JP7321127B2 - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本開示は、ズームレンズ及び撮像装置に関する。
従来、放送用カメラ、映画撮影用カメラ及びデジタルカメラ等の撮像装置に適用可能なズームレンズとして、例えば、下記特許文献1、特許文献2及び特許文献3に記載のレンズ系が知られている。
特開2018-194730号公報 特開2017-181719号公報 特開2017-083782号公報
近年、小型でありながら、良好な光学性能を有するズームレンズが要望されている。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、小型でありながら、良好な光学性能を有するズームレンズ、及びこのズームレンズを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様に係るズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、1つ又は2つのレンズ群からなる中間レンズ群と、最終レンズ群と、からなり、変倍の際に、第2レンズ群は光軸に沿って移動し、隣り合うレンズ群の間隔が全て変化する。
本開示の第2の態様に係るズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、1つ又は2つのレンズ群からなる中間レンズ群と、正の屈折力を有する最終レンズ群と、からなり、変倍の際に、第2レンズ群は光軸に沿って移動し、隣り合うレンズ群の間隔が全て変化し、中間レンズ群及び最終レンズ群の少なくとも1つのレンズ群は、隣り合って配置される一対の正レンズと負レンズとを含み、正レンズのd線基準のアッベ数をνp、負レンズのd線基準のアッベ数をνn、負レンズのd線に対する屈折率をNn、負レンズの25℃におけるd線に対する屈折率の温度係数を(dNn/dT)×10-6、dNn/dTの単位を℃-1とした場合、下記条件式(1)、(2)及び(3)を満足する。
-1.5<dNn/dT<3 (1)
0<Nn+0.0105×νn-2.2188<0.15 (2)
1.5<νp/νn<2.5 (3)
なお、第2の態様に係るズームレンズは、下記条件式(1-1)、(2-1)及び(3-1)の少なくとも1つを満足することが好ましい。
-0.5<dNn/dT<2 (1-1)
0<Nn+0.0105×νn-2.2188<0.1 (2-1)
1.7<νp/νn<2.3 (3-1)
また、第2の態様に係るズームレンズは、下記条件式(4)及び(5)を満足することが好ましく、下記条件式(4-1)及び(5-1)の少なくとも一方を満足することがより好ましい。
1.68<Nn<1.88 (4)
1.71<Nn<1.85 (4-1)
30<νn<50 (5)
33<νn<48 (5-1)
また、第2の態様に係るズームレンズは、正レンズの焦点距離をfp、負レンズの焦点距離をfn、正レンズの25℃におけるd線に対する屈折率の温度係数を(dNp/dT)×10-6、fp及びfnの単位をmm、dNp/dTの単位を℃-1とした場合、下記条件式(6)を満足することが好ましく、下記条件式(6-1)を満足することがより好ましい。
-0.2<(dNp/dT)/fp+(dNn/dT)/fn<0.2 (6)
-0.15<(dNp/dT)/fp+(dNn/dT)/fn<0.15 (6-1)
また、第2の態様に係るズームレンズは、正レンズのg線とF線間の部分分散比をθgFp、負レンズのg線とF線間の部分分散比をθgFn、とした場合、下記条件式(7)を満足することが好ましく、下記条件式(7-1)を満足することがより好ましい。
0<θgFn-θgFp<0.07 (7)
0.01<θgFn-θgFp<0.06 (7-1)
また、第1及び第2の態様に係るズームレンズは、中間レンズ群及び最終レンズ群に含まれる全ての正レンズについてのd線基準のアッベ数の平均値をνpave、中間レンズ群及び最終レンズ群に含まれる全ての負レンズについてのd線基準のアッベ数の平均値をνnave、とした場合、下記条件式(8)を満足することが好ましく、下記条件式(8-1)を満足することがより好ましい。
1<νpave/νnave<1.85 (8)
1<νpave/νnave<1.8 (8-1)
また、第1及び第2の態様に係るズームレンズは、第1レンズ群が、変倍の際に像面に対して固定されていることが好ましい。
また、第1及び第2の態様に係るズームレンズは、最終レンズ群が、変倍の際に像面に対して固定されていることが好ましい。
また、第1及び第2の態様に係るズームレンズは、無限遠物体に合焦した状態における広角端でのズームレンズの焦点距離をfw、第1レンズ群の焦点距離をf1、とした場合、下記条件式(9)を満足することが好ましい。
0.3<fw/f1<0.55 (9)
また、第1及び第2の態様に係るズームレンズは、中間レンズ群が、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、からなるものであってもよい。
また、第1及び第2の態様に係るズームレンズは、中間レンズ群が、物体側から像側へ順に、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、からなるものであってもよい。
なお、本明細書の「~からなり」、「~からなる」は、挙げられた構成要素以外に、実質的に屈折力を有さないレンズ、並びに、絞り、フィルタ及びカバーガラス等のレンズ以外の光学要素、並びに、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子及び手振れ補正機構等の機構部分、等が含まれていてもよいことを意図する。
なお、本明細書の「正の屈折力を有する~群」は、群全体として正の屈折力を有することを意味する。同様に「負の屈折力を有する~群」は、群全体として負の屈折力を有することを意味する。「レンズ群」は、複数のレンズからなる構成に限らず、1枚のみのレンズからなる構成としてもよい。また、「1つのレンズ群」は、変倍の際に隣り合う群との光軸方向の間隔が変化するレンズ群を「1つのレンズ群」とする。すなわち、変倍の際に変化する間隔でレンズ群を区切った場合に1区切りに含まれるレンズ群を1つのレンズ群とする。
「正の屈折力を有するレンズ」、「正レンズ」及び「正のレンズ」は同義である。「負の屈折力を有するレンズ」、「負レンズ」及び「負のレンズ」は同義である。複合非球面レンズ(球面レンズと、その球面レンズ上に形成された非球面形状の膜とが一体的に構成されて、全体として1つの非球面レンズとして機能するレンズ)は、接合レンズとは見なさず、1枚のレンズとして扱う。非球面を含むレンズに関する、屈折力の符号、及びレンズ面の面形状は、特に断りが無い限り、近軸領域で考えることにする。
各条件式で用いている「焦点距離」は、近軸焦点距離である。各条件式で用いている値は、部分分散比以外は、無限遠物体に合焦した状態においてd線を基準とした場合の値である。あるレンズのg線とF線間の部分分散比θgFとは、g線、F線及びC線に対するそのレンズの屈折率をそれぞれNg、NF及びNCとした場合に、θgF=(Ng-NF)/(NF-NC)で定義される。
