JP2013020490A - 画像形成システム、画像形成装置、制御装置、およびプログラム - Google Patents

画像形成システム、画像形成装置、制御装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の用紙トレイを有する画像形成装置において、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブを実行する際に、用紙トレイの交換を効率的に行うことが可能な技術を提供する。
【解決手段】複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、複数の用紙トレイのうち「確定トレイ」と「未確定トレイ」とが決定される。また、注目ジョブにおける未確定トレイに対して注目ジョブにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を複数の印刷ジョブについて繰り返して暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成動作が、未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについて実行され、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールが作成される。複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールごとの評価値に基づいて、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールが決定される。
【選択図】図10

Description

本発明は、画像形成装置(印刷機等)を備える画像形成システム、およびそれに関連する技術に関する。
商用印刷においては、印刷ジョブごとに複数の種類の用紙が使用されることが多い。
そのため、印刷システム(画像形成システム)の各印刷機(画像形成装置)においては複数の用紙トレイ(給紙トレイ)が設けられ、当該複数の用紙トレイに異なる複数の種類の用紙が格納される。そして、当該複数の用紙トレイに格納された複数の種類の用紙を用いて、様々な印刷出力物が生成される。
また、使用される用紙種類は、印刷ジョブごとに異なっていることも多い。印刷機に設けられる用紙トレイの数は限られているため、そのような状況においては、用紙トレイを交換することが求められる。
特開2006−289735号公報
しかしながら、このような印刷システムにおいて、印刷機内の用紙トレイをどのように交換していけばよいかをオペレータが知得することは必ずしも容易ではない。特に、複数の印刷ジョブが蓄積される場合において、最適な用紙トレイの交換動作を決定することは容易ではない。
また、印刷オペレータ等が自分の頭で用紙トレイの交換動作の最適解を導き出すことは容易ではない。特に、多数の印刷ジョブが蓄積される場合において、先々の印刷ジョブをも考慮して、最適な用紙トレイの交換動作を決定することは容易ではない。
なお、上記特許文献1に記載の技術は、1つのジョブ内で用紙交換が発生する場合にその交換頻度を低減する技術であり、本願発明とは異なる技術である。
そこで、この発明の課題は、複数の用紙トレイを有する画像形成装置において、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブを実行する際に、用紙トレイの交換を効率的に行うことが可能な技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像形成システムであって、複数の用紙トレイを有する画像形成装置と、前記画像形成装置を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブの情報を取得する取得手段と、前記複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、前記複数の用紙トレイのうち、トレイ交換無しで引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイである確定トレイと、前記確定トレイ以外の用紙トレイである未確定トレイとを決定するトレイ峻別手段と、前記注目ジョブにおける未確定トレイに対して前記注目ジョブにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を前記複数の印刷ジョブについて繰り返して暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成動作を実行する作成手段であって、前記未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについて前記作成動作を実行することによって複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成手段と、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールごとに、用紙トレイ交換回数を反映した評価値をそれぞれ算出する算出手段と、前記評価値に基づいて、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールを決定する最適スケジュール決定手段と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、前記トレイ峻別手段は、前記複数の印刷ジョブのうち2番目以降のジョブが注目ジョブである場合において、前記注目ジョブで利用する用紙種類と同一の用紙種類を格納する用紙トレイが前記注目ジョブの直前ジョブで利用されているときには、当該用紙トレイを前記注目ジョブにおける利用対象トレイとして決定するとともに当該利用対象トレイを前記確定トレイとして決定することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る画像形成システムにおいて、前記トレイ峻別手段は、前記複数の印刷ジョブのうち最初のジョブが注目ジョブである場合には、当該最初のジョブで利用される用紙種類を格納する用紙トレイを前記注目ジョブにおける利用対象トレイとして決定するとともに当該利用対象トレイを前記確定トレイとして決定することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、前記複数の印刷ジョブに加えて、新たな印刷ジョブが受け付けられる場合には、当該新たな印刷ジョブが加えられた状態で、前記取得手段、前記トレイ峻別手段、前記作成手段、前記算出手段、および前記最適スケジュール決定手段による各動作が実行され、最適な用紙トレイ利用スケジュールが再び決定されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、前記最適な用紙トレイ利用スケジュールに基づいて、前記複数の印刷ジョブの実行時における交換対象の用紙トレイを表示する表示手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、オペレータからの用紙トレイに関する交換完了通知に応答して、前記最適な用紙トレイ利用スケジュールに基づく用紙情報を前記画像形成装置に登録させる登録処理手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、複数の用紙トレイを有する画像形成装置の制御装置であって、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブの情報を取得する取得手段と、前記複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、前記複数の用紙トレイのうち、トレイ交換無しで引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイである確定トレイと、前記確定トレイ以外の用紙トレイである未確定トレイとを決定するトレイ峻別手段と、前記注目ジョブにおける未確定トレイに対して前記注目ジョブにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を前記複数の印刷ジョブについて繰り返して暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成動作を実行する作成手段であって、前記未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについて前記作成動作を実行することによって複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成手段と、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールごとに、用紙トレイ交換回数を反映した評価値をそれぞれ算出する算出手段と、前記評価値に基づいて、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールを決定する最適スケジュール決定手段と、を備えることを特徴とする。
