11 139.779 (可変) 64.95

12* 310.286 0.70 1.88299 40.7 0.566 27.75 -17.06
13 14.434 6.18 21.85
14 -121.452 6.35 1.80809 22.7 0.630 21.61 18.27
15 -13.601 0.70 1.81600 46.6 0.556 21.43 -12.80
16 47.190 0.29 20.69
17 24.757 6.05 1.53171 48.8 0.563 20.96 24.66
18 -25.774 0.46 20.64
19 -26.110 0.70 1.83480 42.7 0.564 20.04 -34.56
20 -263.828 (可変) 19.93

21 -28.945 1.00 1.74319 49.3 0.553 21.21 -23.61
22 45.798 2.57 1.84666 23.7 0.620 23.38 53.46
23 -24563.343 (可変) 23.82

24(絞り) ∞ 1.30 27.75
25 930.116 4.65 1.72342 37.9 0.583 28.89 55.30
26 -41.990 0.15 29.68
27 108.501 3.44 1.73799 32.2 0.589 30.48 66.24
28 -88.950 0.15 30.47
29 -244.718 7.77 1.58913 61.1 0.540 30.19 51.11
30 -27.222 1.00 1.80518 25.4 0.616 29.72 -37.46
31 -261.151 0.19 29.97
32 48.052 7.01 1.48749 70.2 0.530 30.24 58.70
33 -67.946 0.68 29.79
34 32.639 8.08 1.43875 94.9 0.534 27.28 54.45
35 -83.208 0.90 1.80518 25.4 0.616 24.76 -51.66
36 85.163 11.45 23.70
37 -50.687 3.22 1.92286 18.9 0.649 18.84 32.23
38 -19.473 0.70 1.67300 38.1 0.575 18.73 -14.73
39 20.760 2.50 17.48

40 61.980 5.16 1.58913 61.1 0.540 29.97 50.09
41 -54.999 1.03 29.74
42 -141.885 1.00 1.88299 40.7 0.566 28.10 -28.21
43 30.537 6.34 1.51633 64.1 0.535 27.03 42.43
44 -72.997 0.20 27.18
45 38.761 6.57 1.51633 64.1 0.535 26.86 42.09
46 -47.000 1.60 1.63555 22.7 0.689 26.17 119.14
47 -29.500 1.00 1.88299 40.7 0.566 26.07 -23.89
48 76.815 0.65 25.73
49 42.341 4.30 1.51633 64.1 0.535 26.02 51.07
50 -68.157 4.50 25.91
51 ∞ 30.00 1.60342 38.0 0.579 40.00 ∞
52 ∞ 16.20 1.51633 64.1 0.535 40.00 ∞
53 ∞ 40.00

非球面データ
第12面
K =-1.89592e+002 A 4= 8.34507e-006 A 6=-6.71463e-008 A 8= 3.07779e-010 A10=-9.69366e-013 A12= 8.68049e-015
A 3= 1.53937e-006 A 5= 3.41602e-007 A 7=-6.02014e-010 A 9= 1.58086e-011 A11=-1.70884e-013
各種データ
ズーム比 21.00
広角 中間 望遠
焦点距離 15.58 63.25 327.17
Fナンバー 3.59 3.59 5.09
画角 19.44 4.97 0.96
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 286.08 286.08 286.08
BF 7.50 7.50 7.50

d11 0.67 36.74 53.38
d20 55.71 13.97 5.33
d23 4.85 10.52 2.52
d39 2.50 2.50 2.50
d53 7.50 7.50 7.50

入射瞳位置 55.70 192.43 673.35
射出瞳位置 -98.60 -98.60 -98.60
前側主点位置 68.99 217.97 -8.26
後側主点位置 -8.08 -55.75 -319.66

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 70.90 60.54 38.19 -0.29
2 12 -13.06 21.46 1.97 -12.21
3 21 -42.80 3.58 -0.06 -2.02
4 24 19.45 50.72 -15.90 -24.87
5 40 52.60 78.55 7.69 -45.96
Figure 2013033242
Figure 2013033242
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
Figure 2013033242
Figure 2013033242
Figure 2013033242
U1 : 正の第1レンズ群
U2 : 負の第2レンズ群
U3 : 負の第3レンズ群
U4 : 正の第4レンズ群
U41 : 正の第4aレンズ群
U42 : 正の第4bレンズ群
GNL : 異常分散性を有する光学材料

Claims (8)

