JP2013027640A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の汚れにも配慮しつつ、遊技機の製造コストを抑えることができる封入循環式の弾球遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】入賞口に入賞したセーフ球およびアウト球口に流入したアウト球を回収して、当該回収した遊技球を発射装置に供給する循環装置を備え、発射装置により遊技領域内に発射されて遊技に使用された遊技球を、循環装置により回収して発射装置に供給し、再び遊技領域内に発射する構成として、所定個数の遊技球を封入状態で循環使用する弾球遊技機において、循環装置100は、遊技盤20の裏面に取り付けられ前記回収した遊技球を内部に貯留する球封入カバー110を備え、球封入カバー110により前記所定個数の遊技球が遊技盤20に封入状態で保持されることを特徴とする。
【選択図】図13

Description

本発明は、発射装置から発射された遊技球を遊技領域内で落下させながら移動させて入賞具に入賞させる遊技を行うように構成された弾球遊技機に関する。
このような構成の弾球遊技機は、パチンコ機等として従来から良く知られている。パチンコ機は、遊技者が遊技球を購入し、これを球皿上に投入した上で、発射ハンドルを操作して遊技を行うようになっている。具体的には、球皿に遊技球が投入されると、球皿に繋がる整列通路から遊技球が一球ずつ発射装置内に送り込まれ、遊技者の発射ハンドル操作に応じて、発射装置により遊技球が一球ずつ遊技領域内に発射されるように構成されている。このように発射されて遊技領域内に打ち出された遊技球は、遊技釘等に案内されて落下経路を変更しながら落下移動し、この移動の間において遊技領域内に設けられた入賞具に遊技球が入り込む、すなわち、入賞すると、この入賞に応じて所定の数の遊技球が賞球として球皿に払い出されるように構成されている。遊技者はこのようにして遊技を行い、払い出された賞球を貯めて、これを賞品と交換するというようなシステムとなっている。
ところで、上記構成のパチンコ機等のような弾球遊技機では、遊技開始に先立って遊技球を購入して球皿に投入し、遊技により貯めた賞球を数えて、その数に応じて賞品を獲得するというシステムであるため、常に遊技球を用いた遊技となるが、多数の遊技球を必要とし、遊技球は鋼球からなり重いため、その扱いが面倒もしくは煩雑であるという問題がある。また、遊技中に遊技者が遊技球を落として遊技施設の床等に遊技球が散乱しがちであるという問題がある。
このようなことから、遊技領域内での遊技球の落下移動に応じて入賞具へ遊技球を入賞させるという遊技形式を用いるが、遊技者側において遊技球を扱う必要をなくす形式の弾球遊技機、例えば、特許文献1に記載のように、封入循環式のパチンコ機が考えられている。このような封入循環式のパチンコ機においては、特許文献1に記載されているように、パチンコ機に併設された球貸し機に購入したカードを挿入し、カードに記録されている残高情報(遊技者が遊技できる遊技球の数)をクレジット(持ち球)に変換して、パチンコ機内に封入された所定の数の遊技球を当該クレジット数に対応する数だけ遊技領域内に打ち出すことが可能な構成となっており、これにより上述の問題の発生を抑えることができる。
特開平6‐170055号公報
ところで、パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技球が遊技中に汚れたりするため、多数の遊技球の全てについて洗浄が必要となるという問題がある。そこで、従来の弾球遊技機では、遊技済みの遊技球が一旦回収され、遊技施設に設けられた研磨装置で研磨・洗浄された後に遊技機に再び供給されるシステムとなっている。ところが、上記のような封入循環式の弾球遊技機では、遊技機自体に研磨装置を備えることが必要となり、そのために製造コストがアップするという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、遊技球の汚れにも配慮しつつ、遊技機の製造コストを抑えることができる封入循環式の弾球遊技機を提供することを目的とする。
このような目的達成のために、本発明に係る弾球遊技機は、少なくとも一つの入賞口が設けられた遊技領域を有した遊技盤および前記遊技領域内に遊技球を発射する発射装置を備え、前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技領域内で落下させながら移動させて前記入賞口に入賞させる遊技を行うように構成され、前記遊技領域内で落下移動して前記入賞口に入賞しなかった遊技球を流入させるアウト球口と、前記入賞口に入賞した遊技球及び前記アウト球口に流入した遊技球を回収して、当該回収した遊技球を前記発射装置に供給する循環装置とを備え、前記発射装置により前記遊技領域内に発射されて遊技に使用された遊技球を、前記循環装置により回収して前記発射装置に供給し、再び前記遊技領域内に発射する構成として、所定個数の遊技球を封入状態で循環使用するように構成される。その上で、前記循環装置は、前記遊技盤の裏面に取り付けられ前記回収した遊技球を内部に貯留する球貯留手段を備え、前記球貯留手段により前記所定個数の遊技球が前記遊技盤に封入状態で保持されることを特徴とする。
このような構成によれば、遊技盤の裏面に取り付けられた球貯留手段によって遊技盤に遊技球が封入されるようになっているため、遊技盤20の交換と同時に遊技球を交換することができる。従って、遊技機内に遊技球を研磨(洗浄)する研磨装置を設ける必要がなく、製造コストを抑えることができる。