請求項8の発明は、コンピュータに、a)複数の用紙トレイを有する画像形成装置にて実行される印刷ジョブであって、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブの情報を取得するステップと、b)前記複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、前記複数の用紙トレイのうち、トレイ交換無しで引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイである確定トレイと、前記確定トレイ以外の用紙トレイである未確定トレイとを決定するステップと、c)前記注目ジョブにおける未確定トレイに対して前記注目ジョブにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を前記複数の印刷ジョブについて繰り返して暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成動作を実行するステップであって、前記未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについて前記作成動作を実行することによって複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成するステップと、d)前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールごとに、用紙トレイ交換回数を反映した評価値をそれぞれ算出するステップと、e)前記評価値に基づいて、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールを決定するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項9の発明は、複数の用紙トレイを有する画像形成装置であって、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブの情報を取得する取得手段と、前記複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、前記複数の用紙トレイのうち、トレイ交換無しで引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイである確定トレイと、前記確定トレイ以外の用紙トレイである未確定トレイとを決定するトレイ峻別手段と、前記注目ジョブにおける未確定トレイに対して前記注目ジョブにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を前記複数の印刷ジョブについて繰り返して暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成動作を実行する作成手段であって、前記未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについて前記作成動作を実行することによって複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成手段と、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールごとに、用紙トレイ交換回数を反映した評価値をそれぞれ算出する算出手段と、前記評価値に基づいて、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールを決定する最適スケジュール決定手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1ないし請求項9に記載の発明によれば、複数の用紙トレイを有する画像形成装置において、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブを実行する際に、用紙トレイの交換を効率的に行うことが可能である。
画像形成システム(プリントシステム)の構成を示す概略図である。 制御装置のハードウエア構成を示す図である。 制御装置の各処理部を示すブロック図である。 最初のジョブを示す図である。 次のジョブを示す図である。 その次のジョブを示す図である。 さらにその次のジョブを示す図である。 最後のジョブを示す図である。 各用紙種類に関する記号と各用紙種類の内容との対応関係を示す図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 トレイ利用スケジュールの作成動作における初期状態を示す図である。 トレイ数の調整後の状態を示す図である。 確定トレイと未確定トレイとを決定する動作を示す図である。 確定トレイと未確定トレイとを決定する動作を示す図である。 確定トレイと未確定トレイとを決定する動作を示す図である。 確定トレイと未確定トレイとを決定する動作を示す図である。 確定トレイと未確定トレイとを決定する動作を示す図である。 割付未確定の用紙種類を未確定トレイに対して暫定的に割り付ける動作を示す図である。 暫定的なトレイ利用スケジュールの一例を示す図である。 図19のトレイ利用スケジュールの評価値等を示す図である。 暫定的なトレイ利用スケジュールの他の例を示す図である。 図21のトレイ利用スケジュールの評価値等を示す図である。 暫定的なトレイ利用スケジュールのさらに別の例を示す図である。 図23のトレイ利用スケジュールの評価値等を示す図である。 制御装置の表示部に表示される交換処理管理画面を示す図である。 画像形成装置の操作パネルに表示される交換依頼画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.システム概要>
図1は、画像形成システム(プリントシステム)100の構成を示す概略図である。
図1に示すように、画像形成システム100は、画像形成機構(印刷出力機構)等をそれぞれ有する複数の画像形成装置(印刷出力装置あるいはプリンタ等とも称する)10(ここでは10a,10b,10c)と、複数の画像形成装置10における印刷処理を管理するコンピュータ(印刷管理装置とも称する)50と、オペレータ(操作者)UAによる管理操作等を受け付けるコンピュータ50とを備える。なお、コンピュータ50は、画像形成システム100を制御する装置であり、制御装置とも称される。
各画像形成装置10と制御装置50とは、ネットワークNWを介して接続されており、ネットワーク通信を実行することが可能である。なお、ネットワークNWは、LAN、WAN、インターネットなどによって構成される。また、ネットワークNWへの接続形態は、有線接続であってもよく或いは無線接続であってもよい。
各画像形成装置(印刷装置)10は、複数の給紙トレイ(用紙トレイ)をそれぞれ有している。各画像形成装置10の給紙トレイの数は、互いに異なっていてもよく同一でもよい。また各画像形成装置10における各給紙トレイの容量(収容可能な用紙枚数)も、互いに異なっていてもよく同一でもよい。給紙トレイに関するこれらの情報(給紙トレイの「数」、「容量(収容可能な用紙枚数)」等)は、制御装置50において記憶され管理されている。なお、ここでは、簡単化のため、各画像形成装置10は、それぞれ、5つの給紙トレイを備えているものとする。
なお、この画像形成システム100においては、後述するように、複数の用紙トレイをそれぞれ有する各画像形成装置10にて、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブを実行する際に、用紙トレイの交換が効率的に行われる。
制御装置50は、オペレータ(操作者)による印刷指示等を受け付け、当該印刷指示を各画像形成装置10に対して送信する。また、制御装置50は、このシステム100における印刷処理を管理する。
制御装置50は、コンピュータシステム(コンピュータ)として構成される。具体的には、図2に示すように、制御装置50は、CPU22、半導体メモリ(RAM等)23、ハードディスクドライブ24、表示部(液晶表示部等)25、および入力部(キーボード、マウス等)26等を備えて構成される。制御装置50は、そのハードディスクドライブ24等に格納された(インストールされた)各種のプログラムをCPU22等を用いて実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、各プログラムは、CD−ROM、DVD−ROMおよびUSBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録されており、当該記録媒体を介して制御装置50にインストールされる。あるいは、各プログラムは、ネットワーク等を介して制御装置50にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図3に示すように、制御装置50は、画像形成システム100における印刷管理プログラム(「プリントマネージャ」等)を実行することによって、印刷指示情報取得部61、トレイ峻別部63、暫定スケジュール作成部65、評価値算出部67、最適スケジュール決定部68、および登録処理部69等を含む各種の処理部を実現する。制御装置50は、これらの各処理部を用いて、画像形成装置10での用紙トレイの交換動作等を制御(支援等)する。
