JP2013022881A - 液体吐出量制御装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置 - Google Patents

液体吐出量制御装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013022881A
JP2013022881A JP2011161235A JP2011161235A JP2013022881A JP 2013022881 A JP2013022881 A JP 2013022881A JP 2011161235 A JP2011161235 A JP 2011161235A JP 2011161235 A JP2011161235 A JP 2011161235A JP 2013022881 A JP2013022881 A JP 2013022881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lut
nozzle
evaluation
discharge amount
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011161235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5433645B2 (ja
JP2013022881A5 (ja
Inventor
Kiyomi Sugawa
清巳 珠川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2011161235A priority Critical patent/JP5433645B2/ja
Priority to US13/553,854 priority patent/US8777361B2/en
Publication of JP2013022881A publication Critical patent/JP2013022881A/ja
Publication of JP2013022881A5 publication Critical patent/JP2013022881A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5433645B2 publication Critical patent/JP5433645B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2146Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding for line print heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2139Compensation for malfunctioning nozzles creating dot place or dot size errors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2142Detection of malfunctioning nozzles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】ヘッドの液体吐出量の分布を短時間で計算し、適正な吐出量に調整する。
【解決手段】入力信号の階調を変換する第1LUTを格納する第1LUT格納手段(40)と、液体吐出ヘッド(28)のノズル毎の吐出量のばらつきを補正する第2LUTを格納する第2LUT格納手段(42)と、ハーフトーンテーブルを格納する格納手段(44)と、第2LUTの中から一部のデータを抜き出して、液体吐出量の評価計算に用いる第3LUTを生成する第3LUT生成手段(34)と、評価用入力信号、第1LUT、第3LUT、ハーフトーンテーブル、及び1ドット当たりの液量から、液体吐出量を評価する評価値の計算を行う評価処理手段(36)と、その評価結果から、液体吐出量が規定値を超えないように吐出量を調整する調整手段(18,32,34)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は液体吐出量制御装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置に係り、特に、複数の液体吐出口(ノズル)を有する液体吐出ヘッドにおける液体吐出量を適正な量に調整する制御技術に関する。
複数のノズルからインクを吐出して記録媒体上に画像を形成するインクジェット印刷装置では、記録ヘッド(インクジェットヘッド)の各ノズルが持つ吐出特性のばらつきによって、記録画像に濃度ムラ(濃度不均一)が生じ得る。この濃度ムラを是正する手段として、各ノズルの吐出特性からノズル毎に濃度補正値を求め、この補正値にしたがって画像信号を補正して、各ノズルのインク吐出を制御することが行われている(特許文献1、2)。
例えば、記録ヘッドのノズル列におけるノズル毎の吐出特性を把握するために、記録媒体上に濃度測定用のテストチャートが形成され、当該テストチャートの光学濃度が測定される。この測定結果に基づいて、ノズル位置毎の出力濃度補正値を算出し、算出した補正値に基づいて入力画像信号を補正する。
特許第4470501号公報 特開2009−234115号公報
複数のインク色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒)の各色に対応した複数の記録ヘッドを具備するインクジェット印刷装置の場合、これら複数のヘッドの各ノズルについて、入力信号値と出力信号値の変換関係を定めた補正ルックアップテーブル(LUT)が必要とされるため、これらLUT群のデータ量は膨大なものとなる。特に、記録媒体の画像形成領域の全幅範囲を1回の相対移動で記録可能なシングルパス方式の記録ヘッドの場合、1ヘッド当たりのノズル数が多いことから、補正LUTのデータ量が100MBオーダーになることもある。
実際の画像記録(印刷)に際しては、用紙の紙種毎に適正なインク量に調整する必要があるため、印刷前にインク吐出量を調整する操作が行われる。このとき、ノズル毎の補正LUTにアクセスしてインク吐出量を計算すると、演算時間が長くなるという問題がある。
このような問題は、インクジェット印刷装置に限らず、インクジェット方式の液体吐出ヘッドを用いて各種パターンの形成を行うシステム(例えば、配線描画装置、微細構造形成装置など)に共通する課題である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、液体吐出ヘッドにおける液体吐出量の演算処理時間を短縮しつつ、適正な吐出量に調整することができる液体吐出量制御装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る液体吐出量制御装置は、入力信号の階調を変換する入出力関係を規定した第1のルックアップテーブル(以下、「第1LUT」という。)を格納する第1LUT格納手段と、複数のノズルを有する液体吐出ヘッドにおけるノズル単位で吐出量のばらつきを補正するための信号変換の関係を規定した第2のルックアップテーブル(以下、「第2LUT」という。)を格納する第2LUT格納手段と、ハーフトーン処理によって得られるドット配置のドット記録率と信号値の関係を規定したハーフトーンテーブルを格納するハーフトーンテーブル格納手段と、前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して、後記の液体吐出量の評価計算に用いる第3のルックアップテーブル(以下、「第3LUT」という。)を生成する第3LUT生成手段と、前記第3LUTを格納する第3LUT格納手段と、前記液体吐出ヘッドによる液体吐出量を評価するための評価用入力信号、前記第1LUT、前記第3LUT、前記ハーフトーンテーブル、及び1ドット当たりの液量から、当該評価用入力信号に対応する液体吐出量を評価する評価値の計算を行う評価処理手段と、前記評価処理手段による評価結果から、前記評価用入力信号に対応する液体吐出量が規定値を超えないように吐出量を調整する調整手段と、を備える。
本発明の他の態様については、本明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、液体吐出ヘッドのノズル列による液体吐出量の分布の概要を短時間で把握することができ、評価値の計算結果から吐出量の調整の要否を判断できる。これにより、適正な吐出量となるように調整を行うこができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット印刷システムの構成例を示すブロック図 画像処理回路の処理プロセスを示した説明図 階調変換処理部で用いられる階調変換LUTの説明図 ノズル吐出補正処理部における補正処理の説明図 ハーフトーン処理部に適用されるハーフトーンテーブルの一例を示す図 ノズル吐出補正LUTの生成手順の一例を示したフローチャート 濃度測定用のテストチャートの一例を示す図 あるノズルの吐出特性曲線の例を示したグラフ ノズル毎の吐出補正LUTを求める処理の一例を示す説明図 インク吐出量計算前処理のフローチャート インク吐出量後処理LUTを得るための処理手順を示したフローチャート インク吐出量特性評価処理の流れを示すフローチャート インク吐出量計算工程(図12のS302)によって得られるデータの一例を示す図 ノズル別インク吐出量データ(図12のDATA306)の例を示す図 移動平均マスク(符号80)を用いて評価値を計算する様子を概念的に示した説明図 評価値の計算結果の一例を示した図 インクジェット記録装置の全体構成図 図18(a)はヘッドの構造例を示す平面透視図、図18(b) はその一部の拡大図 ヘッドの他の構造例を示す平面透視図 図18中のA−A線に沿う断面図
以下、添付図面にしたがって本発明の実施形態について詳細に説明する。
<インクジェット印刷システムの構成例>
図1は本発明の実施形態に係るインクジェット印刷システムの構成例を示すブロック図である。インクジェット印刷システム10は、プリンタ12、コンピュータ本体(以下「PC」と表記する。)14、モニタ16及び入力装置18から構成される。
プリンタ12にはPC14が接続されている。PC14は、プリンタ12の動作を制御する制御装置として機能するとともに、各種データを管理するデータ管理装置として機能する。詳細は後述するが、PC14はプリンタ12の制御に必要な各種制御部(30,32,34)、信号処理部(36,38)、データ格納部(40,42,44,46,48)を備える。
PC14にはユーザーインターフェース(UI)としてのモニタ16及び入力装置18が接続されている。入力装置18は、キーボード、マウス、タッチパネル、トラックボールなど、各種の手段を採用することができ、これらの適宜の組み合わせであってもよい。オペレータは、モニタ16及び入力装置18を使ってプリンタ12の操作を行う。PC14からプリント指示を指令したときに、プリンタ12にページデータ50が送られ、画像処理回路(イメージプロセスボード)20で処理される。
プリンタ12は、PC14を介して入力される印刷用のページデータ50をマーキング信号に変換する信号処理を行う画像処理回路20と、マーキング信号にしたがって印刷を実行するマーキング部28とを備える。
マーキング部28は、液体吐出ヘッドとしてのインクジェットヘッドを含んで構成される。本実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のインクを用いるものとし、各色のインクを吐出する手段として、色別にインクジェットヘッドを備える場合を説明する。ただし、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されない。
本例のインクジェット印刷システム10は、シングルパス方式で画像を記録するシステムである。すなわち、各色のインクジェットヘッドに対して記録媒体を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(1回の副走査で)、記録媒体の画像形成領域に所定記録解像度(例えば、1200dpi)の画像を記録することができる。各ヘッドのインク吐出面(ノズル面)には、用紙の画像形成領域の最大幅に対応する長さにわたってインク吐出用のノズルが複数配列されている。インク吐出面に多数のノズルを二次元的に配列させる構成によって、高記録解像度を実現できる。
二次元ノズル配列を有するインクジェットヘッドの場合、当該二次元ノズル配列における各ノズルを媒体搬送方向(「副走査方向」に相当)と直交する方向(「主走査方向」に相当)に沿って並ぶように投影(正射影)した投影ノズル列は、主走査方向(媒体幅方向)について、記録解像度を達成するノズル密度でノズルが概ね等間隔で並ぶ一列のノズル列と等価なものと考えることができる。「概ね等間隔」とは、インクジェット印刷システムで記録可能な打滴点として実質的に等間隔であることを意味している。例えば、製造上の誤差や着弾干渉による媒体上での液滴の移動を考慮して僅かに間隔を異ならせたものなどが含まれている場合も「等間隔」の概念に含まれる。投影ノズル列(「実質的なノズル列」ともいう。)を考慮すると、主走査方向に沿って並ぶ投影ノズルの並び順に、ノズル位置(ノズル番号)を対応付けることができる。以下の説明で「ノズル位置」という場合、この実質的なノズル列におけるノズルの位置を指す。