  1. 物体側から順に、変倍のためには移動しない正のパワーを有する第1レンズ群と、変倍に際して光軸方向に移動する負のパワーを有する第2レンズ群と、変倍に際して光軸方向に移動する第3レンズ群と、変倍のためには移動しない正のパワーを有する第4レンズ群から構成されるズームレンズにおいて、
    該第4レンズ群は、物体側から順に、正のパワーを有する第4aレンズ群と正のパワーを有する第4bレンズ群を有し、該第4aレンズ群と該第4bレンズ群は該第4レンズ群内の最も大きい空気間隔で隔てられ、該第4bレンズ群は少なくとも1枚の正のパワーを有する屈折光学素子GNLを含み、該屈折光学素子GNLの部分分散比をθgFm、アッベ数をνdmとしたとき、
    −2.100×10-3×νdm+0.693 < θgFm
    0.555 < θgFm < 0.900
    但し、νdm=(Nd−1)/(NF−NC)
    θgFm=(Ng−NF)/(NF−NC)
    Ng、NF、Nd、NCはそれぞれ、g線、F線、d線、C線に対する屈折率、
    なる条件を満たし、
    該第3レンズ群と該第4aレンズ群と該第4bレンズ群は、前記GNL以外のレンズにおいて、第iレンズ群内の物体側からj番目の正レンズのパワーをφpij、第iレンズ群内の物体側からj番目の負レンズのパワーをφnij、第iレンズ群のパワーをφi、第iレンズ群内の物体側からj番目の正レンズのうち前記GNL以外の正レンズの空気中でのe線における屈折率の温度変化係数(−20℃〜40℃の平均値)を(dn/dT)pij、第iレンズ群内の物体側からj番目の負レンズの空気中でのe線における屈折率の温度変化係数(−20℃〜40℃の平均値)を(dn/dT)nij、Spiを、前記GNL以外のレンズにおいて、第iレンズ群が有する正レンズの個数、Sniを第iレンズ群が有する負レンズの個数とするとき、
    1.5×10-5<Σi,j(φpij×(dn/dT)pij)/Σiφi<3.0×10-5
    (i=3,4a,4b)
    (j=1,2,…,Spi)
    −4.0×10-5<Σi,j(φnij×(dn/dT)nij)/Σiφi<−2.5×10-5
    (i=3,4a,4b)
    (j=1,2,…,Sni)
    を満たすことを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第4aレンズ群と前記第4bレンズ群は、
    0.5×10-5<Σi,j(φpij×(dn/dT)pij)/Σiφi<1.5×10-5
    (i=4a,4b)
    (j=1,2,…,Spi)
    −1.3×10-5<Σi,j(φnij×(dn/dT)nij)/Σiφi<−0.5×10-5
    (i=4a,4b)
    (j=1,2,…,Sni)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第4bレンズ群は、
    0.4×10-5<Σi,j(φpij×(dn/dT)pij)/Σiφi<1.5×10-5
    (i=4b)
    (j=1,2,…,Spi)
    −2.5×10-5<Σi,j(φnij×(dn/dT)nij)/Σiφi<−1.5×10-5
    (i=4b)
    (j=1,2,…,Sni)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  4. 前記第4bレンズ群は、
    3.6< Σj(φp4bj)/φ4b <5.3
    (j=1,2,…,Spi)
    −4.5< Σj(φn4bj)/φ4b <−3.0
    (j=1,2,…,Sni)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  5. 前記第4bレンズ群内の正レンズのうち、アッベ数νdp4bが、
    50 <νdp4b<70
    を満たす硝材を使用した、物体側からj番目の正レンズのパワーをφp4bj_rとするとき、
    1.5 <Σj(φp4bj_r/φ4b)< 6.0
    (j=1,2,…,Spi)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  6. 前記第4bレンズ群内の負レンズのうち、アッベ数νdn4bと部分分散比θgFn4bが
    0.6406−1.7735×10-3×νdn4b>θgFn4b
    を満たす硝材を使用した、物体側からj番目の負レンズのパワーをφn4bj_rとするとき、
    −5.0 <Σj(φn4bj_r/φ4b)< −0.5
    (j=1,2,…,Sni)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  7. 前記第4レンズ群は、前記第4aレンズ群と前記第4bレンズ群の間の光路中に挿脱可能な変倍光学系を有し、該変倍光学系の第1レンズ面に入射する軸上光線の光軸からの高さをh_k、該変倍光学系の最終レンズ面から射出する軸上光線の光軸からの高さをh_k+1とするとき、
    0.7 <h_k/h_k+1< 2.5
    を満足することを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載のズームレンズを有する撮像装置。
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