印刷指示情報取得部61は、ユーザによって指定された複数の印刷ジョブであって当該画像形成装置10で実行すべき複数の印刷ジョブの情報を取得する処理部である。なお、各印刷ジョブにおいては、1又は複数の種類の用紙がそれぞれ使用される。
トレイ峻別部63は、複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、複数の用紙トレイのうち、「確定トレイ」と「未確定トレイ」とを決定する処理部である。「確定トレイ」は、複数の用紙トレイのうち、「トレイ交換」無しで(トレイ交換を伴わずに)引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイである。また、「未確定トレイ」は、複数の用紙トレイのうち、確定トレイ以外の用紙トレイである。
暫定スケジュール作成部65は、暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの作成動作を実行する処理部である。暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの作成動作は、注目ジョブにおける未確定トレイに対して注目ジョブにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を、複数の印刷ジョブについて繰り返すことにより、実行される。暫定スケジュール作成部65は、このような作成動作を、未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについてそれぞれ実行することによって、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する。なお、暫定スケジュール作成部65は、確定トレイに関する情報をも用いて、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する。
評価値算出部67は、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールごとに、用紙トレイ交換回数を反映した評価値をそれぞれ算出する処理部である。
最適スケジュール決定部68は、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールに関してそれぞれ評価値算出部67によって算出された各評価値等に基づいて、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールを決定する処理部である。
登録処理部69は、最適な用紙トレイ利用スケジュールに基づく用紙情報等を画像形成装置10にて登録させる処理部である。
なお、各画像形成装置10a,10b,10cの印刷速度Va,Vb,Vc、各画像形成装置10a,10b,10cの給紙トレイの数、および各給紙トレイの容量、および各給紙トレイの用紙残量に関する情報等は、格納部5に記憶され管理されている。
<2.動作概要>
つぎに、このシステム100における動作について説明する。
ここでは、或る画像形成装置10aにおいて、次の5つの印刷ジョブJB1〜JB5が実行される場合を想定する。詳細には、ユーザにより指定された印刷ジョブの順序を変えずに印刷出力処理が順次に実行される(すなわち、5つの印刷ジョブJB1〜JB5がこの順序で実行される)ものとする。
図4〜図8は、ジョブJB1〜JB5のそれぞれを示す図である。各図においては、各ジョブJBiにおいて使用される各用紙の用紙種類と枚数と用途(および/または内容等)とが示されている。
図4に示されるように、ジョブJB1は、「クルミ折り製本」による「A4テキストブック」の印刷物を製作するジョブである。また、このジョブJB1は、4つの用紙種類Pjを使用(利用)するジョブである。具体的には、「A4サイズ」且つ白色の用紙PAと、「A4サイズ」且緑色の用紙PBと、「A4サイズ」且つ黄色の用紙PCと、「A3W(ワイド)サイズ」且つ白色の厚紙である用紙PXとが使用される。また、用紙PAは150枚、用紙PBは2枚、用紙PCは6枚、用紙PXは1枚、使用される。さらに、用紙PAは「本身」に使用され、用紙PBは各「セクションの最初」に使用され、用紙PCは各「サブセクションの最初」に使用され、用紙PXは「カバー」に使用される。
図5に示されるように、ジョブJB2は、「A5クーポンブック」の印刷物を製作するジョブである。この「A5クーポンブック」は、「A4クルミ折り製本」の後にA5サイズに裁断されて製作される。また、このジョブJB2は、5つの用紙種類Pjを使用(利用)するジョブである。具体的には、「A4サイズ」且つ白色の用紙PAと、「A4サイズ」且つ黄色の用紙PCと、「A4サイズ」且桃色の用紙PDと、「A4サイズ」且緑色の用紙PBと、「A3W(ワイド)サイズ」且つ白色の厚紙である用紙PXとが使用される。また、各用紙PA,PC,PD,PBはそれぞれ10枚使用され、用紙PXは1枚使用される。さらに、用紙PAは「1章:ショップ編」に使用され、用紙PCは「2章:レストラン編」に使用され、用紙PDは「3章:アミューズメント編」に使用され、用紙PBは「4章:ホテル編」に使用され、用紙PXは「カバー」に使用される。
図6に示されるように、ジョブJB3は、「クルミ折り製本」による「A4テキストブック」の印刷物を製作するジョブである。また、ジョブJB3に係る印刷物は、「エコ仕様」(経済性重視仕様)であり、再生紙を利用して製作される。また、このジョブJB3は、4つの用紙種類Pjを使用(利用)するジョブである。具体的には、「A4サイズ」且つ白色の再生紙である用紙PGと、「A4サイズ」且つ桃色の用紙PDと、「A4サイズ」且つ黄色の用紙PCと、「A3W(ワイド)サイズ」且つ白色の用紙PYとが使用される。また、用紙PGは200枚、用紙PDは3枚、用紙PCは8枚、用紙PYは1枚、使用される。さらに、用紙PGは「本身」に使用され、用紙PDは各「セクションの最初」に使用され、用紙PCは各「サブセクションの最初」に使用され、用紙PYは「カバー」に使用される。
図7に示されるように、ジョブJB4は、「パンチバインディング」による「A4テキストブック」の印刷物を製作するジョブである。また、ジョブJB4に係る印刷物も、「エコ仕様」(経済性重視仕様)であり、再生紙を利用して製作される。このジョブJB4は、2つの用紙種類Pjを使用(利用)するジョブである。具体的には、「A4サイズ」且つ白色の再生紙である用紙PGと、「A4サイズ」且つ黄色の用紙PCとが使用される。また、用紙PGは20枚、用紙PCは3枚、使用される。用紙PGは「本身」に使用され、用紙PCは各「セクションの最初」に使用される。
図8に示されるように、ジョブJB5は、「クルミ折り製本」による「A4テキストブック」の印刷物を製作するジョブである。また、ジョブJB5に係る印刷物も、「エコ仕様」(経済性重視仕様)であり、再生紙を利用して製作される。また、このジョブJB5は、4つの用紙種類Pjを使用(利用)するジョブである。具体的には、「A4サイズ」且つ白色の再生紙である用紙PGと、「A4サイズ」且つ桃色の用紙PDと、「A4サイズ」且つ緑色の用紙PBと、「A3W(ワイド)サイズ」且つ白色の用紙PYとが使用される。また、用紙PGは200枚、用紙PDは3枚、用紙PBは8枚、用紙PYは1枚、使用される。さらに、用紙PGは「本身」に使用され、用紙PDは各「セクションの最初」に使用され、用紙PBは各「サブセクションの最初」に使用され、用紙PYは「カバー」に使用される。
ここでは、上述のように、画像形成装置10aにおいて、上記の5つの印刷ジョブJB1〜JB5がこの順序で実行される場合を例示する。これらの印刷ジョブJB1〜JB5は、当該画像形成装置10aに設けられた5つの用紙トレイ(給紙トレイ)TR1〜TR5を用いて(詳細には、その内部に収容された用紙を用いて)、実行される。
このとき、画像形成装置10aに設けられる用紙トレイの数(ここでは5つ)は限られているため、用紙トレイの交換が行われる。なお、「用紙トレイの交換」には、用紙トレイ(交換前後のトレイ相互間においては互いに異なる種類の用紙が予め収容されている)ごと交換すること、および/または、用紙トレイに収容されている交換前の種類の用紙を取り出して、交換前とは異なる種類の用紙である交換後の用紙を当該用紙トレイに充填することなどが含まれる。また、「用紙トレイの交換」は、トレイ内の「用紙種類の交換」であるとも表現される。
