JP2004129756A - 遊技機、プログラム、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】主基板および払出制御基板の確実な動作を容易に実現することが可能なパチンコ機を提供する。
【解決手段】払出制御基板200のサブCPU212は、電源投入時に(S1010:Yes)、初期化処理を実行し(S1020)、主基板100のメインCPU112から送信される制御コマンドを受信可能かどうかを判定する(S1030)。そして、サブCPU212は、制御コマンドを受信可能であると判定した場合には(S1030:Yes)、その旨を表す情報である受信可能データを生成し(S1040)、その受信可能データを、出力バッファ232に格納させると共に、出力バッファ232から通信線Ccを介して主基板100のメインCPU12へ常時送信する(S1050)。
【選択図】 図6
【解決手段】払出制御基板200のサブCPU212は、電源投入時に(S1010:Yes)、初期化処理を実行し(S1020)、主基板100のメインCPU112から送信される制御コマンドを受信可能かどうかを判定する(S1030)。そして、サブCPU212は、制御コマンドを受信可能であると判定した場合には(S1030:Yes)、その旨を表す情報である受信可能データを生成し(S1040)、その受信可能データを、出力バッファ232に格納させると共に、出力バッファ232から通信線Ccを介して主基板100のメインCPU12へ常時送信する(S1050)。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機、プログラム、記録媒体に係り、例えば、パチンコ機、そのパチンコ機を実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラム、そのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、制御コマンドを出力する主基板(主制御基板)と、この主基板から出力(送信)される制御コマンドに基づいて賞媒体の払い出しを制御する払出制御基板(副制御基板)とを含む複数の基板を備えており、この遊技機に電源が供給された際に、前記主基板に設けられた回路は、前記主基板以外の基板に設けられた回路が制御開始可能となった後に制御開始可能となる遊技機を既に提案している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この遊技機において、主基板に設けられた回路は、主基板以外の基板、つまり払出制御基板などの基板に設けられた回路が制御開始可能となった後に制御開始可能となるため、払出制御基板などの基板が、主基板から送信された制御コマンドの受信に失敗するおそれがない。
【0004】
尚、制御開始可能とは、基板に設けられた回路が、リセット状態からリセット解除状態となり、セキュリティチェックおよび初期設定を終了した状態のことを意味する。
【0005】
そして、主基板および払出制御基板は、それぞれ自身に設けられた回路のリセット状態を解除した後にセキュリティチェックを行い、主基板よりも払出制御基板の方が、セキュリティチェックに必要な時間が所定の時間長い場合は、主基板に設けられた回路のリセット状態が解除されるタイミングを、払出制御基板に設けられた回路のリセット状態が解除されるタイミングから、少なくとも前記所定の時間以上遅らせるようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−246134号公報(第2,3頁、図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の遊技機では、払出制御基板に設けられた回路が制御開始可能となった後に、主基板に設けられた回路が制御開始可能となるように、主基板と払出制御基板のそれぞれについて、リセット状態が解除されるタイミングを適宜設定するようにしている。
【0008】
そのため、主基板から送信された制御コマンドを払出制御基板が確実に受信可能なように、主基板と払出制御基板のそれぞれについて前記タイミングを設定しなければならず、その設定が難しいという問題があった。
【0009】
また、特許文献1の遊技機では、主基板から払出制御基板への一方向通信で制御コマンドを送信しているため、その制御コマンドにノイズが印加されると、払出制御基板の制御によって払い出される賞媒体の個数に誤りが生じるおそれがあった。
【0010】
さらに、悪意をもった遊技者が、主基板の送信した制御コマンドが伝送される通信線を短絡させるなどの細工を弄し、本来払い出されるべき賞媒体の個数を越える賞媒体が払い出されるように払出制御基板を誤動作させ、遊技機が設置されている遊技店に損害を与えるおそれがあった。
【0011】
また、悪意をもった遊技店が、前記のように通信線を短絡させるなどの細工を弄し、本来払い出されるべき賞媒体の個数に満たない賞媒体しか払い出されないように払出制御基板を誤動作させ、遊技者に損害を与えるおそれがあった。
【0012】
そこで、近年、このような諸問題を回避するために、主基板と払出制御基板が双方向通信で互いの動作を確認しながら賞媒体の払い出し制御を行う遊技機が提案されている。
【0013】
しかし、主基板と払出制御基板が双方向通信を行う場合、主基板が制御コマンドを送信した時点で、払出制御基板が制御開始可能になっている必要があるため、遊技機の電源投入時には、主基板と払出制御基板のそれぞれの起動順序を適宜設定しなければならず、特許文献1の遊技機と同様の問題があった。
【0014】
また、主基板と払出制御基板が双方向通信を行う場合、主基板は、制御コマンドを送信した後に、その制御コマンドを払出制御基板が受信したかどうかを確認する必要があることから、払出制御基板からの返信を待たなければならない。
【0015】
しかし、主基板が制御コマンドを送信した時点で、払出制御基板が制御開始可能になっていない場合、払出制御基板から返信がある筈がないにも関わらず、主基板はひたすら返信を待つことになり、その返信を待つ間、主基板は遊技に関する別の制御を実行することができず、遊技が中断するおそれがあった。
【0016】
尚、これらの諸問題は、払出制御基板に限らず、主基板から送信される制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて遊技に関する制御を実行する副制御基板では同様に問題となる。
【0017】
ところで、副制御基板には、例えば、遊技中の効果音などの再生を制御する音声制御基板、遊技を演出するために用いられるランプ類の点灯を制御するランプ制御基板、遊技の演出や遊技の当たり・ハズレ判定のために用いられる画像の表示を制御する画像制御基板などがある。
【0018】
ちなみに、遊技機として第1種パチンコ機に適用した場合、画像制御基板は、第1種特別電動役物が作動することとなる特別図柄の組み合わせを表示する特図柄表示装置を制御するための特別図柄制御基板に該当する。
【0019】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであって、以下の目的を有するものである。
(1)主制御基板および副制御基板の確実な動作を容易に実現することが可能な遊技機を提供する。
(2)前記(1)の遊技機を実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供する。
(3)前記(1)の遊技機を実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
(請求項1)
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、制御コマンドを生成して送信する主制御基板と、その主制御基板から送信される制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて遊技に関する制御を実行する副制御基板とを備えた遊技機において、前記副制御基板は、電源投入時に、前記主制御基板から送信される制御コマンドを受信可能かどうかを判定する受信判定手段と、その受信判定手段によって前記制御コマンドを受信可能であると判定された場合には、その旨を表す情報を生成する情報生成手段と、その生成手段によって生成された前記情報を格納すると共に、その格納した前記情報を前記主制御基板へ常時送信する情報送信手段とを備えたことをその要旨とする。
【0021】
従って、請求項1に記載の発明において、主制御基板は、電源投入時に、副制御基板から前記情報が送信されてきたら、副制御基板が制御コマンドを受信可能な状態になっていると判定することが可能である。そして、主制御基板は、副制御基板が制御コマンドを受信可能な状態になっていると判定したら、制御コマンドを送信すればよい。
【0022】
そのため、請求項1に記載の発明によれば、前記した特許文献1(特開2001−246134号公報)の遊技機のように、主基板(主制御基板)と払出制御基板(副制御基板)のそれぞれの起動順序を適宜設定する必要がなく、その設定に起因する問題を回避することができる。
【0023】
また、請求項1に記載の発明では、副制御基板が制御コマンドを受信可能になり、主制御基板と副制御基板の間の双方向通信が確立した後に、主制御基板が制御コマンドを送信する。
【0024】
そのため、請求項1に記載の発明によれば、主制御基板と副制御基板が双方向通信を行う従来の遊技機の前記問題(主基板が制御コマンドを送信した時点で、払出制御基板が制御開始可能になっていない場合、払出制御基板から返信がある筈がないにも関わらず、主基板はひたすら返信を待つことになり、その返信を待つ間、主基板は遊技に関する別の制御を実行することができず、遊技が中断する)を回避することができる。
その結果、請求項1に記載の発明によれば、主制御基板および副制御基板の確実な動作を容易に実現することができる。
【0025】
(請求項2)
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記主制御基板は、電源投入時に、前記副制御基板から前記情報が送信されているかどうかを検出する送信検出手段と、その送信検出手段によって前記副制御基板から前記情報が送信されていることが検出された場合には、前記副制御基板を制御するための制御コマンドを生成し、その制御コマンドを前記副制御基板へ送信するコマンド送信手段と、前記送信検出手段によって前記副制御基板から前記情報が送信されていることが検出されない場合には、前記副制御基板を制御するための制御コマンドの生成を保留し、その保留中は遊技に関する別の制御を実行する保留手段とを備えたことをその要旨とする。
【0026】
従って、請求項2に記載の発明によれば、遊技の中断を確実に回避することが可能になり、請求項1に記載の発明の効果を更に高めることができる。
【0027】
(請求項3)
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記副制御基板は、賞媒体の払い出しを制御するための払出制御基板であることをその要旨とする。
【0028】
従って、請求項3に記載の発明によれば、遊技機が設置されている遊技店と遊技者の双方に付与される利益に関係の深い賞媒体の払い出しを制御するための払出制御基板に適用することで、賞媒体の払い出しを確実に行うことが可能になり、遊技店および遊技者の双方に適切な利益を付与することができる。
【0029】
(請求項4)
次に、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供するものである。
つまり、請求項4に記載の遊技機における前記各手段を実現するための機能は、コンピュータシステムで実行されるプログラムとして備えることができる。
【0030】
(請求項5)
次に、請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
【0031】
このようなプログラムの場合、例えば、ROMやバックアップRAMをコンピュータで読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、このROMあるいはバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いることができる。
【0032】
この他、半導体メモリ(スマートメディア,メモリスティックなど),ハードディスク,FD(Floppy Disk),データカード(ICカード,磁気カードなど),光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVDなど),光磁気ディスク(MOなど),相変化ディスク,磁気テープなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に前記プログラムを記録しておき、そのプログラムを必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いてもよい。ちなみに、前記記録媒体の具体例の名称は登録商標である。
【0033】
(用語の説明)
尚、上述した[特許請求の範囲]および[課題を解決するための手段および発明の効果]に記載した構成要素と、後述する[発明の実施の形態]に記載した構成部材との対応関係は以下のようになっている。
「遊技機」は、第1種パチンコ機10に該当する。
「主制御基板」は、主基板100に該当する。
「副制御基板」は、払出制御基板200に該当する。
【0034】
「受信判定手段」は、払出制御基板200のサブCPU212が実行するS1030の処理に該当する。
「情報」は、受信可能データに該当する。
「情報生成手段」は、サブCPU212が実行するS1040の処理に該当する。
「情報生成手段」は、サブCPU212が実行するS1050の処理に該当する。
【0035】
「送信検出手段」は、主基板100のメインCPU112が実行するS30の処理に該当する。
「コマンド送信手段」は、メインCPU112が実行する入賞処理(S100)におけるS102およびS106の処理に該当する。
「保留手段」は、メインCPU112が実行するS200〜S700の処理に該当する。
「賞媒体」は、賞球に該当する。
【0036】
「プログラム」は、主基板100のメインCPU112が実行する図5および図7に示すフローチャートの処理と、払出制御基板200のサブCPU212が実行する図6および図8に示すフローチャートの処理とに該当する。
「記録媒体」は、ROM114,214に該当する。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊技機を第1種パチンコ機に具体化した一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0038】
[全体の主要構成]
図1は、本実施形態における第1種パチンコ機10を正面側(遊技者側)から見た正面図である。
【0039】
第1種パチンコ機(遊技機)10には、略矩形状の前枠11が開閉可能に取り付けられている。前枠11には、ガラス枠12が開閉可能に取り付けられている。ガラス枠12には、所定間隔(例えば、5〜10mm程度)だけ前後方向に離間させて2枚のガラス板13a,13bが嵌め込まれている。ガラス枠12および各ガラス板13a,13bの後方には、遊技盤14が設けられており、各ガラス板13a,13bと遊技盤14とは平行に配置されている。
【0040】
前枠11の右下方には、発射ハンドル15aが回動可能に取り付けられている。発射ハンドル15aには、発射スイッチ(図示略)が内蔵されている。また、発射ハンドル15aには、発射停止スイッチ15bが設けられている。
ガラス枠12の上方の前枠11には、枠ランプ18aが設けられている。
【0041】
ガラス枠12の下方の前枠11の正面側には、上受皿パネル16が開閉可能に取り付けられている。
上受皿パネル16の上部正面側には、上受皿19が設けられている。