本明細書に記載の「C線」、「d線」、「F線」及び「g線」は輝線であり、C線の波長は656.27nm(ナノメートル)、d線の波長は587.56nm(ナノメートル)、F線の波長は486.13nm(ナノメートル)、g線の波長は435.84nm(ナノメートル)である。
本開示によれば、小型でありながら、良好な光学性能を有するズームレンズ、及びこのズームレンズを備えた撮像装置を提供することができる。
実施例1のズームレンズに対応し、本開示の一実施形態に係るズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例1のズームレンズの構成と光束を示す断面図である。 実施例1のズームレンズの各収差図である。 実施例2のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例2のズームレンズの各収差図である。 実施例3のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例3のズームレンズの各収差図である。 実施例4のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例4のズームレンズの各収差図である。 実施例5のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例5のズームレンズの各収差図である。 実施例6のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例6のズームレンズの各収差図である。 実施例7のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例7のズームレンズの各収差図である。 実施例8のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例8のズームレンズの各収差図である。 実施例9のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例9のズームレンズの各収差図である。 実施例10のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例10のズームレンズの各収差図である。 実施例11のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例11のズームレンズの各収差図である。 実施例12のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例12のズームレンズの各収差図である。 実施例13のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例13のズームレンズの各収差図である。 実施例14のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例14のズームレンズの各収差図である。 実施例15のズームレンズの構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 実施例15のズームレンズの各収差図である。 本開示の一実施形態に係る撮像装置の概略的な構成図である。
以下、本開示の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本開示の第1実施形態に係るズームレンズの構成について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係るズームレンズの構成と移動軌跡を示す断面図である。図2は、このズームレンズの各状態におけるレンズ構成と光束を示す断面図である。図1及び図2に示す例は、後述の実施例1のズームレンズに対応している。図1及び図2では、無限遠物体に合焦している状態を示し、左側が物体側、右側が像側である。図1では、広角端状態を示す。図2では、「広角端」と付した上段に広角端状態を示し、「望遠端」と付した下段に望遠端状態を示す。図2では、光束として、広角端状態における軸上光束wa及び最大画角の光束wb、望遠端状態における軸上光束ta及び最大画角の光束tbを示す。
また、図1及び図2では、ズームレンズが撮像装置に適用されることを想定して、ズームレンズと像面Simとの間に入射面と出射面が平行の光学部材PPが配置された例を示している。光学部材PPは、各種フィルタ、プリズム、及び/又はカバーガラス等を想定した部材である。各種フィルタとは例えば、ローパスフィルタ、赤外線カットフィルタ、及び特定の波長域をカットするフィルタ等である。光学部材PPは屈折力を有しない部材であり、光学部材PPを省略した構成も可能である。以下では、主に図1を参照しながら説明する。
本実施形態に係るズームレンズは、物体側から像側へ順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、中間レンズ群Gmと、最終レンズ群Gsとからなる。第1レンズ群G1は、正の屈折力を有するレンズ群である。第2レンズ群G2は、負の屈折力を有するレンズ群である。中間レンズ群Gmは、1つ又は2つのレンズ群からなる。最終レンズ群Gsは、正の屈折力を有するレンズ群である。本実施形態に係るズームレンズでは、変倍の際に、第2レンズ群G2は光軸に沿って移動し、隣り合うレンズ群の間隔が全て変化する。
最も物体側の第1レンズ群G1が正の屈折力を有することで、レンズ系全長の短縮が可能となり、小型化に有利となる。変倍に伴い移動する負の屈折力を有する第2レンズ群G2に対し、中間レンズ群Gmによって、変倍に伴う合焦位置の変動を補正することができる。中間レンズ群Gmが1つのレンズ群からなる場合、変倍機構を簡素化することができるため、軽量化に有利となる。中間レンズ群Gmが2つのレンズ群からなる場合、2つのレンズ群を相対的に移動させるフローティング方式となるため、変倍の際の像面湾曲及び球面収差の変動を良好に補正することが可能となる。最も像側の最終レンズ群Gsが正の屈折力を有することで、軸外光束の主光線の像面Simへの入射角度の増加を抑制することができるので、シェーディングの抑制に有利となる。
図1に示す例のズームレンズは、光軸Zに沿って物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。第4レンズ群G4の最も物体側には開口絞りStが配置されている。なお、図1に示す開口絞りStは形状を示すものではなく、光軸方向の位置を示すものである。図1に示す例では、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる群が中間レンズ群Gmに対応し、第5レンズ群G5が最終レンズ群Gsに対応する。
図1に示す例のズームレンズでは、変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4が、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。すなわち、中間レンズ群Gmが含む2つのレンズ群である第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ変倍の際に互いに異なる軌跡で光軸Zに沿って移動する。図1では、変倍の際に移動するレンズ群の下に、広角端から望遠端へ変倍する際の各レンズ群の移動軌跡を模式的に矢印で示している。