画像処理回路20は、階調変換処理部22と、ノズル吐出補正処理部24と、ハーフトーン処理部26とを備えている。画像処理回路20は、入力されるページデータ50からマーキング信号を生成する様々な処理を行う中で、階調変換処理、ノズル吐出補正処理、ハーフトーン処理を施し、マーキング信号を生成する。
階調変換処理部22は、マーキング部28で画像形成するときに、どのくらいの色の濃さで描画するかという、濃度階調の特性を決める処理を行う。階調変換処理部22は、プリンタ12で規定された発色特性になるようにページデータ50を変換する。例えば、階調変換処理部22は、階調変換LUTにしたがい、CMYK信号をC’M’Y’K’信号に変換したり、C信号、M信号、Y信号、K信号の各信号を色別に、C’信号、M’信号、Y’信号、K’信号に変換したりする。
階調変換処理部22による信号変換は、PC14内の階調変換LUT格納部40に格納されているルックアップテーブル(「第1LUT」に相当、以下「階調変換LUT」という。)を参照して変換関係を定める。階調変換LUT格納部40には、プリントする用紙(記録媒体)の種類毎に最適化された複数のLUTが格納されており、使用する用紙に合わせて適切なLUTが参照される。このような階調変換LUTは、インクの色毎に用意されている。本例の場合、CMYKの各色について、それぞれ階調変換LUTが設けられる。
プリントの実行指示が入力されると、その印刷条件に合致した階調変換LUTが自動的に選択され、プリンタ12の階調変換処理部22にセットされる。また、入力装置18からLUTの選択、変更、修正等の指示を入力することにより、所望のLUTに設定することができる。
ノズル吐出補正処理部24は、マーキング部28を構成するインクジェットヘッドの各ノズルからある一定の階調値の入力信号によってインク吐出を行ったときに、階調変換処理部22で規定された濃度が記録媒体上の全面で均一濃度になるように、各ノズルの出力濃度(インク吐出量)を補正する処理部である。インクジェットヘッドは、ノズルによって吐出特性にばらつきがあり、吐出液滴量が必ずしも均一ではない。このようなノズル毎の吐出性能のばらつきに起因する出力濃度ムラをノズル単位で補正するためにノズル吐出補正処理部24にて信号変換が行われる。
すなわち、ノズル吐出補正処理部24は、マーキング部28を構成するインクジェットヘッドにおける複数のインク吐出用ノズルのインク吐出量が、ヘッド内並びにヘッド間で所定の許容範囲内となり、画像面内で色ムラがなくなるように、各ノズルの吐出量を補正すべく画像信号を変換する。
例えば、CMYK信号をC”M”Y”K”信号に変換したり、C’信号、M’信号、Y’信号、K’信号の各信号を色別に、C”信号、M”信号、Y”信号、K”信号に変換したりする。この変換処理は、PC14内のノズル吐出補正LUT格納部42に格納されているLUT(「第2LUT」に相当、以下「ノズル吐出補正LUT」という。)を参照して変換関係を定める。ノズル吐出補正LUT格納部42には、プリントする用紙の種類毎(紙種毎)に最適化された複数のLUTが格納されており、使用する用紙に合わせて適切なLUTが参照される。
ハーフトーン処理部26は、多階調(例えば、1色当たり8ビット256階調)の画像信号を画素単位で、インク吐出する/しないの2値、若しくは、インク径(滴サイズ)が複数選択できる場合はどの滴種を吐出するかの多値の信号に変換する。一般的には、M値(Mは3以上の整数)の多階調画像データをN値(Nは2以上M未満の整数)のデータに変換する処理を行う。ハーフトーン処理には、ディザ法、誤差拡散法、濃度パターン法など、を適用できる。
本例のマーキング部28は、大滴、中滴、小滴の3種類の滴サイズを打ち分けることができるものとする。この場合、ハーフトーン処理部26は、ノズル吐出補正処理後の多階調(例えば256階調)のデータから、「大滴インクを吐出する」、「中滴インクを吐出する」、「小滴インクを吐出する」、「吐出しない」の4値の信号に変換する。ハーフトーン処理部26における信号変換は、PC14内のハーフトーンテーブル格納部44に格納されたテーブル(ハーフトーンテーブル)を参照して変換関係を決める。
ハーフトーンテーブルは、大中小の各サイズのドットが単位面積あたりにどのような割合(比率)で用いられるかを規定したテーブルであり、入力信号の大きさに対応して各ドットサイズのドット比率が定められている。ハーフトーンテーブル格納部44には、複数種類のハーフトーンテーブルが格納されており、プリント時にいずれかのテーブルが選択される。
ハーフトーン処理部26で生成された多値の信号(本例の場合4値のマーキング信号)は、マーキング部28に送られ、対応するノズルの吐出エネルギー発生素子(例えば、圧電素子や発熱素子)の駆動制御に用いられる。すなわち、この4値の信号にしたがってマーキング部28における各ノズルのインク吐出の制御が行われる。大滴インクによって記録媒体上に大ドットが記録され、中滴インクによって記録媒体上に中ドットが記録され、小滴インクによって記録媒体上に小ドットが記録される。こうして、記録媒体上に形成するインクドットの配置による面積階調によって多階調を再現する。
PC14は、プリント処理制御部30、ユーザーインターフェース(UI)制御部32、LUT/テーブル生成部34、インク吐出量特性評価処理部36、階調変換LUT格納部40、ノズル吐出補正LUT格納部42、ハーフトーンテーブル格納部44、ノズル吐出補正間引きLUT格納部46を備える。また、必要に応じて、ノズル吐出量後処理計算部38並びにノズル吐出量後処理LUT格納部48を備えてもよい。これらの各部(32〜48)は、PC14のハードウエア又はソフトウェア、若しくはこれらの組み合わせによって構成される。
プリント処理制御部30は、プリンタ12の動作を制御する。プリント処理制御部30は、LUT/テーブル生成部34及びインク吐出量特性評価処理部36等における各種の処理の制御を行うとともに、UI制御部32と連携してモニタ16の表示制御や入力装置18からの入力指令に対応した制御を行う。
LUT/テーブル生成部34は、プリント処理制御部30からの制御信号及びUI制御部32から与えられる指令信号(操作信号)にしたがい、階調変換LUT、ノズル吐出補正LUT、ハーフトーンテーブル、ノズル吐出補正間引きLUTなどのデータを生成する。
インク吐出量特性評価処理部36は、階調変換LUT、ノズル吐出補正間引きLUT、及びハーフトーンテーブルを基に、所定の評価入力信号に対してマーキング部28で吐出されるインク量を計算し、プリント品質に影響するか否かを評価判断する。すなわち、色別のヘッド毎にプリント品質に影響する評価項目別に、影響を与えるインク量条件を求め、プリント品質に影響を与える境界規定値を超えているかどうかを判断する。規定値を超えている場合は、UI制御部32を介してモニタ16上にその判断結果を表示させる。この評価結果の表示と併せて、入力装置18からの指令入力を受け付け、階調変換LUT、ノズル吐出補正LUT、ハーフトーンテーブルなどを変更(修正)する操作を促し、出力濃度(インク量)が規定値内になるように濃度を調整する。
<画像処理回路20の変換処理の説明>
ここで、プリンタ12内の画像処理回路20における処理の具体例について、図2〜図5を用いて説明する。
図2は、画像処理回路20の処理プロセスを示した説明図である。階調変換処理部22には、CMYKに色分離された多階調データが入力される。ここでは、マーキング部28における各インク色毎の多階調画像データ(例えば、CMYKの4色に対応した色別の256階調画像データ)が与えられるものとする。
なお、RGBフルカラー24ビット(各色8ビット)の画像データが入力される場合や、入力画像の解像度とインクジェット描画装置の出力解像度に差がある場合などには、公知の色変換処理、解像度変換処理が行われる。
階調変換処理部22には、CMYKの色別にテーブル(階調変換LUT)が適用され、入力信号をある目標の濃度階調となるように変換する。階調変換処理部22に入力されたCMYK信号は、色別の階調変換LUTによってC’M’Y’K’信号に変換される。
図3は、階調変換処理部22で用いられる階調変換LUTの概念図である。図3に示すように、階調変換LUTは、CMYKの各色信号別に設けられており、入力信号値を出力信号値に変換する入出力関係を定めたLUTである。階調変換LUTにしたがって変換された信号は、ノズル吐出補正処理部24に入力される(図2参照)。
図4は、ノズル吐出補正処理部24(図1、図2参照)における補正処理の概念図である。図4では、Cインク用のインクジェットヘッドについてノズル数を減らして描いているが、実際には各色ヘッドに備える全ノズルについて、各ノズルに対応してそれぞれ吐出補正LUTが存在している。図4中のi,i+1,・・・,i+4は、ノズル番号を表している。図示のように、ノズル毎に入力信号値と出力信号値の変換関係を規定したLUTが存在し、これが全ノズル分集合したLUT群となっており、さらに、色別のヘッドの全ヘッドについて、同様のLUT群が存在する。
ノズル吐出補正処理部24(図1、図2)は、入力されるC’M’Y’K’データに対して、ノズル吐出補正LUTを用いて、C”M”Y”K”データに変換する。なお、図1、図2では、説明の便宜上、階調変換処理とノズル吐出補正処理とを段階的に行う例を示しているが、階調変換LUTとノズル吐出補正LUTを合成して1つのLUTにまとめ、これらの変換処理を一括で行う演算方法を採用することができる。階調変換処理及びノズル吐出補正処理を経て生成された変換後の信号は、ハーフトーン処理部26に入力される(図2参照)。
図5は、ハーフトーン処理部26(図1,図2参照)に適用されるハーフトーンテーブルの一例を示すものである。図5の横軸は入力信号を表し、縦軸は単位面積あたりにおける大中小のインクドットの記録割合(ドット比率)を示した量である。例えば、図5の縦軸は、最大で100画素のインク打滴できる領域(「単位面積」に相当)に、大中小のドットインクがそれぞれ何個ずつ打たれるかの割合を示した量である。入力信号値に対して、各種ドットをどのような比率で使用するかを定めたハーフトーンテーブルは複数種類用意され、プリント時にいずれかのテーブルが選択される。
<ノズル吐出補正LUTの生成方法の説明>
ノズル吐出補正処理部24(図1、図2)に適用されるノズル吐出補正LUTは、次のような手順で生成される。図6は、ノズル吐出補正LUTの生成手順の一例を示したフローチャートである。ノズル吐出補正LUTを作成する算出タイミングは任意であり、特に、限定されない。例えば、印刷ジョブを実行する前に、テストチャートを出力して補正値の算出を行う態様、所定枚数のプリントを実施する毎に1回というタイミングでテストチャートを出力して補正値の算出を行う態様、用紙の種類、用紙サイズを切り換えるタイミングでその印刷前にテストチャートを出力して補正値の算出を行う態様、画像出力毎に記録媒体の余白部にテストチャートを出力して補正値の算出を行う態様、或いは、定期メンテナンスやユーザーからの指示があったときに上記の補正値の算出を行う態様、などがあり得る。ノズル吐出補正LUTのデータは適当なタイミングで更新される。
図6に示すノズル吐出補正LUTの生成処理がスタートすると、まず、記録濃度分布の測定に用いるテストチャートの出力が行われる(ステップS60)。
図7は、記録媒体上に記録されるテストチャートの一例を示す図である。図7に示した濃度分布測定用テストチャート70は、階調値の異なる複数種類(ここでは8種類)の帯状のパターン70A〜70Hを含んで構成される。各帯状のパターン70A〜70Hは、媒体搬送方向に直交する媒体幅方向に沿って長い矩形形状となっている。媒体幅方向は、ラインヘッドによる実質的なノズル列の方向であり、各帯状のパターン70A〜70Hは、ノズル列の長さに対応する範囲で概ね均一の濃度で形成される。「概ね均一の濃度」とは、パターンの記録に際して、階調の指令値(設定値)として一定であることを意味している。一定の階調値の指令に基づいて描画されるパターンの濃度分布を測定することで、当該階調値に対応する各ノズルの吐出特性のばらつきを把握することができる。
本例では、媒体搬送方向の上流側から下流側に向かって(図7における下から上に向かって)順に、インク濃度が小さくなる配列順で濃度を異ならせたパターン70A〜70Hが形成されている例を示したが、パターンの配列順や帯状のパターンの数(濃度を変えるステップ数)は特に限定ない。各帯状のパターンを記録する設定階調値は適宜設定することができ、帯状のパターンの数も適宜設計できる。このようなテストチャート70は、CMYKの各ヘッドにより、色毎に形成される。また、一枚の記録媒体72上に全てのパターン70A〜70Hを記録する態様に限らず、これら帯状のパターンを複数枚の記録媒体に分けて記録してもよい。
こうして記録媒体72上に形成されたテストチャート70は、オフラインスキャナー、或いは、インクジェット印刷システム10の用紙搬送経路中に設置された画像読取センサ(インラインセンサ)などの読取装置によって読み取られ、当該テストチャート70の読取データ(電子画像データ)が取得される。この読取データから、画像内の各位置における光学濃度(OD:Optical Density)値が求められ、各位置に対応するノズル毎の出力記録濃度(インク濃度)を示す出力濃度データが取得される(図6のステップS62)。このようにして求められる出力濃度データと、入力階調値の値とに基づいて、ノズル毎の吐出特性(記録濃度特性)を示す特性曲線が取得される。