上受皿19内の左方における上受皿パネル16には、遊技球が賞球(賞媒体)や貸球として供給される賞球・貸球供給口17が形成されている。
【0042】
また、上受皿19内の右方における上受皿パネル16には、導出口16aが形成されている。
上受皿19内の底面は、賞球・貸球供給口17から導出口16aへ向けて下るように傾斜している。そのため、賞球・貸球供給口17から上受皿19内に供給された遊技球は、上受皿19内の傾斜した底面を滑り落ちて導出口16aへ円滑に導かれる。
【0043】
そして、導出口16aから排出された遊技球は、上受皿19の背面側(遊技者とは反対側)に設けられた整流器(図示略)へ導き出され、整流器から発射槌(図示略)へ供給され、発射モータ(図示略)によって駆動される発射槌により弾き出されて遊技盤14へ発射されるようになっている。
【0044】
上受皿19の下方には、上受皿19の収容可能数を超えた遊技球を排出する下受皿排出口19aが形成されている。
下受皿排出口19aの排出側には、下受皿排出口19aから排出された遊技球を収容しておくための下受皿20が設けられている。
【0045】
上受皿19の上部右方には、上受皿19に収容された遊技球を下受皿排出口19aから下受皿20へ排出させるための上受皿球技きレバー19bがスライド可能に設けられている。
下受皿20の下方には、下受皿20に収容された遊技球を下受皿球抜孔20aから球箱(図示略)へ排出させるための下受皿球技きレバー20bがスライド可能に設けられている。
【0046】
前枠11の左側には、遊技機外装置部分(CRカードサンド)22が取り付けられている。遊技機外装置部分22には、プリペイドカードを挿入するためのスリット22aなどが設けられている。つまり、第1種パチンコ機10は、現金ではなくプリペイドカードを使用して遊技を行うタイプであり、このタイプは一般に「CR機」と呼ばれている。
【0047】
[遊技盤14の主要構成]
図2は、第1種パチンコ機10から取り外した遊技盤14を表側から見た正面図である。
【0048】
遊技盤14の左方には、遊技盤14に発射された遊技球を遊技領域へ案内するためのガイドレール21が設けられている。
遊技盤14の中央部上寄り左右には、LEDによって装飾された装飾風車25a,25bが設けられている。遊技盤14の上部左右両端には、コーナー飾りランプ18b,18cが設けられている。遊技盤14の中央部左右両端には、サイド飾りランプ18d,18eが設けられている。
【0049】
遊技盤14の略中央部には、センターケース30が設けられている。センターケース30の略中央には、矩形状の表示装置に複数の特別図柄を表示する特別図柄表示装置32が設けられている。尚、特別図柄表示装置32は、どのような表示装置(例えば、LCD,CRT,プラズマディスプレイなど)によって具体化してもよい。
【0050】
センターケース30における特別図柄表示装置32の下部には、第1種始動口27への遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を始動可能な回数(以下、「特別図柄始動記憶数TU」という)を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED36a〜36dが設けられている。
【0051】
センターケース30における特別図柄表示装置32の上部には、3個のLEDによって複数の普通図柄の組み合わせを変動表示した後に、当たり図柄またはハズレ図柄を確定図柄として表示する普通図柄表示装置34が設けられている。
【0052】
普通図柄表示装置34の下方には、普通図柄作動ゲート26a,26bを遊技球が通過したことに基づいて普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示を始動可能な回数(以下、「普通図柄始動記憶数FU」という)を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35a〜35dが設けられている。
【0053】
また、センターケース30には、天入賞口31、左入口91、右入口92、転動面(転動底面)93が備えられている。天入賞口31はセンターケース30の枠部材の上端部中央に開口され、左入口91はセンターケース30の枠部材の左端部に開口され、右入口92はセンターケース30の枠部材の右端部に開口されている。鉛直軸線周りに回転駆動される円盤からなる転動面93は、センターケース30の下部における特別図柄表示装置32の前側に設けられている。
【0054】
左入口91または右入口92に入った遊技球は、センターケース30の枠部材内に入って転動面93上に送られ、転動面93からセンターケース30の下方へ流下(落下)する。このとき、その遊技球の流下経路は転動面93の回転に従って変化し、遊技球は転動面93の回転状態に応じて転動面93の真下だけでなく下方の広い範囲に流下される。
【0055】
センターケース30の左右には、普通図柄表示装置34による普通図柄の変動表示を始動させる機能を備えた普通図柄作動ゲート26a,26bが設けられている。
センターケース30の下方には、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示を始動させる機能を備えた第1種始動口27が設けられている。
【0056】
第1種始動口27には普通電動役物28が設けられている。普通電動役物28は、第1種始動口27の両側に左右対称の可動翼片28a,28bを備え、通常は直立状態にある両可動翼片28a,28bがそれぞれの支軸を中心として左右に傾動して開くようになっている。
【0057】
そして、普通電動役物28は、普通図柄表示装置34が当り図柄を表示した場合に両可動翼片28a,28bを開くようになっている。普通電動役物28の両可動翼片28a,28bが開くと、第1種始動口27の入口が拡大して遊技球の入賞が容易になる。
【0058】
第1種始動口27の下方には、特別図柄表示装置32が大当たり図柄を表示した場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。変動入賞装置40には、大入賞口41および第1種特別電動役物42が設けられている。
【0059】
第1種特別電動役物42は、大入賞口41の両側に左右対称の可動翼片42a,42bを備え、通常は直立状態にある両可動翼片42a,42bがそれぞれの支軸を中心として左右に傾動して開くようになっている。
【0060】
そして、第1種特別電動役物42は、特別図柄表示装置32が大当たり図柄を表示した場合に両可動翼片42a,42bを開くようになっている。第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bが開くと、大入賞口41の入口が開いて遊技球の入賞が可能になる。
【0061】
大入賞口41の内部には、大入賞口41を連続して開口する機能を有する特定領域43と、この特定領域43を通過した遊技球を検出(検知)する特定領域スイッチ(図示略)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数をカウントする大入賞口スイッチ(図示略)とが設けられている。
【0062】
変動入賞装置40の左側には左下入賞口29aが設けられ、変動入賞装置40の右側には右下入賞口29bが設けられている。左下入賞口29aの左側上方には、左袖入賞口24aが設けられている。右下入賞口29bの右側上方には、右袖入賞口24bが設けられている。
【0063】
センターケース30の左右下方にはそれぞれ、普通の風車23a,23bが設けられている。
遊技盤14には、多くの釘47が打ち込まれており、遊技盤14に発射された遊技球は、それら釘47の間を乱舞しながら遊技盤14面を流下(落下)する。遊技盤14の最下部中央には、遊技盤14面を流下した遊技球のうち、各入賞口24a,24b,27,29a,29b,31,41のいずれにも入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45が設けられている。
【0064】
[第1種パチンコ機10の電気的構成]
図3は、本実施形態における第1種パチンコ機10の電気的構成を示すブロック回路図である。
【0065】
第1種パチンコ機10には、主基板(電子制御装置)100が設けられており、この主基板(主制御基板)100には、マイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)110が搭載されている。マイクロコンピュータ110には、遊技の制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM114と、メインCPU112が各種制御プログラムを実行する際にROM114から読み出された制御プログラムや遊技中に発生する当たりに関するデータなどの各種データを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。また、RAM116は、停電などの電源遮断時における遊技状態を電源復帰後に再現するために、電源遮断時においてメインCPU112が処理したデータや各装置および各基板へ送信した制御コマンドをバックアップする。
【0066】
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。電源基板80、賞球(賞媒体)の払い出しや貸球の貸し出しなどを制御する払出制御基板200、特別図柄表示装置32を制御する特別図柄制御基板(特別図柄制御装置)33、遊技盤14に設けられたランプ類を制御するランプ制御基板(ランプ制御装置)75、遊技中の効果音などを再生(発音)する音声再生装置79aを制御する音声制御基板(音声制御装置)79、第1種始動口27への遊技球の入賞を検出(検知)するための第1種始動口スイッチ27a(尚、図3ではスイッチを「SW」と表記する)、遊技盤情報(入賞、当たり、遊技停止など)をパチンコホール(遊技場)の管理室などに設けられたコンピュータ(以下、「ホールコンピュータ」という。図示略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0067】
後述するように、副制御基板である各制御基板200,33,75,79は、主基板(主制御基板)100から送信される制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて遊技に関する制御を実行する。
【0068】
払出制御基板200には、主基板100から送信される制御コマンドを入力して動作するマイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)210が搭載されており、マイクロコンピュータ210には、賞球の払い出しや貸球の貸し出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払い出しや貸球の貸し出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読み出された制御プログラムや遊技中に発生する賞球の個数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基板200には、電源基板80、CR接続基板56、発射制御基板15c、遊技枠情報端子基板52、払出中継基板55が電気的に接続されている。
【0069】
特別図柄制御基板33には、主基板100から送信される制御コマンドを入力して動作するマイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)33aが搭載されており、マイクロコンピュータ33aには、特別図柄表示装置32を制御するサブCPU33bと、このサブCPU33bの制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM33cと、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM33cから読み出された制御プログラムなどの各種データを一時的に格納するRAM33dとが搭載されている。
また、特別図柄制御基板33には、電源基板80が電気的に接続されている。
【0070】
遊技枠中継基板53には、下受皿20が賞球で満杯になったことを検出するための満杯検出スイッチ20cおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。
センサ中継基板54には、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55が電気的に接続されている。
払出中継基板55には、貸球がなくなったことを検出するための貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ62c、貸球を供給する貸球ユニット63が電気的に接続されている。
【0071】
賞球ユニット62は、賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払出モータ62cを備える。賞球の払出機構(図示略)は、賞球の払い出しを効率良く行うために2カ所に設けられており、各払出機構は賞球払出モータ62cによって駆動される。また、賞球払出センサ62aは一方の払出機構に設けられており、賞球払出センサ62bは他方の払出機構に設けられている。各賞球払出センサ62a,62bの検出信号は、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介して主基板100へ送信され、その信号に基づいてメインCPU112は、払い出された賞球の個数をカウントする。
【0072】
盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的に接続されている。普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開閉させる普通電動役物ソレノイド28c(尚、図3ではソレノイドを「SL」と表記する)、普通図柄表示装置34、各普通図柄作動ゲート26a,26bのいずれかを遊技球が通過したことを検出(検知)するためのゲートスイッチ26c、大入賞口41への遊技球の入賞を検出(検知)するための大入賞口スイッチ41b、各袖入賞口24a,24bのいずれかへの遊技球の入賞を検出(検知)するための袖入賞口スイッチ24c、各下入賞口29a,29bのいずれかへの遊技球の入賞を検出(検知)するための下入賞口スイッチ29c、天入賞口31への遊技球の入賞を検出(検知)するための天入賞口スイッチ31a、大入賞口中継基板50である。
【0073】
大入賞口中継基板50には、特定領域43を通過(入賞)した遊技球を検出するための特定領域スイッチ43a、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを開閉させる第1種特別電動役物ソレノイド42cが電気的に接続されている。
【0074】
CR接続基板56には、プリペイドカードを読み取る装置などを備える遊技機外装置部分22が電気的に接続されている。
電源基板80は、主電源70から交流(AC)24V(50Hz/60Hz)の電源供給を受け、その交流電源から各種電圧の直流電源を生成し、その直流電源を各基板15c,33,56,75,79,100,200へ供給する。
【0075】
そして、主基板100のメインCPU112には、第1種始動口スイッチ27aの検出信号が入力され、盤面中継基板51を介して各スイッチ24c,26c,29c,31a,41bの検出信号が入力され、大入賞口中継基板50から盤面中継基板51を介して特定領域スイッチ43aの検出信号が入力され、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介して各賞球払出センサ62a,62bの検出信号が入力される。
【0076】