本発明によれば、遊技機自体に研磨装置を備えることがなく、遊技球の汚れにも配慮しつつ、遊技機の製造コストを抑えることができる封入循環式の弾球遊技機を提供することができる。
本実施形態に係る封入循環式のパチンコ機の正面図である。 本実施形態に係る封入循環式のパチンコ機の背面図である。 本実施形態に係る封入循環式のパチンコ機のガラス扉を開放した状態での正面図である。 本実施形態に係る封入循環式のパチンコ機に設けられた制御装置の構成を示すブロック図である。 上記制御装置による制御内容全般を示すフローチャートである。 上記制御装置によるカード情報管理処理を示すフローチャートである。 上記制御装置による球貸し処理を示すフローチャートである。 上記制御装置による発射球検知処理を示すフローチャートである。 上記制御装置による入賞球検知処理を示すフローチャートである。 上記制御装置によるファール球検知処理を示すフローチャートである。 上記制御装置によるクレジット提示更新処理を示すフローチャートである。 上記制御装置による精算処理を示すフローチャートである。 上記パチンコ機を構成する遊技盤の背面図である。 研磨装置の構成を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係る弾球遊技機を適用した封入循環式のパチンコ機PMの正面図および背面図を図1および図2に示すとともに、ガラス扉を開放した状態でのパチンコ機PMにおける前枠の前面領域の正面図を図3に示しており、先ずこれらの図を参照してパチンコ機PMの全体構成について概要説明する。
パチンコ機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス扉5が上下のヒンジ機構3を利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられ、施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。ガラス扉5の背後に位置する前枠2の前面側には、遊技盤20を着脱可能に収容する収容枠が設けられており、この収容枠の上部領域に遊技盤20が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5を通して遊技盤20の正面の遊技領域PAを臨ませるようになっている。
ガラス扉5は、前枠2の前面に揺動開閉可能に取り付けられた窓枠6の背面側に、この窓枠6の窓口を閉止するようにしてガラスアッセンブリが取り付けられて構成されている。ガラス扉5の前面側下部には、遊技球の発射操作を行うための発射ハンドル7が前方に突出して設けられ、その正面左側に位置して操作ユニット10が設けられている。この操作ユニット10には、遊技者の保有する持ち球数情報(遊技球の残高情報)を記録したカード(例えば、プリペイドカードなどの磁気カード)を投入するカード投入口11と、遊技者が必要とする要求球貸し数などの各種設定値を入力可能なテンキー12と、遊技者がパチンコ機正面側から押下操作可能な球貸しボタン13、スタートボタン14、及び精算ボタン15等の各種操作ボタンと、投入されたカードの残高を提示するカード残高提示部16a、遊技者の持ち球数(以下において「クレジット数」とも称する)を提示するクレジット提示部16b、及びその他のクレジットに関する情報を提示する予備クレジット提示部16cからなるクレジット提示装置16と、投入されたカードの読み取り・書き込み機能を有するカードリーダ・ライタ17などが設けられている。なお、ガラス扉5の前面側には発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置や、遊技の展開状況に応じて効果音を発生させるスピーカー等が適宜設けられるが、図1においてはこれらの図示を省略している。
遊技盤20は、図3に示すように、所定板厚の積層合板の表面にセルを貼り付けてルータ加工した化粧板21を基板とし、その前面側に内外の案内レール22が円弧状に固設されて略円形の遊技領域PAが区画形成される。遊技領域PAには、多数本の遊技釘(図示せず)とともに風車23や各種の入賞具24,25,26、遊技の展開状況に応じた図柄を表示させる図柄表示装置28などの遊技構成部品が取り付けられている。また、遊技領域PAの下端部には、各入賞具に入賞せずに遊技領域PAを転動流下した遊技球(アウト球)を化粧盤21の裏面側に排出するアウト口27が設けられており、このアウト口27内にはアウト球を検出するためのアウト球検知器27sが介装されている。
アウト球検知器27sは、遊技球の通過を検出可能な通過型センサである限り特に限定されず、例えば、磁気センサや光センサ、近接スイッチ等の非接触動作型でも、マイクロスイッチのような接触動作型でもよい(以下に示す入賞球検知器24s,25s,26sにおいても同様とする)。
一般入賞具24は、遊技球が落入可能な一般入賞口を有する固定入賞具であり、この一般入賞口に落入した遊技球(セーフ球)は、一般入賞口から化粧板21の裏面に貫通形成されたセーフ球通路を通って化粧板21の裏面側に排出され、該裏面側に設けられた一般入賞球検知器24sを通過することによって入賞が検出されるようになっている。
