JP2004113576A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の遊技途中における遊技停止に際しての遊技者への補償を、遊技者が納得できるような内容にすること、遊技場の稼働率を向上できるようにすること。
【解決手段】タイマに営業終了時刻の5分前までの時間がセットされる(S11)。営業終了時刻間際の午後10時55分になった場合に(S13:Yes) 、遊技途中であって確率変動モードが継続している場合(S14:Yes) 、抽選作動モードに切換えられ(S15)、補償回数を抽選する抽選確率が設定され(S16)、特別図柄の変動が指令される(S20)。遊技者が抽選スイッチ16を操作したタイミングで追加利益について抽選される(S21〜S23)。当選した場合(S24:Yes) 、確率変動図柄で停止され(S26)、追加利益回数がインクリメントされる(S25)。しかし、非当選の場合には(S24:No)、非確率変動図柄で停止される(S27)。そして、追加利益回数に応じた補償内容が決定される(S30)。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、特に遊技者が遊技途中でその遊技を中断せざるを得ない場合には、遊技者に不利益を被ることがないように追加利益でもって補償するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種であるパチンコ機においては、遊技盤に、普通入賞手段に加えて、普通図柄始動手段(所謂、ゲート手段)や特別図柄始動手段(所謂、電動式チューリップ)、1又は複数の普通図柄を変動表示可能な普通図柄表示手段、複数の特別図柄を変動表示可能な特別図柄表示手段、更に、アタッカーと呼ばれる大入賞口手段(開閉式入賞手段)等を備え、発射手段により遊技盤の遊技領域に発射された遊技球が特別図柄始動手段に入賞した場合、特別図柄表示手段における複数の特別図柄が所定変動時間だけ変動する。
【0003】
このとき、遊技球の特別図柄始動手段への入賞時点で抽選された結果が大当たりの場合、その変動後の停止図柄が特定図柄態様(所謂、「777」等の大当たり図柄態様)となり、大入賞口手段が所定条件に基づいて、設定回数(例えば、16ラウンド)まで開閉動作を繰り返し、遊技者に有利な利益状態である特別遊技が発生する。この場合、大入賞口手段の開放中には、複数の遊技球が入賞可能になり、遊技者に多大の利益が還元される。
【0004】
ここで、大当たりが「777」等の奇数図柄態様であって、確率変動型の図柄態様で大当たりした場合には、当該利益状態である特別遊技が終了した後、確率変動モードが設定されるため、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定回数(例えば、100回)の特別図柄変動が完了する迄、大当たりとする特定乱数の数を通常のときよりも多くして、大当たり確率を通常よりも高める確率変動状態となり、遊技者に非常に有利な状態となる。
【0005】
ところで、遊技者がその有利な確率変動状態で大当たりを狙って遊技を進めている遊技途中で、閉店時刻になる場合がある。このような遊技途中の遊技者のために、閉店時刻になると、閉店を知らせる放送をするとともに、係員が全ての遊技者の遊技状態をチェックして回り、このような確率変動状態で遊技を行っている遊技者に対しては、遊技途中でゲームを終了させる見返りとして、遊技者に何らかの補償、つまりサービスを行うようにしている遊技店がある。この補償としては、例えば、1回分の大当たりに際して払出される数の遊技球(例えば、2100〜2400個)を補償してあげる遊技場もある。
【0006】
更に、特開平10−137430号公報に記載の遊技用装置には、閉店時刻の約5分前から閉店時刻までの間に、確率変動状態であることを条件として遊技を終了した遊技者に対して、予め設定した補償設定値に応じた補償数の遊技球が出玉カードに補償情報として記録されるようになっている。それ故、その出玉カードに記載された出玉情報に基づいてPOS 端末で処理され、記憶されている出玉の数に応じた景品に交換することができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−137430号公報 (第30,36頁、図21,図25)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、閉店時刻になっても確率変動状態で遊技を行っている遊技者を係員が見回ってチェックし、このような有利な条件で遊技中の遊技者に対して閉店に際して何らかの補償をする場合、1回分の大当たりで払出される数の遊技球を払出すことで補償したり、特開平10−137430号公報に記載の遊技用装置に記載のように、予め設定した補償設定値に応じた補償数の遊技球数を出玉カードに記録するだけでは、閉店時刻とは言え、単純な幕切れ状態であり、遊技者の大当たりに対する思いを十分に補償できていないのが現状である。
【0009】
それ故、呆気ない幕切れを知っている遊技者の多くは、閉店間際以前に遊技を終了するようになるため、閉店まで遊技をする遊技客が少なくなり、遊技店の稼働率が低下するという問題がある。
本発明の目的は、遊技者の遊技途中における遊技停止に際しての遊技者への補償を、遊技者が納得できるような内容にすること、遊技場の稼働率を向上できるようにすること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る遊技機は、遊技状態が特定の遊技状態となった場合に遊技者に有利な特別利益状態を発生させる遊技機において、遊技者に有利な追加利益状態を抽選する抽選手段と、特別利益状態のうちの所定利益状態の継続中に抽選手段を作動モードに切換える切換え手段と、抽選手段により発生される追加利益状態の内容を報知する報知手段とを備え、抽選手段は、作動モードにおいて、所定の作動条件成立時に自動的に又は遊技者の操作により追加利益状態の内容を抽選にて決定するものである。ここで、遊技機は、遊技球を用いる弾球遊技機、メダルを用いるスロットマシンであってもよい。
【0011】
遊技者が遊技中に遊技状態が特定の遊技状態となった場合、遊技者に有利な特別利益状態が発生する。その特別利益状態に含まれる所定の利益状態が継続している場合、抽選手段は、作動モードに切換えられ、所定の作動条件成立時に自動的に又は遊技者の操作により、追加利益状態の内容を抽選により決定する。この場合、抽選により決定された追加利益状態の内容が遊技者に報知される。その結果、遊技者は抽選結果に基づく追加利益状態の内容に基づいて、遊技媒体を払出してもらう等、遊技場から何らかの方法で補償してもらうことができる。
【0012】
ここで、前記所定の作動条件は現在時刻が遊技場の営業終了間際の所定時間帯にあることであり、抽選手段は1回又は複数回の抽選を介して追加利益状態の内容を決定するようにしてもよい。また、前記特別利益状態のうちの所定利益状態は、確率変動モード又は変動時間短縮モードであってもよい。
【0013】
また、前記遊技機は、複数の回転リールを制御する遊技制御手段を備えたスロットマシンであり、追加利益状態は特別利益状態のうちの所定の利益状態であってもよい。また、前記抽選手段により決定される追加利益状態の上限を制限するようにしてもよい。また、前記切換え手段は、遊技機の外部に設けた切換え指令手段から受ける切換え信号により作動モードに切換えるようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて説明する。
本実施形態は、パチンコホール(以下、遊技場という)の島構造体に設置される、所謂、カード式弾球遊技機と呼ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例であり、遊技場に設けられた島構造体には、その長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチンコ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチンコ機2に電気的に接続されている。
【0015】