また、払出制御基板200のサブCPU212には、払出中継基板55を介して貸球ユニット63および貸球切れスイッチ61の検出信号が入力され、センサ中継基板54から払出中継基板55を介して各賞球払出センサ62a,62bの検出信号が入力される。
【0077】
各スイッチ24c,26c,27a,29c,31a,41b,43aは、例えば、発光素子から受光素子へ投射される投射光を遊技球が遮ったことに基づいて遊技球を検出する光学式センサや、鋼球である遊技球が通過したことを電磁誘導を用いて検出する検流器などによって構成されている。
【0078】
発射制御基板15cには、発射モータ15e、発射スイッチ15d、発射停止スイッチ15bが電気的に接続されている。
払出制御基板200のサブCPU212は、貸球ユニット63および貸球切れスイッチ61の検出信号に基づいて、貸球ユニット63が正常動作可能で、且つ、貸球切れスイッチ61により貸球があると検出された場合には、遊技球の発射を許可するための発射許可信号を生成し、その発射許可信号を発射制御基板15cへ送信する。
【0079】
遊技者が発射ハンドル15aを握り、発射ハンドル15aを遊技者側から見て時計回りに回動操作すると、発射ハンドル15aに内蔵された発射スイッチ15dがオンされ、発射スイッチ15dは発射指示信号を生成し、その発射指示信号を発射制御基板15cへ送信する。
【0080】
すると、発射制御基板15cは、発射許可信号および発射指示信号に基づいて、発射モータ15eを駆動するための駆動信号を生成し、その駆動信号を発射モータ15eへ送信する。その駆動信号に従って発射モータ15eが回動され、その発射モータ15eの回動によって発射槌が駆動され、その発射槌により遊技球が弾き出されて遊技盤14へ発射される。
【0081】
ここで、発射槌には引張コイルばねが取り付けられており、発射ハンドル15aが回動操作されると、その回動量(回動角度)分だけ引張コイルばねの引張力が増大し、駆動される発射槌の速度も増大するようになっている。
そのため、発射ハンドル15aの回動量に応じた発射速度で遊技球を発射することができる。
【0082】
また、遊技者が発射ハンドル15aを回動操作していないとき、発射スイッチ15dはオフされて発射指示信号を生成しない。
すると、発射制御基板15cは発射モータ15eを駆動するための駆動信号を生成せず、発射モータ15eが駆動されないため、遊技球が発射されることはない。
【0083】
そして、遊技者が発射停止スイッチ15bを操作すると、発射停止スイッチ15bはオンされて発射停止信号を生成し、その発射停止信号を発射制御基板15cへ送信する。
すると、発射制御基板15cは、発射停止信号に基づいて、発射モータ15eを駆動するための駆動信号の生成を停止し、発射モータ15eが駆動されないため、遊技球が発射されることはない。
【0084】
[CPU間のインターフェース]
図4は、主基板100のメインCPU112と、払出制御基板200のサブCPU212との間のインターフェースにおけるハードウェア構成を示すブロック回路図である。主基板100と払出制御基板200は、各通信線Ca〜Ccによって接続されている。
【0085】
メインCPU112が生成した各種制御コマンド(賞球個数制御コマンド、賞球払出開始制御コマンド)は、マイクロコンピュータ110のメインCPUバス120から出力ポート122へ出力され、出力ポート122からパラレルポートPaを介して出力バッファ124に格納され、出力バッファ124から通信線Caへ送信される。
その通信線Caへ送信された各種制御コマンドは、マイクロコンピュータ210の入力バッファ220に入力されて格納される。
【0086】
また、メインCPU112が生成した転送信号DSTRは、マイクロコンピュータ110のメインCPUバス120から出力ポート126へ出力され、出力ポート126から出力バッファ128に格納され、出力バッファ128から通信線Cbへ送信される。
その通信線Cbへ送信された転送信号DSTRは、マイクロコンピュータ210の入力バッファ224からサブCPU212の割込み端子226へ送信される。
【0087】
そして、割込み端子226に転送信号DSTRが入力されると割込みが発生し、入力バッファ220に格納されている各種制御コマンドは、サブCPU212のパラレルポートPbを介して入力ポート222へ送信される。
【0088】
また、サブCPU212が生成した各種データ(受信可能データ、賞球個数確認データ、賞球払出完了データ)は、マイクロコンピュータ210のサブCPUバス228から出力ポート230へ出力され、出力ポート230からパラレルポートPcを介して出力バッファ232に格納され、出力バッファ232から通信線Ccへ送信される。
その通信線Ccへ送信された各種データは、マイクロコンピュータ110の入力バッファ130からパラレルポートPdを介して、メインCPU12の入力ポート132へ送信される。
【0089】
尚、主基板100のメインCPU112と、特別図柄制御基板33のサブCPU33bや、ランプ制御基板75および音声制御基板79にそれぞれ搭載されたマイクロコンピュータのサブCPU(図示略)との間のインターフェースにおけるハードウェア構成についても、上記構成と同様である。
【0090】
[主基板100のメインCPU112が実行する主な処理]
図5は、本実施形態において主基板100のメインCPU112が実行する主な処理の流れを示すフローチャートである。
【0091】
メインCPU112は、ROM114に記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理によって、以下の各ステップ(以下、「S」と記載する)の処理を実行する。
【0092】
尚、前記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体(半導体メモリ(スマートメディア,メモリスティックなど)、ハードディスク、FD(FloppyDisk)、データカード(ICカード,磁気カードなど)、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVDなど)、光磁気ディスク(MOなど)、相変化ディスク、磁気テープなど)を備えた外部記録装置(外部記憶装置)に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からメインCPU112にロードして起動することにより用いるようにしてもよい。ちなみに、前記記録媒体の具体例の名称は登録商標である。
【0093】
メインCPU112は、まず、主電源70が投入されて電源基板80から主基板100への電源供給が開始される電源投入時かどうかを判定し(S10)、電源投入時には(S10:Yes)、マイクロコンピュータ110の初期化処理を実行し(S20)、次に、払出制御基板200のサブCPU212から受信可能データが入力ポート132へ送信されているかどうかを検出する(S30)。
【0094】
そして、メインCPU112は、サブCPU212から受信可能データが送信されていることが検出された場合(S30:Yes)には入賞処理(S100)へ移行し、受信可能データが送信されていることが検出されない場合(S30:No)には普通図柄処理(S200)へ移行する。
【0095】
また、メインCPU112は、電源投入時でない場合には(S10:No)、入賞処理(S100)へ移行する。
【0096】
そして、メインCPU112は、以下のS100〜S700の処理を順次実行した後に、再びS10の処理に戻り、S10〜S700の処理を繰り返し実行する。
【0097】
<入賞処理>
入賞処理(S100)については後述する。
【0098】
<普通図柄処理>
普通図柄処理(S200)において、メインCPU112は、ゲートスイッチ26cの検出信号に基づいて各普通図柄作動ゲート26a,26bのいずれかを遊技球が通過したことを検出し、その検出結果とRAM116に記憶されている普通図柄始動記憶数FUとに基づいて普通図柄制御コマンドを生成し、その普通図柄制御コマンドを盤面中継基板51を介して普通図柄表示装置34へ送信する。
【0099】
すると、普通図柄表示装置34は、普通図柄制御コマンドに基づいて、普通図柄の変動表示を行った後に当たり図柄またはハズレ図柄を停止表示する。例えば、普通図柄表示装置34を構成する3個のLEDが点滅することにより普通図柄が変動表示され、両端部の2個のLEDが点灯することにより当たり図柄が停止表示され、いずれか1個のLEDのみが点灯することによりハズレ図柄が停止表示される。
【0100】
ここで、普通図柄始動記憶数FUは以下のように設定されてRAM116に記憶されている。
メインCPU112は、普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示中または大当たり図柄を表示中に、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、その入賞した遊技球の最初の4個までをRAM116に記憶させる。そして、後述するランプ処理(S700)において、RAM116に記憶された遊技球の個数が普通図柄記憶表示LED35a〜35dの点灯数によって表示される。
このRAM116に記憶された遊技球の個数(普通図柄記憶表示LED35a〜35dの点灯数)が、普通図柄始動記憶数FUである。
【0101】
<普通電動役物処理>
普通電動役物処理(S300)において、メインCPU112は、普通図柄処理(S200)の処理結果に基づいて、普通電動役物ソレノイド28cを駆動制御するための制御信号を生成し、その制御信号を盤面中継基板51を介して普通電動役物ソレノイド28cへ送り出す。
すると、普通電動役物ソレノイド28cは当該制御信号に従って動作し、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開閉させる。
【0102】
すなわち、メインCPU112は、普通図柄処理で普通図柄表示装置34に当たり図柄を表示させるための普通図柄表示コマンドを生成したことに基づいて(普通図柄表示装置34が当たり図柄を表示したことに基づいて)、普通電動役物ソレノイド28cを制御して普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開放させ、第1種始動口27の入口を拡大させて遊技球を入賞し易くさせる。
【0103】
そして、メインCPU112は、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開放させてから所定時間(例えば、0.2秒間)経過すると、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを閉じさせ、第1種始動口27の入口を縮小させて遊技球を入賞し難くさせる。
【0104】
<特別図柄処理>
特別図柄処理(S400)において、メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27aの検出信号に基づいて第1種始動口27に遊技球が入賞したことを検出し、第1種始動口27に遊技球が入賞した場合には、大当たりかハズレかを判定し、その判定結果に基づき、確定図柄として大当たり図柄またはハズレ図柄を選択し、その選択結果とRAM116に記憶されている特別図柄始動記憶数TUとに基づいて特別図柄制御コマンドを生成し、その特別図柄制御コマンドを特別図柄制御基板33へ送信する。
【0105】
ここで、特別図柄始動記憶数TUは以下のように設定されてRAM116に記憶されている。
メインCPU112は、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示中、確定図柄として大当たり図柄を表示中、大当たり遊技状態の実行中のいずれかのときに、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、その入賞した遊技球の最初の4個までをRAM116に記憶させる。そして、後述するランプ処理(S700)において、RAM116に記憶された遊技球の個数が特別図柄記憶表示LED36a〜36dの点灯数によって表示される。
このRAM116に記憶された遊技球の個数(特別図柄記憶表示LED36a〜36dの点灯数)が、特別図柄始動記憶数TUである。
【0106】
特別図柄制御基板33のサブCPU33bは、ROM33cに記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理によって動作する。尚、前記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からサブCPU33bにロードして起動することにより用いるようにしてもよい。
【0107】
特別図柄制御基板33のサブCPU33bは、主基板100のメインCPU112から送信された特別図柄制御コマンドに基づいて特別図柄表示装置32を制御する。
すると、特別図柄表示装置32は、特別図柄制御基板33の制御に従い、特別図柄の変動表示を行った後に、確定図柄として大当たり図柄またはハズレ図柄を表示する。
【0108】
<大入賞口処理>
大入賞口処理(S500)において、メインCPU112は、特別図柄処理(S400)の処理結果に基づいて、第1種特別電動役物ソレノイド42cを駆動制御するための制御信号を生成し、その制御信号を盤面中継基板51から大入賞口中継基板50を介して第1種特別電動役物ソレノイド42cへ送信する。
【0109】
すると、第1種特別電動役物ソレノイド42cは当該制御信号に従って作動し、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを開閉させることにより大入賞口41を開閉させる。
【0110】
すなわち、メインCPU112は、特別図柄処理で大当たりと判定され、確定図柄として大当たり図柄が特別図柄表示装置32に表示された場合には、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを開いて大入賞口41を開口させることにより大当たり遊技状態を開始させ、大入賞口41への多数の遊技球の入賞を可能にする。
【0111】
また、メインCPU112は、特別図柄処理でハズレと判定され、確定図柄としてハズレ図柄が特別図柄表示装置32に表示された場合には、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを閉じたままにして大入賞口41を閉口させておき、大入賞口41への遊技球の入賞を不可能にする。
【0112】
そして、大入賞口41が開口してから所定時間(例えば、30秒)経過するか、または、大入賞口41に規定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞すると、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bが閉じて大入賞口41が閉口され、大入賞口41への遊技球の入賞が不可能になる。このとき、大入賞口41の内部に設けられた特定領域43を遊技球が通過すると、その遊技球の通過を特定領域スイッチ43aが検出し、大入賞口41が連続して開口される。
【0113】
このように、大入賞口41が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、特定領域43を遊技球が通過することを条件としてラウンドが進行し、予め設定されている最大ラウンド数(例えば、15ラウンド)を終えると大当たり遊技状態が終了される。
【0114】
<音声処理>
音声処理(S600)において、メインCPU112は、S100〜S500の処理結果に基づいて音声制御コマンドを生成し、その音声制御コマンドを音声制御基板79へ送信する。
すると、音声制御基板79は、音声制御コマンドに基づいて音声再生装置79aを制御し、遊技中の効果音などを再生させる。
【0115】
<ランプ処理>