始動入賞具25は、遊技球が落入可能な始動入賞口を有し、図柄の変動開始の条件を定める入賞具であり、この始動入賞口に落入した遊技球(セーフ球)は、始動入賞口から化粧板21の裏面に貫通形成されたセーフ球通路を通って化粧板21の裏面側に排出され、該裏面側に設けられた始動入賞球検知器25sを通過することによって入賞が検出されるようになっている。
大入賞具26は、遊技球が落入可能な横長方形状の大入賞口を有し、いわゆるアタッカー型の可動入賞具であり、この大入賞口を覆う開閉扉が開閉可能に取り付けられている。開閉扉は通常閉止されており、遊技中における所定の入賞条件の下で特別遊技状態が成立したときに、開閉扉の上部が前方にほぼ90度倒されて大入賞口が開放される。大入賞口に落入した遊技球(セーフ球)は、大入賞口から化粧板21の裏面に貫通形成されたセーフ球通路を通って化粧板21の裏面側に排出され、該裏面側に設けられた大入賞球検知器26sを通過することによって入賞が検出されるようになっている。入賞球検知器24s,25s,26sにより検出された遊技球は、後述する遊技球循環装置100に排出されて貯留される。
前枠2の前面下部には遊技盤20と上下に整合し得る遊技補助盤30と称される補助機構部が設けられており、この遊技補助盤30の正面左側部に、遊技盤20に設けられた案内レール22を介して遊技領域PAへ向けて遊技球を発射する発射機構70、および遊技盤20の裏面に設けられた遊技球循環装置100から遊技球をガイドホルダ79に1球ずつ供給するための球送り開口35が設けられている。遊技補助盤30の裏面側には、遊技球封入部100からガイドホルダ79に送出される遊技球を検出する発射球検知器(図示せず)が設けられている。遊技球封入部100の詳細構成については後で詳述する。
発射機構70は、遊技補助盤30の前面側に設けられ発射機構70の取り付けベースとなる平板状のベースプレート71と、このベースプレート71の前面側に位置して遊技盤20の盤面とほぼ平行な面内で揺動可能なように設けられたハンマー72と、このハンマー72を揺動作動させるロータリソレノイド73とを備えて構成される。
ベースプレート71は、例えば薄板状の鋼板を切断及び孔あけ加工し所要の表面処理を施して形成される。ロータリソレノイド73は、複数のビスを用いてビス止めされることでベースプレート71の背面側に取り付けられ、本体部分がベースプレート71の背面側に突出している。ロータリソレノイド73の駆動軸73aは、ベースプレート71に形成された駆動軸挿通孔(図示せず)を通過してベースプレート71の前面側に達するように構成されており、この駆動軸73aをハンマー72の取り付け孔(図示せず)に挿通させて、駆動軸73a先端のネジ部を固定ナットで螺着させることで、この駆動軸73aにハンマー72が一体的に連結されるようになっている。このようにして、ハンマー72はベースプレート71の前面側に取り付けられ、後述するクレジット制御基板44からの指令に基づいてロータリソレノイド73が作動することにより、ベースプレート71の前面側で駆動軸73aを中心として上下に揺動するようになっている。
ハンマー72は、「く」字状に屈曲して細長く延びるハンマーアーム部72aと、その上方に舌片状に突出する緩衝アーム部72bと、両アーム部が交わる位置に形成されロータリソレノイド73の駆動軸73aに固定される本体部72cとを備えて構成されており、ハンマーアーム部72aの先端には遊技球を叩打する樹脂製のハンマーヘッド72dが嵌着されている。
ベースプレート71の前面には、ハンマーヘッド72dの打撃位置から下方に退避させた揺動位置でハンマーアーム部72aを弾性的に受け止める下部ストッパ76や、打撃位置をわずかに超えた揺動位置で緩衝アーム部72bを弾性的に受け止める上部ストッパ77が取り付けられている。そのため、ハンマー72は、ロータリソレノイド73の駆動軸73aを中心として、ハンマーアーム部72aが下部ストッパ76に当接して揺動規制された下方限界位置(これを「発射待機位置」と称する)と、緩衝アーム部72bが上部ストッパ77に当接して揺動規制された上方限界位置(これを「発射完了位置」と称する)との間で揺動変位可能である。
図2に示すように、遊技盤20の裏面側には、パチンコ機PMの作動を統括的に制御する主制御基板41を収容した主制御基板ユニット41Uや、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出の制御を行う演出制御基板42を収容した演出制御基板ユニット42Uが設けられている。前枠2の裏面側には、外枠1の内寸サイズよりも幾分小さめの矩形枠状に形成された裏セット盤40が着脱可能に取り付けられている。裏セット盤40は、遊技盤20の背後に位置する上部領域に、前後連通して開口する大型の窓口開口40aを有している。裏セット盤40の背面側には、パチンコ機PM各部に電力を供給する電源基板43を収容した電源基板ユニット43U、発射機構70および後述する球送り機構120による遊技球の発射・球送制御を行うとともに遊技球のクレジット情報に関する制御等を行うクレジット制御基板44を収容したクレジット制御基板ユニット44Uが設けられている。これらの制御基板とパチンコ機PM各部の電気・電子部品がコネクタケーブルで接続されてパチンコ機PMが作動可能に構成されている。