図8は、あるノズルの吐出特性曲線の例を示したグラフである。横軸は入力画像データ(入力階調値)、縦軸は出力濃度を示している。図8中の曲線Gtは、テストチャートの読取結果から取得されたノズルの特性曲線を示している。図8中の破線で示した曲線Gaは、設計上想定される適正なインク吐出が行われる場合に得られる特性曲線(適正特性曲線)を表している。図8に示すように、実際のノズルの特性曲線Gtは、製造ばらつき、その他の要因により、適正特性曲線から多少ずれた曲線を描くのが通常であり、図8中の上下双方向矢印で示されるように、ノズル間で出力濃度値のばらつきが見られる。各ノズルの特性曲線Gtは、適正特性曲線Gaと比較され、その比較結果に応じて、対象ノズルの吐出制御に対する補正値のテーブル(吐出補正LUT)が生成される(図6のステップS64)。
こうして、全てのノズルについて吐出補正LUTが求められ、これら全ノズル分の吐出補正LUTがノズル吐出補正LUT格納部42(図1参照)に格納される(図6のステップS66)。なお、ノズルの特性曲線Gtと適正特性曲線Gaとの比較によって、そのノズルが不吐出ノズルであるか否か、或いは補正不能なレベルの吐出異常ノズルであるか否かの判断も可能である。また、いわゆる1オンnオフ型のラインパターンを含んだテストパターンなどを形成して、その読取結果から不吐出ノズルや吐出量異常、着弾位置誤差などを把握することも可能である。
不吐出ノズル或いは補正不能な吐出異常ノズルについては、記録に使用することができない不良ノズルであるとして、画像記録時に吐出駆動させない扱いにしてもよい。このような不吐出化の処理を行う不良ノズルについては、対応するノズルの吐出補正LUTをノズル吐出補正LUT格納部42に保存しなくてもよい。
<ノズル毎の吐出制御に対する補正値の算出方法の概要>
図9は、ノズル毎の補正LUTを求める処理の一例を示す説明図である。図9のS200に示されるように、読取装置の画素位置(濃度測定位置)とノズル位置との対応関係を示す解像度変換曲線のテーブルデータが予めメモリに記憶されており、テストチャートの読取結果から、この解像度変換曲線にしたがって、テストチャートの読取データ(スキャン画像)における各測定濃度位置(例えば、400dpiの読取解像度による画素位置)が、インクジェットヘッドにおける対応ノズルの位置(例えば、1200dpiの記録解像度を実現するノズル列内のノズル位置)に変換される。
こうして求められるノズル位置と、当該ノズル位置に対応するテストチャートにおける濃度測定値(出力濃度値)D1とが図9のS202に示されるように対応付けられ、予め定められ記憶されている目標濃度値D0と濃度測定値(出力濃度値)D1との差分が算出される。ここで用いられる目標濃度値D0は、対象ノズルから吐出させるインク濃度の目標値であり、必要に応じて適宜決定することが可能である。例えば、予め定められたノズル範囲から吐出されるインクの平均濃度を算出して目標濃度値D0として記憶しておいてもよい。
そして、図9のS204に示されるように、予め実験的に求められた画素値と濃度値との対応関係を示す画素値−濃度値曲線にしたがって、濃度測定値(出力濃度値)D1及び目標濃度値D0(S204の「濃度値」)に対応する出力画素値(S204の「画素値」)P0、P1が求められる。そして、この出力画素値の差分量(P0−P1)は、ノズル位置毎の濃度補正値として記憶される(S206)。
このようにして、ノズル毎に入力信号値(画素値)に対する補正値が定まり、ノズル毎に入力信号に対する出力信号の関係を規定したノズル吐出補正LUTが得られる。なお、上述したノズル吐出補正LUTの生成手順は例示に過ぎず、他の処理手順によってノズル吐出補正LUTを作成してもよい。
<PC14における信号処理の概要について>
次に、PC14に搭載されたインク吐出量特性評価の信号処理について説明する。PC14は、階調変換LUT、ノズル吐出補正LUT、ハーフトーンテーブルのデータを基に、マーキング部28によるインク吐出量を評価して、そのインク量がプリント品質に影響を与えるレベルであるか否かを判断する機能を有している。
インク吐出量特性評価処理部36(図1参照)における評価値の計算に際しては、事前にインク吐出量計算前処理を行っておき、インク吐出量特性評価の計算処理で使う専用のLUTを生成しておく。この前処理で生成しておく専用のLUTは、ノズル吐出補正処理部24で使うノズル吐出補正LUTから生成した別個のLUT(「第3LUT」に相当)である。このように「インク吐出量計算前処理」を実施する理由は、インク吐出量特性評価の計算時間を短縮するためである。
ノズル吐出補正LUTは、ノズル単位のLUTのテーブルデータ群であり、データ容量が大きく、ファイルアクセスの時間がかかる。このため、インク吐出量特性評価の処理において、ノズル吐出補正LUTをそのまま利用すると、演算時間が長くなるという課題がある。
具体的な一例として、菊半裁(636mm×469mm)の用紙について、1回の紙送りで長辺方向の全描画範囲を記録可能なシングルパス方式の長尺ラインヘッド(シングルパスページワイドヘッド)を用いる場合を検討する。CMYKの4色に対応した各色のインクジェットヘッドが紙送り方向に並べて配置され、記録解像度1200dpiのシステムの場合、1ヘッドあたり約3万個のノズルを有している。これがインク色数分(本例では4色)あるので、全ノズル数は約12万個にもなる。
この4色ヘッド群の各ノズルのインク吐出量をLUTで制御する場合、全ノズル数に相当する万単位の入力12ビット、出力12ビットのLUTを扱うことになる。このようなノズル吐出補正LUTのデータサイズは非常に大きく(例えば、200MB程度になりうる)、データアクセスに分単位の時間を要することにもなりかねない。
かかる課題を解決するために、本実施形態では、インク吐出量特性評価処理部36における演算で必要なデータのみをノズル吐出補正LUTから抽出して、別途LUTを作成しておくことにより、評価計算の際に参照すべきLUTのサイズを小さくする。このようにノズル吐出補正LUTから必要なデータを抽出して作成したLUTを「ノズル吐出補正間引きLUT」と呼ぶ。
ノズル吐出補正LUTの中から一部のデータを抜き出してインク吐出量評価の計算に用いるLUT(ノズル吐出補正間引きLUT)を生成する方法として、例えば、次のような方法を採用できる。
(1)ノズル吐出補正LUTの中から、ノズルの並び順のうち一定ノズル間隔又は非等ノズル間隔でデータを抜き出して、ノズル吐出補正間引きLUTを生成する。
(2)ノズル吐出補正LUTの中から、相対的に吐出量が大きい領域のノズルのデータを抜き出してノズル吐出補正間引きLUTを生成する。なお、相対的に吐出量が大きい領域を判断する手段としては、吐出量の平均値と比較する方法、偏差を調べる方法、吐出量の大きい順で上位から一定の数を抽出する方法、或いは、吐出量の大きい順で上位のものが分布している密度を判断する方法など、各種の方法を適用することができる。
(3)ノズル吐出補正LUTの中から、吐出量が基準値を超えて大きくなるノズルのデータを抜き出してノズル吐出補正間引きLUTを生成する。
(4)上記(1)〜(3)の各方法で抽出したノズルのデータからさらに一部のデータを抜き出してノズル吐出補正LUTを生成してもよい。
(5)また、上記(1)〜(4)の方法を適宜組み合わせることもできる。
本実施形態の場合、ノズル吐出補正LUTをもとに、インク使用量(吐出量)が大きい領域に注目し、その領域内における適宜のノズル間隔のデータのみを用いてインク吐出量の状態を評価する。インク使用量が多いと用紙が波打ち、3次元に凹凸ができやすい。このような用紙の凹凸変形によって、用紙搬送中に用紙が引っかかるなど、用紙搬送に支障をきたす場合がある。これを防止する観点から、インク量をある規定量以内に抑えることが望ましい。本例のインクジェット印刷システム10は、階調変換LUTと、ノズル吐出補正間引きLUT(若しくは、後述のノズル吐出量後処理LUT)と、ハーフトーンテーブル等からインク吐出量を計算、評価して、インク量の上限を規制する濃度調整に利用する。なお、用紙の凹凸しわを防止する条件としてのインク量の規定値(許容範囲の上限値)の具体的な値は、用紙の種類や使用するインクの物性値などに依存するため、予め実験等を行って、規定値(閾値)を定めておく。
本実施形態におけるインク吐出量評価の計算では、インク使用量が大きい領域の信号だけを適宜のノズル間隔(等間隔若しくは非等間隔)のデータから求めれば、インク吐出量の状態をおおよそ特定することができるため、ノズル吐出補正LUTの全てのデータを必要とするわけではない。複数のノズルが並んだノズル列について、その実質的なノズル並び方向(本例の場合、主走査方向)に関して出力濃度分布があるとき、特に問題となるのは、インク量が規定量よりもオーバーするところである。したがって、ノズル列を構成する全てのノズルについて詳細にインク量を調べなくても、ノズル列内でインクの使用量が大きい部分を適当な間隔で、離散的に調べれば足りる。
また、ノズル列全体の出力濃度分布の概略を把握するには、ノズルの並び順(実質的なノズル列におけるノズル番号順)において適宜のノズル間隔(一定ノズル間隔又は非等ノズル間隔)でインク吐出量を評価すればよい。なお、ノズル番号iは、記録解像度によるドット列の形成が可能な実質的なノズル列の端からi=1,2,3・・・という具合に連続する整数の番号で各ノズルに付与することができ、ノズル番号によってノズルの位置を特定することができる。
本実施形態では、インクの使用量が相対的に大きい領域から、ノズル並び方向についてノズルを適度に間引いて、吐出量の多いノズルについてのLUTを予め取り出してノズル吐出補正間引きLUTを作成しておくことにより、実際の評価計算時には、その抽出した部分だけのデータを使って、インク量が規定値を超えているか否かを判定する。
ここでいう「インクの使用量が大きい領域」とは、インクジェットヘッドの二次元ノズル配列において、ある面積単位で、インク吐出量が多いノズル(同じ階調信号の指令に対して吐出するインク量が多くなるもの)が多数個存在する領域である。この領域内で、等ノズル間隔でLUTを抜き出してもよいし、非等ノズル間隔でLUTを抜き出してもよい。
本実施形態では、ノズル吐出補正LUTから、インク吐出量特性評価処理に必要最小限のデータだけを抽出したLUT(「ノズル吐出補正間引きLUT」)を別途作成し、ノズル吐出補正間引きLUT格納部46に格納しておく。そして、インク吐出量特性評価処理の際には、このノズル吐出補正間引きLUTを使って計算することで、インク量評価の計算時間を短縮する。
つまり、ノズル吐出補正間引きLUTの生成は、インク吐出量特性評価処理部36における評価処理演算と連動させる必要はなく、別途独立に処理させておくことができる。例えば、プリンタ12にセットするインク吐出補正LUTを生成した際に、ノズル吐出補正間引きLUTも生成しておくことができる。このように、事前にインク吐出補正間引きLUTを作成しておく処理を「インク吐出量計算前処理」という。
図10はインク吐出量計算前処理のフローチャートである。図10に示した処理フローは、ノズル吐出量調整開始の指示が入力されることにより開始される(ステップS100)。ノズル吐出量調整開始の指示信号は、印刷JOBの実行開始前や用紙種の交換時など、適宜のタイミングで与えられる。当該指示は、印刷制御プログラムにしたがって自動的に指示信号を発生してもよいし、オペレータが必要に応じて入力装置18から入力してもよい。
図10の処理フローがスタートすると、まず、ノズル吐出補正LUTを生成する処理を行う(ステップS102)。このノズル吐出補正LUTの生成処理の一例については、図6、図8、図9で説明したとおりである。濃度測定用のテストパターンの印字結果を読み取って、濃度情報を取得し、ノズル毎の出力濃度特性のデータを取得し、そのデータに基づいてノズル毎の補正値を計算することによってノズル吐出補正LUTが得られる。
図10のステップS102の処理工程で生成された全ノズル分のノズル吐出補正LUTのデータDATA104は、PC14内のノズル吐出補正LUT格納部42に格納されるとともに、プリンタ12の画像処理回路20におけるノズル吐出補正処理部24にセットされる(図1参照)。また、このノズル吐出補正LUTのデータ(DATA104)を基に、ノズル吐出補正間引きLUTの生成処理が行われる(図10のステップS106)。
例えば、全ノズルの吐出補正LUTの中から、インク量が規定量よりも大きくなるノズルの範囲を選び、その範囲内で適宜のノズル間隔でLUTを抜き出して、ノズル吐出補正間引きLUT(DATA108)を生成する。
ノズル吐出補正間引きLUT(DATA108)は、インク吐出量特性評価処理部の計算に必要なデータのみが抽出できていればよいため、LUTの入力値が等間隔である必要はなく、非等間隔であってもよい。例えば、8ビットの入力信号について、入力値として256点の全てを備える必要はなく、適当な間隔で省くことができる。インクをあまり使わないハイライト領域はデータ点を「疎」に(入力値の間引き間隔を広くし)、インクを多く使うシャドウ領域はデータ点を「密」に(入力値の間隔を狭く)することができる。
また、ノズルの間隔も等間隔である必要はなく、非等間隔であってもよい。例えば、インク使用量が多いノズルが数多く存在するノズル領域について、ノズル間隔を狭く(「密」に)、それほど数が多くない領域についてはノズル間隔を広く(「疎」に)したテーブルを作成することができる。
どのデータを残すかという選択については、インク量が多くなりそうな部分について、優先的に残す。ノズル毎の吐出補正LUTを集めたノズル吐出補正LUTのテーブルデータ群の中から、インク量が多くなりそうな部分を見極めるには、ノズル毎の吐出補正LUTのグラフの傾きに注目する。