ランプ処理(S700)において、メインCPU112は、S100〜S500の処理結果に基づいてランプ制御コマンドを生成し、そのランプ制御コマンドをランプ制御基板75へ送信する。
【0116】
すると、ランプ制御基板75は、ランプ制御コマンドに基づいて遊技盤14に設けられたランプ類(枠ランプ18a、コーナー飾りランプ18b,18c、サイド飾りランプ18d,18e、装飾風車25a,25bのLED、普通図柄記憶表示LED35a〜35d、特別図柄記憶表示LED36a〜36dなど)の点灯を制御する。
【0117】
[サブCPU212が実行する主な処理]
図6は、本実施形態において払出制御基板200のサブCPU212が実行する主な処理の流れを示すフローチャートである。
【0118】
サブCPU212は、ROM214に記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理によって、以下の各ステップの処理を実行する。
尚、前記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からサブCPU212にロードして起動することにより用いるようにしてもよい。
【0119】
サブCPU212は、まず、主電源70が投入されて電源基板80から払出制御基板200への電源供給が開始される電源投入時かどうかを判定し(S1010)、電源投入時には(S1010:Yes)、マイクロコンピュータ210の初期化処理を実行し(S1020)、次に、主基板100のメインCPU112から送信される制御コマンドを受信可能かどうかを判定する(S1030)。
【0120】
そして、サブCPU212は、メインCPU112から送信される制御コマンドを受信可能な場合には(S1030:Yes)、受信可能データを生成する(S1040)。
【0121】
続いて、サブCPU212は、生成した受信可能データを、出力ポート230からパラレルポートPcを介して出力バッファ232に出力して格納させると共に、出力バッファ232から通信線Ccを介してメインCPU12へ常時送信する(S1050)。
【0122】
また、サブCPU212は、電源投入時でない場合には(S1010:No)、賞球払出処理(S1100)へ移行する。
【0123】
また、サブCPU212は、メインCPU112から送信される制御コマンドを受信不能な場合には(S1030:No)、遊技球発射許可処理(S1300)へ移行する。
【0124】
そして、サブCPU212は、以下のS1100〜S1300の処理を順次実行した後に、再びS1010の処理に戻り、S1010〜S1300の処理を繰り返し実行する。
【0125】
<賞球払出処理>
賞球払出処理(S1100)については後述する。
【0126】
<貸球貸出処理>
遊技者が貸球貸出スイッチおよび金額設定スイッチ(図示略)を操作すると、当該各スイッチの操作信号は貸球ユニット63へ送信され、貸球ユニット63は当該各スイッチの操作信号を払出制御基板200へ転送する。
【0127】
貸球貸出処理(S1200)において、サブCPU212は、貸球ユニット63から転送されてくる前記各スイッチの操作信号に基づいた駆動信号を生成し、その駆動信号を貸球ユニット63へ送信する。
すると、貸球ユニット63は当該駆動信号に従って動作し、金額設定スイッチによって設定された金額分の遊技球を、賞球・貸球供給口17へ供給させることにより、貸球として貸し出させる。
【0128】
<遊技球発射許可処理>
遊技球発射許可処理(S1300)において、サブCPU212は、貸球ユニット63および貸球切れスイッチ61の検出信号に基づいて、貸球ユニット63が正常動作可能で、且つ、貸球切れスイッチ61により貸球があると検出された場合には、遊技球の発射を許可するための発射許可信号を生成し、その発射許可信号を発射制御基板15cへ送信する。
【0129】
[入賞処理]
図7は、本実施形態における入賞処理(S100)の流れを示すフローチャートである。
【0130】
まず、主基板100のメインCPU112は、各スイッチ24c,27a,29c,31a,41bの検出信号に基づいて、各入賞口24a,24b,27,29a,29b,31,41に遊技球が入賞したことを検出し、その検出結果に基づいて、賞球ユニット62から賞球として払い出すべき遊技球の個数(以下、「払出決定賞球個数」という)を決定し、その払出決定賞球個数に対応した制御コマンド(以下、「賞球個数制御コマンド」という)を生成し、その賞球個数制御コマンドを払出制御基板200のサブCPU212へ送信する(S102)。
【0131】
ここで、各スイッチ24c,41b,43aが各入賞口24a,24b,41への遊技球の入賞を検出した場合の払出決定賞球個数は、当該入賞口への1個の遊技球の入賞に対して、例えば、15個に設定されている。また、各スイッチ27a,29c,31aが各入賞口27,29a,29b,31への遊技球の入賞を検出した場合の払出決定賞球個数は、当該各入賞口への1個の遊技球の入賞に対して、例えば、5個に設定されている。
【0132】
次に、メインCPU112は、サブCPU212から賞球個数確認データが入力ポート132へ送信されているかどうかを検出する(S104)。
そして、メインCPU112は、サブCPU212から賞球個数確認データが送信されていることが検出された場合には(S104:Yes)、賞球の払出を開始させるための制御コマンド(以下、「賞球払出開始制御コマンド」という)を生成し、その賞球払出開始制御コマンドをサブCPU212へ送信する(S106)。
【0133】
続いて、メインCPU112は、サブCPU212から賞球払出完了データが入力ポート132へ送信されているかどうかを検出する(S108)。
そして、メインCPU112は、サブCPU212から賞球払出完了データが送信されていることが検出された場合には(S108:Yes)、賞球払出処理(S100)を終了して、普通図柄処理(S200)へ移行する。
【0134】
また、メインCPU112は、サブCPU212から賞球個数確認データまたは賞球払出完了データが送信されていることが検出されない場合には(S104またはS108:No)、何らかの故障が発生したと判定して、その旨を遊技枠情報端子基板52を介してホールコンピュータへ報知し(S110)、その後に普通図柄処理(S200)へ移行する。
【0135】
[賞球払出処理]
図8は、本実施形態における賞球払出処理(S1100)の流れを示すフローチャートである。
【0136】
まず、払出制御基板200のサブCPU212は、主基板100のメインCPU112から賞球個数制御コマンドが入力ポート222へ送信されているかどうかを検出する(S1102)。
そして、サブCPU212は、メインCPU112から賞球個数制御コマンドが送信されていることが検出された場合には(S1102:Yes)、賞球個数確認データを生成し、その賞球個数確認データをメインCPU112へ送信する(S1104)。
【0137】
次に、サブCPU212は、メインCPU112から賞球払出開始制御コマンドが入力ポート222へ送信されているかどうかを検出する(S1106)。
そして、サブCPU212は、メインCPU112から賞球払出開始制御コマンドが送信されていることが検出された場合には(S1106:Yes)、賞球個数制御コマンドおよび賞球払出開始制御コマンドに基づいた駆動信号を生成し、その駆動信号を賞球ユニット62の賞球払出モータ62cへ送信する(S1108)。
【0138】
すると、賞球払出モータ62cは当該駆動信号に従って動作し、賞球個数制御コマンドに対応した払出決定賞球個数分の遊技球を、前記各払出機構から賞球・貸球供給口17へ供給させることにより、賞球ユニット62から払い出させる。
【0139】
続いて、サブCPU212は、各賞球払出センサ62a,62bの検出信号に基づいて、払出決定賞球個数分の遊技球が賞球として払い出されたかどうかを判定し(S1110)、払出決定賞球個数分の遊技球が賞球として払い出されたら(S1110:Yes)、賞球払出完了データを生成し、その賞球払出完了データをメインCPU112へ送信し(S1112)、賞球払出処理(S1100)を終了して、貸球貸出処理(S1200)へ移行する。
【0140】
また、サブCPU212は、メインCPU112から賞球個数制御コマンドまたは賞球払出開始制御コマンドが送信されていることが検出されない場合には(S1102またはS1106:No)、何らかの故障が発生したと判定して、その旨を遊技枠情報端子基板52を介してホールコンピュータへ報知し(S1114)、その後に貸球貸出処理(S1200)へ移行する。
【0141】
[実施形態の作用・効果]
以上詳述した本実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
【0142】
[1]主基板100のメインCPU112は、各種制御コマンド(賞球個数制御コマンド、賞球払出開始制御コマンド)を生成して送信する。
払出制御基板200のサブCPU212は、主基板100から送信される制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて、遊技に関する制御として賞球を払い出させる賞球払出処理(S1100)を実行する。
【0143】
そして、払出制御基板200のサブCPU212は、電源投入時に(S1010:Yes)、初期化処理を実行し(S1020)、主基板100のメインCPU112から送信される制御コマンドを受信可能かどうかを判定する(S1030)。
【0144】
払出制御基板200のサブCPU212は、制御コマンドを受信可能であると判定した場合には(S1030:Yes)、その旨を表す情報である受信可能データを生成し(S1040)、その受信可能データを、出力バッファ232に格納させると共に、出力バッファ232から通信線Ccを介して主基板100のメインCPU12へ常時送信する(S1050)。
【0145】
従って、主基板100のメインCPU112は、電源投入時に、払出制御基板200のサブCPU212から受信可能データが送信されてきたら、払出制御基板200が制御コマンドを受信可能な状態になっていると判定することが可能である。
そして、主基板100のメインCPU112は、払出制御基板200が制御コマンドを受信可能な状態になっていると判定したら、制御コマンドを送信すればよい。
【0146】
そのため、本実施形態によれば、前記した特許文献1(特開2001−246134号公報)の遊技機のように、主基板100のメインCPU112と払出制御基板200のサブCPUのそれぞれの起動順序を適宜設定する必要がなく、その設定に起因する問題を回避することができる。
【0147】
また、本実施形態では、払出制御基板200が制御コマンドを受信可能になり、各基板100,200間の双方向通信が確立した後に、主基板100が制御コマンドを送信する。
【0148】
そのため、本実施形態によれば、各基板100,200が双方向通信を行う従来の遊技機の前記問題(主基板が制御コマンドを送信した時点で、払出制御基板が制御開始可能になっていない場合、払出制御基板から返信がある筈がないにも関わらず、主基板はひたすら返信を待つことになり、その返信を待つ間、主基板は遊技に関する別の制御を実行することができず、遊技が中断する)を回避することができる。
その結果、本実施形態によれば、主基板100および払出制御基板200の確実な動作を容易に実現することができる。
【0149】
[2]主基板100のメインCPU112は、電源投入時に(S10:Yes)、初期化処理を実行し(S20)、払出制御基板200のサブCPU212から受信可能データが送信されているかどうかを検出する(S30)。
【0150】
そして、主基板100のメインCPU112は、払出制御基板200のサブCPU212から受信可能データが送信されていることが検出された場合には(S30:Yes)、払出制御基板200を制御するための各種制御コマンド(賞球個数制御コマンド、賞球払出開始制御コマンド)を生成し、その制御コマンドを払出制御基板200のサブCPU212へ送信する(S102、S106)。
【0151】
また、主基板100のメインCPU112は、払出制御基板200のサブCPU212から受信可能データが送信されていることが検出されない場合には(S30:No)、入賞処理(S100)を飛ばして、普通図柄処理(S200)以降の各処理(S300〜S700)を実行する。
【0152】
つまり、主基板100は、受信可能データが送信されていることが検出されない場合、払出制御基板200を制御するための各種制御コマンドの生成を保留し、その保留中は遊技に関する別の制御(S200〜S700)を実行する。
従って、本実施形態によれば、遊技の中断を確実に回避することができる。
【0153】
[3]図9は、主基板100および払出制御基板200の電源投入から、入賞処理(S100)および賞球払出処理(S1100)の終了までの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0154】
各基板100,200の電源投入に何らかの原因で遅れΔtが生じ、各基板200,200の電源投入のタイミングがズレた場合でも、双方向通信を確立することが可能であり、上記[1][2]の作用・効果を得ることができる。
【0155】
[別の実施形態]
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
【0156】
[1]上記実施形態は、副制御基板である払出制御基板200に適用したものである。しかし、本発明は、払出制御基板200に限らず、他の副制御基板(特別図柄制御基板33、ランプ制御基板75、音声制御基板79)に適用してもよい。
【0157】
ところで、払出制御基板200は、パチンコホールと遊技者の双方に付与される利益に関係の深い賞媒体の払い出しを制御する。そのため、上記実施形態のように、本発明を払出制御基板200に適用すれば、賞球の払い出しを確実に行うことが可能になり、パチンコホールおよび遊技者の双方に適切な利益を付与することができる。
【0158】
[2]上記実施形態では、遊技媒体および賞媒体として遊技球を用いている。しかし、遊技球に限らず、どのような媒体(例えば、金属製小円盤など)を用いてもよい。
【0159】
[3]上記実施形態では、本発明に係る遊技機として第1種パチンコ機を例に挙げて説明したが、第1種以外の種類のパチンコ機、あるいは、スロットマシンなどの他の遊技機にもこの発明を適用可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態における第1種パチンコ機10の正面図。
【図2】第1種パチンコ機10から取り外した遊技盤14の正面図。
【図3】第1種パチンコ機10の電気的構成を示すブロック回路図。
【図4】第1種パチンコ機10の備える主基板100のメインCPU112と、払出制御基板200のサブCPU212との間のインターフェースにおけるハードウェア構成を示すブロック回路図。
【図5】主基板100のメインCPU112が実行する主な処理の流れを示すフローチャート。
【図6】払出制御基板200のサブCPU212が実行する主な処理の流れを示すフローチャート。
【図7】主基板100のメインCPU112が実行する入賞処理(S100)の流れを示すフローチャート。
【図8】払出制御基板200のサブCPU212が実行する賞球払出処理(S1100)の流れを示すフローチャート。
【図9】一実施形態の動作を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
10…第1種パチンコ機
100…主基板
112…メインCPU
114,214…ROM
116,216…RAM
200…払出制御基板
212…サブCPU
