JP2008126424A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 使用環境等による色変動を抑制するためキャリブレーションを行うと、画像のにじみや記録媒体上でのインクの乾燥不良を生じる場合があった。
【解決手段】 キャリブレーション用の画像データに基づいて記録を行い、この記録された画像を光学的に測定する。記憶手段に記憶された画像データと、前記測定結果とから画像データを補正するキャリブレーションを行う。前記キャリブレーションされた画像データに基づいて記録される画像の各画素のインク付与量を推定し、この推定結果から予め定められたインク付与量を超える画素があるか否かを判断する。予め定められたインク付与量を超える画素があると判断した場合はこれを報知し、予め定められた複数の対処モードから、対処モードを選択する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャリブレーション手段と、画像を記録する際のインク付与量のチェック手段とを有し、インク付与量が規定量を超える場合の対処モードを選択できる画像処理装置及び該画像処理装置を用いた画像処理方法に関する。
カラー出力機器が一般に普及し、プリンタ等の出力機器を用いて様々な記録媒体に出力(記録)がされている。このような状況において、モニタや銀塩写真の色と同じ色となるように記録したい、もっときれいな色、鮮やかな色となるように記録したい、常に同じ色味となるように記録したい等のユーザからの要望がある。メーカーもユーザからの要望に応えるために、どのプリンタからでも、いつでも、より鮮やかできれいに記録することが可能なように様々な工夫を行っている。より鮮やかできれいに記録することを実現するために、これまで以上に発色の良いインクや記録媒体を採用している。また、より多くの色をプリンタで再現し、より大きな色再現域を得るため、できる限り多くのインクを使用している。また、それらの色再現がどのプリンタでも一定に実現できるように、プリンタの個体差や記録を行う環境による色変動を抑制するためのキャリブレーションを行うことが可能なプリンタも多い。
一方、プリンタから付与されるインク量を制御し、規定されたインク量の枠内で最大限の色再現域を実現する方法の一つとして、濃度の異なる同色相のインクを使い分ける方法やインクドットを重ねて記録する方法が知られている(特許参考文献1参照)。
特開平9−286124号公報
記録された画像の文字や線のにじみはプリンタの画質として許容しがたい。また、プリンタの高速化によって記録してから乾燥するまでの時間も短縮されているので記録後、十分な乾燥時間が得られない場合がある。十分に乾燥していないと、ユーザが記録面に触れたときに、インクが手についたり、記録物が使い物にならなくなったりする。このような事態を回避するため、記録する際に使用されるインク量には上限が設けられている。このインク量の上限はプリンタの物理特性や、記録媒体、インクの特性などから決められる。前記したように、記録スピードが高速化するに従い、より早く乾燥させるために、単位面積あたりに使用できるインク量は少なくなる傾向にある。そのような状況においても、より広い色再現範囲を実現するためには、前記したインク量の上限ぎりぎりまでインクを使用するようなカラープロファイルを作成することにより、相反する条件の中で最大限の色再現範囲を実現している。
一方、色再現がどのプリンタでも一定に実現できるように、プリンタの個体差や記録を行う環境による色変動を抑制するためのキャリブレーションを行うことが可能なプリンタも多い。特に、常に同じ色で記録される必要がある業務用途の場合や、複数のプリンタで同じ色を再現することが必要な場合に、キャリブレーション機能は重要である。キャリブレーションの実施例は、以下のとおりである。最初にキャリブレーション用のパッチ画像を記録し、そのパッチ画像の光学濃度や色度等を測定する。その後、予め用意したリファレンスとなる出力装置の対応関係記述データを用いて、想定している光学濃度特性や色度特性となるようにキャリブレーションを行う。比較的単純な系では一次元のルックアップテーブルを使用し、所望の光学濃度又は色度を実現できるように色ごとに、若しくは複数の色を組み合わせてキャリブレーションを行う。