以上のように構成されるパチンコ機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2やガラス扉5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供される。遊技者の所有するカードが操作ユニット10のカード投入口11に投入されると、その記録情報が内部のカードリーダ・ライタ17により読み取られてクレジット表示装置16のカード残高提示部16aにカード残高が表示され、この残高(持ち球数)を限度として遊技者の要求する球貸し数が球貸しボタン13の押下操作回数に応じて設定される(テンキー12により設定してもよい)。球貸しボタン13が押下操作されると、要求球貸し数(クレジット数)が数値としてクレジット提示部16bに表示され、これに応じた個数の遊技球が遊技者に対して貸し出され、中央のスタートボタン14の押下操作をもって遊技球を発射し得る状態、すなわち遊技が開始可能な状態になる。発射ハンドル7が回動操作されると、遊技球循環装置100に貯留された遊技球(機内に所定個数封入された遊技球)が1球ずつ発射機構70のガイドホルダ79に送り出され、発射機構70により遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
このパチンコゲームでは、発射機構70により打ち出された遊技球は、入賞球(セーフ球)、アウト球、ファール球のいずれかとして検出されたのち遊技球循環装置100に回収・貯留され、発射機構70における打球位置(ガイドホルダ79の球保持位置)に再び供給されて発射され、以後循環使用されることになる。クレジット提示部16bにおいては、これに提示されるクレジット数が遊技の展開状況(遊技球の発射、入賞など)に応じて適時加減算されながら変動表示され、パチンコ機PMの正面側から遊技者がいつでも現在のクレジット数を視覚的に確認できるようになっている。このように遊技の展開状況に応じてクレジット数は加算又は減算されて変動されるが、クレジット数が「0」に至るまで、あるいは、遊技者によって操作パネル10上の精算ボタン15が押下操作されるまでは、遊技者は遊技を続行することが可能である。
次に、このパチンコ機PMにおける制御装置の基本構成を、図4に示すブロック図を参照して説明する。制御装置は、主制御基板41、演出制御基板42、電源基板43、クレジット制御基板44等から構成されるコントロールユニットCUを有し、各種の作動制御を行うものである。以下においては、遊技球が遊技領域PA内に打ち出されたときにおける遊技球の入賞等に伴う払出制御関連を行う制御装置のシステム構成を説明するが、演出制御基板42による図柄表示装置28での演出表示制御、遊技領域PA内やガラス扉5の前面側に設けられた電飾装置による電飾制御、スピーカーによる遊技の展開状況に応じた効果音の発生制御、および、電源基板43によるパチンコ機PM各部への電力供給制御については、本願発明と関連しないため、それらの説明を省略する。
図4に示す制御装置は、コントロールユニットCUに種々の装置を接続して構成される。具体的には、発射球検知手段B1(発射球検知器)、ファール球検知手段B2(ファール球検知器)、入賞検知手段B3(一般入賞球検知器24s、始動入賞球検知器25s、大入賞球検知器26s等)、アウト球検知手段B4(アウト球検知器27s)といった遊技球を検知する手段がコントロールユニットCUに接続されて、それらの検知信号を送出する。
コントロールユニットCUには、さらに、カードリーダ・ライタ手段B11(カードリーダ・ライタ17)、カード残高提示手段B12(カード残高提示部16a)、操作手段B13(テンキー12、球貸しボタン13、スタートボタン14、精算ボタン15)、クレジット提示手段B14(クレジット提示部16b)、遊技球発射手段B15(発射機構70)、遊技球循環手段B16(遊技球循環装置100)が接続されている。
コントロールユニットCUは、循環球管理部B21、カード情報管理部B22、入賞管理部B23、クレジット情報管理部B24、クレジット提示更新部B25、循環制御部B26を備えている。
循環球管理部B21は、発射球検知手段B1、ファール球検知手段B2、入賞検知手段B3およびアウト球検知手段B4により検知される遊技球の移動検知に基づいて、球詰まりの有無や、遊技領域PA内に居る遊技球の数を監視し、遊技機の内部で遊技球がスムーズに循環しているか否かを監視する。
カード情報管理部B22は、カードの投入の有無や、このカードに書き込まれている遊技データ(クレジット情報など)の管理や演算処理およびその提示、遊技終了時におけるカード処理等を行う。例えば、カードリーダ・ライタ手段B11によりカード投入口11にカードが投入されたか否かを監視し、カードが投入されたときには、カードリーダ・ライタ17により、このカードに記憶されているクレジット情報を読み取り、且つ、必要に応じてカードにクレジット情報等を書き込み、カードを排出する処理を行う。また、操作手段B13の操作内容等に応じて、球貸し数の設定、貸し出し、クレジットの精算処理等を行うとともに、これらの処理を受けた現在のカードの残高情報をカード残高提示手段B12に提示させる。
入賞管理部B23は、入賞検知手段B3(一般入賞球検知器24s、始動入賞球検知器25s、大入賞球検知器26s等)から各入賞具24,25,26等への遊技球の入賞情報を受け、各入賞具24,25,26等に対応する賞球クレジットを付与する処理を行う。
クレジット情報管理部B24は、発射球検知手段B1、ファール球検知手段B2、入賞検知手段B3により遊技球が検知されると、その検知毎に持ち球数(クレジット数)を演算部B24aにより演算させ、メモリB24bに演算部B24aによる演算結果を記憶させる。