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機、プログラム、記録媒体に係り、例えば、パチンコ機、そのパチンコ機を実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラム、そのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、制御コマンドを出力する主基板(主制御基板)と、この主基板から出力(送信)される制御コマンドに基づいて賞媒体の払い出しを制御する払出制御基板(副制御基板)とを含む複数の基板を備えており、この遊技機に電源が供給された際に、前記主基板に設けられた回路は、前記主基板以外の基板に設けられた回路が制御開始可能となった後に制御開始可能となる遊技機を既に提案している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この遊技機において、主基板に設けられた回路は、主基板以外の基板、つまり払出制御基板などの基板に設けられた回路が制御開始可能となった後に制御開始可能となるため、払出制御基板などの基板が、主基板から送信された制御コマンドの受信に失敗するおそれがない。
【0004】
尚、制御開始可能とは、基板に設けられた回路が、リセット状態からリセット解除状態となり、セキュリティチェックおよび初期設定を終了した状態のことを意味する。
【0005】
そして、主基板および払出制御基板は、それぞれ自身に設けられた回路のリセット状態を解除した後にセキュリティチェックを行い、主基板よりも払出制御基板の方が、セキュリティチェックに必要な時間が所定の時間長い場合は、主基板に設けられた回路のリセット状態が解除されるタイミングを、払出制御基板に設けられた回路のリセット状態が解除されるタイミングから、少なくとも前記所定の時間以上遅らせるようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−246134号公報(第2,3頁、図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の遊技機では、払出制御基板に設けられた回路が制御開始可能となった後に、主基板に設けられた回路が制御開始可能となるように、主基板と払出制御基板のそれぞれについて、リセット状態が解除されるタイミングを適宜設定するようにしている。
【0008】
そのため、主基板から送信された制御コマンドを払出制御基板が確実に受信可能なように、主基板と払出制御基板のそれぞれについて前記タイミングを設定しなければならず、その設定が難しいという問題があった。
【0009】
また、特許文献1の遊技機では、主基板から払出制御基板への一方向通信で制御コマンドを送信しているため、その制御コマンドにノイズが印加されると、払出制御基板の制御によって払い出される賞媒体の個数に誤りが生じるおそれがあった。
【0010】
さらに、悪意をもった遊技者が、主基板の送信した制御コマンドが伝送される通信線を短絡させるなどの細工を弄し、本来払い出されるべき賞媒体の個数を越える賞媒体が払い出されるように払出制御基板を誤動作させ、遊技機が設置されている遊技店に損害を与えるおそれがあった。
【0011】
また、悪意をもった遊技店が、前記のように通信線を短絡させるなどの細工を弄し、本来払い出されるべき賞媒体の個数に満たない賞媒体しか払い出されないように払出制御基板を誤動作させ、遊技者に損害を与えるおそれがあった。
【0012】
そこで、近年、このような諸問題を回避するために、主基板と払出制御基板が双方向通信で互いの動作を確認しながら賞媒体の払い出し制御を行う遊技機が提案されている。
【0013】
しかし、主基板と払出制御基板が双方向通信を行う場合、主基板が制御コマンドを送信した時点で、払出制御基板が制御開始可能になっている必要があるため、遊技機の電源投入時には、主基板と払出制御基板のそれぞれの起動順序を適宜設定しなければならず、特許文献1の遊技機と同様の問題があった。
【0014】
また、主基板と払出制御基板が双方向通信を行う場合、主基板は、制御コマンドを送信した後に、その制御コマンドを払出制御基板が受信したかどうかを確認する必要があることから、払出制御基板からの返信を待たなければならない。
【0015】
しかし、主基板が制御コマンドを送信した時点で、払出制御基板が制御開始可能になっていない場合、払出制御基板から返信がある筈がないにも関わらず、主基板はひたすら返信を待つことになり、その返信を待つ間、主基板は遊技に関する別の制御を実行することができず、遊技が中断するおそれがあった。
【0016】
尚、これらの諸問題は、払出制御基板に限らず、主基板から送信される制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて遊技に関する制御を実行する副制御基板では同様に問題となる。
【0017】
ところで、副制御基板には、例えば、遊技中の効果音などの再生を制御する音声制御基板、遊技を演出するために用いられるランプ類の点灯を制御するランプ制御基板、遊技の演出や遊技の当たり・ハズレ判定のために用いられる画像の表示を制御する画像制御基板などがある。
【0018】
ちなみに、遊技機として第1種パチンコ機に適用した場合、画像制御基板は、第1種特別電動役物が作動することとなる特別図柄の組み合わせを表示する特図柄表示装置を制御するための特別図柄制御基板に該当する。
【0019】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであって、以下の目的を有するものである。
(1)主制御基板および副制御基板の確実な動作を容易に実現することが可能な遊技機を提供する。
(2)前記(1)の遊技機を実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供する。
(3)前記(1)の遊技機を実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
(請求項1)
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、制御コマンドを生成して送信する主制御基板と、その主制御基板から送信される制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて遊技に関する制御を実行する副制御基板とを備えた遊技機において、前記副制御基板は、電源投入時に、前記主制御基板から送信される制御コマンドを受信可能かどうかを判定する受信判定手段と、その受信判定手段によって前記制御コマンドを受信可能であると判定された場合には、その旨を表す情報を生成する情報生成手段と、その生成手段によって生成された前記情報を格納すると共に、その格納した前記情報を前記主制御基板へ常時送信する情報送信手段とを備えたことをその要旨とする。
【0021】
従って、請求項1に記載の発明において、主制御基板は、電源投入時に、副制御基板から前記情報が送信されてきたら、副制御基板が制御コマンドを受信可能な状態になっていると判定することが可能である。そして、主制御基板は、副制御基板が制御コマンドを受信可能な状態になっていると判定したら、制御コマンドを送信すればよい。
【0022】
そのため、請求項1に記載の発明によれば、前記した特許文献1(特開2001−246134号公報)の遊技機のように、主基板(主制御基板)と払出制御基板(副制御基板)のそれぞれの起動順序を適宜設定する必要がなく、その設定に起因する問題を回避することができる。
【0023】
また、請求項1に記載の発明では、副制御基板が制御コマンドを受信可能になり、主制御基板と副制御基板の間の双方向通信が確立した後に、主制御基板が制御コマンドを送信する。
【0024】
そのため、請求項1に記載の発明によれば、主制御基板と副制御基板が双方向通信を行う従来の遊技機の前記問題(主基板が制御コマンドを送信した時点で、払出制御基板が制御開始可能になっていない場合、払出制御基板から返信がある筈がないにも関わらず、主基板はひたすら返信を待つことになり、その返信を待つ間、主基板は遊技に関する別の制御を実行することができず、遊技が中断する)を回避することができる。
その結果、請求項1に記載の発明によれば、主制御基板および副制御基板の確実な動作を容易に実現することができる。
【0025】
(請求項2)
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記主制御基板は、電源投入時に、前記副制御基板から前記情報が送信されているかどうかを検出する送信検出手段と、その送信検出手段によって前記副制御基板から前記情報が送信されていることが検出された場合には、前記副制御基板を制御するための制御コマンドを生成し、その制御コマンドを前記副制御基板へ送信するコマンド送信手段と、前記送信検出手段によって前記副制御基板から前記情報が送信されていることが検出されない場合には、前記副制御基板を制御するための制御コマンドの生成を保留し、その保留中は遊技に関する別の制御を実行する保留手段とを備えたことをその要旨とする。
【0026】
従って、請求項2に記載の発明によれば、遊技の中断を確実に回避することが可能になり、請求項1に記載の発明の効果を更に高めることができる。
【0027】
(請求項3)
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記副制御基板は、賞媒体の払い出しを制御するための払出制御基板であることをその要旨とする。
【0028】
従って、請求項3に記載の発明によれば、遊技機が設置されている遊技店と遊技者の双方に付与される利益に関係の深い賞媒体の払い出しを制御するための払出制御基板に適用することで、賞媒体の払い出しを確実に行うことが可能になり、遊技店および遊技者の双方に適切な利益を付与することができる。
【0029】
(請求項4)
次に、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供するものである。
つまり、請求項4に記載の遊技機における前記各手段を実現するための機能は、コンピュータシステムで実行されるプログラムとして備えることができる。
【0030】
(請求項5)
次に、請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
【0031】
このようなプログラムの場合、例えば、ROMやバックアップRAMをコンピュータで読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、このROMあるいはバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いることができる。
【0032】
この他、半導体メモリ(スマートメディア,メモリスティックなど),ハードディスク,FD(Floppy Disk),データカード(ICカード,磁気カードなど),光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVDなど),光磁気ディスク(MOなど),相変化ディスク,磁気テープなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に前記プログラムを記録しておき、そのプログラムを必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いてもよい。ちなみに、前記記録媒体の具体例の名称は登録商標である。
【0033】
(用語の説明)
尚、上述した[特許請求の範囲]および[課題を解決するための手段および発明の効果]に記載した構成要素と、後述する[発明の実施の形態]に記載した構成部材との対応関係は以下のようになっている。
「遊技機」は、第1種パチンコ機10に該当する。
「主制御基板」は、主基板100に該当する。
「副制御基板」は、払出制御基板200に該当する。
【0034】
「受信判定手段」は、払出制御基板200のサブCPU212が実行するS1030の処理に該当する。
「情報」は、受信可能データに該当する。
「情報生成手段」は、サブCPU212が実行するS1040の処理に該当する。
「情報生成手段」は、サブCPU212が実行するS1050の処理に該当する。
【0035】
「送信検出手段」は、主基板100のメインCPU112が実行するS30の処理に該当する。
「コマンド送信手段」は、メインCPU112が実行する入賞処理(S100)におけるS102およびS106の処理に該当する。
「保留手段」は、メインCPU112が実行するS200〜S700の処理に該当する。
「賞媒体」は、賞球に該当する。
【0036】
「プログラム」は、主基板100のメインCPU112が実行する図5および図7に示すフローチャートの処理と、払出制御基板200のサブCPU212が実行する図6および図8に示すフローチャートの処理とに該当する。
「記録媒体」は、ROM114,214に該当する。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊技機を第1種パチンコ機に具体化した一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0038】
[全体の主要構成]
図1は、本実施形態における第1種パチンコ機10を正面側(遊技者側)から見た正面図である。
【0039】
第1種パチンコ機(遊技機)10には、略矩形状の前枠11が開閉可能に取り付けられている。前枠11には、ガラス枠12が開閉可能に取り付けられている。ガラス枠12には、所定間隔(例えば、5〜10mm程度)だけ前後方向に離間させて2枚のガラス板13a,13bが嵌め込まれている。ガラス枠12および各ガラス板13a,13bの後方には、遊技盤14が設けられており、各ガラス板13a,13bと遊技盤14とは平行に配置されている。
【0040】
前枠11の右下方には、発射ハンドル15aが回動可能に取り付けられている。発射ハンドル15aには、発射スイッチ(図示略)が内蔵されている。また、発射ハンドル15aには、発射停止スイッチ15bが設けられている。
ガラス枠12の上方の前枠11には、枠ランプ18aが設けられている。
【0041】
ガラス枠12の下方の前枠11の正面側には、上受皿パネル16が開閉可能に取り付けられている。
上受皿パネル16の上部正面側には、上受皿19が設けられている。
上受皿19内の左方における上受皿パネル16には、遊技球が賞球(賞媒体)や貸球として供給される賞球・貸球供給口17が形成されている。
【0042】
また、上受皿19内の右方における上受皿パネル16には、導出口16aが形成されている。
上受皿19内の底面は、賞球・貸球供給口17から導出口16aへ向けて下るように傾斜している。そのため、賞球・貸球供給口17から上受皿19内に供給された遊技球は、上受皿19内の傾斜した底面を滑り落ちて導出口16aへ円滑に導かれる。
【0043】
そして、導出口16aから排出された遊技球は、上受皿19の背面側(遊技者とは反対側)に設けられた整流器(図示略)へ導き出され、整流器から発射槌(図示略)へ供給され、発射モータ(図示略)によって駆動される発射槌により弾き出されて遊技盤14へ発射されるようになっている。
【0044】
上受皿19の下方には、上受皿19の収容可能数を超えた遊技球を排出する下受皿排出口19aが形成されている。
下受皿排出口19aの排出側には、下受皿排出口19aから排出された遊技球を収容しておくための下受皿20が設けられている。
【0045】
上受皿19の上部右方には、上受皿19に収容された遊技球を下受皿排出口19aから下受皿20へ排出させるための上受皿球技きレバー19bがスライド可能に設けられている。
下受皿20の下方には、下受皿20に収容された遊技球を下受皿球抜孔20aから球箱(図示略)へ排出させるための下受皿球技きレバー20bがスライド可能に設けられている。
【0046】
前枠11の左側には、遊技機外装置部分(CRカードサンド)22が取り付けられている。遊技機外装置部分22には、プリペイドカードを挿入するためのスリット22aなどが設けられている。つまり、第1種パチンコ機10は、現金ではなくプリペイドカードを使用して遊技を行うタイプであり、このタイプは一般に「CR機」と呼ばれている。