従来の多くのプリンタでは、細線や文字のにじみを起こさないインク量の上限からある程度のゆとりを持たせて、カラープロファイルが設計されていた。しかし、前述したように、より広い色再現範囲とすることが要求されている。このため、インク量の上限ぎりぎりでカラープロファイルが設計される場合や、より広い色再現域のために部分的にインク量の上限を超えるカラープロファイルが設計される場合が出てきた。これらの場合でも、キャリブレーションと色変換処理とは独立して行われる。このため、これらの場合でも、ある画像データに基づいて記録を行う際、キャリブレーションによって各インクの付与量が増加するように補正され、各インクの増加量は小さくても合計のインクの増加量は大きくなることがある。また、昨今のプリンタの多色化傾向も影響が大きい。すなわち、インクの種類が増えるため、キャリブレーションによる各インクの増加量は小さくても、例えば、6色乃至11色のインクを用いる場合、合計のインクの増加量は大きくなる。前述のような、インク量の上限からゆとりを持たせないでカラープロファイルが設計された場合、インク量の上限を超えたインクを記録媒体に付与することで、細線や文字がにじんでしまう問題が生じている。また、このような場合、記録後の一定時間以内にインクが乾燥せず、紙送りローラがインクで汚れることにより、記録媒体の記録面に汚れが転写してしまう問題が生じている。また、インク量の上限より多くのインクを記録面に記録することで、記録媒体の波打ち現象(コックリング)が発生し、記録中に、記録ヘッドと記録媒体とが接触し、記録物に傷がつく問題や、記録ヘッドを壊してしまう問題が生じている。
そこで、本発明の目的は、プリンタの個体差や記録を行う環境による色変動を抑制し、記録媒体へのインク付与量が増加した結果生ずる画像のにじみや記録媒体上でのインクの乾燥不良を抑制した画像処理装置及び画像処理方法を提供することである。
上記の目的を達成させるための本発明の代表的な構成は、出力用の画像データに基づいて出力を行う画像処理装置であって、
キャリブレーション用の画像データを記憶する記憶手段と、
前記キャリブレーション用の画像データに基づいて記録を行う記録手段と、
前記記録手段により記録された画像を光学的に測定する測定手段と、
前記記憶手段に記憶されたキャリブレーション用の画像データと、前記測定手段による測定結果とから、前記出力用の画像データを補正することで前記画像処理装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション手段と、
前記キャリブレーション手段によって補正された出力用の画像データに基づいて記録される画像の各画素のインク付与量を推定する推定手段と、
前記推定手段により推定された前記インク付与量と、予め定められたインク付与量とを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果から、前記補正された出力用の画像データに基づいて記録される画像の各画素に、前記予め定められたインク付与量を超えるインク付与量となる画素があるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が、予め定められたインク付与量を超えるインク付与量となる画素があると判断した場合に、これを報知する報知手段と、
前記報知手段による報知に対して、予め定められた複数の対処モードから、対処モードを選択するための対処モードの指示手段とを有することを特徴とする画像処理装置である。
また、上記の目的を達成させるための別の本発明は、出力用の画像データに基づいて出力を行う画像処理方法であって、
キャリブレーション用の画像データを記憶する記憶工程と、
前記キャリブレーション用の画像データに基づいて記録を行う記録工程と、
前記記録工程により記録された画像を光学的に測定する測定工程と、
前記記憶工程により記憶されたキャリブレーション用の画像データと、前記測定工程の測定結果とから、前記出力用の画像データを補正するようにキャリブレーションを行うキャリブレーション工程と、
前記キャリブレーション工程によって補正された出力用の画像データに基づいて記録される画像の各画素のインク付与量を推定する推定工程と、
前記推定工程により推定された前記インク付与量と、予め定められたインク付与量とを比較する比較工程と、
前記比較工程の比較結果から、前記補正された出力用の画像データに基づいて記録される画像の各画素に、前記予め定められたインク付与量を超えるインク付与量となる画素があるか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程が、予め定められたインク付与量を超えるインク付与量となる画素があると判断した場合に、これを報知する報知工程と、
前記報知工程による報知に対して、予め定められた複数の対処モードから、対処モードを選択するための対処モードの指示工程とを有することを特徴とする画像処理方法である。
本発明によれば、プリンタの個体差や記録を行う環境による色変動を抑制し、記録媒体へのインク付与量が増加した結果生ずる画像のにじみや記録媒体上でのインクの乾燥不良を抑制した画像処理装置及び画像処理方法を提供することができるという効果がある。
[実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
また、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成又は記録媒体の加工、或いはインクの処理に供され得る液体を表すものとする。インクの処理としては、例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固又は不溶化させることが挙げられる。
さらに、「ホスト装置」には、画像データの供給源となるコンピュータの他、画像読取り用のリーダ、デジタルカメラ、携帯電話等も含まれる。
図8は、本発明の実施例に関連して用いられる画像処理装置の外観図である。
図中、101は、ホスト装置である制御用パーソナルコンピュータ(以下、制御用PC)である。制御用PC101には、カラーモニタなどのディスプレイ23、テキストデータやユーザコマンドの入力又はオブジェクトの指示をするためのキーボード26、ポインティングデバイス27が設けられている。ポインティングデバイス27は、好適には、ディスプレイ23に表示されるオブジェクトの指示又は操作をするマウスを有している。
プリンタ112は好適にはカラーインクジェットプリンタである。しかし、レーザビームプリンタ、サーマルプリンタ、ドットマトリクスプリンタでもよい。或いは、マルチヘッドインクジェットプリンタのような、1以上の濃淡レベルをもったドットを配置することによって記録媒体上に画像を形成する、他の種類のプリンタであっても良い。
図1は、本発明の実施例に関連して用いられる画像処理装置の概略ブロック図である。
図1において、101は制御用PC、102はユーザからのコマンドやユーザへの情報を受け付けるインターフェース部である。103はプリンタの制御を行うプリンタ制御部である。104は出力用の画像データを入力しガンマ処理を行う入力ガンマ処理部である。105は出力用の画像データをプリンタが使用するインクの色に従って変換する色変換処理部である。106はプリンタが使用するインクの色に従って変換された出力用の画像データのガンマ処理を行う出力ガンマ処理部である。107はプリンタと通信を行うためのインターフェース部である。108はキャリブレーションの補正データを記憶しておくキャリブレーションデータ記憶部である。109はキャリブレーションデータに基づき出力用の画像データの補正処理のシミュレーションを行うキャリブレーションシミュレーション部である。110はキャリブレーションシミュレーション部109の結果を用いて、キャリブレーションによる色補正処理が行われた場合に、各色インクのインク付与量を推定し、その合計のインク付与量を算出するインク量算出部である。111はユーザ報知判別部である。算出した合計のインク付与量と記録媒体及び記録方法に適したインク付与量とを比較し、前記算出した合計のインク付与量が、前記適したインク付与量を超えているかどうかを判断する。超えていると判断すればユーザに報知し、超えていないと判断すればプリンタ制御部103に、出力用の画像データに基づく記録を指示する。
112はプリンタである。113はプリンタのインターフェース部である。114はキャリブレーションを実際に行うキャリブレーション実行部である。115はプリンタの記録制御を行う記録制御部である。116はキャリブレーション用の画像データを記憶しておく画像記憶部である。117はキャリブレーションを実行する場合にプリンタの測色機能を利用してキャリブレーション用のパッチ画像データを光学的に測定するキャリブレーションデータ測定部である。118は記録媒体の種類や記録モードごとのキャリブレーションターゲットデータを格納しておくための記憶部である。119は測定されたデータと画像記憶部116に記憶されたキャリブレーションターゲットデータから補正データを算出するキャリブレーションデータ処理部である。
以下に、図1を用いて本実施例の画像処理装置についてその動作を説明する。本実施例の画像処理装置は制御用PC101とこれと接続されたプリンタ112から成り、プリンタ112にはキャリブレーションを行うためのシステムが搭載されている。よって、ユーザがキャリブレーションを行うための装置を別途用意する必要がない構成としている。
ユーザはインターフェース部102を介して制御用PC101からプリンタ112に出力用の画像データを送り記録を行う。通常の出力用の画像データはプリンタ制御部103を経由して各種画像処理が行われた後にプリンタ112に送られる。詳細には、出力用の画像データは入力ガンマ処理部104にて入力ガンマ補正処理が行われ、色変換処理部105にて所望の色変換処理が行われる。色変換処理とは、主として、入力されたRGBの画像データをプリンタ112が使用するインクの色であるCMYKに変換する処理のことである。プリンタ112が使用するインクの色であるCMYKに変換された画像データは、出力ガンマ処理部106にてガンマ補正処理が行われる。必要な画像処理が終了した出力用の画像データは、インターフェース部107を介してプリンタ112に送られる。インターフェース部107は、ネットワーク、シリアルポート等いかなる形態でも可能である。
出力用の画像データはプリンタ112のインターフェース部113を介して受け取られる。出力用の画像データはキャリブレーション実行部114にてキャリブレーションが行われる。キャリブレーションを行うことにより、プリンタ112の経時変化や記録ヘッドの変化による色変動を抑制し、安定した記録が可能になる。記録制御部115は出力用の画像データを記録ヘッドで記録できるように変換処理を行い、記録を行うよう制御する。こうして、プリンタ112によって記録画像を得ることができる。
次に、キャリブレーション用パッチ画像(パッチ画像)を記録する場合について説明する。一般に、パッチ画像データは予め決められたパッチ画像データであり、また、色変換処理は行われない。ユーザにより、制御用PC101のインターフェース部102を介してパッチ画像の記録を行う指示がされると、プリンタ制御部103はパッチ画像の記録を行う指示を、直接インターフェース部107からプリンタ112に対して行う。プリンタ112は、インターフェース部113を介して指示を受ける。キャリブレーション実行部114は、パッチ画像の記録の際には動作しない。前述したように、パッチ画像データは予め決められており、プリンタ112の画像記憶部116に記憶されている。記録制御部115は、画像記憶部116からパッチ画像データを読み出して、記録を行う。記録されたパッチ画像は、キャリブレーションデータ測定部117にて、プリンタ112に搭載されている光学センサを用いて、例えば、光学濃度又は色度の少なくともいずれか一方が測定される。測定されたパッチ画像のデータと、データ記憶部118から読み出したキャリブレーションのターゲットデータとが、キャリブレーションデータ処理部119において比較される。ここで、キャリブレーションのターゲットデータは、本来あるべき色を表すデータである。その結果として、プリンタ112によって記録される画像が本来あるべき色度、若しくは光学濃度に近くなるように補正データを算出する。補正データを算出する具体的手法に関しては、すでに一般的な手法が提案されているので本発明の実施例では特に言及しない。算出された補正データは、キャリブレーション補正をして記録を行う際に、キャリブレーション実行部114において使用される。
本実施例の画像処理装置では、算出された補正データは、キャリブレーションの実施に使用されるだけでなく、プリンタ112のインターフェース部113を介して制御用PC101に送られる。制御用PC101に送られた補正データは、インターフェース部107を介してキャリブレーションデータ記憶部108に記憶される。キャリブレーションシミュレーション部109は、出力用の画像データのキャリブレーションを行った場合にその出力用の画像データがどのように補正されるかのシミュレーションを行う。
シミュレーションは、図2に示すように、出力用の画像データに基づいて記録される画像におけるすべての画素に対して行うことが理想的である。しかしながら、すべての画素に対してシミュレーションを行うと処理時間が増大し、記録を開始するまでの時間が遅くなる。そこで図3に示すように、出力用の画像データに基づいて記録される画像におけるすべての画素に対してシミュレーションを行うのではなく、離散的に抽出した画素に対してシミュレーションを行う構成にしてもよい。これにより、すべての画素に対してシミュレーションをおこなう必要がなくなるため処理時間は短縮される。
インク量算出部110は、キャリブレーション補正処理後のシミュレーションされた出力用の画像データに基づいて記録が行われた場合のインク付与量の推定値を算出する。図4に示す例のように、キャリブレーション補正処理後の出力用の画像データがキャリブレーション前の出力用の画像データと比較して、大きな出力がされるように補正される場合が問題となる。例えば、同じ入力データXに対して、より多きな値Y1が出力されるように補正される場合が問題となる。この場合、キャリブレーションによりデータ補正が行われると、同じ入力データXに対してY1−Y2の分だけデータが大きくなるので、インク量の増大に繋がる。
前述のように、近年のプリンタは、より広い色再現域を実現するために、記録媒体、インク、記録モードにより決まる、にじみや記録媒体上のインクの乾燥不良等が起こらない最大限度のインク量を使用するようなカラープロファイルの設計が行われている。このようなカラープロファイルを使用して色変換処理が行われ、キャリブレーションによってより多くのインクが使用されると、文字や細線のにじみ、吸収できないインクが記録媒体上に溢れるインク溢れや乾燥不良による記録面の汚れが発生しやすくなる。そこで、ユーザ報知判別部111によって、インク量算出部110で算出された合計のインク付与量が、問題なく記録することが可能なインク量の上限以上となっているか否かの判断を行う。また、ユーザ報知判別部111は、前記インク量の上限を超えていた場合、ユーザに報知し、処理の続行かそれともユーザが何らかの対応処理を行うかの選択をさせる。キャリブレーション後の処理の流れはフローチャート図5を用いて説明する。
図5において、ステップS510はキャリブレーションが行われた場合のインク付与量を算出するインク量算出ステップである。インク量算出ステップS510において、一連の画像処理とキャリブレーションによる補正処理が行われた場合のインク付与量の推定値が算出される。
ステップS520は算出されたインク付与量が所定の規定値以内かそうでないかの判断をするインク量判定ステップである。インク量判定ステップS520においては、算出したインク付与量が、細線や文字のにじみ、インク溢れを起こさない上限のインク付与量である規定値以下かどうかの判断を行う。所定の規定値と比較し、もし、規定値以内の場合は、そのままステップS530の記録開始ステップ1により記録を開始する。ステップS540はインク付与量が規定値を超える場合、ユーザにその旨を報知するユーザ報知ステップである。インク付与量が規定値を超える場合、そのまま記録を続行すると、細線や文字がにじむ可能性や、記録物の乾燥が遅くなり記録面が汚れる可能性がある。また、記録ヘッドと記録面が接触して、記録物が傷つく可能性や、記録ヘッドが壊れる可能性がある。これらを防止するため、インク付与量が規定値を超える場合、ユーザにその旨を報知する。
ステップS550はインク付与量が規定値を超える場合、ユーザがそのまま記録を続行するかどうかを判別する記録続行判断ステップである。記録続行判断ステップS550において、ユーザはインク付与量が規定値を超えていても、そのまま記録を続行するかどうかの判断を行う。規定値を超える部分が画像のごく一部分である、又は、規定値を超える量がそれほど多くないと判断して、そのまま記録を続行することを選択した場合は、ステップS560の記録開始ステップ2により記録が開始される。
ステップS570はインク付与量が規定値を超える場合、ユーザが記録を中止(キャンセル)するか否かを判断する、記録キャンセル判断ステップである。ユーザが報知メッセージを無視せず、記録を続行しない場合は、記録キャンセル判断ステップS570において、記録をキャンセルするか、又は、出力用の画像データを補正して規定値を超えるインク量とならないように修正した上で記録を行うかの判断をする。ステップS580はユーザにより記録のキャンセルが選択された場合の記録キャンセルステップ1である。記録をキャンセルすることを選択した場合は、ステップS580の記録キャンセルステップ1においてすべての記録をキャンセルする。
ステップS590はユーザにより記録をキャンセルしないことが選択された場合に、インク付与量が規定値を超える出力用の画像データを、インク付与量が規定値以内になるように自動的に修正をするか否かを選択する自動修正判断ステップである。このステップにおいて、インク付与量が規定値を超える出力用の画像データを、所定のアルゴリズムに従ってインク付与量が規定値以内になるように自動的に修正をするか、それともユーザが自ら修正をするかの判断をする。ステップS600はユーザが自動修正ではなくユーザの手で自ら修正をすることを選択した場合、記録をキャンセルする記録キャンセルステップ2である。ユーザが自動修正ではなく、ユーザの手で自ら修正することを選択した場合、ステップS600の記録キャンセルステップ2において、一旦、記録はキャンセルされる。ステップS610はユーザが出力用の画像データの修正を行いインク溢れが起こらないようにするユーザによる画像修正ステップである。記録がキャンセルされた後、ユーザは、ステップS610の画像修正ステップにおいて、フォトレタッチソフトウェア等を使用して、インク溢れ等が起こらないように出力用の画像データの修正を行い、再度記録のための作業を行う。
ステップS620はユーザが画像の自動補正を選択した場合に自動補正を行う出力用の画像データ自動補正ステップである。ユーザが規定値より多くのインクを使用する部分のデータを補正するために、自動補正を選択した場合は、ステップS620の出力用の画像データ自動補正ステップにおいて該当部分の画像データを自動的に修正し、規定のインク付与量以下となるようにする。具体的には、インクの付与量を各色均等の割合で減少させ、合計のインク付与量を規定値以下になるようにする方法がもっとも簡便である。また、別の方法として、キャリブレーションを行い補正したデータを再計算する方法がある。すなわち、色変動を抑制するために理想的なキャリブレーションを行い補正したデータより補正量が少なくなるように再補正するものである。
図6に示すように、理想的なキャリブレーションを行い補正したデータ(キャリブレーション補正処理後画像データ)よりも、再補正したデータ(インク量を考慮したキャリブレーション補正処理後画像データ)は、インク付与量を抑えることができる。具体的には、再補正したデータでのインクの増加分はY3−Y2となり、理想的なキャリブレーションを行い補正したデータでのインクの増加分Y1−Y2よりも少なくなる。このように、合計のインク付与量が一定の規定量以下になる補正係数を再度算出し、適用することで規定のインク付与量以下にすることも可能である。こうして、インク付与量が規定値以下になるように自動補正された出力用の画像データに基づいて補正画像記録ステップS630において記録をする。
次に、キャリブレーションを行うまでの処理の流れはフローチャート図7を用いて説明する。ステップS410は、キャリブレーション用のパッチ画像の記録を行うキャリブレーション用パッチ画像記録ステップであり、プリンタ内のROM等の画像記憶部に記憶されているキャリブレーション用のパッチ画像のデータを読み出して記録を行う。ステップS420は、キャリブレーション用のパッチ画像の測定を行うキャリブレーション用パッチ画像測定ステップであり、プリンタの有する光学センサを用いて光学濃度又は色度の少なくともいずれか一方を測定する。ステップS430は、キャリブレーションを行うキャリブレーション開始ステップである。ステップS420で測定されたキャリブレーション用のパッチ画像のデータと、プリンタ内のROM等のデータ記憶部から読み出したキャリブレーションのターゲットデータとを比較し、キャリブレーションを行う。
本実施例によれば、キャリブレーションを行った結果、使用するインク量が増加する場合でも、画像のにじみやインク溢れを事前に予見し防止することができる。
また、画像データ全てについてインク量のチェックを行う場合と、画像データの一部について離散的にインク量のチェックを行う場合とを選択できるので、用途に応じて信頼性と高速処理とを選択できる効果がある。
また、キャリブレーションを行った結果、使用するインク量が規定値を超えた場合に、その対処モードが選択できるので、記録する画像の重要度や作業時間などを考慮してユーザにとって最適な対処モードの選択が可能になる効果がある。
また、キャリブレーションを行った結果、使用するインク量が規定値を超えた場合に、画像データの修正を自動で行うか手動で行うかを選択できるので、記録する画像の重要度や作業時間などを考慮して適宜画像の修正方法を選択できる効果がある。
また、キャリブレーション手段が画像処理装置に組み込まれていることにより、別途キャリブレーション手段を有する装置を用意する必要がなく、面倒な設定を行わずに簡便にキャリブレーションが可能になる効果がある。
本発明の実施例に関連して用いられる画像処理装置の概略ブロック図である。 キャリブレーション後の画像データに基づくインク量のシミュレーション方法を説明するための図である。 キャリブレーション後の画像データに基づくインク量のシミュレーション方法を説明するための図である。 キャリブレーションによるインク量の増加を説明する図である。 キャリブレーション後の処理の流れを示すフローチャートである。 キャリブレーション補正係数を再計算した場合のインク量の増加を説明する図である。 キャリブレーションを行うまでの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例に関連して用いられる画像処理装置の外観図である。
符号の説明
23 ディスプレイ
26 キーボード
27 ポインティングデバイス
101 制御用PC
102 インターフェース部
103 プリンタ制御部
104 入力ガンマ処理部
105 色変換処理部
106 出力ガンマ処理部
107 インターフェース部
108 キャリブレーション補正データ記憶部
109 キャリブレーションシミュレーション部
110 インク量算出部
111 ユーザ報知判別部
112 プリンタ
113 プリンタインターフェース部
114 キャリブレーション実行部
115 記録制御部
116 画像記憶部
117 キャリブレーションデータ測定部
118 データ記憶部
119 キャリブレーションデータ処理部

Claims (8)

  1. 出力用の画像データに基づいて出力を行う画像処理装置であって、
    キャリブレーション用の画像データを記憶する記憶手段と、
    前記キャリブレーション用の画像データに基づいて記録を行う記録手段と、
    前記記録手段により記録された画像を光学的に測定する測定手段と、
    前記記憶手段に記憶されたキャリブレーション用の画像データと、前記測定手段による測定結果とから、前記出力用の画像データを補正することで前記画像処理装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション手段と、
    前記キャリブレーション手段によって補正された出力用の画像データに基づいて記録される画像の各画素のインク付与量を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された前記インク付与量と、予め定められたインク付与量とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果から、前記補正された出力用の画像データに基づいて記録される画像の各画素に、前記予め定められたインク付与量を超えるインク付与量となる画素があるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が、予め定められたインク付与量を超えるインク付与量となる画素があると判断した場合に、これを報知する報知手段と、
    前記報知手段による報知に対して、予め定められた複数の対処モードから、対処モードを選択するための対処モードの指示手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理装置は、少なくとも、
    ホスト装置と、
    前記ホスト装置に接続されたプリンタとを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ホスト装置は、
    前記推定手段と、前記比較手段と、前記判断手段と、前記報知手段と、前記対処モードの指示手段とを有し、
    前記プリンタは、
    前記記憶手段と、前記記録手段と、前記測定手段と、前記キャリブレーション手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記測定手段は、光学濃度又は色度の少なくともいずれか一方を測定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記推定手段は、前記記録される画像の全画素についてインク付与量を推定する第1推定手段と、前記記録される画像の全画素に対して離散的にインク付与量を推定する第2推定手段とを有し、
    前記ホスト装置は、前記第1推定手段又は前記第2推定手段のいずれか1つを選択するための推定手段の指示手段をさらに有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記複数の対処モードは、記録を中止する記録中止モード、記録される画像に予め定められたインク付与量を超えるインク付与量となる画素がなくなるよう前記補正された出力用の画像データを修正して記録を行う修正記録モード、又は、前記補正された出力用の画像データを修正せずに記録を行う記録続行モードの少なくともいずれか1つのモードを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記修正記録モードは、画像処理装置のユーザが前記補正された出力用の画像データを修正して記録を行う第1修正記録モードと、予め定められたアルゴリズムに基づき自動的に前記補正された出力用の画像データを修正して記録を行う第2修正記録モードとを有し、
    前記ホスト装置は、前記第1修正記録モード又は前記第2修正記録モードのいずれか1つのモードを選択するための修正記録モードの指示手段をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 出力用の画像データに基づいて出力を行う画像処理方法であって、
    キャリブレーション用の画像データを記憶する記憶工程と、
    前記キャリブレーション用の画像データに基づいて記録を行う記録工程と、
    前記記録工程により記録された画像を光学的に測定する測定工程と、
    前記記憶工程により記憶されたキャリブレーション用の画像データと、前記測定工程の測定結果とから、前記出力用の画像データを補正するようにキャリブレーションを行うキャリブレーション工程と、
    前記キャリブレーション工程によって補正された出力用の画像データに基づいて記録される画像の各画素のインク付与量を推定する推定工程と、
    前記推定工程により推定された前記インク付与量と、予め定められたインク付与量とを比較する比較工程と、
    前記比較工程の比較結果から、前記補正された出力用の画像データに基づいて記録される画像の各画素に、前記予め定められたインク付与量を超えるインク付与量となる画素があるか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程が、予め定められたインク付与量を超えるインク付与量となる画素があると判断した場合に、これを報知する報知工程と、
    前記報知工程による報知に対して、予め定められた複数の対処モードから、対処モードを選択するための対処モードの指示工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
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