図1に示す例のズームレンズでは、第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1jの10枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、レンズL3aの1枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4cの3枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5iの9枚のレンズからなる。
なお、本開示のズームレンズにおいては、各レンズ群を構成するレンズの枚数、及び開口絞りStの位置は、図1に示す例と異なるものとすることも可能である。
本実施形態に係るズームレンズでは、中間レンズ群Gm及び最終レンズ群Gsの少なくとも1つのレンズ群が、隣り合って配置される一対の正レンズLpと負レンズLnとを含む。ここで、「一対の正レンズLpと負レンズLn」とは、隣り合って配置された正レンズと負レンズの組であって、各レンズ間の光軸上の面間隔が、それぞれ他方に隣接するレンズとの光軸上の面間隔よりも小さいものを意味する。「一対の正レンズLpと負レンズLn」には、接合レンズも含まれる。また、正レンズLpと負レンズLnとは同一のレンズ群に含まれ、正レンズLpと負レンズLnの間には開口絞りSt等の他の構成要素は含まれないものとする。
正レンズLpのd線基準のアッベ数をνp、負レンズLnのd線基準のアッベ数をνn、負レンズLnのd線に対する屈折率をNn、負レンズLnの25℃におけるd線に対する屈折率の温度係数を(dNn/dT)×10-6、dNn/dTの単位を℃-1とした場合、正レンズLp及び負レンズLnは下記条件式(1)、(2)及び(3)を満足する。
-1.5<dNn/dT<3 (1)
0<Nn+0.0105×νn-2.2188<0.15 (2)
1.5<νp/νn<2.5 (3)
条件式(1)の下限以下とならないようにすることで、負レンズLnとして高い屈折率の材料、又は適切なアッベ数の材料を選択することができるため、曲率の絶対値が大きくなることを防ぐことができ、色収差を含む諸収差の発生を抑制することが容易となる。また、負レンズLnの周辺部の光軸方向の厚みが過大になることを防ぐことができ、小型化に有利となる。条件式(1)の上限以上とならないようにすることで、温度が変化した際の合焦位置の変動を抑制することができる。例えば、本実施形態に係るズームレンズのような光学系では、一般に温度が上昇すると合焦位置が像側へ移動する傾向にある。式(1)の上限以上とならないようにすることで、温度が上昇した際の合焦位置の像側への移動を抑制することができる。なお、下記条件式(1-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
-0.5<dNn/dT<2 (1-1)
条件式(2)の下限以下とならないようにすることで、負レンズLnとして高い屈折率の材料、又は適切なアッベ数の材料を選択することができるため、曲率の絶対値が大きくなることを防ぐことができ、色収差を含む諸収差の発生を抑制することが容易となる。また、負レンズLnの周辺部の光軸方向の厚みが過大になることを防ぐことができ、小型化に有利となる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることで、負レンズLnの曲率の絶対値が小さくならず、色収差の補正に有利となる。また、適切なアッベ数の材料を選択することができるため、色収差の補正が容易となる。なお、下記条件式(2-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0<Nn+0.0105×νn-2.2188<0.1 (2-1)
条件式(3)を満足することで、1次の軸上色収差を適切に補正することができ、軸上色収差及び倍率色収差を補正することが容易となる。なお、下記条件式(3-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
1.7<νp/νn<2.3 (3-1)
例えば、図1に示す例のズームレンズでは、レンズL5fが正レンズLpに対応し、レンズL5gが負レンズLnに対応する。なお、本実施形態に係るズームレンズにおいては、正レンズLp及び負レンズLnを、図1に示す例と異なるものとすることも可能である。
また、本実施形態に係るズームレンズでは、負レンズLnは下記条件式(4)を満足することが好ましい。条件式(4)の下限以下とならないようにすることで、高い屈折率の材料を選択することができるため、曲率の絶対値が大きくなることを防ぐことができ、色収差を含む諸収差の発生を抑制することが容易となる。また、負レンズLnの周辺部の光軸方向の厚みが過大になることを防ぐことができ、小型化に有利となる。条件式(4)の上限以上とならないようにすることで、適切なアッベ数の材料を選択することができるため、倍率色収差の発生を抑制することが容易となる。なお、下記条件式(4-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
1.68<Nn<1.88 (4)
1.71<Nn<1.85 (4-1)
また、本実施形態に係るズームレンズでは、負レンズLnは下記条件式(5)を満足することが好ましい。条件式(5)の下限以下とならないようにすることで、色収差の発生を抑制することが容易となる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることで、高い屈折率の材料を選択することができるため、曲率の絶対値が大きくなることを防ぐことができ、色収差を含む諸収差の発生を抑制することが容易となる。また、負レンズLnの周辺部の光軸方向の厚みが過大になることを防ぐことができ、小型化に有利となる。なお、下記条件式(5-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
30<νn<50 (5)
33<νn<48 (5-1)
また、本実施形態に係るズームレンズでは、正レンズLpの焦点距離をfp、負レンズLnの焦点距離をfn、正レンズLpの25℃におけるd線に対する屈折率の温度係数を(dNp/dT)×10-6、fp及びfnの単位をmm(ミリメートル)、dNp/dTの単位を℃-1とした場合、正レンズLp及び負レンズLnは下記条件式(6)を満足することが好ましい。条件式(6)の下限以下とならないようにすることで、温度が変化した際の合焦位置の変動を抑制することができる。例えば、本実施形態に係るズームレンズのような光学系では、一般に温度が上昇すると合焦位置が像側へ移動する傾向にある。式(6)の上限以上とならないようにすることで、温度が上昇した際の合焦位置の像側への移動を抑制することができる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることで、正レンズLpに適切な屈折力を持たせることができ、軸上色収差の補正が容易となる。また、負レンズLnとして適切な屈折率及びアッベ数の材料を選択することができるため、諸収差の発生を抑えることができる。なお、下記条件式(6-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