ノズル単位の補正LUTは、入力値(横軸;x)と出力値(縦軸;y)の関係が比例係数=1の線形(y=x)であることが理想であるが、個々のノズルの吐出特性のばらつきにより、必ずしも線形(リニア)にならない。
補正LUTの入出力特性を示す曲線の傾き(変化率)が大きいほど、補正量が大きいことを示している。補正量が大きいとき、入力値に対して、信号が大きくなる補正が行われることを意味しており、当該ノズルのインク使用量が多いことを意味する。したがって、各ノズルの補正LUTからそれぞれの曲線の傾きに注目し、ある判定基準となる傾きの値よりも大きい傾きを持つ曲線のLUTを抽出することにより、吐出量の多いノズルを抜き出すことができる。なお、非線形な曲線の傾きは、全区間又は所定区間の平均傾きを計算すればよい。
このようにして、抽出したノズルの中から、さらに等ノズル間隔、或いは、非等ノズル間隔でデータを間引いて、ノズル吐出補正間引きLUTを生成する。
ノズル吐出補正間引きLUTよりもさらにデータ量を削減する観点から、次のような形態を採用することも好ましい。すなわち、ノズル吐出補正間引きLUT(DATA104)からさらに計算を進め、インク吐出特性の評価計算のための演算の一部を前もって実施して、評価計算の中間データの形でこれをファイルとして保存しておいてもよい。例えば、適宜のノズル間隔で抽出されたノズル吐出補正間引きLUT(DATA104)から、さらに一定幅のノズルの吐出量情報を合成加工して、当該一定幅の範囲を代表する1種類のLUTにまとめておくなどの方法でLUTの本数を減らしてもよい。また、インク吐出量特性評価処理部36による評価計算の一部を前もって、ノズル吐出量後処理計算部38(図1参照)で計算し、その結果をファイル化して、ノズル吐出量後処理LUT格納部48に格納しておいてもよい。
このように、ノズル吐出補正間引きLUT(DATA104)からさらにLUTの本数を減らしたり、評価計算の中間データの形まで変換したLUTを生成したりする演算処理部としてのノズル吐出量後処理計算部38(図1参照)及びその後処理計算で生成されたLUT(「ノズル吐出量後処理LUT」という。)を格納するノズル吐出量後処理LUT格納部48を備える形態も可能である。
この場合、ノズル吐出補正間引きLUTに代えて、ノズル吐出量後処理LUTをインク吐出量特性評価処理部36の入力データとして取り扱う。これにより、インク吐出補正間引きLUTよりもさらにデータ量が小さいファイルとなるため、より一層の計算時間の短縮を実現することができる。
図11は、インク吐出量後処理LUTを得るための処理手順を示したフローチャートである。図11中、図10で説明したフローチャートにおける工程と同一又は類似するステップには同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
図11に示すように、ノズル吐出補正間引きLUT生成処理(ステップS106)にて生成したノズル吐出補正間引きLUT(DATA108)を基に、さらにノズル吐出量LUT後処理計算を行い(ステップS110)、ノズル吐出量後処理LUT(DATA112)を得る。
インク吐出補正間引きLUT、若しくは、ノズル吐出量後処理LUTのデータ量の目安として、概ね1MB程度を上限とすることが好ましい。すなわち、ノズル吐出補正LUTのデータ量が100〜200MB程度であるとすると、その1/100〜1/200という程度にデータ量を削減することが好ましい。
<インク吐出量特性評価処理の内容>
図12は、インク吐出量特性評価処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、印刷すべきページデータが選択され、プリントの実行指示が入力されたときに開始される(ステップS300)。このプリント実行指示により、使用する用紙の種類、パーフトーン条件が特定され、LUT/テーブル合成処理(ステップS302)に進むことができる。
ステップS302では、階調変換LUTとノズル吐出補正間引きLUT(又はノズル吐出量後処理LUT)とを合成し、ノズル並び方向の複数のノズル(ノズル列の一部)の合成LUTを生成する。
次いで、評価用入力信号と、使用するハーフトーンテーブルと、液滴種毎の1滴当たりの液量(大、中、小の各液滴粒の体積の設計値、又は、各液滴粒の体積の平均的な値)から、対象とするノズル並び方向の複数ノズルの吐出量を計算する(ステップS304)。評価入力信号には、CMYKの各インクをある程度の多めに使用するような階調の信号が選択される。例えば、グレーの色で最大記録濃度の70%〜90%の範囲の濃度値(階調)による均一濃度(ベタ)画像の信号を用いることができる。
評価用入力信号から合成LUTで変換した信号を求め、この信号に対してハーフトーンテーブルから、大中小ドットの平均打滴点特性(ドット比率)を求め、各ドットサイズのインク粒の液量(インク打滴量)と掛け合わせて、CMYKのヘッド別のインク吐出量が計算される。
ステップS304で得られるデータの一例を図13に示した。図13のように、CMYKの各色のヘッド毎に、ノズル番号に対応した出力信号(インク吐出量を反映した信号値)のデータが得られる。
このヘッド別のインク吐出量データをもとにノズル位置毎のインク吐出量のデータが生成される(図12のDATA306)。すなわち、ヘッド毎のインク吐出量データ(図12)を合算し、記録媒体上のノズル列方向(主走査方向)の画素位置(すなわち、ノズル番号)に対応したインク吐出量のデータ(これを「ノズル別インク吐出量」という。)を得る。図14にノズル別インク吐出量データ(DATA306)の一例を示した。図14のように、ノズル番号に対応したインク吐出量のデータが得られる。このノズル別インク吐出量のデータは、ノズル並び方向に沿った一次元的なインク量(1列にインクドットが並んだ場合のインク量)を表しており、CMYKの全インク色を合計したインク吐出量を示している。
次いで、図12のステップS308に進み、ノズル別インク吐出量のデータを基に、インク量の評価計算を行う。プリント品質が保証できるかどうかを把握するために、各品質に対応した評価関数が複数用意されており、ノズル別インク吐出量データ(図14参照)から、各評価関数の評価値をそれぞれ求める。
一例として、用紙の変形品質を保証するために、インク吐出量上限を超えていないか否かを評価する。この場合の評価方法として、ノズル並び方向の一定幅でのインク量分布の積算値が規定値(閾値)を超えていないかどうかを計算する。具体的な評価関数として、ノズル並び(ノズル列方向)の移動平均計算用マスク(例えば、10画素移動平均マスク)や重み付けフィルタなどを適用できる。
図15は、評価関数の一例として、移動平均マスク(符号80)を用いて評価値を計算する様子を概念的に示したものである。評価関数は、評価の指標として、ノズル並び方向(一次元)のある長さ区間(一定幅)内における、画素の平均的なインク量を反映する値を計算する変換式であればよい。
図16は、評価値の計算結果の一例を示した図である。図12のステップS308の計算によって、図16に示すような、ノズル位置(ノズル番号)毎の平均的なインク吐出量を示す評価値が得られる。
また、この評価値の計算結果から、ノズル列内で所定の規定値(閾値)を超える領域が含まれている場合には、さらに、その該当領域、色相、オーバー量を算出する演算が行われる。こうして、評価値の情報と、規定値(閾値)を超えるインク量(濃度)となる部分の情報(以下、「インク量情報」という。)が得られる。
図12のDATA310は、ステップS308で得られる評価値の情報とインク量情報を示している。その後、ステップS312の評価値判定の工程に進む。本例の場合、ノズル並び方向(主走査方向)の所定幅w内におけるドット列の1画素当たりの平均インク量が規定値Thを超えている場合に、用紙の変形品質が保証できないものと判定される。なお、用紙の種類や使用するインクの物性等によってwやThの値は異なるため、これらの判定条件や閾値は予め実験等に基づいて定めておく。
ステップS312の判定において、評価値が規定値内であれば、処理を終了する。その一方、評価値が規定値外であれば、ユーザーインターフェース上にインク量が規定値をオーバーしたことを表示し(ステップS314)、オペレータに対し、調整を行うか、それともそのまま継続するかの指示の入力を促す。なお、インク量が規定値をオーバーしていることをオペレータ(ユーザ)に知らせる報知手段については、モニタ16の画面上に警告等を表示させる態様に限らず、警告音を発生させる態様、音声による警告メッセージの出力、警告ランプの点灯や点滅、若しくは、これらの適宜の組み合わせなどがあり得る。
ステップS316では、調整を行う旨の指示の有無を判定する。調整を行う場合は、ノズル並び方向でインク量が規定値を超えていた領域、色相、オーバー量の情報から、修正すべき階調変換LUT、修正場所を特定し、プリント品質が損なわれない範囲で、LUTの修正を実施する。この修正操作に伴い、新たにLUT・テーブル生成の計算処理が行われる(ステップS318)。その後、ステップS302に戻り、修正されたLUT・テーブルに基づいて、再びステップS302〜S312の処理が行われる。
ステップS312の判定で評価値が規定値内に収まるまで、ステップS302〜S318の処理が継続される。評価値が規定値内に収まるように濃度が調整されると、本処理は終了する。
図12の処理フローにおけるステップS302〜S308の工程で、インク吐出量特性評価処理は、各ノズルのインク量を全て求めるのではなく、インク吐出補正LUTの中でインク量が相対的に大きい領域のみを抽出し、その領域だけ計算することで計算時間の一層の短縮を図ることができる。
本実施形態で説明したPC14による処理内容を実現するためのプログラムをCD−ROMや磁気ディスクその他の情報記憶媒体(外部記憶装置)に記録し、該情報記憶媒体を通じて当該プログラムを第三者に提供したり、インターネットなどの通信回線を通じて当該プログラムのダウンロードサービスを提供したり、ASP(Application Service Provider)サービスとして提供したりすることも可能である。
また、本実施形態で説明したPC14による処理内容を実現するためのプログラム一部又は全部をホストコンピュータなどの上位制御装置に組み込む態様や、プリンタ12側の中央演算処理装置(CPU)の動作プログラムとして適用することも可能である。
<インクジェット記録装置の構成例>
次に、図1のプリンタ12の一例であるインクジェット記録装置の構成例について説明する。
図17は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成例を示す図である。このインクジェット記録装置100は、描画ドラム170に保持された記録媒体124(以下、「用紙」と呼ぶ場合がある。)にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから複数色のインクを打滴して所望のカラー画像を形成する直描方式のインクジェット記録装置であり、インクの打滴前に記録媒体124上に処理液(ここでは凝集処理液)を付与し、処理液とインク液を反応させて記録媒体124上に画像形成を行う2液反応(凝集)方式が適用されたドロップオンデマンドタイプの画像形成装置である。
図示のように、インクジェット記録装置100は、主として、給紙部112、処理液付与部114、描画部116、乾燥部118、定着部120、及び排紙部122を備えて構成される。
(給紙部)
給紙部112には、枚葉紙である記録媒体124が積層されている。給紙部112の給紙トレイ150から記録媒体124が一枚ずつ処理液付与部114に給紙される。記録媒体124として、枚葉紙(カット紙)を用いているが、連続用紙(ロール紙)から必要なサイズに切断して給紙する構成も可能である。
(処理液付与部)
処理液付与部114は、記録媒体124の記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部116で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
処理液付与部114は、給紙胴152、処理液ドラム154、及び処理液塗布装置156を備えている。処理液ドラム154は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)155を備え、この保持手段155の爪と処理液ドラム154の周面の間に記録媒体124を挟み込むことによって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。処理液ドラム154の外周面に吸引孔を設け、吸引孔から吸引を行う吸引手段を接続してもよい。これにより記録媒体124を処理液ドラム154の周面に密着保持することができる。
処理液ドラム154の周面に対向して処理液塗布装置156が配置される。処理液塗布装置156は、処理液が貯留された処理液容器と、この処理液容器の処理液に一部が浸漬されたアニックスローラと、アニックスローラと処理液ドラム154上の記録媒体124に圧接されて計量後の処理液を記録媒体124に転移するゴムローラとで構成される。この処理液塗布装置156によれば、処理液を計量しながら記録媒体124に塗布することができる。本実施形態では、ローラによる塗布方式を適用した構成を例示したが、これに限定されず、例えば、スプレー方式、インクジェット方式などの各種方式を適用することも可能である。
処理液が付与された記録媒体124は、処理液ドラム154から中間搬送部126を介して描画部116の描画ドラム170へ受け渡される。