クレジット提示更新部B25は、発射球検知手段B1により遊技球の発射が検知されたときから所定時間が経過するまでは発射検知時にメモリB24bに記憶されているクレジット数(持ち球数)をクレジット提示手段B14に提示させ、前記所定時間が経過したときにはその時点でメモリB24bに記憶されているクレジット数(持ち球数)に変更してクレジット提示手段B14に提示させる。
循環制御部B26は、遊技球発射手段B15により遊技球を遊技領域PA内に発射させるとともに、遊技球循環手段B16によりこの遊技領域PA内に発射されて遊技に使用された遊技球を回収して遊技球発射手段B15に供給して、再び遊技領域PA内に発射可能となるように循環させる。
このような構成の制御装置による具体的な制御内容について、図5〜図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図5は、このパチンコ機PMのメインフローチャートである。制御装置は、パチンコ遊技機PMの稼働中、カード情報管理処理S10、球貸し処理S20、発射球検知処理S30、入賞球検知処理S40、ファール球検知処理S50、クレジット提示更新処理S60、精算処理S70等の処理を繰り返し実行する。
まず、カード情報管理処理S10について、図6を参照して説明する。パチンコゲームに際しては、まずカードがカード投入口11へ投入されると、カードリーダ・ライタ17によりカードに記録された識別番号等が読み取られ(ステップS11)、制御装置により当該カードが有効か否かの判定処理が行われる(ステップS12)。この処理では、例えば当該カードが偽造品であるか否か、有効期限切れか否かなど、球貸しを受け得るカードであるか否かについての判定を行う。そして、球貸しを受け得るカードではないと判定した場合は、このカードをカード投入口11から排出する(ステップS13)。
一方、球貸しを受け得るカードであると判定した場合、そのカードに記憶されているクレジット情報(カード残高)がカード残高提示部16aに提示されるとともに、遊技者は球貸しボタン13と精算ボタン15のいずれかを選択して押下することが可能となる。
ここで、遊技者が精算ボタン15を押下することなく(ステップS14)、球貸しボタン13を押下操作した場合(ステップS15)、この球貸しボタン13の操作回数に応じて球貸し数が設定されるとともに(ステップS16)、カード残高提示部16aにはこの設定された球貸し数に対応する度数を差し引いたカード残高が提示される(ステップS17)。なお、球貸し数の設定方法については、上記の方法に限定されず、例えばテンキー12で所望の球貸し数を直接入力して設定できるようにしてもよい。
一方、遊技者が精算ボタン15を押下操作した場合(ステップS14)、その時点での(後述する精算処理S70の処理結果を受けて)持ち球数等の遊技データをカードリーダ・ライタ17によりカードに書き込んだ後(ステップS18)、カードをカード投入口11から排出する(ステップS19)。
次に、球貸し処理S20について、図7を参照して説明する。この処理は、ステップS16にて球貸し数の設定が行われると、これに同期して実行されるものである。本実施形態では、完全クレジット式のパチンコ機を想定しており、実際に遊技球の払い出し(球貸し)を受ける代わりに、これがクレジット数(持ち球数)に換算されて、当該パチンコ機PMにクレジットされるようになっている。例えば、遊技者に貸し出された球数が25個であれば、これがクレジット数「25」に換算される。
このように球貸し数が設定された後に(ステップS21)、遊技者がスタートボタン14を押下操作した場合(ステップS22)、(制御装置にプログラムされた不図示の)持ち球数カウンタの値が当該クレジット数「25」だけ加算され(ステップS23)、このときの持ち球数カウンタの値はメモリB24bに記憶される(ステップS24)。また、これと同期又は追従して、クレジット提示処理が行われ、メモリB24bに記憶された情報、つまり新たにクレジットされたクレジット数「25」を反映した合計のクレジット数がクレジット提示部16bに提示される(ステップS25)。なお、遊技継続中に球貸しを受ける場合、スタートボタン14を操作することなく、球貸しボタン13のみを押下操作するだけで、この球貸しボタン13の操作回数に応じた球貸しが受けられる(クレジット数が加算される)ようにしてもよい。
例えば、遊技開始前に球貸しを受ける場合、その時点での遊技者の持ち球数が「0」であれば、このときパチンコ機PMに新たにクレジットされたクレジット数「25」が、そのままクレジット提示部16bに「25」として提示される。これに対し、遊技継続中に球貸しを受ける場合、その時点での遊技者の持ち球数が「75」であれば、このときパチンコ機PMに新たにクレジットされたクレジット数「25」を加えた合計のクレジット数「100」が、クレジット提示部16bに提示される。
なお、ステップS22において遊技者がスタートボタン14を押下操作した場合、球送り機構120により発射機構70における打球位置に遊技球が供給され、パチンコゲームが開始可能な状態となる。この後、遊技者は、パチンコ機PMに設けられた発射ハンドル7を操作して、遊技球を遊技領域PA内に発射させることで、上記したようにクレジットされたクレジット数(持ち球数)の範囲内で遊技を行うことができる。
一方、遊技者が球貸しボタン13の押下操作しなかった場合(ステップS21)、或いは球貸しボタン13を押下操作したものの、これに続けてスタートボタン14を押下操作しなかった場合(ステップS22)は、本処理S20を終了する。