図1〜図4に示すように、カード式弾球遊技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠3が島構造体(図示略)に取り外し可能に固定されている。前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス扉6と、発射用の遊技球を貯留する球受け皿8の前面板(図示略)とが夫々開閉自在にヒンジを介して枢着されている。
【0016】
前枠4の下部には、球受け皿8から溢流し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11とが設けられている。この発射手段10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射ハンドル11を回動操作した回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発射させる発射モータ13(図3、図4参照)などを備えている。球受け皿8の右部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作パネル14が設けられている。
【0017】
この操作パネル14には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部14aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ14bと、遊技終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ14cとが設けられている。図2に示すように、遊技盤5の外周部には、金属製の外レールと内レールとからなり、遊技球を案内するガイドレール15がほぼ環状に設けられている。ここで、前枠4の下端部で下皿9の左側には、後述する抽選スイッチ16が設けられている。
【0018】
このガイドレール15の内側の遊技領域5aには、そのほぼ中央部に位置するセンターケース20と、そのセンターケース20内に設けられたカラーの液晶ディスプレイ21と、複数の普通入賞手段22(この場合、例えば7つ)と、左右の普通図柄始動手段(ゲート手段又は通過手段)23と、特別図柄始動手段(図柄始動兼入賞手段)24と、大入賞口手段(開閉式入賞手段)25等が夫々所定の位置に配設されている。また、センターケース20には、その上部に4つの普通図柄作動保留ランプ26と、その下部に4つの特別図柄作動保留ランプ27とが夫々設けられている。
【0019】
ここで、遊技領域5aには複数の遊技釘や風車等が設けられているが、図示を省略する。特別図柄始動手段24は開閉可能な左右1対の開閉爪24aを備え、普通電動役物ソレノイド28により開閉爪24aが開閉駆動されるように構成されたものである。また、大入賞口手段25は前方に開放可能な開閉板25aを備え、特別電動役物ソレノイド29により開閉駆動されるように構成されたものである。そこで、開閉板25aが前方に開放された場合、遊技者に有利な状態が発生する。
【0020】
図3、図4に示すように、前枠4の裏側には、その外周部に門形状の遊技盤保持体(所謂、三方枠)35が固定され、遊技盤5とその後側に位置する裏機構板36とが遊技盤保持体35で着脱可能に前枠4に装着されている。この裏機構板36の上側には、外部出力基板38を収容した基板カバー37と、球タンク39と、この球タンク39から延びるタンクレール40とが設けられ、このタンクレール40に接続された払出し/球貸し機構41が裏機構板36の側部に設けられ、裏機構板36の下側には、払出し/球貸し機構41の下流側に接続された払出し球誘導路42が設けられている。
【0021】
ここで、外部出力基板38からは、特別図柄に関する変動回数や停止図柄の情報等、種々の遊技情報が遊技場に設けられた図示しない島コンピュータに送信出力される。それ故、払出し/球貸し機構41から賞球として払出された遊技球又は球貸し用の遊技球は、払出し球誘導路42を経由して球受け皿8に払出される。裏機構板36の略中央部に形成された矩形状開口部36aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー43が嵌合している。
【0022】
裏カバー43の後面に装着された基板ケース44の内部には、後側に主制御基板45が配設され、その前側には図柄制御基板46が配設されている。そして、液晶ディスプレイ21はこの図柄制御基板46に液晶ドライバ96(図5参照)を介して電気的に接続されている。基板ケース44の下側で裏カバー43に装着された基板ケース47の内部に、音声/ランプ制御基板48が設けられている。この基板ケース47の下側で裏機構板36に装着された基板ケース49の内部には、電源基板50と、払出し制御基板51と、外部インターフェース制御基板(図5参照)52が夫々設けられている。
【0023】
更に、発射手段10の後側に装着された基板ケース52の内部には、発射制御基板53が設けられている。これら制御基板45〜46,48,50〜51,53は夫々独立のプリント基板で構成され、電源基板50と発射制御基板53を除くその他の制御基板45,46,48,51の各々には1チップ集積回路からなるマイクロコンピュータが夫々設けられている。
【0024】
主制御基板45とその他の制御基板46,48,51とは、複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続され、主制御基板45から各制御基板48(46),51に、所定の遊技動作を実行させる種々の制御コマンドを基本的に一方向通信にて送信可能になっている。制御コマンドの一方向通信を採用することで、普通図柄や特別図柄の図柄停止に関する不正を確実に防止できるようになっている。
【0025】
次に、パチンコ機2の制御装置について、図5のブロック図に基づいて説明する。
主制御基板45には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU45aと、ROM45bと、RAM45cと、入出力インターフェース45d,45eと、設定された時間を計時するタイマ45f等が設けられている。このタイマ45fは、設定された時間を計時するものであり、設定時刻になった場合に設定時刻である旨のタイムアウト信号を出力する。
【0026】
そして、この主制御基板45に、複数の普通入賞手段22への遊技球の入賞を検出する複数の普通入賞スイッチ群22aと、各普通図柄始動手段23への遊技球の入賞を検出する普通図柄始動スイッチ23aと、大入賞口手段25の普通入賞領域25bへの遊技球の入賞を検出する普通入賞スイッチ25cと、大入賞口手段25の特定入賞領域25d(所謂、Vゾーン)への遊技球の入賞を検出する特定入賞スイッチ25eと、普通電動役物ソレノイド28と、特別電動役物ソレノイド29とが夫々接続されている。
【0027】
払出し制御基板51には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU51aと、ROM51bと、RAM51cと、入出力インターフェース51d等が設けられている。この払出し制御基板51は外部I/F制御基板52に直接に接続され、この外部I/F制御基板52は払出し/球貸し機構41に直接に接続されている。この払出し/球貸し機構41には、遊技球の払出し通路を賞球用と球貸し用とに択一的に切換える切換えソレノイド41aと、払出しモータ41bと、球貸し計数スイッチ41cと、賞球計数スイッチ41dとが夫々接続されている。
【0028】
このように、払出し制御基板51は主制御基板45から送信される種々の制御コマンドを直接受信可能である。外部I/F制御基板52には、更に、操作パネル14と、カード式球貸し機1と、発射制御基板53とが夫々接続されている。発射制御基板53にはモータ駆動回路53aが設けられ、発射モータ13はこの発射制御基板53により駆動制御される。音声/ランプ制御基板48には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU48aと、ROM48bと、RAM48cと、入出力インターフェース48d等が設けられている。
【0029】