(描画部)
描画部116は、描画ドラム170、用紙抑えローラ174、及びインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備える。
インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yはそれぞれ、記録媒体124における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するフルライン型のインクジェット方式の記録ヘッド(インクジェットヘッド)であり、そのインク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列が形成されている。各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、記録媒体124の搬送方向(描画ドラム170の回転方向)と直交する方向に延在するように設置される。
描画ドラム170上に密着保持された記録媒体124の記録面に向かって各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから、対応する色インクの液滴が吐出されることにより、処理液付与部114で予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体124上での色材流れなどが防止され、記録媒体124の記録面に画像が形成される。
すなわち、描画ドラム170によって記録媒体124を一定の速度で搬送し、この搬送方向について、記録媒体124と各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを相対的に移動させる動作を1回行うだけで(即ち1回の副走査で)、記録媒体124の画像形成領域に画像を記録することができる。
描画部116で画像が形成された記録媒体124は、描画ドラム170から中間搬送部128を介して乾燥部118の乾燥ドラム176へ受け渡される。
(乾燥部)
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、乾燥ドラム176、及び溶媒乾燥装置178を備えている。乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)177を備え、この保持手段177によって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。
溶媒乾燥装置178は、乾燥ドラム176の外周面に対向する位置に配置され、複数のハロゲンヒータ180と、各ハロゲンヒータ180の間にそれぞれ配置された温風噴出しノズル182とで構成される。乾燥部118で乾燥処理が行われた記録媒体124は、乾燥ドラム176から中間搬送部130を介して定着部120の定着ドラム184へ受け渡される。
(定着部)
定着部120は、定着ドラム184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、及びインラインセンサ190(「読取装置」に相当)で構成される。定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)185を備え、この保持手段185によって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。
定着ドラム184の回転により、記録媒体124の記録面に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
定着ローラ188は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体124を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ188は、定着ドラム184に対して圧接するように配置されており、定着ドラム184との間でニップローラを構成するようになっている。記録媒体124は、定着ローラ188と定着ドラム184との間に挟まれ、所定のニップ圧でニップされ、定着処理が行われる。
また、定着ローラ188は、ハロゲンランプなどを組み込んだ加熱ローラによって構成され、所定の温度に制御される。
インラインセンサ190は、記録媒体124に形成された画像(濃度測定用のテストチャートや不吐出検出用のテストパターンなどを含む)を読み取り、画像の濃度、画像の欠陥などを検出するための手段であり、CCDラインセンサなどが適用される。
定着部120によれば、乾燥部118で形成された薄層の画像層内のラテックス粒子が定着ローラ188によって加熱加圧されて溶融されるので、記録媒体124に固定定着させることができる。また、定着ドラム184の表面温度は50℃以上に設定されている。定着ドラム184の外周面に保持された記録媒体124を裏面から加熱することによって乾燥が促進され、定着時における画像破壊を防止することができるとともに、画像温度の昇温効果によって画像強度を高めることができる。
なお、高沸点溶媒及びポリマー微粒子(熱可塑性樹脂粒子)を含んだインクに代えて、UV露光にて重合硬化可能なモノマー成分を含有していてもよい。この場合、インクジェット記録装置100は、ヒートローラによる熱圧定着部(定着ローラ188)の代わりに、記録媒体124上のインクにUV光を露光するUV露光部を備える。このように、UV硬化性樹脂などの活性光線硬化性樹脂を含んだインクを用いる場合には、加熱定着の定着ローラ188に代えて、UVランプや紫外線LD(レーザダイオード)アレイなど、活性光線を照射する手段が設けられる。
(排紙部)
定着部120に続いて排紙部122が設けられている。排紙部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。記録媒体124は、渡し胴194により搬送ベルト196に送られ、排出トレイ192に排出される。搬送ベルト196による用紙搬送機構の詳細は図示しないが、印刷後の記録媒体124は無端状の搬送ベルト196間に渡されたバー(不図示)のグリッパーによって用紙先端部が保持され、搬送ベルト196の回転によって排出トレイ192の上方に運ばれてくる。
また、図17には示されていないが、本例のインクジェット記録装置100には、上記構成の他、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yにインクを供給するインク貯蔵/装填部、処理液付与部114に対して処理液を供給する手段を備えるとともに、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのクリーニング(ノズル面のワイピング、パージ、ノズル吸引等)を行うヘッドメンテナンス部や、用紙搬送路上における記録媒体124の位置を検出する位置検出センサ、装置各部の温度を検出する温度センサなどを備えている。
<ヘッドの構造>
次に、ヘッドの構造について説明する。各ヘッド172M、172K、172C、172Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号250によってヘッドを示すものとする。
図18(a) はヘッド250の構造例を示す平面透視図であり、図18(b) はその一部の拡大図である。また、図19はヘッド250の他の構造例を示す平面透視図、図20は記録素子単位となる1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル251に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図18中のA−A線に沿う断面図)である。
図18(a)に示したように、本例のヘッド250は、インク吐出口であるノズル251と、各ノズル251に対応する圧力室252等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)253をマトリクス状に二次元配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影(正射影)される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録媒体124の送り方向(矢印S方向;副走査方向)と略直交する方向(矢印M方向;主走査方向)に記録媒体124の描画領域の全幅Wmに対応する長さ以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図18(a) の構成に代えて、図19(a)に示すように、複数のノズル251が二次元に配列された短尺のヘッドモジュール250’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録媒体124の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成する態様や、図19(b)に示すように、ヘッドモジュール250”を一列に並べて繋ぎ合わせる態様もある。
各ノズル251に対応して設けられている圧力室252は、その平面形状が概略正方形となっており(図18(a)、(b) 参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル251への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)254が設けられている。なお、圧力室252の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図20に示すように、ヘッド250は、ノズル251が形成されたノズルプレート251Aと、圧力室252や共通流路255等の流路が形成された流路板252P等を積層接合した構造から成る。
流路板252Pは、圧力室252の側壁部を構成するとともに、共通流路255から圧力室252にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口254を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図20では簡略的に図示しているが、流路板252Pは一枚又は複数の基板を積層した構造である。
ノズルプレート251A及び流路板252Pは、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路255はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路255を介して各圧力室252に供給される。
圧力室252の一部の面(図20において天面)を構成する振動板256には、個別電極257を備えた圧電アクチュエータ258が接合されている。本例の振動板256は、圧電アクチュエータ258の下部電極に相当する共通電極259として機能するニッケル(Ni)導電層付きのシリコン(Si)から成り、各圧力室252に対応して配置される圧電アクチュエータ258の共通電極を兼ねる。なお、樹脂などの非導電性材料によって振動板を形成する態様も可能であり、この場合は、振動板部材の表面に金属などの導電材料による共通電極層が形成される。また、ステンレス鋼(SUS)など、金属(導電性材料)によって共通電極を兼ねる振動板を構成してもよい。
個別電極257に駆動電圧を印加することによって圧電アクチュエータ258が変形して圧力室252の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル251からインクが吐出される。インク吐出後、圧電アクチュエータ258が元の状態に戻る際、共通流路255から供給口254を通って新しいインクが圧力室252に再充填される。
かかる構造を有するインク室ユニット253を図18(b)に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。かかるマトリクス配列において、副走査方向の隣接ノズル間隔をLsとするとき、主走査方向については実質的に各ノズル251が一定のピッチP=Ls/tanθで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。
ノズル251の配列形態は図示の例に限定されず、様々なノズル配置構造を適用できる。例えば、一列の直線配列、V字状のノズル配列、V字状配列を繰り返し単位とするジグザク状(W字状など)のような折れ線状のノズル配列なども可能である。
<本実施形態の作用効果>
本実施形態によれば、ヘッドにおけるノズル間のインク吐出量の分布は、階調変換LUT、ノズル吐出補正間引きLUT(又はノズル吐出量後処理LUT)、並びにハーフトーンテーブル等の情報から計算して求めている。また、インク量の変更を判定するデータ(評価値)は、プリント品質への影響度を判断する評価関数に基づいて、各ノズルのノズル吐出量の情報から、その評価関数で求めた値を用いる。
テーブルデータを用いて計算することにより、短時間で(リアルタイムに)インク吐出状況の概要を把握することができ、適切な補正をかけることができる。さらに、計算で使用するLUTのうち、非常に大きな容量のテーブル(ノズル吐出補正LUT)について、必要なデータを抽出したもの(ノズル吐出補正間引きLUT、又はノズル吐出量後処理LUT)を予め作成しておくことで、実用的な計算時間内に収めて、計算を行うことが可能である。
<実施形態の用語と請求項の用語の対応関係>