発射球検知処理S30について、図8を参照して説明する。この発射球検知処理S30では、発射機構70により遊技領域PA内へ発射された遊技球が、発射球検知器によって1個ずつ検知されると(ステップS31)、その検知毎に、持ち球数カウンタの値(すなわち、メモリB24bに記憶されている持ち球数(クレジット数))から当該発射球数に対応して「1」ずつ減算され(ステップS32)、「1」ずつ減算された後の持ち球数カウンタの値がメモリB24bに更新記憶される(ステップS33)。
入賞球検知処理S40について、図9を参照して説明する。この処理では、遊技領域PAに発射された遊技球が、各入賞具24,25,26のいずれかに入賞すると、それらが各入賞球検知器24s,25s,26sにより検知される(ステップS41)。そして、検知された入賞具24,25,26の種類に対応する値(賞球数)が、持ち球数カウンタの値(すなわち、メモリB24bに記憶されている持ち球数(クレジット数))に当該賞球数に対応して加算され(ステップS42)、この賞球数が加算された後の持ち球数カウンタの値がメモリB24bに更新記憶される(ステップS43)。
なお、上記の賞球数は、各入賞具24,25,26の種類に応じて設定されている。例えば、一般入賞具24に入賞した場合の賞球数は「15」であり、この賞球数がクレジットへ加算される。また、始動入賞具25に入賞した場合の賞球数は「3」であり、この賞球数がクレジットへ加算される。また、大入賞具26に入賞した場合の賞球数は「12」であり、この賞球数がクレジットへ加算される。
このように発射機構70によって遊技球が発射され、発射球検知器によって1個ずつ検知される毎に、当該パチンコ機PMにクレジットされているクレジット数から「1」ずつ減算されていく。また、発射球が入賞すると、その入賞具(例えば、一般入賞具24、始動入賞具25、大入賞具26など)の種類に対応する値(賞球数)がクレジット数に加算されていく。そして、所定の精算条件が成立するまで、例えば遊技者によって精算ボタン15が押下されるか、或いは、クレジット数が「0(ゼロ)」になるまで、遊技を行うことができる。
なお、各入賞具24,25,26に入賞した遊技球、および、各入賞具24,25,26のいずれにも入賞することなく遊技領域PAを落下してアウト口27から排出された遊技球は、遊技盤20の裏面側に導かれた後、遊技球循環装置100へ導入され、再び発射機構70の打球位置に送られることで、再び遊技領域PAへ発射可能に循環されている。
ファール球検知処理S50について、図10を参照して説明する。このファール球検知処理S50では、発射機構70により発射されたものの、遊技領域PAへ到達しないで戻って来た遊技球(ファール球)が、ファール球検知器によって1個ずつ検知されると(ステップS51)、その検知毎に、持ち球数カウンタの値(すなわち、メモリB24bに記憶されている持ち球数(クレジット数))に当該ファール球数に対応して「1」ずつ加算され(ステップS52)、「1」ずつ加算された後の持ち球数カウンタの値がメモリB24bに更新記憶される(ステップS53)。
クレジット提示更新処理S60について、図11を参照して説明する。この処理では、発射球検知器により遊技球の発射が検知された場合(ステップS61)、この検知されたときから予め定められた提示遅延時間が経過したか否かの判定処理を行う(ステップS62)。ここで、提示遅延時間が経過していないと判定された場合、この提示遅延時間が経過するまでは発射検知時にメモリB24bに記憶されている持ち球数(クレジット)を、クレジット提示部16bに提示する(ステップS63)。一方、提示遅延時間が経過したと判定された場合(ステップS62)、提示遅延時間が経過したときにメモリB24bに記憶されている持ち球数(クレジット)に更新して提示する(ステップS64)。
なお、上記の提示遅延時間として、遊技球が発射機構70によって遊技領域PA内へ発射されたときに、この遊技球が発射球検知器により検知されてから、この発射球が遊技領域PAへ到達せずファール球となって戻った場合に、ファール球検知器によりこのファール球が検知されるまでの予想所要時間、例えば0.6秒〜1秒程度の範囲で設定することが好ましい。これにより、発射されたがファール球となる場合、提示遅延時間の間において、発射検知によるクレジット数の減少がファール球検知によるクレジットの増加と相殺されることとなり、提示されているクレジット数の増減はないものとして提示される。もし提示遅延時間が設定されていないと、発射球検知時にクレジット数が1個減少提示され、続いてファール球検知時にクレジットが1個増加するという提示となるため、提示クレジットが短時間の間に増減表示されて見難くなるのであるが、このような増減表示がなくなるため、遊技者は持ち球数の状況が理解し易くなり、遊技をより楽しむことができる。
精算処理S70について、図12を参照して説明する。この処理では、遊技者が精算ボタン15を押下した場合(ステップS71)、精算条件が成立し、制御装置により、発射ハンドル7を操作しても発射機構70が作動しなくなり、発射機構70による遊技球の発射を停止させる(ステップS73)。なお、ゲームを続行する場合には、再度球貸しボタン13を操作すればよい。
ここで、所定の精算条件が成立した後にファール球や入賞の検知の可能性があるため、この精算条件が成立してから所定時間(例えば、10秒間)経過した後に、その時点でメモリB24bに記憶されている持ち球数(クレジット数)の情報がカードリーダ・ライタ17に送信される(ステップS74)。そして、このクレジット情報を送信する処理が終了したとき、当該クレジット数はリセットされる。