そして、この音声/ランプ制御基板48には、球受け皿8の裏側に設けられたスピーカ55と、確率状態表示ランプ56と、装飾ランプ群57と、普通図柄作動保留ランプ26と、特別図柄作動保留ランプ27等が接続されている。そして、この音声/ランプ制御基板48は主制御基板45から送信される種々の制御コマンドを直接受信可能になっている。図柄表示基板46は、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU46aと、ROM46bと、RAM46cと、入出力インターフェース46d等を備えたものである。そして、この図柄表示基板46には、液晶ドライバ96を介して液晶ディスプレイ21が接続されている。
【0030】
ここで、液晶ディスプレイ21は、3つの特別図柄(左図柄、中図柄、右図柄)を左表示部21aと中表示部21bと右表示部21cに表示するとともに、2つの普通図柄(左図柄、右図柄)を小型の左表示部21dと右表示部21eに表示するのに加えて、各種のキャラクタの動画や吹き出し等の動作を表示可能である。電源基板50には、電源スイッチ50aと、電源投入後にRAM45c,51cに記憶している遊技情報を全て消去するクリアスイッチ50bと、停電が発生した場合のためのバックアップ電源50c等が設けられている。
【0031】
次に、主制御基板45のROM45bに予め格納した制御プログラムにより、主制御手段60として達成される種々の機能について、図6の機能ブロック図により説明する。
【0032】
主制御基板45上に構成された主制御手段60は、遊技態様や遊技球の挙動に応じた遊技動作の制御、つまり遊技盤5に設けられた種々の遊技部品24,25や各種の遊技球入賞手段22〜25等に設けられた入賞スイッチ22a〜24a,25c,25e等に対する信号の入出力に関わる遊技盤5の遊技制御を主として司るとともに、後述する音声/ランプ制御手段80と、図柄制御手段90と、払出し制御手段105等に、必要に応じて各種の制御コマンドを順次送信出力するものである。
【0033】
主制御手段60は、特図、普図の両方を兼ね備えた乱数発生手段61と乱数抽出手段62と保留手段63と判定手段64と、図柄変動決定手段65に加えて、確率変動手段66と、普通利益状態発生手段67と、特別利益状態発生手段68と、コマンド送受信手段69と、入賞計数手段70、更には、切換え手段72と、追加利益状態発生手段73等を備えている。ここで、乱数発生手段61と乱数抽出手段62と判定手段64等により、普通図柄用と特別図柄用の抽選手段62Aが夫々構成されている。
【0034】
乱数発生手段61は、所定の微小な更新周期(例えば、約2msec)で、普通図柄用に、例えば「0〜9」までの制御乱数を繰り返し発生し、特別図柄用に、例えば「0〜299」までの制御乱数を繰り返し発生する。この乱数発生手段61で発生する「0〜9」までの複数の制御乱数のうち、「0〜8」が予め定められた当たり用の判定値として設定されている。また、乱数発生手段61で発生する「0〜299」までの複数の制御乱数のうち、1つの制御乱数(例えば、「17」)だけが、予め定められた大当たり用判定値として設定されている。
【0035】
乱数抽出手段62は、乱数発生手段61でサイクリックに発生する複数の制御乱数のうち、普通図柄に関して、左右何れかの普通図柄始動手段23を遊技球が通過したときの1つの制御乱数を抽出する。更に、乱数抽出手段62は特別図柄に関しても、特別図柄始動手段24に遊技球が入賞したときの1つの大当たり判定乱数を抽出するとともに、確率変動か否かを決定する大当たり図柄乱数を抽出する。保留手段63は、普通図柄始動手段23を遊技球が通過したときに生成された保留球情報と保留球の数(つまり変動保留数)とを、最高で4組まで一時的に記憶するようにして、普通図柄変動動作の保留が可能である。
【0036】
また、保留手段63は、特別図柄始動手段24を通過したときに生成された保留球情報と、保留球の数である変動保留数とを、最高で4組まで一時的に記憶するようにして、特別図柄変動動作の保留が可能である。但し、この場合の保留球情報には、抽出された大当たり判定乱数と大当たり図柄乱数とが設けられている。即ち、保留手段63は、保留球情報を受ける毎にその保留球情報を、保留番号1、保留番号2・・保留番号4まで順次記憶し且つ変動保留数を1つずつインクリメントする。
【0037】
変動中でなければ、記憶している複数の保留球情報について、保留番号1の保留球情報を判定用として保留番号0にシフトするともに、保留番号2以降の各保留球情報を1つずつ若い番号側、つまり下位側の番号に夫々シフトして上書きすることで、保留球情報の記憶数が減少して空き領域を設ける。
【0038】
判定手段64は、保留手段63から供給される普通図柄用の当たり判定乱数について、普通図柄の変動前の時点で、当たり判定値と一致する「当たり」又は一致しない「外れ」の何れであるかを判定する。判定手段64は、更に、保留手段63から供給される特別図柄用の大当たり判定乱数について、特別図柄の変動前の時点で、大当たり判定値と一致する「大当たり」又は一致しない「外れ(外れリーチを含む)」の何れであるかを判定する。
【0039】
判定手段64は、更に、特別図柄用の大当たり図柄乱数について確率変動型の大当たりか否かの判定を行い、確率変動型であると判定した場合には、当該利益状態である特別遊技が終了した後、次回或いは次々回の大当たり迄、或いは所定回数(例えば、100回)の特別図柄変動が完了する迄、特別利益状態発生手段67を介して確率変更手段65に対して、大当たりとする判定値の数を通常のときよりも多くして、大当たり確率を通常よりも高める(例えば、1/60)ように指令する。このように、確率変更手段65は、確率変動モードを設定した場合、大当たり確率を高めるとともに、後述する普通利益状態発生手段66に所定の利益を与えるように指示する。
【0040】
これも遊技者に有利な利益状態である。普通利益状態発生手段67は、確率変動手段66から前述した確率変動指示を受けると、普通図柄が「当たり」になることを条件として、特別図柄始動手段24の普通電動手段24bを通常時(例えば、約0.5 秒)よりも長い時間(例えば、約3秒)、開状態にする等して、遊技球が入り易くなるといった利益状態を遊技者に与える。特別利益状態発生手段68は、更に、判定手段64から大当たりの判定結果を受ける、若しくは、特別図柄表示手段23の変動後の停止図柄が大当たり図柄となることを条件に、遊技制御に含まれる所定の特別利益状態発生ルーチンにより特別遊技を付与する。
【0041】
この場合、大入賞口手段25の開閉板25aが前方に開放され、所定時間(例えば、約30秒間)が経過した場合、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞した場合に特別遊技が終了する。ところで、開閉板25aが閉じるに際して、少なくとも1個の遊技球が特定入賞領域25dを通過していれば、最大所定ラウンド(例えば、16ラウンド)まで特別遊技を継続でき、遊技者に有利な特別利益状態が付与される。ここで、確率変動モードの設定に伴う確率変動状態が、特別利益状態のうちの所定利益状態である。
【0042】
図柄変動決定手段65は、判定手段64からの判定結果に応じて、所定の抽選プログラムにより、普通図柄に関して、「当たり」のときには当たりに関する普通図柄用の変動パターン指定コマンドと、左図柄及び右図柄の為の図柄指定コマンドを抽選により夫々決定する。図柄変動決定手段65は、更に、特別図柄に関して、「大当たり」のときには大当たりに関する特別図柄用の変動パターン指定コマンドと、左図柄と中図柄と右図柄の為の図柄指定コマンドを抽選により夫々決定する。
【0043】
更に、図柄変動決定手段65は、普通図柄と特別図柄に関して、「外れ」のときには、外れ用の変動パターン指定コマンド及び外れ用の図柄指定コマンドと、外れ図柄を抽選により夫々決定する。コマンド送受信手段69は、音声/ランプ制御手段80に対して、これら普通図柄用と特別図柄用の変動パターン指定コマンドと図柄指定コマンドを順次送信する。ところで、入賞計数手段70は、複数の普通入賞手段22と、特別図柄始動手段24と、大入賞口手段25に有する普通入賞領域25b及び特定入賞領域25dに入賞する遊技球を計数する。
【0044】