【0047】
[遊技盤14の主要構成]
図2は、第1種パチンコ機10から取り外した遊技盤14を表側から見た正面図である。
【0048】
遊技盤14の左方には、遊技盤14に発射された遊技球を遊技領域へ案内するためのガイドレール21が設けられている。
遊技盤14の中央部上寄り左右には、LEDによって装飾された装飾風車25a,25bが設けられている。遊技盤14の上部左右両端には、コーナー飾りランプ18b,18cが設けられている。遊技盤14の中央部左右両端には、サイド飾りランプ18d,18eが設けられている。
【0049】
遊技盤14の略中央部には、センターケース30が設けられている。センターケース30の略中央には、矩形状の表示装置に複数の特別図柄を表示する特別図柄表示装置32が設けられている。尚、特別図柄表示装置32は、どのような表示装置(例えば、LCD,CRT,プラズマディスプレイなど)によって具体化してもよい。
【0050】
センターケース30における特別図柄表示装置32の下部には、第1種始動口27への遊技球の入賞に基づいて特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を始動可能な回数(以下、「特別図柄始動記憶数TU」という)を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED36a〜36dが設けられている。
【0051】
センターケース30における特別図柄表示装置32の上部には、3個のLEDによって複数の普通図柄の組み合わせを変動表示した後に、当たり図柄またはハズレ図柄を確定図柄として表示する普通図柄表示装置34が設けられている。
【0052】
普通図柄表示装置34の下方には、普通図柄作動ゲート26a,26bを遊技球が通過したことに基づいて普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示を始動可能な回数(以下、「普通図柄始動記憶数FU」という)を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35a〜35dが設けられている。
【0053】
また、センターケース30には、天入賞口31、左入口91、右入口92、転動面(転動底面)93が備えられている。天入賞口31はセンターケース30の枠部材の上端部中央に開口され、左入口91はセンターケース30の枠部材の左端部に開口され、右入口92はセンターケース30の枠部材の右端部に開口されている。鉛直軸線周りに回転駆動される円盤からなる転動面93は、センターケース30の下部における特別図柄表示装置32の前側に設けられている。
【0054】
左入口91または右入口92に入った遊技球は、センターケース30の枠部材内に入って転動面93上に送られ、転動面93からセンターケース30の下方へ流下(落下)する。このとき、その遊技球の流下経路は転動面93の回転に従って変化し、遊技球は転動面93の回転状態に応じて転動面93の真下だけでなく下方の広い範囲に流下される。
【0055】
センターケース30の左右には、普通図柄表示装置34による普通図柄の変動表示を始動させる機能を備えた普通図柄作動ゲート26a,26bが設けられている。
センターケース30の下方には、特別図柄表示装置32による特別図柄の変動表示を始動させる機能を備えた第1種始動口27が設けられている。
【0056】
第1種始動口27には普通電動役物28が設けられている。普通電動役物28は、第1種始動口27の両側に左右対称の可動翼片28a,28bを備え、通常は直立状態にある両可動翼片28a,28bがそれぞれの支軸を中心として左右に傾動して開くようになっている。
【0057】
そして、普通電動役物28は、普通図柄表示装置34が当り図柄を表示した場合に両可動翼片28a,28bを開くようになっている。普通電動役物28の両可動翼片28a,28bが開くと、第1種始動口27の入口が拡大して遊技球の入賞が容易になる。
【0058】
第1種始動口27の下方には、特別図柄表示装置32が大当たり図柄を表示した場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。変動入賞装置40には、大入賞口41および第1種特別電動役物42が設けられている。
【0059】
第1種特別電動役物42は、大入賞口41の両側に左右対称の可動翼片42a,42bを備え、通常は直立状態にある両可動翼片42a,42bがそれぞれの支軸を中心として左右に傾動して開くようになっている。
【0060】
そして、第1種特別電動役物42は、特別図柄表示装置32が大当たり図柄を表示した場合に両可動翼片42a,42bを開くようになっている。第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bが開くと、大入賞口41の入口が開いて遊技球の入賞が可能になる。
【0061】
大入賞口41の内部には、大入賞口41を連続して開口する機能を有する特定領域43と、この特定領域43を通過した遊技球を検出(検知)する特定領域スイッチ(図示略)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数をカウントする大入賞口スイッチ(図示略)とが設けられている。
【0062】
変動入賞装置40の左側には左下入賞口29aが設けられ、変動入賞装置40の右側には右下入賞口29bが設けられている。左下入賞口29aの左側上方には、左袖入賞口24aが設けられている。右下入賞口29bの右側上方には、右袖入賞口24bが設けられている。
【0063】
センターケース30の左右下方にはそれぞれ、普通の風車23a,23bが設けられている。
遊技盤14には、多くの釘47が打ち込まれており、遊技盤14に発射された遊技球は、それら釘47の間を乱舞しながら遊技盤14面を流下(落下)する。遊技盤14の最下部中央には、遊技盤14面を流下した遊技球のうち、各入賞口24a,24b,27,29a,29b,31,41のいずれにも入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45が設けられている。
【0064】
[第1種パチンコ機10の電気的構成]
図3は、本実施形態における第1種パチンコ機10の電気的構成を示すブロック回路図である。
【0065】
第1種パチンコ機10には、主基板(電子制御装置)100が設けられており、この主基板(主制御基板)100には、マイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)110が搭載されている。マイクロコンピュータ110には、遊技の制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM114と、メインCPU112が各種制御プログラムを実行する際にROM114から読み出された制御プログラムや遊技中に発生する当たりに関するデータなどの各種データを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。また、RAM116は、停電などの電源遮断時における遊技状態を電源復帰後に再現するために、電源遮断時においてメインCPU112が処理したデータや各装置および各基板へ送信した制御コマンドをバックアップする。
【0066】
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。電源基板80、賞球(賞媒体)の払い出しや貸球の貸し出しなどを制御する払出制御基板200、特別図柄表示装置32を制御する特別図柄制御基板(特別図柄制御装置)33、遊技盤14に設けられたランプ類を制御するランプ制御基板(ランプ制御装置)75、遊技中の効果音などを再生(発音)する音声再生装置79aを制御する音声制御基板(音声制御装置)79、第1種始動口27への遊技球の入賞を検出(検知)するための第1種始動口スイッチ27a(尚、図3ではスイッチを「SW」と表記する)、遊技盤情報(入賞、当たり、遊技停止など)をパチンコホール(遊技場)の管理室などに設けられたコンピュータ(以下、「ホールコンピュータ」という。図示略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0067】
後述するように、副制御基板である各制御基板200,33,75,79は、主基板(主制御基板)100から送信される制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて遊技に関する制御を実行する。
【0068】
払出制御基板200には、主基板100から送信される制御コマンドを入力して動作するマイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)210が搭載されており、マイクロコンピュータ210には、賞球の払い出しや貸球の貸し出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払い出しや貸球の貸し出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読み出された制御プログラムや遊技中に発生する賞球の個数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基板200には、電源基板80、CR接続基板56、発射制御基板15c、遊技枠情報端子基板52、払出中継基板55が電気的に接続されている。
【0069】
特別図柄制御基板33には、主基板100から送信される制御コマンドを入力して動作するマイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)33aが搭載されており、マイクロコンピュータ33aには、特別図柄表示装置32を制御するサブCPU33bと、このサブCPU33bの制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM33cと、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM33cから読み出された制御プログラムなどの各種データを一時的に格納するRAM33dとが搭載されている。
また、特別図柄制御基板33には、電源基板80が電気的に接続されている。
【0070】
遊技枠中継基板53には、下受皿20が賞球で満杯になったことを検出するための満杯検出スイッチ20cおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。
センサ中継基板54には、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55が電気的に接続されている。
払出中継基板55には、貸球がなくなったことを検出するための貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ62c、貸球を供給する貸球ユニット63が電気的に接続されている。
【0071】
賞球ユニット62は、賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払出モータ62cを備える。賞球の払出機構(図示略)は、賞球の払い出しを効率良く行うために2カ所に設けられており、各払出機構は賞球払出モータ62cによって駆動される。また、賞球払出センサ62aは一方の払出機構に設けられており、賞球払出センサ62bは他方の払出機構に設けられている。各賞球払出センサ62a,62bの検出信号は、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介して主基板100へ送信され、その信号に基づいてメインCPU112は、払い出された賞球の個数をカウントする。
【0072】
盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的に接続されている。普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開閉させる普通電動役物ソレノイド28c(尚、図3ではソレノイドを「SL」と表記する)、普通図柄表示装置34、各普通図柄作動ゲート26a,26bのいずれかを遊技球が通過したことを検出(検知)するためのゲートスイッチ26c、大入賞口41への遊技球の入賞を検出(検知)するための大入賞口スイッチ41b、各袖入賞口24a,24bのいずれかへの遊技球の入賞を検出(検知)するための袖入賞口スイッチ24c、各下入賞口29a,29bのいずれかへの遊技球の入賞を検出(検知)するための下入賞口スイッチ29c、天入賞口31への遊技球の入賞を検出(検知)するための天入賞口スイッチ31a、大入賞口中継基板50である。
【0073】
大入賞口中継基板50には、特定領域43を通過(入賞)した遊技球を検出するための特定領域スイッチ43a、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを開閉させる第1種特別電動役物ソレノイド42cが電気的に接続されている。
【0074】
CR接続基板56には、プリペイドカードを読み取る装置などを備える遊技機外装置部分22が電気的に接続されている。
電源基板80は、主電源70から交流(AC)24V(50Hz/60Hz)の電源供給を受け、その交流電源から各種電圧の直流電源を生成し、その直流電源を各基板15c,33,56,75,79,100,200へ供給する。
【0075】
そして、主基板100のメインCPU112には、第1種始動口スイッチ27aの検出信号が入力され、盤面中継基板51を介して各スイッチ24c,26c,29c,31a,41bの検出信号が入力され、大入賞口中継基板50から盤面中継基板51を介して特定領域スイッチ43aの検出信号が入力され、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介して各賞球払出センサ62a,62bの検出信号が入力される。
【0076】
また、払出制御基板200のサブCPU212には、払出中継基板55を介して貸球ユニット63および貸球切れスイッチ61の検出信号が入力され、センサ中継基板54から払出中継基板55を介して各賞球払出センサ62a,62bの検出信号が入力される。
【0077】
各スイッチ24c,26c,27a,29c,31a,41b,43aは、例えば、発光素子から受光素子へ投射される投射光を遊技球が遮ったことに基づいて遊技球を検出する光学式センサや、鋼球である遊技球が通過したことを電磁誘導を用いて検出する検流器などによって構成されている。
【0078】
発射制御基板15cには、発射モータ15e、発射スイッチ15d、発射停止スイッチ15bが電気的に接続されている。
払出制御基板200のサブCPU212は、貸球ユニット63および貸球切れスイッチ61の検出信号に基づいて、貸球ユニット63が正常動作可能で、且つ、貸球切れスイッチ61により貸球があると検出された場合には、遊技球の発射を許可するための発射許可信号を生成し、その発射許可信号を発射制御基板15cへ送信する。
【0079】
遊技者が発射ハンドル15aを握り、発射ハンドル15aを遊技者側から見て時計回りに回動操作すると、発射ハンドル15aに内蔵された発射スイッチ15dがオンされ、発射スイッチ15dは発射指示信号を生成し、その発射指示信号を発射制御基板15cへ送信する。
【0080】
すると、発射制御基板15cは、発射許可信号および発射指示信号に基づいて、発射モータ15eを駆動するための駆動信号を生成し、その駆動信号を発射モータ15eへ送信する。その駆動信号に従って発射モータ15eが回動され、その発射モータ15eの回動によって発射槌が駆動され、その発射槌により遊技球が弾き出されて遊技盤14へ発射される。
【0081】
ここで、発射槌には引張コイルばねが取り付けられており、発射ハンドル15aが回動操作されると、その回動量(回動角度)分だけ引張コイルばねの引張力が増大し、駆動される発射槌の速度も増大するようになっている。
そのため、発射ハンドル15aの回動量に応じた発射速度で遊技球を発射することができる。
【0082】
また、遊技者が発射ハンドル15aを回動操作していないとき、発射スイッチ15dはオフされて発射指示信号を生成しない。
すると、発射制御基板15cは発射モータ15eを駆動するための駆動信号を生成せず、発射モータ15eが駆動されないため、遊技球が発射されることはない。
【0083】
そして、遊技者が発射停止スイッチ15bを操作すると、発射停止スイッチ15bはオンされて発射停止信号を生成し、その発射停止信号を発射制御基板15cへ送信する。
すると、発射制御基板15cは、発射停止信号に基づいて、発射モータ15eを駆動するための駆動信号の生成を停止し、発射モータ15eが駆動されないため、遊技球が発射されることはない。
【0084】
[CPU間のインターフェース]
図4は、主基板100のメインCPU112と、払出制御基板200のサブCPU212との間のインターフェースにおけるハードウェア構成を示すブロック回路図である。主基板100と払出制御基板200は、各通信線Ca〜Ccによって接続されている。
【0085】
メインCPU112が生成した各種制御コマンド(賞球個数制御コマンド、賞球払出開始制御コマンド)は、マイクロコンピュータ110のメインCPUバス120から出力ポート122へ出力され、出力ポート122からパラレルポートPaを介して出力バッファ124に格納され、出力バッファ124から通信線Caへ送信される。
その通信線Caへ送信された各種制御コマンドは、マイクロコンピュータ210の入力バッファ220に入力されて格納される。
【0086】
また、メインCPU112が生成した転送信号DSTRは、マイクロコンピュータ110のメインCPUバス120から出力ポート126へ出力され、出力ポート126から出力バッファ128に格納され、出力バッファ128から通信線Cbへ送信される。
その通信線Cbへ送信された転送信号DSTRは、マイクロコンピュータ210の入力バッファ224からサブCPU212の割込み端子226へ送信される。
【0087】
そして、割込み端子226に転送信号DSTRが入力されると割込みが発生し、入力バッファ220に格納されている各種制御コマンドは、サブCPU212のパラレルポートPbを介して入力ポート222へ送信される。
【0088】
また、サブCPU212が生成した各種データ(受信可能データ、賞球個数確認データ、賞球払出完了データ)は、マイクロコンピュータ210のサブCPUバス228から出力ポート230へ出力され、出力ポート230からパラレルポートPcを介して出力バッファ232に格納され、出力バッファ232から通信線Ccへ送信される。
その通信線Ccへ送信された各種データは、マイクロコンピュータ110の入力バッファ130からパラレルポートPdを介して、メインCPU12の入力ポート132へ送信される。
【0089】
尚、主基板100のメインCPU112と、特別図柄制御基板33のサブCPU33bや、ランプ制御基板75および音声制御基板79にそれぞれ搭載されたマイクロコンピュータのサブCPU(図示略)との間のインターフェースにおけるハードウェア構成についても、上記構成と同様である。
【0090】
[主基板100のメインCPU112が実行する主な処理]
図5は、本実施形態において主基板100のメインCPU112が実行する主な処理の流れを示すフローチャートである。
【0091】
メインCPU112は、ROM114に記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理によって、以下の各ステップ(以下、「S」と記載する)の処理を実行する。
【0092】
尚、前記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体(半導体メモリ(スマートメディア,メモリスティックなど)、ハードディスク、FD(FloppyDisk)、データカード(ICカード,磁気カードなど)、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVDなど)、光磁気ディスク(MOなど)、相変化ディスク、磁気テープなど)を備えた外部記録装置(外部記憶装置)に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からメインCPU112にロードして起動することにより用いるようにしてもよい。ちなみに、前記記録媒体の具体例の名称は登録商標である。
【0093】
メインCPU112は、まず、主電源70が投入されて電源基板80から主基板100への電源供給が開始される電源投入時かどうかを判定し(S10)、電源投入時には(S10:Yes)、マイクロコンピュータ110の初期化処理を実行し(S20)、次に、払出制御基板200のサブCPU212から受信可能データが入力ポート132へ送信されているかどうかを検出する(S30)。
【0094】
そして、メインCPU112は、サブCPU212から受信可能データが送信されていることが検出された場合(S30:Yes)には入賞処理(S100)へ移行し、受信可能データが送信されていることが検出されない場合(S30:No)には普通図柄処理(S200)へ移行する。
【0095】
また、メインCPU112は、電源投入時でない場合には(S10:No)、入賞処理(S100)へ移行する。
【0096】
そして、メインCPU112は、以下のS100〜S700の処理を順次実行した後に、再びS10の処理に戻り、S10〜S700の処理を繰り返し実行する。
【0097】
<入賞処理>
入賞処理(S100)については後述する。
【0098】
<普通図柄処理>
普通図柄処理(S200)において、メインCPU112は、ゲートスイッチ26cの検出信号に基づいて各普通図柄作動ゲート26a,26bのいずれかを遊技球が通過したことを検出し、その検出結果とRAM116に記憶されている普通図柄始動記憶数FUとに基づいて普通図柄制御コマンドを生成し、その普通図柄制御コマンドを盤面中継基板51を介して普通図柄表示装置34へ送信する。
【0099】
すると、普通図柄表示装置34は、普通図柄制御コマンドに基づいて、普通図柄の変動表示を行った後に当たり図柄またはハズレ図柄を停止表示する。例えば、普通図柄表示装置34を構成する3個のLEDが点滅することにより普通図柄が変動表示され、両端部の2個のLEDが点灯することにより当たり図柄が停止表示され、いずれか1個のLEDのみが点灯することによりハズレ図柄が停止表示される。
【0100】
ここで、普通図柄始動記憶数FUは以下のように設定されてRAM116に記憶されている。
メインCPU112は、普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示中または大当たり図柄を表示中に、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、その入賞した遊技球の最初の4個までをRAM116に記憶させる。そして、後述するランプ処理(S700)において、RAM116に記憶された遊技球の個数が普通図柄記憶表示LED35a〜35dの点灯数によって表示される。
このRAM116に記憶された遊技球の個数(普通図柄記憶表示LED35a〜35dの点灯数)が、普通図柄始動記憶数FUである。
【0101】
<普通電動役物処理>
普通電動役物処理(S300)において、メインCPU112は、普通図柄処理(S200)の処理結果に基づいて、普通電動役物ソレノイド28cを駆動制御するための制御信号を生成し、その制御信号を盤面中継基板51を介して普通電動役物ソレノイド28cへ送り出す。
すると、普通電動役物ソレノイド28cは当該制御信号に従って動作し、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開閉させる。
【0102】
すなわち、メインCPU112は、普通図柄処理で普通図柄表示装置34に当たり図柄を表示させるための普通図柄表示コマンドを生成したことに基づいて(普通図柄表示装置34が当たり図柄を表示したことに基づいて)、普通電動役物ソレノイド28cを制御して普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開放させ、第1種始動口27の入口を拡大させて遊技球を入賞し易くさせる。
【0103】
そして、メインCPU112は、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを開放させてから所定時間(例えば、0.2秒間)経過すると、普通電動役物28の両可動翼片28a,28bを閉じさせ、第1種始動口27の入口を縮小させて遊技球を入賞し難くさせる。
【0104】
<特別図柄処理>
特別図柄処理(S400)において、メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27aの検出信号に基づいて第1種始動口27に遊技球が入賞したことを検出し、第1種始動口27に遊技球が入賞した場合には、大当たりかハズレかを判定し、その判定結果に基づき、確定図柄として大当たり図柄またはハズレ図柄を選択し、その選択結果とRAM116に記憶されている特別図柄始動記憶数TUとに基づいて特別図柄制御コマンドを生成し、その特別図柄制御コマンドを特別図柄制御基板33へ送信する。
【0105】
ここで、特別図柄始動記憶数TUは以下のように設定されてRAM116に記憶されている。
メインCPU112は、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示中、確定図柄として大当たり図柄を表示中、大当たり遊技状態の実行中のいずれかのときに、遊技球が第1種始動口27に入賞すると、その入賞した遊技球の最初の4個までをRAM116に記憶させる。そして、後述するランプ処理(S700)において、RAM116に記憶された遊技球の個数が特別図柄記憶表示LED36a〜36dの点灯数によって表示される。
このRAM116に記憶された遊技球の個数(特別図柄記憶表示LED36a〜36dの点灯数)が、特別図柄始動記憶数TUである。
【0106】
特別図柄制御基板33のサブCPU33bは、ROM33cに記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理によって動作する。尚、前記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からサブCPU33bにロードして起動することにより用いるようにしてもよい。
【0107】
特別図柄制御基板33のサブCPU33bは、主基板100のメインCPU112から送信された特別図柄制御コマンドに基づいて特別図柄表示装置32を制御する。
すると、特別図柄表示装置32は、特別図柄制御基板33の制御に従い、特別図柄の変動表示を行った後に、確定図柄として大当たり図柄またはハズレ図柄を表示する。
【0108】
<大入賞口処理>
大入賞口処理(S500)において、メインCPU112は、特別図柄処理(S400)の処理結果に基づいて、第1種特別電動役物ソレノイド42cを駆動制御するための制御信号を生成し、その制御信号を盤面中継基板51から大入賞口中継基板50を介して第1種特別電動役物ソレノイド42cへ送信する。
【0109】
すると、第1種特別電動役物ソレノイド42cは当該制御信号に従って作動し、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを開閉させることにより大入賞口41を開閉させる。
【0110】
すなわち、メインCPU112は、特別図柄処理で大当たりと判定され、確定図柄として大当たり図柄が特別図柄表示装置32に表示された場合には、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを開いて大入賞口41を開口させることにより大当たり遊技状態を開始させ、大入賞口41への多数の遊技球の入賞を可能にする。
【0111】
また、メインCPU112は、特別図柄処理でハズレと判定され、確定図柄としてハズレ図柄が特別図柄表示装置32に表示された場合には、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bを閉じたままにして大入賞口41を閉口させておき、大入賞口41への遊技球の入賞を不可能にする。
【0112】
そして、大入賞口41が開口してから所定時間(例えば、30秒)経過するか、または、大入賞口41に規定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞すると、第1種特別電動役物42の両可動翼片42a,42bが閉じて大入賞口41が閉口され、大入賞口41への遊技球の入賞が不可能になる。このとき、大入賞口41の内部に設けられた特定領域43を遊技球が通過すると、その遊技球の通過を特定領域スイッチ43aが検出し、大入賞口41が連続して開口される。
【0113】
このように、大入賞口41が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、特定領域43を遊技球が通過することを条件としてラウンドが進行し、予め設定されている最大ラウンド数(例えば、15ラウンド)を終えると大当たり遊技状態が終了される。
【0114】
<音声処理>
音声処理(S600)において、メインCPU112は、S100〜S500の処理結果に基づいて音声制御コマンドを生成し、その音声制御コマンドを音声制御基板79へ送信する。
すると、音声制御基板79は、音声制御コマンドに基づいて音声再生装置79aを制御し、遊技中の効果音などを再生させる。
【0115】
<ランプ処理>
ランプ処理(S700)において、メインCPU112は、S100〜S500の処理結果に基づいてランプ制御コマンドを生成し、そのランプ制御コマンドをランプ制御基板75へ送信する。
【0116】
すると、ランプ制御基板75は、ランプ制御コマンドに基づいて遊技盤14に設けられたランプ類(枠ランプ18a、コーナー飾りランプ18b,18c、サイド飾りランプ18d,18e、装飾風車25a,25bのLED、普通図柄記憶表示LED35a〜35d、特別図柄記憶表示LED36a〜36dなど)の点灯を制御する。
【0117】
[サブCPU212が実行する主な処理]
図6は、本実施形態において払出制御基板200のサブCPU212が実行する主な処理の流れを示すフローチャートである。
【0118】
サブCPU212は、ROM214に記録(記憶)されているプログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理によって、以下の各ステップの処理を実行する。
尚、前記プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からサブCPU212にロードして起動することにより用いるようにしてもよい。
【0119】
サブCPU212は、まず、主電源70が投入されて電源基板80から払出制御基板200への電源供給が開始される電源投入時かどうかを判定し(S1010)、電源投入時には(S1010:Yes)、マイクロコンピュータ210の初期化処理を実行し(S1020)、次に、主基板100のメインCPU112から送信される制御コマンドを受信可能かどうかを判定する(S1030)。
【0120】
そして、サブCPU212は、メインCPU112から送信される制御コマンドを受信可能な場合には(S1030:Yes)、受信可能データを生成する(S1040)。
【0121】
続いて、サブCPU212は、生成した受信可能データを、出力ポート230からパラレルポートPcを介して出力バッファ232に出力して格納させると共に、出力バッファ232から通信線Ccを介してメインCPU12へ常時送信する(S1050)。