例えば、この段階で、貸し球数「25」+賞球数「30」−発射球数「11」なる演算によって、遊技者の所有する持ち球数(クレジット数)が「44」である場合、当該持ち球数(クレジット数)がカードリーダ・ライタ17に送信されることになる。また、上記のような待機処理によって、ファール球や入賞が検知された場合には、それに応じた値が持ち球数カウンタに加算されるので、かかる加算分を加えた持ち球数(クレジット数)情報が、カードリーダ・ライタ17に送信されることになる。
また、(遊技者が精算ボタン15を押下操作したのではなく(ステップS71))遊技によって持ち球数(クレジット数)が「0」になった場合(ステップS72)も、精算条件が成立し、その後の処理は上記と同様の処理S73,S74となる。この場合も、ゲームを続行するためには、再度球貸しボタン13を操作すればよい。
以上のように構成される封入循環方式のパチンコ機PMにおいては、実際に遊技球の球貸し及び払い出しを受ける代わりに、これが遊技者の持ち球数としてクレジット数に換算されてパチンコ機PMにクレジットされるようになっており、所定個数の遊技球のみがパチンコ機PM内に封入されて、遊技球が1球ずつ発射機構70により発射されるとともに、これが遊技球循環装置100によって回収、貯留されて発射機構70に再び供給される、すなわち、所定個数の遊技球が封入状態で循環使用されるようになっている。それでは、遊技球循環装置100の構成について、図13を参照して以下に説明する。
遊技球循環装置100は、図13に示すように、遊技盤20の裏面に取り付けられた球封入カバー110と、遊技球を1球ずつ発射機構70に供給する球送り機構120とを有して構成される。
球封入カバー110は、遊技盤20を貫通して形成されたセーフ球通路孔(例えば、大入賞具26に入賞したセーフ球を流すセーフ球通路孔26aが図示されている)の出口と、アウト口27から排出されたアウト球を流すアウト球通路孔27aの出口とを覆って遊技盤20の裏面に取り付けられている。球封入カバー110は、下部において絞られるとともに、その下端部に遊技球待機通路115が設けられている。セーフ球通路孔26aおよびアウト球通路孔27aを通って遊技盤20の裏面に排出されたセーフ球およびアウト球は、球封入カバー110と遊技盤20の裏面との間に形成された空間内に入り込み、球封入カバー110の下部において遊技済み球として集合され、遊技球待機通路115に流入する。遊技球待機通路115は、背面視において右方向に緩く下り傾斜しており、遊技済み球を一列に整列させて下流側に設けられた球送り機構120の導入口に導くようになっている。
なお、球封入カバー110における遊技球待機通路115によって遊技球を貯留する球貯留手段が構成され、遊技球待機通路115の通路長さおよび幅は、例えば、パチンコ機PM内で循環する遊技球全数を貯留するのに必要十分な長さおよび幅に設定されている。球封入カバー110には、セーフ球通路孔26aから排出されたセーフ球がアウト球通路孔27a内に入り込んでアウト口27から遊技盤20の前面側に流出するのを防止するため、アウト球通路孔27aの上方に位置して遮蔽壁117が設けられている。
球送り機構120は、遊技球待機通路115に整列された遊技球をこの整列順に従って1球ずつ受容して送り出す球送り弁121と、球送り弁121を駆動させる駆動源としてのソレノイド125とを有して構成され、遊技盤20の裏面に設けられている。球送り弁121は、揺動ピンにより揺動可能に支持されており、ソレノイド125に電流が供給されてこれが磁化されたときに、その吸引力によりリンク機構を介して揺動ピンを中心に揺動するようになっている。球送り弁121が揺動すると、この球送り弁121により待機されていた(堰き止められていた)遊技球が遊技補助盤30を表示貫通する球送り開口35(図3を参照)を通してガイドホルダ79の球保持位置(発射機構70における打球位置)に供給される。この球送り機構120の球送り作動、すなわち球送り弁121を揺動させるソレノイド125のON/OFF制御は、発射機構70のハンマー72を駆動するロータリソレノイド73の作動と同期制御されており、発射ハンドル7の回動操作に基づいて発射機構70から遊技球が発射されるごとに、遊技球を1球ずつ受容して発射機構70における打球位置へ送り出すようになっている。
球送り機構120には、遊技球待機通路115にて待機する遊技球を1球ずつガイドホルダ79の球保持位置に送り出す際に各遊技球を検出する発射球検知器(近接スイッチ)が設けられており、この近接スイッチの検出領域内に遊技球が進入することで、当該遊技球を発射される直前に検出できるようになっている。なお、この発射球検知器は、発射機構70から実際に発射された遊技球を検出するものではないが、発射球検知器により検出された遊技球は検出直後にガイドホルダ79の球保持位置に供給され発射機構70により発射されるので、実質的に遊技球の発射を検出するものと同視できる。
このように構成される遊技球循環装置100において、遊技者が発射ハンドル7を把持し回動操作すると、遊技球待機通路115に貯留された遊技球が球送り機構120により1球ずつガイドボルダ79の球保持位置(発射機構70における打球位置)に留置されるとともに、この球送り機構120と同期制御される発射機構70のロータリソレノイド73が励磁されて上方へ揺動作動され、発射ハンドル7の回動操作量に応じた発射強度で遊技球が遊技領域PAに向けて打ち出される。