このシステム100においては、各画像形成装置10内の用紙トレイをどのように交換していけばよいかに関する情報がオペレータに提示され、オペレータは当該情報に基づいて用紙トレイの交換を実行する。これによれば、複数の印刷ジョブが蓄積される場合において、オペレータは、効率的な用紙トレイの交換動作を実行することが可能である。
以下では、図9〜図24を参照しながら、このような動作についてさらに詳細に説明する。図10は、制御装置50の動作を示すフローチャートであり、図11〜図24は、トレイ利用スケジュールの作成動作を説明する図である。また、図9は、各用紙種類に関する記号(符号)と各用紙種類の内容との対応関係を示す図である。図11〜図24においては、各用紙種類が図9の各記号で示されている。
なお、ここでは、当該動作は、制御装置50(詳細には、各処理部61〜69)によって実行される。ただし、これに限定されず、後述するように、たとえば画像形成装置10の内部のコントローラ等によって実行されるようにしてもよい。
<3.動作詳細>
図10に示すように、まず、ステップS21において、印刷指示情報取得部61は、各ユーザから送信されてきた印刷指示データに基づいて、各ジョブで利用される用紙種類Pjに関する情報を取得する。具体的には、図11に示すように、ジョブJB1では用紙種類PA,PB,PC,PXが利用され、ジョブJB2では用紙種類PA,PB,PC,PD,PXが利用される旨の情報が取得される。また、ジョブJB3では用紙種類PC,PD,PG,PYが利用され、ジョブJB4では用紙種類PC,PGが利用され、ジョブJB5では用紙種類PB,PD,PG,PYが利用される旨の情報も取得される。
ステップS22においては、各ジョブで利用される用紙種類ごとのトレイ数が仮決定される。まず、ステップS21で取得された用紙種類情報に基づいて、ジョブごとに用意されるべき用紙種類に対してそれぞれ1つのトレイが割り当てられる旨が決定される。たとえば、ジョブJB1においては、4つの用紙種類PA,PB,PC,PXに対してそれぞれ1つのトレイ(合計4つのトレイ)が先ず割り当てられる。なお、この時点では、画像形成装置10における合計5つのトレイのうちの1つのトレイには未だ割り当てが無い。
また、このステップS22では、各ジョブで利用される用紙種類の数NPが画像形成装置10の総トレイ数NT(ここでは5個)よりも小さい(NP<NT)ときには、次のような調整処理が実行される。具体的には、ジョブにおける総使用枚数に対するその使用枚数の占有率が所定値以上である旨の条件C1を満たす用紙種類に対して、さらに1つのトレイが追加的に割り当てられる。端的に言えば、大量使用紙種に対する割当トレイ数が増大される。
たとえば、ジョブJB1においては、用紙種類数NP(=4)が総トレイ数NT(=5)よりも小さい。このときには、その4つの用紙種類PA,PB,PC,PXのうち、当該ジョブJB1における総使用枚数(「159枚」)の所定割合(例えば90%)以上(「150枚」)を占める用紙種類PAに対してさらに1つのトレイが割り当てられる。
これにより、用紙種類PAに2つのトレイが割り当てられ、他の用紙種類PB,PC,PXに対しては、それぞれ1つずつトレイが割り当てられる(図12参照)。これにより、ジョブJB1に関しては、4つの用紙種類PA,PB,PC,PXに対して合計5つの給紙トレイが割り当てられる。詳細には、用紙種類PAに対しては2つのトレイが割り当てられ、用紙種類PB,PC,PXに対してはそれぞれ1つの給紙トレイが割り当てられる。
同様に、他の各ジョブについても、当該各ジョブで利用される用紙種類ごとのトレイ数が決定される。
図11においては、各ジョブに関して、トレイが追加的に割り当てられる用紙種類には、下線が付されて示されている。図11に示すように、ジョブJB1の用紙種類PAに加えて、ジョブJB3の用紙種類PGとジョブJB5の用紙種類PGとにも下線が付されている。
そして、上述のようにして、各用紙種類に対する利用トレイ数の割り当て動作が行われる。
図12は、各ジョブで利用される用紙種類ごとのトレイ数が決定された状態を示す図である。
図12に示すように、ジョブJB1においては、用紙種類PAに対しては2つのトレイが割り当てられ、その他の用紙種類PB,PC,PXに対してそれぞれ1つずつのトレイが割り当てられる。同様に、ジョブJB3においては、用紙種類PGに対しては2つのトレイが割り当てられ、その他の用紙種類PC,PD,PYに対してそれぞれ1つずつのトレイが割り当てられる。また、ジョブJB5においては、用紙種類PGに対しては2つのトレイが割り当てられ、その他の用紙種類PB,PD,PYに対してそれぞれ1つずつのトレイが割り当てられる。
また、ジョブJB2においては、用紙種類PA,PB,PC,PD,PXに対してそれぞれ1つずつのトレイが割り当てられ、ジョブJB4においては、用紙種類PC,PGに対してそれぞれ1つずつのトレイが割り当てられる。ここでは、各ジョブで使用されないトレイ(不使用トレイ)が存在しても、上述の条件C1が充足されない場合には、当該不使用トレイは使用されない。たとえば、ジョブJB4においては、所定割合以上の大量使用紙種が存在しないと判定され、2つの用紙種類PC,PGに対してそれぞれ1つずつのトレイ(合計2つのトレイ)が割り当てられ、残り3つのトレイは利用されない旨が判定される。なお、各図においては、各ジョブで使用されないトレイには記号「−」が付されている。
このようにして、各ジョブで利用される用紙種類ごとのトレイ数が調整されて決定される。
なお、ここでは、条件C1を満たす用紙種類に対してさらに1つのトレイが追加的に割り当てられる場合が例示されているが、これに限定されない。たとえば、ジョブにおける使用枚数が所定の基準値(たとえば、100枚)を超えているか否か等の他の条件に基づいて、トレイを追加的に割り当てる用紙種類が決定され、用紙種類ごとのトレイ数が調整されるようにしてもよい。
つぎに、ステップS23において、まず、複数の印刷ジョブのうち最初のジョブJB1が「注目ジョブ」に設定される。さらに、当該最初のジョブJB1(注目ジョブでもある)の実行時点でのトレイ状態(正確にはその予想状態)が確定される。
具体的には、最初のジョブJB1で利用される用紙種類を格納する用紙トレイが、注目ジョブにおける「利用対象トレイ」として決定される。たとえば、図13に示すように、トレイTR1,TR2に用紙PAが格納され、トレイTR3に用紙PBが格納され、トレイTR4に用紙PCが格納され、トレイTR5に用紙PXが格納されている場合には、各トレイTR1〜TR5がジョブJB1での利用対象トレイとして決定される。詳細には、トレイTR1,TR2が用紙種類PA用のトレイとして決定され、トレイTR3が用紙種類PB用のトレイとして決定され、トレイTR4が用紙種類PC用のトレイとして決定され、トレイTR5が用紙種類PX用のトレイとして決定される。また、当該利用対象トレイ(TR1〜TR5)は、「確定トレイ」として決定される。
なお、複数の用紙トレイのうち利用対象トレイ以外の用紙トレイ(非利用対象トレイとも称する)が存在する場合には、当該非利用対象トレイが、注目ジョブにおける「未確定トレイ」(記号「*」(後述)が付される)として決定される。
次のステップS24においては、まず、注目ジョブJBiが更新される。具体的には、値iがインクリメントされる。たとえば、第1のジョブから第2のジョブへと注目ジョブが変更される。
このステップS24においては、新たな注目ジョブJBiの直前ジョブの実行時点でのトレイ状態(正確にはその予想状態)も取得される。たとえば、注目ジョブJB2の直前の第1ジョブ実行時点での各トレイに収容された用紙種類情報が取得される。具体的には、図13のような収容状態、すなわち、各トレイTR1〜TR5に、それぞれ、用紙種類PA,PA,PB,PC,PXが収容されている旨が取得される。
ステップS25においては、複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、複数の用紙トレイのうち、「確定トレイ」が決定される。具体的には、複数の印刷ジョブのうち2番目以降のジョブが注目ジョブである場合において、注目ジョブで利用する用紙種類と同一の用紙種類を格納(収容)する用紙トレイが注目ジョブの直前ジョブで利用されているときには、当該用紙トレイが注目ジョブにおける利用対象トレイとして決定される。このように、複数の用紙トレイのうち、トレイ交換無しで引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイが、「利用対象トレイ」として決定(確定)される。また、当該利用対象トレイは、「確定トレイ」として決定される。
ステップS26においては、複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、複数の用紙トレイのうち、「未確定トレイ」が決定される。「未確定トレイ」は、複数の用紙トレイのうち、確定トレイ以外の用紙トレイである。