-0.2<(dNp/dT)/fp+(dNn/dT)/fn<0.2 (6)
-0.15<(dNp/dT)/fp+(dNn/dT)/fn<0.15 (6-1)
また、本実施形態に係るズームレンズでは、正レンズLpのg線とF線間の部分分散比をθgFp、負レンズLnのg線とF線間の部分分散比をθgFn、とした場合、正レンズLp及び負レンズLnは下記条件式(7)を満足することが好ましい。条件式(7)の下限以下とならないようにすることで、適切なアッベ数の材料を選択することができ、1次の軸上色収差の補正が容易となる。条件式(7)の上限以上とならないようにすることで、2次の軸上色収差の補正が容易となる。なお、下記条件式(7-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0<θgFn-θgFp<0.07 (7)
0.01<θgFn-θgFp<0.06 (7-1)
次に、図1を参照して、本開示の第2実施形態に係るズームレンズの構成について説明する。図1に示すズームレンズの図示方法と構成は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。本実施形態に係るズームレンズは、物体側から像側へ順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、中間レンズ群Gmと、最終レンズ群Gsとからなる。第1レンズ群G1は、正の屈折力を有するレンズ群である。第2レンズ群G2は、負の屈折力を有するレンズ群である。中間レンズ群Gmは、1つ又は2つのレンズ群からなる。本実施形態に係るズームレンズでは、変倍の際に、第2レンズ群G2は光軸に沿って移動し、隣り合うレンズ群の間隔が全て変化する。
最も物体側の第1レンズ群G1が正の屈折力を有することで、レンズ系全長の短縮が可能となり、小型化に有利となる。変倍に伴い移動する負の屈折力を有する第2レンズ群G2に対し、中間レンズ群Gmによって、変倍に伴う合焦位置の変動を補正することができる。中間レンズ群Gmが1つのレンズ群からなる場合、変倍機構を簡素化することができるため、軽量化に有利となる。中間レンズ群Gmが2つのレンズ群からなる場合、2つのレンズ群を相対的に移動させるフローティング方式となるため、変倍の際の像面湾曲及び球面収差の変動を良好に補正することが可能となる。
次に、本開示の第1実施形態及び第2実施形態に係るズームレンズに共通の好ましい構成及び可能な構成について説明する。
各実施形態に係るズームレンズは、第1レンズ群G1が、変倍の際に像面に対して固定されていることが好ましい。図1に示す例のズームレンズでは、変倍の際に、第1レンズ群G1が、像面Simに対して固定されている。最も外形の大きい第1レンズ群G1を像面Simに対して固定することで、変倍によるズームレンズの重心の変動を小さくすることができるため、撮影の際の利便性を高めることができる。
また、各実施形態に係るズームレンズは、最終レンズ群Gsが、変倍の際に像面に対して固定されていることが好ましい。図1に示す例のズームレンズでは、変倍の際に、最終レンズ群Gsに対応する第5レンズ群G5が、像面Simに対して固定されている。最も像側の最終レンズ群Gsの付近にはカメラボディとの通信接点及びマウント機構等が設けられ配置すべき部材が多いため、変倍の際に最終レンズ群Gsを固定して最終レンズ群Gs用の移動機構を不要にする構成は、小型軽量化に有利である。
また、各実施形態に係るズームレンズでは、中間レンズ群Gmとして、例えば以下に述べる構成を採ることができる。中間レンズ群Gmが、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、からなるように構成することができる。この場合、第3レンズ群G3が正の屈折力を有することで、第4レンズ群G4に入射する光束の径方向の高さを低く抑えることができるので、小型化に有利となる。
若しくは、中間レンズ群Gmが、物体側から像側へ順に、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、からなるように構成することができる。この場合、第2レンズ群G2とともに、第3レンズ群G3にも変倍作用を担わせることができるため、変倍の際の諸収差の変動を抑制することが容易となるとともに、高倍率化に有利となる。
また、各実施形態に係るズームレンズは、中間レンズ群Gm及び最終レンズ群Gsに含まれる全ての正レンズについてのd線基準のアッベ数の平均値をνpave、中間レンズ群Gm及び最終レンズ群Gsに含まれる全ての負レンズについてのd線基準のアッベ数の平均値をνnave、とした場合、下記条件式(8)を満足することが好ましい。条件式(8)を満足することで、1次の軸上色収差を適切に補正することができ、軸上色収差及び倍率色収差を補正することが容易となる。なお、下記条件式(8-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
1<νpave/νnave<1.85 (8)
1<νpave/νnave<1.8 (8-1)
また、各実施形態に係るズームレンズは、無限遠物体に合焦した状態における広角端でのズームレンズの焦点距離をfw、第1レンズ群G1の焦点距離をf1、とした場合、下記条件式(9)を満足することが好ましい。条件式(9)の下限以下とならないようにすることで、レンズ系全長の長大化を抑制することができる。条件式(9)の上限以上とならないようにすることで、第1レンズ群G1の焦点距離が短くなることを抑制できる、すなわち、第1レンズ群G1を薄肉レンズで近似した場合の第1レンズ群G1のバックフォーカスが短くなることを抑制できる。これによって、変倍の際に第2レンズ群G2が移動できる範囲を長くとることが容易となり、必要な倍率を確保することが容易となる。なお、下記条件式(9-1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.3<fw/f1<0.55 (9)
0.4<fw/f1<0.55 (9-1)
上述した各実施形態における好ましい構成及び可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。
次に、本開示のズームレンズの数値実施例について説明する。なお、以下の実施例1から実施例5及び実施例7は本開示の実施例であり、実施例6及び実施例8から実施例15は本開示の参考例である。
[実施例1]
実施例1のズームレンズの構成を示す断面図は図1に示しており、その図示方法と構成は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。実施例1のズームレンズの基本レンズデータを表1A及び表1Bに、諸元と可変面間隔を表2に、非球面係数を表3に示す。なお、表1A及び表1Bは1つの表の長大化を避けるため基本レンズデータを2つの表に分けて表示したものである。