PC14とモニタ16及び入力装置18の組み合わせが「液体吐出量制御装置」に相当する。階調変換LUTが「第1LUT」に相当し、階調変換LUT格納部40が「第1LUT格納手段」に相当する。ノズル吐出補正LUTが「第2LUT」に相当し、ノズル吐出補正LUT格納部42が「第2LUT格納手段」に相当する。ノズル吐出補正間引きLUT又はノズル吐出量後処理LUTが「第3LUT」に相当し、ノズル吐出補正間引きLUT格納部46又はノズル吐出量後処理LUT格納部48が「第3LUT格納手段」に相当する。インク吐出量特性評価処理部36が「評価処理手段」に相当する。ユーザーインターフェース(モニタ16及び入力装置18)を通じて階調変換LUTを修正、変更することで濃度を調整できる構成が「調整手段」に相当する。濃度測定用のテストチャートの読取データから濃度情報を得る構成が「濃度情報取得手段」に相当する。LUT/テーブル生成部34が「第2LUT生成手段」、「第3LUT生成手段」に相当する。UI制御部32を通じてモニタ16にインク量情報等を表示する構成が「情報提示手段」に相当する。インクジェット印刷システム10が「インクジェット装置」に相当する。
<変形例>
上記実施形態では、記録媒体124に直接インク滴を打滴して画像を形成する方式(直接記録方式)のインクジェット記録装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、一旦、中間転写体上に画像(一次画像)を形成し、その画像を転写部において記録紙に対して転写することで最終的な画像形成を行う中間転写型の画像形成装置についても本発明を適用することができる。
<ヘッドと用紙を相対移動させる手段について>
上述の実施形態では、停止したヘッドに対して記録媒体を搬送する構成を例示したが、本発明の実施に際しては、停止した記録媒体(被描画媒体)に対してヘッドを移動させる構成も可能である。
<記録媒体について>
「記録媒体」は、インクジェットヘッドから吐出された液滴によってドットが記録される媒体の総称であり、印字媒体、被記録媒体、被画像形成媒体、受像媒体、被吐出媒体など様々な用語で呼ばれるものが含まれる。本発明の実施に際して、記録媒体の材質や形状等は、特に限定されず、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フィルム、布、不織布、配線パターン等が形成されるプリント基板、ゴムシート、その他材質や形状を問わず、様々な媒体に適用できる。
<吐出方式について>
なお、インクジェットヘッドにおける各ノズルから液滴を吐出させるための吐出用の圧力(吐出エネルギー)を発生させる手段は、ピエゾアクチュエータ(圧電素子)に限らない。圧電素子の他、静電アクチュエータ、サーマル方式(ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させる方式)におけるヒータ(加熱素子)や他の方式による各種アクチュエータなど様々な圧力発生素子(吐出エネルギー発生素子)を適用し得る。ヘッドの吐出方式に応じて、相応のエネルギー発生素子が流路構造体に設けられる。
<装置応用例>
上記の実施形態では、グラフィック印刷用のインクジェット記録装置への適用を例に説明したが、本発明の適用範囲はこの例に限定されない。例えば、電子回路の配線パターンを描画する配線描画装置、各種デバイスの製造装置、吐出用の機能性液体として樹脂液を用いるレジスト印刷装置、カラーフィルター製造装置、マテリアルデポジション用の材料を用いて微細構造物を形成する微細構造物形成装置など、液状機能性材料を用いて様々な形状やパターンを描画するインクジェット装置に広く適用できる。
なお、本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有するものにより、多くの変形が可能である。
<付記;開示する発明の態様について>
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(発明1):入力信号の階調を変換する入出力関係を規定した第1のルックアップテーブル(以下、「第1LUT」という。)を格納する第1LUT格納手段と、複数のノズルを有する液体吐出ヘッドにおけるノズル単位で吐出量のばらつきを補正するための信号変換の関係を規定した第2のルックアップテーブル(以下、「第2LUT」という。)を格納する第2LUT格納手段と、ハーフトーン処理によって得られるドット配置のドット記録率と信号値の関係を規定したハーフトーンテーブルを格納するハーフトーンテーブル格納手段と、前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して、後記の液体吐出量の評価計算に用いる第3のルックアップテーブル(以下、「第3LUT」という。)を生成する第3LUT生成手段と、前記第3LUTを格納する第3LUT格納手段と、前記液体吐出ヘッドによる液体吐出量を評価するための評価用入力信号、前記第1LUT、前記第3LUT、前記ハーフトーンテーブル、及び1ドット当たりの液量から、当該評価用入力信号に対応する液体吐出量を評価する評価値の計算を行う評価処理手段と、前記評価処理手段による評価結果から、前記評価用入力信号に対応する液体吐出量が規定値を超えないように吐出量を調整する調整手段と、を備えた液体吐出量制御装置。
発明1によれば、液体吐出ヘッドにおけるノズル列の液体吐出量の分布の概要を、短時間で簡単に計算することができる。評価値の計算結果から、吐出量の調整の要否を判定でき、適切な補正を行うことできる。
(発明2):発明1に記載の液体吐出量制御装置において、前記第3LUT生成手段は、前記第2LUTの中から、前記複数のノズルの並び順のうち一定ノズル間隔でデータを抜き出して前記第3LUTを生成するものとすることができる。
「複数のノズルの並び順」は、記録解像度で記録媒体上の打滴点(記録位置)を記録できるようにノズルが配列されたノズル配置における実質的なノズル列のノズル並び順を意味する。
(発明3):発明1又は2に記載の液体吐出量制御装置において、前記第3LUT生成手段は、前記第2LUTの中から、相対的に吐出量が大きい領域のノズルのデータを抜き出して前記第3LUTを生成するものとすることができる。
ノズル単位で定められている第2LUTの曲線の形状から、吐出量が相対的に大きいノズルを特定することができる。
(発明4):発明1から3のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記第3LUT生成手段は、前記第2LUTの中から、吐出量が基準値を超えて大きくなるノズルのデータを抜き出して前記第3LUTを生成するものとすることができる。
ノズル単位で定められている第2LUTの曲線の形状から、吐出量が基準値を超えて大きくなるノズルを特定することができる。
(発明5):発明1から4のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記第3LUTは、前記評価値処理手段の計算で必要なデータのみを抽出した非等間隔なデータで構成されているものとすることができる。
抽出するノズルのノズル間隔について非等間隔とすることができる。また、1ノズルのLUTにおける入力値について非等間隔とすることができる。吐出量が相対的に多くなる部分をデータを優先的に抽出することが好ましい。
(発明6):発明1から5のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記第3LUTは、前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して得られるノズル吐出補正間引きLUTとすることができる。
(発明7):発明1から5のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記第3LUTは、前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して得られるノズル吐出補正間引きLUTから、一定範囲のノズルの吐出量情報を合成加工して1種類のLUTにまとめる処理によりLUTの本数を減らした中間データの形とすることができる。
かかる態様によれば、ノズル吐出補正LUTよりもさらにデータ量を作成することができ、演算時間の一層の短縮を図ることができる。
(発明8):発明1から5のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記第3LUTは、前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して得られるノズル吐出補正間引きLUTを基に、さらに前記評価の計算に必要な処理を進めて、前記ノズル吐出補正間引きLUTよりもデータ量を小さくしたノズル吐出量後処理LUTとすることができる。
(発明9):発明1から8のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記液体吐出ヘッドにおける前記ノズル毎の記録濃度特性を示す出力濃度データを取得する濃度情報取得手段と、前記出力濃度データから前記ノズル毎の濃度補正値を算出して前記第2LUTを生成する第2LUT生成手段と、を備えることができる。
(発明10):発明1から9のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記評価処理手段による処理とは別のタイミングで、予め前記第2LUTから前記第3LUTを作成しておき、前記第3LUTを前記第3LUT格納部に格納しておくことが好ましい。
これにより、計算時間の一層の短縮を図ることができる。
(発明11):発明10に記載の液体吐出量制御装置において、前記第2LUTを生成した際に、前記第3LUTも一緒に生成されることが好ましい。
(発明12):発明1から11のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記評価処理手段の評価結果を報知する情報提示手段を備えることができる。
評価結果を表示することにより、オペレータに対し、濃度調整の操作を促すことができる。
(発明13):発明1から12のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記調整手段は、前記第1LUTを変更する第1LUT調整手段とすることができる。
階調変換LUTを修正、変更することによって、ヘッド全体の出力濃度を下げることが可能であり、インク量を抑えることができる。
(発明14):発明1から13のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記評価処理手段は、所定幅内における画素列の1画素当たりの液量を表す評価値を算出する構成とすることができる。
(発明15):発明1から14のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置において、前記評価値を求める評価関数として、移動平均マスク又は重み付けフィルタを用いることができる。
(発明16):入力信号の階調を変換する入出力関係を規定した第1のルックアップテーブル(以下、「第1LUT」という。)を第1LUT格納手段に格納しておく第1LUT格納工程と、液体吐出ヘッドにおけるノズル単位で吐出量のばらつきを補正するための信号変換の関係を規定した第2のルックアップテーブル(以下、「第2LUT」という。)を第2LUT格納手段に格納しておく第1LUT格納工程と、ハーフトーン処理によって得られるドット配置のドット記録率と信号値の関係を規定したハーフトーンテーブルを格納するハーフトーンテーブル格納手段に格納しておくハーフトーンテーブル格納工程と、前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して、後記の液体吐出量の評価計算に用いる第3のルックアップテーブル(以下、「第3LUT」という。)を生成する第3LUT生成工程と、前記生成された前記第3LUTを格納する第3LUT格納手段に格納しておく第3LUT格納工程と、前記液体吐出ヘッドによる液体吐出量を評価するための評価用入力信号、前記第1LUT、前記第3LUT、前記ハーフトーンテーブル、及び1ドット当たりの液量から、当該評価用入力信号に対応する液体吐出量を評価する計算を行う評価処理工程と、前記評価処理工程による評価結果から前記評価用入力信号に対応する液体吐出量が規定値を超えないように吐出量を調整する調整工程と、を含むことを特徴とする液体吐出量制御方法。
発明16の方法発明について、発明2から15の特徴を組み合わせることもできる。その場合、第2LUT生成手段については、第2LUT生成工程、情報提示手段については、情報提示工程、第1LUT調整手段について、第1LUT調整工程、と置き換えて適用する。
(発明17):コンピュータを、入力信号の階調を変換する入出力関係を規定した第1のルックアップテーブル(以下、「第1LUT」という。)を格納する第1LUT格納手段と、液体吐出ヘッドにおけるノズル単位で吐出量のばらつきを補正するための信号変換の関係を規定した第2のルックアップテーブル(以下、「第2LUT」という。)を格納する第2LUT格納手段と、ハーフトーン処理によって得られるドット配置のドット記録率と信号値の関係を規定したハーフトーンテーブルを格納するハーフトーンテーブル格納手段と、前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して、後記の液体吐出量の評価計算に用いる第3のルックアップテーブル(以下、「第3LUT」という。)を生成する第3LUT生成手段と、前記第3LUTを格納する第3LUT格納手段と、前記液体吐出ヘッドによる液体吐出量を評価するための評価用入力信号、前記第1LUT、前記第3LUT、前記ハーフトーンテーブル、及び1ドット当たりの液量から、当該評価用入力信号に対応する液体吐出量を評価する計算を行う評価処理手段と、前記評価処理手段による評価結果の情報を提示する情報提示手段、として機能させるためのプログラム。