ステップS27では注目ジョブが最新の予約ジョブであるか否かが判定される。注目ジョブが最新の予約ジョブでないと判定される場合には、未判定の注目ジョブが残存していると判定され、再びステップS24に進む。このような動作が繰り返されることにより、ステップS24〜S26の処理は、全ての印刷ジョブについて実行される。一方、ステップS27において、注目ジョブが最新の予約ジョブであると判定される場合には、ステップS31に進む。
たとえば、注目ジョブJB2に関しては、図14に示すようにして利用対象トレイ(確定トレイ)が決定される。具体的には、注目ジョブJB2の直前ジョブJB1において、注目ジョブJB2でも利用する用紙種類PA,PB,PC,PXと同一の用紙種類が用紙トレイTR2〜TR5にてそれぞれ格納されている。この場合には、用紙トレイTR2〜TR5がそのまま注目ジョブJB2での利用対象トレイ(確定トレイ)として決定される。なお、直前ジョブJB1において同一の用紙種類に関し複数の用紙トレイTR1,TR2が利用されているときには、複数の用紙トレイTR1,TR2のうち用紙残量の多い方の用紙トレイ(ここではトレイTR2)が、当該注目ジョブJB2でも引き続き利用されることが好ましい。これによれば、ジョブJB2の実行中に用紙切れが発生する可能性を低減できる。
このようにして、注目ジョブJB2においては、直前ジョブJB1に引き続き、用紙種類PAはトレイTR2で利用され、用紙種類PBはトレイTR3で利用され、用紙種類PCはトレイTR4で利用され、用紙種類PXはトレイTR5で利用される、ことが決定される。また、残りの1つのトレイTR1には、残りの1つの用紙種類PDが割り当てられる。
このように、注目ジョブJB2で利用する用紙種類と同一の用紙種類を格納するトレイTR2〜TR5が、注目ジョブの直前ジョブJB1で利用されている場合には、当該トレイTR2〜TR5が注目ジョブJB2における利用対象トレイとして決定される。また、残りのトレイ数と残りの用紙種類数とがいずれも「1」であるときには、唯一の残りのトレイTR1に唯一の残りの用紙種類PDが割り当てられ、用紙トレイTR1も利用対象トレイ(確定トレイ)として決定される。
また、注目ジョブJB3に関しては、図15に示すようにして利用対象トレイ(確定トレイ)が決定される。具体的には、注目ジョブJB3の直前ジョブJB2において、注目ジョブJB3でも利用する用紙種類PC,PDと同一の用紙種類が用紙トレイTR1,TR4にてそれぞれ格納されている。この場合には、用紙トレイTR1,TR4がそのまま注目ジョブJB3での利用対象トレイ(確定トレイ)として決定される。これにより、注目ジョブJB3においては、直前ジョブJB2に引き続き、用紙種類PDはトレイTR1で利用され、用紙種類PCはトレイTR4で利用される。
このように、注目ジョブJB3で利用する用紙種類と同一の用紙種類を格納するトレイTR1,TR4が、注目ジョブの直前ジョブJB2で利用されている場合には、当該トレイTR1,TR4が注目ジョブJB3における利用対象トレイ(確定トレイ)として決定される。
また、確定トレイTR1,TR4以外のトレイTR2,TR3,TR5は、未確定トレイとして決定される。図15においては、トレイTR2,TR3,TR5には、記号「*」がそれぞれ付されており、トレイTR2,TR3,TR5がそれぞれ未確定トレイであることが示されている。
さらに、用紙種類PG,PG,PYは、注目ジョブJB3における割付未確定の用紙種類として決定される。
注目ジョブJB4に関しては、図16に示すようにして利用対象トレイ(確定トレイ)が決定される。具体的には、注目ジョブJB4の直前ジョブJB3において、注目ジョブJB4で利用する用紙種類PCと同一の用紙種類が用紙トレイTR4にて格納されている。この場合には、用紙トレイTR4がそのまま注目ジョブJB4での利用対象トレイ(確定トレイ)として決定される。これにより、注目ジョブJB4においては、直前ジョブJB3に引き続き、用紙種類PCはトレイTR4で利用される。
このように、注目ジョブJB4で利用する用紙種類と同一の用紙種類を格納するトレイTR4が、注目ジョブの直前ジョブJB3で利用されている場合には、当該トレイTR4が注目ジョブJB4における利用対象トレイ(確定トレイ)として決定される。
また、確定トレイTR4以外のトレイTR1,TR2,TR3,TR5は、未確定トレイとして決定される。
さらに、用紙種類PGは、注目ジョブJB4における割付未確定の用紙種類として決定される。
注目ジョブJB5に関しては、図17に示すようにして利用対象トレイ(確定トレイ)が決定される。具体的には、注目ジョブJB5の直前ジョブJB4において、注目ジョブJB5で利用する用紙種類と同一の用紙種類を格納する確定トレイは、存在しない。この場合には、注目ジョブJB4での利用対象トレイ(確定トレイ)は存在しないと判定される。
また、確定トレイ以外のトレイ、すなわち、全トレイTR1〜TR5は、未確定トレイとして決定される。
さらに、用紙種類PB,PD,PG,PG,PYは、注目ジョブJB5における割付未確定の用紙種類として決定される。
その後、ステップS31においては、各注目ジョブJBiにおける未確定トレイに対して注目ジョブJBiにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を複数の印刷ジョブJBについて(注目ジョブを更新しつつ)繰り返して、暫定的な用紙トレイ利用スケジュールが作成される。詳細には、未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについてそれぞれスケジュール作成動作を実行することによって、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCkが作成される。
ここにおいて、用紙トレイ利用スケジュールは、複数のジョブのそれぞれにおいて各トレイで利用される用紙種類に関するスケジュール、すなわち、各ジョブにおける各トレイでいずれの用紙種類が利用されるかに関するスケジュール、である。なお、用紙トレイ利用スケジュールSCkは、用紙トレイの「交換」作業に用いられることから、用紙トレイ交換スケジュールであるとも表現される。
具体的には、図18に示すように、未確定トレイ(図では上段側において太線で囲まれた矩形領域に対応する)に対して、割付未確定の用紙種類(図では下段側において太線で囲まれた矩形領域に対応する)を暫定的に割り付ける動作が行われる。
たとえば、ジョブJB3の未確定トレイTR2,TR3,TR5に対して、ジョブJB3の割付未確定の用紙種類PG,PG,PYが暫定的に割り付けられる。このような割り付けの組み合わせが全て考慮される。具体的には、(TR2,TR3,TR5)=(PG,PG,PY),(PG,PY,PG),(PY,PG,PG)の3種類の組合せが考慮される。
また、ジョブJB4の未確定トレイTR1,TR2,TR3,TR5に対して、ジョブJB4の割付未確定の用紙種類PGが暫定的に割り付けられる。このような割り付けの組み合わせが全て考慮される。具体的には、(TR1,TR2,TR3,TR5)=(PG,−,−,−),(−,PG,−,−),(−,−,PG,−),(−,−,−,PG)の4種類の組合せが考慮される。なお、上述したように、記号「−」は、各ジョブ(注目ジョブ)では使用されないトレイを示している。
さらに、ジョブJB5の未確定トレイTR1〜TR5に対して、ジョブJB5の割付未確定の用紙種類PB,PD,PG,PG,PYが暫定的に割り付けられる。このような割り付けの組み合わせが全て考慮される。具体的には、(TR1,TR2,TR3,TR4,TR5)=(PB,PD,PG,PG,PY),(PY,PB,PD,PG,PG),(PG,PY,PD,PB,PG),(PB,PY,PG,PG,PD),(PD,PG,PG,PB,PY)などの多数の組合せが考慮される。
また、ジョブJB3に関する3種類の組合せとジョブJB4に関する4種類の組合せとジョブJB5に関する多数の組合せとに関する更なる組合せが考慮されて、暫定的な用紙トレイ利用スケジュールが生成される。。
図19は、そのような1つの組合せCM1に係る暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSC1の一例を示す図である。
図19においては、ジョブJB3に関する各トレイTR2,TR3,TR5には、それぞれ、用紙種類PY,PG,PGが割り当てられ、且つ、ジョブJB4に関するトレイTR3には用紙種類PGが割り当てられ、且つ、ジョブJB5に関する各トレイTR1〜TR5には、それぞれ、用紙種類PB,PD,PG,PG,PYが割り当てられている。
図21は、他の1つの組合せCM2に係る暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSC2の一例を示す図である。
図21においては、ジョブJB3に関する各トレイTR2,TR3,TR5には、それぞれ、用紙種類PY,PG,PGが割り当てられ、且つ、ジョブJB4に関するトレイTR3に用紙種類PGが割り当てられ、且つ、ジョブJB5に関する各トレイTR1〜TR5には、それぞれ、用紙種類PB,PY,PG,PG,PDが割り当てられている。