【0122】
また、サブCPU212は、電源投入時でない場合には(S1010:No)、賞球払出処理(S1100)へ移行する。
【0123】
また、サブCPU212は、メインCPU112から送信される制御コマンドを受信不能な場合には(S1030:No)、遊技球発射許可処理(S1300)へ移行する。
【0124】
そして、サブCPU212は、以下のS1100〜S1300の処理を順次実行した後に、再びS1010の処理に戻り、S1010〜S1300の処理を繰り返し実行する。
【0125】
<賞球払出処理>
賞球払出処理(S1100)については後述する。
【0126】
<貸球貸出処理>
遊技者が貸球貸出スイッチおよび金額設定スイッチ(図示略)を操作すると、当該各スイッチの操作信号は貸球ユニット63へ送信され、貸球ユニット63は当該各スイッチの操作信号を払出制御基板200へ転送する。
【0127】
貸球貸出処理(S1200)において、サブCPU212は、貸球ユニット63から転送されてくる前記各スイッチの操作信号に基づいた駆動信号を生成し、その駆動信号を貸球ユニット63へ送信する。
すると、貸球ユニット63は当該駆動信号に従って動作し、金額設定スイッチによって設定された金額分の遊技球を、賞球・貸球供給口17へ供給させることにより、貸球として貸し出させる。
【0128】
<遊技球発射許可処理>
遊技球発射許可処理(S1300)において、サブCPU212は、貸球ユニット63および貸球切れスイッチ61の検出信号に基づいて、貸球ユニット63が正常動作可能で、且つ、貸球切れスイッチ61により貸球があると検出された場合には、遊技球の発射を許可するための発射許可信号を生成し、その発射許可信号を発射制御基板15cへ送信する。
【0129】
[入賞処理]
図7は、本実施形態における入賞処理(S100)の流れを示すフローチャートである。
【0130】
まず、主基板100のメインCPU112は、各スイッチ24c,27a,29c,31a,41bの検出信号に基づいて、各入賞口24a,24b,27,29a,29b,31,41に遊技球が入賞したことを検出し、その検出結果に基づいて、賞球ユニット62から賞球として払い出すべき遊技球の個数(以下、「払出決定賞球個数」という)を決定し、その払出決定賞球個数に対応した制御コマンド(以下、「賞球個数制御コマンド」という)を生成し、その賞球個数制御コマンドを払出制御基板200のサブCPU212へ送信する(S102)。
【0131】
ここで、各スイッチ24c,41b,43aが各入賞口24a,24b,41への遊技球の入賞を検出した場合の払出決定賞球個数は、当該入賞口への1個の遊技球の入賞に対して、例えば、15個に設定されている。また、各スイッチ27a,29c,31aが各入賞口27,29a,29b,31への遊技球の入賞を検出した場合の払出決定賞球個数は、当該各入賞口への1個の遊技球の入賞に対して、例えば、5個に設定されている。
【0132】
次に、メインCPU112は、サブCPU212から賞球個数確認データが入力ポート132へ送信されているかどうかを検出する(S104)。
そして、メインCPU112は、サブCPU212から賞球個数確認データが送信されていることが検出された場合には(S104:Yes)、賞球の払出を開始させるための制御コマンド(以下、「賞球払出開始制御コマンド」という)を生成し、その賞球払出開始制御コマンドをサブCPU212へ送信する(S106)。
【0133】
続いて、メインCPU112は、サブCPU212から賞球払出完了データが入力ポート132へ送信されているかどうかを検出する(S108)。
そして、メインCPU112は、サブCPU212から賞球払出完了データが送信されていることが検出された場合には(S108:Yes)、賞球払出処理(S100)を終了して、普通図柄処理(S200)へ移行する。
【0134】
また、メインCPU112は、サブCPU212から賞球個数確認データまたは賞球払出完了データが送信されていることが検出されない場合には(S104またはS108:No)、何らかの故障が発生したと判定して、その旨を遊技枠情報端子基板52を介してホールコンピュータへ報知し(S110)、その後に普通図柄処理(S200)へ移行する。
【0135】
[賞球払出処理]
図8は、本実施形態における賞球払出処理(S1100)の流れを示すフローチャートである。
【0136】
まず、払出制御基板200のサブCPU212は、主基板100のメインCPU112から賞球個数制御コマンドが入力ポート222へ送信されているかどうかを検出する(S1102)。
そして、サブCPU212は、メインCPU112から賞球個数制御コマンドが送信されていることが検出された場合には(S1102:Yes)、賞球個数確認データを生成し、その賞球個数確認データをメインCPU112へ送信する(S1104)。
【0137】
次に、サブCPU212は、メインCPU112から賞球払出開始制御コマンドが入力ポート222へ送信されているかどうかを検出する(S1106)。
そして、サブCPU212は、メインCPU112から賞球払出開始制御コマンドが送信されていることが検出された場合には(S1106:Yes)、賞球個数制御コマンドおよび賞球払出開始制御コマンドに基づいた駆動信号を生成し、その駆動信号を賞球ユニット62の賞球払出モータ62cへ送信する(S1108)。
【0138】
すると、賞球払出モータ62cは当該駆動信号に従って動作し、賞球個数制御コマンドに対応した払出決定賞球個数分の遊技球を、前記各払出機構から賞球・貸球供給口17へ供給させることにより、賞球ユニット62から払い出させる。
【0139】
続いて、サブCPU212は、各賞球払出センサ62a,62bの検出信号に基づいて、払出決定賞球個数分の遊技球が賞球として払い出されたかどうかを判定し(S1110)、払出決定賞球個数分の遊技球が賞球として払い出されたら(S1110:Yes)、賞球払出完了データを生成し、その賞球払出完了データをメインCPU112へ送信し(S1112)、賞球払出処理(S1100)を終了して、貸球貸出処理(S1200)へ移行する。
【0140】
また、サブCPU212は、メインCPU112から賞球個数制御コマンドまたは賞球払出開始制御コマンドが送信されていることが検出されない場合には(S1102またはS1106:No)、何らかの故障が発生したと判定して、その旨を遊技枠情報端子基板52を介してホールコンピュータへ報知し(S1114)、その後に貸球貸出処理(S1200)へ移行する。
【0141】
[実施形態の作用・効果]
以上詳述した本実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
【0142】
[1]主基板100のメインCPU112は、各種制御コマンド(賞球個数制御コマンド、賞球払出開始制御コマンド)を生成して送信する。
払出制御基板200のサブCPU212は、主基板100から送信される制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて、遊技に関する制御として賞球を払い出させる賞球払出処理(S1100)を実行する。
【0143】
そして、払出制御基板200のサブCPU212は、電源投入時に(S1010:Yes)、初期化処理を実行し(S1020)、主基板100のメインCPU112から送信される制御コマンドを受信可能かどうかを判定する(S1030)。
【0144】
払出制御基板200のサブCPU212は、制御コマンドを受信可能であると判定した場合には(S1030:Yes)、その旨を表す情報である受信可能データを生成し(S1040)、その受信可能データを、出力バッファ232に格納させると共に、出力バッファ232から通信線Ccを介して主基板100のメインCPU12へ常時送信する(S1050)。
【0145】
従って、主基板100のメインCPU112は、電源投入時に、払出制御基板200のサブCPU212から受信可能データが送信されてきたら、払出制御基板200が制御コマンドを受信可能な状態になっていると判定することが可能である。
そして、主基板100のメインCPU112は、払出制御基板200が制御コマンドを受信可能な状態になっていると判定したら、制御コマンドを送信すればよい。
【0146】
そのため、本実施形態によれば、前記した特許文献1(特開2001−246134号公報)の遊技機のように、主基板100のメインCPU112と払出制御基板200のサブCPUのそれぞれの起動順序を適宜設定する必要がなく、その設定に起因する問題を回避することができる。
【0147】
また、本実施形態では、払出制御基板200が制御コマンドを受信可能になり、各基板100,200間の双方向通信が確立した後に、主基板100が制御コマンドを送信する。
【0148】
そのため、本実施形態によれば、各基板100,200が双方向通信を行う従来の遊技機の前記問題(主基板が制御コマンドを送信した時点で、払出制御基板が制御開始可能になっていない場合、払出制御基板から返信がある筈がないにも関わらず、主基板はひたすら返信を待つことになり、その返信を待つ間、主基板は遊技に関する別の制御を実行することができず、遊技が中断する)を回避することができる。
その結果、本実施形態によれば、主基板100および払出制御基板200の確実な動作を容易に実現することができる。
【0149】
[2]主基板100のメインCPU112は、電源投入時に(S10:Yes)、初期化処理を実行し(S20)、払出制御基板200のサブCPU212から受信可能データが送信されているかどうかを検出する(S30)。
【0150】
そして、主基板100のメインCPU112は、払出制御基板200のサブCPU212から受信可能データが送信されていることが検出された場合には(S30:Yes)、払出制御基板200を制御するための各種制御コマンド(賞球個数制御コマンド、賞球払出開始制御コマンド)を生成し、その制御コマンドを払出制御基板200のサブCPU212へ送信する(S102、S106)。
【0151】
また、主基板100のメインCPU112は、払出制御基板200のサブCPU212から受信可能データが送信されていることが検出されない場合には(S30:No)、入賞処理(S100)を飛ばして、普通図柄処理(S200)以降の各処理(S300〜S700)を実行する。
【0152】
つまり、主基板100は、受信可能データが送信されていることが検出されない場合、払出制御基板200を制御するための各種制御コマンドの生成を保留し、その保留中は遊技に関する別の制御(S200〜S700)を実行する。
従って、本実施形態によれば、遊技の中断を確実に回避することができる。
【0153】
[3]図9は、主基板100および払出制御基板200の電源投入から、入賞処理(S100)および賞球払出処理(S1100)の終了までの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0154】
各基板100,200の電源投入に何らかの原因で遅れΔtが生じ、各基板200,200の電源投入のタイミングがズレた場合でも、双方向通信を確立することが可能であり、上記[1][2]の作用・効果を得ることができる。
【0155】
[別の実施形態]
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
【0156】
[1]上記実施形態は、副制御基板である払出制御基板200に適用したものである。しかし、本発明は、払出制御基板200に限らず、他の副制御基板(特別図柄制御基板33、ランプ制御基板75、音声制御基板79)に適用してもよい。
【0157】
ところで、払出制御基板200は、パチンコホールと遊技者の双方に付与される利益に関係の深い賞媒体の払い出しを制御する。そのため、上記実施形態のように、本発明を払出制御基板200に適用すれば、賞球の払い出しを確実に行うことが可能になり、パチンコホールおよび遊技者の双方に適切な利益を付与することができる。
【0158】
[2]上記実施形態では、遊技媒体および賞媒体として遊技球を用いている。しかし、遊技球に限らず、どのような媒体(例えば、金属製小円盤など)を用いてもよい。
【0159】
[3]上記実施形態では、本発明に係る遊技機として第1種パチンコ機を例に挙げて説明したが、第1種以外の種類のパチンコ機、あるいは、スロットマシンなどの他の遊技機にもこの発明を適用可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態における第1種パチンコ機10の正面図。
【図2】第1種パチンコ機10から取り外した遊技盤14の正面図。
【図3】第1種パチンコ機10の電気的構成を示すブロック回路図。
【図4】第1種パチンコ機10の備える主基板100のメインCPU112と、払出制御基板200のサブCPU212との間のインターフェースにおけるハードウェア構成を示すブロック回路図。
【図5】主基板100のメインCPU112が実行する主な処理の流れを示すフローチャート。
【図6】払出制御基板200のサブCPU212が実行する主な処理の流れを示すフローチャート。
【図7】主基板100のメインCPU112が実行する入賞処理(S100)の流れを示すフローチャート。
【図8】払出制御基板200のサブCPU212が実行する賞球払出処理(S1100)の流れを示すフローチャート。
【図9】一実施形態の動作を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
10…第1種パチンコ機
100…主基板
112…メインCPU
114,214…ROM
116,216…RAM
200…払出制御基板
212…サブCPU
Claims (5)
- 制御コマンドを生成して送信する主制御基板と、
その主制御基板から送信される制御コマンドを受信し、その制御コマンドに基づいて遊技に関する制御を実行する副制御基板と
を備えた遊技機において、
前記副制御基板は、
電源投入時に、前記主制御基板から送信される制御コマンドを受信可能かどうかを判定する受信判定手段と、
その受信判定手段によって前記制御コマンドを受信可能であると判定された場合には、その旨を表す情報を生成する情報生成手段と、
その生成手段によって生成された前記情報を格納すると共に、その格納した前記情報を前記主制御基板へ常時送信する情報送信手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記主制御基板は、
電源投入時に、前記副制御基板から前記情報が送信されているかどうかを検出する送信検出手段と、
その送信検出手段によって前記副制御基板から前記情報が送信されていることが検出された場合には、前記副制御基板を制御するための制御コマンドを生成し、その制御コマンドを前記副制御基板へ送信するコマンド送信手段と、
前記送信検出手段によって前記副制御基板から前記情報が送信されていることが検出されない場合には、前記副制御基板を制御するための制御コマンドの生成を保留し、その保留中は遊技に関する別の制御を実行する保留手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
前記副制御基板は、賞媒体の払い出しを制御するための払出制御基板であることを特徴とする遊技機。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラム。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機における前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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2002
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