発明17のプログラム発明について、発明2から15の特徴を組み合わせることもできる。
(発明18):複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに対して記録媒体を相対移動させる媒体搬送手段と、入力される画像データに対して、前記第1LUT、前記第2LUT及び前記ハーフトーンテーブルに基づく信号処理を行い、2値又は多値のデータを生成する画像処理手段と、前記画像処理手段で生成されたデータに基づいて前記液体吐出ヘッドの各ノズルの吐出を制御する吐出制御手段と、発明1から15のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置と、を備えたインクジェット装置。
(発明19):発明18に記載のインクジェット装置において、前記液体吐出ヘッドは、前記記録媒体に対する1回の相対移動で画像を完成させるシングルパス方式のヘッドとする構成が好ましい。
10…インクジェット印刷システム、12…プリンタ、14…コンピュータ本体(PC)、16…モニタ、18…入力装置、20…画像処理回路、28…マーキング部、30…プリント処理制御部、32…UI制御部、34…LUT/テーブル生成部、36…インク吐出量特性評価処理部、38…ノズル吐出量後処理計算部、40…階調変換LUT格納部、42…ノズル吐出補正LUT格納部、44…ハーフトーンテーブル格納部、46…ノズル吐出補正間引きLUT格納部、ノズル吐出量後処理LUT格納部48、50…ページデータ、70…テストチャート、72…記録媒体、100…インクジェット記録装置、124…記録媒体、170…描画ドラム、172M,172K,172C,172Y…インクジェットヘッド、251…ノズル

Claims (19)

  1. 入力信号の階調を変換する入出力関係を規定した第1のルックアップテーブル(以下、「第1LUT」という。)を格納する第1LUT格納手段と、
    複数のノズルを有する液体吐出ヘッドにおけるノズル単位で吐出量のばらつきを補正するための信号変換の関係を規定した第2のルックアップテーブル(以下、「第2LUT」という。)を格納する第2LUT格納手段と、
    ハーフトーン処理によって得られるドット配置のドット記録率と信号値の関係を規定したハーフトーンテーブルを格納するハーフトーンテーブル格納手段と、
    前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して、後記の液体吐出量の評価計算に用いる第3のルックアップテーブル(以下、「第3LUT」という。)を生成する第3LUT生成手段と、
    前記第3LUTを格納する第3LUT格納手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる液体吐出量を評価するための評価用入力信号、前記第1LUT、前記第3LUT、前記ハーフトーンテーブル、及び1ドット当たりの液量から、当該評価用入力信号に対応する液体吐出量を評価する評価値の計算を行う評価処理手段と、
    前記評価処理手段による評価結果から、前記評価用入力信号に対応する液体吐出量が規定値を超えないように吐出量を調整する調整手段と、
    を備えたことを特徴とする液体吐出量制御装置。
  2. 前記第3LUT生成手段は、前記第2LUTの中から、前記複数のノズルの並び順のうち一定ノズル間隔でデータを抜き出して前記第3LUTを生成することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出量制御装置。
  3. 前記第3LUT生成手段は、前記第2LUTの中から、相対的に吐出量が大きい領域のノズルのデータを抜き出して前記第3LUTを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出量制御装置。
  4. 前記第3LUT生成手段は、前記第2LUTの中から、吐出量が基準値を超えて大きくなるノズルのデータを抜き出して前記第3LUTを生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  5. 前記第3LUTは、前記評価値処理手段の計算で必要なデータのみを抽出した非等間隔なデータで構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  6. 前記第3LUTは、前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して得られるノズル吐出補正間引きLUTであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  7. 前記第3LUTは、前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して得られるノズル吐出補正間引きLUTから、一定範囲のノズルの吐出量情報を合成加工して1種類のLUTにまとめる処理によりLUTの本数を減らした中間データの形となっていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  8. 前記第3LUTは、前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して得られるノズル吐出補正間引きLUTを基に、さらに前記評価の計算に必要な処理を進めて、前記ノズル吐出補正間引きLUTよりもデータ量を小さくしたノズル吐出量後処理LUTであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  9. 前記液体吐出ヘッドにおける前記ノズル毎の記録濃度特性を示す出力濃度データを取得する濃度情報取得手段と、
    前記出力濃度データから前記ノズル毎の濃度補正値を算出して前記第2LUTを生成する第2LUT生成手段と、を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  10. 前記評価処理手段による処理とは別のタイミングで、予め前記第2LUTから前記第3LUTを作成しておき、前記第3LUTを前記第3LUT格納部に格納しておくことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  11. 前記第2LUTを生成した際に、前記第3LUTも一緒に生成されることを特徴とする請求項10に記載の液体吐出量制御装置。
  12. 前記評価処理手段の評価結果を報知する情報提示手段を備えることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  13. 前記調整手段は、前記第1LUTを変更する第1LUT調整手段であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  14. 前記評価処理手段は、所定幅内における画素列の1画素当たりの液量を表す評価値を算出することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  15. 前記評価値を求める評価関数として、移動平均マスク又は重み付けフィルタが用いられることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置。
  16. 入力信号の階調を変換する入出力関係を規定した第1のルックアップテーブル(以下、「第1LUT」という。)を第1LUT格納手段に格納しておく第1LUT格納工程と、
    液体吐出ヘッドにおけるノズル単位で吐出量のばらつきを補正するための信号変換の関係を規定した第2のルックアップテーブル(以下、「第2LUT」という。)を第2LUT格納手段に格納しておく第1LUT格納工程と、
    ハーフトーン処理によって得られるドット配置のドット記録率と信号値の関係を規定したハーフトーンテーブルを格納するハーフトーンテーブル格納手段に格納しておくハーフトーンテーブル格納工程と、
    前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して、後記の液体吐出量の評価計算に用いる第3のルックアップテーブル(以下、「第3LUT」という。)を生成する第3LUT生成工程と、
    前記生成された前記第3LUTを格納する第3LUT格納手段に格納しておく第3LUT格納工程と、
    前記液体吐出ヘッドによる液体吐出量を評価するための評価用入力信号、前記第1LUT、前記第3LUT、前記ハーフトーンテーブル、及び1ドット当たりの液量から、当該評価用入力信号に対応する液体吐出量を評価する計算を行う評価処理工程と、
    前記評価処理工程による評価結果から前記評価用入力信号に対応する液体吐出量が規定値を超えないように吐出量を調整する調整工程と、
    を含むことを特徴とする液体吐出量制御方法。
  17. コンピュータを、
    入力信号の階調を変換する入出力関係を規定した第1のルックアップテーブル(以下、「第1LUT」という。)を格納する第1LUT格納手段と、
    液体吐出ヘッドにおけるノズル単位で吐出量のばらつきを補正するための信号変換の関係を規定した第2のルックアップテーブル(以下、「第2LUT」という。)を格納する第2LUT格納手段と、
    ハーフトーン処理によって得られるドット配置のドット記録率と信号値の関係を規定したハーフトーンテーブルを格納するハーフトーンテーブル格納手段と、
    前記ノズル単位で定められている前記第2LUTの中から一部のデータを抜き出して、後記の液体吐出量の評価計算に用いる第3のルックアップテーブル(以下、「第3LUT」という。)を生成する第3LUT生成手段と、
    前記第3LUTを格納する第3LUT格納手段と、
    前記液体吐出ヘッドによる液体吐出量を評価するための評価用入力信号、前記第1LUT、前記第3LUT、前記ハーフトーンテーブル、及び1ドット当たりの液量から、当該評価用入力信号に対応する液体吐出量を評価する計算を行う評価処理手段と、
    前記評価処理手段による評価結果の情報を提示する情報提示手段、
    として機能させるためのプログラム。
  18. 複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに対して記録媒体を相対移動させる媒体搬送手段と、
    入力される画像データに対して、前記第1LUT、前記第2LUT及び前記ハーフトーンテーブルに基づく信号処理を行い、2値又は多値のデータを生成する画像処理手段と、
    前記画像処理手段で生成されたデータに基づいて前記液体吐出ヘッドの各ノズルの吐出を制御する吐出制御手段と、
    請求項1から15のいずれか1項に記載の液体吐出量制御装置と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット装置。
  19. 前記液体吐出ヘッドは、前記記録媒体に対する1回の相対移動で画像を記録するシングルパス方式のヘッドであることを特徴とする請求項18に記載のインクジェット装置。
JP2011161235A 2011-07-22 2011-07-22 液体吐出量制御装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置 Expired - Fee Related JP5433645B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011161235A JP5433645B2 (ja) 2011-07-22 2011-07-22 液体吐出量制御装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置
US13/553,854 US8777361B2 (en) 2011-07-22 2012-07-20 Liquid ejection volume control apparatus and method, program and inkjet apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011161235A JP5433645B2 (ja) 2011-07-22 2011-07-22 液体吐出量制御装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013022881A true JP2013022881A (ja) 2013-02-04
JP2013022881A5 JP2013022881A5 (ja) 2013-04-04
JP5433645B2 JP5433645B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=47555492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011161235A Expired - Fee Related JP5433645B2 (ja) 2011-07-22 2011-07-22 液体吐出量制御装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8777361B2 (ja)