表1A及び表1Bにおいて、Snの欄には最も物体側の面を第1面とし像側に向かうに従い1つずつ番号を増加させた場合の面番号を示し、Rの欄には各面の曲率半径を示し、Dの欄には各面とその像側に隣接する面との光軸上の面間隔を示す。また、Ndの欄には各構成要素のd線に対する屈折率を示し、νdの欄には各構成要素のd線基準のアッベ数を示し、θgFの欄には各構成要素のg線とF線間の部分分散比を示し、dN/dTの欄には各構成要素の25℃におけるd線に対する屈折率の温度係数(×10-6)を示す。レンズについては、材料名の欄に各レンズの材料名及びその製造会社名を間にピリオドを挟んで示す。製造会社名は概略的に示している。「OHARA」は株式会社オハラであり、「HOYA」はHOYA株式会社であり、「HIKARI」は光ガラス株式会社であり、「SUMITA」は株式会社住田光学ガラスであり、「SCHOTT」はSCHOTT社であり、「CDGM」は成都光明光電股分有限公司である。
表1A及び表1Bでは、物体側に凸面を向けた形状の面の曲率半径の符号を正、像側に凸面を向けた形状の面の曲率半径の符号を負としている。表1Bには開口絞りSt及び光学部材PPも示しており、開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号と(St)という語句を記載している。表1BのDの最下欄の値は表中の最も像側の面と像面Simとの間隔である。表1A及び表1Bでは、変倍の際の可変面間隔についてはDD[ ]という記号を用い、[ ]の中にこの間隔の物体側の面番号を付してDの欄に記入している。
表2に、ズームの倍率Zr、ズームレンズの焦点距離f、空気換算距離でのズームレンズのバックフォーカスBf、FナンバーFNo.、最大全画角2ω、及び可変面間隔の値をd線基準で示す。2ωの欄の(°)は単位が度であることを意味する。表2では、広角端状態及び望遠端状態の各値を、それぞれ広角端及び望遠端と表記した欄に示している。
表1A及び表1Bでは、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を記載している。表3において、Snの欄には非球面の面番号を示し、KA及びAm(mは4以上の整数)の欄には各非球面についての非球面係数の数値を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。KA及びAmは下式で表される非球面式における非球面係数である。
Zd=C×h/{1+(1-KA×C×h1/2}+ΣAm×h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からレンズ面までの距離)
C:近軸曲率半径の逆数
KA、Am:非球面係数
であり、非球面式のΣはmに関する総和を意味する。
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmm(ミリメートル)を用いているが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図3に、実施例1のズームレンズの無限遠物体に合焦した状態の各収差図を示す。図3では左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示す。図3では広角端と付した上段に広角端状態のものを示し、望遠端と付した下段に望遠端状態のものを示す。球面収差図では、d線、C線、F線及びg線における収差をそれぞれ実線、長破線、短破線及び二点鎖線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線における収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線における収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線における収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、F線及びg線における収差をそれぞれ長破線、短破線及び二点鎖線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。
上記の実施例1に関する各データの記号、意味、記載方法及び図示方法は、特に断りが無い限り以下の実施例においても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2のズームレンズの構成を示す断面図を図4に示す。実施例2のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1jの10枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、レンズL3aの1枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4cの3枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5iの9枚のレンズからなる。レンズL5fが正レンズLpに対応し、レンズL5gが負レンズLnに対応する。
実施例2のズームレンズの基本レンズデータを表4A及び表4Bに、諸元と可変面間隔を表5に、非球面係数を表6に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図5に示す。
[実施例3]
実施例3のズームレンズの構成を示す断面図を図6に示す。実施例3のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1jの10枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、レンズL3aの1枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4cの3枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5iの9枚のレンズからなる。レンズL5fが正レンズLpに対応し、レンズL5gが負レンズLnに対応する。
実施例3のズームレンズの基本レンズデータを表7A及び表7Bに、諸元と可変面間隔を表8に、非球面係数を表9に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図7に示す。
[実施例4]
実施例4のズームレンズの構成を示す断面図を図8に示す。実施例4のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1jの10枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、レンズL3aの1枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4cの3枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5iの9枚のレンズからなる。レンズL5fが正レンズLpに対応し、レンズL5gが負レンズLnに対応する。