そこで、コマンド送受信手段69は、その入賞計数手段70で集計した遊技球の入賞個数に基づく遊技球の払出しを指令する払出し指令コマンドを作成して払出し制御手段105に送信するとともに、払出し制御手段105から、賞球払出し数情報やエラー発生情報等の各種の情報を受信可能になっている。コマンド送受信手段69は、更に、遊技球の保留数に関する保留球情報の制御コマンド、確率変動状態を示す確率変動情報の制御コマンド等、種々の制御コマンドを、送信対象の制御手段80,90,105に個別に送信出力する。
【0045】
ところで、切換え手段72は、タイマ45fから設定時刻になったタイムアウト信号を受け取ったときに、特別利益状態のうちの確率変動状態(これが所定の利益状態に相当する)が継続中である場合に、抽選手段62Aを作動モードに切換える。即ち、乱数抽出手段62により追加利益に関して抽出された1つの制御乱数が当選した場合、追加利益状態発生手段73により後述するように追加利益状態が発生される。
【0046】
次に、音声/ランプ制御基板48のROM48bに予め格納した制御プログラムにより、音声/ランプ制御手段80として達成される種々の機能について、図7の機能ブロック図により説明する。
音声/ランプ制御基板48上に構成された音声/ランプ制御手段80は、主制御手段60から変動パターン指定コマンドを受信し、遊技盤5や前枠4等に設けられた多数の装飾用ランプや演出用ランプ等を含むランプ群56,57の点灯制御を司るとともに、球受け皿8の裏側に設けられたスピーカ55を駆動制御してサウンド出力制御を司る。
【0047】
そこで、音声/ランプ制御手段80は、コマンド送受信手段81と、演出パターン記憶手段82と、演出パターン決定手段83と、乱数発生手段84と、点灯制御手段85と、音声発生制御手段86等を備えている。コマンド送受信手段81は、主制御手段60のコマンド送受信手段69から変動パターン指定コマンドや図柄指定コマンドを受信するとともに、図柄制御手段90のコマンド送受信手段91に対して、変動パターン指定コマンドや図柄指定コマンド等の制御コマンドを送信可能になっている。
【0048】
変動パターン記憶手段82には、変動パターン指定コマンドの各々について、各種の表示ランプや装飾ランプ等のランプ群56,57の点灯や点滅を制御する複数種類のランプ演出制御パターンと、スピーカ55を鳴動させる為の複数種類のスピーカ演出制御パターンが予め格納されている。変動パターン決定手段83は、変動パターン指定コマンドに対応するランプ演出制御パターンやスピーカ演出制御パターンを選択するとともに、これらランプ演出制御パターンやスピーカ演出制御パターンに、複数の選択肢が設けられている場合には、乱数発生手段84で発生した所定数の制御乱数のうちの1つを抽出し、この抽出した制御乱数に基づいて1つの選択肢を決定する。
【0049】
点灯制御手段85は、変動パターン決定手段83で決定したランプ演出制御パターンに基づく点灯駆動信号を出力することで、ランプ群56,57を点灯/点滅点制御するのに加えて、普通図柄作動保留ランプ26や特別図柄作動保留ランプ27を点灯制御する。音声発生制御手段86は、変動パターン決定手段83で決定したスピーカ演出制御パターンに基づく駆動信号に基づいてスピーカ55を鳴動させる。
【0050】
次に、図柄制御基板46のROM46bに予め格納した制御プログラムにより、図柄制御手段90として達成される種々の機能について、図7の機能ブロック図により説明する。
図柄制御基板46上に構成された図柄制御手段90は、コマンド送受信手段91と、変動パターン記憶手段92と、変動パター決定手段93と、乱数発生手段94と、表示装置制御手段95と、液晶ドライバ96等を備えている。
【0051】
コマンド送受信手段91は、音声/ランプ制御手段80のコマンド送受信手段81から変動パターン指定コマンドや図柄指定コマンドを受信するとともに、このコマンド送受信手段81に対して、種々の制御コマンドを送信可能になっている。変動パターン記憶手段92には、普通図柄や特別図柄に関して、複数の変動パターン指定コマンドの各々に変動内容(変動時間を含む)を対応づけた図柄変動に関する変動パターン情報が記憶されている。
【0052】
変動パターン決定手段93は、変動パターン指定コマンドに対応する変動パターン情報を選択するとともに、この変動パターン情報に、複数の選択肢が設けられている場合には、乱数発生手段94で発生した所定数の制御乱数のうちの1つを抽出し、この抽出した制御乱数に基づいて1つの選択肢を決定する。表示装置制御手段95は、変動パターン決定手段93から受けた図柄変動に関する種々の図柄表示信号を液晶ドライバ96に送信出力する。
【0053】
それ故、液晶ディスプレイ21上に構成された表示手段100のうちの特別図柄表示手段101の表示部21a〜21cにおいて特別図柄が変動表示され、表示手段100のうちの普通図柄表示手段102の表示部21d,21eにおいて普通図柄が変動表示されるのに加えて、表示手段100の略全体において、図柄背景を伴う演出表示等の各種の演出表示が行われる。
【0054】
それ故、液晶ディスプレイ21は、3つの特別図柄を変動表示する特別図柄表示手段101と、2つの普通図柄を変動表示する普通図柄表示手段102との両方の表示機能を実現させる表示手段100である。この場合、特別図柄の変動が停止する場合、判定手段64の判定結果に基づいて、表示部21a〜21cには、大当たり図柄態様、リーチ図柄態様、外れ図柄態様の何れかの図柄態様で停止する。
【0055】
特別図柄表示手段101の変動後に停止した確定図柄が「777」、「444」等の特定態様のとき、所謂「大当たり」と称する特別遊技が開始され、大入賞口手段25の開閉板25aが前方に開放されて、前述したように、遊技者に有利な状態が最大で16ラウンドまで継続できる。図8に示すように、払出し制御基板51上に構成された払出し制御手段105は、コマンド送受信手段106と、払出し/球貸し制御手段107等からなっており、コマンド送受信手段106を介して主制御手段60から受けた払出し指令コマンドに基づいて、払出し/球貸し機構41に対して遊技球の払出しを指令する。
【0056】
ここで、外部インターフェース制御基板52上に構成された外部インターフェース制御手段110は、払出し/球貸し制御手段107から払出しに関するエラーを何ら受信していない場合には、発射許可信号を、発射制御基板53上に構成された発射制御手段111に送信するため、遊技者が操作ハンドル11を操作した場合に発射モータ13が発射制御手段111により駆動され、遊技球の発射が可能になっている。
【0057】
次に、主制御手段60で実行される追加利益状態発生制御について、図9のフローチャートに基づいて説明する。但し、図中符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。
電源スイッチ50aが操作されて電源が投入されるとこの制御が実行される。この制御が開始されると、先ずタイマ45fに現時点から営業終了時刻の5分前までの経過時間をセットするタイマ設定処理が実行され(S11)、そのタイマ45fによる計時がスタートされる(S12)。例えば、電源投入時刻が午前8時であり、営業終了時刻が午後11時の場合には、14時間55分がタイマ45fにセットされる。
【0058】
次に、設定時刻になるまで、S13が繰り返して実行される。そして、タイマ45fにセットされた時間が経過して設定時刻になった場合、つまり午後10時55分になった場合に(S13:Yes) 、確率変動モードが継続していない場合には(S24:No)、この制御を終了してメイン制御にリターンする。しかし、確率変動モードが継続している場合には(S14:Yes) 、追加利益を抽選で決定する抽選作動モードに切換えられる(S15)。次に、追加利益抽選のための抽選確率が設定される(S16)。
【0059】
ここで、例えば、図10に示すように、確率変動状態が4回以上連続した場合と、2〜3回発生した場合と、確率変動状態が1回だけ発生した場合に分けて、「当選」する確率と「非当選」の確率とを夫々設定した確率テーブルがROM45bに予め設けられているので、過去において、確変の発生回数に基づいて抽選確率が設定される。
【0060】
次に、図柄制御手段90に対して、追加利益状態を表示するように指令される(S17)。その結果、例えば図11(a)に示すように、表示手段100に、「チャンス タイム」が表示される。次に、抽選回数Nとして最大値「5」が設定されるとともに、追加利益回数として初期値「0」が設定される(S18)。次に、図柄制御手段90に対して、現在の追加利益回数を表示をするように指令される(S19)。その結果、例えば図11(a)に示すように、表示手段100に、「追加利益回数=0」が表示される。
【0061】
次に、図柄制御手段90に対して、3つの同じ特別図柄を同期させて変動するように指令される(S20)。即ち、この場合には、図11(b)に示すように、左図柄と中図柄と右図柄は、停止図柄が「2,3,1」のように揃っていなくても、同じ特別図柄(例えば、「1,1,1」、「2,2,2」)を同期させて変動表示される。そして、遊技者が所定時間内(例えば、5〜10秒)に抽選スイッチ16を操作した場合(S22:No 、S21:Yes) 、S16で設定した抽選確率に基づいて抽選手段62Aにより追加利益について抽選される(S23)。その結果、当選した場合には(S24:Yes) 、追加利益回数が1つインクリメントされる(S25)。
【0062】
そして、図柄制御手段90に対して、確率変動図柄で停止するように指令され(S26)、抽選回数Nが1つデクリメントされる(S28)。例えば、図11(c)に示すように、当選が決定した場合には、3つの特別図柄として「7,7,7」等の確率変動図柄で停止する。そして、「追加利益回数=1」が表示される。次に、抽選回数Nが「0」でない場合には(S29:No)、S19〜S29が繰り返して実行される。
【0063】
一方、S23の抽選の結果、非当選の場合には(S24:No)、図柄制御手段90に対して、非確率変動図柄で停止するように指令され(S27)、図柄制御手段90に対して、追加利益回数に応じて演算で求めた補償内容を表示するように指令され(S30)、通常の遊技モードに変更され(S31)、この制御を終了してメイン制御にリターンする。この場合には、図示しないが、3つの特別図柄として「4,4,4」等の非確率変動図柄で停止し、追加利益状態を発生する制御が終了する。ここで、S22,S25における抽選の結果、「当選」が複数回に亙って連続する場合であっても、抽選回数Nの上限が5回に制限されている。
【0064】
ここで、抽選手段62Aは図9の追加利益状態抽選制御の特にS23を含んで構成されている。また、切換え手段72は図9の追加利益状態抽選制御の特にS14〜S15等により構成されている。このように、閉店間際に確率変動モードであって抽選作動モードが設定されている場合には、最大抽選回数以内で遊技者による抽選スイッチ16操作を介して追加利益回数が決定され、その追加利益回数に基づいて、遊技媒体を払出してもらう等、遊技場から何らかの方法で補償してもらうことができる。それ故、更に、遊技場側においても、閉店間際まで、パチンコ機2の稼働率を向上させることができる。
【0065】
次に、前記実施形態の変更形態について説明する。
1〕タイマ45fにより抽選時期になれば自動的に抽選確率に基づいて抽選し、遊技者による抽選スイッチ16の操作なしに、1回の抽選で追加利益状態の内容を自動的に決定するようにしてもよい。
2〕当選により決定した追加利益回数を、装飾ランプ群57のうちの幾つかを用いて表示させるようにしてもよく、またスピーカ55により音声で直接的に報知するようにしてもよい。この場合には、例えば、「7で当選」、「4で非当選」・・等、種々の報知内容であってもよい。
【0066】
3〕追加利益の内容を、文字やキャラクタによる表示だけでなく、音声により間接的に報知するようにしてもよい。この場合の音声による間接的報知として、例えば、「ラッキー」、「残念」・・等、種々の報知内容であってもよい。
4〕所定の作動条件として、通常遊技中における、例えば、所定回数目の高確時に、確変回数を抽選したり、大入賞口手段25の開放回数を抽選するようにしてもよい。
【0067】
また、確率変動モードに代えて、図柄の変動時間を短縮させる変動時間短縮モードを適用し、変動時間短縮モードが設定されている期間において、変動時間短縮回数に上乗せする回数を抽選するようにしてもよい。更に、予め設定した変動パターンの出現回数が所定の設定回数に達した場合に、確変継続回数を抽選で決定したり、変動時間短縮回数を抽選で決定するようにしてもよい。加えて、これら成立する作動条件に応じて、当選する確率を設定するようにしてもよい。
【0068】
5〕抽選手段62Aの抽選作動モードへの切換えを、タイマ45fに代えて、遊技場側からの指令に基づいて行ってもよい。この場合、各パチンコ機に共通な切換え信号でもって切換えを指令する切換え指令スイッチをホール側に設けるようにしてもよい。この場合のホール側に設けた切換え指令スイッチが切換え指令手段に相当する。このように、切換え指令スイッチをホール側に設ける場合には、営業終了時に限らず、遊技客が非常に少ない早朝や昼間に、適宜、抽選手段62Aを抽選作動モードへ切換えるようにしてもよい。
【0069】
6〕図10に示す「当選」と「非当選」について確変の回数に応じて設定されたの3種類の確率は、全て同じであってもよく、各々の当選確率を遊技場側で個別に設定するようにしてもよい。
7〕追加利益状態発生制御のS15における抽選作動モードへの切換えを行うか否かを、予め設定された抽選確率(例えば、1/4)で決定するようにしてもよい。この場合、その抽選確率を遊技場側で設定するようにしてもよい。
【0070】
8〕追加利益抽選に関する当選確率又は継続率を変更する条件は、確率継続回数の他に、特別図柄の変動回数(1日の変動合計、確変中のはまり回数、通常時のはまり回数等)普通図柄の変動回数、特定の球検出器(特別図柄始動手段24、大入賞口手段25の特定入賞領域25d又は普通入賞領域25b、普通入賞手段22、普通図柄始動手段23等)において、検出された遊技球数等であってもよい。
【0071】
9〕特別図柄を左側の1つだけを変動させるようにし、抽選結果に応じて確変図柄と非確変図柄の何れかを択一的に停止するようにしてもよい。
10〕前記実施形態で用いた制御手段60,80,90,105の接続関係を、部分的に変更するようにしたパチンコ機であってもよい。即ち、先ず、図12に示すように、主制御手段60から払出し制御手段105と、図柄制御手段90とに遊技制御に必要な各種の制御コマンドが送信され、音声/ランプ制御手段80は図柄制御手段90から受けた制御コマンドに基づいて各種のランプ26,27,56,57やスピーカ55を駆動制御するように構成してもよい。
【0072】
11〕図13に示すように、ランプ制御手段80Aと音声制御手段80Bとを別個に構成し、主制御手段60から図柄制御手段90と、ランプ制御手段80Aと、音声制御手段80Bと、払出し制御手段105とに、遊技制御に必要な各種の制御コマンドを個別に送信するように構成してもよい。
【0073】
12〕図14に示すように、更に、図柄制御手段90に代えて演出制御手段90Aを設け、主制御手段60から払出し制御手段105と、演出制御手段90Aとに遊技制御に必要な各種の制御コマンドが送信され、演出制御手段90Aからランプ制御手段80Aと音声制御手段80Bとに、遊技制御に必要な各種の制御コマンドを個別に送信するように構成してもよい。
【0074】
〔別実施形態〕
次に、遊技者が遊技媒体であるメダルを1〜3枚投入してから、スタートレバーを操作して3つの回転リールを回転させ、3つのストップボタンを順次操作して回転している回転リールを順次停止させることで、1回のゲームを行うスロットマシンに、本発明を適用した場合について説明する。
【0075】
図15に示すように、スロットマシン201は収容ケース202を備え、この収容ケース202の内部に3つの回転リール203〜205が収容され、各回転リール203〜205の外周面には複数種の遊技図柄として、例えば「7(赤)」、「7(白)」、「BAR」、「スイカ」、「チェリー」、「リプレイ図柄」等の21個の遊技図柄が印されている。収容ケース202は、遊技場の島構造体(図示略)に取付けられた前方開放状のケース本体206と、このケース本体206の前端に枢着された前扉207とを備え、前扉207は常にはケース本体206の前側を塞いでいる。
【0076】
前扉207の上部には、上部ランプ210,211と、カラーの液晶ディスプレイからなる演出表示部212が設けられ、前扉207の中段部分には前方へ突出する中段フレーム213が設けられ、演出表示部212と中段フレーム213との間の開口部に表示パネル214が設けられている。表示パネル214の中央部には3つの図柄表示窓215が左右に隣接状に夫々形成され、これら図柄表示窓215に、回転リール203〜205の前端側部分が接近状に臨んでいる。
【0077】
それ故、回転リール203〜205が回転した場合、回転リール203〜205の外周部に印された複数の遊技図柄が図柄表示窓215を介して変動表示され、回転リール203〜205の回転が停止した場合、図柄表示窓215の上段と中段と下段に、回転リール203〜205の複数の遊技図柄のうちの前側に位置する3つの連続する遊技図柄だけが図柄表示窓215を介して停止表示される。表示パネル214の左端側部には、1枚のメダル投入を表示する1つの1枚投入表示器216と、2枚のメダル投入を表示する2つの2枚投入表示器217と、3枚のメダル投入を表示する2つの3枚投入表示器218と、スタート(START) 表示器219とが夫々設けられている。
【0078】
表示パネル214の右端側部には、ビッグ(BIG) 表示器220と、レギュラー(REG) 表示器221と、リプレイ(REPLAY)表示器222と、ウェイト(WAIT)表示器223と、インサート(INSERT)表示器224とが設けられている。各表示器216〜224の内部には表示用ランプが夫々設けられ、これら表示用ランプが点灯した場合、点灯した表示器216〜224に印された文字情報の機能が有効になる。表示パネル214の下端部には、貯留枚数表示器225と、特別遊技表示器226と、払出し枚数表示器227とが設けられている。
【0079】
貯留枚数表示器225と払出し枚数表示器227は、2桁の数字を表示可能な7セグメントからなるLEDで夫々構成されている。特別遊技表示器226は4桁表示可能な7セグメントからなるLEDで構成されている。中段フレーム213の上面部には、左側から精算ボタン230と、1枚のメダルを投入する1枚投入ボタン231と、3枚のメダルを投入する3枚投入ボタン232と、メダル投入口233とが設けられている。中段フレーム213の前面部には、左側からスタートレバー235と、3つのストップボタン236〜238と、抽選スイッチ239が設けられている。
【0080】
また、前扉207の下側には、左右1対のスピーカ240と、メダル払出口241が設けられ、メダル払出口241の下側に幅広のメダル受け皿242が設けられている。ここで、図示を省略するが、ケース本体202の内部の略上半部分には、スロットマシン201全体の遊技制御を司るための主制御基板250と、表示演出やサウンド演出を司るための副制御基板251と、回転リール203〜205等からなるリールユニット等が設けられている。また、ケース本体2022内部の下側には、メダル払出し装置264と、電源ユニット265等が設けられている。
【0081】
次に、スロットマシン201の制御装置について、図16のブロック図に基づいて説明する。
主制御基板250には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU250aと、ROM250bと、RAM250cと、入出力インターフェース250d,250eに加えて、設定された時間を計時するタイマ250f等が設けられている。このタイマ250fは、設定された時間をタイムアウトするまで計時するものであり、設定時刻になった場合に設定時刻である旨のタイムアウト信号を出力する。
【0082】
そして、この主制御基板250に、精算ボタン230に連動する精算スイッチ230aが接続されている。更に、主制御基板250には、1枚投入ボタン231に連動する1枚投入スイッチ231aと、3枚投入ボタン232に連動する3枚投入スイッチ232aと、メダル投入口233に設けられた投入スイッチ233aと、スタートレバー235に連動するスタートスイッチ235a、ストップボタン236〜238に連動するストップスイッチ236a〜238aと、抽選スイッチ239が夫々接続されている。
【0083】
更に、主制御基板250には、外部集中端子板253と、回転リール203〜205の回転位置を検出する位置検出センサ259〜261と、駆動モータ255〜257を駆動するモータ駆動回路258と、メダル払出し装置264の払出しモータ264aと、払出し枚数センサ264bとが夫々接続されている。一方、副制御基板251には、シングルチップ形のマイクロコンピュータを構成するCPU251aと、ROM251bと、RAM251cと、入出力インターフェース251d,251e等が設けられ、このマイクロコンピュータにより、主制御基板250から送信される種々の演出制御コマンドに基づいて、主に演出制御が実行される。
【0084】
そして、この副制御基板251のマイクロコンピュータに、回転リール203〜205に設けられる3つのバックランプ262と、表示器225〜227と、スピーカ240と、演出表示部212と、上部ランプ210,211と、複数の表示器に設けられたランプ群216〜224等が接続されている。また、電源ユニット265には、電源スイッチ265aと、設定キースイッチ265bと、リセットスイッチ265c等が設けられている。
【0085】
次に、主制御基板250のROM250bに予め格納された制御プログラムにより、主制御手段270として達成される機能について、図17の機能ブロック図に基づいて説明する。
先ず、主制御手段270は、メダル枚数計数手段271と、遊技開始手段272と、抽選手段273と、入賞フラグ設定手段274と、リール制御手段275と、停止図柄判定手段276、再遊技手段277と、払出し制御手段278と、貯留枚数記憶手段279と、第1表示制御手段280等を備えている。
【0086】
メダル枚数計数手段271は、2つの投入スイッチ231a,232aと投入スイッチ233aからのメダル投入信号に基づいて、投入されたメダルの枚数を計数する。尚、4枚以上のメダルは投入されないようになっている。遊技開始手段272は、スタートスイッチ235aからのスタート信号に基づいて、メダル枚数計数手段271で計数されたメダル枚数が1〜3枚の場合に遊技制御の開始を指令する。
【0087】
抽選手段273は、遊技開始手段272から遊技開始指令を受けた時点において乱数抽選を行い、8種類の入賞役(大当たり役、小当たり役、小役1〜小役4、リプレイ役)及び外れ役、等の何れかを決定する。尚、これら8種類の入賞役と外れ役を抽選する抽選確率は、遊技場側が6種類の設定値(1〜6)のうちから選択的に設定した設定値と、遊技開始時の「メダル投入枚数(1〜3枚の何れか)」とに基づいて異なる。
【0088】
入賞フラグ設定手段274は、抽選手段273で決定された入賞役又は外れ役に対応する許可フラグ(ビッグボーナスフラグ、レギュラーボーナスフラグ、小役1フラグ〜小役4フラグ、リプレイフラグ、外れフラグ)を発生して記憶する。但し、ビッグボーナスフラグとレギュラーボーナスフラグについては、これらボーナスフラグが設定されたゲームで大当たり態様又は小当たり態様が成立しない場合でも、大当たり又は小当たりが発生するまで記憶保持されている。
【0089】
しかし、小役1フラグ〜小役4フラグと、リプレイフラグについては、これら入賞フラグが設定されたゲームで直ぐに消去されるようになっている。入賞フラグ設定手段274は、更に、ビッグボーナスフラグを設定した場合には、最大で30回の特別ゲームを消化するように、小役フラグと、JAC IN する為の特定態様に対応する特定フラグを所定の確率で発生させる。
【0090】
また、入賞フラグ設定手段274は、特定ボーナスにおいては、特別小役が成立して特定入賞できるように、特別小役フラグを高い確率で発生させる。但し、この特別小役フラグには、小役フラグやリプレイフラグ等が含まれている。リール制御手段275は、遊技開始手段272からの遊技開始指令を受けた場合に回転リール203〜205の回転を開始させる一方、ストップボタン236〜238に連動するストップスイッチ236a〜238aからのストップ信号に基づいて、操作されたストップボタン236〜238に対応する回転リール203〜205の回転を停止させるように、リールユニット254の駆動モータ255〜257を個別に停止制御する。