同様に、図23は、さらに別の1つの組合せCM3に係る暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSC3の一例を示す図である。
図23においては、ジョブJB3に関する各トレイTR2,TR3,TR5には、それぞれ、用紙種類PG,PG,PYが割り当てられ、且つ、ジョブJB4に関するトレイTR2に用紙種類PGが割り当てられ、且つ、ジョブJB5に関する各トレイTR1〜TR5には、それぞれ、用紙種類PD,PG,PG,PB,PYが割り当てられている。
その他にも、各組合せCMkに係る暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCkが多数生成される。
また、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCkは、確定トレイに関する情報をも用いて作成される。確定トレイに関する情報は、各スケジュールSCkに共通であり(図19、図21および図23参照)、各スケジュールSCkには、確定トレイに関する共通の情報が含まれている。具体的には、各用紙トレイ利用スケジュールSCkには、ジョブJB1におけるトレイTR1〜TR5で用紙種類PA,PA,PB,PC,PXがそれぞれ利用され、ジョブJB2におけるトレイTR1〜TR5で用紙種類PA,PA,PB,PC,PXがそれぞれ利用され、ジョブJB3におけるトレイTR1,TR4で用紙種類PD,PCがそれぞれ利用され、ジョブJB4におけるトレイTR4で用紙種類PCが利用されることが含まれる。
その後、各組合せCMk(k=1,2,...,K;ただし、値Kは組合せ総数)に係る暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCkのそれぞれについて、評価値VA(VAk)が算出される。具体的には、交換回数を反映した評価値VAが算出される。ここでは、トレイの交換回数をそのまま得点化した値が評価値VAとして利用される。
たとえば、図19のようなスケジュールSC1においては、図20に示すような交換動作が実行される。なお、図20においては、交換対象のトレイにハッチングが付されて示されている(図22,図24も同様)。
具体的には、ジョブJB1からジョブJB2に移行する際に、トレイTR1の交換が行われる(PA→PD)。また、ジョブJB2からジョブJB3に移行する際に、トレイTR2,TR3,TR5の交換が行われ、ジョブJB4からジョブJB5に移行する際に、トレイTR1,TR2,TR4,TR5の交換が行われる。この交換回数は、トレイ毎に加算すると、トレイTR1に関して2回、トレイTR2に関して2回、トレイTR3に関して1回、トレイTR4に関して1回、トレイTR5に関して2回、の合計8回である。この交換回数「8」が、当該組合せCM1(用紙トレイ利用スケジュールSC1)に対する評価値VA(VA1)として算出される(図20参照)。
また、図21のようなスケジュールSC2においては、図22に示すような交換動作が実行される。具体的には、ジョブJB1からジョブJB2に移行する際に、トレイTR1の交換が行われる(PA→PD)。また、ジョブJB2からジョブJB3に移行する際に、トレイTR2,TR3,TR5の交換が行われ、ジョブJB4からジョブJB5に移行する際に、トレイTR1,TR4,TR5の交換が行われる。この交換回数は、トレイ毎に加算すると、トレイTR1に関して2回、トレイTR2に関して1回、トレイTR3に関して1回、トレイTR4に関して1回、トレイTR5に関して2回、の合計7回である。この交換回数「7」が、当該組合せCM2(用紙トレイ利用スケジュールSC2)に対する評価値VA(VA2)として算出される(図22参照)。
さらに、図23のようなスケジュールSC3においては、図24に示すような交換動作が実行される。具体的には、ジョブJB1からジョブJB2に移行する際に、トレイTR1の交換が行われる(PA→PD)。また、ジョブJB2からジョブJB3に移行する際に、トレイTR2,TR3,TR5の交換(PA→PG,PB→PG,PX→PY)が行われ、ジョブJB4からジョブJB5に移行する際に、トレイTR4の交換(PC→PB)が行われる。この交換回数は、トレイ毎に加算すると、トレイTR1に関して1回、トレイTR2に関して1回、トレイTR3に関して1回、トレイTR4に関して1回、トレイTR5に関して1回、の合計5回である。この交換回数「5」が、当該組合せCM3(用紙トレイ利用スケジュールSC3)に対する評価値VA(VA3)として算出される(図24参照)。
同様にして、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCkについて、用紙トレイ交換回数を反映した評価値VAkが当該用紙トレイ利用スケジュールSCkごとにそれぞれ算出される。
つぎに、ステップS32において、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCkごと(複数の組合せごと)の評価値VAkに基づいて、当該複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中SCkから、最適な用紙トレイ利用スケジュールSCPが決定される。
具体的には、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCkのうち、最小の評価値VAminに対応する暫定的な用紙トレイ利用スケジュールが、最適な用紙トレイ利用スケジュールSCPとして決定される。たとえば、上記の場合においては、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCk(図20、図22、図24、...)の各評価値VAkのうち、図24の用紙トレイ利用スケジュールSC3の評価値「5」が最小である。このとき、図24の用紙トレイ利用スケジュールSC3が最適解(「最適な用紙トレイ利用スケジュール」)として決定される。
以上のようにして、最適解が決定される。
また、制御装置50の表示部(液晶表示部等)においては、決定された最適解(最適な用紙トレイ利用スケジュールSCP)に基づく交換処理管理画面GCが表示される(図25参照)。
図25は、交換処理管理画面GCを示す図である。図25の画面GCにおいては、上述の最適な用紙トレイ利用スケジュールSCP(図24参照)に対応する内容が表示されている。
具体的には、最上段においては、ジョブJB1での各トレイTR1〜TR5の使用状況が示されている。トレイTR1,TR2には用紙種類PA(具体的には、「A4」−白)が収容されて利用され、トレイTR3には用紙種類PB(具体的には、「A4」−緑)が収容されて利用されることが表示されている。また、トレイTR4には用紙種類PC(具体的には、「A4」−黄)が収容されて利用され、トレイTR5には用紙種類PX(具体的には、「A3W」−白−厚紙)が収容されて利用されることが表示されている。
同様に、上から2段目においてはジョブJB2での各トレイTR1〜TR5の使用状況が示されており、上から3段目においてはジョブJB3での各トレイTR1〜TR5の使用状況が示されている。また、上から4段目においてはジョブJB4での各トレイTR1〜TR5の使用状況が示されており、上から5段目においてはジョブJB5での各トレイTR1〜TR5の使用状況が示されている。
また、トレイ交換(用紙交換)を要するトレイに対応する部分に対しては、強調表示が行われている。具体的には、ジョブJB2におけるトレイTR1、ジョブJB3におけるトレイTR2,TR3,TR5、およびジョブJB5におけるトレイTR4のそれぞれは、他の部分とは異なる色(例えば赤色)等によって強調表示されている。このように、画面GCには、各ジョブの実行時における交換対象の用紙トレイ(交換対象トレイ)が表示(強調表示)される。
また、画面GCにおいては、現在実行中のジョブJB1(太線矢印で示されている)の次の実行対象のジョブJB2)に対応する部分が太線で表示されている。
画面GCのこのような表示内容によれば、オペレータUAは、ジョブJB1の完了後にジョブJB2の実行に先立って、トレイTR1についてのトレイ交換作業を行うべきであることを容易に知得できる。
そして、ジョブJB1が完了すると、画像形成装置10aの載置場所に移動してきたオペレータUAは、画像形成装置10aの操作パネル6における交換依頼画面GD(図26)の表示内容に基づいて、画像形成装置10aのトレイTR1に関する交換作業を実行する。具体的には、オペレータUAは、「トレイTR1内の収容用紙を用紙種類PDに交換する交換作業」等を実行する。
トレイTR1に関する交換作業が終了すると、オペレータUAは画面GDのOKボタンBN1を押下して、交換完了通知(交換完了入力)を画像形成装置10aに付与する。画像形成装置10aは、当該交換完了通知を受け付けると、制御装置50にその旨を転送する。制御装置50は、画像形成装置10aに対して、最適スケジュールSCPにおけるジョブJB2のトレイ交換情報(「トレイTR1内の収容用紙が用紙種類PDに変更されたこと」および「用紙種類PDに関する情報(サイズおよび色等)」等)を画像形成装置10aに送信するとともに、当該トレイ交換情報をそのまま画像形成装置10aに登録すべき旨を当該画像形成装置10aに指示する。画像形成装置10aは、制御装置50からの当該指示に基づいて、当該トレイ交換情報をそのまま画像形成装置10aに登録し、ジョブJB2の実行を開始する。このようにして、最適スケジュールSCPにおけるトレイ交換情報に基づいて、当該最適スケジュールSCPにおけるジョブJB2のトレイTR1の用紙情報が、画像形成装置10aにおいて登録される。
このような動作が各ジョブの実行タイミングに応じて適宜に実行される。なお、ここでは、交換依頼画面GDが画像形成装置10aの操作パネル6に表示される場合を例示しているが、これに限定されず、交換依頼画面GDが制御装置50の表示部に表示されるようにしてもよい。
以上のように、複数の用紙トレイを有する画像形成装置において、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブを実行する際に、用紙トレイの利用スケジュールが自動的に決定される。
詳細には、複数(N個(ここでは5個))の印刷ジョブの情報に基づいて、注目ジョブごとに、「確定トレイ」(トレイ交換無しで引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイ)と「未確定トレイ」とが決定される。そして、未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せのそれぞれについて暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCkを作成する作成動作が実行され、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCが作成される。さらに、作成された各用紙トレイ利用スケジュールごとに、用紙トレイ交換回数を反映した評価値VAがそれぞれ算出され、当該評価値VAに基づいて、複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールSCの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールSCPが決定される。
したがって、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブを実行する際に、用紙トレイの交換を効率的に行うことが可能である。
特に、最適な用紙トレイの交換動作が自動的に決定されるので、最適な用紙トレイの交換動作の最適解が正確且つ容易に得られる。詳細には、確定トレイが確定された後に未確定トレイと未割当用紙種類との複数の組合せが考慮されるため、全てのトレイと全ての用紙種類とに関する全ての組合せを考慮する場合に比べて、組合せ数を抑制することが可能である。
また、効率的な交換動作が正確に決定されるので、システムのダウンタイムを低減できる。
また、従来は、トレイ交換時において、印刷オペレーターが、各トレイの交換後の用紙種類をそれぞれ操作入力により指定することが行われていた。具体的には、用紙サイズ、紙の厚さ、用紙の色、紙種(用紙の詳細種類)(コーティングペーパ、再生紙等)、等を指定していた。特に、これらの用紙種類に関する情報はユーザごとに異なり多様であるため、複数のユーザからの印刷データを取り扱う印刷オペレータは、様々な用紙種類に関する指定操作(非常に多くの選択肢からの選択操作等)を行うことが求められ、大きな手間を要していた。
一方、上記実施形態によれば、トレイ内の用紙種類に関する情報は、各ユーザ(印刷依頼元等)による印刷指示データに基づく内容を利用して設定される。当該情報は、印刷指示データ等に基づいてシステム側(制御装置等)によって決定された用紙トレイ利用スケジュールに既に含まれており、システム側(制御装置50等)からデバイス(画像形成装置10等)へと送信されて設定される。
詳細には、各ユーザによる印刷指示データ等に基づいて生成された最適な用紙トレイ利用スケジュールSCPが印刷オペレータに提示される。そして、印刷オペレータは、提示内容に従って(より詳細にはシステム100の制御装置50等による指示に従って)、各トレイの交換作業(各トレイに収容すべき用紙種類の変更作業)を行い、「OKボタン」を押下して交換完了通知を付与する。この交換完了通知に応答して、制御装置50は、最適な用紙トレイ利用スケジュールSCPに基づく用紙情報を画像形成装置10に送信して画像形成装置10内に登録させる。
このとき、各トレイ内の用紙種類に関する情報は、印刷指示データ等に基づいてシステム側(制御装置等)によって決定された用紙トレイ利用スケジュールに既に含まれており、システム側(制御装置50等)からデバイス(画像形成装置10等)へと送信され登録される。換言すれば、印刷オペレータは、最適な用紙トレイ利用スケジュールSCPに従って、各トレイに収容すべき用紙種類の変更を行い、印刷指示データに基づく変更内容を承認(確認)して、「OKボタン」を押すだけで済む。
したがって、上記実施形態によれば、印刷指示データがトレイ交換時のトレイ情報(用紙情報)としても流用されるため、印刷ユーザによる印刷指示内容と同様の情報を印刷オペレータが再び入力することを要しない。すなわち、オペレータは、用紙に関する細かな指定操作を行うことを要さず、オペレータの作業を効率化することができる。
特に、印刷オペレータが複数のユーザからの印刷指示に基づく印刷処理を行う場合において、従来は上述のように印刷オペレータは非常に多様な用紙種類の情報を指定して入力することを要していた。これに対して、上記実施形態によれば、このような入力作業を要しないため、オペレータの作業が非常に効率化される。
なお、各印刷ユーザ(印刷依頼元等)が印刷指示を入力する際には、印刷ユーザごとに比較的類似した内容を入力することが多い。当該印刷指示の入力時においては、類似内容(利用頻度の高い用紙種類等)を予め登録しておくことなどによって入力を簡易化すればよい。
また、上記の複数の印刷ジョブJB1〜JB5に加えて新たな印刷ジョブ(JB6等)が受け付けられる場合には、上述の動作(図10)が再び実行され、最適な用紙トレイ利用スケジュールSCPが再び決定されることが好ましい。具体的には、当該新たな印刷ジョブが加えられた状態で、印刷指示情報取得部61、トレイ峻別部63、暫定スケジュール作成部65、評価値算出部67、最適スケジュール決定部68等による上述の各動作(ステップS21〜ステップS32)が再び実行され、新たな最適な用紙トレイ利用スケジュールが再決定されることが好ましい。これによれば、新たな印刷ジョブの投入によって(全体としての)最適解が変わる場合にも、再度の決定動作等を実行することによって、適切な最適解を得ることが可能である。すなわち、用紙トレイの交換をより適切に行うことが可能である。
<4.その他>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態においては、画像形成システム100における制御動作、詳細には、画像形成装置10の複数の用紙トレイの交換動作が制御装置50等を用いて制御される場合が例示されているが、これに限定されない。具体的には、画像形成装置10のコントローラ(内蔵コントローラ等)、操作入力部および表示部等を用いて、当該交換動作が制御等されるようにしてもよい。詳細には、ステップS21〜ステップS32の各処理が、画像形成装置10のコントローラにおいて実行されるようにしてもよい。また、その際には、画像形成装置10の操作入力部を用いて入力動作が実行され、画像形成装置10の表示部を用いて表示動作が実行されればよい。
10,10a,10b,10c 画像形成装置
50 制御装置
100 画像形成システム
GC 交換処理管理画面
GD 交換依頼画面
JBi 印刷ジョブ
PA,PB,PC,PD,PG,PX,PY 用紙種類
SCk 用紙トレイ利用スケジュール
SCP 最適スケジュール
TR1〜TR5 トレイ
VA 評価値

Claims (9)

  1. 画像形成システムであって、
    複数の用紙トレイを有する画像形成装置と、
    前記画像形成装置を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブの情報を取得する取得手段と、
    前記複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、前記複数の用紙トレイのうち、トレイ交換無しで引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイである確定トレイと、前記確定トレイ以外の用紙トレイである未確定トレイとを決定するトレイ峻別手段と、
    前記注目ジョブにおける未確定トレイに対して前記注目ジョブにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を前記複数の印刷ジョブについて繰り返して暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成動作を実行する作成手段であって、前記未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについて前記作成動作を実行することによって複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成手段と、
    前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールごとに、用紙トレイ交換回数を反映した評価値をそれぞれ算出する算出手段と、
    前記評価値に基づいて、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールを決定する最適スケジュール決定手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記トレイ峻別手段は、前記複数の印刷ジョブのうち2番目以降のジョブが注目ジョブである場合において、前記注目ジョブで利用する用紙種類と同一の用紙種類を格納する用紙トレイが前記注目ジョブの直前ジョブで利用されているときには、当該用紙トレイを前記注目ジョブにおける利用対象トレイとして決定するとともに当該利用対象トレイを前記確定トレイとして決定することを特徴とする画像形成システム。
  3. 請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
    前記トレイ峻別手段は、前記複数の印刷ジョブのうち最初のジョブが注目ジョブである場合には、当該最初のジョブで利用される用紙種類を格納する用紙トレイを前記注目ジョブにおける利用対象トレイとして決定するとともに当該利用対象トレイを前記確定トレイとして決定することを特徴とする画像形成システム。
  4. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記複数の印刷ジョブに加えて、新たな印刷ジョブが受け付けられる場合には、当該新たな印刷ジョブが加えられた状態で、前記取得手段、前記トレイ峻別手段、前記作成手段、前記算出手段、および前記最適スケジュール決定手段による各動作が実行され、最適な用紙トレイ利用スケジュールが再び決定されることを特徴とする画像形成システム。
  5. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    前記最適な用紙トレイ利用スケジュールに基づいて、前記複数の印刷ジョブの実行時における交換対象の用紙トレイを表示する表示手段、
    をさらに備えることを特徴とする画像形成システム。
  6. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    オペレータからの用紙トレイに関する交換完了通知に応答して、前記最適な用紙トレイ利用スケジュールに基づく用紙情報を前記画像形成装置に登録させる登録処理手段、
    をさらに備えることを特徴とする画像形成システム。
  7. 複数の用紙トレイを有する画像形成装置の制御装置であって、
    1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブの情報を取得する取得手段と、
    前記複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、前記複数の用紙トレイのうち、トレイ交換無しで引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイである確定トレイと、前記確定トレイ以外の用紙トレイである未確定トレイとを決定するトレイ峻別手段と、
    前記注目ジョブにおける未確定トレイに対して前記注目ジョブにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を前記複数の印刷ジョブについて繰り返して暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成動作を実行する作成手段であって、前記未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについて前記作成動作を実行することによって複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成手段と、
    前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールごとに、用紙トレイ交換回数を反映した評価値をそれぞれ算出する算出手段と、
    前記評価値に基づいて、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールを決定する最適スケジュール決定手段と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  8. コンピュータに、
    a)複数の用紙トレイを有する画像形成装置にて実行される印刷ジョブであって、1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブの情報を取得するステップと、
    b)前記複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、前記複数の用紙トレイのうち、トレイ交換無しで引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイである確定トレイと、前記確定トレイ以外の用紙トレイである未確定トレイとを決定するステップと、
    c)前記注目ジョブにおける未確定トレイに対して前記注目ジョブにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を前記複数の印刷ジョブについて繰り返して暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成動作を実行するステップであって、前記未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについて前記作成動作を実行することによって複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成するステップと、
    d)前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールごとに、用紙トレイ交換回数を反映した評価値をそれぞれ算出するステップと、
    e)前記評価値に基づいて、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールを決定するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  9. 複数の用紙トレイを有する画像形成装置であって、
    1又は複数の種類の用紙をそれぞれ使用する複数の印刷ジョブの情報を取得する取得手段と、
    前記複数の印刷ジョブのうちの注目ジョブごとに、前記複数の用紙トレイのうち、トレイ交換無しで引き続き利用することを直ちに確定できる用紙トレイである確定トレイと、前記確定トレイ以外の用紙トレイである未確定トレイとを決定するトレイ峻別手段と、
    前記注目ジョブにおける未確定トレイに対して前記注目ジョブにおける割付未確定の用紙種類を暫定的に割り付ける動作を前記複数の印刷ジョブについて繰り返して暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成動作を実行する作成手段であって、前記未確定トレイと割付未確定の用紙種類との複数の組合せについて前記作成動作を実行することによって複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールを作成する作成手段と、
    前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールごとに、用紙トレイ交換回数を反映した評価値をそれぞれ算出する算出手段と、
    前記評価値に基づいて、前記複数の暫定的な用紙トレイ利用スケジュールの中から、最適な用紙トレイ利用スケジュールを決定する最適スケジュール決定手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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