実施例4のズームレンズの基本レンズデータを表10A及び表10Bに、諸元と可変面間隔を表11に、非球面係数を表12に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図9に示す。
[実施例5]
実施例5のズームレンズの構成を示す断面図を図10に示す。実施例5のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1jの10枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、レンズL3aの1枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4cの3枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5iの9枚のレンズからなる。レンズL5fが正レンズLpに対応し、レンズL5gが負レンズLnに対応する。
実施例5のズームレンズの基本レンズデータを表13A及び表13Bに、諸元と可変面間隔を表14に、非球面係数を表15に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図11に示す。
[実施例6]
実施例6のズームレンズの構成を示す断面図を図12に示す。実施例6のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1iの9枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2fの6枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像側へ順に、レンズL3a~L3bの2枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4dの4枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5hの8枚のレンズからなる。レンズL4cが正レンズLpに対応し、レンズL4dが負レンズLnに対応する。
実施例6のズームレンズの基本レンズデータを表16A及び表16Bに、諸元と可変面間隔を表17に、非球面係数を表18に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図13に示す。
[実施例7]
実施例7のズームレンズの構成を示す断面図を図14に示す。実施例7のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3からなる。最終レンズ群Gsは、第4レンズ群G4からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第4レンズ群G4は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1jの10枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2fの6枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL3a~L3cの3枚のレンズとからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、レンズL4a~L4iの9枚のレンズからなる。レンズL4fが正レンズLpに対応し、レンズL4gが負レンズLnに対応する。
実施例7のズームレンズの基本レンズデータを表19A及び表19Bに、諸元と可変面間隔を表20に、非球面係数を表21に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図15に示す。
[実施例8]
実施例8のズームレンズの構成を示す断面図を図16に示す。実施例8のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1jの10枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像側へ順に、レンズL3a~L3bの2枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4cの3枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5hの8枚のレンズからなる。レンズL3aが正レンズLpに対応し、レンズL3bが負レンズLnに対応する。
実施例8のズームレンズの基本レンズデータを表22A及び表22Bに、諸元と可変面間隔を表23に、非球面係数を表24に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図17に示す。
[実施例9]
実施例9のズームレンズの構成を示す断面図を図18に示す。実施例9のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1iの9枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2fの6枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像側へ順に、レンズL3a~L3bの2枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4dの4枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5hの8枚のレンズからなる。レンズL5dが正レンズLpに対応し、レンズL5eが負レンズLnに対応する。
実施例9のズームレンズの基本レンズデータを表25A及び表25Bに、諸元と可変面間隔を表26に、非球面係数を表27に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図19に示す。
[実施例10]
実施例10のズームレンズの構成を示す断面図を図20に示す。実施例10のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1iの9枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像側へ順に、レンズL3a~L3bの2枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4dの4枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5iの9枚のレンズからなる。レンズL5eが正レンズLpに対応し、レンズL5fが負レンズLnに対応する。
実施例10のズームレンズの基本レンズデータを表28A及び表28Bに、諸元と可変面間隔を表29に、非球面係数を表30に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図21に示す。
[実施例11]
実施例11のズームレンズの構成を示す断面図を図22に示す。実施例11のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1jの10枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像側へ順に、レンズL3a~L3bの2枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4cの3枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5iの9枚のレンズからなる。
実施例11のズームレンズの基本レンズデータを表31A及び表31Bに、諸元と可変面間隔を表32に、非球面係数を表33に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図23に示す。なお、表31A及び表31Bにおいては、dN/dTの欄及び材料名の欄の記載を省略している。
[実施例12]
実施例12のズームレンズの構成を示す断面図を図24に示す。実施例12のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1iの9枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像側へ順に、レンズL3a~L3bの2枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4dの4枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5iの9枚のレンズからなる。
実施例12のズームレンズの基本レンズデータを表34A及び表34Bに、諸元と可変面間隔を表35に、非球面係数を表36に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図25に示す。なお、表34A及び表34Bにおいては、dN/dTの欄及び材料名の欄の記載を省略している。
[実施例13]
実施例13のズームレンズの構成を示す断面図を図26に示す。実施例13のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1jの10枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像側へ順に、レンズL3a~L3bの2枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4cの3枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5iの9枚のレンズからなる。
実施例13のズームレンズの基本レンズデータを表37A及び表37Bに、諸元と可変面間隔を表38に、非球面係数を表39に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図27に示す。なお、表37A及び表37Bにおいては、dN/dTの欄及び材料名の欄の記載を省略している。
[実施例14]
実施例14のズームレンズの構成を示す断面図を図28に示す。実施例14のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1iの9枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像側へ順に、レンズL3a~L3bの2枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4cの3枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5iの9枚のレンズからなる。
実施例14のズームレンズの基本レンズデータを表40A及び表40Bに、諸元と可変面間隔を表41に、非球面係数を表42に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図29に示す。なお、表40A及び表40Bにおいては、dN/dTの欄及び材料名の欄の記載を省略している。
[実施例15]
実施例15のズームレンズの構成を示す断面図を図30に示す。実施例15のズームレンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、からなる。中間レンズ群Gmは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。最終レンズ群Gsは、第5レンズ群G5からなる。変倍の際に、第1レンズ群G1及び第5レンズ群G5は、像面Simに対して固定されている。変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4は、それぞれ隣り合う群との間隔を変化させて光軸Zに沿って移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側へ順に、レンズL1a~L1jの10枚のレンズからなる。第2レンズ群G2は、物体側から像側へ順に、レンズL2a~L2eの5枚のレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側から像側へ順に、レンズL3a~L3bの2枚のレンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側から像側へ順に、開口絞りStと、レンズL4a~L4cの3枚のレンズとからなる。第5レンズ群G5は、物体側から像側へ順に、レンズL5a~L5gの7枚のレンズからなる。
実施例15のズームレンズの基本レンズデータを表43A及び表43Bに、諸元と可変面間隔を表44に、非球面係数を表45に、無限遠物体に合焦した状態の各収差図を図31に示す。なお、表43A及び表43Bにおいては、dN/dTの欄及び材料名の欄の記載を省略している。
表46に実施例1~10のズームレンズの条件式(1)~(9)の対応値、及び実施例11~15のズームレンズの条件式(8)及び(9)の対応値を示す。実施例1~15はd線を基準としている。表46にはd線基準での値を示す。
以上のデータから、実施例1~15のズームレンズは、小型化が図られ、かつ、諸収差が良好に補正されて高い光学性能を実現していることが分かる。また、実施例1~7のズームレンズは、特に広角端における温度が変化した際の合焦位置の変動を抑制しながら、広角端から望遠端にかけての色収差が良好に補正されていることが分かる。
次に、本開示の一実施形態に係る撮像装置について説明する。図32に、本開示の一実施形態の撮像装置の一例として、本開示の一実施形態に係るズームレンズ1を用いた撮像装置100の概略構成図を示す。撮像装置100としては、例えば、放送用カメラ、映画撮影用カメラ、ビデオカメラ及び監視用カメラ等を挙げることができる。
撮像装置100は、ズームレンズ1と、ズームレンズ1の像側に配置されたフィルタ2と、フィルタ2の像側に配置された撮像素子3とを備えている。なお、図32では、ズームレンズ1が備える複数のレンズを概略的に図示している。
撮像素子3はズームレンズ1により形成される光学像を電気信号に変換するものであり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。撮像素子3は、その撮像面がズームレンズ1の像面に一致するように配置される。
撮像装置100はまた、撮像素子3からの出力信号を演算処理する信号処理部5と、信号処理部5により形成された像を表示する表示部6と、ズームレンズ1の変倍を制御する変倍制御部7とを備える。なお、図32では1つの撮像素子3のみ図示しているが、3つの撮像素子を有するいわゆる3板方式の撮像装置としてもよい。
以上、実施形態及び実施例を挙げて本開示の技術を説明したが、本開示の技術は上記実施形態及び実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数及び非球面係数等は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得る。
1 ズームレンズ
2 フィルタ
3 撮像素子
5 信号処理部
6 表示部
7 変倍制御部
100 撮像装置
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
Gm 中間レンズ群
Gs 最終レンズ群
L1a~L5i レンズ
Ln 負レンズ
Lp 正レンズ
ta、wa 軸上光束
tb、wb 最大画角の光束
PP 光学部材
Sim 像面
St 開口絞り
Z 光軸

Claims (17)

  1. 物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、1つ又は2つのレンズ群からなる中間レンズ群と、正の屈折力を有する最終レンズ群と、からなり、
    前記中間レンズ群が、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、からなり、
    変倍の際に、前記第2レンズ群は光軸に沿って移動し、隣り合うレンズ群の間隔が全て変化し、
    前記中間レンズ群及び前記最終レンズ群の少なくとも1つのレンズ群は、隣り合って配置される一対の正レンズと負レンズとを含み、
    前記正レンズのd線基準のアッベ数をνp、
    前記負レンズのd線基準のアッベ数をνn、
    前記負レンズのd線に対する屈折率をNn、
    前記負レンズの25℃におけるd線に対する屈折率の温度係数を(dNn/dT)×10 -6 、dNn/dTの単位を℃ -1 とした場合、
    -1.5<dNn/dT<3 (1)
    0<Nn+0.0105×νn-2.2188<0.15 (2)
    1.5<νp/νn<2.5 (3)
    1.68<Nn<1.88 (4)
    30<νn<50 (5)
    で表される条件式(1)から(5)を満足するズームレンズ。
  2. 前記正レンズの焦点距離をfp、
    前記負レンズの焦点距離をfn、
    前記正レンズの25℃におけるd線に対する屈折率の温度係数を(dNp/dT)×10-6
    fp及びfnの単位をmm、dNp/dTの単位を℃-1とした場合、
    -0.2<(dNp/dT)/fp+(dNn/dT)/fn<0.2 (6)
    で表される条件式(6)を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記正レンズのg線とF線間の部分分散比をθgFp、
    前記負レンズのg線とF線間の部分分散比をθgFn、とした場合、
    0<θgFn-θgFp<0.07 (7)
    で表される条件式(7)を満足する請求項1又は2に記載のズームレンズ。
  4. 前記中間レンズ群及び前記最終レンズ群に含まれる全ての正レンズについてのd線基準のアッベ数の平均値をνpave、
    前記中間レンズ群及び前記最終レンズ群に含まれる全ての負レンズについてのd線基準のアッベ数の平均値をνnave、とした場合、
    1<νpave/νnave<1.85 (8)
    で表される条件式(8)を満足する請求項1から3の何れか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第1レンズ群が、変倍の際に像面に対して固定されている
    請求項1から4の何れか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記最終レンズ群が、変倍の際に像面に対して固定されている
    請求項1から5の何れか1項に記載のズームレンズ。
  7. 無限遠物体に合焦した状態における広角端での前記ズームレンズの焦点距離をfw、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1、とした場合、
    0.3<fw/f1<0.55 (9)
    で表される条件式(9)を満足する請求項1から6の何れか1項に記載のズームレンズ。
  8. 前記中間レンズ群が、物体側から像側へ順に、
    負の屈折力を有する第3レンズ群と、
    正の屈折力を有する第4レンズ群と、からなる
    請求項1から7の何れか1項に記載のズームレンズ。
  9. -0.5<dNn/dT<2 (1-1)
    で表される条件式(1-1)を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
  10. 0<Nn+0.0105×νn-2.2188<0.1 (2-1)
    で表される条件式(2-1)を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
  11. 1.7<νp/νn<2.3 (3-1)
    で表される条件式(3-1)を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
  12. 1.71<Nn<1.85 (4-1)
    で表される条件式(4-1)を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
  13. 33<νn<48 (5-1)
    で表される条件式(5-1)を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
  14. -0.15<(dNp/dT)/fp+(dNn/dT)/fn<0.15 (6-1)
    で表される条件式(6-1)を満足する請求項2に記載のズームレンズ。
  15. 0.01<θgFn-θgFp<0.06 (7-1)
    で表される条件式(7-1)を満足する請求項3に記載のズームレンズ。
  16. 1<νpave/νnave<1.8 (8-1)
    で表される条件式(8-1)を満足する請求項4に記載のズームレンズ。
  17. 請求項1から16の何れか1項に記載のズームレンズを備えた撮像装置。
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