JP (1) JP5433645B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015160352A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 セイコーエプソン株式会社 印刷システム、濃度補正方法及び補正要否判定プログラム
JP2015223723A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置及びイジェクタの異常検出方法
JP2017185720A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置及びその濃度ムラ補正方法
JP2020082434A (ja) * 2018-11-20 2020-06-04 ローランドディー.ジー.株式会社 印刷システムおよびプリンタの調整方法

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5442783B2 (ja) * 2012-02-02 2014-03-12 富士フイルム株式会社 画像記録装置、画像処理装置、画像記録方法及び画像処理方法並びにプログラム
EP2708363A1 (en) * 2012-09-17 2014-03-19 Tonejet Limited Printhead calibration and printing
JP5854563B2 (ja) * 2013-05-28 2016-02-09 富士フイルム株式会社 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム及び画像形成装置
JP6472336B2 (ja) 2014-06-18 2019-02-20 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6039618B2 (ja) 2014-08-21 2016-12-07 富士フイルム株式会社 画像処理方法及びプログラム、インクジェット記録装置
WO2018204791A1 (en) * 2017-05-05 2018-11-08 Brighton Technologies Llc Method and device for measuring minute volume of liquid
EP4378691A2 (en) 2018-07-20 2024-06-05 Brighton Technologies, LLC Method and apparatus for determining a mass of a droplet from sample data collected from a liquid droplet dispensation system
US11305550B2 (en) 2019-02-27 2022-04-19 Ricoh Company, Ltd. Ink deposition uniformity compensation mechanism
US11216710B1 (en) 2020-08-18 2022-01-04 Ricoh Company, Ltd. Iterative uniformity compensation mechanism
US11758074B2 (en) 2021-03-05 2023-09-12 Ricoh Company, Ltd. Color uniformity compensation mechanism
US11539857B2 (en) 2021-03-05 2022-12-27 Ricoh Company, Ltd. Uniformity compensation mechanism using missing neighbor thresholds
US11570311B2 (en) 2021-03-05 2023-01-31 Ricoh Company, Ltd. Defective nozzle correction mechanism using missing neighbor threshold lowering function
US11443152B1 (en) 2021-03-05 2022-09-13 Ricoh Company, Ltd. Secondary color uniformity compensation mechanism
US11734536B2 (en) 2021-03-05 2023-08-22 Ricoh Company, Ltd. Color uniformity compensation mechanism
US11338591B1 (en) 2021-03-05 2022-05-24 Ricoh Company, Ltd. Defective nozzle correction mechanism
US11368592B1 (en) * 2021-03-05 2022-06-21 Ricoh Company, Ltd. Defective nozzle compensation mechanism
US11632487B1 (en) 2022-03-01 2023-04-18 Ricoh Company, Ltd. Secondary color uniformity compensation mechanism
US11630975B1 (en) 2022-03-01 2023-04-18 Ricoh Company, Ltd. Secondary color uniformity compensation mechanism
US11900189B1 (en) 2023-02-21 2024-02-13 Ricoh Company, Ltd. Automatic tuning compensation system that determines optimal compensation target values for each of plurality of tint levels
US11900187B1 (en) 2023-03-02 2024-02-13 Ricoh Company, Ltd. Automatic tuning compensation mechanism

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126424A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
JP2009234210A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Fujifilm Corp 画像処理方法および画像形成装置
JP2009241542A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fujifilm Corp 画像処理方法および画像形成装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000307865A (ja) * 1999-04-19 2000-11-02 Canon Inc 情報処理装置、記録装置、情報処理方法、および記録方法
US6783203B2 (en) * 2001-05-11 2004-08-31 Seiko Epson Corporation Printing with multiple pixels as unit of gradation reproduction
JP4528481B2 (ja) * 2002-04-05 2010-08-18 セイコーエプソン株式会社 インク滴の大きさの誤差に応じてドットの記録率を変える印刷
JP4470501B2 (ja) 2004-01-22 2010-06-02 セイコーエプソン株式会社 プリンタのためのインク吐出量の較正
JP2007083704A (ja) * 2005-08-25 2007-04-05 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体
JP4777268B2 (ja) * 2007-02-01 2011-09-21 キヤノン株式会社 画像形成装置、及び画像処理装置の制御方法
JP2008194854A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Canon Inc 画像形成装置、画像処理装置およびその制御方法
JP2009234115A (ja) 2008-03-27 2009-10-15 Seiko Epson Corp 補正値算出方法、及び、液体吐出方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126424A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
JP2009234210A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Fujifilm Corp 画像処理方法および画像形成装置
JP2009241542A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fujifilm Corp 画像処理方法および画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015160352A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 セイコーエプソン株式会社 印刷システム、濃度補正方法及び補正要否判定プログラム
JP2015223723A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置及びイジェクタの異常検出方法
JP2017185720A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 富士フイルム株式会社 インクジェット記録装置及びその濃度ムラ補正方法
JP2020082434A (ja) * 2018-11-20 2020-06-04 ローランドディー.ジー.株式会社 印刷システムおよびプリンタの調整方法
JP7150573B2 (ja) 2018-11-20 2022-10-11 ローランドディー.ジー.株式会社 印刷システムおよびプリンタの調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20130021400A1 (en) 2013-01-24
JP5433645B2 (ja) 2014-03-05
US8777361B2 (en) 2014-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5433645B2 (ja) 液体吐出量制御装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置
JP5458083B2 (ja) インク使用量評価装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置
JP5807964B2 (ja) 画像記録装置及び方法
JP5189664B2 (ja) 画像処理装置及び方法、並びに画像形成装置
US8496313B2 (en) Image processing method, image processing apparatus, inkjet image forming apparatus and correction coefficient data generating method
JP5839609B2 (ja) 画像記録装置及びその制御方法並びにプログラム
US8967750B2 (en) Inkjet recording apparatus and image recording method
JP5398019B2 (ja) 不良記録素子補償パラメータ決定方法及び装置、並びに画像形成装置
JP5826787B2 (ja) 画像記録装置及びその制御方法並びにプログラム
JP4810618B2 (ja) 画像処理方法及び画像記録装置
JP6220029B2 (ja) インクジェット印刷システム及びその不吐補正方法並びにプログラム
JP5813550B2 (ja) 色調整方法及び装置、プログラム並びにインクジェット装置
JP2007110699A (ja) 画像処理方法及び画像記録装置
JP2009078390A (ja) 画像記録装置及び方法並びに濃度補正係数の決定方法及びプログラム
JP5855464B2 (ja) 画素データの補正方法、画像処理装置、プログラム並びに画像形成装置
JP2012066457A (ja) 画像形成装置、補正値算出装置、濃度測定用テストチャート、及び補正値算出方法
JP5705586B2 (ja) 画像処理装置及び方法、ならびに画像形成装置
JP5657432B2 (ja) 画像生成装置及び方法、画像形成装置
JP5430421B2 (ja) 画像形成装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5433645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees