JP2013024490A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型投資や課題対策を行なうことなく、断熱箱体の断熱性能や冷蔵庫本体の消費電力量を大幅に変更させること。
【解決手段】断熱箱体21の背面側に配置された機械室60内に、直流電力を必要とする圧縮機50を有する冷凍サイクルと、圧縮機50などの運転を電気制御する制御部70とを配置し、機械室60は断熱壁を介して貯蔵室と対向し、機械室60と対向する貯蔵室の保存設定温度を冷蔵温度帯としたので、断熱箱体21の背面部に真空断熱パネル100を一体に広く配置することで断熱箱体21の断熱性能が大幅に向上するので、冷蔵庫本体20の消費電力量を低減することができる。また、冷蔵庫本体20の消費電力量の増加が許容される場合には、真空断熱パネル100を廃止したり、圧縮機50を直流電力にて駆動するものと交換すればいいので、金型投資をしたり、電磁妨害対策を追加する必要が無い。
【選択図】図2

Description

本発明は冷蔵庫の断熱箱体の構造に関するものである。
従来、冷蔵庫の断熱箱体の背面部の上下方向の中間部に制御回路基板などの基板収容部を配置したものがある。(例えば、特許文献1参照)
図6は、前記公報に記載された従来の冷蔵庫を示すものである。
図6に示すように、冷蔵庫1の断熱箱体2は、鋼板製の外箱3と樹脂製の内箱4との間に断熱材5を発泡充填して形成される。また、断熱箱体2の奥側下部には断熱箱体2の底面部の一部を左右方向全体に切り欠いて機械室6を形成し、機械室6には冷凍サイクルの一部を形成する圧縮機7などを備える。
また、断熱箱体2は仕切り壁8などによって貯蔵室が区分され、最上部に冷蔵室9、冷蔵室9の下に野菜室10、野菜室10の下に製氷室11と切替室12とが左右並列に配置され、最下部に冷凍室13を有する。
冷蔵室9と野菜室10の保存設定温度は冷蔵温度帯に設定され、製氷室11と冷凍室13の保存設定温度は冷凍温度帯に設定されている。なお、切替室12は冷蔵温度帯から冷凍温度帯までの複数の保存設定温度のうちの一つの温度帯を選択できる。
また、野菜室10の背面部には発泡断熱材5を介して断熱箱体2の一部を凹めて形成された基板収容部14を配置している。
基板収容部14には圧縮機7などを電気的に制御する制御回路基板15を備える。
特開2002−81855号公報
しかしながら、前記従来の構成では、断熱箱体2の断熱性能を向上させるため断熱箱体2の背面部に発泡断熱材5より熱伝導率の小さい真空断熱パネルを配置する場合に、基板収容部14により真空断熱パネルを上下に分割するか、真空断熱パネルの基板収容部14と対向する部分に貫通穴を設ける必要があるため、断熱性能の向上程度が小さくなるという課題を有していた。
また、基板収容部14を断熱箱体2の最上部に配置することも考えられる。その場合、真空断熱パネルを分割する必要はないが、例えば更なる消費電力量低減のために圧縮機7として直流電力を必要とするインバータ圧縮機を用いると、圧縮機7と制御回路基板15との距離が離れることで電磁妨害を受けやすくなり、別途EMC対策が必要になったり通電時のロス増大などの電磁的課題が生じる可能性がある。
また、外箱3を大きくしたり、内箱4を小さくして断熱壁を厚くして消費電力量を低減することも可能だが、材料費や金型費が増大してしまう。
また、高温となる圧縮機7と冷凍室13とが対向することにより、機械室6から冷凍室
13内への熱侵入量が多いという課題も有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、新たな課題対策や投資を行うことなく、消費電力量を低減することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫の直流電力を必要とする圧縮機と制御部とを機械室内に配置し、機械室は断熱壁を介して貯蔵室と対向し、機械室と対向する貯蔵室の保存設定温度を冷蔵温度帯としたとしたものである。
これによって、断熱箱体の背面部を広範囲に同一面にて形成することが可能となり、背面部に真空断熱パネルを配置する場合に、真空断熱パネルの面積を一体に広く配置することが可能となる。
また、圧縮機と貯蔵室との温度差が小さくなるので貯蔵室内への熱侵入量が少なくなる。
また、機械室内に圧縮機と制御部とを配置しているため、圧縮機を直流電力を必要とするインバータ圧縮機としても、電磁妨害を受けたり通電時のロスが増大することも無い。
更に、消費電力量に応じて真空断熱パネルを追加廃止したり、圧縮機を交流電力にて駆動する仕様に変更することができるので、複数の性能や容量の異なる機種における断熱箱体にも対応することができる。
本発明の冷蔵庫は金型投資や課題対策を行なうことなく、断熱箱体の断熱性能や冷蔵庫本体の消費電力量を大幅に変更させることができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 同実施の形態の冷蔵庫の断面図 同実施の形態の冷蔵庫の要部背面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の断面図 同実施の形態の冷蔵庫の要部背面図 従来の冷蔵庫の断面図
第1の発明は、冷蔵庫本体は断熱壁によって内部の上下方向に複数の貯蔵室が形成された断熱箱体と、前記断熱箱体背面側に配置された機械室と、直流電力を必要とする圧縮機を有する冷凍サイクルと、前記圧縮機などの運転を電気制御する制御部と、を有し、前記圧縮機と前記制御部とを前記機械室内に配置し、前記機械室は前記断熱壁を介して前記貯蔵室と対向し、前記機械室と対向する前記貯蔵室の保存設定温度を冷蔵温度帯としたものである。
また、圧縮機と貯蔵室との温度差が小さくなるので貯蔵室内への熱侵入量が少なくなり、更に冷蔵庫の消費電力量を低減することができる。
また、機械室内に圧縮機と制御部とを配置しているため、圧縮機を直流電力を必要とするインバータ圧縮機としても、電磁妨害を受けたり通電時のロスが増大することも無いので、新たに電磁課題対策を行なう必要なくインバータ圧縮機を使用することで冷蔵庫の消
費電力量を低減することができる。
更に、消費電力量に応じて真空断熱パネルを追加廃止したり、圧縮機を交流電力にて駆動する仕様に変更すればよいので、金型投資をして断熱箱体を新規開発する必要も無い。
また、一般的には制御部を機械室とは異なる部位の断熱箱体の背面部に備えていたが、本発明によって制御部を配置するためのスペースを機械室と兼用することが可能となるので、冷蔵庫の背面部の同一面の面積が増える。よって、背面部に真空断熱パネルを配置する場合に、真空断熱パネルの面積を一体に広く配置することが可能となるので、断熱箱体の断熱性能が大幅に向上し、冷蔵庫の消費電力量を低減することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の冷蔵庫本体の上部貯蔵室を冷蔵温度帯に設定し、下部貯蔵室を冷凍温度帯に設定し、機械室を断熱箱体の背面上部に配置したことにより、従来使い勝手の悪い断熱箱体上部を機械室として活用してもユーザーの使い勝手を悪化させること無く、機械室から上部貯蔵室内への熱侵入量を小さくすることができる。
また、機械室を断熱箱体下部に配置した場合は、圧縮機の運転などにより発生した廃熱が断熱箱体背面部に沿って上昇し、貯蔵室内へ熱侵入してしまうが、機械室を断熱箱体上部に配置することでそのような熱侵入を抑制することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明または第2の発明の冷凍サイクルを循環する冷媒に可燃性冷媒を用い、圧縮機は高温高圧気体の冷媒を排出する吐出管と、低温低圧気体の冷媒が流入する吸入管とを有し、機械室内において前記吐出管よりも前記吸入管を制御部近傍に配置したことで、万が一機械室内で可燃性冷媒が漏洩した場合でも、制御部近傍で可燃性冷媒が漏洩するリスクを軽減することができ、冷蔵庫の安全性を確保できる。
もし吸入管側で漏洩したとしても、冷媒の圧力が低いので短時間に大量に漏洩することは無い。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか一つの発明の機械室の少なくとも背面には機械室カバーを備え、前記機械室カバーは前記機械室の内外を連通する排気口を有し、前記排気口は少なくとも制御部近傍は前記機械室カバーの下部に設けられ、かつ圧縮機近傍は前記機械室カバーの上部に設けたことにより、一般的に空気より比重が大きい可燃性冷媒が漏洩しても制御部近傍に滞留することを防止できるので冷蔵庫の安全性を確保できる。
圧縮機が運転により発熱するので、排気口は広く開放することが望ましいが、圧縮機の運転音により騒音課題が発生する可能性がある。しかしながら、制御部近傍の下部と圧縮機の近傍の上部とに排気口を設けておけば、圧縮機の廃熱によって比重が小さくなった空気が圧縮機近傍の排気口より排気されるので自然と制御部近傍の排気口より吸気し、機械室ファンなどの通風手段を用いなくても、自然対流により機械室全体を通気することができる。
第5の発明は、特に、第2〜第4のいずれか一つの発明の断熱箱体の上面部に上面板を配置し、前記上面板は断熱箱体上面部と、機械室上部とを一体に覆うように構成したことにより、機械室を断熱箱体の背面上部に配置することによる断熱箱体上面の面積の減少を防止することができる。
特に背の低い小型冷蔵庫の上面部は、一般的に電子レンジなどの設置スペースとなっており、設置スペースを確保するために断熱箱体の奥行きを大きくする必要が無い。
また、上面板で機械室上面を覆うことで圧縮機の運転音が冷蔵庫本体上部へ漏洩することを抑制でき、更に圧縮機の廃熱が電子レンジなどへ悪影響を及ぼすことも抑制できるので冷蔵庫本体の品質を向上させることができる。
また、冷蔵庫本体を上から見下ろした際の外観意匠も向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図、図2は同実施の形態の冷蔵庫の断面図、図3は同実施の形態の冷蔵庫の要部背面図を示すものである。
図1から図3において、冷蔵庫本体20の断熱箱体21は、樹脂にて形成された内箱22と鋼板などの金属磁性体にて形成された外箱23との間に断熱材24を充填した断熱壁から形成されるものであり、前面開口部21aを有し、仕切壁25,26,27,28により、上部から冷蔵室29、製氷室30、第一の冷凍室31、第二の冷凍室32、野菜室33と複数の貯蔵室を形成している。なお、製氷室30と第一の冷凍室31とは左右並列に配置されている。
冷蔵室29と野菜室33との保存設定温度は冷蔵温度帯に設定され、製氷室30と第一の冷凍室31と第二の冷凍室32との保存設定温度は冷凍温度帯に設定されている。
また、各貯蔵室には全閉時に前面開口部21aを閉塞し、断熱箱体21と連結され、それぞれ断熱壁を有する冷蔵室ドア29a、製氷室ドア30a、第一の冷凍室ドア31a、第2の冷凍室ドア32a、野菜室ドア33aを備える。更に冷蔵室ドア29aは右側上下端をそれぞれ回転軸を有する上部ヒンジ34と下部ヒンジ35とで断熱箱体21と回動自在に連結されており、その他の貯蔵室は引出し式であり、各貯蔵室に備えられたレール部材36によって前後方向に開閉自在に断熱箱体21と連結されている。
レール部材36は各貯蔵室の引出し容量や引出し長さに応じて、例えば比較的容量の小さい製氷室30と容量の大きい野菜室33とで異なる部材や位置に形成しても良い。
更に、各貯蔵室ドアの断熱箱体21側の面は、全閉時に前面開口部21aとの間に5mm程度の空間37を有し、空間37は各貯蔵室ドアの断熱箱体21の面の上下左右4辺に設けられたマグネットを有するガスケット38の磁力にて前面開口部21aにガスケット38を吸着させることで密着させることができ、各貯蔵室は略密閉にシールされる。
また、断熱箱体21は冷蔵庫本体20を運転時に冷却する冷凍サイクル(図示せず)を有し、この冷凍サイクルは圧縮機50と凝縮器(図示せず)と減圧器(図示せず)と蒸発器51とを順に備えて一連の冷媒流路を備えている。
冷凍サイクルの冷媒は可燃性の炭化水素系冷媒、例えばイソブタンを使用しており、イソブタンの密度は空気より大きい。
また、断熱箱体21の背面側の上下にそれぞれ上凹部21bと下凹部21cとを有する。
上凹部21bは断熱箱体21の上面部と背面部との一部を切り欠き、断熱材24を介し
て冷蔵室29と対向するように形成され、上凹部21bには機械室60を配置し、機械室60内には圧縮機50と制御部70とを配置し、機械室60の上面と背面とは鋼板などの良熱伝導性材料にて形成された機械室カバー80にて一体に覆われている。
圧縮機50は高温高圧気体の冷媒を排出する吐出管50aと、低温低圧気体の冷媒が流入する吸入管50bとを有し、吐出管50aと吸入管50bとは圧縮機50の左右両端にそれぞれ備えられ、冷凍サイクルを形成する他の部品と連結される。
運転時の冷媒の圧力は吐出管50aで数気圧、吸入管50bで1気圧以下となっている。
また、圧縮機50はピストンがシリンダ内を往復運動することで冷媒の圧縮を行う往復運動型圧縮機であり、直流電力を電気的に交流電力に変換してインバータ制御される。
インバータ制御によって圧縮機50の駆動周波数を複数の所定値に段階的に切り替えることが可能となり、効率的に各貯蔵室を冷却している。
制御部70は圧縮機50など冷蔵庫本体20の電気部品を駆動制御し、各電気部品とケーブル(図示せず)にて連結され、圧縮機50の吸入管50b側に配置されている。
本実施例では冷蔵庫本体20を背面から見て左から制御部70、吸入管50b、吐出管50aの順に配置している。
また、機械室カバー80は排気口80aを有する。
排気口80aは機械室カバー80の背面側に設けられ、圧縮機50の吸入管50b及び制御部70の近傍は機械室カバー80の下部を開放し、吐出管50aの近傍は機械室カバー80の上部を開放しており、機械室60の背面側の左右両端近傍に大きく二分して配置されている。
下凹部21cは断熱箱体21の底面部と背面部との一部を切り欠き、断熱材24を介して野菜室33と対向するように形成され、下凹部21cには蒸発器51の除霜時に発生する除霜水を熱源や送風により強制的に蒸発処理する除霜水処理部90を配置している。
また、下凹部21cの背面部の切欠き高さは、上凹部21bの切欠き高さよりも低くなるように構成されている。
外箱23の背面部の上凹部21bと下凹部21cとの間の断熱材24内には真空断熱パネル100を配置している。
真空断熱パネル100は外箱23の背面部の両凹部間の平面部ほぼ全体を所定の厚みをもって一体に覆い、断熱材24を介して蒸発器51や各貯蔵室の背面側に配置され、各貯蔵室に低温の空気を循環させるダクト110のほぼ全体と対向するように構成されている。
また、真空断熱パネル100の熱伝導率は断熱材24より小さいものを使用している。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルが運転されると圧縮機50の圧縮動作により吐出された高温高圧の
冷媒は凝縮器にて周囲の空気と熱交換して放熱する。放熱によって凝縮液化した冷媒は減圧器に至って減圧された後、蒸発器51において貯蔵室内の空気と熱交換を行ない蒸発する。
この時、蒸発作用により蒸発器周辺の空気が低温になり、その空気をダクト110を通じて貯蔵室内に循環させることで各貯蔵室が設定された温度帯まで冷却保持される。
また、真空断熱パネル100によって断熱箱体21の背面部からの熱侵入量は断熱材24のみの場合より少なくなる。
更に、冷蔵庫本体20の中で最も温度が低い蒸発器51やダクト110への熱侵入量を低減できるので、特に冷蔵庫本体20の運転時の断熱性能が大幅に向上し、低温の空気がダクト110内を通気する際の受熱ロスを低減することができる。
受熱ロス低減効果はダクト110の経路面積が広いほど大きくなるので、貯蔵室容量が多い大型冷蔵庫で特に効果を発揮する。
もちろん、真空断熱パネル100を断熱箱体21の両側面部や上下面部に追加すると更に断熱箱体21の断熱性能が向上するが、蒸発器51やダクト110と対向している断熱箱体21の背面部に配置することで最も効率よく断熱性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では真空断熱パネル100を一体にて形成したが、分割したり穴を開けてしまうと、真空断熱パネル100の厚み方向の側面積が増えてしまうので、外箱23の背面から断熱材24への熱侵入量が増加してしまうため、材料費や真空断熱パネル100や冷蔵庫本体20の量産工法で対応可能な限り一体で形成するほうが断熱性能は向上する。
また、冷蔵室29と機械室60とを対向させることにより、冷凍温度帯の貯蔵室と対向させた場合に比べて、機械室60内の圧縮機50の運転時に発生する暖気と貯蔵室内との温度差が小さくなるので、貯蔵室内への熱侵入量を低減することができる。
なお、本実施の形態では最下の貯蔵室を野菜室33としたので、機械室60を下凹部21cに配置しても機械室60から貯蔵室内への熱侵入量低減効果は同様に得ることができる。
しかしながら、機械室カバー80の排気口80aから排気された圧縮機50の廃熱は断熱箱体21の背面部に沿って上昇していくため、野菜室33以外の貯蔵室背面から熱が侵入するので機械室60は上凹部21bに配置するほうが望ましい。
機械室60を上凹部21bに備えることで、冷蔵室29の背面上部の貯蔵空間が減ってしまうが、特に全高の高い大型冷蔵庫においては本部は手が届きにくく、使い勝手の悪い部分であるため、冷蔵庫本体20の使い勝手を悪化させることは無い。
更に、上凹部21bの背面部の切欠き高さを下凹部21cの切欠き高さより低くして、最下の貯蔵室の野菜室33にレール部材36を備えて引出しドアとすることで、野菜室33の奥行き寸法を大きく、かつ使い勝手良く被冷却食品を出し入れすることができる。
また、圧縮機50と制御部70とを近傍に配置したことにより電磁妨害も抑制できる。
特に本実施の形態のようにインバータ制御を行なう場合には、まず家庭用の交流電力を
高圧の直流電力に変換し、再度電気的に交流電力に変換する際に圧縮機50の電圧などを数千分の1秒の間隔で制御しているため、わずかな電磁妨害でも誤動作や動作ロスにつながってしまう。
したがって、電磁妨害対策は必須であるが、近傍に配置することで対策範囲も狭くなり簡易な仕様とすることができる。
このような対策を必要とするインバータ制御であるが、これにより貯蔵室の冷却状態に応じて圧縮機50の回転数を変更することが可能となるので、冷蔵庫本体20の消費電力量を大幅に低減できることは言うまでもない。
また、機械室カバー80に排気口80aを設けることで、機械室60内の熱と、万が一機械室60内で漏洩した冷媒とを機械室60内に滞留することなく、外気へ排気できる。
機械室60内の熱は主に圧縮機50と制御部70から発生する。
これらは高熱になると効率や信頼性が低下するので排気により、それぞれの温度を低減する必要がある。
本実施の形態では機械室カバー80を良熱伝導性材料にて形成したことにより、排気口80aからの排気以外に機械室カバー80の熱伝導による放熱を追加できるので、例えば冷蔵庫本体20の周囲が壁に密着して設置されたり、長期使用時に排気口80aが埃などで閉塞した場合でも圧縮機50や制御部70の効率や信頼性の低下を抑制できる。
一方、機械室60内の滞留を防止するためには自然対流を利用する必要がある。
もちろん、機械室ファンを配置することも可能だが、冷蔵庫本体20の消費電力量やコストが増加してしまうのに加え、小型の冷蔵庫にいたっては機械室60内に圧縮機50と制御部70とに加えて機械室ファンを配置することも困難である。
自然対流を利用するため、温度差の大きい部分に排気口80aを設けると対流が促進されるので、本実施の形態では一番高温となる圧縮機50の吐出管50a近傍の機械室カバー80の上部に排気口80aを設けて排気し、比較的低温の吸入管50bと制御部70近傍の機械室カバー80の下部に排気口80aを設けて吸気させている。
この時、冷蔵庫本体20の左右方向に圧縮機50や制御部70を配置して、排気口80aを機械室60の左右両端近傍に配置することで、機械室60内全体を対流させることができる。
なお、本実施の形態では排気口80aの位置を限定しているが、放熱や滞留防止のためには排気口80aは広く確保するほうが望ましいので、機械室カバー80の上面部などにも排気口80aを設けることも考えられる。特に吐出管50a上部に設けると放熱効果は絶大となる。
しかしながら、背の高い大型冷蔵庫でも冷蔵庫本体20の上面部に被冷却物を置いて保管される場合があり、その際には上面の排気口80aが閉塞されないように配慮することが必要である。
これらによっても機械室60内の滞留を防止できるが、万が一可燃性冷媒が機械室60内で漏洩した場合は、圧縮機50の吸入管50b側を制御部70近傍に配置することで、
漏洩した冷媒が制御部70に高圧で噴霧されることを防止できる。
更に、可燃性冷媒は一般的に空気より比重が大きいので、圧縮機50が停止して自然対流が発生し難い時でも制御部70の下部に排気口80aを設けることで滞留することなく自然に冷媒は外気に流出する。
また、本実施の形態ではインバータ制御の圧縮機50や真空断熱パネル100を使用して冷蔵庫本体20の消費電力量を低減しているが、消費電力量の設定値に応じて通常制御の圧縮機を使用したり、真空断熱パネル100を廃止して断熱材24にて置換することも可能である。
その時は真空断熱パネル100の体積分に見合った量の断熱材24を追加補充することが必要だが、設備の設定変更のみで対応可能であり、圧縮機50の変更も含めて金型投資や課題対策を行なう必要も無い。
以上のように、本実施の形態においては 圧縮機50と制御部70とを機械室60内に配置し、機械室60は断熱材24を介して冷蔵室29と対向し、冷蔵室29の保存設定温度を冷蔵温度帯としたことにより、断熱箱体21の背面部を広範囲に同一面にて形成することが可能となり、背面部に真空断熱パネル100を配置する場合に、真空断熱パネル100の面積を一体に広く配置することが可能となるので、断熱箱体21の断熱性能が大幅に向上し、冷蔵庫本体20の消費電力量を低減することができる。
また、圧縮機50と冷蔵室29との温度差が小さくなるので、冷蔵室29内への熱侵入量が少なくなり、更に冷蔵庫本体20の消費電力量を低減することができる。
また、機械室60内に圧縮機50と制御部70とを配置しているため、圧縮機50を直流電力を必要とするインバータ圧縮機としても、電磁妨害を受けたり通電時のロスが増大することも無いので、新たに電磁課題対策を行なう必要なくインバータ圧縮機を使用することで冷蔵庫本体20の消費電力量を低減することができる。
更に、消費電力量に応じて真空断熱パネル100を追加廃止したり、圧縮機50を交流電力にて駆動する仕様に変更すればよいので、金型投資をして断熱箱体21を新規開発する必要も無い。
また、機械室60を断熱箱体21の背面上部に配置したことにより、従来使い勝手の悪い断熱箱体21上部を機械室60として活用してもユーザーの使い勝手を悪化させること無く、機械室60から冷蔵室29内への熱侵入量を小さくすることができる。
また、冷凍サイクルを循環する冷媒に可燃性冷媒を用いても、機械室60内において吐出管50aよりも吸入管50bを制御部70近傍に配置したことで、万が一機械室60内で可燃性冷媒が漏洩した場合でも、制御部70近傍で可燃性冷媒が漏洩するリスクを軽減することができ、冷蔵庫本体20の安全性を確保できる。
また、機械室60の少なくとも背面には機械室カバー80を備え、排気口80aを少なくとも制御部70近傍は前記機械室カバー80の下部に設け、かつ圧縮機50近傍は機械室カバー80の上部に設けたことにより、可燃性冷媒が漏洩しても制御部70近傍に滞留することを防止できるので冷蔵庫本体200の安全性を確保できる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の断面図、図5は同実施の形態の冷蔵庫の
要部背面図である。
なお、本実施の形態において実施の形態1と同一の構成に関しては同一の番号を付し、説明を省略する。
図4と図5において、冷蔵庫本体200は実施の形態1よりも外形が小さい小型冷蔵庫である。
冷蔵庫本体200の断熱箱体201は、樹脂にて形成された内箱202と鋼板などの金属磁性体にて形成された外箱203との間に断熱材204を充填した断熱壁から形成されるものであり、前面開口部201aを有し、仕切壁205により、上部から冷蔵室206、冷凍室207と、複数の貯蔵室を形成している。
冷蔵室206の保存設定温度は冷蔵温度帯に設定され、冷凍室207の保存設定温度は冷凍温度帯に設定されている。
また、各貯蔵室には全閉時に前面開口部201aを閉塞し、断熱箱体201と連結され、それぞれ断熱壁を有する冷蔵室ドア206a、冷凍室ドア207aを備える。更に冷蔵室ドア206aと冷凍室ドア207aとは右側上下端をそれぞれ回転軸を有する上部ヒンジ208と中部ヒンジ209下部ヒンジ210とで断熱箱体201と回動自在に連結されている。
更に、各貯蔵室ドアの断熱箱体201側の面は、全閉時に前面開口部201aとの間に5mm程度の空間211を有し、空間211は各貯蔵室ドアの断熱箱体201の面の上下左右4辺に設けられたマグネットを有するガスケット212の磁力にて前面開口部201aにガスケット212を吸着させることで密着させることができ、各貯蔵室は略密閉にシールされる。
また、断熱箱体201は冷蔵庫本体200を運転時に冷却する冷凍サイクル(図示せず)を有し、この冷凍サイクルは圧縮機220と凝縮器(図示せず)と減圧器(図示せず)と蒸発器221とを順に備えて一連の冷媒流路を備えている。
冷凍サイクルの冷媒は可燃性の炭化水素系冷媒、例えばイソブタンを使用しており、イソブタンの密度は空気より大きい。
また、断熱箱体201の背面側の上下にそれぞれ上凹部201bと下凹部201cとを有する。
上凹部201bは断熱箱体201の上面部と背面部との一部を切り欠き、断熱材204を介して冷蔵室206と対向するように形成され、上凹部201bには機械室230を配置し、機械室230内には圧縮機220と制御部240とを配置している。
また、機械室230の背面は鋼板などの良熱伝導性材料にて形成された機械室カバー250にて覆われ、断熱箱体201の上面と機械室230との上面は耐熱温度が100℃以上の樹脂にて形成された上面板260にて一体に覆われている。
圧縮機220は高温高圧気体の冷媒を排出する吐出管220aと、低温低圧気体の冷媒が流入する吸入管220bとを有し、吐出管220aと吸入管220bとは圧縮機220の左右両端にそれぞれ備えられ、冷凍サイクルを形成する他の部品と連結される。
運転時の冷媒の圧力は吐出管220aで数気圧、吸入管220bで1気圧以下となっている。
また、圧縮機220はピストンがシリンダ内を往復運動することで冷媒の圧縮を行う往復運動型圧縮機であり、直流電力を電気的に交流電力に変換してインバータ制御される。
インバータ制御によって圧縮機220の駆動周波数を複数の所定値に段階的に切り替えることが可能となり、効率的に各貯蔵室を冷却している。
制御部240は圧縮機220など冷蔵庫本体200の電気部品を駆動制御し、各電気部品とケーブル(図示せず)にて連結され、圧縮機220の吸入管220b側に配置されている。
本実施例では冷蔵庫本体200を背面から見て左から制御部240、吸入管220b、吐出管220aの順に配置している。
また、機械室カバー250は排気口250aを有する。
排気口250aは圧縮機220の吸入管220b及び制御部240の近傍は機械室カバー250の下部を開放し、吐出管220aの近傍は機械室カバー250の上部を開放しており、機械室230の背面側の左右両端近傍に大きく二分して配置されている。
一方、上面板260には通気口を設けていない。
下凹部201cは断熱箱体201の底面部と背面部との一部を切り欠き、断熱材204を介して冷凍室207と対向するように形成され、下凹部201cには蒸発器221の除霜時に発生する除霜水を熱源や送風により強制的に蒸発処理する除霜水処理部270を配置している。
また、下凹部201cの背面部の切欠き高さは、上凹部201bの切欠き高さよりも低くなるように構成されている。
外箱203の背面部の上凹部201bと下凹部201cとの間の断熱材204内には真空断熱パネル280を配置している。
真空断熱パネル280は外箱203の背面部の両凹部間の平面部ほぼ全体を所定の厚みをもって一体に覆い、断熱材204を介して蒸発器221や各貯蔵室の背面側に配置され、各貯蔵室に低温の空気を循環させるダクト290のほぼ全体と対向するように構成される。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルが運転されると圧縮機220の圧縮動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器にて周囲の空気と熱交換して放熱する。放熱によって凝縮液化した冷媒は、減圧器に至って減圧された後、蒸発器221において貯蔵室内の空気と熱交換を行ない蒸発する。
この時、蒸発作用により蒸発器周辺の空気が低温になり、その空気をダクト290を通じて貯蔵室内に循環させることで各貯蔵室が設定された温度帯まで冷却保持される。
また、真空断熱パネル280によって断熱箱体201の背面部からの熱侵入量は断熱材204のみの場合より少なくなる。
更に、冷蔵庫本体200の中で最も温度が低い蒸発器221やダクト290への熱侵入量を低減できるので、特に冷蔵庫本体200の運転時の断熱性能が大幅に向上し、低温の空気がダクト290内を通気する際の受熱ロスを低減することができる。
また、冷蔵室206と機械室230とを対向させることにより、冷凍温度帯の貯蔵室と対向させた場合に比べて、機械室230内の圧縮機220の運転時に発生する暖気と貯蔵室内との温度差が小さくなるので、貯蔵室内への熱侵入量を低減することができる。
また、圧縮機220と制御部240とを近傍に配置したことにより、電磁妨害も抑制できる。
特に本実施の形態のようにインバータ制御を行なう場合には、まず家庭用の交流電力を高圧の直流電力に変換し、再度電気的に交流電力に変換する際に圧縮機220の電圧などを数千分の1秒の間隔で制御しているため、わずかな電磁妨害でも誤動作や動作ロスにつながってしまう。
したがって、電磁妨害対策は必須であるが近傍に配置することで対策範囲も狭くなり簡易な仕様とすることができる。
このような対策を必要とするインバータ制御であるが、これにより貯蔵室の冷却状態に応じて圧縮機220の回転数を変更することが可能となるので、冷蔵庫本体200の消費電力量を大幅に低減できることは言うまでもない。
なお、本実施の形態は小型冷蔵庫としているので、前述の受熱ロス低減効果、消費電力量低減効果、電磁妨害の影響は実施の形態1よりも小さくなる。
しかしながら、受熱ロス低減効果と消費電力量低減効果については、実施の形態1と同様に、断熱箱体201の背面部に配置することで最も効率よく断熱性能を向上させることができ、かつ真空断熱パネル280を断熱箱体201の背面部に配置することで冷蔵庫本体200の重心が背面側へ移動するので、重たい圧縮機220を断熱箱体201の上部に配置しても、冷蔵庫本体200の転倒に対する安全性を増すことができる。
また、冷蔵室ドア206aと冷凍室ドア207aとを回転ドアとすることで、引出しドアと比較すると、ドアを開けた際の冷蔵庫本体200の前側への重心移動を軽減できるので、転倒に対する安全性を更に増すことができる。
また、圧縮機220については、交流電力にて駆動する圧縮機より運転時の効率をやや悪化させても同等の冷凍能力を得ることができるので、圧縮機の駆動部の簡素化により軽量化することができ、転倒に対する安全性を更に増すことができる。
また、機械室カバー250に排気口250aを設けることで、実施の形態1と同様に機械室230内の熱と、万が一機械室230内で漏洩した冷媒とを機械室230内に滞留することなく、外気へ排気できる。
なお、本実施の形態では上面板260に通気口を設けないとしているが、小型冷蔵庫の上面に電子レンジなどの電気機器や非冷却食品を置く場合があり、万が一上面に飲料などの液体や小さいクズなどが機械室230内に入ると、圧縮機220や制御部240に悪影
響を及ぼす可能性があるので、できるだけ通気口は無いほうが望ましい。
更に小型冷蔵庫の場合は上面板260の高さ位置が大型冷蔵庫に比べるとユーザーの耳近傍にくるため、圧縮機220の運転音が通気口を設けることで大きく聞こえてしまうことも懸念されるので、その点からも通気口は無いほうが望ましい。
どうしても通気口を設けなければならない場合は、できるだけ断熱箱体201の背面部に設け、さらに電子機器を置くスペースを確保した設置面を通気口より一段低く構成すれば液体やクズが入りにくくなり、使い勝手も悪化しない。
また、これらの問題を満足する場合は、上面板260が断熱箱体201の前側だけを覆い、機械室230の上面は機械室カバー250で形成することも可能であるが、上面板260と機械室カバー250との接合部にゴミなどが溜まりやすく、電子機器を置く設置面を確保するために、断熱箱体201を大きくしなくてはならない可能性もあるので注意が必要である。
以上のように、本実施の形態においては 断熱箱体201の背面部に真空断熱パネル280を配置することで、断熱箱体201の断熱性能が大幅に向上し、冷蔵庫本体200の消費電力量を低減することができる。
また、圧縮機220と冷蔵室206との温度差が小さくなるので、冷蔵室206内への熱侵入量が少なくなり、更に冷蔵庫本体200の消費電力量を低減することができる。
また、機械室230内に圧縮機220と制御部240とを配置しているため、圧縮機220を直流電力を必要とするインバータ圧縮機としても、電磁妨害を受けたり通電時のロスが増大することも無いので、新たに電磁課題対策を行なう必要なくインバータ圧縮機を使用することで冷蔵庫本体200の消費電力量を低減することができる。
更に、消費電力量に応じて真空断熱パネル280を追加廃止したり、圧縮機220を交流電力にて駆動する仕様に変更すればよいので、金型投資をして断熱箱体201を新規開発する必要も無い。
また、上面板260にて断熱箱体201の上面と機械室230の上面とを一体で覆うように構成したので、機械室230を断熱箱体201の背面上部に配置してもユーザーの使い勝手を悪化させること無く、更に断熱箱体201の奥行きを大きくする必要も無い。
また、冷凍サイクルを循環する冷媒に可燃性冷媒を用いても、万が一機械室230内で可燃性冷媒が漏洩した場合でも、制御部240傍で可燃性冷媒が漏洩するリスクを軽減することができ、冷蔵庫本体200の安全性を確保できる。
また、機械室230の少なくとも背面には機械室カバー250を備え、排気口250aを少なくとも制御部240近傍は前記機械室カバー250の下部に設け、かつ圧縮機220近傍は機械室カバー250の上部に設けたことにより、可燃性冷媒が漏洩しても制御部240近傍に滞留することを防止できるので冷蔵庫本体200の安全性を確保できる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、金型投資や課題対策を行なうことなく、断熱箱体の断熱性能や冷蔵庫本体の消費電力量を大幅に変更させることができるので、その他の保温室の用途にも適用できる。
20,200 冷蔵庫本体
21,201 断熱箱体
21b,201b 上凹部
21c,201c 下凹部
22,202 内箱
23,203 外箱
24,204 断熱材
29,206 冷蔵室
31 第一の冷凍室
32 第二の冷凍室
33 野菜室
50,220 圧縮機
50a,220a 吐出管
50b,220b 吸入管
51,221 蒸発器
60,230 機械室
70,240 制御部
80,250 機械室カバー
80a,250a 排気口
100,280 真空断熱パネル
207 冷凍室
260 上面板

Claims (5)

  1. 冷蔵庫本体は断熱壁によって複数の貯蔵室が形成された断熱箱体と、前記断熱箱体背面側に配置された機械室と、少なくとも直流電力を必要とする圧縮機を有する冷凍サイクルと、前記圧縮機の運転を電気制御する制御部とを有し、
    前記圧縮機と前記制御部とを前記機械室内に配置し、前記機械室は前記断熱壁を介して前記貯蔵室と対向し、前記機械室と対向する前記貯蔵室の保存設定温度を冷蔵温度帯としたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷蔵庫本体の最上部に配置された上部貯蔵室を冷蔵温度帯に設定し、前記機械室を前記上部貯蔵室の背面上部に配置した請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷凍サイクルを循環する冷媒に可燃性冷媒を用い、前記圧縮機は高温高圧気体の冷媒を排出する吐出管と、前記冷媒が流入する吸入管とを有し、前記機械室内において前記吐出管よりも前記吸入管を前記制御部に近い側に配置した請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記機械室の少なくとも背面に機械室カバーを備え、前記機械室カバーは前記機械室の内外を連通する通気口を有し、前記通気口は少なくとも前記制御部の背面側においては前記機械室カバーの下部に設けられ、かつ圧縮機の背面側においては前記機械室カバーの上部に設けた請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記断熱箱体の上面部に上面板を配置し、前記上面板は前記断熱箱体の上面部と、前記機械室の上部とを一体に覆うように構成した請求項2から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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