【0091】
この場合、リール制御手段275は、位置検出センサ259〜261からの検出信号に基づいて、遊技者によるストップボタン236〜238の操作タイミングが、入賞フラグ設定手段274で設定された入賞フラグに対応する図柄態様を、有効化した入賞ライン(図示略)上に表示して停止可能な時期であるならば、引き込み制御を行う等して、その図柄態様を図柄表示窓215を介して表示させた状態で、回転リール203〜205の回転を停止させることが可能となる。
【0092】
停止図柄判定手段276は、回転リール203〜205の回転が全て停止したときに、有効化した入賞ライン244〜246上に揃う停止態様の種類(大当たり態様、小当たり態様、4種類の小役態様、リプレイ態様、ハズレ態様の何れか)を判定する。再遊技手段277は、リプレイ態様が成立した場合、メダルを投入することなく、通常再遊技態様又は特別再遊技態様が成立した今回のゲームと同じ枚数(1〜3枚)のメダルで次ゲームを実行可能(再遊技可能)にする。
【0093】
払出し制御手段278は、停止図柄判定手段276から判定結果を受け、大当たり態様又は小当たり態様又は小役態様等の入賞態様が成立した場合に、払出しモードが設定されている場合、その入賞態様に応じた枚数のメダル(これが遊技利益に相当し、図4参照)をメダル払出し装置264により払出して、遊技者に付与する。但し、ビッグボーナス中又はレギュラーボーナス中においては、リプレイ態様等の特別小役態様の場合にも、所定枚数のメダル払出しが行われる。
【0094】
ところで、貯留モードのときには、貯留枚数が所定の最大枚数(50枚)未満の場合に、メダルを払出す代わりに、その払出し枚数のメダルが貯留枚数記憶手段279に累積的に貯留される。そして、貯留枚数記憶手段279に記憶した貯留枚数が所定の最大枚数を越えた場合には、越えた枚数のメダルがメダル払出し装置264により払出される。第1表示制御手段280は、貯留枚数表示器225と、特別遊技表示器226と、払出し枚数表示器227とを個別に表示制御して、前述したように、メダル貯留枚数と、ボーナス遊技に関する各種の情報と、メダルの払出し枚数とを個別に表示する。
【0095】
次に、副制御基板251のROM251bに予め格納した制御プログラムにより、副制御手段290として達成される機能について、図17の機能ブロック図に基づいて説明する。
副制御手段290は、第2表示制御手段291と、追加利益状態発生手段292と、抽選手段293と、切換え手段294と、ランプ制御手段295と、音声制御手段296等を備え、主制御手段270から送信される種々の演出制御コマンドに基づいて、制御手段291,295,296を夫々作動させる。
【0096】
第2表示制御手段291は、各種の演出や遊技に関連する種々の遊技情報や演出表示等を演出表示部212(これが報知手段に相当する)に表示する演出表示制御を行う。切換え手段294は、タイマ250fから設定時刻になったタイムアウト信号を受け取ったときに、特別利益状態のうちの小役態様を成立させ易くアシストする成立役報知状態(これが所定の利益状態に相当する)が継続中である場合に、抽選手段293を作動モードに切換える。この小役態様の成立をアシストする成立役報知状態は、10ゲームに相当して継続される。
【0097】
即ち、抽選手段293により追加利益に関して抽選された結果、追加利益に当選した場合、追加利益状態発生手段292により後述するように追加利益状態が発生される。ランプ制御手段295は、受信した演出コマンドに基づいて、上部ランプ210,211や各種の表示ランプ216〜224やバックランプ262等の表示器群を点灯制御又は点滅制御する。また、音声制御手段296は、受信した演出コマンドに基づく各種の演出用のサウンド出力に際して、左右1対のスピーカ240を、ゲームの進行状況に応じて夫々駆動制御する。
【0098】
次に、追加利益状態発生制御について、図18のフローチャートに基づいて説明する。
電源スイッチ265aが操作されて電源が投入されるとこの制御が実行される。この制御が開始されると、図9のS11〜S13と同様にS51〜S53が実行される。そして、タイマ250fにセットされた時間が経過して設定時刻になった場合に(S53:Yes) 、成立役報知モードが継続していない場合には(S54:No)、この制御を終了してメイン制御にリターンする。
【0099】
しかし、成立役報知モードが継続している場合には(S54:Yes) 、追加利益を抽選で決定する抽選作動モードに切換えられる(S55)。次に、追加利益抽選のための抽選確率が設定される(S56)。例えば、図19に示すように、成立役報知(追加利益回数)として、「1」、「20」、「50」の各々について抽選確率を設定した確率テーブルがROM250bに予め設けられているので、この確率テーブルから読み込んだ抽選確率が設定される。
【0100】
次に、追加利益状態である表示が実行される(S57)。例えば図20(a)に示すように、追加利益状態発生手段292により演出表示部212に、「チャンス タイム」が表示される。次に、追加利益に関わる表示を変動させるように指令される(S58)。これにより図20(a)に示すように、演出表示部212において、例えば、追加利益回数のための2桁数字が一斉に変動を開始する。そして、遊技者が所定時間内(例えば、5〜10秒)に抽選スイッチ16を操作した場合(S60:No 、S59:Yes) 、S56で設定した抽選確率に基づいて抽選手段293により追加利益について抽選される(S61)。
【0101】
この追加利益の抽選について説明すると、図19に示す抽選確率で抽選された結果、例えば「20」が抽選された場合には、その抽選された成立役報知回数に対応する数値「20」を表示するように、2桁数字の変動が一斉に停止し、成立役報知回数として「20」が表示される(図20(b)参照)。更に、遊技者による抽選スイッチ16の操作を介して抽選が繰り返されて、再度、「20」が抽選された場合、図20(c)に示すように、2桁数字の変動が「20」で停止し、成立役報知回数として、前回の回数に今回を加えた総回数「40」が表示される。但し、成立役報知回数「1」の抽選によりこの抽選処理が終了する。即ち、次に「1」が抽選された場合には、前回までの総回数「40」に「1」を加えた総合計「41」が表示され、追加利益の抽選処理を終了する。
【0102】
次に、その抽選により最終的に決定した成立役報知回数、つまり追加利益回数に、予め記憶した基本枚数(例えば、10枚)を掛け算して、補償するメダル枚数を求める補償演算処理が実行される(S62)。そして、最終的に、演算で求められた追加利益回数に応じた補償内容が演出表示部212に表示され(S63)、通常の遊技モードに変更され(S64)、この制御を終了してメイン制御にリターンする。ここで、抽選手段293は図18の追加利益状態発生制御の特にS61を含んで構成されている。また、切換え手段294は図18の追加利益状態発生制御の特にS54〜S55等により構成されている。
【0103】
次に、前記実施形態の変更形態について説明する。
1〕図18に示す追加利益状態発生制御のS61における追加利益の抽選で表示される変動表示については、図20に示す以外に、成立役報知回数「20」が抽選された場合の2桁数字として「55」、「33」等の奇数図柄を表示したり、成立役報知回数「50」が抽選された場合の2桁数字として「77」の奇数図柄を表示する一方、成立役報知回数「1」が抽選された場合の2桁数字として「22」、「44」等の偶数図柄を表示するようにしてもよい。
【0104】
2〕タイマ250fにより抽選時期になれば自動的に抽選確率に基づいて抽選し、遊技者による抽選スイッチ239の操作なしに、1回の抽選で追加利益状態の内容を自動的に決定するようにしてもよい。
3〕当選により決定した追加利益回数を、上部ランプ210,211のうちの幾つかを用いて表示させるようにしてもよく、またスピーカ240により直接的に音声で報知するようにしてもよい。この場合には、例えば、「奇数図柄で当選」、「偶数図柄で非当選」・・等、種々の報知内容であってもよい。
【0105】