こうして遊技領域PA内に発射された遊技球は、遊技領域PA内を転動流下し、その一部は一般入賞具24、始動入賞具25,大入賞具26等の入賞口に落入し、遊技盤20の裏面側に導かれて入賞球検知器24s,25s,26sにより入賞が検出される。また、各入賞具24,25,26に入賞することなくアウト口27に落入した遊技球は、このアウト口27内に設けられたアウト球検知器27sを通過するときにアウト球として検出された後、遊技盤20の裏面側に導かれる。これらセーフ球およびアウト球、すなわち遊技済み球は、遊技盤20の裏面に沿って流下し、球封入カバー110によって遊技盤20の下側に集められ、遊技球待機通路115に流入して整列待機される。すなわち、発射機構70から発射される遊技球全数が異なる経路を辿りながらも球技球待機通路115に回収され、その傾斜下流に位置する球送り機構120へと導かれる。
既述したように、球送り機構120の球送り作動、すなわち球送り弁121を揺動させるソレノイド125のON/OFF制御は、発射機構70のハンマー72を駆動するロータリソレノイド73の作動と同期制御されており、発射ハンドル7の回動操作に基づいて発射機構70から遊技球が1球ずつ発射されるごとに、遊技球待機通路115から遊技球を1球ずつ受容して発射機構70における打球位置へ送り出すようになっている。従って、発射機構70によって発射された遊技球は、セーフ球(入賞球)およびアウト球のいずれかとして検出されたのち遊技球待機通路115に整列状態で回収され、この整列順に従って球送り機構120から1球ずつ発射機構70における打球位置に供給され、再び発射機構70から打ち出されて循環使用される。
このようにパチンコ機PMでは、遊技盤20の裏面に取り付けられた球封入カバー110によって遊技盤20に遊技球が封入されるようになっている。そのため、遊技盤20の交換と同時に遊技球を交換することができる。従って、遊技機内に遊技球を研磨(洗浄)する研磨装置を設ける必要がなく、製造コストを抑えることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。例えば、上記実施形態では、球送り機構120が球封入カバー110とともに遊技盤20に取り付けられているが、球送り機構を遊技補助盤や前枠に取り付けるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、遊技機内に遊技球を研磨(洗浄)する研磨装置を設ける必要がなく、製造コストを抑えることができるとしたが、例えば、球封入カバー110の遊技球待機通路115に、図14に示すような簡単な構成で安価な研磨装置150を備えるようにしてもよい。この研磨装置150は、遊技球待機通路115内に遊技球の整列方向に延びて設けられ、不図示のモータによって回転駆動されることで遊技球を球送り機構120の方向に移動させるスクリュー151と、遊技球待機通路115の下面に遊技球の整列方向に延びて設けられ、スクリュー151によって移動させる遊技球に接触されて遊技球を研磨する研磨布ユニット155とを有して構成される。研磨布ユニット155は、筒状に形成された研磨布155aと、研磨布155a内に芯として挿入される受けゴム155bとを有して構成される。
このような研磨装置150では、筒状の研磨布155aに受けゴム155bを挿入してユニット化しているため、調整等もなく研磨布155aを容易に交換することができる。また、研磨布155aを裏返すことにより、研磨布155aを長期間使用することができる。さらに、研磨装置150では、スクリュー151により遊技球を確実に移動させるために受けゴム155bによって遊技球をスクリュー151側に押しつけるようになっており、これにより各遊技球の寸法誤差も許容することができる。ここで、受けゴム155bの上下両面を遊技球の押しつけガイド的に凹形状にして、受けゴム155bの中央部の厚みが薄くなっており、これにより遊技球をゴムの反発によりスクリュー151側に押しつけることが可能になっている。
PM パチンコ機(弾球遊技機)
PA 遊技領域
20 遊技盤
24 一般入賞具(入賞口)
25 始動入賞具(入賞口)
26 大入賞具(入賞口)
27 アウト口(アウト球口)
70 発射機構(発射装置)
100 遊技球循環装置(循環装置)
110 球封入カバー(球貯留手段)

Claims (1)

  1. 少なくとも一つの入賞口が設けられた遊技領域を有した遊技盤および前記遊技領域内に遊技球を発射する発射装置を備え、前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技領域内で落下させながら移動させて前記入賞口に入賞させる遊技を行うように構成され、前記遊技領域内で落下移動して前記入賞口に入賞しなかった遊技球を流入させるアウト球口と、前記入賞口に入賞した遊技球及び前記アウト球口に流入した遊技球を回収して、当該回収した遊技球を前記発射装置に供給する循環装置とを備え、前記発射装置により前記遊技領域内に発射されて遊技に使用された遊技球を、前記循環装置により回収して前記発射装置に供給し、再び前記遊技領域内に発射する構成として、所定個数の遊技球を封入状態で循環使用する構成の弾球遊技機において、
    前記循環装置は、前記遊技盤の裏面に取り付けられ前記回収した遊技球を内部に貯留する球貯留手段を備え、前記球貯留手段により前記所定個数の遊技球が前記遊技盤に封入状態で保持されることを特徴とする弾球遊技機。
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