4〕図18に示す追加利益状態発生制御のS63における補償内容表示において、演算式を用いた演算を恰も行っているように、決定された「成立役報知回数」、記号「×」、「基本枚数」、記号「=」、「補償メダル枚数」、を順々に1列表示するようにして、演算内容を順次に表示するようにしてよい。こうすることで、遊技者は補償何枚が何枚になるかを期待しながら待つようになる。
【0106】
5〕追加利益の内容を、文字やキャラクによる表示だけでなく、音声により間接的に報知するようにしてもよい。この場合の音声による間接的報知として、例えば、「ラッキー」、「残念」・・等、種々の報知内容であってもよい。
6〕抽選手段293を作動させる所定の作動条件として、ビッグボーナスやレギュラーボーナスの発生回数、リプレイ図柄や小役態様で入賞した入賞回数であってもよい。加えて、これら成立する作動条件に応じて、当選する確率を設定するようにしてよい。
【0107】
7〕少なくとも1つの大当たりを記憶した状態、所謂ストック状態で遊技終了となった場合に、この記憶した少なくとも1つの大当たりを、抽選により放出するか否かを決定するようにしてもよい。記憶されている大当たり回数のうちの一部を補償対象としてもよいし、全てでもよい。
【0108】
8〕抽選手段62Aの抽選作動モードへの切換えを、タイマ250fに代えて、遊技場側からの指令に基づいて行ってもよい。この場合、各スロットマシンに共通な切換え信号でもって切換えを指令する切換え指令スイッチをホール側に設けるようにしてもよい。この場合の遊技場側に設けた切換え指令スイッチが切換え指令手段に相当する。このように、切換え指令スイッチを遊技場側に設ける場合には、営業終了時に限らず、遊技客が非常に少ない早朝や昼間においても、抽選手段293を抽選作動モードに適宜切換えるようにしてもよい。
【0109】
9〕追加利益抽選に関する当選確率又は継続率を変更する条件は、確率継続回数の他に、当たりから次の当たりまでのリール回転回数、投入されたメダル枚数、小役カウンタ(減算カウンタ)の値等であってもよい。
10〕本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を付加し、本発明を適用することが可能である。更に、各種の遊技媒体を用いるアレンジボール、雀球遊技機等の種々の遊技機に本発明を適用することが可能である。
【0110】
ところで、パチンコ機2とスロットマシン201に共通の変更形態について説明する。
1〕1回の抽選で確変状態又は成立役報知状態終了までの回数を決定するようにしてもよい。例えば、追加利益回数(補償回数)を複数種類(5、10、20・・・)記憶した記憶手段を設け、遊技者選択又は球検出手段による遊技球の検出時に、乱数抽選によって記憶手段に記憶されている何れかの追加利益回数を選択するようにしてもよい。
【0111】
2〕報知手段は、液晶装置以外に別途設けられた表示手段としてもよい。例えば、7セグメントからなるLED、ドットマトリックス型表示器、小型の回転リールや回転ベルト等の各種の表示手段を、遊技機前側の任意の位置に適宜設けるようにしてもよい。追加利益抽選において、自動選択と遊技者選択とで、当選の継続回数を異ならせるようにしてもよい。
3〕営業の終了時刻を計時するタイマ45f,250fは、別途設けた内部タイマであってもよく、主制御基板45,250以外の各種の制御基板、遊技場等に設けるようにしてもよい。
【0112】
4〕追加利益回数に、上限値を設定可能にするようにしてもよい。
5〕演算により求められた補償情報を記録媒体(磁気カード)に記憶するようにし、後日、遊技者に補償するようにしてもよい。この場合、閉店間際である場合が多く、この方が効率がよい。
【0113】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、遊技状態が特定の遊技状態となった場合に遊技者に有利な特別利益状態を発生させる遊技機において、抽選手段と、切換え手段と、報知手段とを備え、抽選手段は、作動モードにおいて、所定の作動条件成立時に自動的に又は遊技者の操作により追加利益状態の内容を抽選にて決定するので、遊技者は抽選結果に基づく追加利益状態の内容に基づいて、遊技媒体を払出してもらう等、遊技場から何らかの方法で補償してもらうことができる。それ故、遊技者は閉店間際まで遊技を楽しむようになり、遊技場側においても、遊技機の稼働率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系のブロック図である。
【図6】主制御手段の制御系の機能ブロック図である。
【図7】音声/ランプ制御手段と図柄制御手段の機能ブロック図である。
【図8】払出し制御手段の機能ブロック図である。
【図9】追加利益状態発生制御のフローチャートである。
【図10】確率テーブルの設定内容を示す図表である。
【図11】追加利益の発生状態を説明する表示例の図であり、(a)は抽選を開始する初期状態であり、(b)は図柄変動中であり、(c)は抽選結果に基づく変動停止した図柄である。
【図12】制御手段の別の接続関係を示す概略接続説明図である。
【図13】制御手段の別の接続関係を示す概略接続説明図である。
【図14】制御手段の別の接続関係を示す概略接続説明図である。
【図15】本発明の別実施形態に係るスロットマシンの正面図である。
【図16】スロットマシンの制御系のブロック図である。
【図17】スロットマシンの制御系の機能ブロック図である。
【図18】追加利益状態発生制御のフローチャートである。
【図19】確率テーブルの設定内容を示す図表である。
【図20】追加利益の発生状態を説明する表示例の図であり、(a)は図柄変動中であり、(b)は最初の抽選結果に基づく表示であり、(c)は2回目の抽選結果に基づく表示である。
【符号の説明】
2    パチンコ機(弾球遊技機)
60   主制御手段
62A  抽選手段
72   切換え手段
90   図柄制御手段
100  表示手段
201  スロットマシン
203〜205  回転リール
212  演出表示部
270  主制御手段
293  抽選手段
294  切換え手段

Claims (6)

  1. 遊技状態が特定の遊技状態となった場合に遊技者に有利な特別利益状態を発生させる遊技機において、
    遊技者に有利な追加利益状態を抽選する抽選手段(62A,293) と、
    前記特別利益状態のうちの所定利益状態の継続中に前記抽選手段(62A,293) を作動モードに切換える切換え手段(72,294)と、
    前記抽選手段(62A,293) により発生される追加利益状態の内容を報知する報知手段(100,212) と、
    を備え、
    前記抽選手段(62A,293) は、作動モードにおいて、所定の作動条件成立時に自動的に又は遊技者の操作により追加利益状態の内容を抽選にて決定する、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記所定の作動条件は現在時刻が遊技場の営業終了間際の所定時間帯にあることであり、前記抽選手段(62A,293) は1回又は複数回の抽選を介して追加利益状態の内容を決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特別利益状態のうちの所定利益状態は、確率変動モード又は変動時間短縮モードであることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技機は、複数の回転リール(203〜205)を制御する遊技制御手段(270) を備えたスロットマシンであり、前記追加利益状態は前記特別利益状態のうちの所定の利益状態であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  5. 前記抽選手段(62A,293) により決定される前記追加利益状態の上限を制限するようにしたことを特徴とする請求項3〜4の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記切換え手段(72,294)は、遊技機の外部に設けた切換え指令手段から受ける切換え信号により作動モードに切換えることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
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